JP2006165775A - 無線基地局装置及び無線送受信機、無線通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 干渉キャンセラを備えた装置で適応変調を行うと、干渉キャンセラは多段構成となっているため、最終段まで処理を行うと時間がかかる。
【解決手段】 干渉キャンセラの各段にSIR測定部を設け、干渉キャンセラの各段のSIRを通信の相手方に通知することにより、通信の相手方に干渉キャンセラの動作段数を決定させ、決定した動作段数を通知してもらうことにより、決定された動作段数で干渉キャンセラを動作させる。これにより、処理時間の短縮と使用電力の低減が図れ、また、処理時間の短縮により適応的な送信方式の通信がエラーなく行える。
【選択図】 図1
【解決手段】 干渉キャンセラの各段にSIR測定部を設け、干渉キャンセラの各段のSIRを通信の相手方に通知することにより、通信の相手方に干渉キャンセラの動作段数を決定させ、決定した動作段数を通知してもらうことにより、決定された動作段数で干渉キャンセラを動作させる。これにより、処理時間の短縮と使用電力の低減が図れ、また、処理時間の短縮により適応的な送信方式の通信がエラーなく行える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、無線基地局装置及び無線送受信機、並びに無線通信システムに関し、特に、移動通信システム、構内無線通信システム、或いは無線LANシステム等に用いられる無線通信装置の最適な変調方式等を選択する適応制御方法に関するものである。
従来、スペクトル拡散信号による符号分割多元接続(DS/CDMA,Direct Sequence/Code Division Multiple Access)を行う無線システムにおいては、複数の信号が同時に同一の周波数帯域を使用して通信が行われるため、マルチパスや他ユーザの信号等によって各信号に割り当てられた符号間の相関により信号間の干渉が生じ、信号数が増えるに従って特性が劣化する。この特性劣化を抑えるために、干渉キャンセラが重要な技術となっている。
また、伝送路の状態はフェージングやシャドーイングにより時々刻々変化するが、伝送路の状態に応じて最適な変調方式や符号化率、拡散率、コード数、使用帯域、符号化方法等を選択して通信を行うことにより、伝送容量を増大させようとする適応変調方式が提案されている。これに関連する技術としては、例えば、特開2001−251242号公報等がある(特許文献1)。
図8は従来例のシステムを示す。まず、基地局の受信部81は、移動局から送信された信号を受信し、干渉キャンセラ部82において受信部81から出力された受信信号からそれに含まれる干渉を除去する。復号部83は干渉キャンセラ部82から出力される干渉を除去した信号を復号し、復号データを生成する。
SIR測定部84は干渉キャンセラ部82で干渉除去した信号のSIRを測定し、制御信号生成部85においてSIR測定部84で測定したSIR情報を通信の相手方に通知するための制御信号を生成する。送信信号生成部86は制御信号生成部85で生成した制御信号を送信データと多重し、送信部87において送信信号生成部86で生成した送信信号を送信する。
移動局の受信復調部91は、基地局から送信された信号を受信後に復調し、復号部92において受信復調部91から出力される受信復調信号を復号する。制御信号取得部93は、受信復調部91から出力される制御信号を取得し、送信方式制御部94において制御信号取得部93で取得した制御信号に含まれるSIR情報から変調方式や符号化率、拡散率、コード数、使用帯域、符号化方法を決定する。送信信号作成部95は、送信方式制御部94で決定した変調方式や符号化率、拡散率、コード数、使用帯域、符号化方法で送信信号を作成し、送信部96において送信信号作成部95で作成された送信信号を送信する。
特開2001−251242号公報
従来技術の第1の問題点は、干渉キャンセラは多段構成となっているため、最終段まで処理を行うと時間がかかることである。即ち、早期に送受信したいデータも最終段まで処理するため、送受信に時間がかかってしまう。特にシリアル型の干渉キャンセラの場合には100m秒を超えてしまい、音声の通話がスムーズに行われなくなってしまう。更に、最終段のSIRを得るのにも時間がかかるため、送信方式制御の制御が遅れてしまい、時間がかかる分伝送路状態が変化する可能性が高く、制御がうまく動作しないことがあった。
