JP2006154321A - 光送信モジュール - Google Patents

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享広 吉田
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Abstract


【課題】 半導体レーザを発光素子として含む送信モジュールにおいてアイソレータや斜め研磨スタブを用いることなく戻り光の半導体レーザに及ぼす影響を除去し相対雑音強度(RIN)の充分に低い送信モジュールを与えること。
【解決手段】
レンズによる半導体レーザの像の位置よりも光ファイバ端を600μm以上後退させたデフォーカスの位置に置くこと。ジャストフォーカスよりもRINが大きく低下する。ファイバ結合効率も低下するがRINの低下を優先する場合に有効である。
【選択図】 図13

Description

この発明は、光通信の送信側に用いられる半導体レーザを含む光送信モジュールに関する。光送信モジュールは、パッケージの中にLDとレンズを含み、パッケージに続いて設けられるレセプタクルに光ファイバ先端のフェルールを差し込むようになったレセプタクル型と、パッケージに続いて設けられるフェルールホルダーにフェルールを固定してフェルールから光ファイバを後方へ出し光コネクタへ繋いでいるピグテール型がある。
いずれにしても半導体レーザの光が光ファイバ端で反射されて半導体レーザに戻ると半導体レーザの動作が擾乱を受け不安定になる。戻り光が半導体レーザへ入らないように様々な工夫がなされている。
特開2003−14992号公報
特開平10−290050号公報
特開2001−21771号公報
特開平9−304668号公報
特開平11−119063号公報
特開2001−264588号公報
特許文献1はアイソレータをレンズの直前に設け、光ファイバの先端を保持するフェルールの直後に偏光子を設け温度制御装置を設置して半導体レーザへの反射戻り光を防止するモジュールを提案している。半導体レーザ・レンズ・アイソレータ・ガラス窓・偏光子・光ファイバの順に光学部品が並んでいる。アイソレータは独立した大型の素子であり水平の基板の上に並べられる。偏光子は小型の素子であって狭いソケットの内部空間に閉じ込められている。レンズを通って集光されていない広がった光をアイソレータに通している。偏光子の方位は、ガラス窓を通ってきた直線偏光の偏波面と一致するように備えられる。これは、反射戻り光を防ぐために、アイソレータ+偏光子の組み合わせを用いている。
特許文献2は光送信モジュールにおいて、レセプタクルとレンズホルダーの間に円筒殻の中にアイソレータISを設けた部分素子を追加したものを提案している。これもアイソレータ素子は大型の独立した光学部品であって、レセプタクルとレンズホルダーの間に溶接固定される。アイソレータ素子のためにモジュールはより長く大型の素子となる。アイソレータがあるために光ファイバの端面からの反射光が半導体レーザに戻らないようになっている。
特許文献3は平面実装型の光モジュールであって、基板の上にV溝と、二つの横溝とチップ座を設け、V溝には光ファイバを乗せ、初めの横溝にはアイソレータ板を差し込み、第2の横溝には平板のマイクロレンズ板を差し込み、チップ座には半導体レーザチップを固定するような構造を提案している。横溝に板状になったアイソレータとレンズを調芯して固定し、半導体レーザ・レンズ・アイソレータ・光ファイバが一直線上に並ぶように調整する。光ファイバの端面からの反射光をアイソレータで遮断して半導体レーザへ戻らないようにしている。平板にレンズとアイソレータを取り付け横方向に調芯するようにしたところが工夫点である。アイソレータやレンズは平面状の独立の光学部品である。
特許文献4は、レンズに光減衰膜を設けレーザの光を減衰させて光ファイバへ入射させる構造の光送信モジュールを提案している。それはレーザの進行波を減衰させるだけでなく反射光をも減衰させるので戻り光が半導体レーザにあまり戻らないようになるというものである。偏波面は変わらないしアイソレータや偏光板は用いない。単に半導体レーザの光を減衰させることによって反射戻り光の影響を除こうとするものである。
特許文献5は半導体レーザ・ガラス窓・光減衰板・レンズ・光ファイバを直線上に組み合わせた光モジュールを提案している。これも特許文献4と同様に光を減衰する手段を設けたものである。往復の光を減衰するから戻り光も弱くなって半導体レーザの動作状態を劣化させない、という訳である。
特許文献6は平面実装型のモジュールであって、V溝に光ファイバを、凹部に球レンズを、基板面上に半導体レーザを乗せるような構造となっていて、レンズの中心が光ファイバと半導体レーザの光軸からずれたところに位置するようになっている。オフアクシス(軸ズレ)のレンズを採用して反射戻り光がレンズによって半導体レーザとは異なった位置へ集光するようになっている。そのため反射戻り光が半導体レーザに戻らないというわけである。レンズをオフアクシス位置に設けるので、半導体レーザの光がそもそも光ファイバの端部へ入りにくい。入射光が減退する。しかし半導体レーザの光は充分に強いのでそのような犠牲は差し支えないと主張している。
半導体レーザを光源とする光モジュールにおいて、アイソレータや減衰器を設けて、光ファイバ端などからの反射光が半導体レーザへ戻らないようにした光モジュールは多数提案されている。
