JP2006161899A - Braking device - Google Patents
Braking device Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006161899A JP2006161899A JP2004351805A JP2004351805A JP2006161899A JP 2006161899 A JP2006161899 A JP 2006161899A JP 2004351805 A JP2004351805 A JP 2004351805A JP 2004351805 A JP2004351805 A JP 2004351805A JP 2006161899 A JP2006161899 A JP 2006161899A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- braking
- cylinder
- piston position
- hydraulic pressure
- brake
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Regulating Braking Force (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
Description
この発明は、制動部材の摩耗量の検知を容易にした液圧式の制動装置に関する。 The present invention relates to a hydraulic braking device that makes it easy to detect the amount of wear of a braking member.
従来、車両の制動装置において、運転者の制動操作に応じて機械的に作動するマスタシリンダとは別に、前記制動操作に応じて電気的に作動して液圧を発生する液圧シリンダを有し、該液圧シリンダの発生する液圧によりホイールシリンダに制動圧を発生させる所謂ブレーキバイワイヤとして構成されたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、車両の制動装置においては、ホイールシリンダ内の制動部材が交換時期にあることを運転者に知らしめるべく、例えば該制動部材に所定の加工を施し、該制動部材が摩耗限界に達したことを電気的に検出可能な摩耗センサを内蔵させたものがある(例えば、特許文献2参照。)。
By the way, in a vehicle braking device, in order to inform the driver that the braking member in the wheel cylinder is at the time of replacement, for example, the braking member has been subjected to predetermined processing, and the braking member has reached the wear limit. Has a built-in wear sensor capable of electrically detecting (see, for example, Patent Document 2).
しかしながら、上記制動部材の摩擦状態を検出する構成においては、摩擦部材に所定の加工が必要となり、製造工数の増加等によるコストアップが生じるという問題がある。
また、上記同様の作用を有する構成として、例えば摩擦部材に摩耗センサが形成された金属板を装着し、該磨耗センサと被制動部材との接触音をもって制動部材が摩耗限界に達したことを知らしめるものがあるが、この構成においては、摩擦センサと被制動部材との接触音が運転者に不快感を与えたり、該接触音の意味に運転者が気付かないことがあるという問題がある。
However, in the configuration for detecting the frictional state of the braking member, there is a problem in that the friction member needs to be subjected to predetermined processing, resulting in an increase in cost due to an increase in the number of manufacturing steps.
Further, as a configuration having the same action as described above, for example, a friction plate is attached with a metal plate on which a wear sensor is formed, and a contact sound between the wear sensor and the braked member informs that the brake member has reached the wear limit. However, in this configuration, there is a problem that the contact sound between the friction sensor and the member to be braked may cause the driver to feel uncomfortable or the driver may not be aware of the meaning of the contact sound.
さらに、上記各摩耗センサを用いずとも、摩擦材の摩耗量の増加に伴いリザーバタンク内の作動液が減少することから、リザーバタンク内の液量を確認することで摩擦材の摩耗状態を判断することも考えられるが、このような判断は、制動装置の構造を理解した運転者でなければ困難であるという問題がある。
そこでこの発明は、摩擦部材の摩耗センサと非制動部材との接触音を発生させたり制動部材に専用の加工を施したりする必要がなく、容易かつ確実に摩擦部材の摩耗量を知り得ることができる制動装置を提供する。
Furthermore, without using the above wear sensors, the working fluid in the reservoir tank decreases as the friction material wear increases, so the friction material wear status can be determined by checking the fluid volume in the reservoir tank. However, there is a problem that such a determination is difficult unless the driver understands the structure of the braking device.
Therefore, the present invention does not require the generation of contact noise between the friction sensor wear sensor and the non-braking member, and does not require special processing on the braking member, so that the wear amount of the friction member can be known easily and reliably. A braking device that can be used is provided.
