JP2006164262A - 携帯型警報装置およひその取り扱い方法 - Google Patents

携帯型警報装置およひその取り扱い方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006164262A
JP2006164262A JP2005330575A JP2005330575A JP2006164262A JP 2006164262 A JP2006164262 A JP 2006164262A JP 2005330575 A JP2005330575 A JP 2005330575A JP 2005330575 A JP2005330575 A JP 2005330575A JP 2006164262 A JP2006164262 A JP 2006164262A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pin
main body
lock
alarm device
portable alarm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005330575A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Hirooka
健一 廣岡
Masashi Yoshimura
正史 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaken Hanbai Co Ltd
Original Assignee
Kaken Hanbai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaken Hanbai Co Ltd filed Critical Kaken Hanbai Co Ltd
Priority to JP2005330575A priority Critical patent/JP2006164262A/ja
Priority to US11/416,071 priority patent/US20070109136A1/en
Publication of JP2006164262A publication Critical patent/JP2006164262A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Alarm Systems (AREA)

Abstract

【課題】緊急時に確実に動作させることのできる携帯型警報装置を提供すること。
【解決手段】警報音発生装置および警報音発生装置を動作させるためのスイッチを内蔵する本体2と、紐8により首等からぶら下げられ本体2から離脱可能なピン3とを備える。不審者が近づいてくるような緊急時に、本体2の弾性変形部としての第2の部分2bを単に強く握るだけでピン3のロックが外れる。そのまま本体2を引いてピン3を離脱させると、本体2から大音声の警報が発生する。その大音声の警報を発している本体2を向かってくる不審者から離れたところへ投げ捨てる。不審者が被害者か本体2かのどちらに向かうか迷って、一瞬躊躇し、不審者から逃げる隙ができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、防犯ブザー等の携帯型警報装置およびその取り扱い方法に関する。
近年、強盗や暴漢などの犯罪行為に遭遇した場合に、その犯罪行為の発生を第三者に知らせるようにした各種の防犯用品が提案されている。
例えば、携帯電話のストラップと防犯ブザーを一体化し、ストラップを引き抜くと、防犯ブザーが鳴る警報装置がある。この種の警報装置では、緊急時でないときに、誤ってストラップが抜かれないように、通例、誤作動防止ボタンが設けられており、その誤作動ボタンを押しながらでないと、ストラップを引き抜けないようになっている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
実用新案登録第3086405号公報 特開平9−293186号公報
しかしながら、気が動転しているときに、誤作動防止ボタンの位置を探して、これをうまく押すことは困難であり、したがって、ストラップを引き抜くことができず、防犯ブザーを作動させられないといった事態が予想される。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、緊急時に確実に動作させることのできる携帯型警報装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、警報音発生装置およびその警報音発生装置を動作させるためのスイッチを内蔵した筒状の本体と、本体の軸方向に沿って本体から引き離されることにより上記スイッチを閉じるための作動部材と、本体に設けられ、上記作動部材の離脱を防止するロック位置および作動部材の離脱を許容するロック解除位置に変位可能なロック部材と、ロック部材をロック解除位置に駆動するための操作部材とを備え、操作部材は、径方向変位部材および軸方向変位部材の何れか一方を含み、上記径方向変位部材は、本体を操作部材とともに握る動作に伴って、本体の径方向に変位してロック部材をロック解除位置に駆動するようにしてあり、上記軸方向変位部材は、作動部材および本体を軸方向に引き離す動作に伴って、本体の軸方向に変位してロック部材をロック解除位置に駆動するようにしてあることを特徴とするものである(請求項1)。
