JP2006157433A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【解決課題】 動画像データを動画がなめらかに表示されるインターレース方式のビデオ信号に変換する。
【解決手段】 メモリカード15は動画像データを予め記憶し、画像合成回路64は記憶された動画像データにおける時系列順に連続する2つのフレーム画像データを合成して合成画像データを生成し、フレーム画像変換部68は合成画像データにより示される画像を2つのフィールド画像データに分割し、ビデオ信号変換部70は時系列順に次に連続するフィールド画像データが時系列順に次のフレーム画像を示すフィールド画像データについては分割された合成画像データの対応するフィールド画像データを前記ビデオ信号に変換し、時系列順に次に連続するフィールド画像データが同一のフレーム画像を示すフィールド画像データについては当該フィールド画像データを前記ビデオ信号に変換する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、所定周期毎に撮像された複数のフレーム画像データを含む動画像データをインターレース方式のビデオ信号に変換する画像処理装置に関するものである。
近年のデジタル電子スチールカメラ(以下、「DSC」という。)には、静止画像の撮影の他、動画像の撮影が行えるものが多数製品化されている。この種のDSCでは、動画像の撮影を行う場合、所定周期(例えば、1/30秒)毎にCCD(Charge-Coupled Devices)等の撮像素子によって被写体像を撮像し、これによって得られたフレーム画像データによって構成される動画像データを記憶している。
一方、テレビジョン受像機(以下、TVという。)等では、画像の表示方式としてインターレース方式(所謂、飛び越し走査方式)を採用しており、1/60秒毎に1画面の偶数番目の走査線と奇数番目の走査線とを順次走査して1枚のフレーム画像を表示している。
このため、DSCによる撮影によって得られた動画像データをTVで表示するには、動画像データにおける各フレーム画像データをインターレース方式のビデオ信号に変換する必要があった。
そこで、上記動画像データをインターレース方式のビデオ信号に変換する従来の技術として、特許文献1には、動画像データに含まれる各フレーム画像を偶数番目の走査線のフィールド画像と奇数番目の走査線のフィールド画像の2枚のフィールド画像に分割し、1/60秒毎に1枚ずつフィールド画像の画像データをビデオ信号として出力してテープに記録することが記載されている。
特許文献1の技術を用いることにより、動画像データをインターレース方式のビデオ信号に変換できるため、DSCによる撮影によって得られた動画像データをTVで表示することができるようになる。
特開平9−107520号公報
しかしながら、移動する物体を被写体として撮影して得られた動画像データを特許文献1の技術を用いてTVに表示する場合、1枚のフレーム画像を2枚のフィールド画像に分割して1/60秒毎に順次表示し、1/30秒毎に1枚のフレーム画像を表示しているため、フィールド画像は1/60秒毎に表示されているにも関わらず、1/30秒毎でしか物体が移動した状態とならない。このため、通常のインターレース方式の1/60秒毎に動きが変化する表示画像と比べて動画像をなめらかに表示できない、という問題点があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、動画像データを、動画像がなめらかに表示されるインターレース方式のビデオ信号に変換することができる画像処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、所定周期毎の連続的な撮像によって得られた複数のフレーム画像データにより構成される動画像データにおいて、各々当該複数のフレーム画像データにより示される各画像を偶数番目のライン群と奇数番目のライン群の2つのフィールド画像データに分割してインターレース方式のビデオ信号に変換する画像処理装置であって、前記動画像データを予め記憶するための記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記動画像データにおける時系列順に連続する2つのフレーム画像データを合成して合成画像データを生成する合成手段と、前記合成画像データにより示される画像を前記2つのフィールド画像データに分割する分割手段と、時系列順に次に連続するフィールド画像データが時系列順に次のフレーム画像を示すフィールド画像データについては前記分割手段により分割された前記合成画像データの対応するフィールド画像データを前記ビデオ信号に変換し、時系列順に次に連続するフィールド画像データが同一のフレーム画像を示すフィールド画像データについては当該フィールド画像データを前記ビデオ信号に変換する変換手段と、を備えている。
請求項1に記載の発明によれば、記憶手段によって動画像データが予め記憶され、合成手段によって前記記憶手段に記憶された前記動画像データにおける時系列順に連続する2つのフレーム画像データが合成され、分割手段によって前記合成画像データにより示される画像が前記2つのフィールド画像データに分割され、変換手段によって時系列順に次に連続するフィールド画像データが時系列順に次のフレーム画像を示すフィールド画像データについては前記分割手段により分割された前記合成画像データの対応するフィールド画像データが前記ビデオ信号に変換され、時系列順に次に連続するフィールド画像データが同一のフレーム画像を示すフィールド画像データについては当該フィールド画像データが前記ビデオ信号に変換される。
このように、請求項1に記載の発明によれば、記憶手段に記憶された前記動画像データにおける時系列順に連続する2つのフレーム画像データを合成して合成画像データを生成し、前記合成画像データにより示される画像を前記2つのフィールド画像データに分割し、時系列順に次に連続するフィールド画像データが時系列順に次のフレーム画像を示すフィールド画像データについては前記分割手段により分割された前記合成画像データの対応するフィールド画像データを前記ビデオ信号に変換し、時系列順に次に連続するフィールド画像データが同一のフレーム画像を示すフィールド画像データについては当該フィールド画像データを前記ビデオ信号に変換しているので、動画像データを、動画像がなめらかに表示されるインターレース方式のビデオ信号に変換することができる。
