JP2006165168A - 太陽電池モジュールおよび太陽電池モジュールの製造方法 - Google Patents

太陽電池モジュールおよび太陽電池モジュールの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 低コストで、作製しやすい太陽電池モジュールを提供する。
【解決手段】 複数の光起電力素子からなる光起電力素子群および複数のバイパスダイオードユニットによって構成される太陽電池モジュールにおいて、バイパスダイオード本体部が樹脂封止されたモールドパッケージダイオードであり、光起電力素子間のギャップに配置されていることを特徴とする太陽電池モジュール。
【選択図】 図1

Description

本発明は、太陽電池モジュール、特に太陽電池モジュールにおけるバイパスダイオードの配置、接続構造に関する。
環境問題に対する関心の高まりから、太陽光発電への関心が高まってきた。現在もっとも普及している結晶系太陽電池モジュールの一例を図2に示す。
受光面から見た図を図2(a)に、非受光面から見た図を図2(b)、接続状態を示す配線図を図2(c)に示す。201は太陽電池モジュール、202はアルミフレーム、203は光起電力素子、204はジャンクションボックス、205はジャンクションボックス内に設けられたバイパスダイオードである。
太陽電池モジュールには、光起電力素子群に並列接続されたバイパスダイオード205が配置されている。バイパスダイオードは、光起電力素子が遮蔽物等によって影になったとき、その光起電力素子にかかる逆電圧によってセルが破壊するのを防止するために配置されている。バイパスダイオードを光起電力素子何直列に一個並列接続するかは、光起電力素子の逆耐圧特性によって異なるが、一般的に結晶系光起電力素子は逆耐圧が大きいので、図2(c)に示すように、1モジュールに対して一個並列接続される。ダイオード本体は、裏面のジャンクションボックス内に配置され、太陽電池モジュール正負端とバイパスダイオードのリード両端を接続し、樹脂封止している。
これに対し、単位面積あたりの施工費、ワットコストを削減する目的で、大面積薄膜タイプの光起電力素子の開発が盛んに行われ、製品化されている。これら薄膜光起電力素子は、アモルファスシリコンや、アモルファスシリコン/マイクロクリスタルシリコン積層タイプ等が主流で、これらの光起電力素子を樹脂でラミネートした太陽電池モジュールが多く普及しつつある。
薄膜光起電力素子は結晶系光起電力素子よりも逆耐圧が小さいため、例えば図3に示すように光起電力素子(301)1つに対して1つのバイパスダイオードユニット302を並列接続するようなものが多い。
また、これら薄膜光起電力素子を用いた太陽電池モジュールは、真空ラミネート法でシート状の樹脂等を積層し、真空ラミネート装置で、加熱脱気して成型する。バイパスダイオード数は複数存在し、光起電力素子1枚毎に並列接続することになれば、光起電力素子近傍に存在する必要があり、そのためには、バイパスダイオードもいっしょにラミネートする必要がある。ところがラミネートするためには、ダイオード本体を薄くしないと脱気できないため、例えば特開2000−196128、特開2000−216421のように、裸のダイオードチップに銅箔を半田付けしたダイオードユニットを特別に作製しなければならない。
この場合、裸のダイオードチップを用いて、その光起電力素子とともにラミネートできるようなダイオードユニットを作製しなければならないので、コスト高になってしまう。また、このダイオードはダイオードチップが剥き出しであるので、外力に弱い。また、光起電力素子を封止する樹脂から発生するガスによって腐食してしまう可能性がある。
このような状況を鑑み、筆者は現在上市品であり、安定した樹脂によりモールドされた厚み1mm未満のモールドパッケージダイオードを使用することを考えた。図4において、401はダイオード本体部、402はリードである。このダイオードの厚みであれば、樹脂によってラミネートし、封止することが可能である。また、ダイオード本体はエポキシ樹脂などによってパッケージされているので、前述の裸チップダイオードよりも外力に強く、また、封止樹脂から発生するガスによってダイオードチップが腐食することもない。さらに一個あたりのコストも前述の裸のダイオードチップに銅箔を半田付けしたダイオードユニットよりも格段に安い。
特開2000−196128号公報 特開2000−216421号公報
ところが本ダイオードを使用してラミネート太陽電池モジュールを作成する場合、以下のような問題点がある。
