JP2006150427A - 鍛造作業のガイダンス装置及びこの装置を用いた鍛造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本ガイダンス装置は、鍛造ワーク1の画像を撮像する撮像手段2と、この撮像手段2で撮像した鍛造ワーク画像と設計データに基づく形状モデルとを両者の形状差異が明確になるように重ね合わせた重合画像を作成する信号処理部3と、該重合画像を表示し鍛造作業者に対して作業指針を与えることを可能とする表示部4と、を有する。
【選択図】図1
Description
鍛造加工は、加熱炉により高温(約1000℃)に加熱されたインゴット(鍛造ワーク)をプレス機の下に設置し、この鍛造ワークが所定の寸法や形状になるようにプレス作業を行う。かかる鍛造作業での形状確認は、熟練したプレス機オペレータの目視によることが多く、補助的に、鍛造ワークに対してひな型を当てる「型あて」をすることで見当をつけたり、鍛造作業者が赤熱状態の鍛造ワークに近づいて、パスなどを当該鍛造ワークに接触させて所定位置の寸法を測定し、その上でけがき作業を行っていた。
加えて、けがき線は、けがいた時点では正確な寸法・位置を示しているが、プレスを1回でも施した場合には、上下又は左右方向に鍛造ワークが塑性変形するために、当該けがき線はそれ以降は参考程度のものとなっていた。
特許文献1には、前述した「鍛造作業者が赤熱状態の鍛造ワークに近づいて、パスなどを当該鍛造ワークに接触させて寸法計測を行う」ことを解決するための技術が開示されている。
すなわち、特許文献1の技術は、目盛りをつけたスケール等を測定位置に配置した上で、予めテレビカメラで撮影しておき、その後、鍛造作業中の鍛造ワークを該撮影位置に設置してテレビカメラで撮影し、両撮影画像を重ね合わせることで、鍛造ワークと目盛り付きスケールを重合し、遠隔で所望する部分の寸法を測定するものである。
特許文献2に開示された技術は、CADシステムに関するものであって、3次元設計データから得られた寸法公差データと、3次元測定器から得られたワークの3次元実測データとを各点(部位)ごとに照合し合否を出して、その結果をそれぞれの点の位置で視覚的に判定可能に表示するものである。
特許文献2や特許文献3の技術に関しては、鍛造ワークが大型である場合には、膨大な3次元データやそれを格納可能なデータベースを用意する必要があり、装置自体が大がかりでコストが嵩むものとなってしまう。加えて、鍛造ワークが規格品ではなく、それぞれの形状が異なるものであった場合(例えば受注生産品)には、各製品ごとに大がかりなデータベースが必要となる。したがって、かかる装置を、各製品ごとに形状が異なると共に大型であるクランクスロー部材などの鍛造に適用することは不向きである。
そこで、本発明は、上記問題点を鑑み、同一画面上で鍛造ワーク画像と設計データとを重ね合わせることで、鍛造作業者に対し作業指針を与えることが可能とする鍛造作業のガイダンス装置と、同装置を用いた鍛造作業方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明における課題解決のための技術的手段は、鍛造作業中である鍛造ワークの画像を撮像する撮像手段と、この撮像手段で撮像した鍛造ワーク画像と設計データに基づく形状モデルとを両者の形状差異が明確になるように重ね合わせた重合画像を作成する信号処理部と、この信号処理部が出力する重合画像を表示して鍛造作業者に対して作業指針を与えることを可能とする表示部と、を有する。
この技術的手段によれば、信号処理部において、撮像手段を介して得られた鍛造ワークの画像と、設計データに基づく形状モデルとを重ね合わせた重合画像を作ることができる。この重合画像には、鍛造ワーク画像と形状モデルとのズレ位置やズレ量が一目瞭然に現れるものとなっており、鍛造ワークに同尺(1/1尺)の設計図面を重ね合わせた状態をバーチャルに実現させたものとなっている。
