JP2006181056A - 身体を覆うクロス及びその製作方法 - Google Patents

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【課題】カットした髪の毛などがクロスの表面に蓄積することがなく、美容・理容クロスの美的効果に優れ、着用者に快適感を与える身体を覆うクロス及びその製作方法の提供。
【解決手段】本発明の首の周りに装着して身体を覆うクロスにおいて、前記首の周りの上縁部から下縁部までプリーフ加工が施されている。また前記クロスには袖を有しており、該袖には袖方向にプリーフ加工が施されている。これらのクロスは美容室、理容室、医療用検査着などとして使用される。このクロスの製作方法は、(a)放射状に凹凸の折り目を有する型紙を2枚用意する工程、(b)一方、布地を270°の角度で裁断し、得られた布地を2枚の型紙の間に挟み、(c)ついで、該布地を挟んだ型紙を前記折り目にしたがって折りたたむ工程、(d)折りたたんだ型紙をこの状態に固定する工程、(e)ついで、固定された型紙をプリーツを形成する工程からなる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、身体を覆うクロス及びその製作方法に関し、主として美容室や理容室で髪の毛をカットしたり、洗髪時に用いられる美容・理容用クロス及びその製作方法に関するものである。
従来、クロスは美容室や理容室において、髪の毛を切るときに発生する毛髪くずが着用している衣服に付着したり、また洗髪時にシャンプーの泡や水滴が飛散して着ている衣服に付着することを防ぐために必然的に用いられてきた身体を覆う用品であって、通常椅子に腰掛けた時に身体の一部乃至全身を覆う前掛け状の布地である。このようなクロスには、種々あり、その使用目的にしたがっていろいろな呼び方がある。カットクロスは、髪の毛をカットするときに用いられ、一般的な布地が使用される。シャンプークロスは、洗髪するときに用いられ、布地の表面にはポリウレタンコーテェングなどの撥水処理が施されている。またコールドクロスは、布地に特殊な表面加工を施し、パーマ液や毛染め液などの強い酸性液によるクロスの劣化を防止している。更にシェービングクロスとしては、顔面を剃るときに用いられるもので、タオル地の布や一般布地などが用いられる。
一方、このような美容・理容用クロスは、種々改良されたものが公開されており、その一つに、理・美容室などにおいて、カットやパーマまたは毛染めをするときにかけるクロスで、側面部、前身頃の中心部、袖付きクロスの場合は袖下部分に通気性のよい布を使用し、他の部分は水や薬液が浸透しない布からできているクロスが開示されている(例えば、特許文献1参照)。また髪のカットや毛染め、髪にパーマをかけるときに着用するクロスであって、網目のような孔のある有孔クロスと水、薬液、毛髪などが通過しない複数の帯状の遮蔽クロスとからなり、該遮蔽クロスは横縞状に配置され、かつ一部が重なって配置されているクロスが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
実開平5−48816号公報(明細書段落0004、図1、図2、図3) 特開2004−159834(段落0010、段落0013、図1、図4)
しかしながら、前述の如き従来の美容・理容用クロスや特許文献1に記載されるクロスは、皺が多く見た目がきれいでない。カットした髪の毛がクロスの全面に付着して溜まるため不快感を感じる。またカット終了後、クロスを取り去るときに髪の毛が落ちたり、髪の毛が空中に舞い、衣服に付着する。特に、ポリウレタンコーティングされたシャンプークロスは、撥水効果はあるものの、生地が厚く、ガサつくばかりでなく洗濯することができないので、汗臭くなるなどの不快感がある。更に特許文献2に記載される美容・理容用クロスにおいては、カットした髪の毛がクロスの表面に付着し、カット終了後、クロスを取り去るときに髪の毛が落ちたり、空中に舞うという問題がある。また帯状の遮蔽クロスの間から髪の毛が進入し衣服に付着するという恐れがある。
