JP2006174761A - 酒類熟成器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 酒類の品質を損なわずに短時間で熟成させることができる酒類熟成器を提供すること。
【解決手段】 容器1内に収容された酒類2の液層3に対して交流磁場を印加する第1の磁場発生機構4と、容器1内で液層3上に存在する気層5に対して交流磁場を印加する第2の磁場発生機構6と、内部に容器1、第1及び第2の磁場発生機構4,6を収容し、第1及び第2の磁場発生機構4,6が発生する磁場を外部に対して遮蔽するケース11と、を有し、第1及び第2の磁場発生機構4,6は、通電により交流磁場を発生するコイル4a,6aと、液層3及び気層5に対してそれぞれ有効ないし集中的に磁場を印加するためのヨーク7とを含む。
【選択図】 図1
【解決手段】 容器1内に収容された酒類2の液層3に対して交流磁場を印加する第1の磁場発生機構4と、容器1内で液層3上に存在する気層5に対して交流磁場を印加する第2の磁場発生機構6と、内部に容器1、第1及び第2の磁場発生機構4,6を収容し、第1及び第2の磁場発生機構4,6が発生する磁場を外部に対して遮蔽するケース11と、を有し、第1及び第2の磁場発生機構4,6は、通電により交流磁場を発生するコイル4a,6aと、液層3及び気層5に対してそれぞれ有効ないし集中的に磁場を印加するためのヨーク7とを含む。
【選択図】 図1
Description
本発明は、酒類熟成器に関し、特に、飲酒前に酒類をまろやかにすることができる酒類熟成器に関する。
特許文献1には、容器内の酒類に微弱な超音波振動を印加しうる酒類等の熟成促進装置が提案されている。具体的には、超音波振動子を酒の中に没入して超音波を発生させたり、酒容器の底に超音波振動子を貼り付けて容器内の酒に超音波振動を印加する。
しかしながら、超音波振動子を酒の中に没入することは、衛生上又は感味上好ましくない。なぜなら、超音波振動子はセラミックス製の振動子上に金属をコーティングして作製されるので、この金属が、酒中に析出、剥離又は溶解するおそれがあるからである。
また、酒容器の底に超音波振動子を貼り付けて容器内の酒に超音波振動を負荷する装置においては、酒全体に十分に振動が伝播されず熟成に長時間を要したり、装置全体が振動してしまうようなおそれがある。
本発明の目的は、酒類の品質を損なわずに短時間で熟成させることができる酒類熟成器を提供することである。
本発明は、第1の視点において、容器内に収容された酒類の液層に対して磁場を印加する第1の磁場発生機構と、前記容器内で前記液層上に存在する気層に対して磁場を印加する第2の磁場発生機構と、を有することを特徴とする酒類熟成器を提供する。
本発明によれば、酒類に外部から磁場を印加することにより、酒類中の水分子とアルコール分子との結合が促進され、酒の品質を損なわずに短時間で熟成させることができる。特に、第1の磁場発生機構によって酒類からなる液層に対して磁場が印加されることにより、容器内で酒類の対流が発生し、水分子とアルコール分子の結合が促進され(液中促進)、同時に、対流によって酒類液面からアルコール蒸発も促進される。一方、第2の磁場発生機構によって、酒類上の気層に対して磁場が印加されることにより、蒸発したアルコール分子と水分子との結合が促進される(気中促進)。また、清酒を始めとして発酵生産物である酒類は、アルコールのみならず様々な物質を含んでおり、中には電解質も少量存在する。本発明の酒類熟成器によれば、酒類中の電解質に磁場が作用することによる効果も考えられる。
本発明の好ましい実施の形態において、前記容器は、酒類販売時に使用されている市販の容器である。なお、場合によって、酒類を移し変えた銚子などを容器として用いてもよい。
本発明の好ましい実施の形態に係る酒類熟成器は、容器の形状に応じて、すなわち、気層と液層の位置に応じて、第1及び第2の磁場発生機構の位置を移動させる手段を有する。
本発明の好ましい実施の形態に係る酒類熟成器は、内部に前記容器、前記第1及び第2の磁場発生機構を収容し、該第1及び第2の磁場発生機構が発生する磁場を外部に対して遮蔽するケースを有する。
本発明の好ましい実施の形態に係る酒類熟成器は、酒類容器と、第1及び/又は第2の磁場発生機構とを離間ないし分離して収容するケースを有する。
本発明の好ましい実施の形態において、前記第1及び/又は第2の磁場発生機構が発生する磁場は交流磁場である。好ましい交流磁場の周波数範囲は、5〜60Hzであって、50〜100ガウスの磁束密度を発生させる。場合によっては、永久磁石等を用いて、直流磁場を発生させてもよい。
