JP2006202137A - 検証装置および検証方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】命令仕様として演算結果が確定値で無いためにリファレンスモデルと検証対象回路モデルから得られる該演算命令の実行結果が一致しない場合も、各種機械語命令の遷移を網羅的に検証することが可能な検証装置および検証方法を得ること。
【解決手段】命令仕様として演算結果が確定値で無いためにリファレンスモデルと検証対象回路モデルから得られる該演算命令の実行結果が一致しない場合も、両モデルから独立して定義した不確定値発生条件に基づき、検証対象回路モデルに対する論理シミュレーションの実行結果を真として、リファレンスモデルに対する命令レベルシミュレーションに於ける命令レベルシミュレータ内部の各種レジスタやアキュムレータの不確定(bit)値を該論理シミュレーションの実行結果で上書きする。
【選択図】 図1−1
【解決手段】命令仕様として演算結果が確定値で無いためにリファレンスモデルと検証対象回路モデルから得られる該演算命令の実行結果が一致しない場合も、両モデルから独立して定義した不確定値発生条件に基づき、検証対象回路モデルに対する論理シミュレーションの実行結果を真として、リファレンスモデルに対する命令レベルシミュレーションに於ける命令レベルシミュレータ内部の各種レジスタやアキュムレータの不確定(bit)値を該論理シミュレーションの実行結果で上書きする。
【選択図】 図1−1
Description
本発明は、コンピュータシステム等における検証対象回路の論理回路の検証を行う検証装置および検証方法に関するものである。
従来、コンピュータシステムに対する検証方法として、仕様に基づいた制約条件を付与し、規則性を持たせたランダムな機械語命令テストパターンを生成し、つぎにリファレンスモデルから得られる期待値を用いて任意の確率で比較検証する機械語命令テストパターンを生成し、これらの機械語命令テストパターンと検証対象回路モデルを入力として論理シミュレーションを行い、該テストパターンとリファレンスモデルを入力として命令レベルシミュレーション(Instruction Set Simulation)を行い、両シミュレーション結果を比較し、期待値比較エラー発生時に発生アドレス(各機械語命令が格納されているアドレス)を表示させることにより論理検証する方法が行われている。
また、論理回路のシミュレーション技術としては、検証を容易化するために命令レベルシミュレータによりテストプログラムを実行してその複数ステップの各命令コードの実行結果を取得し、該実行結果と、該実行結果が得られる第1時点に対応した論理回路シミュレータによる論理回路の動作の第2時点での動作結果とを比較して、該論理回路の検証を行うコンピュータを備えた論理回路シミュレーション装置において、該第1時点における、該命令コードの実行により書き替えられる記憶部の内容と、該第2時点における、該書き替えられる記憶部に対応した該論理回路の記憶部の内容との比較のみ行うような技術が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来の技術によれば、通常、リファレンスモデルと検証対象回路モデルは同一の仕様書から作成されるが、「該仕様書に定義されている演算命令の演算結果に不確定値(Don’t care ビット)や、その演算命令の処理に於いて一時的に使用されるレジスタやアキュムレータの値を破壊する仕様が含まれ、命令仕様として演算結果が確定値で無いために、リファレンスモデルと検証対象回路モデルから得られる該演算命令の実行結果が異なる。また、「汎用コンピュータのように命令の遷移を網羅的に検証する必要がある」場合、従来方法では、該不確定値(Don’t care ビット)が書き込まれたり、破壊されたレジスタやアキュムレータを以降の命令でソースレジスタとしてオペランドに指定できない(指定した場合には、不確定値が伝播して期待値比較時に擬以エラーが多発し、コレクトエラーが埋もれてしまう)。このため、当該レジスタやアキュムレータに確定値を設定する機械語命令を挿入する必要が有り、命令の遷移を網羅的に検証することを阻害するとともに、テスト効率が下がるという問題があった。
以下に上述の「命令の遷移を網羅的に検証する必要がある場合に、当該レジスタやアキュムレータに確定値を設定する機械語命令を挿入する必要が有る」ことの理由を説明する。以下は命令の遷移を網羅的に検証するため、連続してランダム生成された機械語命令テストパターン例の一部である。
FCMP RlO,Rl,R6 //比較結果がRl<R6の場合RlOの最上位ビット(bO)が1になり
//bl〜b31の31ビットの値は任意の値になる命令仕様
FDIV Rl,R7,RlO //RlOをソースレジスタとしてオペランドに指定
//ISS上で不確定値をRlに伝播してしまう
//bl〜b31の31ビットの値は任意の値になる命令仕様
FDIV Rl,R7,RlO //RlOをソースレジスタとしてオペランドに指定
//ISS上で不確定値をRlに伝播してしまう
上記の機械語命令テストパターン例では、機械語命令FCMPの命令仕様として演算結果の内、b1〜b31の31ビットの値が確定値で無いためにリファレンスモデルと検証対象回路モデルから得られる該演算命令の実行結果が一致せず、従来手法ではFCMPの論理シミュレーション実行時に期待値比較エラーとなる。また、これだけではなく、RlOをソースレジスタとしてオペランドに指定する後続の命令でも期待値比較エラーが発生し、RlOレジスタに確定値を書き込む命令を実行しない限り、命令レベルシミュレーション(ISS)上で不確定値(Don’t care ビット)が伝播して擬似エラーが多発し、コレクトエラーが埋もれてしまうため、各種命令の遷移を網羅的に検証することが困難である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、命令仕様として演算結果が確定値で無いためにリファレンスモデルと検証対象回路モデルから得られる該演算命令の実行結果が一致しない場合も、各種機械語命令の遷移を網羅的に検証することが可能な検証装置および検証方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる検証装置は、検証対象回路の論理回路の検証を行う検証装置であって、検証対象回路の仕様に基づいた制約条件を格納する制約付与部と、検証対象回路の仕様に基づいたリファレンスモデルを格納するリファレンスモデル格納部と、検証対象回路の論理シミュレーション用モデルを格納する検証対象回路モデル格納部と、検証対象回路の仕様に定義されている演算命令において命令仕様として演算結果が確定できない演算命令と、その演算命令によって生じる不確定値に関する情報を格納する不確定値発生条件格納部と、制約条件に基づいて所定の規則性を有する機械語命令テストパターンを生成するテストパターン生成部と、前記論理シミュレーション用モデルと機械語命令テストパターンとを入力として論理シミュレーションを実行する論理シミュレーション実行部と、リファレンスモデルと機械語命令テストパターンとを入力として命令レベルシミュレーションを実行して期待値を得ると共に、該期待値が疑似エラーであると判断された場合に論理シミュレーションの実行結果で命令レベルシミュレータ内部の不確定値を上書きする命令レベルシミュレーション実行部と、論理シミュレーションの実行結果と期待値とが一致するか否かを比較検証する期待値比較部と、論理シミュレーションの実行結果と期待値とが一致しない場合に、機械語命令テストパターンが不確定値発生条件格納部に格納された不確定値発生条件に該当するか否かを比較検証し、該当する場合に期待値が疑似エラーであると判断して論理シミュレーションの実行結果を真の値として命令レベルシミュレーション実行部に出力する比較エラー解析部と、比較エラー解析部における比較検証において不確定値発生条件に該当しない場合に期待値が真のエラーであると判断してエラー表示する比較エラー表示部と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、命令仕様として演算結果が確定値で無いためにリファレンスモデルと検証対象回路モデルから得られる該演算命令の実行結果が一致しない場合も、両モデルから独立して定義した不確定値発生条件に基づき、検証対象回路モデルに対する論理シミュレーションの実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)を真として、リファレンスモデルに対する命令レベルシミュレーションに於ける命令レベルシミュレータ内部の各種レジスタやアキュムレータの不確定(bit)値を該論理シミュレーションの実行結果で上書きする。
この発明によれば、命令仕様として演算結果が確定値で無いためにリファレンスモデルと検証対象回路モデルから得られる該演算命令の実行結果が一致しない場合も、両モデルから独立して定義した不確定値発生条件に基づき、検証対象回路モデルに対する論理シミュレーションの実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)を真として、リファレンスモデルに対する命令レベルシミュレーションに於ける命令レベルシミュレータ内部の各種レジスタやアキュムレータの不確定(bit)値を該論理シミュレーションの実行結果で上書きする。これにより、当該レジスタやアキュムレータを以降の命令でソースレジスタとしてオペランドに指定するために不確定値が書き込まれたレジスタやアキュムレータに確定値を再設定する機械語命令テストパターンを挿入することなく、当該レジスタやアキュムレータをソースレジスタとしてオペランドに指定する機械語命令を連続してランダム生成することが可能になり、各種機械語命令の遷移を網羅的に検証することが可能になる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる検証装置および検証方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
本発明は、少なくともCPUを有するコンピュータシステムであり、当該システムの仕様書に定義されている演算命令の演算結果に不確定値(Don’t care ビット)や、その演算命令の処理に於いて一時的に使用されるレジスタやアキュムレータの値を破壊する仕様が含まれ、命令仕様として演算結果が確定値で無いために、リファレンスモデルと検証対象回路モデルから得られる該演算命令の実行結果が異なってしまい、且つ、汎用コンピュータのように命令の遷移を網羅的に検証する必要があるシステムを対象とする。
実施の形態1.
