JP2006186441A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 撮像素子から出力された画像信号、特に高精細な画像信号を、回路規模を増大することなく、高フレームレートで圧縮することができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】 CMOSイメージャ10は、被写体の像に基づいた第1の画像信号および第2の画像信号を出力する。圧縮パラメータ決定部11は、第1の画像信号に基づいて、第2の画像信号の圧縮に用いられる圧縮パラメータを決定する。画像処理部12は、圧縮パラメータ決定部11の動作と並行して、第2の画像信号を処理する。JPEGコーデック13は、画像処理部12によって処理された第2の画像信号を、圧縮パラメータに基づいて圧縮する。記録部14は圧縮後の第2の画像信号を記録する。表示部15は、圧縮後の第2の画像信号に基づいた画像を表示する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、撮像素子から出力された画像信号を圧縮する機能を備えた画像処理装置に関する。
近年、CMOS等の撮像素子が高精細化されるに従い、画像信号を記録した際のデータ量が増大していく傾向となってきた。そのため、以下のように画像信号の圧縮が行われていた。従来技術においては、撮影操作が行われると、被写体の主画像信号がメモリに記録され、その主画像信号が初期圧縮率で圧縮され、圧縮後の主画像信号のサイズや初期圧縮率等に基づいて最適圧縮率が算出される。続いて、主画像信号が再度取り込まれ、その主画像信号に対して、最適圧縮率に基づいた圧縮が行われる。したがって、圧縮率を決定するため、および実際の圧縮を行うために、撮像素子からの画像信号の取得と圧縮処理とを2回続けて行うことが必要となり、撮影間隔が長くなっていた。
そこで、撮影間隔を短縮する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。この技術においては、イメージセンサの有効解像度と同じ解像度の撮影画像信号がメモリに書き込まれ、一旦メモリに格納された撮影画像信号に基づいて、表示画像用の信号が生成される。続いて、表示画像用の信号を目標サイズまで圧縮することが可能な最適圧縮率が特定される。その最適圧縮率を用いることにより、メモリに格納された撮影画像信号が最適な解像度で圧縮され、記録媒体に記録される。
この技術においては、イメージセンサの有効画像をメモリに書き込み、メモリに格納された撮影画像信号を用いて表示および記録用の画像データを生成して最適圧縮率を特定してから、メモリに格納された同じ撮影画像信号を最適圧縮率で圧縮するため、イメージセンサからの画像取得は1回のみであり、撮影間隔の短縮が実現されている。
特開2004−40519号公報
しかし、メモリに格納された撮影画像信号を読み出して最適な圧縮率を特定しているため、以下のような問題点がある。この技術によれば、画像取得は1回であるが、撮影間隔が短く、リアルタイム性が求められるスピードでの撮影の場合には、一度メモリに格納したデータを再度読み出して表示画像用の信号を生成し、最適圧縮率を特定するのに時間がかかり、撮影動作にリアルタイムに追従することができない。特に、動画像のように、画像処理の際の遅延量が最小となることが必要とされる場合に対応することができない。また、画像データ量が膨大となったことにより、メモリ容量の増量が必要となるので、回路規模の増大や処理時間の増大が問題である。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであって、撮像素子から出力された画像信号、特に高精細な画像信号を、回路規模を増大することなく、高フレームレートで圧縮することができる画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、被写体の像に基づいた第1の画像信号および第2の画像信号を出力する撮像素子と、前記第1の画像信号に基づいて、前記第2の画像信号の圧縮に用いられる圧縮パラメータを決定する圧縮パラメータ決定手段と、前記第2の画像信号を処理する画像処理手段と、前記画像処理手段によって処理された前記第2の画像信号を、前記圧縮パラメータに基づいて圧縮する圧縮手段と、圧縮後の前記第2の画像信号を記録する第1の記録手段、および圧縮後の前記第2の画像信号に基づいた画像を表示する第1の表示手段のうち少なくとも一方とを有することを特徴とする画像処理装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記撮像素子は、複数の垂直走査回路と複数の水平走査回路とを有し、隣接する画素を異なる垂直走査回路で選択し、異なる水平走査回路で読み出すことