JP2006191365A - 印刷装置および印刷媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子透かしが埋め込まれていない印刷画像を印刷する場合があるため、印刷媒体に印刷された印刷画像のセキュリティが低くなる場合があった。また、印刷者に多大な負担をかけていた。
【解決手段】印刷データを外部から取得するデータ取得部110と、印刷データに基づいて、印刷画像データを形成する印刷画像形成部201と、印刷データと印刷装置または印刷時の状況に固有なデータである装置データとに基づいて、埋め込みデータを生成する埋め込みデータ生成部203と、埋め込みデータに基づいて、電子透かしの地紋画像データを形成する地紋画像形成部205と、印刷画像データと地紋画像データとを合成して合成画像データを形成する画像合成部207と、合成画像データに基づいて、合成画像を媒体に印刷する印刷部400とを有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、プリンタや、複写機、ファクシミリ、プリンタと他装置とを組み合わせた複合機などの、画像を紙などの印刷媒体に印刷する印刷装置に関する。
近年、印刷媒体に印刷された画像(以下、印刷画像という)に対する複製や改竄などの不正行為を検出するために、また、過去になされた印刷行為を後から追跡するために、電子透かしと称される不可視なデータを印刷画像のイメージデータ(以下、印刷画像データという)に埋め込んで印刷する技術が開発されている。
この主の従来の技術としては、例えば、以下のような、印刷装置とその印刷装置に印刷指令を出力する上位装置とを用いるものがある(特許文献1参照)。
すなわち、印刷装置の上位装置(パーソナルコンピュータやサーバなど)が、電子透かしを生成して、電子透かしを印刷画像データに埋め込む。そして、上位装置は、電子透かしが埋め込まれた印刷画像データ(以下、透かし入り印刷画像データという)とその透かし入り印刷画像データに埋め込まれた電子透かしとを印刷装置に出力する。印刷装置は、印刷処理部と記憶部と原稿読取部(以下、それぞれ、印刷部とデータ格納部と読取部という)とを有しており、上位装置から透かし入り印刷画像データと電子透かしとを取得すると、透かし入り印刷画像データに基づいて、電子透かしが埋め込まれた印刷画像(以下、透かし入り印刷画像という)を印刷部で印刷媒体に印刷するとともに、透かし入り印刷画像データと電子透かしとを対応付けてデータ格納部に格納する。そして、印刷装置は、後刻、読取部で透かし入り印刷画像が印刷された印刷媒体を読み取った場合に、印刷媒体に印刷された透かし入り印刷画像に埋め込まれた電子透かしを抽出し、その電子透かしに対応する印刷画像データをデータ格納部から読み出して印刷媒体に再印刷する。
この従来の技術は、電子透かしと称される不可視なデータが埋め込まれた印刷画像を、印刷媒体に印刷することができる。また、この従来の技術は、印刷装置のデータ格納部に格納された印刷画像データ(以下、オリジナル印刷画像データという)を再印刷することもできる。
なお、電子透かしの生成や電子透かしの印刷画像データへの埋め込みについては、特開2003−101762号公報や特開2003−209676号公報、その他に開示されているが、ここでは詳細な説明を省略する(特許文献2と3参照)。
特開2003−134325号公報(第6段落〜第19段落、図1〜6) 特開2003−101762号公報 特開2003−209676号公報
従来の技術は、電子透かしが埋め込まれていない印刷画像を印刷する場合があり、印刷媒体に印刷された印刷画像のセキュリティが低下する場合があるという課題があった。
すなわち、従来の技術では、上位装置が、電子透かしの生成や電子透かしの印刷画像データへの埋め込みを行っていた。そのため、従来の技術では、上位装置が電子透かしの生成や電子透かしの印刷画像データへの埋め込みを行わない場合に、印刷装置は電子透かしが埋め込まれていない印刷画像を印刷媒体に印刷していた。この場合、印刷者(または、印刷者の管理者)は、いつ、誰が、どこで印刷したのかなどの、印刷行為の発生を追跡するためのデータ(以下、追跡データという)を取得することができないので、印刷行為の発生を追跡することができなかった。その結果、従来の技術は、印刷媒体に印刷された印刷画像のセキュリティが低下する場合があった。
また、従来の技術は、印刷者に多大な負担をかけるといった課題があった。
すなわち、従来の技術では、電子透かしを印刷画像データに埋め込むためのソフトウェア(以下、埋め込みソフトウェアという)が、上位装置に格納されていた。しかも、その埋め込みソフトウェアは、印刷者が、手作業で稼働させる必要があるとともに、印刷媒体毎に、電子透かしとして印刷行為の発生を追跡することが可能となるデータ(以下、追跡データという)を印刷画像に埋め込むための設定や、電子透かしを適切に印刷するための印刷装置の設定を手作業で行う必要があった。そのため、従来の技術は、電子透かしを埋め込まない通常の印刷に比べて、印刷者に多大な負担をかけていた。
この発明に係る印刷装置は、画像を印刷媒体に印刷するための印刷データを外部から取得するデータ取得部と、データ取得部によって取得された印刷データに基づいて、印刷画像のイメージデータである印刷画像データを形成する印刷画像形成部と、データ取得部によって取得された印刷データと印刷装置または印刷時の状況に固有なデータである装置データとに基づいて、電子透かしとして印刷画像に埋め込まれる、埋め込みデータを生成する埋め込みデータ生成部と、埋め込みデータ生成部によって生成された埋め込みデータに基づいて、電子透かしの地紋画像のイメージデータである地紋画像データを形成する地紋画像形成部と、印刷画像形成部によって形成された印刷画像データと地紋画像形成部によって形成された地紋画像データとを合成して、電子透かしが埋め込まれた透かし入り印刷画像のイメージデータである合成画像データを形成する画像合成部と、画像合成部によって形成された合成画像データに基づいて、電子透かしが埋め込まれた透かし入り印刷画像である合成画像を印刷媒体に印刷する印刷部とを有することを特徴とする。
なお、「印刷装置」は、印刷機能を有する機器全般を意味しており、例えば、プリンタや、複写機、ファクシミリ、プリンタと他装置とを組み合わせた複合機などを含んでいる。また、「外部」は、上位装置(例えば、パーソナルコンピュータやサーバなど)や、メモリ媒体(例えば、メモリカードや、DVD、CD−ROM、携帯型のメモリ装置、携帯型のHDD装置など)である。また、「印刷データ」は、文書や図形(写真や、絵、表などを含む)の画像を印刷媒体に印刷するためのデータである。「印刷データ」は、例えば、印刷画像データや、印刷画像内のテキストデータ、印刷データの名称、ポストスクリプトなどのページ記述言語、印刷画像の著作権データ(例えば、著作名や著作権番号、著作権者など)、印刷画像の改竄検出用データ(例えば、印刷画像を縮小したデータなど)、その他の、電子透かしとして印刷画像に埋め込まれるデータ(埋め込みデータ)の候補となる候補データのグループ群の中の一乃至複数種類のデータからなる。特に、この発明では、「印刷データ」は、印刷画像の著作権データや改竄検出用データの少なくとも一方を含むのが好ましい。「印刷データ」は、上位装置やメモリ媒体の内部に格納されている。「装置データ」は、印刷装置または印刷時の状況に関するデータである。装置データは、例えば、印刷装置のID(すなわち、印刷装置に固有なコードまたは名称)や、印刷日時、印刷部門(すなわち、印刷部門のコードまたは名称)、印刷者(すなわち、印刷者のコードまたは氏名)、印刷階調(すなわち、印刷濃度)、印刷解像度、印刷媒体のサイズ、その他の、電子透かしとして印刷画像に埋め込まれるデータ(埋め込みデータ)の候補となる候補データのグループ群の中の一乃至複数種類のデータからなる。「装置データ」は、印刷装置の内部または上位装置の内部に格納されている。
この発明は、印刷データと印刷装置または印刷時の状況に固有なデータ(以下、装置データという)とに基づいて、必ず電子透かしを生成して埋め込む。そのため、印刷者(または、印刷者の管理者)は、いつ、誰が、どこで印刷したのかなどの追跡データを、印刷媒体から必ず得ることができるので、常に印刷行為の発生を追跡することができる。
この発明は、電子透かしが埋め込まれていない印刷画像の印刷を防止することができる。そのため、印刷者(または、印刷者の管理者)は、いつ、誰が、どこで印刷したのかなどの、印刷行為の発生の追跡データを必ず印刷画像から取得することができるため、常に印刷行為の発生を追跡することができる。その結果、この発明は、印刷媒体に印刷された印刷画像のセキュリティが低下する場合をなくすことができる。
また、印刷者は、手作業で埋め込みソフトウェアを稼働させる必要がなく、しかも、印刷媒体毎に手作業で追跡データを印刷画像に埋め込むための設定や電子透かしを適切に印刷するための印刷装置の設定を行う必要もない。その結果、この発明は、印刷者の負担を軽減させることもできる。
この発明は、印刷装置またはその上位装置が、印刷データと印刷装置または印刷時の状況に固有なデータ(以下、装置データという)とに基づいて電子透かしを生成することを特徴とする。なお、生成された電子透かしは、印刷画像に埋め込まれる。印刷装置は、その電子透かしが埋め込まれた印刷画像(以下、透かし入り印刷画像という)を紙などの印刷媒体に印刷するとともに、印刷された透かし入り印刷画像から電子透かしを抽出して上位装置に出力する。これにより、上位装置は、印刷された透かし入り印刷画像から抽出された電子透かしを保存することになる。
なお、印刷装置は、印刷機能を有する機器全般を意味しており、例えば、プリンタや、複写機、ファクシミリ、プリンタと他装置とを組み合わせた複合機などを含んでいる。
また、上位装置は、印刷装置に印刷指令を出力する演算処理装置であり、例えば、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)や、サーバなどである。
また、印刷データは、文書や図形(写真や、絵、表などを含む)の画像を印刷媒体に印刷するためのデータである。印刷データは、例えば、特定フォーマットの印刷画像データや、印刷画像内のテキストデータ、印刷データの名称、ポストスクリプトなどのページ記述言語、印刷画像の著作権データ(例えば、著作名や著作権番号、著作権者など)、印刷画像の改竄検出用データ(例えば、印刷画像を縮小したデータなど)、その他の、電子透かしとして印刷画像に埋め込まれるデータ(埋め込みデータ)の候補となる候補データのグループ群の中の一乃至複数種類のデータからなる。特に、この実施の形態では、印刷データは、印刷画像の著作権データや改竄検出用データの少なくとも一方を含むのが好ましい。印刷データは、上位装置の内部またはメモリ媒体の内部に格納されている。
また、装置データは、印刷装置または印刷時の状況に固有なデータである。装置データは、例えば、印刷装置のID(すなわち、印刷装置に固有なコードまたは名称)や印刷日時、印刷部門(すなわち、印刷部門のコードまたは名称)、印刷者(すなわち、印刷者のコードまたは氏名)、印刷階調(すなわち、印刷濃度)、印刷解像度、印刷媒体のサイズ、その他の、電子透かしとして印刷画像に埋め込まれるデータ(埋め込みデータ)の候補となる候補データのグループ群の中の一乃至複数種類のデータからなる。装置データは、印刷装置の内部または上位装置の内部に格納されている。
印刷データと装置データは、後述の埋め込みデータ生成部203によって、前述の埋め込みデータの候補となる候補データのグループ群の中からいずれか一乃至複数種類のデータが追跡データ(すなわち、印刷行為の発生を追跡することが可能なデータ)として選択され、電子透かしとして印刷画像に埋め込まれる後述の埋め込みデータの生成に用いられる。
以下に、図を参照してこの発明の実施例を説明する。なお、各図は、この発明を理解できる程度に概略的に示してあるに過ぎない。よって、この発明は図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
なお、電子透かしの生成や電子透かしの印刷画像への埋め込みについては、特開2003−101762号公報や特開2003−209676号公報、その他に開示された技術を用いるものとし、ここでは詳細な説明を省略する(特許文献2と3参照)。
実施例1は、端末装置である印刷装置が、全ての印刷画像に対して、自動的に、電子透かしを埋め込むことを特徴とする。この実施例によれば、印刷者は、電子透かしの印刷画像データへの埋め込みを意識することなく、透かし入り印刷画像を印刷媒体に印刷することができる。
<印刷装置と上位装置の構成>
以下に、印刷装置とその上位装置の構成について説明する。図1は、実施例1に係る印刷装置と上位装置の構成を示す図である。
図1に示すように、印刷装置1は、上位装置11やメモリ媒体21と接続され、上位装置11やメモリ媒体21から印刷データを取得する構成となっている。このような印刷装置1は、入出力部100、処理部200、データ格納部300、印刷部400、読取部500、印刷媒体31を搬送する搬送機構(図示せず)、その他の構成要素を有する。
印刷装置1の入出力部100は、外部の機器とオンラインで各種のデータを入出力する構成要素である。入出力部100は、例えば、上位装置11とオンラインで各種のデータを入出力するI/Oインターフェイス(インプット/アウトプット・インターフェイス)111や、メモリ媒体21と各種のデータを入出力するスロット113、印刷者によって操作されるスイッチ121、印刷者に閲覧されるべきデータを表示するディスプレイ131などを備えている。なお、I/Oインターフェイス111とスロット113は、印刷データを外部から取得するデータ取得部110を構成している。
印刷装置1の処理部200は、CPUによって構成され、様々な演算を処理する構成要素である。処理部200は、例えば、制御部200’や、印刷画像形成部201、埋め込みデータ生成部203、地紋画像形成部205、画像合成部207、透かしデータ抽出部211、抽出結果判定部213、その他の機能手段を備えている。
なお、印刷装置1の制御部200’は、印刷装置1の各部を制御するとともに各種の演算を行う機能手段である。
また、印刷装置1の印刷画像形成部201は、データ取得部110によって取得された印刷データに基づいて、印刷画像のイメージデータ(以下、印刷画像データという)を形成する機能手段である。図1に示す例では、印刷画像形成部201は、上位装置11から取得された印刷データに基づいて、印刷画像データを形成しているが、メモリ媒体21から取得された印刷データに基づいて、印刷画像データを形成することもできる。なお、印刷データは、上位装置11から取得された場合に、通常、2値または多値のビットデータとなっている。このとき、印刷データは、通常、ページスクリプトなどのページ記述言語も含んでいる。また、印刷データは、メモリ媒体21から取得された場合に、通常、イメージデータとなっている。