図1−1は、本発明の実施の形態1にかかるコンピュータシステムの検証装置の主要な機能構成を示す機能ブロック図である。図1−1に於いて、本実施の形態にかかる検証装置は、テスト制約付与部101と、テストパターン生成部102と、リファレンスモデル格納部103と、検証対象回路モデル格納部104と、論理シミュレーション実行部105と、命令レベルシミュレーション実行部106と、期待値比較部107と、不確定値発生条件付与部108と、比較エラー解析部109と、比較エラー表示部110と、を備えて構成される。
図1−1は、本発明の実施の形態1にかかるコンピュータシステムの検証装置の主要な機能構成を示す機能ブロック図である。図1−1に於いて、本実施の形態にかかる検証装置は、テスト制約付与部101と、テストパターン生成部102と、リファレンスモデル格納部103と、検証対象回路モデル格納部104と、論理シミュレーション実行部105と、命令レベルシミュレーション実行部106と、期待値比較部107と、不確定値発生条件付与部108と、比較エラー解析部109と、比較エラー表示部110と、を備えて構成される。
テスト制約付与部101は、検証対象回路の仕様に基づいた制約条件を付与する。テストパターン生成部102は、該制約条件に基づき規則性を持った機械語命令テストパターン(オペコードとオペランド)をランダムに生成する。リファレンスモデル格納部103は、該検証対象回路の仕様書に基づき作成されたリファレンスモデルを格納する。検証対象回路モデル格納部104は、検証対象回路のモデル(論理シミュレーション用モデル)を格納する。論理シミュレーション実行部105は、該検証対象回路モデルと該機械語命令テストパターンを入力として論理シミュレーションを実行する。
命令レベルシミュレーション実行部106は、リファレンスモデルと該機械語命令を入力として命令レベルシミュレーション(Instruction Set Simulation)を実行して期待値を得ると共に、後述する比較エラー解析部109で擬似エラーと判断された場合、該論理シミュレーションの実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)で命令レベルシミュレータ内部の各種レジスタやアキュムレータの不確定(bit)値を上書きする。期待値比較部107は、該論理シミュレーションの実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)と該期待値とを比較検証する。
不確定値発生条件付与部108は、該仕様に定義されている演算命令の演算結果にDon’t care(不確定値)ビットが含まれたり、該演算命令の処理に於いて使用されるレジスタやアキュムレータの値を破壊する仕様が含まれ、命令仕様として演算結果が確定できない命令と、その命令によって不確定値になるレジスタやアキュムレータ、あるいは、その構成ビットの情報を付与する。比較エラー解析部109は、該期待値比較部107に於いて期待値比較エラー発生時に該不確定値発生条件に該当する場合、擬似エラーであると判断し、該論理シミュレーションの実行結果を真として、命令レベルシミュレーション実行部106に出力する。比較エラー表示部110は、比較エラー解析部109で不確定値発生条件に該当しないエラーをユーザにレポートする。
つぎに、上述した本実施の形態にかかる検証装置における動作を図1−2に示すフローチャートに従って説明する。まず、検証対象回路の仕様に基づいた制約条件をテスト制約付与部101に付与する(ステップS101)。つぎに、該検証対象回路の仕様書に基づき作成されたリファレンスモデルをリファレンスモデル格納部103に格納する(ステップS102)。つぎに、検証対象回路のモデル(論理シミュレーション用モデル)を検証対象回路モデル格納部104(ステップS103)に格納する。
つぎに、該仕様に定義されている演算命令の演算結果にDon’t care(不確定値)ビットが含まれたり、該演算命令の処理に於いて使用されるレジスタやアキュムレータの値を破壊する仕様が含まれ、命令仕様として演算結果が確定できない命令と、その命令によって不確定値になるレジスタやアキュムレータ、あるいは、その構成ビットの情報を不確定値発生条件付与部108に付与する(ステップS104)。
つぎに、テストパターン生成部102は、テスト制約付与部101に付与された制約条件に基づき規則性を持った機械語命令テストパターン(オペコードとオペランド)を1命令分ランダムに生成する(ステップS105)。そして、論理シミュレーション実行部105は、上記の検証対象回路モデルと機械語命令テストパターンとを入力として1命令分の論理シミュレーションを実行する(ステップS106)。
つぎに、命令レベルシミュレーション実行部106は、リファレンスモデル格納部103に格納したリファレンスモデルとテストパターン生成部102で生成した機械語命令テストパターンとを入力として命令レベルシミュレーション(Instruction Set Simulation)を1命令分実行して期待値を得る(ステップS107)。
つぎに、期待値比較部107は、論理シミュレーション実行部105における論理シミュレーションの実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)と、命令レベルシミュレーション実行部106で得た期待値と、を比較検証し、一致しているか否かを判断する(ステップS108)。ここで、一致の場合は(ステップS108肯定)、テストパターン生成部102の処理(ステップS105)に戻り、次の機械語命令テストパターンをランダム生成する。
また、不一致の場合は(ステップS108否定)、比較エラー解析部109に機械語命令テストパターンを出力する。比較エラー解析部109は、不確定値発生条件付与部108の有する情報を基に、期待値比較部107から出力された機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当する命令か否かを判断する(ステップS109)。
比較エラー解析部109は、期待値比較部107から出力された機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当する場合には(ステップS109肯定)、擬似エラーであると判断し、論理シミュレーション実行部105における論理シミュレーションの実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)を真として、該論理シミュレーションの実行結果を命令レベルシミュレーション実行部106に出力する。命令レベルシミュレーション実行部106は、該論理シミュレーションの実行結果で命令レベルシミュレーション内部の各種レジスタやアキュムレータの不確定(bit)値を上書きする(ステップS110)。
一方、比較エラー解析部109は、期待値比較部107から出力された機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当しない場合には(ステップS109否定)、真のエラーとして、エラーが発生するまでに実行された機械語命令列を比較エラー表示部110に出力して(ステップS111)、シミュレーションを終了する。そして、比較エラー表示部110は、該不確定値発生条件に該当しないエラーが発生するまでに実行された機械語命令列を表示して一連の処理が終了する。
上述したように、本実施の形態にかかる検証装置においては、命令仕様として演算結果が確定値で無いためにリファレンスモデルと検証対象回路モデルから得られる該演算命令の実行結果が一致しない場合も、不確定値が書き込まれたレジスタやアキュムレータに確定値を再設定する機械語命令を挿入する必要が無くなり、ランダムに連続して生成することができるため、各種機械語命令の遷移を網羅的に効率良く検証することが可能になるという効果がある。
また、リファレンスモデルと検証対象回路モデルは、同一の仕様書に基づき、互いに情報交換することなくクリーンルームで開発されることが理想であるが、仕様上、Don’t care(不確定値)が含まれる場合、この情報を両モデルから独立した不確定値発生条件付与部108に設定することにより、両モデル間の独立性を確保することができる。これにより、検証対象回路モデルのバグがリファレンスモデルに入る危険性を最小限にし、ランダムテストの検証精度を向上させる効果がある。
実施の形態2.
