JP2006179341A - 自発光平面表示装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 前面パネル及び背面パネルと、封止枠とを固着させるフリットガラスに起因する導電性,真空度の劣化及び熱膨張率の差に起因するクラックの発生を抑制し、信頼性の高い自発光平面表示装置を提供する。
【解決手段】 背面パネルPNL1と前面パネルPNL2との周辺部に介在させて両パネルを封着する封止枠MFLを、背面パネルPNL1と前面パネルPNL2とに接する接着面に断面が凹状となる湾曲状の窪みCUVを一体的に設けることにより、この窪みCUV内にフリットガラスFGが滞留され、フリットガラスFGの封止枠MFLの幅方向への食み出しがなくなり、リーク源となる貫通孔が生じ難くなるので、気密性が向上し、気密空間内の真空度を維持することができるので、両基板間の接着に起因する真空リークが防止され、信頼性の高い自発光平面表示装置が実現できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、真空中への電子放出を利用した画像表示装置に係り、特に、電界放出で電子を放出する電子源を有する背面パネルと、背面パネルから取り出された電子の励起で発光する複数色の蛍光体層と電子加速電極を有する前面パネルとを封止枠で封止した表示パネルを具備した自発光平面表示装置及びその製造方法に関するものである。
高輝度、高精細に優れたディスプレイデバイスとして従来からカラー陰極線管が広く用いられている。しかし、近年の情報処理装置やテレビ放送の高画質化に伴い、高輝度,高精細の特性をもつと共に軽量,省スペース化の平面型表示装置の要求が高まっている。
その典型例として液晶表示装置、プラズマ表示装置などが実用化されている。また、特に、高輝度化が可能なものとして、電子源から真空への電子放出を利用した電子放出型表示装置または電界放出型表示装置や、低消費電力を特徴とする有機ELディスプレイなど、種々の型式のパネル型表示装置の実用化も近い。なお、補助的な照明光源を必要としないプラズマ表示装置,電子放出型表示装置あるいは有機EL表示装置を自発光平面表示装置と称する。
このような自発光平面表示装置のうち、電界放出型の表示装置には、C.A.Spindtらにより発案されたコーン状の電子放出構造をもつもの、メタル−インシュレータ−メタル(MIM)型の電子放出構造をもつもの、量子論的トンネル効果による電子放出現象を利用する電子放出構造(表面伝導型電子源とも呼ばれる)をもつもの、さらにはダイアモンド膜やグラファイト膜、カーボンナノチューブに代表されるナノチューブなどが持つ電子放出現象を利用するものなどが知られている。
自発光平面表示装置の一例である電界放出型の表示装置を構成する表示パネルは、内面に電界放出型の電子源を有する第1電極(例えば、カソード電極)と制御電極である第2電極(例えば、ゲート電極、走査電極)を形成した背面パネルと、この背面パネルと対向する内面に複数色の蛍光体層と第3電極(アノード電極、陽極)とを備えた前面パネルを有している。前面パネルは、ガラスを好適とする光透過性のガラス材料で形成される。
そして、両パネルの貼り合せ内周縁には封止枠を介挿して封止し、当該背面パネルと前面パネルおよび封止枠で形成される内部を真空にして構成される。背面パネルには、ガラスまたはアルミナ等の絶縁材を好適とする背面基板の上に第1の方向に延在しこの第1の方向と交差する第2の方向に延在し第1の方向に並設されて多数の電子源をもつ複数の第1電極と、第2の方向に延在し第1の方向に並設して設けた第2電極とを有する。
電子源は、第1電極と第2電極との交差部に有し、第1電極と第2電極との間の電位差で電子源からの電子の放出量(放出のオン・オフを含む)を制御する。放出された電子は、前面パネルに有する陽極に印加される高電圧で加速され、同じく前面パネルに有する蛍光体層に射突して励起することで当該蛍光体層の発光特性に応じた色光で発色する。
また、封止枠は、背面パネルと前面パネルとの内周縁部にフリットガラスなどの接着材で固着される。背面パネルと前面パネルと封止枠とで形成されるガラス気密容器の内部の真空度は、例えば10-5〜10-7Torrである。表示面サイズが大きいものでは、背面パネルと前面パネルの間に間隙保持部材(スペーサ)を介挿して固定し、両基板間の間を所定の間隔に保持されている。
封止枠と背面パネルとの間には、背面パネルに形成された第1電極に繋がる第1電極引出端子や第2電極に繋がる第2電極引出端子が存在する。通常、封止枠はフリットガラスなどの接着剤により背面パネルおよび前面パネルに固着される。第1電極引出端子や第2電極引出端子が封止枠と背面パネルの接着部である封止領域を通して引き出されており、また、両者の間を絶縁する絶縁膜(以下、層間絶縁膜とも称する)もこの封止領域に存在しているため、この封止領域から真空のリークが発生し易い。