そこで、本発明者は、前述の如き問題点について種々検討したところ、クロスの縦方向に放射線状にプリーツを形成することにより水滴、薬液、シャンプーの泡、カットした髪の毛などがプリーツの凹部を通って下方へ流れ落ち、クロスの表面に蓄積することがなく、したがってクロスを取り外すときに衣服を汚したり、髪の毛が着いたりすることがないばかりでなく、美容・理容用クロスの美的効果(デザイン的に美しい)に優れたものが得られ、着用者に快適感を与えるという格別優れた効果が得られることを見出し、ここに本発明をなすに至った。
したがって、本発明が解決しようとする第1の課題は、水滴、薬液、シャンプーの泡、カットした髪の毛などがクロスの表面に蓄積することがなく、したがってクロスを取り外すときに衣服を汚したり、髪の毛が着いたりすることがないばかりでなく、美容・理容用クロスの美的効果(デザイン的に美しい)に優れたものが得られ、着用者に快適感を与えることができる身体を覆うクロスを提供することにある。また本発明が解決しようとする第2の課題は、プリーツ加工が簡単かつ容易にできるばかりでなく得られたクロスが美的効果(デザイン的に美しい)に優れたものが得られる身体を覆うクロスの製作方法を提供することにある。
本発明の上記課題は、以下の各発明によってそれぞれ達成される。
(1)首の周りに装着して身体を覆うクロスにおいて、前記首の周りの上縁部から下縁部までプリーフ加工が施されていることを特徴とするクロス。
(2)前記代1項に記載のクロスにおいて、前記クロスには袖を有しており、該袖には袖方向にプリーフ加工が施されていることを特徴とするクロス。
(3)前記第1項又は第2項に記載のクロスは、美容室で使用されることを特徴とするクロス。
(4)請求項1又は請求項2に記載のクロスは、理容室で使用されることを特徴とするクロス。
(5)クロスの製作方法が、以下の各工程からなることを特徴とする身体を覆うクロスの製作方法。(a)放射線状に凹凸の折り目を有し、かつ最大有効範囲が180°の角度からなる型紙を2枚用意する工程、
(b)一方、首周りを中心にして布地を270°の角度で裁断し、得られた布地を前記型紙の一方に載せ、ついで布地の両端部を180°の位置で折り返して重ね、該型紙の有効範囲に合わせる工程、
(c)この上に他方の型紙を合わせて布地を挟み、該布地を挟んだ型紙を前記折り目にしたがって折りたたむ工程、
(d)折りたたんだ型紙をこの状態に固定する工程、
(e)ついで、固定された型紙を蒸気釜に収納し、熱を加えることによりプリーツを形成する工程、
(6)前記第5項に記載の身体を覆うクロスの製作方法において、(b)の工程が、裁断して得られた布地を三等分した位置に袖を取り付けた後、得られた布地を前記型紙の一方に載せ、ついで布地の両端部を180°の位置で折り返して重ね、該型紙の有効範囲に合わせる工程であることを特徴とする身体を覆うクロスの製作方法。
(1)本発明のクロスは、首の周りに装着して身体を覆うクロスにおいて、前記首の周りの上縁部から下縁部までプリーフ加工が施されていることにより、カットされた髪の毛や洗浄時の水滴又はシャンプーの泡などが襞の凹部を伝わって落ちるので、クロスの前部又は表面に溜まる恐れがなく、したがってカット終了後にクロスを取り外す時に髪の毛屑が飛散して衣服を汚したり、髪の毛が着いたりすることがないばかりでなく、美容・理容用クロスの美的効果(デザイン的に美しい)に優れたものが得られ、着用者に快適感を与えることができるという格別顕著な効果を奏するものである。
(2)前記第1項に記載のクロスにおいて、前記クロスには袖を有しており、該袖には袖方向にプリーフ加工が施されていることにより、袖部分でも前記第1項に記載の効果を奏するものである。
(3)前記第1項又は第2項に記載のクロスは、美容室で使用されることにより、カットされた髪の毛や洗浄時の水滴又はシャンプーの泡などが襞の凹部を伝わって落ちるので、クロスの前部又は表面に溜まる恐れがなく、したがってカット終了後にクロスを取り外す時に髪の毛屑が飛散して衣服を汚したり、髪の毛が着いたりすることがないばかりでなく、特に美容クロスの美的効果(デザイン的に美しい)に優れたものが得られ、女性着用者に快適感を与えることができるという格別顕著な効果を奏するものである。
