JP2006156220A - 放射体および当該放射体を備えた装置 - Google Patents

放射体および当該放射体を備えた装置 Download PDF

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Abstract

【課題】所望の波長域における放射効率を高め、かつ、実用化しやすい構造を有する放射体を提供する。
【解決手段】本発明の放射体10は、所定波長よりも長い波長を有する電磁波の放射を抑制する放射抑制構造を備えている。放射抑制構造は、2次元的に配列された複数のキャビティ1と、複数のキャビティ1の周りに存在し、キャビティ1を連結するキャビティウォール部とを有している。キャビティウォール部において、隣接する複数のキャビティ1に接する仮想的な最大円11の直径をDとしたとき、本発明では、0.225μm≦D≦0.550μmの関係が成立している。
【選択図】図8

Description

本発明は、赤外放射を抑制することによって可視光の放射効率を向上させた放射体に関する。また、本発明は、このような放射体を構成要素として備える装置(好適には照明装置)にも関している。
「放射体」は、外部からエネルギを受け取り、自らが昇温することによって電磁波を放射する。このような放射体の代表的な工業応用例は、白熱電球のフィラメントである。白熱電球は、演色性に優れた照明光源であり、簡単な使用器具で点灯でき、また歴史的に長く使用されてきたため、広く普及している。
しかし、白熱電球は、フィラメントの発熱による放射を利用するため、放射効率が高くない。すなわち、照明に利用可能な可視波長域の放射は、投入したエネルギ全体の10%程度に過ぎない。残りのエネルギは、赤外放射に70%、封入ガスの熱伝導や対流による熱損失に20%が消費される。このため、白熱電球の可視放射効率は15lm/W程度と低い。
図1は、プランクの式から求められる2000Kでの黒体放射のスペクトルを示している。図1のグラフの縦軸は分光放射強度(W)であり、横軸は波長(nm)である。図1のグラフからわかるように、可視域の放射は全波長域の放射の僅かの部分(約12%)にすぎず、可視域よりも波長が長い赤外域の放射は、全波長域の放射の大部分(約88%)を占めている。特に、近赤外域(波長700nm以上2000nm以下)における放射は、全波長域の放射の約半分を占めている。したがって、この近赤外域の放射を充分に抑制できるか否かによって放射体の放射効率が大きく変化することになる。
そこで、放射全体の大半を占めている赤外放射を抑制することにより、可視光放射の効率向上を図る技術が検討されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されてる従来技術では、放射体の表面に微細な導波管として機能する複数の凹部(以後、「キャビティ」と称する。)を形成し、所定の波長よりも短い波長の電磁線のみを外部へ放射させるようにしている。キャビティの内径を所定の大きさに調節することにより、その内径によって定まる波長よりも大きな波長を有する放射を抑制することができる。このため、例えば1μm以下のサイズを有する微細なキャビティを放射体の表面に配列することにより、赤外放射を抑制し、可視域波長の放射効率を高めることができる。
特許文献1は、放射体のキャビティ部分が可視域波長における擬似黒体として機能するため、キャビティ部分における可視域光の放射率が1に達すると記載している。特許文献1によれば、キャビティ内径の倍の波長以上の電磁線は伝播されなくなる。より具体的には、キャビティ径が350nm、キャビティとキャビティとの間の部分(以下、「キャビティウォール」と称する。)の幅が150nmよりも大きい場合、キャビティからは波長700nm以上の赤外域電磁線は放射されなくなる。なお、特許文献1によると、700nmより長い波長のフォトンは、キャビティウォールからのみ外部へ放射されることになる。特許文献1に記載されているキャビティウォールの幅は、放射面の面積の50%である。ここで、放射体の放射面が平坦であると仮定して得られる放射面の全面積に対するキャビティの開口部の総面積の割合を「開口率」と称することとする。特許文献1に開示されている放射体の「開口率」は50%に達している。
特許文献1によれば、上記の構成の放射体では、放射領域が薄く、かつ内部から同一波長のフォトンが表面に到達しないため、放射光束密度が熱力学平衡に到達せず、黒体平衡レベル以下に保持される。特許文献1は、黒体レベルの20%の光束がキャビティウォール部の表面(端面)にまで到達すると仮定した上で、開口率が50%ならば、700nmより長い波長の全放射光束が通常のタングステンからの全放射光束の約10分の1になると計算している。すなわち、2100Kの動作温度で可視放射効率が従来の約6倍に向上することになる。
米国特許第5,079,473号明細書