(1)ダイオードは厚みが1mm程度といっても、公知例のように光起電力素子の電極タブ上や直下に配置することは不可能である。よって、ダイオードを光起電力素子といっしょにラミネートする場合、図5に示すようにダイオードユニット502は光起電力素子501の外側に配置せざるを得ない。そうすると従来は、光起電力素子端まででよかったラミネート材が、図5に示すようにダイオード本体503を覆う位置まで太陽電池モジュールの幅寸法をおおきくしなければならない。これは、コスト高の一要因となる。なぜならば、太陽電池モジュール本体はある程度長尺であるため、ラミネート材の寸法増大はコスト増に大きく影響するからである。ラミネート材の材料コストを抑えるために、ダイオードユニット部近傍のみにラミネート材を配するようにシートを切り出すことも考えられるが、その場合そのシートに切り出しにコストがかかってしまう。
(2)上記(1)のようにダイオードユニットを配置する場合、周囲が封止樹脂であるので、放熱しづらくなる。従来例では、バイパスダイオード本体部が樹脂モールドされていないのと、銅箔が光起電力素子の電極銅タブに十分接触している状態であるので放熱性が高く、バイパスダイオードの定格順電流は実際にバイパスダイオード流れる電流の1.2倍程度にしておいても問題はなかった。ところが、(1)のように配置すると放熱状態がよくないので、ダイオードの定格順電流が実際にバイパスダイオードに流れる電流の2倍程度までしないとダイオードのジャンクション温度が定格ジャンクション温度を超えてしまう恐れがある。
(3)薄膜光起電力素子を用いた太陽電池モジュールは、大面積で、さらに使用する光起電力素子の数が多いので、光起電力素子群を作製する際には、光起電力素子群のアライメントが重要になる。従来光起電力素子の配置、光起電力素子間のギャップ決めなどには、図6に示すようにピン602などの治具を用いて行ってきた。すなわちギャップ601を決めて光起電力素子603同士を接続し、その後ダイオードユニットを光起電力素子群に並列接続するという工程であったが、光起電力素子群を作製するのに2段階の工程が必要であるので、無駄があった。
本発明者等は上記課題を鋭意検討した結果、以下のように構成する事で、大幅に低コストできる太陽電池モジュールを構成できる事を見出した。
すなわち、本発明は、
(1)複数の光起電力素子からなる光起電力素子群および複数のバイパスダイオードユニットによって構成される太陽電池モジュールにおいて、バイパスダイオード本体部が樹脂封止されたモールドパッケージダイオードであり、光起電力素子間のギャップに配置されていることを特徴とする太陽電池モジュールである。
(2)バイパスダイオード本体部の厚みが、光起電力素子の厚みより厚いこと
(3)バイパスダイオード本体部の側面と光起電力素子の端が接触していること
(4)バイパスダイオードのリードが銅箔材であること
(5)バイパスダイオードのリードと光起電力素子裏面金属が面接触している部分がすくなくとも一部あること
(6)バイパスダイオードの正負リードの両端が、光起電力素子裏面に接続されていること
が望ましい。
(作用)
本発明の構成によれば、ダイオードユニットが光起電力素子の外側に出ないので、ラミネート材の幅寸法を光起電力素子が封止できる大きさにとどめることが可能である。
さらに、バイパスダイオードチップの周りはモールドパッケージによって保護されているため、降雹、折り曲げなどの衝撃、外力に対して強い。また、EVAなどの光起電力素子群を封止する封止剤からの出ガスによって、ダイオードチップが腐食することもない。
前述した手段(2)、(3)によれば、光起電力素子群を作製するときに、光起電力素子間のギャップづけ、および光起電力素子のアライメントをダイオードによって行うことができる。図7(a)にバイパスダイオードと光起電力素子の接続状態を受光面から見た図、図7(b)にバイパスダイオードと光起電力素子の接続状態を非受光面から見た図を示す。光起電力素子701、702をバイパスダイオード本体703の側面に突き当てて配置し、光起電力素子同士および光起電力素子とバイパスダイオードの接続を行えば、光起電力間に所定のギャップ704を設けて光起電力素子同士の接続および光起電力素子とバイパスダイオードの接続作業が同時に行えるので、作業性がよい。
前述した手段(4)、(5)によれば、バイパスダイオードリードが光起電力素子の裏面金属に面接触させることができるので、ダイオードからの発熱を放熱することが可能になり、定格順電流の小さいダイオードを選定できるので、コストを削減することができる。
前述した手段(6)によれば、リードが光起電力素子裏面金属に面接触する面積を大きくすることができる。図8にその理由を説明する概念図を示す。図8(a)は配線概念図、図8(b)は光起電力素子同士の接続部の側面図、図8(c)は、光起電力素子の接続部を非受光面側から見た図である。801、802は光起電力素子、803、805は負極銅タブ、804、806は正極銅タブ、807はダイオードカソードリード銅箔、808はダイオードアノードリード銅箔、809はダイオード本体である。
