JP2006196844A - 半導体レーザジャイロ - Google Patents

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Abstract

【課題】 新規な構造の半導体レーザを用いた新規な半導体レーザジャイロを提供する。
【解決手段】 第1および第2のレーザ光を出射する半導体レーザと光検出器とを備える半導体レーザジャイロである。光検出器は、第1および第2のレーザ光によって干渉縞が形成される位置に配置されている。半導体レーザ10は、基板11と、基板11上に積層された活性層24と、活性層24を挟むように配置された第1および第2のクラッド層22および26と、活性層24にキャリアを注入するための電極とを備える。第1のレーザ光は、活性層24内において多角形の経路上を周回するレーザ光(L1)の一部が出射されたレーザ光であり、第2のレーザ光は、上記経路上をレーザ光(L1)とは逆の方向に周回するレーザ光(L2)の一部が出射されたレーザ光である。クラッド層22および26は、活性層24よりも屈折率が低い材料からなり、厚さが2μm以上である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体レーザジャイロに関する。
回転する物体の角速度を検出するためのジャイロの中でも、光ジャイロは精度が高いという特徴を有する。光ジャイロでは、環状の光路を互いに逆方向に進む2つのレーザ光の周波数差を用いて角速度の検出を行う。このような光ジャイロとして、希ガスレーザを用いた光ジャイロが提案されている(たとえば特許文献1参照)。これらの光ジャイロでは、同じ経路を互いに逆方向に周回するレーザ光を取り出して干渉縞を形成させる。これらの光ジャイロの一般的な構成を図11に示す。図11の光ジャイロにおいて、干渉縞は、通常、以下の式(1)で表される。
Figure 2006196844
ここで、I0はレーザ光の光強度であり、λはレーザ光の波長である。また、εは図11に示す角度であり、χは図11に示すX方向の座標である。Δωは、ジャイロが回転したときの時計回りのモードと反時計回りのモードとの周波数差であり、tは時刻である。Δωはジャイロの回転の角速度Ωと比例関係にある。すなわち、Δω=4AΩ/(Lλ)である。ここで、Aはリング形状で囲まれる面積であり、Lは光路長である。φは、2つのレーザ光の初期の位相差を示す。このジャイロでは、干渉縞の移動速度および移動方向を検出することによって、ジャイロの回転速度および回転方向が検出される。しかし、希ガスレーザを用いた光ジャイロは、駆動に高電圧が必要で消費電力が大きいという課題、および、装置が大きく熱に弱いという課題を有していた。
このような課題を解決するジャイロとして、環状(四角環状)の導波路を備える半導体リングレーザを用いたジャイロが提案されている(たとえば特許文献2参照)。このジャイロで用いられている半導体レーザは、ほぼ一定の幅の環状の導波路を備える。そして、その環状の導波路を互いに反対方向に周回する2つのレーザ光を外部に取り出して、その干渉縞を検出する。しかしながら、細い導波路を用いて閉じこめられたレーザ光は、導波路の外部に出射する際に大きく広がってしまうため、実際に干渉縞を精度よく検出することは困難である。そのため、半導体レーザを用いるジャイロでは、半導体レーザの2つの電極間の電圧変化から、2つのレーザ光の周波数差に対応するビート周波数を検出するジャイロ(たとえば特許文献3参照)や、共振器の端面からしみだしたエバネッセント光を用いてビート周波数を検出するジャイロ(たとえば特許文献4参照)が一般的である。
特開平11−351881号公報 特開2000−230831号公報 特開平4−174317号公報 特開2000−121367号公報
しかしながら、ビート周波数を検出するジャイロでは、回転方向の検出に特別な装置が必要となる。
このような状況に鑑み、本発明は、新規な構造の半導体レーザを用いた新規な半導体レーザジャイロを提供することを目的の1つとする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の半導体レーザジャイロは、第1および第2のレーザ光を出射する半導体レーザと光検出器とを備える半導体レーザジャイロであって、前記光検出器は、前記第1および第2のレーザ光によって干渉縞が形成される位置に配置されており、前記半導体レーザは、基板と、前記基板上に積層された活性層と、前記活性層を挟むように配置された第1および第2のクラッド層と、前記活性層にキャリアを注入するための第1および第2の電極とを備え、前記第1のレーザ光は、前記活性層内において多角形の経路上を周回するレーザ光(L1)の一部が出射されたレーザ光であり、前記第2のレーザ光は、前記経路上を前記レーザ光(L1)とは逆の方向に周回するレーザ光(L2)の一部が出射されたレーザ光であり、前記クラッド層は、前記活性層よりも屈折率が低い材料からなり、前記クラッド層の厚さが2μm以上である。
