JP2006148341A - 無線通信システムにおける回線制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高速なデータ転送が可能な光無線LAN乃至は、ミリ波無線LANにおいて、回線が利用不能になった場合でも、常に通信の続行を可能にする。
【解決手段】 本発明は、無線通信システムにおいて、同一のネットワーク内で上位有線ネットワークと通信端末とが1対多で接続される無線LANにおいて、アクセスポイント装置及びステーション装置でお互いの装置の認識を行い、光無線通信が可能かを調べるために電波無線による通信を行うことにより光無線装置間のリンクを確立し、リンクアップが確認できたときに双方向光無線通信を行う。この光無線通信装置間でリンクが切断された場合、高速に電波無線による通信に切り替える。
【選択図】 図4
【解決手段】 本発明は、無線通信システムにおいて、同一のネットワーク内で上位有線ネットワークと通信端末とが1対多で接続される無線LANにおいて、アクセスポイント装置及びステーション装置でお互いの装置の認識を行い、光無線通信が可能かを調べるために電波無線による通信を行うことにより光無線装置間のリンクを確立し、リンクアップが確認できたときに双方向光無線通信を行う。この光無線通信装置間でリンクが切断された場合、高速に電波無線による通信に切り替える。
【選択図】 図4
Description
本発明は、無線通信システムにおける回線制御方法に係り、特に、電波及び光を用いて双方向のデータ通信を行う、または、光の代わりにミリ波/準ミリ波を利用してデータ通信を行うものであり、高速無線LAN(Local Area Network)などに用いることが可能な無線通信システムにおける回線制御方法に関する。
近年、オフィス内あるいは宅内のデータ通信手段として、無線LANが関心を集めている。無線LANでは、データ転送用のケーブルを這わす必要がないことから、有線LANに比べてパーソナルコンピュータの設置場所やとりまわしに関して有利である。一方、例えば、イーサネット(登録商標)などの有線LANに比べると、データ転送速度が劣る。
主として赤外線を搬送波とする光無線LANは、有線LANに匹敵する高速なデータ転送が可能である。また、60GHz帯などのミリ波無線LANも、有線LANに匹敵する高速なデータ転送が可能である。光無線LANやミリ波無線LANのデータ転送速度としては、例えば、最大毎秒1ギガビットが実現されていた。しかし、光無線LANやミリ波無線LANの搬送波はマイクロ波無線と比べて指向性が高いことから、搬送波の伝搬路を人やものが通過すると、通信が遮断されてしまう場合がある。すなわち、通信の可用性に問題がある。
そこで、例えば、光無線LANに、光無線とは異なるバックアップ回線を用意し、可用性を向上させる無線通信システムが提案されている。
図15は、従来の無線通信システムの構成を示す。同図に示す無線通信システムは、上位有線ネットワーク10にリレーサーバ11が接続され、当該リレーサーバ12には光無線送受信装置12、電波アクセスポイント13が接続されている。また、通信端末20には、光無線送受信装置21と電波無線クライアント22が接続されている。光無線送受信装置12と光無線送受信装置21とが光無線により通信し、電波無線アクセスポイント13と電波無線クライアント22が電波無線により通信する。
例えば、図15に示す従来の無線通信システムでは、通信端末20は、光無線用とマイクロ波などの電波無線用の2枚のネットワークインタフェースカード(NIC(図示せず))を有し、それぞれのNICには光無線送受信装置21と電波無線クライアント22がそれぞれ接続され、NICに接続された光無線送受信装置21は、光無線を介して他の光無線送受信装置と通信でき、NICに接続された電波無線クライアント22は、電波無線を介して電波無線アクセスポイントと通信でき、他の光無線送受信装置と電波無線アクセスポイントは、それぞれリレーサーバと接続され、リレーサーバは上位有線ネットワークと接続されている。通信端末20は、ルーティングテーブル(図示せず)を有し、光無線が切断された場合、ルーティングテーブルを参照し、電波無線を用いて通信可能になる(例えば、非特許文献1参照)。
国際会議 Y. Sakurai, et. al "A study of seamless communication method with the adequate switching between optical and RF wireless LAN", IEEE International Conference on Consumer Electronics 2003, WPM P3.19, pp.264-265, 17-19 June 2003.
国際会議 Y. Sakurai, et. al "A study of seamless communication method with the adequate switching between optical and RF wireless LAN", IEEE International Conference on Consumer Electronics 2003, WPM P3.19, pp.264-265, 17-19 June 2003.
