JP2006183553A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
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Abstract

【課題】 排気系で検出された実空燃比に基づいて燃料噴射量を制御する場合に、オーバーラップ中の吹き抜けに起因する弊害を抑制する。
【解決手段】 オーバーラップ期間中の吹き抜け量に応じた燃料のサブ噴射量が算出され、算出されたサブ噴射量の燃料をオーバーラップ期間中に噴射する。サブ噴射量を適切に算出することにより、オーバーラップ期間中に気筒を吹き抜ける混合気を目標空燃比に近づけることができ、これによって、排気系で検出された実空燃比に基づいて燃料噴射量を制御する場合に、オーバーラップ中の吹き抜けに起因する出力の低下を抑制することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、吸排気ポートがいずれも開いているオーバーラップを実現可能な吸排気機構を搭載した内燃機関の制御装置に関し、特にオーバーラップ中の新気の吹き抜けが考慮されたものに関する。
従来、エンジンのクランクシャフトの回転に対するカムシャフトの回転の位相を変化させることにより、吸気バルブや排気バルブのバルブタイミング(開閉タイミング)を任意に変化させることのできる可変バルブタイミング機構が種々提案されている。
このような可変バルブタイミング機構では、掃気性の向上などを目的として、吸排気バルブがいずれも開いているオーバーラップ期間を設ける場合がある。このオーバーラップ期間には、吸気ポートからの空気または混合気が排気ポートに直接排出される状態、すなわち吹き抜けが生じる。この吹き抜けは燃焼に寄与しないため、燃料噴射式の内燃機関の場合に、吸入空気量に応じた噴射量の燃料を供給するのでは、筒内の空燃比が目標空燃比に対してリッチ側に偏向してしまう。
このような問題点を解決するために、特許文献1および同2は、エンジン回転数やスロットル開度などに基づいて吹き抜け量を算出し、この吹き抜け量に応じて燃料噴射量を減少させることで、空燃比の偏向を抑制する技術を開示している。
特開昭63−297746号公報 特開平2−40041号公報
しかし、これら特許文献1および同2に開示されている技術では、排気系で実空燃比を検出してフィードバック制御を行う構成では、不都合が生じる場合がある。すなわち、例えば排気系に設けたA/FセンサやOセンサで実空燃比を検出する場合、排気系における混合気は吹き抜けによってリーンになるため、この検出値に基づいて燃料噴射量を増量(リッチ側に補正)する制御が行われる結果、実空燃比がリッチ側に偏向してしまい、出力の低下やエミッションの悪化を招いてしまう。
そこで本発明の目的は、排気系で検出された実空燃比に基づいて燃料噴射量を制御する場合に、オーバーラップ中の吹き抜けに起因する弊害を抑制することにある。
第1の本発明は、吸排気ポートがいずれも開いているオーバーラップを実現可能な吸排気機構と、燃料噴射量および噴射タイミングを内燃機関の運転状態に応じて制御する噴射制御手段と、を有する内燃機関の制御装置であって、前記オーバーラップ中の吹き抜け量に応じた燃料のサブ噴射量を算出するサブ噴射量算出手段を更に備え、前記噴射制御手段は、算出された前記サブ噴射量の燃料が前記オーバーラップ中に噴射されるように、前記燃料噴射量および噴射タイミングを制御することを特徴とする内燃機関の制御装置である。
第1の本発明では、サブ噴射量算出手段によって、オーバーラップ中の吹き抜け量に応じた燃料のサブ噴射量が算出され、算出されたサブ噴射量の燃料がオーバーラップ中に噴射されるように、噴射制御手段によって燃料噴射量および噴射タイミングが制御される。したがって、燃料噴射量の増量に代えて、適切に算出したサブ噴射量の燃料をオーバーラップ中に噴射することにより、オーバーラップ中に吹き抜ける混合気を目標空燃比に近づけることができ、これによって、排気系で検出された実空燃比に基づいて燃料噴射量を制御する場合に、オーバーラップ中の吹き抜けに起因する出力の低下を抑制することができる。