(4)請求項1又は請求項2に記載のクロスは、理容室で使用されることにより、カットされた髪の毛や洗浄時の水滴又はシャンプーの泡などが襞の凹部を伝わって落ちるので、クロスの前部又は表面に溜まる恐れがなく、したがってカット終了後にクロスを取り外す時に髪の毛屑が飛散して衣服を汚したり、髪の毛が着いたりすることがないばかりでなく、理容クロスの美的効果(デザイン的に美しい)に優れたものが得られ、着用者に快適感を与えることができるという格別顕著な効果を奏するものである。
(5)身体を覆うクロスの製作方法が、以下の各工程からなることにより、プリーツ加工が簡単かつ容易にできるばかりでなく得られたクロスが上縁部から下縁まで放射線状に襞が形成されて美的効果(デザイン的に美しい)に優れたものが得られる。(a)乃至(b)の作用効果は、以下のごとくである。
(a)放射線状に凹凸の折り目を有し、かつ最大有効範囲が180°の角度からなる型紙を2枚用意する工程により、この間に裁断した布地を挟むことができるので、一定間隔でかつ放射線状の襞を付けることができる。
(b)一方、首周りを中心にして布地を270°の角度で裁断し、得られた布地を前記型紙の一方に載せ、ついで布地の両端部を180°の位置で折り返して重ね、該型紙の有効範囲に合わせる工程により、180°の角度を有する型紙で、270°に裁断した布地を、該布地の両端部を180°の位置で折り返して重ねることができ、しかも不揃いのない一定間隔でかつ放射線状の襞を付けることができる。
(c)この上に他方の型紙を合わせて布地を挟み、該布地を挟んだ型紙を前記折り目にしたがって折りたたむ工程により、型紙の折り目にしたがって一定間隔でかつ放射線状の襞を付けることができる。
(d)折りたたんだ型紙をこの状態に固定する工程により、確実に折り目が形勢され一定間隔でかつ放射線状の襞ができる。
(e)ついで、固定された型紙を蒸気釜に収納し、熱を加えることによりプリーツを形成する工程、即ちプリーツ加工を行うことにより、形状が記憶されているため、シワになり難く、更にもとの形状を復元しようとする機能があるため、布地に形成された襞が使用に際し消失することがないばかりでなく洗濯などにより襞が消失することがないので、長期間きれいさ乃至美しさが保たれると共にアイロン掛けが不要のため手洗いして干すだけで使用可能となるという優れた効果を奏するものである。
(6)前記第5項に記載の身体を覆うクロスの製作方法において、(b)の工程が、裁断して得られた布地を三等分した位置に袖を取り付けた後、得られた布地を前記型紙の一方に載せ、ついで布地の両端部を180°の位置で折り返して重ね、該型紙の有効範囲に合わせる工程であることにより、前記第5項に記載の身体を覆うクロスの製作方法における効果を奏するうえ、前記第2項に記載の効果、即ちカットされた髪の毛や洗浄時の水滴又はシャンプーの泡などが襞の凹部を伝わって落ちるので、クロスの前部又は表面に溜まる恐れがなく、したがってカット終了後にクロスを取り外す時に髪の毛屑が飛散して衣服を汚したり、髪の毛が着いたりすることがないばかりでなく、美容・理容用クロスの美的効果(デザイン的に美しい)に優れたものが得られ、着用者に快適感を与えることができるという格別顕著な効果を奏するものである。
以下に、本発明の実施の形態の最良のものについて説明するが、これは一例であってこれに限定されるものではない。
本発明は、首の周りに装着して身体を覆うクロスにおいて、前記首の周りの上縁部から下縁部までプリーフ加工が施されていることを特徴とするクロスである。本発明において、クロスとは首の周りに装着して身体を覆う布地であって、美容室や理容室において主として用いられるものであるが、この他、医療用検査着等としても使用されるものとして記載されている。したがって、請求項1に記載のクロスは、美容室や理容室はもちろんのこと医療用検査着等としても使用されることも含むものである。本発明において、プリーツ加工とは、布地に襞をつける繊維加工方法であり、一般的に知られている。通常は、布地に襞をつけ、使用後洗濯してもその付けられた襞が消失しない加工方法を言う。具体的にはプリーツ加工の原理は、主として(1)ポリエステル繊維などに有する熱可塑性を利用することにより、形状記憶させる加工方法であって、例えば、ポリエステル系合成繊維からなる布地を成型して軟化点付近の温度の熱を加えた後、そのまま冷やすとその状態を保とうとする性質(熱可塑性)により形状記憶される。