第2の問題点は、適応変調は最終段のSIRに応じて送受信する最適な変調方式等を決定している。そのため、データ量が少ないにも拘わらず1フレームに多くのデータが伝送できる変調方式や符号化率、拡散率、コード数、使用帯域、符号化方法が選択されても、データを埋めるためにダミーデータを送信することになり無駄であるし、伝送路状態が変化してしまい、選択された送信方式で正しく通信できないこともあった。
本発明は、上記従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、処理時間を短縮できると共に、通信エラーを低減できる等性能を向上することが可能な無線基地局装置及び無線送受信機、無線通信システムを提供することにある。
本発明の無線基地局装置は、上記目的を達成するため、スペクトル拡散信号を受信する受信部と、前記受信部から出力された受信信号に含まれる干渉を除去し、各段の干渉を除去した信号のSIRを測定する干渉キャンセラ部と、前記干渉キャンセラ部から出力された干渉を除去した信号を復号する復号部と、前記干渉キャンセラ部で測定した各段のSIR情報を無線相手局に通知するための制御信号を生成する制御信号生成部と、前記制御信号生成部で生成した制御信号を送信データと多重する送信信号生成部と、前記送信信号生成部で生成した制御信号を含む送信信号を送信する送信部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の無線送受信機は、スペクトル拡散信号を受信し復調する受信復調部と、前記受信復調部から出力される受信復調信号を復号する復号部と、前記受信復調部から出力される制御信号に含まれている無線相手局の干渉キャンセラの各段のSIR情報と送信する信号の種類及び量に基づいて無線相手局における干渉キャンセラの動作段数を決定する送信方式制御部と、前記送信方式制御部で決定した干渉キャンセラの動作段数を含む送信信号を作成する送信信号作成部と、前記送信信号作成部で作成された送信信号を送信する送信部とを備えたことを特徴とする。
本発明の第1の効果は、干渉除去使用段数を指示して必要な段数のみ干渉除去を行うことにより、処理時間の短縮と使用電力の削減が図れることである。また、処理時間の短縮により制御遅延が短縮され、適応的な送信方式での通信がよりエラー無く行うことが可能となる。
第2の効果は、相手方の受信SIR情報の他に送信するデータの種類や量に応じて変調方式や符号化率、拡散率、コード数、使用帯域、符号化方法を決定することにより、ダミーデータは必要最小限となることである。更に、より確実に伝送できる送信方式が選択され、伝送エラーを減少できる。
次に、発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る無線通信システムの一実施形態の構成を示すブロック図である。このシステムは、ユーザ毎に移動局100を備え、複数の移動局100を無線回線を介して収容しうる基地局200を備えている。
まず、基地局200の受信部11は、移動局100から送信されたスペクトル拡散信号を受信し、制御信号取得部12において受信部11から出力される受信信号から干渉キャンセラの動作段数の指定、変調方式、符号化率、拡散率、コード数、使用帯域、符号化方法を含んだ制御信号を取得する。
干渉キャンセラ部13は、受信部11から出力された受信信号からその受信信号に含まれる干渉を除去し、各段の干渉を除去した信号のSIRを測定する。干渉を除去する干渉キャンセラの段数は、制御信号取得部12で取得した制御信号に含まれる干渉キャンセラの動作段数の指定に従う。
復号部14は、干渉キャンセラ部13から出力される干渉を除去した信号を復号し、復号データを生成する。
SIR取得部15は、干渉キャンセラ部13で各段の干渉を除去した信号のSIRを取得し、制御信号生成部16においてSIR取得部15で取得した干渉キャンセラ部の各段のSIR情報を通信の相手方に通知するための制御信号を生成する。送信信号生成部17は、制御信号生成部16で生成した制御送信を送信データと多重し、送信部18において送信信号生成部17で生成した送信信号を送信する。
移動局100の受信復調部21は、基地局200から送信されたスペクトル拡散信号を受信後に復調し、復号部22において受信復調部21から出力される受信復調信号を復号する。
制御信号取得部23は、受信復調部21から出力される基地局200の干渉キャンセラ部13の各段のSIR情報を含んだ制御信号を取得し、送信方式制御部24において制御信号取得部23で取得した制御信号の基地局200の干渉キャンセラ部の各段のSIR情報と送信したい信号の種類や量から基地局200での干渉キャンセラ部の動作段数、変調方式や符号化率、拡散率、コード数、使用帯域、符号化方法を決定する。