また、本発明の第2の半導体レーザジャイロは、第1および第2のレーザ光を出射する半導体レーザと光検出器とを備える半導体レーザジャイロであって、前記光検出器は、前記第1および第2のレーザ光によって干渉縞が形成される位置に配置されており、前記半導体レーザは、活性層と前記活性層にキャリアを注入するための第1および第2の電極とを備え、前記第1のレーザ光は、前記活性層内において菱形の経路上を周回するレーザ光(L1)の一部が出射されたレーザ光であり、前記第2のレーザ光は、前記経路上を前記レーザ光(L1)とは逆の方向に周回するレーザ光(L2)の一部が出射されたレーザ光であり、前記第1および第2のレーザ光はともに、前記経路の第1の角部から出射され、前記経路の前記第1の角部の反対側の第2の角部に対向するように配置された分布ブラッグ反射鏡をさらに備える。
本発明のレーザジャイロは、希ガスレーザに比べて、非常に小型で消費電力が少なく、熱に対する信頼性が高い。また、本発明のレーザジャイロでは、2つのレーザ光によって明瞭な干渉縞が形成されるため、精度よく回転速度(角速度)を検出できる。また、本発明のジャイロによれば、2つ以上の受光素子で干渉縞の移動を観測することによって、回転速度および回転方向を簡単に算出できる。これらの検出には、希ガスレーザを用いた従来の光ジャイロで用いられている回路と類似の回路を適用できるため、本発明のジャイロは様々な機器への応用が容易である。
また、本発明の第1のジャイロでは、クラッド層の厚さが2μm以上であるため、発振モードをより安定化できる。また、本発明の第2のジャイロでは、半導体レーザの出射端面とは反対側の端面に、分布ブラッグ反射鏡が形成されている。そのため、共振器内での光の損失を低減できる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下で説明する半導体レーザおよび半導体レーザジャイロ(半導体レーザジャイロ素子)は本発明の一例であり、本発明は以下の説明に限定されない。また、以下の説明では、同様の部分に同一の符号を付して重複する説明を省略する場合がある。
(第1の半導体レーザジャイロ)
本発明の第1の半導体レーザジャイロは、第1および第2のレーザ光を出射する半導体レーザと光検出器とを備える半導体レーザジャイロである。光検出器は、第1および第2のレーザ光によって干渉縞が形成される位置に配置されている。半導体レーザは、基板と、基板上に積層された活性層と、活性層を挟むように配置された第1および第2のクラッド層と、活性層にキャリアを注入するための第1および第2の電極とを備える。第1のレーザ光は、活性層内において多角形の経路上を周回するレーザ光(L1)の一部が出射されたレーザ光であり、第2のレーザ光は、上記経路上をレーザ光(L1)とは逆の方向に周回するレーザ光(L2)の一部が出射されたレーザ光である。クラッド層は、活性層よりも屈折率が低い材料からなり、クラッド層の厚さは2μm以上である。
クラッド層は、レーザ光を共振器内に閉じ込めるための層である。共振器は、活性層を含む。なお、活性層の両側に光閉じ込め層が存在する場合には、クラッド層は光閉じ込め層の外側に配置される。この場合、屈折率は、活性層、光閉じ込め層、クラッド層の順に低くなる。
2次元的に広がる活性層(共振器)を用いた半導体レーザを安定に動作させるためには、発振モードを安定化させる必要がある。そのためには、レーザ光の電界分布が広がる領域をクラッド層内におさめる必要がある。このことは、基板が、屈折率が大きいGaAs基板(屈折率:約3.5)である場合に特に重要である。レーザ光の電界分布は、通常、片側1.5μm程度まで広がるため、クラッド層の厚さを2μm以上とすることによって、十分な効果が得られる。
上記第1の半導体レーザジャイロでは、上記多角形の経路は菱形の経路であり、活性層は、菱形の経路の第1、第2、第3および第4の角部に対応する位置に形成された第1、第2、第3および第4の端面を有し、対向する第1および第2の角部の内角は、第3および第4の角部の内角よりも角度が小さく、第1および第2のレーザ光はともに第1の角部に対応する位置に形成された第1の端面から出射されてもよい。
上記第1の半導体レーザジャイロでは、第2の端面に反射膜が形成されていてもよい。第2の端面に高反射率の反射膜を形成することによって、第2の端面におけるレーザ光の損失を低減できる。反射膜としては、公知の反射膜を用いることができ、たとえば、Si層とSiO2層とが交互に複数回積層された多層膜を用いることができる。
上記反射膜は、第2の端面側において、活性層からクラッド層までをカバーするように形成されていることが好ましい。これによって、レーザ光が広がる範囲を反射膜でカバーできる。そのよう反射膜を形成するためには、第2の端面側の半導体層を、クラッド層の端面全体が露出するようにエッチングする必要がある。そのため、活性層の下面から少なくとも2μm以上の深さまでエッチングする必要がある。また、エッチングによって平滑な端面を形成するため、エッチング深さは、活性層の下面から10μm以内とすることが好ましい。
(第2の半導体レーザジャイロ)
本発明の第2の半導体レーザジャイロは、第1および第2のレーザ光を出射する半導体レーザと光検出器とを備える半導体レーザジャイロである。光検出器は、第1および第2のレーザ光によって干渉縞が形成される位置に配置されている。半導体レーザは、活性層と活性層にキャリアを注入するための第1および第2の電極とを備える。第1のレーザ光は、活性層内において菱形の経路上を周回するレーザ光(L1)の一部が出射されたレーザ光であり、第2のレーザ光は、上記経路上をレーザ光(L1)とは逆の方向に周回するレーザ光(L2)の一部が出射されたレーザ光である。第1および第2のレーザ光はともに、上記経路の第1の角部から出射される。このジャイロは、上記経路の第1の角部の反対側の第2の角部に対向するように配置された分布ブラッグ反射鏡をさらに備える。この半導体レーザジャイロでは、分布ブラッグ反射鏡(DBR)によって、第2の角部(第2の端面)におけるレーザ光の損失を低減できる。
