JP2006180265A - キーストン補正用画質補正回路 - Google Patents

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丈人 日吉
Toru Aida
徹 相田
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Abstract

【課題】
入力データの特徴部分をより強くする補正を行うことができるキーストン補正用画質補正回路を提供すること。
【解決手段】
入力映像データのうちの少なくとも4ライン以上の中から16画素を選択して出力する画素選択部と、16個の画素データにそれぞれフィルタ係数を掛けた後に加算して出力としての1画素データを得て、設定された拡大率又は縮小率に基づいて一定間隔毎に画素の補完又は間引きを行う拡大縮小フィルタとを具備してなるキーストン補正用画質補正回路において、画素選択部と拡大縮小フィルタとの間に、画素選択部からの16個の画素データを用いて離散コサイン変換処理を行って16個のDCT係数値を求めるDCT処理部と、DCT係数値に対して特徴部分を強調する補正としての演算処理を行う画質補正部と、補正後のDCT係数値を用いて逆離散コサイン変換処理を行って補正後の16個の画素データを出力するIDCT処理部とを設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プロジェクタを用いてスクリーンに対して斜め方向から映像を投射した場合においても映像を正常なアスペクト比でスクリーンに表示させるためのキーストン補正処理に特化した画質補正回路に関するものである。
従来より、プロジェクタの一種として、スクリーンの正面にプロジェクタを配置してスクリーンに映像を投射し、このスクリーンから映される映像を視聴する投射型プロジェクタが存在する。この場合、前記プロジェクタの投射方向とスクリーン面とが垂直となるように設置し、プロジェクタからの投射映像中心とスクリーンの中心とが同一水平線上で、かつ、プロジェクタの投射映像中心からスクリーンに表示される映像の上下・左右端までの投射角が等しくなるように配置することが望ましい。しかし、必ずしもスクリーン正面にプロジェクタを設置できるとは限らないため、これに対応する機能の1つとして、画像処理による補正手段であるキーストン補正機能が存在する。
前記キーストン補正機能は、スクリーンに対して斜め方向から映像を投射した場合に生じる歪みを補正する機能であり、液晶などの表示素子上において水平方向及び/又は垂直方向の拡縮率を変更して、スクリーン上での歪みと表示素子上での映像領域の歪みとが相殺されるように調整して、逆に歪んだ映像を投影することで、正常なアスペクト比の長方形の映像表示領域としてスクリーンに表示させる補正機能である。この補正処理において画像を縮小する場合には画素を間引かなければならず、逆に拡大する場合には画素間を近傍画素の情報で補わなければならないため、補正前に比べて補正後の画像はなまったものとなってしまう。特に文字や図形などの映像は、視認性が悪くなるという問題があった。
このような問題を解決するための発明として、特許文献1が既に提案されている。この特許文献1に記載の発明は、1画素幅の細線や1画素で構成される点をキーストン変換処理する場合でも、色が薄くなった線や点として表現されることを防ぎ、スクリーンに正しい形状の画像として投影できるように、予め、入力画像データ中から、縦線、横線、独立点などのエッジタイプを検出しておき、その部分の画素データの輝度値に、その周囲の背景画素データの輝度値との差分値に基づく輝度値の補正値を加算することで補正する画像処理装置である。
特開2004−139437号公報
この特許文献1記載の画像処理装置によれば、1画素幅の細線や1画素で構成される点をエッジタイプとして検出すると共にそのエッジレベルを算出して補正量を決定できるため、これらの細線や点の色がスクリーン上で薄くなることを防ぐことができるが、この構成ではエッジタイプ及びエッジレベルの検出を常に行う必要があり、回路構成が複雑になるという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、複雑な検出回路を設けることなく入力データの特徴部分をより強くする補正を行うことができるキーストン補正用画質補正回路を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1は、入力された映像データのうちの少なくともnライン(nは2以上の整数)の中からn2画素を選択して出力する画素選択部と、n2個の画素データにそれぞれフィルタ係数を掛けた後に加