JP2006192094A - 遊技機 - Google Patents

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孝俊 武本
Masayuki Tsurumi
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Abstract

【課題】遊技者の利益を保証する一方、遊技者のスリルと興奮も十分に喚起することができ、斬新で興趣に富むと共に遊技者に利益を付与する機会を増やすことができる遊技機を提供する。
【解決手段】所定条件の成立に基づき、変動入賞装置150の可動部材152a,152bが第1状態に作動する特別遊技状態を形成し、該特別遊技状態中に遊技球が特別入賞領域155に入賞すると、該特別遊技状態を繰り返し実行し、該特別遊技状態中において変動入賞装置150は一定数の遊技球を受け入れる。また始動条件の成立に基づき表示装置330で可変表示を実行し、該可変表示の結果が当たり態様に確定した場合、可変入賞装置170を第1状態に一時的に作動し、該作動中の可変入賞装置170に遊技球が所定数以上入賞した場合、遊技者に前記特別遊技状態とは別の遊技価値を付与する。
【選択図】図1

Description

本発明は、遊技球を打ち出す遊技領域に、遊技者に有利な第1状態と不利な第2状態とに作動する可動部材と、該可動部材が第1状態の時に受け入れた遊技球を普通の入賞とする一般入賞領域および特別の入賞とする特別入賞領域と、を有する変動入賞装置を設けた遊技機に関する。
従来、この種の遊技機としてパチンコ機が一般に広く知られているが、パチンコ機にも色々な種類があり、例えば、次のような遊技性を備えた機種(羽根物)が存在する。
すなわち、遊技領域に打ち出された遊技球が始動口に入賞すると、メイン役物である変動入賞装置に設けられている一対の可動翼が1〜2回だけ0.5秒程度開き、この開いた時に変動入賞装置の内部に取り込まれた遊技球が、Vゾーンと呼ばれる特別入賞領域に入賞すると、前記一対の可動翼が18回など複数回開放する特別遊技状態が発生する。
前記特別遊技状態中に、前記変動入賞装置の内部に取り込まれた遊技球が前記特別入賞領域に入賞すると、特別遊技状態が所定回数(例えば8ラウンド)を限度に繰り返し形成される。特別遊技状態の1ラウンドは、前記一対の可動翼が18回など複数回開放するか、変動入賞装置の内部に10個の遊技球が入賞すると、終了するが、次のラウンドに継続するための条件として前記特別入賞領域に遊技球が入賞すると、その時点で現在のラウンドは途中でも終了し、次のラウンドに移行するように一般的には制御されていた。
従って、前記特別遊技状態中に変動入賞装置の特別入賞領域に遊技球が入賞しなければ、特別遊技状態は最終ラウンドまで継続しない途中で終了してしまい、その後継続する可能性もない。また、前記特別遊技状態が最終ラウンドまで繰り返し実行されたとしても、各ラウンドごとに変動入賞装置への入賞球が未だ少ない時点でいきなり特別入賞領域に入賞した場合、変動入賞装置への入賞に応じて払い出される賞球の数も当然少なくなる。そのため、せっかくの特別遊技状態の継続による遊技価値も著しく減殺され、遊技に対する遊技者の期待感や興味の低下を招くという問題があった。
また、従来一般の遊技機(羽根物)が抱える問題を解決する新しい羽根物タイプの遊技機として、例えば、特許文献1に開示されているような遊技機が既に提案されている。この遊技機では、特別遊技状態が一旦発生したら必ず次のラウンドに移行させて特別遊技状態を継続させることができ、これによって従来一般の羽根物タイプの仕様の範囲内で、遊技者にとって最高の条件で特別遊技状態が実行され、最高の遊技価値の付与が保証されるようになっていた。
すなわち、変動入賞装置内に、特別入賞領域への遊技球の入賞を規制する入賞規制手段を設けると共に、特別遊技状態中における変動入賞装置が受け入れた遊技球を検出する検出器を設け、電気的制御装置により、検出器からの信号に基づき入賞規制手段を制御することで、特別遊技状態中に9個目の入賞球を検出した時に、前記入賞規制手段等を動作させて、10個目の入賞球だけを特別入賞領域へ入賞させるように構成している。これにより、各ラウンドごとに最高の入賞球数である10個目で、必ず次のラウンドに移行するための条件を満たすことになり、誰でも最高の条件で遊技が行えるようになる。
さらに、前記特許文献1に記載の遊技機を含めた従来一般の羽根物タイプ以外に、権利物と称されるパチンコ機も広く知られていた。前記権利物のタイプとして、例えば、特許文献2に開示されているような遊技機が既に提案されている。前記特許文献2に開示された遊技機では、始動入賞口に遊技球が入賞すると、可変表示装置で各種図柄のスクロール表示が開始される。
前記スクロール表示の結果が当たり態様に確定すると、可変入賞装置が一時的に開状態に作動し、該作動中の可変入賞装置に所定数以上の遊技球が入賞した場合、遊技価値が付与される。前記遊技価値として、権利が発生することにより所定回数を限度に次回以降の当たり態様が確定する確率が高くなると共に、大入賞口が所定条件に基づき遊技球の所定個数入賞あるいは所定時間経過後に繰り返し開閉する。また、前記可変入賞装置や前記大入賞口の作動中に、単位時間当たりの遊技球の発射球数の上限値が通常時より高い値に変更される。
特公平5−68276号公報 特開2001−112951号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載の遊技機では、遊技方法がほぼ特定のパターンに定型化されてしまっており、遊技内容がマンネリとなり易く新鮮味に欠ける傾向にあった。特に、特別遊技状態が発生するための条件が成立しなかった場合や、特別遊技状態が次のラウンドに移行できなかった場合のように、遊技者の落胆が大きい場面が多いのに対して、特別遊技状態以外には遊技者が特別な利益を得られるような機会はなく、遊技が単調となり易く興趣に欠けるという問題があった。
また、特許文献1に記載の遊技機は、従来一般の羽根物に関して設定された仕様(すなわち、特別遊技状態中に変動入賞装置の特別入賞領域に遊技球が入賞すると、その時点でラウンドが終了して次のラウンドに進むという制御)を前提とし、このような仕様に合わせて、変動入賞装置内における遊技球の入賞の機械的な規制を電気的に制御するように構成したものであり、遊技球の入賞を規制する入賞規制手段等の機械的な構造が複雑であり部品点数が多いと共に、該入賞規制手段等の電気的な制御も面倒であり、コストアップの要因となっていた。
また、特許文献1に記載の遊技機では、従来の変動入賞装置において特別入賞領域に遊技球が入賞するという偶然性にまかせていた遊技過程を、入賞規制手段等の制御により強制的に必ず入賞させて特別遊技状態を継続させるようにしているが、このことが却って、偶然性に伴う遊技者のスリルと興奮をなくしてしまうという結果を招き、特別遊技状態に対する遊技者の興趣も徐々に低下するという問題があった。
さらに、前記特許文献2に記載の権利物タイプの遊技機では、遊技球の発射球数を変更できるように工夫しているが、遊技方法はあくまで権利物の特定のパターンに定型化されており、遊技の興趣を高めるための方策として、羽根物タイプの遊技機に権利物の遊技内容を組み合わせることを示唆するような記載もない。ここで、特許文献1,2の遊技機を組み合わせたとしても、現在は法規制上認められている羽根タイプ(羽根物の大入賞口)とアタッカータイプ(権利物の大入賞口)の2つの大入賞口を混在させ、相互に関連するような全く新しいタイプの遊技内容は全く想起し得るものではなかった。
本発明は、以上のような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、羽根物の遊技内容と権利物の遊技内容を組み合わせ、これらを相互に関連させた特別な態様による斬新で興趣に富んだ遊技内容を実現し、特別遊技状態においては、一定数の遊技球を受け入れることで遊技者の利益を保証する一方、特別入賞領域への遊技球の入賞に関しては別段制御することなく偶然性にまかせることにより、遊技者のスリルと興奮も十分に喚起することができ、しかも、特別遊技状態以外に遊技者に利益を付与する機会を増やすことにより、多くの遊技者を魅了することができる遊技機を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項の発明に存する。
[1]遊技球を打ち出す遊技領域(17)に、遊技者に有利な第1状態と不利な第2状態とに作動する可動部材(152a,152b)と、該可動部材(152a,152b)が第1状態の時に受け入れた遊技球を普通の入賞とする一般入賞領域(154)および特別の入賞とする特別入賞領域(155)と、を有する変動入賞装置(150)を設けた遊技機(1)において、
所定条件の成立に基づき、前記可動部材(152a,152b)を第1状態に作動する特別遊技状態を形成し、該特別遊技状態中に遊技球が前記特別入賞領域(155)に入賞したことを条件として、該特別遊技状態を繰り返し形成し、各特別遊技状態を、前記特別入賞領域(155)への遊技球の入賞の有無に関わらず、前記変動入賞装置(150)が一定数の遊技球を受け入れるまで継続する特別遊技形成手段(1200)と、
複数種類の識別情報を可変表示する表示装置(330)と、
所定の始動条件の成立に基づき、前記表示装置(330)で可変表示を実行する表示制御手段(1700a)と、
前記変動入賞装置(150)とは別に、遊技者に有利な第1状態と不利な第2状態とに作動可能な可変入賞装置(170)と、
前記可変表示の結果が当たり態様に確定した場合、前記可変入賞装置(170)を第1状態に一時的に作動し、該作動中の可変入賞装置(170)に遊技球が所定数以上入賞した場合、遊技者に前記特別遊技状態とは別の遊技価値を付与する遊技制御手段(1100,1150)と、を有し、
前記特別遊技形成手段(1200)は、前記遊技価値の付与が決定された際、前記特別遊技状態中であった場合には該特別遊技状態を途中で一旦保留し、前記遊技価値の付与が終了した後、一旦保留していた前記特別遊技状態の形成を再開する特別遊技保留手段(1210)を含むことを特徴とする遊技機(1)。
[2]遊技球を打ち出す遊技領域(17)に、遊技者に有利な第1状態と不利な第2状態とに作動する可動部材(152a,152b)と、該可動部材(152a,152b)が第1状態の時に受け入れた遊技球を普通の入賞とする一般入賞領域(154)および特別の入賞とする特別入賞領域(155)と、を有する変動入賞装置(150)を設けた遊技機(1)において、
所定条件の成立に基づき、前記可動部材(152a,152b)を第1状態に作動する特別遊技状態を形成し、該特別遊技状態中に遊技球が前記特別入賞領域(155)に入賞したことを条件として、該特別遊技状態を繰り返し形成し、各特別遊技状態を、前記特別入賞領域(155)への遊技球の入賞の有無に関わらず、前記変動入賞装置(150)が一定数の遊技球を受け入れるまで継続する特別遊技形成手段(1200)と、
複数種類の識別情報を可変表示する表示装置(330)と、
所定の始動条件の成立に基づき、前記表示装置(330)で可変表示を実行する表示制御手段(1700a)と、
前記変動入賞装置(150)とは別に、遊技者に有利な第1状態と不利な第2状態とに作動可能な可変入賞装置(170)と、
前記可変表示の結果が当たり態様に確定した場合、前記可変入賞装置(170)を第1状態に一時的に作動し、該作動中の可変入賞装置(170)に遊技球が所定数以上入賞した場合、遊技者に前記特別遊技状態とは別の遊技価値を付与する遊技制御手段(1100,1150)と、を有し、
前記遊技制御手段(1100,1150)は、前記特別遊技状態が形成される際、前記遊技価値の付与中であった場合には該遊技価値の付与を一旦保留し、前記特別遊技状態が全て終了した後、一旦保留していた前記遊技価値の付与を再開する遊技価値保留手段(1160)を含むことを特徴とする遊技機(1)。
[3]遊技者に有利な第1状態と不利な第2状態とに作動可能な大入賞口(161)を有し、
前記遊技制御手段(1100,1150)は、前記大入賞口(161)を第1状態に繰り返し作動することにより前記遊技価値を形成することを特徴とする[1]または[2]に記載の遊技機(1)。
[4]前記変動入賞装置(150)に、前記特別入賞領域(155)への遊技球の入賞確率に影響を与える入賞誘導手段(156)を設け、
前記入賞誘導手段(156)は、遊技球が前記特別入賞領域(155)へ入賞し易い遊技者にとって有利な誘導状態ないし通常の誘導状態に調整可能であることを特徴とする[1],[2]または[3]に記載の遊技機(1)。
[5]前記入賞誘導手段(156)は、左右に傾動動作が可能な横長の誘導バー部材から成り、左側あるいは右側に傾動した傾動姿勢と、傾動しない非傾動姿勢とに傾動可能であり、
前記誘導バー部材は、前記非傾動姿勢にある時、その左右の端部から中央部に向かって下方に傾斜しており、該中央部に、非傾動姿勢にある時、中央部に誘導された遊技球を下方にある前記特別入賞領域(155)へ向けて落下させる中央口(156a)を有することを特徴とする[4]に記載の遊技機(1)。
[6]前記入賞誘導手段(156)は、前記誘導バー部材の中央部における前記中央口(156a)以外に、誘導バー部材上に載った遊技球を左右の端部に至る前に下方へ落下させる落下口(156b)を有することを特徴とする[5]に記載の遊技機(1)。
[7]前記入賞誘導手段(156)は、前記誘導バー部材の中央部における前記中央口(156a)以外に、誘導バー部材上に載った遊技球が入り込み、前記非傾動姿勢にある時に遊技球を保持する一方、前記傾動姿勢にある時に遊技球が転がり出る受入溝(156c)を有することを特徴とする[5]または[6]に記載の遊技機(1)。
[8]前記入賞誘導手段(156)は、前記左右の傾動動作における振幅を調整可能であることを特徴とする[5],[6]または[7]に記載の遊技機(1)。
[9]前記入賞誘導手段(156)は、前記左右の傾動動作における傾動速度を調整可能であることを特徴とする[5],[6],[7]または[8]に記載の遊技機(1)。
[10]前記入賞誘導手段(156)は、前記左右の傾動動作とは別に上下方向における高さ位置を調整可能であることを特徴とする[5],[6],[7],[8]または[9]に記載の遊技機(1)。
前記本発明は次のように作用する。
前記[1]に記載の遊技機(1)によれば、遊技球を遊技領域(17)に打ち出す遊技中に所定条件が成立すると、特別遊技形成手段(1200)により、変動入賞装置(150)にある可動部材(152a,152b)が遊技球を受け入れ易い第1状態に変動する特別遊技状態が形成される。前記所定条件としては、例えば一般の遊技機(羽根物)と同様に、遊技領域(17)に打ち出された遊技球が先ず始動口(21a〜21c)に入賞し、該入賞に基づき変動入賞装置(150)の可動部材(152a,152b)が1ないし数回だけ第1状態に作動した際に、該変動入賞装置(150)の内部に取り込まれた遊技球が、一般入賞領域(154)ではなく特別入賞領域(155)に入賞したこと等に設定するとよい。
前記特別遊技状態が一旦形成されると、該特別遊技状態中において、前記変動入賞装置(150)が受け入れた遊技球が前記特別入賞領域(155)に入賞することを条件として、前記特別遊技形成手段(1200)により前記特別遊技状態が繰り返し形成される。すなわち、前記特別遊技状態の1ラウンドが一旦終了しても、該1ラウンド中に前記特別入賞領域(155)に遊技球が入賞することを条件として、次ラウンドにかかる特別遊技状態が継続して形成されることになり、遊技性が高められる。
しかも、前記特別遊技状態中において、前記変動入賞装置(150)は、前記特別入賞領域(155)への遊技球の入賞の有無に関わらず、一定数の遊技球を受け入れるように制御される。本遊技機(1)では、従来一般の遊技機(羽根物)とは異なり、次のラウンドに継続する条件となる前記特別入賞領域(155)に遊技球が入賞しても、その時点で未だ変動入賞装置(150)に一定数の遊技球が受け入れられていなければ、一定数の遊技球を受け入れるまで特別遊技状態が途中で終了することはない。
それにより、従来一般の遊技機(羽根物)の仕様に準拠した複雑な制御を行うことなく、前記特別遊技状態中において、一定数の遊技球の入賞に基づく賞出により遊技者が得られる利益を保証することが可能になる。このように本遊技機(1)では、前記特別遊技状態中において、前記変動入賞装置(150)は、前記特別入賞領域(155)への遊技球の入賞の有無に関わらず、一定数の遊技球を受け入れるようになっているが、前記変動入賞装置(150)の内部に受け入れられた遊技球を、必ず前記特別入賞領域(155)へ入賞させるものではない。
すなわち、本遊技機(1)では、前記特別遊技状態において遊技者の利益を保証する一方、前記特別遊技状態において前記特別入賞領域(155)へ遊技球を強制的に入賞させることはなく、偶然性にまかせている。それにより、前記変動入賞装置(150)に一定数まで受け入れられる遊技球のうち、ごく稀に1個も前記特別入賞領域(155)に入賞しなければ、新たな特別遊技状態は継続しないので、それだけ遊技におけるリスクも存在し、遊技者のスリルと興奮を十分に喚起することもできる。
