JP2006197186A - 画像符号化装置及び電池駆動復号器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 再符号化対象の画像解像度及び再符号化された符号化ビットストリームを復号する電池駆動機器に適合した再符号化パラメータの決定が行え、再符号化された符号化ビットストリームを復号する機器に適した処理量や消費電力で符号化ができる画像符号化装置及び電池駆動復号器を提供する。
【解決手段】 画像符号化された第1の符号化ビットストリーム106を復号し、復号画像を生成する画像復号手段101と、復号画像を解像度変換する解像度変換手段103と、復号画像と変換画像の解像度との割合を算出する解像度変換割合算出手段102と、解像度変換割合に基づき変換画像を符号化する際のパラメータを決定する再符号化パラメータ決定手段104と、変換画像を符号化パラメータに従い符号化して第2の符号化ビットストリーム113を生成する画像符号化手段105を備える画像符号化装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像通信、画像記録等で利用される画像符号化に関するものであり、特に画像符号化ビットストリームを使用用途に応じて再符号化する画像符号化装置に関する。
近年、広帯域の通信手段や、大容量の記録メディアの普及に伴い、動画像データの利用が盛んになっている。動画像データはデータ量が膨大であるので、通信手段の広帯域化や記録メディアの大容量化が進んでいるとはいえ、動画像データを利用するためには、符号化によるデータ量の圧縮が必要不可欠となっている。
動画像の符号化方式としては、ISO/IEC標準であるMPEG−2やMPEG−4、ITU−T勧告H.264などが知られている。これらは画像の統計的な性質を利用して、その画像に含まれる冗長性を取り除くことにより、情報量の削減を行っている。具体的には、動き補償予測と離散コサイン変換(DCT)を組合せたハイブリッド符号化方式である。
このような画像符号化方式の応用として、符号化された動画像の符号列である符号化ビットストリームの形式を使用用途に応じて別の形式に変換することが行われている。この場合、符号化ビットストリームを一旦画像に復号した後、再符号化する方法が提案されている。例えば、高ビットレートで符号化された高画質な画像に対し、画像表示画面が小さい携帯情報端末等に適するように画像解像度を低下させて低ビットレートに再符号化する方法がある。
図15は、特許文献1が開示する再符号化時に解像度変換を実施する画像符号化装置の構成を本発明に則して変形した図である。図において、1501は画像復号部、1502は解像度変換部、1503は制御部、1504は画像符号化部を示している。
また、図16は画像復号部1501、図17は画像符号化部1504の構成例を示している。以下、図15、図16、図17を用いて、動き補償予測と2次元直交変換を符号化方式とした場合の従来例について説明する。
図15の画像復号部1501に符号化列である符号化ビットストリーム1505が入力される。符号化ビットストリームは、他の画像符号化装置により生成した画像の直交変換係数やピクチャタイプ(Iピクチャ/Pピクチャ/Bピクチャ)等のヘッダ情報、符号化の状態を表す符号化モード、即ち、符号化実施の有無や動きベクトルや予測符号化モードであるフレーム内(イントラ)符号化/フレーム間予測(インター)符号化の情報などが可変長符号化され、多重化されたものである。この符号化ビットストリーム1505を入力とし、画像復号部1501では次のように復号画像1506を生成する。
図16において、可変長復号部1601では符号化ビットストリームを復号して量子化された直交変換係数や動きベクトル、イントラ符号化/インター符号化などの符号化モード情報を得る。逆量子化部1602では、量子化された直交変換係数に逆量子化を実施して直交変換係数を得て、これを逆直交変換部1603で2次元逆直交変換して差分画像を得る。
予測符号化モード1608がインター符号化であるときは、スイッチ1607の出力が動き補償予測部1606の出力となるようにして、フレームメモリ部1605に蓄積された前フレームの復号画像に基づき、差分画像を加算器1604で動き補償予測部1606からの動き補償予測値と加算して、フレームメモリ部1605に現フレームの復号画像を蓄積すると共に元画像の復号画像1506として出力する。
また、ブロックがイントラ符号化である場合は、スイッチ1607が動き補償予測部1606と切断され、逆直交変換部1603からの出力に加算されるものがないので結果的に逆直交変換部1603の出力がそのままフレームメモリ部1605に復号画像として蓄積され、前記と同様に元画像の復号画像1506として出力する。
次に図15に戻って、再符号化の対象となる画像を生成するために、元画像の復号画像1506を解像度変換部1502で画像の解像度を変換する。解像度変換に関する情報は、制御情報1507に従い制御部1503において決定され、解像度変換情報1508として解像度変換部1502に入力される。例えば、解像度変換情報1508が縦1/2、横1/2に縮小する指示であれば、元画像の復号画像1506は解像度変換部1502で縦横が1/2、即ち面積で1/4とした画像が新たに生成され、被再符号化画像1509として出力する。なお、制御部1503では再符号化パラメータ1510を画像符号化部1504に入力し、画像符号化部1504も制御する。
その後、被再符号化画像1509の再符号化は画像符号化部1504で実施される。図17を用いて画像の再符号化の動作を説明する。フレームメモリ部1701に被再符号化画像1509が入力されると、フレームメモリ部1701において蓄積されN×M画素(N、Mは自然数)のブロックに分割される。減算器1702ではフレームメモリ部1701の入力画像と動き補償予測部1711からの動き補償予測値との差分がブロック単位で計算され、直交変換部1703で各々のブロックの画素に2次元の直交変換を実施し、変換係数を量子化部1704へ送出する。量子化部1704では、符号化制御部1712から出力された量子化ステップサイズにより変換係数を量子化する。
