本願発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
以下、本願発明の好ましい実施の形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
本発明に係るメディアコンテンツ生成方法を概略すると以下のとおりである。
先ず、統合されたメディアコンテンツデザインモジュールのインターフェースを表示する。このメディアコンテンツデザインモジュールは、静止画像に基づいてアニメーション画像を生成するアニメーションモジュールと、生成されたアニメーション画像に基づいてモーションメニューを生成するモーションメニューモジュールとを含むものである。
次に、画像データを取り込む。そして、アニメーションモジュールが、取り込んだ画像データに基づいてアニメーション画像を生成する。さらに、モーションメニューモジュールが、この生成されたアニメーション画像に基づいて、所定のメディアフォーマットに対応したメディアコンテンツからなるモーションメニューを生成する。このモーションメニューは、生成されたアニメーション画像を表示するためのレイヤーを有している。
さらに、本発明はその一実施例として、別なメディアコンテンツ生成方法を提供する。この方法では先ず、静止画像を取り込む。続いて、アニメーション画像を生成し、取り込まれた静止画像の第1の部分画像から始まるような少なくとも1つの画像エフェクトを施すことで、モーションをシミュレートする。さらに、静止画像の第2の部分画像を背景に含む、所定のメディアフォーマットに対応した第1のメニューを生成する。
この第2の部分画像は、第1の部分画像に類似するものであるため、第2の部分画像とアニメーション画像とを連続表示することによって、第2の部分画像から始まるような少なくとも1つの画像エフェクトのモーションがシミュレートされることとなる。また、第1のメニューには選択項目(alternative)が含まれている。さらに、第1のメニューが表示された後に選択項目が選択されたことを受けて、アニメーション画像が表示されるように定義する。
本発明のメディアコンテンツ生成方法は、例えばメモリまたは記憶装置などの記録メディアに格納されたコンピュータプログラムにより実行され得る。かかるコンピュータプログラムは、コンピュータにロードされて、本発明のメディアコンテンツ生成方法を実行するようコンピュータに命令する。
さらに、本発明はその一実施例として、アニメーションモジュールおよびメニューモジュールを含んでなる、メディアコンテンツをオーサリングするための統合システムを提供する。このうち、アニメーションモジュールは、画像データを取り込んで、この画像データに基づきアニメーション画像を生成するものである。メニューモジュールは、生成されたアニメーション画像に基づいて、所定のメディアフォーマットに対応したメディアコンテンツからなるモーションメニューを生成するものである。このモーションメニューは、生成されたアニメーション画像を表示するためのレイヤーを備えている。
さらにまた、本発明はその一実施例として、アニメーションモジュール、メニューモジュールおよび組織モジュールを含んでなる、メディアコンテンツをオーサリングするための統合システムを提供する。
このうち、アニメーションモジュールは、静止画像データを取り込んで、この静止画像の第1の部分画像から始まるような少なくとも1つの画像エフェクトを実現するアニメーション画像を生成する。メニューモジュールは、静止画像の第2の部分画像を背景に含む、所定のメディアフォーマットに対応した第1のメニューを生成する。この第2の部分画像は第1の部分画像に類似するものであるため、第2の部分画像とアニメーション画像とを連続表示することにより、第2の部分画像から始まるような少なくとも1つの画像エフェクトのモーションがシミュレートされることとなる。また、第1のメニューには選択項目が含まれている。組織モジュールは、第1のメニューが表示された後に選択項目が選択されたことを受けてアニメーション画像が表示されるように定義する。
以下の詳細な説明および例を添付の図面を参照にしながら読めば、本発明がより完全に理解されることとなろう。
本発明に係るメディアコンテンツ生成方法およびシステムは、静止またはパノラマ画像を用いたモーションメニューのオーサリングプロセスを改善し、かつ、このプロセスによって作成されたビデオの操作性を向上させるものである。
ここでは、メディアコンテンツ生成方法の例として、ディスクコンテンツ生成方法およびモーションメニュー生成方法を挙げ、メディアコンテンツ生成システムの例として、統合システム(integrated system)およびモーションメニュー生成システムを挙げる。以下の各実施形態における諸特徴は、組み合わせられること、修正が加えられること、および/または取り除かれることにより、また違った実施例を成すことができる。
[実施例1]
図1に示すのは、本発明の実施例1におけるコンピューティングデバイス10のブロック図である。
このコンピューティングデバイス10は、データを処理する処理ユニット1、データを保存するメモリ4、ユーザインターフェースを表示するディスプレイ5、およびデータの入力と出力を行う入力/出力ユニット6から構成されている。このコンピューティングデバイス10は、後述する実施例2および実施例3においても使用される。
メモリ4には、ディスクコンテンツをオーサリングする統合システム(integrated system)9が実装されている。この統合システム9は、コンピュータアプリケーションによって実行され得るものである。統合システム9は、アニメーションモジュール91、メニューモジュール92および組織モジュール93から構成される。アニメーションモジュール91はビデオクリップを生成するものであり、メニューモジュール92はメニューを生成ものである。
なお、この統合システム9には、様々なアニメーション画像を生成するための別のモジュール、例えば、図15のアニメーションモジュール922が含まれていてもよい点に注目すべきである。組織モジュール93については、実施例2において詳しく後述する。
図2に示すのは、本発明の実施例1によるディスクコンテンツ生成方法のフローチャートである。このディスクコンテンツ生成方法は、コンピューティングデバイス10にて実行され得るものであって、次のように行われる。
先ず、ディスクコンテンツ生成のための統合システム9のインターフェース7をディスプレイ5に表示する(ステップS2)。
コンピューティングデバイス10が本発明の実施例1によるディスクコンテンツ生成方法を実行すると、処理ユニット1は、少なくとも1つの画像を含む画像データを取得する(ステップS4)。この画像データは、入力/出力ユニット6を介して、任意の外部装置からインポートする、またはメモリ4から取り込むことによって得られたものとすることができる。
上記の取得された画像データは、デジタルカメラ、スキャナもしくはパノラマ式スチールカメラによって撮像された静止画像、またはメモリに保存された画像であり得る。あるいは、上記の取得された画像データは、ビデオクリップを含んでいてもよい。例として、上記の取得された画像データは、デジタルビデオカムコーダにより記録された、野外で移動する物体の画像などであり得る。
処理ユニット1は、アニメーションモジュール91の指示を受けると、上記の取得された画像データに基づいてビデオクリップを生成する(ステップS6)。ステップ4において取得したのが単一の画像である場合には、処理ユニット1は、例えば、上記の取得された静止画像に画像エフェクトを施し、その結果できた画像を保存することにより、ビデオクリップを生成することができる。
例として、画像全景から所定の一部分へと近寄っていくようなズームインエフェクトを静止画像に施すと、フルモーションビデオがシミュレートされることになる。一方、これとは逆の処理を行えば、ズームアウトエフェクトが実現される。