また、請求項1記載の発明は、請求項2記載の発明のように、前記合成手段は、前記連続する2つのフレーム画像データによってそれぞれ示される2つの画像の各画素の濃度値を比較し、濃度値が一定以上の変化している領域の画像を合成してもよい。
また、請求項1又は請求項2記載の発明は、請求項3記載の発明のように、前記合成手段は、合成する領域では前記連続する2つのフレーム画像データによってそれぞれ示される2つの画像の各画素の濃度値を画素単位で平均してもよい。
また、請求項1記載の発明は、請求項4記載の発明のように、前記記憶手段に記憶された前記動画像データにおける時系列順に連続する2つのフレーム画像データによって示される2つの画像から被写体像の輪郭部分をそれぞれ抽出する輪郭抽出手段と、前記2つの画像の被写体像における前記輪郭抽出手段により抽出された輪郭部分の各画素の濃度値及び周囲の画素との濃度値の変化量を当該2つの画像の間で比較して当該輪郭部分の画素毎の動きベクトルを導出する動きベクトル導出手段と、をさらに備え、前記合成手段は、合成する領域として前記動きベクトルから前記輪郭部分の画素毎の移動経路を求め、前記当該移動経路毎に前記2つの画像における当該移動経路上の各画素の濃度値に基づいて当該移動経路の合成画像データを生成してもよい。
さらに、請求項3又は請求項4記載の発明は、請求項5記載の発明のように、前記合成手段は、合成する領域以外では前記2つの画像の何れか一方を用いて合成画像データを生成することが好ましい。
以上説明したように、前記記憶手段に記憶された動画像データにおける連続する2つのフレーム画像データを合成し、合成された合成画像データにより示される画像を2つのフィールド画像データに分割し、次に変換するフィールド画像データの分割元であるフレーム画像データが切り替る場合に、分割された前記合成画像データのフィールド画像データをインターレース方式のビデオ信号に変換し、次に変換するフィールド画像データの分割元であるフレーム画像データが同一の場合に、当該フレーム画像データのフィールド画像データをインターレース方式のビデオ信号に変換しているので、動画像データを、動画像がなめらかに表示されるインターレース方式のビデオ信号に変換することができる、という優れた効果を有する。
(第1の実施の形態)
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施の形態について詳細に説明する。なお、ここでは、本発明を動画像が撮影可能なデジタル電子スチールカメラ(DSC)に適用した場合について説明する。
まず、図1を参照して、第1の実施の形態に係るDSC10の外観上の構成を説明する。
DSC10の正面には、被写体像を結像させるためのレンズ21と、撮影する被写体の構図を決定するために用いられるファインダ20と、が備えられている。また、DSC10の上面には、撮影を実行する際に押圧操作されるレリーズボタン(所謂シャッター)56Aと、電源スイッチ56Bと、が備えられている。
なお、第1の実施の形態に係るDSC10のレリーズボタン56Aは、中間位置まで押下される状態(以下、「半押し状態」という。)と、当該中間位置を超えた最終押下位置まで押下される状態(以下、「全押し状態」という。)と、の2段階の押圧操作が検出可能に構成されている。
そして、DSC10では、レリーズボタン56Aを半押し状態にすることによりAE(Automatic Exposure、自動露出)機能が働いて露出状態(シャッタースピード、絞りの状態)が設定された後、AF(Auto Focus、自動合焦)機能が働いて合焦制御され、その後、引き続き全押し状態にすると露光(撮影)が行われる。
一方、DSC10の背面には、前述のファインダ20の接眼部と、撮影された被写体像やメニュー画面等を表示するための液晶ディスプレイ(以下、「LCD」という。)38と、静止画像の撮影を行うモードである静止画撮影モード、動画像の撮影を行うモードである動画撮影モード及び撮影した静止画像や動画像をLCD38に再生するモードである再生モードの何れかのモードに設定する際にスライド操作されるモード切替スイッチ56Cと、十字カーソルボタン56Dと、が備えられている。
なお、十字カーソルボタン56Dは、LCD38の表示領域における上・下・左・右の4方向の移動方向等を示す4つの矢印キーを含んで構成されている。
また、図示しないDSC10の側面には、撮影した動画像を所定の方式(ここでは、NTSC(National Television Standards Committee)方式)のコンポジット・ビデオ信号として出力する出力コネクタ58(図2参照。)が設けられている。
次に、図2を参照して、第1の実施の形態に係るDSC10の電気系の主要構成を説明する。
DSC10は、前述のレンズ21を含んで構成された光学ユニット22と、レンズ21の光軸後方に配設された電荷結合素子(以下、「CCD」という。)24と、入力されたアナログ信号に対して各種のアナログ信号処理を行うアナログ信号処理部26と、入力されたアナログ信号をデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換器(以下、「ADC」という。)28と、入力されたデジタルデータに対して各種のデジタル信号処理を行うデジタル信号処理部30と、を含んで構成されている。
なお、デジタル信号処理部30は、所定容量のラインバッファを内蔵し、入力されたデジタルデータを後述するメモリ48の所定領域に直接記憶させる制御も行う。
CCD24の出力端はアナログ信号処理部26の入力端に、アナログ信号処理部26の出力端はADC28の入力端に、ADC28の出力端はデジタル信号処理部30の入力端に、各々接続されている。従って、CCD24から出力された被写体像を示すアナログ信号はアナログ信号処理部26によって所定のアナログ信号処理が施され、ADC28によってデジタル画像データに変換された後にデジタル信号処理部30に入力される。
一方、DSC10は、被写体像やメニュー画面等をLCD38に表示させるための信号を生成してLCD38に供給するLCDインタフェース36と、DSC10全体の動作を司るCPU(中央処理装置)40と、撮影により得られたデジタル画像データを記憶するメモリ48と、後述するビデオ信号変換処理を行うビデオ信号変換処理プログラムを含む各種プログラムや各種パラメータ等が予め記憶されたROM49と、メモリ48及びROM49に対するアクセスの制御を行うメモリインタフェース部46と、を含んで構成されている。
更に、DSC10は、可搬型のメモリカード15をDSC10でアクセス可能とするためのメディアインタフェース回路50と、撮影されたデジタル画像データに対して圧縮処理及び伸張処理を行う圧縮・伸張回路54と、を含んで構成されている。
