JP2006176352A - 色補正方法、該方法を利用した光透過部材、構成体、及び該光透過部材、構成体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】有色透明体を介して物体を見る場合に有色透明体の有する色が付加させずに物体固有の色彩にて見ることができる有色透明体の色補正方法、該方法を利用した光透過部材、建材、化粧板等の構成体、及びかかる光透過部材、構成体を容易且つ安価に製造する製造方法を提供すること。
【解決手段】光L1が入射可能な第1の面12aと、光L2が出射可能な第2の面12bとを有する有色透明体からなる第1の部材12と、前記光L1、L2が透過可能で、且つ前記第1の部材12が前記光L1の透過により呈するRGB発光色に対する補色を呈することにより前記RGB色を補正する第2の部材14と、光L1を反射可能な第3の部材16とを備え、該第2の部材14が、第1の部材12の前記第1の面12aと、前記第2の面12bとの少なくとも一方の面側に配置されていることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】光L1が入射可能な第1の面12aと、光L2が出射可能な第2の面12bとを有する有色透明体からなる第1の部材12と、前記光L1、L2が透過可能で、且つ前記第1の部材12が前記光L1の透過により呈するRGB発光色に対する補色を呈することにより前記RGB色を補正する第2の部材14と、光L1を反射可能な第3の部材16とを備え、該第2の部材14が、第1の部材12の前記第1の面12aと、前記第2の面12bとの少なくとも一方の面側に配置されていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
この発明は、有色透明体を介して物体を見る場合に、有色透明体の有する色を付加させずに物体固有の色彩で見る色補正方法、及びその方法を利用した光透過部材、構成体と、それらの製造方法に関する。
一般に、ガラスをはじめとする透明体は、不純物を含有することによって、光が透過した場合に、特有の色を呈し、完全な無色透明でないことが一般的である。それら有色となった透明体(以下、有色透明体という)を介して物体を観察すると、物体が反射した光に有色透明体の色が付加された状態で観察者の視覚に到達するため、物体の色彩が異なって感じられる場合がある。
例えば、板ガラスでは、鉄等をはじめとする不純物が含有されているため、板ガラスに可視光線が透過すると板ガラスがグリーン色に着色されたように見え、その結果、観察者から見て板ガラスの反対側に置かれた物体や、板ガラスの裏面に塗布された塗膜や取付けられた装飾材等に板ガラスのグリーン色が着色された状態で視認される。
例えば、板ガラスでは、鉄等をはじめとする不純物が含有されているため、板ガラスに可視光線が透過すると板ガラスがグリーン色に着色されたように見え、その結果、観察者から見て板ガラスの反対側に置かれた物体や、板ガラスの裏面に塗布された塗膜や取付けられた装飾材等に板ガラスのグリーン色が着色された状態で視認される。
そこで、ガラス特有の色が付加されないようにガラスの向こう側に位置する物体を物体固有の色彩で観察するために、ガラスの色に影響を及ぼす鉄分等の含有量を極力抑制し製作された高透過ガラス(通称、ミュージアムガラス)などが提案されている(特許文献1参照)。
特開2000−143284号公報
しかしながら、上記の高透過ガラスは、その製造にかかる手間が非常に多大であり、その結果、製造コストも大きく非常に高価であるため、その用途は、博物館やショールームにおける展示等に限られ、一般的な建築材や生活用品に用いることは一般的でなかった。近年、蛍光灯照明が主流となり、白色や、淡色の装飾を板ガラス等の透明体で覆った建材や、洗面台、家具等に用いる化粧板では、透明体にわずかでも色が含まれていると、その色が付加して認識されるため、蛍光灯照明や太陽光のもとで使用しても有色透明体の有する色が付加されず、しかも安価で提供される建材や化粧板が望まれていた。
この発明は、かかる事情を考慮してなされたもので、有色透明体を介して物体を見る場合に有色透明体の有する色が付加させずに物体固有の色彩にて見ることができる有色透明体の色補正方法、該方法を利用した光透過部材、建材、化粧板等の構成体、及びかかる光透過部材、構成体を容易且つ安価に製造する製造方法を提供する。
請求項1に記載された発明は、光が透過する有色透明体の背面に配置した物体を前記有色透明体を介して視認する場合の前記物体の色補正方法であって、前記光が前記有色透明体に入射する第1の面と、前記物体側に位置する第2の面との、少なくとも一方の面側に、前記光が透過可能とされ、且つ前記有色透明体が前記光の透過により呈するRGB発光色に対する補色を呈する部材を配置し、前記光を、前記有色透明体と、前記補色を呈する部材との双方を透過させることにより、前記物体を前記有色透明体の有する色を付加させることなく視認することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、有色透明体の背面に配置した物体を、有色透明体を介して見た場合に、光は、有色透明体を透過し、物体で反射された後、その反射光が再び有色透明体を透過して視覚に到達する。
