JP2006182459A - 紙葉類搬送用無端ベルト - Google Patents
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Abstract
【課題】 十分な伸張を有すると共に機械的強度が十分に大きく、且つ特性のばらつきが小さい紙葉類搬送用無端ベルトを提供する。
【解決手段】 ゴム状弾性体11からなる無端ベルト10であって、ノンラン編みにより編まれた編物からなる芯体12が埋設されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 ゴム状弾性体11からなる無端ベルト10であって、ノンラン編みにより編まれた編物からなる芯体12が埋設されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、自動改札機、現金預金支払機、両替機、自動発券機等において、紙幣、磁気カード、切符等の紙葉類を相対向するベルト間に挟持して当該ベルト間の挟み力により多方向に搬送するための紙葉類搬送用無端ベルトに関する。
従来より、自動改札機、現金預金支払機、両替機、自動発券機等において、紙幣、磁気カード、切符等は、相対向して配置されたベルト間に挟持されて当該ベルト間の挟み力により搬送される。この種のベルトとしては、ナイロンやポリエステルの織布を芯体にしたゴムベルト、又は綿糸を芯体にしたゴムベルトが一般的に使用されている(特許文献1参照)が、十分な伸張が取れないという問題がある。
また、例えば、丸編み又は天竺編みによる編物を芯体にしたゴムベルトも使用されている(特許文献2参照)。
しかしながら、上述した丸編み又は天竺編みからなる編物、又は通常の平編みからなる編物を使用すると、織物と比較して伸張性が改善されるが、機械的強度が十分に得られないという欠点を有する。また、強度、伸び、ヤング率、引裂強さ等の特性にばらつきが生じるという問題もあった。
そこで、本発明はこのような事情に鑑み、十分な伸張を有すると共に機械的強度が十分に大きく、且つ特性のばらつきが小さい紙葉類搬送用無端ベルトを提供することを課題とする。
前記課題を解決する本発明の第1の態様は、ゴム状弾性体からなる無端ベルトであって、ノンラン編みにより編まれた編物からなる芯体が埋設されていることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベルトにある。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記芯体が、糸の太さが50デニール未満のウーリー糸で編まれたものであることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベルトにある。
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様において、引裂強さが平均で4kg以上であり、10%伸張時の張力が10mm幅ベルト形状換算で2000g以下であることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベルトにある。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、ベルト厚さが、0.5〜2.0mmであることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベルトにある。
本発明の第5の態様は、第1〜4の何れかの態様において、前記ゴム状弾性体が、EPDM、H−NBR、NBR及びポリウレタンから選択され、ゴム硬度がJIS Aで60〜80°であることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベルトにある。
本発明の紙葉類搬送用無端ベルトは、ノンラン編みにより編まれた編物からなる芯体が埋設されているゴム状弾性体からなるものである。
本発明の紙葉類搬送用無端ベルトは、この用途では通常使用されていない各種編物をベルト芯体として用いて比較検討した結果、ノンラン編みを用いると、ベルト張力を必要以上に大きくすることなく、機械的特性の向上を図ることができ、且つ機械的特性のばらつきが生じるという編物特有の欠点を解消するという知見に基づいて完成されたものである。
本発明の紙葉類搬送用無端ベルトは、十分な伸張を有すると共に機械的強度が十分に大きく、且つ特性のばらつきが小さいという効果を奏する。
本発明の紙葉類搬送用無端ベルトの一例を図1に示す。図1に示すように、本発明の紙葉類搬送用無端ベルト10は、ベルト本体11に、ノンラン編みからなる芯体12を具備する。なお、芯体12の埋め込み位置はこれに限定されるものではない。
