JP2006201544A - 画像表示装置、画像表示方法及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 移動物体画像を表示する際に生じる動画ぼやけのぼやけ量を調整して任意の画像を得ることを可能にした画像表示装置及びそれを搭載した電子機器を提供する。
【解決手段】 フレームメモリ604と、画像信号を赤色、緑色及び青色の画像信号にそれぞれ分離して、各色の画像信号をフレームメモリ604に展開して時系列に複数のフレーム画像を生成する画像処理回路602と、フレームメモリ604に生成されたフレーム画像から、移動物体画像の形状、移動方向及び移動速度及び階調と、背景画像の階調とを検出する動画像処理回路605と、動画像処理回路605により検出された移動物体画像の形状、移動方向、移動速度及び階調と、背景画像の階調とに基づいて前記移動物体画像の移動方向とは反対側の端部を補正する補正回路606と、補正回路606により補正された画像を表示する表示装置(液晶パネル)410R,410G,410Bとを備えたものである。
【選択図】 図3

Description

本発明は画像表示装置、画像表示方法及び電子機器に関し、特に、液晶表示装置等で移動物体画像を表示する際に生じる動画ぼやけの調整に関する。
従来、液晶表示装置等においては、移動物体画像の表示品質を向上させるために、例えば時分割で表示色を周期的に順次表示する画像装置において、フィールド周波数F、動き画像を視線追従したときの視覚速度ω、動き画像を観視する観視者の視力S、1フィールド期間における色表示1周期の比率の逆数がmであるときに、表示色数Cによる1周期の色表示周波数Fcolorを、上記のF、m又は上記のC、Sの特定の関数として表現したものが提案されている(例えば特許文献1)。
また、液晶表示装置等において色境界(輪郭)をくっきり表現させるために、例えば「入力データからの画像の境界を判別し、該境界近傍の入力データを補正する…」ようにした画像表示方法が提案されている(例えば特許文献2)。
特開2001−296851号公報 特開2001−184053号公報
しかしながら、従来の特許文献1の方法は時分割で表示色を周期的に順次表示する画像装置を対象としており、同時に表示する液晶表示装置にそのまま適用することはできなかった。また、特許文献2の方法においては、色域(色の波長)に関連づけられた処理を行っていないために、輪郭の見え方にムラが生じる可能性がある、という問題点をあった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、移動物体画像を表示する際に生じる動画ぼやけのぼやけ量を調整して任意の画像を得ることを可能にした画像表示装置、画像表示方法及び前記画像表示装置を搭載した電子機器を提供することを目的とする。
本発明に係る画像表示装置は、画面の枠内で移動する移動物体画像の移動方向及び移動速度と、背景画像の階調と前記移動物体画像の階調との差(コントラスト)とに基づいて、前記移動物体の画像の移動方向とは反対側の端部を補正する補正回路と、前記補正回路により補正された画像を表示する表示装置とを備えたものである。本発明においては、背景画像の階調と移動物体画像の階調との差と、移動物体画像の移動速度とが動画ぼやけの発生要因であるという知見を得てなされたものであり、これらの要因に基づいて移動物体画像の移動方向とは反対側の端部を、例えば動画ぼやけの端を揃えるように補正することにより、それを見た人は動画ぼやけが少なくなったものと錯覚することとなり(後述の図1(d)参照)、結果として鮮明な画像が得られる。
また、本発明に係る画像表示装置において、前記補正回路は、前記背景画像の階調と前記移動物体画像の階調との差に代えて、前記移動物体画像の階調又は背景画像の階調を用いて前記移動物体の画像を補正する。移動物体画像の階調又は背景画像の階調を用いて移動物体の画像を補正するようにしても、例えば動画ぼやけの端を揃えるように補正することが可能であり、動画ぼやけが少なくなったものと錯覚させることがでできる。
また、本発明に係る画像表示装置において、前記補正回路は、前記移動物体画像の移動方向とは反対側の端部の画素を、動画ぼやけの端が揃うように伸長又は圧縮する補正をする。本発明においては、このような補正をすることにより、動画ぼやけが少なくなったものと錯覚させることがでできる。