以上のような羽根物タイプの遊技内容とは別に、所定の始動条件が成立すると、表示制御手段(1700a)により、表示装置(330)において複数種類の識別情報の可変表示が実行される。前記始動条件としては、例えば遊技領域(17)に打ち出された遊技球が始動口(21a〜21c)に入賞すること等に設定するとよく、前述した羽根物タイプにおける前記所定条件の一過程として、該所定条件と前記始動条件とがほぼ同時期に連続して成立する場合もあり得る。
前記可変表示の結果が当たり態様に確定した場合には、遊技制御手段(1100,1150)により、前記変動入賞装置(150)とは別にある可変入賞装置(170)が第1状態に一時的に作動し、かつ該作動中の可変入賞装置(170)に遊技球が所定数以上入賞した場合には、遊技者に前記特別遊技状態とは別の遊技価値が付与される。前記遊技価値は、例えば権利物の遊技内容として、権利を発生させることで所定回数を限度に次回以降の当たり態様が確定する確率を高く変動させると共に、大入賞口(161)を所定条件に基づき遊技球が所定個数入賞あるいは所定時間経過するまで開く開閉動作を繰り返すように設定するとよい。
前記遊技価値の付与と前記特別遊技状態の形成とは、同時期に重複してそれぞれが成立する条件を満たすことがあり得るが、前記特別遊技形成手段(1200)に含まれる特別遊技保留手段(1210)は、前記遊技価値の付与が決定された際、前記特別遊技状態中であった場合には該特別遊技状態を途中で一旦保留し、前記遊技価値の付与が終了した後、一旦保留していた前記特別遊技状態の形成を再開する。
このように前記遊技価値の付与と前記特別遊技状態の形成とが同時期に重複した場合には、既に発生している特別遊技状態を途中で終了することなく一旦保留し、前記遊技価値の付与を優先して実行し、該遊技価値の付与が全て終了した後、一旦保留していた前記特別遊技状態の形成を再開することで、遊技者に前記遊技価値と前記特別遊技状態との2つの利益の享受を、互いに減殺することなく別々に全て保証することができる。
また、前記[2]に記載の遊技機(1)によれば、前記遊技制御手段(1100,1150)に含まれる遊技価値保留手段(1160)は、前記特別遊技状態が形成される際、前記遊技価値の付与中であった場合には該遊技価値の付与を一旦保留し、前記特別遊技状態が全て終了した後、一旦保留していた前記遊技価値の付与を再開する。このように前記特別遊技状態の形成を、前記遊技価値の付与よりも優先的に実行するように制御してもよい。
また、前記[3]に記載の遊技機(1)によれば、遊技者に有利な第1状態と不利な第2状態とに作動可能な大入賞口(161)を有し、前記遊技制御手段(1100,1150)により、前記大入賞口(161)を第1状態に繰り返し作動することにより前記遊技価値を形成する。このような大入賞口(161)の作動によって、前記特別遊技状態の形成以外にも遊技者に利益を付与する機会を増やすことができ、より多くの遊技者を魅了することができる。
さらにまた、本遊技機(1)では、前記変動入賞装置(150)の前記特別入賞領域(155)へ遊技球を強制的に入賞させることはないが、前記[4]に記載した遊技機(1)のように、変動入賞装置(150)に入賞誘導手段(156)を設けて、この入賞誘導手段(156)によって、前記特別入賞領域(155)へ遊技球が入賞するか否かが大きく左右されるようにしてもよい。
前記入賞誘導手段(156)が、前記特別入賞領域(155)への遊技球の入賞確率に影響を与えることにより、特別遊技状態が形成される可能性を高めたり、特別遊技状態が繰り返し実行される可能性を高めるように、任意に調整することができる。ここで前記入賞誘導手段(156)は、遊技球が特別入賞領域(155)へ入賞し易い遊技者にとって有利な誘導状態ないし通常の誘導状態に調整可能とすればよい。
前記有利な誘導状態とは、特別入賞領域(155)へ遊技球を強制的に入賞させる複雑な状態ではなく、前記通常の誘導状態よりも単に入賞し易い程度の状態であれば足りる。また、前記入賞誘導手段(156)は、有利な誘導状態と通常の誘導状態とに択一的に動作するものに限らず、有利な誘導状態と通常の誘導状態との間で、様々な状態に無段階に調整できるようにするとよい。
前記入賞誘導手段(156)は具体的には例えば、前記[5]に記載した遊技機(1)のように、左右に傾動動作が可能な横長の誘導バー部材によって構成するとよく、この誘導バー部材を、左側あるいは右側に傾動した傾動姿勢と傾動しない非傾動姿勢とに傾動可能に、変動入賞装置(150)の内部に支持する。
前記誘導バー部材は、非傾動姿勢にある時、その左右の端部から中央部に向かって下方に傾斜しており、該中央部に、中央部に誘導された遊技球を下方の特別入賞領域(155)へ向けて落下させる中央口(156a)を設ければ、前記入賞誘導手段(156)が非傾動姿勢に維持されている状態や、非傾動姿勢になる回数が多い状態、あるいは非傾動姿勢になる時間が長い状態において、特別入賞領域(155)に遊技球が入賞し易くなる有利な誘導状態となる。
一方、前記入賞誘導手段(156)が傾動姿勢にある時、その左右の一方の端部から他方の端部に向かって大きく傾斜することになり、一方の端部から他方の端部に向かって勢いよく遊技球が流下して、その勢いで前記中央口(156a)に入り難くなる。そのため、入賞誘導手段(156)が傾動姿勢に維持されている状態や、傾動姿勢になる回数が多い状態、あるいは傾動姿勢になる時間が長い状態において、特別入賞領域(155)に遊技球が入賞し難い通常の誘導状態となる。
ここで、前記[6]に記載した遊技機(1)のように、前記入賞誘導手段(156)に、誘導バー部材の中央部における前記中央口(156a)以外に、誘導バー部材上に載った遊技球を左右の端部に至る前に下方へ落下させる落下口(156b)を設けるとよい。これにより、前記誘導バー部材の傾斜角度や傾動速度の如何によって、前記入賞誘導手段(156)上を転がる遊技球が前記中央口(156a)まで到達せずに、前記落下口(156b)から下方へ落下する場合も生じるため、遊技球のいっそうバリエーションに富む入賞形態を演出することができる。
また、前記[7]に記載したように、前記入賞誘導手段(156)に、前記誘導バー部材の中央部における前記中央口(156a)以外に、前記誘導バー部材上に載った遊技球が入り込み、前記非傾動姿勢にある時に遊技球を保持する一方、前記傾動姿勢にある時に遊技球が転がり出る受入溝(156c)を設けてもよい。これにより、前記誘導バー部材の傾斜角度や傾動速度の如何によって、前記入賞誘導手段(156)上を転がる遊技球が、一旦前記受入溝(156c)にはまったり、さらに前記受入溝(156c)から転がり出て、左右の端部に至ったり、前記中央口(156a)から落下する場合も生じるため、遊技球のいっそうバリエーションに富む入賞形態を演出することができる。
また、前記[8]に記載した遊技機(1)のように、前記入賞誘導手段(156)を、左右の傾動動作における振幅を調整可能とすれば、前記変動入賞装置(150)が見た目の変化も相俟っていっそう多様な形態に変化するから、前記変動入賞装置(150)におけるゲームがさらに興趣に富むものとなり、遊技者を惹き付けることができる。
また、前記[9]に記載した遊技機(1)のように、前記入賞誘導手段(156)を、左右の傾動動作における傾動速度を調整可能としてもよく、前述した傾動動作における振幅の調整と同様に、変動入賞装置(150)が見た目の変化も相俟っていっそう多様な形態に変化するから、変動入賞装置(150)におけるゲームがさらに興趣に富むものとなり、遊技者を惹き付けることができる。
また、前記[10]に記載したように、前記入賞誘導手段(156)を、左右の傾動動作とは別に上下方向における高さ位置を調整可能としても面白い。前記入賞誘導手段(156)の高さ位置を低くして前記特別入賞領域(155)からの距離を縮めるほど、前記特別入賞領域(155)に対する遊技球の入賞度合いは高くなる。このような入賞誘導手段(156)の高さ位置は、例えば、予め設定した低、中、高の3段階等に調整できるようにするとよい。
本発明に係る遊技機によれば、所定条件が成立したことにより、変動入賞装置の可動部材を第1状態に作動する特別遊技状態を発生させ、該特別遊技状態中において、変動入賞装置が受け入れた遊技球が特別入賞領域に入賞したことにより、特別遊技状態を繰り返し実行可能とし、特別遊技状態中において、変動入賞装置は、特別入賞領域への遊技球の入賞の有無に関わらず、一定数の遊技球を受け入れ可能としたから、発生した特別遊技状態では最高の入賞数に応じた賞球を得られるようにして遊技者の利益を保証する一方、特別入賞領域へ遊技球を強制的に入賞させることもなく、特別遊技状態の継続に関しては偶然性にまかせることにより、遊技者のスリルと興奮も十分に喚起することができる。
しかも、所定の始動条件の成立に基づき表示装置で可変表示を実行し、該可変表示の結果が当たり態様に確定した場合、前記変動入賞装置とは別の可変入賞装置を第1状態に一時的に作動し、該作動中の可変入賞装置に遊技球が所定数以上入賞した場合、遊技者に前記特別遊技状態とは別の遊技価値を付与するから、前述した羽根物の遊技内容に権利物の遊技内容が組み合わされることになり、相互に関連した特別な態様による斬新で興趣に富んだ遊技内容を提供することができる。また、特別遊技状態以外に遊技者に利益を付与する機会が増えることになり、より多くの遊技者を魅了することができる。
さらに、前記遊技価値の付与が決定された際、前記特別遊技状態中であった場合には該特別遊技状態を途中で一旦保留し、前記遊技価値の付与が終了した後、一旦保留していた前記特別遊技状態の形成を再開したり、あるいは、前記特別遊技状態が形成される際、前記遊技価値の付与中であった場合には該遊技価値の付与を一旦保留し、前記特別遊技状態が全て終了した後、一旦保留していた前記遊技価値の付与を再開することにより、前記遊技価値の付与と前記特別遊技状態の形成とが同時期に重複した場合であっても、遊技者に前記遊技価値と前記特別遊技状態との2つの利益の享受を、互いに減殺することなく別々に全て保証することができ、いっそう遊技の興趣を向上させることができる。
以下、図面に基づき本発明を代表する実施の形態を説明する。
図1〜図26は、本発明の実施の形態に係る遊技機を示している。
本実施の形態に係る遊技機1は、遊技盤2に遊技球(以下「球」とも称する。)を発射するゲームで、発射された遊技球が落下する過程で遊技盤2にある各種役物や入賞口に入賞すると、遊技者に賞球を払い出すなど所定の利益を付与するものである。
先ず、遊技機1全体の概要を説明する。
図1に示すように、遊技機1は、遊技中に発生した特別遊技状態を点灯によって報知する遊技機状態ランプ422と、額縁状に形成され正面のガラスを固定するガラス枠11と、該ガラス枠11の開放を検出するためのガラス枠開放検出スイッチ132と、遊技者によって発射された遊技球が落下しつつ移動し、ゲームを進行させるための各種役物等が取り付けられて着脱自在な遊技盤2を有している。
ガラス枠11の下部表面には、貸球や賞球を貯留する上受け皿3と、該上受け皿3から溢れた球を貯留する下受け皿4と、前記上受け皿3に貯留した球を抜き出すための上受け皿球抜きレバー7と、前記下受け皿4に貯留した球を抜き出すための下受け皿球抜きレバー8と、遊技者が遊技球の発射操作を行うためのハンドル5とが設けられている。また、ハンドル5には、球の発射を停止するための発射停止スイッチ652が設けられている。なお、下受け皿4の傍らには、喫煙者用の灰皿6も設けられている。
図2は、遊技機1の背面図である。遊技機1の背面には、各種機能別の制御基板と部品等が配設されている。ここで制御基板として、遊技全体の動作を管理し制御する主基板100と、該主基板100からの指示情報をパラレル通信により受信し賞球の払い出し動作の制御を行う払出制御基板200が設けられている。また制御基板として、球の発射を制御する発射制御基板600と、該発射制御基板600によって制御される発射モータ653と各基板に所定の電力を供給する電源基板700と、外部機器と接続し枠用外部情報(賞球信号、球切れ信号)を出力するための枠用外部端子板800も設けられている。
さらに、保護カバー93内には、表示器制御基板300、ランプ制御基板400、音声制御基板500等が遊技盤2の背面側に設けられている。それぞれの制御基板は専用のケースに納められ、外部からのゴミや他の設備機器からのこぼれ球、さらには静電気、電気ノイズからも保護されるようにしている。中でも主基板100のケースは、専用のネジを使用し所定の回数だけ開閉できる構造となっている。
次に、遊技球補給装置から受ける球の流路について説明する。
図2において、遊技球補給装置(図示せず)から補給された球は、遊技機上部のタンクユニット90に貯留され、賞球の払い出し動作が行われる度に、球はシュートユニット91、払出ユニット92を通過し上受け皿3へ送出される。
前記タンクユニット90は、遊技球補給装置から補給される球を貯留するものであり、該タンクユニット90の底面には、賞球タンク球有無スイッチ801と球ならし94が設けられている。賞球タンク球有無スイッチ801は、タンクユニット90に貯留される球の有無を検出するスイッチであり、貯留する球の重みによってスイッチが入力され、その検出信号は枠用外部端子板800を経由し外部へ出力される。
前記球ならし94は、シュートユニット91のレーンを流れる球が球圧により隆起しないように球を均すためのものである。タンクユニット90の底面は傾斜しており、シュートユニット91と接合する部分に球が集合し落下する構造になっている。シュートユニット91は、前記タンクユニット90から流下してくる球を2つのレーンに分けて整列させる。球が払出ユニット92に向かう途中では、前記球ならし94によって球圧による隆起が押さえられるが、さらに球ならし95によってより効果的に球を均すようにし、払出ユニット92へ送り込むように設定されている。
また、シュートユニット91の球通路上には、シュート球切れスイッチ131が設けられている。シュート球切れスイッチ131は、払出ユニット92までの球の有無を検出するスイッチであり、その検出信号は主基板100に入力され球の有無が監視される。このシュート球切れスイッチ131は、前記賞球タンク球有無スイッチ801と用途は類似するが、主基板100との接続の有無が大きな違いとなる。
払出ユニット92は、前記上受け皿3までの球通路を形成すると共に、球通路上に、球を送り出すための払出モータ222と、球の流れ(落下)を抑制する払出停止ソレノイド223と、賞球を検出するための賞球検出スイッチ130等が設けられている。払出モータ222と払出停止ソレノイド223は、前記払出制御基板200と接続されて制御される。
主基板100から払出制御基板200に所定の球の払出要求があると、払出制御基板200は、払出モータ222と払出停止ソレノイド223によって球を上受け皿3へ送出する。なお、賞球検出スイッチ130は主基板100に接続され、払出制御基板200と同様に所定の球数のカウントを行い、より正確に払出が行われたことを確認できるようにしている。
前記上受け皿3からの溢れ球が下受け皿4へ流下するように形成された球通路上には、オーバーフロースイッチ133が設けられている。前記下受け皿4に貯留した球が一杯になり、該オーバーフロースイッチ133の設置位置まで球が達すると、その貯留した球の球圧によってスイッチが入力され、その検出信号は主基板100へ入力される。主基板100は前記オーバーフロースイッチ133の入力を検出すると、払出制御基板200に対して球の発射を停止するように指示情報を出力する。
図3は、遊技盤2の正面図である。遊技盤2の正面には、発射された球を遊技領域17へ導くための誘導レール16と、遊技領域17に導かれた遊技球の流れに変化を与えるための障害釘(図示せず)や風車15と、複数の始動口21a〜21cと、遊技者に有利な第1状態と不利な第2状態とに作動する可動部材152a,152bを有する変動入賞装置150と、この変動入賞装置150とは別に、遊技者に有利な第1状態と不利な第2状態とに作動する可変入賞装置170と、大入賞口161を有する大入賞装置160と、複数種類の識別情報を可変表示する表示装置330等が設けられている。
また、遊技盤2の最下部には、遊技球が遊技領域17内の各入賞口の何れにも入らず落下した球を、遊技機1外に排出するためのアウト口29が設けられている。アウト口29に球が入った場合には、遊技者に何らの特典も与えられず、賞球の払い出しも行われない。一方、遊技盤2の上部の角近くには、装飾ランプとして、サイドケースランプ423やサイドLED428等が設けられている。
前記入賞口としては、前記各始動口21a〜21cの他、右袖入賞口22a、左袖入賞口22b等が設けられている。遊技球が各入賞口に入賞すると、各入賞口に付設されたスイッチにより入賞球が検出され、入賞球が検出される度に各入賞口に割り当てられた所定の賞球が払い出される。
