JP2006198507A - 液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、液滴付与方法、電気光学装置の製造方法および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】液滴吐出ヘッド2は、液状材料111を液滴として吐出する複数のノズル25が形成されたノズルプレート128を有するものである。各ノズル25の内周面251は、液状材料111に対して撥液性を有し、複数のノズル25の少なくとも1つのノズル25(ノズル25R2)の内周面251において、当該内周面251の撥液性は、周方向に沿って変化しており、液滴をノズル25の軸線253に対して、撥液性の大なる部分のある方向に傾斜するように吐出する。
【選択図】図5
Description
特許文献1に記載の液滴吐出装置には、複数のノズル(ノズル孔)が形成されたノズルプレートを有する液滴吐出ヘッドが設置されている。この液滴吐出装置では、液滴吐出ヘッドを回転させることにより、ノズル同士の間隔、すなわち、ノズルピッチが画素ピッチに対応するように、ノズルピッチ(液滴吐出ヘッド)を調節している。さらに、この液滴吐出装置では、各画素に対応するノズルを選択して、その選択されたノズルから液滴を各画素に付与している。
しかしながら、このような液滴吐出装置(液滴吐出ヘッド)では、液滴を画素に吐出するとき、前記選択されたノズルが必ずしも画素の中心部を通過するとは限らないため、液滴が画素の中心部から外れた位置(例えば、画素の縁部や、液滴が付与されるべき画素と異なった画素等)に着弾するおそれがあった。
本発明の液滴吐出ヘッドは、液状材料を液滴として吐出するノズル孔が形成されたノズルプレートを有する液滴吐出ヘッドであって、
前記ノズル孔の内周面は、前記液状材料に対して撥液性を有し、
前記撥液性は、前記内周面の周方向に沿って変化しており、前記液滴を前記ノズル孔の軸線に対して、前記撥液性の大なる部分のある方向に傾斜するように吐出することを特徴とする。
これにより、ノズル孔から液滴を吐出したとき、その液滴が着弾する着弾位置の精度が高くなり得る。
前記各ノズル孔の内周面は、前記液状材料に対して撥液性を有し、
前記複数のノズル孔の少なくとも1つのノズル孔の内周面において、該内周面の撥液性は、周方向に沿って変化しており、前記液滴を前記ノズル孔の軸線に対して、前記撥液性の大なる部分のある方向に傾斜するように吐出することを特徴とする。
これにより、ノズル孔から液滴を吐出したとき、その液滴が着弾する着弾位置の精度が高くなり得る。
前記撥液性最小部から前記撥液性最大部にかけて、連続的または段階的に前記撥液性が増加していることが好ましい。
これにより、ノズル孔内の液状材料の液面を全体として、ノズル孔の軸線に対して確実に傾斜させることができ、よって、その方向に液滴を確実に吐出することができる。
これにより、ノズル孔内の液状材料の液面の軸線に対する傾斜方向を容易に調節(設定)することができる。
本発明の液滴吐出ヘッドでは、前記ノズル孔の内周面には、前記撥液性を有する撥液部が形成されており、
前記撥液性の大小は、前記軸線方向における、前記ノズルプレートの外面側の端部からの前記撥液部の距離に対応していることが好ましい。
これにより、ノズル孔内の液状材料の液面を全体として、ノズル孔の軸線に対して確実に傾斜させることができ、よって、その方向に液滴を確実に吐出することができる。
基体を保持するステージと、
前記ステージと前記液滴吐出ヘッドとを相対的に移動させる移動手段と、
前記液滴吐出ヘッドおよび前記移動手段の作動を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
これにより、ノズル孔から液滴を吐出したとき、その液滴が着弾する着弾位置の精度が高くなり得る。
これにより、ノズル孔から液滴を吐出したとき、その液滴が着弾する塗布領域に対する着弾位置の精度が高くなり得る。
これにより、ノズル孔内の液状材料の液面を全体として塗布領域の中心部に対向させることができ、よって、液滴を塗布領域の中心部に確実に着弾させることができる。
これにより、ノズル孔内の液状材料の液面を全体として塗布領域の中心部に対向させることができ、よって、液滴を塗布領域の中心部に確実に着弾させることができる。