ここではそれらと異なった手段によって半導体レーザの動作不安定性を除去した光モジュールを提案しようとする。
半導体レーザの動作の安定性を評価する手段がなくてはならない。そのためにRIN(相対雑音強度;Relative Intensity of Noise)という測定可能な値を用いる。図4にその測定系を示す。
直線導波路対向2分岐4端子(a、b、c、d)をもつカプラ32は端子a、bから入った光を端子c、dに分配し、端子c、dから入った光を端子a、bに分配することができる。端子aに光コネクタ44、光ファイバ43、光コネクタ42を介して半導体レーザ33がつながれる。測定対象である半導体レーザ33は電流源34によって直流(DC)駆動される。カプラ32の端子bには、光コネクタ45、光ファイバ46、光コネクタ47を介してパワーメータ35がつながれる。それはレーザの全パワーを測定するためのものである。
端子cには、光コネクタ48、光ファイバ49、光コネクタ50によって減衰器(ATT)36に接続される。減衰器36は光ファイバ52によって全反射コネクタ37につながれる。減衰器36と全反射コネクタ37はレーザ光の一部を反射してカプラ32に戻し端子bから出してパワーメータ35によって全パワーを測定できるようにするためのものである。反射率が既知なのでパワーメータ35の出力に定数を乗ずることによって周波数で積分した半導体レーザ全パワーを求めることができる。カプラ32の端子dは光コネクタ54、光ファイバ55、光コネクタ56、光ファイバ57を介してスペクトラムアナライザ38に接続されている。
電流源34は半導体レーザ33を直流(DC)駆動する。図5は駆動電流の時間変化を示すグラフであり横軸は時間tである。縦軸は電流である。だから戻り光がなければf=0の光成分だけである。しかし戻り光があれば高い周波数の光成分をも発振するようになる。図6に半導体レーザのレーザパワーの一例を示す。横軸は時間tである。戻り光の作用で、このように半導体レーザ出力に揺らぎが現れる。光ファイバの近端の反射、遠端の反射、全反射コネクタの反射などが戻り光を生ずる。半導体レーザ33から生じた光は端子aからカプラ32に入り集合路を通り、反対側にある二つの分岐端d、cに出る。端部dに出たものはスペクトラムアナライザ38で周波数毎にパワー計測される。これは半導体レーザの発した光を周波数分析したものである。
端子cに出た光は減衰器36で減衰し全反射コネクタ37で反射される。減衰器36は透過光の光量を調整するものであるが、透過光は全部反射されるのだから、減衰器36は反射光の光量を調整しているということもできる。これはパワーメータ35に光を戻す光量を調整するだけで、これは一定にしておけばよい。
カプラ32の端部bにはパワーメータ35がつながれる。これは、全反射コネクタ37、減衰器36を経て、カプラ32に入り、そのあと端子bからパワーメータ35に入る光量を測定するものである。つまりレーザ光の全強度に比例するものを観測している。
電流源34によって直流駆動された半導体レーザの出力は1mWである。パワーメータ35へ戻る光の光量は−15dBになるようにする。これは約1/32ということである。だからレーザ光の1/2×1/32×1/2をパワーメータへ導くことになる。パワーメータの出力にその逆数をかけるとレーザの全出力が求められる。実際には正確なパワーがわかるように較正をする。
半導体レーザ33の光強度の周波数成分はスペクトラムアナライザ38によって計測することができる。半導体レーザ33が生ずる光で直流光(f=0)以外のものはノイズである。カプラ32のd端に接続したスペクトラムアナライザ38によって任意の帯域ごとのノイズを求めることができる。
スペクトラムアナライザ38でレーザ光のパワーの周波数分布を測定すると、直流成分(f=0)が最も多いのであるが、直流だけでなく、高い周波数成分をも含むようになる。図7はレーザ光の周波数ごとのパワー(スペクトル)を示す図である。横軸は周波数である。駆動電流は直流であり交流成分は本来0であるのに高い周波数成分が出るのであるから、それはノイズ光である。
ノイズ光がどうして出るのか?というと半導体レーザに反射戻り光が入るので安定した発振が持続せず不安定になったからである。戻り光が増えると直流駆動半導体レーザの高い周波数成分が増えて行く。だから戻り光の影響をノイズ光の光量によって評価できる。その戻り光というのも光ファイバの近端からの反射戻り光と遠端からの反射戻り光、光コネクタからの反射戻り光などがある。
問題にする帯域のノイズ光を測定し、それがある許容範囲より小さければ良い。そのために、問題の帯域の光量を全体の光量で割って、さらに帯域幅で割って1ヘルツ毎の損失を求めその対数をとり10を掛けた値を使う。それが先述のRINである。図7において斜線を付けた部分が問題の帯域Bだとする。そのパワーが斜線を付けた部分の面積Pである。全体のパワーPは図8のレーザパワースペクトルの全体を積分して得られる。RINの定義は
RIN=10log(P/P・B) (1)
というような式によって表現される。Bは問題とする帯域である。logの中が無次元でないのはおかしいようであるが、RINはこの式によって定義され、この式で計算されている量である。Bの単位がHzであると決めているので計算や比較は可能である。ここでは30MHz〜938MHzを対象とする。Pは全体の光量である。ここでは1mWである。Pは問題とする30MHz〜938MHzでの光量の積分値である。この例ではB=908MHzである。
