JP2006189609A - 道路標識 - Google Patents
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Abstract
【課題】太陽光線が逆光線となる位置関係において、視認性を向上させることが可能な道路標識を提供する。
【解決手段】一の面に複数の三角柱プリズム3が2次元配列されたフィルム状のプリズム部2を有するレンズフィルム4の2枚が、一方のレンズフィルム4の三角柱プリズム3の軸方向と、他方のレンズフィルム4の三角柱プリズム3の軸方向とが70〜110度の角度で交差するように、重ね合わされてなる光分散体5と、光透過性のプラスチック板からなる標示基材11及び標示基材11の表面側に配設される標示部を有する標示板13とを備え、標示板13と光分散体5とが、一定の間隔をあけられて配設されてなる道路標識100。
【選択図】図1
【解決手段】一の面に複数の三角柱プリズム3が2次元配列されたフィルム状のプリズム部2を有するレンズフィルム4の2枚が、一方のレンズフィルム4の三角柱プリズム3の軸方向と、他方のレンズフィルム4の三角柱プリズム3の軸方向とが70〜110度の角度で交差するように、重ね合わされてなる光分散体5と、光透過性のプラスチック板からなる標示基材11及び標示基材11の表面側に配設される標示部を有する標示板13とを備え、標示板13と光分散体5とが、一定の間隔をあけられて配設されてなる道路標識100。
【選択図】図1
Description
本発明は、道路標識に関し、更に詳しくは、太陽光線が逆光線となる位置関係において、視認性を向上させることが可能な道路標識に関する。
道路標識としては、通常、光を透過しない標示板の表示面に必要な情報を描いたものが使用されている。このような通常の道路標識を使用する場合には、例えば、朝夕の太陽が地平線に近い状態のときに、太陽光線が道路標識を背面側から照らして逆光状態になることがあるが、このような場合、車両等からその道路標識を見ても表示面が暗くて描かれた情報が見え難いという問題があった。
これに対し、これまでに、標示板を光透過可能に形成し、逆光状態になっても、表示面が暗くならずに描かれた情報が視認できるようにする方法が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許文献1は、標示板において認識させたい図形又はそれ以外の部分に多数の孔を設け、逆光時に通過した光から標示内容を認識させるものであるが、多数の孔を設ける工法は、作業効率が著しく悪い。また、太陽光線が直接透過してくるため、逆光時には標示板の演色性を確保することができないなど、標示板全体の見え方に問題が残る。更に、道路標識背面に構造上の骨組みが存在した場合にそれらの影が直接標示面に映り込む恐れがある。
特許文献2は、標示板において認識させたい図形の部分のみ透光性として、逆光時に通過した光から表示内容を認識させるものであるが、部分的に透光性を与えた場合、標示板全体としての見え方に問題が残る。また、道路標識背面に構造上の骨組みが存在した場合、それらの影が直接表示面に映り込む恐れがある。
特許文献3は、透明プラスチック板に反射材を接着して標示板を形成し、その標示板の背後に光線を分散しながら通過可能な半透明乳白色プラスチック板を設置し、それらを所定の間隔をもって設置することで、透過光により標示板を明確に視認でき、且つ道路標識背面に構造上の骨組みや枠組みがあっても光線の妨げにならないことを特徴としているが、半透明乳白色プラスチック板を透過した明るさが視認上十分であるか疑問がもたれるものであった。
特開2003−162238号公報
特開平09−147293号公報
特許第3468506号公報
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その特徴は、太陽光線が逆光線となる位置関係において、視認性を向上させることが可能な道路標識を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明によって以下の道路標識が提供される。
