JP2006198172A - 歯垢採取用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 歯面より歯垢を採取し、採取した歯垢の色の変化から口腔内の齲蝕活性を評価するために用いる新規な歯垢採取用具を提供する。
【解決手段】 柱状を成す柄部1の一端に、その上縁が柄部2の上縁延長線より下方に位置する部位に続いて上縁延長線より上方に位置する部位を有する湾曲面2aを成しその下縁が柄部1の下縁延長線より上方に位置し且つ歯垢採取部3に行くに従って両側縁間の幅が漸次薄くなる形状の首部2を介して、その上縁が首部2の湾曲面2a終端の接線角の延長平面3aを成し下縁が延長平面3aの先端から鋭角を成す下縁面3bを経て首部2の先端に凸の湾曲部3cを介して連結しその両側縁間の幅が0.2〜0.7mmの平面状でその面積が2〜10mm2でその上縁の延長平面3aの延長線と柄部1の上縁の延長線との成す角度θaが90〜115度である歯垢採取部3を形成して歯垢採取用具とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、歯面より歯垢を採取すると共に採取した歯垢の色の変化から口腔内の齲蝕活性を評価するために用いられる新規な歯垢採取用具に関するものである。
歯科における齲蝕活性評価とは、齲蝕の活性能、即ち現在発症している歯牙の齲蝕が更に進行するか否か、又は現在齲蝕は発生していないが齲蝕の活性により将来齲蝕が発生する可能性があるか否かを予測・判定することを目的とするものであり、口腔衛生上重要な意義を有している。
そして、一般的に歯牙の齲蝕の発症及び進行は、歯牙に付着した歯垢に存在する齲蝕原生菌が炭水化物を代謝することにより酸を産生し、その酸により歯質中のカルシウムイオンやリン酸イオンが溶出される脱灰現象によるものと考えられており、この歯牙の齲蝕の発症及び進行せしめる歯垢からの酸の放出量は、歯垢中の齲蝕原生菌の数に依存すると考えられることから、齲蝕活性評価を行う方法の一つとして歯垢中の齲蝕原生菌の数を測定するミュータンス連鎖球菌数測定試験,乳酸桿菌数測定試験等が行われていた。
しかしながら、これらの方法により齲蝕活性評価を行うには、高価な培養設備や高度な操作技術及び長時間に及ぶ培養時間を必要とするという問題があったので、一般的な歯科医師等が患者に対してこれらの方法による齲蝕活性評価を行うことは現実的ではなく、齲蝕活性評価を行うことが患者にとって重要な意義を有しているにも拘わらず実際には殆ど行われていなかったという欠点があった。
そこで、高価な培養設備や高度な操作技術及び長時間に及ぶ培養時間を必要とすることなく齲蝕活性評価を行う方法として、歯垢から産生される酸の放出量を測定する方法、より具体的には例えば齲蝕原生菌の酸産生を促進する炭素源となる糖と齲蝕原生菌の酸産生によるpH値の変化状態を観察するためのpH指示薬とを含有する齲蝕活性評価用の薬液(例えば、特許文献1〜6参照。)を用意し、このような齲蝕活性評価用の薬液中に歯面より採取された歯垢を投入して、その後の齲蝕活性評価用の薬液中のpH指示薬の示す色の変化によって歯垢からの酸の放出量を評価する方法が開発された。
しかしながら、このような歯垢から産生される酸の放出量を測定する方法は、従来の歯垢中の齲蝕原生菌の数を測定する方法と比較して、歯垢を齲蝕活性評価用の薬液中に投入するだけで齲蝕の活性能が評価できるためその簡便性が向上しているものの、採取した歯垢を水溶液に投入することが必要であるため歯垢が齲蝕活性評価用の薬液中に分散されて歯垢中の齲蝕原生菌が産生する酸も希釈されてしまい、歯垢を投入してから齲蝕活性評価用の薬液中のpH指示薬の示す色が変化するまでに30分から48時間という長時間を要し、判定に時間がかかってしまうという欠点があった。
