JP2006197189A - 通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、MDFのような共用する通信装置の設置スペースがない場合であっても、ブロードバンドサービスを提供するために、ユーザ宅まで光通信区間を拡大しつつ、ユーザ宅内や集合住宅の各部屋までは、既存の2芯メタリック線を利用する通信システムを提供することを目的とする。
【解決手段】 上記目的を達成するために、本発明の通信システムは、一戸建てや小規模集合住宅の場合にも建物内に既設の2芯メタリック線をそのまま利用するために、宅内や集合住宅の各部屋にユーザインタフェースを提供する宅内装置を設置し、屋外にはメディア変換機能を有する屋外装置を設置し、屋外装置に対して宅内装置から電力を給電することとする。
【選択図】図4
【解決手段】 上記目的を達成するために、本発明の通信システムは、一戸建てや小規模集合住宅の場合にも建物内に既設の2芯メタリック線をそのまま利用するために、宅内や集合住宅の各部屋にユーザインタフェースを提供する宅内装置を設置し、屋外にはメディア変換機能を有する屋外装置を設置し、屋外装置に対して宅内装置から電力を給電することとする。
【選択図】図4
Description
本発明は、通信センタに設置された局内装置との間の光通信区間及びユーザ宅に設置された宅内装置との間の2芯メタリック線通信区間の間でメディア変換機能を有する屋外装置に対して宅内装置から給電する通信システムに関するものである。
通信網では、通信センタからユーザ宅までの通信網をアクセス系とよぶ。従来のアクセス系は2芯メタリック線によるメタリックアクセスシステムが主流であったため、ユーザ宅に設置される宅内装置は、通信事業者の電気通信回線設備として通信センタから通信用の2芯メタリック線を介して通信信号に重畳して電力供給されていた(例えば、特許文献1参照。)。
一方、ブロードバンド通信の普及に伴いアクセス系の途中まで光ファイバによる光アクセスシステムとし、途中から既存の2芯メタリック線によるメタリックアクセスシステムとするFTTC(Fiber To The Curb)が導入されている。FTTCでは、通信センタに局内装置が設置され、途中に屋外装置が設置され、ユーザ宅に宅内装置が設置される。局内装置と屋外装置との間は光通信区間となり、屋外装置と宅内装置との間は2芯メタリック線通信区間となる。屋外装置は、光通信区間と2芯メタリック線通信区間との間でメディア変換機能を有する。
従来のFTTCでは、光通信区間に通信媒体として光ファイバを使用するため、光ファイバを介して電力供給することができず、また、屋外装置及び宅内装置は通信事業者の電気通信回線設備であるとの考えのもと、屋外装置が屋外の商用電源から電力を取り込み、屋外装置を動作させていた。また、宅内装置は、屋外装置から既存の2芯メタリック線を介して通信信号に重畳して電力供給されていた。
ブロードバンド通信のさらなる普及に伴い、光通信区間をユーザ宅にまで拡大する必要が生じてきた。大規模集合住宅では、共用する通信装置を設置するスペースもあり、また、配管設備も整っているため、ユーザ宅内に設置されたMDF(Main Distribution Frame)までを光通信区間とし、メディア変換機能をMDF内に設け、MDFから各端末機器までを既存の2芯メタリック線を利用したモデム通信を行うことができる。
特開平11−205828号公報「加入者線中継装置」
一戸建てや小規模集合住宅の場合には、MDFに相当する設備がなく、新たにMDFを設置しようにもスペースに制限があった。一方、一戸建ての場合のユーザ宅内又は小規模集合住宅若しくは共用スペースのない大規模集合住宅の場合の各部屋まで光ファイバを敷設するには、光ファイバの曲げ半径を大きくするために、壁に大きな穴を開けたり、大きなコーナ半径の光ファイバ専用の配線プロテクタも必要であった。
本発明は、MDFのような共用する通信装置の設置スペースがない場合であっても、ブロードバンドサービスを提供するために、光通信区間を拡大しつつ、ユーザ宅内や集合住宅の各部屋までは、既存の2芯メタリック線を利用する通信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の通信システムは、宅内や各部屋にユーザインタフェースを提供する宅内装置を設置し、屋外にはメディア変換機能を有する屋外装置を設置し、屋外装置に対して宅内装置から電力を給電することとする。