上記第2の半導体レーザジャイロでは、分布ブラッグ反射鏡は、長さがm・(λ/4)の空気スペーサを介して隣接する、長さがk・(λ/4neff)の複数の半導体層を含むことが好ましい。ただし、mは1以上の奇数であり、λは第1および第2のレーザ光の波長であり、kは1以上の奇数であり、neffは半導体層の実効屈折率である。この分布ブラッグ反射鏡は、半導体層と空気層とが交互に配置された構造を有する。
上記第2の半導体レーザでは、分布ブラッグ反射鏡を構成する半導体層(図6のコア層51a)が、活性層よりもバンドギャップが大きい半導体からなることが好ましい。
(第1および第2の半導体レーザジャイロの共通事項)
活性層の平面形状は、上記多角形の経路の角部が外縁部に位置するように上記多角形を内包する形状である。活性層に電流が注入されると、光が発生するが、この光は、活性層の端面で反射されるとともに誘導放出を生じる。そして、活性層の平面形状に応じて、特定の経路を安定に周回するレーザ光(L1およびL2)が励起される。すなわち、活性層は共振器(キャビティー)として機能する。共振器として機能する活性層の端面は、発生した光が所定の形状の経路を周回するように形成される。たとえば、菱形の経路を周回するレーザ光を励起する場合、活性層には、経路(仮想の菱形)の4つの角部のそれぞれに対応する位置に端面(側面)が形成される。活性層およびそれを挟むように配置されるクラッド層は、通常、均一な層であり、上記経路に対応するような一定の幅の導波路は形成されていない。多角形の経路の形状は、活性層の形状によって変化させることができる。
本発明の半導体レーザジャイロでは、活性層の平面形状が多角環状(多角形の環形状)ではないことが好ましい。多角環状に形成された細い導波路内に閉じこめられたレーザ光は、出射される際に広がるため、明瞭な干渉縞が形成されにくい。そのため、活性層の平面形状は実質的に多角環状でないことが好ましい。この場合、活性層内にキャリアを注入し、2次元方向に広がる活性層を共振器とする特定のモードのレーザ光、具体的には活性層内を周回するレーザ光を得ることができる。このような活性層から出射されるレーザ光を用いることによって、明瞭な干渉縞を得ることが可能となる。なお、活性層の中央付近に貫通孔が形成されている場合でも、実質的に多角環状でない活性層、すなわちほぼ一定の幅の導波路が多角形状に形成されていない活性層であればよい。なお、この明細書において、「平面形状」とは、図3に示される形状、すなわち、半導体層の積層方向に対して垂直な方向の形状を意味する。
本発明の半導体レーザジャイロでは、上記多角形の経路は菱形の経路であり、活性層は、菱形の経路の第1から第4の角部に対応する位置に形成された第1から第4の端面を有することが好ましい。この場合、第1および第2の電極から選ばれる少なくとも1つの電極と半導体レーザを構成する半導体層とが、上記菱形の経路に沿って接触することが好ましい。
本発明の半導体レーザジャイロでは、第1および第2の電極から選ばれる少なくとも1つの電極と半導体レーザを構成する半導体層とが、上記菱形の経路(多角形の経路)に沿って接触することが好ましい。電流は、接触している領域を介して注入される。この構成によれば、活性層のうち上記菱形の経路の部分にキャリアを注入でき、菱形の経路上を周回する2つのレーザ光(L1およびL2)が容易に励起される。
本発明の半導体レーザジャイロでは、菱形の経路の対向する第1および第2の角部の内角は、第3および第4の角部の内角よりも角度が小さく、第1および第2のレーザ光はともに第1の角部に対応する位置に形成された第1の端面から出射されることが好ましい。
本発明の半導体レーザジャイロでは、第1の角部と第2の角部とを結ぶ対角線と、第1および第2のレーザとが非平行である。
本発明の半導体レーザジャイロでは、活性層は、レーザ光(L1)およびレーザ光(L2)が第3および第4の端面において全反射する条件を満たすことが好ましい。
本発明の半導体レーザジャイロでは、第1および第2の端面は、それぞれ、外側に凸の曲面であることが好ましい。
本発明の半導体レーザジャイロでは、活性層は、菱形の経路を含む第1の領域と、第1の領域に隣接する第2の領域とを含み、第1の領域の平面形状は長方形の短辺を外側に凸の曲面とした形状であることが好ましい。
本発明の半導体レーザジャイロでは、第1の領域と第2の領域とによって構成される活性層の平面形状が略H字状であることが好ましい。
本発明の半導体レーザジャイロでは、光検出器が複数の受光素子を備えることが好ましい。2つ以上の受光素子を干渉縞の移動方向に配置することによって、干渉縞の移動速度に加えて干渉縞の移動方向を検出することができる。干渉縞の移動速度と移動方向とを検出することによって、半導体レーザジャイロの回転方向と回転速度とを算出できる。
本発明の半導体レーザジャイロでは、半導体レーザと受光素子とが、モノリシックに形成されていてもよい。