[1] 一の面に複数の三角柱プリズムが2次元配列されたフィルム状のプリズム部を有するレンズフィルム2枚が、一方のレンズフィルムの前記三角柱プリズムの軸方向と、他方のレンズフィルムの前記三角柱プリズムの軸方向とが70〜110度の角度で交差するように、重ね合わされてなる光分散体と、光透過性のプラスチック板からなる標示基材及び前記標示基材の表面側に配設される標示部を有する標示板とを備え、前記標示板と前記光分散体とが、一定の間隔をあけられて配設されてなる道路標識。
[2] 2枚の前記レンズフィルムが、一方のレンズフィルムの一の面と他方のレンズフィルムの他の面とが対向するように配設され、前記標示板と前記光分散体とが、前記標示板の標示基材の裏面側が、前記光分散体の前記プリズム部が露出していない側の面に向けられて配設され、前記三角柱プリズムの、その軸方向に垂直な平面で切断したときの断面形状が、2等辺三角形である[1]に記載の道路標識。
[3] 前記三角柱プリズムの断面の、前記三角柱プリズムの稜線部分に対応する一の頂点が、円弧状に形成されてなる[2]に記載の道路標識。
[4] 前記光分散体及び前記標示板を、固定する固定部材を更に備える[1]〜[3]のいずれかに記載の道路標識。
[5] 前記プリズム部が露出する側の面に配設される、光透過性のプラスチック板からなる背板を更に備える[1]〜[4]のいずれかに記載の道路標識。
[6] 前記標示板が、更に前記標示基材に配設される光透過性の再帰性反射シートを有してなる[1]〜[5]のいずれかに記載の道路標識。
[7] 前記標示基材の表面に前記光透過性の再帰性反射シートが配設され、前記光透過性の再帰性反射シートの反射面に前記標示部が配設されてなる[6]に記載の道路標識。
本発明の道路標識によれば、互いの三角柱プリズムの軸方向を70〜110度の角度で交差するように重ね合わせた2枚のレンズフィルムを有してなる光分散体を備えるため、その道路標識の背面に構造上の骨組みが存在しても、太陽光線が逆光線となる場合に、標示板の視認性を良好に保ちながら、骨組みが標示板に映り込むことを防ぐことが可能になる。
次に本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、適宜設計の変更、改良等が加えられることが理解されるべきである。
図1は、本発明の道路標識の一の実施の形態を模式的に示す斜視図である。本実施の形態の道路標識100は、図1に示すように、光分散体5と、標示板13とを備えるものである。光分散体5は、フィルム状の基材1とプリズム部2とを有するレンズフィルム4が、2枚重ねられて形成されている。レンズフィルム4は、フィルム状の基材1と、表面側に互いに並行に並ぶように複数の三角柱プリズム3が2次元配列され、その裏面側が基材1側に向けられて基材1に配設されたフィルム状のプリズム部2とを有するものである。上記光分散体5は、2枚のレンズフィルム4が、一方のレンズフィルム4の三角柱プリズム3の軸方向と、他方のレンズフィルム4の三角柱プリズム3の軸方向とが、70〜110度の角度で交差するように、重ね合わされてなるものである。このとき、図1に示すように、2枚のレンズフィルム4が、一方のレンズフィルム4の一の面(プリズム部2が露出する側の面)と他方のレンズフィルム4の他の面(プリズム部2が露出していない側の面であり、すなわち基材1が露出する側の面)とが対向するように配設されていることが好ましい。また、上記標示板13は、光透過性のプラスチック板からなる標示基材11及び標示基材11の表面側(標示板13の表面側)に配設される標示部12を有する。そして、標示板13と光分散体5とは、一定の間隔をあけられて配設されている。このとき、図1に示すように、標示板13を構成する標示基材11の裏面側(標示板13のの裏面側)が、光分散体5のプリズム部2が露出していない側の面(基材1が露出する側)に向けられて配設されていることが好ましい。そして、上記光分散体5及び標示板13は固定部材21により固定されている。