本発明におけるサブ噴射量算出手段は、車両の状態を示す各種のパラメータに基づいてサブ噴射量を算出できるが、実空燃比、オーバーラップの期間であるオーバーラップ量、または、吸気圧および排気圧に基づいてサブ噴射量を算出するのが特に好適である。なお、サブ噴射量を算出するために用いられるパラメータは単一種類のものでも、複数種類のものの組み合わせであってもよい。
本発明の好適な実施形態につき、以下に説明する。図1において、第1実施形態に係るエンジンは、筒内直噴式の4気筒ガソリンエンジンであって、シリンダブロック1の内部にシリンダ2が形成され、その中にピストン3が摺動可能に挿入されている。
ピストン3はコンロッド4によりクランクシャフト5に連結されている。ピストン3は燃費や燃焼効率を高めるために、バルブリセスに代えてピストンヘッド3aの中央に凹部3bが設けられている。シリンダヘッド6は全気筒に共通とされており、その内部には各気筒ごとに、吸気ポート7および排気ポート8が形成され、また吸気弁9および排気弁10が、不図示のバルブスプリングを介してセットされている。吸気ポート7には燃料噴射弁12が設けられ、吸気ポート7からその上流側のエアフローメータ14まで延びる吸気マニホールドを含む吸気通路13の一部には、スロットルアクチュエータ15aによって制御されるスロットル弁(吸気絞り弁)15が設けられている。
吸排気弁9,10を駆動するカムシャフト9a,10aには、バルブタイミング可変機構(Variable Valve Timing system;以下VVTという)11が設けられている。VVT11は、クランクシャフト5の回転に対するカムシャフト9a,10aの回転の位相を変化させて、吸排気弁9,10の開閉タイミングを連続的に変更するための機構であり、油圧によって駆動される。
電子制御ユニット(以下ECUという)30は、その詳細は図示しないが、各種演算処理を行うCPU、制御プログラムや各制御変数の初期値などを格納したROM、制御プログラムやデータを一時的に保持するRAM、入出力ポート、A/DおよびD/A変換器ならびに記憶装置等を含んで構成されている。
ECU30には、上述したエアフローメータ14と、運転者によって操作されるアクセルペダル16に関連して設けられたアクセル開度センサ16aと、クランクシャフト5の一部に対向して設けられたクランク角センサ17と、吸気通路13内に設けられた吸気温センサ18と、排気マニホールドに設けられたA/F(空燃比)センサ20と、図示しない吸気温度センサと、図示しない水温センサとからの各出力信号が入力される。
ECU30からの制御信号によって、前述のVVT11、燃料噴射弁12、スロットル弁15等が制御されるようになっており、点火プラグ21の放電時期も決定されるようになっている。燃料タンク22からの燃料は、図示しない燃料ポンプによって加圧され、燃料噴射弁12へ供給される。
A/Fセンサ20は、その出力信号を、本発明に係る制御とは別途に実行される空燃比制御(空燃比の検出に応答して、燃料噴射量を変更する制御)で利用するために設けられているが、本実施形態ではその出力信号を、サブ噴射量の決定にも利用するものである。
以上のとおり構成された本実施形態の動作について、以下に説明する。本実施形態では、図2のフロー図に係る処理はECU30により、クランク角に応じた所定タイミングで繰り返し実行される。
まず、上述した各センサの検出値がECU30に読み込まれる(S110)。次に、エアフローメータ14によって検出された吸入空気量と、クランク角センサ17によって検出されたエンジン回転数などに基づいて、機関負荷に応じた燃料の基本噴射量が算出される。また、算出された基本噴射量に対して、アクセルペダルセンサ16aによって検出されたアクセルペダル開度と、吸気温度センサによって検出された吸気温と、水温センサによって検出されたエンジン冷却水温などに基づいて、基本噴射量の補正が行われる(S120)。
次に、目標A/Fの算出が行われる(S130)。この目標A/Fは、エアフローメータ14によって検出された吸入空気量と、ステップS120で算出され補正された基本噴射量との比である。この目標A/Fは、もしオーバーラップに起因する吹き抜けが全くない場合には、A/Fセンサ20で検出される実A/Fと一致するはずである。次に、実A/Fの検出が行われる(S140)。この実A/Fの検出は、排気系に設けられたA/Fセンサ20によって行われる。そして、ステップS130で算出された目標A/Fと、ステップS140で検出された実A/Fとの偏差ΔA/Fが算出される(S150)。
