JP2006165970A - 再送方法ならびにそれを利用した送信装置および受信装置 - Google Patents

再送方法ならびにそれを利用した送信装置および受信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 再送した信号の再度の誤りを低減する。
【解決手段】 IF部26、変復調部24、処理部22、無線部20は、複数のアンテナ12から、データ系列をそれぞれ送信する。無線部20、処理部22、変復調部24、IF部26は、再送要求を受信し、制御部30は、記憶部62に記憶されたデータ系列より、再送要求から特定されたデータ系列を抽出する。制御部30は、取得した情報をもとに、複数のアンテナ12のうち、情報に含まれたデータ系列を再送すべきアンテナ12を選択する。IF部26、変復調部24、処理部22、無線部20は、選択した複数のアンテナ12から、データ系列を再送する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、再送技術に関し、特に複数のアンテナを使用しながら通信を行う再送方法ならびにそれを利用した送信装置および受信装置に関する。
無線通信において、周波数資源を有効利用するための技術のひとつが、アダプティブアレイアンテナ技術である。アダプティブアレイアンテナ技術は、複数のアンテナのそれぞれにおいて、処理対象の信号の振幅と位相を制御することによって、アンテナの指向性パターンを制御する。このようなアダプティブアレイアンテナ技術を利用して、データレートを高速化するための技術にMIMO(Multiple Input Multiple Output)システムがある。当該MIMOシステムは、送信装置と受信装置がそれぞれ複数のアンテナを備え、それぞれのアンテナに対応したチャネルを設定する。すなわち、送信装置と受信装置との間の通信に対して、最大アンテナ数までのチャネルを設定することによって、データレートを向上させる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−244045号公報
無線通信での送信装置と受信装置間の伝送路において、伝送対象の信号に誤りが発生する場合がある。その際、通信の信頼性を高めるために、一般的に再送技術が使用される。すなわち、受信装置が送信装置によって送信された信号を受信したとき、当該信号が誤っていれば、受信装置は、当該信号の再送を送信装置に要求する。また、MIMOシステムの送信装置は、複数のアンテナからそれぞれ異なった信号を送信しているので、受信装置によるそれらの信号の分離が不十分になれば、それらの信号の間に干渉が生じる。一般的に、干渉が生じれば、信号が誤りやすくなる。特に、MIMOシステムにおいて、干渉の発生の原因となる信号の分離の不十分さは、送信装置と受信装置との間の無線伝送路特性に起因している場合もある。そのため、送信装置が信号を再送する際に、当該信号を最初に送信したときと同様に送信しても、無線伝送路特性が変動していないかぎり、信号が再び誤りやすくなる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数のアンテナを使用して信号を伝送するシステムにおいて、再送した信号の再度の誤りを低減する再送方法ならびにそれを利用した送信装置および受信装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の送信装置は、受信装置に対して、複数のアンテナから、当該複数のアンテナのそれぞれに対応した信号を送信する送信部と、複数のアンテナのそれぞれに対応した信号のうち、受信装置において誤りの発生した信号が存在すれば、当該誤りの発生した信号に対応したアンテナに関する情報を取得する取得部と、取得部において取得した情報をもとに、複数のアンテナのうち、情報から特定されるアンテナに対応した信号を再送すべきアンテナを選択する選択部とを備える。送信部は、選択部において選択したアンテナから、誤りの発生した信号を再送する。
この態様によると、受信装置から、誤りの発生した信号に対応したアンテナに関する情報を取得し、当該信号にもとづいて、信号を再送する際のアンテナを選択するので、受信装置によって受信されやすくなるようなアンテナを選択でき、再送した信号の再度の誤りを低減できる。
選択部は、複数のアンテナのうち、情報から特定されるアンテナ以外のアンテナを選択してもよい。この場合、誤りの発生していない信号に対応したアンテナを選択するので、再送した信号の再度の誤りを低減できる。
取得部は、複数のアンテナのそれぞれに対応した信号の受信装置における信号強度も取得し、選択部は、情報から特定されるアンテナの数が所定のしきい値より小さければ、情報から特定されるアンテナ以外のアンテナのうち、信号強度の大きい信号に対応したアンテナを優先的に選択してもよい。この場合、誤りの発生した信号に対応したアンテナの数が少なければ、受信装置において信号強度が大きくなるようなアンテナを選択して、信号を再送するので、再送した信号の再度の誤りを低減できる。
送信部は、選択部において少なくともふたつのアンテナが選択された場合、選択された少なくともふたつのアンテナから、誤りの発生した信号を並列に再送してもよい。この場合、誤りの発生した信号を複数のアンテナから再送するので、再送した信号の再度の誤りを低減できる。
送信部では、情報から特定されるアンテナの数が、選択部において選択したアンテナの数よりも多い場合、選択部において選択したアンテナから、誤りの発生した信号を送信時間をずらしつつ再送してもよい。この場合、誤りの発生した信号に対応したアンテナの数が、再送に使用すべきアンテナの数よりも多くても、誤りの発生した信号を再送できる。
選択部は、情報から特定されるアンテナを選択し、送信部は、選択部において選択したアンテナから、誤りの発生した信号を再送する際に、選択部において選択したアンテナ以外のアンテナからの信号の送信を停止してもよい。この場合、選択したアンテナ以外のアンテナからの信号の送信を停止するので、選択したアンテナから再送される信号に対する干渉を低減できる。
本発明の別の態様は、受信装置である。この装置は、送信装置における複数のアンテナのそれぞれに対応した信号を受信する受信部と、受信部において受信した信号のうち、誤りの発生した信号が存在すれば、当該誤りの発生した信号に対応すべき送信装置のアンテナを特定する特定部と、特定部において特定したアンテナをもとに、複数のアンテナのうち、特定部において特定したアンテナに対応した信号を再送すべきアンテナを選択する選択部と、送信装置に対して、選択部において選択したアンテナからの再送であって、かつ誤りの発生した信号の再送を要求する要求部と、を備える。
この態様によると、誤りの発生した信号に対応したアンテナにもとづいて、信号を再送する際のアンテナを選択するので、受信装置において受信しやすくなるようなアンテナを選択でき、再送した信号の再度の誤りを低減できる。
本発明のさらに別の態様は、再送方法である。この方法は、送信装置の複数のアンテナから受信装置に、当該複数のアンテナのそれぞれに対応した信号を送信した後に、複数のアンテナのそれぞれに対応した信号のうち、受信装置において誤りが発生した信号が存在すれば、当該誤りが発生した信号に対応すべきアンテナをもとに、複数のアンテナのうち、誤りが発生した信号を再送すべきアンテナを選択する。
本発明のさらに別の態様もまた、再送方法である。この方法は、受信装置に対して、複数のアンテナから、当該複数のアンテナのそれぞれに対応した信号を送信するステップと、複数のアンテナのそれぞれに対応した信号のうち、受信装置において誤りの発生した信号が存在すれば、当該誤りの発生した信号に対応したアンテナに関する情報を取得するステップと、取得した情報をもとに、複数のアンテナのうち、情報から特定されるアンテナに対応した信号を再送すべきアンテナを選択するステップとを備える。送信するステップは、選択したアンテナから、誤りの発生した信号を再送する。