図4は、遊技盤2を示す背面図である。遊技盤2の背面には、既に図2で示したものと同様に、各種の制御基板やその関連部品等が組み付けられている。制御基板としては、前記装飾ランプの制御を行うランプ制御基板400、音声の制御を行う音声制御基板500、外部機器と接続し盤用外部情報を出力するための盤用外部端子板850等が設けられている。
各入賞口の入賞球を検出するためのスイッチとして、始動口スイッチ121a〜121c、右袖入賞口スイッチ122a、左袖入賞口スイッチ122b、大入賞装置スイッチ163、可変入賞装置スイッチ173等が各入賞口付近に設置されている。各入賞口のスイッチは、それぞれの入賞口付近に設けているが、入賞球が遊技機1外に排出されるまでの通路上に配置することもできる。
各入賞口に球が入賞すると、各入賞口スイッチにより検知され、検知される度に、各入賞口ごとに割り当てられた次の所定の賞球の払い出しが行われる。各始動口21a〜21cには5個、可変入賞装置170、右袖入賞口22a、左袖入賞口22bには8個等と割り当てられている。また、変動入賞装置150や大入賞装置160に球が入賞した場合には、球が入賞する度に15個の賞球が払い出されるように割り当てられている。なお、賞球数の割り当ては入賞口ごとに固定化しているが、遊技機1の機種の仕様に応じて任意に変更することもできる。
また、役物を作動(可変動作)させる関連装置には、変動入賞装置150が有する一対の可動部材152a,152bを、それぞれ別々に作動させる変動入賞装置ソレノイド134a,134bや、可変入賞装置170が有する一対の可動片171,171を、それぞれ同時に作動させる可変入賞装置ソレノイド172や、大入賞装置160の大入賞口161を開閉するための大入賞装置ソレノイド162等が設けられている。なお、各始動口21a〜21cがそれぞれ有する一対の可動片を、普通電動役物ソレノイドによって開閉動作するように構成してもよい。
次に、遊技盤2上の主要な構成要素についてさらに詳細に説明する。
前記複数の始動口21a〜21cである、中央の始動口21a、右側の始動口21b、左側の始動口21cは、一般に始動チャッカーと称されるものであり、本実施の形態では合計3個設けられている。3つの始動口21a〜21cに遊技球が入賞した場合に、各始動口21a〜21cごとに対応した態様で、変動入賞装置150の可動部材152a,152bが第1状態に作動するように設定されている。前記各始動口21a〜21cの何れかに遊技球が入賞することが、後述する特別遊技状態を発生させる「所定条件」の最初の過程として定められている。
詳しくは本実施の形態の場合、右側の始動口21bに遊技球が入賞すると、変動入賞装置150の右側の可動部材152aが例えば0.5秒ほど第1状態に作動し、左側の始動口21cに遊技球が入賞すると、変動入賞装置150の左側の可動部材152bが例えば0.5秒ほど第1状態に作動し、中央の始動口21aに遊技球が入賞すると、変動入賞装置150の一対の可動部材152a,152bが両方とも例えば0.5秒ほど第1状態に作動するように設定されている。
もちろん、ここで説明した一対の可動部材152a,152bの変動の態様は単なる一例にすぎない。他に例えば、左右の始動口21b,21cに遊技球が入賞すると、変動入賞装置150の一対の可動部材152a,152bの両方が1回だけ、例えば0.5秒ほど第1状態に変動し、中央の始動口21aに遊技球が入賞すると、変動入賞装置150の一対の可動部材152a,152bの両方が2回繰り返し、例えば0.5秒ずつ第1状態に変動するように設定してもよい。
また、前記各始動口21a〜21cの何れかに遊技球が入賞することは、後述する表示装置330において可変表示を実行するための「始動条件」として定められている。前記始動条件の成立は、前記大入賞口161を作動させたり、後述する権利を発生させるための一連の遊技過程の最初の条件として定められている。
前記各始動口21a〜21cは、図5,図6に示すように、それぞれ遊技球の入賞を検知する始動口スイッチ121a〜121cを内部に備えている。各始動口スイッチ121a〜121cは入賞球を検知してONになると、それぞれ固有の検知信号を主基板100に出力するものである。なお、各始動口スイッチ121a〜121cは、具体的には例えば光センサ、近接センサ、あるいは磁気センサ等の各種センサにより構成すればよい。
前記変動入賞装置150は機械式のメイン役物であり、遊技球を受け入れ易く遊技者に有利な第1状態と、遊技球を受け入れにくく遊技者に不利な第2状態とに作動する可動部材152a,152bと、該可動部材152a,152bが第1状態において受け入れた遊技球を普通の入賞とする一般入賞領域154および特別の入賞とする特別入賞領域155とを有する。図3に示すように、変動入賞装置150は、その上端側が受入口151として開口するケース状に形成されており、可動部材152a,152bは、前記受入口151の上側で水平方向に作動可能に一対設けられている。
図13に示すように、一対の可動部材152a,152bは、左右に離隔して前記受入口151を開放する第1状態と、左右に近接して前記受入口151を閉鎖する第2状態とに、それぞれ別々に水平方向に作動可能である。すなわち、各可動部材152a,152bは、双方が第1状態に維持される状態(図13(c)参照)と、双方が第2状態に維持される状態(図14(a)参照)と、何れか一方が第1状態に維持され他方が第2状態に維持される状態(図13(a),(b)参照)とに制御される。
前記各可動部材152a,152bは、それぞれの裏側の遊技盤2上に配設された水平方向に延びるガイドレール(図示せず)に沿って、前記変動入賞装置ソレノイド134a,134bの駆動により水平方向に移動可能であり、通常は遊技球を受け入れにくい第2状態に維持されるが、変動入賞装置ソレノイド134a,134bに給電されると、遊技球を受け入れ易い第1状態に移動するようになっている。なお、第2状態とは、遊技球を受け入れにくい状態であるが、本実施の形態で図示したように遊技球を受け入れることが不可能な状態も含むものとする。
前記各可動部材152a,152bには、それぞれが遊技球を受け入れにくい第2状態に維持されている状態で、遊技球を一時的に貯留可能な貯留手段が設けられている。図14に示すように貯留手段は、遊技球を貯留できる切欠部153を前記可動部材152a,152bに設けて成る。詳しく言えば、各可動部材152a,152bは、それぞれ互いに対向する先端から外方に向かって下り勾配の形状を有しており、先端の上側に、互いに対接する際に両側から遊技球(図14中でP)を受け止める切欠部153が設けられている。
本実施の形態では、前記各可動部材152a,152bに設けられた切欠部153は、遊技球を1個だけ貯留できる大きさ・形状に設けられているが、他に例えば、2個あるいは3個以上と複数の遊技球を貯留できる大きさ・形状に、貯留手段としての切欠部を設けるようにしてもよい。なお、貯留手段の具体的な構成は、切欠部に限られるものではなく、他に単数ないし複数の遊技球を貯留できる構造であれば足りる。
前記変動入賞装置150の内部には、前記可動部材152a,152bの少なくとも何れかが第1状態にある際に受け入れた遊技球を、普通の入賞とする一般入賞領域154と、特別の入賞とする特別入賞領域155とが設けられている。図5,図6に示すように、一般入賞領域154の内部には、一般入賞領域スイッチ127が設けられており、特別入賞領域155の内部には、特別入賞領域スイッチ128が設けられている。なお、一般入賞領域154は、特別入賞領域155を間にして左右に分かれているが、入賞球が通る通路は内部で1本に統合され、この1本の通路上に1つの一般入賞領域スイッチ127が配置される。
前記一般入賞領域スイッチ127や前記特別入賞領域スイッチ128は、入賞球を検知してONになると、それぞれ固有の検知信号を主基板100に出力するものである。なお、一般入賞領域スイッチ127や特別入賞領域スイッチ128は、具体的には例えば光センサ、近接センサ、あるいは磁気センサ等の各種センサにより構成すればよい。
本実施の形態では、遊技領域17に打ち出された遊技球が先ず始動口21a〜21cに入賞し、これに基づき前記変動入賞装置150の可動部材152a,152bの少なくとも何れかが1回だけ第1状態に変動した際に、該変動入賞装置150の内部に取り込まれた遊技球が、一般入賞領域154ではなく特別入賞領域155に入賞した場合を、「所定条件」の成立として、可動部材152a,152bが第1状態に繰り返し変動する特別遊技状態が形成されるように設定されている。
前記特別遊技状態中において、変動入賞装置150が受け入れた遊技球が特別入賞領域155に入賞したことにより、特別遊技状態は所定のラウンド回数(例えば10ラウンド)を限度に繰り返し発生するように設定されている。前記特別遊技状態中において、変動入賞装置150は、特別入賞領域155への遊技球の入賞の有無に関わらず、一定数(例えば10個)の遊技球を受け入れ可能に設定されている。これについて詳しくは後述する。
また、前記各可動部材152a,152bの表面側には、遊技状態を報知する報知手段310a,310bが設けられている。報知手段310a,310bは、具体的には例えば、複数のLEDを密な状態に配置させたドットマトリクスから成り、複数のLEDを適宜発光させることにより表示内容を変化させることができるものである。報知手段310a,310bの具体的な表示内容について詳しくは後述する。なお、報知手段310a,310bは、複数のLEDから成るドットマトリクスに限らず、他に液晶や有機ELや無機EL等の別の可変表示装置(表示デバイス)を用いて構成してもよい。
前記変動入賞装置150のケース下部には、後述する保留球数を表示するための表示部320が設けられている。表示部320は10個のLEDを有して成り、個々のLEDの点灯数によって保留球数を表示するように設定されている。本実施の形態では、表示可能な保留球数の上限値を、LEDの数である10個と一致させている。ただし、多色発光可能なLEDを用いて、1つのLEDでも異なる色の発光により、2以上の保留球数を表すように設定することも可能であり、保留球を記憶可能な上限値は必ずしもLEDの数に制約されるものではない。
また、前記表示部320も、前記報知手段310a,310bと同様に、複数のLEDから成るドットマトリクスに限らず、複数の電球や7セグメントLED、あるいは他に液晶や有機ELや無機EL等の別の可変表示装置(表示デバイス)を用いて構成してもよく、さらに、アナログ表示のみならず、数字をそのままデジタル表示するように設定してもよい。
前記表示装置330は、複数種類の識別情報を可変表示するものであり、識別情報としての各種図柄を表示可能な表示領域を備える。表示装置330は、具体的には例えば液晶ユニットにより構成されるが、CRT表示器、ドラムユニット、7セグメント表示器等を採用することも可能である。なお、表示装置330の画面は、遊技領域17の盤面とほぼ同一平面となるように配設されており、遊技球の落下に支障をきたすことがない。
前記表示装置330では、前記各始動口21a〜21cの何れかに遊技球が入賞する「始動条件」の成立に基づき、可変表示が実行されるように設定されている。ここで可変表示の開始から終了までの変動時間は、適宜定めればよい設計事項であるが、他の遊技状態との関係上、例えば1.0秒以内等と極めて短時間に定めるとよい。ここで「以内」としたのは、例えば変動時間を、遊技球が入賞した始動口21a〜21cの種類に応じて変化させるように、幅を持たせてもよいことを意味する。
図16に示すように可変表示は、先ず表示装置330の画面で複数種類の識別情報がスクロール変動し(図16(a)参照)、可変表示の結果を定める抽選の結果が当たり態様であれば、該当たり態様に相当する特定識別情報(例えば「7」)が最終的に停止確定する(図16(b)参照)。このように可変表示の結果として特定識別情報が表示されることを条件に、次述する可変入賞装置170が第1状態に作動するように設定されている。なお、可変表示に用いる識別情報は、0〜9の数字や記号等の単純な図柄に限定されるものではなく、例えばキャラクター等を模したものを用いてもよい。
前記可変入賞装置170はチューリップ型役物であり、図3に示すように、入賞口に遊技球を受け入れ易く遊技者に有利な第1状態(開状態)と、遊技球を受け入れにくく遊技者に不利な第2状態(閉状態)とに作動する一対の可動片171,171を有している。各可動片171は、図5,図6に示す可変入賞装置ソレノイド172によって、通常は互いに近接するように上方へ延びる第2状態に維持されるが、可変入賞装置ソレノイド172が励磁すると、同期して左右に広がる第1状態に揺動するように開いて入賞容易となる。なお、各可動片171が第2状態にある時は、球が全く入賞できないように構成してもよい。
前記可変入賞装置170の入賞口内部には、図5,図6に示す可変入賞装置スイッチ173が設けられている。前記可変入賞装置スイッチ173は、入賞球を検知してONになると、それぞれ固有の検知信号を主基板100に出力するものである。なお、前記可変入賞装置スイッチ173は、具体的には例えば光センサ、近接センサ、あるいは磁気センサ等の各種センサにより構成すればよい。
本実施の形態では、前記表示装置330における可変表示の表示結果が当たり態様に確定した場合に、前記可変入賞装置170の各可動片171が一定時間(例えば10秒)に亘って一時的に第1状態に作動するように設定されている。この可変入賞装置170の作動中に該可変入賞装置170に遊技球が所定数(例えば5個)以上入賞した場合、前記特別遊技状態とは別の権利物に相当する遊技価値が遊技者に付与されるように設定されている。
前記遊技価値は、権利物タイプの遊技内容として、「権利」を発生させることで所定回数(例えば3回)を限度に、次回以降の前記可変表示で当たり態様が確定する確率を高く変動させ、また、次述する大入賞口装置160の大入賞口161を所定条件に基づき遊技球が所定個数入賞あるいは所定時間経過するまで開く開閉動作を繰り返すことに設定されている。
前記大入賞装置160は、一般にアタッカーと称されるタイプの大入賞口161を備え、該大入賞口161が、遊技球を受け入れ易い遊技者に有利な第1状態(開状態)と、受け入れにくい遊技者に不利な第2状態(閉状態)とに作動するように構成されている。図5,図6に示すように前記大入賞装置160は、大入賞口161を開閉する扉の駆動手段として大入賞装置ソレノイド162と、第1状態の時に入賞した球を検知する大入賞装置スイッチ163とを備えている。前記大入賞口161を開閉するための扉は、その下端を揺動中心として前方に傾倒することで開くように構成されている。
前記大入賞口161を開閉するための扉は、その裏側が大入賞装置ソレノイド162に連結されており、通常は球を受け入れ難い第2状態に維持されているが、大入賞装置ソレノイド162に給電すると、球を受け入れ易い第1状態に開くように設定されている。大入賞口161が第2状態である時、扉は遊技領域17の盤面と略同一平面上に重なるため、大入賞装置160が遊技領域17における球の落下を妨げることはない。
前記大入賞装置スイッチ163は、入賞球を検知してONになると、固有の検知信号を主基板100に出力するものである。大入賞装置スイッチ163は、具体的には例えば光センサ、近接センサ、あるいは磁気センサ等の各種センサにより構成すればよい。なお、大入賞装置160は遊技盤11上の右端に配置されており、いわゆる右打ちによって球が入賞し易いように設定されている。
前記大入賞口161は、前記表示装置330における可変表示の結果が当たり態様に確定、ないし前記可変入賞装置170の作動中に該可変入賞装置170に遊技球が所定数(例えば5個)以上入賞するという一連の遊技行程が達成された場合に、各ラウンドごとに次述する回転入賞装置180に球が入賞することを所定条件として、遊技球が所定個数入賞あるいは所定時間経過するまで開く開閉動作を例えば10ラウンドまで繰り返すように設定されている。
前記回転入賞装置180は、遊技球が入賞可能な状態と遊技球が入賞不能な状態とに回転可能な権利物用の役物であり、図3に示すように、丸枠181と、該丸枠181内に回転可能に配設された回転体182とから成る。回転体182は、図5,図6に示す回転入賞装置モータ183によって回転駆動される。丸枠181の上端側は切り欠かれており、回転体182の一端側には遊技球が入り込む入賞溝が形成されている。丸枠181の上端側切欠に回転体182の入賞溝が合致すると、球が入賞可能な状態となり、上端側切欠に入賞溝が合致しない時に球が入賞不能な状態となる。
前記回転入賞装置180の内部には、図5,図6に示すように入賞した遊技球を検出する回転入賞装置スイッチ184が設けられている。前記回転入賞装置180に遊技球が入賞することが、前記大入賞口161の開閉が最終ラウンドまで継続するための継続条件として設定されている。
次に、遊技機1の制御に用いられる各種制御基板について説明する。