このとき、有色透明体の、光が入射する第1の面と、物体で反射した光が再入射する第2の面との、少なくとも一方の面に、有色透明体が光の透過により呈するRGB発光色の補色(以下、補色という)を呈する部材が配置されているため、この光源から視覚に到達するまでの行程で、光は有色透明体と補色を呈する部材の双方を通過するので、有色透明体の呈するRGB発光色と、これに対する補色が加色混合されて白色光(以下、白色光という)となり、視覚に到達する。
その結果、有色透明体の色が色消しされた状態に補正され、有色透明体の色が付加されない状態で物体の色が視認される。
このとき、有色透明体の、光が入射する第1の面と、物体で反射した光が再入射する第2の面との、少なくとも一方の面に、有色透明体が光の透過により呈するRGB発光色の補色(以下、補色という)を呈する部材が配置されているため、この光源から視覚に到達するまでの行程で、光は有色透明体と補色を呈する部材の双方を通過するので、有色透明体の呈するRGB発光色と、これに対する補色が加色混合されて白色光(以下、白色光という)となり、視覚に到達する。
その結果、有色透明体の色が色消しされた状態に補正され、有色透明体の色が付加されない状態で物体の色が視認される。
請求項2に記載された発明は、物体を有色透明体の有する色を付加させることなく視認可能な光透過部材であって、光が入射可能な第1の面と、光が出射可能な第2の面とを有する有色透明体からなる第1の部材と、前記光が透過可能で、且つ前記第1の部材が前記光の透過により呈するRGB発光色に対する補色を呈することにより前記RGB色を補正する第2の部材とを備え、該第2の部材が、第1の部材の前記第1の面と、前記第2の面との少なくとも一方の面側に配されているとを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、光透過部材は、有色透明体からなる第1の部材と、前記光が透過可能で、前記第1の部材のRGB発光色に対する補色を呈する第2の部材とから構成され、第2の部材の補色により、第1の部材のRGB色が補正されるので、光透過部材を介して物体を見た場合に、第1の部材の色が付着されることなく、物体が視認される。
請求項3に記載された発明は、色補正方法を利用した構成体であって、前記第1の部材と、前記第2の部材と、光を反射可能な第3の部材とを備え、前記第1の部材の第1の面から入射した前記光が、前記第2の部材を透過し、前記第3の部材で反射された後、再び前記第2の部材、前記第1の部材の順に透過するように配置されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、第1の部材の、光が入射する第1の面と、光を反射可能な第3の部材で反射された光が再入射する第2の面の少なくとも一方に補色を呈する第2の部材を設けられているため、光が第1の部材及び第2の部材を透過することで、有色透明体のRGB発光色と第2の部材が呈する補色と加色混合され、白色光に変化して視認される。
その結果、第1の部材の色が色消しされた状態となり、透過光が白色に補正され、第1の部材のRGB発光色が付加されることなく、第3の部材固有の色が視覚に到達する。
また、第2の部材が、第1の面と、第2の面の少なくとも一方に設けられるため、使用環境により適した面に設けやすく、また、両面に設けることによって補色の濃淡を調整することが容易とされる。
その結果、第1の部材の色が色消しされた状態となり、透過光が白色に補正され、第1の部材のRGB発光色が付加されることなく、第3の部材固有の色が視覚に到達する。
また、第2の部材が、第1の面と、第2の面の少なくとも一方に設けられるため、使用環境により適した面に設けやすく、また、両面に設けることによって補色の濃淡を調整することが容易とされる。
請求項4に記載された発明は、請求項3記載の構成体であって、前記第2の部材は、アクリル系塗料又はウレタン系塗料の塗膜からなる光透過層であることを特徴とする。
請求項4に係る発明によれば、第2の部材を、アクリル系塗料又はウレタン系塗料の塗膜からなる光透過層とすることで、透過光が第1の部材にて呈するRGB発光色の補色を、容易かつ安価にて作製することができる。
又、第1の部材が呈するRGB発光色及び濃度に対して、色彩、膜厚を制御して、容易に色の補正が行なえ、耐久性も高い。
又、第1の部材が呈するRGB発光色及び濃度に対して、色彩、膜厚を制御して、容易に色の補正が行なえ、耐久性も高い。
請求項5に記載された発明は、請求項3記載の構成体であって、前記第2の部材は、印刷によりインクを塗布してなる光透過層であることを特徴とする。
請求項5に係る発明によれば、光透過層を、印刷により形成することで、塗装が困難な樹脂層の形成も容易となり、第1の部材にて呈するRGB発光色の補色の光透過層を高い生産性にて容易かつ安価にて生産することができる。
又、塗装に比較して、多くの種類のインクが使用可能であり、色彩、膜厚、インク等を制御して、安定した品質の色の補正が行なえて、耐久性も高い。
又、塗装に比較して、多くの種類のインクが使用可能であり、色彩、膜厚、インク等を制御して、安定した品質の色の補正が行なえて、耐久性も高い。
請求項6に記載された発明は、請求項3記載の構成体であって、前記第2の部材は、フィルムからなる光透過層であることを特徴とする。
請求項4に係る発明によれば、第2の部材を、フィルムからなる光透過層とすることで、容易かつ安価にて作製することができる。
又、第1の部材が呈するRGB発光色及び濃度に対して、フィルム単体での検査が可能となり、色彩、フィルム厚を制御して、容易に色の補正が行なうことができる。
又、第1の部材が呈するRGB発光色及び濃度に対して、フィルム単体での検査が可能となり、色彩、フィルム厚を制御して、容易に色の補正が行なうことができる。