本発明では、本体を操作部材とともに握りながら作動部材および本体を軸方向に引き離すという基本動作のなかで、操作部材が本体の径方向または軸方向に変位し、容易にロックを外すことができる。別途にロックを外すためのボタン等を探してボタンを押す動作をする場合と比較して、格段に動作が早く、しかも動作の確実性が高い。作動部材から離脱した本体は、手を持ち替えたりすることなく、そのまま遠くへ投げ捨てることもできる。
また、本発明において、上記作動部材は、携帯具又は首に掛けられる紐が直接または間接的に取り付けられたピンを含む場合がある(請求項2)。この場合、ピンが携帯具等に保持されているので、本体側を引っ張ってピンと本体とを離脱させ易い。
また、本発明において、上記ピンは係合部を含み、上記ロック部材はピンの係合部に係合してピンの離脱を阻止可能な係止部を含む場合がある(請求項3)。この場合、作動部材としてのピンの離脱を防止する状態と、離脱を許容する状態とを容易に実現することができる。
また、本発明において、上記ピンは広幅部および狭幅部を有するピンを含み、上記ロック部材は、上記ピンの離脱方向に直交する方向に変位可能に、本体により支持された少なくとも1つのロック板を含み、ロック板は、上記ピンの広幅部を挿通可能なピン離脱孔と、このピン離脱孔から延びピンの広幅部を挿通不能で且つピンの狭幅部を挿通可能なピン離脱防止溝とを含む場合がある(請求項4)。この場合、緊急時に、変位されたロック板のピン離脱孔とピンの広幅部との位置が一致することより、ピンを離脱させることが可能となる。また、通常時は、ロック板のピン離脱防止溝の働きでピンの離脱が確実に防止される。なお、作動部材の広幅部および狭幅部における幅とは、ロック板の相対移動方向およびピンの離脱方向に直交する方向の幅に相当する。
また、本発明において、上記ロック部材として、一対のロック板が設けられ、これら一対のロック板のピン離脱孔が互いに重合することにより、ピンの離脱を防止するようにしてある場合がある(請求項5)。この場合、緊急時に、変位された両ロック板のピン離脱孔とピンの広幅部との位置が一致することより、ピンを離脱させることが可能となる。また、通常時は、両ロック板のピン離脱防止溝の働きでピンの離脱が、より確実に、防止される。
また、本発明において、上記ロック部材をロック位置に付勢する付勢部材を含む場合がある(請求項6)。この場合、作動部材の離脱後に本体から手を離すと、ロック部材がロック位置に復帰する。不審者等が作動部材を本体に再装着する場合に、そのままでは、再装着できないので、被害者が逃げるときの時間稼ぎになる。
また、本発明において、上記操作部材の動作をロック部材に伝達するための伝達機構を備える場合がある(請求項7)。
また、本発明において、本体に内蔵され、基準時からの経過時間を計時し計時情報として出力する計時手段と、上記スイッチが閉じられることに伴って計時手段から出力された計時情報を記憶する不揮発性メモリとを備える場合がある(請求項8)。この場合、事件発生から時間が経過して回収された本体の不揮発性メモリから読み出された経時情報に基づいて、事件発生時刻を正確に把握することができる。また、不揮発性メモリの計時情報を読み出すして外部へ取り出すための端子を外部インターフェースとして設けるようにしてもよい。
また、本発明において、上記スイッチが閉じられたときからの経過時間を計時する計時手段を備える場合がある(請求項9)。この場合、事件等の発生から時間が経過して回収された本体の計時手段による計時情報に基づいて、事件発生からの経過時間を把握でき、その結果、事件発生時刻を正確に把握することができる。また、計時手段の計時情報を読み出して外部に取り出すための端子を外部インターフェースとして設けるようにしてもよい。
上記の携帯型警報装置の取り扱い方法としては、緊急時に、携帯型警報装置の本体を手で持ちながら操作部材を変位させ、その手で本体を引いて作動部材から離脱させた後、本体を投げ捨てれば効果的である(請求項10)。すなわち、不審者が被害者に向かってきたときに、作動部材から離脱して例えば大音量の警報を発している本体を不審者から離れたところへ投げ捨てた場合、不審者は、そのまま被害者の方へ向かうか、或いは、投げ捨てられて大音量の警報を発している本体のほうへ向かうかを迷って、一瞬、躊躇することになり、その間に、被害者が逃げる隙ができることになる。