このような真空のリークを対策する手段の例は、下記特許文献1,特許文献2及び特許文献3に開示されている。また、カラー陰極線管においては、上記封止領域に相当するカラー陰極線管用パネルの封着端面に傷と汚れを防止する複数の凹凸面を形成する例が特許文献4に開示されている。
特開2003−109521号公報 特開平10−92381号公報 特開平7−226175号公報 特開平11−40081号公報
しかしながら、このように構成された画像表示装置は、図12(a)に上記封止領域の要部拡大断面図及びこの図12(b)にその上方から見た平面図で示すようにパネルガラス(前面パネル及び背面パネル)SUBに封止枠MFLを固着するフリットガラスFGの塗布精度が低い場合(塗布し過ぎた場合)、封止枠MFLの幅方向から食み出したフリットガラスFGの図中点Eに示す部分からクラックが入り易くなり、真空のリークを促進させ、気密性を低下させる結果、パネルガラスSUBと封止枠MFLとで構成される内部空間内(気密空間内)の真空度が劣化し、自発光平面表示装置の信頼性が損なわれるという課題があった。
また、同様に図12(a)及び図12(b)に示すように封止枠MFLの幅方向からのフリットガラスFGが食み出しにより、パネルガラスSUBの表面に形成されている図示しない上記第1電極(および第1電極引出端子),第2電極(および第2電極引出端子)及び第3の電極の電極面に付着することから、その食み出し部分を除去する際にこれらの電極などを損傷させ、導電性の低下及びこれに伴う断線などを発生させる結果、自発光平面表示装置の信頼性が損なわれるという課題があった。
また、封止枠MFLの上下両端面が平坦な場合には、フリットガラスFGの幅方向の塗布量が一定とならない例えば塗布量が少ないときには、図示したように真空シールの弱い部分WEKが生じ、パネルガラスSUBと、フリットガラスFGとの間に熱膨張率の差に起因して幅方向にクラックCRKが生じ易くなり、真空のリークを促進させ、気密性を低下させる結果、パネルガラスSUBと封止枠MFLとで構成される内部空間内(気密空間内)の真空度が劣化し、上記同様に自発光平面表示装置の信頼性が損なわれるという課題があった。
さらに、封止枠MFLは、図13に平面図で示すようにガラス材を棒状に成形し、その両端面に傾斜面を有する4本の棒ガラス片GB1,GB2,GB3,GB4を枠形状に組み合わせて各接合面JONをフリットガラスにより接合させていたので、その接合面JON間に隙間が生じ易くなり、真空リークの発生源になり易いことから、上記同様に気密空間内の真空度を劣化させ、上記同様に自発光平面表示装置の信頼性が損なわれるという課題があった。
また、枠形状に作製された多数個の封止枠MFLは、運搬する場合には、図14に要部斜視図で示すように多層にわたって積層された状態で搬送されるので、その積層体の殆どが空間部分を占めており、容積密度が小さいことから、運送コストが高価となるという課題もあった。
したがって、本発明は前述した従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、前面パネル及び背面パネルと、封止枠とを固着させる封着部材に起因する導電性,真空度の劣化及び熱膨張率の差に起因するクラックの発生を抑制し、信頼性の高い表示パネルを具備した自発光平面表示装置を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明による自発光平面表示装置は、背面パネルと前面パネルとの周辺部に介在させて両パネルを封止する封止枠を、当該背面パネルと前面パネルとに接する接着面に断面が凹状となる窪みを一体的に設けることにより、この窪み内に封着部材が滞留され易くなり、パネルガラス面に食み出し難くなるので、上記背景技術の課題を解決することができる。
本発明による他の自発光平面表示装置は、上記構成において、好ましくは、封止枠は、酸化珪素を主成分とし、La、Sc、Y、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luより選ばれた少なくとも一種の希土類酸化物を1〜20重量%含有したガラス材(以下、ナノガラス材と称する)により形成することにより、上記窪みが容易に形成されるので、上記背景技術の課題を解決することができる。
本発明によるさらに他の自発光平面表示装置は、上記構成において、好ましくは、封止枠の四隅の角部に曲率半径を0.1μm以下の湾曲部を設けることにより、各封止枠片の接合面が気密接合されるので、上記背景技術の課題を解決することができる。