選択するステップは、複数のアンテナのうち、情報から特定されるアンテナ以外のアンテナを選択してもよい。取得するステップは、複数のアンテナのそれぞれに対応した信号の受信装置における信号強度も取得し、選択するステップは、情報から特定されるアンテナの数が所定のしきい値より小さければ、情報から特定されるアンテナ以外のアンテナのうち、信号強度の大きい信号に対応したアンテナを優先的に選択してもよい。送信するステップは、少なくともふたつのアンテナが選択された場合、選択された少なくともふたつのアンテナから、誤りの発生した信号を並列に再送してもよい。
送信するステップでは、情報から特定されるアンテナの数が、選択するステップにおいて選択したアンテナの数よりも多い場合、選択したアンテナから、誤りの発生した信号を送信時間をずらしつつ再送してもよい。選択するステップは、情報から特定されるアンテナを選択し、送信するステップは、選択ステップにおいて選択したアンテナから、誤りの発生した信号を再送する際に、選択するステップにおいて選択したアンテナ以外のアンテナからの信号の送信を停止してもよい。
本発明のさらに別の態様もまた、再送方法である。この方法は、送信装置における複数のアンテナのそれぞれに対応した信号を受信するステップと、受信した信号のうち、誤りの発生した信号が存在すれば、当該誤りの発生した信号に対応すべき送信装置のアンテナを特定するステップと、特定したアンテナをもとに、複数のアンテナのうち、特定したアンテナに対応した信号を再送すべきアンテナを選択するステップと、送信装置に対して、選択するステップにおいて選択したアンテナからの再送であって、かつ誤りの発生した信号の再送を要求するステップと、を備える。
選択するステップは、複数のアンテナのうち、特定するステップにおいて特定したアンテナ以外のアンテナを選択してもよい。複数のアンテナのそれぞれに対応した信号の信号強度を測定するステップをさらに備える。選択するステップは、特定するステップにおいて特定したアンテナの数が所定のしきい値より小さければ、特定するステップにおいて特定したアンテナ以外のアンテナのうち、信号強度の大きい信号に対応したアンテナを優先的に選択してもよい。
要求するステップは、選択するステップにおいて少なくともふたつのアンテナが選択された場合、選択された少なくともふたつのアンテナからの再送であって、かつ誤りの発生した信号の並列による再送を要求してもよい。選択するステップは、特定するステップにおいて特定したアンテナを選択し、要求するステップは、選択するステップにおいて選択したアンテナからの再送であって、かつ誤りの発生した信号の再送を要求する際に、選択するステップにおいて選択したアンテナ以外のアンテナからの信号の送信の停止も要求してもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、複数のアンテナを使用して信号を伝送するシステムにおいて、再送した信号の再度の誤りを低減できる。
(実施例1)
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例1は、ふたつの無線装置(以下、便宜上、「第1無線装置」と「第2無線装置」という)によって構成されるMIMOシステムに関する。ここでは、説明の便宜上、第1無線装置を送信側に対応させ、第2無線装置を受信側に対応させ、かつ受信側においてアダプティブアレイ信号処理を実行する。第1無線装置は、複数のアンテナのそれぞれにデータを対応させながら、バースト信号を送信する。第2無線装置は、アダプティブアレイ信号処理を実行しながら、第1送信装置の複数のアンテナにそれぞれ対応したデータを復調する(以下、第1送信装置の複数のアンテナにそれぞれ対応したデータを「データ系列」という)。
本実施例におけるMIMOシステムでは、第1無線装置から第2無線装置に送信されたデータが再送される際に、第1無線装置は、再送するデータの再度の誤りを低減するために、以下のように、再送に使用すべきアンテナを選択する。第2無線装置は、複数のデータ系列のうち、少なくともひとつに誤りがあれば、当該データ系列の再送を第1無線装置に要求する(以下、再送を要求するための信号を「再送要求」という)。その際、第2無線装置は、複数のデータ系列にそれぞれ対応した信号強度も測定し、測定結果を再送要求に含める。第1無線装置は、再送要求を受けつけると、再送要求の内容を確認して、誤ったデータ系列に対応したアンテナを特定する。第1無線装置は、特定したアンテナ以外のアンテナを選択し、選択したアンテナから、誤ったデータ系列に対応した正しいデータ系列を再送する。
また、第1無線装置は、誤ったデータ系列に対応したアンテナの数が所定のしきい値よりも小さければ、アンテナを選択する際に、再送要求に含まれた信号強度を参照しつつ、信号強度の大きいデータ系列に対応したアンテナを優先する。なお、以下の説明においては、第1無線装置に備えられた複数のアンテナのうち、再送に使用すべきアンテナをどのように選択するかについて主として説明する。そのため、再送には、周知の技術、例えば、GBN(Go Back N)型ARQ(Automatic Repeat Request)、SR(Selective Repeat)型ARQを使用すればよく、説明を省略する。
図1は、本発明の実施例1に係る通信システム100の構成を示す。通信システム100は、無線装置10と総称される第1無線装置10a、第2無線装置10bを含む。また、第1無線装置10aは、アンテナ12と総称される第1アンテナ12a、第2アンテナ12b、第3アンテナ12c、第4アンテナ12dを含み、第2無線装置10bは、アンテナ14と総称される第1アンテナ14a、第2アンテナ14b、第3アンテナ14c、第4アンテナ14dを含む。前述のごとく、第1無線装置10aが送信側に対応し、第2無線装置10bが受信側に対応する。そのため、データは、第1無線装置10aから第2無線装置10bに送信されているものとする。
通信システム100の構成を説明する前に、MIMOシステムの概略を説明する。第1無線装置10aは、第1アンテナ12aから第4アンテナ12dのそれぞれから、異なったデータを送信する。その結果、データレートが高速になる。第2無線装置10bは、第1アンテナ14aから第4アンテナ14dによって、データを受信する。さらに、第2無線装置10bは、アダプティブアレイ信号処理によって、受信したデータを分離して、第1アンテナ12aから第4アンテナ12dのそれぞれにおいて送信されたデータを独立して復調する。
ここで、アンテナ12の本数は「4」であり、アンテナ14の本数も「4」であるので、アンテナ12とアンテナ14の間の伝送路の組合せは「16」になる。第iアンテナ12iから第jアンテナ14jとの間の伝送路特性をhijと示す。図中において、第1アンテナ12aと第1アンテナ14aとの間の伝送路特性がh11、第1アンテナ12aから第2アンテナ14bとの間の伝送路特性がh12、第2アンテナ12bと第1アンテナ14aとの間の伝送路特性がh21、第2アンテナ12bから第2アンテナ14bとの間の伝送路特性がh22、第4アンテナ12dから第4アンテナ14dとの間の伝送路特性がh44と示されている。なお、これら以外の伝送路は、図の明瞭化のために省略する。第2無線装置10bは、前述のごとくアダプティブアレイ信号処理をすることによって、以上のような伝送路を分離する。
第1無線装置10aは、第1アンテナ12aから第4アンテナ12dにおいて、それぞれ異なったデータをバースト信号に含ませながら送信する。また、第2無線装置10bから再送要求を受けつけたときに、第1無線装置10aは、再送要求に含まれたデータ系列であって、かつ第2無線装置10bにおいて誤りとなったデータ系列に対応したアンテナ12を特定する。さらに、第1無線装置10aは、後述する基準に従って、当該データ系列を再送する際のアンテナ12を選択する。その後、第1無線装置10aは、選択したアンテナ12から、対象となるデータ系列を再送する。例えば、基準が、誤ったデータ系列に対応したアンテナ12以外のアンテナ12を選択するというものである場合、誤ったデータ系列に対応したアンテナ12が「第1アンテナ12a」であれば、第1無線装置10aは、「第2アンテナ12b」を選択する。