送信信号作成部25は、送信方式制御部24で決定した変調方式や符号化率、拡散率、コード数、使用帯域、符号化方法で送信信号を作成し、送信部26において送信信号作成部25で作成された送信信号を干渉キャンセラ部の動作段数、変調方式や符号化率、拡散率、コード数、使用帯域、符号化方法の情報を含んだ制御信号と共に送信する。
次に、基地局200に関して更に詳細に説明する。まず、基地局200の受信部11は、移動局100から送信された信号を受信する。
制御信号取得部12において受信部11から出力される受信信号から干渉キャンセラの動作段数の指定、変調方式や符号化率、拡散率、コード数、使用帯域、符号化方法を含んだ制御信号を取得する。制御信号はデータ信号と別のチャネルで伝送したり、データ信号の中に時間多重したりする方法がある。
干渉キャンセラ部13は、受信部11から出力される受信信号から受信信号に含まれる干渉を除去し、各段の干渉を除去した信号のSIRを測定する。
図2はユーザ毎に処理を行う複数の段で構成されるパラレル型干渉キャンセラの一例を示すブロック図である。図2において、受信部11からの受信信号はユーザ毎のICU部133に入力され、干渉レプリカの作成及びSIRの測定を行う。干渉レプリカは次段のICU部133及び切換付減算部132へ出力される。SIRの測定結果は、SIR取得部15へ出力される。
受信部11からの受信信号は、遅延部131へも送られ、ICU部133の処理時間だけ受信信号を遅延させる。切換付減算部132は受信信号から干渉レプリカを削除する。
干渉キャンセラの最終段の受信部134は、前段のICU部133からの干渉レプリカと切換付減算部132からの干渉を除去した信号を入力として復調を行う。復調した信号は復号部14へ出力する。
図3は1ユーザ分のICU部133の一例を示すブロック図である。図3に示すようにICU部133は加算部31、逆拡散部32、チャネル推定部33、乗算部34、RAKE合成部35、判定部36、乗算部37、再拡散部38、加算合成部39、SIR測定部40から構成されている。
ICU部133は、制御信号内の変調方式、符号化率、拡散率、コード数、使用帯域、符号化方法に基づいて処理を行う。
ICU部133の1段目は受信信号を入力とし、2段目以降は切換付減算部132で干渉を除去した信号と前段のICU部133からの干渉レプリカを入力として加算部31で加算する。逆拡散部32において加算部31からの信号を逆拡散してシンボルレートのデータとする。逆拡散としてはマッチドフィルタを使用してチップデータを拡散符号により逆拡散する方法がある。
チャネル推定部33は、逆拡散部32からの逆拡散されたパイロットシンボルを使用してチャネル推定を行う。乗算部34は、逆拡散部32からのデータシンボルとチャネル推定部33で求めたチャネル推定値の複素共役値を乗算する。加算部31から乗算部34までの処理はパス毎に行う。
これは、複数の遅延波に対応するものである。図3では、3パスの場合を示しているが、パス数は1以上である。RAKE合成部35は、パス毎の乗算部34からの出力データを最大比合成することによりRAKE合成を行う。受信信号を逆拡散してRAKE合成する方法以外にも、等化器により信号を等化する方法もある。RAKE合成部35からのRAKE合成した信号は、判定部36とSIR測定部40へ出力される。
判定部36は、RAKE合成部35において最大比合成された信号の仮判定を行う。乗算部37は、判定部36で仮判定された信号にチャネル推定部33からのチャネル推定値を乗算してシンボルレプリカを作成し、再拡散部38は乗算部37からのシンボルレプリカに再拡散処理を行うものであり、パス毎に行う。加算合成部39は、パス毎の再拡散部38からの信号を加算合成して干渉レプリカを作成する。図3では判定をRAKE合成後に実施しているが、RAKE合成後にFECを行い、その後に行う方法もある。
SIR測定部40は、RAKE合成部35からのRAKE合成された信号を用いてSIRを求める。RAKE合成された信号の平均を2乗したものを受信電力、RAKE合成された信号の標準偏差を2乗したものを干渉電力として、受信電力を干渉電力で除することによりSIRを求める。この他にも、干渉電力の計算としては、切換付減算部132からの干渉を除去した信号を用いる方法もある。