光起電力素子801一枚に対してバイパスダイオードを1つ並列接続する場合には、図8(a)に示すように光起電力素子801の負極銅タブ803にバイパスダイオードカソードリード銅箔807を、正極銅タブ804にバイパスダイオードアノードリード銅箔808を接続する必要がある。光起電力素子801の正極は、直列接続している光起電力素子802の負極と同電位であるので、光起電力素子801裏面負極銅箔803にダイオードカソードリード銅箔807を、光起電力素子802裏面銅箔805にダイオードアノードリード銅箔808の接続すれば、光起電力素子801にバイパス回路をつくることができる。
こうすることによって、光起電力素子裏面だけでバイパスダイオードを接続することが可能であり、またそのように接続した場合図8(c)のように、バイパスダイオード809のリード銅箔807、808の大部分が光起電力素子裏面の金属製基板に面接触するように光起電力素子群を作製できるので、ダイオードの放熱特性がよい。
本発明によれば、ダイオードユニットが光起電力素子端より外側に出ないので、ラミネート材の幅寸法を光起電力素子が封止できる大きさにとどめることが可能である。
さらに、バイパスダイオードチップの周りはモールドパッケージによって保護されているため、降雹、折り曲げなどの衝撃、外力に対して強い。また、EVAなどの光起電力素子群を封止する封止剤からの出ガスによって、ダイオードチップが腐食することもない。
また、光起電力素子群を作製するときに、光起電力素子間のギャップづけ、および光起電力素子のアライメントをダイオードによって行うことができる。
さらに、ダイオードからの発熱を放熱に有利な接続方法であるので、定格順電流の小さいダイオードを選定できるので、コストを削減することができる。
以下に本発明の太陽電池モジュールに関する実施の形態について図を用いて説明する。
図1(a)は本発明に係る太陽電池モジュールを受光面側からみた概要図である。101は光起電力素子、102はバイパスダイオードユニット、103は透光性表面部材である。
図1(b)は本発明に係る太陽電池モジュールの断面概要図である。101は光起電力素子、104は封止材、105は絶縁フィルム、106は最裏面部材である。
図1(c)は、図1(a)のダイオード部を非受光面から見た拡大図である。107は光起電力素子間ギャップ、108はバイパスダイオード本体、109はカソード側リード銅箔、110はアノード側リード銅箔、111は負極銅タブ、112は正極銅タブである。本実施の形態に係る太陽電池モジュールは、まず、太陽電池モジュールの構成材料であるフィルム状の透光性表面部材、封止材、絶縁フィルム、平板状の最裏面部材、および光起電力素子群、バイパスダイオードユニットを加熱真空ラミネート法によって一体成型することで作製される。
以下、各部について更に詳しい説明を行う。
[太陽電池モジュール]
本発明に於ける太陽電池モジュールについては、特に種別に限定はない。光起電力素子を被覆材等の耐候性を有する被覆材で密封し、電気的出力を取り出せるようにしたものを太陽電池モジュールと言う。
以下に太陽電池モジュールの各構成要素を説明する。
(光起電力素子)
光起電力素子は、例えば、アモルファス・マイクロクリスタルシリコン積層型光起電力素子、結晶シリコン光起電力素子、多結晶シリコン光起電力素子、アモルファスシリコン光起電力素子、銅インジウムセレナイド光起電力素子、化合物半導体光起電力素子等が挙げられる。しかしながら薄膜系の光起電力素子が可撓性を有し、材料使用率も少ないので、大面積太陽電池モジュールに好ましい。特に、可撓性を有する導電性基板上に光変換部材としての半導体活性層などを形成した光起電力素子は、大面積化も容易で、曲げ応力に対する光起電力素子の信頼性も高いため好ましく、アモルファス・マイクロクリスタルシリコン型3層構造を含む積層型光起電力素子が特に好ましい。
図9に本発明に好適に用いられる光起電力素子の図を示す。図9(a)が受光面、図9(b)が非受光面、図9(c)が断面概略図である。図9において901が集電電極、902が正極銅タブ、903が負極銅タブ、904が金属製基板(ステンレス鋼)、905が耐候性塗料、906が絶縁テープ、907が半導体光活性層である。