上述した実施の形態1では、検証対象回路の仕様書に基づき作成されたリファレンスモデルを基準として検証する場合について説明したが、既に命令動作の基準と成り得るLSIの実チップが存在する場合には、実施の形態1に於けるリファレンスモデル格納部103に代えて該実チップを使用するリファレンスLSI部を備え、実施の形態1に於ける命令レベルシミュレーション実行部106に代えて、機械語命令をリファレンスLSI部に入力して該機械語命令を実行し、実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)を読み出して(STORE命令発行)期待値を得ると共に、比較エラー解析部で擬似エラーと判断された場合に論理シミュレーションの実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)で該リファレンスLSI内部の各種レジスタやアキュムレータの不確定(bit)値を上書き(LOAD命令発行)するリファレンスLSI制御部と、を備えた構成としても良い。
上述した実施の形態1では、検証対象回路の仕様書に基づき作成されたリファレンスモデルを基準として検証する場合について説明したが、既に命令動作の基準と成り得るLSIの実チップが存在する場合には、実施の形態1に於けるリファレンスモデル格納部103に代えて該実チップを使用するリファレンスLSI部を備え、実施の形態1に於ける命令レベルシミュレーション実行部106に代えて、機械語命令をリファレンスLSI部に入力して該機械語命令を実行し、実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)を読み出して(STORE命令発行)期待値を得ると共に、比較エラー解析部で擬似エラーと判断された場合に論理シミュレーションの実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)で該リファレンスLSI内部の各種レジスタやアキュムレータの不確定(bit)値を上書き(LOAD命令発行)するリファレンスLSI制御部と、を備えた構成としても良い。
図2−1は、本発明の実施の形態2にかかるコンピュータシステムの検証装置の主要な機能構成を示す機能ブロック図である。図2−1に於いて、本実施の形態にかかる検証装置は、テスト制約付与部101と、テストパターン生成部102と、検証対象回路モデル格納部104と、論理シミュレーション実行部105と、期待値比較部107と、不確定値発生条件付与部108と、比較エラー解析部109と、比較エラー表示部110と、リファレンスLSI部211と、リファレンスLSI制御部212と、を備えて構成される。
テスト制約付与部101は、検証対象回路の仕様に基づいた制約条件を付与する。テストパターン生成部102は、該制約条件に基づき規則性を持った機械語命令テストパターン(オペコードとオペランド)をランダムに生成する。検証対象回路モデル格納部104は、検証対象回路のモデル(論理シミュレーション用モデル)を格納する。論理シミュレーション実行部105は、該検証対象回路モデルと該機械語命令テストパターンを入力として論理シミュレーションを実行する。期待値比較部107は、該論理シミュレーションの実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)と該期待値とを比較検証する。
不確定値発生条件付与部108は、該仕様に定義されている演算命令の演算結果にDon’t care(不確定値)ビットが含まれたり、該演算命令の処理に於いて使用されるレジスタやアキュムレータの値を破壊する仕様が含まれ、命令仕様として演算結果が確定できない命令と、その命令によって不確定値になるレジスタやアキュムレータ、あるいは、その構成ビットの情報を付与する。比較エラー解析部109は、該期待値比較部107に於いて期待値比較エラー発生時に該不確定値発生条件に該当する場合、擬似エラーであると判断し、該論理シミュレーションの実行結果を真として、命令レベルシミュレーション実行部106に出力する。比較エラー表示部110は、比較エラー解析部109で不確定値発生条件に該当しないエラーをユーザにレポートする。
リファレンスLSI部211は、命令動作の基準と成り得るLSIの実チップを使用する。リファレンスLSI制御部212は、機械語命令をリファレンスLSI部211に入力して該機械語命令を実行し、実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)を読み出して(STORE命令発行)期待値を得ると共に、比較エラー解析部109で擬似エラーと判断された場合に、論理シミュレーションの実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)で該リファレンスLSI211内部の各種レジスタやアキュムレータの不確定(bit)値を上書き(LOAD命令発行)する。
つぎに、上述した本実施の形態にかかる検証装置における動作を図2−2に示すフローチャートに従って説明する。まず、検証対象回路の仕様に基づいた制約条件をテスト制約付与部101に付与する(ステップS201)。つぎに、検証対象回路のモデル(論理シミュレーション用モデル)を検証対象回路モデル格納部104(ステップS202)に格納する。
つぎに、該仕様に定義されている演算命令の演算結果にDon’t care(不確定値)ビットが含まれたり、該演算命令の処理に於いて使用されるレジスタやアキュムレータの値を破壊する仕様が含まれ、命令仕様として演算結果が確定できない命令と、その命令によって不確定値になるレジスタやアキュムレータ、あるいは、その構成ビットの情報を不確定値発生条件付与部108に付与する(ステップS203)。
つぎに、テストパターン生成部102は、テスト制約付与部101に付与された制約条件に基づき規則性を持った機械語命令テストパターン(オペコードとオペランド)を1命令分ランダムに生成し(ステップS204)、論理シミュレーション実行部105とリファレンスLSI制御部212とに出力する。そして、論理シミュレーション実行部105は、上記の検証対象回路モデルと機械語命令テストパターンとを入力として1命令分の論理シミュレーションを実行する(ステップS205)。
つぎに、リファレンスLSI制御部212は、機械語命令テストパターンをリファレンスLSI部211に入力して該機械語命令テストパターンを実行し、実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)を読み出して(STORE命令発行)、期待値を得る(ステップS206)。
つぎに、期待値比較部107は、論理シミュレーション実行部105における論理シミュレーションの実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)と、リファレンスLSI制御部212で得た期待値と、を比較検証し、一致しているか否かを判断する(ステップS207)。ここで、一致の場合は(ステップS207肯定)、テストパターン生成部102の処理(ステップS204)に戻り、次の機械語命令テストパターンをランダム生成する。
また、不一致の場合は(ステップS207否定)、比較エラー解析部109に機械語命令テストパターンを出力する。比較エラー解析部109は、不確定値発生条件付与部108の有する情報を基に、期待値比較部107から出力された機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当する命令か否かを判断する(ステップS208)。
比較エラー解析部109は、期待値比較部107から出力された機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当する場合には(ステップS208肯定)、擬似エラーであると判断し、論理シミュレーション実行部105における論理シミュレーションの実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)を真として、該論理シミュレーションの実行結果をリファレンスLSI制御部212に出力する。リファレンスLSI制御部212は、該論理シミュレーションの実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)で該リファレンスLSI211内部の各種レジスタやアキュムレータの不確定(bit)値を上書き(LOAD命令発行)する(ステップS209)。
一方、比較エラー解析部109は、期待値比較部107から出力された機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当しない場合には(ステップS208否定)、真のエラーとして、エラーが発生するまでに実行された機械語命令列を比較エラー表示部110に出力して(ステップS210)、シミュレーションを終了する。そして、比較エラー表示部110は、該不確定借発生条件に該当しないエラーが発生するまでに実行された機械語命令列を表示して一連の処理が終了する。
上述したように、実施の形態2にかかる検証装置においては、検証対象回路の仕様書に基づき作成されたリファレンスモデルの代わりに、既に命令動作の基準と成り得るLSIの実チップが存在するため、上記の構成及び処理動作により実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
上述した実施の形態1では、検証対象回路の論理シミュレーション用モデルを検証する場合について説明したが、既に試作したFPGA等のLSIの実チップが存在する場合には、実施の形態1に於ける検証対象回路モデル格納部104および論理シミュレーション実行部105に代えて、該実チップを検証対象とする検証対象LSI部を備えた構成としても良い。
上述した実施の形態1では、検証対象回路の論理シミュレーション用モデルを検証する場合について説明したが、既に試作したFPGA等のLSIの実チップが存在する場合には、実施の形態1に於ける検証対象回路モデル格納部104および論理シミュレーション実行部105に代えて、該実チップを検証対象とする検証対象LSI部を備えた構成としても良い。
図3−1は、本発明の実施の形態2にかかるコンピュータシステムの検証装置の主要な機能構成を示す機能ブロック図である。図3−1に於いて、本実施の形態にかかる検証装置は、テスト制約付与部101と、テストパターン生成部102と、リファレンスモデル格納部103と、命令レベルシミュレーション実行部106と、期待値比較部107と、不確定値発生条件付与部108と、比較エラー解析部109と、比較エラー表示部110と、検証対象LSI部313と、を備えて構成される。
テスト制約付与部101は、検証対象回路の仕様に基づいた制約条件を付与する。テストパターン生成部102は、該制約条件に基づき規則性を持った機械語命令テストパターン(オペコードとオペランド)をランダムに生成する。リファレンスモデル格納部103は、該検証対象回路の仕様書に基づき作成されたリファレンスモデルを格納する。