しかしながら、特許文献1に記載されている発明が実際の照明装置(ランプ)のフィラメントに適用され、実用化された例は無い。実用化を阻む第1の理由は、内径350nm程度の微細なキャビティ構造をタングステンなどの高融点金属表面に高い開口率(例えば50%)で形成することが極めて困難だったからである。特許文献1の教示内容に基づけば、放射率を高めるためには、キャビティが存在していない部分の表面積(放射面すなわち正面における面積)を可能な限り縮小する必要があり、そのためには、開口率を可能な限り(例えば50%以上に)高める必要がある。そのような開口率を達成するためには、キャビティの配列ピッチを製造困難なレベルにまで短縮する必要がある。
本願発明者が実際に放射体のサンプルを作製し、その放射率を求めたところ、特許文献1が教示する波長では放射抑制効果が充分に発揮されない事実を見出した。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、所望の波長域における放射効率を高め、かつ、実用化しやすい構造を有する放射体、および当該放射体を備えた各種の装置(例えば照明装置)を提供することにある。
本発明の放射体は、所定波長よりも長い波長を有する電磁波の放射を抑制する放射抑制構造を備えた放射体であって、放射抑制構造は、2次元的に配列された複数のキャビティと、前記複数のキャビティの周りに存在し、前記キャビティを接続するキャビティウォール部とを有しており、前記キャビティウォール部において、隣接する複数のキャビティに接する仮想的な最大円柱の直径をDとしたとき、0.225μm≦D≦0.550μmの関係が成立している。
好ましい実施形態において、0.250μm≦D≦0.4μmの関係が成立している。
好ましい実施形態において、前記放射抑制構造は、放射体の表面に形成されている。
好ましい実施形態において、前記放射抑制構造は、放射体の表面に対向する位置に設けられたシート状部材であり、前記シート状部材は、前記キャビティとして機能する複数の開孔部を有している。
好ましい実施形態において、前記キャビティの内部に形成され得る最大内接円の直径をdとするとき、0.19μm≦d≦0.52μmの関係が成立している。
好ましい実施形態において、dおよびDの値は、dを横軸、Dを縦軸とする座標平面では、 (d、D)=(0.52、0.34)と(d、D)=(0.45、0.52)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.45、0.52)と(d、D)=(0.40、0.55)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.40、0.55)と(d、D)=(0.35、0.56)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.35、0.56)と(d、D)=(0.30、0.555)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.30、0.555)と(d、D)=(0.25、0.51)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.25、0.51)と(d、D)=(0.2、0.52)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.2、0.52)と(d、D)=(0.19、0.525)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.19、0.525)と(d、D)=(0.19、0.275)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.19、0.275)と(d、D)=(0.2、0.275)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.2、0.275)と(d、D)=(0.25、0.285)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.25、0.285)と(d、D)=(0.3、0.25)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.3、0.25)と(d、D)=(0.35、0.25)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.35、0.25)と(d、D)=(0.4、0.255)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.4、0.255)と(d、D)=(0.45、0.275)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.45、0.275)と(d、D)=(0.52、0.34)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.52、0.34)と(d、D)=(0.52、0.43)を結ぶ直線とによって囲まれる領域内の座標点で表される。
好ましい実施形態において、0.3μm≦d≦0.35μm、および0.3μm≦D≦0.4μmの関係が成立する。