光起電力素子は、裏面電極でもある金属製基板904に形成された半導体光活性層907を有し、半導体光活性層907にて発生した電流を収集するための集電電極901が受光面側に配されている。金属製基板は904としては、ここでは0.15mm厚のステンレス鋼を用い、半導体光活性層907としては、アモルファスシリコンと微結晶シリコンのタンデム構造を、さらに集電電極901としては、60μmφの銅線を導電性ペーストを用いて半導体光活性層907上に固定している。
また、集電電極901は100μm厚の銅製の正極タブ902に接続される。また、正極タブ902と、金属製基板904との絶縁を確実にするために、ポリエステル製の絶縁テープ906が配されている。
更に集電電極901の上から、耐候性を持たせるために、アクリルシリコン系の耐候性塗料905を形成している。
(光起電力素子群)
光起電力素子単体の電気的特性(電圧、出力等)には限界があるため、所望の電気的特性を得られるように、複数の光起電力素子を直並列に接続する。それを光起電力素子群という。
(バイパスダイオードユニット)
バイパスダイオードユニットは、ダイオード本体部とリードにより構成される。太陽電池モジュール、もしくは太陽電池モジュール内の光起電力素子の一部が日影になった場合、影になった太陽電池モジュールもしくは太陽電池セルの光起電力が小さくなり、抵抗が大きくなる。この場合、この太陽電池モジュール、もしくは光起電力素子に他の直列接続されている太陽電池モジュール、もしくは光起電力素子より出力されている電圧の総和が負荷を経由して逆バイアスとなって、この日影になった太陽電池モジュール、もしくは光起電力素子に印加され、破壊されてしまう可能性がある。
この日影による弊害を防止するために、各々の太陽電池モジュールもしくは光起電力素子に逆方向に並列接続するのが、バイパスダイオードユニットである。
通常バイパスダイオードユニットは、太陽電池モジュール内に直列接続されている太陽電池セルの逆耐圧の大きさによって、1〜数直列に1個、光起電力素子の直列接続体に並列接続されている。光起電力素子1つに一個バイパスダイオードユニットを並列接続する場合には、図1(c)に示すように、隣り合うセルの負極タブ同士を接続することができる。
本発明に使用するバイパスダイオード本体部の種類としては、一般整流シリコンダイオード、ショットキバリアダイオードが有用である。またパッケージとしては、一般的なエポキシ樹脂でパッケージされたモールドパッケージダイオードが有用である。
本発明に好適に用いられるバイパスダイオードユニットは、図10のようにダイオード本体1001にリード銅箔1002をあらかじめ半田付けして、ユニット化して用いる。
(封止材)
封止材には、耐候性、接着性、充填性、耐熱性、耐寒性、耐衝撃性が要求され、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、ポリオレフィン系樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂などが挙げられる。なかでもEVAは太陽電池用途としてバランスのとれた物性を有しており、好んで用いられるがこれに限ったものではない。
(透光性表面部材)
透光性表面部材(表面被覆材)には、耐候性、耐汚染性、機械強度をはじめとして、太陽電池パネルの屋外暴露における長期信頼性を確保するための性能が要求され、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリフッ化ビニル樹脂、あるいは四フッ化エチレン−エチレン共重合体(ETFE)などが好適に用いられるが、これに限ったものではない。
(絶縁フィルム)
絶縁フィルムは、光起電力素子群と最裏面部材との絶縁を保つために設けられ、ポリエチレンテレフタレート(PET)や、ナイロンなどの材料が用いられる。また、前述の封止材と同様の樹脂を一体に積層したフィルムでもよい。
(最裏面部材)
本実施形態の太陽電池パネルの非受光面側に用いられる最裏面部材は、耐侯性を有する材料を使用することができる。例えばステンレス板、メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板等の金属板などが使用されるがこれに限ったものではない。
本最裏面部材は、平板やシート部材であるものが用いられる。
[加熱真空ラミネート法]
太陽電池モジュールの作製方法として用いられる真空ラミネート法の手順としては、真空ラミネート装置内に太陽電池モジュールを構成するシート状の材料を配置、積層し、真空引きを行い各材料間の空気を取り除く(脱気)。次にこの真空引きした状態で、加熱する。加熱により昇温、封止材が架橋あるいは硬化するための温度に達し、封止材が十分硬化するまでこの温度を所定の時間保持する。その後冷却し、真空引きを停止し、大気圧に戻す。
本方法は、シート状の材料を使用して太陽電池モジュールを作成するので、大面積化するのに好都合である。
