JP2006191821A - 釣針保護具及びその取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来の釣針保護手段を有しない釣針に対しても使用することができ、釣針が仕掛け等に絡み付くことを防止でき、製造コストが低廉であり、釣りにおける諸条件、例えばターゲットとする魚種、釣場における水中の障害物の多少、潮流の有無や気象条件、釣果、釣針の形状等に合わせて、釣針保護具の位置や向き、大きさ等を調節でき、釣針に対して取付が非常に容易な釣針保護具の提供を課題とする。
【解決手段】 テープ基材の裏面に、耐水性を有する接着層を積層してなることを特徴とする釣針保護具を解決手段とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 テープ基材の裏面に、耐水性を有する接着層を積層してなることを特徴とする釣針保護具を解決手段とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、疑似餌(ルアー)の釣針や餌付け用の釣針に取付けて、水中の藻類などの障害物への引っ掛かりの防止、若しくは、釣糸に連結される疑似餌や仕掛けへの引っ掛りの防止、疑似餌の傷付きの防止、手指等の傷付きに対する安全性の向上に用いる釣針保護具、及び当該釣針保護具を備えた釣針、疑似餌に関する。
従来の釣針保護手段を有しない釣針が、釣りの準備を行う際やキャスティング直前に、釣針が疑似餌や仕掛けに絡み付くことが多く、釣りを行う際に不慮の障害となっていた。
また、従来の釣針保護手段を有しない釣針を用いて釣りを行うと、水中の藻類などの障害物に引っ掛かることがしばしば生じ、釣りを行う際に不慮の障害となっていた。
このような障害に対する手段として、
縦方向からの切割りを切欠した筒状取付部とこの取付部から突出させた突刺とを備えた針先覆いを、合成樹脂等の弾力性を備えた熱可塑性素材により成形し、この針先覆いを筒状取付部により釣針基部に挟持接着固定するとともに、上記突刺を針先の前面に位置させるようにしたことを特徴とする釣針(例えば、特許文献1参照。)や、
軟質のプラスチック材料から押出し成型により製造され、シート状部分の一端を釣針の湾曲部分を受けるために分岐して相互に平行する二つの縁部を形成し、シート状部分の他端に釣針の軸部を握持するための溝形成部分を形成してなる釣針の保護装置(例えば、特許文献2参照。)が公知である。
縦方向からの切割りを切欠した筒状取付部とこの取付部から突出させた突刺とを備えた針先覆いを、合成樹脂等の弾力性を備えた熱可塑性素材により成形し、この針先覆いを筒状取付部により釣針基部に挟持接着固定するとともに、上記突刺を針先の前面に位置させるようにしたことを特徴とする釣針(例えば、特許文献1参照。)や、
軟質のプラスチック材料から押出し成型により製造され、シート状部分の一端を釣針の湾曲部分を受けるために分岐して相互に平行する二つの縁部を形成し、シート状部分の他端に釣針の軸部を握持するための溝形成部分を形成してなる釣針の保護装置(例えば、特許文献2参照。)が公知である。
しかし、上記特許文献1に係る発明(以下、先行発明1という。)は、釣針保護手段を備えた釣針であり、合成樹脂等の弾力性を備えた熱可塑性素材からなり、縦方向からの切割りを切欠した筒状取付部とこの取付部から突出させた突刺とを備えた針先覆いを接着固定してなる釣針である。
当該構成では、従来の釣針保護手段を有しない釣針に対して新たに取付けるものではなく、結局、需要者においては、当該新たな釣針保護手段を備えた釣針を購入する必要があった。
当該構成では、従来の釣針保護手段を有しない釣針に対して新たに取付けるものではなく、結局、需要者においては、当該新たな釣針保護手段を備えた釣針を購入する必要があった。
従って、従来の釣針保護手段を有しない釣針を用いる限り、前記した疑似餌や仕掛けに対する絡み付き、水中の藻類などの障害物への引っ掛りに対して、上記先行発明1に係る釣針では対応することができなかった。