請求項7に記載された発明は、請求項3から請求項4に記載の構成体であって、前記第1の部材は、ソーダ石灰ガラス材からなることを特徴とする。
請求項8に記載された発明は、請求項5記載の構成体であって、前記第2の部材は、前記ソーダ石灰ガラス材からなる前記第1の部材が前記光の透過により呈するRGB発光色のグリーン色に対する補色であるマゼンタ色の前記光透過層であることを特徴とする。
請求項7、8に係る発明によれば、代表的な有色透明体であるソーダ石灰ガラスが呈するRGB発光色のグリーン色に対して、その補色であるマゼンタ色の光透過層を設けることによって、グリーン色を付加させることなく第3の部材の色が視認される。
請求項9に記載された発明は、請求項6記載の構成体であって、前記第1の部材は、ソーダ石灰ガラス材の板ガラスであり、前記第2の部材は、前記マゼンタ色を呈するアクリル系塗料又はウレタン系塗料の塗膜からなる光透過層であり、前記第3の部材は、前記第1の部材の第2の面側に塗布され、少なくとも白色又は淡色の部分を有する塗装層であること特徴とする。
請求項10に記載された発明は、請求項6記載の構成体であって、前記第1の部材は、ソーダ石灰ガラス材の板ガラスであり、前記第2の部材は、マゼンタ色を呈する前記アクリル系塗料又は前記ウレタン系塗料の塗膜からなる光透過層であり、前記第3の部材は、前記第1の部材の前記第2の面側に塗布され、少なくとも白色又は淡色の部分を有する装飾材であること特徴とする。
請求項9又は請求項10に係る発明によれば、ソーダ石灰ガラス材からなる板ガラスの第2の面側に白色や淡色を含む塗装層又は装飾材を構成する第3の部材が配置され、第2の部材を構成するマゼンタ色を呈するアクリル系塗料又はウレタン系塗料の塗膜からなる光透過層が、第1の部材の第2の面側に塗布されているので、蛍光灯や日光のもとで使用した場合にも、ソーダ石灰ガラスの呈するグリーン色が付加されることなく第3の部材が視認される。
その結果、建築物や、家具等の設計における自由度が拡大する。
また、光透過層として、アクリル系塗料又はウレタン系塗料の塗膜を用いているので、生産が容易であり、製造原価を抑制することができる。
その結果、建築物や、家具等の設計における自由度が拡大する。
また、光透過層として、アクリル系塗料又はウレタン系塗料の塗膜を用いているので、生産が容易であり、製造原価を抑制することができる。
請求項11に記載された発明は、光透過部材の製造方法であって、ソーダ石灰ガラス材からなり、光が入射する第1の面と、該光が出射する第2の面とを有する第1の部材の、少なくとも一方の面に、前記光の透過によりマゼンタ色を呈する色のアクリル系塗料又はウレタン系塗料を塗布し、前記塗料を乾燥させてアクリル系塗料又はウレタン系塗料の塗膜からなる光透過層を形成したことを特徴とする。
請求項12に記載された発明は、構成体の製造方法であって、請求項9に記載の光透過部材の前記第1の部材における前記第2の面側に、装飾部を構成する白色又は淡色の塗料を塗布して塗装膜を形成し、又は白色又は淡色の装飾体を設けることを特徴とする。
請求項12に係る光透過部材の製造方法又は請求項10に係る構成体の製造方法によれば、ソーダ石灰ガラス材からなる板ガラスの背面に配された白色又は淡色の装飾等を、ソーダ石灰ガラス材が呈するグリーン色を付加することなく視認可能な光透過部材、ガラス化粧板等の構成体を、容易且つ安価に生産することができる。
本発明によれば、ガラス又は樹脂等の有色透明体を介して物体を見る場合に、有色透明体の有する色を付加させることなく物体固有の色彩にて見ることができる色補正方法、該方法を利用した光透過部材、構成体、及びこれら光透過部材、構成体を、容易且つ安価に製造可能な製造方法を提供することができる。
以下、図面を参照して、この発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、この発明に係る構成体の第1の実施形態を示した図であり、符号10はガラス化粧板(構成体)である。
ガラス化粧板10は、板ガラス(第1の部材)12と、光透過層としての塗装膜(第2の部材)14と、光を反射可能な塗装膜からなる装飾体(第3の部材)16とを備えている。また、板ガラス12は、光L1が板ガラス12に入射する第1の面12aと、光L1が出射するとともに装飾体16で反射された光L2が入射する第2の面12bとを備えている。
図1は、この発明に係る構成体の第1の実施形態を示した図であり、符号10はガラス化粧板(構成体)である。
ガラス化粧板10は、板ガラス(第1の部材)12と、光透過層としての塗装膜(第2の部材)14と、光を反射可能な塗装膜からなる装飾体(第3の部材)16とを備えている。また、板ガラス12は、光L1が板ガラス12に入射する第1の面12aと、光L1が出射するとともに装飾体16で反射された光L2が入射する第2の面12bとを備えている。
板ガラス12は、不純物として鉄を含有するソーダ石灰ガラス材(有色透明体)から構成され、概ね460nm〜570nmの波長の光を透過させ、それ以外の範囲の波長の光を吸収する性質を有するとともに、概ね2mm以上12mm以下の所定の厚みを有し、可視光線L1が透過した場合にRGB発光色のグリーン色を呈するようになっている。
装飾体16は、板ガラス12の第2の面側に、白色又は淡色を含む装飾(図柄がなく色彩のみでもよい)が塗装により塗装層として設けられている。ここで、淡色とは、JIS(Z8721)に記載の「三属性による色の表示方法」による明度が、概ね8以上10以下のものを意味している。
