JP2006185879A - リモートコントロール式回路遮断器 - Google Patents

リモートコントロール式回路遮断器 Download PDF

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Abstract

【課題】結線作業が容易なリモートコントロール式回路遮断器を提供する。
【解決手段】主接点装置13a,13bがそれぞれ挿入された2つの主電路La,Lbを有する。主接点装置13a,13bは、接点開閉装置14が異常電流の通過を検出すると強制的に開極される。主接点装置13aと負荷側端子12aとの間には副接点装置15aが挿入され、副接点装置15aは遠隔開閉装置16に設けた電磁石装置により開閉される。電磁石装置のコイル16xは主電路Lbにおいて主接点装置13bと負荷側端子12bとの間から分岐し遠隔制御端子18bに至る経路に挿入され、主電路Laにおいて主接点装置13aと副接点装置15aとの間から分岐する経路には遠隔制御端子18aが接続される。したがって、両遠隔制御端子18a,18bの間に電流経路を形成するとコイル16xに通電され、副接点装置15aが開閉される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、リモートコントロール式回路遮断器に関するものである。
従来から提供されているリモートコントロール式回路遮断器(以下、「リモコンブレーカ」と略称する)としては、電源側端子と負荷側端子との間の主電路に挿入された主接点装置と、主電路に異常電流が流れたときに主接点装置を開極させる接点開閉装置と、外部からの制御信号により主接点装置の開閉状態を反転させるように主接点装置を駆動する遠隔開閉装置と、遠隔開閉装置に制御信号を与えるための外部電線が接続される遠隔制御端子とを備えるものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたリモコンブレーカでは、いわゆる分電盤協約寸法(JIS規格における電灯配線用しゃ断器の寸法)における単位寸法の器体に上述した構成を1極分設けている。このリモコンブレーカを分電盤に取り付けるときには、必要な極数分の器体を連接して配置するとともに、同寸法の器体に収納した漏電検出装置を必要に応じて連接して配置する。漏電検出装置は負荷回路における漏電の有無を検出し、漏電の発生を検出すると引き外し用電磁石を動作させるように構成されている。引き外し用電磁石は、連接して配置されるリモコンブレーカの接点開閉装置に機械的に結合され、漏電の発生により引き外し用電磁石が動作するとリモコンブレーカの接点開閉装置を駆動し、主接点装置を開極させる。
一方、図5に示すように、遠隔開閉装置16は、励磁用のコイル16xに通電する向きに応じてプランジャ(図示せず)を進退させるように構成された双安定型の有極電磁石装置と、コイル16xの一端に接続される共通接点および共通接点と選択的に接続される2つの切換接点を備える切換スイッチ17と、切換スイッチ17の各切換接点に一端が接続された2個のダイオードD1,D2とを備える。ダイオードD1,D2の他端は遠隔制御端子18aに接続される。ここに、図示例ではダイオードD1はアノードが遠隔制御端子18aに接続され、ダイオードD2はカソードが遠隔制御端子18aに接続されている。また、コイル16xの他端は遠隔制御端子18bに接続される。特許文献1では切換スイッチ17として小型スイッチを用いている。
遠隔制御端子18a,18bに与える制御信号は、2個の切換接点を有した操作スイッチSWと、操作スイッチSWの切換接点にそれぞれ一端が接続され他端が遠隔制御端子18aに接続される2個のダイオードD3,D4とを備える操作回路21を用い、操作スイッチSWの共通接点と遠隔制御端子18bとの間に交流電源ACを接続することによって与えられる。図示例ではダイオードD3はカソードが遠隔制御端子18aに接続され、ダイオードD4はアノードが遠隔制御端子18aに接続されている。つまり、遠隔制御端子18aを挟んでダイオードD1とダイオードD3とが順直列に接続され、遠隔制御端子18aを挟んでダイオードD2とダイオードD4とが順直列に接続される。