この値が−120dB以下であるということが半導体レーザモジュールに要求されることがある。基準によって−117dB以下というのもあり、−120dB以下というものもある。本発明は、RINが−120dB以下ということを目的とする。同じ構造に作ってもばらつきがあり、ばらつきがあっても、この基準を常に満足しなければならないので、これはかなり難しい条件である。例えばBが908MHzであれば、P<0.908μWということになる。
従来例として述べたものはアイソレータを入れたり減衰器を入れたりして戻り光の影響を低減するようにしている。ダミーファイバを入れたスタブの端を斜め研磨したものもある。それらの組み合わせもある。それはいずれも部材点数を増やし組立工数を増加させコストを押し上げるような工夫であった。
本発明はそのような追加の部品を必要としないでRINを常に−120dB以下にできるような半導体レーザモジュールを提供することを目的とする。
RINは相対雑音強度であるが、光ファイバとモジュールの間の関係を規定するもう一つの重要な値がある。それは光ファイバと半導体レーザの結合効率である。半導体レーザが発した光のうち光ファイバに入る光量の占める割合を結合効率と呼ぶ。それがあまりに低いのでは、RINが下がってもあまり意味がない。ある程度の結合効率を確保しつつRINを下げるのでなければならない。
光送受信モジュールにおいて光ファイバと半導体素子(半導体レーザ、発光ダイオード、受光素子)との結合効率を上げるためにレンズが用いられる。レンズが半導体レーザの像を光ファイバ端に形成するように配置されると、半導体レーザの光が効率よく光ファイバに入射する。
半導体レーザはビームを出す部分の領域が狭く(1μm程度)上下方向には特に大きく広がる。光ファイバの直径は10μm程度であり狭いものである。そのまま対向させただけでは結合しない。良いレンズを使えば結合効率をかなり上げることができる。しかし安価な球レンズを用いると半導体レーザと光ファイバの結合効率は10%程度である。先述のように本発明の目的はRINの小さいモジュールを目的とするが、ある程度の結合効率があってしかもRINが低いということが必要である。
レンズと光源の距離をレンズの焦点距離fに等しいとおくと、光源から出た半径がwのガウシアンビームのレンズによる像のビームウエスト(半径w)は
=λf/πw
(2)
によって与えられる。これはレンズの後方f(レンズの焦点距離)にガウシアンビーム光源があったとし、レンズの前方でfの距離にビームウエストができ、その半径wを与えるものである。通常はその位置に光ファイバの近端を位置させる。ビームウエストwと光ファイバ有効径のサイズwが同一であるとすれば、光源と光ファイバの結合は最高になる。最高のとき光源と光ファイバの結合係数率は(1−R)となる。Rは光ファイバ端面の反射率である。反射を除いた結合係数をηとすると全結合係数はη(1−R)となる。反射率損失は仕方のないことである。
通常はこの項(1−R)を除外して波動光学的に結合係数ηを論じる。ビームウエストと光ファイバ径が等しいとき(w=w)、反射損失を除いた結合係数ηは100%である。ビームウエスト、光ファイバ径が違うときは、焦点距離にある光ファイバに対する結合効率ηは
η=4w /(w +w (3)
によって与えられる。
そのようにレンズから光ファイバ端が丁度焦点距離fの位置に置かれていることをジャストフォーカスと言う。通常はジャストフォーカスの位置に光ファイバ端を置くので上の結合効率の式で計算できる。それはローレンツ関数の二乗の形をしている。上の式からジャストフォーカスにある場合のビームの結合はビームウエストの大きさw、wだけで論ずることができるということである。波長や距離が入ってこないのはビームウエストにおいて波面は平面となっているからである。波面が彎曲していると彎曲に応じた項が入ってくるがビームウエストでは平面波になっているから彎曲に拘る波長、距離などが含まれないのである。
非焦点距離位置に光ファイバ端があると上の式では計算できない。本発明は光ファイバ端を非焦点距離位置に置くので、その場合の結合効率の式をここに述べておこう。式(3)の分母に焦点距離からの違いの項が入ってくる。レンズと光ファイバ端の距離をdとすると、
Figure 2006154321
によって与えられる。dはレンズ・光ファイバ端の距離である。ビームウエストのサイズだけでなくて、波長や距離が式に含まれる。それは新たな補正項を与え、それ自体がローレンツ関数の形をしている。ビームウエストにないから波面は彎曲している。光ファイバ端では平面波成分と結合するのだから彎曲によって結合成分が減少する。そのような波面の彎曲に対応するのが{λ(d−f)/π}である。
ジャストフォーカスではd−f=0となる。デフォーカスであるとd−f≠0である。デフォーカスの場合焦点距離とのズレの2乗(d−f)が分母に入るのでそれだけηが少なくなる。ローレンツ関数の場合、d−f=0(ジャストフォーカス)に比較して半分になる距離が指標になるが、それはd−f=π(w +w )/λ=k(w +w )/2で表現される距離である。ここでkは波数(k=2π/λ)である。