しかしながら、従来の無線通信システムでは、図15に示すように、別途リレーサーバを用意し、個々でIPパケットのフォーマットを変換する必要がある。しかし、リレーサーバの性能不足により、光無線の高速なデータパケット(例えば、毎秒1ギガビット)をすべてフォーマット変換することはできず、結果として、光無線LANを用いても、高速なデータ転送が困難である。
また、光無線の切断を検知する適切な方法が示されていない。
また、ルーティングテーブルがスタティック(固定的に割り当てられている)な場合、通信端末の移動によって他のアクセスポイントの支配下となった場合、そのままでは通信できず、ルーティングテーブルの書き換えにダイナミックルーティング(ルーティングテーブルの自動設定)を用いる場合、例えば、ルーティングプロトコルにOSPF(Open Shortest Path Fast)やRIP(Routing Information Protocol)を用いると、通信回線障害時の経路変更に通常数10秒かかるため、高速な切り替えが困難である。
また、従来の無線通信システムでは、リレーサーバと通信端末とが1対1で接続されている場合には適用可能であるが、無線LANのように、リレーサーバと通信端末が1対多で接続されている場合には、上記の従来の構成を適用することができない。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、無線通信システムにおいて、より高速なデータ転送が可能であり、かつ、光無線LAN乃至は、ミリ波無線LANが利用不能になった場合でも、高速にマイクロ波無線LANに切り替えることを可能とし、常に通信の続行が可能な無線通信システムにおける回線制御方法を提供することを目的とする。
図1は、本発明の原理説明図である。
本発明(請求項1)は、
上位有線ネットワークと、1つ乃至は複数の通信端末との間を、電波及び光を用いて接続し、データ通信を行う無線通信システムにおける回線制御方法であって、
無線通信システムは、
電波を搬送波としてデータ送受信を行うアクセスポイント装置側電波無線通信手段と、
光を搬送波としてデータ送受信を行うアクセスポイント装置側光無線通信手段と、
上位有線ネットワークと、アクセスポイント装置側電波無線通信手段及びアクセスポイント装置側光無線通信手段と接続されるアクセスポイント装置側無線リンク制御手段と、
を有するアクセスポイント装置と、
電波を搬送波としてデータ送受信を行うステーション装置側電波無線通信手段と、
光を搬送波としてデータ送受信を行うステーション装置側光無線通信手段と、
通信端末と、ステーション装置側電波無線通信手段及びステーション装置側光無線通信手段と接続されるステーション装置側無線リンク制御手段と、
を有するステーション装置と、
を備え、
アクセスポイント装置とステーション装置の少なくとも1つとが、アクセスポイント装置側電波無線通信手段と、ステーション装置側電波無線通信手段とを介して、電波によりデータ送受信可能となったとき、
上位有線ネットワークとステーション装置に接続されている通信端末間で送受信されるデータが、アクセスポイント装置側無線リンク制御手段とアクセスポイント装置側電波無線通信手段とステーション装置側電波無線通信手段とステーション装置側無線リンク制御手段とを介して転送され、
アクセスポイント装置とステーション装置の少なくとも1つとが、アクセスポイント装置側電波無線通信手段と、ステーション装置側電波無線通信手段とを、介して、電波によりデータ送受信可能であり、かつ、ステーション装置側光無線通信手段と、アクセスポイント装置側光無線通信手段とが、光によりデータ送受信可能となったと検知したとき、
アクセスポイント装置側光無線通信手段は、アクセスポイント装置側無線リンク制御手段に対して、第1の光検出信号を送信し、
ステーション装置側光無線通信手段は、ステーション装置側無線リンク制御手段に対して、第2の光検出信号を送信することにより、上位有線ネットワークとステーション装置に接続されている通信端末間で送受信されるデータが、アクセスポイント装置側無線リンク制御手段とアクセスポイント装置側光無線通信手段とステーション装置側光無線通信手段とステーション装置側無線リンク制御手段とを介して転送される。
上位有線ネットワークと、1つ乃至は複数の通信端末との間を、電波及び光を用いて接続し、データ通信を行う無線通信システムにおける回線制御方法であって、
無線通信システムは、
電波を搬送波としてデータ送受信を行うアクセスポイント装置側電波無線通信手段と、
光を搬送波としてデータ送受信を行うアクセスポイント装置側光無線通信手段と、
上位有線ネットワークと、アクセスポイント装置側電波無線通信手段及びアクセスポイント装置側光無線通信手段と接続されるアクセスポイント装置側無線リンク制御手段と、