また、齲蝕活性評価用の薬液中に投入される歯垢を採取する際には、歯牙の歯面,歯牙と歯肉との間や歯牙同士の間に存在する歯垢を採取するための専用の器具が存在しないから、通常はスケーラ等の先の尖った部位を有する一般的な歯科用器具で代用するしかなく、そしてこのような歯科用器具ではその先の尖った部位に付着させることのできる僅かな量の歯垢しか採取することができないので、齲蝕活性評価に必要な所定量の歯垢を得るためにはこのような歯科用器具で歯垢を採取し薬液中に投入する作業を何度か繰り返し行わなければならず作業性が非常に悪いという欠点があるばかりか、齲蝕活性評価に必要な所定量の歯垢を得たか否かを簡単に判断することができないので、歯垢の量を間違えてしまうことにより正確な齲蝕活性評価ができなくなってしまうという欠点があり、更にこのような歯科用器具は治療対象となる歯列や歯牙の部位によってその形状がまちまちであるから、齲蝕活性評価を行う対象となる歯列や歯牙の部位によって適合する形状の歯科用器具を選択しなければならないので、多くの種類の歯科用器具を用意しておかなくてはならないばかりか、選択する手間もかかってしまうという欠点もあった。
特開昭50−1589号公報 特開昭54−47700号公報 特開昭56−96700号公報 特開昭56−120623号公報 特公昭57−13824号公報 特開昭59−99354号公報
本発明は、前記従来技術の欠点を解消し、歯面より歯垢を採取すると共に採取した歯垢の色の変化から口腔内の齲蝕活性を評価するために用いられる新規な歯垢採取用具であって、誰でも簡単に且つ短時間で齲蝕活性評価を行うことができる簡便な歯垢採取用具を提供することを課題とする。
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意研究の結果、柱状を成す柄部の一端に、奥歯の舌側の歯面の歯垢を採取する際でも他の歯牙が邪魔になることなく容易に作業が行えるような形状を成す首部を介して、歯牙の歯面に付着した歯垢だけでなく歯牙と歯肉との間や歯牙同士の間に存在する歯垢でさえも簡単に採取することができると共に口腔内を傷つけにくい形状であって且つ齲蝕活性評価に必要な所定量の歯垢を蓄積できるような形状を成す歯垢採取部が設けられている歯垢採取用具であれば、歯列中の何れの歯牙であっても歯牙の様々な部位の歯垢を容易に採取できると共に、歯垢採取部に蓄積された齲蝕活性評価に必要な所定量の歯垢を目視で確認するだけで把握できるので、歯垢の量を間違えてしまうことがないばかりか、短時間で簡単に齲蝕活性評価に必要な所定量の歯垢を採取できるので、その作業性が格段に向上させることができることを究明して本発明を完成したのである。
即ち本発明は、柱状を成す柄部と該柄部の一端に首部を介して形成された歯垢採取部とから成り、歯面より歯垢を採取し齲蝕活性評価用の薬液に直接浸漬して採取した歯垢の色の変化から口腔内の齲蝕活性を評価するために用いられる歯垢採取用具であって、
前記首部は、その上縁が前記柄部の上縁延長線より下方に位置する部位に続いて該上縁延長線より上方に位置する部位を有する湾曲面を成し、その下縁が前記柄部の下縁延長線より上方に位置しており、且つ歯垢採取部に行くに従って両側縁間の幅が漸次薄くなる形状に形成されており、
前記歯垢採取部は、その上縁が前記首部の湾曲面終端の接線角の延長平面を成し、下縁が該延長平面の先端から鋭角を成す下縁面を経て該首部の先端に凸の湾曲部を介して連結しており、その両側縁間の幅が0.2〜0.7mmの平面状でその面積が2〜10mm2であると共に、その上縁の延長平面の延長線と前記柄部の上縁の延長線との成す角度が90〜115度であることを特徴とする歯垢採取用具である。
そして、柄部の長さが70〜120mmであって且つその太さが2〜5mmであったり、柄部の断面形状が正多角形であったりすれば、術者が柄部を把持し易いのでその作業性が向上して好ましいことも究明したのである。