(半導体レーザの第1の例)
以下、本発明の第1の半導体レーザジャイロで用いられる半導体レーザの好ましい一例について説明する。半導体レーザの一例の斜視図を図1に示し、図1の線II−IIにおける断面図を図2に示す。図2において、絶縁層12以外のハッチングは省略する。なお、本発明の説明に用いる図面は模式的なものであり、理解が容易なように各部の縮尺を変更している。
図1の半導体レーザ10は、基板11と、基板11上に形成された半導体層20と、半導体層20上に形成された絶縁層12および第1の電極13と、基板11の裏面側の全面に形成された第2の電極14とを備える。
図2を参照して、半導体層20は、基板11側から順に積層された、バッファ層21、クラッド層22、光閉じ込め層23、活性層24、光閉じ込め層25、クラッド層26およびコンタクト層27を含む。コンタクト層27の上には、パターニングされた絶縁層12が形成されている。絶縁層12上には、第1の電極13が形成されている。絶縁層12には貫通孔が形成されているため、第1の電極13とコンタクト層27とは、貫通孔が形成されている領域31で接触する。
半導体レーザ10の活性層24を上方から見たときの平面形状を図3および図4に示す。図4では、第1の電極13と半導体層20(コンタクト層27)とが接触している領域31の部分を斜線で示す。なお、半導体層20は、活性層24と同じ平面形状を有する。
図3を参照して、活性層24は、菱形の経路32を含む面状に形成された薄膜である。経路32の第1から第4の角部32a〜32dのうち、第1および第2の角部32aおよび32bは、第3および第4の角部32cおよび32dよりも角度が小さい。活性層24は、角部32a〜32dを含むように配置された第1から第4の端面(ミラー面)24a〜24dを有する。第1および第2の端面24aおよび24bは、外側に向かって凸の曲面である。第3および第4の端面24cおよび24dは、フラットな平面である。
第2の端面24bには、反射膜15が形成されている。反射膜15は、第2の端面24b側から、SiO2層/Si層/SiO2層/Si層/SiO2層/Si層というように複数の層が積層された多層膜である。反射膜15は、少なくともクラッド層22からクラッド層26まで(活性層24から2つのクラッド層まで)をカバーするように形成される。そのため、端面24b側のエッチングは、少なくともクラッド層22の下面よりも深くなるように行われる。
活性層24は、第1の領域24fと、第1の領域に隣接する4つの第2の領域24sとを備える。第1の領域24fの平面形状は、長方形の短辺を外側に凸の曲面とした形状である。経路32は、第1の領域24f内に形成される。第1の領域24fと第2の領域24sとによって構成される活性層24は、略H字状の形状(より詳しくはHの字を横に引き延ばした形状)をしている。
図4を参照して、第1の電極13と絶縁層12とが接触している領域31は、経路32に対応するように、略菱形に形成される。領域31が経路32に完全に対応していないのは、絶縁層12に貫通孔を形成する際に、製造工程上の制限があるためである。経路32に完全に対応するように領域31を公知の方法で菱形に形成することは可能であるが、製造工程が複雑になる。
第1の電極13と第2の電極14との間に電圧を印加して活性層24にキャリアを注入すると、活性層24で光が発せられる。この光は、光閉じ込め層23および25によって閉じこめられるため、それらの層内を移動する。そのような光の中で、経路32上を進行する光は、端面24a〜24dによって反射されながら誘導放出を生じる。このため、経路32を光路として周回するレーザ光L1が発生する。同様に、経路32を光路としてレーザ光L1とは反対の方向に周回するレーザ光L2が発生する。レーザ光L1およびL2のうちの一部が、第1の端面24aの第1の角部32aから出射され、第1および第2のレーザ光35および36となる(図4参照)。
第1の角部32aと第2の角部32bとの間の距離L(図3参照)は600μmであり、第3の角部32cと第4の角部32dとの間の距離Wは60μmである。半導体レーザ10では、端面24cおよび24dにおいて、レーザ光(L1およびL2)が全反射する。
4つの第2の領域24sは、第1の領域24fで発生したレーザ光が端面24cおよび24dで多重反射されることによって発生するモードを抑制するために形成される。半導体レーザ10では、第1の角部32aと第2の角部32bとを結ぶ対角線32abに平行な方向における第2の領域24sの長さLs(図3参照)が160μmである。一方、L/4は150μmであり、L/4<Lsが満たされるため、上記モードが特に抑制される。また、第3の角部32cと第4の角部32dとを結ぶ対角線32cdの方向における第2の領域24sの長さWsは70μmである。
端面24aおよび24bの形状は、それぞれ、円柱の曲面の一部の形状である。具体的には、対角線32ab上であって活性層24の表面と垂直に中心軸が配置された円柱の曲面の一部と同じ形状である。その円柱の半径、すなわち端面24aの曲率半径R1(図3参照)は600μmであり、端面24bの曲率半径R2(図示せず)も同じく600μmである。半導体レーザ10は、対角線32abおよび対角線32cdに対して線対称の形状であり、端面24bは、第3の角部32cと第4の角部32dとを結ぶ対角線32cdに対して端面24aと線対称の形状である。ただし、本発明の半導体レーザは必ずしも線対称の形状ではなくともよい。