なお、本発明は、前述した各構成及び後述する実施の形態に記載される構成に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱することなく、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
本発明による自発光平面表示装置によれば、封止枠の背面パネルと前面パネルとに接する接着面に断面が凹状となる窪みを一体的に設けたことにより、封着部材がこの窪み内に塗布量に依存することなく、確実に滞留されて封止枠の幅方向に食み出し難い高真空封止構造となるので、封着部材に起因する導電性,真空度の劣化及び熱膨張率の差に起因するクラックの発生などが抑制され、信頼性の高い表示パネルを具備した自発光平面表示装置が得られるという極めて優れた効果を有する。
また、本発明による自発光平面表示装置によれば、封止枠をナノガラス材の成形体により構成することにより、窪みを有する封止枠が容易に且つ高精度で作製することができるので、信頼性の高い自発光平面表示装置が生産性良く、しかも安価で得られるという極めて優れた効果を有する。
また、本発明による自発光平面表示装置によれば、封止枠の四隅の角部に曲率半径を0.1μm以下の湾曲部を設けることにより、各封止枠片の接合面に封着部材の膨らみが生じることなく、気密接合されるので、信頼性の高い表示パネルを具備した自発光平面表示装置が得られるという極めて優れた効果を有する。
また、本発明による自発光平面表示装置の製造方法によれば、封止枠は、背面パネルと前面パネルとに接する接着面に断面が凹状となる窪みを一体的に形成し、この窪み内に封着部材を塗布した後に背面パネルと前面パネルとの間に介挿させ、当該封着部材を介して気密封着させることにより、封着部材がこの窪み内に塗布量に依存することなく、確実に滞留されて、封止枠の幅方向に食み出し難い高真空封止構造が容易に作製できるので、信頼性の高い表示パネルが得られるという極めて優れた効果を有する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。まず、本発明の実施例1を図1及び図2を用いて説明する。
図1は、本発明の自発光平面表示装置を構成する表示パネルの実施例1を説明する背面パネルの内面構成を説明する平面図である。また、図2(a)は図1のA−A’線に沿った部分断面図、図2(b)は図1のB−B’線に沿った部分断面図、図2(c)は図1のC−C’線に沿った部分断面図である。なお、図1の平面図では、前面パネルについて、その基板(前面基板)SUB2の外形の位置を示す破線で表してある。
図1及び図2において、背面パネルと前面パネルとは、両者の外周内縁部に当該背面パネルと前面パネルとに接する接着面に後述する断面が凹部となる窪みCUVが一体的に形成された封止枠MFLが介在され、この窪みCUV内に封着部材としてフリットガラスFGが介在されて両パネルが気密封着されている。なお、封止枠MFLでの封止領域を符号SLで示してある。
また、背面パネルには、背面基板SUB1の上に第1電極CLと第2電極GLが形成されている。図2において、第1電極CLの端部には第1電極引出端子CLTが形成され、第2電極GLの端部には第2電極引出端子GLTが形成されている。以下の実施例では、第1電極CLをカソード電極CLとし、第1電極引出端子CLTをカソード電極引出端子CLTとし、第2電極GLをゲート電極とし、第2電極引出端子GLTをゲート電極引出端子GLTとしてそれぞれ説明する。
カソード電極CLは、ストライプ状電極であり、背面基板SUB1上の第1の方向(図の縦方向)に延在して第1の方向と交差する第2の方向(図の横方向)に多数並設されている。このカソード電極CLの上を覆って絶縁膜(層間絶縁膜)INSが形成されている。この絶縁膜INS上で上記第2の方向に延在して上記第1の方向に多数のゲート電極GLが並設されている。ゲート電極GLもストライプ状電極である。カソード電極CLの端部にはカソード電極引出端子CLTが形成されている。
図1には、このカソード電極引出端子CLTがカソード電極CLの両端に設けられる構造として示されているが、何れか一端のみに形成してもよい。同様に、ゲート電極GLの端部にはゲート電極引出端子GLTが形成されている。このゲート電極引出端子GLTがゲート電極GLの両端に設けられるものとして示されているが、何れか一端のみに形成してもよい。
封止領域SLの内側は、表示領域であり、この表示領域内のカソード電極CLとゲート電極GLの各交差部には電子源が配置される。電子源は、例えば、後述するような構成を有するMIM電子源である。そして、この電子源は、ゲート電極引出端子GLTから順次入力する垂直走査信号で選択されたゲート電極GLと交差するカソード電極CLに対してカソード電極引出端子CLTから供給される画像データに応じた電子量を放出する。