したがって、図5に示すように、切換スイッチ17がダイオードD1を選択している状態では、操作スイッチSWでダイオードD3を選択すれば、交流電源ACからダイオードD3,D1とコイル16xとを通る経路で電流が流れるから遠隔開閉装置16が動作する。遠隔開閉装置16が動作すると主接点装置の開閉状態が反転し、また切換スイッチ17の接点位置が反転してダイオードD2が選択される。つまり、交流電源ACからコイル16xへの通電が停止し、有極電磁石装置の位置が維持される。次に、操作スイッチSWでダイオードD4を選択すれば、交流電源ACからコイル16xとダイオードD2,D4とを通る経路で電流が流れるから遠隔開閉装置16が動作する。このとき、操作スイッチSWでダイオードD3を選択しているときとは逆向きの電流がコイル16xを通過するから、主接点装置の開閉状態が反転し、また切換スイッチ17の接点位置が反転してダイオードD1が選択された図5の状態に戻る。このように、操作スイッチSWの操作によって主接点装置の開閉状態を制御することが可能になる。
ところで、図6に示すように、複数個のリモコンブレーカBを分電盤Cの中に収納し、各リモコンブレーカBの主接点装置の開閉状態を制御する操作回路21を接続するには、分電盤Cの中に複数個の端子20cを備えた端子台20を設ける。ここでは、一般的な例として、分電盤Cの中で主幹ブレーカ(図示せず)からの幹線に接続された交流電源ACの電路を単相三線式とする。すなわち、図6においては幹線となる3本の導電バーDa,Db,Dcを配置しているものとする。
端子台20に設けた端子20cのうちの1つには中性極(N相)の導電バーDbに接続線23を用いて接続され、残りの端子20cにはリモコンブレーカBの遠隔制御端子18bがそれぞれ接続線22を用いて接続される。ここに、図5に示した構成例では、遠隔制御端子18aに操作回路21を接続しているが、図6の例では遠隔制御端子18bに操作回路21を接続している。したがって、遠隔制御端子18aが交流電源ACに接続される。つまり、各リモコンブレーカBの遠隔制御端子18aはそれぞれ接続線24を用いて送り配線がなされ、分電盤Cの上部に配置した保護素子としてのヒューズFを介して1つの電圧極(図示例ではR相)に接続される。
また、図5に示した構成例では、主接点装置と接点開閉装置と遠隔開閉装置と遠隔制御端子とを1つの器体に1極分ずつ設ける場合を想定しているが、図6に示す構成例では2極分の主接点装置と2極分の主接点装置に共用した接点開閉装置とを含む遮断機能部Boを1つの器体に設け、1つの遠隔開閉装置を用いて遮断機能部Boが2極分の主接点装置を開閉するように構成してある。したがって、各リモコンブレーカBは2極分の電源側端子11a,11bと2極分の負荷側端子12a,12bを備える。電源側端子11aは一方の電圧極に接続され、電源側端子11bは中性極に接続される。
一方、操作回路21の一端は端子台20に設けた端子20cに接続され、操作回路21の他端は接続線25を用いて送り配線がなされ端子台20において中性極の導電バーDbと接続した端子20cに接続される。このような接続関係により、各操作回路21の一端が交流電源ACの中性極に接続され、各操作回路21の他端が2つの遠隔制御端子18a,18bの一方に接続され、さらに遠隔制御端子18a,18bの他方が保護素子としてのヒューズFを介して交流電源の1つの電圧極に接続されるのである。
特開平8−264097号公報
上述したように、従来のリモコンブレーカBでは、操作回路21を介して遠隔制御端子18a,18bに交流電源ACを接続するから、一方の遠隔制御端子18a,18bと交流電源ACとの間にヒューズFのような保護素子を設ける必要があり、分電盤C内に配置する部材の増加につながっていた。また、遠隔制御端子18a,18bの一方(図示例では遠隔制御端子18b)と端子台20の端子20cとを結線する接続線22のほか、中性極を端子20cに接続する接続線23、遠隔制御端子18aの送り配線用の接続線24、操作回路21の間の接続線25が必要であり、接続線22〜25の接続箇所がそれぞれ異なっているから、接続線22〜25の接続箇所の確認作業に手間がかかるという問題が生じる。接続線24を用いずに遠隔制御端子18bをそれぞれ個別に交流電源ACの電圧極に接続すれば、接続関係はわかりやすくなるものの、ヒューズFのような保護素子が多数必要になり、分電盤C内に配置する部材が一層増加することになる。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、複数台を用いる場合の結線作業が容易になるリモートコントロール式回路遮断器を提供することにある。