以下に実施例により本発明を詳述するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
本実施例は、ETFE、EVA及びPETからなる被覆材により被覆され、最裏面部材として、溶融Zn55%-Al系合金メッキ鋼板(ガルバリウム鋼板)と一体積層されたアモルファス・マイクロクリスタル積層型光起電力素子を用い、光起電力素子を8直列し、光起電力素子1つに対してバイパスダイオードユニットを1つ並列接続した太陽電池モジュールである。
図11は本実施例に係る太陽電池モジュールを受光面から見た図である。1101は光起電力素子、1102はダイオードユニット、1103は透光性表面部材である。
図12は本実施例に係る太陽電池モジュールを側面から見た概略図である。1201はアモルファス・マイクロクリスタル型積層構造光起電力素子、1202はEVA、1203はETFE、1204はPET、1205は溶融Zn55%-Al系合金メッキ鋼板である。太陽電池パネルは、真空ラミネート装置で、加熱真空ラミネート法で作製した。
図13は本実施例に係る太陽電池モジュールに用いられるアモルファス・マイクロクリスタルシリコン型光起電力素子の構成を受光面側(a)、非受光面側(b)、断面(c)から示した概要図である。図13において1301が集電電極、1302が正極銅タブ、1303が負極銅タブ、1304がステンレス鋼基板、1305が耐候性塗料、1306が絶縁テープ、1307が半導体光活性層である。
光起電力素子は、裏面電極でもあるステンレス鋼基板1304に形成された半導体光活性層1307を有し、半導体光活性層1307にて発生した電流を収集するための集電電極1301が受光面側に配されている。金属製基板は1304としては、ここでは0.15mm厚のステンレス鋼を用い、半導体光活性層1307としては、アモルファスシリコンと微結晶シリコンのタンデム構造を、さらに集電電極1301としては、60μmφの銅線を導電性ペーストを用いて半導体光活性層1307上に固定している。
また、集電電極1301は100μm厚の銅製の正極タブ1302に接続される。また、正極タブ1302と、金属製基板1304との絶縁を確実にするために、ポリエステル製の絶縁テープ1306が配されている。
更に集電電極1301の上から、耐候性を持たせるために、アクリルシリコン系の耐候性塗料1305を形成している。
図14は本実施例に係るバイパスダイオードユニットである。ダイオード本体1401の寸法は、幅2.4mm、長さ3.8mm、厚み0.98mmのエポキシ樹脂パッケージのショットキバリアダイオードである。バイパスダイオードの端子部にあらかじめ、厚み100μmのL字状リード銅箔1402を半田付けしてある。
以下に光起電力素子群の作製手順を述べる。
光起電力素子群作製用の治具(図15)を用意する。治具には、光起電力素子間のギャップに配置されるバイパスダイオードユニットをあらかじめ配置できるように、治具下板1501にダイオード本体がおさまる穴1502を設けておく。
図16(a)は光起電力素子の光起電力素子群化の模式図、図16(b)は、バイパスダイオードユニットを接続した部分の断面拡大図である。1601は光起電力素子、1602はバイパスダイオードユニット、1603は穴、1604は治具下板、1605はバイパスダイオード本体、1606はリード銅箔である。
治具を用いてバイパスダイオードユニット、光起電力素子非受光面を表にして配置していく。まず光起電力素子2枚を、穴を挟んでだいたいの位置におき、次にダイオードユニットのダイオード本体部を穴に差込む。最後に光起電力素子をダイオード本体側面に突き当てるようにして配置する。これを繰り返して最後にダイオードリート銅箔と、光起電力素子負極銅箔を半田付けすることによって光起電力素子群を作製することができる。半田付け作業がすべて非受光面側で行うことができるので、作業性がよい。
図17は、完成した光起電力素子群である。1701はアモルファス・マイクロクリスタル積層型光起電力素子、1702はバイパスダイオードユニットである。
図18は図17のバイパスダイオードユニットを接続した部分を拡大した概要図である。図18(a)は受光面側からみた図、図18(b)は非受光面側から見た図である。1801はアモルファス・マイクロクリスタル積層型光起電力素子、1802はショットキバリアダイオード本体、1803はダイオードリード銅箔、1804は光起電力素子正極タブ、1805は光起電力素子負極タブ、1806は光起電力素子間ギャップを示す。本実施例では、光起電力素子間ギャップ1806の幅は、バイパスダイオード本体の長さ3.8mmとなる。