第2無線装置10bは、第1アンテナ14aから第4アンテナ14dに対して、アダプティブアレイ信号処理を実行して、第1無線装置10aからのデータを受信する。また、受信した複数のデータ系列に誤りがあれば、第2無線装置10bは、誤ったデータ系列の再送を第1無線装置10aに要求する。前述のごとく、当該要求に使用される信号が、「再送要求」である。また、第2無線装置10bは、複数のデータ系列のそれぞれに対応した信号強度を測定する。さらに、第2無線装置10bは、測定した信号強度を再送要求に含める。なお、第1無線装置10aと第2無線装置10bの動作が、反対になってもよい。
図2は、通信システム100でのバーストフォーマットの構成を示す。図2は、4段に分かれて示されているが、上段から下段に向かって、第1アンテナ12a、第2アンテナ12b、第3アンテナ12c、第4アンテナ12dから送信される信号に対応する。このバーストフォーマットには、先頭から、「Legacy STS(Short Training Sequence)」、「Legacy LTS(Long Training Sequence)」、「Legacy シグナル」が配置される。また、これらに続いて、「MIMOシグナル」が配置される。以上の信号は、第1アンテナ12aから送信される。
ここで、「Legacy STS」、「Legacy LTS」、「Legacy シグナル」は、通信システム100と同一の周波数帯を使用すべき通信システムであって、MIMOシステムに対応していない通信システム(以下、「既存システム」という)に対応する。例えば、MIMOシステムがIEEE802.11n規格での無線LAN(Local Area Network)であれば、既存システムは、IEEE802.11a規格での無線LANに相当する。「Legacy STS」は、タイミング同期およびAGC(Automatic Gain Control)等に使用され、「Legacy LTS」は、伝送路推定に使用され、「Legacy シグナル」は、制御情報を含む。また、「MIMOシグナル」以降は、MIMOシステムに特有の信号であり、「MIMOシグナル」は、MIMOシステムに対応した制御情報を含む。
以上の信号に続いて、第1アンテナ12aに対応するように、「第1MIMO−STS」、「第1MIMO−LTS」、「第1データ」が配置される。また、第2アンテナ12bから第4アンテナ12dに対しても、同様の信号が配置される。「第1MIMO−STS」から「第4MIMO−STS」は、タイミング同期およびAGC等に使用され、「第1MIMO−LTS」から「第4MIMO−LTS」は、伝送路推定に使用され、「第1データ」から「第4データ」は、MIMOシステムおいて伝送されるべきデータである。ここで、「第1MIMO−STS」から「第4MIMO−STS」は、互いの干渉が小さくなるようなパターンによって構成されている。「第1MIMO−LTS」から「第4MIMO−LTS」も同様である。ここでは、これらの構成の説明を省略する。
ここで、通信システム100は、IEEE802.11a規格と同様に、OFDM変調方式を適用する。OFDM変調方式では、一般にフーリエ変換のサイズとガードインターバルのシンボル数との合計をひとつの単位として規定する。本実施例では、このひとつの単位を「OFDMシンボル」とよぶ。なお、IEEE802.11規格では、フーリエ変換のサイズが64(以下、ひとつのFFT(Fast Fourier Transform)のポイントを「FFTポイント」と呼ぶ)、ガードインターバルのFFTポイント数が16であるため、OFDMシンボルは80FFTポイントに相当する。
図3は、第1無線装置10aの構成を示す。第1無線装置10aは、無線部20と総称される第1無線部20a、第2無線部20b、第4無線部20d、処理部22と総称される第1処理部22a、第2処理部22b、第4処理部22d、変復調部24と総称される第1変復調部24a、第2変復調部24b、第4変復調部24d、IF部26、制御部30、記憶部62、特定部64、測定部66を含む。また信号として、時間領域信号200と総称される第1時間領域信号200a、第2時間領域信号200b、第4時間領域信号200d、周波数領域信号202と総称される第1周波数領域信号202a、第2周波数領域信号202b、第4周波数領域信号202dを含む。なお、第2無線装置10bも同様の構成を有する。
第1無線装置10aは、一般的な通信機能に加えて再送機能を有するが、説明の便宜上、これらを分けて説明する。一般的に、再送機能は、送信側の処理と受信側の処理によって構成されている。前者は、図1の第1無線装置10aの動作に対応するが、後者は、図1の第2無線装置10bの動作に対応する。
まず、通信機能における送信機能を説明する。IF部26は、ひとつのデータ系列を入力し、これを分離し、複数のデータ系列を生成する。ここで、生成された複数のデータ系列は、前述のアンテナ12のそれぞれに対応したデータ系列に相当する。さらに、IF部26は、複数のデータ系列を複数の変復調部24にそれぞれ出力する。なお、データ系列は、第1無線装置10aの内部の処理によって、その形式を変えていくが、ここでは、データの形式に関係なく、アンテナ12のそれぞれに対応したデータを総称して、データ系列という。記憶部62は、IF部26から出力される複数のデータ系列を記憶する。
変復調部24は、データ系列に対して、符号化および変調を実行する。変復調部24は、変調した信号を周波数領域信号202として処理部22に出力する。なお、変調方式には、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QSPK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAMのいずれかが使用されるが、これらは、制御部30によって指定されるものとする。なお、周波数領域信号202は、ベースバンドの信号である。一般的に、ベースバンドの信号は、同相成分と直交成分によって形成されるので、ふたつの信号線によって伝送されるべきであるが、ここでは、図を明瞭にするためにひとつの信号線だけを示すものとする。
処理部22は、変復調部24から、周波数領域の信号としての周波数領域信号202を入力し、周波数領域信号202を時間領域に変換し、時間領域信号200として出力する。なお、周波数領域信号202から時間領域信号200の変換には、IFFTが使用される。ここで、周波数領域の信号である周波数領域信号202は、複数のサブキャリアの成分を含むものとする。図を明瞭にするために、周波数領域の信号は、サブキャリア番号の順に並べられて、シリアル信号を形成しているものとする。
図4は、周波数領域の信号の構成を示す。OFDM変調方式における複数のキャリアのひとつをサブキャリアと一般的に呼ぶが、ここではひとつのサブキャリアを「サブキャリア番号」によって指定するものとする。ここでは、IEEE802.11a規格と同様に、サブキャリア番号「−26」から「26」までの53サブキャリアが規定されている。なお、サブキャリア番号「0」は、ベースバンド信号における直流成分の影響を低減するため、ヌルに設定されている。ここで、サブキャリア番号「−26」から「26」のひとつの組合せが、前述の「OFDMシンボル」に相当する。「i」番目のOFDMシンボルは、サブキャリア番号「1」から「26」、サブキャリア番号「−26」から「−1」の順にサブキャリア成分を並べているものとする。また、「i」番目のOFDMシンボルの前に、「i−1」番目のOMDMシンボルが配置され、「i」番目のOFDMシンボルの後ろに、「i+1」番目のOMDMシンボルが配置されているものとする。
図3に戻る。無線部20は、処理部22からのベースバンドの信号を周波数変換し、無線周波数の信号を導出する。ここで、処理部22からのベースバンドの信号が時間領域信号200に相当する。無線部20は、無線周波数の信号をアンテナ12に出力する。また、PA(Power Amplifier)、D/A変換部も含まれる。さらに、無線部20において処理される信号は、バースト信号を形成しており、そのバーストフォーマットは、図2に示した通りである。