本発明の好ましい態様を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施の形態の携帯型警報装置の概略断面図であり、図2は携帯型警報装置の別角度からの概略断面図である。図1および図2を参照して、携帯型警報装置1は、本体2と、本体2から離脱可能な作動部材としてのピン3とを備える。
図3に示すように、ピン3は、紐通し孔4を有する頭部5と、軸体6と、軸体6の先端に設けられたスイッチ押下部7とを含む。紐通し孔4には、携帯具又は首に掛けられた紐8が通される。軸体6は、頭部5に連なる第1広幅部6aと、スイッチ押下部7に連なる第2広幅部6bと、第1広幅部6aおよび第2広幅部6bの間に設けられる狭幅部6cとを含む。
図2を参照して、本体2は、主に下部となる第1の部分2a、および主に上部となる操作部材(径方向変位部材)としての第2の部分2bを有する筐体からなる。図1および図2に示すように、第1の部分2aは周方向の一部に上方へ延びる延設部2dを有している。第2の部分2bは第1の部分2aの延設部2dが周方向の一部に入り込むのを許容している。第2の部分2bは全周ではないが、周方向の大部分の領域に設けられている。本体2の第1の部分2aには、バッテリ9が収容されている。バッテリ9としては、例えば複数個複数列のボタン電池が用いられる。また、第1の部分21の最下部には、後述する警報音発生装置10のスピーカ10cが保持されている。本体2の底にはスピーカ10cからの音を外部に伝達するための微細な貫通孔が形成されている。
操作部材としての第2の部分2bは、弾性変形部可能な部材、例えば、ABS樹脂その他の合成樹脂を用いて構成されており、この操作部材としての第2の部分2bは、後述するロック部材としての両ロック板をロック位置に復帰させるための付勢部材を兼用している。ただし、付勢部材を、第2の部分2bとは別に設けてもよい。
本体2の第2の部分2bの上端部には、光源8からの光を透過させるレンズ11が設けられている。レンズ11の中央部には、上記ピン3の軸体6を挿通させる軸体挿通孔11aが形成されている。軸体挿通孔11aの内周面とピン3との間に、ピン3の離脱を阻害しな程度のシール剤が充填してあってもよい。
本体2の第2の部分2bには、回路基板12が収容されている。回路基板12は、本体2の第2の部分2bと一体に設けられた第3の部分としての支持壁2cにより保持されている。回路基板12には、警報音発生装置10と、警報音発生装置10を動作させるためのスイッチ13と、高輝度LED等の光源14と、時刻を計時している計時部15等が実装されている。
図1を参照して、警報音発生装置10は、音声信号を発生させるための音声信号発生部10aと、音声信号発生部10aから発生された音声信号を増幅するための増幅器10bと、増幅器10bにより増幅された音声信号を音声に変換するためのスピーカ10cとを含む。スピーカ10cからは、例えば女性の声で、「助けて」等の大音声が出力されることになる。
図4のブロック図を参照して、CPU、RAM、ROM等で構成される制御部Aには、上記音声信号発生部10a、点滅信号発生部19および上記の計時部15等が含まれている。点滅信号発生部19は増幅器20を介して光源14に接続されている。また、計時部15には、制御部Aの内部のバックアップ電源21が接続されており、バッテリ9からの電源供給なしで、計時部15が駆動されるようになっている。また、計時部15には、不揮発性メモリ22が接続されており、上記スイッチ13が閉じられることに伴って計時部15から出力された計時情報(時刻)が不揮発性メモリ22に記憶されるようになっている。
図1に示すように、本体2の第2の部分2bには、スイッチ13の誤作動を防止するべくピン3の離脱を防止するためのロック部材16が収容されている。ロック部材16は、図2および図3に示すように、それぞれ弾性変形する操作部材としての第2の部分2bの内側面にそれぞれ一端が連結された一対のロック板16a,16bを含む。
これら一対のロック板16a,16bは、本体2の第2の部分2bの弾性変形に伴って、ピン3の離脱方向Xと直交する相対移動方向(本体2の径方向Yに相当)に相対移動可能である。図3に示すように、各ロック板16a,16bは、上記ピン3の第2の広幅部6bを挿通可能なピン離脱孔17と、このピン離脱孔17から延びピン3の第2の広幅部6bを挿通不能で且つピン3の狭幅部6cを挿通可能なピン離脱防止溝18とをそれぞれ含む。図3および図5を参照して、ピン3の各広幅部6a,6bおよび狭幅部6cにおける幅とは、ピン3の離脱方向Xおよびロック板16a,16bの相対移動方向(径方向Y)に直交する方向Zの幅に相当する。
本実施の形態の特徴とするところは、図6に示すように、本体2の弾性変形可能な操作部材としての第2の部分2bを手で握ることにより、図7(a)に示すように一対のロック板16a,16bのピン離脱孔17が互いに離隔した状態から、図7(b)に示すように一対のロック板16a,16bのピン離脱孔17が互いに重合する状態となり、これにより、ピン3の離脱を可能とした点にある。