宅内装置及び屋外装置とも通信事業者の電気通信回線設備として保守運用し、電気通信回線設備に関する法令である事業用電気通信設備規則(昭和60年4月1日郵政省令第30号)に従い、宅内装置が屋外装置に電力を給電するものである。従って、通常のAC100V商用電源から電力を供給するのと異なり、上記電気通信回線設備に関する法令の電源供給条件を満足しなければならない。
つまり、呼出信号の送出時を除き、(1)端末設備を切り離した時の線間電圧が42V以上かつ53V以下であること。(2)両線間を300オームの純抵抗で終端した時の回路電流が15mA以上であること。(3)両線間を50オームの純抵抗で終端したときの回路電流が130mA以下であること。の条件に従い給電する方法である。
屋外装置から宅内装置までの既存2芯メタリック線は長さや線径が異なるため、線路抵抗により発生する電圧降下が区々となる。また、屋外装置の消費電力も仕様によって異なる。このような条件で、宅内装置から屋外装置に上記条件で給電すると、不要な電力が廃棄され発熱となるため、屋外装置の動作環境を悪化させる。動作環境の悪化は故障や動作不安定を引き起こす。そのため、給電を受ける屋外装置が必要とする受電電力量を自動調整したり、屋外装置に電力蓄積用のキャパシタを備えて瞬間的な電力増に追従したり、屋外装置が必要とする電力量を宅内装置から給電電力量を自動調整したりする。
具体的には、本発明は、通信センタに設置された局内装置との間の光通信区間及びユーザ宅に設置された宅内装置との間の2芯メタリック線通信区間の間でメディア変換機能を有する屋外装置に対して前記宅内装置から給電する通信システムであって、前記屋外装置との間で通信する宅内装置通信部、前記屋外装置へ給電する宅内装置給電部並びに前記宅内装置通信部から/への通信信号及び前記宅内装置給電部から前記屋外装置へ給電する電力を前記2芯メタリック線に重畳する宅内装置電力重畳部を有する前記宅内装置と、前記宅内装置との間で通信する屋外装置通信部、前記宅内装置から給電された電力を前記屋外装置に給電する屋外装置給電部並びに前記屋外装置通信部から/への通信信号及び前記屋外装置給電部への電力を前記2芯メタリック線から分離する屋外装置電力分離部を有する前記屋外装置と、を備える通信システムである。
本発明により、宅内装置が屋外装置に電力を給電することができるため、MDFのように共用する通信装置の設置スペースがない場合であっても、ユーザ宅まで光通信区間を拡大しつつ、ユーザ宅内や各部屋までは、既設の2芯メタリック線を利用する通信システムを提供することができる。既設の2芯メタリック線がない場合であっても、従来のメタリック線屋内配線法が適用できる通信システムを提供することができる。
本発明において、前記屋外装置給電部は並列接続された前記可変抵抗及び前記電力取得回路を有し、前記可変抵抗の抵抗値を制御することによって前記電力取得回路で取得する電力を調整することが望ましい。
本発明により、宅内装置給電部が定電流給電をする場合には、屋外装置給電部は並列接続された可変抵抗の抵抗値を可変することにより、給電を受ける屋外装置の電力取得回路が受電する電力量を自動調整することができるため、屋外装置の電力取得回路が不要な電力によって温度が上昇して、屋外装置の動作環境を悪化させることを防止することができる。
上記発明において、前記屋外装置給電部は前記電力取得回路に並列接続されるキャパシタをさらに備えることが望ましい。
本発明により、屋外装置の給電部が瞬間的な電力増に対応するために、並列接続されるキャパシタを電力蓄積用に利用して、屋外装置における瞬間的な電力増に追従することができる。
本発明において、前記屋外装置給電部は直列接続された前記可変抵抗及び前記電力取得回路を有し、前記可変抵抗の抵抗値を制御することによって前記電力取得回路で取得する電力を調整することが望ましい。
本発明により、宅内装置給電部が定電圧給電をする場合には、屋外装置給電部は直列接続された可変抵抗の抵抗値を可変することにより、給電を受ける屋外装置の電力取得回路が受電する電力量を自動調整することができるため、屋外装置の電力取得回路が不要な電力によって温度が上昇して、屋外装置の動作環境を悪化させることを防止することができる。
上記発明において、前記屋外装置給電部は直列接続された前記可変抵抗及び前記電力取得回路に並列接続されるキャパシタ又は前記電力取得回路に並列接続されるキャパシタをさらに備えることが望ましい。