なお、第1の実施の形態に係るDSC10では、メモリ48としてSDRAM(Synchronous DRAM)が用いられ、メモリカード15としてスマートメディア(Smart Media(登録商標))が用いられている。
また、圧縮・伸張回路54は、静止画像の撮影によって得られたデジタル画像データに対して所定の静止画像圧縮方式(第1の実施の形態では、JPEG(Joint Photographic Coding Expert Group)方式)での圧縮処理及び伸張処理を行う一方、動画像の撮影によって得られたデジタル画像データに対して所定の動画像圧縮方式(第1の実施の形態では、MPEG(Moving Picture Expert Group)−2方式)での圧縮処理及び伸張処理を行う。
デジタル信号処理部30、LCDインタフェース36、CPU40、メモリインタフェース部46、メディアインタフェース回路50、及び圧縮・伸張回路54はシステムバスBUSを介して相互に接続されている。従って、CPU40は、デジタル信号処理部30及び圧縮・伸張回路54の作動の制御、LCD38に対するLCDインタフェース36を介した各種情報の表示、メモリ48、ROM49及びメモリカード15へのメモリインタフェース部46ないしメディアインタフェース回路50を介したアクセスを各々行うことができる。よって、CPU40は、メモリカード15の残記憶容量(書込み可能容量)も検出することが可能となっている。
一方、第1の実施の形態のDSC10には、動画像の撮影により得られた動画像データをインターレース方式のコンポジット・ビデオ信号に変換する動画像データ変換部60がさらに備えられており、動画像データ変換部60は、動画像データを構成するフレーム画像データを記憶する2つのフレームメモリ62A、62Bと、フレーム画像データを合成して合成画像データを生成する画像合成回路64と、フレーム画像データ及び合成画像データの出力タイミングを制御する画像出力周期制御部66と、フレーム画像データ及び合成画像データを各々奇数番目のライン群及び偶数番目のライン群により構成されるフィールド画像データに変換するフィールド画像変換部68と、フィールド画像変換部68で変換されたフィールド画像データを順次コンポジット・ビデオ信号に変換するビデオ信号変換部70と、を含んで構成されている。
フレームメモリ62Aは、システムバスBUS、フレームメモリ62B、画像合成回路64、及び画像出力周期制御部66と接続されており、動画像データをインターレース方式のコンポジット・ビデオ信号に変換する際に当該動画像データにおけるフレーム画像データが時系列順に一時的に記憶され、画像出力周期制御部66からフレーム画像データの出力指示信号を受信すると、その時点で記憶されているフレーム画像データがフレームメモリ62Bへ出力される。
フレームメモリ62Bは、画像合成回路64、画像出力周期制御部66及びフィールド画像変換部68と接続されており、フレームメモリ62Aから出力されたフレーム画像データを順次記憶し、画像出力周期制御部66からフレーム画像データの出力指示信号を受信すると、その時点で記憶されているフレーム画像データがフィールド画像変換部68へ出力される。
画像合成回路64は、画像出力周期制御部66及びフィールド画像変換部68と接続されており、画像出力周期制御部66から画像合成指示信号を受信すると、フレームメモリ62A、62Bに記憶されているフレーム画像データをそれぞれ読み出し、各フレーム画像データにより示される画像内で同一の位置となる画素毎に各色の濃度値(階調値)を加算平均して合成画像データを生成し、フィールド画像変換部68へ出力する。
画像出力周期制御部66は、システムバスBUSと接続されており、CPU40による制御に応じてフレームメモリ62A、62Bに対して上記出力指示信号を送信すると共に、画像合成回路64に対して上記画像合成信号を送信する。
フィールド画像変換部68は、ビデオ信号変換部70と接続されており、フレームメモリ62Bから出力されたフレーム画像データ及び画像合成回路64から出力された合成画像データを偶数番目のライン群によって構成されるフィールド画像データ(以下、「偶数フィールド画像データ」という。)と奇数番目のライン群によって構成されるフィールド画像データ(以下。「奇数フィールド画像データ」という。)とに分割してビデオ信号変換部70に出力する。
ビデオ信号変換部70は、出力コネクタ58と接続されており、所定周期毎(ここでは、1/60秒毎)に、フィールド画像変換部68より入力された偶数フィールド画像データと奇数フィールド画像データを交互にインターレース方式のコンポジット・ビデオ信号(ここでは、NTSC信号)に変換して出力コネクタ58に出力する。
一方、第1の実施の形態のDSC10には、主としてCCD24を駆動させるためのタイミング信号を生成してCCD24に供給するタイミングジェネレータ32が備えられており、CCD24の駆動はCPU40によりタイミングジェネレータ32を介して制御される。
更に、DSC10にはAE/AF制御部34が備えられており、光学ユニット22に備えられた図示しない焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータの駆動もCPU40によりAE/AF制御部34を介して制御される。
すなわち、第1の実施の形態に係るレンズ21は複数枚のレンズを有し、焦点距離の変更(変倍)が可能なズームレンズとして構成されており、図示しないレンズ駆動機構を備えている。このレンズ駆動機構に上記焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータは含まれるものであり、これらのモータは各々CPU40の制御によりAE/AF制御部34から供給された駆動信号によって駆動される。
更に、前述のレリーズボタン56A、電源スイッチ56B、モード切替スイッチ56C、及び十字カーソルボタン56D(同図では、「操作部56」と総称。)は、CPU40に接続されており、CPU40は、これらの操作部56に対する操作状態を常時把握できる。
次に、第1の実施の形態に係るDSC10の撮影時における全体的な動作について簡単に説明する。
第1の実施の形態に係るDSC10では、前述したように、モード切替スイッチ56Cを静止画撮影モードに設定することによって静止画像の撮影を、動画撮影モードに設定することによって動画像の撮影を、各々行うことができる。