また、静止画像の第1の部分から始まって第2の部分に至るようなパンエフェクトを静止画像に施すと、フルモーションビデオがシミュレートされ得る。このような、視点を静止画像における第1の部分から第2の部分へと移動させる動き(process)が、モーションをシミュレートするのである。
さらに、より多くの画像エフェクトを一枚の静止画像に施せば、より多種多様なフルモーションビデオのシミュレートが実現されることとなる。例えば、一枚の静止画像にバブルエフェクトおよびパンエフェクトを同時に加えることも可能である。また別な例として、一枚の静止画像にパンエフェクトおよびズームエフェクトを同時に加えてもよい。
処理ユニット1は、パノラマ画像を取得した場合には、このパノラマ画像にかけられたパノラマエフェクトの動き(progress)を記録することで、モーションをシミュレートするようなビデオを生成する。このパノラマエフェクトは、少なくともパンエフェクトおよびワープエフェクトからなるものである。
ステップS4において、移動する物体のビデオクリップを取得した場合には、処理ユニット1は、この移動する物体の動きを追尾するようにパンエフェクトおよびズームエフェクトを施し、その結果できたものを保存して、また別なビデオクリップとして生成することができる。なお、本発明においては、上記の取得したビデオクリップにおける動きが緩慢な動きである方が好ましい。
上述以外にも、本発明には、例えば、取得した複数枚の静止画像によりスライドショービデオクリップを作成するなど、その他のビデオ生成プロセスも含まれ得る。
続いて、メニューモジュール92の指令を受けて、処理ユニット1は、上記の生成されたビデオクリップに基づき、所定のディスクフォーマットに対応したモーションメニューを生成する(ステップS8)。具体的に言えば、モーションメニューが、生成されたビデオクリップを表示するための層を含むことになるのである。例えば、この層は、モーションメニューの背景を含んでいる。ディスクドライブによってこのモーションメニューが再生される際には、この層にビデオクリップが表示される。なお、上記のディスクフォーマットは、例えば、デジタル多用途ディスク(DVD)またはDVDビデオである。
[実施例2]
実施例2では、静止画像からメニューおよびビデオを生成することについて、より詳細に説明する。
図3に示すのは、本発明の実施例2によるディスクコンテンツ生成方法のフローチャートである。この方法は次のように行われる。
先ず、実施例1において説明した統合システムを準備してから、そのインターフェース7をディスプレイ5に表示する(ステップS10)。そして、処理ユニット1が静止画像60(図5参照)を取り込む(ステップS12)。
続いて、処理ユニット1は、静止画像のタイプ、例えば、普通の静止画像またはパノラマ画像であるか否かを判断してから(ステップS14)、判断したタイプに基づいてディスクコンテンツをオーサリングするためのインターフェースを表示させる。この実施例において、ディスクコンテンツの生成に関する各種設定パラメータは、ユーザの選択により調整できるようにするのが好ましい。さらに、処理ユニット1は、ディスクコンテンツ生成に関する各種設定パラメータ調整のための設定オプションを提供すべく、これをディスプレイ5に表示させて、ユーザーにディスクコンテンツの選択および設定を行わせるようにする(ステップS16)。
上記の設定オプションには、ディスクコンテンツの組織パターンが複数含まれる。また、静止画像がパノラマ画像である場合には、異なるパターンが表示されるようにしてもよい。
図4に示すのは、本発明のこの実施例によるインターフェースが提供する幾つかの組織パターンを示す概略図である。
ディスクコンテンツを組織するのに用いられるこれら組織パターンPがディスプレイ5に表示されることによって、ユーザは選択が行えるようになる。各組織パターンPには、1つのラベルL、複数のフレームFおよびトランジション要素Eが含まれる。フレームFとトランジション要素Eとは、これから生成されるべきメニューとビデオクリップとをそれぞれ表すものである。ラベルLが付いたフレームFは、最初に表示される再生メニューに対応している。
組織パターンを図4のように示したが、フレームFとトランジション要素Eのパラメータはユーザの選択によって調整が可能である。フレームFのパラメータには、フレームFの総数、各フレームFの位置およびサイズ、ならびにどのフレームFが最初に表示される再生メニューに対応するかといったパラメータが含まれる。また、トランジション要素Eのパラメータには、トランジション要素Eの総数およびトランジションの経路、ならびにトランジション要素Eに対応するビデオクリップの時間の長さのパラメータが含まれる。
ある1つのトランジション要素Eと、その始点となるフレーム(start frame)Fおよび終点となるフレーム(end frame)Fとについて言えば、始点となるフレームFに対応するメニューは、このトランジション要素Eに対応するビデオクリップの表示を起動(activate)させるための選択項目(例えばシーンボタン)を含んでおり、終点となるフレームFに対応するメニューは、ビデオクリップの表示終了を受けて表示されるものとして定義されているということになる。
フレームFは、これから生成されるべきメニューに対応する。フレームFに囲まれた部分画像は、メニューの背景画像となる。フレームFの位置またはサイズが変わったときは、これに対応するメニューの背景画像も変化する。さらに、この変化したフレームFを始点または終点とするトランジション要素Eに対応するビデオクリップも変化する。
このメニューには、ビデオクリップの表示を起動するための選択項目が含まれる。あるフレームFに定義されるメニューの選択項目は、このフレームFを始点として外へ向かうトランジション要素Eに対応している。あるフレームFに定義されるメニューが表示されるときに、このフレームFから外へ向かうトランジション要素Eにより定義されたビデオクリップは、このビデオクリップにそれぞれ対応する選択項目が選ばれたことを受けて再生されることとなる。
また、フレームFのうちから1つを選択し、これを他のメニューに先立って表示される最初の再生メニューを示すフレームとしてもよい。
この実施例におけるビデオクリップは、静止画像上にて、少なくともパンエフェクトまたはズームエフェクトを実現する。あるトランジション要素Eに対応するビデオクリップは、上記静止画像における一部分から始まってもう一方の部分で終わるものである。かかる静止画像における一部分は、このトランジション要素Eの始点となるフレームFによって囲まれ、もう一方の部分はトランジション要素Eの終点となるフレームFによって囲まれている。
トランジション要素Eの始点となるフレームFがその終点となるフレームFよりも大きい場合は、このトランジション要素Eに対応するビデオクリップにはズームインエフェクトが用いられているということになる。一方で、トランジション要素Eの始点となるフレームFがその終点となるフレームFよりも小さい場合には、このトランジション要素Eに対応するビデオクリップにはズームアウトエフェクトが用いられているということになる。
ズームエフェクトのズーム比は、トランジション要素Eの始点となるフレームのサイズと終点となるフレームFのサイズとの割合で決まる。よって、始点となるフレームFおよび終点となるフレームFの各サイズをそれぞれ変えることを通して、始点となるフレームFと終点となるフレームFとの間のトランジション要素Eに対応するビデオクリップのズーム比を調整することができる。
トランジション要素Eの始点となるフレームFの中心点と、その終点となるフレームFの中心点とが異なる場合には、このトランジション要素Eに対応するビデオクリップにはパンエフェクトが用いられているということになる。なお、トランジション要素Eは直線で図示されているが、パンエフェクトの経路は、任意の屈曲線の経路となるよう調整可能である。
組織パターンPが決定されたら、上述の方式により、作成すべきディスクコンテンツの組織ルールを決定する。ユーザは、その好みに応じて、少なくとも、メニューの総数、メニューの選択項目、最初の再生メニュー、メニューの背景、画像エフェクト、画像エフェクトの経路、およびズームエフェクトのズーム比を調整することができる。
