JP2006189085A - Hydraulic shock absorber - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、自動二輪車の車体と車軸間に介装されて路面からの振動を減衰する緩衝器とフォークを兼ねたフロントフォークの使用に適する油圧緩衝器に関し、特に、ダンパーシリンダ内に組込んだアキュムレータを改良した油圧緩衝器に関する。 The present invention relates to a hydraulic shock absorber suitable for the use of a front fork that also serves as a fork and a shock absorber that is interposed between a vehicle body and an axle of a motorcycle to attenuate vibrations from a road surface, and is particularly incorporated in a damper cylinder. The present invention relates to a hydraulic shock absorber having an improved accumulator.
一般に、自動二輪車用ダンパ内臓型フロントフォーク等の油圧緩衝器では、例えば、特許文献1に示すように、ダンパーシリンダ内にアキュムレータを設けてダンパ内における内圧を補償するものが知られている。 In general, as a hydraulic shock absorber such as a motorcycle built-in front fork for a motorcycle, for example, as shown in Patent Document 1, an accumulator is provided in a damper cylinder to compensate an internal pressure in the damper.
即ち、このアキュムレータは、一般に、気体室内の気体圧を適宜に設定することで伸長時にダンパ内に負圧を発生させず、安定した減衰力を発生できるようにしている。 In other words, this accumulator is generally configured so that a stable damping force can be generated without generating a negative pressure in the damper during expansion by appropriately setting the gas pressure in the gas chamber.
上記特許文献1に示す油圧緩衝器は、図4の実施図面に示すように、アウターチューブ41と、アウターチューブ41内に挿入したインナーチューブと、各チューブ内に挿入したダンパーシリンダ42と、ダンパーシリンダ42内の上部に設けたアキュムレータA1を有している。
The hydraulic shock absorber shown in Patent Document 1 includes an
そして、このアキュムレータA1は、キャップ43側に結合したコネクティング44とガイド45とにそれぞれ両端を結合したブラダ等からなる弾性隔壁部材46と、この弾性隔壁部材46内に画成した気体室47と、プラダ46の外側に設けた油室48とで構成されている。
The accumulator A1 includes an
それゆえ、気体室47における内圧を適宜に設定することで、油圧緩衝器たるダンパ内臓型フロントフォークが伸び切り状態にあるときにもダンパにおける内圧を負圧にせず、したがって、フロントフォークが伸び切り状態から収縮作動を開始する当初から、ダンパによって所定の圧側減衰力を発生し得ることになる。
しかしながら、上記の弾性隔壁部材46を有するアキュムレータA1の構造をみると、ダンパが伸縮作動するとき、リザーバの作動油がピストンロッド摺動部等を介してダンパ内に浸入することがある。
However, when looking at the structure of the accumulator A1 having the elastic
このため、ダンパ内の作動油量が増加すると、ダンパ内の圧力が上昇し、その作動油量が著しく多くなったときは、フロントフォークの収縮作動時の抵抗が大きくなって乗心地を悪くさせることになり、また、高圧作用でダンパ内のオイルシール等が損傷する恐れがある。 For this reason, when the amount of hydraulic oil in the damper increases, the pressure in the damper rises, and when the amount of hydraulic oil increases significantly, the resistance at the time of contraction operation of the front fork increases and the riding comfort deteriorates. In addition, the oil seal and the like in the damper may be damaged by the high pressure action.
この発明は、このような現状を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、ダンパ内へリザーバから作動油の浸入があっても、ダンパ内の圧力を所望の圧力に維持できるようにしたダンパ内蔵型フロントフォークへの利用に最適となる油圧緩衝器を提供することである。 The present invention has been developed in view of such a current situation, and an object of the present invention is to maintain the pressure in the damper at a desired pressure even when hydraulic oil enters the damper from the reservoir. It is an object of the present invention to provide a hydraulic shock absorber that is optimal for use in a damper built-in front fork.