すなわち、図6に示すように本体2の弾性変形可能な操作部材としての第2の部分2bを手で握るだけでロック部材16のロックが外れ、その握った手でそのまま本体2をピン3から引き抜けばよい。本体2を握る動作でロックが外れるので、別途にロックを外すための動作をする場合と比較して、格段に動作が早く、また、動作の確実性が高い。
なお、ロック部材16のロックを解除するために、本体2の弾性変形部としての第2の部分2bをどの程度の力で握ればよいかは、女性や子供の力を考慮して、誤作動が生じないレベルに設定すればよい。弾性変形部であれば、レベル設定がし易い。また、弾性変形部の場合、ピン3の離脱後に本体2から手を離すと、ロック板16a,16bがロック位置に復帰する。したがって、仮に、不審者等がピン3を本体2に再装着しようとしても、そのままでは、再装着できないので、被害者が逃げるときの時間稼ぎになる。
また、上記作動部材としてのピン3に、携帯具又は首に掛けられる紐8が取り付けられており、ピン3が携帯具側に保持されているので、本体2側を引き抜くときに引き抜き易いという点で好ましい。
また、本携帯型警報装置1の取り扱い方法としては、不審者が被害者に向かってきたときに、ピン3から離脱させて大音声の警報を発している本体2を不審者から離れたところへ投げ捨てればよい。その場合、不審者は、そのまま被害者の方へ向かうか、或いは、投げ捨てられて大音声の警報を発している本体2のほうへ向かうか迷って、一瞬、躊躇することになり、その間に、被害者が逃げる隙ができることになる。
上記のスピーカ10cから発せられる音声は、大音量であることが、不審者に心理的圧迫を与えることができる点で好ましい。上記のバッテリ8が例えばボタン電池6個を用いる場合には、10数分程度の間、大音量を持続することができる。
また、スピーカ10cから発せられる音声が次第に大きくなるようにしてもよく、その場合にも、不審者に多大な心理的圧迫を与えることができる点で好ましい。
また、上記スイッチ13が閉じられることに伴って計時部15から出力された計時情報が不揮発性メモリ22に記憶されているので、下記の利点がある。すなわち、事件発生から時間が経過して本体2が回収されたときに、その本体2の不揮発性メモリ22から読み出されたデータ(時刻)に基づいて、事件発生時刻を正確に把握することができる。その不揮発性メモリ22に記憶されている情報を読み出すための端子を外部インターフェースとして設けるようにしてもよい。
また、上記の計時部15は時刻を計時するものであったが、これに代えて、スイッチ13が閉じられたときからの経過時間を計時する計時部を設けてもよい。この場合にも、事件等の発生から時間が経過して本体2が回収されたときに、その計時部からの出力に基づいて、事件発生からの経過時間を把握でき、その結果、事件発生時刻を正確に把握することができる。この場合、計時部からの出力に基づいて適宜に不揮発性メモリ22の記憶内容を書き換えるようにしておき、その不揮発性メモリ22から経過時間に関わる情報を読み出すようにしてもよい。その場合、不揮発性メモリ22に記憶されている情報を読み出すための端子を外部インターフェースとして設けるようにしてもよい。
次いで、図8および図9は本発明の別の実施の形態を示している。図8および図9を参照して、本実施の形態が図1の実施の形態と主に異なるのは、下記の1)〜3)である。 1)本体2の第2の部分23が、図9(a)に示すように、本体2の第1の部分2aに形成された案内溝24に案内されて、本体2の径方向に変位可能な可動部とされ、操作部材(径方向変位部材)を構成している。具体的には、図9(b)に示すように、第2の部分23の上端がピボット25によって揺動自在に、第1の部分2aに支持されているが、その回転半径に対してその可動範囲が微小であるため、第2の部分23は実質的に本体2の径方向に変位する態様となっている。また、圧縮コイルばねからなる付勢部材26によって径方向外方へ付勢されている。
2)ロック部材として、ロック板16aが唯一設けられており、そのロック板16aは図3のロック板16aと同じ構成であり、ピン離脱孔17とピン離脱防止溝18とを有している。
3)操作部材としての第2の部分23の動作をロック部材16aに伝達するための伝達機構として、ワイヤ伝達機構27が設けられている。そのワイヤ伝達機構27は、一端28aがロック板16aに係止され、他端が第2の部分23に固定されたステー29に係止されたワイヤ28と、ワイヤ28を案内する複数の案内ピン30とを有している。
本実施の形態においても、図1の実施の形態と同様の効果が得られる。すわち、緊急時に、本体2を握りながら下方へ引っ張る一連の動作をするときに、その本体2を握る動作で、第2の部分23が径方向に押し込まれ、これに伴って、ワイヤ伝達機構27を介してロック板16aが変位されてロックが解除される。したがって、容易且つ確実にロックを外すことができる。
次いで、図10および図11は本発明のさらに別の実施の形態を示している。図10および図11を参照して、本実施の形態が図1の実施の形態と主に異なるのは、下記の1)〜3)である。