このように、本実施の形態の道路標識によれば、フィルム状の基材と、互いの三角柱プリズムの軸方向を70〜110度の角度で交差するように重ね合わせた2枚のレンズフィルムとを有してなる光分散体を備えるため、その道路標識の背面に構造上の骨組みが存在しても、太陽光線が逆光線となる場合に、標示板の視認性を良好に保ちながら、骨組みが標示板に映り込むことを防ぐことが可能になる。
図2は、本実施の形態の道路標識を構成するレンズフィルム4の一部を拡大して模式的に示した斜視図である。レンズフィルム4は、図2に示すように、フィルム状のプリズム部2の表面に、複数の三角柱プリズム3が互いに並行に並ぶように2次元配列されている。2次元配列とは、図2に示すように、三角柱プリズム3が一の平面上に並べられ、全体で2次元に広がるように配列される状態をいう。そして、プリズム部2の裏面側が基材1側を向けられて配設されている。プリズム部2に配列される三角柱プリズム3の、その軸方向に垂直な平面で切断したときの断面形状は、2等辺三角形であることが好ましいが、2辺が異なる長さであるような他の三角形状であってもよい。また、三角柱プリズム3の断面の、三角柱プリズムの稜線部分6に対応する一の頂点が、円弧状に形成されていることが好ましい。例えば、図3(a)に示すように、三角柱プリズムの稜線部分に対応する頂点8(以下、「頂点8」ということがある。)が円弧状になっていることが好ましい。ここで、円弧状とは、真円の円弧であることが好ましいが、楕円や、その他滑らかに曲がる曲線状であってもよい。頂点8は、上記円弧状であることが好ましいが、図3(b)に示すように、通常の三角形の頂点であってもよいし、図3(c)に示すように、2つの頂点を有していてもよい。また、頂点8の角度は、80〜120度であることが好ましい。
図4に示すように、光分散体を構成する2枚のレンズフィルム4は、一方のレンズフィルムの三角柱プリズムの軸方向aと他方のレンズフィルムの三角柱プリズムの軸方向bとが70〜110度の角度で交差し、80〜100度の角度で交差することが好ましく、85〜95度の角度で交差することが更に好ましく、90度で交差することが特に好ましい。交差角度が、70度未満、又は110度を超える場合には、透過光の輝度が低下するため好ましくない。
レンズフィルムの厚さは、特に限定されるものではないが、好ましくは、150〜300μmである。
レンズフィルムを構成する基材の材質としては、透明なポリエステル、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂等が好ましい。基材の厚は、特に限定されるものではないが、好ましくは、50〜200μmである。
本実施の形態の道路標識を構成するレンズフィルム4としては、スリーエム社製、商品名「RBEFシリーズ(輝度上昇フィルム)」又は商品名「BEF IIIシリーズ(輝度上昇フィルム)」を使用することが好ましく、これらのなかでも、商品名「RBEFシリーズ(輝度上昇フィルム)」を使用することが更に好ましい。
光分散体と標示板との間の一定の間隔は、特に限定されるものではないが、好ましくは、50〜500mmであり、更に好ましくは50〜100mmである。50mmより近いと、本発明の道路標識の面積が大きな場合、風荷重を受けた際、標示板と光分散体とが接触することがある。500mmより離れていると、剛性を保つために、固定部材を厚くしなければならず、そのため標識自体の重量が増大することがある。
図5は、本実施の形態の道路標識100が背板22を更に備えた状態を模式的に示した斜視図である。背板22は、光透過性のプラスチック板からなり、光分散体5のプリズム部2が露出する側の面に配設されている。背板22は、光分散体5を保護するものである。背板22の材質としては、光透過性のプラスチック板であれば特に限定されないが、ポリメチルメタクリレート、メタクリル樹脂等のアクリル樹脂等を挙げることができる。また、背板22の厚さは特に限定されないが、3〜20mmが好ましい。
図6は、本実施の形態の道路標識100を模式的に示す断面図である。図6に示す道路標識100は、標示基材11の表面に光透過性の再帰性反射シート23が配設され、光透過性の再帰性反射シート23の反射面に標示部12が配設されて標示板13が形成されている。そして、光分散体5と標示板13とが、その外周部分を固定部材21により固定されている。