図5および図6は、遊技機1の制御に用いられる各種制御基板およびそれに関連する構成要素を示すブロック図である。図5,図6には、制御基板として、主基板100、払出制御基板200、表示器制御基板300、ランプ制御基板400、音声制御基板500、発射制御基板600、電源基板700が示されている。
図17に示すように前記主基板100は、遊技制御手段1100、特別遊技形成手段1200、保留球記憶手段1300、上限値設定手段1400等を含む各種機能を実現する。また、前記主基板100および前記表示器制御基板300は、前記表示装置330の表示制御を行う表示制御手段1700aとしての機能を実現する。さらに、前記主基板100および前記ランプ制御基板400は、前記報知手段310a,310bや前記表示部320の表示内容を制御する表示制御手段1700bとしての機能を実現する。
前記遊技制御手段1100は、遊技全体の進行を制御するものであり、具体的には、3つの始動口21a〜21cのうちの何れかに遊技球が入賞した場合に、該遊技球が入賞した始動口21a〜21cの種類を特定したり、所定の態様で変動入賞装置150の可動部材152a,152bを第1状態に作動したり、可変表示の結果に関する乱数抽選を実行する機能等を有している。
詳しく言えば、前記遊技制御手段1100は、前記可動部材152a,152bを第2状態から第1状態に作動する駆動信号を、前記変動入賞装置ソレノイド134a,134bに出力する「可動部材開放手段1110」と、前記可動部材152a,152bを第1状態から第2状態に戻す駆動信号を、同じく前記変動入賞装置ソレノイド134a,134bに出力する「可動部材閉鎖手段1120」とを有している。前記可動部材開放手段1110および前記可動部材閉鎖手段1120は、前記遊技制御手段1100とは独立させて別に設けるようにしてもよい。
前記可動部材開放手段1110は、前記所定条件の最初の過程として、前記各始動口21a〜21cの何れかに遊技球が入賞した場合に、該入賞形態に応じた態様で前記可動部材152a,152bの少なくとも一方を第2状態から第1状態に作動する。詳しく言えば、右側の始動口21bに遊技球が入賞すると、始動口スイッチ121bからの検知信号に基づき、可動部材開放手段1110は、変動入賞装置ソレノイド134aに駆動信号を出力して、右側の可動部材152aを作動して例えば0.5秒ほど第1状態に維持する。
また、左側の始動口21cに遊技球が入賞すると、始動口スイッチ121cからの検知信号に基づき、可動部材開放手段1110は、変動入賞装置ソレノイド134bに駆動信号を出力して、左側の可動部材152bを作動して例えば0.5秒ほど第1状態に維持する。さらに、中央の始動口21aに遊技球が入賞すると、始動口スイッチ121aからの検知信号に基づき、可動部材開放手段1110は、変動入賞装置ソレノイド134a,134bに駆動信号を出力して、左右両方の可動部材152a,152bを作動して例えば0.5秒ほど第1状態に維持する。
一方、前記可動部材閉鎖手段1120は、前記可動部材152a,152bが第2状態から第1状態に作動して所定時間(例えば0.5秒)が経過した後、前記可動部材開放手段1110に代わって、前記変動入賞装置ソレノイド134a,134bに駆動信号を出力し、第1状態に作動していた可動部材152a,152bを元の第2状態に戻すように水平移動させる。
また、前記遊技制御手段1100は、前記大入賞装置160の大入賞口161の駆動手段である大入賞装置ソレノイド162に駆動信号を出力することにより、大入賞口161の開閉動作を制御する「大入賞装置制御手段1130」と、前記可変入賞装置170の各可動片171の駆動手段である可変入賞装置ソレノイド172に駆動信号を出力することにより、可動片171の開閉動作を制御する「可変入賞装置制御手段1140」とを有する。前記大入賞装置制御手段1130および前記可変入賞装置制御手段1140は、前記遊技制御手段1100とは独立させて別に設けるようにしてもよい。
前記大入賞装置制御手段1130は、前記表示装置330における可変表示の結果が当たり態様に確定、ないし前記可変入賞装置170の作動中に該可変入賞装置170に遊技球が所定数(例えば5個)以上入賞するという一連の遊技行程が達成された場合に、各ラウンドごとに前記回転入賞装置180に球が入賞することを条件に、前記大入賞口161を遊技球が所定個数入賞あるいは所定時間経過するまで開く開閉動作を10ラウンドまで繰り返す制御を実行する。
前記可変入賞装置制御手段1140は、前記表示装置330における可変表示の表示結果が当たり態様に確定した場合に、前記可変入賞装置170の各可動片171を一定時間(例えば10秒)に亘って一時的に第1状態に作動させる制御を実行する。
また、前記遊技制御手段1100は、前記権利を発生させるための「権利生成手段1150」を有している。前記権利生成手段1150は、前記表示装置330における可変表示の結果が当たり態様に確定、ないし前記可変入賞装置170の作動中に該可変入賞装置170に遊技球が所定数(例えば5個)以上入賞するという一連の遊技行程が達成された場合に、「権利」を発生させることにより、所定回数(例えば3回)を限度に、次回以降の前記表示装置330における可変表示で当たり態様が確定する確率を高く変動させる制御を実行する。具体的には、初期設定されている確率が、権利発生によって10倍ほど高くなる高確率状態が形成されるように設定されている。
さらに、前記遊技制御手段1100は、前記特別遊技状態が形成される際、前記遊技価値の付与中であった場合には該遊技価値の付与を一旦保留し、前記特別遊技状態が全て終了した後、一旦保留していた前記遊技価値の付与を再開する「遊技価値保留手段1160」を有している。遊技価値保留手段1160の作用について詳しくは後述する。なお、遊技価値保留手段1160がなければ、前記特別遊技状態が形成される際、前記遊技価値の付与中であった場合には、前記遊技価値の付与を途中で終了させて前記特別遊技状態を形成するか、あるいは前記特別遊技状態の新たな形成を取り消すことになる。
前記特別遊技形成手段1200は、前記始動口21a〜21cへの球の入賞に基づき、前記変動入賞装置150の可動部材152a,152bが第1状態に作動した際、前記特別入賞領域155に遊技球が入賞するという所定条件の成立に基づき、前記可動部材152a,152bを第1状態に繰り返し作動する特別遊技状態を形成する機能である。また、特別遊技形成手段1200は、特別遊技状態を、特別入賞領域155への遊技球の入賞の有無に関わらず、変動入賞装置150が一定数の遊技球を受け入れるまで継続する機能も有している。
詳しく言えば、前記特別遊技形成手段1200は、変動入賞装置150の内部に取り込まれた遊技球が特別入賞領域155に入賞すると、特別入賞領域スイッチ128からの検知信号に基づき、左右両方の可動部材152a,152bを第1状態に作動して特別遊技状態を形成する。なお、特別入賞領域155に遊技球が入賞しなかった場合には、そのまま可動部材152a,152bは元の第2状態に戻され、特別遊技状態が形成されることはない。特別遊技状態では、一対の可動部材152a,152bが繰り返し第1状態に作動するが、一定数の遊技球が入賞するまで第1状態を連続させるように設定してもよい。
前記特別遊技形成手段1200は、前記可動部材開放手段1110と前記可動部材閉鎖手段1120とにより、前記変動入賞装置ソレノイド134a,134bへ駆動信号を交互に出力することで、一対の可動部材152a,152bを第1状態に繰り返し作動して特別遊技状態を形成する。特別遊技状態は、特別入賞領域155への遊技球の入賞の有無に関わらず継続するが、一般入賞領域154に入賞した遊技球の個数と特別入賞領域155に入賞した遊技球の個数との合計が一定数(例えば10個)に達した時に、変動入賞装置ソレノイド134a,134bへの駆動信号の出力を停止することで、特別遊技状態を終了させる。
さらに、前記特別遊技形成手段1200は、前記遊技価値の付与が決定された際、前記特別遊技状態中であった場合には該特別遊技状態を途中で一旦保留し、前記遊技価値の付与が終了した後、一旦保留していた前記特別遊技状態の形成を再開する「特別遊技保留手段1210」を有している。特別遊技保留手段1210の作用について詳しくは後述する。なお、特別遊技保留手段1210がなければ、前記遊技価値の付与が決定された際、前記特別遊技状態中であった場合には、該特別遊技状態を途中で終了させて前記遊技価値を付与するか、あるいは前記遊技価値の新たな付与を取り消すことになる。
前記保留球記憶手段1300は、前記特別遊技状態中において、変動入賞装置150が受け入れた一定数の遊技球のうち、特別入賞領域155に入賞した遊技球を「保留球」として記憶する機能である。ここで保留球は、後述する主基板100のRAM104(図6参照)の特定領域に記憶され、表示部320に表示されるように設定されている。
前記上限値設定手段1400は、前記保留球記憶手段1300が記憶する保留球数に上限値を設定する機能である。ここで保留球数の上限値は、表示部320を構成しているLEDの数である10個と設定されているが、もちろん、このような上限値はLEDの数等に限定されることなく、任意の値に設定することができるようになっている。
前記表示制御手段1700aは、表示装置330の表示制御を行う機能であり、前記各始動口21a〜21cの何れかに遊技球が入賞する「始動条件」の成立に基づき、表示装置330で識別情報の可変表示を実行する。表示制御手段1700aは、遊技制御手段1100が前記始動条件の成立に基づき実行する乱数抽選の結果に基づき、可変表示の演出および結果を制御するように設定されている。前記始動条件の成立に基づく可変表示の内容について詳しくは後述する。
前記表示制御手段1700bは、報知手段310a,310bや表示部320の表示制御を行う機能であり、前記保留球記憶手段1300からの信号に基づき、前記保留球に相当する数だけ表示部320のLEDを点灯表示したり、報知手段310a,310bに所定の表示内容を表示したりする表示制御を行う。前記表示制御手段1700bにより制御される報知手段310a,310bや表示部320の表示内容の一例について、詳しくは後述する。
さらにまた、前記主基板100には、賞球払出停止手段1800または賞球払出制御手段1900の何れかの機能も設けられている。ここで賞球払出停止手段1800は、特別遊技状態中に各始動口21a〜21cに遊技球が入賞した場合に、該始動口21a〜21cに入賞したことによる賞球の払い出しを停止させる機能である。一方、賞球払出制御手段1900は、特別遊技状態中に各始動口21a〜21cに遊技球が入賞した場合に、該始動口21a〜21cに入賞したことにより一定数の賞球を払い出す機能である。なお、賞球払出停止手段1800や賞球払出制御手段1900の制御について詳しくは後述する。
図6は、主基板100の詳細を示している。主基板100は、主基板100内部のクロック回路108が生成するクロックを基準に動作する。またクロック回路108が生成したクロックを内部タイマー107で分周して得た一定時間間隔の割り込み信号をCPU102に入力することで、一定時間ごとに当該CPU102でタイマー割り込み処理を実行する。CPU102は、タイマー設定時間の間隔よりも短い時間で終了するように分割した処理を割り込みごとに実行することで一連の動作を遂行する。
各始動口スイッチ121a〜121c、右袖入賞口スイッチ122a、左袖入賞口スイッチ122b、一般入賞領域スイッチ127、特別入賞領域スイッチ128は、それぞれ遊技球の入賞を検知するためのスイッチであり、これらのスイッチからの入力信号は、ゲート回路110に供給される。また、大入賞装置スイッチ163、可変入賞装置スイッチ173、回転入賞装置スイッチ184、右賞球検出スイッチ130a、左賞球検出スイッチ130b、シュート球切れスイッチ131、ガラス枠開放検出スイッチ132、オーバーフロースイッチ133からの各入力信号は、ゲート回路111に供給される。
ゲート回路110,111のアドレスは、CPU102のアドレス空間にメモリマップドI/O方式で設定されている。CPU102が出力するアドレス信号およびライト/リードの制御信号を、CPU102が出力するシステムクロックに従って、アドレスデコード回路113でデコードすることによりチップセレクト信号を生成する。
このチップセレクト信号にてゲート回路110,111がセレクトされると、各始動口スイッチ121a〜121c等からの各入力信号がゲート回路110を通じてデータバスに出力される。データバス上の各入力信号は、一定時間ごとに発生する割り込み信号によって、次にリセットされるまでの間に複数回検出されてチャタリング防止処理が行われた後、入力信号ごとに指定されたRAM領域に記憶される。
各始動口スイッチ121a〜121cからの入力信号は5個賞球の賞球信号として、また右袖入賞口スイッチ122a、左袖入賞口スイッチ122bからの入力信号は、それぞれ8個賞球の賞球信号として、さらに一般入賞領域スイッチ127、特別入賞領域スイッチ128、それに大入賞装置スイッチ163からの入力信号は、それぞれ15個賞球の賞球信号として扱われ、各スイッチで検出された入賞個数が指定されたRAM領域に記憶される。またこれと同時に、賞球総数がCPU102で演算処理され、指定のRAM領域に記憶される。
各制御基板への出力データは、データバスの途中に設けたバッファ114を通り、さらに出力データバスを通してラッチ回路112a〜112gに出力される。出力用のラッチ回路とCPU102とを結ぶデータバスの途中にバッファ114を配置することでバス信号が一方向の流れになり、不正防止の対策となる。
始動口スイッチ5個賞球RAM領域、左右袖入賞口スイッチ8個賞球RAM領域、一般入賞領域スイッチ15個賞球RAM領域、特別入賞領域スイッチ15個賞球RAM領域、大入賞装置スイッチ15個賞球RAM領域等にデータがあることにより、CPU102は、各賞球数に設定された8ビット賞球データを順次、データバス、出力データバスを通じてラッチ回路112aに出力する。これと同調するように払出制御基板200に対する割り込み信号、ストローブ信号の制御信号をデータバス、出力データバスを通じてラッチ回路112eに出力する。
メモリマップドI/Oで制御されたアドレスデコード回路113でデコードして得たチップセレクト信号がラッチ回路112a、ラッチ回路112eに順次出力されると、8ビット賞球データがラッチ回路112aに、割り込み信号、ストローブ信号の制御信号がラッチ回路112eにそれぞれラッチされ、8ビットパラレル賞球出力信号と割り込み信号、ストローブ信号の2ビットの制御信号で構成された出力信号が、払出制御基板200に賞球データとして出力される。
賞球データが入力された払出制御基板200は、球排出機構を制御して、入力された賞球データに対応した数の賞球排出を行うものである。詳しくは後述する。排出した賞球の検出を、右賞球検出スイッチ130a、左賞球検出スイッチ130bで行い、ゲート回路111に入力されCPU102に取り込まれ、賞球数を管理する。またその検出信号は払出制御基板200にも出力されている。
これらの検出信号に基づいて、実際に払い出した賞球総数がCPU102で演算処理され、その値がRAM領域の記憶データから減算処理され、リアルタイムに賞球総数のデータが更新される。また排出賞球数の設定数ごとに出力信号がラッチ回路112fに出力され、アドレスデコード回路113のチップセレクト信号に同期して外部へパルス出力され、枠用外部出力端子板800を介して管理用コンピュータ等に出力される。
主基板100の遊技制御手段1100は、前記各始動口21a〜21cの何れかに遊技球が入賞したことを条件として、可変表示用の乱数値を取得し、これに基づきCPU102で可変表示の結果を予め決定してRAM領域に記憶する。また、表示器制御基板300に、前記可変表示の結果とこれに対応した停止図柄を定めるデータを表示図柄出力データとして出力する。すなわち、CPU102から表示器制御基板300に、表示図柄出力データが、データバスを通じてラッチ回路112bに順次出力されると、これらと同調するように割り込み信号、ストローブ信号の2ビット制御信号がラッチ回路112eへ出力され、表示器制御基板300を制御して可変表示を実行する。
表示器制御基板300へのデータ送信に同調して、ランプ制御基板400に制御パターンを出力する。CPU102からランプ制御基板400にランプ演出データが、データバスを通じてラッチ回路112cに出力されると、これらと同調するように割り込み信号、ストローブ信号の2ビット制御信号がラッチ回路112eへ出力され、ランプ制御基板400を制御してランプ演出を実行する。
同様に、音声制御基板500に対しても制御パターンを出力する。CPU102から音声制御基板500に音声演出データが、データバスを通じてラッチ回路112dに出力されると、これらと同調するように割り込み信号、ストローブ信号の2ビット制御信号がラッチ回路112eへ出力され、音声制御基板500を制御し音声演出を実行する。これらの信号は、メモリマップドI/Oで制御されたアドレスデコード回路113からデコードされて出力されるチップセレクト信号に基づくタイミングで、順次ラッチ回路にラッチされ、各制御基板へとパラレル出力される。