ここで、ノンラン編みからなる芯体12は、図2に示すような組織を有するものであり、この特殊な組織により、上述したような効果を奏すると考えられる。
また、ノンラン編みを組成する糸12aの太さは、50デニール(d)未満、好ましくは40d以下が望ましい。50dの糸を用いると、詳細は後述するが、機械的特性のばらつきを抑える効果が顕著には発現せず、また、張力が同等の糸を用いた平織りより著しく大きくなり、同条件では使用できなくなるからである。
また、ノンラン編みを組成する糸12aとしては、ナイロンからなるウーリー糸を用いるのが好ましい。ポリエステルからなるスパン糸などと比較して伸縮性に富むので、ベルト芯体としたときに、ベルトが伸張性に優れ且つ機械的特性のばらつきが小さくなるからである。
本発明の紙葉類搬送用無端ベルト10は、ノンラン編みの組織を有する編物を芯体としているので、機械的特性に優れる。特に、引裂強さが平均で4kg以上のベルトとすることができる。一方、機械的特性に優れる反面伸張性に優れるので、10%伸張時の張力が10mm幅ベルト形状換算で2000g以下であるベルトとすることが可能である。
本発明の紙葉類搬送用無端ベルト10は、ベルト厚さは、例えば、0.5〜2.0mmである。これより薄いと機械的強度の面で不十分であり、一方、これより厚いと、伸張性が十分に得られ難く、また、機械的強度もばらつきが出やすい傾向となるからである。
本発明の紙葉類搬送用無端ベルト10を構成するゴム状弾性体の材質は特に限定されないが、EPDM、H−NBR、NBR及びポリウレタンから選択されるのが好ましい。
また、ゴム状弾性体のゴム硬度はJIS Aで60〜80°、好ましくは70〜80°である。これより柔らかいと十分な機械的強度が得られ難く、一方、これより硬いと、伸張性が十分に得られ難く、また、機械的強度もばらつきが出やすい傾向となるからである。
本発明の紙葉類搬送用無端ベルト10は、基本的にはノンラン編からなる編物の芯体のみを具備するものであり、糸状芯体を具備するものではないが、仕様によっては本発明の効果を阻害しないものであれば糸状芯体を併用してもよい。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
(実施例1)
本発明の一実施例に係る紙葉類搬送用無端ベルトは、ベルト本体内にノンラン編みの組織を有する編物からなる芯体を有する。すなわち、図1に示すような構成を有するものであり、芯体は、40dのウーリー糸を編んだものである。
本発明の一実施例に係る紙葉類搬送用無端ベルトは、ベルト本体内にノンラン編みの組織を有する編物からなる芯体を有する。すなわち、図1に示すような構成を有するものであり、芯体は、40dのウーリー糸を編んだものである。
本実施例の紙葉類搬送用無端ベルトは、以下のようにして製造した。
金属製の円筒状金型に混練型ポリウレタンを押出し機により厚さ0.5mmに被膜し、その上に40dのウーリー糸をノンラン編みした編物からなる芯体を皮膜して接着処理した後、さらにその上に混練型ポリウレタンを被膜した。さらに、その上から包帯状の布を巻き占めて、160℃で20分間加熱処理した後脱型し、無端ベルト状シート部材を得た。
この素材を研磨機によって表面研磨し、所定の幅で突っ切りして、ゴム硬度75°(JIS A)の無端ベルトを得た。
なお、製造方法はこれに限定されず、ゴムチューブ本体はプレス成形等で形成してもよい。また、研磨工程は必要に応じて行えばよく、表面にしぼ加工や型模様等を付与してもよい。
(比較例1)
ノンラン編みの編物の代わりに、37dのウーリー糸を平編みした編物を芯体とした以外は、実施例1と同様にして比較例1の無端ベルトとした。
ノンラン編みの編物の代わりに、37dのウーリー糸を平編みした編物を芯体とした以外は、実施例1と同様にして比較例1の無端ベルトとした。
(比較例2)
ノンラン編みの編物の代わりに、40dのウーリー糸をロイヤル編みした編物を芯体とした以外は、実施例1と同様にし、比較例2の無端ベルトとした。
ノンラン編みの編物の代わりに、40dのウーリー糸をロイヤル編みした編物を芯体とした以外は、実施例1と同様にし、比較例2の無端ベルトとした。
(参考例1)
50dのウーリー糸をノンラン編みした編物を芯体とした以外は、実施例1と同様にし、参考例1の無端ベルトとした。
50dのウーリー糸をノンラン編みした編物を芯体とした以外は、実施例1と同様にし、参考例1の無端ベルトとした。
(参考例2)
ノンラン編みの編物の代わりに、50dのウーリー糸をロイヤル編みした編物を芯体とした以外は、実施例1と同様にし、参考例2の無端ベルトとした。
ノンラン編みの編物の代わりに、50dのウーリー糸をロイヤル編みした編物を芯体とした以外は、実施例1と同様にし、参考例2の無端ベルトとした。
(試験例)