命令レベルシミュレーション実行部106は、リファレンスモデルと該機械語命令テストパターンとを入力として命令レベルシミュレーション(Instruction Set Simulation)を実行して期待値を得ると共に、後述する比較エラー解析部109で擬似エラーと判断された場合、検証対象LSI部313の命令実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)で命令レベルシミュレーション内部の各種レジスタやアキュムレータの不確定(bit)値を上書きする。期待値比較部107は、検証対象LSI部313の命令実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)と該期待値とを比較検証する。
不確定値発生条件付与部108は、該仕様に定義されている演算命令の演算結果にDon’t care(不確定値)ビットが含まれたり、該演算命令の処理に於いて使用されるレジスタやアキュムレータの値を破壊する仕様が含まれ、命令仕様として演算結果が確定できない命令と、その命令によって不確定値になるレジスタやアキュムレータ、あるいは、その構成ビットの情報を付与する。比較エラー解析部109は、該期待値比較部107に於いて期待値比較エラー発生時に該不確定値発生条件に該当する場合、擬似エラーであると判断し、検証対象LSI部313の命令実行結果を真として、命令レベルシミュレーション実行部106に出力する比較エラー表示部110は、比較エラー解析部109で不確定値発生条件に該当しないエラーをユーザにレポートする。
検証対象LSI部313は、試作したFPGA等のLSIの実チップ(検証対象LSI)であり、LSI内部の各種レジスタやアキュムレータの値が直接観測可能な評価用端子を持つ検証対象LSI部である。
つぎに、上述した本実施の形態にかかる検証装置における動作を図3−2に示すフローチャートに従って説明する。まず、検証対象回路の仕様に基づいた制約条件をテスト制約付与部101に付与する(ステップS301)。つぎに、該検証対象回路の仕様書に基づき作成されたリファレンスモデルをリファレンスモデル格納部103に格納する(ステップS302)。
つぎに、該仕様に定義されている演算命令の演算結果にDon’t care(不確定値)ビットが含まれたり、該演算命令の処理に於いて使用されるレジスタやアキュムレータの値を破壊する仕様が含まれ、命令仕様として演算結果が確定できない命令と、その命令によって不確定値になるレジスタやアキュムレータ、あるいは、その構成ビットの情報を不確定値発生条件付与部108に付与する(ステップS303)。
つぎに、テストパターン生成部102は、テスト制約付与部101に付与された制約条件に基づき規則性を持った機械語命令テストパターン(オペコードとオペランド)を1命令分ランダムに生成する(ステップS304)。そして、テストパターン生成部102は、該機械語命令テストパターンを検証対象LSI部313に入力し(ステップS305)、検証対象LSI部313該機械語命令テストパターンを実行する。
つぎに、命令レベルシミュレーション実行部106は、リファレンスモデル格納部103に格納したリファレンスモデルとテストパターン生成部102で生成した機械語命令テストパターンとを入力として命令レベルシミュレーション(Instruction Set Simulation)を1命令分実行して期待値を得る(ステップS306)。
つぎに、期待値比較部107は、検証対象LSI部313の命令実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)と、命令レベルシミュレーション実行部106で得た期待値と、を比較検証し、一致しているか否かを判断する(ステップS307)。ここで、一致の場合は(ステップS307肯定)、テストパターン生成部102の処理(ステップS304)に戻り、次の機械語命令テストパターンをランダム生成する。
また、不一致の場合は(ステップS307否定)、比較エラー解析部109に機械語命令テストパターンを出力する。比較エラー解析部109は、不確定値発生条件付与部108の有する情報を基に、期待値比較部107から出力された機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当する命令か否かを判断する(ステップS308)。
比較エラー解析部109は、期待値比較部107から出力された機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当する場合には(ステップS308肯定)、擬似エラーであると判断し、検証対象LSI部313の命令実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)を真として、該検証対象LSI部313の命令実行結果を命令レベルシミュレーション実行部106に出力する。命令レベルシミュレーション実行部106は、該検証対象LSI部313の命令実行結果で命令レベルシミュレーション内部の各種レジスタやアキュムレータの不確定(bit)値を上書きする(ステップS309)。
一方、比較エラー解析部109は、期待値比較部107から出力された機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当しない場合には(ステップS308否定)、真のエラーとして、エラーが発生するまでに実行された機械語命令列を比較エラー表示部110に出力して(ステップS310)、シミュレーションを終了する。そして、比較エラー表示部110は、該不確定借発生条件に該当しないエラーが発生するまでに実行された機械語命令列を表示して一連の処理が終了する。
上述したように、実施の形態1および実施の形態2では検証対象回路の論理シミュレーション用モデルを検証したが、実施の形態3にかかる検証装置においては、検証対象回路の論理シミュレーション用モデルの代わりに、既に試作したFPGA等のLSIの実チップが存在するため、上記の構成及び処理動作により実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態4.
図4−1は、本発明の実施の形態4にかかるコンピュータシステムの検証装置の主要機能構成を示す機能ブロック図である。図4−1に於いて、本実施の形態にかかる検証装置は、テスト制約付与部101と、リファレンスモデル格納部103と、検証対象回路モデル格納部104と、論理シミュレーション実行部105と、命令レベルシミュレーション実行部106と、不確定値発生条件付与部108と、比較エラー表示部110と、機械語命令生成部414と、期待値比較用機械語命令生成部415と、機械語命令格納部416と、比較結果監視部417と、を備えて構成される。
図4−1は、本発明の実施の形態4にかかるコンピュータシステムの検証装置の主要機能構成を示す機能ブロック図である。図4−1に於いて、本実施の形態にかかる検証装置は、テスト制約付与部101と、リファレンスモデル格納部103と、検証対象回路モデル格納部104と、論理シミュレーション実行部105と、命令レベルシミュレーション実行部106と、不確定値発生条件付与部108と、比較エラー表示部110と、機械語命令生成部414と、期待値比較用機械語命令生成部415と、機械語命令格納部416と、比較結果監視部417と、を備えて構成される。
テスト制約付与部101は、検証対象回路の仕様に基づいた制約条件を付与する。機械語命令生成部414は、該制約条件に基づき規則性を持ったランダムな機械語命令テストパターン(オペコードとオペランド)をランダムに生成する。リファレンスモデル格納部103は、該検証対象回路の仕様書に基づき作成されたリファレンスモデルを格納する。
不確定値発生条件付与部108は、該仕様に定義されている演算命令の演算結果にDon’t care(不確定値)ビットが含まれたり、該演算命令の処理に於いて使用されるレジスタやアキュムレータの値を破壊する仕様が含まれ、命令仕様として演算結果が確定できない命令と、その命令によって不確定値になるレジスタやアキュムレータ、あるいは、その構成ビットの情報を付与する。
命令レベルシミュレーション実行部106は、リファレンスモデルと該機械語命令を入力として命令レベルシミュレーション(Instruction Set Simulation)を実行して期待値を得て、該期待値と機械語命令テストパターンを後述する期待値比較用機械語命令生成部415に出力すると共に、後述する期待値比較用機械語命令生成部415で該機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当すると判断された場合、後述する期待値比較用機械語命令生成部415が出力する論理シミュレーションの実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)で命令レベルシミュレーション内部の各種レジスタやアキュムレータの不確定(bit)値を上書きする。
検証対象回路モデル格納部104は、検証対象回路のモデル(論理シミュレーション用モデル)を格納する。論理シミュレーション実行部105は、該検証対象回路モデルと該機械語命令テストパターンを入力として論理シミュレーションを実行する。
期待値比較用機械語命令生成部415は、前述の期待値と機械語命令テストパターンと不確定値発生条件とを入力とし、機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当しない場合は機械語命令テストパターンが演算結果を出力するレジスタ(あるいはアキュムレータ)に格納されている値と期待値が一致しているか比較検証する機械語命令テストパターンを生成して機械語命令格納部416に出力し、また該条件に該当する場合は該機械語命令テストパターンを論理シミュレーション実行部105に印加し、論理シミュレーションの実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)を命令レベルシミュレーション実行部106に出力するとともに、期待値中の不確定(bit)値を該結果で上書きした値を期待値として、機械語命令テストパターンが演算結果を出力するレジスタ(あるいはアキュムレータ)に格納されている値と該期待値が一致しているか比較検証する機械語命令テストパターンを生成して機械語命令格納部416に出力する。
機械語命令格納部416は、機械語命令生成部414と期待値比較用機械語命令生成部415とから出力された各機械語命令テストパターンを格納する。比較結果監視部417は、論理シミュレーション実行部105において機械語命令テストパターンと検証対象回路モデルを入力として論理シミュレーションの実行中、期待値比較エラーが発生していないか逐次監視し、検出する。比較エラー表示部110は、該比較結果監視部417で検出した期待値比較エラーをユーザにレポートする。
つぎに、上述した本実施の形態にかかる検証装置における動作を図4−2および図4−3に示すフローチャートに従って説明する。まず、検証対象回路の仕様に基づいた制約条件をテスト制約付与部101に付与する(ステップS401)。つぎに、該検証対象回路の仕様書に基づき作成されたリファレンスモデルをリファレンスモデル格納部103に格納する(ステップS402)。つぎに、検証対象回路のモデル(論理シミュレーション用モデル)を検証対象回路モデル格納部104(ステップS403)に格納する。