主基板100に電源が供給されると、電源基板700よりリセット信号が供給され主基板100の各デバイスはリセット状態になる。その後システムリセット信号が非能動状態となり、各デバイスは能動状態に遷移する。システムリセット信号が非能動状態に信号変化すると、クロック同期・遅延回路109による遅延処理により一定時間の経過後にワンチップマイコン101へのリセット信号が非能動となる。これによりワンチップマイコン101が稼動状態になり、主基板100の動作状態が保たれる。その後、ワンチップマイコン101の初期設定が行われる。
遊技機外部供給の電源が不安定な場合には、電源基板700から停電検出信号がワンチップマイコン101のNMI(ノンマスカブルインターラプト)105に供給され、ワンチップマイコン101において各記憶領域の退避動作が行われる。具体的には、一定時間に亘って賞球検出データの検知を行った後、RAM領域に停電処理判定のデータを保存し、RAM104の保護を行う。すなわち、電源電圧が低下することで、電源基板700からRAM104にバックアップ電源DC5VBBが供給され、RAM104の記憶状態が保持される。
電源が次に供給された時、停電処理判定のデータの有無に基づき停電処理のあったことを認識すると、ワンチップマイコン101は停電復旧処理を行う。初期設定の時、RAM初期化信号が能動状態であれば、CPU102はI/Oポート106のデータを検出してRAM領域の初期化を行う。
シュート球切れスイッチ131で球切れを検出した信号、およびオーバーフロースイッチ133で遊技盤面の下受け皿4にて賞球の球詰まりを検出した信号は、ゲート回路111に入力され、データバスを通じてワンチップマイコン101に取り込まれる。これらの信号は、データ変換後、ラッチ回路112aから賞球出力データと同じ構成にて払出制御基板200へ出力される。該ラッチ回路112a〜112gの出力は、一方向であり、不可逆性の出力形態をとる。
次に、図7に示す払出制御基板200について説明する。
払出制御基板200は、主基板100からの受信のみの一方向通信を行い、8ビットパラレル賞球データ、割り込み信号、ストローブ信号で構成された通信データを受信する。割り込み信号が、ワンチップマイコン201のカウンタ回路202に入力されると、当該カウンタ回路202からCPU203に内部割り込み信号が出力される。CPU203は、主基板100からの賞球データを入力するための準備として割り込み処理を行う。これにより、ストローブ信号は、CPU203に対して賞球データの取り込みとするトリガー信号となる。
CPU203は、アドレスデコード回路213を通じてチップセレクト信号をゲート回路211、ゲート回路212に出力し、ゲート回路211、212に入力されている賞球データや各種の信号をゲート回路およびデータバスを介して取り込み、RAM205に保存する。そして、取り込んだ賞球データに対応する賞球数で順次、払い出し動作を行う。
CPU203は、賞球経路切換信号を、データバスを通じてラッチ回路215に出力し、これと同時にアドレスデコード回路213からチップセレクト信号を出力させる。これにより賞球経路切換信号が経路切換ソレノイド224に出力され、払い出し動作の賞球経路確保が行われる。その後、ラッチ回路214に払出停止ソレノイド信号の停止解除信号を出力し、払出モータ222に払出モータ制御信号1,2,3,4を順次出力し、チップセレクト信号の出力タイミングによりモータ回転の制御をしながら賞球の払い出し動作を行う。
クロック回路209のクロックを基準に、内部タイマー208で一定時間間隔の割り込み信号をCPU203に対して生成し、この割り込みタイミングで賞球の検出信号をデータバスに取り込み、所定の賞球数を検出した時、払出停止ソレノイド223、払出モータ222の駆動を停止する。なお、賞球の検出は、賞球経路に設置された右賞球検出スイッチ130a、左賞球検出スイッチ130bで行われ、これらの検出信号はゲート回路211にチップセレクト信号を出力することでデータバスに取り込まれる。また、賞球検出信号は、前述したように主基板100に対しても入力され、より正確な賞球の払い出しを行っている。
その他、払い出し動作においては、主基板100から、賞球データにシュート球切れスイッチ131のシュート球切れ信号、および遊技機1の下受け皿4に設置されたオーバーフロースイッチ133のオーバーフロー信号が送信されると、払出制御基板200は払い出し動作を停止する。また、賞球データに各解除信号が送信されることにより払い出し動作を再開する。払出制御基板200に電源が供給されると、電源基板700よりシステムリセット信号が供給され、払出制御基板200の各デバイスはリセット状態になる。その後、リセット信号が非能動状態で、各デバイスは能動状態に遷移する。
クロック同期・遅延回路210の遅延処理により、ワンチップマイコン201へのリセット信号は、元のリセット信号が非能動状態に信号変化してから一定時間の経過後に非能動になる。こうして元のリセット信号が非能動状態になってから一定時間の経過後に、ワンチップマイコン201は稼動状態になり、払出制御基板200の動作状態が保たれる。その後、ワンチップマイコン201の初期設定が行われる。
遊技機外部供給の電源が不安定な場合には、電源基板700からワンチップマイコン201のNMI(ノンマスカブルインターラプト)206に停電検出信号が供給され、ワンチップマイコン201において各記憶領域の退避動作が行われる。具体的には、一定時間に亘って賞球検出データの検知を行った後、RAM領域に停電処理判定のデータを保存し、RAM205の保護を行う。
電源電圧が低下した場合や遮断された場合は、電源基板700からRAM205にバックアップ電源としてDC5VBBが供給され、RAM205の記憶状態が保持される。再度電源供給がされた時、停電処理判定のデータの存在を認識することで、ワンチップマイコン201は停電復旧処理を行う。初期設定の時、RAM初期化信号が能動状態であれば、CPU203はI/Oポート106のデータを検出して、RAM領域の初期化を行う。
次に、図8に示す表示器制御基板300について説明する。
表示器制御基板300は、遊技領域17に設けられた表示装置330の表示制御を主に行う。表示器制御基板300は、所定の画像処理手順(プログラム)や画像制御データを記憶している表示器制御ROM302と、所定の画像処理手順を読み取り実行する表示器制御CPU301を有している。
表示器制御CPU301には、表示装置330の表示内容に関して、入出力インターフェース306を介して、主基板100からパラレル通信によって指示情報が入力される。表示器制御CPU301は、入力された指示情報の内容を、表示器制御ROM302に記憶されている画像処理手順に従って実行し、表示器制御RAM303に情報を整理して格納しながら、画像制御IC304へ具体的な指示を行う。
画像制御IC304は、表示装置330の表示内容に関して、表示器制御CPU301の指示に従い、画像データROM305を参照して、具体的な映像信号を生成し、各種表示部へ出力する。図8のブロック図では、画像制御IC304が生成した画像データやパレット(色)情報等を一時的に記憶しておく領域であるVRAMが図示されていないが、画像制御IC304の内部にVRAMを内蔵したワンチップマイコンで構成してもよい。
電源基板700からのリセット信号は、遊技機1に電源が投入されると、電源基板700から表示器制御CPU301に入力される。その後、表示器制御CPU301は、表示器制御ROM302に記憶されている画像制御手順に従って、表示器制御基板300内の各制御回路の初期化を行う。
次に、図9に示すランプ制御基板400について説明する。
ランプ制御基板400は、遊技機1の前面や遊技盤2上に設置された遊技機状態ランプ422、サイドケースランプ423、遊技枠状態LED424、それに報知手段310a,310bや表示部320等の点灯制御を行うものである。
ランプ制御基板400は、所定のランプ制御処理手順(プログラム)や制御データを記憶しているランプ制御ROM402と、所定のランプ制御処理手順を読み取り実行するランプ制御CPU401と、ランプ制御CPU401によってランプ制御処理手順を実行することで取得した情報を記憶するランプ制御RAM403と、主基板100からの指示情報やランプ制御基板400内の各制御回路等と入出力を行うための入出力インターフェース404と、ランプ制御CPU401によって入出力インターフェース404を介してランプ制御基板400と接続している各ランプ・LEDの点灯信号を、駆動させるためのドライバー回路405等で構成されている。
ランプ制御CPU401には、入出力インターフェース404を介して、主基板100からパラレル通信により指示情報が入力される。ランプ制御CPU401は、入力された指示情報の内容をランプ制御ROM402に記憶されているランプ制御処理手順に従って実行し、ランプ制御RAM403に情報を整理して格納しながら、ドライバー回路405を動作させ、接続されている各ランプ・LEDの点灯・消灯を行う。
電源基板700からのリセット信号は、遊技機1に電源が投入されると、電源基板700からランプ制御CPU401に入力される。そして、ランプ制御CPU401は、ランプ制御ROM402に記憶されている制御手順に従って、ランプ制御基板400内の各制御回路の初期化を行う。
次に、図10に示す音声制御基板500について説明する。
音声制御基板500は、遊技機1が遊技状態にある時、ゲーム演出による効果音や音声等の制御を行うものである。また、遊技状態でない場合は、遊技機1の異常状態を知らせるための警告音等の制御を行う。
音声制御基板500は、所定の音声処理手順(プログラム)や制御データを記憶している音声制御ROM502と、所定の音声制御手順を読み取り実行する音声制御CPU501と、音声制御CPU501により音声処理手順を実行して取得した情報を記憶する音声制御RAM503と、主基板100からの指示情報や音声制御基板500内の各制御IC等と入出力を行うための入出力インターフェース506と、音声制御CPU501により入出力インターフェース506を介し制御指示情報を取得して具体的な音声を生成する音声制御IC504と、音声制御IC504に管理され、多種多様な音声をデータ化し記憶している音声データROM505と、音声制御IC504から生成された音声信号を増幅するアンプ回路507から構成される。
音声制御CPU501は、入出力インターフェース506を介して、主基板100からのパラレル通信により指示情報が入力される。音声制御CPU501は、入力された指示情報の内容を音声制御ROM502に記憶されている音声制御手順に従って実行し、音声制御RAM503に情報を整理して格納しながら、音声制御IC504へ具体的な指示を行う。
音声制御IC504は、音声制御CPU501の指示に従い、音声データROM505を参照し、具体的な音声の信号を生成しアンプ回路507へ出力する。電源基板700からのリセット信号は、遊技機1に電源が投入されると、該電源基板700から音声制御CPU501に入力され、音声制御CPU501は音声制御ROM502に記憶されている音声制御手順に従い、音声制御基板500内の各制御回路の初期化を行う。
次に、図11に示す発射制御基板600について説明する。
発射制御基板600は、発射モータ653に使用されているパルスモータの回転数を、所定の回転数にするためのパルスを生成する回路である発振回路601と、分周回路602と、ハンドル部650内のタッチセンサ651からの信号、発射停止スイッチ652からの信号、電源基板700からのリセット信号、そして前記払出制御基板200からの発射許可信号を判断し、発射モータ駆動信号を生成するモータ駆動信号制御回路603と、発射モータ653の各コイルに励磁させるためのドライバー回路604等から構成されている。
前記ハンドル部650は、遊技者がハンドル5に触れているか否かを検出するタッチセンサ651、遊技者が任意に球の発射を停止できるようにする発射停止スイッチ652、球を発射させるためのパルスモータから成る発射モータ653等で構成されている。電源基板700からのリセット信号は、遊技機1に電源が投入されると、電源基板700からモータ駆動信号制御回路603へ入力され、発射制御基板600の各回路を初期化する。
ハンドル部650内のタッチセンサ651は、遊技者がハンドル5に触れている状態か触れていない状態かを検出し、検出した信号をモータ駆動信号制御回路603に出力し、モータ駆動信号制御回路603は、検出信号に基づいて発射制御を行う。遊技者がハンドル5に触れている状態の時は、球の発射が可能となり、触れていない時は、球の発射が不可能となるよう制御する。
発射停止スイッチ652は、遊技者が任意に球の発射を停止することができるように設けたスイッチであり、発射停止スイッチ信号は、モータ駆動信号制御回路603に入力され、モータ駆動信号制御回路603は、発射停止スイッチ信号に基づいて発射制御を行う。遊技者が発射停止スイッチ652を操作した場合、発射不可能となり、操作がない場合は、発射可能となる。
また、発射停止スイッチ652は、遊技者から何ら発射停止スイッチ652に対し操作がなく、ハンドル5を回転させた状態にない場合には、発射停止スイッチ652から入力がされた状態と同じ信号を出力する。すなわち、ハンドル5内部の構造上、ハンドル5の操作がない場合では、発射停止スイッチ652からの信号が入力されている状態となる。つまり、前述したタッチセンサ651が遊技者がハンドル5に触れていることを検出せず、かつハンドル5の操作がない場合は、遊技者がいないとみなし、発射停止制御を行っている。
次に、図12に示す電源基板700について説明する。
外部から供給されるAC24Vをダイオードブリッジ整流器で全波整流を行い、直流電源DC24Vを生成する。DC24V電源にダイオードを通してコンデンサーで平滑を行い、DC32V電源を生成する。DC24V、DC32Vは非安定電源である。
DC24Vを電源回路701に供給して、安定電源DC18V、DC12V、DC5Vの定電圧電源が生成され、前記主基板100、前記払出制御基板200、前記表示器制御基板300、前記ランプ制御基板400、前記音声制御基板500、前記発射制御基板600に供給される。生成されたDC5Vの定電圧電源を、ダイオードを通してバックアップ回路702のコンデンサーに接続して、DC5VBBのバックアップ電源を生成し、DC5VBBが主基板100、前記払出制御基板200に供給される。
DC24V電源の電圧レベルを電圧検出回路708で検出して遅延回路707に出力する。遅延回路707は内部時定数500ミリsecの遅延時間を持ち、電圧検出回路708の連続出力時間が遅延回路707の時定数より大きくないと遅延回路707は出力信号を出力しない。このため、DC24V電源の電圧レベルが遅延回路707の時定数より小さい時間の電圧変動および電源停止は無視され、停電検出信号は電源基板700より外部に出力されない。
遅延回路707に時定数より大きな入力信号があると、遅延回路707は停電検出信号を前記主基板100、前記払出制御基板200、シフトレジスタ704のシリアル入力端子に出力する。8ビットシフトレジスタ704は、クロック回路706より周期20ミリsecのクロックが常時入力されている。
ここで8ビットのデータ入力端子はゼロに固定している。このため、停電検出信号が8ビットシフトレジスタ704に入力すると、8クロック(約160ミリsec)後8ビットシフトレジスタ704からリセット信号が前記主基板100、前記払出制御基板200、前記表示器制御基板300、前記ランプ制御基板400、前記音声制御基板500、前記発射制御基板600に出力される。
電源立ち上げ時および停電復帰後、周辺回路電源立ち上げ時より遅延回路707の時定数の時間、停電検出信号およびリセット信号は能動状態で出力している。遅延回路707の時定数の時間後、停電検出信号は非能動状態になり、リセット信号は、8ビットシフトレジスタ704の8クロック後非能動状態で出力される。RAM初期化信号は、RAM初期化スイッチ705を手動で押すことにより能動状態で前記主基板100、前記払出制御基板200に出力される。
次に、遊技機1の作用について説明する。
図1において、遊技者がハンドル5を回転操作すると、遊技球が1個ずつ遊技盤2の遊技領域17に打ち込まれる。遊技球が複数の始動口21a〜21cの何れかに入賞すると、それぞれの始動口スイッチ121a〜121cにより遊技球が検出され、該始動口スイッチ121a〜121cから出力された検知信号は、図6に示すゲート回路110から主基板100に入力される。ここで先ず主基板100からの信号に基づく払出制御基板200の制御により、各始動口21a〜21cに割り当てられた5個の賞球が払い出される。