また、量子化部1704からの出力は逆量子化部1706にも入力され、逆量子化が行われて変換係数を得る。逆直交変換部1707では、変換係数を2次元逆直交変換して加算器1708で動き補償予測部1711からの動き補償予測値と加算された画像が、フレームメモリ部1709に蓄積される。フレームメモリ部1709に蓄積された画像と、フレームメモリ部1701に蓄積された画像は動き検出部1710に入力され、動きベクトルが検出される。動き補償予測部1711では動きベクトルとフレームメモリ部1709に蓄積された画像から動き補償予測値が求められる。また、動き補償予測値と入力画像の差分のパワー、入力画像のパワーを比較してインター符号化、あるいはイントラ符号化の判定を行う。符号化制御部1712では再符号化パラメータ1510及びバッファメモリ部1713における符号化列のバッファ占有量が入力されて、これらに基づいて量子化ステップサイズが決定される。
可変長符号化部1705で量子化部1704からの量子化出力のエントロピー符号化を行って、バッファメモリ部1713に一時的に符号化列を蓄積した後、符号化ビットストリーム1511を出力する。
例えば、特許文献1に記載の技術によれば、変換対象の符号化ビットストリーム1505を画像復号部1501で復号して元画像の復号画像を生成した後、解像度変換部1502で解像度を低下させる。次に画像符号化部1504では被再符号化画像1509を表示する携帯情報端末等に適した符号化を実施し、新たな符号化ビットストリームである符号化ビットストリーム1511を生成する。その際、制御部1503において携帯情報端末等の通信速度、ハードウェアリソース等を考慮した制御情報1507に基づき、最も適した符号化方式等の再符号化パラメータ1510が決定され、画像符号化部1504を制御している。
特開2002−77839号公報
しかしながら、前記従来の技術では、再符号化の際に携帯情報端末等に適した符号化を実施すると記載しているだけである。即ち、携帯情報端末等に適した符号化とは、どのような内容かを説明する記載や示唆もなく、再符号化パラメータの具体的な決定方法が述べられていないので実現性が低いという問題点がある。また、従来例でも再符号化後の符号化ビットストリームを入力する機器が電池駆動のカメラ付デジタル携帯電話機のような携帯情報端末であるのにも関わらず、消費電力軽減など電池駆動を考慮した再符号化パラメータの決定方法についても考慮されていないという問題点がある。
本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたものであって、元画像と再符号化のための画像の解像度変換割合に基づき再符号化する際の符号化パラメータを決定すると共に、再符号化された符号化ビットストリームを電池駆動の機器への入力にあたり、その電池残量をも考慮して再符号化する際の符号化パラメータを決定するので、再符号化対象の画像解像度、及び再符号化された符号化ビットストリームを復号する電池駆動機器に適合した再符号化パラメータの決定が行え、再符号化された符号化ビットストリームを復号する機器に適した処理量や消費電力で符号化ができる画像符号化装置及び電池駆動復号器を提供することにある。
本発明に係る画像符号化装置は、画像符号化された第1の符号化ビットストリームを復号し、復号画像を生成する画像復号手段と、前記復号画像を解像度変換して解像度変換された画像(変換画像)を生成する解像度変換手段と、前記復号画像の解像度と前記変換画像の解像度との割合を解像度変換割合として算出する解像度変換割合算出手段と、前記解像度変換割合に基づき前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定する再符号化パラメータ決定手段と、前記変換画像を前記再符号化パラメータ決定手段で決定された符号化パラメータに従い符号化して第2の符号化ビットストリームを生成する画像符号化手段を備えることを特徴とする。
また、前記第2の符号化ビットストリームを生成する画像符号化手段に前記第2の符号化ビットストリームを入力するために接続する携帯可能な電池駆動復号手段を備え、前記再符号化パラメータ決定手段は、前記解像度変換割合と前記電池駆動復号手段の電池残量情報に基づき前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定することを特徴とする。
また前記解像度変換割合算出手段は、前記復号画像の解像度と前記変換画像の解像度を基に双方の解像度が同じ場合を1とし、前記変換画像の解像度が前記復号画像の解像度より小さくなるときは1より小さい値とし、前記変換画像の解像度が前記復号画像の解像度より大きくなるときは1より大きい値とする割合を算出することを特徴とする。
より好ましくは、前記再符号化パラメータ決定手段は、前記解像度変換割合と前記第2の符号化ビットストリームの復号時の処理量に基づき前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定することを特徴とする。
より好ましくは、前記再符号化パラメータ決定手段は、前記復号画像の解像度と前記変換画像の解像度が同じ場合を中心として前記解像度変換割合が小さくなるほど前記第2の符号化ビットストリームの復号時の処理量が小さく、前記解像度変換割合が大きくなるほど前記第2の符号化ビットストリームの復号時の処理量が大きくなる比例関係になるように、前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定することを特徴とする。
より好ましくは、前記再符号化パラメータ決定手段は、前記復号画像の解像度と前記変換画像の解像度が同じ場合を中心として前記解像度変換割合が小さくなるほど符号化機能を表すプロファイルを下位に、前記解像度変換割合が大きくなるほどプロファイルを上位に変更する比例関係になるように、前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定することを特徴とする。
より好ましくは、前記再符号化パラメータ決定手段は、前記復号画像の解像度と前記変換画像の解像度が同じ場合を中心として前記解像度変換割合が小さくなるほど符号化アルゴリズムを容易に、前記解像度変換割合が大きくなるほど符号化アルゴリズムを複雑に変更する比例関係になるように、前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定することを特徴とする。