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記撮像素子は、全画素の中の部分領域を占める画素の画像信号に基づいたエリア選択画像信号を前記第1の画像信号として出力することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記撮像素子は、全画素の中から特定の画素を間引いて生成した間引き画像信号を前記第1の画像信号として出力することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記第1の画像信号を記録する第2の記録手段、および前記第1の画像信号に基づいた画像を表示する第2の表示手段のうち少なくとも一方を有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記第1の画像信号に基づいた全体画像の中の部分画像に対応した画像信号を前記第1の画像信号から選択して前記圧縮パラメータ決定手段へ出力する選択手段を有し、前記圧縮パラメータ決定手段は、前記選択手段によって選択された前記画像信号に基づいて、前記圧縮パラメータを決定することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記圧縮パラメータ決定手段は、前記第1の画像信号のフレーム間の差異を検出することにより、前記第1の画像信号に含まれる前記被写体の動きを検出する動き検出手段と、前記動き検出手段によって検出された前記被写体の動きに基づいて前記圧縮パラメータを生成する生成手段とを有することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の画像処理装置において、前記圧縮パラメータ決定手段はさらに、前記動き検出手段によって検出された前記第1の画像信号のフレーム間の差異に基づいて、次フレーム以後の前記被写体の動きを予測する動き予測手段を有し、前記生成手段は、前記動き予測手段によって予測された前記被写体の動きに基づいて前記圧縮パラメータを生成することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記圧縮パラメータ決定手段は、前記第1の画像信号のフレームレートを検出するフレームレート検出手段と、前記フレームレート検出手段によって検出された前記フレームレートに基づいて前記圧縮パラメータを生成する生成手段とを有することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記圧縮パラメータ決定手段は、ユーザによって入力された、前記第2の画像信号の圧縮に係る設定を検出するユーザ入力検出手段と、前記ユーザ入力検出手段によって検出された前記設定に基づいて前記圧縮パラメータを生成する生成手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、撮像素子から出力された画像信号、特に高精細な画像信号を、回路規模を増大することなく、高フレームレートで圧縮することができるという効果が得られる。
以下、図面を参照し、本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態による画像処理装置の構成を示すブロック図である。以下、図中の各構成について説明する。撮像素子であるCMOSイメージャ10は、被写体の像に基づいた画像信号を生成し、出力する。このCMOSイメージャ10は複数の出力系統を有しており、その複数の出力系統のうちの1つから出力された第1の画像信号は、圧縮パラメータ決定部11に入力される。また、CMOSイメージャ10の他の出力系統から出力された第2の画像信号は、画像処理部12に入力される。第1の画像信号と第2の画像信号は同一の画像信号であってもよいが、後述するように、第1の画像信号と第2の画像信号が異なる画像信号であることがより望ましい。
圧縮パラメータ決定部11は、第1の画像信号に基づいて、圧縮処理に用いられる圧縮処理制御用の圧縮パラメータを生成し、JPEGコーデック13へ出力する。画像処理部12は、ノイズリダクションやホワイトバランス、ゲインコントロール等の画像処理を第2の画像信号に施す。また、画像処理部12は、記録部14での記録や表示部15での表示に適したデータとなるようにフォーマットを変換する等の処理を第2の画像信号に施す。画像処理部12は、処理後の第2の画像信号をJPEGコーデック13へ出力する。
JPEGコーデック13は、圧縮パラメータ決定部11によって決定された圧縮パラメータを用いて、第2の画像信号を最適な圧縮状態で圧縮する。JPEGコーデック13による圧縮の方式は、例えばJPEG2000方式やH.264であるが、これらに限定されるわけではない。記録部14は、第2の画像信号が格納されるHDDレコーダ、半導体メモリ、または光メモリ等を備えている。表示部15はモニタやビューファインダ等の表示装置を備えており、第2の画像信号に基づいた画像を表示する。また、この画像処理装置は、ユーザによって操作されるスイッチやボタン等が設けられた図示せぬ操作部等を備えている。