また、印刷装置1の埋め込みデータ生成部203は、データ取得部110によって取得された印刷データとデータ格納部300に格納された装置データとに基づいて、電子透かしとして印刷画像に埋め込まれるデータ(以下、埋め込みデータという)を生成する機能手段である。なお、装置データと埋め込みデータは、2値または多値のビットデータとなっている。埋め込みデータ生成部203は、埋め込みデータの量が埋め込み可能なデータ量の上限を超える場合に、埋め込みデータの候補となる候補データのグループ群の中から、優先度の高い候補データを、埋め込み可能なデータ量に達するまで抽出し、抽出した候補データに基づいて、埋め込みデータを生成する。図1に示す例では、埋め込みデータ生成部203は、上位装置11から取得された印刷データに基づいて、埋め込みデータを生成しているが、メモリ媒体21から取得された印刷データに基づいて、埋め込みデータを生成することもできる。なお、この実施例では、埋め込みデータ生成部203は、印刷データと装置データに基づいて、一旦、追跡データ(すなわち、印刷行為の発生を追跡することが可能となるデータ)を生成し、その追跡データをコード化することによって埋め込みデータを生成している。
また、印刷装置1の地紋画像形成部205は、埋め込みデータ生成部203によって生成された埋め込みデータに基づいて、電子透かしの地紋画像のイメージデータ(以下、地紋画像データという)を形成する機能手段である。
また、印刷装置1の画像合成部207は、印刷画像形成部201によって形成された印刷画像データと地紋画像形成部205によって形成された地紋画像データとを合成して、透かし入り印刷画像のイメージデータである合成画像データを形成する機能手段である。
また、印刷装置1の透かしデータ抽出部211は、後述する読取データから電子透かしとして印刷画像に埋め込まれた地紋画像データを抽出する機能手段である。以下、透かしデータ抽出部211によって抽出された地紋画像データを、地紋画像形成部205によって形成された地紋画像データと区別するために、透かしデータという。なお、この実施例では、透かしデータ抽出部211は、この透かしデータからさらに埋め込みデータを抽出する機能を有している。
また、印刷装置1の抽出結果判定部213は、埋め込みデータ生成部203によって生成された埋め込みデータと透かしデータ抽出部211によって透かしデータから抽出された埋め込みデータとを比較して、透かし入り印刷画像である合成画像が印刷媒体31に正しく印刷されているか否かを判定する機能手段である。抽出結果判定部213は、両者が所定の許容範囲内で一致する場合に、透かし入り印刷画像である合成画像が印刷媒体31に正しく印刷されていると判定し、両者が所定の許容範囲内で一致しない場合に、合成画像が印刷媒体31に正しく印刷されていないと判定する。
印刷装置1のデータ格納部300は、RAMによって構成され、装置データを含む様々なデータを格納する構成要素である。なお、図1に示す例では、装置データを印刷装置1のデータ格納部300に格納しているが、装置データを上位装置11のデータ格納部80に格納するようにしてもよい。
印刷装置1の印刷部400は、文書や図形(写真や、絵、表などを含む)などの画像を、紙などの印刷媒体31に印刷する構成要素である。印刷部400は、画像合成部207によって形成された合成画像データに基づいて、透かし入り印刷画像である合成画像を印刷媒体31に印刷する。なお、印刷部400は、処理部200の印刷画像形成部201と埋め込みデータ生成部203と地紋画像形成部205と画像合成部207とともに、電子透かしを印刷画像に埋め込む、透かし埋め込み部600を構成している。
印刷装置1の読取部500は、印刷媒体31を光学的に読み取り、印刷媒体31から透かし入り印刷画像のイメージデータである合成画像データ(以下、画像合成部207によって形成された合成画像データと区別するために、読取データという)を取得する構成要素である。なお、読取部500は、処理部200の透かしデータ抽出部211および抽出結果判定部213とともに、印刷画像から電子透かしを検出する、透かし検出部700を構成している。この透かし検出部700は、透かし入り印刷画像である合成画像が印刷媒体31に正しく印刷されているか否かを検証するために設けられている。
他方、上位装置11は、図1に示すように、処理部50やデータ格納部80、I/Oインターフェイス91、その他の構成要素を有する。また上位装置11は、ディスプレイ13や、キーボード(KB)やマウスなどの入力部15、その他の装置と接続されている。
上位装置11の処理部50は、CPUによって構成され、様々な演算を処理する構成要素である。処理部50は、例えば、制御部50’や、印刷画像形成部61、追跡データ生成部71、その他の機能手段を備えている。
なお、上位装置11の制御部50’は、上位装置11の各部を制御するとともに各種の演算を行う機能手段である。
また、上位装置11の印刷画像形成部61は、データ格納部80に格納された印刷データに基づいて、印刷画像データを形成する機能手段である。
また、上位装置11の追跡データ生成部71は、後述の透かしデータ1023から後述の埋め込みデータ1025aを抽出し、その埋め込みデータ1025aを解読して後述の追跡データ1025bを取得(生成)する機能手段である。
上位装置11のデータ格納部80は、RAMによって構成され、印刷データを含む各種のデータやプログラムを格納する構成要素である。
上位装置11のI/Oインターフェイス91は、印刷装置1やその他の外部の機器とオンラインで各種のデータを入出力する構成要素である。
メモリ媒体21は、例えばメモリカードや、DVD、CD−ROM、携帯型HDD装置などの、各種の画像データを格納する媒体である。メモリ媒体21は、各種の画像(例えば、デジタルカメラによって撮影された写真など)のイメージデータを格納する。なお、メモリ媒体21は、携帯型のメモリ装置(例えば、メモリチップ内蔵装置や、ハード・ディスク・ドライブ装置など)の形態にすることもできる。
<印刷装置と上位装置の動作>
以下に、印刷装置1と上位装置11の動作について説明する。なお、この実施例では、印刷者が、上位装置11の入力部15を操作して、所望の文書や図形などの画像を印刷する印刷指示を行ったものとして説明する。
図2は、実施例1に係る印刷装置と上位装置の動作フローを示す図である。また、図3は、実施例1に係る印刷装置と上位装置の動作説明図であり、図2に示す各工程で形成される画像の例または用いられる画像の例を示している。
印刷者は、上位装置11の入力部15を操作して文書や図形などの画像の印刷指示を行う。これにより、図2に示すように、上位装置11の処理部50(具体的には、制御部50’)は、印刷指示を取得することになる(S501)。そして、上位装置11の処理部50(具体的には、制御部50’)は、S501で取得した印刷指示に基づいて、印刷媒体31に印刷する文書や図形などの印刷データ1001(図1と図3参照)を特定し(S503)、特定した印刷データ1001をデータ格納部80から読み出して、I/Oインターフェイス91を介して、印刷装置1に出力する(S505)。
印刷装置1の処理部200(具体的には、制御部200’)は、データ取得部110のI/Oインターフェイス111を介して、上位装置11から印刷データ1001を取得する(S1001)。このとき取得された印刷データ1001は、印刷画像形成部201と埋め込みデータ生成部203に入力される(図1参照)。なお、この実施例では、印刷装置1は、上位装置11から印刷データ1001を取得しているが、メモリ媒体21から印刷データ1001を取得する場合もある。
次に、印刷装置1の印刷画像形成部201は、印刷データ1001に基づいて、印刷画像データ1003(図1と図3参照)を形成する(S1003)。
このとき、印刷画像形成部201は、まず、上位装置11から印刷データ1001を取得し、取得した印刷データ1001のファイル名に付された拡張子を認識する。この実施例では、印刷データ1001のファイル名に付された拡張子は、文書ファイルを意味する符号となっているものとする。この場合、印刷画像形成部201は、印刷データ1001の拡張子から印刷データ1001を文書ファイルとして認識することになる。そして、印刷画像形成部201は、認識したファイル形式に基づいて、印刷データ1001から、文書の画像のイメージデータである印刷画像データ1003を形成する。
または、このとき、印刷画像形成部201は、まず、上位装置11から指定アドレスデータ(図示せず)が付された印刷データ1001を取得し、指定アドレスデータを認識する。この指定アドレスは、データ格納部300の特定のアドレスを指定するものである。データ格納部300は、この指定アドレスが指定するアドレスに、文書データのファイル形式を格納している。印刷画像形成部201は、認識した指定アドレスに基づいて、図示せぬルートで、データ格納部300から文書データのファイル形式(図示せず)を取得する。この実施例では、ファイル形式は、文書ファイルの一形式を意味しているものとする。印刷画像形成部201は、取得したファイル形式に基づいて、印刷データ1001から、文書の画像のイメージデータである印刷画像データ1003を形成する。
この後、印刷画像形成部201は、印刷画像データ1003を画像合成部207に出力する。
次に、印刷装置1の埋め込みデータ生成部203は、印刷データ1001と装置データ1004とに基づいて、埋め込みデータ1005b(図1と図3参照)を生成する(S1005)。このとき、埋め込みデータ生成部203は、まず、データ取得部110から印刷データ1001を取得するとともに、データ格納部300から装置データ1004を取得する。次に、埋め込みデータ生成部203は、例えば、印刷データ1001と装置データ1004との中から電子透かしに用いる一乃至複数種類のデータを抽出したり、電子透かしに用いるデータを予め定められた優先順位に従って配列することによって、追跡データ1005a(図3参照)を生成し、さらに、その追跡データ1005aをコード化して埋め込みデータ1005bを生成する。この後、埋め込みデータ生成部203は、埋め込みデータ1005bを地紋画像形成部205と抽出結果判定部213に出力する。
次に、印刷装置1の地紋画像形成部205は、埋め込みデータ1005bに基づいて、地紋画像データ1007(図1と図3参照)を形成する(S1007)。このとき、地紋画像形成部205は、まず、埋め込みデータ生成部203から埋め込みデータ1005bを取得するとともに、印刷画像形成部201から印刷画像データ1003の幅や高さなどのサイズデータを取得する。そして、地紋画像形成部205は、印刷画像データ1003のサイズと同様のサイズになるように、埋め込みデータ1005bに基づいて、地紋画像データ1007を形成する。この地紋画像データ1007は、埋め込みデータ1005bに基づいて、例えば、0ビットの値を意味する配列パターンとして定義された不可視な埋め込み画素データ1008aと、1ビットの値を意味する配列パターンとして定義された不可視な埋め込み画素データ1008bとを、電子透かしを生成するために予め定められた特定の規則に従って配置することにより、構成される(図3参照)。この後、地紋画像形成部205は、地紋画像データ1007を画像合成部207に出力する。
次に、印刷装置1の画像合成部207は、印刷画像形成部201から取得した印刷画像データ1003と地紋画像形成部205から取得した地紋画像データ1007とを合成して合成画像データ1009(図1と図3参照)を形成する(S1009)。このとき、画像合成部207は、まず、印刷画像形成部201から印刷画像データ1003を取得するとともに、地紋画像形成部205から地紋画像データ1007を取得する。そして、画像合成部207は、白画素の輝度値を1とし、黒画素の輝度値を0とする2値画像として、印刷画像データ1003と地紋画像データ1007とを閾値処理し、印刷画像データ1003と地紋画像データ1007とのAND条件を演算する。これにより、画像合成部207は、印刷画像データ1003と地紋画像データ1007とを合成して、合成画像データ1009を形成する。この後、画像合成部207は、合成画像データ1009を印刷部400に出力する。
次に、印刷装置1の印刷部400は、画像合成部207から合成画像データ1009を取得し、合成画像データ1009に基づいて、透かし入り印刷画像である印刷画像1011(図1と図3参照)を印刷媒体31に印刷する(S1011)。
次に、印刷装置1の読取部500は、印刷媒体31から印刷画像1011を読み取り、読取データ1021(図1と図3参照)を取得する(S1021)。この読取データ1021は、読取部500の読取能力や読取時の状況によって多少変化するものの、印刷画像1011が印刷媒体31に正しく印刷されていれば、合成画像データ1009とほぼ一致するデータである。この後、読取部500は、読取データ1021を透かしデータ抽出部211に出力する。なお、S1021は、S1011の次の工程ではあるが、S1011(すなわち、「印刷処理」)の直後の場合もあれば、S1011からしばらく時間が経過した後の場合もある。
次に、印刷装置1の透かしデータ抽出部211は、読取データ1021から印刷画像1011に埋め込まれた電子透かしの地紋画像データである透かしデータ1023(図1と図3参照)を抽出する(S1023)。このとき、透かしデータ抽出部211は、読取部500から読取データ1021を取得し、読取データ1021に対して、0ビットの値を意味する埋め込み画素データ1008aや1ビットの値を意味する埋め込み画素データ1008bに基づいて、パターンマッチングを行う、または、埋め込み画素データ1008aや1008bに対応するフィルタ処理を行う。これにより、透かしデータ抽出部211は、読取データ1021から透かしデータ1023を抽出する。なお、この透かしデータ1023は、読取部500の読取能力や読取時の状況によって多少変化するものの、印刷画像1011が印刷媒体31に正しく印刷されていれば、地紋画像データ1007とほぼ一致するデータである。
次に、印刷装置1の透かしデータ抽出部211は、透かしデータ1023から埋め込みデータ1025a(図1と図3参照)を抽出する(S1025)。なお、埋め込みデータ1025aは、電子透かしとして印刷画像1011に埋め込まれたデータである。埋め込みデータ1025aは、印刷画像1011が印刷媒体31に正しく印刷されていれば、S1005で生成された埋め込みデータ1005bと一致するデータである。この後、透かしデータ抽出部211は、透かしデータ1023と埋め込みデータ1025aを抽出結果判定部213に出力する。