また、本発明に係る画像表示装置は、フレームメモリと、画像信号を前記フレームメモリに展開して時系列に複数の数のフレーム画像を生成させる画像処理回路と、前記フレームメモリに生成されたフレーム画像から、移動物体画像の形状、移動方向及び移動速度及び階調と、背景画像の階調とを検出する動画像処理回路と、前記動画像処理回路により検出された移動物体画像の形状、移動方向、移動速度及び階調と、背景画像の階調とに基づいて前記移動物体画像の移動方向とは反対側の端部を補正する補正回路と、前記補正回路により補正された画像を表示する表示装置とを備えたものである。本発明においては、画像信号を処理して、時系列に複数のフレーム画像(例えばt1,t1−Δt、t1−2Δtのタイミングのフレーム画像)を生成し、そのフレーム画像から、移動物体画像の形状(例えば輪郭形状)、移動方向及び移動速度及び階調と、背景画像の階調とを検出し、その検出された移動物体画像の形状、移動方向、移動速度及び階調と、背景画像の階調とに基づいて、移動物体画像の移動方向とは反対側の端部を補正するようにしており、このため、それを見た人は動画ぼやけが少なくなったものと錯覚することとなり、結果として鮮明な画像が得られることになる
また、本発明に係る画像表示装置において、前記補正回路は、前記背景画像の階調と移動物体画像の階調との差(コントラスト)と、前記移動物体画像の移動速度とに基づいて補正量を求める。本発明においては、動画ぼやけの要因である、背景画像の階調と移動物体画像の階調との差であるコントラストと、移動物体画像の移動速度とに基づいて動画ぼやけ量を推定し、移動物体画像の移動方向とは反対側の端部を補正しており、このため、それを見た人は動画ぼやけが少なくなったものと錯覚することとなり、結果として鮮明な画像が得られることになる。
また、本発明に係る画像表示装置において、前記動画像処理回路は、前記フレームメモリに生成されたフレーム画像から移動体画像の移動方向及び移動速度を検出する動き検出回路と、前記フレームメモリに生成されたフレーム画像の階調を検出する階調検出回路と、前記動き検出回路及び階調検出回路の出力に基づいて移動物体画像の形状、移動方向、移動速度及び階調を検出するオブジェクト検出回路と、前記動き検出回路及び階調検出回路の出力に基づいて背景画像の階調を検出する背景検出回路とを備えたものである。
また、本発明に係る画像表示装置は、前記移動物体画像の移動方向、移動速度及び階調と、背景画像の階調とに対応した補正量が格納された補正テーブルを備え、前記補正回路は前記補正テーブルから該当する補正量を求める。本発明においては、補正テーブルに予め補正量を設定しておいて、その中から該当する補正量を抽出するようにしているので、演算処理が迅速になされる。
また、本発明に係る画像表示装置は、前記画像信号は複数の色の信号からなり、前記複数の色の画像信号の移動体画像の形状を調停し、前記動画像処理回路により検出された移動体画像の位置に代えて、調停後の移動体画像の形状を前記補正回路に出力して演算させる調停手段を更に備えたものである。本発明においては、各色の画像信号によって移動物体画像の形状が異なるような場合には、その形状を調停するようにしており、各色の画像信号の移動体画像の形状のバラツキがなくなる。
また、本発明に係る画像表示装置は、フレームメモリと、画像信号を前記フレームメモリに展開して時系列に複数のフレーム画像を生成させる画像処理回路と、前記第フレームメモリに生成されたフレーム画像から移動物体画像の形状、移動方向及び移動速度と、前記移動物体画像又は前記背景画像の階調とを検出する動画像処理回路と、前記動画像処理回路により検出された移動物体の形状、移動方向及び移動速度と、前記移動体画像又は前記背景画像の階調とに基づいて、前記移動物体画像の移動方向とは反対側の端部を補正する補正回路と、前記補正回路により補正された画像を表示する表示装置とを備えたものである。
また、本発明に係る画像表示装置において、前記フレームメモリは、前記画像信号に対応して複数個のフレームメモリから構成され、前記フレームメモリに前記画像信号がそれぞれ時系列に複数のフレーム画像が展開される。本発明においては、複数個のフレームメモリに画像信号がそれぞれ時系列に複数のフレーム画像が展開され、その時系列のフレーム画像の例えば差分をとって移動物体画像の移動方向、移動速度等が検出される。
また、本発明に係る画像表示装置において、前記表示装置はデータ保持機能をもったホールド型デバイスである。動画ぼやけはデータ保持機能をもったホールド型デバイスに顕著に起こる現象であるが、本発明をこのようなホールド型デバイスに適用することにより、顕著な効果が得られる。
また、本発明に係る画像表示方法は、画面の枠内で移動する移動物体画像の移動方向及び移動速度と、前記移動物体画像の階調及びその背景画像の階調との差とに基づいて、前記移動物体画像の移動方向とは反対側の端部を補正処理する工程と、前記補正処理により補正された画像を表示装置に表示する工程とを備えたものである。
また、本発明に係る電子機器は上記の画像表示装置を搭載されたものであり、動画ぼやけの少ない画像表示が得られる。
実施形態1.