装飾体16は、板ガラス12の第2の面側に、白色又は淡色を含む装飾(図柄がなく色彩のみでもよい)が塗装により塗装層として設けられている。ここで、淡色とは、JIS(Z8721)に記載の「三属性による色の表示方法」による明度が、概ね8以上10以下のものを意味している。
塗装膜14は、板ガラス12の第2の面12aに形成された光透過層を構成し、光L1、光L2が透過することによって、マゼンタ色を呈するようになっている。
また、塗装膜14は、約20μm以上50μm以下の膜厚に形成されることが好適であり、膜厚が約20μm以上とされることで、赤色系の塗料により安定したマゼンタ色を板ガラス12上に形成させることができ、膜厚50μm以下とすることによって光L1、L2の明るさの減衰が実用的レベルに保持され、光L1が透過可能なマゼンタ色を形成することができる。
また、塗装膜14は、約20μm以上50μm以下の膜厚に形成されることが好適であり、膜厚が約20μm以上とされることで、赤色系の塗料により安定したマゼンタ色を板ガラス12上に形成させることができ、膜厚50μm以下とすることによって光L1、L2の明るさの減衰が実用的レベルに保持され、光L1が透過可能なマゼンタ色を形成することができる。
光透過層としての塗装膜14によって呈されるマゼンタ色は、第1の部材12が透過光L1、L2によって呈するRGB発光色におけるグリーン色に対しての補色であり、概ね460nm〜570nmの波長の光を吸収するようになっており、光L1、L2がグリーン色を帯びた後にマゼンタ色の塗装膜14を透過することによって、光L1、L2のグリーン色がマゼンタ色と加色混合されて、装飾体16で反射された後の光L2が板ガラス12の第1の面12aから出射した際に白色となる。
また、板ガラス12を透過した光L1は塗装膜14を一度通過し、その後、装飾体16で反射された後、再び塗装膜14と、板ガラス12とを一度ずつ通過するため、マゼンタ色で構成される塗装膜14は、板ガラス12の濃度及び厚みに対応した濃度を持たせることが好ましい。
有色透明体としての板ガラス12がRGB発光色のグリーン色を呈する場合について説明したが、板ガラス12が他のRGB発光色を呈する場合に、その補色を用いて色消し等の補正をしてもよい。例えば、赤系統を呈する板ガラスの場合に補色としてシアン色を用い、或いはイェロー色を呈する板ガラスに対して補色として青色等を用いることができる。
有色透明体としての板ガラス12がRGB発光色のグリーン色を呈する場合について説明したが、板ガラス12が他のRGB発光色を呈する場合に、その補色を用いて色消し等の補正をしてもよい。例えば、赤系統を呈する板ガラスの場合に補色としてシアン色を用い、或いはイェロー色を呈する板ガラスに対して補色として青色等を用いることができる。
次に、ガラス化粧板10の作用について説明する。
ガラス化粧板10には、図1に示すように、ガラス化粧板10の表面側から入射してきた可視光線L1が、板ガラス12の第1の面12aから入射し、板ガラス12の内部を通過し、塗装膜14を通過した後に装飾体16の表面に達する。
装飾体16に達した光L1は、板ガラス12と塗装膜14を通過する過程で混合され、RGB発光色が加色混合されて、ほぼ白色の光となる。
ガラス化粧板10には、図1に示すように、ガラス化粧板10の表面側から入射してきた可視光線L1が、板ガラス12の第1の面12aから入射し、板ガラス12の内部を通過し、塗装膜14を通過した後に装飾体16の表面に達する。
装飾体16に達した光L1は、板ガラス12と塗装膜14を通過する過程で混合され、RGB発光色が加色混合されて、ほぼ白色の光となる。
光学的には、装飾体16に達した可視光線は、装飾体16に到達する過程で、板ガラス12の色以外の波長の光L1を吸収して、塗装膜14に到達する際には、概ね460nm〜570nmの波長からなるグリーン色の可視光線が到達し、その後、塗装膜14によって、概ね460nm〜570nmの波長のグリーン色の可視光線が吸収され、装飾体16には、ほぼ白色の光が到達することとなる。
装飾体16の表面で反射された光L2は、再び塗装膜14を通過して、塗装膜14にて概ね460nm〜570nmの波長の光が吸収されて、残余の波長から構成されるマゼンタ色の光L2が板ガラス12の第2の面12bから入射し、板ガラス12の内部を通過する。
板ガラス12内部を通過したマゼンタ色の光L2は、板ガラス12の内部で概ね460nm〜570nmの波長の範囲外の光が吸収されて、板ガラス12の第1の面12aから出射されるときには白色光となる。
板ガラス12内部を通過したマゼンタ色の光L2は、板ガラス12の内部で概ね460nm〜570nmの波長の範囲外の光が吸収されて、板ガラス12の第1の面12aから出射されるときには白色光となる。
その結果、板ガラス12のグリーン色を付加させることなく装飾体16の色を、ほぼそのまま視覚に到達させることができる。
この発明によれば、簡単な構成によって、板ガラス12のRGB発光色を色消し補正して、白色又は淡色の装飾体16が、そのままの色で視認可能なガラス化粧板10を得ることができる。
なお、この実施の形態では、ガラス化粧板10の端面に近づくにつれて、板ガラス12の厚みが徐々に薄くなる部分が設けられており、その部分において、塗装膜の膜厚を変化させて全面を同じ濃度に維持させ、又は、その部分の膜厚を維持して、周辺部にグラデーションを形成させてもよい。