より好ましくは、前記再符号化パラメータ決定手段は、前記復号画像の解像度と前記変換画像の解像度が同じ場合を中心として前記解像度変換割合が小さくなるほどブロックひずみ低減のためのデブロッキングフィルタ処理をオフにし、前記解像度変換割合が大きくなるほどデブロッキングフィルタ処理をオンになるように、前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定することを特徴とする。
より好ましくは、前記再符号化パラメータ決定手段は、前記復号画像の解像度と前記変換画像の解像度が同じ場合を中心として前記解像度変換割合が小さくなるほどブロックひずみ低減のためのデブロッキングフィルタ処理時のフィルタ強度を弱くし、前記解像度変換割合が大きくなるほどデブロッキングフィルタ処理時のフィルタ強度を強くする比例関係になるように、前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定することを特徴とする。
より好ましくは、前記再符号化パラメータ決定手段は、前記復号画像の解像度と前記変換画像の解像度が同じ場合を中心として前記解像度変換割合が小さくなるほど符号化パラメータにおけるエントロピー符号化モードをコンテキスト適応型可変長符号化方式(CAVLC)に決定し、前記解像度変換割合が大きくなるほどエントロピー符号化モードをコンテキスト適応型2値算術符号化方式(CABAC)に決定するように、前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定することを特徴とする。
より好ましくは、前記再符号化パラメータ決定手段は、前記解像度変換割合と前記電池駆動復号手段の電池残量情報に基づきデブロッキングフィルタ処理を制御し、電池残量が第1の所定値以上の場合はデブロッキングフィルタ処理をブロック境界、及びマクロブロック境界に実施し、電池残量が第1の所定値より小さく第2の所定値以上の場合はデブロッキングフィルタ処理をマクロブロック境界のみに実施し、電池残量が第2の所定値よりも小さいときはデブロッキングフィルタ処理を実施しないように、前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定することを特徴とする。
より好ましくは、前記再符号化パラメータ決定手段は、前記解像度変換割合と前記電池駆動復号手段に入力する前記第2の符号化ビットストリームの符号量に基づき前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定することを特徴とする。
より好ましくは、前記再符号化パラメータ決定手段は、前記解像度変換割合と前記電池駆動復号手段に入力する前記第2の符号化ビットストリームの符号量に基づきデブロッキングフィルタ処理を制御し、前記入力符号量が第3の所定値以上の場合はデブロッキングフィルタ処理を実施せず、前記入力符号量が第3の所定値より小さく第4の所定値以上の場合はデブロッキングフィルタ処理をマクロブロック境界のみに実施し、前記入力符号量が第4の所定値よりも小さいときはデブロッキングフィルタ処理をブロック境界、及びマクロブロック境界に実施するように、前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定することを特徴とする。
より好ましくは、前記再符号化パラメータ決定手段は、前記解像度変換割合と前記電池駆動復号手段に記憶されている符号量に基づき前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定することを特徴とする。
より好ましくは、前記再符号化パラメータ決定手段は、前記解像度変換割合と前記電池駆動復号手段に記憶されている符号量に基づきデブロッキングフィルタ処理を制御し、前記記憶符号量が第5の所定値以上の場合はデブロッキングフィルタ処理を実施せず、前記記憶符号量が第5の所定値より小さく第6の所定値以上の場合はデブロッキングフィルタ処理をマクロブロック境界のみに実施し、前記記憶符号量が第6の所定値よりも小さいときはデブロッキングフィルタ処理をブロック境界、及びマクロブロック境界に実施するように、前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定することを特徴とする。
また、本発明に係る電池駆動復号器は、画像符号化された第1の符号化ビットストリームを復号し、復号画像を生成する画像復号手段と、前記復号画像を解像度変換して変換画像を生成する解像度変換手段と、前記復号画像の解像度と前記変換画像の解像度との割合を解像度変換割合として算出する解像度変換割合算出手段と、前記解像度変換割合に基づき前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定する再符号化パラメータ決定手段と、前記変換画像を前記再符号化パラメータ決定手段で決定された符号化パラメータに従い符号化して第2の符号化ビットストリームを生成する画像符号化手段を備える画像符号化装置の画像符号化手段及び再符号化パラメータ決定手段に接続して前記第2の符号化ビットストリームを入力するとともに、電池残量情報を出力し、切り離して携帯可能な電池駆動復号手段を備えることを特徴とする。
以上のような各技術手段から構成される本発明によれば、元画像と再符号化のための画像の解像度変換割合に基づき再符号化する際の符号化パラメータを決定すると共に、再符号化された符号化ビットストリームを電池駆動の機器への入力にあたり、その電池残量をも考慮して再符号化する際の符号化パラメータを決定するので、再符号化対象の画像解像度、及び再符号化された符号化ビットストリームを復号する電池駆動機器に適合した再符号化パラメータの決定が行え、再符号化された符号化ビットストリームを復号する機器に適した処理量や消費電力で符号化ができる。
本発明を実施するための最良の形態を説明する。
本発明の画像符号化装置及び電池駆動復号器の実施形態について図面を用いて説明する。