上記表示領域におけるカソード電極CLとゲート電極GLとの層構造を図2(a)に示す。なお、図2(a)も模式図であり、電子源は図示を省略してある。カソード電極CLは背面基板SUB1の上に形成され、その上を覆って例えば窒化シリコン(SiN)からなる層間絶縁膜INSが形成されている。また、層間絶縁膜INSの上にはゲート電極GLが形成されている。ゲート電極GLの端部はゲート電極引出端子GLTとなって封止領域SLの外側に引き出されている。
層間絶縁膜INSは、図2(b)に示すように封止領域SLよりも内側まで形成され、封止枠MFLを接着するフリットガラスFGと接触しないようにしている。実施例1では、封着部材FGとして酸化鉛(PbO)を含むフリットガラスを用いた。図2(c)に示すように背面パネルを構成する背面基板SUB1と封止枠MFLとの間にはゲート電極引出端子GLTとフリットガラスFGとが介在することになる。
また、図2(a)及び図2(b)に示すように背面パネルと対向する前面パネルを構成する前面基板SUB2の内面上には、背面基板SUB1上に形成された電子源と対向する部位に蛍光体層PHと、この蛍光体層PH上に第3電極として陽極電極ADとが積層されて形成され、さらに前面基板SUB2の内面に形成された各蛍光体層PHの相互間には蛍光体層PHの発光色を区画するブラックマトリクス膜BMが形成されている。そして、上記電子源から放射される電子を加速して対応する蛍光体層PHに射突させる。これにより、当該蛍光体層PHが所定の色光で発光し、所定の色のカラー画像を形成する。
また、図2(b)に示すように背面パネル構成する背面基板SUB1と前面パネルを構成する前面基板SUB2との両者の外周内縁部には、背面基板SUB1と前面基板SUB2とに接する接着面に断面が凹状となる湾曲状の窪みCUVが一体的に形成された封止枠MFLが両窪みCUV内にフリットガラスFGが介在されて両パネル間が気密封着されている。
図3は、図2に示す封止枠MFLの詳細な構造を説明する拡大図であり、図3(a)は平面図、図3(b)は図3(a)のA−A‘線に沿った要部拡大断面図である。図3(a)において、封止枠MFLは、ガラス強度が強化された例えばナノガラス材をリードロー法により棒状に成形して作製された4本の封止枠片MFL1,MFL2,MFL3,MFL4を枠形状に組み合わせ、各封止枠の両端部の所定接合面が接合用フリットガラスFG´により接合されて形成されている。
また、この封止枠MFLには、図3(b)に示すようにその四隅の各角部に曲率半径Rが0.1mm以下の曲面を有する湾曲面BEDが一体的に形成されている。これによって図3(b)に示すように封止枠片MFL4とこの封止枠片MFL4と組み合わせて隣接する封止枠片MFL3との接合面に図中、B部及びC部に示すように断面が略三角形状のフリットガラス溜めが形成され、このフリットガラス溜めの内部に接合用フリットガラスFG´が滞留されるので、この接合用フリットガラスFG´の上下方向の盛り上がりによる膨らみが生じることなく、各封止枠片MFL1〜MFL4が略平坦状となって強固に接合される。これによって多数個の封止枠MFLの積層及び各種の組み合わせ積層が可能となるので、容積密度が大きくなり、大量の搬送が可能となるので、輸送コストが安価となる。
また、この封止枠MFLには、図4に拡大断面図で示すように背面パネル及び前面パネルとに接する接着面には、断面が凹状となる湾曲状の窪みCUVが一体的に形成されているが、その窪みCUVの深さhは、封止枠MFLの高さtを約3mmとし、幅をb=6mmとしたとき、約1.0mmの深さで形成され、この窪みCUV内に接合用フリットガラスFG´が塗布されて滞留する構造となっている。
このような構成によれば、封止枠MFLの上下両端面に封着される背面基板SUB1と前面基板SUB2との間を封着する封着用フリットガラスFG内には、リーク源となる貫通孔が生じ難くなるので、気密性が向上し、気密空間内の真空度を維持することができるので、両基板間の接着に起因する真空リークが防止される。したがって、封止領域における真空リークが低減し、信頼性の高い自発光平面表示装置が実現できる。
このように構成された封止枠MFLは、背面パネルと前面パネルとに接触する接着面に湾曲状の窪みCUVを一体的に形成したことにより、図5(a)に要部拡大断面図及び図5(b)にその上方から見た平面図に示すようにこの湾曲状の窪みCUVの内部のみにフリットガラスFGがディスペンサー法または印刷法などにより、その塗布量の精度に依存されることなく、所定の幅の封止領域SL内に容易に塗布され、封止枠MFLの両サイド(内部及び外部)への食み出しがなくなる。