また、当該釣先行発明1における針保護手段である針先覆いは、複雑な形状の成形型を必要とし、取付対象となる釣針の軸部の直径が異なる場合には、別途成形型を必要とすることから、製造コストの上昇を招く不都合を生ずるものであった。
一方、特許文献2に係る発明(以下、先行発明2)は、前記したように、釣針の保護装置であり、従来の釣針保護手段を有しない釣針に対して新たに取付けることが可能なものであるが、シート状部分の一端を釣針の湾曲部分を受けるために分岐して相互に平行する二つの縁部を形成し、シート状部分の他端に釣針の軸部を握持するための溝形成部分を形成してなることから、殆どの方向から針先が隠蔽され、釣針に餌を取付けた場合に釣果を大きく低下させる欠点がある。
また、先行発明2は、前記先行発明1と同様に、取付対象となる釣針の軸部の直径が異なる場合には、別途成形型を必要とすることから、製造コストの上昇を招く不都合を生ずるものであった。
更に、先行発明2は、釣針の保護装置は、使用中に脱落してはならないことから、十分な強度で取付けられる必要があり、上記構成によれば、合成樹脂の硬度を高くするか、若しくは軸部との嵌め合いをきつくする必要が生じ、釣針の軸部に対する取付は容易とは言い難いものであった。このため、誤って針先で指等を傷付ける虞をも招来する。
また一方、釣針の軸部の直径は同一であっても、釣針自体の形状や部分的な強度、材質等は異なることが多く、釣りにおける諸条件、例えばターゲットとする魚種、釣場における水中の障害物の多少、潮流の有無や気象条件、釣果等に合わせて、釣針保護手段の位置や向き、大きさ等を調節できれば、非常に都合が良いと考えられるが、上記先行発明1、2のいずれにおいてもこのような調節を行うことは不可能であった。
本発明は以上の事情に鑑みてなされたものであり、従来の釣針保護手段を有しない釣針に対しても使用することができ、釣針が仕掛け等に絡むことを防止できるとともに、製造コストが低廉であり、釣りにおける諸条件、例えばターゲットとする魚種、釣場における水中の障害物の多少、潮流の有無や気象条件、釣果、釣針の形状等に合わせて、釣針保護具の位置や向き、大きさ等を調節でき、釣針に対して取付が非常に容易な釣針保護具と、該釣針保護具の有用な取付構造を提供することを、発明が解決しようとする課題とするものである。
テープ基材の裏面に、耐水性を有する接着剤を積層してなることを特徴とする釣針保護具、及び、釣針に対する釣針保護具の取付構造において、釣針保護具は、テープ基材の裏面に、耐水性を有する接着層を積層してなり、釣針保護具の長手中央を仮想山折線として、該仮想山折線近傍に、釣針の軸部の外側面が当接し、釣針保護具の裏面相互が当接するように、釣針保護具を二つ折り状態で貼着してなることを特徴とする釣針保護具の取付構造を基本として、課題を解決するための手段とするものである。
請求項1に係る発明によれば、テープ基材の裏面に、耐水性を有する接着剤を積層してなる簡素な構成により、二つ折り状態で釣針の軸部に取付けるだけで非常に簡単に使用することができる。また、構成が非常に簡単なものであることから、廉価に製造することができる。
更に、当該構成は非常に薄く形成することができることから、鋏などを用いて適宜長さや形状を変更することができ、釣りにおける諸条件、例えばターゲットとする魚種、釣場における水中の障害物の多少、潮流の有無や気象条件、釣果、釣針の形状等に合わせて調節が可能となり、釣りを行う上で、非常に都合が良い。
請求項2に係る発明によれば、上記請求項1の構成に、テープ基材の表面に反射層を積層してなる構成を付加したことから、太陽光等の周囲の光を反射することで、集魚効果を得ることができる。
請求項3に係る発明によれば、上記優れた特性を有する釣針保護具において、接着層に剥離層を積層したことで、接着層を保護し、安定した品質の取引態様を実現することができるとともに、剥離層を剥がし、二つ折り状態で釣針の軸部に取付けるだけで非常に簡単に使用することができる。
