JP2006175731A - Method and apparatus for molding dome-shaped molding - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、光学機器のカバーなどに用いられる透明なドーム状成形品の成形方法及び成形装置に関するものである。 The present invention relates to a molding method and a molding apparatus for a transparent dome-shaped molded product used for a cover of an optical device or the like.
監視カメラを覆うクリアカバーや、照明器具の透明グローブなど、光学機器用の光を透過させるカバーとして、半球形状の透明なドーム状成形品が使用されている。この透明ドーム状成形品の成形は、一般的には射出成形によって行なわれているが、厚みが0.8mm以下、例えば0.2〜0.5mm程度の薄い厚みのものは、成形金型への樹脂の充填性の問題から、射出成形では成形が困難である。 A hemispherical transparent dome-shaped molded product is used as a cover that transmits light for optical equipment, such as a clear cover that covers a surveillance camera and a transparent glove of a lighting fixture. This transparent dome-shaped molded product is generally molded by injection molding, but if the thickness is 0.8 mm or less, for example, a thin thickness of about 0.2 to 0.5 mm, the molding die is used. Molding is difficult by injection molding due to the problem of resin filling properties.
一方、厚みが薄く深い容器などを成形する方法として、圧空成形が従来から知られている(例えば、特許文献1等参照)。そこでこの圧空成形によって、厚みの薄い透明なドーム状成形品を成形することが検討されている。 On the other hand, pressure forming is conventionally known as a method for forming a thin container having a small thickness (see, for example, Patent Document 1). Therefore, it has been studied to form a transparent dome-shaped molded product having a small thickness by this pressure forming.
図6は圧空成形によるドーム状成形品Aの成形の一例を示すものであり、圧空成形装置は下面で開口するドーム状成形凹部2を設けて形成される圧空成形型1と、加熱盤5を設けて形成される加熱型6とからなっている。そして、まず熱可塑性樹脂で形成される透明シート3を加熱型6の上に載置して加熱盤5で透明シート3を加熱することによって軟化させ、図6(a)のように加熱型6の上に圧空成形型1をセットする。このとき、加熱型6の上に載置された透明シート3の加熱盤5の外方に突出する部分が加熱型6と圧空成形型1との間に気密的に挟まれる。次に透明シート3の下面側にエアを供給すると(エアの供給手段の図示は省略している)、軟化した状態にある熱可塑性樹脂の透明シート3は圧空成形型1のドーム状成形凹部2内で膨らみ、図6(b)に矢印で示すエア圧で透明シート3はドーム状成形凹部2の内周面に沿って密接するように膨らんで、ドーム状成形凹部2の形状に応じたドーム状成形品Aを成形することができるものである。
上記のように圧空成形では、透明シート3のエアを供給する面と反対側の面を圧空成形型1のドーム状成形凹部2の内周面に密接させることによって成形を行なうものであり、ドーム状成形凹部2の内周面と透明シート3の外面との間に空気が残留すると、透明シート3をドーム状成形凹部2の内周面に密接させることができない。この場合には、成形されたドーム状成形品Aに変形が生じ、光の透過に歪みが発生して、特に監視カメラを覆うクリアカバーとして使用する際には画像のにじみなどの原因になる。
As described above, the pressure forming is performed by bringing the surface of the
しかし、ドーム状成形品Aのように半球状の深絞りで成形する場合には、ドーム状成形凹部2の内周面と透明シート3の外面との間から空気をスムーズに抜くことが難しいものであった。
However, when forming with a hemispherical deep drawing like the dome-shaped molded product A, it is difficult to smoothly remove air from between the inner peripheral surface of the dome-shaped
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ドーム状成形凹部と透明シートの間における空気の残留による変形などが生じることなく圧空成形を行なうことができるドーム状成形品の成形装置及び成形方法を提供することを目的とするものである。 The present invention has been made in view of the above points, and a molding apparatus for a dome-shaped molded product capable of performing pressure-air molding without causing deformation due to residual air between the dome-shaped molded recess and the transparent sheet, and The object is to provide a molding method.