本発明の装置は、上記いずれかの放射体と、前記放射体にエネルギを供給し、前記放射体の少なくとも一部を加熱することによって電磁波を放射させるエネルギ供給部とを備えている。
好ましい実施形態において、前記装置は、可視光を放射し、照明光源として機能する。
本発明によれば、赤外放射を抑制できる微細なキャビティの間隔を従来よりも広く設定することにより、赤外放射を効果的に抑制し、可視光の放射効率を向上させた放射体の実用化を可能にするこてとができる。
本願発明者は、複数のキャビティが表面に配列された放射体について、その放射率とキャビティのアレイの構成との関係を詳細に検討することにより、従来全く知られていなかった知見を得て本発明を完成するに至った。
以下、本願発明者が実験および計算によって得た新しい知見の内容を説明する。
図2は、上記の実験に使用した放射体10の平面図である。放射体10の平面サイズは15mm×15mmである。放射体10は、厚さ0.1mm程度のニッケル薄板から形成されている。
放射体10の表面には、多数のキャビティ1が周期的に配置されたキャビティアレイ構造物15が存在しており、このキャビティアレイ構造物15は、特定波長以上の波長域の放射を抑制する放射抑制構造として機能する。実験に用いた放射体10の表面において、キャビティアレイ構造物15が形成されている領域のサイズは10mm×10mmである。
図3は、キャビティアレイ構造物15の一部を拡大した平面図である。キャビティ1は、ニッケル薄板の表面に形成された略円柱状の凹部から構成され、その直径は4μmであり、深さは8μm程度である。また、キャビティ1の配列は、隣接する2つのキャビティ1の中心の間隔が10μmになるように設定されている。本発明者が行なった実験では、図3に示すキャビティアレイ構造物15を備える放射体10をLIGA(Lithographie,Galvanoformung,Abformun)プロセスによって作製した。すなわち、X線リソグラフィによって型を作製した後、この型を用いるニッケル電鋳を行って放射体10を作製した。
次に、このようにして作製した放射体10の分光放射率を測定した。本明細書における「放射率」とは、物体の表面から放出される熱放射の輝度を、同じ温度にある黒体から放出される熱放射の輝度で割った値である。例えば、波長0.6×10-4cmにおけるタングステンの放射率は、温度1600Kで0.46である。このように、放射率は、本来、温度および波長が与えられた場合に一義に決まる物質固有の物性値である。
前述した特許文献1の教示内容に基づけば、キャビティ1の内部における電磁場の励起状態は、キャビティ1のサイズによって規定され、カットオフ波長より大きな波長を有する電磁波はキャビティ1の内部を伝搬できない。その結果、キャビティ1の内部で安定的に存在し得る励起状態(許容モード)に相当する電磁波だけがキャビティ1を介して外部へ放射されることになる。上記構成を有する放射体10では、キャビティ1の直径が4μmであるため、そのカットオフ波長は4×2=8μmとなる。したがって、キャビティ1から放射される電磁波の放射率は、波長8μm以上の領域でゼロ(0)になることが予想される。
しかしながら、本願発明者らが上記構成を有する放射体10について、その放射率を2.5μm以上25μm以下の波長範囲で実際に測定したところ、特許文献1の教示内容からは到底予測され得ない結果が観察された。
以下、図面を参照しながら、この点を詳細に説明する。
図4は、放射体10の測定によって得た相対反射率の波長依存性(分光放射率)を示すグラフである。図示されているグラフの縦軸は、放射体10の放射率をリファレンス(表面が平坦なニッケル:比較例)の放射率で割った値(相対放射率)であり、横軸は放射の波長である。図4のグラフは、まず、放射体10の反射率を測定し、その測定値から放射率を計算することによって作成した。以下、この測定および計算の方法を説明する。
まず、放射率と吸収率との間には、キルヒホッフの法則により、以下の(式1)が成立する。
吸収率=放射率・・・(式1)
また、吸収率、反射率、および透過率の間には、以下の(式2)が成立する。
反射率+吸収率+透過率=1・・・(式2)
従って、透過率が0になるように充分に厚いサンプルを用いる場合、(式2)における透過率をゼロとすることができるため、以下の(式3)が導かれる。
放射率=1−反射率・・・(式3)
(式3)によれば、反射率を測定することにより、放射率を求めることができる。そこで、本願発明者は、放射体10の反射率をFT−IR(EasiDiff FT-IR Spectrometer)を用いて測定した。具体的には、図5に示す光学系を用い、波長2.5μm以上25μm以下の範囲で反射率を測定した。測定対象となる放射体10は、サンプル台31に置き、積分楕円ミラー34で反射した−60°から60°までの入射散乱光32を放射体10に入射させ、−60°から60°までの散乱反射光33を測定した。