つぎに、該仕様に定義されている演算命令の演算結果にDon’t care(不確定値)ビットが含まれたり、該演算命令の処理に於いて使用されるレジスタやアキュムレータの値を破壊する仕様が含まれ、命令仕様として演算結果が確定できない命令と、その命令によって不確定値になるレジスタやアキュムレータ、あるいは、その構成ビットの情報を不確定値発生条件付与部108に付与する(ステップS404)。
つぎに、機械語命令生成部414は、テスト制約付与部101に付与された制約条件に基づき規則性を持った機械語命令テストパターン(オペコードとオペランド)を1命令分ランダムに生成し、機械語命令格納部416に格納する(ステップS405)。
つぎに、命令レベルシミュレーション実行部106は、リファレンスモデル格納部103に格納したリファレンスモデルと機械語命令生成部414で生成した機械語命令テストパターンとを入力として命令レベルシミュレーション(Instruction Set Simulation)を1命令分実行して期待値を得て(ステップS406)、該期待値と機械語命令テストパターンを期待値比較用機械語命令生成部415に出力する。
つぎに、期待値比較用機械語命令生成部415は、前述の期待値と機械語命令テストパターンと不確定値発生条件とを入力として、機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当する命令か否かを判断する(ステップS407)。
期待値比較用機械語命令生成部415は、機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当する場合には(ステップS407肯定)、該機械語命令テストパターンを論理シミュレーション実行部105に印加して論理シミュレーションを実行させる。そして、期待値比較用機械語命令生成部415は、論理シミュレーションの実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)を論理シミュレーション実行部105から読み出して命令レベルシミュレーション実行部106に出力し、命令レベルシミュレータにリファレンスモデル内部の各種レジスタやアキュムレータの不確定(bit)値を上書きさせる(ステップS408)。
また、それとともに、期待値中の不確定(bit)値を該結果で上書きした値を期待値として、機械語命令テストパターンが演算結果を出力するレジスタ(あるいはアキュムレータ)に格納されている値と期待値が一致しているか比較検証する新たな機械語命令テストパターンを50%の確率で生成して機械語命令格納部416に出力する(ステップS409)。ここで、必ずしも50%の確率である必要はないが、100%では命令の遷移を網羅的に検証することができず、また、0%では期待値比較エラーを自動的に検出することができない。
そして、期待値比較用機械語命令生成部415は、機械語命令格納部416に格納される命令が検証対象回路のメモリ空間を満たしたか否かを判断する(ステップS410)。ここで、機械語命令格納部416に格納される命令が検証対象回路のメモリ空間を満たしていない場合には(ステップS410否定)、機械語命令格納部416に格納される命令が検証対象回路のメモリ空間を満たすまで該機械語命令生成部414の処理(ステップS405)に戻り、次の機械語命令テストパターンをランダム生成する。
一方、機械語命令格納部416に格納される命令が検証対象回路のメモリ空間を満たした場合には(ステップS410肯定)、つぎに、論理シミュレーション実行部105は検証対象回路モデルと機械語命令格納部416に格納された機械語命令テストパターンを入力として論理シミュレーションを実行する(ステップS411)。
つぎに、比較結果監視部417は、機械語命令テストパターンと検証対象回路モデルを入力とした論理シミュレーション実行部105における論理シミュレーションの実行時、機械語命令テストパターンの実行時に新たな期待値と機械語命令テストパターンの演算結果との不一致、または機械語命令テストパターンの演算結果と期待値との不一致である期待値比較エラーが発生していないか逐次監視し、検出する(ステップS412)。ここで、期待値比較エラーが発生していない場合には(ステップS412否定)、論理シミュレーション実行部105における論理シミュレーションの終了により一連の処理が終了する。
一方、期待値比較エラーが発生している場合には(ステップS412肯定)、比較エラー表示部110は該比較結果監視部417で検出した期待値比較エラーをユーザにレポートするため、エラーが発生したアドレスやエラーが発生するまでに実行された機械語命令列を表示して(ステップS413)一連の処理が終了する。
また、ステップS407において、機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当する命令か否かを判断した結果、機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当しない場合は(ステップS407否定)、該機械語命令テストパターンが演算結果を出力するレジスタ(あるいはアキュムレータ)に格納されている値と期待値が一致しているか比較検証する新たな機械語命令テストパターンを50%の確率で生成して機械語命令格納部416に出力する。ここで、必ずしも50%である必要はないが、100%では命令の遷移を網羅的に検証することができず、また、0%では期待値比較エラーを自動的に検出することができない。そして、その後はステップS410に進み、上記と同様の処理が進められる。
本実施の形態によれば、検証対象回路の仕様がOut Of Order Completion(各命令の実行時間の違いにより、完了順が変わる)のため、実施の形態1〜実施の形態3のOn The Fly Testが困難である場合でも、上記の構成及び処理動作により実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態5.
上述した実施の形態4では、検証対象回路の仕様書に基づき作成されたリファレンスモデルを基準として検証する場合について説明したが、既に命令動作の基準と成り得るLSIの実チップが存在する場合には、実施の形態4に於けるリファレンスモデル格納部103に代えて該実チップを使用するリファレンスLSI部を備え、実施の形態4に於ける命令レベルシミュレーション実行部106に代えて、機械語命令をリファレンスLSI部に入力して該機械語命令を実行し、実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)を読み出して(STORE命令発行)期待値を得て、該期待値と機械語命令を期待値比較用機械語命令生成部415に出力すると共に、該期待値比較用機械語命令生成部415で該機械語命令が不確定値発生条件に該当すると判断された場合、該期待値比較用機械語命令生成部415が出力する論理シミュレーションの実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)でリファレンスLSI内部の各種レジスタやアキュムレータの不確定(bit)値を上書き(LOAD命令発行)するリファレンスLSI制御部とを備えても良い。
上述した実施の形態4では、検証対象回路の仕様書に基づき作成されたリファレンスモデルを基準として検証する場合について説明したが、既に命令動作の基準と成り得るLSIの実チップが存在する場合には、実施の形態4に於けるリファレンスモデル格納部103に代えて該実チップを使用するリファレンスLSI部を備え、実施の形態4に於ける命令レベルシミュレーション実行部106に代えて、機械語命令をリファレンスLSI部に入力して該機械語命令を実行し、実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)を読み出して(STORE命令発行)期待値を得て、該期待値と機械語命令を期待値比較用機械語命令生成部415に出力すると共に、該期待値比較用機械語命令生成部415で該機械語命令が不確定値発生条件に該当すると判断された場合、該期待値比較用機械語命令生成部415が出力する論理シミュレーションの実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)でリファレンスLSI内部の各種レジスタやアキュムレータの不確定(bit)値を上書き(LOAD命令発行)するリファレンスLSI制御部とを備えても良い。
図5−1は、本発明の実施の形態5にかかるコンピュータシステムの検証装置の主要機能構成を示す機能ブロック図である。図5−1に於いて、本実施の形態にかかる検証装置は、テスト制約付与部101と、検証対象回路モデル格納部104と、論理シミュレーション実行部105と、不確定値発生条件付与部108と、比較エラー表示部110と、機械語命令生成部414と、期待値比較用機械語命令生成部415と、機械語命令格納部416と、比較結果監視部417と、リファレンスLSI部511と、リファレンスLSI制御部512と、を備えて構成される。
テスト制約付与部101は、検証対象回路の仕様に基づいた制約条件を付与する。機械語命令生成部414は、該制約条件に基づき規則性を持った機械語命令テストパターン(オペコードとオペランド)をランダムに生成する。リファレンスLSI部511は、命令動作の基準と成り得るLSIの実チップを使用する。
不確定値発生条件付与部108は、該仕様に定義されている演算命令の演算結果にDon’t care(不確定値)ビットが含まれたり、該演算命令の処理に於いて使用されるレジスタやアキュムレータの値を破壊する仕様が含まれ、命令仕様として演算結果が確定できない命令と、その命令によって不確定値になるレジスタやアキュムレータ、あるいは、その構成ビットの情報を付与する。
リファレンスLSI制御部512は、機械語命令をリファレンスLSI部511に入力して該機械語命令を実行し、実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)を読み出して(STORE命令発行)期待値を得て、該期待値と機械語命令を期待値比較用機械語命令生成部415に出力すると共に、該期待値比較用機械語命令生成部415で該機械語命令が不確定値発生条件に該当すると判断された場合、該期待値比較用機械語命令生成部415が出力する論理シミュレーションの実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)でリファレンスLSI511内部の各種レジスタやアキュムレータの不確定(bit)値を上書き(LOAD命令発行)する。
検証対象回路モデル格納部104は、検証対象回路のモデル(論理シミュレーション用モデル)を格納する。論理シミュレーション実行部105は、該検証対象回路モデルと該機械語命令テストパターンとを入力として論理シミュレーションを実行する。