本発明に係るドーム状成形品の製造装置は、圧空成形型1のドーム状成形凹部2の開口部に加熱して軟化された熱可塑性樹脂の透明シート3を配置し、透明シート3のドーム状成形凹部2と反対側の面にエアを供給して加圧し、透明シート3をドーム状成形凹部2の内周面に密着させるように膨らませることによって、透明なドーム状成形品を成形するドーム状成形品の成形装置において、前記圧空成形型1に、前記ドーム状成形凹部2の内側のエアを吸引するための吸引流路4を設けたことを特徴とするものである。
The apparatus for producing a dome-shaped molded product according to the present invention arranges a
この発明によれば、ドーム状成形凹部2の内周面と前記透明シート3との間の空間のエアを吸引流路4から吸引して減圧し、この状態で透明シート3を膨らませることで透明シート3の圧空成形によりドーム状成形品を成形することができ、このとき透明シート3とドーム状成形凹部2の内周面との間のエアの残留を防止することができて、ドーム状成形凹部2の内周面と透明シート3の間に空気が閉じ込められて変形などが生じるようなことなくドーム状成形品Aを圧空成形することができるものである。
According to the present invention, the air in the space between the inner peripheral surface of the dome-shaped
上記吸引流路4には挿通部材10をその端面が前記吸引流路4におけるドーム状成形凹部2の内周面における開口である吸引口9に露出するように挿通配置し、前記挿通部材10と吸引流路4との間にエアが流通可能な隙間11を形成するようにしても良い。
An
このようにすると、吸引流路4はドーム状成形凹部2の内周面において前記隙間11のみを開口させることができ、これによりドーム状成形凹部2の内周面における開口の大きさを容易に調整することができるものであり、吸引口9の開口自体を小さくするための微細な加工を施すことなくドーム状成形凹部2の内周面における吸引流路4の開口を小さく形成することが容易となり、且つこの開口をより小さく形成することが容易となって、成形されるドーム状成形品Aに吸引口9の跡が残らないようにして成形性を向上することができるものである。
In this way, the
また、本発明に係るドーム状成形品の成形方法は、圧空成形型1のドーム状成形凹部2の開口部に加熱して軟化された熱可塑性樹脂の透明シート3を配置し、透明シート3のドーム状成形凹部2と反対側の面にエアを供給して加圧し、透明シート3をドーム状成形凹部2の内周面に密着させるように膨らませることによって、透明なドーム状成形品を成形するドーム状成形品の成形方法において、前記ドーム状成形凹部2の内周面と前記透明シート3との間の空間のエアを吸引して減圧した状態で前記透明シート3を膨らませることを特徴とするものである。
Further, in the method for molding a dome-shaped molded product according to the present invention, a
この発明によれば、透明シート3を膨らませる際に、この透明シート3とドーム状成形凹部2の内周面との間のエアの残留を防止することができ、ドーム状成形凹部2の内周面と透明シート3の間に空気が閉じ込められて変形などが生じるようなことなくドーム状成形品Aを圧空成形することができるものである。
According to the present invention, when the
本発明によれば、圧空成形の際にドーム状成形凹部の内周面と透明シートの間のエアを吸引して強制的に排除することで、ドーム状成形凹部の内周面と透明シートの間に空気が閉じ込められて変形などが生じるようなことなくドーム状成形品を圧空成形することができるものである。 According to the present invention, the air between the inner peripheral surface of the dome-shaped concave portion and the transparent sheet is sucked and forcibly removed during the pressure forming, so that the inner peripheral surface of the dome-shaped concave portion and the transparent sheet A dome-shaped molded product can be pressure-formed without causing deformation or the like due to air trapped in between.
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。 Hereinafter, the best mode for carrying out the present invention will be described.