また、首部の柄部側の下縁にくびれ部が設けられていれば、このくびれ部に対応した凸状の形状を有する置き台に本発明に係る歯垢採取用具をその歯垢採取部の先端が上方に向いた状態で簡単に載置することができるので好ましく、また首部の両側縁の延長線が成す角度が7〜10度であったり、首部の湾曲面が半径が8mm〜9mmの円弧状を成し且つその長さが12〜18mmであったり、首部が歯垢採取部に行くに従ってその上下縁間が漸次細くなる形状に形成されていたりすれば、歯垢採取部により歯垢を採取する際の操作性が向上して好ましいことも究明したのである。
更に、歯垢採取部の上縁の長さが3〜7mmであれば、歯垢を蓄積し易いので好ましく、また歯垢採取部の先端の上縁と下縁との成す角度が30〜60度であれば、歯牙同士の間に存在する歯垢を採取する際の操作性が向上して好ましく、更に柄部と首部と歯垢採取部とが結晶性の熱可塑性樹脂で一体に成形されていれば、耐薬品性が優れているので好ましいことも究明したのである。
本発明に係る歯垢採取用具は、前記した構成より成るものであるから、歯列中の何れの歯牙であっても歯牙の様々な部位の歯垢を容易に採取できると共に、歯垢採取部に蓄積された齲蝕活性評価に必要な所定量の歯垢を目視で確認するだけで把握できるので、歯垢の量を間違えてしまうことがないばかりか、短時間で簡単に齲蝕活性評価に必要な所定量の歯垢を採取できるのでその作業性が格段に向上させることができるばかりでなく、本発明に係る歯垢採取用具を用いて齲蝕活性評価を行う際には、歯垢採取部によって歯牙の歯面より齲蝕活性評価に必要な所定量の歯垢を採取し、歯垢が蓄積された状態のまま歯垢採取部を齲蝕活性評価用の薬液に直接浸漬させた後に、直ぐに歯垢採取部を齲蝕活性評価用の薬液から引き上げて所定時間放置するだけで、採取した歯垢の色の変化から口腔内の齲蝕活性を評価することができるので、従来の歯垢を齲蝕活性評価用の薬液に投入する齲蝕活性評価の方法と比較して短時間で簡単に齲蝕活性評価を行うことができる。
即ち、従来の歯垢を齲蝕活性評価用の薬液に投入する齲蝕活性評価の方法では採取した歯垢を水溶液に投入することが必要であるため歯垢が齲蝕活性評価用の薬液中に分散されて歯垢中の齲蝕原生菌が産生する酸も希釈されてしまい、歯垢を投入してから齲蝕活性評価用の薬液中のpH指示薬の示す色が変化するまでに30分から48時間という長時間を要し、判定に時間がかかってしまうのに対し、本発明に係る歯垢採取用具を用いた齲蝕活性評価の方法では、所定量の歯垢が蓄積された状態のまま歯垢採取部を齲蝕活性評価用の薬液に直接浸漬させた後に直ぐに歯垢採取部を齲蝕活性評価用の薬液から引き上げるから、齲蝕活性評価用の薬液から引き上げられた歯垢採取部に蓄積された歯垢には歯垢中の齲蝕原生菌が酸産生を促進するための適度な齲蝕活性評価用の薬液が含浸した状態となり、歯垢から産生された酸が殆ど希釈されることがないため、齲蝕活性評価用の薬液中のpH指示薬が短時間で鋭敏に反応して変色するので、従来の方法の如く長時間を費やして培養した後に齲蝕活性評価用の薬液中のpH指示薬の変色状態を観察することなく、齲蝕活性評価用の薬液が適度に含浸した歯垢が蓄積された歯垢採取部を短時間放置するだけで評価が可能なのである。
そして、柄部の長さが70〜120mmであって且つその太さが2〜5mmであったり、柄部の断面形状が正多角形であったりすれば、術者が柄部を把持し易いのでその作業性が向上して好ましいばかりでなく、柄部の断面形状が正多角形であると、把持する際に指の感覚で歯垢採取部の先端がどの方向に向いているかを把握することができて好ましいのである。