算することで出力としての1画素データを得て、また、設定された拡大率又は縮小率に基づいて一定間隔毎に画素の補完又は間引きを行う拡大縮小フィルタとを具備してなるキーストン補正用画質補正回路において、前記画素選択部と拡大縮小フィルタとの間に、前記画素選択部からのn2個の画素データを用いて離散コサイン変換処理を行ってn2個のDCT係数値を求めるDCT処理部と、前記DCT係数値に対して入力された映像の特徴部分を強調する補正としての演算処理を行う画質補正部と、前記補正後のDCT係数値を用いて逆離散コサイン変換処理を行って補正後のn2個の画素データを出力するIDCT処理部とを設けたことを特徴とするキーストン補正用画質補正回路である。
本発明の請求項2は、入力された映像データのうちの少なくとも4ライン以上の中から16画素を選択して出力する画素選択部と、16個の画素データにそれぞれフィルタ係数を掛けた後に加算することで出力としての1画素データを得て、また、設定された拡大率又は縮小率に基づいて一定間隔毎に画素の補完又は間引きを行う拡大縮小フィルタとを具備してなるキーストン補正用画質補正回路において、前記画素選択部と拡大縮小フィルタとの間に、前記画素選択部からの16個の画素データを用いて離散コサイン変換処理を行って16個のDCT係数値を求めるDCT処理部と、前記DCT係数値に対して入力された映像の特徴部分を強調する補正としての演算処理を行う画質補正部と、前記補正後のDCT係数値を用いて逆離散コサイン変換処理を行って補正後の16個の画素データを出力するIDCT処理部とを設けたことを特徴とするキーストン補正用画質補正回路である。
本発明の請求項3は、請求項1又は2に加えて、前記画質補正部では、DCT係数値の周波数成分に乗数値として任意の値を掛けることで入力された映像の特徴部分の補正を行うことを特徴とするキーストン補正用画質補正回路である。
本発明の請求項4は、請求項1又は2に加えて、前記画質補正部では、前記DCT係数値のうち周波数成分に一定値を加算又は減算することで入力された映像の特徴部分の補正を行うことを特徴とするキーストン補正用画質補正回路である。
本発明の請求項5は、請求項1又は2に加えて、前記IDCT処理部の後段に、前記画素選択部からの16画素データと前記IDCT処理部からの補正後の16個の画素データとが入力されるセレクタを設け、このセレクタでは、別途入力される選択条件に基づいて何れかの入力データを選択して出力するようにしたことを特徴とするキーストン補正用画質補正回路である。
本発明の請求項6は、請求項1又は2に加えて、前記画質補正部とIDCT処理部との間に、前記DCT処理部からのDCT係数値と前記画質補正部からの補正後のDCT係数値とが入力されるセレクタを設け、このセレクタでは、別途入力される選択条件に基づいて何れかのDCT係数値を選択して後段のIDCT処理部に出力するようにしたことを特徴とするキーストン補正用画質補正回路である。
請求項1記載の発明によれば、画素選択部で選択されたn2個の画素データに対して離散コサイン変換処理を行ってn2個のDCT係数値を求め、このDCT係数値に特徴部分を強調する補正としての演算処理を行った後に、逆離散コサイン変換処理を行って補正後のn2画素データを得るようにし、この補正後のn2画素データを用いて出力の1画素データを生成するようにしたので、文字や図形などの映像データの特徴を強調することが可能となり、拡大縮小フィルタにおける処理後の映像のなまりを軽減することができ、視認性を向上させることができる。
請求項2記載の発明によれば、画素選択部で選択された16個の画素データに対して離散コサイン変換処理を行って16個のDCT係数値を求め、このDCT係数値に特徴部分を強調する補正としての演算処理を行った後に、逆離散コサイン変換処理を行って補正後の16画素データを得るようにし、この補正後の16画素データを用いて出力の1画素データを生成するようにしたので、文字や図形などの映像データの特徴を強調することが可能となり、拡大縮小フィルタにおける処理後の映像のなまりを軽減することができ、視認性を向上させることができる。
請求項3記載の発明によれば、前記画質補正部では、DCT係数値の周波数成分に乗数値として任意の値を掛けることで特徴部分の補正を行うようにしたので、文字や図形などの映像データの特徴を強調することが可能となり、拡大縮小フィルタにおける処理後の映像のなまりを軽減することができ、視認性を向上させることができる。
請求項4記載の発明によれば、前記画質補正部では、前記DCT係数値のうち周波数成分に一定値を加算又は減算することで特徴部分の補正を行うようにしたので、文字や図形などの映像データの特徴を強調することが可能となり、拡大縮小フィルタにおける処理後の映像のなまりを軽減することができ、視認性を向上させることができる。