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、運転者の制動操作に応じて液圧を発生する液圧シリンダ(例えば実施例のモータシリンダ7)と、該液圧シリンダの発生する液圧により制動圧を発生するホイールシリンダ(例えば実施例のブレ−キキャリパ4)と、該ホイールシリンダに連結して被制動部材(例えば実施例のブレーキディスク4a)に制動力を発生させる制動部材(例えば実施例のブレーキパッド17)と、該制動部材を新規に交換した時の前記液圧シリンダのピストン位置を記憶するゼロピストン位置記憶手段(例えば実施例のゼロピストン位置記憶部25)と、前記液圧シリンダとホイールシリンダとの間を密閉した状態でこれらの間に発生する液圧を検出する液圧検出手段(例えば実施例の制動圧センサ23)とを備えた制動装置(例えば実施例の制動装置1)において、前記ゼロピストン位置記憶手段により記憶したピストン位置からのピストン移動量と、前記液圧検出手段により検出した液圧との関係により、前記制動部材の摩耗量を算出することを特徴とする。
As a means for solving the above-mentioned problems, the invention described in
この構成によれば、制動部材を新規に交換した際の非制動操作時(ホイールシリンダの液圧が0になる時)における液圧シリンダのピストン位置(ゼロピストン位置)を記憶する一方、制動部材の使用開始後にも非制動操作時における液圧シリンダのピストン位置を監視し、これらゼロピストン位置と最新のピストン位置との差分(ピストン移動量)を基に、ホイールシリンダのピストン位置ひいては制動部材の摩耗量等を算出することが可能となる。 According to this configuration, the piston position (zero piston position) of the hydraulic cylinder at the time of non-braking operation when the brake member is newly replaced (when the hydraulic pressure of the wheel cylinder becomes 0) is stored, while the braking member The piston position of the hydraulic cylinder at the time of non-braking operation is monitored even after the start of use of the cylinder. Based on the difference (piston movement amount) between these zero piston position and the latest piston position, the piston position of the wheel cylinder and the braking member The amount of wear and the like can be calculated.
請求項2に記載した発明は、運転者の制動操作に応じて液圧を発生する液圧シリンダ(例えば実施例のサブシリンダ107)と、該液圧シリンダの発生する液圧により制動圧を発生するホイールシリンダ(例えば実施例のブレ−キキャリパ4)と、該ホイールシリンダに連結して被制動部材(例えば実施例のブレーキディスク4a)に制動力を発生させる制動部材(例えば実施例のブレーキパッド17)とを備えた制動装置(例えば実施例の制動装置101)において、前記液圧シリンダとホイールシリンダとの間を密閉した状態で、非制動操作時における前記液圧シリンダのピストン位置により、前記制動部材の摩耗量を算出することを特徴とする。
According to the second aspect of the present invention, a hydraulic cylinder (for example, the
この構成によれば、液圧シリンダとホイールシリンダとの間が密閉された状態にあることから、非制動操作時における液圧シリンダのピストン位置を監視することで、該ピストン位置を基にホイールシリンダのピストン位置ひいては制動部材の摩耗量等を算出することが可能となる。 According to this configuration, since the space between the hydraulic cylinder and the wheel cylinder is hermetically sealed, the wheel cylinder is monitored based on the piston position by monitoring the piston position of the hydraulic cylinder during non-braking operation. It is possible to calculate the piston position and the wear amount of the braking member.
請求項1,2に記載した発明によれば、ホイールシリンダとの間で密閉された状態にある液圧シリンダのピストン位置に基づき制動部材の摩耗量等を算出することができるため、これを表示したり交換時期を促す警告表示を行ったりすることで、従来の如く摩擦部材の摩耗センサと非制動部材との接触音を発生させたり制動部材に専用の加工を施したりする必要がなく、容易かつ確実に摩擦部材の摩耗量を知り得ることができる。特に、既存の構成としてマスタシリンダとは別の液圧シリンダを有するブレーキバイワイヤとして構成されるものには好適であるといえる。 According to the first and second aspects of the present invention, the wear amount of the braking member and the like can be calculated based on the piston position of the hydraulic cylinder that is sealed with the wheel cylinder. This eliminates the need to generate a contact sound between the friction sensor wear sensor and the non-braking member or to perform special processing on the braking member, as in the past. And the wear amount of a friction member can be known reliably. In particular, it can be said that it is suitable for an existing configuration configured as a brake-by-wire having a hydraulic cylinder different from the master cylinder.