先ず、本発明の動画ぼやけの解消方法の原理を実施形態1として説明する。図1はその説明図である。例えば図1(a)に示されるように、モノクロのスクロールバーを背景画像(静止)上を所定の速度(例えば11p/s(ピクセル/秒))で右側にスクロールすると、同図(b)に示されるように、スクロールの移動方向の反対側の端部にぼやけが生じる。このぼやけの長さは、同図(c)に示されるように、スクロールバーの階調によって異なったものとなる。即ち、背景画像の階調とスクロールバーの階調との階調差(明度差、コントラスト)に応じてぼやけの長さが異なったものになっている。そこで、同図(d)に示されるように、ぼやけの長さと逆の関係で端部の位置(スクロールバーの長さ)を調整する画像処理をする。このようにすると、表示された見た目では同図(e)に示されるように、ぼやけの端が揃って見える。即ち、背景画像と移動物体画像(以下、動画像と称する)との明度差に応じて動画像の端部(移動方向とは反対側の端部)のぼやけの長さが異なったものになるので、ぼやけの端部の位置が均一に見えるように画像処理をすることにより、それを見た視聴者がぼやけが少ないと錯覚することになる。なお、ここでは、スクロールの移動速度が所定の速度の場合の例について説明したが、後述するように、ぼやけの長さは背景画像と動画像との階調差の他に、移動速度にも関連するので、これらの要因を考慮して画像処理する際の処理量を決めることになる。
実施形態2.
図2は本発明の実施形態2に係るプロジェクタ100の光学系の構成図である。このプロジェクタ100は、照明光学系300と、色光分離光学系380と、リレー光学系390と、液晶パネル410R,410G,410Bと、クロスダイクロイックプリズム420と、投写レンズ500等を備えている。
照明光学系300は、液晶パネル410R,410G,410Bの画像形成領域をほぼ均一に照明するためのインテグレータ照明光学系であり、ここではランプ装置1と、第1レンズアレイ320と、第2レンズアレイ340と、偏光変換素子アレイ360と、重畳レンズ370とを備える。まず、ランプ装置1の発光管10からの出射光は直接又は反射鏡20によって反射されて、凹レンズ200に入り光の進行方向が照明光学系300の光軸とほぼ平行に調整される。平行化された光は、第1レンズアレイ320の各小レンズ321に入射し、小レンズ321の数に応じた複数の部分光束に分割される。さらに、第1レンズアレイ320を出た各部分光束は、その各小レンズ321にそれぞれ対応した小レンズ341を有してなる第2レンズアレイ340に入射する。そして、第2レンズアレイ340からの出射光は、光の偏向方向を同じ種類の直線偏光光にそろえる偏光変換素子アレイ360に入射する。そして、偏光変換素子アレイ360で偏光方向が揃えられた複数の部分光束は重畳レンズ370に入り、そこで液晶パネル410R、410G、410Bに入射する各部分光束が、対応するパネル面上で重さなり合うように調整される。
重畳レンズ370を出た光は、反射ミラー372で反射された後、色光分離光学系380に入射する。色光分離光学系380は、照明光学系300から射出された光を、赤、緑、青の3色の色光(色光成分)に分離する光学系であり、ダイクロイックミラー382,386と、反射ミラー384とを備える。第1ダイクロイックミラー382は、重畳レンズ370から射出される光のうち赤色光を透過させるとともに、青色光と緑色光とを反射する。そして、赤色光は第1ダイクロイックミラー382を透過して反射ミラー384で反射され、フィールドレンズ400Rを通って赤色光用の液晶パネル410Rに達する。また、第1ダイクロイックミラー382で反射された青色光及び緑色光のうち緑色光は第2ダイクロイックミラー386で反射され、フィールドレンズ400Gを通って緑色光用の液晶パネル410Gに達する。
一方、青色光は、第2ダイクロイックミラー386を透過し、リレー光学系390に入射する。リレー光学系390は、色光分離光学系380のダイクロイックミラー386を透過した青色光を液晶パネル400Bまで導く機能を有する光学系であり、入射側レンズ392と、リレーレンズ396と、反射ミラー394,398とを備える。すなわち、青色光は、入射側レンズ392、反射ミラー394、リレーレンズ396、及び反射ミラー398を通り、さらにフィールドレンズ400Bを通って青色光用の液晶パネル410Bに達する。なお、青色光用にリレー光学系390が用いられているのは、青色光の光路長が他の色光の光路長よりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ392に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ400Bに伝えるためである。また、リレー光学系390は、3つの色光のうちの青色光を通す構成としたが、赤色光等の他の色光を通す構成としてもよい。