請求項5記載の発明によれば、前記IDCT処理部の後段に、前記画素選択部からの16画素データと前記IDCT処理部からの補正後の16個の画素データとが入力されるセレクタを設け、このセレクタでは、別途入力される選択条件に基づいて何れかの入力データを選択して出力するようにしたので、例えば、特徴部分のみ補正後の画素データを選択するなどの処理を行うことができる。
請求項6記載の発明によれば、前記画質補正部とIDCT処理部との間に、前記DCT処理部からのDCT係数値と前記画質補正部からの補正後のDCT係数値とが入力されるセレクタを設け、このセレクタでは、別途入力される選択条件に基づいて何れかのDCT係数値を選択して後段のIDCT処理部に出力するようにしたので、例えば、特徴部分のみ補正後のDCT係数値を選択するなどの処理を行うことができる。
本発明によるキーストン補正用画質補正回路は、本発明の請求項1は、入力された映像データのうちの少なくとも4ライン以上の中から16画素を選択して出力する画素選択部と、16個の画素データにそれぞれフィルタ係数を掛けた後に加算することで出力としての1画素データを得て、また、設定された拡大率又は縮小率に基づいて一定間隔毎に画素の補完又は間引きを行う拡大縮小フィルタとを具備してなるキーストン補正用画質補正回路において、前記画素選択部と拡大縮小フィルタとの間に、前記画素選択部からの16個の画素データを用いて離散コサイン変換処理を行って16個のDCT係数値を求めるDCT処理部と、前記DCT係数値に対して入力された映像の特徴部分を強調する補正としての演算処理を行う画質補正部と、前記補正後のDCT係数値を用いて逆離散コサイン変換処理を行って補正後の16個の画素データを出力するIDCT処理部とを設けたことを特徴とするものである。以下、図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すのは、本発明によるキーストン補正用画質補正回路の構成を示したブロック図であり、この図1に基づいて説明を行う。映像信号入力端子11から入力された映像データは、フレームメモリ12、シフトレジスタ16a〜16h、及び、セレクタ17から構成された画素選択部30に入力され、この画素選択部30では、入力された映像データのうちの少なくとも4ライン以上の中から16画素を選択して、後段のDCT処理部18に出力する。
前記画素選択部30のうち、フレームメモリ12では、入力された映像データの複数ラインを記憶し、このうちL0〜L7の計8ライン分の信号が同時に後段のシフトレジスタ16a〜16hに出力される。シフトレジスタ16a〜16hは、図2に示すように、それぞれ4つの1ドット遅延回路24で構成されており、対応したライン毎に4画素分の信号を同時に後段のセレクタ17に出力する。図1に示すように、便宜上、シフトレジスタ16a〜16hから出力される4画素分のデータをそれぞれS0〜S7と表している。なお、図1に示すように、シフトレジスタ16a〜16hに対してクロック信号入力端子15からのクロック信号が入力されているが、これは処理のタイミングを計るための信号であり、図1においてクロック信号が入力されている他のブロックにおいても同様である。
前記画素選択部30のうち、セレクタ17は、シフトレジスタ16a〜16hからそれぞれ出力された4画素分のデータS0〜S7のうち、4ドット×4ラインのブロックとなる4つを選択して後段のDCT処理部18に出力する。なお、選択する4ドット×4ラインのブロックを切換えるためには、図3に示すように、セレクト信号入力端子13からのセレクト信号によって、選択する4ドット×4ラインのブロックを1ラインずつずらして後段のDCT処理部18に出力する。
DCT処理部18では、入力された4ドット×4ラインの計16画素のデータを用いて、離散コサイン変換(DCT)処理を行って、16画素のそれぞれに対応するDCT係数値を求め、後段の画質補正部19に出力する。ここで、図4に示すように、4ドット×4ラインの計16画素のそれぞれのDCT係数値をF(0,0)〜F(3,3)とすると、このDCT処理部18で行う離散コサイン変換処理は、以下の式(1)による。
Figure 2006180265
ここで求めたDCT係数値をF(0,0)〜F(3,3)のうちF(0,0)は直流成分を表し、また、図4に示すように、u、vの増大に伴って周波数成分が大きくなるという特徴を持っている。