以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1に示す制動装置1において、符号2は運転者によるブレーキペダル3への制動操作に応じて液圧(油圧)を発生するタンデム型のマスタシリンダを示している。、該マスタシリンダ2の各液圧室には、各車輪への制動圧を発生するブレーキキャリパ(ホイールシリンダ)4に至る液圧路5がそれぞれ接続されている。各液圧路5の中間部分には、その遮断又は開通を切り替えるべく電気的に作動する遮断弁6がそれぞれ設けられると共に、各液圧路5における遮断弁6よりもブレーキキャリパ4側の部位には、マスタシリンダ2とは別に電気的に作動して液圧を発生するモータシリンダ(液圧シリンダ)7がそれぞれ設けられる。以下、液圧路5の遮断弁6よりも上流側(マスタシリンダ2側)を第一液圧路5a、下流側(ブレーキキャリパ4側)を第二液圧路5bという。
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
In the
各遮断弁6は、自身のソレノイドへの通電時には液圧路5を遮断し、非通電時には自身のコイルスプリングの付勢力により液圧路5を開通するように構成されたソレノイドバルブである。また、各モータシリンダ7は、正逆転可能な駆動モータ11の駆動力を減速機構12を介して液圧発生器13に伝達し、該液圧発生器13内の液圧を増減させることで、対応するブレーキキャリパ4に制動圧を発生させるあるいは該制動圧を解放させるものである。
Each shut-off
上記制動装置1は、通常作動時には各遮断弁6が液圧路5を遮断し、各モータシリンダ7からの液圧により各ブレーキキャリパ4に制動圧を発生させる所謂ブレーキバイワイヤとして構成される一方、例えば電気的なフェイル時には各遮断弁6が液圧路5を開通し、マスタシリンダ2からの液圧により電気的な制御を介さずに直接各ブレーキキャリパ4に制動圧を発生させることが可能とされる。なお、図1中太線は液圧配管を、細線は電気通信線をそれぞれ示す。また、図中符号4aは車輪と一体的に回転するブレーキディスク(被制動部材)を、符号2aはマスタシリンダ2における作動液のリザーバタンクを、符号8は通常作動時におけるブレーキペダル3の操作感を付与するためのペダルシミュレータをそれぞれ示す。
The
各遮断弁6及びモータシリンダ7は、ECU(Electronic Control Unit)21により駆動制御される。該ECU21には、各第一液圧路5a内の液圧(操作圧)を検出する操作圧センサ22からの検出値、各第二液圧路5b内の液圧(制動圧)を検出する制動圧センサ23からの検出値、及びブレーキスイッチ24からのON/OFF信号等が入力される。
Each shut-off
図2に示すように、モータシリンダ7は、例えば液圧発生器13のシリンダ(以下、モータ側シリンダという)14にサーボモータとしての駆動モータ11を直列に連結し、該駆動モータ11の駆動軸の回転運動をボールネジ機構としての減速機構12を介してモータ側シリンダ14内のピストン(以下、モータ側ピストンという)15の直線運動に変換してこれを往復させることで、モータ側シリンダ14内の液圧を増減させるものである。なお、図中符号14aはモータ側シリンダ14内のエア抜きバルブを示す。
As shown in FIG. 2, the
一方、図3に示すように、ブレーキキャリパ4は、ブレーキディスク4aをその径方向外側から跨ぐように設けられて車体側に支持されるキャリパ本体16と、ブレーキディスク4aを挟むようにその両側に配置されてキャリパ本体16に支持される一対のブレーキパッド(制動部材)17と、一方のブレーキパッド17におけるブレーキディスク4aと反対側に設けられてキャリパ本体16に形成されたキャリパシリンダ18内に嵌装されるキャリパピストン19とを有してなる。
On the other hand, as shown in FIG. 3, the
ブレーキパッド17は、例えばノンアスベスト系の摩擦材17bの層を金属製のベース板17a上に一体的に形成してなるもので、ベース板17aをキャリパピストン19側あるいはキャリパ本体16側に、摩擦材17bをブレーキディスク4a側に向けて配置された状態でキャリパ本体16に組み付けられる。