そして、算出された偏差ΔA/Fと、所定の係数αとの積によって、サブ噴射量が算出される(S160)。また、ステップS120において算出され補正された基本噴射量から、サブ噴射量を減算することにより、メイン噴射量が算出される(S170)。
このようにして算出されたサブ噴射量に相当する燃料は、図3に示すように、排気弁の閉弁前であって吸気弁の開弁後、すなわちオーバーラップ期間中に、燃料噴射弁12によって気筒内に噴射される。また、メイン噴射量に相当する燃料は、排気弁の閉弁後であって吸気弁の開弁中、すなわち、本発明による改良前における燃料噴射時期と同じタイミングで、燃料噴射弁12によって気筒内に噴射される。これらの噴射タイミングの制御はECU30によって行われる。
以上のとおり、本実施形態では、ECU30によって、オーバーラップ期間中の吹き抜け量に応じた燃料のサブ噴射量が算出され、算出されたサブ噴射量の燃料がオーバーラップ期間中に噴射されるように、燃料噴射量および噴射タイミングが制御される。したがって、燃料噴射量の増量に代えて、適切に算出したサブ噴射量の燃料をオーバーラップ中に噴射することにより、オーバーラップ期間中に気筒を吹き抜ける混合気を目標空燃比に近づけることができ、これによって、排気系で検出された実空燃比に基づいて燃料噴射量を制御する場合に、オーバーラップ中の吹き抜けに起因する出力の低下を抑制することができる。
なお、本実施形態では実A/Fがリーンである場合に、燃料噴射量を増量しないこととしたが、このような燃料噴射量の増量禁止を、オーバーラップが存在する場合にのみ行い、オーバーラップが存在する場合には実A/Fに基づく燃料噴射量の増量を許容することとしてもよい。このような構成によれば、オーバーラップが存在しない場合には燃料噴射量が増量され、適正な空燃比制御を行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、オーバーラップの期間であるオーバーラップ量に基づいて、サブ噴射量およびメイン噴射量を算出することを特徴とするものである。第2実施形態では、オーバーラップ量に応じたサブ噴射量を算出するためのマップまたは関数が予め作成され、ECU30に格納されている。第2実施形態の残余の構成は上記第1実施形態と同様であるため、その詳細の説明は省略する。
第2実施形態の動作について説明する。図4のフロー図に係る処理はECU30により、クランク角に応じた所定タイミングで繰り返し実行される。
まず、上述した各センサの検出値がECU30に読み込まれる(S210)。次に、エアフローメータ14によって検出された吸入空気量と、クランク角センサ17によって検出されたエンジン回転数などに基づいて、機関負荷に応じた燃料の基本噴射量が算出される。また、算出された基本噴射量に対して、アクセルペダルセンサ16aによって検出されたアクセルペダル開度と、吸気温度センサによって検出された吸気温と、水温センサによって検出されたエンジン冷却水温などに基づいて、基本噴射量の補正が行われる(S220)。以上の処理は、上記第1実施形態のステップS110および同S120と同様である。
次に、オーバーラップ量が取得される(S230)。このオーバーラップ量は、本発明に係る制御とは別途の可変バルブタイミング(VVT)制御によって、エアフローメータ14によって検出された吸入空気量と、クランク角センサ17によって検出されたエンジン回転数などに基づいて、機関負荷に応じて設定される。このオーバーラップ量の算出処理はECU30において行ってもよいし、別個の電子制御ユニットにおいて算出されたオーバーラップ量を取得してもよい。
次に、オーバーラップ量に応じたサブ噴射量を、上述した所定のマップまたは関数によって算出する(S240)。また、ステップS220において算出され補正された基本噴射量から、サブ噴射量を減算することにより、メイン噴射量が算出される(S250)。
このようにして算出されたサブ噴射量に相当する燃料は、図3に示すように、排気弁の閉弁前であって吸気弁の開弁後、すなわちオーバーラップ期間中に、燃料噴射弁12によって気筒内に噴射される。また、メイン噴射量に相当する燃料は、排気弁の閉弁後であって吸気弁の開弁中、すなわち、本発明による改良前における燃料噴射時期と同じタイミングで、燃料噴射弁12によって気筒内に噴射される。これらの噴射タイミングの制御はECU30によって行われる。