また、首部の柄部側の下縁にくびれ部が設けられていれば、このくびれ部に対応した凸状の形状を成す載置部を有する置き台に本発明に係る歯垢採取用具をその歯垢採取部の先端が上方に向いた状態で簡単に載置することができるから、齲蝕活性評価用の薬液が適度に含浸した歯垢が蓄積された歯垢採取部を放置する際に柄部を把持することなく安定した状態で本発明に係る歯垢採取用具を放置することができて好ましく、また首部の両側縁の延長線が成す角度が7〜10度であれば、口腔内での操作性と歯垢採取部により歯垢を採取する際の首部の強度とのバランスが良いので好ましく、また首部の湾曲面が半径が8mm〜9mmの円弧状を成し且つその長さが12〜18mmであれば、歯牙の歯面に沿った形状に近くなるので、奥歯の舌側等の他の歯牙が邪魔となるような場所であっても効率良く操作することができるので好ましく、また更に首部が歯垢採取部に行くに従ってその上下縁間が漸次細くなる形状に形成されていれば、歯牙と歯肉との間や歯牙同士の間等の狭い場所であっても操作し易いので好ましいのである。
更に、歯垢採取部の上縁の長さが3〜7mmであれば、歯垢を蓄積し易いので好ましいばかりか歯牙と歯肉との間に存在する歯垢であっても容易に採取することができて好ましく、また歯垢採取部の先端の上縁と下縁との成す角度が30〜60度であれば、奥歯の舌側の歯垢を採取する際の操作性が向上して好ましいばかりか歯牙同士の間や臼歯の咬合面等の場所であっても操作がし易いので好ましく、更に柄部と首部と歯垢採取部とが結晶性の熱可塑性樹脂で一体に成形されていれば、耐薬品性が優れているので好ましい。
以下、図面により本発明に係る歯垢採取用具について詳細に説明する。
図1は本発明に係る歯垢採取用具の1実施例の側面説明図、図2は図1の平面説明図、図3は図1の斜視説明図、図4は図1に示す歯垢採取用具を置き台に載置した状態を示す斜視説明図である。
図面中、1は柱状を成す柄部であり、その一端に後述する首部2を介して形成された後述する歯垢採取部3が設けられており、歯垢採取部3により歯面の歯垢を採取する際に術者により把持される。
この柄部1は、柱状を成す略直線状のものであれば特に限定されないが、操作上の観点から柄部1の長さが70〜120mmであって且つその太さが2〜5mmであることが好ましく、また柄部1の断面形状が正多角形であると、把持する際に指の感覚で歯垢採取部の先端がどの方向に向いているかを把握することができて好ましいばかりでなく、歯垢を採取した後に後述する置き台Tの載置部Sに載置した際に倒れ難いので好ましい。
2は柄部1の一端と歯垢採取部3とを連結する首部であって、図1及び図3に示す如くその上縁が柄部1の上縁延長線より下方に位置する部位に続いてこの上縁延長線より上方に位置する部位を有する湾曲面2aを成し、その下縁が柄部1の下縁延長線より上方に位置しており、且つ歯垢採取部3に行くに従って両側縁間の幅が漸次薄くなる形状に形成されており、他の歯牙が邪魔になることなく奥歯の舌側であっても容易に作業が行えるような形状を成している。
この首部2には、図1及び図3に示す如くその上縁が柄部1の上縁延長線より下方に位置する部位に続いてこの上縁延長線より上方に位置する部位を有する湾曲面2aが形成されているため、この湾曲面2aは例えば奥歯の舌側等の如く他の歯牙が操作の邪魔となるような場所の歯垢を採取する際に他の歯牙を避けてような形状を成しているので、このような場所における操作性を向上させる役目を果たすものであり、特にこの湾曲面2aが、半径が8mm〜9mmの円弧状を成し且つその長さが12〜18mmであれば、歯牙の歯面に沿った形状に近くなるので、更に効率良く操作することができるので好ましい。
そして、図1に示す如くこの首部2の下縁は柄部1の下縁延長線より上方に位置していなければならないのは、仮りに首部2の下縁が柄部1の下縁延長線より下方へ位置するように形成されている場合には、操作の際にこの首部2の下縁が唇面に触れていまいその操作性が損なわれてしまうからである。