図4は1ユーザ分の切換付減算部132の詳細なブロック図を示す。図4に示すように切換付減算部132は加算部41、減算部42、スイッチ43から構成されている。
遅延部131から入力される信号は、スイッチ43によりスルーもしくは干渉レプリカの削除を行う。これは、干渉キャンセラ部の動作段数を超えるキャンセラ部分の動作をさせないためである。加算部41は、各ユーザの干渉レプリカを加算合成する。減算部42は、遅延部131から入力される信号から全ユーザの干渉レプリカを減じる。
図5は1ユーザ分の受信部134の詳細なブロック図を示す。図5に示すように受信部134は加算部51、逆拡散部52、チャネル推定部53、乗算部54、RAKE合成部55、SIR測定部56から構成されている。
受信部134は、制御信号内の変調方式、符号化率、拡散率、コード数、使用帯域、符号化方法に基づいて処理を行う。
切換付減算部132で干渉を除去した信号と前段のICU部133からの干渉レプリカを入力とし、加算部51で加算する。逆拡散部52において加算部51からの信号を逆拡散してシンボルレートのデータとする。チャネル推定部53は、逆拡散部52からの逆拡散されたパイロットシンボルを使用してチャネル推定を行う。
乗算部54は、逆拡散部52からのデータシンボルとチャネル推定部53で求めたチャネル推定値の複素共役値を乗算する。加算部51から乗算部54までの処理はパス毎に行う。RAKE合成部55は、パス毎の乗算部54からの出力データを最大比合成することによりRAKE合成を行う。SIR測定部56は、RAKE合成部55からのRAKE合成された信号を用いてSIRを求める。
なお、図2ではユーザ毎に干渉除去を行う干渉キャンセラを示したが、本発明は、マルチパスやその他の信号を除去する干渉キャンセラでも使用できる。また、図2ではパラレル型の干渉キャンセラを示したが、シリアル型の干渉キャンセラでも各段でSIRを測定することにより同様に使用できる。
復号部14は、干渉キャンセラ部13から出力される信号を復号し、復号データを生成する。
SIR取得部15は、干渉キャンセラ部13で各段の干渉を除去した信号のSIRを取得し、制御信号生成部16においてSIR取得部15で取得した干渉キャンセラの各段のSIR情報を通信の相手方に通知するための制御信号を生成する。制御信号の例として、8ビット・Q3フォーマットで1段のSIRを示し、4段構成の場合には、32ビットを使用する。送信信号生成部17は、制御信号生成部16で生成した制御送信を送信データと多重する。多重方法としては、時間多重や周波数多重、コード多重等の方法がある。送信部18において送信信号生成部17で生成した送信信号を送信する。
次に、移動局100に関して更に詳細に説明する。移動局100の受信復調部21は、基地局200から送信された信号を受信後に復調し、復号部22において受信復調部21から出力される受信復調信号を復号する。
制御信号取得部23は、受信復調部21から出力される基地局200の干渉キャンセラ部の各段のSIR情報を含んだ制御信号を取得する。送信方式制御部24において、制御信号取得部23で取得した制御信号の基地局200の干渉キャンセラ部の各段のSIR情報と送信したい信号の種類や量から基地局200での干渉キャンセラ部の動作段数、変調方式や符号化率、拡散率、コード数、使用帯域、符号化方法を決定する。基地局200の干渉キャンセラ部の最大動作段数は、通信開始時等に予め通知する。
変調方式としては、QPSK、16QAM、64QAM、8PSK等が考えられる。符号化率としては、1/3、1/2等が考えられる。拡散率としては、1,2、4、8、16等が考えられる。コード数としては拡散率以下の正整数が考えられる。使用帯域としては、1、2等が考えられる。符号化方法としては、畳み込みやターボ等が考えられる。これらを組み合わせた送信方法に応じて通信の相手方がエラーフリーで受信できるSIRの値は、事前に測定して、若しくは適宜通信の相手方のエラー情報を入手して更新することにより情報を取得できる。また、送信方法により1フレームに送信できるデータビット数は一意に決定できる。
取得した制御信号の基地局200の干渉キャンセラ部の各段のSIR情報と送信したい信号の種類や量から基地局200での干渉キャンセラ部の動作段数、変調方式や符号化率、拡散率、コード数、使用帯域、符号化方法を決定する方法を図6に示す。一例として、音声等の双方向に通信を行って遅れを少なくしたいデータではなくて、遅れは気にしない長さが1400のメール文の場合を考える。