なお、リファレンス(比較例)についても、その反射率を測定し、放射率を求めた。本明細書では、放射体10の放射率がリファレンスの放射率よりも低くなる波長を「カットオフ波長」と称することとする。リファレンスは、放射体10の製造プロセスと同様、ニッケル電鋳により製作した。
図6は、反射率の測定結果を示すグラフである。波長14μmから約16μmの領域において、リファレンスの反射率と放射体10の反射率が交差していることがわかる。ただし、同じ波長帯域で大気中にある二酸化炭素の検出ピークが観測されされるため、リファレンスの反射率と放射体10の反射率が交差している波長(カットオフ波長)を判別しにくい。そこで、図6の結果から上記の(式3)を用いて放射率を求めた。
再び図4を参照する。
図4のグラフにおける相対放射率が1より小さいことは、放射体10の放射率がリファレンスの放射率よりも小さいことを意味する。言い換えると、相対放射率が1より小さい波長域では、キャビティ1の形成されていない放射体(リファレンス)に比べて、放射体10の放射率が相対的に小さいことを意味している。このような放射体10における放射率の低下は、キャビティ1による前述のカットオフが生じた場合に観察されるはずである。放射体10におけるキャビティ1の内径が4μmであるので、特許文献1によれば、キャビティ1のカットオフ波長は8μmになる。このため、波長が8μm以上に増加すると、相対放射率は1より小さくなると予想されるはずである。
しかしながら、図4のグラフによると、波長が7.33μm以上に増加すると、放射率が急激に減少しているが、相対放射率は1を超えている。波長が14.77μm以上に増加すると、ようやく相対反射率が1以下に低下し、放射体10の放射がリファレンスの放射がリファレンスの放射よりも少なくなっている。
以上の実験結果は、特許文献1の教示内容から予測できない新しい現象である。すなわち、放射体10からの放射は、異なる2つの波長(第1および第2のカットオフ波長)で2段階に抑制されており、相対的に短い波長域(第1のカットオフ波長と第2のカットオフ波長の間)ではキャビティ1のカットオフによって放射が抑制されているものの、相対的に長い波長域(第2のカットオフ波長以上)での放射の抑制は、未知の要因によるものである。
本願発明者は、この未知の要因がキャビティウォール部の働きによるものであることを見出し、本発明を想到するにいたった。以下、この点を詳細に説明する。
図7は、図3に示すキャビティ1の配列の一部を抜き出して示した平面図である。図7には、隣接する3個のキャビティ1と、これらのキャビティ1に接する仮想的な外接円11が記載されている。この仮想的な外接円11は、キャビティウォール部において、隣接する複数のキャビティに接する仮想的な最大円柱の外周に相当する。この仮想的な外接円11の直径(=仮想的な最大円柱の直径)をDとする。
この外接円11の直径は、キャビティ1の配列によって幾何学的に決定される。図3に示す配列の場合、外接円11の直径Dは約7.4μmになる。
再び図4を参照する。図4のグラフから明らかなように、放射体10からの放射が比較例(リファレンス)からの放射よりも弱くなる波長、すなわち、相対放射率が1を下まわる波長は、キャビティ1の直径(4μm)の2倍(=8μm)よりも大きく、14.77μmである。この波長(14.77μm)は、図7に示す仮想的な外接円11の直径7.4μmのほぼ2倍に相当する。このことは、仮想的な外接円11の直径Dによってサイズが規定されるキャビティウォール部分が放射抑制に重要な働きを有しており、外接円11の直径Dを調節することにより、赤外域の放射を抑制する効果が高められることを示唆している。すなわち、キャビティアレイ構造による現実の放射抑制効果は、単にキャビティによって引き起こされるのではなく、キャビティウォール部分によっても引き起こされることがわかる。キャビティウォール部分による放射抑制効果は、以下のようにして生じると考えられる。
すなわち、放射体10の内部からキャビティウォール部分に伝搬してきた電磁波のうち、外接円11の直径Dの2倍以上の波長を有する電磁波は、キャビティウォールに吸収されない。なぜならば、電磁波は確率的(量子力学的)には球状に存在していると考えられるので、外接円11の直径Dの2倍以上の波長の電磁波は、キャビティウォール部の内部に存在できないと推察されるからである。キャビティウォールに吸収されない電磁波は、キルヒホッフの法則より、キャビティウォールから外部に放射されることもない。
前述したように、図4に示す実験結果からは、キャビティ1の径dの2倍以上の波長域でも、放射が生じていることがわかる(放射率1.74%)。このように残存する放射を、本明細書では「キャビティにおける放射のもれ」と称することにする。キャビティにおける放射のもれは、外接円11の直径Dの2倍の波長より大きい波長域における放射率1.74%から、次のように見積もれられる。
すなわち、キャビティ1を設けた放射体10の全体の放射率は、表面におけるキャビティウォール部およびキャビティ1の面積比率に対して各々の放射率を積算して合計した値である。したがって、全体の放射率は以下の(式4)で示される。
放射率=(キャビティウォール部の面積)×(キャビティウォール部の放射率)