実施例1を説明する。以下、図面を参照して本発明の第一の実施形態について説明する。図1は本発明の第1の実施例の画像符号化装置のブロック図であり、符号化ビットストリームを復号して元画像の復号画像を生成する画像復号部101と、該画像復号部101と解像度変換部103に接続し該生成された元画像の復号画像の解像度と再符号化時の画像解像度との割合を算出する解像度変換割合算出部102と、該画像復号部101と該解像度変換割合算出部102に接続し該元画像の復号画像の解像度を変換して変換画像を生成する解像度変換部103と、該解像度変換割合算出部102に接続し該解像度変換割合や再符号化時の条件から符号化条件を決定する再符号化パラメータ決定部104と、該解像度変換部103と該再符号化パラメータ決定部104に接続し解像度変換された復号画像を再符号化する画像符号化部105を備えている。
上記構成による画像符号化装置の動作は、以下の通りである。画像復号部101には、他の画像符号化装置により画像に対して離散コサイン変換(DCT)を実施して当該DCT係数を量子化した量子化DCT係数、イントラ符号化/インター符号化の情報である予測符号化モード、量子化の大きさを示すパラメータである量子化ステップサイズ、動きベクトル、符号化実施の有無の情報等や画像解像度等の符号化情報を可変長符号化して多重化された符号化ビットストリームを生成したもの、例えばITU−T勧告H.264に従う第1の符号化ビットストリーム106が入力される。
図2は画像復号部101の構成を説明するための図であり、本図における可変長復号部201に符号化ビットストリーム106を入力して可変長復号を行うことで、画像のブロック毎に量子化されたDCT係数、イントラ符号化/インター符号化の情報(予測符号化モード)、量子化ステップサイズ、動きベクトル、符号化実施の有無の情報や画像解像度等の符号化情報を得る。また、ここで復号して得た画像解像度は、元画像の画像解像度情報108として出力する。
逆量子化部202では、可変長復号部201で得られた量子化されたDCT係数を量子化ステップサイズに従い逆量子化して逆量子化されたDCT係数を得る。
逆直交変換部203は、逆量子化されたDCT係数に2次元逆DCTを実施して差分画像を得る。
加算器204では、ブロックがインター符号化であった場合はフレームメモリ部206に蓄積された前フレームの復号画像からブロックの動きベクトルに基づき算出された動き補償予測値、あるいはそのブロックがイントラ符号化であった場合はスイッチ208により動き補償予測値をゼロとするような出力とを切替え、逆直交変換部203で得られた差分画像を加算して元画像の復号画像107を得て出力すると共にデブロッキングフィルタ部205に入力する。
デブロッキングフィルタ部205では、復号画像に発生するブロックひずみを適応的に低減する。
フレームメモリ部206は、ブロックひずみが低減された復号画像を蓄積する。
動き補償予測部207では、フレームメモリ部206の前フレームの復号画像と可変長復号部201からの動きベクトル情報209に基づき動き補償予測値を求める。
スイッチ208は、可変長復号部201で復号された予測符号化モードの情報に従い、加算器204への入力を切替える。
図1に戻って、解像度変換割合算出部102では、画像復号部101から出力される元画像の画像解像度情報108と画像変換制御情報109に基づき被再符号化画像の解像度の変換の割合、即ち縮小拡大の割合を算出する。なお、画像変換制御情報109には被再符号化画像の解像度、符号化ビットレート等の再符号化に必要な情報が含まれている。
図3は解像度変換の割合を説明するための図である。図3(a)の例は、縮小する場合であり、元画像の解像度情報108から得られる元画像の解像度を640×480画素、画像変換制御情報109に含まれる被再符号化画像の解像度を320×240画素とすると、解像度変換割合Resは式(1)で示すように求めることができる。
Res=(被再符号化画像の解像度)/(元画像の解像度)
=(320×240)/(640×480)
=0.25
(1)
一方、拡大する場合は、図3(b)で示すように、元画像の解像度を320×240画素、被再符号化画像の解像度を352×288画素とすると、解像度変換割合Resを式(2)のように算出できる。
Res=(被再符号化画像の解像度)/(元画像の解像度)
=(352×288)/(320×240)
=1.32
(2)
図1に戻って、このようにして被再符号化画像の解像度変換割合を算出し、この情報は元画像の画像解像度情報108と画像変換制御情報109と共に再符号化制御情報110として出力する。
解像度変換部103は、再符号化制御情報110に含まれる元画像の画像解像度情報108と被再符号化画像の解像度情報に従い、元画像の復号画像107を被再符号化画像の解像度に変換する処理を行う。変換後の画像は、被再符号化画像111として出力される。
図4(a)は、元画像に対して縦横1/2に縮小する場合を説明するための図である。画素401、402、403、404の画素値をそれぞれA、B、C、Dとしたとき、その平均値を求めて画素405の画素値Eとする。この処理を元画像の全ての画素に対して実施することで縦横1/2の縮小画像を作成することができる。
また、図4(b)は、元画像に対して縦横2倍に拡大する場合であり、画素406の画素値Aを4つ並べて、画素407、408、409、410の画素値とすることで拡大処理を行う。これを元画像の全ての画素に対して実施することで、縦横2倍の拡大画像を作成することができる。
なお、本実施例では平均化、単純拡大により縮小(ダウンサンプリング)、拡大(アップサンプリング)する方法を用いたが、画質を低下させないように複数画素を用いた数タップのFIRフィルタにより縮小、拡大を行うようにしてもよく、従来提案されている様々な手法が使用可能である。したがって、ここでは特に限定しない。
図1に戻って、再符号化パラメータ決定部104では、再符号化制御情報110に基づき再符号化する際の符号化パラメータ112を決定する。具体的には、画像解像度変換割合を基に再符号化された符号化ビットストリームの復号時の処理量に応じた再符号化時のパラメータを決定する。
図5は、解像度変換割合(符号化パラメータ)の違いによる復号時の処理量の関係を説明するための図であり、解像度変換割合の値が小さくなるほど復号時の処理量が小さく、解像度変換割合の値が大きくなるほど復号時の処理量が大きくなるように符号化パラメータを調整することを示している。一方、元画像の解像度と同じ場合は基本的に元画像の符号化パラメータと同じパラメータで再符号化を実施する。ただし、画像変換制御情報109で指定された符号化パラメータを優先するので、符号化パラメータ112は変更される場合がある。例えば、元画像の符号化ビットレートよりも低いビットレートで再符号化することが画像変換制御情報109で指定されれば、その値に変更する。