これにより、ノズル孔から液滴を吐出したとき、その液滴が着弾する着弾位置の精度が高い電気光学装置の製造を行なうことができる。
本発明の電子機器は、本発明の電気光学装置の製造方法により製造された電気光学装置を備えることを特徴とする。
これにより、ノズル孔から液滴を吐出したとき、その液滴が着弾する着弾位置の精度が高い電子機器を提供することができる。
なお、以下の説明では、液晶表示装置に用いるカラーフィルタ基板10を製造する場合を想定しているが、本発明は、これに限定されず、カラーフィルタ基板10以外の各種の電気光学装置の製造に適用することができる。
図1は、本発明の液滴吐出装置の斜視図である。なお、図1(図4も同様)は、Z軸方向の長さを拡大して(誇張して)描かれている。
図1に示すように、液滴吐出装置1は、複数の液滴吐出ヘッド2をキャリッジ105に搭載してなるヘッドユニット103と、ヘッドユニット103を水平な一方向(以下、「X軸方向」と言う)に移動させるキャリッジ移動機構(移動手段)104と、後述する基体10Aを保持するステージ106と、ステージ106をX軸方向に垂直であって水平な方向(以下、「Y軸方向」と言う)に移動させるステージ移動機構(移動手段)108と、制御手段112とを備えている。
本実施形態における液状材料111は、当該液状材料111を塗布すべきカラーフィルタ基板10の画素(塗布領域)のフィルタ層を形成するための顔料が有機溶剤中に溶解または分散してなる有機溶剤インクである。
キャリッジ移動機構104の作動は、制御手段112により制御される。本実施形態のキャリッジ移動機構104は、ヘッドユニット103をZ軸方向(鉛直方向)に沿って移動させ、高さを調整する機能も有している。さらに、キャリッジ移動機構104は、Z軸に平行な軸の回りでヘッドユニット103を回転させる機能も有しており、これにより、ヘッドユニット103のZ軸回りの角度を微調整することができる。
ステージ移動機構108は、X軸方向およびZ軸方向の双方に直交するY軸方向に沿ってステージ106を移動させ、その作動は、制御手段112により制御される。さらに、本実施形態のステージ移動機構108は、Z軸に平行な軸の回りでステージ106を回転させる機能も有しており、これにより、ステージ106に載置された基体10AのZ軸回りの傾斜を微調整して真っ直ぐになるように補正することができる。
なお、制御手段112の詳細な構成および機能は、後述する。
図2は、図1に示す液滴吐出装置におけるヘッドユニットおよび基体を示す平面図である。
図2に示すヘッドユニット103は、複数の液滴吐出ヘッド2がキャリッジ105に搭載された構成となっている。図2中では、キャリッジ105を仮想線(二点鎖線)で表している。また、液滴吐出ヘッド2を示す実線は、液滴吐出ヘッド2のノズル面(ノズルプレート128)の位置を示している。
以下の説明では、これらの液滴吐出ヘッド2を総称する場合には、「液滴吐出ヘッド2」と言い、個々を区別して説明する必要がある場合には、「第1ヘッド21R、第2ヘッド21G、第3ヘッド21B」のように言う。
図3は、液滴吐出ヘッドのノズル面(ノズルプレート)の一部と、基体の画素とを拡大して示す平面図、図4は、液滴吐出ヘッドのノズル面(ノズルプレート)の一部と、基体の画素とを拡大して示す正面図、図5は、図1に示す液滴吐出装置における液滴吐出ヘッドを示す図であり、(a)は断面斜視図、(b)は断面図、図8は、図5に示す液滴吐出ヘッドのノズルを示す斜視図、図9は、図5に示す液滴吐出ヘッドのノズルの他の構成例を示す斜視図である。なお、図3中では、液滴吐出ヘッド2のノズル面は、基体10Aに対向する方向、すなわち鉛直下方に向いて設けられているが、見易くするために、液滴吐出ヘッド2のノズル面を実線で示す。
液滴吐出ヘッド2のノズル面には、多数のノズル(ノズル孔)25がX軸方向に沿って等間隔に直線的に並んで形成されており、ノズル列を形成している。また、一つの液滴吐出ヘッド2に形成されるノズル25の数は、特に限定されないが、通常、数十〜数百個程度とされる。
なお、液滴吐出ヘッド2は、図示のような圧電アクチュエータを駆動素子とするものに限らず、静電アクチュエータを用いるものや、電気熱変換素子を用いて液状材料111の熱膨張を利用して液滴を吐出する構成のものであってもよい。
次に、制御手段112の構成を説明する。図6は、図5に示す液滴吐出ヘッドのノズルの他の構成例を示す斜視図である。