次に、本実施形態による画像処理装置の動作について説明する。CMOSイメージャ10は、撮像を行い、第1の画像信号および第2の画像信号を所定のフレームレートで出力する。圧縮パラメータ決定部11は、第1の画像信号に基づいて、圧縮パラメータを生成し、JPEGコーデック13へ出力する。圧縮パラメータ決定部11の動作と並行して、画像処理部12は、第2の画像信号に対して、前述した画像処理を行い、第2の画像信号をJPEGコーデック13へ出力する。JPEGコーデック13は、圧縮パラメータ決定部11によって決定された圧縮パラメータを用いて、第2の画像信号を圧縮し、記録部14および表示部15へ第2の画像信号を出力する。記録部14はHDDレコーダ等に第2の画像信号を記録する。また、表示部15は、第2の画像信号に基づいた画像を表示する。ここでは、第2の画像信号をJPEGコーデック13でJPEGによる方式で圧縮しているが、JPEG以外のMPEG等の圧縮方式による圧縮を行ってもよい。
上述したように、本実施形態においては、CMOSイメージャ10から複数の画像信号が出力されるようにし、その複数の画像信号の中の1つの画像信号である第1の画像信号を用いて圧縮パラメータ決定部11が圧縮パラメータの決定を行いながら、第2の画像信号を用いて画像処理部12が画像処理を行っている。第1の画像信号および第2の画像信号が同時に処理され、圧縮パラメータがリアルタイムにJPEGコーデック13に渡されるので、所定の画像処理が施された第2の画像信号を圧縮するまでの処理速度を向上させることができる。したがって、高精細動画像も高速で圧縮することができるし、高フレームレートの動画像にも対応することができる。
特に、(圧縮パラメータ決定までの時間<第2の画像信号の画像処理にかかる時間)の関係が保たれるならば、第2の画像信号を遅延なく圧縮することができ、リアルタイムに最適な圧縮率で圧縮することができる。また、従来技術のように、メモリ(例えばDPRM、SRAM)に画像信号を記録する場合と比べると、読み出しのための回路を簡素化することができ、回路規模も大幅に小さくすることができる。
次に、CMOSイメージャ10からの画像信号の読み出しについて説明する。図2は、CMOSイメージャ10の内部構成を示すブロック図である。CMOSイメージャ10には、画素P11〜P14,P21〜P24,P31〜P34,P41〜P44がマトリクス状に配置されている。各画素には、垂直走査回路101および102が画素を選択するための垂直選択線V1〜V4と、水平走査回路103〜106へ信号を読み出すための垂直信号線H1〜H4とが接続されている。
垂直走査回路101および102は、これらの画素で発生する光電変換信号の読み出しを制御する。垂直走査回路101は、垂直選択線V1を介して画素P11,P12,P13,P14からの光電変換信号の読み出しを制御すると共に、垂直選択線V3を介して画素P31,P32,P33,P34からの光電変換信号の読み出しを制御する。また、垂直走査回路102は、垂直選択線V2を介して画素P21,P22,P23,P24からの光電変換信号の読み出しを制御すると共に、垂直選択線V4を介して画素P41,P42,P43,P44からの光電変換信号の読み出しを制御する。
水平走査回路103〜106は、垂直信号線H1〜H4を介して、各垂直信号線に接続された画素から電荷を取得するかどうかの制御を行う。水平走査回路103は、垂直信号線H1およびH3を介した画素P11,P13,P31,P33からの電荷の取得に係る制御を行う。水平走査回路104は、垂直信号線H2およびH4を介した画素P12,P14,P32,P34からの電荷の取得に係る制御を行う。水平走査回路105は、垂直信号線H1およびH3を介した画素P21,P23,P41,P43からの電荷の取得に係る制御を行う。水平走査回路106は、垂直信号線H2およびH4を介した画素P22,P24,P42,P44からの電荷の取得に係る制御を行う。垂直走査制御回路107は垂直走査回路101および102を制御する。また、水平画素選択部108は水平走査回路103〜106を制御する。
図3は、CMOSイメージャ10からの画像信号の読み出しの例を示している。図3(a)は、全画素の中から特定の画素を間引いて生成した間引き画像信号を出力することにより、間引き出力画像を生成する例である。図3(b)は、全画素の中の部分領域を占める画素の画像信号に基づいたエリア選択画像信号を出力することにより、エリア選択画像を生成する例である。図3(c)および(d)は、各画素が所定の色配列となっている場合に、特定色の画素のみの画像信号を出力する例である。