また、封止枠MFLの上下両端面に湾曲状の窪みCUTを形成したことにより、パネルガラス面に対してこの窪みCUT内に塗布されたフリットガラスFGが窪みCUVの両サイドに形成される側壁により、食み出しが阻止され、窪みCUVの内部及び外部へ食み出し難くなり、内部においては、フリットガラスFGから発生するガスなどが進入し難くなる。また、外部においては、背面パネルの表面に形成されている前述したカソード電極CL(およびカソード電極引出端子CLT),ゲート電極GL(およびゲート電極引出端子GLT)及び陽極電極の電極面に付着することがなくなる。したがって、その食み出し部分を除去作業が不要となるので、これらの電極などを損傷,導電性の低下及びこれに伴う断線などの発生を防止することができる。
なお、本実施例では、封止枠MFLは、各辺毎に四分割して形成された各封止枠片MFL1,MFL2,MFL3,MFL4を組み合わせて形成した場合について説明したが、一体的に枠状に成形して形成しても良い。また、この湾曲面BEDは、ナノガラス材を棒状に成形して封止枠MFLを形成する金型の内部に湾曲面BEDに対応する部分に湾曲面を設けることにより容易に形成することができる。
また、本実施例では、封止枠MFLの上下両端面に図4に示すように幅b=6mmに固定し、高さtが3mmとし、深さhが約1mmの窪みCUVを一体的に形成した場合について説明したが、この深さhの値を変化させて形成した封止枠MFLを用いて17インチパネルを真空封止し、気密試験を行った。各サンプル数n=2とし、深さhが0.5mm〜2.0mmの範囲に対応した気密性を評価した結果を下記表1に示す。
Figure 2006179341
表1から明らかなように深さhが約1mmを超えるサンプルでは、真空リークが生じたが、深さhが約1mm未満のサンプルにおいては、真空リークが全く生じなかった。また、リーク性に関しては、フリットガラスの材料に依存することなく、Pb系フリットガラスまたはV系フリットガラスの何れにおいても真空リークが全く生じないことが確認できた。したがって、封止枠MFLの上下両端面に形成される湾曲状の窪みCUVの深さhは、0.5mm〜l.0mmの範囲が極めて好適であった。
また、本実施例では、封止枠MFLの四隅の角部に図3(b)に示すように曲率半径Rが0.1mm以下の曲面を有する湾曲面BEDを一体的に設けた場合について説明したが、この曲率半径Rの値を変化させて形成した封止枠MFLを用いて17インチパネルを真空封止し、気密試験を行った。各サンプル数n=3とし、封止枠MFLの四隅の角部に形成した曲率半径Rが1mm〜0.05mmの範囲に対応した気密性を評価した。この結果を下記表2に示す。
Figure 2006179341
表2から明らかなように角部の曲率半径Rが約0.4mmを超えるのサンプルでは、真空リークが生じたが、曲率半径Rが約0.2mm未満のサンプルにおいては、真空リークが全く生じなかった。また、リーク性に関しては、接合するフリットガラスの材料に依存されることなく、上記同様にPb系フリットガラスまたはV系フリットガラスの何れにおいても真空リークが全く生じないことが確認できた。したがって、封止枠MFLの四隅の角部に形成される湾曲面BEDは、曲率半径Rが0.05mm〜0.2mmの範囲が極めて好適であった。
なお、上述した上下両端面に湾曲状の窪みCUTを有し、且つ四隅の角部に湾曲面BEDを一体的に有する封止枠MFLは、ナノガラス材を用いてガラスリフロー装置によるリードロー法により容易に且つ安価にしかも軽量に作製できる。
また、上述した実施例では、封止枠MFLは、その上下両端面に湾曲状の窪みCUV及び湾曲面BEDを一体的に形成し、背面パネル及び前面パネルに接着させる際にこの窪みCUV内にディスペンサー法または印刷法によりフリットガラスFGを塗布した後に接合する場合について説明したが、図6に要部拡大断面図で示すように封止枠MFLの外周面に溶融したフリットガラスFGを浸漬法などにより付着させ、加熱させて仮乾燥させて付着させた封止枠構造体として形成し、これを用いても上記同様の効果が得られた。
また、上述した実施例では、封止枠MFLの両端面に形成した断面が凹状の窪みCUVの深さが滑らかな湾曲状に形成されている場合について説明したが、本発明では、この形状に限定されるものではなく、図7(a)に要部拡大断面図で示すように断面が三角形状となる窪みCUVTを形成して封止枠MFLを構成しても良く、また、図7(b)に要部拡大断面図で示すように断面が底面に平坦面を有する窪みCUVTを形成して封止枠MFLを構成しても良い。さらには、これらの断面形状の混成構造または深さ及び形状に限定されることなく、各種の窪みCUVT,CUVFにおいてもその内部に大容積のフリットガラス溜めが形成され、大量のフリットガラスが滞留できるので、気密性が更に向上し、真空リークの発生を確実に回避できる。