画質補正部19では、前記DCT処理部18で求めたDCT係数値に対して特徴部分を強調する補正として演算処理を行って、後段のIDCT処理部20に出力する。この画質補正部19における演算処理による補正の一例としては、DCT係数値に乗数として2を掛ける処理を行って後段のIDCT処理部20に出力する補正が考えられるし、また、DCT係数値に一定値を加算(又は減算)して上乗せする補正も考えられる。ここで用いる乗数値又は加算値は、パラメータ入力端子14から入力されるものであり、以降の説明においては、パラメータとして乗数値2が入力されて補正が行われているものとして説明を行う。なお、乗数値2を掛け合わせるのは、DCT係数値のうち直流成分を表すF(0,0)を除くF(1,0)〜F(3,3)に対してであり、F(0,0)には乗数値1を掛け合わせる。
IDCT処理部20では、前記画質補正部19からの補正後のDCT係数値を用いて、逆離散コサイン変換(IDCT)処理を行うことで、DCT係数値から4ドット×4ラインの計16画素分の画素データを再び得て、これを後段の拡大縮小フィルタ22に出力する。ここで行う逆離散コサイン変換処理は、処理後の4ドット×4ラインの計16画素の画素データをf(0,0)〜f(3,3)とすると、以下の式(2)によって求めることができる。
Figure 2006180265
例えば、前記DCT処理部18において、図5(a)に示す16画素データを用いて離散コサイン変換処理を行うと、図5(b)に示すDCT係数値を得ることができる。この図5(b)に示すDCT係数値をそのまま用いて前記IDCT処理部20で逆離散コサイン変換処理を行うと図5(a)の画素データそのものを得るが、前記画質補正部19において補正処理として乗数2(F(0,0)には乗数1)を掛けた後に前記IDCT処理部20で逆離散コサイン変換処理を行うことで、図5(c)に示すような特徴部分が強調された16画素データを得ることができる。
拡大縮小フィルタ22には、前記IDCT処理部20からの補正処理後の16画素データと、フィルタ係数入力端子21からの16個のフィルタ係数0〜F(合計が略1となる係数)とが入力され、対応する16画素データとフィルタ係数0〜Fとをそれぞれ掛け合わせた後に加算処理をしてこれらの和を求める。このようにして求めた和が、当該16画素データから算出した出力映像の1画素データとなる。また、この拡大縮小フィルタ22にでは、設定された拡大率又は縮小率に基づいて一定間隔毎に画素の補完又は間引きを行って、要求された倍率の映像を出力する。このようして決定された1画素データが、映像データ出力端子23から出力される。
次に、本発明によるキーストン補正用画質補正回路の作用を説明する。具体例として、図6(a)の斜線で示す16画素を有効映像として、この16画素に対応した図6(b)に示す16個のデータパターンを用いて、この有効映像部分を4分の3に縮小する場合について説明する。この図6(a)の映像データが入力されると、フレームメモリ12、シフトレジスタ16a〜16h及びセレクタ17によって、順次処理されて16画素データが選択されるが、先ず、図6(b)に示すデータパターンのうちデータパターン0〜3が選択され、現ライン終了後に垂直方向に1ラインずらして、次にデータパターン4〜7が選択されるというようにして、最終的に図6(b)に示す16通りのデータパターンが選択される。これらについてそれぞれ、DCT処理部18による離散コサイン変換処理、画質補正部19による乗数を掛ける演算、及び、IDCT処理部20による逆離散コサイン変換処理が行われて、特徴部分が強調された16画素データがそれぞれのデータパターン毎に得られる。
このようにして図6(b)の16通りのデータパターンから得られた各16画素データは、拡大縮小フィルタ22によってそれぞれフィルタ係数が掛けられた後に加算されて、それぞれのデータパターンから出力映像の1画素データが得られる。つまり、図6(b)の16通りのデータパターンから出力映像としての16画素を得ることができるが、拡大縮小フィルタ22では、このデータを4分の3に縮小するために、例えば、図6(b)のうち、データパターン3、7、B、C、D、E、Fに対応する出力映像の画素データを間引く処理を行う。これにより、4分の3に縮小された映像出力データとして図7(a)を得る。
この図7(a)の映像出力データは、離散コサイン変換処理後のDCT係数値に乗数を掛け合わせることで特徴部分が強調されたデータとすることができたが、この補正処理を行ったデータに対して拡大縮小フィルタ22で縮小処理をした図7(a)の映像出力データと、補正処理を行わない状態のデータに対して拡大縮小フィルタ22で縮小処理をした図7(b)とを比較すると、元データである図6(a)で示す有効映像の特徴部分が、図7(b)に比べて図7(a)の方によりはっきりと表れているのが分かる。よって、文字や図形などの映像データの特徴を強調することが可能となり、拡大縮小フィルタ22における処理後の映像のなまりを軽減することができ、視認性を向上させることができる。