CMOSイメージャ10から画像信号は以下のように読み出される。例えば、図3(c)のように、RGGBが1つの画素群(画素P11がR、画素P12がG、画素P21がG、画素P22がB等)として構成されている場合、図4のタイミングチャートのように制御および読み出しが行われる。垂直走査回路101が、垂直選択線V1に信号を出力すると、画素P11,P12,P13,P14からそれぞれ垂直信号線H1,H2,H3,H4へ信号が送出される。画素P11,P13からの信号は、垂直信号線H1,H3をそれぞれ介して水平走査回路103へ転送され、画素P12,P14からの信号は、垂直信号線H2,H4をそれぞれ介して水平走査回路104へ転送される。
同様に、垂直走査回路102が、垂直選択線V2に信号を出力すると、画素P21,P22,P23,P24からそれぞれ垂直信号線H1,H2,H3,H4へ信号が送出される。画素P21,P23からの信号は、垂直信号線H1,H3をそれぞれ介して水平走査回路105へ転送され、画素P22,P24からの信号は、垂直信号線H2,H4をそれぞれ介して水平走査回路106へ転送される。続いて、垂直走査回路101が垂直選択線V3に信号を出力し、垂直走査回路102が垂直選択線V4に信号を出力すると、上記と同様にして、画素P31,P32,P33,P34,P41,P42,P43,P44から信号が転送される。
垂直走査回路101,102と水平走査回路103〜106とを組み合わせて制御することにより、所望の並びの画素の光電変換信号を読み出すことができる。例えば、1垂直選択線ごと、1水平走査回路ごとで制御すると、全画素に対して1/4の間引き画像信号を出力することができる。これらの複数の垂直走査回路と複数の水平走査回路を制御することと、撮像素子の非破壊読み出しとを併用することにより、図1の第1の画像信号として間引き画像信号またはエリア選択画像信号を出力し、第2の画像信号として全体画像信号を出力する等、異なる複数の画像信号を同時に出力することができる。
間引き画像信号やエリア選択信号等を出力する場合には、間引き率の指定や部分領域の選択等を、所定の設定に基づいて行ってもよいし、ユーザが行うようにしてもよい。上述したように、圧縮パラメータ決定部11が圧縮パラメータの決定に用いる第1の画像信号として、CMOSイメージャ10が間引き画像信号やエリア選択画像信号等を選択して出力することにより、圧縮パラメータ決定部11は、より圧縮に適した圧縮パラメータを決定することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図5は、本実施形態による画像処理装置の構成を示すブロック図である。本実施形態においては、圧縮パラメータ決定部11に記録部24および表示部25が接続されている。圧縮パラメータ決定部11は、第1の実施形態と同様に圧縮パラメータを決定すると共に、第1の画像信号をそのまま記録部24および表示部25へ出力する。記録部24は記録部14と同様の構成であり、表示部25は表示部15と同様の構成である。
これにより、圧縮パラメータの決定に用いられる第1の画像信号そのものを記録部14に記録したり、第1の画像信号そのものに基づいた画像を表示部25に表示したりすることができる。例えば、図6に示されるように、全体画像301に対してその間引き画像302を設定し、全体画像301が第2の画像信号として、間引き画像302が第1の画像信号としてCMOSイメージャ10から出力されるようにしたとする。この間引き画像302が表示部25に表示され、その画像信号が記録部24に格納される。第2の画像信号として出力される記録用出力が8Mpixelであるとすると、第1の画像信号としての出力は例えばその1/4の2Mpixelとなる。
また、全体画像301に対してエリア選択画像303を設定し、全体画像301が第2の画像信号として、エリア選択画像303が第1の画像信号としてCMOSイメージャ10から出力されるようにしたとする。この場合には、ユーザによって、例えば全体像のうち着目したい部分領域が第1の画像信号として出力されるように設定される。上記と同様に、エリア選択画像303は表示部25に表示され、その画像信号が記録部24に格納される。この場合には、全体像と同じ解像度の画像を取得することができ、縮小や間引きのない画像を確認することができる。なお、全体画素のうちの部分領域の画素について、さらに特定の画素を間引いて生成した画像信号を第1の画像信号としてCMOSイメージャ10が出力するようにしてもよい。