また、上記実施例では、背面基板と前面基板との間に両基板対向間を所定の間隔を保持させる間隔保持部材(隔壁またはスペーサとも称する)を設けていないパネル構造で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、両基板対向間に間隔保持部材(スペーサ)を設けたパネル構造に適用しても前述と全く同様の効果が得られることは言うまでもない。
次に、本発明による自発光平面表示装置の製造方法について説明する。
図8は、本発明による自発光平面表示装置の製造方法を説明する工程図であり、前述した図1乃至図7と同一部分には同一参照符号を付してある。
図8において、前面基板SUB2には、ブラックマトリクス膜BMと、蛍光体層PHと、陽極電極ADとからなる蛍光面を形成した後、この蛍光面上にフィルミング膜及びメタルバック膜を形成して前面基板組立体SUB2´とする。
一方、背面基板SUB1側には、先ず一方向、例えばx方向に延在し、この一方向に交差する他の方向、例えばy方向に並設された複数本のカソード電極CL及びカソード電極引出端子CLTを形成した後、層間絶縁膜INSを形成し、さらにこの層間絶縁膜INS上にゲート電極GL及びゲート電極引出端子GLTを形成した後、複数のカソード電極CL上に電子源を形成して背面基板組立体SUB1´とする。
他方、封止枠MFLは後述する別工程で形成する。
すなわち、例えばナノガラス材をガラスリフロー装置を用いたリードロー法により四隅の角部に湾曲面BED及び対向面に断面が凹状となる湾曲状の窪みCUVを一体的に形成した封止枠片を成形する。次にこの封止枠片を所定の寸法に切断して各封止枠片MFL1,MFL2,MFL3,MFL4を形成する。
このようにして形成された各封止枠片MFL1,MFL2,MFL3,MFL4を各所定接合面に接合用フリットガラスFG´と所定のバインダーとを混練させたガラスペーストを塗布して治具内に所定の配列で組み合わせてセットし、加圧しながら、例えば接合温度約480℃で約10分間加熱焼成して上記バインダーを消失させて封止枠MFLを形成する。
次に、この封止枠MFLの上下両端面に形成された湾曲状の窪みCUB内のそれぞれに例えば軟化温度が約390℃で封着温度が約430℃の温度特性を有する封着用フリットガラスFGと所定のバインダーとを混練させたガラスペーストをディスペンサー法または印刷法により塗布し、これを上記バインダーを消失させる程度の温度の約150℃にて仮焼成して窪みCUB内にフリットガラスFGを仮接着固定させた支持枠組立体MFL´とする。
次に、前面基板組立体SUB2´と、背面基板組立体SUB1´と、封止枠組立体MFL´との三者を重ね合わせてパネル仮組立体PNL´とし、このパネル仮組立体PNL´を加圧しながら、上記接合用フリットガラスFG´の軟化温度より低い例えば約430℃で約10分間加熱して背面基板SUB1及び前面基板SUB2と、封止枠MFLとを封着用フリットガラスFGにより気密封着する。
次に、図示しない排気管を介して背面基板SUB1と前面基板SUB2と封止枠MFLとで囲まれた表示領域となる気密空間を排気ベーキングする。この排気ベーキングは、パネル仮組立体PNL´を真空炉内に収容し、最高温度が上記フリットガラスFG´,FGの軟化温度よりも低い例えば約380℃で数時間行う。なお、排気管を有しないパネル構造では、この排気ベーキング工程を上記気密封着と同時に行うことも可能である。その後、排気管を備えた構造では、空間内部を約1μPaまで排気完了後、この排気管をチップオフし、さらにエージング等の所定処理を経て自発光平面表示装置を製造する。
このような製造方法によれば、四隅の角部に湾曲面BED及び上下両端面に湾曲状となる窪みCUVを一体的に形成した封止枠MFLを用いた気密封着及びその後の加熱工程では、フリットガラスFG´,FGの軟化温度より低温度で処理が行われることにより、各封止枠片相互間及び封止枠MFLと、背面基板SUB1,前面基板SUB2との間を気密接合する封着用フリットガラスFGの溶融及び軟化などは全く発現せず、封止枠片相互間及び封止枠MFLと、背面基板SUB1,前面基板SUB2との相互間は強固に気密接合されて変位及び封止領域での真空リークの発生は完全に回避でき、したがって、封止枠MFLとしての機能を十分に発揮できる。
図9は、本発明による自発光平面表示装置の全体構造の一例を説明する一部破断して示す斜視図である。また、図10は、図9のA−A’線に沿って切断した断面図である。背面パネルを構成する背面基板SUB1の内面にはカソード電極CLとゲート電極GLを有し、カソード電極CLとゲート電極GLの交差部分に電子源が形成されている。カソード電極CLの端部にはカソード電極引出線CLTが形成され、ゲート電極GLの端部にはゲート電極引出線GLTが形成されている。