また、組織パターンPにおけるもの以外にも、さらに、設定オプションとして、ディスクコンテンツ生成に関連する設定パラメータ、例えば、追加の画像エフェクト、画像エフェクトの持続時間、パンエフェクトの経路、背景音楽、およびその他のパラメータが含まれていてもよい。この追加の画像エフェクトには、例えば、ビデオクリップに施されるバブルおよびワープエフェクトなどが含まれる。
上述において挙げた、ユーザによる各種パラメータの調整の形態は、一例として説明しただけであって、本発明を限定するものではない。上述の調整される各種パラメータのうちの一部だけでも提供するようなアプリケーションであれば、本発明の範囲に含まれる。ディスクコンテンツの設定パラメータは、例えば、所定の設定パラメータを採用すること、または静止画像に対して実行されるプログラムの特定のアルゴリズムから得られる好ましい設定パラメータを取得することにより決定されることとしてもよい。
そして、ユーザが、入力/出力ユニット6を介して、組織ルールを含む各種コンテンツの設定パラメータ、およびその他のパラメータをコンピューティングデバイス10に入力する(ステップS18)。例として、ユーザは、所定の組織パターンPを選んで調整を加える。図5に示すのは、画像と、この画像に適用される、組織パターンPによって決定された組織ルールを説明する概略図である。この図5については後述する。
すると、処理ユニット1は、ディスクコンテンツ生成に関する各種設定パラメータを受け取り(ステップS20)、この受け取った設定パラメータに対して判断を行う(ステップS22)。そして、処理ユニット1は、組織モジュール93の命令をデコードして、組織ルールに関する下記のプロセスを実行する。上記の設定を判断する過程において、処理ユニット1は、これから生成されるべきメニューおよびビデオクリップに関する以下のような組織ルールを決定する。
図5において、画像60〜63は、組織パターンPにおけるフレームFによってそれぞれ定義されている。画像61〜63は、画像60の部分画像である。図5における複数のトランジション要素Eは、これから生成されるべきビデオクリップに対応している。図5における画像60は静止画像である。
そして、処理ユニット1は、画像60、組織ルールおよびその他の設定パラメータに基づいてビデオディスクコンテンツを生成する。引き続いて、処理ユニット1は、生成されたビデオディスクコンテンツをメモリ4に保存する。このビデオディスクコンテンツ生成ステップには、ビデオクリップ、モーションメニューおよびその組織データを生成するステップが含まれる。
図6に示すのは、実施例2により生成されたビデオコンテンツを説明する概略図である。図6には、メニューM60〜M63、選択項目A01,A10,A12,A21,A23およびA31、ならびにビデオクリップV01,V10,V12,V21,V23およびV31が示されている。
この実施例において、画像60〜63は、生成されたメニューM60〜M63にそれぞれ対応し、トランジション要素E01,E10,E12,E21,E23およびE31はビデオクリップV01,V10,V12,V21,V23およびV31にそれぞれ対応し、選択項目A01,A10,A12,A21,A23およびA31はビデオクリップV01,V10,V12,V21,V23およびV31にそれぞれ対応している。
図7には、ビデオおよびメニュー生成ステップのフローチャートが示してある。以下に、ビデオクリップ、メニューおよびその組織データの生成について説明する。
例えば、処理ユニット1は、トランジション要素E01に基づいて、少なくとも画像60をベースとするズームインおよびパンエフェクトが施されたビデオクリップV01を生成する(ステップS242)。具体的に言えば、ビデオクリップV01には、画像60から始まって画像61に至るようなズームインおよびパンエフェクトの動き(progress)が記録されているのである。要するに、静止画像における所定の部分画像から開始するように表現される画像エフェクトは、その部分画像をベースとして表現される画像エフェクトであると言うことができる。ビデオクリップV01を構成する第1の構成画像には、画像60、画像60に類似する画像、または画像60に画像を適用することにより新たに生まれた画像が含まれ得る。
さらに、処理ユニット1は、メニューM60、および画像60を含んでなるその背景を生成する(ステップS244)。なお、メニューM60の背景は、画像60あるいはビデオクリップV01を構成する第1の構成画像に類似したまた別の第2の画像を含んでいてもよく、このようであると、この第2の画像とビデオクリップとを連続表示することにより、この第2の画像をベースとした少なくともズームインおよびパンエフェクトの動き(progress)がシミュレートされ得るという点に注目されたい。例として、メニューM60の背景には、静止画像60の別な画像部分が含まれている。また、メニューM60には選択項目A01が含まれる。
さらに、処理ユニット1は、その背景に画像61を含んだ、所定のディスクフォーマットに対応するメニューM61を生成する(ステップS246)。ビデオクリップV01の最後の構成画像には画像61が含まれる。ここで、最後の構成画像およびメニューM61の背景画像は、画像61に類似した第3の画像を含むものであってもよく、このようであると、この第3の画像によって、ビデオクリップV01終了の結果がシミュレートされ得るという点に注目されたい。
従って、メニューM60の背景とビデオクリップV01とメニューM61の背景61とを連続表示することにより、少なくとも画像60をベースとするズームインおよびパンエフェクトがシミュレートされることになるのである。メニューおよびビデオクリップのコンテンツを所定のディスクフォーマットに変換することについては、後述する。
図5に示す組織ルールによれば、処理ユニット1は、メニューM60が表示された後に選択項目A01が選択されたことを受けてビデオクリップV01が表示されるように定義する。さらに、処理ユニット1は、図5におけるラベルL100に基づき、メニューM60を最初の再生メニューとして定義する。さらに加えて、処理ユニット1は、ビデオクリップV01の表示が終了したことを受けてメニューM61が表示されるように定義する。よって、このビデオクリップV01のことを、メニューM60の次のビデオクリップ、およびメニューM61の前のビデオクリップと称することができる。また、メニューM61のことを、ビデオクリップV01の次のメニュー、およびメニューM60の次のメニューと称することができる。
そして、処理ユニット1は、この組織ルールの定義を組織データに変換してこれをメモリ4に保存する(ステップS248)。
同様の方式で、処理ユニット1は、トランジション要素E10に基づき、少なくとも画像61をベースとするズームアウトおよびパンエフェクトが施されたビデオクリップV10を生成する。具体的に言えば、ビデオクリップV10には、少なくとも、画像61から始まって画像61に至るようなズームアウトおよびパンエフェクトの動き(progress)が記録されているのである。
図5の組織ルールによれば、メニューM61は、ビデオクリップV10の表示を起動するための選択項目A10を含んでいる。さらに、処理ユニット1は、メニューM60を、ビデオクリップV10の表示の終了を受けて表示されるものに定義する。よって、このビデオクリップV10のことを、メニューM61の次のビデオクリップ、およびメニューM60の前のビデオクリップと称することができる。
そして、ディスクドライブがこのディスクコンテンツを再生すると、これらメニューおよびビデオクリップは、上記の組織データおよび処理ユニット1により定義されたその他の設定パラメータにしたがって表示されることとなる。