次に、印刷装置1の抽出結果判定部213は、図3の双方向の矢印で示すように、埋め込みデータ1005bと埋め込みデータ1025aとを比較して、印刷画像1011が印刷媒体31に正しく印刷されているか否かを判定する(S1027)。このとき、抽出結果判定部213は、まず、埋め込みデータ生成部203から埋め込みデータ1005bを取得するとともに、透かしデータ抽出部211から透かしデータ1023を取得する。そして、抽出結果判定部213は、埋め込みデータ1005bと埋め込みデータ1025aとを比較する。このとき、両者が所定の許容範囲内で一致する場合に、抽出結果判定部213は、「印刷画像1011が印刷媒体31に正しく印刷されている(または、印刷画像1011に不正行為が施されていない)」と判定する。この場合、工程はS1031に進む。他方、両者が所定の許容範囲内で一致しない場合に、抽出結果判定部213は、「印刷画像1011が印刷媒体31に正しく印刷されていない(または、印刷画像1011に不正行為が施されている)」と判定する。この場合、工程はS1051に進む。
S1027で「印刷画像1011が印刷媒体31に正しく印刷されている」と判定された場合に、抽出結果判定部213は、透かしデータ抽出部211によって抽出された透かしデータ1023を、I/Oインターフェイス111を介して、上位装置11に出力する(S1031)。
上位装置11の処理部50は、I/Oインターフェイス91を介して、印刷装置1から透かしデータ1023を取得する(S1033)。このとき取得された透かしデータ1023は、データ格納部80と追跡データ生成部71に入力される(図1参照)。
次に、上位装置11の処理部50(具体的には、制御部50’)は、印刷装置1から取得した透かしデータ1023をデータ格納部80に格納する(S1035)。これにより、透かしデータ1023は、上位装置11のデータ格納部80に保存される。
次に、上位装置11の追跡データ生成部71は、透かしデータ1023から埋め込みデータ1025aを抽出し、その埋め込みデータ1025aを解読して追跡データ1025b(図3参照)を生成する(S1037)。
次に、上位装置11の印刷画像形成部61は、S1001で印刷装置1に出力した印刷データ1001をデータ格納部80から読み出し、読み出した印刷データ1001に基づいて印刷画像データ1027(図3参照)を形成する(S1039)。以下、このデータ格納部80から読み出した印刷画像データ1027をオリジナル印刷画像データ1027という。なお、このオリジナル印刷画像データ1027は、通常、S1003で形成された印刷画像データ1003に一致するデータである。
次に、上位装置11の処理部50(具体的には、制御部50’)は、追跡データ1025bやオリジナル印刷画像データ1027、その他をディスプレイ13に表示して(S1041)、これらを印刷者に確認させる。印刷者(または、印刷者の管理者)は、ディスプレイ13に表示された画面を閲覧し、画面に表示されたデータを確認することにより、印刷画像1011に対する複製や改竄などの不正行為を検出することができる。
前述のS1027で「印刷画像1011が印刷媒体31に正しく印刷されていない」と判定された場合に、抽出結果判定部213は、「印刷画像1011が印刷媒体31に正しく印刷されていない(または、印刷画像1011に不正行為が施されている)」旨を示すエラーデータ(図1参照)や透かしデータ1023を、I/Oインターフェイス111を介して、上位装置11に出力する(S1051)。また、このとき、S1021がS1011の直後(すなわち、「読取処理」が「印刷処理」の直後)であり、かつ、印刷部400が印刷処理中であれば、抽出結果判定部213は、印刷部400に印刷処理を中止させる。
上位装置11の処理部50は、I/Oインターフェイス91を介して、印刷装置1からエラーデータと透かしデータ1023を取得する(S1053)。このとき取得されたエラーデータと透かしデータ1023は、データ格納部80と追跡データ生成部71に入力される(図1参照)。
次に、上位装置11の処理部50(具体的には、制御部50’)は、印刷装置1から取得したエラーデータや透かしデータ1023をデータ格納部80に格納する(S1055)。これにより、エラーデータや透かしデータ1023は、上位装置11のデータ格納部80に保存される。
次に、上位装置11の追跡データ生成部71は、S1037と同様に、透かしデータ1023から埋め込みデータ1025aを抽出し、その埋め込みデータ1025aを解読して追跡データ1025bを生成する(S1057)。
次に、上位装置11の印刷画像形成部61は、S1039と同様に、S1001で印刷装置1に出力した印刷データ1001をデータ格納部80から読み出し、読み出した印刷データ1001に基づいてオリジナル印刷画像データ1027を形成する(S1059)。
次に、上位装置11の処理部50(具体的には、制御部50’)は、エラーの表示や追跡データ1025b、オリジナル印刷画像データ1027、その他をディスプレイ13に表示して(S1061)、これらを印刷者に確認させる。印刷者(または、印刷者の管理者)は、ディスプレイ13に表示された画面を閲覧し、画面に表示されたデータを確認することにより、印刷画像1011に対する複製や改竄などの不正行為を検出することができる。特に、改竄を検出した場合には、印刷者(または、印刷者の管理者)は、改竄された箇所をディスプレイ13に表示して、改竄された内容を詳しく確認することもできる。なお、エラーの表示を確認した印刷者は、状況に応じて、印刷装置1に再度印刷させる、または、他の図示しない印刷装置に印刷させる、または、その他の処置を採ることになる。また、このとき、印刷者は、状況に応じて、印刷画像1011が印刷された印刷媒体31を保存、または、破棄することになる。
以上によって、印刷装置1と上位装置11の一連の動作が終了する。
なお、エラーの表示は、印刷装置1のディスプレイ131に表示させるようにしてもよい。
また、透かしデータ1023の解読は、印刷装置1の抽出結果判定部213に行わせてもよい。そして、これによって取得される追跡データ1025bは、印刷装置1のディスプレイ131に表示させるようにしてもよい。
以上の通り、この実施例によれば、端末装置である印刷装置1が、全ての印刷画像1011に対して、自動的に、印刷データ1001と装置データ1004とに基づいて電子透かし(地紋画像データ1007)を生成して埋め込む。これにより、印刷装置1は、上位装置11が電子透かしの生成や電子透かしの印刷画像への埋め込みを行わない場合でも、全ての印刷画像に対して、常に、電子透かしを埋め込むことができる。
そのため、この実施例に係る印刷装置1は、電子透かしが埋め込まれていない印刷画像の印刷を防止することができるとともに、常に、印刷者またはその管理者に印刷行為の発生を追跡させることができる。その結果、この実施例に係る印刷装置1は、印刷媒体に印刷された印刷画像のセキュリティを従来の技術よりも向上させることができる。
また、印刷者は、手作業で埋め込みソフトウェアを稼働させる必要がなく、しかも、印刷媒体毎に手作業で追跡データを印刷画像に埋め込むための設定や電子透かしを適切に印刷するための印刷装置の設定を行う必要もない。その結果、実施例1に係る印刷装置1は、印刷者の負担を軽減させることもできる。
実施例2は、印刷画像1011の改竄検出用の電子透かしとして、縮小印刷画像データ1006を用いることを特徴とする。この縮小印刷画像データ1006は、印刷画像データ1003を電子透かしとして埋め込み可能なデータ量以下になるように縮小することによって形成されたデータである。なお、印刷画像データ1003の縮小には、例えば、MMR(Modified Modified Read Code)やJBIG(Joint Bi−level Image experts Groupe)、MR(Modified Read Code)などの方式を用いるものとする。これらは、公知であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
<印刷装置と上位装置の構成>
以下に、印刷装置とその上位装置の構成について説明する。図4は、実施例2に係る印刷装置と上位装置の構成を示す図である。
図4に示すように、この実施例に係る印刷装置1は、実施例1に係る印刷装置1と同様の構成要素および機能手段を有する。ただし、この実施例に係る印刷装置1は、(1)印刷画像形成部201に、印刷画像データ1003に基づいて後述の縮小印刷画像データ1006を形成する機能が加えられている点、(2)地紋画像形成部205に、埋め込みデータ1005bと縮小印刷画像データ1006とに基づいて地紋画像データ1007を形成する機能が加えられている点、および、(3)透かしデータ抽出部211に、透かしデータ1023から、埋め込みデータ1025aに加え、縮小印刷画像データ1024も抽出する機能が加えられている点で、実施例1に係る印刷装置1と相違する。なお、縮小印刷画像データ1024は、読取部500の読取能力や読取時の状況によって多少変化するものの、印刷画像データ1003を縮小することによって形成された縮小印刷画像データ1006とほぼ一致するデータである。
他方、この実施例に係る上位装置11は、図4に示すように、実施例1に係る上位装置11の構成要素および機能手段に加え、検証部73を備えている。
この検証部73は、後述の復元印刷画像データ1026の輝度値とオリジナル印刷画像データ1027の輝度値とを比較して、印刷画像1011に不正行為が施されていないかを検証する機能手段である。
なお、この実施例では、上位装置11の印刷画像形成部61は、縮小印刷画像データ1024を縮小前のサイズに拡大して、後述の復元印刷画像データ1026を形成する機能と、印刷データ1001に基づいてオリジナル印刷画像データ1027を形成する機能とを有している。
<印刷装置と上位装置の動作>
以下に、印刷装置1と上位装置11の動作について説明する。なお、この実施例では、印刷者が、上位装置11の入力部15を操作して、所望の文書や図形などの画像を印刷する印刷指示を行ったものとして説明する。
図5は、実施例2に係る印刷装置と上位装置の動作フローを示す図である。また、図6は、実施例2に係る印刷装置と上位装置の動作説明図であり、図5に示す各工程で形成される画像の例または用いられる画像の例を示している。
印刷者は、上位装置11の入力部15を操作して文書や図形などの画像の印刷指示を行う。これにより、図5に示すように、上位装置11は、S501〜S505において、実施例1と同様に動作する。すなわち、上位装置11の処理部50(具体的には、制御部50’)が、印刷指示を取得し(S501)、その印刷指示に基づいて、印刷媒体31に印刷する文書や図形などの印刷データ1001を特定し(S503)、特定した印刷データ1001をデータ格納部80から読み出して、I/Oインターフェイス91を介して、印刷装置1に出力する(S505)。
また、印刷装置1も、S1001〜S1005において、実施例1と同様に動作する。すなわち、まず、印刷装置1の処理部200(具体的には、制御部200’)が、上位装置11から印刷データ1001を取得する(S1001)。次に、印刷装置1の印刷画像形成部201が、印刷データ1001に基づいて、印刷画像データ1003を形成する(S1003)。そして、印刷装置1の埋め込みデータ生成部203が、印刷データ1001と装置データ1004とに基づいて、追跡データ1005a(図6参照)を生成し、さらに、その追跡データ1005aをコード化して埋め込みデータ1005bを生成する(S1005)。この後、埋め込みデータ生成部203は、埋め込みデータ1005bを地紋画像形成部205と抽出結果判定部213に出力する。
次に、印刷装置1の印刷画像形成部201は、S1003で形成された印刷画像データ1003を電子透かしとして埋め込み可能なデータ量以下になるように縮小して、縮小印刷画像データ1006(図4と図6参照)を形成する(S1006)。この後、印刷画像形成部201は、縮小印刷画像データ1006を地紋画像形成部205に出力する。
次に、印刷装置1の地紋画像形成部205は、地紋画像データ1007を形成する(S1007)。ただし、この実施例では、実施例1と異なり、地紋画像形成部205は、埋め込みデータ1005bと縮小印刷画像データ1006とに基づいて、地紋画像データ1007を形成する。具体的には、地紋画像形成部205は、まず、埋め込みデータ生成部203から埋め込みデータ1005bを取得するとともに、印刷画像形成部201から縮小印刷画像データ1006や印刷画像データ1003の幅や高さなどのサイズデータを取得する。次に、地紋画像形成部205は、印刷画像データ1003のサイズと同様のサイズになるように、埋め込みデータ1005bに基づいて、地紋画像データ1007を形成する。この地紋画像データ1007は、埋め込みデータ1005bに基づいて、例えば、0ビットの値を意味する配列パターンとして定義された不可視な埋め込み画素データ1008aと、1ビットの値を意味する配列パターンとして定義された不可視な埋め込み画素データ1008bとを、電子透かしを生成するために予め定められた特定の規則に従って配置することによって、電子透かしの地紋画像データ1007の素地となる画像データを生成し、その画像データを縮小印刷画像データ1006に適用して、電子透かしの地紋画像データ1007を形成する。この後、地紋画像形成部205は、地紋画像データ1007を画像合成部207に出力する。
次に、印刷装置1は、S1009〜S1021において、実施例1と同様に動作する。すなわち、まず、印刷装置1の画像合成部207が、印刷画像データ1003と地紋画像データ1007とを合成して合成画像データ1009を形成する(S1009)。次に、印刷装置1の印刷部400が、合成画像データ1009に基づいて、印刷画像1011を印刷媒体31に印刷する(S1011)。次に、印刷装置1の読取部500が、印刷媒体31から印刷画像1011を読み取り、読取データ1021を取得する(S1021)。
S1021の後、印刷装置1の透かしデータ抽出部211は、実施例1と同様に、読取データ1021から印刷画像1011に埋め込まれた電子透かしの地紋画像データである透かしデータ1023を抽出する(S1023)。なお、この実施例では、透かしデータ1023は、縮小印刷画像データ1024(図6参照)と埋め込みデータ1025aとに基づいて、構成されている。縮小印刷画像データ1024は、前述の通り、印刷画像1011が印刷媒体31に正しく印刷されていれば、S1006で生成された縮小印刷画像データ1006と一致するデータである。また、埋め込みデータ1025aは、印刷画像1011が印刷媒体31に正しく印刷されていれば、S1005で生成された埋め込みデータ1005bと一致するデータである。縮小印刷画像データ1024は、縮小前のサイズに復元して、その復元した画像データの輝度値を、印刷画像データ1003の輝度値と比較することにより、印刷画像1011に対する複製や改竄などの不正行為の有無の判定に用いることができる。また、埋め込みデータ1005bは、追跡データ1025bと比較することにより、印刷画像1011が印刷媒体31に正しく印刷されているか否かの判定に用いることができる。