請求項4に係る発明によれば、当該釣針保護具を薄く軽量とすることができることから、単に釣針の保護を実現するのみならず、釣針の過剰な重量増加を招来せず、魚が吸込みやすい釣針の特性を保持することができる。
請求項5に係る発明のように疑似餌の釣針の軸部に釣針保護具を取付けた場合には、水中の疑似餌の動きとともに水の抵抗によって僅かに釣針保護具が靡くように動くことで、不特定の各方向へ光を反射し、より集魚効果を得ることができるとともに、連結される疑似餌、仕掛け等に対する釣針の絡み付きや、疑似餌の傷付きの防止、手指等の傷付きに対する安全性の向上を図ることができるのである。
請求項6に係る発明によれば、接着層を内側とし長手略中央を二つ折り状態として、釣針の軸部に取付けるだけの取付構造であることから、釣針の軸部に対して傾き加減、取付位置等を細かく調節することが可能であり、上記したように、例えばターゲットとする魚種、釣場における水中の障害物の多少、潮流の有無や気象条件、釣果等に合わせて、適宜調節を行うことで、より有効に、水中の藻類などの障害物への引っ掛かりを防止することができるとともに、連結される疑似餌、仕掛け等に対する釣針の絡み付きや、疑似餌や手指等の傷付きを防止することができる。
請求項7に係る発明によれば、複数の針先が形成される釣針に対する釣針保護具の取付構造において、釣針保護具は針先の数に対応する数量具備するものとし、各釣針保護具のテープ基材は、その裏面に耐水性を有する接着層を積層してなり、該釣針保護具の長手中央を仮想谷折線として、釣針保護具の裏面側となる仮想谷折線近傍に釣針の軸部の外側面が当接し、隣り合う釣針保護具の裏面相互を固着してなる構成としたことから、三つの針先に対して一つの軸部しか備えない釣針であっても、釣針の軸部に対して周囲から取り囲むように取付けることによって、釣針保護具を確実に取付けることができることとなり、釣針が仕掛け等に絡むことを防止できるとともに、製造コストが低廉であり、釣りにおける諸条件に合わせて、釣針保護具の大きさを鋏等でカットする方法などにより調節できる効果を得ることができる。
本発明によれば、テープ基材の裏面に、耐水性を有する接着層を積層してなる構成として、二つ折り状態で釣針の軸部に取付けるだけで非常に簡単に使用することができる釣針保護具を実現した。
図1は本発明の実施例1に係る釣針保護具を示す斜視図、図2は同実施例1に係る釣針保護具の層構造を示す一部拡大断面図、図3は本発明の実施例2に係る釣針保護具の層構造を示す一部拡大断面図、図4は本発明の他の実施例に係る釣針保護具の層構造を示す一部拡大断面図、図5は本発明の実施例1に係る釣針保護具を具備する釣針(シングルフック)を示す説明図、B−B断面図、及びその一部拡大図、図6は同実施例に係る釣針保護具を具備する釣針(ダブルフック)を示す説明図、図7は同実施例に係る釣針保護具を具備する釣針(トリプルフック)を示す説明図、図8は本発明の実施例に係る釣針保護具を具備する疑似餌の釣針(アシストフック)を示す説明図、図9は同実施例に係る釣針(アシストフック及びメインフック)に釣針保護具を備える疑似餌(メタルジグ)を示す説明図である。
(実施例に係る釣針保護具の構成)
本発明の実施例1に係る釣針保護具Gは、図1及び図2に示すように、ポリウレタンからなるテープ基材1と、該テープ基材1の裏面に設けられ耐水性を有する接着層2である両面接着テープ2Aと、テープ基材1の表面側に設けられる反射層3となる反射膜3Aとを備える、長さ5センチメートル程度、幅1センチメートル程度のものである。また、前記両面接着テープ2は、剥離層4となる剥離紙4Aを備えている。当該剥離紙4を含めた釣針保護具G全体の厚みは約0.2ミリメートル程度であり、非常に薄い釣針保護具である。