式(3)はビームがガウシアンでなくても成立するが、(4)はガウシアンビームという仮定がある。ガウシアンビームでない場合、分母のd−fの係数がλ/πよりもっと大きくなる。補正係数がわかっていれば、そのような計算をすることができる。
レーザ光をレンズで集光させた位置(フォーカスポイント)から600μm以上離したところに光ファイバの端面を配置して、レーザ光を光ファイバに入射させる。デフォーカスで光を光ファイバに入射させることによって、レーザの相対雑音強度(RIN)がレーザの反射戻り光の結合効率から推定される値よりも小さくなり、−120dB/Hzという仕様を余裕をもって満足することができるようになる。半導体レーザのばらつき、部品のばらつきがあっても、デフォーカスすることによって、RINに課された要求を満足することができる。
それは光ファイバの近端をレンズの焦点距離の位置から600μm、またはそれ以上ずらせることによってRINを−120dB/Hz以下にしたというものであり、これまでの、アイソレータ、斜め研磨フェルールなどというものとは全く違う手段である。
600μm以上デフォーカスするのであるが、光ファイバへ入る光量が大きく減少するので、それによってデフォーカスの上限が制限される。それは半導体レーザのパワーによるが、1000μm程度までであろう。だから本発明は光ファイバを600μm〜1000μmの範囲でデフォーカスしてRINを低下させるということである。
光ファイバ端をジャストフォーカスの位置から600μm以上離隔するデフォーカスによって、RINを−120dB/Hz以下にすることができる。それは反射戻り光の悪影響を除去することができたということである。半導体レーザモジュールにおいては反射戻り光を防ぐために様々な工夫がなされている。アイソレータを入れたりダミーファイバを含み斜め研磨したスタブを入れたりしている。アイソレータ、スタブを入れると部品費用でコスト高になるし作業工程も増える。スタブをレセプタクルへ入れる工程は光モジュールの組立作業を難しくしている。
本発明はアイソレータやスタブなどの追加部品を不要とする工夫である。光ファイバ端をジャストフォーカスよりも600μm以上離隔するということだから追加部品コストはないし組立作業も別段難しくない。光ファイバに入る光量が減少するという欠点があるが半導体レーザのパワーが充分に大きければそれは問題のないことである。
新規なものであるが、それだけに幾つもの問題点がある。RINの測定方法は図4を用いて説明した通りであるが、それは光ファイバをレンズのジャストフォーカスの位置において測定したもので、図4の測定は半導体レーザ・レンズ・光ファイバの関係は固定して行っている。ところが本発明の場合は光ファイバの近端をレンズの焦点距離位置から後方へずらせている。
誤りがあってはいけないので、ジャストフォーカスとオフフォーカスの場合の位置関係を図9〜11によって説明する。図9はLDの全面Lから出たレーザ光がレンズによって光ファイバの近端Fに丁度集光するようになっている。それがジャストフォーカスの位置である。通常はそのような位置関係に光ファイバを設定する。そのような位置にあれば半導体レーザの光の多くが光ファイバへ入り伝搬光になるからである。
ジャストフォーカスだからといって結合効率が100%だということではない。結合効率については既に述べたが、反射を除いてビームウエストと光ファイバ実質径が同一であって100%となる。しかしビームウエストと光ファイバ径は異なるから結合効率は低い。それでもジャストフォーカスで結合効率は最大になる。それは間違いない。
図10に示すのはレンズによる半導体レーザの収束ビームの収束点Gが光ファイバの端面より内部へ入り込んでいる場合である。それはジャストフォーカスでない。光ファイバ端がレンズの焦点位置にないからデフォーカスという。このようにレンズに接近しているような場合を負のデフォーカスと呼ぶことにする。デフォーカス量pは負の値である。これはレンズによるLDの像が光ファイバ端面から奥へずれているというように書いてあるが、光ファイバ端FのレンズOによる像がLDの端面Lよりも後方にあるということもできる。
図11に示すのは反対方向へずれたものである。レンズによるLDの像が光ファイバ端面Fより離隔したH点にできている。H点よりも後方zの点に光ファイバ端面Fが位置する。それはジャストフォーカスより後方へファイバをずらせてあるので、正のデフォーカスという。本発明がいうのはそのような正のデフォーカスをいう。zが600μm以上であると、RINが−120dB/Hz以下に抑えられるというのが本発明の主張である。デフォーカスの距離zを光ファイバのジャストフォーカスからズレとしてここでは述べており、本発明もz≧600μmというように定義している。
しかしデフォーカスは、光ファイバのズレとしてでなく半導体レーザのズレとしても定義できるのである。図12は図11と同じ遠隔デフォーカスを描いている。光ファイバのレンズによる像Vが半導体レーザLDより前にできる。これはジャストフォーカスの位置Vよりも半導体レーザの位置を後方へずらせているのであって図11と同じ遠隔デフォーカスである。半導体レーザのズレと光ファイバのズレとの比は、レンズの拡大率に等しい。だから本発明はもちろん半導体レーザのデフォーカスとして表現することもできるが、その場合はレンズの拡大率によってもっと小さい値となる。