1)図1の実施の形態では、本体2の操作部材としての第2の部分2bを弾性変形部としていたが、本実施の形態では、本体2の径方向に相対向する一対の第2の部分31が、図11(b)に示すように、本体2の第1の部分2aに形成された案内溝32に案内されて、本体2の径方向に変位可能な可動部とされ、操作部材(径方向変位部材)を構成している。各第2の部分31はそれぞれ対応する圧縮コイルばねからなる付勢部材33によって、径方向外方へ付勢されている。
2)一対の第2の部分31は、それぞれ対応するロック板16a,16bに、連結部34を介して連結されている。 3)本体2の上部を覆うドーム形のカバー35がピン3と一体に設けられている。このカバー35は、各ロック板16a,16bの外端部に、それぞれラビリンス構造36を構成するように係合しており、密封性が高められている。ピン3に対するロックが解除されるときは、各ロック板16a,16bが前方(本体2の径方向内方)へ移動し、ロック板16a,16bとカバー35との係合が解除されるようになっている。したがって、カバー35が本体2からのピン3の離脱の妨げとなることがない。
4)カバー35の頂部に紐を取り付けるための取付孔35aが設けられいる。
本実施の形態においても、図1の実施の形態と同様の効果が得られる。すわち、緊急時に、本体2を握りながら下方へ引っ張る一連の動作をするときに、その本体2を握る動作で、両第2の部分31が径方向に押し込まれ、これに伴って、両ロック板16a,16bが変位されてロックが解除される。したがって、容易且つ確実にロックを外すことができる。
次いで、図12および図13は本発明のさらに別の実施の形態を示している。図12および図13を参照して、本実施の形態が図11の実施の形態と主に異なるのは下記の1)〜3)である。
1)図11の実施の形態では、ピン3に係合するロック板16a,16bを用いていたが、これを廃止し、図13(b)に示すように、ドーム形をなすカバー37の開放端の内周に、径方向に相対向する一対のロック部38を設けた。図13(c)に示すように、各ロック部38は係止溝からなり、この係止溝は、本体2の側部に設けられた係止突起39に係止することにより、カバー37およびカバー37に一体に取り付けられたピン3の、本体2からの離脱を防止している。ロック部38が係止突起であって、本体2の係止溝に係止するものであってもよい。
2)また、図12に示すように、カバー37に、操作部材(径方向変位部材)として、径方向に相対向する一対の押圧操作部40を設けた。一対の押圧操作部40が相対向する方向と上記一対のロック部38が相対向する方向とは直交している。一対の押圧操作部40は、カバー37に溝形の切り込み部により区画された弾性舌片からなり、この弾性舌片はカバー37の開放端側に向けて片持ち状に延設されている。
3)カバー37は弾性変形可能な部材により構成されている。一対の押圧操作部40をカバー37の径方向内方へ押し込む(一対の押圧操作部40間の間隔を狭める)ことにより、カバー37の一対のロック部38間の間隔が拡げられ、各ロック部38によるロックが解除されるようになっている。
カバー37の頂部に紐用の取付孔35aが設けられている点は、図11の実施の形態と同じである。本実施の形態においても、図11の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
次いで図14および図15は、本発明のさらに別の実施の形態を示している。本実施の形態が図9の実施の形態と主に異なるのは、下記の1)〜3)である。
1)図9の実施の形態では、操作部材としての第2の部分23が本体2の径方向Yに変位するものであったが、本実施の形態では、操作部材(軸方向変位部材)としての第2の部分41が本体2の第1の部分2aの外周を部分的に覆う筒状のカバーとして構成されており、この筒状のカバーからなる第2の部分41は、本体2の軸方向Wに変位可能とされている。
2)筒状のカバーからなる第2の部分41は、図15(a)に示すように、本体2の第1の部分2aに形成された案内構造42によって、本体2の軸方向Wに変位自在に支持されている。具体的には、図15(c)に示すように、案内構造42は、本体2の軸方向Wに延びる案内条であってもよく、この案内条を第2の部分41の内周に形成された溝形成体43の溝44に嵌め合わせるようにしてもよい。また、案内構造42は、本体2の軸方向に延びる案内溝であってもよく、この案内溝を第2の部分41に設けられた突条に嵌め合わせるようにしてもよい。
3)カバーからなる第2の部分41の溝形成体43には、ステー45が固定され、そのステー45とロック板16aとが、ワイヤ伝達機構27のワイヤ28を介して連結されている。また、本体2の第1の部分2aに形成されたばね座46と上記ステー45との間に、圧縮コイルばねからなる付勢部材47が介在している。付勢部材47は、ステー45を介して第2の部材41を、ロックに対応する姿勢(図15(b)では上方位置)に付勢している。