再帰性反射シートは、入射した光を光源方向に反射(再帰性反射)する性質を有するシートである。光透過性の再帰性反射シート23は、入射光の一部を透過させ、一部を再帰反射させる性質を有する。このように、標示板13に光透過性の再帰性反射シート23を使用すると、正面からの光の一部を再帰反射させて視認性を高め、背面からの光(逆光)は透過させて逆光時の視認性を高める効果を示す。
光透過性の再帰性反射シートは、市販されている光透過性の再帰性反射シートを使用し、適宜目的の形状に形成して使用することができる。光透過性の再帰性反射シートとしては、例えば、スリーエム社製、「スコッチライト・ダイヤモンドグレード(商品名)」等を使用することができる。
固定部材としては、光分散体及び標示板の、外周全体を固定する筒状であることが好ましい。この場合、光分散体、標示板及び固定部材により、道路標識全体が筐体状に形成される。また、図1に示すように、固定部材が光分散体及び標示板の外周の一部を固定するような構造であってもよい。
固定部材の材質としては、スチール、ステンレススチール、アルミニウム等を挙げることができる。固定部材の厚さ、大きさは、道路標識の形状、大きさによって適宜決定することができる。
本実施の形態の道路標識の製造方法は特に限定されるものではないが、以下の方法を挙げることができる。レンズフィルム、背板、標示基材、標示部、光透過性の再帰性反射シート、及び固定部材を、それぞれについての材料を目的の形状に切断して作製する。次に、2枚のレンズフィルムを重ね合わせて光分散体を作製する。このとき、一方のレンズフィルムの基材と他方のレンズフィルムのプリズム部とが対向するように、且つ一方のレンズフィルムの三角柱プリズムの軸方向と他方のレンズフィルムの三角柱プリズムの軸方向とが70〜110度の角度で交差するように重ね合わせる。そして、レンズフィルムのプリズム部が露出している側の面に背板を重ね合わせる。2枚のレンズフィルムと背板との固定は、固定部材により光分散体と標示板とを固定するときに、同時に行うことができる。また、標示基材、標示部、及び光透過性の再帰性反射シートを、接着剤又は粘着剤で貼り付けて、標示板を作製する。このとき、標示基材の表面に光透過性の再帰性反射シートを貼り付け、光透過性再帰性反射シートの表面に標示部を貼り付ける。そして、光分散体と標示板とを固定部材を使用して固定する。このとき、光分散体と標示板との間に所定の間隔が開くように配置し、更に光分散体のレンズフィルムが配設されている側の面と、標示板の標示基材が配設されている側の面とが向かい合わせになるようにする。以上の操作により本実施の形態の道路標識を製造することができる。
(実施例1)
2枚のレンズフィルム(スリーエム社製、商品名「RBEF輝度上昇フィルム」)を長方形(250×340mm)に切り出し、一方のレンズフィルムの基材と他方のレンズフィルムのプリズム面とが対向するように重ね合わせた。このとき、一方のレンズフィルムの三角柱プリズムの軸方向と、他方のレンズフィルムの三角柱プリズムの軸方向とが90度の角度で交差するようにした(以下、この角度を「レンズフィルム交差角」ということがある。)。また、「RBEF輝度上昇フィルム」は、三角柱プリズムの稜線部分の断面形状が円弧状である。そして、透明アクリル板からなる背板をレンズフィルムと同じ大きさの長方形に切り出して、上記2枚を重ね合わせたレンズフィルムのプリズム面側に更に重ね合わせて光分散体を作製した。2枚のレンズフィルムと背板とは、以下に示すように固定部材により光分散体と標示板とを固定するときに、同時に固定されるようにした。
2枚のレンズフィルム(スリーエム社製、商品名「RBEF輝度上昇フィルム」)を長方形(250×340mm)に切り出し、一方のレンズフィルムの基材と他方のレンズフィルムのプリズム面とが対向するように重ね合わせた。このとき、一方のレンズフィルムの三角柱プリズムの軸方向と、他方のレンズフィルムの三角柱プリズムの軸方向とが90度の角度で交差するようにした(以下、この角度を「レンズフィルム交差角」ということがある。)。また、「RBEF輝度上昇フィルム」は、三角柱プリズムの稜線部分の断面形状が円弧状である。そして、透明アクリル板からなる背板をレンズフィルムと同じ大きさの長方形に切り出して、上記2枚を重ね合わせたレンズフィルムのプリズム面側に更に重ね合わせて光分散体を作製した。2枚のレンズフィルムと背板とは、以下に示すように固定部材により光分散体と標示板とを固定するときに、同時に固定されるようにした。