この発明によれば、簡単な構成によって、板ガラス12のRGB発光色を色消し補正して、白色又は淡色の装飾体16が、そのままの色で視認可能なガラス化粧板10を得ることができる。
なお、この実施の形態では、ガラス化粧板10の端面に近づくにつれて、板ガラス12の厚みが徐々に薄くなる部分が設けられており、その部分において、塗装膜の膜厚を変化させて全面を同じ濃度に維持させ、又は、その部分の膜厚を維持して、周辺部にグラデーションを形成させてもよい。
次に、このガラス化粧板10の製造方法について説明する。
まず、板ガラス12の表面に付着した油分、塵埃等を脱脂材により除去する。
脱脂材としては、アルコールであれば使用可能であるが、純度99%以上のイソプロピルアルコールが好適である。
板ガラス12の背面(第2の面)に、ウレタン系塗料又はアクリル系塗料を静電塗装によって塗装して塗膜を形成し、乾燥させる。
板ガラス12の材料がソーダ石灰ガラスの場合には、マゼンタ色の光透過層を形成するために、乾燥後に膜厚が約20μm以上50μm以下となるように、赤色系の塗装膜14を塗装により形成する。
まず、板ガラス12の表面に付着した油分、塵埃等を脱脂材により除去する。
脱脂材としては、アルコールであれば使用可能であるが、純度99%以上のイソプロピルアルコールが好適である。
板ガラス12の背面(第2の面)に、ウレタン系塗料又はアクリル系塗料を静電塗装によって塗装して塗膜を形成し、乾燥させる。
板ガラス12の材料がソーダ石灰ガラスの場合には、マゼンタ色の光透過層を形成するために、乾燥後に膜厚が約20μm以上50μm以下となるように、赤色系の塗装膜14を塗装により形成する。
塗料としては、ウレタン系又はアクリル系の顔料塗料を用いる。
塗装膜14の形成するためのウレタン系塗料としては、ウレタン系クリア塗料+3重量%プライマー200gと、硬化剤(例えばイソシアネート)100gと、シンナー100gとを配合した塗料400gに対して、赤色系ウレタン系顔料ステインを配合し、赤色系ウレタン系顔料ステインの配合量は、板ガラス12の厚みに応じて、板厚3mmでは、0.3g以上0.6g以下、5mmでは、0.5以上1.0g以下、8mmでは、0.8g以上1.6g以下、12mmでは、1.2g以上2.4g以下が好適である。
上記、ウレタン系クリア塗料と赤色ウレタン系顔料ステインに代えて、アクリル系クリア塗料と赤色アクリル系顔料ステインとを配合し、アクリル系塗料を用いてもよい。
塗装膜14は、静電塗装工程を用いた塗装法により、例えば、1m以上3m以下のコンベア送り速度において、ベル式ターボベル回転数13000rpm以上30000rpm以下、200g/分以上500g/分以下(塗料吐出量55g/m2以上65g/m2以下)の条件で塗布する。
塗装膜14の形成するためのウレタン系塗料としては、ウレタン系クリア塗料+3重量%プライマー200gと、硬化剤(例えばイソシアネート)100gと、シンナー100gとを配合した塗料400gに対して、赤色系ウレタン系顔料ステインを配合し、赤色系ウレタン系顔料ステインの配合量は、板ガラス12の厚みに応じて、板厚3mmでは、0.3g以上0.6g以下、5mmでは、0.5以上1.0g以下、8mmでは、0.8g以上1.6g以下、12mmでは、1.2g以上2.4g以下が好適である。
上記、ウレタン系クリア塗料と赤色ウレタン系顔料ステインに代えて、アクリル系クリア塗料と赤色アクリル系顔料ステインとを配合し、アクリル系塗料を用いてもよい。
塗装膜14は、静電塗装工程を用いた塗装法により、例えば、1m以上3m以下のコンベア送り速度において、ベル式ターボベル回転数13000rpm以上30000rpm以下、200g/分以上500g/分以下(塗料吐出量55g/m2以上65g/m2以下)の条件で塗布する。
塗装した板ガラス12は、自然乾燥の場合は、例えば、20℃×6時間、乾燥炉を使用する場合には、60℃×0.5時間の条件で乾燥する。
その後、装飾体16を構成する白色又は淡色の部分を有する塗装層を塗装によって形成し、乾燥させる。
装飾体16を構成する塗装層の形成に用いる塗料は、ウレタン系塗料又はアクリル系塗料のほか、塗装膜14を侵食せず、塗装可能な塗料であれば特に制限はない。
なお、塗装膜14の塗装方法については、上記の静電塗装に限らず、一般のスプレーノズルによる吹きつけ塗装やカーテンフローコーター等、実用的な他の方法によって塗装してもよい。
その後、装飾体16を構成する白色又は淡色の部分を有する塗装層を塗装によって形成し、乾燥させる。
装飾体16を構成する塗装層の形成に用いる塗料は、ウレタン系塗料又はアクリル系塗料のほか、塗装膜14を侵食せず、塗装可能な塗料であれば特に制限はない。
なお、塗装膜14の塗装方法については、上記の静電塗装に限らず、一般のスプレーノズルによる吹きつけ塗装やカーテンフローコーター等、実用的な他の方法によって塗装してもよい。
かかる製造方法によれば、ガラス化粧板10を簡単な設備で、容易且つ安価にて製造することができる。
また、塗装膜14の膜厚や色彩を容易に制御、変化させることができるので、板ガラス12の色彩、濃度の種類、厚さに応じて、幅広く対応することができる。
なお、装飾体16として、塗装層16に代えて、板状の装飾部材をネジや接着剤等の機械的方法を用いて取付けてもよい。
また、塗装膜14の膜厚や色彩を容易に制御、変化させることができるので、板ガラス12の色彩、濃度の種類、厚さに応じて、幅広く対応することができる。
なお、装飾体16として、塗装層16に代えて、板状の装飾部材をネジや接着剤等の機械的方法を用いて取付けてもよい。