請求項1の発明は、器体に設けた2極分の電源側接続部および負荷側接続部と、各極の電源側接続部と負荷側接続部との間にそれぞれ形成される2つの主電路にそれぞれ挿入される主接点装置と、主接点装置の閉極時に少なくとも一方の主電路における異常電流の通過を検出し異常電流の通過時に主接点装置を強制的に開極させる接点開閉装置と、少なくとも一方の主電路において主接点装置と直列に接続された副接点装置と、各主電路において主接点装置と負荷側接続部との間から分岐した経路にそれぞれ接続される2個の遠隔制御接続部と、各主電路と各遠隔制御接続部とを含むループ経路内にコイルが挿入される電磁石装置を備え当該電磁石装置により副接点装置を開閉駆動する遠隔開閉装置とを備え、両遠隔制御接続部の間に電流が流れる経路を形成することによりコイルに通電されることを特徴とする。
従来構成では、主電路に挿入した主接点装置を、異常電流に応答する接点開閉装置と制御信号に応答する遠隔開閉装置とで開閉していたのに対して、本発明では、接点開閉装置が開閉する主接点装置とは別に、遠隔開閉装置が開閉する副接点装置を設け、副接点装置を主接点装置と直列に接続し、さらに、遠隔開閉装置を動作させるのに必要な交流電源を主電路から供給する構成を採用している。この構成によって、遠隔制御接続部には交流電源を接続する必要がなく、2つの遠隔制御接続部の間に電流が流れる経路を形成するだけで遠隔開閉装置を作動させることができる。また、各主電路と各遠隔制御接続部とを接続する経路は、各主電路において主接点装置と負荷側接続部との間から分岐させているから、コイルを含む経路で短絡などが生じたときには接点開閉装置が作動して主接点装置が開極し、ヒューズのような保護素子を別途に設けることなく接点開閉装置と主接点装置によって保護することが可能になる。このように、保護素子の結線が不要であるとともに2つの遠隔制御接続部の間に電流が流れる経路を形成するだけで遠隔開閉装置を作動させることができるから、複数個の器体を並設する際には各器体ごとに2本ずつの接続線を遠隔制御接続部に接続するだけの結線になり、従来構成のような送り配線が不要であって、結線が単純化されてわかりやすく結線作業が容易になる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記接点開閉装置は前記器体から外部に露出し手動操作により前記主接点装置を開閉させるハンドルを備え、前記副接点装置は少なくとも一方の主電路において主接点装置と負荷側接続部との間に挿入されることを特徴とする。
この構成によれば、副接点装置の電源側に主接点装置が設けられるから、主接点装置の閉極時にのみコイルへの通電が可能になり、ハンドルを手動操作して主接点装置を開極させることにより、電源側接続部と遠隔制御接続部との間の経路を遮断することができる。その結果、遠隔制御他接続部に外部回路を接続する作業に際して感電を防止して安全に作業することができる。
請求項3の発明では、請求項2の発明において、前記副接点装置が挿入されている主電路では前記主接点装置と副接点装置との間から前記遠隔制御接続部に分岐する経路が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、副接点装置が開極した状態でも遠隔開閉装置の電源が確保されているから、副接点装置を開極させる動作だけではなく閉極させる動作も遠隔制御接続部を通して指示することができる。
本発明の構成によれば、遠隔開閉装置を動作させるのに必要な交流電源を主電路から供給する構成を採用しているから、遠隔制御接続部には交流電源を接続する必要がなく、2つの遠隔制御接続部の間に電流が流れる経路を形成するだけで遠隔開閉装置を作動させることができる。また、コイルを含む経路で短絡などが生じたときには接点開閉装置が作動して主接点装置が開極するから、ヒューズのような保護素子を別途に設けることなく接点開閉装置と主接点装置によって保護することが可能になる。すなわち、保護素子の結線が不要であるとともに2つの遠隔制御接続部の間に電流が流れる経路を形成するだけで遠隔開閉装置を作動させることができるから、複数個の器体を並設する際には各器体ごとに2本ずつの接続線を遠隔制御接続部に接続するだけの単純な結線になり、結線作業が容易になるという利点を有する。
以下に説明するリモートコントロール式回路遮断器(リモコンブレーカ)は、少なくとも2極の主電路を有することを前提にしている。つまり、電源側端子(電源側接続部)と負荷側端子(負荷側接続部)との対を2対備え、各対ごとに電源側端子と負荷側端子との間にそれぞれ形成される主電路にそれぞれ主接点装置が挿入される。
(実施形態1)
本実施形態は、図1に模式的に示すように、2極のリモコンブレーカであって、電圧極(R相)用と中性極(N相)用との2個の電源側端子11a,11bと、各電源側端子11a,11bにそれぞれ主電路La,Lbを介して接続される2個の負荷側端子12a,12bとを器体1に備える。