また、図6は、解像度変換割合とプロファイル変更量の関係を説明するための図であり、解像度変換割合の値が小さくなるほどプロファイル変更量を下位へ変更し、解像度変換割合の値が大きくなるほどプロファイル変更量を上位へ変更することを示している。即ち、プロファイル変更量が「−2」、「−1」(下位)であれば元画像のプロファイルから2つ、1つ下のプロファイルに変更し、プロファイル変更量が「2」、「1」(上位)であれば元画像のプロファイルから2つ、1つ上のプロファイルに変更する。また、プロファイル変更量が「0」であれば元画像のプロファイルと同じとする。
図6において、解像度変換割合が点601で示す場合、プロファイル変更量は「−1」になることを示している。例えば、元画像のプロファイルがメインプロファイルであれば、それより1つ下のプロファイルに変更することを意味するので、ベースラインプロファイルで符号化することを決定し、これを示す情報を再符号化パラメータ112の構成要素とする。一方、解像度変換割合が点602で示す場合、プロファイル変更量は「1」になることを示しているので、元画像のプロファイルより1つ上のプロファイルに変更することになるので、拡張プロファイルで符号化することを決定し、同様にこれを示す情報を符号化パラメータ112の構成要素とする。
また、図7は、解像度変換割合と符号化アルゴリズム変更量の関係を説明するための図であり、解像度変換割合の値が小さくなるほど符号化アルゴリズム変更量を下位へ変更し、解像度変換割合の値が大きくなるほど符号化アルゴリズム変更量を上位へ変更することを示している。即ち、符号化アルゴリズム変更量が「−2」、「−1」(下位)であれば元画像の符号化アルゴリズムから2つ、1つ下の符号化アルゴリズムに変更し、符号化アルゴリズム変更量が「2」、「1」(上位)であれば元画像の符号化アルゴリズムから2つ、1つ上の符号化アルゴリズムに変更する。また、符号化アルゴリズム変更量が「0」であれば元画像の符号化アルゴリズムと同じとする。ここで、復号時の処理量に基づき符号化アルゴリズムの難易度を定義すると、図8のようになる(図において難易度「1」が易で「5」へ行くほど難を示す)。例えば、元画像の符号化アルゴリズムがMPEG−4とすると、図7において解像度変換割合が点701の場合、符号化アルゴリズム変更量が「−1」であるので、MPEG−4の1つ下位のH.263で再符号化するようにする。一方、解像度変換割合が点702のときは、符号化アルゴリズム変更量が「1」であるので、MPEG−4の1つ上位のH.264で再符号化するようにする。この符号化アルゴリズムも符号化パラメータ112の構成要素の1つとなる。
また、図9は、解像度変換割合とデブロッキングフィルタオン/オフ制御の関係を説明するための図であり、解像度変換割合の値が小さくなればデブロッキングフィルタをオフにし、解像度変換割合の値が大きくなればデブロッキングフィルタをオンに変更することを示している。また、デブロッキングフィルタオン/オフ制御が変更なしであれば元画像の符号化アルゴリズムで設定されていたデブロッキングフィルタオン、あるいはオフと同じとする。例えば、元画像においてデブロッキングフィルタがオンとすると、図9において、解像度変換割合が点901の場合、デブロッキングフィルタオン/オフ制御がオフであるので、デブロッキングフィルタをオフで再符号化するようにする。一方、解像度変換割合が点902のときは、デブロッキングフィルタオン/オフ制御がオンであるので、デブロッキングフィルタをオンで再符号化するようにする。このデブロッキングフィルタオン/オフ制御も符号化パラメータ112の構成要素の1つとなる。
また、図10は、解像度変換割合とデブロッキングフィルタ強度制御の関係を説明するための図であり、解像度変換割合の値が小さくなるほどデブロッキングフィルタを弱くし、解像度変換割合の値が大きくなるほどデブロッキングフィルタを強くすることを示している。また、デブロッキングフィルタ強度制御が変更なしであれば、元画像のデブロッキングフィルタ強度と同じとする。例えば、図10において、解像度変換割合が点1001の場合、元画像のデブロッキングフィルタ強度よりも弱くなるように再符号化されるようにする。一方、解像度変換割合が点1002であるときは、元画像のデブロッキングフィルタ強度よりも強くなるように再符号化されるようにする。このデブロッキングフィルタ強度制御も符号化パラメータ112の構成要素の1つとなる。
また、図11は、解像度変換割合とエントロピー符号化モード制御の関係を説明するための図であり、解像度変換割合の値が小さくなればエントロピー符号化モードをコンテキスト適応型可変長符号化方式(CAVLC)にし、解像度変換割合の値が大きくなればエントロピー符号化モードをコンテキスト適応型2値算術符号化方式(CABAC)に変更することを示している。また、エントロピー符号化モード制御が変更なしであれば、元画像の符号化アルゴリズムで設定されていたエントロピー符号化モードと同じとする。例えば、元画像においてエントロピー符号化モードがCABACとすると、図11において、解像度変換割合が点1101の場合、エントロピー符号化モード制御がCAVLCであるので、エントロピー符号化モードをCAVLCで再符号化するようにする。一方、解像度変換割合が点1102のときは、エントロピー符号化モード制御がCABACであるので、エントロピー符号化モードをCABACで再符号化するようにする。このエントロピー符号化モード制御も符号化パラメータ112の構成要素の1つとなる。
図1に戻って、画像符号化部105では、被再符号化画像111を符号化パラメータ112に従い符号化を実施し、第2の符号化ビットストリーム113を生成する。図12は画像符号化部105の構成例であり、本図を用いて画像の再符号化の動作を説明する。フレームメモリ部1201に被再符号化画像111が入力されると、フレームメモリ部1201において蓄積され、M×N画素(M、Nは自然数)のブロックに分割される。減算器1202ではフレームメモリ部1201の入力画像と動き補償予測部1212からの動き補償予測値との差分がブロック単位で計算され、直交変換部1203で各々のブロックの画素に2次元の直交変換を実施し、変換係数を量子化部1204へ送出する。量子化部1204では、符号化制御部1214から出力された量子化ステップサイズにより変換係数を量子化する。