図8に示すのは、図5の組織ルールに対応する組織データのリストである。その他のメニューおよびビデオクリップも、これらと同様に表すことができる。メニューM60は最初の再生メニューである。メニュー、ビデオクリップおよび組織データの生成順序は、任意に修正を加えることができる。ディスクコンテンツには、図6のメニューおよびビデオクリップ、図8の組織データ、ならびにその他の設定パラメータが含まれる。このディスクコンテンツは、生成された後でメモリ4に保存される。
インターフェースは、ユーザがその好みに応じてディスクフォーマットを選択するためのオプションを含んでいてもよい。このディスクフォーマットには、VCD、SVCD、DVDおよびその他のフォーマットが含まれる。図6のメニューおよびビデオクリップ、図8の組織データ、ならびにその他の設定パラメータからなるディスクコンテンツが生成された後、ユーザは、ディスクフォーマットを選択することができる。そして、処理ユニット1は、ディスクコンテンツのディスクフォーマットを判断する(ステップS26)。
次に、処理ユニット1は、選択されたディスクフォーマットがビデオクリップを表示するレイヤーを含んだモーションメニューをサポートしているか否かを判断する(ステップS27)。サポートしている場合、処理ユニット1は、そのビデオクリップを、ユーザの好みに応じたモーションメニューのフォーマットで表示されるように定義することができる。その結果、処理ユニット1は、生成されたビデオクリップに基づいてモーションメニューを生成することができるようになる(ステップS28)。一方、サポートしていない場合、処理ユニット1は、直接ステップS30を実行する。
モーションメニューの生成後、または選択されたディスクフォーマットがモーションメニューをサポートしていない場合に、処理ユニット1は、ディスクコンテンツを選択されたディスクフォーマットに対応するように変換する(ステップS30)。よって、ディスクドライブが組織データおよびその他の設定パラメータをデコードおよび識別可能となり、ユーザの操作に応じ、ディスクドライブは、これら組織データおよびその他の設定パラメータにしたがってメニューおよびビデオクリップを再生できるようになる。
メニューM60、M61、M62およびM63は、ユーザの好みで、モーションメニューにすることもできる。例えば、メニューM60、M61、M62およびM63は、スノー(snow)やバブル(bubble)エフェクトを伴った画像60、61、62および63からなるビデオクリップを表示するレイヤーをそれぞれ含むものであり得る。
そして、処理ユニット1は、入力/出力ユニット6を介し、ディスクコンテンツをディスクに出力する(ステップS32)。ディスクドライブがこのディスクを再生すると、その中のディスクコンテンツは、組織データおよびユーザの操作によって表示されることとなる。
[実施例3]
実施例3ではパノラマ画像の例についてより詳細に説明する。以下に特に説明する点を除き、実施例3は実施例2と同一である。
この実施例においては、先ず、パノラマ画像8(図9参照)が、入力/出力ユニット6を介してコンピューティングデバイス10に入力される。処理ユニット1は、この入力された画像8がパノラマ画像であると判断してから、パノラマ画像8の複数の組織パターンを表示する。ユーザは、このパノラマ画像8の組織パターンから1つを選択して調整を加える。すると、処理ユニット1は、この組織パターンの組織ルールを受け取る。図9に示すのは、パノラマ画像8と、組織パターンによって定義され、このパノラマ画像に適用される組織ルールとを示す概略図である。この図9については、後に詳述する。
ここで、実施例2と異なるのは、実施例3においては、トランジション要素に対応するビデオクリップにワープエフェクトをかけるか否かを表示する設定オプションが提供される点である。下記において、ワープエフェクトは、ユーザの好みで加えられるものとして説明する。パノラマ画像にかけたパンおよびワープエフェクトの動き(progress)を記録したビデオクリップによって、所定の一視点からのパノラマエフェクトがシミュレートされ得る。よって、以下に、パンおよびワープエフェクトの組み合わせをパノラマエフェクトと呼ぶ。
そして、処理ユニット1は、これから生成されるべきメニューおよびビデオクリップに関して、図9のような組織ルールを決定する。
図9において、画像85〜87は、組織パターン内のフレームFによって定義されている。画像85〜87はパノラマ画像8の部分画像である。図9における複数のトランジション要素は、これから生成されることとなるビデオクリップに対応している。
さらに、処理ユニット1は、パノラマ画像8、組織ルールおよびその他の設定パラメータに基づいて、ビデオディスクコンテンツを生成する(ステップS24)。引き続き、処理ユニット1は、生成したディスクコンテンツをメモリ4に保存する。このビデオディスクコンテンツ生成のステップには、ビデオクリップ、メニューおよびその組織データの生成ステップが含まれる。
図10に示すのは、実施例3により生成されたビデオディスクコンテンツを説明する概略図である。図10には、メニューM85〜M87、選択項目A56、A65、A67およびA76、ならびにビデオクリップV56、V65、V67およびV76が示されている。
この実施例では、画像85〜87は、生成されたメニューM85〜M87にそれぞれ対応している。トランジション要素E56、E65、E67およびE76は、ビデオクリップV56、V65、V67およびV76にそれぞれ対応している。選択項目A56、A65、A67およびA76は、ビデオクリップV56、V65、V67およびV76にそれぞれ対応している。ビデオクリップ、メニューおよびその組織データの生成については後に詳述する。
例えば、処理ユニット1は、トランジション要素E56に基づき、画像85をベースとするワープおよびパンエフェクトが少なくとも施されたビデオクリップV56を生成する(ステップS242)。具体的に言えば、ビデオクリップV56には、少なくとも、画像85から始まって画像86に至るワープおよびパンエフェクトが施されているのである。
さらに、処理ユニット1は、画像85にワープエフェクトをかけてなる第1のワープ画像をその背景に含むメニューM85を生成する(ステップS244)。ビデオクリップV56を構成する第1の構成画像には、第1のワープ画像、第1のワープ画像に類似する画像、または、第1のワープ画像にワープエフェクトをかけることで新たに生まれた画像が含まれていてもよい。
なお、メニューM85の背景は、第1のワープ画像に類似する、またはビデオクリップV56の第1の構成画像に類似する、別の第2の画像を含んでいてもよく、このようであると、この第2の画像とビデオクリップV56を連続表示することにより、第1のワープ画像をベースとするパノラマエフェクトがシミュレートされ得ることになる点に注目すべきである。例えば、メニューM85の背景は、パノラマ画像8の別なワープ部分画像を含むものとすることができる。また、メニューM85には、選択項目A56が含まれている。
さらに、処理ユニット1は、画像86にワープエフェクトをかけてなる第2のワープ画像を背景に含むメニューM86を生成する(ステップS246)。ビデオクリップV56の最後の構成画像には、この第2のワープ画像が含まれる。なお、最後の構成画像およびメニューM86の背景は、第2のワープ画像に類似する第3の画像であってもよく、このようであると、この第3の画像によってビデオクリップV56終了の結果がシミュレートされ得るようになる点に注目すべきである。よって、メニューM85の背景とビデオクリップV56とメニューM86の背景とを連続表示することで、モーションがシミュレートされると共に、第1のワープ画像をベースとするパノラマエフェクトが表現されるのである。メニューおよびビデオクリップは引き続き所定のビデオフォーマットに対応するよう変換されることになる。
ユーザがワープエフェクトを採用しないような選択をした場合には、メニューM85およびM86の背景に、ワープエフェクトが加えられていない画像85および86がそれぞれ含まれていてもよい。この場合、ビデオクリップV56にもワープエフェクトは適用されない。