次に、印刷装置1は、S1025〜S1027において、実施例1と同様に動作する。すなわち、まず、印刷装置1の透かしデータ抽出部211は、透かしデータ1023から埋め込みデータ1025aを抽出する(S1025)。次に、印刷装置1の抽出結果判定部213は、埋め込みデータ1005bと埋め込みデータ1025aとを比較して、印刷画像1011が印刷媒体31に正しく印刷されているか否かを判定する(S1027)。埋め込みデータ1005bと埋め込みデータ1025aが所定の許容範囲内で一致する場合に、抽出結果判定部213は、「印刷画像1011が印刷媒体31に正しく印刷されている(また、印刷画像1011に不正行為が施されていない)」と判定する。この場合、工程はS1032に進む。他方、埋め込みデータ1005bと埋め込みデータ1025aが所定の許容範囲内で一致しない場合に、抽出結果判定部213は、「印刷画像1011が印刷媒体31に正しく印刷されていない(または、印刷画像1011に不正行為が施されている)」と判定する。この場合、工程はS1051に進む。
S1027で「印刷画像1011が印刷媒体31に正しく印刷されている」と判定された場合に、抽出結果判定部213は、透かしデータ抽出部211によって抽出された透かしデータ1023を、I/Oインターフェイス111を介して、上位装置11に出力する(S1032)。なお、この透かしデータ1023は、実施例1の透かしデータ1023と異なり、縮小印刷画像データ1024を含んでいる。
上位装置11は、S1033〜S1037において、実施例1と同様に動作する。すなわち、まず、上位装置11の処理部50(具体的には、制御部50’)が、I/Oインターフェイス91を介して、印刷装置1から透かしデータ1023を取得する(S1033)。このとき取得された透かしデータ1023は、データ格納部80と追跡データ生成部71と印刷画像形成部61に入力される(図4参照)。次に、上位装置11の処理部50(具体的には、制御部50’)が、印刷装置1から取得した透かしデータ1023をデータ格納部80に格納する(S1035)。そして、上位装置11の追跡データ生成部71が、透かしデータ1023から埋め込みデータ1025aを抽出し、その埋め込みデータ1025aを解読して追跡データ1025bを生成する(S1037)。
次に、上位装置11の印刷画像形成部61は、透かしデータ1023から縮小印刷画像データ1024を抽出し、その縮小印刷画像データ1024を縮小前のサイズに拡大して復元印刷画像データ1026(図6参照)を形成する(S1038)。なお、この復元印刷画像データ1026は、印刷画像1011に不正行為が施されていなければ、S1003で形成された印刷画像データ1003と同じになるデータである。
次に、上位装置11の印刷画像形成部61は、実施例1と同様に、S1001で印刷装置1に出力した印刷データ1001に基づいてオリジナル印刷画像データ1027を形成する(S1039)。この後、印刷画像形成部61は、S1038で形成した復元印刷画像データ1026とS1039で形成したオリジナル印刷画像データ1027とを検証部73に出力する。
次に、上位装置11の検証部73は、復元印刷画像データ1026の輝度値とオリジナル印刷画像データ1027の輝度値とを比較して、両者が所定の許容範囲内で一致するか否かを判定する(S1043)。すなわち、検証部73は、復元印刷画像データ1026の輝度値とオリジナル印刷画像データ1027の輝度値の差が予め定められた閾値よりも小さいか否かを判定する。これにより、上位装置11は、自動的に、印刷画像1011に対する複製や改竄などの不正行為を検出することができる。復元印刷画像データ1026の輝度値とオリジナル印刷画像データ1027の輝度値が所定の許容範囲内で一致する場合に(すなわち、復元印刷画像データ1026の輝度値とオリジナル印刷画像データ1027の輝度値の差が予め定められた閾値よりも小さい場合に)、上位装置11の検証部73は、「印刷画像1011に対する不正行為がなかった」と判定する。この場合、工程はS1045に進む。他方、復元印刷画像データ1026とオリジナル印刷画像データ1027が所定の許容範囲内で一致しない場合に(すなわち、復元印刷画像データ1026の輝度値とオリジナル印刷画像データ1027の輝度値の差が予め定められた閾値よりも大きい場合に)、上位装置11の検証部73は、「印刷画像1011に対する不正行為があった」と判定する。この場合、工程はS1047に進む。
S1043で「復元印刷画像データ1026とオリジナル印刷画像データ1027が所定の許容範囲内で一致する」と判定された場合に、検証部73(または、制御部50’)は、追跡データ1025bや復元印刷画像データ1026、オリジナル印刷画像データ1027、不正行為がない旨の表示、その他をディスプレイ13に表示して(S1045)、これらを印刷者に確認させる。
他方、S1043で「復元印刷画像データ1026とオリジナル印刷画像データ1027が所定の許容範囲内で一致しない」と判定された場合に、検証部73(または、制御部50’)は、追跡データ1025bや復元印刷画像データ1026、オリジナル印刷画像データ1027、改竄などの不正行為がある旨の表示、その他をディスプレイ13に表示して(S1047)、これらを印刷者に確認させる。
前述のS1027で「印刷画像1011が印刷媒体31に正しく印刷されていない」と判定された場合に、抽出結果判定部213は、エラーデータや透かしデータ1023を、I/Oインターフェイス111を介して、上位装置11に出力する(S1051)。なお、図4は、前述のS1027で「印刷画像1011が印刷媒体31に正しく印刷されている」と判定された場合の例を示しているため、エラーデータが省略されている。また、この実施例では、透かしデータ1023は、縮小印刷画像データ1024を含んでいる。また、このとき、S1021がS1011の直後(すなわち、「読取処理」が「印刷処理」の直後)であり、かつ、印刷部400が印刷処理中であれば、抽出結果判定部213は、印刷部400に印刷処理を中止させる。
上位装置11は、S1053〜S1057において、実施例1と同様に動作する。すなわち、まず、上位装置11の処理部50が、I/Oインターフェイス91を介して、印刷装置1からエラーデータと透かしデータ1023を取得する(S1053)。このとき取得されたエラーデータと透かしデータ1023は、データ格納部80と追跡データ生成部71と印刷画像形成部61に入力される(図4参照)。次に、上位装置11の処理部50(具体的には、制御部50’)が、印刷装置1から取得した透かしデータ1023をデータ格納部80に格納する(S1055)。そして、上位装置11の追跡データ生成部71が、透かしデータ1023から埋め込みデータ1025aを抽出し、その埋め込みデータ1025aを解読して追跡データ1025bを生成する(S1057)。
次に、上位装置11の処理部50は、透かしデータ1023から縮小印刷画像データ1024を抽出し、その縮小印刷画像データ1024を縮小前のサイズに拡大して復元印刷画像データ1026を形成する(S1058)。
次に、上位装置11の印刷画像形成部61は、実施例1と同様に、S1001で印刷装置1に出力した印刷データ1001に基づいてオリジナル印刷画像データ1027を形成する(S1059)。この後、印刷画像形成部61は、S1038で形成した復元印刷画像データ1026とオリジナル印刷画像データ1027とを検証部73(または、制御部50’)に出力する。
次に、上位装置11の検証部73(または、制御部50’)は、エラーの表示や追跡データ1025b、復元印刷画像データ1026、オリジナル印刷画像データ1027、その他をディスプレイ13に表示して(S1061)、これらを印刷者に確認させる。なお、エラーの表示を確認した印刷者は、状況に応じて、印刷装置1に再度印刷させる、または、他の図示しない印刷装置に印刷させる、または、その他の処置を採ることになる。また、このとき、印刷者は、状況に応じて、印刷画像1011が印刷された印刷媒体31を保存、または、破棄することになる。
以上によって、印刷装置1と上位装置11の一連の動作が終了する。
なお、この実施例に係る印刷装置1と上位装置11は、実施例1と同様に動作することもできる。
また、一般に、電子透かしデータとして埋め込み可能なデータ量には、上限がある。そのため、電子透かしとして埋め込む追跡データ1005aと縮小印刷画像データ1006のデータ量は、埋め込み可能な上限を超えないようにする必要がある。そこで、例えば、追跡データ1005aと縮小印刷画像データ1006との間に優先順位を設け、追跡データ1005aと縮小印刷画像データ1006のデータ量が埋め込み可能な上限を超える場合に、改竄検出用の縮小印刷画像データ1006を優先して埋め込むようにするとよい。
以上の通り、この実施例によれば、印刷装置1が、印刷画像1011の改竄検出用の電子透かしである縮小印刷画像データ1024を上位装置11に出力する。
そのため、この実施例に係る印刷装置1は、実施例1と同様の効果(すなわち、「印刷媒体に印刷された印刷画像のセキュリティを従来の技術よりも向上がさせることができる」という効果、および、「印刷者の負担を軽減させることもできる」という効果)に加え、さらに、上位装置11に印刷画像1011に対する複製や改竄などの不正行為を検出させることができるという効果を有する。
実施例3は、上位装置11が電子透かしを生成し、印刷装置1がこれに対応する構成となっていることを特徴とする。そのため、この実施例では、上位装置11が、印刷装置1から装置データを取得して、その装置データを用いて電子透かしを生成する。この実施例によれば、印刷者は、遠隔地の上位装置11から、印刷装置1に、透かし入り印刷画像1011を印刷媒体31に印刷させることができる。以下、電子透かしを生成する上位装置を、電子透かしを生成しない上位装置と区別するために、上位装置11’という。
なお、この実施例では、上位装置11’は、透かし入り印刷画像のイメージデータである合成画像データ1009を印刷装置1に直接出力せずに、画像化する前の印刷データ1001と後述の地紋符号化データ1007’とを1つのデータとして可逆圧縮して後述の圧縮データ1031を生成し、その圧縮データ1031を印刷装置1に出力する。これにより、この実施例では、上位装置11’は、透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータ(この実施例では、印刷データ1001と地紋符号化データ1007’からなる圧縮データ1031)を、少ないデータ量で、ネットワーク41を介して接続された印刷装置1に出力することができる。
<印刷装置と上位装置の構成>
以下に、印刷装置とその上位装置の構成について説明する。図7は、実施例3に係る印刷装置と上位装置の構成を示す図である。なお、ここでは、実施例2を基にして説明する。そこで、以下は、実施例2の印刷装置1および上位装置11と相違する構成要素を重点的に説明し、実施例2の印刷装置1および上位装置11と共通する構成要素や同様な構成要素については説明を省略する。なお、図7では、印刷装置1は、ネットワーク41を介して、電子透かしを生成する上位装置11’と接続されているが、電子透かしを生成しない上位装置11と接続することもできる。
図7に示すように、この実施例に係る印刷装置1は、実施例2に係る印刷装置1の構成要素および機能手段に加え、圧縮データ解凍部200aを備えている。
この圧縮データ解凍部200aは、後述の圧縮データ1031を解凍して印刷データ1001と後述の地紋符号化データ1007’とを取得する機能手段である。
なお、この実施例では、地紋画像形成部205は、埋め込みデータ1005b(または、埋め込みデータ1005bと縮小印刷画像データ1006)に基づいて地紋画像データ1007を形成する機能に加え、さらに、後述の地紋符号化データ1007’に基づいて地紋画像データ1007を形成する機能を有している。
また、この実施例では、制御部200’は、上位装置11’からの指令に基づいて、データ格納部300から装置データ1004を読み出して、I/Oインターフェイス111やネットワーク41を介して、上位装置11’に出力する構成となっている。
また、図7には埋め込みデータ生成部203が描かれていないが、これはこの実施例における説明に用いないため、省略しただけであり、実際には存在している。
また、図7には抽出結果判定部213が描かれているが、抽出結果判定部213はこの実施例では動作しない。
他方、上位装置11’は、図7に示すように、有線または無線によるネットワーク(例えば、LANやインターネットなど)41を介して、遠隔地の印刷装置1と接続されている。この上位装置11’は、電子透かしを生成する電子透かし生成装置として機能するとともに、また、電子透かしを検証する検証装置として機能する。
このような上位装置11’は、図7に示すように、実施例2に係る上位装置11の構成要素および機能手段に加え、埋め込みデータ生成部63や、地紋符号化データ生成部65、圧縮データ生成部67を備えている。
埋め込みデータ生成部63は、図1に示す印刷装置1の埋め込みデータ生成部203と同様の機能手段である。ここでは、埋め込みデータ生成部63は、実施例1における埋め込みデータ生成部203と同様の動作を行うものとする。
地紋符号化データ生成部65は、埋め込みデータ生成部63によって生成される埋め込みデータ1005bに基づいて(または、運用によっては、埋め込みデータ生成部63によって生成される埋め込みデータ1005bと印刷画像形成部61によって形成される縮小印刷画像データ1006とに基づいて)、地紋画像データ1007を形成し、その地紋画像データ1007を符号化して地紋符号化データ1007’を生成する。この地紋符号化データ1007’は、少ないデータ量で地紋画像データ1007を表すために、地紋画像データ1007における埋め込み画素データ1008aと1008bの配列パターンをビットの並びとして表した、2値または多値のビットデータである。
圧縮データ生成部67は、印刷データ1001と地紋符号化データ1007’とを1つのデータとして可逆圧縮する機能手段である。以下、圧縮データ生成部67によって可逆圧縮されたデータを、圧縮データ1031という。上位装置11’は、この圧縮データ1031を印刷装置1に出力することにより、少ないデータ量で、電子透かしが埋め込まれた印刷画像1011を生成するためのデータを、印刷装置1に出力することができる。なお、データの可逆圧縮には、例えば、Run−Length法やHuffman法などの方式を用いるものとする。これらは、公知であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
なお、これら埋め込みデータ生成部63と地紋符号化データ生成部65と圧縮データ生成部67は、印刷画像形成部61とともに、電子透かしを生成する、透かし生成部60を構成している。
<印刷装置と上位装置の動作>
以下に、印刷装置1と上位装置11’の動作について説明する。なお、この実施例では、印刷者が、上位装置11’の入力部15を操作して、所望の文書の画像を印刷するための印刷指示を行ったものとして説明する。
図8は、実施例3に係る印刷装置と上位装置の動作フローを示す図である。また、図9は、実施例3に係る印刷装置と上位装置の動作説明図であり、図8に示す各工程で形成される画像の例または用いられる画像の例を示している。