なお、詳しくは、前記信号処理部は、撮像手段で撮像した鍛造ワーク画像を格納する撮像部と、前記撮像手段から鍛造ワークまでの距離を測定する距離測定部と、この距離測定部が算出した撮像手段と鍛造ワークとの間の距離に基づき、形状モデルの大きさを所定の倍率で変更し前記撮像部に格納されている鍛造ワーク画像に重ね合わせ、両者の形状差異が明確となるように重合画像を作成する重ね合わせ部と、を備えており、この重ね合わせ部からの出力である形状差異を含む重合画像を前記表示部に表示させるものとなっている。
この距離Lを用いた上で、重ね合わせ部において、形状モデルに所定の倍率をかけてその大きさを変更し、その上で前記撮像部から出力された鍛造ワーク画像に重ね合わせ、両者の形状差異が明確となるように重合画像を作成することが可能となる。
また、本発明における課題解決のための技術的手段として、前記信号処理部は、鍛造ワークと形状モデルとの形状差異の実際寸法を算出する寸法測定部を有しており、この寸法測定部の出力結果が前記表示部に表示されることを特徴とする。
この技術的手段によれば、寸法測定部により算出された鍛造ワークと形状モデルとの形状差異の実際寸法が表示部に表示され、これを見ることでプレス回数などを決めるなど作業指針を容易に決定することができるようになる。
これにより、鍛造作業者は、表示画面の鍛造ワーク画像上で指定した2点間の実際の距離・寸法を遠隔で知ることができるようになる。同様に、鍛造ワーク画像上で指定した部分において、形状モデルとの差異の実際寸法をリモート計測することができるようになる。
更に好ましくは、前記信号処理部は、設計データに基づいて形状モデルを作成する形状モデル生成部を有しており、この形状モデル生成部で作成された形状モデルは、鍛造ワークの形状変化位置及び/又は折り曲げ位置を有する特徴点データで構成されるようにするとよい。
こうすることで、特徴点データの集まりとして構成された形状モデルは、多数点での寸法データの集まりである設計データとは異なり、そのデータ量は非常に少ないものとなるため、信号処理部内での取り扱いが容易なものとなる。
この技術的手段によれば、レーザ照射位置制御部によりコントロールされたレーザ光が鍛造ワークに当たるポイントをもとに、以降の鍛造作業を進めることができるようになる。
なお好ましくは、前記レーザ照射位置制御部は、鍛造作業者が表示部に表示された形状モデル上の所定の点を指定した場合に、該指定点に対応する鍛造ワーク上の位置にレーザ光が照射されるように前記レーザ照射部を制御するようにするとよい。
こうすることで、表示部において、形状モデル上の所定の点や鍛造ワーク画像上の所定の点を指定した場合に、該指定点に対応する鍛造ワーク表面にレーザ光が照射され、その照射光を目印として、けがき線を引いたり、直接プレス作業を行ったりすることが可能となる。
[第1実施形態]
図1は、鍛造作業のガイダンス装置の第1実施形態を示したものである。
本ガイダンス装置は、鍛造作業中である鍛造ワーク1の画像を撮像する撮像手段2と、この撮像手段2で撮像した鍛造ワーク画像と設計データに基づく形状モデルとを両者の形状差異が明確になるように重ね合わせた重合画像を作成する信号処理部3と、この信号処理部3が出力する重合画像を表示し鍛造作業者に対して作業指針を与えることを可能とする表示部4と、を有するものとなっている。
なお、詳しくは、前記信号処理部3は、撮像手段2で撮像した鍛造ワーク画像を格納する撮像部5を有すると共に、撮像手段2から鍛造ワーク1までの距離を測定する距離測定部6を備えている。
加えて、この距離測定部6が算出した撮像手段2〜鍛造ワーク1の距離に基づき、形状モデルの大きさを所定の倍率で変更し前記撮像部5に格納されている鍛造ワーク画像に重ね合わせ、両者の形状差異が明確となるように重合画像を作成する重ね合わせ部7を有している。
以下、本ガイダンス装置を構成するそれぞれの部位について説明する。