The
キャリパシリンダ18は、対応するモータシリンダ7のモータ側シリンダ14と第二液圧路5bを介して連通されており、運転者による制動操作がなされると、各モータシリンダ7が正転駆動してキャリパシリンダ18内に液圧が供給され、該液圧によりキャリパピストン19がキャリパシリンダ18から押し出される方向(以下、ピストン押し出し方向という)に移動して前記一方のブレーキパッド17をブレーキディスク4aの一側面に押し付けると共に、その反力によりキャリパ本体16をスライドさせて他方のブレーキパッド17をブレーキディスク4aの他側面に押し付けるようになっている。
これにより、ブレーキキャリパ4が各ブレーキパッド17をブレーキディスク4aに押し付けるようにしてこれを挟み込む(クランプする)こととなり、各ブレーキパッド17とブレーキディスク4aとの摩擦により該ブレーキディスク4aひいては車輪の回転が制動される。
The
As a result, the
一方、運転者による制動操作が終了すると、各モータシリンダ7が対応するキャリパシリンダ18内の液圧(換言すればブレーキキャリパ4によるブレーキディスク4aへのクランプ力)が0になるまで逆転駆動し、ブレーキキャリパ4によるブレーキディスク4aのクランプが解除されて該ブレーキディスク4aひいては車輪が回転自在な状態に戻る。このときのモータシリンダ7の逆転駆動は、制動圧センサ23の検出値をキャリパシリンダ18内の液圧として用いてこれが0になった時点で停止するようになっている。またこのとき、各ブレーキパッド17は、キャリパシリンダ18内の液圧の低下及び不図示のピストンシールの戻し作用により、ブレーキディスク4aに対する押圧状態から押圧前の状態に戻る。
On the other hand, when the braking operation by the driver is finished, each
ここで、非制動操作時(ブレーキキャリパ4の液圧が0になる時)におけるモータ側シリンダ14に対するモータ側ピストン15の位置をピストン位置A0とすると、各ブレーキパッド17を新規に交換した時(ブレーキパッド新品時)のピストン位置A0(以下、ゼロピストン位置A0maxという)に対して、ブレーキパッド17の使用を開始しこれが摩耗した時(ブレーキパッド摩耗時)のピストン位置A0は、該摩耗に伴いピストン押し出し方向に変化することとなる。このようなブレーキパッド17摩耗時のピストン位置A0は、ゼロピストン位置A0maxを基準とし、駆動モータ11に実装された不図示のレゾルバにより検出されるロータ回転角度及び減速機構12の減速比等を考慮した上で算出することができる。以下、ゼロピストン位置A0maxとブレーキパッド摩耗時のピストン位置A0との差分を、モータ側ピストンストローク量Scylという。
Here, when the position of the motor-
モータシリンダ7(モータ側シリンダ14)とブレーキキャリパ4(キャリパシリンダ18)とは、第二液圧路5bを介してリザーバタンク等を介在させない密閉状態で接続されており、したがって、モータ側ピストンストローク量Scylを基に、モータ側ピストン15の径とキャリパピストン19の径との比等を考慮した計算を行うことで、ブレーキパッド新品時におけるキャリパピストン19のキャリパシリンダ18に対する位置と、ブレーキパッド摩耗時におけるキャリパピストン19のキャリパシリンダ18に対する位置との差分(以下、キャリパピストンストローク量Scalという)を算出することができると共に、このキャリパピストンストローク量Scalからブレーキパッド17の摩耗量を直接的に知り得ることができる。
The motor cylinder 7 (motor side cylinder 14) and the brake caliper 4 (caliper cylinder 18) are connected in a sealed state without interposing a reservoir tank or the like via the second