モード切替スイッチ56Cを静止画撮影モードあるいは動画撮影モードに設定すると、CCD24は、光学ユニット22を介した撮像を行い、被写体像を示すR(赤)、G(緑)、B(青)毎のアナログ信号をアナログ信号処理部26に順次出力する。アナログ信号処理部26は、CCD24から入力されたアナログ信号に対して相関二重サンプリング処理等のアナログ信号処理を施した後にADC28に順次出力する。
ADC28は、アナログ信号処理部26から入力されたR、G、B毎のアナログ信号を各々12ビットのR、G、Bの信号(デジタル画像データ)に変換してデジタル信号処理部30に順次出力する。デジタル信号処理部30は、内蔵しているラインバッファにADC28から順次入力されるデジタル画像データを蓄積して一旦メモリ48の所定領域に直接格納する。
メモリ48の所定領域に格納されたデジタル画像データは、CPU40による制御に応じてデジタル信号処理部30により読み出され、所定の物理量に応じたデジタルゲインをかけることでホワイトバランス調整を行うと共に、ガンマ処理及びシャープネス処理を行って8ビットのデジタル画像データを生成する。
そして、デジタル信号処理部30は、生成した8ビットのデジタル画像データに対しYC信号処理を施して輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cb(以下、「YC信号」という。)を生成し、YC信号をメモリ48の上記所定領域とは異なる領域に格納する。
なお、LCD38は、CCD24による連続的な撮像によって得られた動画像(スルー画像)を表示してファインダとして使用することができるものとして構成されており、LCD38をファインダとして使用する場合には、生成したYC信号を、LCDインタフェース36を介して順次LCD38に出力する。これによってLCD38にスルー画像が表示されることになる。
ここで、レリーズボタン56Aが半押し状態とされると、前述のようにAE機能が働いて露出状態が設定された後、AF機能が働いて合焦制御され、全押し状態とされることにより撮影が行われる。その際、モード切替スイッチ56Cが静止画撮影モードに設定されている場合は、1枚の被写体像(フレーム画像)の撮影が行われ、動画撮影モードに設定されている場合には、次にレリーズボタン56Aが全押し状態とされるまでの間、動画像の撮影が行われる。
すなわち、モード切替スイッチ56Cが静止画撮影モードに設定された状態でレリーズボタン56Aが全押し状態とされると、CPU40は、レリーズボタン56Aが全押し状態とされた時点でメモリ48に格納されているYC信号のフレーム画像データを圧縮・伸張回路54へ出力し、圧縮・伸張回路54によって所定の静止画像圧縮方式(第1の実施の形態では、JPEG方式)での圧縮処理を行わせ、メディアインタフェース回路50を介してメモリカード15に静止画像データとして記憶させる。
一方、モード切替スイッチ56Cが動画撮影モードに設定されていると、CPU40は、シャッタスピード及び絞り値等を1秒間に所定数(例えば、30フレーム分)のフレーム画像データが得られように設定し、レリーズボタン56Aが全押し状態とされた時点にメモリ48に時系列に格納されるYC信号のフレーム画像データを圧縮・伸張回路54へ順次出力し、圧縮・伸張回路54によって、入力されたフレーム画像データに対して動き補償予測、符号化及び離散コサイン変換等の処理を伴なう所定の動画像圧縮方式(第1の実施の形態では、MPEG−2方式)での圧縮処理を連続的に行わせ、メディアインタフェース回路50を介してメモリカード15に動画像データとして記憶させることを開始する。そして、再度レリーズボタン56Aが全押し状態とされた時点、又は、メモリカード15の残記憶容量が所定量以下となったことを検出した時点で圧縮・伸張回路54による圧縮処理を停止して当該動画像データの記憶を停止する。
一方、第1の実施の形態に係るDSC10では、モード切替スイッチ56Cによって再生モードが設定されると、メモリカード15に記憶されている動画像データのうち、最も先の撮影によって得られた画像データ及び静止画像データにより示される被写体像をLCD38に表示(再生)する。
そして、ユーザは、所定ボタン(ここでは、十字カーソルボタン56D)の操作により、LCD38による再生画像を他の画像データによって示される被写体像に切り替えることができる。なお、このとき、表示対象とする画像データが動画像データである場合には、当該動画像データを構成するフレーム画像データのうちの先頭のフレーム画像データによって示される被写体像を表示するようにしている。
そして、LCD38に動画像データによる被写体像が表示されている際に所定ボタン(ここでは、レリーズボタン56A)が操作されると、当該動画像データによって示される動画像をLCD38に表示させると共に、当該動画像を示すコンポジット・ビデオ信号を出力コネクタ58に出力させるビデオ信号変換処理を実行する。
次に、図3を参照して、ビデオ信号変換処理を実行している際のDSC10の作用を説明する。なお、図3は、当該ビデオ信号変換処理の流れを示すフローチャートである。
同図のステップ100では、メモリカード15に記憶されている動画像データを圧縮・伸張処理回路54へ出力し、圧縮・伸張処理回路54によって動画像データを構成するフレーム画像データを伸張処理してメモリ48に展開して記憶させる。
次のステップ101では、動画像データを構成するフレーム画像データのうち、最も先の撮影によって得られたフレーム画像データをフレームメモリ62Aへ出力してフレームメモリ62Aに記憶させる。
次のステップ102では、フレームメモリ62Aに記憶させたフレーム画像データが最も先の撮影によって得られたフレーム画像データであるかを否かを判定しており、肯定判定の場合はステップ108へ移行し、否定判定の場合はステップ104へ移行する。
これは、コンポジット・ビデオ信号を出力する際の初期処理を行うための判定であり、最も先のフレーム画像データは、後述するステップ108でフレームメモリ62Bへ出力され、後述するステップ118でコンポジット・ビデオ信号に変換されて出力される。
よって、次のステップ104及びステップ106の判定が行われるのは、2番目以降のフレーム画像データとなる。
ステップ104では、前回のフィールド画像データをコンポジット・ビデオ信号へ変換(後述するステップ118の処理。)してから1/60秒以上経過したか否かを判定しており、肯定判定の場合は、ステップ106へ移行し、否定判定の場合は再度ステップ104へ移行する。
これは、1/60秒毎にフィールド画像データを変換し、コンポジット・ビデオ信号を出力するためである。