前記実施例1においては、セレクタ17において選択された16画素データについて、DCT処理部18によって離散コサイン変換処理を行ってDCT係数値を得て、画質補正部19によって前記DCT係数値に乗数を掛ける補正を行い、IDCT処理部20によって前記補正後のDCT係数値を用いて逆離散コサイン変換処理を行うことで、特徴部分が強調された16画素データを得て、これを拡大縮小フィルタ22に出力していた。図8(a)に示すのは、この実施例1におけるセレクタ17から拡大縮小フィルタ22までの構成を簡略化したものであるが、本発明はこれに限られるものではない。
例えば、図8(b)に示すように、図8(a)に示した前記実施例1における構成におけるIDCT処理部20と拡大縮小フィルタ22の間にセレクタ25を設け、このセレクタ25によって、セレクタ17からの補正前の16画素データとIDCT処理部20からの補正後の16画素データの何れかを選択して、後段の拡大縮小フィルタ22に出力する構成としてもよい。セレクタ25における選択にあたっては、セレクト信号入力端子26からセレクト信号を入力するようにし、選択のための条件を設定するようにしてもよいし、また、ユーザが切換えられるようにしてもよい。
図8(b)に示す構成では、セレクト信号によってセレクタ25の出力を決定しているが、図8(c)に示すように、セレクト信号に替えてDCT処理部18からのDCT係数値によって選択するようにしてもよい。この場合には、DCT処理部18からのDCT係数値を閾値比較部27に入力し、この閾値比較部27において、別途入力される閾値入力端子28からの閾値とDCT係数値(絶対値)とを画素毎に比較し、この比較結果に基づいて、セレクタ17からの補正前の画素データかIDCT処理部20からの補正後の画素データの何れかを選択するようにする。
図8(c)に示す構成では、DCT処理部18からのDCT係数値によってセレクタ25の出力を決定しているが、図8(d)に示すように、差分演算回路29によってセレクタ17からの補正前のデータとIDCT処理部20からの補正後のデータの差分を画素毎に求め、この差分値を閾値比較部27において閾値入力端子28からの閾値と比較して、この比較結果に基づいて、セレクタ17からの補正前の画素データかIDCT処理部20からの補正後の画素データの何れかを選択するようにしてもよい。この様な構成により、補正により特徴が強調されて差分の大きい画素については補正後のデータが選択され、変動の少ない画素については補正前のデータが選択されるようになり、特徴部分のみが補正された16画素データとして後段の拡大縮小フィルタ22に出力することが可能となる。
なお、図8(b)(c)(d)においては、セレクタ25はIDCT処理部20と拡大縮小フィルタ22の間に設けて、セレクタ17からの補正前の16画素データとIDCT処理部20からの補正後の16画素データの何れかを選択するように構成したが、セレクタ25を画質補正部19とIDCT処理部20との間に設け、DCT処理部18からのDCT係数値と画質補正部19からのDCT係数値に乗数を掛けたものとの何れかを選択するように構成してもよい。この場合には、セレクタ25の出力に基づいてIDCT処理部20において逆離散コサイン変換処理を行う。また、この場合の図8(d)における差分演算回路29では、DCT係数値と画質補正部19からのDCT係数値に乗数を掛けたものとの差分から判別するようにする。
前記実施例では、画素選択部30において4ラインから16画素を選択して、この16画素について処理を行うものとして説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、nライン(nは2以上の整数)からn2画素を選択して処理を行うものとしても同様の効果を得ることができるものである。
本発明によるキーストン補正用画質補正回路の構成を示したブロック図である。 図1におけるシフトレジスタ16の構成を示したブロック図である。 図1におけるセレクタ17の構成を示したブロック図である。 DCT処理部18において離散コサイン変換処理を行うことで得られる各DCT係数値を表した模式図である。 (a)は、セレクタ17で選択された16画素データ、(b)は、(a)のデータに離散コサイン変換処理を行うことで得られるDCT係数値、(c)は、(b)のDCT係数に乗数2を掛けてから逆離散コサイン変換処理を行うことで得られる16画素データをそれぞれ表した模式図である。 (a)は、有効映像範囲を表した模式図であり、(b)は、(a)の有効映像範囲に対応した出力を得るために用いる16個のデータパターンを表した模式図である。 図6(a)の有効映像範囲部分を4分の3に縮小する場合において、(a)は、本発明による補正を行った場合の出力結果、(b)は、補正を行わない場合の出力結果をそれぞれ表した模式図である。 (a)は、図1におけるセレクタ17から拡大縮小フィルタ22までの構成を簡略化したブロック図であり、(b)〜(d)は、(a)の他の実施例を表したブロック図である。