上記の目的を達成するため、本発明の手段は、アウターチューブ内にダンパーシリンダを結合し、アウターチューブとダンパーシリンダ間にリザーバを設け、ダンパーシリンダ内にアキュムレータを設けている油圧緩衝器において、ダンパーシリンダの端部に中空なキャップを結合し、アキュムレータをキャップに結合したコネクティングロッドと、コネクティングロッド外周とキャップの内周に沿ってスライド自在に挿入したガイドと、ガイドの外側に固定した弾性隔壁部材と、弾性隔壁部材の内側とキャップ内にそれぞれ画成され相互に連通する気体室と、弾性隔壁部材の外側に画成した油室とで構成し、又キャップとガイドとの間にリターンスプリングを介在し、更に、上記リザーバと上記油室とを上記ガイドのスライドに伴って連通又は遮断させる通孔をダンパーシリンダに形成したことを特徴とするものである。 In order to achieve the above object, the means of the present invention is a hydraulic shock absorber in which a damper cylinder is coupled in an outer tube, a reservoir is provided between the outer tube and the damper cylinder, and an accumulator is provided in the damper cylinder. A connecting cap with a hollow cap connected to the end of the cylinder and an accumulator connected to the cap, a guide inserted slidably along the outer periphery of the connecting rod and the inner periphery of the cap, and an elastic partition member fixed to the outside of the guide A gas chamber defined inside and inside the cap and communicating with each other, and an oil chamber defined outside the elastic partition member, and a return spring between the cap and the guide. In addition, the reservoir and the oil chamber communicate with each other as the guide slides. It is characterized in that the formation of the hole to be cut off in the damper cylinder.
各請求項の発明によれば、アキュムレータ内の油室の作動油が熱膨張したり、ダンパ内の作動油が流入したりして作動油量が増加し、この状態で圧縮作動して弾性隔壁部材が最収縮してもガイドがリターンスプリングに抗して移動し、アキュムレータ側の油室をリザーバ側に連通孔を介して連通するから、油室内の作動油がリザーバ側に排出され、減衰力が安定し,圧縮時の作動抵抗い行が異常に大きく発生する事が無く、油圧緩衝器自体に無理な負荷がかかるのを防止でき、その結果、内部のシール等の部材を損傷するのが防止され、作動油の洩れを防止できる。 According to the invention of each claim, the hydraulic oil in the oil chamber in the accumulator thermally expands or the hydraulic oil in the damper flows in, and the amount of hydraulic oil increases. The guide moves against the return spring even when the member contracts to the maximum, and the oil chamber on the accumulator side is connected to the reservoir side via the communication hole, so that the hydraulic oil in the oil chamber is discharged to the reservoir side and the damping force It is possible to prevent the hydraulic shock absorber itself from being overloaded, and as a result, damage to internal seals and other components can be prevented. This prevents the leakage of hydraulic oil.
以下、本発明の実施形態を図にもとづいて説明するが、本発明に係る油圧緩衝器たるダンパ内臓型フロントフォークは、図1に示すように、アウターチューブ1内にダンバーシリンダ2を挿入して結合し、アウターチューブ1とダンパーシリンダ2間にリザーバRを設け、ダンパーシリンダ2内にアキュムレータAを設けているものである。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. A damper built-in front fork as a hydraulic shock absorber according to the present invention includes a
そして、本発明ではダンパーシリンダ2の端部に中空なキャップ6を結合し、アキュムレータAをキャップ6に結合したコネクティングロッド5と、コネクティングロッド5外周とキャップ6の内周に沿ってスライド自在に挿入したガイド4と、ガイド4の外側に固定した弾性隔壁部材20と、弾性隔壁部材20の内側とキャップ6内にそれぞれ画成され相互に連通する気体室7,9と、弾性隔壁部材20の外側に画成した油室8とで構成している。
And in this invention, the
又、キャップ6とガイド4との間にリターンスプリング10を介在し、更に、上記リザーバRと上記油室8とを上記ガイド4のスライドに伴って連通又は遮断させる通孔18A,18B,18C及び通孔19をそれぞれキャップ6とダンパーシリンダ2とに形成している。
Further, a
上記の場合、ガイド4の端部にピストン部4Cを設け、当該ピストン部4Cをキャップ6の内周に設けたシールD1,D2を介してキャップ6の内周に摺接させている。
In the above case, the
又、ガイド4の筒状本体4B内周とコネクティングロッド5の外周との間にシールD3を設けている。
A seal D3 is provided between the inner periphery of the
以下、更に詳しく説明すると、図1及び図2は、本発明の一実施の形態を示し、図3は、他の実施の形態を示すが、各実施の形態に係る油圧緩衝器は、自動二輪車用のダンパ内臓型フロントフォークとして適用したものである。 1 and 2 show one embodiment of the present invention, and FIG. 3 shows another embodiment. The hydraulic shock absorber according to each embodiment is a motorcycle. It is applied as a damper built-in type front fork.