図1,2は本発明の実施の形態の一例を示すものであり、上面の一部に加熱盤5を設けて形成され、加熱盤5とその周囲にかけて上面に配置される熱可塑性樹脂の透明シート3を加熱して軟化させる加熱型6と、下面で開口するドーム状成形凹部2を設けて形成され、加熱型6の上面に配置された透明シート3のうち周囲の部分を加熱型6との間に気密的に挟み込むように加熱型6の上に配置される圧空成形型1と、透明シート3のドーム状成形凹部2と反対側の面にエアを供給して透明シート3をドーム状成形凹部2の内周面に密着させるように膨張させるエア供給手段7とを備えて圧空成形装置が形成してある。
1 and 2 show an example of an embodiment of the present invention, which is formed by providing a
圧空成形型1にはその下面に開口するようにドーム状成形凹部2が設けてあり、ドーム状成形凹部2の内周面は半球形状の凹面として形成してある。
The compressed
この圧空成形型1には、ドーム状成形凹部2の内側のエアを吸引するための吸引流路4が形成されている。この吸引流路4は一端がドーム状成形凹部2の内周面に設けられた吸引口9にて開口され、他端がドーム状成形凹部2の外側において吸引ポンプ等の適宜のエア吸引装置(図示せず)に接続される。この吸引流路4はドーム状成形凹部2の内周面において複数箇所に開口させて設けることが好ましい。図示の例では圧空成形型1に六個の吸引流路4が設けられており、このときドーム状成形凹部2の内周面の開口付近における互いに対向する二箇所の位置に、それぞれ三個の吸引流路4の各吸引口9が近接して設けられ、各位置において吸引流路4の各吸引口9は、ドーム状成形凹部2の開口面と平行な横方向に並んで形成されている。
The
図示の例では、吸引流路4はその一端が圧空成形型1のドーム状成形凹部2に内周面に吸引口9として開口していると共に、その他端が圧空成形型1の上面に適宜のエア吸引装置に接続される接続口として開口しており、そしてこの圧空成形型1の内部において、吸引流路4は横流路4aと縦流路4bとが直列に接続した略L字状に折れ曲がった流路として形成されている。このとき、吸引口9の開口径は、0.6mm以下となるようにすることが好ましく、特に図3に示す例では、吸引流路4の横流路4aの吸引口9側端部の内径を他の部分よりも小径に絞った小径部13として形成し、この小径部13をドーム状成形凹部2の内周面に開口させて吸引口9を形成している。このように吸引口9の開口径を小径とすることで、成形後のドーム状成形体に吸引口9の跡が残ることを防止することができる。このときの吸引口9の開口径の下限は特に制限されないが、機械的加工により吸引口9を形成する場合には、加工上の制約から実質上の下限が0.1mmとなる。
In the illustrated example, one end of the
また、吸引流路4内に挿通部材10を挿通配置すると共に、この挿通部材10の端面を吸引口9にてドーム状成形凹部2の内周面に露出させ、更にこの挿通部材10と吸引流路4との間にエアが流通可能な隙間11を形成して、この隙間11を通じてドーム状成形凹部2の内側のエアを吸引するようにしても良い。図4に示す例では、横流路4aと縦流路4bとで略L字状に形成された吸引流路4の横流路4aに、挿通部材10を挿通配置すると共に、この挿通部材10の一端面を、この端面とドーム状成形凹部2の内周面とが面一となるようにして、吸引口9にてドーム状成形凹部2の内側に露出させている。
Further, the
この挿通部材10は、この挿通部材10が配置される吸引流路4(図示の例では横流路4a)の内径に比して小径な軸部10bと、この軸部10bの吸引口9側に形成されこの軸部10bよりも大径な頭部10aとが設けられており、前記頭部10aの先端面が吸引口9にて露出するようになっている。
The
この挿通部材10は、吸引流路4の形状等の応じ、円柱状、角柱状等の適宜の形状に形成することができる。
The
上記軸部10bは、吸引流路4(横流路4a)の内径よりも僅かに小径に形成されており、例えば軸部10bの外周面と吸引流路4の内周面との間の一部又は全周に亘り、吸引流路4の流路方向に連通する隙間(逃がし隙間11a)が形成されるようになっている。
The