本発明の好ましい実施の形態において、前記第1及び/又は第2の磁場発生機構は、前記容器から離間して配置され通電により交流磁場を発生するコイルと、前記コイルの周囲から前記容器の周囲に亘って延在し且つ該容器の所定箇所を囲むよう配置され前記液層又は前記気層に対して磁場を印加するためのヨークと、を含む。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記ヨークに遠赤外線を発生するヨークを用いて、酒類を加温する。
本発明の好ましい実施の形態に係る酒類熟成器は、酒類容器と、第1及び/又は第2の磁場発生機構とを離間させて収容するケースを有する。
本発明の好ましい実施の形態に係る酒類熟成器は、前記容器を冷却する調温装置、例えば、ペルチェ素子を含む調温装置を有する。
図面を参照して、本発明の一実施例を説明する。
図1は、本発明の第1の実施例に係る酒類熟成器を説明するための模式図である。
図1を参照すると、本発明の第1の実施例に係る酒類熟成器は、容器1内に収容された酒類2の液層3に対して交流磁場を印加する第1の磁場発生機構4と、容器1内で液層3上に存在する気層5に対して交流磁場を印加する第2の磁場発生機構6と、内部に容器1、第1及び第2の磁場発生機構4,6を収容し、第1及び第2の磁場発生機構4,6が発生する磁場を外部に対して遮蔽するケース11と、を有する。
第1及び第2の磁場発生機構4,6は、通電により交流磁場を発生するコイル4a,6aと、液層3及び気層5に対してそれぞれ有効ないし集中的に磁場を印加するためのヨーク7と、を含む。
ヨーク7には、通電時に発生する熱による酒類の変質を防止するため、ペルチェ素子を含む調温装置8が貼付されている。
コイル4a,6aの通電、調温装置8の駆動は、制御装置9によって制御される。
以上説明した本発明の第1の実施例に係る酒類熟成器の動作を説明する。
引き続き図1を参照すると、酒類を飲酒する前、例えば、数時間前、ケース11内に容器1を入れて、調温装置8により温度制御しながら、コイル4a,6aに通電する。これにより、第1の磁場発生機構4によって酒類液層に対して磁場が印加され、同時に、第2の磁場発生機構によって、酒類気層に対して磁場が印加されることにより、液中及び気中の双方でアルコール分子と水分子との結合が促進され、酒類が熟成し、まろやかな感味が得られる。
上記構成の酒類熟成器を用いて、交流磁場の周波数:8Hz、ヨーク7の中心の磁束密度:150ガウスで、焼酎を2時間半熟成して官能試験を行ったところ、全員(10人の男性)が全て、味がまろやかになったと感じた。すなわち、熟成によって、感覚的にはアルコールのピリピリした刺激や強すぎる辛味が減少し、化学的には、きれいに溶け合わないアルコール分子と水分子とが結合した状態が生じ、アルコールの集団が減少ないし消滅したと推察される。
次に、本発明の第2の実施例に係る酒類熟成器の構造例を説明する。
図2は、本発明の第2の実施例に係る酒類熟成器の構造例を説明するための内部正面図である。図3は、図2に示した酒類熟成器の内部側面図である。図4は、図2に示した酒類熟成器の内部上面図である。
図2〜図4を参照すると、本発明の第2の実施例に係る酒類熟成器は、上部に開閉蓋を備え酒類2を収容する容器1が載置される樽状のケース11と、ケース11内に昇降装置10,10を介して設置された第1及び第2の磁場発生機構4,6と、ケース11の側壁に配置された調温装置8と、を有している。
第1及び第2の磁場発生機構4,6は、容器1から離間して配置されコイル線が水平方向を軸として巻き回され通電により交流磁場を発生するコイル4a,6aと、コイル4a,6aの周囲から容器1の周囲に亘って延在し且つ容器1の所定箇所を囲むよう配置され液層3又は気層5に対して磁場を印加するためのヨーク7a,7bと、を含む。
第1及び第2の磁場発生機構4,6は、容器1に応じて異なる液層3と気層5の位置に応じて、昇降装置10,10により昇降される。
本発明の酒類熟成器は、種々の醸造酒又は蒸留酒、或いは酒類調味料の熟成に用いることができる。
1 容器
2 酒類
3 液層
4 第1の磁場発生機構
4a コイル
5 気層
6 第2の磁場発生機構
6a コイル
7、7a、7b ヨーク
8 調温装置
9 制御装置
10 昇降装置
11 ケース
2 酒類
3 液層
4 第1の磁場発生機構
4a コイル
5 気層
6 第2の磁場発生機構
6a コイル
7、7a、7b ヨーク
8 調温装置
9 制御装置
10 昇降装置
11 ケース
Claims (7)