器体1の端部には、帯板状の導電バーDa,Db,Dcの一部が差し込まれる受け溝1a,1b,1cが並設される。本実施形態では、3枚の導電バーDa,Db,Dcは厚み方向に離間して積み重ねられ、かつ平行に配置されているから、各導電バーDa,Db,Dcをそれぞれ導入できるように3個の受け溝1a,1b,1cが器体1に設けられている。図示する構成例では、電圧極としてR相を用いる例を示しており、電源側端子11a,11bを受け溝1a,1bに設けているが、電圧極としてT相を用いる場合には、受け溝1b,1cに電源側端子11a,11bを設ける(受け溝1bが電源側端子11b、受け溝1cが電源側端子11aになる)。電源側端子11a,11bは導電バーDa,Db,Dcとの電気的接続が必要な受け溝1a,1bの中に配設された受けばね11からなる。受けばね11は、断面逆Ω字状であって導電バーDa,Dbの幅方向の一側部が差し込まれ導電バーDa,Dbを厚み方向の両側から挟持する。一方、負荷側端子12a,12bは、電線ないし電線に接続した端子を端子ねじの頭部と端子板との間で挟み込むねじ付き端子を用いるが、板ばねのばね力を利用して電線を保持する速結端子を用いてもよい。
器体1内において、各主電路La,Lbにはそれぞれ主接点装置13a,13bが挿入される。電圧極に接続される主電路Laには、電源側端子11aと主接点装置13aとの間に、電磁引き外し装置14xおよびバイメタル14yも挿入される。電磁引き外し装置14xおよびバイメタル14yは、主接点装置13a,13bを開閉させる接点開閉装置14の構成要素であって、短絡電流や過電流のような異常電流に応答して動作し、ばねとリンクとを組合せて構成されたトリップ機構を作動させ、ばね力を用いて主接点装置13a,13bを強制的に開極させる。接点開閉装置14は、器体1の一面に突出するハンドル14zを備え、ハンドル14zを起倒させる手動操作によりトリップ機構を作動させることなく主接点装置13a,13bを開閉させる。接点開閉装置14におけるトリップ機構およびハンドル14zの動作は周知であるから詳述しない。
主電路Laに挿入された主接点装置13aと負荷側端子12aとの間には副接点装置15aを挿入してあり、副接点装置15aを開閉することによって電源と負荷との給電経路を入切を可能にしている。つまり、主接点装置13aと副接点装置15aとは直列接続される。副接点装置15aは遠隔開閉装置16を構成する有極かつ双安定型である電磁石装置(図1には電磁石装置のコイル16xを示している)により駆動される。つまり、従来構成の遠隔開閉装置16では、器体1に内蔵した切換スイッチ17の接点位置を切り換えるだけであったが、本実施形態では、遠隔開閉装置16により副接点装置15aの開閉も行う。電磁石装置を構成するコイル16xの一端は切換スイッチ17の共通接点に接続され、切換スイッチ17に設けた2つの切換接点の一方にはダイオードD1のカソードが接続され他方にはダイオードD2のアノードが接続される。また、ダイオードD1のアノードとダイオードD2のカソードとは遠隔制御端子(遠隔制御接続部)18aに接続される。コイル16xの他端は主電路Lbにおいて主接点装置13bと負荷側端子12bとの間に接続される。また、主電路Laにおいて主接点装置13aと副接点装置15aとの間は遠隔制御端子18bに接続される。
すなわち、各主電路La,Lbにおいて主接点装置13a,13bと負荷側端子12a,12bとの間から分岐した経路にそれぞれ接続される2個の遠隔制御端子18a,18bが設けられる。また、各主電路La,Lbと各遠隔制御端子18a,18bとを含むループ経路内に遠隔開閉装置16のコイル16xが挿入される。
上述のように、電圧極に接続される主電路Laと中性極に接続される主電路Lbとの一方に遠隔開閉装置16のコイル16xを介して遠隔制御端子18aを接続し他方に遠隔制御端子18bを接続しているから、コイル16xに通電するための電源を主電路La,Lbから確保することができる。
たとえば、切換スイッチ17が図1に示すようにダイオードD1を選択している状態において、主接点装置13a,13bが閉極しているものとし、遠隔制御端子18bから遠隔制御端子18aに向かう向きにのみ電流が流れるように両遠隔制御端子18a,18bの間にダイオードを挿入して電流の向きを規定すると、主電路La−遠隔制御端子18b−遠隔制御端子18a−ダイオードD1−コイル16x−主電路Lbの経路で電流が流れることにより、遠隔開閉装置16を作動させることができる。ここで、図1のようにダイオードD1を選択しているときに副接点装置15aが開極している場合には、上述のようにしてコイル16xに通電することで副接点装置15aを閉極させることができる。また、切換スイッチ17ではダイオードD2を選択するから、コイル16xに通電されなくなるが、電磁石装置が有極かつ双安定型であるから副接点装置15aは閉極した状態に保たれる。