本ガイダンス装置を用いつつ鍛造加工を行う対象は、大型船舶のエンジンなどを構成するクランクスローであって、重量がおおむね15トン程度の大型の鍛造ワーク1である。この鍛造ワーク1は、鍛造プレス機8の受け台9上に配置され、上方からプレスピストン10が降下することで、当該ワーク1に鍛造プレスが施されるようになっている。
この撮像手段2が接続される信号処理部3は、パソコンやワークステーションなどのコンピュータで構成されており、その内部にある撮像部5は、撮像手段2で撮像された鍛造ワーク画像を蓄積するものであって、フレームメモリや信号処理部3内の内部メモリで構成されている。
この重ね合わせ部7は、撮像部5からの画像と、後述する形状モデル生成部11が作成した形状モデルとを、単一の画像メモリ12上で重ね合わせる機能を有している。この画像メモリ12は、重ね合わせ部7内に前記撮像部5(フレームメモリ)とは別に設けられるものであって、信号処理部3内の内部メモリによって構成されている。
この画像メモリ12内で重ね合わされた画像データ(重合画像)は、後述する表示部4に表示されるようになっており、信号処理部3に接続された外部入力手段13(キーボード14やマウス15)を介して、表示中である重合画像内の任意位置を指定したりすることができるようになっている。
図2に示すように、撮像手段2(CCDカメラ)のレンズ中心Nが原点であり、光軸方向にZw、CCD面の横方向をXw、縦方向をYwとした空間座標Xw−Yw−Zwを定義する(簡単にX−Y−Zと標記することもある)。レンズ中心Nから鍛造ワーク1までの距離がLのとき、レンズ中心Nから見てその前後に形成される相似な2つの三角形の関係より、透視変換係数(倍率)KはK=f/Lとなる。ここでfは撮像手段2に取り付けられているレンズの焦点距離である。
次に、CCD面上の座標に変換された形状モデルを、画像メモリ12上の座標データに変換する。すなわち、CCD面上の位置であるwpiのZ成分を除いたwp=(wpix,wpiy)から、画像メモリ12の画像座標fp=(fpix,fpiy)へ、式(2)を用いて変換する。
その上で、座標変換後の形状モデルと鍛造ワーク画像とが同時に書き込まれた重ね合わせ部7の画像メモリ12の情報を、表示部4へ表示すれば、鍛造品と形状モデルが重なって同時に見えるようになる。加えて、既に述べた平行移動成分tx、ty、回転成分θを調整すれば、画像メモリ12に蓄積されている鍛造ワーク1の外形形状と、形状モデルの外形形状とを重ね合わすことができるようになる。
図3や図4に示すように、このモニタ4には、重ね合わせ部7の画像メモリ12内のデータ(重合画像)等が表示される。また、表示部4上の任意点をマウス15などで指定することができると共に、指定した2点間の実際の距離を、後述する寸法計測部17で算出し、その結果を表示することも可能となっている。
撮像部5内の画像データ、すなわち撮像手段2からのスルー画像も、重ね合わせ部7を経由して、モニタ4にリアルタイムに出力され、作業者が鍛造ワーク1の状況を目視確認できるようになっている。
詳しくは、距離測定器16は、撮像手段2に隣接するように設置されたレーザ距離計である。このレーザ距離計からは、パルスのレーザスポット光が対象物である鍛造ワーク1に照射され、鍛造ワーク1からの反射光との位相差を測定することで、レーザ距離計〜鍛造ワーク1の距離Lを測定できる。そして、前記距離Lに、レーザ距離計の原点位置とレンズ中心NまでのZw方向オフセット量を加えることで、レンズ中心Nから鍛造ワーク1表面までの距離が算出できる。
さらに、前記信号処理部3は、設計データに基づいて形状モデルを作成する形状モデル生成部11を有しており、この形状モデル生成部11で作成された形状モデルは、鍛造ワーク1の形状変化位置や折り曲げ位置からなる特徴点データで構成されている。
したがって、鍛造ワーク1を表す形状モデルを、(i)輪郭形状が大きく変化する「形状変化位置」と、(ii)ワークに力を加え大きな曲げ加工を施す「折り曲げ位置」の2つの特徴点データから構成するようにしている。