印刷者は、上位装置11’の入力部15を操作して文書や図形などの画像の印刷指示を行う。これにより、図8に示すように、上位装置11’は、S501〜S503において、実施例2と同様に動作する。すなわち、上位装置11’の処理部50(具体的には、制御部50’)が、印刷指示を取得し(S501)、その印刷指示に基づいて、印刷媒体31に印刷する文書や図形などの印刷データ1001(図7と図9参照)を特定する(S503)。そして、処理部50(具体的には、制御部50’)は、特定した印刷データ1001をデータ格納部80から読み出して、印刷画像形成部61や埋め込みデータ生成部63、圧縮データ生成部67、検証部73に出力する。
次に、上位装置11’の印刷画像形成部61は、データ格納部80から取得した印刷データ1001に基づいて、印刷画像データ1003(図9参照)を形成する(S601)。このとき、印刷画像形成部61は、まず、印刷データ1001のファイル拡張子を識別して、ファイル形式を認識する。この実施例では、印刷データ1001のファイル拡張子は、文書ファイルを意味する符号となっているものとする。この場合、印刷画像形成部61は、印刷データ1001を文書ファイルとして認識することになる。そして、印刷画像形成部61は、認識したファイル形式に基づいて、印刷データ1001から文書の画像のイメージデータである印刷画像データ1003を形成する。
次に、上位装置11’の埋め込みデータ生成部63は、ネットワーク41やI/Oインターフェイス91を介して、印刷装置1のデータ格納部300から装置データ1004(図7と図9参照)を取得する(S603)。このとき、埋め込みデータ生成部63は、ネットワーク41やI/Oインターフェイス91を介して、装置データ1004を出力させる旨を指示する指令を印刷装置1に出力する。印刷装置1の制御部200’は、これに応答して、印刷装置1のデータ格納部300から装置データ1004を読み出して、上位装置11’に出力することになる。これにより、埋め込みデータ生成部63は、印刷装置1のデータ格納部300から装置データ1004を取得する。
次に、上位装置11’の埋め込みデータ生成部63は、印刷データ1001と装置データ1004とに基づいて、埋め込みデータ1005b(図7と図9参照)を生成する(S605)。このとき、埋め込みデータ生成部63は、まず、データ格納部80から印刷データ1001を取得する。そして、埋め込みデータ生成部63は、例えば、印刷データ1001とS603で取得した装置データ1004との中から電子透かしに用いる一乃至複数種類のデータを抽出したり、電子透かしに用いるデータを予め定められた優先順位に従って配列するとによって、追跡データ1005a(図9参照)を生成し、その追跡データ1005aをコード化して埋め込みデータ1005bを生成する。この後、埋め込みデータ生成部63は、埋め込みデータ1005bを地紋符号化データ生成部65に出力する。
次に、上位装置11’の印刷画像形成部61は、S601で形成された印刷画像データ1003を電子透かしとして埋め込み可能なデータ量以下になるように縮小または圧縮して、縮小印刷画像データ1006(図7と図9参照)を形成する(S607)。なお、印刷画像データ1003の圧縮には、例えば、MMR(Modified Modified Read Code)やJBIG(Joint Bi−level Image experts Groupe)、MR(Modified Read Code)などの方式を用いるものとする。これらは、公知であるので、ここでは詳細な説明を省略する。この後、印刷画像形成部61は、縮小印刷画像データ1006を地紋符号化データ生成部65に出力する。
次に、上位装置11’の地紋符号化データ生成部65は、埋め込みデータ1005bと縮小印刷画像データ1006とに基づいて、地紋画像データ1007(図9参照)を形成する(S609)。このとき、地紋符号化データ生成部65は、まず、埋め込みデータ生成部63から埋め込みデータ1005bを取得するとともに、印刷画像形成部61から縮小印刷画像データ1006や印刷画像データ1003のサイズデータを取得する。そして、地紋符号化データ生成部65は、印刷画像データ1003のサイズと同様のサイズになるように、埋め込みデータ1005bと縮小印刷画像データ1006とを合成して、電子透かしの地紋画像データ1007を形成する。
次に、上位装置11’の地紋符号化データ生成部65は、地紋画像データ1007に基づいて、地紋符号化データ1007’(図7と図9参照)を生成する(S611)。この地紋符号化データ1007’は、前述の通り、少ないデータ量で地紋画像データ1007を表すために、地紋画像データ1007における埋め込み画素データ1008aと1008bの配列パターンをビットの並びとして表した、2値または多値のビットデータである。この後、地紋符号化データ生成部65は、地紋符号化データ1007’を圧縮データ生成部67に出力する。
次に、上位装置11’の圧縮データ生成部67は、圧縮データ1031(図7と図9参照)を生成する(S613)。このとき、圧縮データ生成部67は、まず、データ格納部80から印刷データ1001を取得するとともに、地紋符号化データ生成部65から地紋符号化データ1007’を取得する。そして、圧縮データ生成部67は、例えば、Run−Length法やHuffman法などの方式を用いて、解凍可能なように、印刷データ1001と地紋符号化データ1007’とを1つのデータとして可逆圧縮して、圧縮データ1031を生成する。
次に、上位装置11’の圧縮データ生成部67は、I/Oインターフェイス91やネットワーク41を介して、圧縮データ1031を印刷装置1に出力する(S615)。
印刷装置1の処理部200(具体的には、制御部200’)は、ネットワーク41やI/Oインターフェイス111を介して、上位装置11’から圧縮データ1031を取得する(S701)。この圧縮データ1031は、透かし埋め込み部600の圧縮データ解凍部200aに入力される。
次に、印刷装置1の圧縮データ解凍部200aは、圧縮データ1031を解凍して印刷データ1001と地紋符号化データ1007’とを取得する(S703)。この後、圧縮データ解凍部200aは、印刷データ1001を印刷画像形成部201に出力するとともに、地紋符号化データ1007’を地紋画像形成部205に出力する(図7と図9参照)。
次に、印刷装置1の印刷画像形成部201は、図5のS1003と同様に、印刷データ1001に基づいて、印刷画像データ1003(図7と図9参照)を形成する(S705)。この後、印刷画像形成部201は、印刷画像データ1003を画像合成部207に出力する。
次に、印刷装置1の地紋画像形成部205は、地紋符号化データ1007’に基づいて、地紋画像データ1007(図7と図9参照)を形成する(S707)。すなわち、地紋画像形成部205は、地紋符号化データ1007’からビットデータの並びを読み取り、ビットデータに対応した信号パターンの画像を並べる。このようにして、地紋画像形成部205は、地紋符号化データ1007’を復号化して地紋画像データ1007を形成する。なお、この実施例では、地紋画像データ1007は、埋め込みデータ1005bと縮小印刷画像データ1006とを含んでいる。この後、地紋画像形成部205は、地紋画像データ1007を画像合成部207に出力する。
次に、印刷装置1の画像合成部207は、図5のS1009と同様に、印刷画像データ1003と地紋画像データ1007とを合成して合成画像データ1009(図7と図9参照)を形成する(S709)。この後、画像合成部207は、合成画像データ1009を印刷部400に出力する。
次に、印刷装置1は、S1011〜S1023において、実施例2と同様に動作する。すなわち、まず、印刷装置1の印刷部400が、合成画像データ1009に基づいて、印刷画像1011を印刷媒体31に印刷する(S1011)。次に、印刷装置1の読取部500が、印刷媒体31から印刷画像1011を読み取り、読取データ1021を取得する(S1021)。そして、印刷装置1の透かしデータ抽出部211が、実施例2と同様に、読取データ1021から印刷画像1011に埋め込まれた電子透かしの地紋画像データである透かしデータ1023を抽出する(S1023)。なお、S1023の後、実施例2では、工程はS1025に進むが、この実施例では、工程はS1032に進む。
次に、印刷装置1の透かしデータ抽出部211は、I/Oインターフェイス111やネットワーク41を介して、透かしデータ1023を上位装置11’に出力する(S1032)。なお、この透かしデータ1023は、実施例2の透かしデータ1023と同様に、縮小印刷画像データ1024を含んでいる。
上位装置11’は、S1033〜S1047において、実施例2と同様に動作する。
すなわち、まず、上位装置11’の処理部50(具体的には、制御部50’)が、ネットワーク41やI/Oインターフェイス91を介して、印刷装置1から透かしデータ1023を取得する(S1033)。このとき取得された透かしデータ1023は、データ格納部80と追跡データ生成部71と印刷画像形成部61と検証部73に入力される(図7参照)。
次に、上位装置11’の処理部50(具体的には、制御部50’または検証部73)が、印刷装置1から取得した透かしデータ1023をデータ格納部80に格納する(S1035)。
次に、上位装置11’の追跡データ生成部71が、透かしデータ1023から埋め込みデータ1025aを抽出し、その埋め込みデータ1025aを解読して追跡データ1025bを生成する(S1037)。
次に、上位装置11’の印刷画像形成部61が、透かしデータ1023から縮小印刷画像データ1024を抽出し、その縮小印刷画像データ1024を縮小前のサイズに拡大して復元印刷画像データ1026を形成する(S1038)。
次に、上位装置11’の印刷画像形成部61が、S1001で印刷装置1に出力した印刷データ1001に基づいてオリジナル印刷画像データ1027を形成する(S1039)。
次に、上位装置11’の検証部73が、復元印刷画像データ1026の輝度値とオリジナル印刷画像データ1027の輝度値とを比較して、両者が所定の許容範囲内で一致するか否かを判定する(S1043)。すなわち、検証部73は、復元印刷画像データ1026の輝度値とオリジナル印刷画像データ1027の輝度値の差が予め定められた閾値よりも小さいか否かを判定する。これにより、上位装置11’は、自動的に、印刷画像1011に対する複製や改竄などの不正行為を検出することができる。復元印刷画像データ1026とオリジナル印刷画像データ1027が所定の許容範囲内で一致する場合に(すなわち、復元印刷画像データ1026の輝度値とオリジナル印刷画像データ1027の輝度値の差が予め定められた閾値よりも小さい場合に)、上位装置11’の検証部73は、「印刷画像1011に対する不正行為がなかった」と判定する。この場合、工程はS1045に進む。他方、復元印刷画像データ1026とオリジナル印刷画像データ1027が所定の許容範囲内で一致しない場合に(すなわち、復元印刷画像データ1026の輝度値とオリジナル印刷画像データ1027の輝度値の差が予め定められた閾値よりも大きい場合に)、上位装置11’の検証部73は、「印刷画像1011に対する不正行為があった」と判定する。この場合、工程はS1047に進む。
S1043で「復元印刷画像データ1026とオリジナル印刷画像データ1027が所定の許容範囲内で一致する」と判定された場合に、検証部73(または、制御部50’)は、追跡データ1025bや復元印刷画像データ1026、オリジナル印刷画像データ1027、不正行為がない旨の表示、その他をディスプレイ13に表示して(S1045)、これらを印刷者に確認させる。
他方、S1043で「復元印刷画像データ1026とオリジナル印刷画像データ1027が所定の許容範囲内で一致しない」と判定された場合に、検証部73(または、制御部50’)は、追跡データ1025bや復元印刷画像データ1026、オリジナル印刷画像データ1027、改竄などの不正行為がある旨の表示、その他をディスプレイ13に表示して(S1047)、これらを印刷者に確認させる。
以上によって、印刷装置1と上位装置11’の一連の動作が終了する。
なお、この実施例に係る印刷装置1と上位装置11’は、実施例1または実施例2と同様に動作することもできる。
また、この実施例において、上位装置11’は、圧縮データ1031を予め形成してからデータ格納部80に格納しておき、印刷者から印刷指示があった場合に、圧縮データ1031をデータ格納部80から読み出して印刷装置1に出力することもできる。
また、上位装置11’の検証部73は、復元印刷画像データ1026の輝度値とオリジナル印刷画像データ1027の輝度値とを比較して、印刷画像1011に不正行為が施されていないかを検証する機能に加え、さらに、S605で生成した埋め込みデータ1005bとS1033で印刷装置1から取得した透かしデータ1023に含まれている埋め込みデータ1025aとを比較し、印刷画像1011に不正行為が施されていないかを検証する機能を有するようにしてもよい。
以上の通り、この実施例によれば、上位装置11’が、印刷データ1001と装置データ1004とに基づいて電子透かし(地紋画像データ1007)を生成する。そして、上位装置11’は、その電子透かし(地紋画像データ1007)を符号化して地紋符号化データ1007’を生成し、印刷データ1001と地紋符号化データ1007’とに基づいて圧縮データ1031を印刷装置1に出力する。他方、印刷装置1は、その圧縮データ1031を解凍して印刷データ1001と地紋符号化データ1007’を取得し、印刷データ1001に基づいて印刷画像データ1003を形成するとともに、地紋符号化データ1007’に基づいて地紋画像データ1007を形成し、これらに基づいて電子透かしが埋め込まれた印刷画像1011を印刷媒体31に印刷する。このようにして、印刷装置1は、遠隔地の上位装置11’が電子透かしを生成する場合にも対応する。
そのため、この実施例に係る印刷装置1は、実施例2と同様の効果(すなわち、「印刷媒体に印刷された印刷画像のセキュリティを従来の技術よりも向上がさせることができる」という効果、「印刷者の負担を軽減させることもできる」という効果、および、「上位装置11に印刷画像1011に対する複製や改竄などの不正行為を検出させることができる」という効果)に加え、さらに、上位装置11が電子透かしを生成した場合でも、これに対応することができるという効果を得ることができる。
また、この実施例に係る上位装置11’は、印刷データ1001と電子透かしの地紋符号化データ1007’とを圧縮データ1031として1つのデータに可逆圧縮して印刷装置1に出力する。これにより、上位装置11’は、透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータ(この実施例では、圧縮データ1031)を、少ないデータ量で印刷装置1に出力することができる。その結果、この実施例に係る上位装置11’は、透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータを短時間で印刷装置1に出力することができ、印刷装置1に印刷画像1011を効率よく印刷させることができるという効果を得ることができる。