図6に示すように、制御手段112は、入力バッファメモリ200と、記憶手段202と、処理部204と、走査駆動部206と、ヘッド駆動部208と、キャリッジ位置検出手段302と、ステージ位置検出手段303とを備えている。
ステージ位置検出手段303は、ステージ106、すなわち基体10AのY軸方向の位置(移動距離)を検出し、その検出信号を処理部204へ入力する。
キャリッジ位置検出手段302、ステージ位置検出手段303は、例えばリニアエンコーダ、レーザー測長器等で構成される。
さらに、処理部204は、ステージ移動機構108の作動を制御することにより、ステージ106すなわち基体10Aの移動速度を制御する。
制御手段112は、CPU、ROM、RAMを含んだコンピュータであってもよい。この場合には、制御手段112の上記機能は、コンピュータによって実行されるソフトウェアプログラムによって実現される。もちろん、制御手段112は、専用の回路(ハードウェア)によって実現されてもよい。
図7(a)に示すように、ヘッド駆動部208は、1つの駆動信号生成部203と、複数のアナログスイッチASとを有する。図7(b)に示すように、駆動信号生成部203は、駆動信号DSを生成する。駆動信号DSの電位は、基準電位Lに対して時間的に変化する。具体的には、駆動信号DSは、吐出周期EPで繰り返される複数の吐出波形Pを含む。ここで、吐出波形Pは、ノズル25から1つの液滴を吐出するために、対応する振動子124の一対の電極間に印加されるべき駆動電圧波形に対応する。
駆動信号DSは、アナログスイッチASのそれぞれの入力端子に供給される。アナログスイッチASのそれぞれは、ノズル25のそれぞれに対応して設けられている。つまり、アナログスイッチASの数とノズル25の数とは同じである。
これに対し、ヘッドユニット103の全吐出幅Wよりも、基体10AのX軸方向の幅が大きいものである場合には、ヘッドユニット103と基体10Aとの主走査と、キャリッジ移動機構104の作動によるヘッドユニット103のX軸方向の移動(これを「副走査」と呼ぶ)とを交互に繰り返し行うことにより、基体10Aの全体に対して液状材料111を付与することができる。
図3および図4に示すように、第1ヘッド21R(液滴吐出ヘッド2)のノズルプレート128には、複数のノズル25が形成されているが、これらのノズ25のうち、ノズル25R1が画素18R1に対応し、ノズル25R2が画素18R2に対応し、ノズル25R3が画素18R3に対応している。すなわち、第1ヘッド21Rのノズルプレート128では、画素18R1に液滴が塗布されるときに用いられるノズル25は、ノズル25R1であり、画素18R2に液滴が塗布されるときに用いられるノズル25は、ノズル25R2であり、画素18R3に液滴が塗布されるときに用いられるノズル25は、ノズル25R3である。
また、同様に液滴が吐出されるとき、ノズル25R2は、画素18R2の中心部181を通過しない、すなわち、画素18R3の中心部18に対して図3中右側(図4も同様)を通過する。
また、同様に液滴が吐出されるとき、ノズル25R3は、画素18R3の中心部181を通過しない、すなわち、画素18R3の中心部18に対して図3中左側(図4も同様)を通過する。
図4に示すように、ノズル25R1の内周面251には、撥液膜27R1が形成されており、ノズル25R2の内周面251には、撥液膜27R2が形成されており、ノズル25R3の内周面251には、撥液膜27R3が形成されている。
また、図8(図5)に示すように、撥液膜27R2(内周面251)は、撥液性最小部271と、撥液性最大部272とを有している。撥液性最小部271は、内周面251において撥液性が最小となる部位、すなわち、撥液膜27R2の距離Lが最小(Lmin)となる部位である。また、撥液性最大部272は、内周面251において撥液性が最大となる部位、すなわち、撥液膜27R2の距離Lが最大(Lmax)となる部位である。
また、撥液膜27R2は、その距離L(撥液性)が撥液性最小部271から撥液性最大部(撥液性の大なる部分)272にかけて連続的に増加している(図8参照)。
液滴が中心部181に向って吐出する方向、すなわち、軸線253に対して傾斜した角度θが決定した場合、角度θは、tanθ=k(Lmax−Lmin)/dで表現することができる。なお、kは係数であり、Lmax−Lminはノズル25R2の撥液性最小部271と撥液性最大部272と高さの差であり、dはノズル25R2の直径である。