本実施の形態によれば、緊急時に、本体2のカバーからなる第2の部分41を握りながら下方(軸方向W)へ引っ張る一連の動作をするときに、その本体2を引っ張る動作で、ワイヤ28を介してロック板16aが変位されてロックが解除される。したがって、容易且つ確実にロックを外すことができる。
次いで、図16および図17は、本発明のさらに別の実施の形態を示している。図16および図17を参照して、本実施の形態が、図15の実施の形態と主に異なるのは、下記の1)〜3)である。
1)図15の実施の形態では、カバーからなる第2の部分41がロック解除のための操作部材を構成していたが、本実施の形態では、これに代えて、本体2ととにも一括して握ることができる操作部材48(軸方向変位部材)を設けた。操作部材48は、本体2の周方向の一部から突出するように形成された上下に長い長尺部材からなる。操作部材48の外側面には、指掛け凹部49が形成されている。指掛け凹部49は、本体2および当該操作部材48を一括して握ったときに、容易に指が引っかかるようにするものである。
2)溝形成体43が操作部材48に固定されており、溝形成体43とロック板16aとが、ワイヤ伝達機構27のワイヤ28を介して連結されている。 3)また、本体2の第1の部分2aに形成されたばね座46と溝形成体43との間に、圧縮コイルばねからなる付勢部材47が介在している。付勢部材47は、溝形成体43を介して操作部材48を、ロックに対応する姿勢(図17(b)では上方位置)に付勢している。
本実施の形態によれば、緊急時に、本体2および操作部材48を一括して握りながら、下方(軸方向W)へ引っ張る一連の動作をするときに、その手および操作部材48が本体2に沿ってスライドし、ワイヤ28を介してロック板16aが変位されてロックが解除される。したがって、容易且つ確実にロックを外すことができる。
次いで、図18および図19は本発明のさらに別の実施の形態を示している。図18および図19を参照し、本実施の形態が図11の実施の形態と異なるきのは、下記の1)〜3)である。
1)図11の実施の形態では、本体2の径方向に変位可能な操作部材として、一対の第2の部分31を設けたが、本実施の形態では、本体2の径方向に変位可能な操作部材(径方向変位部材)として第2の部分50を唯一設けている。第2の部分50は本体2のほぼ半周に設けられている。第2の部分50の外面には、本体2の第1の部分2aとともに握ったときに、滑らないようにするための複数の突起51が散在して設けられている。
2)図11の実施の形態では、一対のロック板16a,16bを用いていたが、本実施の形態では、唯一のロック板16aを用いており、そのロック板16aと第2の部分50とが単一の部材で一体に形成されている。
3)図11の実施の形態では、ピン3がピン3と一体に設けられたカバー35により覆われていたが、本実施の形態では、ピン3は本体2の上方へ突出している。図19に示すように、ピン3の長手方向の中途部の外周面には、ピン3を離脱させるときにピン3に摩擦を与えるためのOリング等の環状の弾性部材52が嵌め合わされている。弾性部材52は本体2の第1の部分2aに形成された環状溝に保持されている。
4)操作部材としての第2の部分50が本体2の径方向Yに変位するのを案内する案内構造として、本体2の第1の部分2aに案内突起53が設けられ、その案内突起53に、第2の部分50の溝54が嵌め合わされている。また、第2の部分50の裏面に、リブ55が形成されており、第1の部分2aの収容孔から突出する一対の付勢部材33が、上記リブ55を介して、第2の部分50を径方向Y外方に付勢している。
本実施の形態においても、図11の実施の形態と同様の効果を奏することができる。また、操作部材としての第2の部分50を唯一設けるようにしたので、構造が簡素化され、動作の信頼性も高くなる。
なお、本発明において、操作部材とロック部材とを連動させる構造としては、図9、図15、図17の各実施の形態のようなワイヤ伝達機構を用いて機械的に伝達する構造に限定されるものではなく、電気信号を媒介させて連動させるようにしてもよい。例えば、模式図である図20に示すように、本体の径方向または軸方向への操作部材の変位によって得られるトリガ信号に基づいて、駆動回路61からソレノイド62に駆動電圧を印加し、これにより、ソレノイド62に連結したロック部材63をピン3の係合溝64から離脱させて、ロックを解除するようにしてもよい。また、図9、図15、図17の各実施の形態において、ロック16aをロック位置に直接付勢する付勢部材を設けてもよい。
その他、本発明の特許請求の範囲で種々の変更を施すことができる。