本実施例は、ETFE、EVA及びPETからなる被覆材により被覆され、最裏面部材として、溶融Zn55%-Al系合金メッキ鋼板(ガルバリウム鋼板)と一体積層されたアモルファス・マイクロクリスタル積層型光起電力素子を用い、光起電力素子を16直列し、光起電力素子1つに対してバイパスダイオードを2つ並列接続した太陽電池モジュールである。
使用する光起電力素子の構成、被覆材等は実施例1と同様であり、本実施例では、光起電力素子群の作製方法について述べる。
光起電力素子群作製用の治具(図19)を用意する。治具には、光起電力素子間のギャップに配置されるバイパスダイオードユニットをあらかじめ配置できるように、治具下板1901にダイオード本体がおさまる穴1902を設けておく。
バイパスダイオードユニットは、図20(a)に示すタイプと図20(b)に示すタイプを用意する。
図21(a)は光起電力素子の光起電力素子化の模式図、図21(b)は、バイパスダイオードユニット接続部の断面拡大図である。2101は光起電力素子、2102はバイパスダイオードユニット、2103は穴、2104は治具下板、2105はバイパスダイオード本体、2106はリード銅箔である。
治具を用いてバイパスダイオードユニットと光起電力素子を、非受光面を表にして配置していく。まず光起電力素子2枚を、穴を挟んでだいたいの位置におき、次にダイオードユニットのダイオード本体部を2つ穴に差込む。最後に光起電力素子をダイオード本体側面に突き当てるようにして配置する。これを繰り返して最後にダイオードユニットリード銅箔と、光起電力素子負極銅箔を半田付けすることによって光起電力素子群1列、8直列分を作製することができる。同様の作業によってもう一列作製し、インターコネクタ銅箔2203によって8直列光起電力素子群の正極端と、もうひとつの8直列光起電力素子群の負極端を接続することによって、2列16直列の光起電力素子群(図22)が完成する。
本実施例においても、半田付け作業がすべて非受光面側で行うことができるので、作業性がよい。
本実施例は、ETFE、EVA及びPETからなる被覆材により被覆され、最裏面部材として、溶融Zn55%-Al系合金メッキ鋼板(ガルバリウム鋼板)と一体積層されたアモルファス・マイクロクリスタル積層型光起電力素子を用い、光起電力素子を8直列し、光起電力素子1つに対してバイパスダイオードユニットを1つ並列接続した太陽電池モジュールである。使用する光起電力素子の構成、被覆材等は実施例1と同様であり、本実施例では、バイパスダイオードユニットの構成、光起電力素子群の作製方法について述べる。
本実施例におけるバイパスダイオードユニットは、図23に示すように、バイパスダイオード本体2301の幅方向2.4mmが光起電力素子間ギャップの幅になるように実施例1のバイパスダイオードユニットに対して、バイパスダイオード本体を90°回転した状態でリード銅箔2302を取り付けている。
図24は完成した光起電力素子群の概略図である。2401はアモルファス・マイクロクリスタル光起電力素子、2402はバイパスダイオードユニットである。図25は、図24のバイパスダイオードユニットを接続した部分を拡大した概要図である。図25(a)は受光面側からみた図、図25(b)は非受光面側から見た図である。2501はアモルファス・マイクロクリスタル積層型光起電力素子、2502はショットキバリアダイオード本体、2503はダイオードリード銅箔、2504は光起電力素子正極タブ、2505は光起電力素子負極タブ、2506は光起電力素子間ギャップを示す。本実施例では、光起電力素子間ギャップ2506の幅は、バイパスダイオード本体の幅2.4mmとなる。
本発明実施の形態に係る太陽電池モジュール受光面図。 従来の結晶系太陽電池モジュールの一例。 薄膜光起電力素子群の配線図。 モールドパッケージダイオードの一例。 ダイオードユニットを光起電力素子端の外側に配置した図。 従来の光起電力素子群作製法を説明する概略図。 バイパスダイオードと光起電力素子の接続状態を説明する図。 バイパスダイオードユニット部の配線を説明する図。 光起電力素子図。 バイパスダイオードユニット。 実施例1に係る太陽電池モジュール受光面図。 実施例1に係る太陽電池モジュールを側面から見た概略図。 実施例1に係るアモルファス・マイクロクリスタルシリコン型光起電力素子の構成を受光面側(a)、非受光面側(b)、断面(c)から示した概要図。 実施例1に係るバイパスダイオードユニット。 実施例1に係る光起電力素子群作製用治具。 実施例1に係る光起電力素子群作製化の模式図。 実施例1に係る光起電力素子群。 図17のバイパスダイオードユニット部拡大図。 実施例2に係る光起電力素子群作製用治具。 実施例2に係るバイパスダイオードユニット。 実施例2に係る光起電力素子群作製化の模式図。 実施例2に係る光起電力素子群。 実施例3に係るバイパスダイオードユニット。 実施例3に係る光起電力素子群。 図24のバイパスダイオードユニット部拡大図。