次に、通信機能における受信機能を説明する。無線部20は、アンテナ12において受信した無線周波数の信号を周波数変換し、ベースバンドの信号を導出する。無線部20は、ベースバンドの信号を時間領域信号200として処理部22に出力する。また、AGCやA/D変換部も含まれる。処理部22は、複数の時間領域信号200をそれぞれ周波数領域に変換し、周波数領域の信号に対してアダプティブアレイ信号処理を実行する。処理部22は、アダプティブアレイ信号処理の結果を周波数領域信号202として出力する。
変復調部24は、処理部22からの周波数領域信号202に対して、復調および復号を実行する。なお、復調および復号は、サブキャリア単位でなされる。変復調部24は、復号した信号をIF部26に出力する。また、変復調部24は、復調及び復号した信号に対して、誤り検出を実行する。誤り検出は、複数のデータ系列のそれぞれに対して実行される。また、誤り検出には、バースト信号において、「第1データ」から「第4データ」のそれぞれに対して付加されたCRC(Cyclic Redundancy Check)コードが使用される。なお、図2において、CRCコードは省略されている。また、CRCコードを使用した誤り検出は、周知の技術であるので、説明を省略する。IF部26は、複数の変復調部24からの信号を合成し、ひとつのデータストリームを形成する。IF部26は、データストリームを出力する。
以上、説明した構成にもとづく、再送機能を説明する。前述のごとく、IF部26、変復調部24、処理部22、無線部20は、図示しない第2無線装置10bに対して、複数のアンテナ12から、データ系列をそれぞれ送信する。複数のデータ系列のうち、第2無線装置10bにおいて誤りの発生したデータ系列が存在すれば、制御部30は、第2無線装置10bから、当該誤りの発生したデータ系列に対応したアンテナ12に関する情報(以下、「情報」という)を取得する。すなわち、第2無線装置10bでは、受信したデータ系列に誤りが存在すれば、当該データ系列を特定し、特定したデータ系列を含めた再送要求を生成する。
無線部20、処理部22、変復調部24、IF部26は、第2無線装置10bからの再送要求を受信し、制御部30は、記憶部62に記憶されたデータ系列より、再送要求から特定されたデータ系列を抽出する。ここで、当該データ系列あるいは再送要求が、前述の情報に相当する。さらに、制御部30は、再送要求に含められた信号強度であって、かつ複数のデータ系列のそれぞれに対応した第2無線装置10bにおける信号強度も取得する。このために、後述のごとく、第2無線装置10bは、複数のデータ系列のそれぞれに対応した信号強度を測定し、それらを再送要求に含める。
制御部30は、取得した情報をもとに、複数のアンテナ12のうち、情報から特定されるデータ系列を再送すべきアンテナ12を選択する。すなわち、制御部30は、誤ったデータ系列を再送すべきアンテナ12を選択する。さらに、IF部26、変復調部24、処理部22、無線部20は、制御部30において選択したアンテナ12から、誤りが発生したデータ系列を再送する。以下、制御部30におけるアンテナ12の選択について、図5を参照しながら説明する。選択の方法には、複数の方法が含まれているが、それらの切りかえについては、第1無線装置10aの動作の説明と合わせて説明する。ここでは、基本的に、選択の方法を列挙する。
図5(a)−(f)は、制御部30による再送の制御の概要を示す。前述のごとく、図5(a)は、第1無線装置10aから第2無線装置10bに、複数のデータ系列が送信される。なお、第1無線装置10aのアンテナ12の数と第2無線装置10bのアンテナ14の数は、それぞれ「3」とする。図5(a)では、第1アンテナ12aから第2アンテナ12bに対して、送信されるデータ系列「D1」から「D3」が、それぞれ割り当てられる。
再送について、制御部30は、複数のアンテナ12のうち、情報から特定されるアンテナ12以外のアンテナ12を選択する。このようなアンテナの選択は、図5(b)に示される。情報から特定されるデータ系列、すなわち誤ったデータ系列が「D1」であり、その結果、情報から特定されるアンテナ12は、第1アンテナ12aに相当する。制御部30は、データ系列「D1」を再送するために、第1アンテナ12a以外である第2アンテナ12bを選択する。なお、このときに、第1アンテナ12aと第3アンテナ12cから、別のデータ系列が送信されてもよい。さらに、このような選択方法は、以下のように拡張されてもよい。制御部30は、情報から特定されるアンテナ12の数が所定のしきい値より小さければ、情報から特定されるアンテナ12以外のアンテナ12のうち、信号強度の大きい信号に対応したアンテナ12を優先的に選択する。この場合も図5(b)に相当する。ここで、情報から特定されるデータ系列が、「D1」であるとする。しきい値を「2」とすれば、情報から特定されるアンテナ12の数「1」は、しきい値より小さくなる。その際、制御部30は、再送要求に含まれた信号強度を参照する。第2アンテナ12bに対応した信号強度が、第3アンテナ12cに対応した信号強度よりも大きければ、制御部30は、再送すべきアンテナとして、第2アンテナ12bを選択する。
また、別の方法として、制御部30は、情報から特定されるアンテナ12を選択する。その際、制御部30は、IF部26、変復調部24、処理部22、無線部20に対して、選択したアンテナ12から、誤りの発生したデータ系列を再送する際に、選択したアンテナ12以外のアンテナ12からの送信を停止するように指示する。このようなアンテナの選択は、図5(c)に示される。情報から特定されるデータ系列、すなわち誤ったデータ系列が「D1」であり、その結果、情報から特定されるアンテナ12は、第1アンテナ12aに相当する。制御部30は、データ系列「D1」を再送するために、第1アンテナ12aを選択する。さらに、第2アンテナ12bと第3アンテナ12cでの送信が、停止される。
さらに、別の方法として、制御部30は少なくともふたつのアンテナ12を選択した場合、制御部30は、IF部26、変復調部24、処理部22、無線部20に対して、選択した少なくともふたつのアンテナ12から、誤りの発生したデータ系列を並列に再送するように指示する。このようなアンテナの選択は、図5(d)に示される。情報から特定されるデータ系列、すなわち誤ったデータ系列が「D1」であり、その結果、情報から特定されるアンテナ12は、第1アンテナ12aに相当する。また、選択した少なくともふたつのアンテナは、第1アンテナ12aから第3アンテナ12cに相当する。制御部30は、第1アンテナ12aから第3アンテナ12cから、データ系列「D1」を並列に再送する。
さらに、図5(c)の場合において、誤ったデータ系列が「D1」と「D2」であるときの動作を説明する。この場合、情報から特定されるアンテナ12は、第1アンテナ12aと第2アンテナ12bに相当する。制御部30は、データ系列「D1」を再送するために、第1アンテナ12aを選択し、データ系列「D2」を再送するために、第2アンテナ12bを選択する。さらに、第3アンテナ12cでの送信は、停止される。
さらに、図5(b)の場合において、誤ったデータ系列が「D1」と「D2」であるときの動作を説明する。この場合、制御部30は、データ系列「D1」と「D2」を再送するために、第3アンテナ12cを選択する。そのため、情報から特定されるアンテナ12の数が、制御部30において選択したアンテナ12の数よりも多い場合といえる。制御部30は、選択したアンテナ12、すなわち第3アンテナ12cから、データ系列「D1」と「D2」を送信時間をずらしつつ再送する。すなわち、データ系列「D1」が送信された後に、データ系列「D2」が送信される。
これまで説明した再送機能は、第1無線装置10aでの機能に相当する。一方、再送を実行するためには、前述のごとく、第1無線装置10aだけでなく、第2無線装置10bも所定の動作を実行する必要がある。すなわち、第2無線装置10bは、第1無線装置10aからのデータ中の誤りを検出し、第1無線装置10aにデータを送信する。ここでは、第2無線装置10bの動作として説明するが、当該機能は、第1無線装置10aにも含まれる。また、図3を使用しながら説明するが、第2無線装置10bの場合、アンテナ12がアンテナ14に変更される。