前記賞球の払い出しのほか、右側の始動口21bに遊技球が入賞した場合には(図18,S101;Y)、特別遊技状態が既に発生中でなければ(図18,S102;N)、始動口スイッチ121bからの検知信号に基づき、主基板100の遊技制御手段1100にある可動部材開放手段1110の制御により、変動入賞装置150の右側の可動部材152aを駆動する変動入賞装置ソレノイド134aに駆動信号が出力されて、図13(a)に示すように、右側の可動部材152aが例えば0.5秒ほど第1状態に水平移動する(図18,S103)。
また、左側の始動口21cに遊技球が入賞した場合には(図18,S104;Y)、特別遊技状態が既に発生中でなければ(図18,S105;N)、始動口スイッチ121cからの検知信号に基づき、同じく可動部材開放手段1110の制御により、変動入賞装置150の左側の可動部材152bを駆動する変動入賞装置ソレノイド134bに駆動信号が出力されて、図13(b)に示すように、左側の可動部材152bが例えば0.5秒ほど第1状態に水平移動する(図18,S106)。
さらにまた、中央の始動口21aに遊技球が入賞した場合には(図18,S107;Y)、特別遊技状態が既に発生中でなければ(図18,S108;N)、始動口スイッチ121aからの検知信号に基づき、同じく可動部材開放手段1110の制御により、前記2つの変動入賞装置ソレノイド134a,134bに駆動信号が同期して出力され、図13(c)に示すように、左右両方の可動部材152a,152bが例えば0.5秒ほど第1状態に水平移動する(図18,S109)。
このように本遊技機1では、複数の始動口21a〜21cの何れかに遊技球が入賞した場合に、遊技球が入賞した始動口21a〜21cに対応した可動部材152a,152bを、前記所定条件の最初の過程として第1状態に作動させる。それにより、遊技球が入賞する始動口21a〜21cの種類に応じて、変動入賞装置150の可動部材152a,152bの変動形態に多様性を持たせることになり、遊技上の興趣を高めることができる。
前記各始動口21a〜21cの何れかへの遊技球の入賞に基づき、変動入賞装置150の一対の可動部材152a,152bのうち、少なくとも何れか一方が第1状態に水平移動した際に、変動入賞装置150の受入口151から内部に取り込まれた遊技球が、一般入賞領域154ではなく特別入賞領域155に入賞すると(図18,S110;Y)、特別入賞領域スイッチ128からの検知信号に基づき、特別遊技形成手段1200の制御によって特別遊技状態が形成される(図18,S111)。なお、特別入賞領域155に遊技球が入賞しなければ(図18,S110;N)、特別遊技状態は形成されない。
次に、図19のフローチャートに沿って特別遊技状態処理について説明する。
特別遊技状態が一旦発生すると、先ずラウンド回数が0に初期化されてから(図19,S201)、変動入賞装置ソレノイド134a,134bに駆動信号が出力され、左右両方の可動部材152a,152bが繰り返し開閉する(図19,S202)。この特別遊技状態中において、変動入賞装置150が受け入れた遊技球が特別入賞領域155に入賞したか否かを、特別入賞領域スイッチ128からの検知信号に基づき判別する。
前記特別入賞領域155に1個でも遊技球が入賞していた場合、これに基づき特別遊技形成手段1200の制御により、特別遊技状態は繰り返し形成されることになる。すなわち、今回の特別遊技状態が終了しても、このラウンド中に特別入賞領域155に遊技球が入賞することを条件として、直ぐに次のラウンドにかかる新たな特別遊技状態が継続して発生することにより、遊技性が高められる。
詳しく言えば、特別遊技状態が発生してから特別入賞領域155に遊技球が入賞した場合(図19,S203;Y)、これが特別入賞領域155に対する1個目(最初)の入賞であれば(図19,S204;Y)、これに基づき主基板100の特別遊技形成手段1200の制御により、特別遊技状態を繰り返し発生させるためのラウンド継続フラグがセットされる(図19,S205)。
また、特別遊技状態が繰り返し実行される回数は、前述した特別遊技状態中において、変動入賞装置150が受け入れた一定数の遊技球のうち、特別入賞領域155に入賞した遊技球の数である保留球数に基づき定められる。主基板100の保留球記憶手段1300により、特別遊技状態中に特別入賞領域155に入賞した2個目以降の遊技球は保留球として記憶される。
すなわち、特別遊技状態が繰り返し実行される条件は、変動入賞装置150が受け入れた一定数の遊技球のうち、少なくとも1個が特別入賞領域155に入賞すれば足りるが(図19,S203;Y)、ここで一定数以内で2個以上の遊技球が特別入賞領域155に入賞した場合には(図19,S204;N)、かかる入賞を無駄にすることなく保留しておき(図19,S211)、この保留球数に応じて、特別遊技状態を繰り返し実行することにより、いっそう遊技性を高めることができる。
特別遊技状態は、前記特別入賞領域155への遊技球の入賞の有無に関わらず(図19,S203)、各ラウンドごとに一定数の遊技球を受け入れるまで継続される(図19,S206)。特別遊技状態中に、変動入賞装置150が受け入れる一定数の遊技球のうち、一般入賞領域154と特別入賞領域155に対する入賞比率は、一般入賞領域154に入賞した遊技球の個数の方が特別入賞領域155に入賞した遊技球の個数より多い場合と、一般入賞領域154に入賞した遊技球の個数の方が特別入賞領域155に入賞した遊技球の個数より少ない場合と、前記一定数が偶数の場合に限り、一般入賞領域154に入賞した遊技球の個数と特別入賞領域155に入賞した遊技球の個数とが等しい場合の3通りが考えられる。
前記3通りの入賞比率のうち、何れの場合であっても特別遊技状態中において、一般入賞領域154に入賞した遊技球の個数と特別入賞領域155に入賞した遊技球の個数との合計が前記一定数に達した時点で(図19,S206;Y)、特別遊技形成手段1200は可動部材閉鎖手段1120により駆動信号を出力し、該駆動信号に基づき変動入賞装置ソレノイド134a,134bは、前記可動部材152a,152bを第1状態から第2状態に変動させるので、特別遊技状態の1ラウンドは一旦終了する(図19,S207)。従って、特別遊技状態中においては、一般入賞領域154や特別入賞領域155への入賞比率の如何に関わらず、変動入賞装置150での一定数の遊技球の受け入れが確保されることになる。
それにより、従来一般の遊技機(羽根物)の仕様に準拠した複雑な制御を行うことなく、特別遊技状態中において、一定数の遊技球の入賞に基づく賞出により遊技者が得られる利益を保証することが可能になる。このように本遊技機1では、特別遊技状態中において、変動入賞装置150は、特別入賞領域155への遊技球の入賞の有無に関わらず、一定数の遊技球を受け入れるようになっているが、特別入賞領域155の内部に受け入れられた遊技球を、必ず特別入賞領域155へ入賞させるものではない。
すなわち、本遊技機1では、特別遊技状態において遊技者の利益を保証する一方、特別遊技状態における特別入賞領域155への遊技球の入賞に関しては別段制御することなく、偶然性にまかせている。それにより、変動入賞装置150に一定数まで受け入れられる遊技球のうち、ごく稀に1個も特別入賞領域155に入賞しなければ(図19,S203;N)、新たな特別遊技状態は継続しないので(図19,S208;N)、それだけ遊技におけるリスクも存在し、遊技者のスリルと興奮を十分に喚起することもできる。
さらに、繰り返し実行される各ラウンドごとの特別遊技状態中においても、変動入賞装置150が受け入れた一定数の遊技球のうち、特別入賞領域155に入賞した遊技球がある場合には、その数はさらに保留球として累積的に加算されて、保留球記憶手段1300により記憶されることになる。それにより、次述するラウンド回数の上限値を越えない範囲で(図19,S209;N)、特別遊技状態が繰り返し実行される回数を増大させることが可能となる(図19,S212)。
ただし、主基板100にある上限値設定手段1400によって、前記保留球記憶手段1300が記憶する保留球数に上限値を設定することができる。このように保留球数の上限値を定めることにより、特別遊技状態が際限なく繰り返し実行されるような事態を防止することができる。
本実施の形態では、保留球数の上限値が10個と定められており、特別遊技状態が繰り返し継続する最高ラウンド回数は10ラウンドまでとなる(図19,S209;Y)。また、表示制御手段1700bによる制御によって、保留球数は表示部320の個々のLEDの点灯数によって目視可能に表示されるから、遊技者は保留球数を容易に確認することができ、特別遊技状態が繰り返し実行される回数も、事前に把握しておくことができる。
具体的には例えば、最初に特別遊技状態が発生した際、その1ラウンド中に変動入賞装置150が受け入れた10個(一定数)の遊技球のうち3個が特別入賞領域155に入賞した場合、保留球数は3個となり表示部320では3個のLEDが点灯表示される。この時点では、あと3ラウンドまで特別遊技状態が繰り返し実行されることになる。次に、3個の保留球のうち1個が消費されて特別遊技状態が発生し、この2ラウンド中に変動入賞装置150の特別入賞領域155に2個の遊技球が入賞した場合、保留球数は合計4個(3−1+2=4)となり、表示部320では4個のLEDが点灯表示される。
続いて、4個の保留球のうち1個が消費されて特別遊技状態が発生し、この3ラウンド中に変動入賞装置150が受け入れた10個(一定数)の遊技球のうち4個が特別入賞領域155に入賞した場合、保留球数は合計7個(4−1+4=7)となり、表示部320では7個のLEDが点灯表示される。このように、保留球数に応じて特別遊技状態は繰り返し実行され、最大で10ラウンドまで継続することになる。
特別遊技状態が上限値である10ラウンドまで継続して発生した場合、本実施の形態では、各ラウンドごとに変動入賞装置150に入賞可能な一定数である10個の遊技球に対して、それぞれ15個の賞球が割り当てられているので、10(ラウンド)×10(一定数)×15(賞球)=1500個の賞球の払い出しを受けることができる。ただし、前述したように、特別遊技状態が上限値である10ラウンドまで必ず継続するとは限らず、仮に5ラウンド目で特別入賞領域155に遊技球が1個も入賞せず保留球数も0個で、5ラウンドで特別遊技状態が終了した場合には、5(ラウンド)×10(一定数)×15(賞球)=750個の賞球の払い出しを受けることになる。
ここで、特別遊技状態の各ラウンドごとに変動入賞装置150に入賞可能な「一定数」、特別遊技状態の各ラウンドが継続可能な「上限値」、それに変動入賞装置150における入賞球1個当たりに割り当てられた「賞球数」は、必ずしも一律に固定化されるものではなく、遊技機1の機種の仕様に応じて任意に変更することができるものである。例えば、風営適正化法等の法規制により、特別遊技状態が発生してから継続が終了するまでの一定の期間内において、賞球数の払い出しが最高2500個までと上限規制されているような場合、この2500の上限値の範囲内で、前述した「一定数」、「上限値」、「賞球数」を適宜設定すればよい。
すなわち、「一定数」、「上限値」、「賞球数」の積算値が、2500以内に収まるように設定すればよく、例えば、「一定数」を、10個、15個、20個と予め3通り設定し、また、「賞球数」を、10個、15個と予め2通り設定した場合、これらの組み合わせにより、ラウンドの「上限値」は、次のように求められる。
a.2500(法規制)÷{10(一定値)×10(賞球数)}=25(上限値)
b.2500(法規制)÷{10(一定値)×15(賞球数)}=16.6(上限値)
c.2500(法規制)÷{15(一定値)×10(賞球数)}=16.6(上限値)
d.2500(法規制)÷{15(一定値)×15(賞球数)}=11.1(上限値)
e.2500(法規制)÷{20(一定値)×10(賞球数)}=12.5(上限値)
f.2500(法規制)÷{20(一定値)×15(賞球数)}=8.3(上限値)
このような一例のデータに基づき算出されたラウンドの「上限値」は、小数点以下2桁は切り捨てた値を示しているが、実際に設定されるラウンドの「上限値」は、小数点以下を切り捨てた値となる。すなわち、d.パターンによれば、実際のラウンドの「上限値」は11回に設定されることになる。前述したa.〜f.の各パターンのように、「一定数」、「上限値」、「賞球数」の値の組み合わせを予め何通りか設定しておき、この設定のパターンを任意に選定できるようにすればよい。もちろん、最高2500個までという上限規制も、その時々の風営適正化法等の法改正に応じて、適宜変更され得る値であることは言うまでもない。
以上のように本遊技機1によれば、特別遊技状態において一定数の遊技球を受け入れることにより、遊技者の利益を保証することができる。さらに、変動入賞装置150が受け入れた遊技球が特別入賞領域155に入賞すれば特別遊技状態を繰り返し実行可能とすることにより、特別遊技状態では最高の入賞数に応じた賞球を得られるようにして遊技者の利益を保証する一方、特別入賞領域155への遊技球の入賞に関しては別段制御することなく、特別遊技状態の継続に関しては偶然性にまかせることにより、遊技者のスリルと興奮も十分に喚起することができる。
次に、図20のフローチャートに沿って権利物遊技処理について説明する。
前述した図18に示す始動入賞処理と並行して、権利物遊技の始動条件として前記各始動口21a〜21cの何れかに遊技球が入賞すると(図20,S301;Y)、前記遊技制御手段1100は、可変表示の結果に関する乱数抽選を実行し、該抽選結果に応じて、前記表示制御手段1700aにより、表示装置330における可変表示が実行される(図20,S302)。
すなわち、図16に示すように、先ず表示装置330の画面で複数種類の識別情報がスクロール変動し(図16(a)参照)、可変表示の結果を定める抽選の結果が当たり態様であれば、該当たり態様に相当する特定の識別情報(例えば「7」)が最終的に停止確定する(図16(b)参照)。前記可変表示の結果が当たり態様に確定する確率は、前記遊技制御手段1100によって定められる。
前記可変表示の結果が当たり態様に確定した場合には(図20,S303;Y)、前記可変入賞装置制御手段1140によって、前記可変入賞装置ソレノイド172へ駆動信号が出力され、該可変入賞装置ソレノイド172が駆動して、前記可変入賞装置170の各可動片171が一定時間(例えば10秒)に亘って第1状態に作動する(図20,S304)。なお、前記可変表示の結果が当たり態様ではなくハズレに確定した場合には(図20,S303;N)、前記可変入賞装置170が作動することはなく、権利物の遊技内容である前記始動条件が成立するか否かの判断(図20,S301)が繰り返される。
前記可変入賞装置170の作動中は、前記可変入賞装置スイッチ173からの検出信号に基づき、可変入賞装置170に遊技球が所定数(例えば5個)以上入賞するか否かが主基板100により判断される。前記可変入賞装置170の作動中に該可変入賞装置170に遊技球が所定数(例えば5個)以上入賞するという一連の遊技行程が達成された場合(図20,S305;Y)、遊技者には前記特別遊技状態と別の遊技価値が付与される。
前記遊技価値の付与として、権利生成手段1150の制御によって「権利」が発生することにより、所定回数(例えば3回)を限度に、次回以降の前記始動条件に基づく表示装置330の可変表示で当たり態様が確定する確率が高く変動する(図20,S306)。具体的には例えば、当初の確率が50分の1に設定されていた場合、次回以降の1回目、2回目、3回目の前記始動条件に基づく可変表示において、それぞれ当たり態様に確定する確率は5分の1となる。このような高確率状態により、遊技者は3回続けて遊技価値を付与される可能性が高くなる。
また、前記遊技価値の付与として、前記権利発生とは別に、前記大入賞装置制御手段1130によって、各ラウンドごとに前記回転入賞装置180に球が入賞することを条件に、前記大入賞装置ソレノイド162へ駆動信号が出力され、該大入賞装置ソレノイド162が駆動して、前記大入賞口161が遊技球の所定個数入賞あるいは所定時間経過するまで開く開閉動作が10ラウンドまで繰り返される(図20,S307)。大入賞口161は、他の入賞領域ないし入賞口よりも広い開口を備えるので、大入賞口161が開状態に作動すれば、前記特別遊技状態に加えて遊技者は多くの遊技球の入賞による利益を得ることができる。
ところで、前記遊技価値の付与と前記特別遊技状態の形成とは、同時期に重複してそれぞれが成立する条件を満たすことがあり得る。この場合の保留制御処理について、図21のフローチャートに沿って説明する。前記各始動口21a〜21cの何れかに遊技球が入賞することは、特別遊技状態を形成するための所定条件の最初の過程となっており、前記各始動口21a〜21cの何れかに遊技球が入賞する始動条件が成立すると(図21,S401;Y−1)、続いて前記図18で説明した所定条件の残りの過程の成立有無が判断される。