(2)羊毛などの動物性繊維に有する架橋結合を利用する加工方法であって、布地を成型し、薬品あるいは蒸気と熱を加えることにより、羊毛の繊維分子鎖の配列を変化させ、冷やすとその形態を保とうとする性質を利用したものであり、毛髪にパーマ又はコールドパーマをかけるのと同様の方法である。(3)セルロース系繊維には、繊維自体に熱可塑性あるいは架橋結合性を有しないので、架橋結合性を有する樹脂を浸透させ、又はコーティングした後、熱を加えることにより、繊維表面の樹脂が形態保持性を発揮するので、繊維自体は変化しないが、繊維が擬似的に形態を保持しているように見せる加工方法である。
本発明では、このようなプリーツ加工の原理にしたがっていくつかのプリーツ加工方法を行うことができる。即ちプリーツ加工方法は、大別すると、以下の3種がある。
(イ)カルトン(型紙)による襞付け方法は、同形状に作られた2枚の型紙の間に、布地を挟み、型紙を折れ目にしたがってたたんだ後、熱を加える方法。(ロ)プリーツマシンによる襞付け方法は、2本の熱ローラーを平行に配置し、その隙間に布地を過剰供給し襞を付ける方法。(ハ)皺つけによる方法は、布地を絞ることにより皺を作る、あるいは筒に圧縮して入れることにより皺を作る、または棒に巻くなどして棒方向に圧縮して皺をつくり、この状態を固定し、熱を加えることによって形状を保つ方法
またこのようなプリーツ加工方法を組み合せることによって、その襞乃至皺の形状を無数に形成することができる。
本発明に用いられる布地としては、特に限定されるものではなく、合成繊維、半合成繊維又は天然繊維で得られたいずれの布地も用いることができる。合成繊維では、ポリエステル繊維、トリアセテート系繊維等が好ましい。また天然繊維では羊毛、絹、木綿等が好ましい。天然繊維からなる布地を用いる場合には、布地の表面を前記(2)又は(3)に記載される如き処理を施した後、プリーツ加工を行うことが好ましい。また本発明では、布地又は生地に撥水樹脂を浸漬させることにより防止加工を施して素材の風合いを損ねず、生地本来のソフトさを残したまま防止効果が得られる。また繊維自体に撥水樹脂が浸透しているので、水分が繊維内部に到達しないため水分によるプリーツ効果の劣化を防ぎ、プリーツによる形状記憶効果を長期間保持することができる。更に防水加工により、前記プリーツ加工による効果と防止加工による効果とが相乗効果として得られる。
本発明では、クロスを製作する際、布地を円形状にカットし、ついで首周りのカット及び身体いわゆる身頃を包むために必要な270°の角度でカットする。または円形カットした後、首周りのカット後、4等分にカットし、得られたカット片のうち三枚を使用して繋ぎ合わせてもよい。本発明において、これら3枚のカット片および袖の繋ぎ合わせの仕方は、縫い付けが一般的な方法であるが、これに限らず接着、融着などの手段を用いてもよい。本発明において、プリーツ加工は、特にカルトンを用いる方法が好ましい。カルトン又は型紙の材質は、ボール紙、プラスチックなど特に限定されるものではないが、折りたたんだときに十分その形状を維持しうる紙質のものが好ましい。またプラスチックシート等を用いる場合には、蒸気釜の温度より高い軟化点を有するものを使用する必要がある。カルトンは、放射状にアコーデオンプリーツ加工を施すときに用いるもので、その最大有効範囲は、180°であり、その形状は半円形である。したがってカルトンの表面には、首周りの上縁部から下縁部まで放射状に凹凸が形成されている。本発明では、クロスを製作する際、2枚のカルトンを使用し、所定にカットした布地をこれらのカルトンの間に挟む。これにより布地は、カルトンの凹凸にしたがって収納される。また布地がポリエステル繊維からなる場合、該繊維がカルトンに収納され、折りたたまれた状態で固定され、熱を加えられるが、この熱としては、繊維の種類にもよるが、蒸熱温度で110℃〜130℃の範囲であり、110℃〜120℃が好ましい。更に好ましくは115℃前後である。
本発明において、袖なしのクロスの製作方法は、前述の(a)から(e)までの工程により製作される。即ち、本発明において、袖付きのクロスの製作方法は、以下の(a)から(e)までの各工程からなることを特徴とする身体を覆うクロスの製作方法である。