図9における組織ルールにより、処理ユニット1は、メニューM85の表示後に選択項目A56が選択されことを受けてビデオクリップV56が表示されるように定義する。さらに、処理ユニット1は、図9におけるラベルL200に基づき、メニューM85を最初の再生メニューとして定義する。さらに加えて、処理ユニット1は、ビデオクリップV56の表示終了を受けてメニューM86が表示されるように定義する(ステップS248)。
よって、ビデオクリップV56のことを、メニューM85の次のビデオクリップ、およびメニューM86の前のビデオクリップと称することができる。また、メニューM86のことを、ビデオクリップV56の次のメニューおよびメニューM85の次のメニューと称することができる。そして、処理ユニット1は、組織ルールの定義を組織データに変換してメモリ4に保存する。
上述と同様の方式で、処理ユニット1は、トランジション要素E65に基づき、少なくとも画像86をベースとするワープおよびパンエフェクトがかけられたビデオクリップV65を生成する。具体的に言えば、ビデオクリップV65には、少なくとも、画像86から始まって画像85に至るようなワープおよびパンエフェクトが施されているのである。図9の組織ルールによれば、メニューM86は、ビデオクリップV65の表示を起動するための選択項目A65を含んでいる。さらに、処理ユニット1は、ビデオクリップV65の終了を受けてメニューM85が表示されるように定義する。よって、ビデオクリップV65のことを、メニューM86の次のビデオクリップ、およびメニューM85の前のビデオクリップと称することができる。
ディスクドライブがディスクコンテンツを再生する際に、これらメニューおよびビデオクリップは、上記の組織データおよび処理ユニット1により定義されたその他の設定パラメータにしたがって表示されることとなる。
図11に示すのは、図9における組織ルールに対応した組織データのリストである。図11によれば、その他のメニューおよびビデオクリップも、同じ方式で表すことができる。メニューM85は、最初の再生メニューである。なお、メニュー、ビデオクリップおよび組織データの生成順序は、各様に修正することができる。ビデオコンテンツには、図10のメニューおよびビデオクリップ、図11の組織データ、ならびにその他の設定パラメータが含まれる。このディスクコンテンツは生成後、メモリ4に保存される。
なお、ビデオクリップV56、V65、V67およびV76が、モーションメニューフォーマットで表示されるように定義することもできる。
本発明において述べる類似する画像には、その差異が極めて僅かな各種画像が含まれ得る。例えば、静止画像60の部分画像61に画像エフェクトを用いることで生まれた各種画像は、その部分画像61との差異が容易には識別できないほどである場合に、部分画像61と類似する画像として扱われる。
図12に示すのは、ビデオクリップV31を説明する概略図である。ビデオクリップV31は複数の画像I1〜Inを含んでおり、これら画像I1〜Inは、例えばズームイン、パン、およびバブルエフェクトなどの各種画像エフェクトがかけられた静止画像60の各部分画像のサンプルである。画像I1および画像I2と画像63とは、互いに類似する画像を成す。また、画像Inおよび画像In-1と画像61とは、互いに類似する画像を成す。ただし、“n”は正の整数である。“n”よりも小さい別の正の整数が“j”であるとすると、画像I1から画像Ijと、画像In-j+1から画像Inとは、それぞれが互いに類似する2組の画像を成すことになる。“j”の値は、“n”の値に比例する。
図12におけるサンプリング範囲Rのサイズは、画像I1から画像Inに進むにつれて小さくなる。よって、ビデオクリップV31を表示することにより、画像63から画像61となるようなズームインエフェクトがシミュレートできることとなる。ただし、ユーザの好みにより、ズームエフェクトについてその他の設定パラメータを使用し定義することは可能である。
図13に示すのは、ビデオクリップV31に関する曲線の経路とサンプリング範囲のサイズのデータの例を説明する概略図である。ビデオクリップV31に現れるパンエフェクトについて見ると、サンプリング範囲Rの中心点が経路300上に分布しているということが言える。従って、ビデオクリップV31は、経路300に沿うように画像60にかけられたパンエフェクトを表現することができる。経路300は曲線400に対応している。一方、ビデオクリップV31に現れるズームエフェクトについて見ると、サンプリング範囲Rのサイズはカーブ400により規制されるということが言える。曲線400は、サンプリング範囲Rのサイズと中心点の値を示す2つの座標軸からなる座標平面500上に位置している。よって、この曲線400のことを、ビデオクリップV31に関するズーム曲線と称することができる。
こうして、各種のズームインおよびズームアウトエフェクトが実現されることになる。図中、Q1およびQ2はそれぞれ、画像63および61の中心点を表す値であり、Z63およびZ61はそれぞれ、画像63および61のサイズを表す値である。経路300と曲線400は、ユーザの好みにより、各種形状に変更することが可能である。また、経路300と曲線400を調整するためのインターフェースをディスプレイ5に表示することとしてもよい。これ以外のビデオクリップの生成についても、これと同様に説明することができる。
ディスクのコンテンツに、メニューとモーションメニューフォーマットのビデオクリップとが含まれている場合、モーションメニューの切り替えを行うだけで、そのディスクコンテンツをナビゲートできることとなる。よって、メニューとビデオクリップとの切り替えにより生じる、目視できるような画面の不連続な状態(visible gap)を低減することができる。
図14に示すのは、本発明による記録メディアの概略図である。
記録メディア600には、本発明のディスクコンテンツ生成方法を実現するためのコンピュータプログラムが格納されている。コンピュータプログラム620は、静止画像取り込みロジック(still image retrieving logic)621、ディスクコンテンツ設定ロジック622、ビデオ生成ロジック623、メニュー生成ロジック624、組織ロジック625およびディスクコンテンツ出力ロジック626を含んでいる。
静止画像取り込みロジック621は、静止画像の取り込みを行うものである。ディスクコンテンツ設定ロジック622は、オーサリングインターフェースを表示し、設定パラメータを判断するものである。ビデオ生成ロジック623は、ビデオクリップを生成するものである。メニュー生成ロジック624は、メニューを生成するものである。組織ロジック625は、組織ルールを決定し、これに応じて組織データを生成するものである。ディスクコンテンツ出力ロジック626は、生成されたディスクコンテンツを所定のディスクフォーマットに対応するように変換して、そのディスクコンテンツをディスクに出力するものである。
[実施例4]
本発明の実施例4では、静止画像を用いてモーションメニューの背景を生成するモーションメニュー生成方法を説明する。本発明のモーションメニュー生成方法は、コンピューティングデバイス、例えば、パーソナルコンピュータやラップトップコンピュータにて実行されるコンピュータプログラムにより実現されるものであり得る。
図15に示すのは、モーションメニュー生成システム9aの構成を説明するためのブロック図である。
図15において、モーションメニュー生成システム9aは、前景作成モジュール(foreground authoring module)91a、背景作成モジュール(background authoring module)92a、およびメニューモジュール93aを備えている。
前景作成モジュール91aは、メニュー前景を成すメニューエレメントを作成・生成する機能を備える。前景作成モジュール91aには、メニューテンプレートを格納するメニューテンプレートライブラリ911が含まれていてもよい。各メニューテンプレートは、それぞれ所定の配置(configuration)でメニュー前景エレメントを有している。このメニュー前景エレメントは、メニュー前景に表示されるテキスト、シーンボタン、その他のボタン、および将来開発されるであろうコントロールエレメントであり得る。メニューテンプレートおよびその作成方法は、テーマテンプレートを用いたマルチメディアのオーサリング方法として米国特許出願10/874285号明細書に詳述されている。