また、頭部10aは、その外周面には隙間形成部12が形成されており、この隙間形成部12が形成されている箇所においては、頭部10aの外周面と吸引流路4の内周面との間には、ドーム状成形凹部2の内側と上記逃がし隙間11aとを連通する隙間(連通隙間11b)が形成され、隙間形成部12が形成されていない部分においては頭部10aの外周面が吸引流路4の内周面と接するように形成されている。隙間形成部12は、頭部10aを、吸引流路4の内周面と合致する形状からその一部を切欠いたような形状となるように形成することで設けることができる。このとき、隙間形成部12は頭部10aの複数箇所に設けることができ、例えば2〜6箇所に形成することができる。図示の例では、頭部10aの先端部は断面円形状に形成された吸引流路4の内周面形状に沿って同様に断面円形状に形成されており、そして頭部10aの外周の4箇所をこの頭部10aの外周面に外接する平面と平行な面にて切欠いた形状となるように形成して、この切欠いた形状の箇所が隙間形成部12として形成されている。また、頭部10aの先端面は、ドーム状成形凹部2の内周面と面一となるようにして、吸引口9にてドーム状成形凹部2の内側に露出されている。
Further, the
このような挿通部材10を吸引流路4に挿通配置することで、吸引口9は頭部10aにて大部分を閉塞すると共に、連通隙間11bと逃がし隙間11aから構成されるエアが流通可能な隙間11を、頭部10aの隙間形成部12と吸引口9の開口縁との間において開口させ、この隙間11を通じて吸引流路4からドーム状成形凹部2の内側のエアを吸引できるようになっている。
By inserting and inserting such an
挿通部材10は適宜の手段で吸引流路4内に固定することが好ましく、図示の例では吸引流路4と直交する螺子孔14を吸引流路4の内周面に開口するように設け、この螺子孔14に止め螺子15を螺着し、この止め螺子15の先端を吸引流路4内の挿通部材10の軸部10bの外周面に圧接することで挿通部材10を吸引流路4内に固定している。
The
このような挿通部材10を設ける場合には、挿通部材10の形状及び寸法を調整することで、ドーム状成形凹部2の内周面における吸引流路4の開口の大きさを容易に調整することが可能となる。このため、吸引流路4を比較的大径に形成する場合であっても、上記図3に示す場合のように小径部13を設けるなどの吸引口9の開口自体を小さくするための微細な加工を施すことなく、吸引流路4の開口を小さく形成することが容易となり、そしてこのように吸引流路4の開口を小さく形成することで、成形後のドーム状成形体に吸引口9の跡が残ることを防止することができるものである。また、吸引口9の開口自体を小径に形成する場合と比較して、吸引流路4の開口を更に小さく形成することが容易となり、0.1mm以下の開口を形成することも可能となって、成形後のドーム状成形体に吸引口9の跡が残ることを更に防止することができるものである。
When providing such an
挿通部材10の外周面と流通流路の内周面の間におけるエアが流通可能な隙間11の寸法は適宜設定されるが、この隙間11を通じたエアの流通を確保すると共に成形後のドーム状成形体Aに吸引口9の跡が残ることを効果的に防止できるように調整することが好ましい。特に図示の構成の挿通部材10においては、逃がし隙間11aについては軸部10bの外周面と吸引流路4の内周面との間の全周に亘り0.1〜0.2mmの範囲の幅に形成することが好ましい。また連通隙間11bについては隙間形成部12と吸引流路4の内周面及び吸引口9の開口縁との間の最大幅が0.01〜0.2mmの範囲となるようにすること、すなわち、挿通部材10の外周面と流通流路の内周面の間におけるエアが流通可能な隙間11が、ドーム状成形凹部2の内周面において吸引口9の開口縁と挿通部材10との間の最大幅が0.01〜0.2mmの範囲となる寸法で開口することが好ましい。また、このときの吸引口9の開口径は図3に示す場合のような小径のものに形成する必要はなく、特に制限されることなく適宜の寸法に形成することができるが、例えば内径3mm程度に形成することができる。
The dimension of the
また、連通隙間11bの流路方向の寸法、すなわち頭部10aの流路方向の寸法も適宜設定できるが、例えばこの寸法を5mmに形成することができる。
Moreover, although the dimension of the