期待値比較用機械語命令生成部415は、前述の期待値と機械語命令テストパターンと不確定値発生条件とを入力とし、機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当しない場合は機械語命令テストパターンが演算結果を出力するレジスタ(あるいはアキュムレータ)に格納されている値と期待値が一致しているか比較検証する機械語命令テストパターンを生成して機械語命令格納部416に出力し、また該条件に該当する場合は該機械語命令テストパターンを論理シミュレーション実行部105に印加し、論理シミュレーションの実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)を命令レベルシミュレーション実行部106に出力するとともに、期待値中の不確定(bit)値を該結果で上書きした値を期待値として、機械語命令テストパターンが演算結果を出力するレジスタ(あるいはアキュムレータ)に格納されている値と該期待値が一致しているか比較検証する機械語命令テストパターンを生成して機械語命令格納部416に出力する。
機械語命令格納部416は、機械語命令生成部414と期待値比較用機械語命令生成部415とから出力された各機械語命令テストパターンを格納する。比較結果監視部417は、論理シミュレーション実行部105において機械語命令テストパターンと検証対象回路モデルを入力として論理シミュレーションの実行中、期待値比較エラーが発生していないか逐次監視し、検出する。比較エラー表示部110は、該比較結果監視部417で検出した期待値比較エラーをユーザにレポートする。
つぎに、上述した本実施の形態にかかる検証装置における動作を図5−2および図5−3に示すフローチャートに従って説明する。まず、検証対象回路の仕様に基づいた制約条件をテスト制約付与部101に付与する(ステップS501)。つぎに、検証対象回路のモデル(論理シミュレーション用モデル)を検証対象回路モデル格納部104(ステップS502)に格納する。
つぎに、該仕様に定義されている演算命令の演算結果にDon’t care(不確定値)ビットが含まれたり、該演算命令の処理に於いて使用されるレジスタやアキュムレータの値を破壊する仕様が含まれ、命令仕様として演算結果が確定できない命令と、その命令によって不確定値になるレジスタやアキュムレータ、あるいは、その構成ビットの情報を不確定値発生条件付与部108に付与する(ステップS503)。
つぎに、機械語命令生成部414は、テスト制約付与部101に付与された制約条件に基づき規則性を持った機械語命令テストパターン(オペコードとオペランド)を1命令分ランダムに生成し、機械語命令格納部416に格納する(ステップS504)。
つぎに、リファレンスLSI制御部512は、機械語命令テストパターンをリファレンスLSI部211に入力して該機械語命令テストパターンを実行し、実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)を読み出して(STORE命令発行)期待値を得て(ステップS505)、該期待値と機械語命令テストパターンを期待値比較用機械語命令生成部415に出力する。
つぎに、期待値比較用機械語命令生成部415は、前述の期待値と機械語命令テストパターンと不確定値発生条件とを入力として、機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当する命令か否かを判断する(ステップS506)。
期待値比較用機械語命令生成部415は、機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当する場合には(ステップS506肯定)、該機械語命令テストパターンを論理シミュレーション実行部105に印加して論理シミュレーションを実行させる。そして、期待値比較用機械語命令生成部415は、論理シミュレーションの実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)を論理シミュレーション実行部105から読み出してリファレンスLSI制御部512に出力し、リファレンスLSI制御部512にリファレンスLSI511内部の各種レジスタやアキュムレータの不確定(bit)値を上書き(LOAD命令発行)させる(ステップS507)。
また、それとともに、期待値中の不確定(bit)値を該結果で上書きした値を期待値として、機械語命令テストパターンが演算結果を出力するレジスタ(あるいはアキュムレータ)に格納されている値と期待値が一致しているか比較検証する新たな機械語命令テストパターンを50%の確率で生成して機械語命令格納部416に出力する(ステップS508)。ここで、必ずしも50%の確率である必要はないが、100%では命令の遷移を網羅的に検証することができず、また、0%では期待値比較エラーを自動的に検出することができない。
そして、期待値比較用機械語命令生成部415は、機械語命令格納部416に格納される命令が検証対象回路のメモリ空間を満たしたか否かを判断する(ステップS509)。ここで、機械語命令格納部416に格納される命令が検証対象回路のメモリ空間を満たしていない場合には(ステップS509否定)、機械語命令格納部416に格納される命令が検証対象回路のメモリ空間を満たすまで該機械語命令生成部414の処理(ステップS504)に戻り、次の機械語命令テストパターンをランダム生成する。
一方、機械語命令格納部416に格納される命令が検証対象回路のメモリ空間を満たした場合には(ステップS509肯定)、つぎに、論理シミュレーション実行部105は検証対象回路モデルと機械語命令格納部416に格納された機械語命令テストパターンを入力として論理シミュレーションを実行する(ステップS510)。
つぎに、比較結果監視部417は、機械語命令テストパターンと検証対象回路モデルを入力とした論理シミュレーション実行部105における論理シミュレーションの実行時、、機械語命令テストパターンの実行時に新たな期待値と機械語命令テストパターンの演算結果との不一致、または機械語命令テストパターンの演算結果と期待値との不一致である期待値比較エラーが発生していないか逐次監視し、検出する(ステップS511)。ここで、期待値比較エラーが発生していない場合には(ステップS511否定)、論理シミュレーション実行部105における論理シミュレーションの終了により一連の処理が終了する。
一方、期待値比較エラーが発生している場合には(ステップS511肯定)、比較エラー表示部110は該比較結果監視部417で検出した期待値比較エラーをユーザにレポートするため、エラーが発生したアドレスやエラーが発生するまでに実行された機械語命令列を表示して(ステップS512)一連の処理が終了する。
また、ステップS506において、機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当する命令か否かを判断した結果、機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当しない場合は(ステップS506否定)、該機械語命令テストパターンが演算結果を出力するレジスタ(あるいはアキュムレータ)に格納されている値と期待値が一致しているか比較検証する新たな機械語命令テストパターンを50%の確率で生成して機械語命令格納部416に出力する。ここで、必ずしも50%である必要はないが、100%では命令の遷移を網羅的に検証することができず、また、0%では期待値比較エラーを自動的に検出することができない。そして、その後はステップS410に進み、上記と同様の処理が進められる。
上述したように、実施の形態5にかかる検証装置においては、検証対象回路の仕様書に基づき作成されたリファレンスモデルの代わりに、既に命令動作の基準と成り得るLSIの実チップが存在するため、上記の構成及び処理動作により実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
本実施の形態によれば、検証対象回路の仕様がOut Of Order Completion(各命令の実行時間の違いにより、完了順が変わる)のため、実施の形態1〜実施の形態3のOn The Fly Testが困難である場合でも、上記の構成及び処理動作により実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、上述したように、実施の形態5にかかる検証装置においては、検証対象回路の仕様書に基づき作成されたリファレンスモデルの代わりに、既に命令動作の基準と成り得るLSIの実チップが存在するため、上記の構成及び処理動作により実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態6.
上述した実施の形態4では、検証対象回路の論理シミュレーション用モデルを検証する場合について説明したが、既に試作したFPGA等のLSIの実チップが存在する場合には、実施の形態4に於ける検証対象回路モデル格納部104および論理シミュレーション実行部105に代えて、該実チップを検証対象とする検証対象LSI部を備えた構成としても良い。
上述した実施の形態4では、検証対象回路の論理シミュレーション用モデルを検証する場合について説明したが、既に試作したFPGA等のLSIの実チップが存在する場合には、実施の形態4に於ける検証対象回路モデル格納部104および論理シミュレーション実行部105に代えて、該実チップを検証対象とする検証対象LSI部を備えた構成としても良い。
図6−1は、本発明の実施の形態6にかかるコンピュータシステムの検証装置の主要機能構成を示す機能ブロック図である。図6−1に於いて、本実施の形態にかかる検証装置は、テスト制約付与部101と、リファレンスモデル格納部103と、命令レベルシミュレーション実行部106と、不確定値発生条件付与部108と、比較エラー表示部110と、機械語命令生成部414と、期待値比較用機械語命令生成部415と、機械語命令格納部416と、比較結果監視部417と、検証対象LSI部613と、を備えて構成される。
テスト制約付与部101は、検証対象回路の仕様に基づいた制約条件を付与する。機械語命令生成部414は、該制約条件に基づき規則性を持った機械語命令テストパターン(オペコードとオペランド)をランダムに生成する。リファレンスモデル格納部103は、該検証対象回路の仕様書に基づき作成されたリファレンスモデルを格納する。
不確定値発生条件付与部108は、該仕様に定義されている演算命令の演算結果にDon’t care(不確定値)ビットが含まれたり、該演算命令の処理に於いて使用されるレジスタやアキュムレータの値を破壊する仕様が含まれ、命令仕様として演算結果が確定できない命令と、その命令によって不確定値になるレジスタやアキュムレータ、あるいは、その構成ビットの情報を付与する。
命令レベルシミュレーション実行部106は、リファレンスモデルと該機械語命令を入力として命令レベルシミュレーション(Instruction Set Simulation)を実行して期待値を得て、該期待値と機械語命令テストパターンを後述する期待値比較用機械語命令生成部415に出力すると共に、後述する期待値比較用機械語命令生成部415で該機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当すると判断された場合、後述する期待値比較用機械語命令生成部415が出力する検証対象LSIの命令実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)で命令レベルシミュレーション内部の各種レジスタやアキュムレータの不確定(bit)値を上書きする。