線タイプには、i番目の点〜i+1番目の点の間を「直線で結ぶ」か「円弧で結ぶ」かのデータが書き込まれ、線タイプが円弧のときは、円弧中心(X,Y)やその半径、時計周りか半時計周りかのデータも同時に書き込まれる。
折り曲げ位置の場合も、線タイプには、i番目の点〜i+1番目の点の間を「直線で結ぶ」か「円弧で結ぶ」かのデータが書き込まれ、線タイプが円弧のときは、円弧中心(X,Y)やその半径、時計周りか半時計周りかのデータも同時に書き込まれる。
図7(a)には、具体的な鍛造ワーク1の形状が示してあり、図中でXm−Ym座標の原点は鍛造ワーク1の左端部でその上下中央となっている。図7(b)には、その形状に対する形状モデルのデータが示してある。
この鍛造ワーク1には、8個の形状変化位置が存在する。したがって、形状モデルデータの1行目には「8」が格納されており、それに続き、形状変化位置(1)〜(8)のデータが順次格納されている。例えば、位置(2)の座標はX=3000,Y=−500であり、その間は直線輪郭となっている。形状変化位置(4)はX=8000,Y=−1000であって、そこから円弧状に輪郭が変化している。その円中心位置はX=8000,Y=0で半径は1000であり、反時計回りとなっている。
以上述べた形状モデルは、信号処理部3内に設けられた形状モデル生成部11により作成され、重ね合わせ部7内に格納されるようになっている。形状モデル生成部11は、CADデータから自動的に形状モデルデータを生成できるツールで構成してもよいし、データ作業者が設計図面より必要な値を手入力してもよい。
前記信号処理部3は、鍛造ワーク1と設計データとの形状差異の実際寸法を算出する寸法測定部17を有しており、この寸法測定部17の出力結果が前記表示部4に表示されるものとなっている。この寸法測定部17は、表示部4の鍛造ワーク画像上で指定された2点間の実際寸法を算出したり、表示部4の鍛造ワーク画像上で指定された所定の点と、その点に対応する形状モデル上の点との間の実際寸法を算出したりする機能を有している。
寸法測定部17は、点faと点fbとの間の実際の距離D求めるにあたり、式(3)に示す関係を利用する。式(3)は、画像メモリ12上の点データをCCD面上のデータに変換し(行列fTw -1 をかける)、その上で、CCD面上のデータを実空間上のデータに変換する(1/K倍する)ものとなっている。
すなわち、プレス機オペレータが表示部4の画像上で、鍛造ワーク1の輪郭位置faと、それに対応する形状モデルの位置fbを指定すれば、両点間の実際の距離Dを、上記式(3)を基にして得られた式(4)で求めるようにしている。
なお、当該寸法計測部17に、対応点サーチ機能を持たせることで、2点を指定することなく、鍛造ワーク1の輪郭上の点fa、又はそれに対応する形状モデルの点fbのいずれかを指定するだけで、両点の実寸差異を算出することができるようになる。
この場合、プレス機オペレータは表示部4上で1点だけ指定すればよく、形状モデルの輪郭線上の点を指定する手間が省けることになる。
図8で、まず、鍛造作業中であるプレス機オペレータは一旦プレス作業を中止し、撮像手段2により、鍛造ワーク1の所定側面の画像を取り込むようにする。(S1,S2)
同時に、距離測定器16からレーザ光を照射し、撮像手段2から鍛造ワーク1装置までの距離Lを計測するようにする。(S3)
撮像手段2により取り込まれた鍛造ワーク画像は、撮像部5に一旦蓄えられた後、重ね合わせ部7の画像メモリ12に取り込まれるようになる。このとき同時に、形状モデル生成部11から得られた形状モデルも画像メモリ12上に取り込まれ、倍率を変更し且つ平行成分tx、ty、角度成分θを調整した上で、鍛造ワーク画像に重ねられ重合画像を得ることができるようになる。(S4,S5)