基板11、半導体層20、絶縁層12、第1の電極13および第2の電極14の材料および膜厚について、表1に示す。表1において、一部の半導体層については、多数キャリアの密度についても示す。
Figure 2006196844
なお、第1の電極13および第2の電極14を構成する各層は、熱処理によって合金化されていてもよい。また、表1に示す構成は一例であり、半導体レーザに求められる特性に応じて適宜変更される。
バッファ層21は、品質が高いIII−V族化合物半導体結晶を得るために形成される。光閉じ込め層23および25は、活性層24よりもバンドギャップが広く、屈折率が低い。クラッド層22および26は、光閉じ込め層23および25よりもバンドギャップが広く、屈折率が低い。
半導体レーザ10は、いわゆる単一量子井戸形のレーザであり、2つの電極から注入されたキャリアは活性層24に閉じこめられて低い閾値電流でレーザ発振が開始される。なお、活性層24は、多重量子井戸形などの他の形態であってもよい。
半導体レーザ10の第1の電極13は、利得が発生する電流を注入する第1の部分と、第1の部分よりも少ない電流を注入する第2の部分とを含んでもよい。そのような電極は、絶縁層12の形状を変更することによって容易に形成できる。
半導体レーザ10では、注入される電流が閾値電流を超えるとシングルモードの発振を開始する。そして、注入される電流が閾値電流からさらに増加するに従って、発振のモードが、シングルモード、ツインモード、ロッキングモードという順で変化する。シングルモードでは、図4に示すように、第1および第2のレーザ光35および36が出射される。ツインモードでは、2つのレーザ光が周期的に交互に出射される。ロッキングモードでは、2つのレーザ光のうちの1つのレーザ光のみが出射される。したがって、本発明では、通常、半導体レーザ10をシングルモードで動作させる。
半導体レーザ10から出射された2つのレーザ光は、端面24aの近傍で重なるため、端面24aの近傍で規則正しい干渉縞(余弦波)を生じる。また、プリズムやレンズを用いることによって、端面24aから離れた位置で2つのレーザ光を重ね合わせることもできる。端面24aから離れた位置の方が干渉縞の観測が容易である。
図4を参照しながら、本発明の半導体レーザジャイロの原理を簡単に説明する。半導体レーザ10が回転すると、サニャック効果(sagnac効果)によって、レーザ光L1とレーザ光L2との間で周波数差が生じ、その周波数差に応じた速度で干渉縞が移動する。干渉縞の移動方向は、半導体レーザ10の回転方向に応じて変化する。このため、干渉縞の移動速度を測定することによって、半導体レーザ10の回転速度(角速度)を算出でき、干渉縞の移動方向を検出することによって半導体レーザの回転方向を検出できる。より具体的には、活性層24の表面と平行な面内における回転方向と回転速度とを算出できる。上述したように、このような光ジャイロの原理は公知の原理であり、希ガスレーザを用いた光ジャイロなどで利用されている。したがって、本発明の半導体レーザジャイロは、公知の駆動回路で駆動でき、ジャイロによって得られた情報は公知の方法で処理できる。なお、本発明の半導体レーザジャイロを3つ組み合わせることによって、全方向における回転方向と回転速度とを算出することが可能である。
(半導体レーザの第2の例)
以下、本発明の第2の半導体レーザジャイロで用いられる半導体レーザの一例について説明する。半導体レーザの一例の斜視図を図5に示し、図5の線VI−VIにおける断面図を図6に示す。図6において、絶縁層12以外のハッチングは省略する。
図5の半導体レーザ10aは、図1の半導体レーザ10とは異なり、反射膜15の代わりに分布ブラッグ反射鏡(以下、「DBR」という場合がある)を備える。
半導体レーザ10aは、基板11と、基板11上に形成された半導体層60と、半導体層60上に形成された絶縁層12および第1の電極13と、基板11の裏面側の全面に形成された第2の電極14とを備える。基板11、絶縁層12、および電極については、第1の例で説明したものと同じであるため、重複する説明は省略する。
層60は、基板11側から順に配置された、バッファ層61、クラッド層62、SCH層(分離閉じ込め層)63、層64、層65、SCH層66、活性層24、SCH層68、クラッド層69、およびコンタクト層70を備える。活性層24の平面形状および活性層24内を進行する2つのレーザ光L1およびL2については、第1の例で説明したものと同じであるため、重複する説明は省略する。
基板11、半導体層60、絶縁層12、第1の電極13および第2の電極14の材料および膜厚について、表2に示す。
Figure 2006196844
図6に示すように、DBR50は、第2の端面24bに対向するように配置される。DBR50は、第1の角部32aと第2の角部32bとを結ぶ対角線32ab(図3参照)に直交するように配置された3つの半導体壁51を含む。それぞれの半導体壁51は、層64側から順に積層された、コア層51a、クラッド層51bおよびキャップ層51cを含み、第2の端面24bには、コア層51aが対向している。コア層51aはAl0.4Ga0.6As層(厚さ0.3μm)であり、クラッド層51bはAl0.8Ga0.2As層(厚さ3μm)であり、キャップ層51cはGaAs層(厚さ0.2μm)である。