変復調部24は、無線部20、処理部22において受信したデータ系列に誤りが含まれているかを調べる。誤りの検出は、前述のごとく、データ系列に含まれたCRCコードにもとづいてなされる。特定部64は、IF部26に入力されたデータ系列のうち、誤りの発生したデータ系列が存在すれば、当該誤りの発生したデータ系列に対応すべきアンテナ12を特定する。例えば、第1周波数領域信号202aに誤りが存在すれば、特定部64は、これに対応した第1アンテナ12aを特定する。
測定部66は、アンテナ12のそれぞれに対応した信号の信号強度を測定する。測定部66は、信号強度を測定するために、受信応答ベクトルを使用してもよい。また、測定部66は、信号強度として、SNR(Signal to Noise Ratio)を測定してもよい。制御部30は、第1無線装置10aに対して、特定部64において特定したアンテナ12に関する情報を含んだ再送要求を生成する。また、制御部30は、測定部66での測定結果を再送要求に含ませてもよい。制御部30は、変復調部24、処理部22、処理部22に対して、再送要求を送信するように指示する。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリのロードされた予約管理機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図6は、第1処理部22aの構成を示す。第1処理部22aは、FFT(Fast Fourier Transform)部40、合成部42、参照信号生成部44、受信ウエイトベクトル計算部54、IFFT部48、プリアンブル付加部50を含む。また、合成部42は、乗算部56と総称される第1乗算部56a、第2乗算部56b、第4乗算部56d、加算部60を含む。
FFT部40は、複数の時間領域信号200を入力し、それぞれに対してフーリエ変換を実行して、周波数領域の信号を導出する。前述のごとく、ひとつの周波数領域の信号では、サブキャリア番号の順に、サブキャリアに対応した信号がシリアルに並べられている。
乗算部56は、受信ウエイトベクトル計算部54からの受信ウエイトベクトルによって、周波数領域の信号を重み付けし、加算部60は乗算部56の出力を加算する。ここで、周波数領域の信号は、サブキャリア番号の順に配置されているので、受信ウエイトベクトル計算部54からの受信ウエイトベクトルもそれに対応するように配置されている。すなわち、ひとつの乗算部56は、サブキャリア番号の順に配置された受信ウエイトベクトルを逐次入力する。そのため、加算部60は、サブキャリア単位で、乗算結果を加算する。その結果、加算された信号も、図4のごとく、サブキャリア番号の順にシリアルに並べられている。また、加算された信号が、前述の周波数領域信号202である。
なお、以下の説明においても、処理対象の信号が周波数領域に対応している場合、処理は、基本的にサブキャリアを単位にして実行される。ここでは、説明を簡潔にするために、ひとつのサブキャリアにおける処理を説明する。そのため、複数のサブキャリアに対する処理には、ひとつのサブキャリアにおける処理をパラレルあるいはシリアルに実行することによって、対応される。
参照信号生成部44は、「Legacy STS」、「Legacy LTS」、「第1MIMO−STS」、「第1MIMO−LTS」期間中は予め記憶した「Legacy STS」、「Legacy LTS」、「第1MIMO−STS」、「第1MIMO−LTS」を参照信号として出力する。またこれらの期間以外は、予め規定しているしきい値によって、周波数領域信号202を判定し、その結果を参照信号として出力する。なお、判定は硬判定でなく、軟判定でもよい。
受信ウエイトベクトル計算部54は、FFT部40からの周波数領域の信号、周波数領域信号202、参照信号にもとづいて、受信ウエイトベクトルを導出する。受信ウエイトベクトルの導出方法は、任意のものでよく、そのひとつはLMS(Least Mean Squeare)アルゴリズムによる導出である。また、受信ウエイトベクトルは、相関処理によって導出されてもよい。その際、周波数領域の信号と参照信号は、第1処理部22aからだけではなく、図示しない信号線によって、第2処理部22b等からも入力されるものとする。第1処理部22aにおける周波数領域の信号をx1(t)、第2処理部22bにおける周波数領域の信号をx2(t)と示し、第1処理部22aにおける参照信号をS1(t)、第2処理部22bにおける参照信号をS2(t)と示せば、x1(t)とx2(t)は、次の式のように示される。
Figure 2006165970
ここで、雑音は無視する。第1の相関行列R1は、Eをアンサンブル平均として、次の式のように示される。
Figure 2006165970
参照信号間の第2の相関行列R2は、次の式のように計算される。
Figure 2006165970
最終的に、第2の相関行列R2の逆行列と第1の相関行列R1を乗算することによって、受信応答ベクトルが導出される。
Figure 2006165970
さらに、受信ウエイトベクトル計算部54は、受信応答ベクトルから受信ウエイトベクトルを計算する。
IFFT部48は、第1周波数領域信号202aに対して逆フーリエ変換を実行して、時間領域の信号に変換する。プリアンブル付加部50は、図2のごとく、バースト信号の先頭部分に、プリアンブルを付加する。ここでは、「Legacy STS」、「Legacy LTS」、「第1MIMO−STS」、「第1MIMO−LTS」を付加する。プリアンブル付加部50は、プリアンブルを付加した信号を時間領域信号200として出力する。なお、以上の動作は、図3の制御部30によって制御されるものとする。図6において、第1時間領域信号200a等は、2カ所に示されている。これらは、ひとつの方向の信号であり、これらが、図3における双方向の信号である第1時間領域信号200a等に対応する。
以上の構成による通信システム100の動作を説明する。図7は、通信システム100による再送手順を示すシーケンス図である。第1無線装置10aは、送信すべきデータ系列を記憶部62に記憶する(S10)。第1無線装置10aは、データ系列を含んだバースト信号を送信する(S12)。第2無線装置10bは、バースト信号を受信し、アンテナ12を特定しつつ誤り検出を実行する(S14)。また、第2無線装置10bは、信号強度を測定する(S16)。誤りが検出されれば、第2無線装置10bは、再送要求を送信する(S18)。再送要求には、誤ったデータ系列に対応したアンテナ12の識別番号と、測定した信号強度が含まれる。第1無線装置10aは、再送要求を受けつけると、再送すべきデータを特定し(S20)、記憶部62から再送すべきデータを抽出する(S22)。また、第1無線装置10aは、再送に使用すべきアンテナ12を選択する(S24)。第1無線装置10aは、選択したアンテナ12から、バースト信号を再送する(S26)。第2無線装置10bは、再送されたデータを受信する(S28)。
図8は、第1無線装置10aによる再送手順を示すフローチャートである。記憶部62は、送信すべきデータを記憶する(S40)。変復調部24、処理部22、無線部20は、データを含んだバースト信号を第2無線装置10bへ送信する(S42)。その際、アンテナ12のそれぞれに対応させたデータが送信される。制御部30は、無線部20、処理部22、変復調部24を介して、第2無線装置10bから再送要求を受け付ければ(S44のY)、再送すべきデータを特定する(S46)。また、制御部30は、記憶部62から再送すべきデータを抽出する(S48)。ここで、再送すべきデータに対応したアンテナ数がしきい値より小さければ(S50のY)、制御部30は、再送要求に含まれた信号強度を取得する(S52)。制御部30は、信号強度を参照しつつ、誤りのないアンテナ12から再送に使用すべきアンテナ12を選択する(S54)。一方、再送すべきデータに対応したアンテナ数がしきい値より小さくなければ(S50のN)、制御部30は、誤りのないアンテナ12から再送に使用すべきアンテナ12を選択する(S56)。選択されたアンテナ12に対応した無線部20、処理部22、変復調部24は、バースト信号を再送する(S58)。制御部30は、無線部20、処理部22、変復調部24を介して、第2無線装置10bから再送要求を受け付けなければ(S44のN)、再送の処理を実行しない。