(a)放射状に凹凸の折り目を有し、かつ最大有効範囲が180°の角度からなる型紙を2枚用意する工程、
(b)一方、首周りを中心にして布地を270°の角度で裁断し、得られた布地を三等分した位置に袖を取り付けた後、得られた布地を前記型紙の一方に載せ、ついで布地の両端部を180°の位置で折り返して重ね、該型紙の有効範囲に合わせる工程
(c)この上に他方の型紙を合わせて布地を挟み、該布地を挟んだ型紙を前記折り目にしたがって折りたたむ工程、
(d)折りたたんだ型紙をこの状態に固定する工程、
(e)ついで、固定された型紙を蒸気釜に収納し、熱を加えることによりプリーツを形成する工程、
ここで、クロス用布地は、ポリエステル系合成繊維からなる布地を用いる場合は、布地の形状保持のための処理は必要ないが、撥水処理を施してもよい。羊毛などの動物性繊維からなる布地は、蒸気と熱を加えて処理し、形状保持を行なっても、薬品(例えば、パーマ液など)で形状保持を行ってもよい。セルロース系繊維からなる布地の場合には、形状保持し得る樹脂をコーティングして布地又は及び繊維に浸透させて形状保持を行う。またこれらの布地の表面には、目的又は用途に応じて適宜の防止又は撥水処理を施すことができる。本発明で用いられる身頃用布地乃至身頃用生地の裁断は、特に限定されるものではなく、一枚の大きな布地から1枚の身頃用布地を裁断してもまたは複数の身頃用布地片を裁断し、これらを繋ぎ合せてもよい。上記(e)の工程で蒸気釜に収納し、熱を加える工程、即ち蒸熱温度は、110℃〜130℃の範囲であり、処理時間は、5分〜20分であり、好ましくは8分〜12分である。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、この例は本発明を説明するためのものであり、本発明はこれに限定されるものではない。
〔実施例1〕
図1乃至図10は、本発明の首の周りに装着して身体を覆うクロス及びその製作工程を示す図面である。図1は、クロス用の裁断布地を示す平面図である。図2は、クロス製作工程の一工程を示す平面図である。図3は、2枚の型紙の間に配置された布地を示す展開図である。図4は、2枚の型紙の間に布地を配置したカルトンを示す部分斜視図である。図5は、布地を狭持したカルトンを折りたたんだ狭持体示す斜視図である。図6は、図5の前方からみた正面図である。図7は、放射線状襞を有する平面図である。図8は、放射線状襞を有するクロスの展開図である。図9は、首の周りに装着して身体を覆うクロス製品の斜視図である。図10は、身体を覆うクロスの製作工程を示すフローチャートである。
図1に示されるように、本発明の首の周りに装着して身体を覆うクロスは、まず布地を円形状に裁断し、首周り部4を形成すると共に270°の位置で裁断し身頃用布地1を形成する。得られた身頃用布地1の両端を180°の位置のA−B線で折り返して折返部1a、1bを形成する(図2)。ついで、図3に示されるように、ボール紙状の紙質からなり、180°の角度を有する円形状の型紙又はカルトンであって、凹折目2a及び凸折目2bを放射線状に有する、いわゆるアコーデオンプリーツ加工を施すときに用いられる型紙2、3を用意する。このカルトンの最大有効範囲は180°であり、これはカルトンでは最大である。したがって従来は180°以上の角度を有する布地に加工する場合には、別途同じようにして加工したものを接ぎ合わせることにより製作することが一般的であるが、本発明の製作方法では、このような接ぎ合わせはしないで、折り返すことにより180°以上の有効範囲のものを作り出すことに特徴がある。