また、図2に示す如くこの首部2は歯垢採取部3に行くに従って両側縁間の幅が漸次薄くなる形状に形成されていなければならないのは、加工が簡単になり生産性が高まるからであり、そして首部2の両側縁の延長線が成す角度θbが7〜10度であれば、口腔内での操作性と歯垢採取部により歯垢を採取するに際の首部の強度とのバランスが良いので好ましい。これは、首部2の両側縁の延長線が成す角度θbが7度未満であると、首部全体の強度が不足してしまう虞れがあり、また首部2の両側縁の延長線が成す角度θbが10度を越えると、首部全体が厚くなり過ぎて口腔内における操作性が低下してしまう虞れがあるからである。
更に、図1及び図3に示す如くこの首部2が歯垢採取部3に行くに従ってその上下縁間が漸次細くなる形状に形成されていれば、歯牙と歯肉との間や歯牙同士の間等の狭い場所であっても操作がし易いので好ましく、また図1及び図3に示す如く首部2の柄部1側の下縁にくびれ部2bが設けられていれば、図4に示す如きこのくびれ部2bに対応した凸状の形状を成す載置部Sを有する置き台Tに本発明に係る歯垢採取用具をその歯垢採取部3の先端が上方に向いた状態で簡単に載置することができるから、齲蝕活性評価用の薬液が適度に含浸した歯垢が蓄積された歯垢採取部3を放置する際に、柄部1を把持することなく安定した状態で本発明に係る歯垢採取用具を放置することができて好ましい。
3は柄部1の一端に首部2を介して形成された歯垢採取部であって、図1及び図3に示す如くその上縁が首部2の湾曲面2a終端の接線角の延長平面3aを成し、下縁が延長平面3aの先端から鋭角を成す下縁面3bを経て首部2の先端に凸の湾曲部3cを介して連結しており、図2に示す如くその両側縁間の幅L1が0.2〜0.7mmの平面状でその面積が2〜10mm2であると共に、その上縁の延長平面3aの延長線と柄部1の上縁の延長線との成す角度θaが90〜115度であり、歯牙の歯面に付着した歯垢だけでなく歯牙と歯肉との間や歯牙同士の間に存在する歯垢を採取すると共に、齲蝕活性評価に必要な所定量の歯垢を蓄積する役目を果たす。
この歯垢採取部3の上縁は、図1及び図3に示す如く首部2の湾曲面2a終端の接線角の延長平面3aを成しているから、歯牙の歯面に付着した歯垢を削ぎ取るように採取することができるのでその歯垢の採取効率が良いのであり、そしてこの歯垢採取部3の上縁の長さL2が3〜7mmであれば、歯垢を蓄積し易いので好ましいばかりか歯牙と歯肉との間に存在する歯垢であっても容易に採取することができて好ましい。
この歯垢採取部3の下縁は、図1及び図3に示す如く延長平面3aの先端から鋭角を成す下縁面3bを経て首部2の先端に凸の湾曲部3cを介して連結された形状を成しているから、その鋭角な先端及び延長平面3aと下縁面3bとで歯牙と歯肉との間や歯牙同士の間に存在する歯垢を簡単に採取することができると共に、下縁面3bに続く凸の湾曲部3cにより口腔内を傷付けてしまうことを防止することができるのであり、そして歯垢採取部3の先端の上縁と下縁との成す角度θcが30〜60度であれば、歯牙同士の間に存在する歯垢を採取する際の操作性が向上して好ましい。
そして、この歯垢採取部3は、その両側縁間の幅L1が0.2〜0.7mmの平面状でその面積が2〜10mm2でなければならないのは、歯牙と歯肉との間や歯牙同士の間に入り込み易くすると共に採取した歯垢を蓄積するためであり、またこの歯垢採取部3の上縁の延長平面3aの延長線と柄部1の上縁の延長線との成す角度θaが90〜115度、より好ましくは100〜110度でなければならないのは、歯列中の何れの歯牙であっても歯牙の様々な部位に歯垢採取部3を当接させて歯垢を採取し易いので、その歯垢の採取効率が良いためである。