上述した本実施形態によれば、第1の画像信号を記録部24が記録する、または第1の画像信号に基づいた画像を表示部25が表示するようにしたので、圧縮パラメータの決定に用いられる画像を確認することができる。したがって、接続する機器に応じた信号を表示することができ、画角の確認や明るさ等の撮影のための情報を、カメラマンが目視により確認することができる。また、記録部24が第1の画像信号が記録する場合において、記録部24が有する記録媒体の記録容量に制限があった場合に、記録したいエリアのみの画像や、最適なサイズの画像、第2の画像信号と異なる解像度の画像を第1の画像信号とすることにより、所望の画像のみを効率よく記録することができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図7は、本実施形態による画像処理装置の構成を示すブロック図である。本実施形態においては、領域選択部30が設けられており、第1の画像信号は領域選択部30にも入力される。領域選択部30は、所定の設定に基づいて、あるいはユーザによって入力された領域選択の情報に基づいて、第1の画像信号によって示される全体画像の中の部分画像に対応した部分画像信号を圧縮パラメータ決定部11へ出力する。
圧縮パラメータ決定部11は、第1の画像信号、または領域選択部30から出力された部分画像信号に基づいて圧縮パラメータを決定する。圧縮パラメータ決定部11が圧縮パラメータを決定する際に、第1の画像信号と部分画像信号のうちのどちらを用いるのかは、任意に設定可能である。なお、圧縮パラメータ決定部11は第1の画像信号を記録部24および表示部25へ出力するが、設定により、第1の画像信号と部分画像信号のうちの一方を出力するようにしてもよい。部分画像信号を出力するように設定すれば、記録部24および表示部25へ所望の画角の画像の画像信号を出力することができる。
例えば、図8に示されるように、全体画像304に対してエリア選択画像305を設定し、全体画像304が第2の画像信号として、エリア選択画像305が第1の画像信号としてCMOSイメージャ10から出力されるようにしたとする。この場合、領域選択部30によって、例えば部分画像306が圧縮パラメータ決定用の画像として選択され、その画像に対応した画像信号が圧縮パラメータ決定部11へ出力される。これにより、例えばエリア選択画像305を表示部25に表示しながら、部分画像306に対応した部分画像信号を用いて圧縮パラメータの決定が行われる。
また、本実施形態においては、第1の画像信号と第2の画像信号のうちの一方が、設定に応じて画像処理部12へ入力されるようになっており、どちらの画像信号が画像処理部12へ入力されるのかは、任意に設定可能である。これにより、第1の画像信号(あるいは部分画像信号)を記録部24および表示部25へ出力しつつ、第1の画像信号または第2の画像信号を記録部14および表示部15へ出力することが可能となる。したがって、JPEGコーデック後(圧縮後)の画像、圧縮率決定用の画像、および記録部24/表示部25の記録/表示用の画像としてそれぞれ異なった画像を用いることができ、それぞれの処理に適した画像信号を選択することができる。
本実施形態によれば、領域選択部30を備えたことにより、入力された第1の画像信号に基づいた画像の中から所望の領域を選択・指定して圧縮パラメータの決定に用いることができる。領域選択部30によって選択される領域は、例えば動画像のフレームの中でも重要度の高い領域であり、その領域の画像信号を用いて圧縮パラメータを決定することにより、画像の重要な部分に最適な圧縮パラメータを決定することができる。例えば、人物を撮影している場合には、領域選択部30によって、人物の領域が選択されるようにすれば、人物に適合した圧縮パラメータを決定することができる。また、動きのあるものを撮影したい場合には、表示部25に表示された画像の中で、動いているものの領域が選択されるようにすれば、動きのあるものに適合した圧縮パラメータを決定することができる。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図9は、本実施形態による圧縮パラメータ決定部11の構成を示すブロック図である。第1〜第3の実施形態においては、圧縮パラメータ決定部11は、第1の画像信号またはその部分画像信号をそのまま用いて圧縮パラメータを決定するが、本実施形態の圧縮パラメータ決定部11はさらに動き検出等を行い、その検出結果に基づいて圧縮パラメータを決定する。この圧縮パラメータ決定部11は以下の構成を備えている。動き検出部111は、CMOSイメージャ10から入力された第1の画像信号のフレーム間の差異を検出することにより、第1の画像信号に含まれる被写体の動きを検出し、動き検出結果を生成する。生成された動き検出結果は動き予測部112または圧縮パラメータ生成部115へ出力される。