続いて、3つの液晶パネル410R、410G、410Bが、そこに入射した各色光を与えられた画像情報に従って変調し、各色光の画像を形成する。なお、各液晶パネル410R、410G、410Bの光入射面側、光出射面側には、通常、偏光板が設けられている。
続いて、各液晶パネル410R、410G、410Bから射出された各色光の変調光は、これらの変調光を合成してカラー画像を形成する色光合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズム420に入射する。クロスダイクロイックプリズム420には、赤色光を反射する誘電体多層膜と、青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に略X字状に形成され、これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成される。そして、クロスダイクロイックプリズム420から射出されたカラー画像が、投写レンズ500によってスクリーン上に拡大投写される。以上の動作は従来のものと同一である。ところで、上記の各液晶パネル410R、410G、410Bは後述の制御部からの画像情報に従って変調されるが、その詳細を図3等に基づいて説明する。
図3は本発明の実施形態2に係るプロジェクタの制御部のブロック図である。図3の制御部600は、I/O部601、画像処理回路602、画像制御部603R、603G、603G及び制御装置610から構成されている。I/O部601には例えばHDTV、NTSC、パソコン、操作インターフェース(マウス等ポインティングデバイス)が接続され、画像信号や操作信号を取り込み、画像信号については画像処理回路602に出力する。画像処理回路602はその画像信号に所定の処理を施し、画像信号をR、G、Bの3原色に分離して画像制御部603R、603G及び603Bにそれぞれ出力して後述のようにフレーム画像を生成させる。画像制御部603Rは、例えば3枚のフレームメモリ604(604a〜604c)、動画像処理回路605、補正回路606、ルックアップテーブル(LUT)607、フレームメモリ608及び表示駆動回路609を備えている。動画像処理回路605は、ブロック分割処理回路651、動き検出回路652、階調検出回路653、オブジェクト検出回路654及び背景検出回路655を備えており、後述するように画像信号の中から動きある動画像(オブジェクト)を検出する。以上の画像制御部603Rの構成は、画像制御部603G及び603Gにおいても同様な構成が採用されており、以下の説明においては画像制御部603Rを中心にその詳細を説明する。
フレームメモリ604(604a〜604c)には、時刻t1、t1−Δt、t1−2ΔtのR(赤)のフレーム画像が展開される。このフレームメモリ604のフレーム画像は動画像処理回路605により処理されてその動画像(オブジェクト)及び背景画像がそれぞれ検出される。動画像処理回路605のブロック分割処理回路651はフレームメモリ604のフレーム画像を適当(例えば4×4画素毎、8×8画素毎等)に分割して動き検出回路652及び階調検出回路653にそれぞれ出力する。動き検出回路652では分割された3枚のフレーム画像の経時的な変化からその差分をとって動画像の動き(移動方向、移動速度)を検出する。階調検出回路653は分割された最新のフレーム画像を適当な画像単位に分割してその分割領域毎に階調を求める。オブジェクト検出回路654は、動き検出回路652及び階調検出回路653の検出出力に基づいて動画像の形状(輪郭形状)、移動方向、移動速度及び階調度を求める。また、背景検出回路655は、動き検出回路652及び階調検出回路653の検出出力に基づいて背景画像の階調を求める。なお、この背景画像の階調は、フレーム画像の全体から求めても良いが、動画像の形状(輪郭形状)の周辺の背景部位の階調を求めるのが望ましい。
画像制御部603Rのオブジェクト検出回路654により検出されたRの動画像の形状は制御装置610に出力される。画像制御部603G及び603Bにおいても同様にして処理されてG及びBの動画像の形状が検出され、制御装置610に出力される。制御装置610は、ここでは本発明の調停手段として機能しており、R、G、Bの動画像の形状に基づいて調停処理を行って画像制御部603R、603G及び603Bの補正回路606に戻す。なお、制御装置610による調停処理とは、例えばRの動画像の形状においては動画像として認知されている部位が、Gの動画像の形状においては動画像として認知されてない場合のように、3つの動画像にバラツキがあった場合には、例えばGの動画像においては動画像として認知されてない部位を動画像として認知させるような処理をいうものとする。