背景作成モジュール92aは、メニューの背景を作成・生成する機能を持つ。背景作成モジュール92aは、静止画像を受け取ったのち、この受け取った静止画像からアニメーション画像を生成し、このアニメーション画像を再生するためのアニメーション画像プレゼンテーションデータを出力する。背景作成モジュール92aに生成されたアニメーション画像プレゼンテーションデータのフォーマットは、ビデオデータフォーマットまたはその他のフォーマット、例えば、アニメーショングラフィックスインターチェンジフォーマット(Animated GIF)もしくはFLASH(登録商標、マクロメディア社)ファイルなどであり得る。
入力静止画像は、ビットマップグラフィックスまたはベクターグラフィックスからなるものであってもよい。アニメーション画像プレゼンテーションデータを、画像オブジェクトに、この画像オブジェクトの表示の仕方を記述するプレゼンテーションコードを付加してなる形式に生成すると、使用するメモリ容量が小さくてすむと共に、高画像解像度が図られる。
背景作成モジュール92aは、静止画像をインポートする静止画像インポートモジュール(still image importation module)921、およびアニメーション画像プレゼンテーションデータを生成するアニメーションモジュール922を備えている。このうち、アニメーションモジュール922は、さらに、エフェクト付加モジュール(effect implementation module)923、アニメーションオブジェクトオーバーレイモジュール924、スライドショー作成モジュール925、エフェクトライブラリ926、およびアニメーションオブジェクトライブラリ927を備えてなるものであってもよい。
エフェクト付加モジュール923は、アニメーション画像を生成すべく、静止画像に画像エフェクトをかけるものである。アニメーションオブジェクトオーバーレイモジュール924は、アニメーション画像を生成すべく、静止画像にアニメーションオブジェクトを重ねるものである。スライドショー作成モジュール925は、静止画像およびトランジションエフェクトを利用して、スライドショーを作成するものである。エフェクトライブラリ926は、画像エフェクトとトランジションエフェクトを格納し提供するものである。アニメーションオブジェクトライブラリ927は、アニメーションオブジェクトを格納し提供するものである。
メニューモジュール93aは前景と背景からなるモーションメニューを生成するものである。これら前景と背景は、それぞれ前景作成モジュール91aと背景作成モジュール92aによって生成されたメニュー前景エレメントとアニメーション画像からなる。メニューモジュール93aは、フォーマット変換モジュール931を備えていてもよい。フォーマット変換モジュール931は、生成されたモーションメニューとアニメーション画像プレゼンテーションデータを、所定のディスクフォーマット、例えば、DVD、ブルーレイディスク、アドバンスト・オプティカル・ディスク(Advanced Optical Disc = AOD)、エンハンスド・バーサタイル・ディスク(Enhanced Versatile Disc = EVD)、ハイディフィニションDVD(High Definition DVD = HDDVD)、またはその他現在策定中であり将来規格化されるであろうメディアフォーマットに対応するよう変換する。
モーションメニュー生成システム9aは、コンピュータアプリケーションによって実現され得るものである。
図16に示すのは、コンピューティングデバイス10aを説明するブロック図である。
図16において、コンピューティングデバイス10aは、データを処理する処理ユニット1a、データを保存するメモリ4、ユーザインターフェースを表示するディスプレイ5a、およびデータの入力と出力を行う入力/出力ユニット6aを備えてなる。処理ユニット1aは、メモリ4a、ディスプレイ5aおよび入力/出力ユニット6aと接続している。本発明のこの実施例では、メモリ4aは、モーションメニュー生成システム9aを有している。
モーションメニュー生成システム9aは、コンピューティングデバイス10aにモーションメニュー生成方法を実行するよう命令する。
図17を参照されたい。図17は、本発明のこの実施例によるモーションメニュー生成方法のフローチャートである。
先ず、処理ユニット1aは、モーションメニューの前景および背景を作成するためのインターフェース7aをディスプレイ5a上に表示する(ステップS102)。続いて、処理ユニット1aは、前景作成モジュール91aにより、メニューテンプレートライブラリ911に入っているモーションメニューテンプレートを提供する(ステップS104)。各モーションメニューテンプレートは、メディアコンテンツのナビゲートを可能にするためのメニュー前景エレメント、例えばテキストまたはボタンなどをそれぞれ含んでいる。
ユーザは、その操作によって所定のメニューテンプレートを決定するとき、さらに、このメニューテンプレートのメニュー前景エレメントに調整を加えることもできる。メニュー前景エレメントの作成が完了すると、処理ユニット1aは、これから生成されるべきモーションメニューの前景に現れることとなるメニュー前景エレメント、例えば図18に示す前景43、を決定する(ステップS106)。そして、処理ユニット1aは、背景作成モジュール92aの命令を受け、以下のステップを実行する。
図18に示すのは、モーションメニュー生成ステップを説明する概略図である。
図17および図18を参照にするとわかるように、処理ユニット1aは、画像インポートモジュール921を用いて、例えば画像40である少なくとも1つの静止画像を取り込む(ステップS108)。そして、ユーザが、モーションメニューおよびその背景を生成するための自動またはカスタマイズされたスキームを選択する。すると、処理ユニット1aは、選択されたスキームを判断し(ステップS110)、それからステップS112およびS114へと進む。
自動モーションメニュー生成スキームが選択された場合、処理ユニット1aは、ステップS112およびS114を自動的に実行することができる。また、カスタマイズされたモーションメニュー生成スキームが選択された場合、処理ユニット1aは、ユーザによる操作および設定の調整に対してインタラクティブに反応しながらステップS112およびS114を順次実行する。
ステップS112において、処理ユニット1aはアニメーションモジュール922を用い、アニメーション画像(例えば、アニメーション画像41)を生成すると共に、このアニメーション画像に対応する少なくとも1つの静止画像(例えば、画像40)をベースとしたアニメーション画像プレゼンテーションデータを生成する(ステップS112)。
ステップS114において、処理ユニット1aは、メニューモジュール93aを用い、モーションメニュー(例えば、モーションメニュー44)を生成する(ステップS114)。生成されたモーションメニューには、メニュー前景エレメント(例えば、前景43)と、アニメーション画像プレゼンテーションデータに従ってアニメーション画像(例えば、アニメーション画像41)が表示される背景とが含まれる。このうち、メニューの前景エレメントおよびアニメーション画像は、ステップS106およびステップS112においてそれぞれ決定され生成されたものである。
処理ユニット1aは、フォーマット変換モジュール931の命令を受けると、例えば、DVD、ブレーレイ、AOD、HDDVD、EVDまたはその他のメディアフォーマットなどである所定のディスクフォーマットを決定して、モーションメニューをそのディスクフォーマットに変換する(ステップS115)。