実施例及び比較例並びに参考例で作製した無端ベルト各5本について、引裂強さをJIS K6252により測定し、また、10%伸張時の張力を測定した。この結果を表1及び表2に示す。なお、引裂強さ及び張力について、5本の平均値及びばらつき(標準偏差)を求め、併せて表1及び表2に示す。また、引裂強さ及び張力の平均値を図3及び図4に示す。
実施例及び比較例並びに参考例で作製した無端ベルト各5本について、引裂強さをJIS K6252により測定し、また、10%伸張時の張力を測定した。この結果を表1及び表2に示す。なお、引裂強さ及び張力について、5本の平均値及びばらつき(標準偏差)を求め、併せて表1及び表2に示す。また、引裂強さ及び張力の平均値を図3及び図4に示す。
この結果より、40dのウーリー糸を用いたノンラン編みを芯体とした実施例1の無端ベルトは、引裂強さが、平編みやロイヤル編みを用いた比較例1及び2と比較して十分に大きいが、張力は大きくは変化しないことがわかった。また、引裂強さは張力よりもばらつきが小さいことがわかった。
一方、50dのノンラン編みを芯体とした参考例1では、引裂強さは大きくなるものの、張力が著しく大きくなり、ばらつきも大きくなることがわかった。しかしながら、50dのロイヤル編みと比較すると、張力では同等であるが、引裂強度が大きく、また、ばらつきが小さいことがわかった。
10 紙葉類搬送用無端ベルト
11 ベルト本体
12 芯体
11 ベルト本体
12 芯体
Claims (5)
- ゴム状弾性体からなる無端ベルトであって、ノンラン編みにより編まれた編物からなる芯体が埋設されていることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベルト。
- 請求項1において、前記芯体が、糸の太さが50デニール未満のウーリー糸で編まれたものであることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベルト。
- 請求項1又は2において、引裂強さが平均で4kg以上であり、10%伸張時の張力が10mm幅ベルト形状換算で2000g以下であることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベルト。
- 請求項3において、ベルト厚さが、0.5〜2.0mmであることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベルト。
- 請求項1〜4の何れかにおいて、前記ゴム状弾性体が、EPDM、H−NBR、NBR及びポリウレタンから選択され、ゴム硬度がJIS Aで60〜80°であることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004374669A JP2006182459A (ja) | 2004-12-24 | 2004-12-24 | 紙葉類搬送用無端ベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004374669A JP2006182459A (ja) | 2004-12-24 | 2004-12-24 | 紙葉類搬送用無端ベルト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006182459A true JP2006182459A (ja) | 2006-07-13 |
Family
ID=36735858
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004374669A Pending JP2006182459A (ja) | 2004-12-24 | 2004-12-24 | 紙葉類搬送用無端ベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006182459A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008110875A (ja) * | 2006-10-04 | 2008-05-15 | Ricoh Co Ltd | シート搬送装置、画像読取装置および画像形成装置 |
JP2013049579A (ja) * | 2006-10-04 | 2013-03-14 | Ricoh Co Ltd | シート搬送装置および画像形成装置 |
-
2004
- 2004-12-24 JP JP2004374669A patent/JP2006182459A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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