本発明の実施例1に係る釣針保護具Gは、図1及び図2に示すように、ポリウレタンからなるテープ基材1と、該テープ基材1の裏面に設けられ耐水性を有する接着層2である両面接着テープ2Aと、テープ基材1の表面側に設けられる反射層3となる反射膜3Aとを備える、長さ5センチメートル程度、幅1センチメートル程度のものである。また、前記両面接着テープ2は、剥離層4となる剥離紙4Aを備えている。当該剥離紙4を含めた釣針保護具G全体の厚みは約0.2ミリメートル程度であり、非常に薄い釣針保護具である。
また、反射膜3Aの表面側には該反射膜3Aの消耗劣化を低減するためのコーティング層5を積層している。前記両面接着テープ2Aは、両面接着テープ基材20の表面及び裏面の双方に接着剤21、22を積層した構成である。
上記実施例1に係る釣針保護具Gの長さが約5センチメートル程度としているのは、取付対象とする釣針H(H1)(後記釣針の実施例として例示される図5参照。)の軸部10に対して、長手中央から二つ折りした釣針保護具Gを取付けることによって、おおよそ釣針の軸部10から針先11までの範囲に釣針保護具Gが配置できる長さを確保するためである。
実質的には、釣針Hの軸部10から、針先11の向きの延長ラインDにかかる位置までの範囲に釣針保護具Gが位置するものであれば足りる。
実質的には、釣針Hの軸部10から、針先11の向きの延長ラインDにかかる位置までの範囲に釣針保護具Gが位置するものであれば足りる。
このため、特に小さい釣針Hに対しては、釣針保護具Gの長さは変更することとなり、また釣針保護具Gの幅についても、釣針保護具を重量的に軽くすることや釣針保護具としての機能を損なわない程度の幅を有していることを勘案して変更することができる。これらの長さ、幅の寸法は、予め釣針に対応したサイズの釣針保護具として提供する形態とすることもできるし、使用者が適宜鋏等を用いて釣針保護具をカットして使用することもできる。
尚、予め釣針に対応したサイズの釣針保護具を製造する場合については、引用文献に係る発明と異なり、テープ基材のシートをカットする幅を変更するだけでよいことから、新たな成形型等を必要とせず、低コストで製造することができる。
次に、図3に、本発明の実施例2に係る釣針保護具Gを示す。ポリウレタンからなるテープ基材1と、該テープ基材1の裏面に設けられ耐水性を有する接着層2である糊層2Bと、更に糊層の下層として積層される剥離層4である剥離紙4Bとを備えてなるものである。本実施例2に係る釣針保護具Gは、実施例1に係る釣針保護具よりも単純構成で且つ更に薄いものである。
即ち、本発明における釣針保護具はテープ基材と耐水性の接着層2とを備えたものを基本構成としている。そして、当該基本構成に種々の機能を備えた層を必要に応じて設けることができるものである。
また、接着層2については、上記実施例1及び実施例2に示すように、両面接着テープ20のように接着剤21、22の間に両面接着テープ基材20のような基材を有していてもよいし、糊層のみの単層とすることもできる。
また、上記実施例1、2はいずれもその製造の容易性から、接着層2がテープ基材1の裏面全体に設けた構成としているが、本発明においては必ずしも裏面全体に設ける必要もなく、二つ折り状態において当接する裏面相互及び裏面と軸部10との接着状態が確保できる限り、テープ基材1の裏面に部分的に接着層2を設けることもできる。この場合には、例えば剥離層も接着層に対応して部分的に設けることができる。
一例としては、図4に示すように、テープ基材1の裏面のうち、長手中央を含み長手方向の一端までの間のみに接着層2(糊層2C)及び剥離層4(剥離紙4C)を形成した構成とすることができる。
当該構成とすることで、接着剤の使用量及び剥離紙の使用量を低減し、より安価な釣針保護具を提供することができる。
当該構成とすることで、接着剤の使用量及び剥離紙の使用量を低減し、より安価な釣針保護具を提供することができる。