符号の説明
11…映像信号入力端子、12…フレームメモリ、13…セレクト信号入力端子、14…パラメータ入力端子、15…クロック信号入力端子、16a〜16h…シフトレジスタ、17…セレクタ、18…DCT処理部、19…画質補正部、20…IDCT処理部、21…フィルタ係数入力端子、22…拡大縮小フィルタ、23…映像データ出力端子、24…1ドット遅延回路、25…セレクタ、26…セレクト信号入力端子、27…閾値比較部、28…閾値入力端子、29…差分演算回路、30…画素選択部。

Claims (6)

  1. 入力された映像データのうちの少なくともnライン(nは2以上の整数)の中からn2画素を選択して出力する画素選択部と、n2個の画素データにそれぞれフィルタ係数を掛けた後に加算することで出力としての1画素データを得て、また、設定された拡大率又は縮小率に基づいて一定間隔毎に画素の補完又は間引きを行う拡大縮小フィルタとを具備してなるキーストン補正用画質補正回路において、前記画素選択部と拡大縮小フィルタとの間に、前記画素選択部からのn2個の画素データを用いて離散コサイン変換処理を行ってn2個のDCT係数値を求めるDCT処理部と、前記DCT係数値に対して入力された映像の特徴部分を強調する補正としての演算処理を行う画質補正部と、前記補正後のDCT係数値を用いて逆離散コサイン変換処理を行って補正後のn2個の画素データを出力するIDCT処理部とを設けたことを特徴とするキーストン補正用画質補正回路。
  2. 入力された映像データのうちの少なくとも4ライン以上の中から16画素を選択して出力する画素選択部と、16個の画素データにそれぞれフィルタ係数を掛けた後に加算することで出力としての1画素データを得て、また、設定された拡大率又は縮小率に基づいて一定間隔毎に画素の補完又は間引きを行う拡大縮小フィルタとを具備してなるキーストン補正用画質補正回路において、前記画素選択部と拡大縮小フィルタとの間に、前記画素選択部からの16個の画素データを用いて離散コサイン変換処理を行って16個のDCT係数値を求めるDCT処理部と、前記DCT係数値に対して入力された映像の特徴部分を強調する補正としての演算処理を行う画質補正部と、前記補正後のDCT係数値を用いて逆離散コサイン変換処理を行って補正後の16個の画素データを出力するIDCT処理部とを設けたことを特徴とするキーストン補正用画質補正回路。
  3. 前記画質補正部では、DCT係数値の周波数成分に乗数値として任意の値を掛けることで入力された映像の特徴部分の補正を行うことを特徴とする請求項1又は2記載のキーストン補正用画質補正回路。
  4. 前記画質補正部では、前記DCT係数値のうち周波数成分に一定値を加算又は減算することで入力された映像の特徴部分の補正を行うことを特徴とする請求項1又は2記載のキーストン補正用画質補正回路。
  5. 前記IDCT処理部の後段に、前記画素選択部からの16画素データと前記IDCT処理部からの補正後の16個の画素データとが入力されるセレクタを設け、このセレクタでは、別途入力される選択条件に基づいて何れかの入力データを選択して出力するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載のキーストン補正用画質補正回路。
  6. 前記画質補正部とIDCT処理部との間に、前記DCT処理部からのDCT係数値と前記画質補正部からの補正後のDCT係数値とが入力されるセレクタを設け、このセレクタでは、別途入力される選択条件に基づいて何れかのDCT係数値を選択して後段のIDCT処理部に出力するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載のキーストン補正用画質補正回路。
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JP2004371976A Pending JP2006180265A (ja) 2004-12-22 2004-12-22 キーストン補正用画質補正回路

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