一方、加熱型6は、ベース体15の上面の中央部に設けた円形のエア供給用凹所16内に支持台17を設け、この支持台17の上に支持した状態でエア供給用凹所16に円板状の加熱盤5を配置して設けることによって形成されるものである。加熱盤5は上面が加熱型6の中央部の上面に露出するように配置されるものであり、加熱盤5の直径はドーム状成形凹部2の下面の円形の開口部の直径よりやや大き目に形成してある。ベース体15の上面の周部には受け枠18が設けてあり、受け枠18の上面にリング状のシリコンシートなど弾性シート19が設けてある。受け枠18は加熱盤5の外周を囲むように配置してあり、受け枠18の弾性シート19の上面よりも、加熱盤5の上面が若干(3mm程度)低くなるようにしてある。
On the other hand, the heating die 6 is provided with a support base 17 in a circular
エア供給用凹所16の内周と支持台17及び加熱盤5の間には隙間11を設けてエア供給路20が形成してあり、また加熱盤5の外周と受け枠18の間に隙間11を設けてエア供給路20と連通したエア導出路21が形成してある。さらにベース板15には相互に対向する位置において一対のエア導入口22が設けてあり、エア供給路20にこのエア導入口22を通してエア配管23が連通接続してあると共に、エア配管23は、その両端が各エア導入口22に接続されており、このエア配管23には、後述するようにエアの流通を切り換えるように制御される切換弁28を介してコンプレッサ25が接続してある。エア導出路21は加熱盤5の外周の全周に亘って加熱型6の上面に開口しているものである。これらのコンプレッサ25、エア配管23、エア導入口22、エア供給路20、エア導出路21によってエア供給手段7が形成されるものである。27はエア供給路20の気密を保つためのパッキンである。また、エア配管23には後述するようにエアの流通を切り換えるように制御される切換弁29が設けられており、この切換弁29を介して外部に接続されている。
A
金属板などで形成される加熱盤5にはその下面側に加熱ヒータ10(図1において図示省略)が設けてあり、加熱ヒータ10によって加熱盤5が発熱するように形成してある。また加熱盤5の外周縁部の下面にはエア供給路20に面して端部加熱ヒータ24が全周に亘って設けてあり、加熱盤5の外周部を加熱して加熱盤5の発熱温度がばらつくことを低減するようにしてある。尚、この加熱盤5の少なくとも上面を含む外面を黒色に塗装して、遠赤外線を発生させるようにするのが好ましい。このように遠赤外線を発生させることによって、透明シート3を内部から加熱して、加熱ムラなく均一に加熱することが容易になるものである。
The
また、この加熱型6には、加熱盤5と透明シート3との間のエアを吸引するためのエア吸引手段8を設けることが好ましい。このようなエア吸引手段8は、真空ポンプ等のエア吸引装置と、このエア吸引装置を加熱盤5と透明シート3との間に連通させる吸引配管とから構成することができる。図示の例では、エア供給路20、エア導入路21、エア導入口22及びエア配管23で構成される流路を、吸引配管と兼用して構成し、そして吸引流路4を構成するエア配管23に後述するようにエアの流通を切り換えるように制御される切換弁30を介して真空ポンプ31を接続することで、エア吸引手段8を構成している。尚、例えば前記エア配管23と別途の配管をエア供給路20と接続して吸引配管を構成しても良い。
The heating die 6 is preferably provided with an air suction means 8 for sucking air between the
上記のような圧空成形型1と加熱型6を備えて形成される圧空成形装置を用いて成形を行なうにあたって、熱可塑性樹脂の透明シート3を加熱する工程では、図5(a)のように加熱型6は圧空成形型1の側方に移動した状態にある(図5には吸引流路4、エア供給手段7及びエア吸引手段8の図示は省略している)。そしてアクリル薄板などで形成される熱可塑性樹脂の透明シート3を図5(a)のように加熱型6の上に載置する。この透明シート3としては厚みが0.8mm以下、例えば0.2〜0.5mm程度の薄いものが用いられるものである。また透明シート3は成形する中央部が加熱盤5の上に、成形しない周縁部が受け枠18の弾性シート19の上に配置されるものであり、加熱盤5が弾性シート19より若干低い分、透明シート3と加熱盤5の上面の間には若干の隙間11がある。このように熱可塑性樹脂の透明シート3を加熱型6の上に載置することによって、透明シート3の成形する部分が加熱盤5で加熱され、軟化状態になる。このとき、加熱盤5による透明シート3の加熱が効率良く、また均一になされるように、透明シート3の上に耐熱性布などの断熱材26を被せて覆った状態で加熱を行なうのが好ましい。