以上のとおり、本実施形態では、ECU30によって、オーバーラップ期間の長さであるオーバーラップ量に応じた燃料のサブ噴射量が算出され、算出されたサブ噴射量の燃料がオーバーラップ期間中に噴射されるように、燃料噴射量および噴射タイミングが制御される。したがって、燃料噴射量の増量に代えて、適切に算出したサブ噴射量の燃料をオーバーラップ中に噴射することにより、オーバーラップ期間中に気筒を吹き抜ける混合気を目標空燃比に近づけることができ、これによって、排気系で検出された実空燃比に基づいて燃料噴射量を制御する場合に、オーバーラップ中の吹き抜けに起因する出力の低下を抑制することができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態は、オーバーラップの期間であるオーバーラップ量に加えて、吸気圧と排気圧との圧力差をも考慮して、サブ噴射量およびメイン噴射量を算出することを特徴とするものである。
図5に示されるように、第3実施形態では、吸気ポートに吸気圧力センサ19aを、また排気ポートに排気圧力センサ19bをそれぞれ設ける。これら吸気圧力センサ19aおよび排気圧力センサ19bからの信号は、ECU130に入力される。また第3実施形態では、オーバーラップ量と圧力差とに応じたサブ噴射量を算出するためのマップまたは関数が予め作成され、ECU130に格納されている。第3実施形態の残余の構成は上記第1実施形態と同様であるため、その詳細の説明は省略する。
第3実施形態の動作について説明する。図6のフロー図に係る処理はECU130により、クランク角に応じた所定タイミングで繰り返し実行される。
まず、上述した各センサの検出値がECU130に読み込まれる(S310)。次に、エアフローメータ14によって検出された吸入空気量と、クランク角センサ17によって検出されたエンジン回転数などに基づいて、機関負荷に応じた燃料の基本噴射量が算出される。また、算出された基本噴射量に対して、アクセルペダルセンサ16aによって検出されたアクセルペダル開度と、吸気温度センサによって検出された吸気温と、水温センサによって検出されたエンジン冷却水温などに基づいて、基本噴射量の補正が行われる(S320)。以上の処理は、上記第1実施形態のステップS110および同S120と同様である。
次に、オーバーラップ量が取得される(S330)。このオーバーラップ量は、本発明に係る制御とは別途の可変バルブタイミング(VVT)制御によって、エアフローメータ14によって検出された吸入空気量と、クランク角センサ17によって検出されたエンジン回転数などに基づいて、機関負荷に応じて設定される。このオーバーラップ量の算出処理はECU130において行ってもよいし、別個の電子制御ユニットにおいて算出されたオーバーラップ量を取得してもよい。このオーバーラップ量の取得に係る処理は、上記第2実施形態のステップS230におけるものと同様である。
次に、吸気圧力センサ19aおよび排気圧力センサ19bからの信号に基づいて、吸気圧が排気圧を上回っているかがECU130によって判断される(S340)。そして肯定の場合、すなわち吸気圧が排気圧を上回っている場合には、オーバーラップ期間中に吹き抜けが生じる場合であるため、サブ噴射量の算出に係る処理が行われる。すなわち、まず吸気圧から排気圧を減算することによって圧力差Δpが算出され(S350)、先に算出されているオーバーラップ量と、圧力差Δpとに基づいて、上記所定のマップまたは関数により、サブ噴射量が算出される(S360)。なお、サブ噴射量としては圧力差Δpに概ね比例した値が設定される。
そして、ステップS320において算出され補正された基本噴射量から、サブ噴射量を減算することにより、メイン噴射量が算出される(S370)。
このようにして算出されたサブ噴射量に相当する燃料は、図3に示すように、排気弁の閉弁前であって吸気弁の開弁後、すなわちオーバーラップ期間中に、燃料噴射弁12によって気筒内に噴射される。また、メイン噴射量に相当する燃料は、排気弁の閉弁後であって吸気弁の開弁中、すなわち、本発明による改良前における燃料噴射時期と同じタイミングで、燃料噴射弁12によって気筒内に噴射される。これらの噴射タイミングの制御はECU130によって行われる。