次に、この発明に係る第2の実施形態について説明する。
図2は、この発明に係る構成体の第2の実施形態を示す図であり、符号20は、花瓶等の容器(構成体)を、符号26は、装飾体を示す。
容器20は、開口部側が拡径するように構成され、容器20の外周側に位置する外側ガラス部材(第1の部材)22と、容器20の内周側に位置する内側ガラス部材(第1の部材)28と、光透過層(第2の部材)24と、装飾体(第3の部材)26とを備えている。
図2は、この発明に係る構成体の第2の実施形態を示す図であり、符号20は、花瓶等の容器(構成体)を、符号26は、装飾体を示す。
容器20は、開口部側が拡径するように構成され、容器20の外周側に位置する外側ガラス部材(第1の部材)22と、容器20の内周側に位置する内側ガラス部材(第1の部材)28と、光透過層(第2の部材)24と、装飾体(第3の部材)26とを備えている。
外側ガラス部材22は、容器20の外部に位置する光源からに光L1が入射する第1の面22aと、装飾体26の外側の面26aで反射された光L2が入射する側の第2の面22bとを備えており、ガラス部材22の装飾体26側に位置する第2の面22bに光透過層としての塗装膜24aが形成されている。
内側ガラス部材28は、容器20の外部に位置する光源からに光L1が入射する第1の面28aと、装飾体26の内側の面26bで反射された光L2が入射する側の第2の面28bとを備えており、ガラス部材28の装飾体26側に位置する第2の面28bに光透過層としての塗装膜24bが形成されている。
装飾体26は、外側ガラス部材22と、内側ガラス部材28との間に配置され、装飾体26の外側の面26aに配された装飾は外側ガラス部材22を介して視認可能とされ、装飾体26の内側の面26bに配された装飾は内側ガラス部材28を介して視認可能とされている。
その他の部分に関しては、第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
その他の部分に関しては、第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
この実施の形態の容器20によれば、ガラス部材22、24をソーダ石灰ガラス等を材料とした場合であっても、内部の装飾体26の外側の面26a及び内側の面26bに配された装飾等を、ガラス部材22、28の色を付加させることなく視認することができる。
次いで、この発明の第3の実施形態について説明する。
図3示すのは、この発明に係る方法及び光透過部材を使用したショウケースを示す図であり、符号30はショウケースを、符号31は、光透過部材を示している。
光透過部材は、板ガラス(第1の部材)32と、光透過層としてのRGB色補正板(第2の部材)34とを備えている。
また、板ガラス32は、光L1が入射する第1の面32aと、その背面となる第2の面32bとを備えており、第1の面側に位置する視覚から見て、板ガラス32と、補正板34とを挟んで、第2の面32b側に、物体(第3の部材)36が配置されている。
図3示すのは、この発明に係る方法及び光透過部材を使用したショウケースを示す図であり、符号30はショウケースを、符号31は、光透過部材を示している。
光透過部材は、板ガラス(第1の部材)32と、光透過層としてのRGB色補正板(第2の部材)34とを備えている。
また、板ガラス32は、光L1が入射する第1の面32aと、その背面となる第2の面32bとを備えており、第1の面側に位置する視覚から見て、板ガラス32と、補正板34とを挟んで、第2の面32b側に、物体(第3の部材)36が配置されている。
それぞれの板ガラス32、物体34、RGB補正板36の間相互に空間が存在する以外は、第1の実施の形態と同様であり、説明を省略する。
この実施の形態によれば、高透過ガラスを用いることなく有色透明体であるソーダ石灰ガラスによって、グリーン色が付加されることなく物体36を視認可能なショーケース30を、容易な構成により且つ安価にて提供することができる。
なお、この実施の形態において、板ガラス32と、色補正板34との間には空間がある場合について説明したが、空間がなく密着していてもよいし、第2の部材34が塗装膜として第1の部材32に形成されていてもよい。
この実施の形態によれば、高透過ガラスを用いることなく有色透明体であるソーダ石灰ガラスによって、グリーン色が付加されることなく物体36を視認可能なショーケース30を、容易な構成により且つ安価にて提供することができる。
なお、この実施の形態において、板ガラス32と、色補正板34との間には空間がある場合について説明したが、空間がなく密着していてもよいし、第2の部材34が塗装膜として第1の部材32に形成されていてもよい。
なお、上記の実施形態においては、有色透明体としてグリーン色を呈すソーダ石灰ガラスを材料とした場合について説明したが、第1の部材(板ガラス12、外側ガラス部材22、内側ガラス部材28、板ガラス32)の構成材料については、ソーダ石灰ガラス以外の、例えば、紫色、黄色、赤色、青色等に着色されたガラスを適用してもよく、また、ガラス以外の、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等、光を透過する材料に対しても適用可能である。
また、上記第2のの面12bに代えて、第1の面12aに光透過層14を形成してもよく、第1の面12aと、第2の面12bの双方に光透過層14を形成させてもよい。