補正回路606は、フレームメモリ604aからのフレーム画像と、動画像処理回路605からの動画像の動き(移動方向、移動速度)、背景画像(階調処理後)と、制御装置610によって調停された動画像の形状(階調処理後)を取り込んで、それらのデータとルックアップテーブル607に格納されたデータとに基づいてフレームメモリ604aからのフレーム画像を補正する。ルックアップテーブル607には後述の図4及び図6のデータが格納されている。
図4は背景画像の階調と動画像の階調との比(コントラスト)を示したものであり、このコントラストによってぼやけ量は異なったものとなる。図5(a)〜(c)は動画像(移動体)の色と背景画像の色との関係を示したものであり、同図(a)は動画像の色が白の場合の例であり、背景画像の色(階調)に応じて、コントラストは1.0、0.8、0.6、0.4、という値をとる。同図(b)は動画像の色が中間色の場合の例であり、背景画像の色(階調)に応じて、コントラストは1.7、1.3、1.0、0.7、0.3、という値をとる。同図(c)は動画像の色が黒の場合の例であり、背景の色(階調)に応じて、コントラストは5.0、4.0、3.0.2.0、1.0、という値をとる。なお、この実施形態では、階調については白を5、黒を1として扱っている。
図6は上記のコントラスト及び動画像の移動速度に対応した補正量(この例では削除量)を示した図である。同一のコントラストであっても移動速度に応じた補正量が採用される。例えばコントラストが「0.2」であっても、その移動速度(p/f、pixcl per frame)0、5、10、15、20、25、30に応じて、例えば補正量、0、1、2、3、4、5、6という値をとる。他のコントラストにおいても同様にして移動速度に応じた補正量が得られる。また、同一の移送速度であっても、コントラストの大きさに従って補正量が大になる。これは、例えば背景画像が明るく動画像が暗い場合(コントラスト大)には、動画像の端部の部位が暗い色(黒)から明るい色(白)に変化することになり、その場合には応答時間が遅くなるという現象が起きるためである。なお、この図6の補正量は液晶パネルの駆動方法や液晶パネルの特性に応じて適宜設定される。
補正回路606は、図4のテーブルに基づいて背景画像の階調と動画像の階調との比であるコントラストを求め、更に、そのコントラストと移動速度とに基づいて図6のテーブルから補正量を求める。補正回路606は、フレームメモリ6aのフレーム画像を上記の補正量に基づいて補正したフレーム画像をフレームメモリ608に展開する。表示駆動回路609はフレームメモリ608に展開されたフレーム画像を読み出してD/A変換等の所定の処理を施して図2の液晶パネル410Rに画像情報出力する。画像制御部603G、603Bにおいても同様な処理がなされて、図2の液晶パネル410G、410Bにそれぞれ画像情報を出力する。液晶パネル410R,410G,410Bはその画像情報により各色光を変調し、各色光の画像を形成して、上述のように、カラー画像が、投写レンズ500によってスクリーン上に拡大投写される。
図7(a)(b)は上記のようにフレームメモリ608に展開されたフレーム画像及び利用者に把握される画像を示した説明図である。同図(a)に示されるように、コントラスト及び動画像の移動速度に対応して画像の一部(移動方向とは反対側の輪郭部分)を削除する補正をし、液晶パネル410R,410G,410Bに表示させると、同図(a)動画ぼやけにより動画像の後端部が滑らかになり、動画ぼやけが発生していないかのように見える。なお、この図では、動画像と背景との階調差は便宜上均一に描かれているが、実際は各部で違うものとし、その違いに応じて端部が補正されている様子を示している。
図8(a)(b)は上記のような補正処理をしなかった場合のフレーム画像及び利用者に把握される画像を示した説明図である。同図(a)に示されるように、補正をしないで液晶パネル410R,410G,410Bに表示させると、動画ぼやけにより動画像の後端部が2重に表示されて見づらいものとなる。
本実施形態1においては、以上のように、画像信号を赤色、緑色及び青色の画像信号にそれぞれ分離して、各色の画像信号をそれぞれ時系列に複数のフレーム画像を展開し、そのフレーム画像から、動画像の形状、移動方向及び移動速度及び階調と、背景画像の階調とを検出し、その検出された動画像の形状、移動方向、移動速度及び階調と、背景画像の階調とに基づいて動画像の移動方向とは反対側の端部を補正するようにしており、このため、それを見た人は動画ぼやけが少なくなったものと錯覚することとなり、結果として鮮明な画像が得られることになる。このように、本実施形態1においては、液晶パネルの駆動方法を変更させずに動画ぼやけの軽減を図ることができる。また、例えば動画像処理回路605及び補正回路606を、ソフトウェアによって実現することによって、従前の機器のハード構成を変えずに本発明を実現することができる。
実施形態3.