前記所定条件が成立すると(図21,S402;Y)、本来は前記特別遊技形成手段1200によって特別遊技状態がそのまま形成されるが、先ず前記遊技制御手段1100によって、前記所定条件が成立した時、すなわち前記特別遊技状態が形成される際に、当該時点において前記遊技価値の付与中であるか否かが判断される(図21,S403)。ここで前記遊技価値の付与中であった場合(図21,S403;Y)、前記遊技価値保留手段1160によって現時点における遊技価値の付与が一旦保留されて(図21,S404)、前記特別遊技形成手段1200によって特別遊技状態が形成される(図21,S405)。
そして、前記特別遊技状態が全て終了した後(図21,S406;Y)、前記遊技価値保留手段1160によって、前記一旦保留されていた前記遊技価値の付与が再開される(図21,S407)。このように前記特別遊技状態の形成と前記遊技価値の付与とが同時期に重複した場合には、既に発生している遊技価値の付与を途中で終了することなく一旦保留し、前記特別遊技状態の形成を優先して実行し、該特別遊技状態の継続が全て終了した後、一旦保留していた前記遊技価値の付与を再開することで、遊技者に前記特別遊技状態と前記遊技価値との2つの利益の享受を、互いに減殺することなく別々に全て保証することができる。
一方、前記始動条件の成立を経て(図21,S401;Y−2)、前記表示装置330における可変表示の結果が当たり態様に確定、ないし前記可変入賞装置170の作動中に該可変入賞装置170に遊技球が所定数(例えば5個)以上入賞するという一連の遊技行程が達成されたか否かも、前記所定条件の成立の有無と並行して判断される(図21,S408)。
前記一連の遊技行程が達成されると(図21,S408;Y)、前記権利生成手段1150および前記大入賞装置制御手段1130によって、本来は前記遊技価値がそのまま付与されるが、先ず前記遊技制御手段1100によって、前記一連の遊技行程が達成された時、すなわち前記遊技価値の付与が決定された際に、当該時点において前記特別遊技状態の形成中であるか否かが判断される(図21,S409)。ここで前記特別遊技状態中であった場合(図21,S409;Y)、前記特別遊技保留手段1210によって現時点における前記特別遊技状態が途中で一旦保留されて(図21,S410)、前記権利生成手段1150および大入賞装置制御手段1130によって前記遊技価値が付与される(図21,S411)。
そして、前記遊技価値の付与が全て終了した後(図21,S412;Y)、前記特別遊技保留手段1210によって、前記一旦保留されていた前記特別遊技状態の形成が再開される(図21,S413)。このように前記遊技価値の付与時に既に前記特別遊技状態中である場合には、既に発生している特別遊技状態を途中で解消することなく一旦保留し、前記遊技価値の付与を優先して実行し、該遊技価値の付与が全て終了した後、一旦保留していた前記特別遊技状態の形成を再開することで、前記同様に2つの利益の享受を遊技者に全て保証することができる。
なお、前記遊技価値保留手段1160を設けなければ、前記特別遊技状態が形成される際、前記遊技価値の付与中であった場合には、該遊技価値の付与を途中で強制終了させて前記特別遊技状態を形成するか、あるいは前記特別遊技状態の新たな形成を取り消すことになる。一方、前記特別遊技保留手段1210を設けなければ、前記遊技価値の付与が決定された際、前記特別遊技状態中であった場合には、該特別遊技状態を途中で強制終了させて前記遊技価値を付与するか、あるいは前記遊技価値の新たな付与を取り消すことになる。
また前述したが、図13に示すように、変動入賞装置150の一対の可動部材152a,152bは、遊技球を受け入れ易い遊技者に有利な第1状態と、受け入れにくく遊技者に不利な第2状態とに、水平方向に作動する。このような可動部材152a,152bの水平方向への作動は、従来一般の遊技機(羽根物)における変動入賞装置にある一対の可動翼のように、一端側を回動中心とする揺動とは全く異なる動作であり、今までにない可動部材152a,152bの水平方向への作動によって、斬新で面白味のある変動入賞装置150の動作を演出することができる。
各可動部材152a,152bには、図14(a)に示すように、遊技球を受け入れにくい第2状態に維持されている状態で、遊技球を一時的に貯留可能な貯留手段である切欠部153があり、各可動部材152a,152bが第2状態から第1状態に変動する時に、図14(b)に示すように、貯留していた遊技球を変動入賞装置150の内部に受け入れることができる。それにより、各可動部材152a,152bが遊技者に不利な第2状態であっても、遊技球を貯留できることで遊技者の利益に貢献することが可能となる。
このような貯留手段としての切欠部153によれば、極めて簡易な構成で遊技球を貯留することができると共に、貯留した遊技球を変動入賞装置150の内部に確実に導くことができる。また、各可動部材152a,152bは、その先端から外方に向かって下り勾配の形状を有するため、前記切欠部153に貯留される遊技球を除き、可動部材152a,152b上に落下した遊技球を変動入賞装置150の外方に向けて再び落下するように導くことができる。
また、各可動部材152a,152bの表面側には、遊技状態を報知する報知手段310a,310bがあり、前記表示制御手段1700bによる表示制御によって遊技状態等を報知することができる。例えば、前記遊技制御手段1100等からの信号に基づき、各可動部材152a,152bが第2状態から第1状態に作動する時、表示制御手段1700bの信号に基づき、各可動部材152a,152bが水平方向に開く旨を、事前に報知手段310a,310bに図柄や記号あるいは文字で表示することで、可動部材152a,152bの作動に対する遊技者の期待感を高めることができる。
具体的には図15に示すように、報知手段310a,310bは対応する各可動部材152a,152bの動作にかかる状態を顔図柄で表示する。すなわち、図15(a)に示すように、各可動部材152a,152bが通常の第2状態にある時は、何も表示されていないが、前記始動口21a〜21cに遊技球が入賞した時や前記特別遊技状態中に、可動部材152a,152bが第2状態から第1状態に変動する際には、図15(b),(c)に示すように、変動する可動部材152a,152bにある報知手段310a,310bに、例えば、顔の表情が明るいスマイル図柄が表示されることになる。もちろん、顔図柄の他に、キャラクタや記号、あるいは「閉じる」、「開く」等の文字を表示するようにしてもよい。
さらに、前記特別遊技状態中に各始動口21a〜21cに遊技球が入賞した場合の処理として、主基板100により次の処理が実行される。すなわち、主基板100が賞球払出停止手段1800を有する場合には、該賞球払出停止手段1800の制御により、特別遊技状態中に遊技球が始動口21a〜21cに入賞した場合には、該始動口21a〜21cに入賞した遊技球を、どこにも入賞しないで回収されるアウト球と同じ扱いとする。このような処理により、遊技者に対する過剰なサービスを抑制することになる。
あるいは別の処理として、主基板100が、前記賞球払出停止手段1800ではなく、賞球払出制御手段1900を有する場合には、該賞球払出制御手段1900の制御により、特別遊技状態中に各始動口21a〜21cに遊技球が入賞した場合には、該始動口21a〜21cに入賞したことにより一定数の賞球が払い出される。
それにより、特別遊技状態中に遊技球が始動口21a〜21cに入賞した場合であっても、これに応じて遊技者は賞球の利益も受けることができる。ただし、ここでの賞球数は、前述したように通常の遊技状態に関して始動口21a〜21cに割り当てられた5個に限られるものではなく、賞球払出制御手段1900の制御により、1〜6個等と適宜設定することができるようになっている。
また、図22に示すように、変動入賞装置150の内部に入賞誘導手段156を設けてもよい。入賞誘導手段156は、特別入賞領域155への遊技球の入賞確率に影響を与えるものであり、遊技球が特別入賞領域155へ入賞し易い遊技者にとって有利な誘導状態ないし通常の誘導状態に動作し、かかる動作は、入賞誘導手段156を傾動調整可能に支持する例えばロータリソレノイド等から成る入賞誘導手段ソレノイド(図示せず)によって行われる。
入賞誘導手段156は、具体的には例えば横長の誘導バー部材であって、左右に傾動動作が可能であり、左側あるいは右側に傾動した傾動姿勢(図22(b),(c)参照)と、傾動しない非傾動姿勢(図22(a)参照)とに傾動可能なものである。ただし、入賞誘導手段156は、このような構成や配置、動作に限定されるものではなく、特別入賞領域155への遊技球の入賞確率に影響を与える構成であれば別の構成であってもよい。
入賞誘導手段156は、非傾動姿勢にある時、その左右の端部から中央部に向かって下方にわずかに傾斜しており、入賞誘導手段156の中央部は、特別入賞領域155の上方に相当していて、中央口156aを有している。入賞誘導手段156が非傾動姿勢にある時、入賞誘導手段156の中央部に誘導された遊技球が中央口156aに入って下方の特別入賞領域155に向かって落下するようになっている。一方、入賞誘導手段156は傾動姿勢にある時、その左右の一方の端部から他方の端部に向かって大きく傾斜しており、一方の端部から他方の端部に向かって勢いよく遊技球が流下して、その勢いで中央口156aに入り難くなるように設定されている。
従って、特別入賞領域155に遊技球が入賞し易くなる有利な誘導状態とは、入賞誘導手段156が非傾動姿勢に維持されている状態や、非傾動姿勢になる回数が多い状態、あるいは非傾動姿勢になる時間が長い状態を言う。一方、特別入賞領域155に遊技球が入賞し難い通常の誘導状態とは、入賞誘導手段156が傾動姿勢に維持されている状態や、非傾動姿勢になる回数が少ない状態、あるいは非傾動姿勢になる時間が短い状態を言う。
また、図17に示すように、前記主基板100には、入賞誘導部材156の制御に関する遊技状態決定手段2000および入賞誘導手段制御手段2100を設けるとよい。遊技状態決定手段2000は、複数の始動口21a〜21cへの遊技球の入賞に基づいて、可動部材152a,152bが第2状態から第1状態に変動している際に、入賞誘導手段156に係る状態を遊技者にとって有利な誘導状態にするか、あるいは通常の誘導状態にするかを、例えば乱数抽選等で決定するものである。
入賞誘導手段制御手段2100は、遊技状態決定手段2000の決定結果に基づき、入賞誘導手段156の入賞誘導手段ソレノイドに駆動信号を出力して、入賞誘導手段156の状態を制御するものである。もちろん、前記遊技状態決定手段2000を設けずに、入賞誘導手段制御手段2100だけを設けて、各始動口21a〜21cへの遊技球の入賞に基づき可動部材152a,152bが第2状態から第1状態に変動している際には、必ず入賞誘導手段156を遊技者にとって有利な誘導状態に調整するように設定してもよい。なお、入賞誘導手段156を、遊技者にとって有利な誘導状態に制御する際に、非傾動姿勢に維持する傾動角度や傾動時間はそれぞれ任意に設定するものとする。
前記変動入賞装置150では、特別入賞領域155へ遊技球を強制的に入賞させることはないが、特別入賞領域155に遊技球が入賞するか否かは、変動入賞装置150に設けられた入賞誘導手段156によって大きく左右される。この入賞誘導手段156が、特別入賞領域155への遊技球の入賞確率に影響を与えることにより、特別遊技状態が発生する可能性を高めることができる。
すなわち、主基板100の遊技状態決定手段2000により、入賞誘導手段156を遊技者にとって有利な誘導状態にすることが決定されると、同じく主基板100の入賞誘導手段制御手段2100は、入賞誘導手段156の入賞誘導手段ソレノイドに駆動信号を出力して、入賞誘導手段156を遊技者にとって有利な誘導状態に調整する。それにより、前記特別遊技状態が発生するための条件が成立する可能性が高くなり、特別遊技状態に対する遊技者の期待感を盛り上げることができる。
入賞誘導手段156が遊技者に有利な誘導状態に制御されると、入賞誘導手段156が図22(a)に示す非傾動姿勢に維持されるか、非傾動姿勢になる回数や時間が長くなる。入賞誘導手段156が非傾動姿勢にある時、入賞誘導手段156の中央部に誘導された遊技球が中央口156aに入って下方の特別入賞領域155に向かって落下するようになっている。一方、入賞誘導手段156が通常の誘導状態にある場合は、入賞誘導手段156が図22(b),(c)に示す傾動姿勢に維持されるか、非傾動姿勢になる回数や時間が短くなる。
さらに、前記変動入賞装置150の入賞誘導手段156の別の構成例として、図23に示すように、前記誘導バー部材の中央部における前記中央口156a以外に、誘導バー部材上に載った遊技球を左右の端部に至る前に下方へ落下させる落下口156bを設けてもよい。図23に示す例では、中央口156aの両側の離隔した位置に、それぞれ並ぶ一対の落下口156b,156bを設けている。各落下口156bは、中央口156aと同様に、遊技球を貫通させる穴として形成されている。
このような落下口156bを設けることにより、入賞誘導手段156である誘導バー部材の傾斜角度や傾動速度の如何によって、入賞誘導手段156上を転がる遊技球が中央口156aまで到達せずに、左右の落下口156bから下方へ落下するような場合も生じるため、遊技球のいっそうバリエーションに富む入賞形態を演出することができる。
また、前記入賞誘導手段156の別の構成例として、図24に示すように、前記誘導バー部材の中央部における前記中央口156a以外に、誘導バー部材上に載った遊技球が入り込み、前記非傾動姿勢にある時に遊技球を保持する一方、前記傾動姿勢にある時に遊技球が転がり出る受入溝156cを設けてもよい。図24に示す例では、中央口156aの両側の離隔した位置に、それぞれ並ぶ一対の受入溝156c,156cを設けている。各受入溝156cは、中央口156aとは異なり、遊技球を受け入れる大きさであるが、貫通孔ではなく有底の溝状に形成されている。
このような受入溝156cを設けることにより、入賞誘導手段156である誘導バー部材の傾斜角度や傾動速度の如何によって、入賞誘導手段156上を転がる遊技球が、一旦受入溝156cにはまったり、さらに受入溝156cから転がり出て、左右の端部に至ったり、中央口156aから落下するような場合も生じるため、遊技球のいっそうバリエーションに富む入賞形態を演出することができる。
また、前記入賞誘導手段156の左右の傾動動作における振幅を調整可能とすればよい。具体的には図25に示すように、入賞誘導手段156の傾動動作の振幅を、(a)小、(b)大の2段階に調整できるように設定する。これにより、変動入賞装置150が見た目の変化も相俟って、よりいっそう多様な形態に変化するから、変動入賞装置150におけるゲームがさらに興趣に富むものとなり、遊技者を惹き付けることができる。
また、前記入賞誘導手段156の左右の傾動動作における傾動速度を調整可能としてもよい。具体的には例えば、入賞誘導手段156の傾動速度を、(a)遅い、(b)速い、の2段階に調整できるように設定する。これにより、前述した傾動動作における振幅の調整と同様に、変動入賞装置150が見た目の変化も相俟っていっそう多様な形態に変化するから、変動入賞装置150におけるゲームがさらに興趣に富むものとなり、遊技者を惹き付けることができる。
さらにまた、前記入賞誘導手段156を、左右の傾動動作とは別に上下方向における高さ位置も調整できるように構成するとよい。具体的には図26に示すように、入賞誘導手段156の高さ位置を、(a)低、(b)中、(c)高、の3段階に調整できるように設定する。具体的な構成としては、各可動部材152a,152bを水平方向に移動可能に支持する前記ガイドレール(図示せず)を、さらに上下方向に延びるガイドレール(図示せず)に沿ってラックおよびピニオン等の駆動手段により上下方向に位置調整可能に支持すればよい。
これにより、入賞誘導手段156の高さ位置を低くして前記特別入賞領域155からの距離を縮めるほど、特別入賞領域155に対する遊技球の入賞度合いは高くなる。ここで、入賞誘導手段156の高さ位置を複数段階に調整する起因としては、例えば、遊技機1の稼動状況に対応させることが考えられる。具体的には、通常の遊技時における特別遊技状態では、入賞誘導手段156の高さ位置を図26の(a)低に設定する。かかる(a)低は、前述した図22に示す入賞誘導手段156と同じ高さ位置である。
一方、所定の単位時間当たりの特別遊技状態の発生回数が多い場合や、始動口21a〜21cへの入賞回数が多い場合には、これに応じて、特別入賞領域155に対する遊技球の入賞度合いが低くなるように調整することが考えられる。すなわち、前述したように遊技者に有利な状況になるほど、入賞誘導手段156の高さ位置を順に高くすれば、特別入賞領域155に対する遊技球の入賞度合いも低くなり、遊技者に対する過度のサービスを抑制することにもなる。なお、入賞誘導手段156の高さ位置や、傾動動作の振幅、それに傾動速度を調整する起因は、前述した遊技機1の稼動状況に限定されるわけではない。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。また、前述した実施の形態では、本発明に係る遊技機をパチンコ機に適用した場合について説明したが、遊技機はパチンコ機に限られず、プログラム制御されるスマートボールゲーム機、アレンジボールゲーム機といった他の遊技機にも同様に本発明を適用することができる。