続いて、処理ユニット1aは、入力/出力ユニット6aを介してこのモーションメニューデータを記録メディアに記録する(ステップS116)。入力/出力ユニット6aは、例として、生成されたモーションメニューをDVD、ブレーレイ、AOD、HDDVD、EVDまたはその他のメディアフォーマットに対応したディスクに書き込むディスク記録デバイスである。この生成されたモーションメニューデータは、アニメーション画像プレゼンテーションデータを含んでいる。アニメーション画像プレゼンテーションデータは、イメージシーケンスを含むビデオデータフォーマット、または、その他のフォーマット、例えば画像オブジェクトにプレゼンテーションコードが付加されてなる形式のフォーマットで生成され、記録される。生成されたモーションメニューのデータは、後述するようなその他のメディアフォーマットに変換することができる。上記したイメージシーケンスの形式には、例えば、アニメーションGIF、オーディオ・ビデオ・インターリーブ(Audio Video Interleave =AVI)ファイル、またはMPEG4ファイルが含まれ得る。
また、前景と背景を作成する順序についてだが、ここでした説明は例であって、本発明を限定しようとするものではない。前景と背景を編集する順序は、逆としてもよいし、または、様々に変更させてもよい。
静止画像からアニメーション画像への生成には、各種の方式を採用することができる。例えば、画像エフェクトを加えること、アニメーションオブジェクトを組み合わせること、およびスライドショーを作成することによって、アニメーション画像を生成する方式などが適用可能である。
つまり、処理ユニット1aは、ステップS112において、エフェクト付加モジュール923、アニメーションオブジェクトオーバーレイモジュール924またはスライドショー作成モジュール925のうち少なくとも1つを用いることにより、アニメーション画像を生成することができるのである。ステップS112については、図18および図19を参照にさらに詳細に説明する。
図19に示すのは、本発明のこの実施例によるステップS112のより詳細なフローチャートである。
カスタマイズされたモーションメニューが選択された旨を判断したら(図17におけるステップS110)、処理ユニット1aは、設定を調整するためのオプションとアニメーション画像プレゼンテーションデータの生成に必要なパラメータとを有する、アニメーション画像を作成するためのインターフェースを表示する(ステップS120)。
オプションの設定は、モーションメニュー生成システム9aによって作られ提供されたパラメータに対応する。設定オプションには、静止画像からアニメーション画像を生成する方式を選択するためのオプション、画像エフェクト、アニメーションオブジェクトおよびトランジションエフェクトを選択するためのオプション、ならびに画像エフェクト、アニメーションオブジェクトおよびトランジションエフェクトの属性を選択するためのオプションが含まれる。
アニメーション画像生成の設定は、入力/出力ユニット6aを介して設定オプションを選択すること、および/またはパラメータを微調整することによって行われる。そして、処理ユニット1aは、ステップS128において要されるオプションとパラメータの設定を取得する(ステップS122)。
例として、画像エフェクトを施すことにより、静止画像40からアニメーション画像を生成する方法が選択されたとする。そして、この画像40に適用されるものとしてバブル、パンおよびズームエフェクトが選択される。すると、設定オプションの選択、ならびにバブルエフェクト、パンエフェクトおよびズームエフェクトのパラメータの調整ができるように、ディスプレイ5a上に、図18に示すインターフェース47および48が表示される。
そして、処理ユニット1aは、オプションの設定とパラメータの設定に応じて、これから生成されるべきアニメーション画像のプレビュー(例えば、プレビュー45およびプレビュー46)を表示させる(ステップS124)。
ユーザの好みに応じたオプションおよびパラメータの決定がなされた後、処理ユニット1aは、そのオプションの設定およびパラメータの設定に基づいて、静止画像(例えば、画像40)からアニメーション画像(例えば、画像41)を生成する。
例えば、処理ユニット1aは、エフェクト付加モジュール923の命令を受け、バブルエフェクト、パンエフェクトおよびズームエフェクトについてのオプションの設定およびパラメータの設定に基づいて、画像40からアニメーション画像41を生成する。これにより、アニメーション画像41は、その上方に浮かぶバブルによって、画像40上でモーションをシミュレートすることになる。
一方、自動モーションメニュー生成スキームが選択された場合(図17におけるステップS110)は、処理ユニット1aは、ランダムもしくは動的に抽出されたパラメータ、または予め設定されていたパラメータに従い、アニメーション画像およびモーションメニューを生成する。これらパラメータには、静止画像からアニメーション画像を生成するための方法、画像エフェクト、アニメーションオブジェクト、トランジションエフェクト、およびその属性のパラメータが含まれる。
また、その他の画像エフェクトを静止画像に加えることによっても同様に、アニメーション画像を生成することができる。エフェクトライブラリ926は、これらだけに限定されることはないが、例を挙げれば、画像編集ソフトウェア・パッケージにより提供される油絵、ライト、色鉛筆、バブル、ブライトネス&コントラスト、パン&ズーム、星、水彩画、拡散グロー(diffuse glow)、ズームモーション、レンズフレア、木炭(charcoal)、モザイク、およびその他のエフェクトといった、選択および応用可能な多種の画像エフェクトを備えるものであり得る。市販されている画像編集ソフトウェア・パッケージの代表例としては、ユーリードフォトインパクト(Ulead PhotoImpact)、ユーリードメディアスタジオ(Ulead Media Studio)、およびユーリードピクチャーショー(Ulead Picture Show)がある。
エフェクト付加モジュール923は、静止画像またはその一部に施された1つまたは複数の画像エフェクトのうち特定の属性を継続的にアクティブとすることにより、静止画像に動きを与える(animate)。例えば、継続的に明るさを調整すること、ゆがみ(distort)エフェクトのレベルを継続的に変更することによって、モーションがシミュレートされることとなる。
アニメーションオブジェクトオーバーレイモジュール924は、アニメーションオブジェクトを静止画像と組み合わせることによって、アニメーション画像を作り出すことができる。アニメーションオブジェクトは、各種方式で静止画像により結合され得る。アニメーションオブジェクトは、静止画像に対して相対移動するものでも、または静止画像の所定位置に固定されるものであってもよい。アニメーションオブジェクトは、アニメーションオブジェクトライブラリ927に格納された2次元オブジェクト、3次元オブジェクト、およびビデオオブジェクトであり得る。
このうち、2次元オブジェクトは、アニメーションGIFファイル、フラッシュ(登録商標)ファイル、結合された静止画像に相対して移動するイメージ、またはその他であり得る。3次元オブジェクトは、バーチャルリアリティーオブジェクトであり得る。また、3次元オブジェクトは、静止画像をその表面テクスチャ(surface texture)として貼り付けたものであってもよい。ビデオオブジェクトは、背景のないアニメーションオブジェクトのフレームであり得る。
スライドショー作成モジュール925は、トランジションエフェクトを伴う静止画像から、アニメーション画像をスライドショーとして作り出すことができる。スライドショーの作成にあたっては、各種トランジションエフェクト、例えば、フロー(flow)、クロスフェード(cross-fade)、3次元飛行(3-dmensional fly)およびサークル(circle)トランジションエフェクトなどを用いることができる。