図9は、第2無線装置10bによる再送手順を示すフローチャートである。無線部20、処理部22、変復調部24、IF部26は、第1無線装置10aからのバースト信号を受信する(S70)。変復調部24が、受信したバースト信号の中に誤りを検出すれば(S72のY)、特定部64は、誤ったデータに対応した第1無線装置10aのアンテナ12を特定する(S74)。また、測定部66は、アンテナ12のそれぞれに対応した信号の強度を測定する(S76)。制御部30は、特定したアンテナ12に関する情報、および測定した信号強度を含ませながら、再送要求を生成する。変復調部24、処理部22、無線部20は、再送要求を送信する(S78)。一方、変復調部24が、受信したバースト信号の中に誤りを検出しなければ(S72のN)、新たなバースト信号の受信を実行する。
図10は、第1無線装置10aによる別の再送手順を示すフローチャートである。図10における再送手順は、図8における再送手順よりも、再送方法の選択肢が多くなっている。記憶部62は、送信すべきデータを記憶する(S90)。変復調部24、処理部22、無線部20は、データを含んだバースト信号を第2無線装置10bへ送信する(S92)。その際、アンテナ12のそれぞれに対応させたデータが送信される。制御部30は、無線部20、処理部22、変復調部24を介して、第2無線装置10bから再送要求を受け付ければ(S94のY)、再送すべきデータを特定する(S96)。また、制御部30は、記憶部62から再送すべきデータを抽出する(S98)。
ここで、再送すべきデータに対応したアンテナ数がしきい値より小さければ(S100のY)、制御部30では、複数のアンテナ12からの並列の送信が規定されているかを確認する。並列の送信が規定されていれば(S102のY)、制御部30は、複数のアンテナ12を選択する(S104)。一方、並列の送信が規定されていなければ(S102のN)、制御部30では、誤ったデータ系列に対応したアンテナ12での送信が規定されているかを確認する。誤ったデータ系列に対応したアンテナ12での送信が規定されていれば(S106のY)、制御部30は、誤ったデータ系列に対応したアンテナ12を選択する(S108)。
その際、制御部30は、誤ったデータ系列に対応したアンテナ12以外のアンテナ12での送信の停止も決定する。誤ったデータ系列に対応したアンテナ12での送信が規定されていなければ(S106のN)、制御部30は、再送要求に含まれた信号強度を取得する(S110)。制御部30は、信号強度を参照しつつ、誤りのないアンテナ12から再送に使用すべきアンテナ12を選択する(S112)。
一方、再送すべきデータに対応したアンテナ数がしきい値より小さくなければ(S100のN)、制御部30では、誤ったデータ系列に対応したアンテナ12での送信が規定されているかを確認する。誤ったデータ系列に対応したアンテナ12での送信が規定されていれば(S114のY)、制御部30は、誤ったデータ系列に対応したアンテナ12を選択する(S116)。その際、制御部30は、誤ったデータ系列に対応したアンテナ12以外のアンテナ12での送信の停止も決定する。誤ったデータ系列に対応したアンテナ12での送信が規定されていなければ(S114のN)、制御部30は、誤りのないアンテナ12から再送に使用すべきアンテナ12を選択する(S118)。選択されたアンテナ12に対応した無線部20、処理部22、変復調部24は、バースト信号を再送する(S120)。
本発明の実施例によれば、通信対象の無線装置から、再送要求を取得し、当該再送要求にもとづいて、信号を再送する際のアンテナを選択するので、通信対象の受信装置によって受信されやすくなるようなアンテナを選択できる。また、通信対象の無線装置によって受信されやすくなるようなアンテナを選択できるので、再送した信号の再度の誤りを低減できる。また、再送した信号の再度の誤りを低減できるので、伝送効率を改善できる。また、再送のために、誤りの発生していない信号に対応したアンテナを選択するので、再送した信号の再度の誤りを低減できる。また、誤りの発生した信号に対応したアンテナの数が少なければ、通信対象の無線装置において信号強度が大きくなるようなアンテナを選択して、信号を再送するので、再送した信号の再度の誤りを低減できる。また、誤りの発生した信号に対応したアンテナの数に応じて、再送の際のアンテナの選択基準を変更するので、誤りの状況に応じたアンテナの選択を実行できる。
また、誤りの発生した信号を複数のアンテナから再送するので、これらの信号が合成され、通信対象の無線装置での信号強度を増加できる。また、誤りの発生した信号を複数のアンテナから再送するので、再送した信号の再度の誤りを低減できる。また、誤りの発生した信号に対応したアンテナの数が、再送に使用すべきアンテナの数よりも多くても、誤りの発生した信号を再送できる。また、選択したアンテナ以外のアンテナからの信号の送信を停止するので、選択したアンテナから再送される信号に対する干渉を低減できる。また、選択したアンテナから再送される信号に対する干渉を低減できるので、再送した信号の再度の誤りを低減できる。
(実施例2)
本発明の実施例2は、実施例1と同様にMIMOシステムにおける再送処理に関する。第1無線装置が第2無線装置にデータを送信し、当該データが第2無線装置において誤っていた場合、第1無線装置は、当該データを再送する。実施例1に係る第1無線装置は、データを再送する際に、再送に使用すべきアンテナを選択する。しかしながら、実施例2においては、第2無線装置が、再送に使用すべき第1無線装置におけるアンテナを選択する。さらに、第1無線装置は、第2無線装置において選択されたアンテナから、データを再送する。
実施例2に係る第1無線装置10aの構成は、図3に示された第1無線装置10aと同一のタイプである。また、実施例2に係る第2無線装置10bの構成も同様である。ここでは、第1無線装置10aが第2無線装置10bにデータを送信する場合を対象とするので、第2無線装置10bの構成を説明する。その際、前述のごとく、図3のアンテナ12が、アンテナ14になる。
アンテナ14、無線部20、処理部22、変復調部24、IF部26は、第1無線装置10aにおける複数のアンテナ12のそれぞれに対応したデータ系列を受信する。その際、処理部22は、アダプティブアレイ信号処理を実行するが、それに関しては、実施例1と同一であるので、説明を省略する。測定部66は、複数のアンテナのそれぞれに対応した信号の信号強度を測定する。測定部66の詳細は、実施例1と同一であるので、説明を省略する。特定部64は、IF部26に入力されたデータ系列のうち、誤りの発生したデータ系列が存在すれば、当該誤りの発生したデータ系列に対応すべきアンテナ12を特定する。特定部64の詳細は、実施例1と同一であるので、説明を省略する。
制御部30は、特定部64において特定したアンテナ12をもとに、複数のアンテナ12のうち、特定部64において特定したアンテナ12に対応した信号を再送すべきアンテナ12を選択する。例えば、制御部30は、複数のアンテナ12のうち、特定部64において特定したアンテナ12以外のアンテナを選択する。さらに、制御部30は、第1無線装置10aに対して、選択したアンテナ12からの再送であって、かつ特定部64において特定したアンテナ12に対応したデータ系列の再送を要求する。すなわち、制御部30からの指示に従って、変復調部24、処理部22、無線部20は、第1無線装置10aに対して再送要求を送信する。