+(キャビティの面積)×(キャビティの放射率)……(式4)
従来の技術常識によると、2×D以上の波長よりも大きい波長域では、キャビティおよびキャビティウォール部の放射率はゼロとなるため、全体の放射率もゼロとなる。しかし、実際の実験結果によれば、2×D以上の波長よりも大きい波長域における放射率は1.74%である。
キャビティ1における放射の漏れを最大に見積もるには、キャビティウォール部からの放射をゼロと仮定すればよい。図3に示す構成を備えた放射体10の表面では、キャビティウォール部の面積とキャビティ1の面積の比が85.5:14.5である。ここで、キャビティ1の放射率(放射の漏れ)をXとすると、数式(4)により、漏れXの最大値は12%と計算される。
以上の知見に基づき、キャビティアレイ構造を変化させて放射体の放射率を計算した。
図8は、計算の対象となった放射体20のキャビティアレイ構造部を示す一部拡大平面図である。放射体20は、タングステンから形成されているものとした。キャビティ同士の間隔を変えることにより、キャビティウォール部の放射抑制効果を変化させた。キャビティ1の直径(キャビティ径)dは350nmに設定した。
図9は、計算によって求めた放射の効率(放射率)と外接円11の直径Dとの関係を示すグラフである。なお、この計算に際しては、キャビティにおける放射のもれ率を12%に設定した。
以下、上記計算の内容をより詳しく説明する。
まず、デ・ボスの式を用いて2000Kにおけるタングステンの放射率を波長300nm以上3600nm以下の範囲で求める。こうして求めた放射率を「リファレンスの放射率」とした。また、放射体20の放射率は、キャビティウォール部の放射率を0.01、キャビティの放射率を0.12と仮定して計算した。
図10は、D<dの場合における放射体20の放射率の波長依存性(分光放射)を示す模式図である。
一方、図11は、D>dの場合における放射体20の放射率の波長依存性(分光放射)を示す模式図である。
計算に用いた式を以下に記載する。
(1) 外接円11の直径Dがキャビティ1の直径dよりも小さい場合
●波長≦2D:
放射率=(キャビティウォール面積)×(リファレンス放射率)
+(キャビティ面積)×1・・・(式5)
●2D<波長≦2d:
放射率=(キャビティウォール面積)×(キャビティウォールでの放射もれ率0.01)+(キャビティ面積)×1・・・(式6)
●波長>2d:
放射率=(キャビティウォール面積)×(キャビティウォールでの放射もれ率0.01)+(キャビティ面積)×(キャビティでの放射もれ率0.12)・・・(式7)
(2) 外接円11の直径Dがキャビティ1の直径dに等しい場合
●波長≦2d:
放射率=(キャビティウォール面積)×(リファレンス放射率)+(キャビティ面積)×1・・・(式8)
●波長>2d:
放射率=(キャビティウォール面積)×(キャビティウォールでの放射もれ率0.01)+(キャビティ面積)×(キャビティでの放射もれ率0.12)・・・(式9)
(3) 外接円11の直径Dがキャビティ1の直径dよりも大きい場合
●波長≦2d:
放射率=(キャビティウォール面積)×(リファレンス放射率)+(キャビティ面積)×1・・・(式10)
●2d<波長≦2D:
放射率=(キャビティウォール面積)×(リファレンス放射率)+(キャビティ面積)×(キャビティでの放射もれ率0.12)・・・(式11)
●波長>2D:
放射率=(キャビティウォール面積)×(キャビティウォールでの放射もれ率0.01)+(キャビティ面積)×(キャビティでの放射もれ率0.12)・・・(式12)
こうして求めた各波長における放射率と、プランクの放射法則よって求められる各波長の黒体放射のエネルギとを掛け合わせることにより、放射強度の波長依存性が得られる。この放射強度を全波長域で積分した値を全エネルギとする。また、放射強度に比視感度を積算し、可視波長域で積分した値を「光束」とする。光束を全エネルギで割った値が「放射効率」である。「放射効率」は、図9のグラフからわかるように、外接円11の直径Dが350nmに等しくなるときに最大となる。このため、d/Dは1に近いことが望ましく、例えば、0.8<d/D<1.2であることが好ましい。
図12は、キャビティの直径dが350nm、外接円11の直径Dが350nmのときの分光放射強度を示すグラフである。d=D=350nmのとき、キャビティおよびキャビティウォール部の両方のカットオフ波長がいずれも700nmとなる。この場合、可視域が約380nm〜約700nmであるため、ちょうど赤外域全域の放射を効果的にカットオフすることができる。また、可視域における放射は、キャビティ1が擬似黒体として機能することによって強められるため、放射効率が更に高められる。
本発明によれば、キャビティウォール部による放射抑制効果を得るために、キャビティウォール部のサイズを制御することにより、そのカットオフ波長を適切に設計する。特に、キャビティウォール部のカットオフ波長を、キャビティのカットオフ波長と略等しく設定することにより、放射抑制の効果を最も有効に利用することができる。更に、本発明によれば、キャビティウォール部の面積を従来必要であると考えられていた程には小さくして開口率を高めることが必要ないため、製造しやすい実用的なキャビティアレイ構造を設けることになる。