本発明により、屋外装置の給電部が瞬間的な電力増に対応するために、並列接続されるキャパシタを電力蓄積用に利用して、屋外装置における瞬間的な電力増に追従することができる。
本発明において、前記宅内装置給電部は前記宅内装置通信部の通信状態を監視することによって、前記屋外装置との通信が確保できるまで供給する電圧又は電流を増大させる給電電力調整機能を有することが望ましい。
本発明により、宅内装置から屋外装置が必要とする電力量を自動調整することができる。
本発明により、共用する通信装置の設置スペースがない場合であっても、ユーザ宅まで光通信区間を拡大しつつ、ユーザ宅内や各部屋までは、既設の2芯メタリック線を利用して信頼性の高い通信システムを提供することが可能となる。既設の2芯メタリック線がない場合であっても、従来のメタリック線屋内配線法が適用できる通信システムを提供することができる。
以下、本発明の実施例について、図面の参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。
本発明に係る通信システムの概要を図1に示す。図1において、11は局内装置、12は屋外装置、13は宅内装置、14は端末機器、15は通信センタ、16はユーザ宅、17は光ファイバ、18は2芯メタリック線、19は宅内線である。
図1に示す通信システムにおいて、通信センタ15に設置された局内装置11と屋外装置12との間は光ファイバ17を利用する光通信区間であり、屋外装置12とユーザ宅16に設置された宅内装置13との間は2芯メタリック線18を利用する2芯メタリック線通信区間である。屋外装置12は、上記光通信区間と2芯メタリック線通信区間との間でメディア変換機能を有する。宅内装置13は、屋外装置12に対して屋外装置12の必要な電力をまかなうための電力を給電する。また、宅内装置13は、ユーザ宅16に設置された端末機器14に宅内線19を利用してユーザインタフェースを提供する。
図1に示す宅内装置13の構成を図2に示す。図2において、13は宅内装置、18は2芯メタリック線、19は宅内線、31は宅内装置給電部、32は宅内装置電力重畳部、33は宅内装置通信部、34は宅内装置データ変換部、35は宅内装置インタフェース部である。以下、図1で使用した符号も随時用いて説明する。
宅内装置インタフェース部35は、端末機器14に対して宅内線19を介してユーザインタフェースを提供する。ユーザインタフェースは、宅内装置の種類や規模に関わらず規定の電気通信条件で端末機器に対してサービスを提供し、また電気通信事業者とユーザとの分界点ともなる。
宅内装置通信部33は、屋外装置12との間で2芯メタリック線通信区間の通信を確保する。ここでは、既存の2芯メタリック線を介してVDSL(Very high−speed Digital Subscriber Loop)等のモデム通信やベースバンドディジタル通信により屋外装置12との間で双方向通信又は片方向通信を行う。
宅内装置データ変換部34は、宅内装置インタフェース部35と宅内装置通信部33との間でインタフェース変換に必要なデータ変換を行う。データ変換には、主信号ばかりでなく、ネットワークや装置の維持運用に必要な保守監視信号のデータ変換も含まれる。
宅内装置給電部31は、宅内装置13に必要な電力を供給するばかりでなく、屋外装置12に必要な電力も供給する。屋外装置12に対しては一定の直流電流で電力を供給する定電流給電でもよいし、一定の直流電圧で電力を供給する定電圧給電でもよい。宅内装置給電部31は、商用電源からAC100Vを供給されてもよいし、外部の電源から直流電力を供給されてもよい。また、停電対策にバッテリを持ってもよいし、外部の電源にバッテリを持たせてもよい。
宅内装置電力重畳部32は、2芯メタリック線18を介して宅内装置通信部33から屋外装置12への通信信号又は屋外装置12から宅内装置通信部33への通信信号と2芯メタリック線18を介して宅内装置給電部31から屋外装置12への電力を重畳する。モデム通信の通信信号やベースバンドディジタル通信の通信信号は、直流成分を含まないため、通信信号及び電力をコンデンサやトランスを利用して相互に影響なく重畳することができる。
図1に示す屋外装置12の構成を図3に示す。図3において、12は屋外装置、17は光ファイバ、18は2芯メタリック線、21は屋外装置給電部、22は屋外装置電力分離部、23は屋外装置通信部、24は屋外装置データ変換部、25は屋外装置光通信部である。以下、図1、図2で使用した符号も随時用いて説明する。