実施例4は、印刷装置1が、ネットワーク41を介して、遠隔地(具体的には、上位装置11’や後述の上位装置11”)から透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータ(この実施例では、圧縮データ1031または合成画像データ1009)を取得した場合に、そのデータに対して改竄などの不正行為の有無を検証してから、印刷画像1011を印刷することを特徴とする。
この実施例によれば、印刷者(または、印刷者の管理者)は、印刷装置1が遠隔地から透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータを取得した場合であっても、複製や改竄などの不正行為が施された透かし入り印刷画像1011の印刷を防止することができる。
<印刷装置と上位装置の構成>
以下に、印刷装置とその上位装置の構成について説明する。図10は、実施例4に係る印刷装置と上位装置の構成を示す図である。なお、ここでは、実施例3を基にして説明する。そこで、以下は、実施例3の印刷装置1および上位装置11’と相違する構成要素を重点的に説明し、実施例3の印刷装置1および上位装置11’と共通する構成要素や同様な構成要素については説明を省略する。なお、電子透かしを生成する上位装置11’の中には、透かし入り印刷画像のイメージデータである合成画像データ1009を印刷装置1に直接出力するものも存在する。以下、合成画像データ1009を印刷装置1に直接出力する上位装置を、合成画像データ1009を印刷装置1に直接出力しない上位装置と区別するために、上位装置11”という。また、図10では、印刷装置1は、ネットワーク41を介して、電子透かしを生成する上位装置11’と上位装置11”とに接続されているが、電子透かしを生成しない上位装置11と接続することもできる。
図10に示すように、この実施例に係る印刷装置1は、実施例3に係る印刷装置1の構成要素および機能手段に加え、透かしデータ抽出部221と改竄検出部223を備えている。
透かしデータ抽出部221は、合成画像データ1009から電子透かしの地紋画像データ1007を抽出する機能手段である。
改竄検出部223は、透かしデータ抽出部221が抽出した地紋画像データ1007に含まれている埋め込みデータ1005bと、上位装置11’または上位装置11”から取得する埋め込みデータ1005bとを比較して、透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータ(この実施例では、圧縮データ1031または合成画像データ1009)が正しいか否かを(すなわち、透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータに、不正行為が施されていないかを)検証する機能手段である。改竄検出部223は、透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータが誤っている場合に(すなわち、透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータに、不正行為が施されている場合に)、印刷処理を中止する。
透かしデータ抽出部221と改竄検出部223は、印刷画像1011を印刷する前に、透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータ(この実施例では、圧縮データ1031または合成画像データ1009)に対して改竄などの不正行為の有無を検証する、透かし事前検証部800を構成している。印刷装置1は、この透かし事前検証部800によって、改竄などの不正行為が施された透かし入り印刷画像1011が印刷されないようにすることができる。
なお、この実施例では、制御部200’は、装置データ1004を上位装置11”に出力することもできる。
また、図10には埋め込みデータ生成部203が描かれていないが、これはこの実施例における説明に用いないため、省略しただけであり、実際には存在している。
また、図10には抽出結果判定部213が描かれているが、抽出結果判定部213はこの実施例では動作しない。
図10に示すように、この実施例に係る上位装置11’は、実施例3に係る上位装置11’の構成要素および機能手段を備えている。この実施例に係る上位装置11’は、実施例3に係る上位装置11’と同様の動作を行う。
この上位装置11’は、電子透かしを生成する電子透かし生成装置として機能するとともに、また、電子透かしを検証する検証装置として機能する。
また、図10に示すように、この実施例に係る上位装置11”は、上位装置11’と同様の構成要素および機能手段に加え、地紋画像形成部66や画像合成部68を備えている。
地紋画像形成部66は、図1に示す印刷装置1の地紋画像形成部205と同様の機能手段である。ここでは、地紋画像形成部66は、実施例1における地紋画像形成部205と同様の動作を行うものとする。
画像合成部68は、図1に示す印刷装置1の画像合成部207と同様の機能手段である。ここでは、画像合成部68は、実施例1における画像合成部207と同様の動作を行うものとする。
なお、上位装置11”は、上位装置11’の地紋符号化データ生成部65と圧縮データ生成部67とを兼ね備えた構成にすることもできる。
上位装置11’は、電子透かしを生成する電子透かし生成装置として機能するとともに、また、電子透かしを検証する検証装置として機能する。
<印刷装置と上位装置の動作>
以下に、印刷装置1と上位装置11’および上位装置11”の動作について説明する。なお、この実施例では、印刷者が、上位装置11’または上位装置11”の入力部15を操作して、所望の文書の画像を印刷するための印刷指示を行ったものとして説明する。
図11−1〜図11−3は、実施例4に係る印刷装置と上位装置の動作フローを示す図である。図11−1は、上位装置11’の動作を示している。図11−2は、印刷装置11”の動作を示している。図11−3は、図11−1と図11−2に示す動作以後の、印刷装置1と上位装置(上位装置11’および上位装置11”とも共通)の動作を示している。また、図12−1と図12−2は、実施例4に係る印刷装置と上位装置の動作説明図であり、図11−1〜図11−3に示す各工程で形成される画像の例または用いられる画像の例を示している。図12−1は、主に上位装置11’の動作例を示している。図12−2は、主に上位装置11”の動作例を示している。
印刷者は、上位装置11’または印刷装置11”の入力部15を操作して文書や図形などの画像の印刷指示を行う。このとき、当然ながら、上位装置11’と上位装置11”とで、動作が異なる。
上位装置11’は、図11−1に示すように、S501〜S613において、実施例3と同様に動作する。
すなわち、上位装置11’の処理部50(具体的には、制御部50’)が、印刷指示を取得し(S501)、その印刷指示に基づいて、印刷媒体31に印刷する文書や図形などの印刷データ1001(図10と図12−1参照)を特定する(S503)。そして、処理部50(具体的には、制御部50’)は、特定した印刷データ1001をデータ格納部80から読み出して、印刷画像形成部61や埋め込みデータ生成部63、圧縮データ生成部67、検証部73に出力する。
次に、上位装置11’の印刷画像形成部61は、データ格納部80から取得した印刷データ1001に基づいて、印刷画像データ1003(図12−1参照)を形成する(S601)。
次に、上位装置11’の埋め込みデータ生成部63は、ネットワーク41やI/Oインターフェイス91を介して、印刷装置1のデータ格納部300から装置データ1004(図10と図12−1参照)を取得する(S603)。そして、埋め込みデータ生成部63は、印刷データ1001と装置データ1004とに基づいて、追跡データ1005a(図12−1参照)を生成し、その追跡データ1005aをコード化して埋め込みデータ1005b(図10と図12−1参照)を生成する(S605)。
次に、上位装置11’の印刷画像形成部61は、S601で形成された印刷画像データ1003を縮小して、縮小印刷画像データ1006(図10と図12−1参照)を形成する(S607)。そして、上位装置11’の地紋符号化データ生成部65は、埋め込みデータ1005bと縮小印刷画像データ1006とに基づいて、地紋画像データ1007(図12−1参照)を形成する(S609)。
次に、上位装置11’の地紋符号化データ生成部65は、地紋画像データ1007に基づいて、地紋符号化データ1007’(図10と図12−1参照)を生成する(S611)。そして、上位装置11’の圧縮データ生成部67は、印刷データ1001と地紋符号化データ1007’とを1つのデータとして可逆圧縮して、圧縮データ1031(図10と図12−1参照)を生成する(S613)。
この後、上位装置11’の圧縮データ生成部67は、I/Oインターフェイス91やネットワーク41を介して、圧縮データ1031を印刷装置1に出力するとともに、上位装置11’の埋め込みデータ生成部63が、I/Oインターフェイス91やネットワーク41を介して、圧縮データ1031に対応する埋め込みデータ1005bを印刷装置1に出力する(S617)。
他方、上位装置11”は、図11−2に示すように、S501〜S609において、上位装置11’と同様に動作する。
すなわち、上位装置11”の処理部50(具体的には、制御部50’)が、印刷指示を取得し(S501)、その印刷指示に基づいて、印刷媒体31に印刷する文書や図形などの印刷データ1001を特定する(S503)。そして、処理部50(具体的には、制御部50’)は、特定した印刷データ1001をデータ格納部80から読み出して、印刷画像形成部61や埋め込みデータ生成部63、画像合成部68、検証部73に出力する。
次に、上位装置11”の印刷画像形成部61は、データ格納部80から取得した印刷データ1001に基づいて、印刷画像データ1003を形成する(S601)。この後、印刷画像形成部61は、印刷画像データ1003を画像合成部68に出力する。
次に、上位装置11”の埋め込みデータ生成部63は、ネットワーク41やI/Oインターフェイス91を介して、印刷装置1のデータ格納部300から装置データ1004を取得する(S603)。そして、埋め込みデータ生成部63は、印刷データ1001と装置データ1004とに基づいて、追跡データ1005aを生成し、その追跡データ1005aをコード化して埋め込みデータ1005bを生成する(S605)。
次に、上位装置11”の印刷画像形成部61は、S601で形成された印刷画像データ1003を縮小して、縮小印刷画像データ1006を形成する(S607)。そして、上位装置11”の地紋符号化データ生成部65は、埋め込みデータ1005bと縮小印刷画像データ1006とに基づいて、地紋画像データ1007を形成する(S609)。この後、地紋符号化データ生成部65は、地紋画像データ1007を画像合成部68に出力する。
次に、上位装置11”の画像合成部68は、画像形成部61から取得した印刷画像データ1003と地紋画像形成部66から取得した地紋画像データ1007とを合成して合成画像データ1009(図10と図12−2参照)を形成する(S621)。このとき、画像合成部68は、図1に示す印刷装置1の画像合成部207と同様に、印刷画像データ1003と地紋画像データ1007とを合成して、合成画像データ1009を形成する。
この後、上位装置11”の画像合成部68は、I/Oインターフェイス91やネットワーク41を介して、合成画像データ1009を印刷装置1に出力するとともに、上位装置11”の埋め込みデータ生成部63が、I/Oインターフェイス91やネットワーク41を介して、合成画像データ1009に対応する埋め込みデータ1005bを印刷装置1に出力する(S623)。
印刷装置1の処理部200(具体的には、制御部200’)は、ネットワーク41やI/Oインターフェイス111を介して、上位装置11’または上位装置11”からデータを取得する(S631)。このとき取得されるデータは、上位装置11’から出力されたデータであれば、圧縮データ1031と埋め込みデータ1005bとを組み合わせたデータとなり、上位装置11”から出力されたデータであれば、合成画像データ1009と埋め込みデータ1005bとを組み合わせたデータとなる。
印刷装置1の処理部200(具体的には、制御部200’)は、取得したデータが圧縮データ1031と埋め込みデータ1005bとを組み合わせたデータか否かを判定する(S633)。このとき、取得したデータが圧縮データ1031と埋め込みデータ1005bとを組み合わせたデータである場合に、制御部200’は、圧縮データ1031を圧縮データ解凍部200aに出力するとともに、埋め込みデータ1005bを改竄検出部223に出力する。この場合、工程はS703に進む。他方、取得したデータが圧縮データ1031と埋め込みデータ1005bとを組み合わせたデータでない場合に、制御部200’は、合成画像データ1009を透かしデータ抽出部221に出力するとともに、埋め込みデータ1005bを改竄検出部223に出力する。この場合、工程はS711に進む。
S633で取得したデータが圧縮データ1031と埋め込みデータ1005bとを組み合わせたデータであった場合に、印刷装置1は、S705〜S709において、実施例3と同様に動作する。
すなわち、まず、印刷装置1の圧縮データ解凍部200aは、圧縮データ1031を解凍して印刷データ1001と地紋符号化データ1007’とを取得する(S703)。この後、圧縮データ解凍部200aは、印刷データ1001を印刷画像形成部201に出力するとともに、地紋符号化データ1007’を地紋画像形成部205に出力する(図10と図12−1参照)。
次に、印刷装置1の印刷画像形成部201は、印刷データ1001に基づいて、印刷画像データ1003(図10と図12−1参照)を形成する(S705)。この後、印刷画像形成部201は、印刷画像データ1003を画像合成部207に出力する。
次に、印刷装置1の地紋画像形成部205は、地紋符号化データ1007’に基づいて、地紋画像データ1007(図10と図12−1参照)を形成する(S707)。なお、この実施例では、地紋画像データ1007は、埋め込みデータ1005bと縮小印刷画像データ1006とを含んでいる。この後、地紋画像形成部205は、地紋画像データ1007を画像合成部207に出力する。
そして、印刷装置1の画像合成部207は、印刷画像データ1003と地紋画像データ1007とを合成して合成画像データ1009(図10と図12−1参照)を形成する(S709)。この後、画像合成部207は、合成画像データ1009を透かし事前検証部800の透かしデータ抽出部221に出力する。