また、前記実施の形態では、変動入賞装置150を図示したように構成したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、水平方向に作動可能な一対の可動部材152a,152bの代わりに、変動入賞装置150の可動部材を、受入口151の両側で回動可能な一対の可動翼として設けてもよい。
また、前記大入賞装置160は、一枚の横長の扉(アタッカー)により開閉される1つの大入賞口161を備えた構成であるが、大入賞口を2つ以上の入賞口に分割して構成してもよい。また、前記始動口21a〜21cが全部で3個設けられているが、始動口を2個あるいは4個以上設けてもよい。
また、前記報知手段310a,310bや前記表示部320は、LEDランプから成るものに限定されるものではなく、前記表示装置330と同様に液晶ユニットやCRT表示器等の表示装置によって構成した場合には、表示内容が豊富になり興趣に富む演出が可能となるが、前記ランプ制御基板400ではなく前記表示器制御基板300で制御することが必要となる。また、前記実施の形態では、保留球数を表示するための表示部320を変動入賞装置150のケース下部に設けたが、表示部320を設ける場所は変動入賞装置150に限られるわけではなく、遊技領域17の他の箇所に別途設けるようにしてもよい。
また、前記実施の形態で説明した特別遊技状態は、変動入賞装置150に一定数の遊技球が入賞するまで、変動入賞装置150の一対の可動部材152a,152bが同期して繰り返し開閉するように設定したが、各々の可動部材152a,152bのうち少なくとも何れか一方のみを第1状態に変動させることで、特別遊技状態を演出するようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、遊技状態を報知する報知手段310a,310bには、変動入賞装置150の各可動部材152a,152bの動作にかかる状態を顔図柄で表示するようにしたが、他に例えば、報知手段310a,310bに、特別遊技状態において変動入賞装置150に入賞した遊技球の数をリアルタイムで表示するようにしてもよい。
さらにまた、前記実施の形態では、主基板100に対して、表示器制御基板300、ランプ制御基板400、音声制御基板500をそれぞれ別々の基板として構成したが、各種制御基板の構成として他に例えば、表示器制御基板300と音声制御基板500の機能を同一基板上に設けて遊技演出制御基板として、これにランプ制御基板400を組み合わせてもよく、あるいは、ランプ制御基板400と音声制御基板500の機能を同一基板上に設けて音・ランプ制御基板として、これに表示器制御基板300を組み合わせてもよい。このように、前述した遊技制御手段1100等を実現する具体的な構成は、図5および図6に具体的に示した各種制御基板に限定されるものではない。
本発明の実施の形態に係る遊技機を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の内部構造を示す背面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の遊技盤を拡大して示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の遊技盤裏面側を拡大して示す背面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の回路構成全体を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の有する主基板の回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の有する払出制御基板の回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の有する表示器制御基板の回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の有するランプ制御基板の回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の有する音声制御基板の回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の有する発射制御基板の回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の有する電源基板の回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の有する変動入賞装置の可動部材の作動態様を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の有する変動入賞装置における遊技球の貯留態様を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の有する変動入賞装置の報知手段による表示態様を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の有する表示装置における可変表示の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の有する主基板の各種機能を説明するためのブロック図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機における始動入賞処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る遊技機における特別遊技状態処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る遊技機における権利物遊技処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る遊技機における遊技価値の付与および特別遊技状態の形成の保留制御処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る遊技機の有する変動入賞装置に入賞誘導手段を設けた別の構成例と、入賞誘導手段の作動態様を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の有する変動入賞装置の入賞誘導手段の別の構成例を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の有する変動入賞装置の入賞誘導手段のさらに別の構成例を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の有する変動入賞装置の入賞誘導手段の振幅の変化を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の有する変動入賞装置の入賞誘導手段の高さ位置の変化を示す説明図である。
符号の説明
1…遊技機
2…遊技盤
3…上受け皿
4…下受け皿
5…ハンドル
6…灰皿
7…上受け皿球抜きレバー
8…下受け皿球抜きレバー
9…貸出ボタン
10…返却ボタン
11…ガラス枠
12…度数表示部
15…風車
16…誘導レール
17…遊技領域
18…取込口
21a…始動口
21b…始動口
21c…始動口
22a…右袖入賞口
22b…左袖入賞口
29…アウト口
100…主基板
101…ワンチップマイコン
102…CPU
103…ROM
104…RAM
105…NMI
106…I/Oポート
107…内部タイマー
108…クロック回路
109…クロック同期・遅延回路
110,111…ゲート回路
112a〜112g…ラッチ回路
113…アドレスデコード回路
114…バッファ
115…リセット
116…試射試験信号端子
121a〜121c…始動口スイッチ
122a…右袖入賞口スイッチ
122b…左袖入賞口スイッチ
127…一般入賞領域スイッチ
128…特別入賞領域スイッチ
130…賞球検出スイッチ
130a…右賞球検出スイッチ
130b…左賞球検出スイッチ
131…シュート球切れスイッチ
132…ガラス枠開放検出スイッチ
133…オーバーフロースイッチ
134a…変動入賞装置ソレノイド
134b…変動入賞装置ソレノイド
150…変動入賞装置
151…受入口
152a…可動部材
152b…可動部材
153…切欠部(貯留手段)
154…一般入賞領域
155…特別入賞領域
156…入賞誘導手段
156a…中央口
156b…落下口
156c…受入溝
160…大入賞装置
161…大入賞口
162…大入賞装置ソレノイド
163…大入賞装置スイッチ
170…可変入賞装置
171…可動片
172…可変入賞装置ソレノイド
173…可変入賞装置スイッチ
180…回転入賞装置
181…丸枠
182…回転体
183…回転入賞装置モータ
184…回転入賞装置スイッチ
200…払出制御基板
201…ワンチップマイコン
202…カウンタ回路
203…CPU
204…ROM
205…RAM
206…NMI
207…I/Oポート
208…内部タイマー
209…クロック回路
210…クロック同期・遅延回路
211,212…ゲート回路
213…アドレスデコード回路
214,215…ラッチ回路
216…リセット
222…払出モータ
223…払出停止ソレノイド
310a…報知手段
310b…報知手段
320…表示部
330…表示装置
400…ランプ制御基板
401…ランプ制御CPU
402…ランプ制御ROM
403…ランプ制御RAM
404…入出力インターフェース
405…ドライバー回路
422…遊技機状態ランプ
423…サイドケースランプ
424…遊技枠状態LED
428…サイドLED
500…音声制御基板
501…音声制御CPU
502…音声制御ROM
503…音声制御RAM
504…音声制御IC
505…音声データROM
506…入出力インターフェース
507…アンプ回路
510…スピーカー
600…発射制御基板
601…発振回路
602…分周回路
603…モータ駆動信号制御回路
604…ドライバー回路
650…ハンドル部
651…タッチセンサ
652…発射停止スイッチ
653…発射モータ
700…電源基板
701…電源回路
702…バックアップ回路
703…電圧検出回路
704…シフトレジスタ
705…RAM初期化スイッチ
706…クロック回路
707…遅延回路
708…電圧検出回路
709…停電検出回路
800…枠用外部端子板
801…賞球タンク球有無スイッチ
850…盤用外部端子板
1100…遊技制御手段
1110…可動部材開放手段
1120…可動部材閉鎖手段
1130…大入賞装置制御手段
1140…可変入賞装置制御手段
1150…権利生成手段
1160…遊技価値保留手段
1200…特別遊技形成手段
1210…特別遊技保留手段
1300…保留球記憶手段
1400…上限値設定手段
1700a…表示制御手段
1700b…表示制御手段
1800…賞球払出停止手段
1900…賞球払出制御手段
2000…遊技状態決定手段
2100…入賞誘導手段制御手段

Claims (10)

  1. 遊技球を打ち出す遊技領域に、遊技者に有利な第1状態と不利な第2状態とに作動する可動部材と、該可動部材が第1状態の時に受け入れた遊技球を普通の入賞とする一般入賞領域および特別の入賞とする特別入賞領域と、を有する変動入賞装置を設けた遊技機において、
    所定条件の成立に基づき、前記可動部材を第1状態に作動する特別遊技状態を形成し、該特別遊技状態中に遊技球が前記特別入賞領域に入賞したことを条件として、該特別遊技状態を繰り返し形成し、各特別遊技状態を、前記特別入賞領域への遊技球の入賞の有無に関わらず、前記変動入賞装置が一定数の遊技球を受け入れるまで継続する特別遊技形成手段と、
    複数種類の識別情報を可変表示する表示装置と、
    所定の始動条件の成立に基づき、前記表示装置で可変表示を実行する表示制御手段と、
    前記変動入賞装置とは別に、遊技者に有利な第1状態と不利な第2状態とに作動可能な可変入賞装置と、
    前記可変表示の結果が当たり態様に確定した場合、前記可変入賞装置を第1状態に一時的に作動し、該作動中の可変入賞装置に遊技球が所定数以上入賞した場合、遊技者に前記特別遊技状態とは別の遊技価値を付与する遊技制御手段と、を有し、
    前記特別遊技形成手段は、前記遊技価値の付与が決定された際、前記特別遊技状態中であった場合には該特別遊技状態を途中で一旦保留し、前記遊技価値の付与が終了した後、一旦保留していた前記特別遊技状態の形成を再開する特別遊技保留手段を含むことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技球を打ち出す遊技領域に、遊技者に有利な第1状態と不利な第2状態とに作動する可動部材と、該可動部材が第1状態の時に受け入れた遊技球を普通の入賞とする一般入賞領域および特別の入賞とする特別入賞領域と、を有する変動入賞装置を設けた遊技機において、
    所定条件の成立に基づき、前記可動部材を第1状態に作動する特別遊技状態を形成し、該特別遊技状態中に遊技球が前記特別入賞領域に入賞したことを条件として、該特別遊技状態を繰り返し形成し、各特別遊技状態を、前記特別入賞領域への遊技球の入賞の有無に関わらず、前記変動入賞装置が一定数の遊技球を受け入れるまで継続する特別遊技形成手段と、
    複数種類の識別情報を可変表示する表示装置と、
    所定の始動条件の成立に基づき、前記表示装置で可変表示を実行する表示制御手段と、
    前記変動入賞装置とは別に、遊技者に有利な第1状態と不利な第2状態とに作動可能な可変入賞装置と、
    前記可変表示の結果が当たり態様に確定した場合、前記可変入賞装置を第1状態に一時的に作動し、該作動中の可変入賞装置に遊技球が所定数以上入賞した場合、遊技者に前記特別遊技状態とは別の遊技価値を付与する遊技制御手段と、を有し、
    前記遊技制御手段は、前記特別遊技状態が形成される際、前記遊技価値の付与中であった場合には該遊技価値の付与を一旦保留し、前記特別遊技状態が全て終了した後、一旦保留していた前記遊技価値の付与を再開する遊技価値保留手段を含むことを特徴とする遊技機。
  3. 遊技者に有利な第1状態と不利な第2状態とに作動可能な大入賞口を有し、
    前記遊技制御手段は、前記大入賞口を第1状態に繰り返し作動することにより前記遊技価値を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記変動入賞装置に、前記特別入賞領域への遊技球の入賞確率に影響を与える入賞誘導手段を設け、
    前記入賞誘導手段は、遊技球が前記特別入賞領域へ入賞し易い遊技者にとって有利な誘導状態ないし通常の誘導状態に調整可能であることを特徴とする請求項1,2または3に記載の遊技機。
  5. 前記入賞誘導手段は、左右に傾動動作が可能な横長の誘導バー部材から成り、左側あるいは右側に傾動した傾動姿勢と、傾動しない非傾動姿勢とに傾動可能であり、
    前記誘導バー部材は、前記非傾動姿勢にある時、その左右の端部から中央部に向かって下方に傾斜しており、該中央部に、非傾動姿勢にある時、中央部に誘導された遊技球を下方にある前記特別入賞領域へ向けて落下させる中央口を有することを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記入賞誘導手段は、前記誘導バー部材の中央部における前記中央口以外に、誘導バー部材上に載った遊技球を左右の端部に至る前に下方へ落下させる落下口を有することを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
  7. 前記入賞誘導手段は、前記誘導バー部材の中央部における前記中央口以外に、誘導バー部材上に載った遊技球が入り込み、前記非傾動姿勢にある時に遊技球を保持する一方、前記傾動姿勢にある時に遊技球が転がり出る受入溝を有することを特徴とする請求項5または6に記載の遊技機。
  8. 前記入賞誘導手段は、前記左右の傾動動作における振幅を調整可能であることを特徴とする請求項5,6または7に記載の遊技機。
  9. 前記入賞誘導手段は、前記左右の傾動動作における傾動速度を調整可能であることを特徴とする請求項5,6,7または8に記載の遊技機。
  10. 前記入賞誘導手段は、前記左右の傾動動作とは別に上下方向における高さ位置を調整可能であることを特徴とする請求項5,6,7,8または9に記載の遊技機。
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