対角線32abの方向(図6の方向A)における各コア層51aの長さは、k・(λ/4neff)である(ただし、kは1以上の奇数であり、λは第1および第2のレーザ光の波長であり、neffはコア層51aとクラッド層51bとで形成される導波路の実効屈折率である。)。また、対角線32abの方向における隣接するコア層51a間の間隔、すなわち空気スペーサの長さは、m・(λ/4)である(ただし、mは1以上の奇数であり、λは第1および第2のレーザ光の波長である。)。端面24bと、それに隣接するコア層51aとの間隔も、m・(λ/4)である。隣接するコア層51a間、および端面24bとコア層51aとの間には、空気(空気スペーサ)が存在する。
波長λが850nmでありneffが3.2である場合、コア層51aの長さは、たとえば7λ/4neffで約465nmである。また、コア層51a間の空気スペーサの長さは、たとえば3λ/4で約640nmである。
経路32を進行する2つのレーザ光L1およびL2は、活性層24の端面24bで反射される。半導体レーザ10aでは、DBR50が存在するため、端面24bにおける損失を低減できる。
(半導体レーザジャイロ)
本発明の第1の半導体レーザジャイロの一例として、半導体レーザとプリズムとがモノリシックに形成されているジャイロについて説明する。このジャイロ103の斜視図を図7(a)に示す。また、半導体レーザ10およびプリズム117が形成された基板11の斜視図を図7(b)に示す。
ジャイロ103は、ステム112と、ステム112上に配置された半導体レーザ10および2チャンネルの光検出器116と、基板11上に形成されたプリズム117とを備える。プリズム117は半導体レーザ10の半導体層20と同じ積層構造を有し、半導体レーザ10とモノリシックに形成されている。そのため、プリズム117は、半導体層20を形成する際に同時に形成できる。なお、レーザ光の透過率が高い材料でプリズム117を形成してもよい。
ジャイロ103における2つのレーザ光の光路を図8に模式的に示す。半導体レーザ10から出射された2つのレーザ光は、プリズム117で重ね合わされて干渉縞を生じる。干渉縞の移動は、光検出器116の2つの受光素子116aおよび116bによって観測される。干渉縞は、ジャイロ103の回転速度に応じた速度で矢印の方向に移動する。干渉縞の移動方向は、ジャイロ103の回転方向に対応して変化する。
プリズム117の形状は、入射する2つのレーザ光の角度や間隔、および光検出器116との距離などの条件に応じて決定される。
図7の構成は一例であり、半導体レーザから出射される2つのレーザ光の干渉縞を観測できる構成である限り、本発明の半導体レーザジャイロの構成に特に限定はない。たとえば、プリズムを省略してレーザ光の出射端面近傍に光検出器を配置してもよい。また、プリズムの代わりにレンズを用いてもよい。また、光検出器は、半導体レーザと同じ基板上にモノリシックに形成してもよい。
なお、本発明の第2の半導体レーザジャイロの場合には、半導体レーザ10の代わりに、上述した半導体レーザ10aを用いればよい。
(半導体レーザジャイロの製造方法)
本発明のジャイロで用いられる半導体レーザの製造方法に限定はなく、公知の半導体製造技術によって製造できる。また、本発明のジャイロは、半導体レーザと他の部材とを公知の技術で組み立てることによって容易に製造できる。以下に、半導体レーザ10を製造する方法の一例を説明する。
図9(a)〜(h)に、製造工程を模式的に示す。なお、図9(a)〜(h)では、絶縁層12の形成状態の理解を容易にするため、絶縁層12の表面にハッチングを付す。
まず、図9(a)に示すように、基板11上に、複数の半導体層からなる半導体層20aと、厚さ0.4μmの絶縁層12aとを形成する。半導体層20aは、エッチングによって半導体層20(図2参照)となる層である。半導体層20aを構成する各層は、一般的な方法、たとえば、MBE法、ガスソースMBE法、MOCVD法、CBE法で形成できる。絶縁層12aは、たとえばSiやSiOからなる。絶縁層12aは、スパッタリング法やCVD法といった方法で形成できる。
次に、図9(b)に示すように、絶縁層12a上に、パターニングされたレジスト膜151を形成する。レジスト膜151は、図3に示した活性層24の形状にパターニングする。
次に、図9(c)に示すように、レジスト膜151をマスクとして、絶縁層12aと半導体層20aと基板11の一部とをエッチングしたのち、レジスト膜151を除去する。エッチングは、RIE(Reactive Ion Etching)法によって行い、クラッド層22の下面の深さまでエッチングする。エッチングによって、所定の形状の絶縁層12および半導体層20が形成される。エッチングは、半導体層20の側面の垂直性および平滑性が高くなるような条件で行われる。そのような条件は、半導体製造プロセスで一般的に採用されている。エッチングによって、半導体層20を構成するすべての半導体層の平面形状は、図3に示した活性層24の平面形状とほぼ同じになる。また、半導体層20の側面はミラー面として機能する。
次に、図9(d)に示すように、領域31(図2および図4参照)に対応するように、絶縁層12に略菱形の貫通孔12hを形成する。貫通孔12hは、一般的なフォトリソ・エッチング工程で形成できる。