S709の後、印刷装置1の透かしデータ抽出部221は、画像合成部207から合成画像データ1009を取得し、その合成画像データ1009から地紋画像データ1007を抽出する(S711)。または、S633で取得したデータが圧縮データ1031と埋め込みデータ1005bとを組み合わせたデータでなかった場合に、印刷装置1の透かしデータ抽出部221は、上位装置11”から出力された合成画像データ1009を取得し、その合成画像データ1009から地紋画像データ1007を抽出する。この後、透かしデータ抽出部221は、地紋画像データ1007と合成画像データ1009とを改竄検出部223に出力する。
次に、印刷装置1の改竄検出部223は、透かしデータ抽出部221から地紋画像データ1007と合成画像データ1009とを取得し、地紋画像データ1007から埋め込みデータ1005bを抽出する(S713)。
次に、印刷装置1の改竄検出部223は、上位装置11”から出力された埋め込みデータ1005bを取得し、その上位装置11”から出力された埋め込みデータ1005bとS713で地紋画像データ1007から抽出された埋め込みデータ1005bとを比較し、一致するか否かを判定する。これによって、印刷装置1の改竄検出部223は、透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータ(この実施例では、圧縮データ1031または合成画像データ1009)が正しいか否かを(すなわち、透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータに、不正行為が施されていないかを)判定する(S715)。
このとき、両者が一致する場合に、改竄検出部223は、「透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータが正しい(すなわち、透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータに、不正行為が施されていない)」と判定する。この後、改竄検出部223は、合成画像データ1009を印刷部400に出力する。この場合、工程はS1011に進む。
他方、両者が一致しない場合に、改竄検出部223は、「透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータが誤っている(すなわち、透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータに、不正行為が施されている)」と判定する。この場合、工程はS1081に進む。
S715で「透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータが正しい」と判定された場合に、印刷装置1は、S1011〜S1032において、実施例3と同様に動作する。
すなわち、まず、印刷装置1の印刷部400が、合成画像データ1009に基づいて、印刷画像1011を印刷媒体31に印刷する(S1011)。次に、印刷装置1の読取部500が、印刷媒体31から印刷画像1011を読み取り、読取データ1021を取得する(S1021)。次に、印刷装置1の透かしデータ抽出部211が、読取データ1021から印刷画像1011に埋め込まれた電子透かしの地紋画像データである透かしデータ1023を抽出する(S1023)。そして、印刷装置1の透かしデータ抽出部211は、I/Oインターフェイス111やネットワーク41を介して、透かしデータ1023を上位装置11’に出力する(S1032)。なお、この透かしデータ1023は、縮小印刷画像データ1024を含んでいる。
上位装置11’は、S1033〜S1047において、実施例3と同様に動作する。
すなわち、まず、上位装置11’の処理部50(具体的には、制御部50’)が、ネットワーク41やI/Oインターフェイス91を介して、印刷装置1から透かしデータ1023を取得する(S1033)。このとき取得された透かしデータ1023は、データ格納部80と追跡データ生成部71と印刷画像形成部61と検証部73に入力される(図10参照)。
次に、上位装置11’の処理部50(具体的には、制御部50’または検証部73)が、印刷装置1から取得した透かしデータ1023をデータ格納部80に格納する(S1035)。
次に、上位装置11’の追跡データ生成部71が、透かしデータ1023から埋め込みデータ1025aを抽出し、その埋め込みデータ1025aを解読して追跡データ1025bを生成する(S1037)。
次に、上位装置11’の印刷画像形成部61が、透かしデータ1023から縮小印刷画像データ1024を抽出し、その縮小印刷画像データ1024を縮小前のサイズに拡大して復元印刷画像データ1026を形成する(S1038)。
次に、上位装置11’の印刷画像形成部61が、S1001で印刷装置1に出力した印刷データ1001に基づいてオリジナル印刷画像データ1027を形成する(S1039)。
次に、上位装置11’の検証部73が、復元印刷画像データ1026の輝度値とオリジナル印刷画像データ1027の輝度値とを比較して、両者が所定の許容範囲内で一致するか否かを判定する(S1043)。
S1043で「復元印刷画像データ1026とオリジナル印刷画像データ1027が所定の許容範囲内で一致する」と判定された場合に、検証部73(または、制御部50’)は、追跡データ1025bや復元印刷画像データ1026、オリジナル印刷画像データ1027、不正行為がない旨の表示、その他をディスプレイ13に表示して(S1045)、これらを印刷者に確認させる。
他方、S1043で「復元印刷画像データ1026とオリジナル印刷画像データ1027が所定の許容範囲内で一致しない」と判定された場合に、検証部73(または、制御部50’)は、追跡データ1025bや復元印刷画像データ1026、オリジナル印刷画像データ1027、改竄などの不正行為がある旨の表示(または、印刷エラーを含む、なんらかのエラーがある旨の表示)、その他をディスプレイ13に表示して(S1047)、これらを印刷者に確認させる。
前述のS715で「透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータが正しい」と判定された場合に、改竄検出部223(または、制御部200’)は、エラーデータや、S711で抽出された地紋画像データ1007、その他のデータを、I/Oインターフェイス111やネットワーク41を介して、透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータを出力した上位装置11’または上位装置11”に出力する(S1081)。そして、改竄検出部223(または、制御部200’)は、印刷処理を中止する(S1082)。
透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータを出力した上位装置11’または上位装置11”の処理部50は、ネットワーク41やI/Oインターフェイス91を介して、印刷装置1からエラーデータや地紋画像データ1007を取得する(S1083)。以下、透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータを出力した上位装置を、上位装置11’として説明する。このとき取得されたエラーデータや地紋画像データ1007は、データ格納部80(または、制御部50’)と追跡データ生成部71に入力される(図10参照)。
次に、上位装置11’の処理部50(具体的には、制御部50’)は、印刷装置1から取得したエラーデータや地紋画像データ1007をデータ格納部80に格納する(S1085)。これにより、エラーデータや地紋画像データ1007は、上位装置11’のデータ格納部80に保存される。
次に、上位装置11’の追跡データ生成部71は、印刷装置1から取得した地紋画像データ1007から埋め込みデータ1005bを抽出し、その埋め込みデータ1005bを解読して追跡データ1005aを生成する(S1087)。
次に、上位装置11’の印刷画像形成部61は、印刷装置1から取得した地紋画像データ1007から縮小印刷画像データ1006を抽出し、その縮小印刷画像データ1006を縮小前のサイズに拡大して復元印刷画像データ1026を形成する(S1088)。
次に、上位装置11’の印刷画像形成部61は、S503で特定された印刷データ1001をデータ格納部80から読み出し、読み出した印刷データ1001に基づいてオリジナル印刷画像データ1027を形成する(S1089)。
次に、上位装置11の処理部50(具体的には、制御部50’)は、エラーの表示やS1087で生成された追跡データ1005a、オリジナル印刷画像データ1027、その他をディスプレイ13に表示して(S1091)、これらを印刷者に確認させる。印刷者(または、印刷者の管理者)は、ディスプレイ13に表示された画面を閲覧し、画面に表示されたデータを確認することにより、印刷画像1011に対する複製や改竄などの不正行為を検出することができる。なお、エラーの表示を確認した印刷者は、状況に応じて、印刷装置1に再度印刷させる、または、他の図示しない印刷装置に印刷させる、または、その他の処置を採ることになる。また、このとき、印刷者は、状況に応じて、印刷画像1011が印刷された印刷媒体31を保存、または、破棄することになる。
以上によって、印刷装置1と上位装置11’の一連の動作が終了する。
なお、この実施例に係る印刷装置1と上位装置11’と上位装置11”は、実施例1または実施例2と同様に動作することもできる。
また、上位装置11’は、圧縮データ1031を予め形成してから一旦データ格納部80に格納しておき、印刷者から印刷指示があった場合に、圧縮データ1031をデータ格納部80から読み出して印刷装置1に出力することもできる。
また、上位装置11”は、合成画像データ1009を予め形成してから一旦データ格納部80に格納しておき、印刷者から印刷指示があった場合に、合成画像データ1009をデータ格納部80から読み出して印刷装置1に出力することもできる。
また、上位装置11”の検証部73は、復元印刷画像データ1026の輝度値とオリジナル印刷画像データ1027の輝度値とを比較して、印刷画像1011に不正行為が施されていないかを検証する機能に加え、さらに、S605で生成した埋め込みデータ1005bとS1033で印刷装置1から取得した透かしデータ1023に含まれている埋め込みデータ1025aとを比較し、印刷画像1011に不正行為が施されていないかを検証する機能を有するようにしてもよい。
また、この実施例では、上位装置11’または上位装置11”は、透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータ(ここでは、圧縮データ1031または合成画像データ1009)の事前検証のために、埋め込みデータ1005bを印刷装置1に出力している。そして、印刷装置1の透かし事前検証部800の改竄検出部223は、上位装置11’または上位装置11”から出力された埋め込みデータ1005bとS713で地紋画像データ1007から抽出された埋め込みデータ1005bとを比較することによって、透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータが正しいか否かを判定している。しかしながら、上位装置11’または上位装置11”は、埋め込みデータ1005bの代わりに、縮小印刷画像データ1006を印刷装置1に出力するようにしてもよい。
この場合、印刷装置1の透かし事前検証部800の改竄検出部223は、透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータとして、例えば、上位装置11’から縮小印刷画像データ1006と圧縮データ1031とを取得することになる。このとき、改竄検出部223は、まず、圧縮データ1031から地紋画像データ1007を抽出し、次に、その地紋画像データ1007から縮小印刷画像データ1006を抽出する。そして、改竄検出部223は、上位装置11’から取得した縮小印刷画像データ1006の輝度値と地紋画像データ1007から抽出した縮小印刷画像データ1006の輝度値とを比較する。このとき、両者の輝度値の差が予め定められた一定の閾値以下のときに、改竄検出部223は、透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータが正しいと判定する。他方、輝度値の差が一定の閾値よりも大きいときに、改竄検出部223は、透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータが誤っていると判定して、印刷処理を中止する。このようにして、印刷装置1の改竄検出部223は、透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータが正しいか否かを判定する。
または、印刷装置1の透かし事前検証部800の改竄検出部223は、透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータとして、例えば、上位装置11”から縮小印刷画像データ1006と合成画像データ1009とを取得することになる。このとき、改竄検出部223は、まず、合成画像データ1009から地紋画像データ1007を抽出し、次に、その地紋画像データ1007から縮小印刷画像データ1006を抽出する。そして、改竄検出部223は、上位装置11”から取得した縮小印刷画像データ1006の輝度値と地紋画像データ1007から抽出した縮小印刷画像データ1006の輝度値とを比較する。このとき、両者の輝度値の差が予め定められた一定の閾値以下のときに、改竄検出部223は、透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータが正しいと判定する。他方、輝度値の差が一定の閾値よりも大きいときに、改竄検出部223は、透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータが誤っていると判定して、印刷処理を中止する。このようにして、印刷装置1の改竄検出部223は、透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータが正しいか否かを判定する。
この実施例に係る印刷装置1は、実施例3と同様の効果(すなわち、「印刷媒体に印刷された印刷画像のセキュリティを従来の技術よりも向上がさせることができる」という効果、「印刷者の負担を軽減させることもできる」という効果、「上位装置11に印刷画像1011に対する複製や改竄などの不正行為を検出させることができる」という効果、および、「上位装置11が電子透かしを生成した場合でも、これに対応することができる」という効果)を得ることができる。