また、第3の部材として、第1の実施の形態では、塗装により構成された装飾体16について説明したが、第1の部材12に対して、光透過層14を介して貼り付けられ又は取付けられた、例えば、板状の白色又は淡色を含む装飾体など物体であってもよく、第2、第3の実施の形態においては第3の部材が物体としての装飾体26、36の場合について説明したが、これが塗装膜によって形成されていてもよい。
また、第3の部材として、第1の実施の形態では、塗装により構成された装飾体16について説明したが、第1の部材12に対して、光透過層14を介して貼り付けられ又は取付けられた、例えば、板状の白色又は淡色を含む装飾体など物体であってもよく、第2、第3の実施の形態においては第3の部材が物体としての装飾体26、36の場合について説明したが、これが塗装膜によって形成されていてもよい。
また、化粧板10の場合について説明したが、化粧板には、建材、家具や水回り品等の化粧板を含むことはいうまでもなく、容器20、ショーケース30以外の装飾品に対して適用してもよい。
なお、板ガラス32とRGB色補正板36とは、互いに密着した状態とされてもよく、上記実施の形態において、第1の部材32及び第2の部材34に関しては、板状のものとして説明したが、曲面を有したものであってもよい。
また、上記実施の形態においては、第1の部材(板ガラス12、外側ガラス部材22、内側ガラス部材28、板ガラス32)をそれぞれ1枚用いた場合について説明したが、複数の第1の部材(板ガラス12、外側ガラス部材22、内側ガラス部材28、板ガラス32)を用いてもよい。
なお、板ガラス32とRGB色補正板36とは、互いに密着した状態とされてもよく、上記実施の形態において、第1の部材32及び第2の部材34に関しては、板状のものとして説明したが、曲面を有したものであってもよい。
また、上記実施の形態においては、第1の部材(板ガラス12、外側ガラス部材22、内側ガラス部材28、板ガラス32)をそれぞれ1枚用いた場合について説明したが、複数の第1の部材(板ガラス12、外側ガラス部材22、内側ガラス部材28、板ガラス32)を用いてもよい。
また、複数の第1の部材(板ガラス12、外側ガラス部材22、内側ガラス部材28、板ガラス32)を用いる場合には、複数の第1の部材(板ガラス12、外側ガラス部材22、内側ガラス部材28、板ガラス32)を重ね合わせた状態にて加色混合された色が補色を構成するように、それぞれの第1の部材(板ガラス12、外側ガラス部材22、内側ガラス部材28、板ガラス32)に補色を分解した形で形成させてもよい。
塗装膜14、24、34については、顔料系塗料であるアクリル系塗料又はウレタン系塗料を塗布する場合について説明したが、第1の部材(板ガラス12、外側ガラス部材22、内側ガラス部材28、板ガラス32)に塗装可能な他の塗料を使用してもよく、色消し機能がある材料をPVD、又はCVDによって、第1の部材(板ガラス12、外側ガラス部材22、内側ガラス部材28、板ガラス32)の表面に形成させてもよい。
また、上記補色を呈する光透過層14を、塗装膜に代えて、印刷によって第1の部材の表面にインクを塗布し、又は、第1の部材12のいずれかの面に貼着したフィルムによって構成してもよい。
この場合、印刷方法としては、シルクスクリーン方や、凹版、凸版、グラビア印刷をはじめとする一般的に用いられる印刷法を用いることができ、インクとしては、アクリル系、ウレタン系、エポキシ系やそれ以外のものも用いることができ、さらに、顔料系、染料系のいずれのインクであってもよく、また、インク塗膜の形態としては、網点の集合でも、全面に一様にインクの塗布層が形成されたものであってもよい。
この場合、印刷方法としては、シルクスクリーン方や、凹版、凸版、グラビア印刷をはじめとする一般的に用いられる印刷法を用いることができ、インクとしては、アクリル系、ウレタン系、エポキシ系やそれ以外のものも用いることができ、さらに、顔料系、染料系のいずれのインクであってもよく、また、インク塗膜の形態としては、網点の集合でも、全面に一様にインクの塗布層が形成されたものであってもよい。
また、フィルムとしては、ポリエステルフィルム、塩化ビニルフィルム、ポリオレフィン系フィルムの他、一般的に透過性があるフィルムを用いることができ、補色については、表面に着色層を設ける場合に他、フィルム自体を染色して使用してもよい。
これら、印刷又はインクを用いて光透過層14を形成する場合の補色については、ソーダ石灰ガラスにより形成された第1の部材12の呈するグリーン色の色彩や濃度に合せることができる。
また、この発明は、通常の可視光線に限られることなく、ナトリウム灯などをはじめとする単色光に対しても、適用することができる。
これら、印刷又はインクを用いて光透過層14を形成する場合の補色については、ソーダ石灰ガラスにより形成された第1の部材12の呈するグリーン色の色彩や濃度に合せることができる。
また、この発明は、通常の可視光線に限られることなく、ナトリウム灯などをはじめとする単色光に対しても、適用することができる。
10 ガラス化粧板(構成体)
12 板ガラス(第1の部材)
12a、22a、28a、32a 第1の面
12b、22b、28b、32b 第2の面
16、26 装飾体(物体、第3の部材)
14、24、24a、24b、34 塗装膜(第2の部材、光透過層)
20 容器(構成体)
22、28 ガラス部材(第1の部材)
30 ショーケース(構成体)
31 光透過部材
32 板ガラス(第1の部材)
34 色補正板(第2の部材9
36 物体(第3の部材)