一例として、ノズル25R2が画素18R2の中心部181から15μmズレた位置を通過する場合、ノズル25R2の撥液性最小部271と撥液性最大部272と高さの差(Lmax−Lmin)を1.3μmと設定したならば、ノズル25R2からの液滴が軸線253に対し約3°傾斜した方向に吐出して、当該液滴を画素18R2の中心部181に着弾させることができる。なお、液滴が吐出するときのノズルプレート128の外面252と基体10Aの上面とは、0.3mm離間している。また、ノズル25R2の直径は、およそ25μmである。
本実施形態にあるような、微細な領域における液滴の形状は、段階的に撥液膜27R2が形成されていても液面113は段階的に形成されず、安定したメニスカスを形成することができる。すなわち、撥液性が段階的、あるいは、不連続になっていてもよく、選択することができるノズル製造方法がより増え、また、製造上の工程管理もし易くなる。
また、ノズル25R2の内周面251の撥液性の大少は、撥液膜27の距離Lの大小(長短)によるのに限定されず、例えば、撥液膜27の距離Lに大小の変化がなくとも、撥液性の強い撥水膜と、撥液性の弱い撥水膜とを設けることにより、内周面251の撥液性に差を生じさせることができる。
図4に示すように、ノズル25R1では、撥液膜27R1の高さが内周面251の周方向に沿ってほぼ一定となっている、すなわち、撥液性が一定となっている。これにより、ノズル25R1の液面113が全体としてZ軸負方向に向く、すなわち、画素18R1の中心部181に対向することとなり、よって、液滴を画素18R1の中心部181に確実に着弾させることができる。
このように液滴が画素18Rの中心部181に確実に着弾することにより、ノズル25から吐出された液滴が、例えば、画素18Rの縁部や、当該液滴が付与されるべき画素(画素18R)と異なった画素等に着弾する(付与される)のを確実に防止することができる。
また、撥液膜27の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、フルオロアルキル基、アルキル基、ビニル基、エポキシ基、スチリル基、メタクリロキシ基等の撥水性官能基を有する各種カップリング剤、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、パーフルオロエチレン−プロペン共重合体(FEP)、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、パーフロロアルキルエーテルのようなフッ素系樹脂、シリコーン樹脂等の各種撥水性樹脂材料等を用いることができる。
図10は、カラーフィルタ基板10の製造方法を示す断面図である。図10に示すように、基体10Aは、光透過性を有する支持基板12と、支持基板12上に形成されたブラックマトリクス14と、ブラックマトリクス14上に形成されたバンク16とを含む。ブラックマトリクス14は、遮光性を有する材料で形成されている。
なお、バンク16に代えて、樹脂ブラックからなるバンクを用いてもよい。その場合は、金属薄膜(ブラックマトリクス14)は不要となり、バンク層は、1層のみとなる。
なお、支持基板12の材質、ブラックマトリクス14の材質、およびバンク16の材質によっては、上記のような表面処理を行わなくても、所望の親液性および撥液性を呈する表面が得られることもあり、そのような場合には、上記表面処理を施さなくてもよい。
次いで、基体10Aを図示しない保護膜形成装置へ搬送し、この保護膜形成装置にて、フィルタ層111FR、111FG、111FB、およびバンク16を覆う保護膜(オーバーコート)20を形成する。
フィルタ層111FR、111FG、111FB、およびバンク16を覆う保護膜20が形成された後に、乾燥装置にて保護膜20を完全に乾燥させる。さらに、図示しない硬化装置にて保護膜20を加熱して完全に硬化することで、基体10Aはカラーフィルタ基板10となる(図10(d)参照)。
図11は、有機エレクトロルミネッセンス表示装置30の製造方法を示す断面図である。以下、本発明により有機エレクトロルミネッセンス表示装置30を製造する場合について説明するが、前述したカラーフィルタ基板10を製造する場合との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