このフロントフォークは、図1に示すように、車体側チューブたるアウターチューブ1内に車輪側チューブたるインナーチューブ(図示せず)が摺動自在に挿入され、各チューブ内にダンパ11を内蔵し、ダンパ11内上方にアキュムレータAを設けたものである。
As shown in FIG. 1, this front fork has an inner tube (not shown) as a wheel side tube slidably inserted into an outer tube 1 as a vehicle body side tube, and a
ダンパ11は、ダンパーシリンダ2と、ダンパーシリンダ2内にピストンを介して挿入されたピストンロッド(図示せず)と、ピストンと隔壁部材27とで画成された油室12と、隔壁部材27の上方に画成されたアキュムレータAと、隔壁部材27に設けられてアキュムレータAと油室12とを連通する伸側油路13及び圧側油路14と、油路13,14の途中にそれぞれ開閉自在に設けた伸側チェックバルブ15及び減衰バルブ16とを備えている。
The
アキュムレータAは、ダンパーシリンダ2の端部に設けたコネクティングロッド5と、このコネクティングロッド5の外周にスライド自在に挿入した筒状のガイド4と、ガイド4の外側に固定したブラダ等からなる弾性隔壁部材20と、弾性隔壁部材20の内側に画成した気体室7と、弾性隔壁部材20の外側に画成した油室8とから構成されている。
The accumulator A is composed of a connecting
アウターチューブ1の上端部内側にダンパーシリンダ2の上端部が螺合され、ダンパーシリンダ2の上端部内側に中空なキャップ6が螺着されており、キャップ6の中央にはコネクティングロッド5が結合されて下方に垂設され、このコネクティングロッド5の外周にガイド4がスライド自在に挿入されている。
The upper end of the
ガイド4は、筒部本体4Bと、本体4Bの両端の厚肉基部4A,4Dと、上方の厚肉基部4Aに連なるピストン部4Cと、上方の肉厚基部4Aに形成されて気体室7と気体室9とに連通する連通路23とを備え、ピストン部4Cはキャップ6の内周に設けたシールD1,D2を介してキャップ6の内周に摺接している。
The guide 4 is formed in a
キャップ6の上面とガイド4の内周段部との間にはリターンスプリング10が介装されると共に気体室9が画成され、この気体室9は、上記の連通路23を介してアキュムレータA側の気体室7に連通している。
A
ガイド4は、常時はリターンスプリング10の反力でコネクティングロッド5に形成したストッパ部5aに当接している。
The guide 4 is always in contact with a stopper portion 5 a formed on the connecting
ダンパーシリンダ2の上端部には半径方向の通孔19が形成され、同じくキャップ6の筒部には他の通孔18A,18B,18Cが形成され、これらの通孔18A,18B,18Cと19は、アウターチューブ1とダンパーシリンダ2との間に画成されたリザーバRに連通し、ガイド4のピストン部4Cが図上左行した時ガイド4の上方環状溝4Eが通孔18Aに対向し、その結果アキュムレータAの油室8をリザーバRに接続するようになっている。
A radial through
即ち、キャップ6の筒部にはシールD1,D2間に位置する通孔18Aが形成され、ガイド4が図上左方にスライドし、シールD2に環状溝4Eが対向した時油室8圧力の押圧力や自己復元力でシールD2が外径方向に拡径することによって油路が開口し、通孔19とを介してリザーバRに連通するようになっている。
That is, a through
上記のフロントフォークによれば、圧縮作動では、アウターチューブ1とダンパーシリンダ2が図上右行し、油室12が収縮し、ピストンロッド浸入体積分の作動油が圧側減衰バルブ16を介してアキュムレータAの油室8内に侵入することによって圧側減衰力を発生し、このとき弾性隔壁部材20が収縮する。
According to the front fork described above, in the compression operation, the outer tube 1 and the
伸長作動時にはアウターチューブ1とダンパーシリンダ2とが図上左行し、この時油室12が拡大し、アキュムレータAの油室8からチェックバルブ15を介してピストンロッド退出分の作動油が油室12に供給され、このとき弾性隔壁部材20は気体室7の内圧で押圧されて膨張し、またこのとき、ピストンロッドに結合したピストンに設けた減衰バルブ(図示せず)により伸側減衰力を発生する。
During the extension operation, the outer tube 1 and the
リザーバRからダンパ11に作動油が浸入しない伸縮作動では弾性隔壁部材20の収縮、膨張によって、油室12側に生じるピストンロッド侵入体積分の油量変化が補償される。
In the expansion and contraction operation in which the hydraulic oil does not enter the
しかし、洩油によってリザーバRからダンパ11内に作動油が浸入し、ダンパ11内の作動油が増加すると圧縮作動時に油室8内の内圧が昇圧し、ガイド4に対する図中左方向の推力が大きくなってリターンスプリング10の抗力以上に達するとピストン部4Cを介してガイド4がキャップ6の筒部内周に沿ってスライドし、且つコネクティング5ロッドに沿って図上左行する。