本発明の一実施の形態の携帯型警報装置の断面図である。 携帯型警報装置を別角度からみた断面図である。 一対のロック板およびピンの概略斜視図である。 携帯型警報装置の電気的構成を示すブロック図である。 ピンの断面図である。 携帯型警報装置の取り扱い方法を示す斜視図である。 (a)および(b)はピンに対するロック解除動作を示す工程図である。 (a)および(b)は、それぞれ、本発明の別の実施の形態の携帯型警報装置の平面図および側面図である。 (a)および(b)は、それぞれ、図8の携帯型警報装置の横断面図および縦断面図である。 (a)および(b)は、それぞれ、本発明のさらに別の実施の形態の携帯型警報装置の平面図および側面図である。 (a)および(b)は、それぞれ、図10の携帯型警報装置の横断面図および縦断面図である。 (a)および(b)は、それぞれ、本発明のさらに別の実施の形態の携帯型警報装置の平面図および側面図である。 (a)および(b)は、それぞれ、図12の携帯型警報装置の横断面図および縦断面図である。(c)は携帯型警報装置の要部の概略断面図である。 本発明のさらに別の実施の形態の携帯型警報装置の側面図である。 (a)および(b)は、それぞれ、図14の携帯型警報装置の横断面図および縦断面図である。(c)は携帯型警報装置の要部の概略断面図である。 (a)および(b)は、それぞれ、本発明のさらに別の実施の形態の携帯型警報装置の平面図および側面図である。 (a)および(b)は、それぞれ、図16の携帯型警報装置の横断面図および縦断面図である。 本発明のさらに別の実施の形態の携帯型警報装置の側面図である。 図18の携帯型警報装置の要部の断面図である。 本発明のさらに別の実施の形態の模式的断面図である。
符号の説明
1 携帯型警報装置
2 本体
2a 第1の部分
2b 第2の部分(操作部材、径方向変位部材)
2c 支持壁(第3の部分)
2d 延設部
3 ピン(作動部材)
4 紐通し孔
5 頭部
6 軸体
6a 第1の広幅部
6b 第2の広幅部
6c 狭幅部
7 スイッチ押下部
8 紐
9 バッテリ
10 警報音発生装置
10a 音声信号発生部
10b 増幅器
10c スピーカ
11 レンズ
12 回路基板
13 スイッチ
14 光源
15 計時手段
16,63 ロック部材
16a,16b ロック板
17 ピン離脱孔
18 ピン離脱防止溝
19 点滅信号発生部
20 増幅器
21 バックアップ電源
22 不揮発性メモリ
23 第2の部分(操作部材、径方向変位部材)
26 付勢部材
27 ワイヤ伝達機構
28 ワイヤ
31 第2の部分(操作部材、径方向変位部材)
40 押圧操作部(操作部材、径方向変位部材)
41 第2の部分(操作部材、軸方向変位部材)
48 操作部材(軸方向変位部材)
50 第2の部分(操作部材、径方向変位部材)
X 離脱方向
Y 径方向
Z 離脱方向に直交する方向
W 軸方向

Claims (10)

  1. 警報音発生装置およびその警報音発生装置を動作させるためのスイッチを内蔵した筒状の本体と、
    本体の軸方向に沿って本体から引き離されることにより上記スイッチを閉じるための作動部材と、
    本体に設けられ、上記作動部材の離脱を防止するロック位置および作動部材の離脱を許容するロック解除位置に変位可能なロック部材と、
    ロック部材をロック解除位置に駆動するための操作部材とを備え、
    操作部材は、径方向変位部材および軸方向変位部材の何れか一方を含み、
    上記径方向変位部材は、本体を操作部材とともに握る動作に伴って、本体の径方向に変位してロック部材をロック解除位置に駆動するようにしてあり、
    上記軸方向変位部材は、作動部材および本体を軸方向に引き離す動作に伴って、本体の軸方向に変位してロック部材をロック解除位置に駆動するようにしてあることを特徴とする携帯型警報装置。
  2. 請求項1において、上記作動部材は、携帯具又は首に掛けられる紐が直接または間接的に取り付けられたピンを含むことを特徴とする携帯型警報装置。
  3. 請求項2において、上記ピンは係合部を含み、上記ロック部材はピンの係合部に係合してピンの離脱を阻止可能な係止部を含むことを特徴とする携帯型警報装置。
  4. 請求項3において、上記ピンは広幅部および狭幅部を有するピンを含み、
    上記ロック部材は、上記ピンの離脱方向に直交する方向に変位可能に、本体により支持された少なくとも1つのロック板を含み、
    ロック板は、上記ピンの広幅部を挿通可能なピン離脱孔と、このピン離脱孔から延びピンの広幅部を挿通不能で且つピンの狭幅部を挿通可能なピン離脱防止溝とを含むことを特徴とする携帯型警報装置。
  5. 請求項4において、上記ロック部材として、一対のロック板が設けられ、
    これら一対のロック板のピン離脱孔が互いに重合することにより、ピンの離脱を防止するようにしてあることを特徴とする携帯型警報装置。
  6. 請求項1から5の何れか1項において、上記ロック部材をロック位置に付勢する付勢部材を含むことを特徴とする携帯型警報装置。
  7. 請求項1ないし6の何れか1項において、上記操作部材の動作をロック部材に伝達するための伝達機構を備えることを特徴とする携帯型警報装置。