このような柄部1と首部2と歯垢採取部3とから成る本発明に係る歯垢採取用具は、金属,木材や合成樹脂等の材料で一体に成形してもよく、またこれらの材料を組み合わせて形成してもよいが、柄部1と首部2と歯垢採取部3とが結晶性の熱可塑性樹脂で一体に成形されていれば、耐薬品性や形成性等が優れているので好ましい。
次に、このような構成の本発明に係る歯垢採取用具を用いて齲蝕活性評価を行う方法について説明する。
初めに準備として、齲蝕原生菌の酸産生を促進する炭素源となる糖と齲蝕原生菌の酸産生によるpH値の変化状態を観察するためのpH指示薬とを含有する齲蝕活性評価用の薬液、及びこの齲蝕活性評価用の薬液に歯垢が蓄積された状態のまま歯垢採取部3を直接浸漬させるための容器を用意し、この容器に所定量の齲蝕活性評価用の薬液を滴下する準備を行う。
この際、このような容器として、図4に示す如く歯垢採取部3を直接浸漬させるための所定量の齲蝕活性評価用の薬液を滴下することができる凹状を成す液溜め部Eと首部2のくびれ部2bに対応した凸状の形状を成す載置部Sとを有する置き台Tを用いれば、齲蝕活性評価を行うのに必要な所定量の齲蝕活性評価用の薬液を無駄なく簡単に用意することができると共に、齲蝕活性評価用の薬液が適度に含浸した歯垢が蓄積された歯垢採取部3を放置する際に、柄部1を把持することなく安定した状態で本発明に係る歯垢採取用具を放置することができて好ましく、更にこのような置き台Tに齲蝕活性評価用の薬液を含浸して所定時間放置した後における歯垢の色の変化状態とその歯垢の色の変化状態に対応した齲蝕活性評価とが一目で判断することができる判定用のカラーチャートCが表示されていれば、このような置き台Tのみで簡便に齲蝕活性評価を行うことができて好ましい。
次に、望ましくは齲蝕活性評価を行う所望の歯列の歯牙の部位に対しエアーを噴射することにより、かかる部位に存在する唾液を乾燥させる準備を行う。これは、検体となる歯垢に唾液が混入してしまうことにより齲蝕活性評価を正確に行うことができなくなってしまう危険性を排除することを目的としている。
このような準備が完了した後に、先ず本発明に係る歯垢採取用具を用いて齲蝕活性評価を行う所望の歯列の歯牙の部位の歯面より齲蝕活性評価を行うのに必要な所定量の歯垢を採取する操作を行う。
この操作は、本発明に係る歯垢採取用具の柄部1を把持しその歯垢採取部3を口腔内の所望の歯列の歯牙の部位に当接させた状態で動かすことにより歯面に付着した歯垢を採取すると共に採取した歯垢を歯垢採取部3に蓄積させることによって行われるものであり、そしてこの歯垢採取部3に蓄積された歯垢の量を目視で確認しながら、この歯垢の量が齲蝕活性評価を行うのに必要な所定量である歯垢採取部3の概ね半分位を覆う量となるまで行う。
この際、齲蝕活性評価を行う所望の歯列の歯牙の部位が歯牙の歯面である場合には、歯垢採取部3の上縁の延長平面3aで歯面に付着した歯垢を削ぎ取るように採取すればよく、また歯牙と歯肉との間や歯牙同士の間である場合には、歯垢採取部3の先端を歯牙と歯肉との間や歯牙同士の間に挿入して掻き出すようにして歯垢を採取すればよいのである。
次に、齲蝕活性評価を行うのに必要な所定量の歯垢が蓄積された状態のまま歯垢採取部3を齲蝕活性評価用の薬液に直接浸漬させる操作を行う。
この操作は、歯垢採取部3に採取された歯垢に、歯垢中の齲蝕原生菌が酸産生を促進するための適度な齲蝕活性評価用の薬液が含浸した状態となるまで行えばよく、齲蝕活性評価用の薬液の成分や歯垢の量等の要因によって左右されるが、その浸漬時間は概ね1〜10秒程度である。
最後に、歯垢採取部3を齲蝕活性評価用の薬液から引き上げて所定時間放置した後に、採取した歯垢の色の変化から口腔内の齲蝕活性を評価する操作を行う。