However, when the hydraulic oil enters the
このとき、環状溝4EがシールD2に対向する位置まで移動すると、図2に示すように、シールD2が外径方向に拡径してシールD2と環状溝4Eとの間の隙間たる油路が開口し、油室8が通孔18A,18B,18C,通孔19を介してリザーバRに連通し、余剰の作動油がリザーバRに回収される。
At this time, when the
即ち、作動油が熱膨張したり、リザーバRからダンパ11内に作動油が洩れによって浸入して油室8内の作動油油量が増加していても、ガイド4のスライドにより余剰の作動油がリザーバR側に排出されるので、油室8内の内圧上昇よってフロントフォークの圧縮作動抵抗が大きくなって乗心地を悪くすることが防止できる。
That is, even if the hydraulic oil expands thermally or leaks from the reservoir R into the
図3は、本発明の他の実施形態に係り、これは、図1のフロントフォークを変更したもので、ガイド4のピストン部4Cを肉厚に成形し、このピストン部4Cの外周にシールD1、D2を設けたもので、他の構造作用効果は、図1の実施の形態と同じであり、従って、図1と同じ構造は同一の符号を付すことで詳細は省略する。
FIG. 3 relates to another embodiment of the present invention, which is a modification of the front fork of FIG. 1, in which the
上記図1及び図3の実施形態では上記のように、ガイド4に弾性隔壁部材20の内側気体室7とキャップ6内の気体室7とを連通する連通路を形成しているが、当該通路23の数,長さ,内径を絞り効果が出るように又は絞り効果が出ないように設定したり、更に弾性隔壁部材20を剛性と重量が小さくなる材料で成形したり、キャップ6内の気体室7の容積を最圧縮時に零叉はほぼ零となる大きさに設定したり、バルブ26から供給する気体室7,9への供給量を調整することにより所望の減衰力をその都度調節することもできる。
In the embodiment shown in FIGS. 1 and 3, as described above, the guide 4 is formed with a communication path that connects the
A アキュムレータ
R リザーバ
1 アウターチューブ
2 ダンパーシリンダ
4 ガイド
5 コネクティングロッド
5 キャップ
8 油室
10 リターンスプリング
18A,18B,18C 通孔
19通孔
20 弾性隔壁部材
A accumulator R reservoir 1
Claims (4)
The communication passage is formed in the guide so as to communicate the inner gas chamber of the elastic partition member and the gas chamber in the cap, and the number, length, and inner diameter of the communication passage are set so as to produce a throttling effect. 2 or 3 hydraulic shock absorbers.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005001079A JP2006189085A (en) | 2005-01-06 | 2005-01-06 | Hydraulic shock absorber |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005001079A JP2006189085A (en) | 2005-01-06 | 2005-01-06 | Hydraulic shock absorber |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2005001079A Pending JP2006189085A (en) | 2005-01-06 | 2005-01-06 | Hydraulic shock absorber |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006189085A (en) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009243664A (en) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Fuji Latex Kk | Damper device |
JP2012002283A (en) * | 2010-06-17 | 2012-01-05 | Kyb Co Ltd | Fluid pressure shock absorber |
-
2005
- 2005-01-06 JP JP2005001079A patent/JP2006189085A/en active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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