本発明の放射体を照明光源に用いる場合は、前述のように、不要な赤外放射を適切に抑制するために、キャビティのカットオフ波長のみならず、キャビティウォール部のカットオフ波長を可視域と赤外域の境界付近に設計することが最も好ましい。
次に、特許文献1に開示されている放射体の放射効率を、本発明者が得た上記知見に基づいて計算した結果を参考のために説明する。図13は、特許文献1に開示されている放射体の実施例を示すキャビティアレイの構成図である。キャビティの上面は、350nm×350nmの正方形であり、隣接するキャビティ間の距離は150nmである。
このような放射体の場合、キャビティ内に存在できる最大円の直径dは、350nmであり、キャビティウォール部に存在し得る仮想的な最大円柱の直径Dは、210nmである。また、キャビティの面積:キャビティウォール部の面積=49:51である。
図13のキャビティアレイ構造を備えた放射体について、図9の結果を算出した計算式を用いた同様の計算を行なった。その結果、2000Kにおいて放射体の効率は15.11lm/Wと算出された。この値は、特許文献1に開示されている2000Kにおける放射率(61.1lm/W)に比べて著しく低い。
図14は、効率とキャビティ1の直径dとの関係を示すグラフである。カットオフ波長が、可視域よりも低い波長になれば、可視放射が出力されなくなると予想されるので、カットオフ波長が可視域波長以上になる範囲で調べた。
図14のグラフから、特許文献1に開示されている放射体に比べて効率の向上する範囲の存在することがわかる。そこで、放射率が15.11lm/W以上となるDおよびdの関係を求めた。その結果を図15に示す。
図15のグラフからわかるように、放射率を15.11lm/W以上にするためには、キャビティウォール部のサイズ(外接円の直径D)を適切な範囲内に設定する必要がある。すなわち、225μm≦D≦0.550μmの関係が成立していることが必要である。また、0.250μm≦D≦0.4μmの関係が成立していることが好ましい。従来、キャビティのサイズを所定範囲内に設定すべきことは知られていたが、キャビティウォール部のサイズを規定する外接円の直径Dについては、できる限り小さくするべきであるとの技術常識が存在していた。これに対して、本願発明では、Dを従来好ましいと考えられていた値よりも大きく設定することにより、より好ましい効果を発現させることができる。本発明によれば、開口率を40%以下に設定しても、十分に高い放射効率を実現できる。開口率の低下は、放射体の製造を容易にするため、本発明は、マイクロキャビティを備えた放射体の実用化や量産に大いに寄与する。
なお、放射効率を高めるには、Dだけではなく、dの範囲も最適化することが好ましい。図15に示すように、(d、D)=(0.52、0.34)の点と、(d、D)=(0.45、0.52)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.45、0.52)と(d、D)=(0.40、0.55)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.40、0.55)と(d、D)=(0.35、0.56)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.35、0.56)と(d、D)=(0.30、0.555)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.30、0.555)と(d、D)=(0.25、0.51)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.25、0.51)と(d、D)=(0.2、0.52)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.2、0.52)と(d、D)=(0.19、0.525)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.19、0.525)と(d、D)=(0.19、0.275)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.19、0.275)と(d、D)=(0.2、0.275)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.2、0.275)と(d、D)=(0.25、0.285)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.25、0.285)と(d、D)=(0.3、0.25)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.3、0.25)と(d、D)=(0.35、0.25)