すなわち、図1を併せて参照して説明すると、ECU21において、ゼロピストン位置記憶部25がゼロピストン位置A0maxを記憶する一方、ピストン位置算出部26が最新のピストン位置A0を算出し、かつ摩耗量算出部27がゼロピストン位置A0maxと最新のピストン位置A0との差分(モータ側ピストンストローク量Scyl)を基に所定の係数を用いた計算を行うことで、ブレーキパッド17の摩耗量を算出するようになっている。また、ブレーキパッド17は、通常はブレーキキャリパ4に対応するべく諸寸法が規定されていることから、ブレーキパッド新品時の摩擦材17bの厚さT0を考慮することで、ブレーキパッド17の摩耗残量Tpを知り得ることも可能である。
That is, with reference to FIG. 1 as well, in the
図4は、縦軸を制動圧センサ23が検出する液圧Pとし、横軸をモータ側ピストンストローク量Scylとした場合に、ブレーキパッド17の各摩耗状態における制動操作時の液圧変化を示したグラフである。
本図に示すように、各摩耗状態における液圧変化曲線の起点、すなわち液圧P=0状態におけるピストン位置A0は、ブレーキパッド17の摩耗量の増加に伴いモータ側ピストンストローク量Scylを増加させる方向に変化する。なお、各摩耗状態における液圧変化曲線は、各ピストン位置A0からほぼ同一特性となるように立ち上がるものとされる。
FIG. 4 shows a change in hydraulic pressure during braking operation in each wear state of the
As shown in the figure, the starting point of the hydraulic pressure change curve in each wear state, that is, the piston position A0 in the hydraulic pressure P = 0 state increases the motor-side piston stroke amount Scyl as the wear amount of the
このような各ピストン位置A0をECU21が監視し、該各ピストン位置A0に基づき算出したブレーキパッド17の摩耗残量(以下、パッド残量という)Tpを、所定の表示部28(図1参照)に表示してこれを運転者に知らしめるようになっている。また、モータ側ピストン15が、ブレーキパッド17が摩耗限界に達した状態に相当する位置(以下、限界ピストン位置という)A0minに達すると、パッド残量Tpと併せてブレーキパッド17が交換時期にあることを運転者に知らしめるための所定の警告表示を行うようになっている。
Each piston position A0 is monitored by the
次に、上記制動装置1によりブレーキパッド17の摩耗量を算出しパッド残量Tp等の表示を行う際のECU21における処理手順について、図5に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、イグニッションがONになった時点で、液圧0状態のピストン位置A0の検出が連続的になされると共に(ステップS1)、最新のピストン位置A0n+1がその前に検出されたピストン位置A0nに対してピストン押し戻し方向(ピストン押し出し方向と逆方向)に変化しているか否かの判定がなされる(ステップS2)。
Next, a processing procedure in the
First, when the ignition is turned ON, the detection of the piston position A0 in the zero hydraulic state is continuously performed (step S1), and the latest piston position A0n + 1 is detected before that. On the other hand, it is determined whether or not the direction has changed in the piston push-back direction (the direction opposite to the piston push-out direction) (step S2).