図7は干渉キャンセラ部の各段の段数が4段である基地局200から送信されてきた干渉キャンセラ各段のSIRの値及び送信方式の所用SIRの一例を示す。
まず、データの種類から干渉キャンセラ部の動作段数を仮決定する(図6のステップ101)。この場合、遅れを少なくしたいデータでは、干渉キャンセラ部の動作段数を少なくし、遅れが多くても構わないデータに対しては、干渉キャンセラ部の動作段数を多くする。この例では、遅れは問題にならないので、干渉キャンセラ部の動作段数を4と仮決定する。
次に、仮決定した干渉キャンセラ部の動作段数のSIRを満たす送信方式の中から送信したいデータの量を基に送信方式を決定する(ステップ102)。仮決定した干渉キャンセラ部の動作段数のSIRを満たす送信方式の中に送信したいデータの量を超える情報ビットを送信できる送信方式がある場合には、送信できる情報ビットが送信したいデータの量を超え、最も送信したいデータの量に近い送信方式を選択する。
仮決定した干渉キャンセラ部の動作段数のSIRを満たす送信方式の中に送信したいデータの量を超える情報ビットを送信できる送信方式がない場合には、仮決定した干渉キャンセラ部の動作段数のSIRを満たす送信方式の中から送信できる情報ビットが最も多い送信方式を選択する。この例では、図7に示すように仮決定した干渉キャンセラ部の動作段数のSIR9.5を満たす送信方式はA、B、Cであり、データ量が1400なので情報ビットが1400以上で1400に最も近い送信方式Bを選択する。
最後に、選択した送信方式の所用SIRを満たす干渉キャンセラ部の動作段数の中から最小の動作段数を選択して、干渉キャンセラ部の動作段数を本決定する(ステップ103)。送信方式Bの所用SIRは7.0であるので、SIRが7.0以上になる干渉キャンセラ部の動作段数である2と決定する。
実際には、干渉キャンセラ部の各段のSIRは変化するため、干渉キャンセラ部の各段のSIRの値から定数を減算した値を使用しても良い。また、干渉キャンセラに時間がかかるため、最初の段はすぐにSIRが出るが、後の段のSIRが出るのが遅れ、現在のSIRは変化している可能性があるため、段数により定数を変化(段数が多いほど大きくする)させても良い。更に、通知される干渉キャンセラ各段のSIRの時間的変化から現在のSIRを推定しても良い。その上、最後の干渉キャンセラの動作段数の本決定は行わずに、最初で仮決定した干渉キャンセラの動作段数を使用しても良い。
なお、図6の例では、先に、データの種類から干渉キャンセラの動作段数を仮決定し、次に、データの量から送信方式を決定し、最後に、決定した送信方式の所用SIRから干渉キャンセラの動作段数を本決定したが、先に、データの量から送信方式を仮決定し、次に、データの種類から干渉キャンセラの動作段数を仮決定し、最後に、決定した干渉キャンセラの動作段数のSIRから送信方式を決定しても良い。
この場合には、まず、送信したいデータの量を基に送信方式を仮決定する。具体的には、送信したいデータの量を超える情報ビットを送信できる送信方式の中から、最も送信したいデータの量に近い送信方式を選択して、送信方式を仮決定する。次に、データの種類から干渉キャンセラの動作段数を決定する。具体的には、遅れを少なくしたいデータでは、干渉キャンセラの動作段数を少なくし、遅れが多くても構わないデータに対しては、干渉キャンセラの動作段数を多くする。
最後に、決定した干渉キャンセラの動作段数のSIRから送信方式を本決定する。具体的には、決定した干渉キャンセラの動作段数のSIRが仮決定した送信方式の所用SIRを満たさない場合には、各送信方式の所用SIRが決定した干渉キャンセラの動作段数のSIR未満であるが、最も決定した干渉キャンセラの動作段数のSIRに近い送信方式を選択する。
送信信号作成部25は、送信方式制御部24で決定した変調方式や符号化率、拡散率、コード数、使用帯域、符号化方法で送信信号を作成し、送信部26において送信信号作成部25で作成された送信信号を干渉キャンセラ部の動作段数、変調方式や符号化率、拡散率、コード数、使用帯域、符号化方法の情報を含んだ制御信号と共に送信する。
11 受信部
12 制御信号取得部
13 干渉キャンセラ部
14 復号部
15 SIR取得部
16 制御信号取得部
17 送信信号生成部
18 送信部
21 受信復調部
22 復号部
23 制御信号取得部
24 送信方式制御部
25 送信信号作成部
26 送信部
31 加算部
32 逆拡散部
33 チャネル推定部
34 乗算部
35 RAKE合成部
36 判定部
37 乗算部
38 再拡散部
39 加算合成部
40 SIR測定部