  8. 請求項1ないし7の何れか1項において、本体に内蔵され、基準時からの経過時間を計時し計時情報として出力する計時手段と、上記スイッチが閉じられることに伴って計時手段から出力された計時情報を記憶する不揮発性メモリとを備える携帯型警報装置。
  9. 請求項1ないし8の何れか1項ににおいて、上記スイッチが閉じられたときからの経過時間を計時する計時手段を備える携帯型警報装置。
  10. 緊急時に、請求項1ないし9の何れか1項に記載に携帯型警報装置の本体を手で持ちながら操作部材を変位させ、その手で本体を引いて作動部材から離脱させた後、本体を投げ捨てることを特徴とする携帯型警報装置の取り扱い方法。
JP2005330575A 2004-11-15 2005-11-15 携帯型警報装置およひその取り扱い方法 Pending JP2006164262A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005330575A JP2006164262A (ja) 2004-11-15 2005-11-15 携帯型警報装置およひその取り扱い方法
US11/416,071 US20070109136A1 (en) 2005-11-15 2006-05-03 Portable alarm device

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004330930 2004-11-15
JP2005330575A JP2006164262A (ja) 2004-11-15 2005-11-15 携帯型警報装置およひその取り扱い方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006164262A true JP2006164262A (ja) 2006-06-22

Family

ID=36666146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005330575A Pending JP2006164262A (ja) 2004-11-15 2005-11-15 携帯型警報装置およひその取り扱い方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006164262A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4825210B2 (ja) 錠前
US20080211677A1 (en) Child safety alarm
US10040422B2 (en) Vehicle seat belt attachment apparatus for providing an automatic alert notification
US4804943A (en) Remotely controlled briefcase alarm
US5786759A (en) Alarming wire lock
US5075671A (en) Personal alarm system
WO1996004621A1 (fr) Appareil d'alarme antivol et recepteur radio
US4665389A (en) Personal distress signalling device
JP2007536660A (ja) 盗難防止アラームタグ
US4908607A (en) Anti-pickpocket alarm
KR101233706B1 (ko) 전자 발찌
JP2006164262A (ja) 携帯型警報装置およひその取り扱い方法
US20070109136A1 (en) Portable alarm device
US5235322A (en) Personal protection system
JP3141271U (ja) 携帯型緊急通報装置および携帯型報知装置
US10192409B2 (en) Portable panic alarm
KR20200006467A (ko) 투척용 팽창 구명볼
JP3115737U (ja) 携帯用ホイッスル
TWI735134B (zh) 鎖頭裝置
JP3115110U (ja) 携帯用防犯具
JP2006255279A (ja) 警報装置付き靴及び警報装置付き靴用装着具
JP2008226130A (ja) 警報器
WO2021215398A1 (ja) 溺水報知器
JP3119766U (ja) 置き忘れ防止及び盗難防止用傘
JP3108317U (ja) 多機能キーホルダー

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20070126

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070220

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070710