本発明の主張は半導体レーザモジュールで、z≧600μmでRINが充分に減るということであるが、それは当然と思ってはいけない。図7、8に示すようなレーザパワーの全体P自体が前記の実験では1mWと固定されていたので、図7のPに当たる部分のパワーが減るのでRINが減るのは当たり前と思ってしまうがそうではない。光ファイバ端を前へずらせると、光ファイバに入る光自体が減る。だからレーザパワーP自体も減っているのである。その場合P=1mWというように固定しない。駆動電流を上げると、デフォーカス(z)しても、ある程度はPを1mWに保持できるがそれも限界がある。だからデフォーカスの場合はzの増加とともにP自体が下がってゆく。
だから光ファイバ端をずらせるデフォーカスによって、Pも減りPも減るのである。両方とも減るのであるが、その比の値のP/Pがより大きく減少するということである。図4のRINの測定系を見ればわかるが、光コネクタ42において光ファイバを後ろへずらせてゆきPとPを測定するのでPも下がって行くわけである。入射光量が減るのでPが下がりRINが下がるのは当然だということではない。Pも下がるのだから、デフォーカスによるRINの減少ということは当然のことではないのである。それが明らかにしておかなければならない一つの問題点である。
もう一つの問題点はデフォーカスによってRINを下げるという新規な本発明の手法は、入射光量自体Pが減るので、入射光量の犠牲のもとでRINを下げている、ということである。
これまでのアイソレータや斜め研磨などの手法ではジャストフォーカスなので、入射光量が最大になるようにできたし、最大と限らなくても任意の光量に調整する自由度があった。
しかし本発明の場合はデフォーカスを利用するので、光ファイバの入射光量Pを犠牲にしなければならない、という問題がある。それは確かに問題であるが、半導体レーザのパワーが充分強くて余裕がある場合は、光ファイバへの入射光量を多少犠牲にしても差し支えないのである。それではどれほど、光ファイバに入る光量が減少するのであろうか?それは光ファイバのスポット径、レンズ、光ファイバの径、レンズ・レーザ間、光ファイバ・レンズ間の距離などによる。
先ほど述べたように、半導体レーザのガウシアンビーム(w)がレンズで絞られるとジャストフォーカスの位置ではw=fλ/πwの大きさになる。ガウシアンビームでない場合はもっと大きい。トップハットなどではその4倍程度になる。ジャストフォーカスの場合は、レンズで絞られた半導体レーザビームと光ファイバの結合効率(反射損失を除いて)は式(3)のようになる。
ところがデフォーカスの場合は、分母にデフォーカスd−fによる項が現れる。それによってデフォーカスの場合の半導体レーザと光ファイバの結合効率が減少する。
RIN自身は測定値であって、簡単に計算によって求めることができない。しかしデフォーカスによって、半導体レーザ・光ファイバ・レンズの間でどういうことが起こっているのか?ということを予め考える必要があろう。
半導体レーザの動作不安定性は反射戻り光のせいである。反射戻り光がどれほどの大きさで半導体レーザの誘導放射光と結合するのか?それを見積もることが一つの推定手段となる。結合量と誘導放射に与える摂動の関係はハッキリしないしその関係をどのように評価していいのか不明である。しかしながら、半導体レーザに反射戻り光が戻る量が大きければ、不安定性は増えるだろう、半導体レーザに戻る光が小さければ不安定性は減るのであろう。そうだとすれば、反射戻り光が半導体レーザとどの程度結合するのか?ということを考えることは有用であろう、と思われる。
しかし、反射戻り光が半導体レーザとどの程度結合するのか?結合効率はどの程度かを計算するのは簡単ではない。本発明者は光ファイバへの半導体レーザの結合と同じようにして、半導体レーザと戻り光の結合効率を計算できるはずだと考える。光ファイバ近端面は平面ミラーとみなせば良い。すると光ファイバとの結合と同じような手法で半導体レーザとの結合を計算に乗せることができる。
図1のような光学系を考える。レンズから距離d後方にレーザ(光源)がある。光源がスポットサイズがwの平行ガウシアンビームを発生するとする。レンズは焦点距離fの集光レンズである。レンズによってこのビームがdの距離においてビームサイズがwのビームに変換される。ビームウエストまでの距離はレンズの焦点距離fに等しい。だからd=fである。wというのはビームウエスト(最少径)での半径である(理想ガウシアンビームではπf/λw)。そのビームは再び広がり始めるが、それがビームウエストの位置からzの距離に置かれた平板ミラーで反射されるとする。これは光源を半導体レーザとみて、レンズをモジュールの集光レンズとみなし、平板ミラーを光ファイバ端だとみれば、モジュールと光ファイバの結合点でも光学系に対応する。
従来のモジュールではビームウエスト位置dのところに光ファイバ端を置いて結合効率を最大にするのであるが本発明はそのようにしないで、zだけデフォーカスさせる。ビームウエストを越えてビームは広がり光ファイバ端である平板ミラーで反射されるとする。
平板ミラーで反射された光はミラー内部にある架空の鏡像点からビームウエストwのビームが広がっている、というようにみなすことができる。その戻り光は、レンズを反対向きに通過してレンズによる集光作用を受ける。集光作用のためにレンズから後方dの位置に集光しビームウエストがwになるとする。薄肉レンズの公式から、光源・レンズ距離dと、レンズからビームウエストの点までの距離dの間には