なお、上記の本実施形態1においては、動画像の補正量を、背景画像と移動物体画像の階調差(コントラスト)と、動画像の移動速度とに基づいて求める例について説明したが、動画像の移動速度と、背景画像の階調又は動画像の階調とに基づいて求めるようにしてもよい。この場合においても動画ぼやけのぼやけ量を適宜調整することにより、従来の方法と対比すると動画ぼやけの軽減効果は得られる。
また、上記の本実施形態1においては動画像の移動方向が横方向の場合について説明したが、実際には、縦方向、斜め方向、回転、奥行き方向等の移動方向が考えられる。したがって、それらの移動方向に応じた補正量を適宜求めることにより動画ぼやけを軽減することができる。その場合には、ルックアップテーブル607には移動方向の種類に応じた補正量を設定しておくものとする。また、ルックアップテーブル607の補正量はユーザーが任意に変更できるようにしておくことで、ユーザーの嗜好に沿ったものにすることができる。また、例えばDVDプレーヤーにより映画を本実施形態1の液晶プロジェクタで上映する場合に、上記の補正量等を記憶装置(図示せず)に記憶しておいて、同じ映画を再度上映するときにはその補正量等を読み出して補正処理するようにしてもよい。そのようにすることで処理が簡単なものとなる。
また、本発明は動画ぼやけ量を任意に調整することを本質とするものであるから、例えば動画ぼやけのぼやけ量を大きくする方向に調整し、例えばアニメーション映像の動きにダイナミックさを与えることも可能である。
また、上記の本実施形態1においては階調を5段階に設定した例について説明したが、本発明においてはその例に限定されるものではなく、必要に応じて任意に設定される。また、ルックアップテーブル607に補正量を設置しておく例について説明したが、例えば関数式に表して適宜演算して求めるようにしても良い。
また、本発明が適用される表示装置は、上述の液晶パネルだけだなく、例えばDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)、有機ELディスプレイ、PDP(プレズマディスプレイ)等のホールド型デバイスの表示装置に適用することができ、上記の動画ぼやけのぼやけ量を適宜調整することができる。また、インパルス応答型デバイスであっても、応答時間が比較的長いものにも同様に適用することができる。
また、本発明が適用される電子機器としては、上述の液晶プロジェクタだけではなく、
液晶テレビ(直視型テレビ、投射型テレビ、背面投射型テレビ)や各種情報機器にも同様に適用することが可能である。
本発明の動画ぼやけの解消方法の原理説明図。 本発明の実施形態2に係るプロジェクタの光学系の構成図。 本発明の実施形態2に係るプロジェクタの制御部のブロック図。 背景画像の階調と動画像の階調との比(コントラスト)。 動画像(移動体)の色と背景画像の色との関係を示した図。 コントラスト及び動画像の移動速度に対応した補正量を示した図。 フレーム画像及び利用者に把握される画像を示した説明図。 補正処理をしなかった場合の画像を示した説明図。
符号の説明
410R,410G,410B 液晶パネル、600 制御部、601 I/O部、
602 画像処理回路、603R,603G,603B 画像制御部、604 フレームメモリ、605 動画像処理回路、606 補正回路、607 ルックアップテーブル、608 フレームメモリ、609 表示駆動回路、610 制御装置、651 ブロック分割処理回路、652 動き検出回路、653 階調検出回路、654 オブジェクト検出回路、655 背景検出回路。

Claims (13)

  1. 画面の枠内で移動する移動物体画像の移動方向及び移動速度と、前記移動物体画像の階調及びその背景画像の階調との差とに基づいて、前記移動物体画像の移動方向とは反対側の端部を補正する補正回路と、
    前記補正回路により補正された画像を表示する表示装置と
    を備えたことを特徴と画像表示装置。
  2. 前記補正回路は、前記移動物体画像の階調及びその背景画像の階調との差に代えて、前記移動物体画像の階調又は背景画像の階調を用いて前記移動物体画像を補正することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  3. 前記補正回路は、前記移動物体画像の移動方向とは反対側の端部の画素を、移動物体画像に発生する動画ぼやけの端が揃うように伸長又は圧縮する補正をすることを特徴とする請求項1又は2記載の記載の画像表示装置。