この際、齲蝕活性評価用の薬液から引き上げられた歯垢採取部に蓄積された歯垢には、歯垢中の齲蝕原生菌が酸産生を促進するための適度な齲蝕活性評価用の薬液が含浸した状態となり、歯垢から産生された酸が殆ど希釈されることがないため、齲蝕活性評価用の薬液中のpH指示薬が短時間で鋭敏に反応して変色する。そして、この操作における放置時間は、齲蝕活性評価用の薬液の成分,歯垢の量や室温等の要因によって左右されるが、概ね3〜10分位であり、従来の方法と比較して齲蝕活性評価にかかる時間を格段に短縮することができると共に、齲蝕活性評価にかかる手間を少なくすることがでるのである。
本発明に係る歯垢採取用具の1実施例の側面説明図である。 図1の平面説明図である。 図1の斜視説明図である。 図1に示す歯垢採取用具を置き台に載置した状態を示す斜視説明図である。
符号の説明
1 柄部
2 首部
2a 湾曲面
2b くびれ部
3 歯垢採取部
3a 延長平面
3b 下縁面
3c 湾曲部
θa 歯垢採取部の上縁の延長平面の延長線と柄部の上縁の延長線との成す角度
θb 首部の両側縁の延長線が成す角度
θc 歯垢採取部の先端の上縁と下縁との成す角度
L1 歯垢採取部の両側縁間の幅
L2 歯垢採取部の上縁の長さ
T 置き台
S 載置部
E 液溜め部
C カラーチャート

Claims (10)

  1. 柱状を成す柄部(1)と該柄部(1)の一端に首部(2)を介して形成された歯垢採取部(3)とから成り、歯面より歯垢を採取し齲蝕活性評価用の薬液に直接浸漬して採取した歯垢の色の変化から口腔内の齲蝕活性を評価するために用いられる歯垢採取用具であって、
    前記首部(2)は、その上縁が前記柄部(1)の上縁延長線より下方に位置する部位に続いて該上縁延長線より上方に位置する部位を有する湾曲面(2a)を成し、その下縁が前記柄部(1)の下縁延長線より上方に位置しており、且つ歯垢採取部(3)に行くに従って両側縁間の幅が漸次薄くなる形状に形成されており、
    前記歯垢採取部(3)は、その上縁が前記首部(2)の湾曲面(2a)終端の接線角の延長平面(3a)を成し、下縁が該延長平面(3a)の先端から鋭角を成す下縁面(3b)を経て該首部(2)の先端に凸の湾曲部(3c)を介して連結しており、その両側縁間の幅が0.2〜0.7mm(L1)の平面状でその面積が2〜10mm2であると共に、その上縁の延長平面(3a)の延長線と前記柄部(1)の上縁の延長線との成す角度(θa)が90〜115度であることを特徴とする歯垢採取用具。
  2. 柄部(1)の長さが70〜120mmであって且つその太さが2〜5mmである請求項1に記載の歯垢採取用具。
  3. 柄部(1)の断面形状が、正多角形である請求項1又は2に記載の歯垢採取用具。
  4. 首部(2)の柄部(1)側の下縁に、くびれ部(2b)が設けられている請求項1から3までの何れか1項に記載の歯垢採取用具。
  5. 首部(2)の両側縁の延長線が成す角度(θb)が7〜10度である請求項1から4までの何れか1項に記載の歯垢採取用具。
  6. 首部(2)の湾曲面(2a)が、半径が8mm〜9mmの円弧状を成し且つその長さが12〜18mmである請求項1から5までの何れか1項に記載の歯垢採取用具。
  7. 首部(2)が、歯垢採取部(3)に行くに従ってその上下縁間が漸次細くなる形状に形成されている請求項1から6までの何れか1項に記載の歯垢採取用具。
  8. 歯垢採取部(3)の上縁の長さ(L2)が、3〜7mmである請求項1から7までの何れか1項に記載の歯垢採取用具。
  9. 歯垢採取部(3)の先端の上縁と下縁との成す角度(θc)が、30〜60度である請求項1から8までの何れか1項に記載の歯垢採取用具。
  10. 柄部(1)と首部(2)と歯垢採取部(3)とが、結晶性の熱可塑性樹脂で一体に成形されている請求項1から9までの何れか1項に記載の歯垢採取用具。
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