動き予測部112は、動き検出部111によって検出された、第1の画像信号のフレーム間の差異に基づく動き検出結果より、次フレーム以後の被写体の動きを予測し、動き予測結果を生成する。生成された動き予測結果は圧縮パラメータ生成部115へ出力される。フレームレート検知部113は、CMOSイメージャ10から入力されたフレーム信号に基づいて、第1の画像信号のフレームレートを検出し、検出結果を圧縮パラメータ生成部115へ出力する。
圧縮率マニュアル設定部114は、ユーザによる入力に基づいて図示せぬ操作部から出力された、圧縮率(**分の1、**%等)の指定を示す信号を検出し、その信号に基づいて、第2の画像信号の圧縮に係る設定の1つである圧縮率の設定結果を検出する。検出された圧縮率の設定結果は圧縮パラメータ生成部115へ出力される。
圧縮パラメータ生成部115は、上述した動き検出結果、動き予測結果、フレームレートの検出結果、および圧縮率の設定結果のうちのいずれかを用いて、あるいはそれらの結果を組み合わせて用いて、圧縮パラメータを生成し、JPEGコーデック13へ出力する。動き検出結果に基づいて圧縮パラメータを生成する場合には、以下のようになる。動き量が大きい場合に圧縮率を高くすると、斜めの線がガクガクしたり、ブロックノイズが発生したりする等、画質が劣化する。そこで、圧縮パラメータ生成部115は、圧縮率が高くならないように設定し(例えば圧縮率を所定値以下に設定し)、その圧縮率に基づいて圧縮パラメータを生成することにより、画質の劣化を抑える。一方、動き量が小さい場合には、圧縮率を高くしても劣化が少なく、良好な映像を取得することができるため、圧縮パラメータ生成部115は、例えば圧縮率を所定値以上に設定する。動き予測結果に基づいて圧縮パラメータを生成する場合も同様である。
フレームレートの検出結果に基づいて圧縮パラメータを生成する場合には、例えばMPEGコーデックを用いたとき、フレームレートの異なる映像を同じ圧縮率で圧縮したとすると、フレームレートが高い場合の方が記録容量が多くなる。高フレームレートの場合、記録容量が大量に必要となるため、画質を犠牲にして圧縮率を高くすることにより、記録時間を長くすることができる。一方、フレームレートが低い場合には、記録容量が小さくて済むので、圧縮率を低くすることにより、画質優先で高画質の映像を記録することができる。このように、フレームレートの高低に応じて、記録時間と画質とのバランスを考慮して、圧縮率をコントロールすることができる。
ユーザが圧縮率を指定し、指定された圧縮率に基づいて圧縮パラメータ生成部115が圧縮パラメータを決定する場合には、ユーザは、画質あるいは記録時間を優先して選択することができる。例えば、記録時間を最優先に考えた場合には、図示せぬ操作部を介して、圧縮率が高くなるように設定し、意図的に画像を劣化させることにより、記録時間を延ばすことができる。また、反対に、記録時間を犠牲にしても、画像の劣化を抑えるために、圧縮率を低めに設定することもできる。
また、圧縮パラメータ生成部115は、第1〜第3の実施形態と同様にして第1の画像信号そのものに基づいて圧縮パラメータを生成することができるように構成されている。第1の画像信号そのもの、動き検出結果、動き予測結果、フレームレートの検出結果、および圧縮率の設定結果のうちのいずれを用いて圧縮パラメータを生成するのかは、ユーザの指示により、適宜、設定可能である。なお、第3の実施形態における領域選択部30を設け、部分画像信号の動き検出等を行うようにしてもよい。
上述した本実施形態によれば、被写体の動きやフレームレートの変化に応じて最適な圧縮パラメータを決定することができる。また、ユーザが手動で設定した圧縮率に基づいて圧縮パラメータを決定することができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
10・・・CMOSイメージャ(撮像素子)、11・・・圧縮パラメータ決定部(圧縮パラメータ決定手段)、12・・・画像処理部(画像処理手段)、13・・・JPEGコーデック(圧縮手段)、14,24・・・記録部(第1の記録手段、第2の記録手段)、15,25・・・表示部(第1の表示手段、第2の表示手段)、30・・・領域選択部(選択手段)、101,102・・・垂直走査回路、103,104,105,106・・・水平走査回路、107・・・垂直走査制御回路、108・・・水平画素選択部、111・・・動き検出部(動き検出手段)、112・・・動き予測部(動き予測手段)、113・・・フレームレート検知部(フレームレート検出手段)、114・・・圧縮率マニュアル設定部(ユーザ入力検出手段)、115・・・圧縮パラメータ生成部(生成手段)。
Claims (10)
- 被写体の像に基づいた第1の画像信号および第2の画像信号を出力する撮像素子と、
前記第1の画像信号に基づいて、前記第2の画像信号の圧縮に用いられる圧縮パラメータを決定する圧縮パラメータ決定手段と、
前記第2の画像信号を処理する画像処理手段と、
前記画像処理手段によって処理された前記第2の画像信号を、前記圧縮パラメータに基づいて圧縮する圧縮手段と、