本発明においては、釣針保護具におけるテープ基材1は、基本的に耐水性があるものが好適であり、耐水性を有するものであれば、上記したポリウレタン以外の種々の公知な合成樹脂材料等を使用することができる。また、テープ基材1に耐水性がない場合であっても、当該テープ基材1を耐水性を有する層で被覆することにより、テープ基材1に対する水の浸透を防ぐことができれば足りる。尚、テープ基材1に対する水の浸透を防止するとは、耐水性を確保する趣旨であり、通水性を防止する趣旨ではない。即ち、テープ基材1が水により十分な機能を果たさなくなることを防止する趣旨であり、例えばテープ基材に孔を形成して通水性を備える場合やテープ基材が合成繊維等からなり、耐水性と通水性とを備えるものである場合は、テープ基材1が水により十分な機能を果たさなくなるわけではないから、耐水性が確保される限り、このような形態は本願発明に含まれる。
また、コーティング層5は、反射層3上に設けるものに限定するものではなく、テープ基材1に直接コーティングすることもできるし、或いは、全く設けないものとすることもできる。
本願発明における釣針保護具は、更に任意の層間若しくは層上に、装飾効果を有する装飾層を設けることができる。
また、同様に任意の層間若しくは層上に、集魚効果を有する模様等の意匠を表す集魚意匠層を設けることができる。上記実施例における反射層も集魚効果を有するものであるが、該反射層に加えてその上層に例えば鱗の輪郭線等の集魚意匠層を形成することで、全体として非常に集魚効果の高いものとすることができる。
更に、本実施例においては、テープ基材1の輪郭は、図1に示した斜視図においても明らかなように、平面視において両端を円弧状とした直線的な輪郭を有するものであるが、必ずしもこのような輪郭とする必要はなく、例えば平面視V字状、U字状、円弧状、波状等の左右対称な任意の形状とすることができる。
尚、本実施例に示した平面視において両端を円弧状とした直線的な輪郭とした場合には、製造時の加工が容易であり、また使用者が鋏を用いて加工する際の自由度が大きい点において利点を有する。
また、本発明に係る釣針保護具Gは、実施例のように予め一定の大きさに形成してなる場合のほか、例えば、数メートル程度の長さを有するものを線状若しくは巻取状態として、必要量に応じて、先端側から切取り、使用する形態とすることもできる。
更に、本発明における釣針保護具の長手中央位置には、短手方向へ折目位置を示すためのライン、溝その他のしるしを設けることができる。折目位置を示すしるしを設けることによって、使用者はより容易に、釣針に対して釣針保護具を位置決めすることができ、取付作業を効率よく行うことができることとなる。
本発明における耐水性を有する接着層2は、実施例に開示したものに限定するものではなく、釣りを行うに際して接着力を確保することができればよい趣旨であり、この範囲で、種々の公知な接着剤を使用することができる。また、該接着剤は、一旦剥がすと使用できなくなる強固な接着力を有するものとすることもできるし、ある程度の強固な接着力と繰返し使用するのに耐え得る性能を兼備するものとすることもできる。
尚、本発明において、耐水性を有する接着力とは、少なくとも数回程度のキャスティングで接着力が完全に喪失しない程度の接着力をいう。
尚、本発明において、耐水性を有する接着力とは、少なくとも数回程度のキャスティングで接着力が完全に喪失しない程度の接着力をいう。
次に、本発明の実施例に係る釣針保護具Gを備えた釣針H(H1)について図5に示す。本実施例に係る釣針保護具Gは、ポリウレタンからなるテープ基材1と、該テープ基材1の裏面に設けられ耐水性を有する接着層2である糊層2Bとを備えてなるものであり、実質的に、上記実施例2に係る釣針保護具Gにおける剥離層4である剥離紙4Bを剥がして軸部10に取付けてなる釣針H1(シングルフック)に相当する。
図5のB−B断面図及びその拡大断面図に示すように、釣針保護具Gのテープ基材1が表面側、接着層2である糊層2Bが裏面側となり、該釣針保護具Gの長手中央を仮想山折線C1として、釣針保護具Gの裏面側となる仮想山折線C1近傍に、釣針H1の軸部10の外側面が当接し、釣針保護具Gの裏面である接着層2相互が当接するように、釣針保護具Gを二つ折り状態で貼着して構成され、釣針H1の軸部10から、針先11の向きの延長ラインDにかかる位置までの範囲に釣針保護具Gが位置する構成となるものである。