屋外装置通信部23は、前述した宅内装置の宅内装置通信部33との間で2芯メタリック線18を介して2芯メタリック線通信区間の通信を確保する。
屋外装置光通信部25は、通信センタに設置された局内装置11との間で光ファイバ17を介して光通信区間の通信を確保する。双方向通信でも片方向通信でもよい。双方向通信の場合は、上り下り方向にそれぞれ1芯づつ光ファイバを利用する2芯双方向通信、1芯の光ファイバを利用して上り下り方向にそれぞれ異なる波長を利用する1芯波長多重通信、1芯の光ファイバを利用して上り下り方向にそれぞれ異なる時間領域を利用する1芯時間多重通信、1芯の光ファイバを利用して上り下り方向に同じ波長でそれぞれ異なる周波数を利用する1芯周波数多重通信、1芯の光ファイバを利用して上り下り方向にそれぞれ異なる拡散符合を利用する1芯符号多重通信などを適用することができる。
屋外装置データ変換部24は、屋外装置通信部23と屋外装置光通信部25との間でメディア変換に必要なデータ変換を行う。データ変換には、主信号ばかりでなく、ネットワークや装置の維持運用に必要な保守監視信号のデータ変換も含まれる。
屋外装置電力分離部22は、2芯メタリック線18を介して宅内装置の宅内装置通信部33から屋外装置への通信信号又は屋外装置から宅内装置の宅内装置通信部33への通信信号と2芯メタリック線18を介して宅内装置の宅内装置給電部31から屋外装置への電力を分離する。モデム通信の通信信号やベースバンドディジタル通信の通信信号は、直流成分を含まないため、通信信号及び電力をコンデンサやトランスを利用して相互に影響なく分離することができる。
屋外装置給電部21は、宅内装置13から給電された電力を一定の電圧に変換して屋外装置各部に電力を給電する。
以上説明したように、宅内装置13の宅内装置通信部33と屋外装置12の屋外装置通信部23とは、2芯メタリック線を介して通信をすることができ、宅内装置13の宅内装置給電部31は屋外装置12の屋外装置給電部21に、2芯メタリック線を介して給電することができる。宅内装置13は宅内装置電力重畳部32で通信信号と電力を重畳し、屋外装置12は屋外装置電力分離部22で通信信号と電力を分離するため、通信信号と電力を同じ2芯メタリック線で提供することができる。
従って、宅内装置は2芯メタリック線を介して通信と同時に屋外装置に対して給電することができるため、共用する通信装置の設置スペースがない場合であっても、ユーザ宅まで光通信区間を拡大しつつ、ユーザ宅内や各部屋までは、既設の2芯メタリック線を利用して通信システムを提供することが可能となる。既設の2芯メタリック線がない場合であっても、従来のメタリック線屋内配線法が適用できる通信システムを提供することができる。
次に、図4を使用して屋外装置12の屋外装置給電部21の構成を説明する。図4において、21は屋外装置給電部、41は可変抵抗、42は電力取得回路、43は電圧変換回路、44は制御回路、45はキャパシタ、46及び47は電力入力端子である。以下、図1、図2、図3で使用した符号も随時用いて説明する。
宅内装置給電部31が定電流給電をする場合には、図4に示す屋外装置給電部21の構成が望ましい。図4において、電力取得回路42が、電力入力端子46及び47から入力された電力を取得し、電圧変換回路43は取得した電力から屋外装置各部に一定の電圧を供給する。電圧変換回路43が供給する電力が過剰にならないように制御回路44が電力取得回路42の取得する電流を制御する。
つまり、電力取得回路42と並列に可変抵抗41が接続されている。電圧変換回路43の供給する電力が多いと、制御回路44は可変抵抗41の抵抗値を小さくする。宅内装置給電部31が定電流給電機能を有する場合、可変抵抗41の抵抗値が小さくなると、電流が可変抵抗41に多く流れるようになる。この結果、電力取得回路42に供給される電流が減少し、電圧変換回路43へ供給する電流も少なくなる。
反対に、電圧変換回路43の供給する電力が少ないと、制御回路44は可変抵抗41の抵抗値を大きくする。宅内装置給電部31が定電流給電機能を有する場合、可変抵抗41の抵抗値が大きくなると、可変抵抗41に流れる電流が少なくなる。この結果、電力取得回路42に供給される電流が増大し、電圧変換回路43へ供給する電流も多くなる。