ステップ106では、前回フレームメモリ62Aにフレーム画像データを記憶させてから所定周期(例えば、1/30秒。)以上経過したか否かを判定しており、肯定判定の場合はステップ108へ移行し、否定判定の場合はステップ114へ移行する。
なお、動画像データとしてフレーム画像データを1秒間に所定数30フレーム分記憶させたため、所定周期は1/30(フレーム)秒となっている。
ここで、第1の実施の形態のDSC10では、所定周期毎に被写体像を撮影したフレーム画像データを動画像データとして記憶しているため、インターレス方式よりもフレームレートが小さいなっている。そこで、所定周期毎には、フレームメモリ62Bに記憶されたフレーム画像データに基づいたコンポジット・ビデオ信号を出力し、所定周期の間となる1/60秒毎には、画像合成回路64により合成した合成画像データに基づいたコンポジット・ビデオ信号を出力するようにタイミングを制御している。
ステップ108では、画像出力周期制御部66に対してフレームメモリ62Aへ出力指示信号を出力するように制御を行い、フレームメモリ62Aに記憶されたフレーム画像データをフレームメモリ62Bへ出力させてフレームメモリ62Bに記憶させる。次のステップ110では、画像出力周期制御部66に対してフレームメモリ62Bへ出力指示信号を出力するように制御を行い、フレームメモリ62Bに記憶されたフレーム画像データをフィールド画像変換部68へ出力させる。次のステップ112では、メモリ48に展開された動画像データから時系列順に次のフレーム画像データをフレームメモリ62Aへ出力してフレームメモリ62Aに記憶させる。なお、次のフレーム画像データが無い場合はフレームメモリ62Aの記憶領域を初期化してフレーム画像データが記憶されていない状態とする。
一方、ステップ114では、ステップ106において前記所定周期を経過していないと判定されたため、画像出力周期制御部66に対して画像合成回路64へ画像合成指示信号を出力するように制御を行い、画像合成回路64によってフレームメモリ62A及びフレームメモリ62Bに記憶されている2つのフレーム画像データの読み込ませて合成画像データを生成させる。次のステップ116では、画像合成回路64によって合成された合成画像データがフィールド画像変換部68へ出力される。
ステップ118では、フィールド画像変換部68によってステップ110で出力されたフレーム画像データ、あるいはステップ116で出力された合成画像データが偶数フィールド画像データと奇数フィールド画像データとに分割されてビデオ信号変換部70へ出力される。
次のステップ120では、ビデオ信号変換部70によって偶数フィールド画像データ又は奇数フィールド画像データの何れか1方をコンポジット・ビデオ信号に変換して出力コネクタ58へ出力する。なお、ビデオ信号変換部70は、インターレース方式のコンポジット・ビデオ信号を出力するため、偶数フィールド画像データと奇数フィールド画像データを交互にコンポジット・ビデオ信号へ変換している。これにより、フレーム画像データを分割したフィールド画像データと合成画像データを分割したフィールド画像データとが交互にコンポジット・ビデオ信号に変換される。
次のステップ122では、フレームメモリ62Aにフレーム画像データが記憶されているか否かを判定しており、否定判定の場合は終了へ移行し、肯定判定の場合はステップ102へ移行する。
これは、ステップ112において、次の読み込むフレーム画像データがない場合、フレームメモリ62Aの記憶領域を初期化しているため、フレーム画像データが記憶されていないことから動画像データを全て読み込んだと判定することができるためである。
ここで、図4に、例えば、ビデオカメラ等によって通常のインターレース方式による1/60秒毎に撮影を行ったコンポジット・ビデオ信号による画像(図4(A)〜(E))、動画像データとして所定周期(1/30秒)毎に記憶されたフレーム画像データによる画像(図4(F)〜(H))、前記動画像データとして所定周期(1/30秒)毎に記憶されたフレーム画像データを従来の技術(特許文献1の技術)によりインターレース方式のビデオ信号に変換した場合の画像(図4(I)〜(M))、及び、第1の実施の形態のビデオ信号変換処理により出力されたインターレース方式のコンポジット・ビデオ信号による画像(図4(N)〜(R))を示す。
通常のインターレース方式によるコンポジット・ビデオ信号では、図4(A)〜(D)に示されるように、1/60秒毎の物体の位置が変化するため、画像表示装置で各画像を表示した場合に移動する物体(図4(A)〜(R)では、車両)の動きをなめらかに表示することができる。
一方、動画像データは、コンポジット・ビデオ信号としてそのまま出力できないため、図4(F)〜(H)に示される画像を画像表示装置によって表示することはできない(LCD38には表示される。)。
動画像データとして記憶されたフレーム画像データを従来の技術(特許文献1の技術)により変換したコンポジット・ビデオ信号では、画像表示装置によって図4(I)〜(M)に示される各画像を表示することができる。しかし、従来の技術では、図4(I)と(J)、図4(K)と(L)は同じ画像となり、前記所定周期(1/30秒)毎でしか車両が移動しないため、不連続な動きに見える。
一方、第1の実施の形態のビデオ信号変換処理より出力されたコンポジット・ビデオ信号では、フレーム画像データを分割したフィールド画像データにより示される画像と合成画像データを分割したフィールド画像データにより示される画像とが交互に画像表示装置に表示される。
すなわち、第1の実施の形態のビデオ信号変換処理によれば、例えば、奇数フィールド画像データ、偶数フィールド画像データ、の順に1つのフレーム画像をコンポジット・ビデオ信号に変換しているとした場合、所定周期(1/30秒)毎の奇数フィールド画像データの変換では、当該奇数フィールド画像データと時系列順に次に連続する偶数フィールド画像データとが同一のフレーム画像を示すフィールド画像データであるため、ビデオ信号変換部70は当該奇数フィールド画像データをコンポジット・ビデオ信号に変換している。一方、前記所定周期の間となる1/60秒毎の偶数フィールド画像データの変換では、偶数フィールド画像データの時系列順に次に連続する奇数フィールド画像データが時系列順に次のフレーム画像を示すフィールド画像データであるため、ビデオ信号変換部70は合成画像データを分割した偶数フィールド画像データを変換している。よって、フレーム画像データを分割した奇数フィールド画像データに基づく画像(図4(N)、(P)、(R))と、合成画像データを分割した奇数フィールド画像データに基づく画像(図4(O)、(Q))が交互に画像表示装置に表示される。このように、合成画像データを分割したフィールド画像データが交互に表示されることにより、人間の目では残像効果によって連続したなめらかな動画像として捉えることができる。