また、量子化部1204からの出力は逆量子化部1207にも入力され、逆量子化が行われて変換係数を得る。逆直交変換部1208で変換係数を2次元逆直交変換し、加算器1209で動き補償予測部1212からの動き補償予測値と加算された画像はデブロッキングフィルタ部1210で符号化パラメータ112に従いデブロッキングフィルタのオン/オフ制御、及びフィルタ強度制御に基づいたデブロッキングフィルタ処理を実施して、その画像がフレームメモリ部1211に蓄積される。フレームメモリ部1211に蓄積された画像と、フレームメモリ部1201に蓄積された画像は動き検出部1213に入力され、動きベクトルが検出される。動き補償予測部1212では動きベクトルとフレームメモリ部1211に蓄積された画像から動き補償予測値が求められる。また、動き補償予測値と入力画像の差分のパワー、入力画像のパワーを比較してインター符号化、あるいはイントラ符号化の判定を行う。符号化制御部1214では符号化パラメータ112及びバッファメモリ部1206における符号化列のバッファ占有量が入力されて、これらに基づいて量子化ステップサイズが決定される。
可変長符号化部1205で符号化パラメータ112に従いCAVLC、あるいはCABACにより量子化部1204からの量子化出力のエントロピー符号化を行って、バッファメモリ部1206に一時的に符号化列を蓄積した後、第2の符号化ビットストリーム113を出力する。
以上、説明したように、本実施例によれば、元画像と被再符号化画像の解像度変換割合に基づいて再符号化された符号化ビットストリームを復号する復号機器に適した処理量で処理できるように符号化パラメータを決定できる。したがって、解像度変換割合の値が小さくなる場合は、復号機器に無駄な処理をすることを防止でき、消費電力を低減できるため、特に携帯機器での復号の際に有効である。一方、解像度変換割合の値が大きくなるときは、復号機器の処理量に余裕があると判断して、より高画質化した符号化ビットストリームを生成することができる。
実施例2を説明する。図13は本発明の第2の実施形態におけるブロック図であり、図13において図1と同一部分には同一符号を付してある。本構成は、符号化ビットストリームを復号して元画像の復号画像を生成する画像復号部101と、該画像復号部101と解像度変換部103に接続し該生成された元画像の復号画像の解像度と再符号化時の画像解像度との割合を算出する解像度変換割合算出部102と、該画像復号部101と該解像度変換割合算出部102に接続し該元画像の復号画像の解像度を変換する解像度変換部103と、該解像度変換割合算出部102に接続し該解像度変換割合や再符号化時の条件から符号化条件を決定する再符号化パラメータ決定部104と、該解像度変換部103と該再符号化パラメータ決定部104に接続し解像度変換された復号画像を再符号化する画像符号化部105と、該再符号化パラメータ決定部104と該画像符号化部105に接続し再符号化された符号化ビットストリームを復号する電池駆動復号器1301を備えている。
上記構成による画像符号化装置の動作は、以下の通りである。なお、符号化ビットストリーム113の生成までの処理の流れは、第1の実施形態における画像符号化装置とほぼ同様であるので、ここでは異なる点についてのみ説明する。
電池駆動復号器1301は、電池駆動で符号化ビットストリーム113を復号する機器であり、画像符号化部105で生成した符号化ビットストリーム113を入力する。入力においては、有線、あるいは無線でもよく特に限定しない。電池駆動復号器1301に入力された符号化ビットストリーム113は、図示しない内部のメモリやハードディスク等の記憶部に記録される。また、電池駆動復号器1301から出力される電池残量情報1302は、再符号化パラメータ決定部104に入力される。符号化ビットストリーム113の入力が完了後、電池駆動復号器1301は、画像符号化部105と再符号化パラメータ決定部104から切り離され、電池駆動復号器1301を携帯機器として持ち運ぶことができ、屋外等で符号化ビットストリーム113を復号し映像を再生して楽しむことができる。
再符号化パラメータ決定部104では、画像符号化部105で生成した符号化ビットストリーム113を電池駆動復号器1301に入力する場合は、デブロッキングフィルタオン/オフ制御をオフで再符号化するようにする。こうすることで処理量の大きいデブロッキングフィルタリングを電池駆動復号器1301において実施しないので、機器の消費電力の低減に有効である。
また、画像符号化部105で生成した符号化ビットストリーム113を電池駆動復号器1301に入力する場合において、電池残量情報1302に基づいてデブロッキングフィルタ処理を制御して再符号化するようにする。こうすることで処理量の大きいデブロッキングフィルタリングを電池残量に応じて必要最小限にできるので、機器の消費電力の低減に有効である。
図14は電池残量に基づいたデブロッキングフィルタ処理の内容を説明するための図である。電池駆動復号器1301の電池残量を検出し電池残量情報1302として、電池容量に対してフル、2/3以下、1/3以下のいずれかを示す情報を再符号化パラメータ決定部104に入力する。例えば、図14において、電池残量がフルであればブロック境界、及びマクロブロック境界にデブロッキングフィルタ処理を実施することとし、このデブロッキングフィルタ処理内容制御も再符号化パラメータ112の構成要素の1つとなる。一方、電池残量が2/3以下であればマクロブロック境界のみにデブロッキングフィルタ処理を実施、1/3以下であればデブロッキングフィルタ処理を実施しないように制御する。こうすることで、復号の際、処理量の大きいデブロッキングフィルタ処理を電池残量に適した内容で実施できるので、電池を有効活用できる。