他方、ステップS340において否定の場合、すなわち吸気圧が排気圧を上回っていない場合には、オーバーラップ期間中であっても吸気ポートから排気ポートに向かう吹き抜けが生じないか、あるいは逆に排気ポートから吸気ポートへの逆流が生じると考えられる場合であるため、サブ噴射量がゼロに設定される(S380)。したがって、この場合には、先にステップS320において算出され補正された基本噴射量が、そのままメイン噴射量として採用され(S370)、オーバーラップ期間中におけるサブ噴射は行われないことになる。
以上のとおり、本実施形態では、ECU130によって、オーバーラップ期間の長さであるオーバーラップ量と、吸気圧と排気圧との圧力差とに応じた燃料のサブ噴射量が算出され、算出されたサブ噴射量の燃料がオーバーラップ期間中に噴射されるように、燃料噴射量および噴射タイミングが制御される。したがって、燃料噴射量の増量に代えて、適切に算出したサブ噴射量の燃料をオーバーラップ中に噴射することにより、オーバーラップ期間中に気筒を吹き抜ける混合気を目標空燃比に近づけることができ、これによって、排気系で検出された実空燃比に基づいて燃料噴射量を制御する場合に、オーバーラップ中の吹き抜けに起因する出力の低下を抑制することができる。
なお、上記各実施形態では、本発明をある程度の具体性をもって説明したが、本発明については、特許請求の範囲に記載された発明の精神や範囲から離れることなしに、さまざまな改変や変更が可能であることは理解されなければならない。すなわち、本発明は特許請求の範囲およびその等価物の範囲および趣旨に含まれる修正および変更を包含するものである。例えば、上記各実施形態は本発明を筒内直噴式の4サイクルガソリンエンジンに適用した例について説明したが、本発明は他の液体燃料や気体燃料をエネルギ源とするエンジン、所謂ポート噴射式のエンジン、あるいは2サイクルエンジン等の他の形式の内燃機関について適用することも可能であって、いずれも本発明の範疇に属するものである。
本発明の第1実施形態を示す概略構成図である。 第1実施形態の動作を示すフロー図である。 第1実施形態における燃料噴射タイミングを示すタイミング図である。 第2実施形態の動作を示すフロー図である。 本発明の第3実施形態を示す概略構成図である。 第3実施形態の動作を示すフロー図である。
符号の説明
7 吸気ポート
8 排気ポート
9 吸気弁
10 排気弁
11 可変バルブタイミング機構(VVT)
12 燃料噴射弁
30,130 電子制御ユニット(ECU)

Claims (4)

  1. 吸排気ポートがいずれも開いているオーバーラップを実現可能な吸排気機構と、燃料噴射量および噴射タイミングを内燃機関の運転状態に応じて制御する噴射制御手段と、を有する内燃機関の制御装置であって、
    前記オーバーラップ中の吹き抜け量に応じた燃料のサブ噴射量を算出するサブ噴射量算出手段を更に備え、
    前記噴射制御手段は、算出された前記サブ噴射量の燃料が前記オーバーラップ中に噴射されるように、前記燃料噴射量および噴射タイミングを制御することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記サブ噴射量算出手段は、実空燃比に基づいて前記サブ噴射量を算出することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 請求項1に記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記サブ噴射量算出手段は、前記オーバーラップの期間であるオーバーラップ量に基づいて前記サブ噴射量を算出することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  4. 請求項1に記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記サブ噴射量算出手段は、吸気圧および排気圧に基づいて前記サブ噴射量を算出することを特徴とする内燃機関の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013080362A1 (ja) * 2011-12-01 2013-06-06 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置

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