In the step of heating the
このように熱可塑性樹脂の透明シート3を加熱した後、断熱材26を取除いて、図5(b)のように加熱型6を圧空成形型1の下方に移動させる。加熱型6は加熱盤5の中心がドーム状成形凹部2の下面の開口部の中心と一致する位置に、移動されるものである。次に、加熱型6を上動させて(圧空成形型1を下動させてもよい)型締めすると、図5(c)のように、加熱型6の周部上面の弾性シート19と圧空成形型1のドーム状成形凹部2の開口部の周縁部下面との間に、透明シート3の加熱盤5の外方へ突出している周囲の部分が気密的に挟み込まれる。
After heating the
次に、吸引流路4を介し、この吸引流路4に接続されている吸引ポンプを作動させるなどしてドーム状成形凹部2の内周面と透明シート3とで囲まれた空間内のエアを吸引してこの空間内を減圧する。このとき、好ましくは前記空間内の圧力が50〜100kPaの範囲となるようにする。また、このとき同時にエア吸引手段8により透明シート3と加熱盤5との間も吸引して減圧することにより、ドーム状成形凹部2の内周面と透明シート3とで囲まれた空間内が減圧された際に透明シート3が膨らまないようにしても良い。このとき、図示の例では、切換弁28を制御してこの切換弁28を介したコンプレッサ25とエア配管23との間のエアの流通を閉塞すると共に切換弁28を介したエア配管23の流通を開放し、また切換弁30を制御してこの切換弁30を介した真空ポンプ31とエア配管23との間の全てのエアの流通を開放し、この状態で真空ポンプ31を作動させることにより、加熱盤5の外周の全周のエア導出路21、エア供給路20、各エア導入路22及びエア配管23を通じてエアが吸引されて、透明シート3と加熱盤5との間を減圧することができる。このとき透明シート3と加熱盤5との間は、50〜100kPaの範囲に減圧することが好ましく、特にドーム状成形凹部2の内周面と透明シート3とで囲まれた空間内と同一の圧力に減圧することが好ましい。
Next, the air in the space surrounded by the inner peripheral surface of the dome-shaped
次に、上記のような動作でドーム状成形凹部2の内周面と透明シート3とで囲まれた空間内、或いは更に透明シート3と加熱盤5との間を、適宜の時間(例えば1分間程度)かけて減圧した後、引き続き吸引流路4を介したエアの吸引を持続してドーム状成形凹部2の内周面と透明シート3とで囲まれた空間内の減圧状態を維持した状態で、エア吸引手段8の動作を停止すると共に、エア供給手段7を作動させる。このとき図示の例では、切換弁30を制御することによりこの切換弁30を介したエア配管23と真空ポンプ31との間のエアの流通を閉塞すると共に切換弁30を介したエア配管23におけるエアの流通を開放し、また切換弁28を制御することによりこの切換弁28を介したエア配管23とコンプレッサ25との間の全てのエアの流通を開放し、この状態でコンプレッサ25を作動させる。このようにすると、二箇所のエア導入口22を通してエア配管23からエアが供給され、このエアはエア供給路20を通して加熱盤5の外周の全周に回り込み、加熱盤5の外周の全周のエア導出路21から吹き出される。このときのエアの供給圧力は1.5〜5MPaの範囲に設定するのが好ましい。このようにエア導出路21から吹き出されたエアは、加熱盤5と透明シート3との隙間11から図1(a)に矢印で示すように透明シート3の下側に入り、エアによる加圧力で、加熱盤5で加熱されて軟化した透明シート3をドーム状成形凹部2内に伸長させて膨張させるように作用する。そして図1(a)に示すように、エアによる加圧力で透明シート3をドーム状成形凹部2の内周表面に押し付けて密接させ、透明シート3をドーム状成形凹部2の内周形状と同形状のドーム状に圧空成形して、透明なドーム状成形品Aを得ることができるものである。
Next, an appropriate time (for example, 1) is set in the space surrounded by the inner peripheral surface of the dome-shaped