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.35、0.25)と(d、D)=(0.4、0.255)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.4、0.255)と(d、D)=(0.45、0.275)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.45、0.275)と(d、D)=(0.52、0.34)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.52、0.34)と(d、D)=(0.52、0.43)を結ぶ直線に囲まれた任意のdとD(直線上も含む)は、特許文献1に開示されている放射体の効率である15.11lm/Wを超える高い効率を有する放射体が提供される。
次に、図14の結果に基づいて、一般照明用電球で高効率タイプであるミニハロゲン電球(12V用・たとえば、ナショナル製J12V100WA・24lm/W・3000K)よりも効率が向上するDとdの関係を求めた。それが、図16のグラフである。図16に示すように、(d、D)=(0.375、370)の点と、(d、D)=(0.35、390)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.35、390)と(d、D)=(0.30、400)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.30、400)と(d、D)=(0.275、350)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.275、350)と(d、D)=(0.30、295)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.30、295)と(d、D)=(0.35、300)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.35、300)と(d、D)=(0.375、340)を結ぶ直線と、(d、D)=(0.375、340)と(d、D)=(0.375、370)を結ぶ直線に囲まれた任意のdとDは、24lm/W以上となる。この放射効率(24lm/W)は、図9におけるラインTによって示されるレベルに相当している。このようにしてdおよびDの範囲を適切な範囲内に設定した放射体を用いると、動作温度2000Kで、ミニハロゲン電球をこえる効率を有するため、長寿命で高効率な白熱電球を提供することができる。
(実施形態)
次に、図17を参照して、本発明による放射体を備えた照明装置の実施形態を説明する。
図17の照明装置は白熱電球であり、従来のフィラメントに代えて本発明による放射体100を備えている。放射体100の表面には、前述の外接円11の直径Dが約0.35μmとなるように、直径dが約0.35μmのキャビティが周期的に配列されている。図17に示される照明装置において放射体100以外の構成は、公知の白熱電球の構成と同一である。すなわち、放射体100は透光性のガラスバルブ120によって大気から遮断され、口金130を介して電流の供給を受ける。
本実施形態の装置によれば、赤外の放射が抑制され、照明に必要な可視域の放射効率が向上する。動作時における放射体100の温度は2000°K以上に加熱されることが好ましい。
なお、放射体100におけるキャビティアレイ構造物は、放射体100の表面に設けられている必要は無く、放射体100の表面に対向するように配置されていても良い。この場合、キャビティアレイ構造物は、好適にはシート状部材から形成されることになる。このシート状部材は、キャビティとして機能する複数の開孔部を有していることが好ましい。図18(a)および(b)は、放射体200の本体をシート状のキャビティアレイ構造物220が覆った構成例を示している。図18(a)の例では、一対のシート状キャビティアレイ構造物220が放射体本体200を挟み込んでおり、図18(b)の例では、円筒状のキャビティアレイ構造物220がコイル状の放射体本体200の周囲を囲んでいる。
本発明の放射体は、キャビティウォールの働きを利用し、赤外域放射の抑制効果を高めることができる、可視域波長の効率の向上が求められている照明光源のフィラメントとして有用である。