- 容器内に収容された酒類の液層に対して磁場を印加する第1の磁場発生機構と、前記容器内で前記液層上に存在する気層に対して磁場を印加する第2の磁場発生機構と、を有することを特徴とする酒類熟成器。
- 前記容器は、酒類販売時に使用されている市販の容器であることを特徴とする請求項1記載の酒類熟成器。
- 内部に前記容器、前記第1及び第2の磁場発生機構を収容し、該第1及び第2の磁場発生機構が発生する磁場を外部に対して遮蔽するケースを有することを特徴とする請求項1記載の酒類熟成器。
- 前記第1及び/又は第2の磁場発生機構が発生する磁場は交流磁場であることを特徴とする請求項1記載の酒類熟成器。
- 前記第1及び/又は第2の磁場発生機構は、前記容器から離間して配置され通電により交流磁場を発生するコイルと、前記コイルの周囲から前記容器の周囲に亘って延在し且つ該容器の所定箇所を囲むよう配置され前記液層又は前記気層に対して磁場を印加するためのヨークと、を含む、ことを特徴とする請求項1記載の酒類熟成器。
- 前記容器を冷却する調温装置を有することを特徴とする請求項1記載の酒類熟成器。
- 前記調温装置はペルチェ素子を含むことを特徴とする請求項6記載の酒類熟成器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004371543A JP2006174761A (ja) | 2004-12-22 | 2004-12-22 | 酒類熟成器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004371543A JP2006174761A (ja) | 2004-12-22 | 2004-12-22 | 酒類熟成器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006174761A true JP2006174761A (ja) | 2006-07-06 |
Family
ID=36729419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004371543A Withdrawn JP2006174761A (ja) | 2004-12-22 | 2004-12-22 | 酒類熟成器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006174761A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103194365A (zh) * | 2013-03-08 | 2013-07-10 | 四川郎酒集团有限责任公司 | 促进基酒老熟的方法及系统 |
CN105219614A (zh) * | 2014-03-25 | 2016-01-06 | 周午贤 | 一种葡萄酒陈化装置及其工作方法 |
CN107603841A (zh) * | 2017-10-27 | 2018-01-19 | 石力峰 | 一种酒糟过滤装置 |
CN112899116A (zh) * | 2021-04-22 | 2021-06-04 | 江南大学 | 一种基于磁感应电场的催陈处理设备及黄酒催陈装置 |
-
2004
- 2004-12-22 JP JP2004371543A patent/JP2006174761A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103194365B (zh) * | 2013-03-08 | 2014-11-26 | 四川郎酒集团有限责任公司 | 促进基酒老熟的方法及系统 |
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CN105238663A (zh) * | 2014-03-25 | 2016-01-13 | 周午贤 | 一种葡萄酒陈化装置及其工作方法 |
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CN112899116A (zh) * | 2021-04-22 | 2021-06-04 | 江南大学 | 一种基于磁感应电场的催陈处理设备及黄酒催陈装置 |
CN112899116B (zh) * | 2021-04-22 | 2022-08-09 | 江南大学 | 一种基于磁感应电场的催陈处理设备及黄酒催陈装置 |
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