また、本発明の他の実施例に係る、釣針保護具Gを備えた釣針H(H2、H3)について、図6及び図7に示す。図6に示す釣針H2はダブルフックであり、各フックの軸部10に、釣針保護具Gを取着したものである。該釣針保護具Gは、ポリウレタンからなるテープ基材1と、該テープ基材1の裏面に設けられ耐水性を有する接着層2である両面接着テープ2Aと、テープ基材1の表面側に設けられる反射層3となる反射膜3Aとを備えるものである。本実施例においても、釣針H2の軸部10から、針先11の向きの延長ラインDにかかる位置までの範囲に釣針保護具Gが位置する。
図7に示す実施例に係る釣針H3は、三枚の釣針保護具Gを備えたトリプルフックであり、該三枚の釣針保護具Gのテープ基材1は夫々その裏面に耐水性を有する接着層2を積層してなるものである。そして、釣針H3の軸部10から、針先11の向きの延長ラインDにかかる位置までの範囲に釣針保護具Gが位置するものであり、この点については、上記実施例に開示したシングルフックH1、ダブルフックH2と同様である。
しかしながら、軸部10に対する釣針保護具Gの取付構造においては、上記実施例に開示したシングルフックH1、ダブルフックH2と相違する。
しかしながら、軸部10に対する釣針保護具Gの取付構造においては、上記実施例に開示したシングルフックH1、ダブルフックH2と相違する。
即ち、三枚の釣針保護具Gのテープ基材1の軸部10に対する取付構造は、夫々の釣針保護具Gの長手中央を仮想谷折線C2として、釣針保護具Gの裏面側となる仮想谷折線C2近傍に釣針H3の軸部10の外側面が当接し、隣り合う釣針保護具Gの裏面の接着層2相互が固着される取付構造である。尚、仮想谷折線C2は、隣り合う釣針保護具Gの裏面の接着層2相互が固着される段階で、当該仮想谷折線近傍が軸体の周面に密着することで、図7のように事実上の谷折状態が消失してもよい。
当該取付構造によって、三つの針先11に対して一つの軸部10しか備えないトリプルフックH(H3)であっても、釣針保護具Gを確実に取付けることができることとなり、釣針Hが仕掛け等に絡むことを防止できるとともに、製造コストが低廉であり、釣りにおける諸条件に合わせて、釣針保護具Gの大きさを鋏等でカットする方法などにより調節できる効果を得ることができるのである。
また、本発明の実施例に係る疑似餌Lについて図8に示す。本実施例に係る疑似餌Lは、擬餌体L1の先端及び後端に環体L2、L3を備え、先端の環体L2に連結糸L4を介して釣針H4(アシストフック)を、後端に連結環L5を介して釣針H5(メインフック)を取付けてなる疑似餌Lである。
釣針H4(アシストフック)は、釣針保護具Gを具備しており、該釣針保護具Gは、ポリウレタンからなるテープ基材1と、該テープ基材1の裏面に設けられ耐水性を有する接着層2である糊層2Bと、更に糊層2Bの下層として積層される剥離層4である剥離紙4Bとを備えてなるものである。
釣針H4(アシストフック)は、釣針保護具Gを具備しており、該釣針保護具Gは、ポリウレタンからなるテープ基材1と、該テープ基材1の裏面に設けられ耐水性を有する接着層2である糊層2Bと、更に糊層2Bの下層として積層される剥離層4である剥離紙4Bとを備えてなるものである。
尚、本発明における疑似餌Lは、必ずしも釣針H4(アシストフック)のみに釣針保護具を備えるものに限定されず、例えば、図9に示すように、釣針H5(メインフック)と釣針H4(アシストフック)の両方に釣針保護具Gを備えるものとすることもできる。また各釣針H5(メインフック)、H4(アシストフック)は上記実施例の釣針Hの形状に限定されるものではなく、公知な種々の釣針に適用することができ、本発明に係る釣針保護具Gを備える構成であればよい趣旨である。また疑似餌Lは実施例のような所謂メタルジグのみならず、合成樹脂製や木製等の疑似餌や、或いは金属製の他の形状を有する種々の公知な疑似餌に対して本発明に係る釣針保護具を適用した構成を備えるものであればよく、釣針H4(アシストフック)の有無を問わない趣旨である。