次に、図9(e)に示すように、基板11の表面全体を覆うようにレジスト膜152を形成する。このとき、基板11の表面と絶縁層12の表面との間の段差を埋めるために、レジスト膜152は、レジスト層152aおよびレジスト層152bの2層からなることが好ましい。レジスト膜152は、レジスト層152aを基板11の表面全体に塗布して段差を埋めたのち、レジスト層152bを塗布することによって形成できる。この方法によれば、表面の平坦性が高いレジスト膜152を形成できる。
次に、図9(f)に示すように、レジスト膜152をパターニングし、レジスト膜152に貫通孔152hを形成する。貫通孔152hは、第1の電極13を形成する領域に対応する形状に形成される。貫通孔152hを形成したのち、半導体層20(コンタクト層27)と第1の電極13との間で良好なコンタクトが得られるように、貫通孔152h内の半導体層20(コンタクト層27)の表面を0.01μm〜0.02μm程度エッチングする。
次に、図9(g)に示すように、第1の電極13を形成する。第1の電極13は、リフトオフ法で形成できる。具体的には、まず、レジスト膜152をマスクとして、第1の電極13を構成する複数の金属層を電子ビーム法で順次成膜する。その後、レジスト膜152をアセトンで除去する。このようにして、所定の形状の第1の電極13を形成できる。第1の電極13は、絶縁層12に形成された貫通孔12hを介して半導体層20(コンタクト層27)に接触する。
次に、端面24aおよび電極の部分をマスクまたはレジスト膜等でカバーした状態で、端面24b上に、反射膜15を形成する。反射膜15は、a−Si層と、SiO2層とを交互に3ペア積層することによって形成する。これらの層は、たとえばプラズマCVD法で形成できる。
1枚の基板11(ウェハ)を用いて多数の半導体レーザを形成する場合、基板11のへき開を容易にするため、基板11の厚さが100〜150μmになるように基板11の裏面を研磨することが好ましい。
次に、図9(h)に示すように、基板11の裏面側に複数の金属層を蒸着法で順次形成して第2の電極14を形成する。その後、第1の電極13および第2の電極14を構成する金属層を合金化するために、400〜450℃で熱処理する。最後に、必要に応じて、半導体レーザごとに基板11をへき開する。
このようにして、半導体レーザ10が形成される。なお、半導体レーザ10と同じ積層構造を有するフォトダイオードをモノリシックに形成する場合には、半導体レーザを形成する部分とフォトダイオードを形成する部分とに対応するように、レジスト膜151および152をパターニングすればよい。同様に、半導体レーザの半導体層と同様の積層構造を有するプリズムを形成する場合には、半導体レーザを形成する部分とプリズムを形成する部分とに対応するようにレジスト膜151をパターニングすればよい。
基板11には、光検出器およびプリズム以外の、他の光学素子や電子部品を形成してもよい。たとえば、半導体レーザを駆動するための駆動回路や、光検出器から出力された信号を処理するための回路を形成してもよい。また、本発明の半導体レーザジャイロに、従来のジャイロに用いられている公知の技術をさらに適用してもよい。
半導体レーザ10aを形成する場合、半導体層60を形成したのち、SiNからなるマスク161を形成する。次に、半導体層60の層65(n−InGaP層)までを選択的にエッチングする。エッチングは、H2SO4:H22:H2O=3:1:1(体積比)となるようにそれらを混合したエッチング液で行う。次に、HCl:H3PO4=1:3(体積比)となるようにそれらを混合したエッチング液を用いて、層65を除去し、図10(a)に示す構造を形成する。
次に、図10(b)に示すように、DBR50を形成するための層51a〜51cを層64(n−GaAs層)上にMOCVD法などによって形成する。次に、フォトリソ・ドライエッチング工程によって、不要な部分を除去してDBR50を形成する。次に、フォトリソ・リフトオフ工程によって、第1の電極13を形成する。DBR50を形成する工程以外は、半導体レーザ10と同様の方法で形成できる。なお、DBR50は、公知の他の方法で形成してもよい。以上のようにして、第2の半導体レーザジャイロの半導体レーザを形成できる。この半導体レーザと他の部材とを公知の方法で組み立てることによって、本発明のジャイロが得られる。
以上、本発明の実施の形態について例を挙げて説明したが、本発明は、本発明の技術的思想に基づき、他の実施形態に適用できる。
本発明の半導体レーザジャイロは、物体の回転の検出が必要な様々な機器に適用できる。代表的な例としては、姿勢制御装置やナビゲーション装置、手ぶれ補正装置に利用できる。具体的には、本発明のジャイロは、ロケットや飛行機などの航空機、自動車やバイクといった移動手段に利用できる。また、本発明のジャイロは超小型で取り扱いが容易であるという利点を生かし、携帯電話や小型のパーソナルコンピュータといった携帯情報端末、玩具、カメラなどに利用できる。