切換スイッチ17でダイオードD2を選択している状態において、遠隔制御端子18aから遠隔制御端子18bに向かう向きにのみ電流が流れるように両遠隔制御端子18a,18bの間にダイオードを挿入して電流の向きを規定すると、主電路Lb−コイル16x−ダイオードD2−遠隔制御端子18a−遠隔制御端子18b−主電路Laの経路で電流が流れることにより、遠隔開閉装置16を作動させ、副接点装置15aを開極させることができる。また、このとき、切換スイッチ17はダイオードD1を選択した状態に戻る。
要するに、両遠隔制御端子18a,18bの間には、2つの切換接点を有する操作スイッチSWと、操作スイッチSWの各切換接点にそれぞれ接続された2個のダイオードD3,D4とからなる操作回路21を接続するだけであって、交流電源ACとの接続は不要になる。ダイオードD3はカソードが遠隔制御端子18aに接続され、ダイオードD4はアノードが遠隔制御端子18aに接続される。また、遠隔制御端子18bには操作スイッチSWの共通接点が接続される。操作スイッチSWを操作することにより接点位置を切り換えると、遠隔制御端子18a,18bの間の電流の通過方向をダイオードD3,D4によって規定することができ、上述した動作が可能になる。
上述の動作から明らかなように、コイル16xに通電するための電源は、主接点装置13a,13bと副接点装置15aとの間から得ているから、副接点装置15aの開閉にかかわらず主接点装置13a,13bが閉極していれば確保することができる。また、コイル16xに通電する経路において短絡のような異常が生じたときには、電源側端子11a,11bと主接点装置13a,13bとの間に挿入された電磁引き外し装置14xとバイメタル14yとのいずれかが応答して接点開閉装置14のトリップ機構を作動させるから、主接点装置13a,13bが開極することにより異常電流に対する保護がなされる。つまり、別途にヒューズのような保護素子を設けることなく、ブレーカの保護機能を流用してコイル16xの給電経路における保護を行うことができる。また、ブレーカの保護機能を流用しているから、ハンドル14zにより主接点装置13a,13bを開極させておけば、遠隔制御端子18a,18bは電源から切り離され、遠隔制御端子18a,18bへの結線作業を安全に行うことができる。
図2は上述した構成のリモコンブレーカBを分電盤Cに収納する場合の接続例を示している。図示例は単相三線式であって、分電盤Cには主幹ブレーカ(図示せず)に接続された帯板状の3本の導電バーDa,Db,Dcが配置される。各リモコンブレーカBの電源側端子11bは中性極(N相)の導電バーDbに接続され、残りの2つの電圧極(T相、R相)の導電バーDa,Dcの一方は電源側端子11a(導電バーDaは受け溝1aの電源側端子11a、導電バーDcは受け溝1cの電源側端子11a)に接続される。各リモコンブレーカBの遠隔制御端子18a,18bは、それぞれ接続線22を用いて端子台20に設けた端子20a,20bに接続される。端子台20に設けた各端子20a,20bは2個ずつ対であって、端子20aは各リモコンブレーカBの遠隔制御端子18aに接続され、端子20bは各リモコンブレーカBの遠隔制御端子18bに接続される。また、端子20a,20bの対ごとに操作回路21が接続される。
図2から明らかなように、各リモコンブレーカBごとに遠隔制御端子18a,18bと端子台20の端子20a,20bとの間を2本ずつの接続線22で接続するだけでよく、また端子台20において対になる端子20a,20bの間にそれぞれ操作回路21を接続するだけであるから、接続関係が単純でわかりやすく結線作業が容易になる。ここで、図1に示した例では電圧極としてR相を用いているが、図2から明らかなように、電圧極としてT相を用いることもできるのはもちろんのことである。また、電源側端子11a,11b、負荷側端子12a,12b、遠隔制御端子18a,18bとしては、他の形式の接続部を採用してもよい。
(実施形態2)