また、図13に戻って、画像符号化部105で生成した符号化ビットストリーム113を電池駆動復号器1301に入力する場合において、入力する符号化ビットストリーム113の符号量に基づいてデブロッキングフィルタ処理を制御して再符号化するようにする。具体的には、入力する符号量を小、中、大の3段階としたとき、符号量が小であればブロック境界、及びマクロブロック境界にデブロッキングフィルタ処理を実施することとしたデブロッキングフィルタ処理内容制御を決定する。一方、符号量が中であればマクロブロック境界のみにデブロッキングフィルタ処理を実施、符号量が大であればデブロッキングフィルタ処理を実施しないように制御する。符号量が大きい(多い)場合は、電池駆動復号器1301において長時間再生することが考えられるので、デブロッキングフィルタ処理を行わないことは消費電力の軽減に有効である。一方、符号量が小さい(少ない)ときは、短時間しか再生しないと考え、画質改善のためデブロッキングフィルタ処理を実施するように制御することが望ましい。したがって、復号の際、入力する符号量に適した内容で処理量の大きいデブロッキングフィルタ処理を実施できるので、電池を有効活用できる。
また、画像符号化部105で生成した符号化ビットストリーム113を電池駆動復号器1301に入力する場合において、電池駆動復号器1301の記憶部に記録されている符号量に基づいてデブロッキングフィルタ処理を制御して再符号化するようにする。具体的には、記憶されている符号量を小、中、大の3段階としたとき、符号量が小であればブロック境界、及びマクロブロック境界にデブロッキングフィルタ処理を実施することとしたデブロッキングフィルタ処理内容制御を決定する。一方、符号量が中であればマクロブロック境界のみにデブロッキングフィルタ処理を実施、符号量が大であればデブロッキングフィルタ処理を実施しないように制御する。こうすることで、復号の際、記憶されている符号量の大きさを再生時間の長さと考え、処理量の大きいデブロッキングフィルタ処理を再生時間に適した内容で実施できるので、電池を有効活用できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の画像符号化装置及び電池駆動復号器は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更を加えうることは勿論である。
本発明に係る画像符号化装置の構成例を示すブロック図。 画像復号部の構成例を示すブロック図。 解像度変換の割合を説明するための図。 元画像の縮小、拡大を説明するための図。 解像度変換割合と符号化パラメータの違いによる復号時の処理量の関係を説明するための図。 解像度変換割合とプロファイル変更量の関係を説明するための図。 解像度変換割合と符号化アルゴリズム変更量の関係を説明するための図。 符号化アルゴリズムの難易度と符号化アルゴリズムの関係を説明するための図。 解像度変換割合とデブロッキングフィルタオン/オフ制御の関係を説明するための図。 解像度変換割合とデブロッキングフィルタ強度制御の関係を説明するための図。 解像度変換割合とエントロピー符号化モード制御の関係を説明するための図。 画像符号化部の構成例を示すブロック図。 本発明に係る画像符号化装置の構成例を示すブロック図。 電池残量に基づいたデブロッキングフィルタ処理の内容を説明するための図。 従来技術による画像符号化装置の構成例を示すブロック図。 従来技術による画像復号部の構成例を示すブロック図。 従来技術による画像符号化部の構成例を示すブロック図。
符号の説明
101 画像復号部
102 解像度変換割合算出部
103 解像度変換部
104 再符号化パラメータ決定部
105 画像符号化部
106 第1の符号化ビットストリーム
107 復号画像
108 画像解像度情報
109 画像変換制御情報
110 再符号化制御情報
111 被再符号化画像
112 符号化パラメータ
113 第2の符号化ビットストリーム

Claims (16)

  1. 画像符号化された第1の符号化ビットストリームを復号し、復号画像を生成する画像復号手段と、前記復号画像を解像度変換して変換画像を生成する解像度変換手段と、前記復号画像の解像度と前記変換画像の解像度との割合を解像度変換割合として算出する解像度変換割合算出手段と、前記解像度変換割合に基づき前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定する再符号化パラメータ決定手段と、前記変換画像を前記再符号化パラメータ決定手段で決定された符号化パラメータに従い符号化して第2の符号化ビットストリームを生成する画像符号化手段を備えることを特徴とする画像符号化装置。
  2. 前記画像符号化手段に接続して前記第2の符号化ビットストリームを入力する携帯可能な電池駆動復号手段を備えており、前記再符号化パラメータ決定手段は、前記解像度変換割合と前記電池駆動復号手段の電池残量情報に基づき前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定する請求項1に記載の画像符号化装置。
  3. 前記解像度変換割合算出手段は、前記復号画像の解像度と前記変換画像の解像度を基に双方の解像度が同じ場合に前記解像度変換割合の値を1とし、前記変換画像の解像度が前記復号画像の解像度より小さくなるときに前記解像度変換割合の値を1より小さい値とし、前記変換画像の解像度が前記復号画像の解像度より大きくなるときに前記解像度変換割合の値を1より大きい値と算出する請求項1に記載の画像符号化装置。
  4. 前記再符号化パラメータ決定手段は、前記解像度変換割合の値と前記第2の符号化ビットストリームの復号時の処理量に基づき前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定する請求項1または2に記載の画像符号化装置。
  5. 前記再符号化パラメータ決定手段は、前記復号画像の解像度と前記変換画像の解像度が同じ場合を中心として前記解像度変換割合の値が小さくなるほど前記第2の符号化ビットストリームの復号時の処理量が小さく、前記解像度変換割合の値が大きくなるほど前記第2の符号化ビットストリームの復号時の処理量が大きくなる比例関係になるように、前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定する請求項1または2に記載の画像符号化装置。