この重合画像は、鍛造ワーク画像と形状モデルとのズレ位置やズレ量が一目瞭然に現れるものとなっており、鍛造ワーク1に同尺(1/1尺)の設計図面を重ね合わせた状態をバーチャルに実現させたものとなっていて、表示部4に表示された重合画像をオペレータが見ることで、「今後、どの部分をプレスすべきか」や「どの部分にけがき線を入れるべきか」等の作業指針を得ることができるようになっている。(S6,S7)
かかる作業指針に基づいて、鍛造作業が再開される。(S8)
なお、通常、ステップS5では、形状モデルと鍛造ワーク画像とが等倍となるようにして、両者を重ね合わせる様にしているが、通常の形状モデルと共に、所定の値だけ大きいまたは小さい形状モデルを作成しておき、鍛造ワーク1の画像と重ね合わせようにしてもよい。図4には、通常の大きさの形状モデルと所定の倍率で膨張した形状モデルを重ね合わせた例が示されている。このようにすれば、プレス機オペレータは、形状モデルと鍛造品との形状の差異がどこにどれくらいあるかを一目瞭然に判断できる。
これら形状差異の実寸データをプレス機オペレータが見ることで、より具体的に「あと何回プレスを施すべきか」等の作業指針を得ることができるようになる。
[第2実施形態]
図9〜図11には、本発明にかかる鍛造作業のガイダンス装置の第2実施形態を示している。
当該レーザ照射部18はスポット状のレーザ光を照射するレーザ投光器20を有している。更に、レーザ投光器20を上下左右に首振り運動可能とし鍛造ワーク1上の任意の点にレーザスポット光を照射可能とする首振り機構21を有している。
前記レーザ照射位置制御部19は、鍛造作業者が表示部4に表示された形状モデル上の所定の点を指定した場合に、該指定点に対応する鍛造ワーク1上の位置にレーザ光が照射されるように前記レーザ照射部18を制御したり、鍛造作業者が表示部4に表示された鍛造ワーク画像上の所定の点を指定した場合に、該指定点に対応する鍛造ワーク1上の位置にレーザ光が照射されるように前記レーザ照射部18を制御する。
その場合、指定された折れ曲がり位置の点データmpi=(mpix,mpiy,L)が、画像メモリ12内にある形状モデルからレーザ照射位置制御部19に読み出されるようになる。レーザ照射位置制御部19では、式(1)を用いて画像メモリ12上での座標データmpi=(mpix,mpiy,L)を、実空間でのデータwpi=(wpix,wpiy,L)に変換する。この位置が鍛造ワーク1上でのレーザスポット光の照射位置となり、当該位置へレーザースポット光を照射すべくレーザ投光器20を回転角αi、βiだけ回転させる。この回転角αi、βiハは、以下のようにして求める。
プレス機オペレータにより、指定点として画像メモリ12の座標fpi=(fpix,fpiy)が与えられることになるため、これを基に3次元点データfpi=(fpix,fpiy,L)を作り、式(3)を用いて実空間でのデータwpi=(wpix,wpiy,L)に変換する。
このwpiへのレーザ照射は、上記手法と同じようにして行うことができ、レーザ投光器20の角度αi、βiを 式(5)、式(6)を用いて求め、首振り機構21によりレーザ投光器20を当該角度αi、βi だけ動かすようにする。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、ワークは鍛造品に限定されるものではない。
また、撮像部5を構成するフレームメモリと、重ね合わせ部7の画像メモリ12を同一のものとして構成しても何ら問題はない。
2 撮像手段
3 信号処理部
4 表示部
5 撮像部
6 距離測定部
7 重ね合わせ部
11 形状モデル生成部
17 寸法測定部
18 レーザ照射部
19 レーザ照射位置制御部
Claims (12)
- 鍛造作業中である鍛造ワーク(1)の画像を撮像する撮像手段(2)と、
この撮像手段(2)で撮像した鍛造ワーク画像と設計データに基づく形状モデルとを両者の形状差異が明確になるように重ね合わせた重合画像を作成する信号処理部(3)と、