宅内装置給電部31が理想的な定電流給電をできない場合であっても、可変抵抗41に分流する電流を可変することによって、電力取得回路42で取得する電力を調整することができる。
可変抵抗としては、例えばポテンショメータを利用することができる。ポテンショメータにはディジタル制御できるものがあり、抵抗値を可変することが容易である。
このように、屋外装置給電部21は、定電流給電されても、可変抵抗41によって電力取得回路42で取得する電力を調整して、余分な電力を可変抵抗41で消費させる。屋外装置を可変抵抗41が効率的に放熱できるような構成にすれば、屋外装置12は装置内での余分な熱の蓄積を抑止することができる。
従って、電気通信回線設備に関する法令の電源供給条件のもとでも、余分な熱が屋外装置内で蓄積しなくなり、屋外装置の動作環境を良好に維持できるため、信頼性の高い通信システムを提供することができる。
また、屋外装置給電部21は、電力取得回路42と並列に電力蓄積用のキャパシタ45を備えることが望ましい。屋外装置給電部21は、宅内装置13から2芯メタリック線18を介して定電流給電されているため、2芯メタリック線の線路抵抗と線間容量により、屋外装置12で急激な消費電力増加が発生しても、急激な電力増加に対応できない。急激な電力増加に対応できるよう屋外装置給電部21の容量を拡大すると、装置規模が大きくなったり、余分な電力を消費することになる。そこで、キャパシタ45を電力取得回路42と並列に備えることにより、瞬間的な電力増加に追従することができる。
従って、前述した電気通信回線設備に関する法令の電源供給条件のもとでも、屋外装置の瞬間的な電力増加に対処可能で、信頼性の高い通信システムを提供することができる。
次に、図5を使用して屋外装置12の屋外装置給電部21の他の構成を説明する。図5において、21は屋外装置給電部、41は可変抵抗、42は電力取得回路、43は電圧変換回路、44は制御回路、45はキャパシタ、46及び47は電力入力端子である。以下、図1、図2、図3で使用した符号も随時用いて説明する。
宅内装置給電部31が定電圧給電をする場合には、図5に示す屋外装置給電部21の構成が望ましい。図5において、電力取得回路42が、電力入力端子46及び47から入力された電力を取得し、電圧変換回路43は取得した電力から屋外装置各部に一定の電圧を供給する。電圧変換回路43が供給する電力が過剰にならないように制御回路44が電力取得回路42の取得する電圧を制御する。
つまり、電力取得回路42と直列に可変抵抗41が接続されている。電圧変換回路43の供給する電力が多いと、制御回路44は可変抵抗41の抵抗値を大きくする。宅内装置給電部31が定電圧給電機能を有する場合、可変抵抗41の抵抗値が大きくなると、電力取得回路42に流れる電流が減少し、電圧変換回路43へ供給する電流も少なくなる。
反対に、電圧変換回路43の供給する電力が少ないと、制御回路44は可変抵抗41の抵抗値を小さくする。宅内装置給電部31が定電圧給電機能を有する場合、可変抵抗41の抵抗値が小さくなると、電力取得回路42に流れる電流が増大し、電圧変換回路43へ供給する電流も多くなる。
宅内装置給電部31が理想的な定電圧給電をできない場合であっても、可変抵抗41に分圧する電圧を可変することによって、電力取得回路42で取得する電力を調整することができる。
可変抵抗としては、例えばポテンショメータを利用することができる。ポテンショメータにはディジタル制御できるものがあり、抵抗値を可変することが容易である。
このように、屋外装置給電部21は、定電圧給電されても、可変抵抗41によって電力取得回路42で取得する電力を調整して、余分な電力を可変抵抗41で消費させる。屋外装置を可変抵抗41が効率的に放熱できるような構成にすれば、屋外装置12は装置内での余分な熱の蓄積を抑止することができる。
従って、電気通信回線設備に関する法令の電源供給条件のもとでも、余分な熱が屋外装置内で蓄積しなくなり、屋外装置の動作環境を良好に維持できるため、信頼性の高い通信システムを提供することができる。
また、屋外装置給電部21は、直列接続された電力取得回路42及び可変抵抗に並列に電力蓄積用のキャパシタ45を備えることが望ましい。屋外装置給電部21は、宅内装置13から2芯メタリック線18を介して定電圧給電されているため、2芯メタリック線の線路抵抗と線間容量により、屋外装置12で急激な消費電力増加が発生しても、急激な電力増加に対応できない。急激な電力増加に対応できるよう屋外装置給電部21の容量を拡大すると、装置規模が大きくなったり、余分な電力を消費することになる。そこで、キャパシタ45を直列接続された電力取得回路42及び可変抵抗と並列に備えることにより、瞬間的な電力増加に追従することができる。