また、制御部30におけるアンテナ12の選択は、実施例1に対応して、以下のようになされてもよい。制御部30は、特定部64において特定したアンテナ12の数が所定のしきい値より小さければ、特定部64において特定したアンテナ12以外のアンテナ12のうち、信号強度の大きい信号に対応したアンテナ12を優先的に選択する。また、制御部30は、少なくともふたつのアンテナ12を選択する場合、選択した少なくともふたつのアンテナ12からの再送であって、かつ特定部64において特定したアンテナ12に対応した信号の並列による再送を要求する。さらに、制御部30は、特定部64において特定したアンテナ12を選択する。これに続いて、制御部30は、選択したアンテナ12からの再送であって、かつ特定部64において特定したアンテナ12に対応した信号の再送を要求する際に、選択したアンテナ12以外のアンテナ12からのデータの送信の停止も要求する。以上のような第2無線装置10bの制御部30は、実施例1における第1無線装置10aの制御部30と同様の構成によって説明されてもよい。
以上の構成による通信システム100の動作を説明する。図11は、本発明の実施例2に係る通信システム100による再送手順を示すシーケンス図である。第1無線装置10aは、送信すべきデータ系列を記憶部62に記憶する(S130)。第1無線装置10aは、データ系列を含んだバースト信号を送信する(S132)。第2無線装置10bは、バースト信号を受信し、アンテナ12を特定しつつ誤り検出を実行する(S134)。また、第2無線装置10bは、信号強度を測定する(S136)。誤りが検出されれば、第2無線装置10bは、第1無線装置10aのアンテナ12のうち、誤ったデータ系列を再送する際に使用すべきアンテナ12を選択する(S138)。第2無線装置10bは、再送要求を送信する(S140)。再送要求には、選択したアンテナ12に関する情報が含まれる。第1無線装置10aは、再送要求を受けつけると、再送すべきデータを特定し(S142)、記憶部62から再送すべきデータを抽出する(S144)。第1無線装置10aは、選択されたアンテナ12から、バースト信号を再送する(S146)。第2無線装置10bは、再送されたデータを受信する(S148)。
図12は、第1無線装置10aによる再送手順を示すフローチャートである。記憶部62は、送信すべきデータを記憶する(S160)。変復調部24、処理部22、無線部20は、データを含んだバースト信号を第2無線装置10bへ送信する(S162)。その際、アンテナ12のそれぞれに対応させたデータが送信される。制御部30は、無線部20、処理部22、変復調部24を介して、第2無線装置10bから再送要求を受け付ければ(S164のY)、再送すべきデータを特定する(S166)。また、制御部30は、記憶部62から再送すべきデータを抽出する(S168)。制御部30は、再送要求から、選択すべきアンテナ12の指定を取得する(S170)。制御部30は、アンテナ12の指定を参照しつつ、再送に使用すべきアンテナ12を選択する(S172)。選択されたアンテナ12に対応した無線部20、処理部22、変復調部24は、バースト信号を再送する(S174)。制御部30は、無線部20、処理部22、変復調部24を介して、第2無線装置10bから再送要求を受け付けなければ(S164のN)、再送の処理を実行しない。
図13は、第2無線装置10bによる再送手順を示すフローチャートである。無線部20、処理部22、変復調部24、IF部26は、第1無線装置10aからのバースト信号を受信する(S180)。変復調部24が、受信したバースト信号の中に誤りを検出すれば(S182のY)、特定部64は、誤ったデータに対応した第1無線装置10aのアンテナ12を特定する(S184)。ここで、再送すべきデータに対応したアンテナ数がしきい値より小さければ(S186のY)、測定部66は、アンテナ12のそれぞれに対応した信号の強度を測定する(S188)。制御部30は、信号強度を参照しつつ、誤りのないアンテナ12から再送に使用すべきアンテナ12を選択する(S190)。一方、再送すべきデータに対応したアンテナ数がしきい値より小さくなければ(S186のN)、制御部30は、誤りのないアンテナ12から再送に使用すべきアンテナ12を選択する(S192)。制御部30は、再送に使用すべきアンテナ12に関する情報を含ませながら、再送要求を生成する。変復調部24、処理部22、無線部20は、再送要求を送信する(S194)。一方、変復調部24が、受信したバースト信号の中に誤りを検出しなければ(S182のN)、新たなバースト信号の受信を実行する。
図14は、第2無線装置10bによる別の再送手順を示すフローチャートである。図14における再送手順は、図13における再送手順よりも、再送方法の選択肢が多くなっている。無線部20、処理部22、変復調部24、IF部26は、第1無線装置10aからのバースト信号を受信する(S200)。変復調部24が、受信したバースト信号の中に誤りを検出すれば(S202のY)、特定部64は、誤ったデータに対応した第1無線装置10aのアンテナ12を特定する(S204)。ここで、再送すべきデータに対応したアンテナ数がしきい値より小さければ(S206のY)、制御部30では、複数のアンテナ12からの並列の送信が規定されているかを確認する。並列の送信が規定されていれば(S208のY)、制御部30は、複数のアンテナ12を選択する(S210)。
一方、並列の送信が規定されていなければ(S208のN)、制御部30では、誤ったデータ系列に対応したアンテナ12での送信が規定されているかを確認する。誤ったデータ系列に対応したアンテナ12での送信が規定されていれば(S212のY)、制御部30は、誤ったデータ系列に対応したアンテナ12を選択する(S214)。その際、制御部30は、誤ったデータ系列に対応したアンテナ12以外のアンテナ12での送信の停止も決定する。誤ったデータ系列に対応したアンテナ12での送信が規定されていなければ(S212のN)、測定部66は、アンテナ12のそれぞれに対応した信号の強度を測定する(S216)。制御部30は、信号強度を参照しつつ、誤りのないアンテナ12から再送に使用すべきアンテナ12を選択する(S218)。
一方、再送すべきデータに対応したアンテナ数がしきい値より小さくなければ(S206のN)、制御部30では、誤ったデータ系列に対応したアンテナ12での送信が規定されているかを確認する。誤ったデータ系列に対応したアンテナ12での送信が規定されていれば(S220のY)、制御部30は、誤ったデータ系列に対応したアンテナ12を選択する(S222)。その際、制御部30は、誤ったデータ系列に対応したアンテナ12以外のアンテナ12での送信の停止も決定する。誤ったデータ系列に対応したアンテナ12での送信が規定されていなければ(S220のN)、制御部30は、誤りのないアンテナ12から再送に使用すべきアンテナ12を選択する(S224)。制御部30は、再送に使用すべきアンテナ12に関する情報を含ませながら、再送要求を生成する。変復調部24、処理部22、無線部20は、再送要求を送信する(S226)。一方、変復調部24が、受信したバースト信号の中に誤りを検出しなければ(S202のN)、新たなバースト信号の受信を実行する。
本発明の実施例によれば、誤りの発生した信号に対応したアンテナにもとづいて、信号を再送する際のアンテナを選択するので、無線装置において受信しやすくなるようなアンテナを選択できる。また、無線装置において受信しやすくなるようなアンテナを選択できるので、再送した信号の再度の誤りを低減できる。また、受信側の無線装置において、アンテナの選択を行うので、受信側の状況に応じたアンテナを選択できる。また、送信側の無線装置に対して、選択したアンテナを通知するので、選択したアンテナの通知を確実にできる。また、再送した信号の再度の誤りを低減できるので、伝送効率を改善できる。また、再送のために、誤りの発生していない信号に対応したアンテナを選択するので、再送した信号の再度の誤りを低減できる。また、誤りの発生した信号に対応したアンテナの数が少なければ、信号強度が大きくなるようなアンテナを選択するので、再送した信号の再度の誤りを低減できる。また、誤りの発生した信号に対応したアンテナの数に応じて、再送の際のアンテナの選択基準を変更するので、誤りの状況に応じたアンテナの選択を実行できる。