この信号処理部(3)が出力する重合画像を表示して鍛造作業者に対して作業指針を与えることを可能とする表示部(4)と、を有することを特徴とする鍛造作業のガイダンス装置。 - 前記信号処理部(3)は、撮像手段(2)で撮像した鍛造ワーク画像を格納する撮像部(5)と、
前記撮像手段(2)から鍛造ワーク(1)までの距離を測定する距離測定部(6)と、
この距離測定部(6)が算出した撮像手段(2)と鍛造ワーク(1)との間の距離に基づき、形状モデルの大きさを所定の倍率で変更し前記撮像部(5)に格納されている鍛造ワーク画像に重ね合わせ、両者の形状差異が明確となるように重合画像を作成する重ね合わせ部(7)と、を備えており、
この重ね合わせ部(7)からの出力である形状差異を含む重合画像を前記表示部(4)に表示させることを特徴とする請求項1に記載の鍛造作業のガイダンス装置。 - 前記信号処理部(3)は、鍛造ワーク(1)と形状モデルとの形状差異の実際寸法を算出する寸法測定部(17)を有しており、この寸法測定部(17)の出力結果が前記表示部(4)に表示されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鍛造作業のガイダンス装置。
- 前記寸法測定部(17)は、表示部(4)の鍛造ワーク画像上で指定された2点間の実際寸法を算出し、該算出結果を表示部(4)に表示することを特徴とする請求項3に記載の鍛造作業のガイダンス装置。
- 前記寸法測定部(17)は、表示部(4)の鍛造ワーク画像上で指定された所定の点と、その点に対応する形状モデル上の点との間の実際寸法を算出し、該算出結果を前記表示部(4)に表示することを特徴とする請求項3に記載の鍛造作業のガイダンス装置。
- 前記信号処理部(3)は、設計データに基づいて形状モデルを作成する形状モデル生成部(11)を有しており、この形状モデル生成部(11)で作成された形状モデルは、鍛造ワーク(1)の形状変化位置及び/又は折り曲げ位置を有する特徴点データで構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の鍛造作業のガイダンス装置。
- 前記鍛造作業者に対し鍛造ワーク(1)上の作業位置を指し示すためのレーザ光を照射するレーザ照射部(18)と、
このレーザ照射部(18)を制御するレーザ照射位置制御部(19)と、を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の鍛造作業のガイダンス装置。 - 前記レーザ照射位置制御部(19)は、鍛造作業者が表示部(4)に表示された形状モデル上の所定の点を指定した場合に、該指定点に対応する鍛造ワーク(1)上の位置にレーザ光が照射されるように前記レーザ照射部(18)を制御することを特徴とする請求項請求項7に記載の鍛造作業のガイダンス装置。
- 前記レーザ照射位置制御部(19)は、鍛造作業者が表示部(4)に表示された鍛造ワーク画像上の所定の点を指定した場合に、該指定点に対応する鍛造ワーク(1)上の位置にレーザ光が照射されるように前記レーザ照射部(18)を制御することを特徴とする請求項請求項7に記載の鍛造作業のガイダンス装置。
- 請求項1又は2に記載されたガイダンス装置の表示部(4)に表示される重合画像から、鍛造ワーク(1)と形状モデルとの形状差異を確認し、当該形状差異が無くなるように以降の鍛造作業を行うことを特徴とする鍛造作業のガイダンス装置を用いた鍛造方法。
- 請求項3〜5のいずれかに記載されたガイダンス装置の表示部(4)に表示される実際寸法を基に、以降の鍛造作業を行うことを特徴とする鍛造作業のガイダンス装置を用いた鍛造方法。
- 請求項7〜9のいずれかに記載されたガイダンス装置のレーザ照射部(18)が照射するレーザ光を基に、鍛造ワーク(1)に対するけがき作業又は以降の鍛造作業を行うことを特徴とする鍛造作業のガイダンス装置を用いた鍛造方法。
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