このとき、最新のピストン位置A0n+1がその前のピストン位置A0nに対してピストン押し戻し方向に変化している(YES)と判定された場合には、ブレーキパッド17が交換済みであるとの判断がなされ、当該ピストン位置A0n+1が既に記憶されているゼロピストン位置A0maxに代わって記憶される(ステップS3)。
At this time, if it is determined that the latest piston position A0n + 1 has changed in the piston push-back direction with respect to the previous piston position A0n (YES), it is determined that the
前記ステップS2において、最新のピストン位置A0n+1がその前のピストン位置A0nに対して同位置あるいは押出し方向に変化している(NO)と判定された場合、又はステップS3における処理後には、ステップS4において、記憶されたゼロピストン位置A0maxとピストン位置A0との差分としてのモータ側ピストンストローク量Scylが算出されると共に、このモータ側ピストンストローク量Scylに基づいて、ステップS5においてブレーキパッド17のパッド残量Tpが算出される。
If it is determined in step S2 that the latest piston position A0n + 1 has changed in the same position or in the pushing direction with respect to the previous piston position A0n (NO), or after the processing in step S3, In S4, a motor side piston stroke amount Scyl as a difference between the stored zero piston position A0max and piston position A0 is calculated, and in step S5, the pad of the
次いで、算出されたパッド残量Tpが所定値以上か否か、換言すればブレーキパッド17が摩耗限界に達しているか否かの判定がなされる(ステップS6)。具体的には、ピストン位置A0が限界ピストン位置A0minに達しているか否かの判定がなされる。このとき、パッド残量Tpが所定値未満である(NO)と判定された場合には、表示部28にパッド残量Tpの表示と併せてブレーキパッド17が交換時期にあることの警告表示を実行させ(ステップS7)、所定値以上である(YES)と判定された場合には、表示部28にパッド残量Tpのみの表示を実行させる(ステップS8)。
Next, it is determined whether or not the calculated pad remaining amount Tp is equal to or greater than a predetermined value, in other words, whether or not the
以上説明したように、上記実施例における制動装置1は、運転者の制動操作に応じて液圧を発生するモータシリンダ7と、該モータシリンダ7の発生する液圧により制動圧を発生するブレーキキャリパ4と、該ブレーキキャリパ4に連結してブレーキディスク4aに制動力を発生させるブレーキパッド17と、該ブレーキパッド17を新規に交換した時のモータシリンダ7のピストン位置を記憶するECU21におけるゼロピストン位置記憶部25と、モータシリンダ7とブレーキキャリパ4との間を密閉した状態でこれらの間に発生する液圧を検出する制動圧センサ23とを備えたものであって、ゼロピストン位置記憶部25により記憶したゼロピストン位置からのピストンストローク量と、制動圧センサ23により検出した液圧との関係により、ブレーキパッド17の摩耗量を算出するものである。
As described above, the
この構成によれば、ブレーキパッド17を新規に交換した時の非制動操作時(ブレーキキャリパ4の液圧が0になる時)におけるモータシリンダ7のピストン位置(ゼロピストン位置)を記憶する一方、ブレーキパッド17の使用開始後にも非制動操作時におけるモータシリンダ7のピストン位置を監視し、これらゼロピストン位置と最新のピストン位置との差分(ピストンストローク量)を基に、ブレーキキャリパ4のピストン位置ひいてはブレーキパッド17の摩耗量等を算出することが可能となる。
According to this configuration, the piston position (zero piston position) of the
すなわち、ブレーキキャリパ4との間で密閉された状態にあるモータシリンダ7のピストン位置に基づきブレーキパッド17の摩耗量等を算出することができるため、これを表示部28に表示したり交換時期を促す警告表示を行ったりすることで、従来の如くブレーキパッド17の摩耗センサとブレーキディスク4aとの接触音を発生させたりブレーキパッド17に専用の加工を施したりする必要がなく、容易かつ確実にブレーキパッド17の摩耗量を知り得ることができる。特に、既存の構成としてマスタシリンダ2とは別のモータシリンダ7を有するブレーキバイワイヤとして構成される制動装置1には好適であるといえる。
That is, since the wear amount of the
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば図6に示す制動装置101のように、マスタシリンダ2の各液圧室からブレーキキャリパ4に向けて導出される各液圧路5の中間部分に、マスタシリンダ2からの液圧を受けることで運転者の制動操作に応じて液圧を発生する複動シリンダとしての様相を呈するサブシリンダ(液圧シリンダ)107を設け、該サブシリンダ107とブレーキキャリパ4とを密閉状態で接続すると共に、非制動操作時におけるサブシリンダ107のピストン位置をセンサ123により検出し、該ピストン位置に基づきブレーキパッド17の摩耗量を算出する構成であってもよい。なお、上記実施例に相当する構成には同一符号を付してその説明を省略する。
The present invention is not limited to the above-described embodiment. For example, each
この構成によれば、サブシリンダ107とブレーキキャリパ4との間が密閉された状態にあることから、非制動操作時におけるサブシリンダ107のピストン位置を監視することで、該ピストン位置を基にブレーキキャリパ4のピストン位置ひいてはブレーキパッド17の摩耗量等を算出することが可能となるため、上記実施例と同様の作用効果を得ることができる。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、液圧式ディスクブレーキではなく例えば液圧式ドラムブレーキに適用する等、該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
According to this configuration, since the space between the
The configuration in the above embodiment is an example of the present invention, and various modifications can be made without departing from the gist of the present invention, such as application to a hydraulic drum brake instead of a hydraulic disc brake. Not too long.