ここで、加熱盤5の外周縁部の下面には上記のようにエア供給路20に面して端部加熱ヒータ24が設けてあるので、エア供給路20内のエアは端部加熱ヒータ24で加熱されており、このように加熱したエアで透明シート3を膨張させて圧空成形することができるものであり、このエアで透明シート3が冷却されることを防ぐことができるものである。
Here, since the
このようにして、適宜の時間(例えば1分間程度)をかけて透明シート3を膨張させて圧空成形した後は、切換弁29を制御してこの切換弁29を介した一方のエア導入口22(この切換弁29からコンプレッサ25側とは反対側のエア導入口22)と外部との間のエアの流通を開放すると共に切換弁29を介した他方のエア導入口22と外部との間のエアの流通及び切換弁29を介したエア流路23におけるエアの流通を閉塞し、また切換弁28を制御してこの切換弁28を介したコンプレッサ25と前記一方のエア導入口22との間のエアの流通及び切換弁28を介したエア流路23におけるエアの流通を閉塞すると共に、切換弁28を介したコンプレッサ25と他方のエア導入口22との間のエアの流通を開放する。このようなエア配管23に設けた切換弁28,29の働きで、一方のエア導入口22からエア供給路20内のエアが排気されると共に他方のエア導入口22からエアがエア供給路20に供給されるように切り換えられるようになっており、供給されるエアは端部加熱ヒータ24による加熱が殆どなされないので、この加熱されない冷エアで、成形されたドーム状成形品Aを冷却することができる。このようにしてドーム状成形品Aを冷却した後、加熱型6を下動させて(圧空成形型1を上動させてもよい)型開きし、さらに加熱型6を圧空成形型1の側方に移動させた後に、ドーム状成形品Aを取り出すことができるものである。
In this way, after the
このようにしてドーム状成形品Aを成形すると、軟化した透明シート3をエア供給手段7によりドーム状成形凹部2内に伸長させて膨張させる際には、ドーム状成形凹部2の内周面と透明シート3との間の空間が減圧されているために、膨張した透明シート3とドーム状成形凹部2の内周面との間のエアの残留が防止され、成形されるドーム状成形品Aに前記エアの残留に起因する凹凸等の成形不良が発生することが防止されるものである。
When the dome-shaped molded product A is molded in this way, when the softened
また、吸引口9の開口径を調整し、或いは吸引流路4内に挿通部材10を配設する場合には挿通部材10と吸引口9との間の隙間11の寸法を調整することで、成形されたドーム状成形品Aに吸引口9の跡が残らないようにして更に成形性を向上することができるものであり、特に上記のように吸引口9の開口径を0.6mm以下とし、或いは挿通部材10の隙間形成部12と吸引口9の開口縁との間の最大幅が0.01〜0.2mmの範囲となるようにすると、吸引口9の跡が残ることによる成形不良の発生を更に抑制することができるものである。
Further, by adjusting the opening diameter of the
1 圧空成形型
2 ドーム状成形凹部
3 熱可塑性樹脂の透明シート
4 吸引流路
9 吸引口
10 挿通部材
11 隙間
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Cited By (3)
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JP2012159647A (en) * | 2011-01-31 | 2012-08-23 | Dainippon Printing Co Ltd | Method for manufacturing transmissive curved surface screen and method for manufacturing display device |
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-
2004
- 2004-12-22 JP JP2004371455A patent/JP2006175731A/en not_active Withdrawn
Cited By (4)
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