符号の説明
101,203,301,501,603,701,702,801,802,1101,1201,1601,1701,1801,2101,2201,2401,2501 光起電力素子
102,302,502,1102,1602,1702,2102,2202,2402 バイパスダイオードユニット
103,1103 透光性表面部材
104 封止材
105 絶縁フィルム
106 最裏面部材
107 光起電力素子間ギャップ
108,205,401,503,703,809,1001,1401,1605,1802,2001,2105,2301,2502 バイパスダイオード本体
402,1002,2002 ダイオードリード
109,110,504,1402,1606,1803,2106,2302,2503 ダイオードリード銅箔
808 ダイオードアノードリード銅箔
807 ダイオードカソードリード銅箔
111,803,805,903,1303,1805,2505 負極銅タブ
112,804,806,902,1302,1804,2504 正極銅タブ
201 太陽電池モジュール
202 アルミフレーム
204 ジャンクションボックス
601,704,1806,2506 光起電力素子間ギャップ
602 ピン
901,1301 集電電極
904,1304 金属製基板(ステンレス鋼)
905,1305 耐候性塗料
906,1306 絶縁テープ
907,1307 半導体光活性層
1202 EVA
1203 ETFE
1204 PET
1205 溶融Zn55%-Al系合金メッキ鋼板
1501,1604,1901,2104 治具下板
1502,1603,1902,2103 穴
2203 インターコネクタ銅箔

Claims (8)

  1. 複数の光起電力素子からなる光起電力素子群および複数のバイパスダイオードユニットによって構成される太陽電池モジュールにおいて、バイパスダイオード本体部が樹脂封止されたモールドパッケージダイオードであり、光起電力素子間のギャップに配置されていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. バイパスダイオード本体部の厚みが、光起電力素子の厚みより厚いことを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュール。
  3. バイパスダイオード本体部の側面と光起電力素子の端が接触していることを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュール。
  4. バイパスダイオードユニットのリードが銅箔材であることを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュール。
  5. バイパスダイオードユニットのリードと光起電力素子裏面金属製基板が面接触している部分がすくなくとも一部あることを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュール。
  6. 光起電力素子裏面金属製基板がステンレス鋼であることを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュール。
  7. バイパスダイオードユニットの正負リードの両端が、光起電力素子裏面に接続されていることを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュール。
  8. 請求項1記載の太陽電池モジュールの製造方法であって、光起電力素子を所定間隔で配置する工程、バイパスダイオード本体部を光起電力素子間のギャップに配置する工程、光起電力素子の側端部をダイオード本体部の側部に突き当てる工程、前記突き当てた状態で、光起電力素子同士及びダイオードユニットと光起電力素子を電気接続する工程を有することを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011114781A1 (ja) * 2010-03-16 2011-09-22 三洋電機株式会社 光電変換装置およびその製造方法
JP2012515519A (ja) * 2009-01-12 2012-07-05 ショット ソーラー アクチエンゲゼルシャフト 電力供給システムおよびそのための太陽電池装置

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