以上のように第1の実施の形態によれば、所定周期毎の連続的な撮像によって得られた複数のフレーム画像データにより構成される動画像データにおいて、各々当該複数のフレーム画像データにより示される各画像を偶数番目のライン群と奇数番目のライン群の2つのフィールド画像データに分割してインターレース方式のビデオ信号に変換する画像処理装置(ここでは、DSC10)であって、記憶手段(ここでは、メモリカード15)は前記動画像データを予め記憶し、合成手段(ここでは、画像合成回路64)は前記記憶手段に記憶された前記動画像データにおける時系列順に連続する2つのフレーム画像データを合成して合成画像データを生成し、分割手段(ここでは、フレーム画像変換部68)は前記合成画像データにより示される画像を前記2つのフィールド画像データに分割し、変換手段(ここでは、ビデオ信号変換部70)は時系列順に次に連続するフィールド画像データが時系列順に次のフレーム画像を示すフィールド画像データについては前記分割手段により分割された前記合成画像データの対応するフィールド画像データを前記ビデオ信号に変換し、時系列順に次に連続するフィールド画像データが同一のフレーム画像を示すフィールド画像データについては当該フィールド画像データを前記ビデオ信号に変換しているので、動画像データを、動画像がなめらかに表示されるインターレース方式のビデオ信号に変換することができる。
さらに、前記合成手段は、合成する領域では前記連続する2つのフレーム画像データによってそれぞれ示される2つの画像の各画素の濃度値を画素単位で平均しているので、合成画像データによって示される画像が2つの画像を含むこととなり、動画像として表示した際に動きをなめらかに表示することができる。
(変形例)
次に、変形例について説明する。
第1の実施の形態では、フレーム画像データの全ての画像領域で合成を行ったが、変形例では、画像合成回路64において2つのフレーム画像データによって示される2つの画像の間で位置が対応する画素毎に濃度値を比較し、濃度値が一定以上の変化している領域を動きが大きい領域とみなして、動きが大きい領域について位置が対応している画素と濃度値を加算平均し、動きが少ない領域(濃度値の変化一定未満の領域)では2つのフレーム画像データの何れか一方の画素の濃度値を用いて合成画像データを生成する。これにより、一定以上の動きが大きい領域では、2つの画像が合成されるため、動画像として表示した際に動きをなめらかに表示することができる。また、動きが少ない領域では、合成が行われないため、画像を精細に表示することができる。
なお、画像合成回路64において、2つのフレーム画像データによって示される2つの画像をそれぞれ所定の大きさ(例えば、8×8(縦×横)画素)毎にブロック化し、2つの画像の間で各ブロックの濃度値をそれぞれ比較することにより動き補償予測を行ってブロック毎に動きが大きい領域を検出してもよい。前記所定のブロック毎に動きがあるか否かを算出することにより、画素毎に算出を行うよりも計算時間を短くすることができる。
以上のように変形例によれば、前記合成手段は、前記連続する2つのフレーム画像データによってそれぞれ示される2つの画像の各画素の濃度値を比較し、濃度値が一定以上の変化している領域の画像を合成しているので、動画像として表示した際に、動きが少ない領域(静止している領域を含む)を精細に表示でき、また、動いている領域をなめらかに表示することができる。
さらに、前記合成手段は、合成する領域以外では前記2つの画像の何れか一方を用いて合成画像データを生成しているので、合成する領域以外で濃度値を演算処理する必要がないため合成手段での合成処理の負荷を軽減できる。
なお、第1の実施の形態及び変形例では、画素の2つの画像の各画素の濃度値の加算平均により合成を行ったが、何れかの画像の画素の重み付けを設けて加重平均を求めてもよい。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態の特徴は、時系列順に記憶されたフレーム画像データによって示される連続した2つの画像をそれぞれ比較して動きベクトルを求め、動きベクトルに基づいて動き方向の画素と合成した合成画像データを生成する点にある。
第2の実施の形態に係るDSC10の外観上の構成は、第1の実施の形態の図1と同様であるため説明を省略する。
図5には、第2の実施の形態に係るDSC10の電気系の主要構成が示されている。なお、第1の実施の形態の図2と同一符号箇所は、同様の構成であるため説明を省略し、異なる部分についてのみ新しく符号を付して説明する。
輪郭抽出部150は、フレームメモリ62A、62B、及び動きベクトル導出部151と接続されている。輪郭抽出部150は、フレームメモリ62A、62Bにそれぞれ記憶されている2つのフレーム画像データを読み出して、フレームメモリ62Bに記憶されているフレーム画像データによって示される画像(以下、移動前画像という。)と、フレームメモリ62Aに記憶されているフレーム画像データによって示される画像(以下、移動後画像という。)と、に対してエッジ抽出フィルタを用いて各画素の周囲の画素との濃度値の変化の大きい部分を被写体の輪郭部分として抽出し、抽出した移動前画像及び移動後画像の輪郭部分の位置情報を動きベクトル導出部151へ送信する。
動きベクトル導出部151は、フレームメモリ62A、62B、輪郭抽出部150及び画像合成回路152と接続されている。動きベクトル導出部151は、フレームメモリ62A、62Bにそれぞれ記憶されている2つのフレーム画像データを読み出し、受信した輪郭部分の位置情報に基づいて移動前画像と移動後画像の間で被写体の輪郭部分の各画素の濃度値及び各画素の周囲の画素との濃度値の変化量をそれぞれ比較して移動前画像から移動後画像へ画素が移動した位置を求めて画素毎の動きベクトルを導出し、動きベクトル情報を画像合成回路152へ送信する。
すなわち、動きベクトル導出部151は、図7、8に示されるように移動前画像における被写体Aが移動後画像において被写体Bへと位置が移動した場合、輪郭部分の画素毎に移動ベクトルを導出する。なお、図7、8では1マスが1画素を示している。図8は、図7の破線部分を拡大した拡大図である。
画像合成回路152は、受信した動きベクトル情報から移動距離が一定以上である輪郭部分の画素を特定し、特定した画素毎に動きベクトルから移動経路を求め、移動経路上の各画素をその移動経路上の各画素の濃度値を合成して、移動経路の合成画像データを生成する。