メタクリル樹脂製の標示基材、及び光透過性の再帰性反射シート(スリーエム社製、商品名「スコッチライト・ダイヤモンドグレード3990」)を上記レンズフィルムと同じ大きさの長方形に切り出し、接着剤で貼り付けて標示板を作製した。
固定部材をスチールで作製した。固定部材の形状は筒状(軸方向長さが70mm。)であり、その形状は、その筒を軸方向に垂直な平面で切断したときの断面形状が、上記長方形のレンズフィルムがちょうどはまり込む形状とした。これにより、上記分散体及び標示板が固定部材にはまり込んで、道路標識が筐体状に形成される。
上記分散体と標示板とを、70mmの間隔を開けた状態で上記固定部材により固定して、道路標識を得た。このとき、光分散体のレンズフィルムが配設されている側の面と、標示板の標示基材が配設されている側の面とが向かい合わせになるようにした。
尚、以下の評価方法において、構造上の骨組み(角材)の影が標示板に映った場合に、その様子を見やすくするため、実施例1の道路標識においては標示部を配設しなかった。
(実施例2)
2枚のレンズフィルムとして、スリーエム社製、商品名「BEF−II輝度上昇フィルム」を使用した以外は、上記実施例1と同様にして道路標識を作製した。また、「BEF−II輝度上昇フィルム」は、三角柱プリズムの断面形状が三角形(頂点部分は尖っている)である。
2枚のレンズフィルムとして、スリーエム社製、商品名「BEF−II輝度上昇フィルム」を使用した以外は、上記実施例1と同様にして道路標識を作製した。また、「BEF−II輝度上昇フィルム」は、三角柱プリズムの断面形状が三角形(頂点部分は尖っている)である。
(実施例3〜6)
レンズフィルム交差角を70度(実施例3)、80度(実施例4)、100度(実施例5)及び110度(実施例6)とした以外は、実施例1と同様にして、それぞれ道路標識を作製した。
レンズフィルム交差角を70度(実施例3)、80度(実施例4)、100度(実施例5)及び110度(実施例6)とした以外は、実施例1と同様にして、それぞれ道路標識を作製した。
(比較例1)
上記光分散体の代わりに、半透明乳白色のPMMA(ポリメチルメタクリレート)(住友化学(株)製、スミペックスEシリーズ(商品名)、乳半、3mm厚)を使用した以外は、実施例1と同様にして、道路標識を作製した。
上記光分散体の代わりに、半透明乳白色のPMMA(ポリメチルメタクリレート)(住友化学(株)製、スミペックスEシリーズ(商品名)、乳半、3mm厚)を使用した以外は、実施例1と同様にして、道路標識を作製した。
(比較例2)
上記光分散体の代わりに、透明PMMA(ポリメチルメタクリレート)(住友化学(株)製、スミペックスEシリーズ(商品名)、乳半、3mm厚)を使用した以外は、実施例1と同様にして、道路標識を作製した。
上記光分散体の代わりに、透明PMMA(ポリメチルメタクリレート)(住友化学(株)製、スミペックスEシリーズ(商品名)、乳半、3mm厚)を使用した以外は、実施例1と同様にして、道路標識を作製した。
(比較例3,4)
レンズフィルム交差角を60度(比較例3)及び120度(比較例4)とした以外は、実施例1と同様にして、それぞれ道路標識を作製した。
レンズフィルム交差角を60度(比較例3)及び120度(比較例4)とした以外は、実施例1と同様にして、それぞれ道路標識を作製した。
(評価方法)
実施例1〜6及び比較例1〜4の道路標識を水平面に対してほぼ垂直に立てて、光分散体が配設されている側に一辺30mmの角材(「構造上の骨組み」の代替物)を配設した。そして、道路標識の、角材が配設されている側に光源(National、スタジオ舞台用灯火器NQ3063/BZ、100V)を設置し、標示板側に輝度測定器(ミノルタ輝度計LS−110)を設置した。光源から道路標識までの距離、及び輝度測定器から道路標識までの距離をいずれも5mとした。そして、上記光源から道路標識に光を照射し、標示板の輝度を上記輝度測定器で測定した。輝度については330(Cd/m2)以上が合格である。また、同時に、角材の影が標示板側から見える様子を5段階評価した。数値が大きいほど影が見えない状態を示す。3以上が合格である。結果を表1に示す。