前記図2の如く身頃用布地1の両端を180°の位置のA−B線で折り返して折返部1a、1bを形成した身頃用布地1を用意したカルトン2とカルトン3の間に配置する。具体的にはカルトン3の上に折り返して得られた身頃用布地1を載せ、その上にカルトン2を載せて身頃用布地1を挟む(図3)。図4〜図6に示されるように、得られたサンドイッチ状のカルトンを折目2a、2bにしたがって折りたたむ。即ち開いている扇子を折りたたむが如くたたむ(図5)。得られた折りたたみ体、即ち狭持体9をそのまま固定する。この状態で周知の方法である蒸気釜に狭持体9を投入し蒸熱温度である115℃で10分蒸熱処理してプリーツ加工を行なった。この際、蒸気釜中を最初は、第一真空工程で6分でセット釜中を真空にした後、第一セットで釜に115℃の蒸気を導入し、4分処理し、ついで第二真空工程で4分でセット釜中を真空にした後、同様に第二セットで115℃の蒸気を導入し、6分処理した。最後に、第三真空工程でセット釜を真空にして蒸気を抜き、空気を導入してから、蒸気釜から処理済みの狭持体9を取り出し、カルトンを除くと図7に示されるように放射線状にプリーツ加工されたクロスが得られた。これを更に折返部5a、5bを広げると270°の角度で放射線状に襞を有するクロスが得られた(図8)。このクロスに襟7をつけて製品とした(図9)。このような身体を覆うクロスの製作工程は、図10に示される。
〔実施例2〕
図11乃至図18は、本発明の袖付きクロスの制作方法を示す図面であり、図11は、袖部布地を示す展開図である。図11のaは、袖部布地の展開した平面図であり、図11のbは、袖を示す平面図である。図12は、身頃用布地片を示す平面図である。図12のaは、単独の身頃用布地片を示す平面図であり、図12のbは、身頃用布地片をつないだ身頃部分を示す平面図である。図13は、身頃部分に袖を取り付けたところを示す平面図である。図14は、図13に示す身頃部分に折返部を有する平面図である。図15は、放射線状プリーツ加工を施した平面図である。図16は、図15の折返部を開いたところを示す平面図である。図17は、首の周りに装着して身体を覆うクロス製品の斜視図である。図18は、袖付きの身体を覆うクロスの製作工程を示すフローチャートである。
図11のaに示されるように、本発明では、まず布地を裁断して袖部布地21を形成する。ついで図11のbに示されるように、裾の一部である符号23及び24で示される部分を縫い合わせて袖を形成する。一方、身頃部分を形成するために、図12に示される如き90°の角度を有する扇状身頃用布地片11a、11b、11cを形成し、裾となる符号12a、12bで示される部分を縫い合わせる。図13に示されるように、図13で形成された身頃部分に袖25a、25bをそれぞれつける。即ち図11のbで示される袖25を2つ用意し、その一方の袖25を、符号23aの部分と扇状身頃用布地片11aの符号13aの部分とを、また袖25の24bの部分と扇状身頃用布地片11cの符号13bの部分とをそれぞれ縫い合わせる。他方、もう一方の袖25を符号23aの部分と扇状身頃用布地片11cの符号13cの部分とを、また袖25の24bの部分と扇状身頃用布地片11bの符号13dの部分とをそれぞれ縫い合わせる。
図13に示されるように、袖25a、25bを縫い付けた後、扇状身頃用布地片11a及び11bの両端をそれぞれA−B線にしたがって折り返して重ねる(図14)。ついで、このままの状態で、図3に示される如きカルトン(型紙)2、3の間に、実施例1で挟んだようにして挟む。更に実施例1と同様にしてカルトンに挟んだサンドイッチ状の狭持体を折目2a、2bにしたがって扇子を折りたたむが如くたたむ。得られた折りたたみ体をそのまま固定する。この状態で周知の方法である蒸気釜に投入し熱を加える、即ち蒸熱温度である115℃で10分蒸熱処理してプリーツ加工を行なった。この際、蒸気釜中を最初は、第一真空工程で6分でセット釜中を真空にした後、第一セットで釜に115℃の蒸気を導入し、4分処理し、ついで第二真空工程で4分でセット釜中を真空にした後、同様に第二セットで115℃の蒸気を導入し、6分処理した。最後に、第三真空工程でセット釜を真空にして蒸気を抜き、空気を導入してから、蒸気釜から狭持体を取り出し、カルトンを除くと図15に示されるように放射線状にプリーツ加工されたクロスが得られた。これを更に折返部5a、5bを広げると270°の角度で放射線状に襞を有するクロスが得られ、この際、袖25a、25bもプリーツ加工された袖14a、14bが得られた(図16)。このクロスに襟7をつけて製品とした(図17)。このようにカルトンを用い、かつ一部を折り返して重ねた状態で、折りたたみプリーツ加工することにより、袖及び身頃11にもきれいでかつ美しいプリーツ加工が簡単な方法で施される。このような袖付きの身体を覆うクロスの製作工程は、図18に示される。