さらに、エフェクトの付加、アニメーションオブジェクトの結合、スライドショー作成およびその他の方法を組み合わせることによれば、多種多様なアニメーション画像を生成することができるようになる。
図17に示すステップS116において、アニメーション画像プレゼンテーションデータを含むモーションメニューデータは、ディスクに記録される。図20に図示されるように、アニメーション画像プレゼンテーションデータは、イメージシーケンス、ビデオフォーマット、または画像オブジェクトにプレゼンテーションコードが付加された形式で構成されていてもよい。
図20に示すのは、本発明のこの実施例によるアニメーション画像プレゼンテーションデータ61aを説明する概略図である。
アニメーション画像プレゼンテーションデータ61aには、画像オブジェクト62aとプレゼンテーションコード63aとが含まれている。画像オブジェクト62aは、静止画像、および/またはアニメーションオブジェクトであり得る。プレゼンテーションコード63aは、画像オブジェクト62aの表示の仕方を記述する、マークアップ言語、メタデータおよび/またはプログラミング言語であり得る。
図21に示すのは、本発明のこの実施例によるメディア再生システムを説明する概略図である。
図21には、記録メディア70、メディアプレイヤー71、およびメディアプレイヤー71に接続されたディスプレイ72が示されている。メディアプレイヤー71は、例えば、DVDプレイヤーまたはその他のメディア再生専用装置などのスタンドアロン型(stand‐alone)ディスクプレイヤーであり得る。メディアプレイヤー71は、画像オブジェクト62aおよびプレゼンテーションコード63aをデコードしてアニメーション画像の表示を行うインタプリタ711を備えていてもよい。記録メディア70は、任意の内部または外部記録メディアであって、メディアプレイヤー71が読み取り可能な媒体、例えば、DVDディスク、AODディスク、HDDVDディスク、ブルーレイディスク、EVDディスク、テープ、フレキシブルディスク、ハードディスクおよびその他の媒体であり得る。アニメーション画像プレゼンテーションデータ61aおよびモーションメニューデータは、各種メディアフォーマットに対応するように生成させることができる。
本発明のこの実施例におけるメディアフォーマットは、これに対応するスタンドアロン型メディア再生装置(例えば、メディアプレイヤー71)によって、このメディアフォーマットのアニメーション画像プレゼンテーションデータおよびモーションメニューデータが再生され得るようなフォーマットである。
例えば、アニメーション画像プレゼンテーションデータ61aがアニメーション画像41を表すものである場合に、画像オブジェクト62aは画像40を含み、プレゼンテーションコード63aはバブル、パンおよびズームエフェクトのパラメータを含み得る。所定のメディアフォーマットに対応したアニメーション画像プレゼンテーションデータ61aおよびモーションメニュー44のデータは、図17のステップS116において記録メディア70に記録される。メディアプレイヤー71は、記録メディア70を読み込むときに、このメディアフォーマットに従ってアニメーション画像プレゼンテーションデータ61aをデコードすることにより、アニメーション画像41をディスプレイ72に表示する。
具体的に言えば、メディアプレイヤー71のインタプリタ711が、プレゼンテーションコード63にしたがって画像オブジェクト62aを表示させるのである。また、同じように、その他のエフェクトのパラメータ設定がプレゼンテーションコード63aに含まれていてもよい。
また、例えば、アニメーション画像プレゼンテーションデータ61aは、第2のアニメーション画像を表すものとして、記録メディア70に記録されている。この場合に、画像オブジェクト62aは静止画像を含み、プレゼンテーションコード63aは、例えばシャッタースピード、露出補正、Fナンバー、用いられた測光系、フラッシュが採用されたか否か、静止画像に必要なデータと時間、ホワイトバランス、使用された補助レンズ、および解像度、といった静止画像の属性を記録した、例えば交換可能イメージファイル(Exchangeable Image File =EXIF)であるメタデータを含み得る。
メディアプレイヤー71のインタプリタ711は、記録メディア70を読み込む際に、プレゼンテーションコード63aに記録された少なくとも1つの属性に関連する各種画像オブジェクト62aを表示すると共に変化させることにより、第2のアニメーション画像を表現(present)する。
例として、インタプリタ711は、プレゼンテーションコード63a中のメタデータを、静止画像にかけられたエフェクトとフィルターの各種属性の初期値として取り込んでから、該エフェクトとフィルターの各種属性を連続的に変化させることによって、該静止画像に動きを与える(animate)する。
例えば、アニメーション画像プレゼンテーションデータ61aが、第3のアニメーション画像を表すものとして、記録メディア70に記録されているとする。この場合に、画像オブジェクト62aは、静止画像およびアニメーションを含み、プレゼンテーションコード63aは、静止画像とアニメーションオブジェクトとの相互作用(interaction)を記述する、例えば拡張可能マークアップ言語(XLM)であるマークアップ言語を含み得る。メディアプレイヤー71のインタプリタ711は、記録メディア70を読み出す際に、プレゼンテーションコード63aに記録された相互作用を記述するマークアップ言語に基づいて画像オブジェクト62aを表示することで、第3のアニメーション画像を表現(present)する。
また、例えば、アニメーション画像データ61aがスライドショーを表すものとして、記録メディア70に記録されているとする。この場合に、画像オブジェクト62aは、スライドショーを構成する静止画像であり、プレゼンテーションコード63aは、トランジションエフェクトのパラメータを含むと共に、静止画像の組織を記述したものである。メディアプレイヤー71のインタプリタ711は、記録メディア70を読み出す際に、プレゼンテーションコード63aにしたがって画像オブジェクト62aを表示することにより、スライドショーを表現(present)する。
図22に示すのは、本発明のこの実施例による記録メディアの概略図である。
この記録メディア301には、本発明のモーションメニュー生成方法を実現するためのコンピュータプログラム320が格納されている。コンピュータプログラム320は、前景作成ロジック(foreground authoring logic)321、静止画像インポートロジック(still image importation logic)322、アニメーション画像生成ロジック323、およびメニュー生成ロジック324を含む。
前景作成ロジック321は、メニュー前景のメニュー前景エレメントを作成・生成する機能を提供する。静止画像インポートロジック322は、静止画像を受け取る。アニメーション画像生成ロジック323は、この受け取られた静止画像からアニメーション画像を生成して、このアニメーション画像を表すアニメーション画像プレゼンテーションデータを出力する。アニメーション画像生成ロジック323はさらに、エフェクトを付加すること、アニメーションオブジェクトを重ねる(overlay)こと、および静止画像とトランジションエフェクトからなるスライドショーを作成することによって、アニメーション画像を生成する機能を提供する。メニュー生成ロジック324は、それぞれメニューの前景エレメントとアニメーション画像からなる前景と背景を含んだモーションメニューを生成する。従って、ここに開示したメディアコンテンツ生成方法およびシステムによれば、従来技術に存在する欠点を改善することができるのである。
以上、本発明を、例示の目的で好適な実施例を挙げて説明したが、本発明はこれら実施例に限定はされないと解されるべきである。むしろ、本発明は、(当業者であれば明らかである)各種変更および均等な修飾を包括し得るものである。すなわち、特許請求の範囲は、かかる各種変更および均等な修飾が全て包括されるように、最も広い意味に解釈されるべきである。