圧縮後の前記第2の画像信号を記録する第1の記録手段、および圧縮後の前記第2の画像信号に基づいた画像を表示する第1の表示手段のうち少なくとも一方と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記撮像素子は、複数の垂直走査回路と複数の水平走査回路とを有し、隣接する画素を異なる垂直走査回路で選択し、異なる水平走査回路で読み出すことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記撮像素子は、全画素の中の部分領域を占める画素の画像信号に基づいたエリア選択画像信号を前記第1の画像信号として出力することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記撮像素子は、全画素の中から特定の画素を間引いて生成した間引き画像信号を前記第1の画像信号として出力することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記第1の画像信号を記録する第2の記録手段、および前記第1の画像信号に基づいた画像を表示する第2の表示手段のうち少なくとも一方を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記第1の画像信号に基づいた全体画像の中の部分画像に対応した画像信号を前記第1の画像信号から選択して前記圧縮パラメータ決定手段へ出力する選択手段を有し、
前記圧縮パラメータ決定手段は、前記選択手段によって選択された前記画像信号に基づいて、前記圧縮パラメータを決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記圧縮パラメータ決定手段は、
前記第1の画像信号のフレーム間の差異を検出することにより、前記第1の画像信号に含まれる前記被写体の動きを検出する動き検出手段と、
前記動き検出手段によって検出された前記被写体の動きに基づいて前記圧縮パラメータを生成する生成手段と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記圧縮パラメータ決定手段はさらに、前記動き検出手段によって検出された前記第1の画像信号のフレーム間の差異に基づいて、次フレーム以後の前記被写体の動きを予測する動き予測手段を有し、
前記生成手段は、前記動き予測手段によって予測された前記被写体の動きに基づいて前記圧縮パラメータを生成する
ことを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。 - 前記圧縮パラメータ決定手段は、
前記第1の画像信号のフレームレートを検出するフレームレート検出手段と、
前記フレームレート検出手段によって検出された前記フレームレートに基づいて前記圧縮パラメータを生成する生成手段と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記圧縮パラメータ決定手段は、
ユーザによって入力された、前記第2の画像信号の圧縮に係る設定を検出するユーザ入力検出手段と、
前記ユーザ入力検出手段によって検出された前記設定に基づいて前記圧縮パラメータを生成する生成手段と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
Priority Applications (1)
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JP2004375096A JP2006186441A (ja) | 2004-12-27 | 2004-12-27 | 画像処理装置 |
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ID=36739246
Family Applications (1)
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JP2004375096A Pending JP2006186441A (ja) | 2004-12-27 | 2004-12-27 | 画像処理装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2006186441A (ja) |
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2004
- 2004-12-27 JP JP2004375096A patent/JP2006186441A/ja active Pending
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