検証対象LSI部613は、試作したFPGA等のLSIの実チップ(検証対象LSI)であり、LSI内部の各種レジスタやアキュムレータの値が直接観測可能な評価用端子を持つ検証対象LSI部である。
期待値比較用機械語命令生成部415は、前述の期待値と機械語命令テストパターンと不確定値発生条件とを入力とし、機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当しない場合は機械語命令テストパターンが演算結果を出力するレジスタ(あるいはアキュムレータ)に格納されている値と期待値が一致しているか比較検証する機械語命令テストパターンを生成して機械語命令格納部416に出力し、また該条件に該当する場合は該機械語命令テストパターンを検証対象LSI部613に印加し、該検証対象LSI部613の命令実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)を命令レベルシミュレーション実行部106に出力するとともに、期待値中の不確定(bit)値を該結果で上書きした値を期待値として、機械語命令テストパターンが演算結果を出力するレジスタ(あるいはアキュムレータ)に格納されている値と該期待値が一致しているか比較検証する機械語命令テストパターンを生成して機械語命令格納部416に出力する。
機械語命令格納部416は、機械語命令生成部414と期待値比較用機械語命令生成部415とから出力された各機械語命令テストパターンを格納する。比較結果監視部417は、論理シミュレーション実行部105において機械語命令テストパターンと検証対象回路モデルを入力として論理シミュレーションの実行中、期待値比較エラーが発生していないか逐次監視し、検出する。比較エラー表示部110は、該比較結果監視部417で検出した期待値比較エラーをユーザにレポートする。
つぎに、上述した本実施の形態にかかる検証装置における動作を図6−2および図6−3に示すフローチャートに従って説明する。まず、検証対象回路の仕様に基づいた制約条件をテスト制約付与部101に付与する(ステップS601)。つぎに、該検証対象回路の仕様書に基づき作成されたリファレンスモデルをリファレンスモデル格納部103に格納する(ステップS602)。
つぎに、該仕様に定義されている演算命令の演算結果にDon’t care(不確定値)ビットが含まれたり、該演算命令の処理に於いて使用されるレジスタやアキュムレータの値を破壊する仕様が含まれ、命令仕様として演算結果が確定できない命令と、その命令によって不確定値になるレジスタやアキュムレータ、あるいは、その構成ビットの情報を不確定値発生条件付与部108に付与する(ステップS603)。
つぎに、機械語命令生成部414は、テスト制約付与部101に付与された制約条件に基づき規則性を持った機械語命令テストパターン(オペコードとオペランド)を1命令分ランダムに生成し、機械語命令格納部416に格納する(ステップS604)。
つぎに、命令レベルシミュレーション実行部106は、リファレンスモデル格納部103に格納したリファレンスモデルと機械語命令生成部414で生成した機械語命令テストパターンとを入力として命令レベルシミュレーション(Instruction Set Simulation)を1命令分実行して期待値を得て(ステップS605)、該期待値と機械語命令テストパターンを期待値比較用機械語命令生成部415に出力する。
つぎに、期待値比較用機械語命令生成部415は、前述の期待値と機械語命令テストパターンと不確定値発生条件とを入力として、機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当する命令か否かを判断する(ステップS606)。
期待値比較用機械語命令生成部415は、機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当する場合には(ステップS606肯定)、該機械語命令テストパターンを該検証対象LSI部613に印加して機械語命令テストパターンを実行させる。そして、期待値比較用機械語命令生成部415は、機械語命令テストパターンの実行結果(各種レジスタやアキュムレータの値)を検証対象LSI部613から読み出して命令レベルシミュレーション実行部106に出力し、命令レベルシミュレータにリファレンスモデル内部の各種レジスタやアキュムレータの不確定(bit)値を上書きさせる(ステップS607)。
また、それとともに、期待値中の不確定(bit)値を該結果で上書きした値を期待値として、機械語命令テストパターンが演算結果を出力するレジスタ(あるいはアキュムレータ)に格納されている値と期待値が一致しているか比較検証する新たな機械語命令テストパターンを50%の確率で生成して機械語命令格納部416に出力する(ステップS608)。ここで、必ずしも50%の確率である必要はないが、100%では命令の遷移を網羅的に検証することができず、また、0%では期待値比較エラーを自動的に検出することができない。
そして、期待値比較用機械語命令生成部415は、機械語命令格納部416に格納される命令が検証対象回路のメモリ空間を満たしたか否かを判断する(ステップS609)。ここで、機械語命令格納部416に格納される命令が検証対象回路のメモリ空間を満たしていない場合には(ステップS609否定)、機械語命令格納部416に格納される命令が検証対象回路のメモリ空間を満たすまで該機械語命令生成部414の処理(ステップS405)に戻り、次の機械語命令テストパターンをランダム生成する。
一方、機械語命令格納部416に格納される命令が検証対象回路のメモリ空間を満たした場合には(ステップS609肯定)、つぎに、期待値比較用機械語命令生成部415は検証対象LSI部613に機械語命令テストパターンを入力し、検証対象LSI部613は該機械語命令テストパターンを実行する(ステップS610)。
つぎに、比較結果監視部417は、検証対象LSI部613における該機械語命令テストパターンの実行時、機械語命令テストパターンの実行時に新たな期待値と機械語命令テストパターンの演算結果との不一致、または機械語命令テストパターンの演算結果と期待値との不一致である期待値比較エラーが発生していないか逐次監視し、検出する(ステップS611)。ここで、期待値比較エラーが発生していない場合には(ステップS611否定)、検証対象LSI部613における該機械語命令テストパターンの実行終了により一連の処理が終了する。
一方、期待値比較エラーが発生している場合には(ステップS611肯定)、比較エラー表示部110は該比較結果監視部417で検出した期待値比較エラーをユーザにレポートするため、エラーが発生したアドレスやエラーが発生するまでに実行された機械語命令列を表示して(ステップS612)一連の処理が終了する。
また、ステップS606において、機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当する命令か否かを判断した結果、機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当しない場合は(ステップS606否定)、該機械語命令テストパターンが演算結果を出力するレジスタ(あるいはアキュムレータ)に格納されている値と期待値が一致しているか比較検証する新たな機械語命令テストパターンを50%の確率で生成して機械語命令格納部416に出力する。ここで、必ずしも50%である必要はないが、100%では命令の遷移を網羅的に検証することができず、また、0%では期待値比較エラーを自動的に検出することができない。そして、その後はステップS410に進み、上記と同様の処理が進められる。
上述したように、実施の形態4および実施の形態5では検証対象回路の論理シミュレーション用モデルを検証したが、実施の形態6にかかる検証装置においては、検証対象回路の論理シミュレーション用モデルの代わりに、既に試作したFPGA等のLSIの実チップが存在するため、上記の構成及び処理動作により実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、本実施の形態によれば、検証対象回路の仕様がOut Of Order Completion(各命令の実行時間の違いにより、完了順が変わる)のため、実施の形態3のOn The Fly Testが困難である場合でも、上記の構成及び処理動作により実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明にかかる検証装置は、汎用コンピュータのように命令の遷移を網羅的に検証する必要があるコンピュータシステム等に有用である。
101 テスト制約付与部
102 テストパターン生成部
103 リファレンスモデル格納部
104 検証対象回路モデル格納部
105 論理シミュレーション実行部
106 命令レベルシミュレーション実行部
107 期待値比較部
108 不確定値発生条件付与部
109 比較エラー解析部
110 比較エラー表示部
211 リファレンスLSI部
212 リファレンスLSI制御部
313 検証対象LSI部
414 機械語命令生成部
415 期待値比較用機械語命令生成部
416 機械語命令格納部
417 比較結果監視部
511 リファレンスLSI部
512 リファレンスLSI制御部
613 検証対象LSI部
102 テストパターン生成部
103 リファレンスモデル格納部
104 検証対象回路モデル格納部
105 論理シミュレーション実行部
106 命令レベルシミュレーション実行部
107 期待値比較部
108 不確定値発生条件付与部
109 比較エラー解析部
110 比較エラー表示部
211 リファレンスLSI部
212 リファレンスLSI制御部
313 検証対象LSI部
414 機械語命令生成部
415 期待値比較用機械語命令生成部
416 機械語命令格納部
417 比較結果監視部
511 リファレンスLSI部
512 リファレンスLSI制御部
613 検証対象LSI部
Claims (8)
- 検証対象回路の論理回路の検証を行う検証装置であって、
前記検証対象回路の仕様に基づいた制約条件を格納する制約付与部と、
前記検証対象回路の仕様に基づいたリファレンスモデルを格納するリファレンスモデル格納部と、
前記検証対象回路の論理シミュレーション用モデルを格納する検証対象回路モデル格納部と、
前記検証対象回路の仕様に定義されている演算命令において命令仕様として演算結果が確定できない演算命令と、その演算命令によって生じる不確定値に関する情報を格納する不確定値発生条件格納部と、
前記制約条件に基づいて所定の規則性を有する機械語命令テストパターンを生成するテストパターン生成部と、
前記論理シミュレーション用モデルと前記機械語命令テストパターンとを入力として論理シミュレーションを実行する論理シミュレーション実行部と、
前記リファレンスモデルと前記機械語命令テストパターンとを入力として命令レベルシミュレーションを実行して期待値を得ると共に、該期待値が疑似エラーであると判断された場合に前記論理シミュレーションの実行結果で命令レベルシミュレータ内部の不確定値を上書きする命令レベルシミュレーション実行部と、