12 板ガラス(第1の部材)
12a、22a、28a、32a 第1の面
12b、22b、28b、32b 第2の面
16、26 装飾体(物体、第3の部材)
14、24、24a、24b、34 塗装膜(第2の部材、光透過層)
20 容器(構成体)
22、28 ガラス部材(第1の部材)
30 ショーケース(構成体)
31 光透過部材
32 板ガラス(第1の部材)
34 色補正板(第2の部材9
36 物体(第3の部材)
Claims (12)
- 光が透過する有色透明体の背面に配置した物体を前記有色透明体を介して視認する場合の前記物体の色補正方法であって、
前記光が前記有色透明体に入射する第1の面と、前記物体側に位置する第2の面との、少なくとも一方の面側に、
前記光が透過可能とされ、且つ前記有色透明体が前記光の透過により呈するRGB発光色に対する補色を呈する部材を配置し、
前記光を、前記有色透明体と、前記補色を呈する部材との双方を透過させることにより、前記物体を前記有色透明体の有する色を付加させることなく視認することを特徴とする前記物体の色補正方法。 - 光が入射可能な第1の面と、光が出射可能な第2の面とを有する有色透明体からなる第1の部材と、
前記光が透過可能で、且つ前記第1の部材が前記光の透過により呈するRGB発光色に対する補色を呈することにより前記RGB色を補正する第2の部材とを備え、
該第2の部材が、第1の部材の前記第1の面と、前記第2の面との少なくとも一方の面側に配されているとを特徴とする光透過部材。 - 前記第1の部材と、
前記第2の部材と、
光を反射可能な第3の部材とを備え、
前記第1の部材の第1の面から入射した前記光が、前記第2の部材を透過し、前記第3の部材で反射された後、再び前記第2の部材、前記第1の部材の順に透過するように配置されていることを特徴とする構成体。 - 請求項3記載の構成体であって、
前記第2の部材は、アクリル系塗料又はウレタン系塗料の塗膜からなる光透過層であることを特徴とする構成体。 - 請求項3記載の構成体であって、
前記第2の部材は、印刷によりインクを塗布してなる光透過層であることを特徴とする構成体。 - 請求項3記載の構成体であって、
前記第2の部材は、フィルムからなる光透過層であることを特徴とする構成体。 - 請求項3から請求項6に記載の構成体であって、
前記第1の部材は、ソーダ石灰ガラス材からなることを特徴とする構成体。 - 請求項7記載の構成体であって、
前記第2の部材は、前記ソーダ石灰ガラス材からなる前記第1の部材が前記光の透過により呈するRGB発光色のグリーン色に対する補色であるマゼンタ色の前記光透過層であることを特徴とする構成体。 - 請求項8記載の構成体であって、
前記第1の部材は、ソーダ石灰ガラス材の板ガラスであり、
前記第2の部材は、前記マゼンタ色を呈するアクリル系塗料又はウレタン系塗料の塗膜からなる光透過層であり、
前記第3の部材は、前記第1の部材の第2の面側に塗布され、少なくとも白色又は淡色の部分を有する塗装層であること特徴とする構成体。 - 請求項8記載の構成体であって、
前記第1の部材は、ソーダ石灰ガラス材の板ガラスであり、
前記第2の部材は、マゼンタ色を呈する前記アクリル系塗料又は前記ウレタン系塗料の塗膜からなる光透過層であり、
前記第3の部材は、前記第1の部材の前記第2の面側に塗布され、少なくとも白色又は淡色の部分を有する装飾材であること特徴とする構成体。 - ソーダ石灰ガラス材からなり、光が入射する第1の面と、該光が出射する第2の面とを有する第1の部材の、少なくとも一方の面に、
前記光の透過によりマゼンタ色を呈する色のアクリル系塗料又はウレタン系塗料を塗布し、
前記塗料を乾燥させてアクリル系塗料又はウレタン系塗料の塗膜からなる光透過層を形成したことを特徴とする光透過部材の製造方法。 - 請求項11に記載の光透過部材の前記第1の部材における前記第2の面側に、
装飾部を構成する白色又は淡色の塗料を塗布して塗装膜を形成し、又は白色又は淡色の装飾体を設けることを特徴とする構成体の製造方法。
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
JP2015534094A (ja) * | 2012-12-17 | 2015-11-26 | サン−ゴバン グラス フランス | 光学部品、ガラス、および液晶ディスプレイ |
CN105793860A (zh) * | 2013-11-14 | 2016-07-20 | Inka安特沃客有限公司 | 反调试方法 |
-
2004
- 2004-12-21 JP JP2004369710A patent/JP2006176352A/ja active Pending
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---|---|---|---|---|
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CN105793860A (zh) * | 2013-11-14 | 2016-07-20 | Inka安特沃客有限公司 | 反调试方法 |
JP2016538641A (ja) * | 2013-11-14 | 2016-12-08 | インカ・エントワークス・インコーポレイテッドInka Entworks, Inc. | アンチデバッグ方法 |
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