本発明の第1の半導体レーザジャイロに用いられる半導体レーザの一例を模式的に示す斜視図である。 図1に示した半導体レーザを模式的に示す断面図である。 図1に示した半導体レーザの活性層の平面形状を模式的に示す図である。 図1に示した半導体レーザの機能を説明する図である。 本発明の第2の半導体レーザジャイロに用いられる半導体レーザの一例を模式的に示す斜視図である。 図5に示した半導体レーザの構造を模式的に示す断面図である。 本発明の半導体レーザジャイロの一例を示す(a)一部分解斜視図および(b)一部拡大図である。 図7に示した半導体レーザジャイロにおけるレーザ光の光路を示す模式図である。 本発明の第1の半導体レーザジャイロで用いられる半導体レーザの製造工程の一例を模式的に示す斜視図である。 本発明の第2の半導体レーザジャイロで用いられる半導体レーザの製造工程の一例を模式的に示す断面図である。 従来の光ジャイロの構成を模式的に示す図である。
符号の説明
10、10a 半導体レーザ
11 基板
12 絶縁層
12h 貫通孔
13 第1の電極
14 第2の電極
20 半導体層
21 バッファ層
22 クラッド層
23 光閉じ込め層
24 活性層
24a〜24d (第1から第4の)端面
24f 第1の領域
24s 第2の領域
25 光閉じ込め層
26 クラッド層
27 コンタクト層
32 菱形の経路
32a〜32d (第1から第4の)角部
35 第1のレーザ光
36 第2のレーザ光
50 DBR
51 半導体壁
51aコア層
51b クラッド層
51c キャップ層
103 半導体レーザジャイロ
111 カバー
112 ステム
116 光検出器
116a、116b 受光素子
117 プリズム
151、152 レジスト膜
L1、L2 レーザ光

Claims (11)

  1. 第1および第2のレーザ光を出射する半導体レーザと光検出器とを備える半導体レーザジャイロであって、
    前記光検出器は、前記第1および第2のレーザ光によって干渉縞が形成される位置に配置されており、
    前記半導体レーザは、基板と、前記基板上に積層された活性層と、前記活性層を挟むように配置された第1および第2のクラッド層と、前記活性層にキャリアを注入するための第1および第2の電極とを備え、
    前記第1のレーザ光は、前記活性層内において多角形の経路上を周回するレーザ光(L1)の一部が出射されたレーザ光であり、
    前記第2のレーザ光は、前記経路上を前記レーザ光(L1)とは逆の方向に周回するレーザ光(L2)の一部が出射されたレーザ光であり、
    前記クラッド層は、前記活性層よりも屈折率が低い材料からなり、
    前記クラッド層の厚さが2μm以上である半導体レーザジャイロ。
  2. 前記基板がGaAs基板である請求項1に記載の半導体レーザジャイロ。
  3. 前記多角形の経路は菱形の経路であり、
    前記活性層は、前記菱形の経路の第1、第2、第3および第4の角部に対応する位置に形成された第1、第2、第3および第4の端面を有し、
    対向する前記第1および第2の角部の内角は、前記第3および第4の角部の内角よりも角度が小さく、
    前記第1および第2のレーザ光はともに前記第1の角部に対応する位置に形成された前記第1の端面から出射される請求項1または2に記載の半導体レーザジャイロ。
  4. 前記第2の端面に反射膜が形成されている請求項3に記載の半導体レーザジャイロ。
  5. 前記反射膜は、前記第2の端面側において、前記活性層から前記クラッド層までをカバーするように形成されている請求項4に記載の半導体レーザジャイロ。
  6. 第1および第2のレーザ光を出射する半導体レーザと光検出器とを備える半導体レーザジャイロであって、
    前記光検出器は、前記第1および第2のレーザ光によって干渉縞が形成される位置に配置されており、
    前記半導体レーザは、活性層と前記活性層にキャリアを注入するための第1および第2の電極とを備え、
    前記第1のレーザ光は、前記活性層内において菱形の経路上を周回するレーザ光(L1)の一部が出射されたレーザ光であり、
    前記第2のレーザ光は、前記経路上を前記レーザ光(L1)とは逆の方向に周回するレーザ光(L2)の一部が出射されたレーザ光であり、
    前記第1および第2のレーザ光はともに、前記経路の第1の角部から出射され、
    前記経路の前記第1の角部の反対側の第2の角部に対向するように配置された分布ブラッグ反射鏡をさらに備える半導体レーザジャイロ。
  7. 前記分布ブラッグ反射鏡は、長さがm・(λ/4)の空気スペーサを介して隣接する、長さがk・(λ/4neff)の複数の半導体層を含む請求項6に記載の半導体レーザジャイロ。ただし、mは1以上の奇数であり、λは前記第1および第2のレーザ光の波長であり、kは1以上の奇数であり、neffは前記半導体層の実効屈折率である。
  8. 前記半導体層は、前記活性層よりもバンドギャップが大きい半導体からなる請求項7に記載の半導体レーザジャイロ。
  9. 前記活性層の平面形状が多角環状ではない請求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体レーザジャイロ。
  10. 前記光検出器が複数の受光素子を備える請求項1〜9のいずれか1項に記載の半導体レーザジャイロ。
  11. 前記半導体レーザと前記受光素子とがモノリシックに形成されている請求項10に記載の半導体レーザジャイロ。
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