1/d+1/d=1/f (5)
という関係がある。反射ビームは鏡像から出たということになるからレンズまでの距離はd+2zである。これがレンズによってレンズの後方dの位置に第2のビームウエストを形成するのであるから、ビームウエストの位置dを求めることができる。
Figure 2006154321
の位置に第2のビームウエストができる。それのサイズ(半径)をwとすると、ガウシアンビームであれば、
=λd/πw (7)
ということになる。もしもジャストフォーカス(z=0)なら反射光が、半導体レーザの位置に第2のビームウエストを形成するはずで、その場合は結合効率が最大になる。しかし本発明の場合はデフォーカスしているから、第2のビームウエストが半導体レーザの位置からずれてくる。そのため結合効率も減少するのである。図1では第2のビームウエストの位置が半導体レーザより後ろに描いてあるが、これは半導体レーザより前にくる。図面上で重ならないように描いている。ビームウエストdと半導体レーザdの距離は(d−d)であるから、先ほどの結合効率の公式によって、反射戻り光と半導体レーザの(反射損失を除いた)結合効率ξは
Figure 2006154321
という関係がある。実際には光ファイバ端面での反射損失(1−R)と、レーザに入るときの反射損失Rがあるので全体の結合効率はξR(1−R)となるが、反射の項は分かっており定数であるからξだけを考える。これによってw半径のガウシアンビームを半導体レーザが出しレンズで絞られ第1ビームウエストwを形成し、それがデフォーカスのミラーで反射され第2ビームウエストwを形成して半導体レーザと結合するという仮定で半導体レーザ・戻り光の結合効率が計算される。
光ファイバとの結合効率と違うのは分子のw自体も距離zの関数として変化する、ということである。ローレンツ関数の分母がオフセット(d−dによって増大するのと、分子のwの変化と二つの要因によってξがデフォーカスzによって変化する。離隔デフォーカス(z>0)なので、レンズによる拡大率がビームウエストwを半導体レーザビーム半径wより小さくする方向へ変動させる。つまり二重の要因によってξがデフォーカスzとともに減少してゆくのである。
しかし(8)のままではデフォーカスzの関数として計算できない。dをzの関数として表現しなければならない。
(5)と(6)から、
Figure 2006154321
となる。wは定数でない。
ジャストフォーカスの場合のビームウエストwはd=L=1700μmとなり、w=0.8μmとなる。これは半導体レーザのビーム径(半径)と同一でありそれは当然である。レンズ倍率が3326/1700=1.956でありビームウエストもそれに応じて拡大されている。w/w=1.565/0.8=1.956である。ジャストフォーカスだと戻り光もジャストフォーカスになり半導体レーザ端面がビームウエストとなりw=wとなる。
しかし本発明ではデフォーカスだから、wはwとは異なるし、ξはジャストフォーカスの場合より低下する。しかし鏡像におけるwはzによらないから、wの変化は距離だけによるものである。wに対する比率は、ビームウエストがレンズからd(ジャストフォーカス)にあるときの拡大率と、レンズからd(デフォーカス)にあるときの拡大率の比に等しい。
Figure 2006154321
は(9)からzの関数として計算できる。条件は次のようである。
半導体レーザスポット径(半径) w=0.8μm
球レンズの直径 1500μm
球レンズの屈折率 n=1.5
レーザ・レンズ距離(固定) L=1700μm
ジャストフォーカスの位置 L=3326.1μm
ビームウエスト(ジャストフォーカスでの半径) w=1.565μm
ジャストフォーカスでの反射ビームウエスト半径 w=0.8μm
レーザ波長 λ=1.31μm
波数 k=4.79μm−1
光ファイバ径(半径) w=5μm
基準長 k(w +w )/2=65.7μm
パラメータを決めれば、zの関数としてのξを計算することができる。上の例では、w=0.8μm、d=1700μm、d=3326μm、f=1125μm、w=1.565μmである。
そういう仮定で計算した反射結合効率を図2に示す。横軸はレンズ・光ファイバ間距離Lである。3326μmがジャストフォーカスであり、100μmデフォーカスごとに縦線を引いている。%表示でなくdB表示となっている。
ジャストフォーカスの場合に(d−d=0となる)反射結合効率は−14dBである。グラフの左端に現れないが−14dBから始まっている。
100μmデフォーカス(L=3426μm)で−38dBに低下する。200μmデフォーカスで(L=3526μm)で−44dBに落ちる。400μmデフォーカス(L=3726μm)で−51dBになる。600μmデフォーカス(L=3926μm)で−54dBとなる。800μmデフォーカス(L=4126μm)で−56dBとなる。
ジャストフォーカスで−14dBなのであるから、600μmデフォーカスすることによって反射結合効率は約−40dB低下するということである。dBは対数を取って定義しているから、半導体レーザへ戻り光が結合する量が、ジャストフォーカスに比較し、600μmデフォーカスで、1/10000に低下するということである。