前面パネルを構成する前面基板SUB2の内面には陽極ADと蛍光体層PHが形成されている。背面パネルPNL1を構成する背面基板SUB1と前面パネルPNL2を構成する前面基板SUB2とは、その周縁部に封止枠MFLを介在させて貼り合わされる。なお、この貼り合わせた間隙を所定値に保持するため、背面パネルSUB1と前面パネルPNL2の間にガラス板を好適とする間隔保持部材(隔壁、スペーサ)が植立されるが、図9及び図10では図示を省略してある。
なお、背面パネルPNL1と前面パネルPNL2および封止枠MFLで密封された内部空間は、背面パネルPNL1の一部に設けた排気管EXCから排気して所定の真空状態に保持される。
図11は、本発明の構成を適用した自発光平面表示装置の等価回路例の説明図である。図11中に破線で示した領域は表示領域ARであり、この表示領域ARにn本のカソード電極CLとm本のゲート電極GLが互いに交差して配置されてn×mのマトリクスが形成されている。マトリクスの各交差部は副画素を構成し、図中の3つの単位画素(または副画素)"R","G","B"の1グループでカラー1画素を構成する。なお、電子源の構成は図示を省いた。カソード電極CLは、カソード電極引出端子CLTで画像信号駆動回路DDRに接続され、ゲート電極GLはゲート電極引出端子GLTで走査信号駆動回路SDRに接続されている。画像信号駆動回路DDRには外部信号源から画像信号NSが入力され、走査信号駆動回路SDRには同様に走査信号SSが入力される。
これにより、順次選択されるゲート電極GLに交差するカソード電極CLに画像信号を供給することで、二次元のフルカラー画像を表示することができる。本構成例の表示パネルを用いることにより、比較的低電圧で高効率の自発光平面表示装置が実現される。
なお、前述した実施例では、電子源にMIM型を用いた構造を例として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、前述した各種の電子源を用いた自発光型FPDに適用しても前述と全く同様の効果が得られることは勿論である。
本発明による自発光平面表示装置の実施例1の構成を説明する模式平面図である。 図1の自発光平面表示装置の構成を示す部分拡大断面図であり、図2(a)は図1のA−A’線に沿った部分断面図、図2(b)は図1のB−B’線に沿った部分断面図、図2(c)は図1のC−C’線に沿った部分断面図である。 図2に示す封止枠の詳細な構造を示す要部拡大図であり、図3(a)は封止枠の平面図、図3(b)は図3(a)のA−A‘線に沿った拡大断面図である。 本発明に係わる封止枠の構成を説明する断面図である。 本発明に係わる封止枠の封着構造を説明する模式図である。 本発明に係わる封止枠の他の実施例による構成を説明する要部拡大断面図である。 本発明に係わる封止枠の形状の他の構成を示す要部拡大断面図である。 本発明の自発光平面表示装置の製造方法を説明する工程図である。 本発明による自発光平面表示装置の全体構造の一例を説明する一部破断斜視図である。 図9のA−A’線に沿って切断した断面図である。 本発明の構成を適用した画像表示装置の等価回路例の説明図である。 従来の封止枠の封着構造を説明する模式図である。 従来の封止枠の組立構造を説明する要部平面図である。 従来の封止枠の運送状態を説明する要部斜視図である。
符号の説明
PNL1・・・背面パネル、PNL2・・・前面パネル、SUB1・・・背面基板、SUB2・・・前面基板、CL・・・カソード電極、CLT・・・カソード電極引出端子、GL・・・ゲート電極、GLT・・・ゲート電極引出端子、PH・・・蛍光体層、AD・・・陽極、INS・・・絶縁膜(層間絶縁膜)、MFL・・・封止枠、MFL1・・・封止枠片、MFL2・・・封止枠片、MFL3・・・封止枠片、MFL4・・・封止枠片、BED・・・湾曲部、CUV・・・窪み、CUVT・・・窪み、CUV・・・窪み、FG´・・・接合用フリットガラス、FG・・・封着用フリットガラス。

Claims (14)

  1. 第1の方向に延在して第1の方向と交差する第2の方向に並設された多数の第1電極と、前記第1電極を覆って形成された絶縁膜と、前記絶縁膜上で前記第2の方向に延在して前記第1の方向に並設された多数の第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との交差部に設けられた電子源を有する多数の画素とを備えた表示領域を背面基板上に形成した背面パネルと、