実施形態1の構成では、2つの主電路La,Lbのうち一方の主電路Laにのみ副接点装置15aを挿入する例を示したが、本実施形態は、図3に示すように、2つの主電路La,Lbの両方にそれぞれ副接点装置15a,15bを挿入している。各副接点装置15a,15bは、それぞれ主接点装置13a,13bと負荷側端子12a,12bとの間に挿入され、コイル16xを備える1つの電磁石装置により開閉駆動される。また、実施形態1と同様に、主電路Laにおいて主接点装置13aと副接点装置15aとの間に遠隔制御端子18aが接続される。コイル16xの一端は、主電路Lbにおいて主接点装置13bと副接点装置15bとの間に接続される。要するに、副接点装置15a,15bを含む主電路La,Lbでは、主接点装置13a,13bと副接点装置15a,15bとの間から遠隔制御端子18a,18bに分岐し、主接点装置13a,13bが閉極しているときにのみコイル16xへの通電が可能になる。
本実施形態の構成では、負荷への給電経路の往路と復路となる2つの主電路La,Lbの両方に主接点装置13a,13bが挿入されるだけではなく、副接点装置15a,15bも挿入されるのであって、実施形態1がいわゆる往路と復路との一方のみに副接点装置15aを挿入した片切り型であるのに対して、本実施形態は両切り型になる。他の構成および使用時の接続関係は実施形態1と同様である。
(実施形態3)
実施形態1、2は、中性極(N相)と一方の電圧極(R相またはT相)とに接続して用いる構成であるのに対して、本実施形態では、図4に示すように、実施形態2の構成に代えて、2つの電圧極に接続して使用する構成を採用している。つまり、実施形態1、2は100V用であり、本実施形態は200V用に相当する。したがって、電源側端子11a,11bは電圧極の導電バーDa,Dcに接続できるように、3個の受け溝1a,1b,1cのうち上下の受け溝1a,1cに受けばね11を配設している。また、接点開閉装置14は各主電路La,Lbごとに電磁引き外し装置14xとバイメタル14yとを挿入してある。したがって、異常電流に対して2個ずつの電磁引き外し装置14xとバイメタル14yとが応答することにより、主接点装置13a,13bを強制的に開極させる際の駆動力が大きくなる。他の構成および動作は実施形態2と同様である。
なお、実施形態1、2、3のいずれかの構成において電源側端子と負荷側端子と主接点装置とを追加すれば、3極以上のリモコンブレーカを構成することができ、3極以上のリモコンブレーカを構成した場合でも本発明の技術思想は適用可能である。
本発明の実施形態1を示す概略構成図である。 同上の使用例を示す回路図である。 本発明の実施形態2を示す概略構成図である。 本発明の実施形態3を示す概略構成図である。 従来構成を示す要部回路図である。 同上の使用例を示す回路図である。
符号の説明
1 器体
11a,11b 電源側端子(電源側接続部)
12a,12b 負荷側端子(負荷側接続部)
13a,13b 主接点装置
14 接点開閉装置
14z ハンドル
15a、15b 副接点装置
16 遠隔開閉装置
16x コイル
18a,18b 遠隔制御端子(遠隔制御接続部)
La,Lb 主電路

Claims (3)

  1. 器体に設けた2極分の電源側接続部および負荷側接続部と、各極の電源側接続部と負荷側接続部との間にそれぞれ形成される2つの主電路にそれぞれ挿入される主接点装置と、主接点装置の閉極時に少なくとも一方の主電路における異常電流の通過を検出し異常電流の通過時に主接点装置を強制的に開極させる接点開閉装置と、少なくとも一方の主電路において主接点装置と直列に接続された副接点装置と、各主電路において主接点装置と負荷側接続部との間から分岐した経路にそれぞれ接続される2個の遠隔制御接続部と、各主電路と各遠隔制御接続部とを含むループ経路内にコイルが挿入される電磁石装置を備え当該電磁石装置により副接点装置を開閉駆動する遠隔開閉装置とを備え、両遠隔制御接続部の間に電流が流れる経路を形成することによりコイルに通電されることを特徴とするリモートコントロール式回路遮断器。
  2. 前記接点開閉装置は前記器体から外部に露出し手動操作により前記主接点装置を開閉させるハンドルを備え、前記副接点装置は少なくとも一方の主電路において主接点装置と負荷側接続部との間に挿入されることを特徴とする請求項1記載のリモートコントロール式回路遮断器。
  3. 前記副接点装置が挿入されている主電路では前記主接点装置と副接点装置との間から前記遠隔制御接続部に分岐する経路が形成されていることを特徴とする請求項2記載のリモートコントロール式回路遮断器。
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