を有するアクセスポイント装置と、
電波を搬送波としてデータ送受信を行うステーション装置側電波無線通信手段と、
光を搬送波としてデータ送受信を行うステーション装置側光無線通信手段と、
通信端末と、ステーション装置側電波無線通信手段及びステーション装置側光無線通信手段と接続されるステーション装置側無線リンク制御手段と、
を有するステーション装置と、
を備え、
アクセスポイント装置とステーション装置の少なくとも1つとが、アクセスポイント装置側電波無線通信手段と、ステーション装置側電波無線通信手段とを介して、電波によりデータ送受信可能となったとき、
上位有線ネットワークとステーション装置に接続されている通信端末間で送受信されるデータが、アクセスポイント装置側無線リンク制御手段とアクセスポイント装置側電波無線通信手段とステーション装置側電波無線通信手段とステーション装置側無線リンク制御手段とを介して転送され、
アクセスポイント装置とステーション装置の少なくとも1つとが、アクセスポイント装置側電波無線通信手段と、ステーション装置側電波無線通信手段とを、介して、電波によりデータ送受信可能であり、かつ、ステーション装置側光無線通信手段と、アクセスポイント装置側光無線通信手段とが、光によりデータ送受信可能となったと検知したとき、
アクセスポイント装置側光無線通信手段は、アクセスポイント装置側無線リンク制御手段に対して、第1の光検出信号を送信し、
ステーション装置側光無線通信手段は、ステーション装置側無線リンク制御手段に対して、第2の光検出信号を送信することにより、上位有線ネットワークとステーション装置に接続されている通信端末間で送受信されるデータが、アクセスポイント装置側無線リンク制御手段とアクセスポイント装置側光無線通信手段とステーション装置側光無線通信手段とステーション装置側無線リンク制御手段とを介して転送される。
また、本発明(請求項2)は、請求項1の無線通信システムにおける回線制御方法において、アクセスポイント装置とステーション装置の少なくとも1つとが、アクセスポイント装置側電波無線通信手段と、ステーション装置側電波無線通信手段とを介して、電波によりデータ送受信可能であり、かつ、アクセスポイント装置側光無線通信手段と光無線受信とが、光によりデータ送受信可能であったのが、不可能になったと検知したとき、
アクセスポイント装置側光無線通信手段は、アクセスポイント装置側無線リンク制御手段に対して、第3の光検出信号を送信し、
ステーション装置側光無線通信手段は、ステーション装置側無線リンク制御手段に対して、第4の光検出信号を送信することにより、上位有線ネットワークと、ステーション装置に接続されている通信端末間で送受信されるデータが、アクセスポイント装置側無線リンク制御手段とアクセスポイント装置側電波無線通信手段とステーション装置側電波無線通信手段とステーション装置側無線リンク制御手段とを介して転送される。
アクセスポイント装置側光無線通信手段は、アクセスポイント装置側無線リンク制御手段に対して、第3の光検出信号を送信し、
ステーション装置側光無線通信手段は、ステーション装置側無線リンク制御手段に対して、第4の光検出信号を送信することにより、上位有線ネットワークと、ステーション装置に接続されている通信端末間で送受信されるデータが、アクセスポイント装置側無線リンク制御手段とアクセスポイント装置側電波無線通信手段とステーション装置側電波無線通信手段とステーション装置側無線リンク制御手段とを介して転送される。
また、本発明(請求項3)は、請求項1または2記載の無線通信システムにおける回線制御方法において、アクセスポイント装置側光無線通信手段及びステーション装置側光無線通信手段が搬送波として用いる光は、赤外光である。
また、本発明(請求項4)は、請求項1乃至3記載の無線通信システムにおける回線制御方法において、アクセスポイント装置及びステーション装置には、それぞれ固有の識別子が付与され、
アクセスポイント装置とステーション装置の少なくとも1つとが、アクセスポイント装置側電波無線通信手段と、ステーション装置側電波無線通信手段とを介して電波によりデータ送受信可能となったとき、
アクセスポイント装置側無線リンク制御手段と、ステーション装置側無線リンク制御手段とが、それぞれに接続されたアクセスポイント装置側電波無線通信手段、ステーション装置側電波無線通信手段を介して、それぞれの装置に付与された識別子を含む第1及び第2の制御信号を送受信することにより、アクセスポイント装置は、ステーション装置の識別子を認識し、かつ、該ステーション装置は該アクセスポイント装置の識別子を認識する。