前記論理シミュレーションの実行結果と前記期待値とが一致するか否かを比較検証する期待値比較部と、
前記論理シミュレーションの実行結果と前記期待値とが一致しない場合に、前記機械語命令テストパターンが前記不確定値発生条件格納部に格納された不確定値発生条件に該当するか否かを比較検証し、該当する場合に前記期待値が疑似エラーであると判断して前記論理シミュレーションの実行結果を真の値として前記命令レベルシミュレーション実行部に出力する比較エラー解析部と、
前記比較エラー解析部における比較検証において前記不確定値発生条件に該当しない場合に前記期待値が真のエラーであると判断してエラー表示する比較エラー表示部と、
を備えることを特徴とする検証装置。 - 前記リファレンスモデル格納部の代わりに、命令動作の基準と成るLSIを有するリファレンスLSI部を備え、
前記命令レベルシミュレーション実行部の代わりに、前記機械語命令テストパターンを前記リファレンスLSI部に入力して該機械語命令テストパターンを実行して期待値を得ると共に該期待値が疑似エラーであると判断された場合に前記論理シミュレーションの実行結果で前記リファレンスLSI内部の不確定値を上書きするリファレンスLSI制御部を備えること
を特徴とする請求項1に記載の検証装置。 - 前記検証対象回路モデル格納部および論理シミュレーション実行部の代わりに、検証対象となるLSIを有する検証対象LSI部を備えること
を特徴とする請求項1に記載の検証装置。 - 検証対象回路の論理回路の検証を行う検証装置であって、
前記検証対象回路の仕様に基づいた制約条件を格納する制約付与部と、
前記検証対象回路の仕様に基づいたリファレンスモデルを格納するリファレンスモデル格納部と、
前記検証対象回路の論理シミュレーション用モデルを格納する検証対象回路モデル格納部と、
前記検証対象回路の仕様に定義されている演算命令において命令仕様として演算結果が確定できない演算命令と、その演算命令によって生じる不確定値に関する情報を格納する不確定値発生条件格納部と、
前記制約条件に基づいて所定の規則性を有する機械語命令テストパターンを生成する機械語命令生成部と、
前記論理シミュレーション用モデルと前記機械語命令テストパターンとを入力として論理シミュレーションを実行する論理シミュレーション実行部と、
前記リファレンスモデルと前記機械語命令テストパターンを入力として命令レベルシミュレーションを実行して期待値を得ると共に、機械語命令テストパターンが前記不確定値発生条件に該当すると判断された場合、前記論理シミュレーションの実行結果で命令レベルシミュレータ内部の不確定値を上書きする命令レベルシミュレーション実行部と、
前記期待値と前記機械語命令テストパターンと不確定値発生条件とを入力とし、前記機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当するか否かを判断し、該当する場合は前記機械語命令テストパターンを前記論理シミュレーション実行部に印加し、該論理シミュレーション実行部での論理シミュレーションの実行結果を読み出して前記命令レベルシミュレーション実行部に出力すると共に、前記期待値中の不確定値を前記論理シミュレーションの実行結果で上書きした値を新たな期待値として該新たな期待値と前記機械語命令テストパターンの演算結果とが一致しているか否かを比較検証する新たな機械語命令テストパターンを生成し、前記機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当しない場合は、前記機械語命令テストパターンの演算結果と前記期待値が一致しているか否かを比較検証する新たな機械語命令テストパターンを生成する期待値比較用機械語命令生成部と、
前記機械語命令生成部と前記期待値比較用機械語命令生成部とにおいて生成した機械語命令テストパターンを格納する機械語命令格納部と、
前記新たな機械語命令テストパターンの実行時に前記新たな期待値と前記機械語命令テストパターンの演算結果との不一致、または前記機械語命令テストパターンの演算結果と前記期待値との不一致である期待値比較エラーが発生していないか監視して検出する比較結果監視部と、
比較結果監視部で検出した期待値比較エラーを表示する比較エラー表示部と、
を備えることを特徴とする検証装置。 - 前記リファレンスモデル格納部の代わりに、命令動作の基準と成るLSIを有するリファレンスLSI部を備え、
前記命令レベルシミュレーション実行部の代わりに、前記機械語命令テストパターンをリファレンスLSI部に入力して該機械語命令テストパターンを実行して期待値を得て該期待値と該機械語命令テストパターンとを前記期待値比較用機械語命令生成部に出力すると共に、機械語命令テストパターンが該不確定値発生条件に該当すると判断された場合に、前記期待値比較用機械語命令生成部が出力する前記論理シミュレーションの実行結果で前記リファレンスLSI内部の不確定値を上書きするリファレンスLSI制御部を備えること
を特徴とする請求項4に記載の検証装置。 - 前記検証対象回路モデル格納部および論理シミュレーション実行部の代わりに、検証対象となるLSIを有する検証対象LSI部を備えること
を特徴とする請求項4に記載の検証装置。 - 検証対象回路の論理回路の検証を行う検証方法であって、
前記検証対象回路の仕様に基づいた制約条件を格納する制約格納工程と、
前記検証対象回路の仕様に基づいたリファレンスモデルを格納するリファレンスモデル格納工程と、
前記検証対象回路の論理シミュレーション用モデルを格納する検証対象回路モデル格納工程と、
前記検証対象回路の仕様に定義されている演算命令において命令仕様として演算結果が確定できない演算命令と、その演算命令によって生じる不確定値に関する情報を格納する不確定値発生条件格納工程と、
前記制約条件に基づいて所定の規則性を有する機械語命令テストパターンを生成するテストパターン生成工程と、
前記前記論理シミュレーション用モデルと前記機械語命令テストパターンとを入力として論理シミュレーションを実行する論理シミュレーション実行工程と、
前記リファレンスモデルと前記機械語命令テストパターンとを入力として命令レベルシミュレーションを実行して期待値を得ると共に、該期待値が疑似エラーであると判断された場合に前記論理シミュレーションの実行結果で命令レベルシミュレータ内部の不確定値を上書きする命令レベルシミュレーション実行工程と、
前記論理シミュレーションの実行結果と前記期待値とが一致するか否かを比較検証する期待値比較工程と、
前記論理シミュレーションの実行結果と前記期待値とが一致しない場合に、前記機械語命令テストパターンが前記不確定値発生条件に該当するか否かを比較検証し、該当する場合に前記期待値が疑似エラーであると判断して前記論理シミュレーションの実行結果を真の値として出力する比較エラー解析工程と、
前記比較エラー解析工程における比較検証において前記不確定値発生条件に該当しない場合に前記期待値が真のエラーであると判断してエラー表示する比較エラー表示工程と、
を含むことを特徴とする検証方法。 - 検証対象回路の論理回路の検証を行う検証方法であって、
前記検証対象回路の仕様に基づいた制約条件を格納する制約格納工程と、
前記検証対象回路の仕様に基づいたリファレンスモデルを格納するリファレンスモデル格納工程と、
前記検証対象回路の論理シミュレーション用モデルを格納する検証対象回路モデル格納工程と、
前記検証対象回路の仕様に定義されている演算命令において命令仕様として演算結果が確定できない演算命令と、その演算命令によって生じる不確定値に関する情報を格納する不確定値発生条件格納工程と、
前記制約条件に基づいて所定の規則性を有する機械語命令テストパターンを生成する機械語命令生成工程と、
前記論理シミュレーション用モデルと前記機械語命令テストパターンとを入力として論理シミュレーションを実行する論理シミュレーション実行工程と、
前記リファレンスモデルと前記機械語命令テストパターンを入力として命令レベルシミュレーションを実行して期待値を得ると共に、機械語命令テストパターンが前記不確定値発生条件に該当すると判断された場合、前記論理シミュレーションの実行結果で命令レベルシミュレータ内部の不確定値を上書きする命令レベルシミュレーション実行工程と、
前記期待値と前記機械語命令テストパターンと不確定値発生条件とを入力とし、前記機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当するか否かを判断し、該当する場合は前記機械語命令テストパターンにより前記論理シミュレーションを実行させてその実行結果を読み出して出力すると共に、前記期待値中の不確定値を前記論理シミュレーションの実行結果で上書きした値を新たな期待値として該新たな期待値と前記機械語命令テストパターンの演算結果とが一致しているか否かを比較検証する新たな機械語命令テストパターンを生成し、前記機械語命令テストパターンが不確定値発生条件に該当しない場合は、前記機械語命令テストパターンの演算結果と前記期待値が一致しているか否かを比較検証する新たな機械語命令テストパターンを生成する期待値比較用機械語命令生成工程と、
前記機械語命令生成工程と前記期待値比較用機械語命令生成工程とにおいて生成した機械語命令テストパターンを格納する機械語命令格納工程と、
前記新たな機械語命令テストパターンの実行時に前記新たな期待値と前記機械語命令テストパターンの演算結果との不一致、または前記機械語命令テストパターンの演算結果と前記期待値との不一致である期待値比較エラーが発生していないか監視して検出する比較結果監視工程と、
比較結果監視工程で検出した期待値比較エラーを表示する比較エラー表示工程と、
を備えることを特徴とする検証方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005014629A JP2006202137A (ja) | 2005-01-21 | 2005-01-21 | 検証装置および検証方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116400200A (zh) * | 2023-06-05 | 2023-07-07 | 中国汽车技术研究中心有限公司 | 车规级安全芯片的电磁侧信道信息的交叉验证方法 |
-
2005
- 2005-01-21 JP JP2005014629A patent/JP2006202137A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116400200A (zh) * | 2023-06-05 | 2023-07-07 | 中国汽车技术研究中心有限公司 | 车规级安全芯片的电磁侧信道信息的交叉验证方法 |
CN116400200B (zh) * | 2023-06-05 | 2023-09-01 | 中国汽车技术研究中心有限公司 | 车规级安全芯片的电磁侧信道信息的交叉验证方法 |
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