さらに、この実施例に係る印刷装置1は、印刷処理の前に不正行為の有無を検証するので、遠隔地から透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータ(この実施例では、圧縮データ1031または合成画像データ1009)を取得した場合であっても、改竄などの不正行為が施された透かし入り印刷画像1011の印刷を防止することができるという効果を得ることができる。また、印刷装置1は、上位装置11’が圧縮データ1031を一旦データ格納部80に格納する場合であっても、また、上位装置11”が合成画像データ1009を一旦データ格納部80に格納する場合であっても、改竄などの不正行為が施された透かし入り印刷画像1011の印刷を防止することができるという効果を得ることができる。また、この実施例に係る印刷装置1は、早い段階で不正行為を検出するので、不正行為が検出された場合の無駄な工程(すなわち、S1011〜S1023(「印刷処理」〜「透かしデータ抽出」))を省くことができ、不正行為が検出された場合の処理速度を向上させることができる。
また、この実施例に係る上位装置11’は、実施例3と同様に、印刷データ1001と電子透かしの地紋符号化データ1007’とを圧縮データとして1つのデータに可逆圧縮して印刷装置1に出力するので、透かし入り印刷画像1011を印刷するためのデータを短時間で印刷装置1に出力することができ、印刷装置1に印刷画像1011を効率よく印刷させることができるという効果を得ることができる。
この発明は、前述の実施例に限定されることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の応用や変形が考えられる。
例えば、この発明は、印刷装置1の透かし埋め込み部600が印刷画像に埋め込む埋め込みデータの中に印刷画像の著作権データや改竄検出データを含めることにより、印刷装置1の透かし検出部700が印刷媒体から透かしデータとして印刷画像の著作権データや改竄検出データを抽出することができる。この場合、印刷装置1は、印刷媒体の複製や改竄などの不正行為を容易に検出することができる。
また、実施例3または4において、上位装置11’は、圧縮データ1031を予め形成してデータ格納部80に格納しておき、印刷者から印刷指示があった場合に、圧縮データ1031をデータ格納部80から読み出して印刷装置1に出力するようにしてもよい。
また、実施例4において、上位装置11”は、合成画像データ1009を予め形成してデータ格納部80に格納しておき、印刷者から印刷指示があった場合に、合成画像データ1009をデータ格納部80から読み出して印刷装置1に出力するようにしてもよい。
実施例1に係る印刷装置と上位装置の構成を示す図である。 実施例1に係る印刷装置と上位装置の動作フローを示す図である。 実施例1に係る印刷装置と上位装置の動作説明図である。 実施例2に係る印刷装置と上位装置の構成を示す図である。 実施例2に係る印刷装置と上位装置の動作フローを示す図である。 実施例2に係る印刷装置と上位装置の動作説明図である。 実施例3に係る印刷装置と上位装置の構成を示す図である。 実施例3に係る印刷装置と上位装置の動作フローを示す図である。 実施例3に係る印刷装置と上位装置の動作説明図である。 実施例4に係る印刷装置と上位装置の構成を示す図である。 実施例4に係る印刷装置と上位装置の動作フローを示す図(1)である。 実施例4に係る印刷装置と上位装置の動作フローを示す図(2)である。 実施例4に係る印刷装置と上位装置の動作フローを示す図(3)である。 実施例4に係る印刷装置と上位装置の動作説明図(1)である。 実施例4に係る印刷装置と上位装置の動作説明図(2)である。
符号の説明
1 …印刷装置
11 …上位装置(PC、サーバ)
31 …印刷媒体
110 …データ取得部
200 …処理部(CPU)
201 …印刷画像形成部
203 …埋め込みデータ生成部
205 …地紋画像形成部
207 …画像合成部
211 …透かしデータ抽出部
213 …抽出結果判定部
300 …データ格納部(RAM)
400 …印刷部
500 …読取部
600 …透かし埋め込み部
700 …透かし検出部

Claims (20)

  1. 画像を印刷媒体に印刷するための印刷データを外部から取得するデータ取得部と、
    前記データ取得部によって取得された前記印刷データに基づいて、印刷画像のイメージデータである印刷画像データを形成する印刷画像形成部と、
    前記データ取得部によって取得された前記印刷データと印刷装置または印刷時の状況に固有なデータである装置データとに基づいて、電子透かしとして印刷画像に埋め込まれる、埋め込みデータを生成する埋め込みデータ生成部と、
    前記埋め込みデータ生成部によって生成された前記埋め込みデータに基づいて、電子透かしの地紋画像のイメージデータである地紋画像データを形成する地紋画像形成部と、
    前記印刷画像形成部によって形成された前記印刷画像データと前記地紋画像形成部によって形成された前記地紋画像データとを合成して、電子透かしが埋め込まれた透かし入り印刷画像のイメージデータである合成画像データを形成する画像合成部と、
    前記画像合成部によって形成された前記合成画像データに基づいて、電子透かしが埋め込まれた透かし入り印刷画像である合成画像を前記印刷媒体に印刷する印刷部と
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記印刷データは、文書データと図形データの少なくとも一方を含む
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記印刷データは、印刷画像の著作権データまたは改竄検出用データの少なくとも一方を含む
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記装置データは、当該印刷装置のIDと印刷日時と印刷部門と印刷者と印刷階調と印刷解像度と前記印刷媒体のサイズの中のいずれか一乃至複数種類のデータである
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記装置データは、当該印刷装置の内部のデータ格納部または当該印刷装置に印刷指令を出力する上位装置のデータ格納部に格納されている
    ことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1に記載の印刷装置において、
    さらに、前記印刷媒体から前記合成画像データを読み取り、前記合成画像データの読み取り結果である読取データを取得する読取部と、
    前記読取部によって取得された前記読取データの中から前記地紋画像データを抽出し、前記地紋画像データの抽出結果である透かしデータを取得する透かしデータ抽出部と、
    前記埋め込みデータ生成部によって生成された前記埋め込みデータと前記透かしデータ抽出部によって抽出された前記透かしデータに含まれる埋め込みデータとを比較し、両者が所定の許容範囲内で一致するか否かを判定することによって、前記印刷画像が前記印刷媒体に正しく印刷されているか否かを判定する抽出結果判定部と
    を有することを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項6に記載の印刷装置において、
    前記抽出結果判定部は、
    前記埋め込みデータと前記透かしデータに含まれる埋め込みデータが所定の許容範囲内で一致する場合に、前記合成画像が前記印刷媒体に正しく印刷されていると判断して、前記透かしデータを、当該印刷装置に印刷指令を出力する上位装置に出力し、
    前記埋め込みデータと前記透かしデータに含まれる埋め込みデータが所定の許容範囲内で一致しない場合に、前記合成画像が前記印刷媒体に正しく印刷されていないと判断して、エラーデータと前記透かしデータとを前記上位装置に出力する
    ことを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記データ取得部が、前記印刷データとして、文書データを取得した場合に、
    前記印刷画像形成部は、前記文書データのファイル名に付された拡張子から前記文書データのファイル形式を認識し、認識した前記ファイル形式に基づいて、前記印刷画像データを形成する
    ことを特徴とする印刷装置。
  9. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記データ取得部が、前記印刷データとして、ファイル形式を特定するための指定アドレスが付された文書データを取得した場合に、
    前記印刷画像形成部は、前記文書データに付された前記指定アドレスデータを認識し、認識した前記指定アドレスデータに基づいて、当該印刷装置の内部のデータ格納部から前記文書データのファイル形式を取得し、取得した前記ファイル形式に基づいて、前記印刷画像データを形成する
    ことを特徴とする印刷装置。
  10. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記埋め込みデータ生成部は、前記埋め込みデータの量が埋め込み可能なデータ量の上限を超える場合に、前記埋め込みデータの候補となる候補データのグループ群の中から、優先度の高い前記候補データを、埋め込み可能なデータ量に達するまで抽出し、抽出した前記候補データに基づいて、前記埋め込みデータを生成する
    ことを特徴とする印刷装置。
  11. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記地紋画像形成部は、前記印刷画像形成部によって形成された前記印刷画像データのサイズと同様のサイズになるように、前記埋め込みデータに基づいて、0ビットの値を意味する配列パターンとして定義された不可視な埋め込み画素データと1ビットの値を意味する配列パターンとして定義された不可視な埋め込み画素データを配置することにより、前記地紋画像データを形成する
    ことを特徴とする印刷装置。
  12. 請求項11に記載の印刷装置において、
    前記地紋画像形成部は、前記埋め込みデータと、前記印刷画像データを電子透かしとして埋め込み可能なデータ量以下になるように縮小することによって形成された縮小印刷画像データとに基づいて、前記地紋画像データを形成する
    ことを特徴とする印刷装置。
  13. 画像を印刷媒体に印刷するための印刷データを外部から取得するデータ取得部と、
    前記データ取得部によって、当該印刷装置に印刷指令を出力する上位装置から複数種類のデータが組み合わされた圧縮データを取得した場合に、圧縮データを解凍して、前記印刷データと、電子透かしの地紋画像のイメージデータである地紋画像データを符号化した地紋符号化データとを取得する圧縮データ解凍部と、
    前記圧縮データ解凍部によって取得された前記印刷データに基づいて、印刷画像のイメージデータである印刷画像データを形成する印刷画像形成部と、
    前記圧縮データ解凍部によって取得された前記地紋符号化データに基づいて、前記地紋画像データを形成する地紋画像形成部と、
    前記印刷画像形成部によって形成された前記印刷画像データと前記地紋画像形成部によって形成された前記地紋画像データとを合成して、電子透かしが埋め込まれた透かし入り印刷画像のイメージデータである合成画像データを形成する画像合成部と、
    前記画像合成部によって形成された前記合成画像データに基づいて、電子透かしが埋め込まれた透かし入り印刷画像である合成画像を前記印刷媒体に印刷する印刷部と
    を有することを特徴とする印刷装置。
  14. 請求項13に記載の印刷装置において、
    前記上位装置から取得した圧縮データは、複数種類のデータがRun−Length法またはHuffman法によって可逆圧縮されることによって生成されている
    ことを特徴とする印刷装置。
  15. 請求項1または13に記載の印刷装置において、
    さらに、前記印刷部によって前記合成画像データに基づく印刷処理が行われる前に、前記合成画像データに対する不正行為の有無を検証する透かし事前検証部と
    を有することを特徴とする印刷装置。
  16. 請求項15に記載の印刷装置において、
    前記透かし事前検証部は、
    当該印刷装置が、当該印刷装置に印刷指令を出力する上位装置から、電子透かしとして印刷画像に埋め込まれる埋め込みデータと、当該埋め込みデータに基づいて生成され、かつ、前記合成画像データの基となる、複数種類のデータが組み合わされた圧縮データとを取得した場合に、前記圧縮データから埋め込みデータを抽出して、抽出した埋め込みデータと前記上位装置から取得した前記埋め込みデータとを比較し、両者が所定の許容範囲内で一致しないときに、前記合成画像データに対する不正行為があったと判定する
    ことを特徴とする印刷装置。
  17. 請求項15に記載の印刷装置において、
    前記透かし事前検証部は、
    当該印刷装置が、当該印刷装置に印刷指令を出力する上位装置から、電子透かしとして印刷画像に埋め込まれる埋め込みデータと、当該埋め込みデータに基づいて生成された前記合成画像データとを取得した場合に、前記合成画像データから埋め込みデータを抽出して、抽出した埋め込みデータと前記上位装置から取得した前記埋め込みデータとを比較し、両者が所定の許容範囲内で一致しないときに、前記合成画像データに対する不正行為があったと判定する
    ことを特徴とする印刷装置。
  18. 請求項15に記載の印刷装置において、
    前記透かし事前検証部は、
    当該印刷装置が、当該印刷装置に印刷指令を出力する上位装置から、印刷画像のイメージデータである印刷画像データを電子透かしとして埋め込み可能なデータ量以下になるように縮小することによって形成された縮小印刷画像データと、前記合成画像データの基となり、かつ、当該縮小印刷画像データに基づく前記地紋画像データを符号化した地紋符号化データを含む、複数種類のデータが組み合わされた圧縮データとを取得した場合に、前記圧縮データから前記地紋符号化データを抽出し、さらに、前記地紋符号化データから縮小印刷画像データを抽出して、抽出した縮小印刷画像データの輝度値と前記上位装置から取得した前記縮小印刷画像データの輝度値とを比較し、両者の差が予め定められた閾値よりも大きいときに、前記合成画像データに対する不正行為があったと判定する
    ことを特徴とする印刷装置。
  19. 請求項15に記載の印刷装置において、
    前記透かし事前検証部は、
    当該印刷装置が、当該印刷装置に印刷指令を出力する上位装置から、縮小印刷画像データと、当該縮小印刷画像データに基づく前記地紋画像データに基づいて生成された前記合成画像データとを取得した場合に、前記合成画像データから縮小印刷画像データを抽出して、抽出した縮小印刷画像データの輝度値と前記上位装置から取得した前記縮小印刷画像データの輝度値とを比較し、両者の差が予め定められた閾値よりも大きいときに、前記合成画像データに対する不正行為があったと判定する
    ことを特徴とする印刷装置。
  20. 画像が印刷された印刷媒体において、
    前記画像を前記印刷媒体に印刷するための印刷データと前記画像を印刷した印刷装置または印刷時の状況に固有な装置データとが、電子透かしとして埋め込まれている
    ことを特徴とする印刷媒体。



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