黒体放射のスペクトルを示すグラフである。 表面に微細なキャビティ1が周期的に配列されたキャビティアレイ構造物を有する放射体10の全体を示す平面図である。 放射体10の表面に設けられたキャビティアレイ構造物15の拡大図である。 放射体10の相対放射率と波長との関係を示すグラフである。 放射体10の反射率測定に用いたFT−IRの光学系を示す図である。 放射体10およびリファレンス(比較例)の反射率測定結果を示すグラフである。 放射体10におけるキャビティ1およびキャビティウォール部の外接円11との関係を示す平面図である。 放射体20におけるキャビティ1の直径dとキャビティウォール部の外接円11の直径Dを示す平面図である。 キャビティ1の直径dが350nmの場合における放射効率と外接円11の直径Dとの関係を示すグラフである。 D≦dの場合におけるキャビティウォールおよびキャビティの波長ごとの放射率変化を示す模式図である。 D>dの場合におけるキャビティウォールおよびキャビティの波長ごとの放射率変化を示す模式図である。 d=350nm、D=が350nmのときの分光放射強度を示すグラフである。 特許文献1に開示されている放射体の表面に設けられたキャビティ構造物の拡大図である。 キャビティ径dを変化させた場合におけるDと効率との関係を示すグラフである。 効率が15.11lm/W以上になるdおよびDの関係を示すグラフである。 効率が24lm/W以上になるdおよびDの関係を示すグラフである。 本発明による放射体を備える装置(白熱電球)の実施形態を示す図である。 (a)および(b)は、いずれも、本発明による放射体を備える装置の実施形態における放射体の異なる形態を示す図である。
符号の説明
1 キャビティ
10 放射体
11 外接円
15 キャビティアレイ構造物
31 サンプル台
32 入射散乱光
33 散乱反射光
34 積分楕円ミラー
100 放射体
120 ガラスバルブ
130 口金130
200 放射体本体
220 キャビティアレイ構造物


Claims (9)

  1. 所定波長よりも長い波長を有する電磁波の放射を抑制する放射抑制構造を備えた放射体であって、
    放射抑制構造は、2次元的に配列された複数のキャビティと、
    前記複数のキャビティの周りに存在し、前記キャビティを接続するキャビティウォール部と、
    を有しており、
    前記キャビティウォール部において、隣接する複数のキャビティに接する仮想的な最大円柱の直径をDとしたとき、0.225μm≦D≦0.550μmの関係が成立している、放射体。
  2. 0.250μm≦D≦0.4μmの関係が成立している、請求項1に記載の放射体。
  3. 前記放射抑制構造は、放射体の表面に形成されている、請求項1または2に記載の放射体。
  4. 前記放射抑制構造は、放射体の表面に対向する位置に設けられたシート状部材であり、前記シート状部材は、前記キャビティとして機能する複数の開孔部を有している、請求項1または2に記載の放射体。
  5. 前記キャビティの内部に形成され得る最大の内接円の直径をdとするとき、
    0.19μm≦d≦0.52μmの関係が成立している請求項1に記載の放射体。
  6. dおよびDの値は、dを横軸、Dを縦軸とする座標平面上において、
    (d、D)=(0.52、0.34)と(d、D)=(0.45、0.52)を結ぶ直線と、
    (d、D)=(0.45、0.52)と(d、D)=(0.40、0.55)を結ぶ直線と、
    (d、D)=(0.40、0.55)と(d、D)=(0.35、0.56)を結ぶ直線と、
    (d、D)=(0.35、0.56)と(d、D)=(0.30、0.555)を結ぶ直線と、
    (d、D)=(0.30、0.555)と(d、D)=(0.25、0.51)を結ぶ直線と、
    (d、D)=(0.25、0.51)と(d、D)=(0.2、0.52)を結ぶ直線と、
    (d、D)=(0.2、0.52)と(d、D)=(0.19、0.525)を結ぶ直線と、
    (d、D)=(0.19、0.525)と(d、D)=(0.19、0.275)を結ぶ直線と、
    (d、D)=(0.19、0.275)と(d、D)=(0.2、0.275)を結ぶ直線と、
    (d、D)=(0.2、0.275)と(d、D)=(0.25、0.285)を結ぶ直線と、
    (d、D)=(0.25、0.285)と(d、D)=(0.3、0.25)を結ぶ直線と、
    (d、D)=(0.3、0.25)と(d、D)=(0.35、0.25)を結ぶ直線と、
    (d、D)=(0.35、0.25)と(d、D)=(0.4、0.255)を結ぶ直線と、
    (d、D)=(0.4、0.255)と(d、D)=(0.45、0.275)を結ぶ直線と、
    (d、D)=(0.45、0.275)と(d、D)=(0.52、0.34)を結ぶ直線と、
    (d、D)=(0.52、0.34)と(d、D)=(0.52、0.43)を結ぶ直線と
    によって囲まれる領域内の座標点で表される請求項5に記載の放射体。
  7. 0.3μm≦d≦0.35μm、および
    0.3μm≦D≦0.4μmの関係が成立する、請求項6に記載の放射体。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の放射体と、
    前記放射体にエネルギを供給し、前記放射体の少なくとも一部を加熱することによって電磁波を放射させるエネルギ供給部と、
    を備えた装置。
  9. 可視光を放射し、照明光源として機能する請求項8に記載の装置。



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