41 加算部
42 減算部
43 スイッチ
51 加算部
52 逆拡散部
53 チャネル推定部
54 乗算部
55 RAKE合成部
56 SIR測定部
100 移動局
131 遅延部
132 切換付減算部
133 ICU部
134 受信部
200 基地局
12 制御信号取得部
13 干渉キャンセラ部
14 復号部
15 SIR取得部
16 制御信号取得部
17 送信信号生成部
18 送信部
21 受信復調部
22 復号部
23 制御信号取得部
24 送信方式制御部
25 送信信号作成部
26 送信部
31 加算部
32 逆拡散部
33 チャネル推定部
34 乗算部
35 RAKE合成部
36 判定部
37 乗算部
38 再拡散部
39 加算合成部
40 SIR測定部
41 加算部
42 減算部
43 スイッチ
51 加算部
52 逆拡散部
53 チャネル推定部
54 乗算部
55 RAKE合成部
56 SIR測定部
100 移動局
131 遅延部
132 切換付減算部
133 ICU部
134 受信部
200 基地局
Claims (6)
- スペクトル拡散信号を受信する受信部と、前記受信部から出力された受信信号に含まれる干渉を除去し、各段の干渉を除去した信号のSIRを測定する干渉キャンセラ部と、前記干渉キャンセラ部から出力された干渉を除去した信号を復号する復号部と、前記干渉キャンセラ部で測定した各段のSIR情報を無線相手局に通知するための制御信号を生成する制御信号生成部と、前記制御信号生成部で生成した制御信号を送信データと多重する送信信号生成部と、前記送信信号生成部で生成した制御信号を含む送信信号を送信する送信部とを備えたことを特徴とする無線基地局装置。
- 前記干渉キャンセラ部は、入力信号を逆拡散し、チャネル推定値を乗算してSIRを測定すると共に、チャネル推定値を乗算した信号の判定を行った後に再び再拡散を行って干渉レプリカを生成するICU部と、前記入力信号から干渉レプリカを減算するための減算部とを1段以上有することを特徴とする請求項1に記載の無線基地局装置。
- 前記干渉キャンセラ部は、入力信号に含まれる制御情報から指定された段数分干渉除去を行うことを特徴とする請求項1に記載の無線基地局装置。
- スペクトル拡散信号を受信し復調する受信復調部と、前記受信復調部から出力される受信復調信号を復号する復号部と、前記受信復調部から出力される制御信号に含まれている無線相手局の干渉キャンセラの各段のSIR情報と送信する信号の種類及び量に基づいて無線相手局における干渉キャンセラの動作段数を決定する送信方式制御部と、前記送信方式制御部で決定した干渉キャンセラの動作段数を含む送信信号を作成する送信信号作成部と、前記送信信号作成部で作成された送信信号を送信する送信部とを備えたことを特徴とする無線送受信機。
- 前記送信方式制御部は、前記受信復調部からの制御信号に含まれている無線相手局からの干渉キャンセラの各段のSIR情報と送信するデータの種類及び量に基づいて無線相手局における変調方式、符号化率、拡散率、コード数、使用帯域又は符号化方法を決定することを特徴とする請求項4に記載の無線送受信機。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の無線基地局装置と、請求項4〜5のいずれか1項に記載の無線送受信機とを有し、前記無線基地局装置から干渉キャンセラ部で測定した各段のSIR情報を送信し、前記無線送受信機は前記干渉キャンセラの各段のSIR情報と送信する信号の種類及び量に基づいて無線基地局装置における干渉キャンセラの動作段数を送信することを特徴とする無線通信システム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004351344A JP2006165775A (ja) | 2004-12-03 | 2004-12-03 | 無線基地局装置及び無線送受信機、無線通信システム |
US11/291,980 US20060120436A1 (en) | 2004-12-03 | 2005-12-02 | Wireless communication system for determining the number of operation stages of interference canceller |
Applications Claiming Priority (1)
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