実施例1〜6及び比較例1〜4の道路標識を水平面に対してほぼ垂直に立てて、光分散体が配設されている側に一辺30mmの角材(「構造上の骨組み」の代替物)を配設した。そして、道路標識の、角材が配設されている側に光源(National、スタジオ舞台用灯火器NQ3063/BZ、100V)を設置し、標示板側に輝度測定器(ミノルタ輝度計LS−110)を設置した。光源から道路標識までの距離、及び輝度測定器から道路標識までの距離をいずれも5mとした。そして、上記光源から道路標識に光を照射し、標示板の輝度を上記輝度測定器で測定した。輝度については330(Cd/m2)以上が合格である。また、同時に、角材の影が標示板側から見える様子を5段階評価した。数値が大きいほど影が見えない状態を示す。3以上が合格である。結果を表1に示す。
表1より、実施例1〜6はいずれも、輝度及び角材の影の双方において、良好な結果であった。これらのなかでも、輝度については、レンズフィルム交差角を90度に近付けるほど、輝度が高くなっていることが分かる。また、比較例1より、半透明乳白色のPMMAを使用した場合は、輝度が低いことが分かる。また、比較例3,4より、レンズフィルム交差角を60度又は120度にすると、輝度が低くなることが分かる。
ガードレール、壁面、路面等に固定的に設置される標識、看板等として利用することができ、太陽光線が逆光線となる位置関係において、視認性を向上させることが可能となる。
1…基材、2…プリズム部、3…三角柱プリズム、4…レンズフィルム、5…光分散体、6…三角柱プリズムの稜線部分、7…三角柱プリズムの断面、8…三角柱プリズムの稜線部分に対応する頂点、11…標示基材、12…標示部、13…標示板、21…固定部材、22…背板、23…再帰性反射シート、a…一方のレンズフィルムの三角柱プリズムの軸方向、b…他方のレンズフィルムの三角柱プリズムの軸方向、100…道路標識。
Claims (7)
- 一の面に複数の三角柱プリズムが2次元配列されたフィルム状のプリズム部を有するレンズフィルム2枚が、一方のレンズフィルムの前記三角柱プリズムの軸方向と、他方のレンズフィルムの前記三角柱プリズムの軸方向とが70〜110度の角度で交差するように、重ね合わされてなる光分散体と、
光透過性のプラスチック板からなる標示基材及び前記標示基材の表面側に配設される標示部を有する標示板とを備え、
前記標示板と前記光分散体とが、一定の間隔をあけられて配設されてなる道路標識。 - 2枚の前記レンズフィルムが、一方のレンズフィルムの一の面と他方のレンズフィルムの他の面とが対向するように配設され、
前記標示板と前記光分散体とが、前記標示板の標示基材の裏面側が、前記光分散体の前記プリズム部が露出していない側の面に向けられて配設され、
前記三角柱プリズムの、その軸方向に垂直な平面で切断したときの断面形状が、2等辺三角形である請求項1に記載の道路標識。 - 前記三角柱プリズムの断面の、前記三角柱プリズムの稜線部分に対応する一の頂点が、円弧状に形成されてなる請求項2に記載の道路標識。
- 前記光分散体及び前記標示板を、固定する固定部材を更に備える請求項1〜3のいずれかに記載の道路標識。
- 前記プリズム部が露出する側の面に配設される、光透過性のプラスチック板からなる背板を更に備える請求項1〜4のいずれかに記載の道路標識。
- 前記標示板が、更に前記標示基材に配設される光透過性の再帰性反射シートを有してなる請求項1〜5のいずれかに記載の道路標識。
- 前記標示基材の表面に前記光透過性の再帰性反射シートが配設され、前記光透過性の再帰性反射シートの反射面に前記標示部が配設されてなる請求項6に記載の道路標識。
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