また、キャパシタ45は図6に示すように、電力取得回路42に並列に備えてもよい。
図6の屋外装置給電部21は図5とほぼ同じであるが、キャパシタ45の接続方法のみが異なる。図6では、キャパシタ45は、電力取得回路42に並列に接続されている。キャパシタ45を電力取得回路42と並列に備えることにより、瞬間的な電力増加に追従することができる。
図6の屋外装置給電部21は図5とほぼ同じであるが、キャパシタ45の接続方法のみが異なる。図6では、キャパシタ45は、電力取得回路42に並列に接続されている。キャパシタ45を電力取得回路42と並列に備えることにより、瞬間的な電力増加に追従することができる。
従って、前述した電気通信回線設備に関する法令の電源供給条件のもとでも、屋外装置の瞬間的な電力増加に対処可能で、信頼性の高い通信システムを提供することができる。
次に、屋外装置へ給電する電力を調整する宅内装置の構成を説明する。図7に宅内装置の構成の一部を説明する。図7において、13は宅内装置、18は2芯メタリック線、31は宅内装置給電部、32は宅内装置電力重畳部、33は宅内装置通信部である。以下、図1から図6で使用した符号も随時用いて説明する。
図7において、宅内装置給電部31は、宅内装置通信部33と屋外装置12の屋外装置通信部23との通信状況を監視している。監視方法は、通信フレームの確立状況の監視、パリティチェック、又は特定の信号の誤り率の監視でもよい。宅内装置給電部31は、宅内装置13と屋外装置12とが正常に通信している状態から、通信に異常が生じない程度まで、屋外装置12への給電電力を減少させる。屋外装置12が必要とする電力量を宅内装置13で給電電力自動調整することにより、屋外装置12へ最小限の電力を供給することができる。
逆に、宅内装置給電部31は、宅内装置13と屋外装置12とが正常に通信できない状態にまで屋外装置12への給電電力を減少させておいてから、通信の異常が正常になるまで、屋外装置12への給電電力を増加させることでもよい。屋外装置12が必要とする電力量を宅内装置13で給電電力自動調整することにより、屋外装置12へ最小限の電力を供給することができる。
さらに、屋外装置12への給電電力を増加させて通信が正常にならない場合は、宅内装置給電部31は給電を停止することが好ましい。特に、前述した事業用電気通信設備規則の電源供給条件の範囲内で、一定の電圧又は一定の電流になっても通信が正常にならない場合は、宅内装置給電部31は給電を停止することが好ましい。屋外装置12が接続されていない状況や故障の状況にあるときに、屋外装置12への給電を停止することにより、電力の無駄を省くことができる。
このように、通信が維持できる範囲で宅内装置13が屋外装置12へ最小限の電力を供給することにより、屋外装置12での無駄な発熱を防止することができ、屋外装置12は装置内の温度上昇を防止することができる。
従って、電気通信回線設備に関する法令の電源供給条件のもとでも、余分な電力が屋外装置内で発生しなくなり、屋外装置の動作環境を良好に維持できるため、信頼性の高い通信システムを提供することができる。
本発明は、ブロードバンドサービスを提供することのできる通信システムに適用することができる。
11:局内装置
12:屋外装置
13:宅内装置
14:端末機器
15:通信センタ
16:ユーザ宅
17:光ファイバ
18:2芯メタリック線
19:宅内線
21:屋外装置給電部
22:屋外装置電力分離部
23:屋外装置通信部
24:屋外装置データ変換部
25:屋外装置光通信部
31:宅内装置給電部
32:宅内装置電力重畳部
33:宅内装置通信部
34:宅内装置データ変換部
35:宅内装置インタフェース部
41:可変抵抗
42:電力取得回路
43:電圧変換回路
44:制御回路
45:キャパシタ
46:電力入力端子
47:電力入力端子
12:屋外装置
13:宅内装置
14:端末機器
15:通信センタ
16:ユーザ宅
17:光ファイバ
18:2芯メタリック線
19:宅内線
21:屋外装置給電部
22:屋外装置電力分離部
23:屋外装置通信部
24:屋外装置データ変換部
25:屋外装置光通信部
31:宅内装置給電部
32:宅内装置電力重畳部
33:宅内装置通信部
34:宅内装置データ変換部