  6. 前記再符号化パラメータ決定手段は、前記復号画像の解像度と前記変換画像の解像度が同じ場合を中心として前記解像度変換割合の値が小さくなるほど符号化機能を表すプロファイルを下位に、前記解像度変換割合の値が大きくなるほどプロファイルを上位に変更する比例関係になるように、前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定する請求項1または2に記載の画像符号化装置。
  7. 前記再符号化パラメータ決定手段は、前記復号画像の解像度と前記変換画像の解像度が同じ場合を中心として前記解像度変換割合の値が小さくなるほど符号化アルゴリズムをより容易なものに、前記解像度変換割合の値が大きくなるほど符号化アルゴリズムをより複雑なものに変更する比例関係になるように、前記解像度変換された画像を符号化する際の符号化パラメータを決定する請求項1または2に記載の画像符号化装置。
  8. 前記再符号化パラメータ決定手段は、前記復号画像の解像度と前記変換画像の解像度が同じ場合を中心として前記解像度変換割合の値が小さくなるとブロックひずみ低減のためのデブロッキングフィルタ処理をオフにし、前記解像度変換割合の値が大きくなるとデブロッキングフィルタ処理をオンになるように、前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定する請求項1または2に記載の画像符号化装置。
  9. 前記再符号化パラメータ決定手段は、前記復号画像の解像度と前記変換画像の解像度が同じ場合を中心として前記解像度変換割合の値が小さくなるほどブロックひずみ低減のためのデブロッキングフィルタ処理時のフィルタ強度をより弱くし、前記解像度変換割合の値が大きくなるほどデブロッキングフィルタ処理時のフィルタ強度をより強くする比例関係になるように、前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定する請求項1または2に記載の画像符号化装置。
  10. 前記再符号化パラメータ決定手段は、前記復号画像の解像度と前記変換画像の解像度が同じ場合を中心として前記解像度変換割合の値が小さくなると符号化パラメータにおけるエントロピー符号化モードをコンテキスト適応型可変長符号化方式(CAVLC)に決定し、前記解像度変換割合の値が大きくなるとエントロピー符号化モードをコンテキスト適応型2値算術符号化方式(CABAC)に決定するように、前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定する請求項1または2に記載の画像符号化装置。
  11. 前記再符号化パラメータ決定手段は、前記解像度変換割合と前記電池駆動復号手段の電池残量情報に基づきデブロッキングフィルタ処理を制御し、電池残量が第1の所定値以上の場合はデブロッキングフィルタ処理をブロック境界、及びマクロブロック境界に実施し、電池残量が第1の所定値より小さく第2の所定値以上の場合はデブロッキングフィルタ処理をマクロブロック境界のみに実施し、電池残量が第2の所定値よりも小さいときはデブロッキングフィルタ処理を実施しないように、前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定する請求項2に記載の画像符号化装置。
  12. 前記再符号化パラメータ決定手段は、前記解像度変換割合と前記電池駆動復号手段に入力する前記第2の符号化ビットストリームの符号量に基づき前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定する請求項2に記載の画像符号化装置。
  13. 前記再符号化パラメータ決定手段は、前記解像度変換割合と前記電池駆動復号手段に入力する前記第2の符号化ビットストリームの符号量に基づきデブロッキングフィルタ処理を制御し、前記入力符号量が第3の所定値以上の場合はデブロッキングフィルタ処理を実施せず、前記入力符号量が第3の所定値より小さく第4の所定値以上の場合はデブロッキングフィルタ処理をマクロブロック境界のみに実施し、前記入力符号量が第4の所定値よりも小さいときはデブロッキングフィルタ処理をブロック境界、及びマクロブロック境界に実施するように、前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定する請求項2または12に記載の画像符号化装置。
  14. 前記再符号化パラメータ決定手段は、前記解像度変換割合と前記電池駆動復号手段に記憶されている符号量に基づき前記解像度変換された画像を符号化する際の符号化パラメータを決定する請求項2または12に記載の画像符号化装置。
  15. 前記再符号化パラメータ決定手段は、前記解像度変換割合と前記電池駆動復号手段に記憶されている符号量に基づきデブロッキングフィルタ処理を制御し、前記記憶符号量が第5の所定値以上の場合はデブロッキングフィルタ処理を実施せず、前記記憶符号量が第5の所定値より小さく第6の所定値以上の場合はデブロッキングフィルタ処理をマクロブロック境界のみに実施し、前記記憶符号量が第6の所定値よりも小さいときはデブロッキングフィルタ処理をブロック境界、及びマクロブロック境界に実施するように、前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定する請求項2または12に記載の画像符号化装置。
  16. 画像符号化された第1の符号化ビットストリームを復号し、復号画像を生成する画像復号手段と、前記復号画像を解像度変換して変換画像を生成する解像度変換手段と、前記復号画像の解像度と前記変換画像の解像度との割合を解像度変換割合として算出する解像度変換割合算出手段と、前記解像度変換割合に基づき前記変換画像を符号化する際の符号化パラメータを決定する再符号化パラメータ決定手段と、前記変換画像を前記再符号化パラメータ決定手段で決定された符号化パラメータに従い符号化して第2の符号化ビットストリームを生成する画像符号化手段を備える画像符号化装置の画像符号化手段及び再符号化パラメータ決定手段に接続して前記第2の符号化ビットストリームを入力するとともに、電池残量情報を出力し、切り離して携帯可能な電池駆動復号手段を備えることを特徴とする電池駆動復号器。
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