本発明の身体を覆うクロスは、美容室、理容室において使用されることはもちろんのこと、医療用の検査着としても用いることができる。特に製品の美しさからみて女性用の検査着に用いることにより被着者にとっては非常にさわやかであり、検査者からは検査時に非常に操作し易いので、容易に利用することができる。また本発明の身体を覆うクロスの製作方法は、簡単かつ容易であって、非常にきれに仕上がるので、産業上の利用性ははるかに優れている。
本発明に用いられるクロス用の裁断布地を示す平面図である。 本発明のクロス用の裁断布地を示す平面図である。 本発明に係る2枚の型紙の間に配置された布地を示す展開図である。 本発明に係る放射線状襞を有する平面図である。 本発明に係る放射線状襞を有するクロスの展開図である。 本発明に係る仕上げ工程を示す側面図である。 本発明に係る放射線状襞を有する平面図である。 本発明に係る放射線状襞を有するクロスの展開図である。 本発明に係る仕上げ工程を示す側面図である。 本発明の身体を覆うクロスの製作工程を示すフローチャートである。 本発明に用いられる袖部布地を示す展開図である。 本発明に用いられる身頃用布地片を示す平面図である。 本発明に係る身頃部分に袖を取り付けたところを示す平面図である。 図13に示す身頃部分に折返部を有する平面図である。 本発明に係る放射線状プリーツ加工を施した平面図である。 図15の折返部を開いたところを示す平面図である。 本発明の首の周りに装着して身体を覆う袖付きクロス製品の斜視図である。 本発明の袖付きの身体を覆うクロスの製作工程を示すフローチャートである。
符号の説明
1 身頃用布地
1a、1b、11d、11e 折返部
11、11a、11b、11c 身頃用布地片
12、12a、12b 繋ぎ目
13a、13b、13c、13d、23a、23b 袖通部
14a、14bプリーツ加工された袖
2、3 放射線状襞を有する型紙
2a、6a、6c 凹折り目
3b、6b、6d 凸折り目
4、22 首周り
5 放射線状襞を有する布地
5a、5b 襞を有する折返部
7 衿
8 身体を覆うクロス
9 狭持体
21 袖部布地
23、24 袖縫目
25、25a、25b 袖
26 継目
A線 折り線
A−B線 180°位置折り返し線

Claims (6)

  1. 首の周りに装着して身体を覆うクロスにおいて、前記首の周りの上縁部から下縁部までプリーフ加工が施されていることを特徴とするクロス。
  2. 請求項1に記載のクロスにおいて、前記クロスには袖を有しており、該袖には袖方向にプリーフ加工が施されていることを特徴とするクロス。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のクロスは、美容室で使用されることを特徴とするクロス。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のクロスは、理容室で使用されることを特徴とするクロス。
  5. クロスの製作方法が、以下の各工程からなることを特徴とする身体を覆うクロスの製作方法。
    (a)放射線状に凹凸の折り目を有し、かつ最大有効範囲が180°の角度からなる型紙を2枚用意する工程、
    (b)一方、首周りを中心にして布地を270°の角度で裁断し、得られた布地を前記型紙の一方に載せ、ついで布地の両端部を180°の位置で折り返して重ね、該型紙の有効範囲に合わせる工程、
    (c)この上に他方の型紙を合わせて布地を挟み、該布地を挟んだ型紙を前記折り目にしたがって折りたたむ工程、
    (d)折りたたんだ型紙をこの状態に固定する工程、
    (e)ついで、固定された型紙を蒸気釜に収納し、熱を加えることによりプリーツを施す工程、
  6. 請求項5に記載の身体を覆うクロスの製作方法において、(b)の工程が、裁断して得られた布地を三等分した位置に袖を取り付けた後、得られた布地を前記型紙の一方に載せ、ついで布地の両端部を180°の位置で折り返して重ね、該型紙の有効範囲に合わせる工程であることを特徴とする身体を覆うクロスの製作方法。
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