1,101 制動装置
7 モータシリンダ(液圧シリンダ)
4 ブレ−キキャリパ(ホイールシリンダ)
4a ブレーキディスク(被制動部材)
17 ブレーキパッド(制動部材)
23 制動圧センサ(液圧検出手段)
25 ゼロピストン位置記憶部(ゼロピストン位置記憶手段)
107 サブシリンダ(液圧シリンダ)
1,101
4 Brake caliper (wheel cylinder)
4a Brake disc (braking member)
17 Brake pads (braking members)
23 Braking pressure sensor (hydraulic pressure detecting means)
25 Zero piston position storage unit (zero piston position storage means)
107 Sub cylinder (hydraulic cylinder)
Claims (2)
前記ゼロピストン位置記憶手段により記憶したピストン位置からのピストン移動量と、前記液圧検出手段により検出した液圧との関係により、前記制動部材の摩耗量を算出することを特徴とする制動装置。 A hydraulic cylinder that generates hydraulic pressure in response to a driver's braking operation, a wheel cylinder that generates a braking pressure by the hydraulic pressure generated by the hydraulic cylinder, and a braking force that is connected to the wheel cylinder to a braked member In a state where the hydraulic cylinder and the wheel cylinder are hermetically sealed, the brake member for generating the pressure, the zero piston position storage means for storing the piston position of the hydraulic cylinder when the brake member is newly replaced, and the hydraulic cylinder and the wheel cylinder In a braking device comprising a hydraulic pressure detecting means for detecting hydraulic pressure generated during
A braking device characterized in that the amount of wear of the braking member is calculated based on the relationship between the piston movement amount from the piston position stored by the zero piston position storage means and the hydraulic pressure detected by the hydraulic pressure detection means.
前記液圧シリンダとホイールシリンダとの間を密閉した状態で、非制動操作時における前記液圧シリンダのピストン位置により、前記制動部材の摩耗量を算出することを特徴とする制動装置。
A hydraulic cylinder that generates a hydraulic pressure in response to a driver's braking operation, a wheel cylinder that generates a braking pressure by the hydraulic pressure generated by the hydraulic cylinder, and a braking force that is connected to the wheel cylinder to a braked member A braking device including a braking member for generating
A braking device that calculates an amount of wear of the braking member based on a piston position of the hydraulic cylinder during a non-braking operation in a state where the hydraulic cylinder and the wheel cylinder are sealed.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004351805A JP2006161899A (en) | 2004-12-03 | 2004-12-03 | Braking device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004351805A JP2006161899A (en) | 2004-12-03 | 2004-12-03 | Braking device |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006161899A true JP2006161899A (en) | 2006-06-22 |
Family
ID=36664149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004351805A Withdrawn JP2006161899A (en) | 2004-12-03 | 2004-12-03 | Braking device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006161899A (en) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008238887A (en) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Honda Motor Co Ltd | Brake device |
JP2009008241A (en) * | 2007-06-29 | 2009-01-15 | Hitachi Ltd | Electric disc brake |
JP2009137377A (en) * | 2007-12-05 | 2009-06-25 | Honda Motor Co Ltd | Vehicular brake device |
JP2009542513A (en) * | 2006-07-12 | 2009-12-03 | コンチネンタル・テベス・アーゲー・ウント・コンパニー・オーハーゲー | Electrohydraulic control system for driving a vehicle drive unit |
JP5022915B2 (en) * | 2006-02-08 | 2012-09-12 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | Electric brake device |
CN103373335A (en) * | 2012-04-13 | 2013-10-30 | 株式会社万都 | Initial flow increasing module for reducing delay of brake response |
US20220373051A1 (en) * | 2021-05-18 | 2022-11-24 | Volvo Car Corporation | System and method for monitoring wear of braking frictional pad of motor vehicle |