  4. フレームメモリと、
    画像信号を前記フレームメモリに展開して時系列に複数のフレーム画像を生成する画像処理回路と、
    前記フレームメモリに生成されたフレーム画像から、移動物体画像の形状、移動方向、移動速度及び階調と、背景画像の階調とを検出する動画像処理回路と、
    前記動画像処理回路により検出された移動物体画像の形状、移動方向、移動速度及び階調と、背景画像の階調とに基づいて前記移動物体画像の移動方向とは反対側の端部を補正する補正回路と、
    前記補正回路により補正された画像を表示する表示装置と
    を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  5. 前記補正回路は、前記移動物体画像の階調と背景画像の階調との差と、前記移動物体画像の移動速度とに基づいて補正量を求めることを特徴とする請求項4記載の画像表示装置。
  6. 前記動画像処理回路は、
    前記フレームメモリに生成されたフレーム画像から移動体画像の移動方向及び移動速度を検出する動き検出回路と、
    前記フレームメモリに生成されたフレーム画像の階調を検出する階調検出回路と、
    前記動き検出回路及び階調検出回路の検出出力に基づいて移動物体画像の輪郭、移動方向、移動速度及び階調を検出するオブジェクト検出回路と、
    前記動き検出回路及び階調検出回路の検出出力に基づいて背景画像の階調を検出する背景検出回路と
    を備えたことを特徴とする請求項4又は5記載の画像表示装置。
  7. 前記移動体画像の移動方向、移動速度及び階調と、背景画像の階調とに対応した補正量が格納された補正テーブルを備え、前記補正回路は前記補正テーブルから該当する補正量を求めることを特徴とする請求項4〜6の何れかに記載の画像表示装置。
  8. 前記画像信号は複数の色の信号からなり、前記複数の色の画像信号の移動体の形状を調停し、前記動画像処理回路により検出された移動体の形状に代えて、調停後の移動体の形状を前記補正回路に出力して演算させる調停手段を備えたことを特徴とする請求項4〜7の何れかに記載の画像表示装置。
  9. フレームメモリと、
    画像信号を前記フレームメモリに展開して時系列に複数のフレーム画像を生成する画像処理回路と、
    前記フレームメモリに生成されたフレーム画像から移動物体画像の形状、移動方向及び移動速度と、前記移動物体画像又は前記背景画像の階調とを検出する動画像処理回路と、
    前記動画像処理回路により検出された移動物体の形状、移動方向及び移動速度と、前記移動体画像又は前記背景画像の階調とに基づいて前記移動物体画像の移動方向とは反対側の端部を補正する補正回路と、
    前記補正回路により補正された画像を表示する表示装置と
    を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  10. 前記フレームメモリは前記画像信号に対応してそれぞれ複数個のフレームメモリから構成され、前記画像信号が処理され、それぞれ時系列に複数のフレーム画像が前記フレームメモリに展開されることを特徴とする請求項4〜9の何れかに記載の画像表示装置。
  11. 前記表示装置はデータ保持機能をもったホールド型デバイスであることを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の画像表示装置。
  12. 画面の枠内で移動する移動物体画像の移動方向及び移動速度と、前記移動物体画像の階調及びその背景画像の階調との差とに基づいて、前記移動物体画像の移動方向とは反対側の端部を補正処理する工程と、
    前記補正処理により補正された画像を表示装置に表示する工程と
    を備えたことを特徴と画像表示方法。
  13. 請求項1〜11の何れかに記載された画像表示装置を搭載したことを特徴とする電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115695741A (zh) * 2021-07-23 2023-02-03 青岛海尔科技有限公司 投射图像的确定方法及装置、存储介质及电子装置

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