具体的には、基体30Aは、支持基板32と、支持基板32上に形成された回路素子層34と、回路素子層34上に形成された複数の画素電極36と、複数の画素電極36の間に形成されたバンク40とを有している。支持基板32は、可視光に対して光透過性を有する基板であり、例えばガラス基板である。複数の画素電極36のそれぞれは、可視光に対して光透過性を有する電極であり、例えば、ITO(Indium-Tin Oxide)電極である。また、複数の画素電極36は、回路素子層34上にマトリクス状に配置されており、それぞれが画素を規定する。そして、バンク40は、格子状の形状を有しており、複数の画素電極36のそれぞれを囲む。また、バンク40は、回路素子層34上に形成された無機物バンク40Aと、無機物バンク40A上に位置する有機物バンク40Bとからなる。
次に、大気圧下の酸素プラズマ処理によって、この基体30Aを親液化する。この処理によって、画素電極36とバンク40とで規定された画素38R、38G、38Bにおける画素電極36の表面、無機物バンク40Aの表面、および有機物バンク40Bの表面が、親液性を呈するようになる。さらに、その後、基体30Aに対して、4フッ化メタンを処理ガスとするプラズマ処理を行う。4フッ化メタンを用いたプラズマ処理によって、それぞれの凹部における有機物バンク40Bの表面がフッ化処理(撥液性に処理)されて、このことで有機物バンク40Bの表面が撥液性を呈するようになる。なお、4フッ化メタンを用いたプラズマ処理によって、先に親液性を与えられた画素電極36の表面および無機物バンク40Aの表面は、若干親液性を失うが、それでも親液性を維持する。
また、表面処理が施された複数の画素電極36のそれぞれの上に、対応する正孔輸送層37R、37G、37Bを形成してもよい。正孔輸送層37R、37G、37Bが、画素電極36と、後述の発光層211FR、211FG、211FBとの間に位置すれば、エレクトロルミネッセンス表示装置の発光効率が高くなる。
次に、発光層211FR、211FG、211FB、およびバンク40を覆うように対向電極46を設ける。対向電極46は陰極として機能する。
有機エレクトロルミネッセンス表示装置30において、発光層211FR、211FG、211FBから発光した光は、画素電極36と、回路素子層34と、支持基板32と、を介して射出する。このように回路素子層34を介して光を射出するエレクトロルミネッセンス表示装置は、ボトムエミッション型の表示装置と呼ばれる。
前述したような方法で製造されたカラーフィルタ基板10を備えた液晶表示装置や、前述したような方法で製造されたエレクトロルミネッセンス表示装置等の画像表示装置1000は、各種電子機器の表示部に用いることができる。
この図において、パーソナルコンピュータ1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。
このパーソナルコンピュータ1100においては、表示ユニット1106が画像表示装置1000を備えている。
図13は、本発明の電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。
この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206とともに、画像表示装置1000を表示部に備えている。
ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ケースの内部には、回路基板1308が設置されている。この回路基板1308は、撮像信号を格納(記憶)し得るメモリが設置されている。
撮影者が表示部に表示された被写体像を確認し、シャッタボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、回路基板1308のメモリに転送・格納される。
また、一つの液滴吐出ヘッド2に形成されるノズル25の数は、通常、数十〜数百個程度とされるが、これに限定されず、1つであってもよい。
また、撥液膜の距離Lminは、零であってもよい。