これはRINそのものでなく光ファイバ端からの反射光が半導体レーザと結合する反射結合効率を表すだけである。しかし反射結合効率が小さいとRINが小さくなるとはいえない。
先ほども述べたようにRINには分母にPが入っており、デフォーカスを増やすと(zを増やすと)P自体が減るのでノイズ成分Pが減ったからといってRINが下がるとはいえない。
半導体レーザに入った反射戻り光と誘導放出の関係は簡単でない。レーザの発振機構自体が非線形なので、反射戻り光と半導体レーザノイズは単純に比例しない。
しかし半導体レーザへの戻り光が減る速さよりもっと速くRINが低減しているということが後に述べる実験でわかる。RIN自体は現象論的な値なので計算によって予知できるというものではない。
図3にレセプタクル型に適用した本発明の半導体レーザモジュールの概略の断面図を示す。レセプタクル型というのは外部光ファイバを着脱できるということである。本発明は光ファイバを固定したピグテール型のモジュールにも適用できる。それはレセプタクルの代わりにフェルールホルダーがあり、光ファイバ端のフェルールをフェルールホルダーで固定してしまっている。その光ファイバの他端に光コネクタがあって外部光ファイバと着脱自在に接続できるようになっている。ここではピグテール型の図による説明を略し、レセプタクル型だけを述べる。
図3において、円盤形状の金属ステム2は下方へ伸びるリードピン22、23、24をもつ。ステム2には隆起部があって側壁に半導体レーザ3が光軸を垂直にするように固定されている。半導体レーザ3の直下のステム面にモニタPDを付けることもあるが、ここでは省略している。半導体レーザ3の電極とリードピンはワイヤボンディングによって接続される。円筒形のレンズホルダー4は中間壁25を有し、そこに球レンズ5を保有している。レンズホルダー4の脚部はステム上面に溶接してある。
筒状のスリーブ6がレンズホルダー4の外周面に接触し適当な高さで溶接されている。スリーブ6の上半部には円板部27があり、さらにその中心に細径筒部9が造形されている。スリーブ6の円板部27の上に円筒形のレセプタクル7が溶接固定されている。レセプタクル7の通し穴8には、光ファイバ端に取り付けたフェルールを着脱できるようになっている。フェルールを通し穴8に差し込むことによって外部光ファイバと、レンズ5、半導体レーザ3の光学部品を結合することができる。外部光ファイバのフェルール端(光ファイバ端)はスリーブ6の細径筒部9の突端に当たって位置決めされる。だから細径筒部9の突端が、レンズによる半導体レーザの像位置(ジャストフォーカス位置)よりも600μmデフォーカスの位置にあるようにするということである。
調芯については次のようになる。軸垂直方向の位置は外部光ファイバ端にパワーメータを付け半導体レーザを発光させ光ファイバを伝搬してくる光のパワーを見ながら最適位置を求める(調芯)作業を行って決定する。
軸方向の調芯が本発明の問題となるが、半導体レーザの光が最大になった点がジャストフォーカスなので、それより600μm以上後ろにくるようにスリーブ6のレンズホルダーに対する位置を調整してデフォーカスの位置で溶接固定する。
図13は半導体レーザを図3のモジュールに取り付けデフォーカス距離を変えながら図4の装置でRINを測定した結果を示すグラフである。レンズは1.5mmφの球レンズで屈折率は1.5である。この半導体レーザは発振波長が1.3μmのInP系のファブリペロー型レーザダイオードであり、駆動電流が閾値+20mAで出力が約5mWである。
横軸はデフォーカス(μm)であり、光ファイバ端のジャストフォーカスからの後退距離である。ジャストフォーカスでも−122dB/Hzで、−120dB/Hz以下になっており基準に合格するのであるが、製品にはばらつきがあるものなので余裕が欲しいものである。デフォーカスが400μmでは−124dB/Hzであって、デフォーカスが0〜400μmではRINにあまり変化はない。しかし400μmから600μmへのデフォーカスの増加において、RINが約15dB/Hz急激に下降する。そのため600μmデフォーカスではRINが−137dB/Hzとなる。ジャストフォーカスの−122dB/Hzよりも−15dB/Hzも下降している。720μmで最少になり、それ以上になるとRINは再上昇するような傾向がある。なお600μmデフォーカスした時の光ファイバ端出力は0.1mWである。
このRINの値は測定値であって半導体レーザの種類、ロットによってばらつきがある。600μmにおけるRINの低下についてもそれほど急激でないものもある。しかしジャストフォーカスと、600μmデフォーカスを比べるといずれの例でもRINは低下している。
基準が−120dB/Hz以下ということであれば図13のモジュールでジャストフォーカスでもその基準を満足していることになる。しかし同じ種類の半導体レーザ、レンズを使って組み立ててもモジュールごとにジャストフォーカスのRINの値は異なる。ジャストフォーカスで−120dB/Hz以下という条件を満たさないものもあるが、600μmもデフォーカスしてしまうと必ず−120dB/Hz以下にRINを抑制することができる。
Figure 2006154321