また、誤りの発生した信号を複数のアンテナから再送を決定するので、これらの信号が合成され、信号強度を増加できる。また、誤りの発生した信号を複数のアンテナから再送するので、再送した信号の再度の誤りを低減できる。また、誤りの発生した信号に対応したアンテナの数が、再送に使用すべきアンテナの数よりも多くても、誤りの発生した信号を再送できる。また、選択したアンテナ以外のアンテナからの信号の送信を停止するので、選択したアンテナから再送される信号に対する干渉を低減できる。また、選択したアンテナから再送される信号に対する干渉を低減できるので、再送した信号の再度の誤りを低減できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例1と2において、受信ウエイトベクトル計算部54は、受信ウエイトベクトルの推定のための適応アルゴリズムとして、LMSアルゴリズムを使用している。しかし、受信ウエイトベクトル計算部54でLMSアルゴリズム以外の適応アルゴリズムが使用されてもよい。例えば、RLSアルゴリズムである。本変形例によれば、受信ウエイトベクトルの引き込みがより高速になる。つまり、空間を分割するような受信ウエイトベクトルを導出できればよい。
本発明の実施例1または2において、通信システム100は、マルチキャリア信号を伝送している。しかしながらこれに限らず例えば、通信システム100は、シングルキャリア信号を伝送してもよい。本変形例によれば、様々な通信システム100に本発明を適用できる。つまり、MIMOシステムが実現されていればよい。
本発明の実施例1に係る通信システムの構成を示す図である。 図1の通信システムでのバーストフォーマットの構成を示す図である。 図1の第1無線装置の構成を示す図である。 図3における周波数領域の信号の構成を示す図である。 図5(a)−(f)は、図3の制御部による再送の制御の概要を示す図である。 図3の第1処理部の構成を示す図である。 図1の通信システムによる再送手順を示すシーケンス図である。 図7の第1無線装置による再送手順を示すフローチャートである。 図7の第2無線装置による再送手順を示すフローチャートである。 図7の第1無線装置による別の再送手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る通信システムによる再送手順を示すシーケンス図である。 図11の第1無線装置による再送手順を示すフローチャートである。 図11の第2無線装置による再送手順を示すフローチャートである。 図11の第2無線装置による別の再送手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 無線装置、 12 アンテナ、 14 アンテナ、 20 無線部、 22 処理部、 24 変復調部、 26 IF部、 30 制御部、 40 FFT部、 42 合成部、 44 参照信号生成部、 48 IFFT部、 50 プリアンブル付加部、 54 受信ウエイトベクトル計算部、 56 乗算部、 60 加算部、 62 記憶部、 64 特定部、 66 測定部、 100 通信システム。

Claims (12)

  1. 受信装置に対して、複数のアンテナから、当該複数のアンテナのそれぞれに対応した信号を送信する送信部と、
    前記複数のアンテナのそれぞれに対応した信号のうち、前記受信装置において誤りの発生した信号が存在すれば、当該誤りの発生した信号に対応したアンテナに関する情報を取得する取得部と、
    前記取得部において取得した情報をもとに、前記複数のアンテナのうち、前記情報から特定されるアンテナに対応した信号を再送すべきアンテナを選択する選択部とを備え、
    前記送信部は、前記選択部において選択したアンテナから、前記誤りの発生した信号を再送することを特徴とする送信装置。
  2. 前記選択部は、前記複数のアンテナのうち、前記情報から特定されるアンテナ以外のアンテナを選択することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記取得部は、複数のアンテナのそれぞれに対応した信号の前記受信装置における信号強度も取得し、
    前記選択部は、前記情報から特定されるアンテナの数が所定のしきい値より小さければ、前記情報から特定されるアンテナ以外のアンテナのうち、信号強度の大きい信号に対応したアンテナを優先的に選択することを特徴とする請求項2に記載の送信装置。
  4. 前記送信部は、前記選択部において少なくともふたつのアンテナが選択された場合、選択された少なくともふたつのアンテナから、前記誤りの発生した信号を並列に再送することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の送信装置。
  5. 前記送信部では、前記情報から特定されるアンテナの数が、前記選択部において選択したアンテナの数よりも多い場合、前記選択部において選択したアンテナから、前記誤りの発生した信号を送信時間をずらしつつ再送することを特徴とする請求項1または2に記載の送信装置。
  6. 前記選択部は、前記情報から特定されるアンテナを選択し、
    前記送信部は、前記選択部において選択したアンテナから、前記誤りの発生した信号を再送する際に、前記選択部において選択したアンテナ以外のアンテナからの信号の送信を停止することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  7. 送信装置における複数のアンテナのそれぞれに対応した信号を受信する受信部と、
    前記受信部において受信した信号のうち、誤りの発生した信号が存在すれば、当該誤りの発生した信号に対応すべき送信装置のアンテナを特定する特定部と、
    前記特定部において特定したアンテナをもとに、前記複数のアンテナのうち、前記特定部において特定したアンテナに対応した信号を再送すべきアンテナを選択する選択部と、
    前記送信装置に対して、前記選択部において選択したアンテナからの再送であって、かつ前記誤りの発生した信号の再送を要求する要求部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  8. 前記選択部は、前記複数のアンテナのうち、前記特定部において特定したアンテナ以外のアンテナを選択することを特徴とする請求項7に記載の受信装置。
  9. 前記複数のアンテナのそれぞれに対応した信号の信号強度を測定する測定部をさらに備え、
    前記選択部は、前記特定部において特定したアンテナの数が所定のしきい値より小さければ、前記特定部において特定したアンテナ以外のアンテナのうち、信号強度の大きい信号に対応したアンテナを優先的に選択することを特徴とする請求項8に記載の受信装置。
  10. 前記要求部は、前記選択部において少なくともふたつのアンテナが選択された場合、選択された少なくともふたつのアンテナからの再送であって、かつ前記誤りの発生した信号の並列による再送を要求することを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の受信装置。
  11. 前記選択部は、前記特定部において特定したアンテナを選択し、
    前記要求部は、前記選択部において選択したアンテナからの再送であって、かつ前記誤りの発生した信号の再送を要求する際に、前記選択部において選択したアンテナ以外のアンテナからの信号の送信の停止も要求することを特徴とする請求項7に記載の受信装置。
  12. 送信装置の複数のアンテナから受信装置に、当該複数のアンテナのそれぞれに対応した信号を送信した後に、前記複数のアンテナのそれぞれに対応した信号のうち、前記受信装置において誤りが発生した信号が存在すれば、当該誤りが発生した信号に対応すべきアンテナをもとに、前記複数のアンテナのうち、前記誤りが発生した信号を再送すべきアンテナを選択することを特徴とする再送方法。
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