35:宅内装置インタフェース部
41:可変抵抗
42:電力取得回路
43:電圧変換回路
44:制御回路
45:キャパシタ
46:電力入力端子
47:電力入力端子
Claims (6)
- 通信センタに設置された局内装置との間の光通信区間及びユーザ宅に設置された宅内装置との間の2芯メタリック線通信区間の間でメディア変換機能を有する屋外装置に対して前記宅内装置から給電する通信システムであって、
前記屋外装置との間で通信する宅内装置通信部、前記屋外装置へ給電する宅内装置給電部並びに前記宅内装置通信部から/への通信信号及び前記宅内装置給電部から前記屋外装置へ給電する電力を前記2芯メタリック線に重畳する宅内装置電力重畳部を有する前記宅内装置と、
前記宅内装置との間で通信する屋外装置通信部、前記宅内装置から給電された電力を前記屋外装置に給電する屋外装置給電部並びに前記屋外装置通信部から/への通信信号及び前記屋外装置給電部への電力を前記2芯メタリック線から分離する屋外装置電力分離部を有する前記屋外装置と、を備える通信システム。 - 前記屋外装置給電部は並列接続された前記可変抵抗及び前記電力取得回路を有し、前記可変抵抗の抵抗値を制御することによって前記電力取得回路で取得する電力を調整することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
- 前記屋外装置給電部は前記電力取得回路に並列接続されるキャパシタをさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
- 前記屋外装置給電部は直列接続された前記可変抵抗及び前記電力取得回路を有し、前記可変抵抗の抵抗値を制御することによって前記電力取得回路で取得する電力を調整することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
- 前記屋外装置給電部は直列接続された前記可変抵抗及び前記電力取得回路に並列接続されるキャパシタ又は前記電力取得回路に並列接続されるキャパシタをさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の通信システム。
- 前記宅内装置給電部は前記宅内装置通信部の通信状態を監視することによって、前記屋外装置との通信が確保できるまで供給する電圧又は電流を増大させる給電電力調整機能を有することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
Priority Applications (1)
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JP2005006158A JP2006197189A (ja) | 2005-01-13 | 2005-01-13 | 通信システム |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010521854A (ja) * | 2007-03-16 | 2010-06-24 | テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) | ブロードバンドデジタル加入者線接続への電力供給方法、および、システム |
JP2014011792A (ja) * | 2012-06-28 | 2014-01-20 | Chunghwa Telecom Co Ltd | FTTx光回線終端装置のエンドユーザー側動的マルチサービス・ルーティングにおける給電システム |
JP2020053825A (ja) * | 2018-09-27 | 2020-04-02 | サクサ株式会社 | 非常電話装置 |
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2005
- 2005-01-13 JP JP2005006158A patent/JP2006197189A/ja active Pending
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JP7181502B2 (ja) | 2018-09-27 | 2022-12-01 | サクサ株式会社 | 非常電話装置 |
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