ここで、移動前画像をF1、移動後画像をF2とし、図8に示されるように画像の画素のX方向の座標をa、b、c、Y方向の座標を1、2、3として、移動前画像F1の座標(X,Y)の画素の濃度値を、F1XY、移動後画像F2の座標(X,Y)の画素の濃度値を、F2XYと表す。例えば、移動前画像F1の座標(a,1)の画素の濃度値をF1a1、移動後画像F2の座標(c,3)の画素の濃度値をF2c3と表す。
例えば、図8に示されるように、移動後画像の座標(a,1)の画素は、移動後画像の(c,3)へと移動しており、動きベクトルから移動経路が(a,1)、(b,2)、(c,3)として定まるため、移動経路上の各画素の濃度値から合成画像の濃度値を以下の演算により算出して、合成画像データを生成する。
合成画像の座標(a,1)の濃度値=0.75×F1a1+0.25F2a1
合成画像の座標(b,2)の濃度値=0.125×F1a1+0.25×F1b2+0.125F1c3+0.125×F2a1+0.25×F2b2+0.125F2c3
合成画像の座標(c,3)の濃度値=1×F1c1
なお、図8では、動きベクトルにより3画素分移動しているため上記のように各式の係数を定めたが、各式は移動経路に存在する画素数に応じて適宜変更すればよい。また、1つの式の中で係数を合計した値は1となることが好ましい。
次に、第2の実施の形態の作用を説明する。
図6には、第2の実施の形態のビデオ信号変換処理の流れを示すフローチャートが示されている。なお、図6に示されるビデオ信号変換処理において、第1の実施の形態の図3と同一符号箇所は同様であるため説明を省略し、異なる部分についてのみ新しく符号を付して説明する。
図6のステップ102では、フレームメモリ62Aに記憶させたフレーム画像データが最も先の撮影によって得られたフレーム画像データであるかを否かを判定しており、肯定判定の場合はステップ108へ移行し、否定判定の場合はステップ200へ移行する。
ステップ200では、輪郭抽出部150においてフレームメモリ62A、62Bにそれぞれ記憶されているフレーム画像データが読み出され、エッジ抽出フィルタによってフレームメモリ62Bに記憶されているフレーム画像データによって示される移動前画像と、フレームメモリ62Aに記憶されているフレーム画像データによって示される移動後画像の被写体像の輪郭部分の画素が抽出され、移動前画像及び移動後画像の輪郭部分の位置情報が動きベクトル導出部151へ出力される。
次のステップ202では、動きベクトル導出部151においてフレームメモリ62A、62Bにそれぞれ記憶されているフレーム画像データが読み出され、移動前画像及び移動後画像の輪郭部分の位置情報に基づいて移動前画像と移動後画像の間で輪郭部分の画素の濃度値及び濃度値の変化量がそれぞれ比較されて輪郭部分の画素毎の動きベクトルが導出され、動きベクトル情報が画像合成回路64へ出力される。動きベクトル情報を出力されるとステップ104へ移行する。
また、ステップ106では、前回フレームメモリ62Aにフレーム画像データを記憶させてから所定周期(例えば、1/30秒。)以上経過したか否かを判定しており、肯定判定の場合はステップ108へ移行し、否定判定の場合はステップ204へ移行する。
ステップ204では、画像出力周期制御部66に対して画像合成回路64へ画像合成指示信号を出力するように制御を行い、画像合成回路64において、フレームメモリ62A及びフレームメモリ62Bに記憶されている2つのフレーム画像データの読み込ませ、動きベクトル情報から移動距離が一定以上である輪郭部分の画素を特定し、特定した画素毎に動きベクトルから移動経路を求め、移動経路上の各画素の濃度値を合成することにより移動経路の合成画像データを生成する。
これにより、合成画像データにより示される画像は、移動前画像と移動後画像とが動き方向へ流れるように合成されるため、動画像として表示した際に動きをなめらかに表示することができる。
ここで、図9(A)には第1の実施の形態に係るビデオ信号変換処理により、画像表示装置に表示された画像が示されており、図9(B)には、第2の実施の形態に係るビデオ信号変換処理により、画像表示装置に表示された画像が示されている。
図9(B)に示されるように、第2の実施の形態に係るビデオ信号変換処理によれば、被写体像が動き方向へぶれる(ほやける)ため、動画像として見た場合により自然な画像として捉えられる。
以上のように第2の実施の形態によれば、輪郭抽出手段(ここでは、輪郭抽出部150)は、前記記憶手段に記憶された前記動画像データにおける時系列順に連続する2つのフレーム画像データによって示される2つの画像から被写体像の輪郭部分をそれぞれ抽出し、動きベクトル導出手段(ここでは、動きベクトル導出部151)は、前記2つの画像の被写体像における前記輪郭抽出手段により抽出された輪郭部分の各画素の濃度値及び周囲の画素との濃度値の変化量を当該2つの画像の間で比較して当該輪郭部分の画素毎の動きベクトルを導出し、合成手段(ここでは、画像合成回路152)は、合成する領域として前記動きベクトルから前記輪郭部分の画素毎の移動経路を求め、前記当該移動経路毎に前記2つの画像における当該移動経路上の各画素の濃度値に基づいて当該移動経路の合成画像データを生成しているので、動画像として生成された合成画像データを表示した際に動画像がなめらかに表示される。
なお、第2の実施の形態では、画像合成回路152において移動前画像と移動後画像の移動経路上の画素を合成したが、移動前画像の移動経路上の画素のみにより合成画像データを生成してもよい。
すなわち、図8に示されるように、移動後画像の座標(a,1)の画素は、移動後画像の(c,3)へと移動している場合、移動前画像(F1)の各画素の濃度値から以下の演算により算出して合成画像データを生成してもよい。
合成画像の座標(a,1)の濃度値=0.75×F1a1+0.25F1b2
合成画像の座標(b,2)の濃度値=0.25×F1a1+0.5×F1b2+0.25×F1c3
合成画像の座標(c,3)の濃度値=1×F1c1
また、移動後画像(F2)の各画素の濃度値から以下の演算により算出して合成画像データを生成してもよい。
合成画像の座標(a,1)の濃度値=1×F2a1
合成画像の座標(b,2)の濃度値=0.25×F2a1+0.5×F2b2+0.25×F2c3
合成画像の座標(c,3)の濃度値=0.25×F2b2+0.75F2c3