    前記背面パネルの前記表示領域に有する前記電子源から取り出される電子の励起で発光する複数色の蛍光体層と第3電極とを前面基板に形成した前面パネルと、
    前記背面パネルと前記前面パネルとの周辺部に封着部材を介在させて両パネルを気密封止する封止枠と、
    を備え、
    前記封止枠は、前記背面パネルと前記前面パネルとに接する接着面に断面が凹状となる窪みを一体的に設けたことを特徴とする自発光平面表示装置。
  2. 前記封止枠は、酸化珪素を主成分とし、La、Sc、Y、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luより選ばれた少なくとも一種の希土類酸化物を1〜20重量%含有したガラス材からなることを特徴とする請求項1に記載の自発光平面表示装置。
  3. 前記封止枠は、四隅の角部に曲率半径が0.1μm以下に設定された湾曲部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自発光平面表示装置。
  4. 前記封止枠は、複数の封止枠片により構成され、且つ当該封止枠片相互は接合部材を介して気密接合されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の自発光平面表示装置。
  5. 前記封着部材は、Pb系フリットガラス及びV系フリットガラスの群から選ばれた何れか一つを主成分とすることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の自発光平面表示装置。
  6. 前記接合部材は、Pb系降フリットガラス及びV系フリットガラスの群から選ばれた何れか一つを主成分とすることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の自発光平面表示装置。
  7. 前記接合部材は、前記封着部材より軟化温度が高いことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の自発光平面表示装置。
  8. 第1の方向に延在して第1の方向と交差する第2の方向に並設された多数の第1電極と、前記第1電極を覆って形成された絶縁膜と、前記絶縁膜上で前記第2の方向に延在して前記第1の方向に並設された多数の第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との交差部に設けられた電子源を有する多数の画素とを備えた表示領域を背面基板上に形成した背面パネルと、
    前記背面パネルの前記表示領域に有する前記電子源から取り出される電子の励起で発光する複数色の蛍光体層と第3電極とを前面基板に形成した前面パネルと、
    前記背面パネルと前記前面パネルとの周辺部に封着部材を介在させて両パネルを気密封止する封止枠と、
    を備えた自発光平面表示装置の製造方法において、
    前記封止枠は、前記背面パネルと前記前面パネルとに接する接着面に断面が凹状となる窪みを一体的に形成し、前記窪み内に封着部材を塗布した後、前記背面パネルと前記前面パネルとの間に介挿させ、前記封着部材を介して気密封着することを特徴とする自発光平面表示装置の製造方法。
  9. 前記封止枠は、酸化珪素を主成分とし、La、Sc、Y、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luより選ばれた少なくとも一種の希土類酸化物を1〜20重量%含有したガラス材からなることを特徴とする請求項8に記載の自発光平面表示装置の製造方法。
  10. 前記封止枠は、四隅の角部に曲率半径が0.1μm以下に設定された湾曲部を有することを特徴とする請求項8または請求項9に記載の自発光平面表示装置の製造方法。
  11. 前記封止枠は、複数の封止枠片により構成され、且つ当該封止枠相互は接合部材を介して気密接合することを特徴とする請求項8乃至請求項10の何れかに記載の自発光平面表示装置の製造方法。
  12. 前記封着部材は、Pb系フリットガラス及びV系フリットガラスの群から選ばれた何れか一つを主成分とするフリットガラスを用いることを特徴とする請求項8乃至請求項11の何れかに記載の自発光平面表示装置の製造方法。
  13. 前記接合部材は、Pb系フリットガラス及びV系フリットガラスの群から選ばれた何れか一つを主成分とするフリットガラスを用いることを特徴とする請求項8乃至請求項12の何れかに記載の自発光平面表示装置の製造方法。
  14. 前記接合部材は、前記封着部材より軟化温度が高いことを特徴とする請求項12または請求項13の何れかに記載の自発光平面表示装置の製造方法。


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