半導体レーザに対する反射戻り光の影響を除去するための工夫はアイソレータ、傾斜研磨スタブなどが主流であり、これらはジャストフォーカスの位置に光ファイバ端を設けるから光ファイバへの入射光量も大きくて半導体レーザに大きい負担がかからないという利点がある。本発明はアイソレータやスタブなど余分な光学部品を全く使わずに戻り光の悪影響を断つようにしている。それはデフォーカス位置に光ファイバ端をずらせることによってRINを低減するというものであって新規なものである。本発明は部品コストや組立コストを低減できる。
しかし反面、半導体レーザと光ファイバの結合効率が低くて、先ほどの例では、半導体レーザパワーの約1/50しか利用していない。そのような半導体レーザパワーの犠牲が差し支えないものであれば本発明を有効に利用する可能性が生ずる。
半導体レーザから出た半径wの平行光がレンズによって絞られdの位置にビームウエストwを形成し平面ミラーによって反射されたビームがレンズによって絞られ第2のビームウエストwを形成し半導体レーザと結合することを示すための光学系の構成図。
半導体レーザの光をレンズで絞りジャストフォーカスの位置に第1ビームウエストを形成し、光ファイバ端をジャストフォーカスから後ろへ下げデフォーカスしてゆくとき、半導体レーザの光がレンズで絞られ光ファイバ端で反射されレンズで第2ビームウエストを形成し半導体レーザの内部光に変換される反射結合効率が、デフォーカスとともにどのように変化するかを示すグラフ。横軸はレンズ・光ファイバ端間距離Lである(μm)。3326μmがジャストフォーカスの位置である。縦軸は半導体レーザと戻り光の結合効率で単位はdBである。ジャストフォーカスでは−14dBであり、デフォーカスすることによって急激に下がる。
ステム、半導体レーザ、レンズホルダー、レセプタクルよりなる本発明の実施例にかかる光モジュールの縦断面図。
直流駆動源、パワーメータ、スペクトラムアナライザ、減衰器、全反射コネクタなどよりなる半導体レーザ(LD)のRINを測定するための装置の概略構成図。
試験対象となるLDを駆動する直流駆動電流波形図。
反射戻り光によって引き起こされた動作不安定性による揺らぎをもった半導体レーザ出力波形図。
半導体レーザ出力を周波数分析した結果を示すグラフ。横軸は周波数、縦軸はレーザパワーである。Bは対象となる帯域で、その帯域でのパワーがPである。
半導体レーザ出力を周波数分析した結果のグラフ。出力全体の積分値がPである。
半導体レーザ(LD)、レンズ(O)、光ファイバ端(F)がジャストフォーカスの関係にある時の位置関係を示す図。
半導体レーザ(LD)、レンズ(O)、光ファイバ端(F)が接近デフォーカスの関係にある時の位置関係を示す図。レンズによるLD像位置Gよりレンズに接近した位置に光ファイバ端Fが存在する。pは負のデフォーカス。
半導体レーザ(LD)、レンズ(O)、光ファイバ端(F)が遠隔デフォーカスの関係にある時の位置関係を示す図。レンズによるLD像位置Hよりレンズから離隔した位置に光ファイバ端Fが存在する。zは正のデフォーカス。
図11の遠隔デフォーカスの場合、光ファイバ端のレンズによる像VがLDより前にできるので、LV間距離もデフォーカスとなるが、光ファイバ端面の後退距離としてのデフォーカスと長さが異なり、その比率はレンズの倍率に等しいことを説明するための図。
本発明の実施例にかかる半導体レーザモジュールにおいて、デフォーカスとRINの測定値の変化を示すグラフ。横軸はデフォーカス距離(μm)、縦軸はRINである。デフォーカスが600μm辺りでRINが著しく低下している。
符号の説明
2 ステム
3 半導体レーザ
4 レンズホルダー
5 レンズ
6 スリーブ
7 レセプタクル
8 通し穴
9 細径筒部
22 リードピン
23 リードピン
24 リードピン
25 中間壁
26 接触面
27 円板部
28 差し込み口
32 カプラ
33 半導体レーザ
34 電流源
35 パワーメータ
36 減衰器
37 全反射コネクタ
38 スペクトラムアナライザ
42 光コネクタ
43 光ファイバ
44 光コネクタ
45 光コネクタ
46 光ファイバ
47 光コネクタ
48 光コネクタ
49 光ファイバ
50 光コネクタ
52 光ファイバ
54 光コネクタ
55 光ファイバ
56 光コネクタ
57 光ファイバ

Claims (3)

  1. ステムと、ステムに固定された半導体レーザと、ステムに固定されたレンズホルダーと、レンズホルダーによって保持される球レンズと、光ファイバ先端を保持するフェルールを着脱自在に保持しレンズホルダーに固定されたレセプタクルとを含み、レンズによる半導体レーザの像ができるジャストフォーカスの位置より600μm〜1000μm離隔したデフォーカス位置に光ファイバ端が位置するようにしたことを特徴とする光送信モジュール。
  2. 半導体レーザから出射された光が光ファイバ端によって反射され、半導体レーザに戻らないようにするため中心部に光ファイバを有しレ−ザ側端面を斜め研磨したスタブや光アイソレータを含まないことを特徴とする請求項1に記載の光送信モジュール。
  3. 半導体レーザがInP系のファブリペロー型レーザダイオードであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光送信モジュール。


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