さらに、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、所定周期毎にフレームメモリ62Bに記憶されたフレーム画像データを偶数フィールド画像データと奇数フィールド画像データとに分割し、何れか1方をコンポジット・ビデオ信号に変換して出力しているが、所定周期毎に画像合成回路152において、フレームメモリ62Bに記憶されたフレーム画像データを読み込み、読み込んだフレーム画像データと動きベクトルとに基づいて合成画像データを生成し、フィールド画像変換部68において生成した合成画像データを偶数フィールド画像データと奇数フィールド画像データとに分割して、何れか1方をコンポジット・ビデオ信号として出力するようにしてもよい。これにより、動画像データを、動画像がよりなめらかに表示されるインターレース方式のビデオ信号に変換することができる
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、動画像データをNTSC方式のビデオ信号へ変換したが、PAL(Phase Alternation by Line)方式のビデオ信号へ変換してもよく、他のフレームレートが異なるビデオ信号に変換してもよい。この場合も、同様の効果を奏することができる。
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、2つのフレームメモリ62A、62Bを用いたが、1つのフレームメモリで2つ以上のフレーム画像データを記憶させるようにしてもよい。この場合も、同様の効果を奏することができる。
その他、第1の実施の形態及び第2の実施の形態で説明したDSC10の構成(図1〜図2参照。)は、一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態で説明したビデオ信号変換処理プログラムの処理の流れ(図3及び図6参照。)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
第1の実施の形態に係るデジタル電子スチールカメラの外観上の構成を示す図である。 第1の実施の形態に係るデジタル電子スチールカメラの電気系の主要構成示す図である。 第1の実施の形態に係るビデオ信号変換処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る通常のインターレース方式により1/60秒毎に撮影を行った画像、1/30秒毎に記憶された記憶されたフレーム画像、1/30秒毎に記憶されたフレーム画像をインターレース方式に変換した画像、及び1/30秒毎に記憶されたフレーム画像をビデオ信号変換処理プログラムにより変換した画像、それぞれの表示状態を示す概略図である。 第2の実施の形態に係るデジタル電子スチールカメラの電気系の主要構成示す図である。 第2の実施の形態に係るビデオ信号変換処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る移動前画像及び移動後画像の各被写体像の輪郭部分を示す図である。 第2の実施の形態に係る図7の破線部分の拡大図である。 (A)第1の実施の形態に係るビデオ信号変換処理により変換されたビデオ信号に基づき表示された画像、(B)第2の実施の形態に係るビデオ信号変換処理により変換されたビデオ信号に基づき表示された画像を示す図である。
符号の説明
10 DSC
15 メモリカード
64 画像合成回路
66 画像出力周期制御部
70 ビデオ信号変換部
150 輪郭抽出部
151 動きベクトル導出部
152 画像合成回路

Claims (5)

  1. 所定周期毎の連続的な撮像によって得られた複数のフレーム画像データにより構成される動画像データにおいて、各々当該複数のフレーム画像データにより示される各画像を偶数番目のライン群と奇数番目のライン群の2つのフィールド画像データに分割してインターレース方式のビデオ信号に変換する画像処理装置であって、
    前記動画像データを予め記憶するための記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記動画像データにおける時系列順に連続する2つのフレーム画像データを合成して合成画像データを生成する合成手段と、
    前記合成画像データにより示される画像を前記2つのフィールド画像データに分割する分割手段と、
    時系列順に次に連続するフィールド画像データが時系列順に次のフレーム画像を示すフィールド画像データについては前記分割手段により分割された前記合成画像データの対応するフィールド画像データを前記ビデオ信号に変換し、時系列順に次に連続するフィールド画像データが同一のフレーム画像を示すフィールド画像データについては当該フィールド画像データを前記ビデオ信号に変換する変換手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記合成手段は、前記連続する2つのフレーム画像データによってそれぞれ示される2つの画像の各画素の濃度値を比較し、濃度値が一定以上の変化している領域の画像を合成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記合成手段は、合成する領域では前記連続する2つのフレーム画像データによってそれぞれ示される2つの画像の各画素の濃度値を画素単位で平均することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記記憶手段に記憶された前記動画像データにおける時系列順に連続する2つのフレーム画像データによって示される2つの画像から被写体像の輪郭部分をそれぞれ抽出する輪郭抽出手段と、
    前記2つの画像の被写体像における前記輪郭抽出手段により抽出された輪郭部分の各画素の濃度値及び周囲の画素との濃度値の変化量を当該2つの画像の間で比較して当該輪郭部分の画素毎の動きベクトルを導出する動きベクトル導出手段と、をさらに備え、
    前記合成手段は、合成する領域として前記動きベクトルから前記輪郭部分の画素毎の移動経路を求め、前記当該移動経路毎に前記2つの画像における当該移動経路上の各画素の濃度値に基づいて当該移動経路の合成画像データを生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記合成手段は、合成する領域以外では前記2つの画像の何れか一方を用いて合成画像データを生成することを特徴とする請求項3又は請求項4記載の画像処理装置。
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