CN116877598A (en) * | 2023-09-04 | 2023-10-13 | 北京理工大学深圳汽车研究院(电动车辆国家工程实验室深圳研究院) | Wire control brake device, wire control brake and vehicle |
WO2023249808A3 (en) * | 2022-06-21 | 2024-02-22 | Oshkosh Corporation | Brake system |
-
2004
- 2004-12-03 JP JP2004351805A patent/JP2006161899A/en not_active Withdrawn
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5022915B2 (en) * | 2006-02-08 | 2012-09-12 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | Electric brake device |
JP2009542513A (en) * | 2006-07-12 | 2009-12-03 | コンチネンタル・テベス・アーゲー・ウント・コンパニー・オーハーゲー | Electrohydraulic control system for driving a vehicle drive unit |
KR101401610B1 (en) | 2006-07-12 | 2014-06-02 | 콘티넨탈 테베스 아게 운트 코. 오하게 | Electrohydraulic control system for the actuation of an actuator in a motor vehicle |
JP2008238887A (en) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Honda Motor Co Ltd | Brake device |
JP2009008241A (en) * | 2007-06-29 | 2009-01-15 | Hitachi Ltd | Electric disc brake |
JP2009137377A (en) * | 2007-12-05 | 2009-06-25 | Honda Motor Co Ltd | Vehicular brake device |
CN103373335A (en) * | 2012-04-13 | 2013-10-30 | 株式会社万都 | Initial flow increasing module for reducing delay of brake response |
US20220373051A1 (en) * | 2021-05-18 | 2022-11-24 | Volvo Car Corporation | System and method for monitoring wear of braking frictional pad of motor vehicle |
WO2023249808A3 (en) * | 2022-06-21 | 2024-02-22 | Oshkosh Corporation | Brake system |
CN116877598A (en) * | 2023-09-04 | 2023-10-13 | 北京理工大学深圳汽车研究院(电动车辆国家工程实验室深圳研究院) | Wire control brake device, wire control brake and vehicle |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5529180B2 (en) | Parking brake, control method thereof, and electronic control unit for controlling the brake actuator | |
JP5335098B2 (en) | BRAKE DEVICE FOR AUTOMOBILE AND METHOD FOR CONTROLLING BRAKE DEVICE | |
CN111231921B (en) | Method for operating a vehicle brake having a hydraulic service brake and an electric parking brake | |
CN110614988B (en) | Vehicle braking system, method for operating a vehicle braking system, computer program product and control unit | |
JP2013071521A (en) | Parking brake control apparatus | |
JP5319432B2 (en) | Brake device | |
JP4360231B2 (en) | Brake device | |
JP6876194B2 (en) | Electric brakes and controls | |
CN216102063U (en) | Motor vehicle brake friction plate loss monitoring system | |
JP2006161899A (en) | Braking device | |
CN113260542B (en) | Method for knowing air gap of electromechanical brake, and related brake and controller | |
JP2015193357A (en) | Electrically-driven type brake system, vehicle with electrically-driven type brake system mounted thereon, and method for controlling electrically-driven type brake system | |
CN216185086U (en) | Motor vehicle brake friction plate loss monitoring system | |
CN115366864A (en) | Motor vehicle brake friction plate loss monitoring system | |
CN115366863A (en) | Motor vehicle brake friction plate loss monitoring system | |
JP5998636B2 (en) | Brake device for vehicle | |
JP2008056185A (en) | Brake abnormality detection system, brake temperature detection system, and brake control system | |
JP2008201388A (en) | Braking device | |
JP4730246B2 (en) | Hydraulic control device | |
US8364371B2 (en) | Brake system functional integrity detection | |
KR102679984B1 (en) | Electric caliper brake for motor on caliper | |
KR102179748B1 (en) | Apparatus and method for monitoring status of brake pad | |
JP4830549B2 (en) | Wear correction device for braking device for vehicle | |
KR102564802B1 (en) | Sensing device for electro mechanical brake | |
KR101813965B1 (en) | Method for controlling distance between disk and pad in electro mechanical brake |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080205 |