更に、テープ基材1の材質は、実施例のポリウレタンに限らず、種々の耐水性を有する合成樹脂、合成ゴム等の素材を利用することができる。尚、実施例のように、ポリウレタンを用いる場合には、薄く且つある程度の強度を得ることができる点において、非常に好適である。
1 テープ基材
10 軸部
11 針先
2 接着層
2A 両面接着テープ
20 両面接着テープ基材
21 接着剤
22 接着剤
2B 糊層
2C 糊層
3 反射層
3A 反射膜
4 剥離層
4A 剥離紙
4B 剥離紙
4C 剥離紙
5 コーティング層
C1 仮想山折線
C2 仮想谷折線
D 延長ライン
G 釣針保護具
H1 釣針(シングルフック)
H2 釣針(ダブルフック)
H3 釣針(トリプルフック)
H4 釣針(アシストフック)
H5 釣針(メインフック)
L 疑似餌
L1 擬餌体
L2 環体
L3 環体
L4 連結糸
L5 連結環
10 軸部
11 針先
2 接着層
2A 両面接着テープ
20 両面接着テープ基材
21 接着剤
22 接着剤
2B 糊層
2C 糊層
3 反射層
3A 反射膜
4 剥離層
4A 剥離紙
4B 剥離紙
4C 剥離紙
5 コーティング層
C1 仮想山折線
C2 仮想谷折線
D 延長ライン
G 釣針保護具
H1 釣針(シングルフック)
H2 釣針(ダブルフック)
H3 釣針(トリプルフック)
H4 釣針(アシストフック)
H5 釣針(メインフック)
L 疑似餌
L1 擬餌体
L2 環体
L3 環体
L4 連結糸
L5 連結環
Claims (7)
- テープ基材の裏面に、耐水性を有する接着層を積層してなることを特徴とする釣針保護具。
- テープ基材の表面側に反射層を積層してなることを特徴とする請求項1記載の釣針保護具。
- テープ基材の裏面に設けた耐水性を有する接着層に剥離層を積層してなることを特徴とする請求項1又は2記載の釣針保護具。
- 請求項1又は2記載の釣針保護具を、軸部に具備することを特徴とする釣針。
- 請求項1又は2記載の釣針保護具を、釣針の軸部に具備することを特徴とする疑似餌。
- 釣針に対する釣針保護具の取付構造において、
釣針保護具は、テープ基材の裏面に、耐水性を有する接着層を積層してなり、釣針保護具の長手中央を仮想山折線として、釣針保護具の裏面側となる仮想山折線近傍に、釣針の軸部の外側面が当接し、
釣針保護具の裏面相互が当接するように、釣針保護具を二つ折り状態で貼着してなることを特徴とする釣針保護具の取付構造。 - 複数の針先が形成される釣針に対する釣針保護具の取付構造において、
釣針保護具は針先の数に対応する数量具備するものとし、各釣針保護具のテープ基材は、その裏面に耐水性を有する接着層を積層してなり、該釣針保護具の長手中央を仮想谷折線として、釣針保護具の裏面側となる仮想谷折線近傍に釣針の軸部の外側面が当接し、隣り合う釣針保護具の裏面相互を固着してなることを特徴とする釣針保護具の取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005004603A JP2006191821A (ja) | 2005-01-12 | 2005-01-12 | 釣針保護具及びその取付構造 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5131944B1 (ja) * | 2012-04-19 | 2013-01-30 | 株式会社コアマン | ソフトルアー及びソフトルアーキット |
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-
2005
- 2005-01-12 JP JP2005004603A patent/JP2006191821A/ja active Pending
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