14……ブラックマトリクス 16、40……バンク 20……保護膜 18R、18R1、18R2、18R3、18G、18B、38R、38G、38B……画素 181……中心部 111FR、111FG、111FB……フィルタ層 30……有機エレクトロルミネッセンス表示装置 34……回路素子層 36……画素電極 40A……無機物バンク 40B……有機物バンク 42……絶縁膜 44……スイッチング素子 44G……ゲート電極 44S……ソース電極 44D……ドレイン電極 44V……スルーホール 45……層間絶縁膜 46……対向電極 48……封止基板 49……不活性ガス 302……キャリッジ位置検出手段 303……ステージ位置検出手段 1000……画像表示装置 1100……パーソナルコンピュータ 1102……キーボード 1104……本体部 1106……表示ユニット 1200……携帯電話機 1202……操作ボタン 1204……受話口 1206……送話口 1300……ディジタルスチルカメラ 1302……ケース(ボディー) 1304……受光ユニット 1306……シャッタボタン 1308……回路基板 1312……ビデオ信号出力端子 1314……データ通信用の入出力端子 1430……テレビモニタ 1440……パーソナルコンピュータ 37R、37G、37B……正孔輸送層 211FR、211FG、211FB……発光層
Claims (11)
- 液状材料を液滴として吐出するノズル孔が形成されたノズルプレートを有する液滴吐出ヘッドであって、
前記ノズル孔の内周面は、前記液状材料に対して撥液性を有し、
前記撥液性は、前記内周面の周方向に沿って変化しており、前記液滴を前記ノズル孔の軸線に対して、前記撥液性の大なる部分のある方向に傾斜するように吐出することを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 液状材料を液滴として吐出する複数のノズル孔が形成されたノズルプレートを有する液滴吐出ヘッドであって、
前記各ノズル孔の内周面は、前記液状材料に対して撥液性を有し、
前記複数のノズル孔の少なくとも1つのノズル孔の内周面において、該内周面の撥液性は、周方向に沿って変化しており、前記液滴を前記ノズル孔の軸線に対して、前記撥液性の大なる部分のある方向に傾斜するように吐出することを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 前記内周面には、前記撥液性が最小となる撥液性最小部と、前記撥液性が最大となる撥液性最大部とが形成されており、
前記撥液性最小部から前記撥液性最大部にかけて、連続的または段階的に前記撥液性が増加している請求項1または2に記載の液滴吐出ヘッド。 - 前記撥液性最小部と前記撥液性最大部とは、前記ノズル孔の中心に対し互いに対向している請求項1ないし3のいずれかに記載の液滴吐出ヘッド。
- 前記ノズル孔の内周面には、前記撥液性を有する撥液部が形成されており、
前記撥液性の大小は、前記軸線方向における、前記ノズルプレートの外面側の端部からの前記撥液部の距離に対応している請求項1ないし4のいずれかに記載の液滴吐出ヘッド。 - 請求項1ないし5いずれかに記載の液滴吐出ヘッドと、
基体を保持するステージと、
前記ステージと前記液滴吐出ヘッドとを相対的に移動させる移動手段と、
前記液滴吐出ヘッドおよび前記移動手段の作動を制御する制御手段とを有することを特徴とする液滴吐出装置。 - 液状材料を塗布すべき塗布領域が形成された基体に対し、請求項1ないし5いずれかに記載の液滴吐出ヘッドを用いて液状材料を液滴として吐出して、該液滴を前記塗布領域に付与することを特徴とする液滴付与方法。
- 前記ノズル孔は、前記撥液性の大なる部分が前記塗布領域の中心部側に位置するように調節され、前記液滴が前記塗布領域の中心部に着弾する請求項7に記載の液滴付与方法。
- 前記液滴を吐出するとき、該液滴を吐出するノズル孔がそれに対応する前記塗布領域の中心部を通過しない場合には、前記ノズル孔は、前記撥液性の大なる部分が前記塗布領域の中心部側に位置するように調節されており、前記液滴が前記塗布領域の中心部に着弾する請求項7に記載の液滴付与方法。
- 請求項7ないし9のいずれかに記載の液滴付与方法を用いて、基体上の所定の領域に液状材料の液滴を付与する工程を有することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
- 請求項10に記載の電気光学装置の製造方法により製造された電気光学装置を備えることを特徴とする電子機器。
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