アクセスポイント装置とステーション装置の少なくとも1つとが、アクセスポイント装置側電波無線通信手段と、ステーション装置側電波無線通信手段とを介して電波によりデータ送受信可能となったとき、
アクセスポイント装置側無線リンク制御手段と、ステーション装置側無線リンク制御手段とが、それぞれに接続されたアクセスポイント装置側電波無線通信手段、ステーション装置側電波無線通信手段を介して、それぞれの装置に付与された識別子を含む第1及び第2の制御信号を送受信することにより、アクセスポイント装置は、ステーション装置の識別子を認識し、かつ、該ステーション装置は該アクセスポイント装置の識別子を認識する。
また、本発明(請求項5)は、請求項1乃至4記載のアクセスポイント装置側無線リンク制御手段とステーション装置側無線リンク制御手段とが、第1及び第2の制御信号を送受信して互いの識別子を認識する際に、
アクセスポイント装置側無線リンク制御手段が、アクセスポイント装置に付与された識別子を含む第1の制御信号を生成し、該第1の制御信号を、アクセスポイント装置側電波無線通信手段を介して電波無線によりステーション装置側電波無線通信手段へ送信し、
ステーション装置側電波無線通信手段を介して、第1の制御信号を受信したステーション装置側無線リンク制御手段は、第1の制御信号を解読することによりアクセスポイント装置の識別子を認識すると共に、ステーション装置に付与された識別子を含む第1の応答信号を生成し、該第1の応答信号を、ステーション装置側電波無線通信手段を介して電波無線によりアクセスポイント装置側電波無線通信手段へ送信し、
アクセスポイント装置側電波無線通信手段を介して、第1の応答信号を受信したアクセスポイント装置側無線リンク制御手段は、該第1の応答信号を解読することにより、ステーション装置の識別子を認識する。
アクセスポイント装置側無線リンク制御手段が、アクセスポイント装置に付与された識別子を含む第1の制御信号を生成し、該第1の制御信号を、アクセスポイント装置側電波無線通信手段を介して電波無線によりステーション装置側電波無線通信手段へ送信し、
ステーション装置側電波無線通信手段を介して、第1の制御信号を受信したステーション装置側無線リンク制御手段は、第1の制御信号を解読することによりアクセスポイント装置の識別子を認識すると共に、ステーション装置に付与された識別子を含む第1の応答信号を生成し、該第1の応答信号を、ステーション装置側電波無線通信手段を介して電波無線によりアクセスポイント装置側電波無線通信手段へ送信し、
アクセスポイント装置側電波無線通信手段を介して、第1の応答信号を受信したアクセスポイント装置側無線リンク制御手段は、該第1の応答信号を解読することにより、ステーション装置の識別子を認識する。
また、本発明(請求項6)は、請求項4の無線通信システムにおける回線制御方法において、アクセスポイント装置側無線リンク制御手段とステーション装置側無線リンク制御手段とが、第1及び第2の制御信号を送受信して、互いの識別子を認識する際に、
ステーション装置側無線リンク制御手段が、ステーション装置に付与された識別子を含む第2の制御信号を生成し、該第2の制御信号を、ステーション装置側電波無線通信手段を介して、電波無線によりアクセスポイント装置側電波無線通信手段に送信し、
アクセスポイント装置側電波無線通信手段を介して、第2の制御信号を受信したアクセスポイント装置側無線リンク制御手段は、該第2の制御信号を解読することによりステーション装置の識別子を認識すると共に、アクセスポイント装置に付与された識別子を含む第2の応答信号を生成し、該第2の応答信号を、アクセスポイント装置側電波無線通信手段を介して、電波によりステーション装置側電波無線通信手段に送信し、
ステーション装置側電波無線通信手段を介して第2の応答信号を受信したステーション装置側無線リンク制御手段は、該第2の応答信号を解読することによりアクセスポイント装置の識別子を認識する。
ステーション装置側無線リンク制御手段が、ステーション装置に付与された識別子を含む第2の制御信号を生成し、該第2の制御信号を、ステーション装置側電波無線通信手段を介して、電波無線によりアクセスポイント装置側電波無線通信手段に送信し、
アクセスポイント装置側電波無線通信手段を介して、第2の制御信号を受信したアクセスポイント装置側無線リンク制御手段は、該第2の制御信号を解読することによりステーション装置の識別子を認識すると共に、アクセスポイント装置に付与された識別子を含む第2の応答信号を生成し、該第2の応答信号を、アクセスポイント装置側電波無線通信手段を介して、電波によりステーション装置側電波無線通信手段に送信し、
ステーション装置側電波無線通信手段を介して第2の応答信号を受信したステーション装置側無線リンク制御手段は、該第2の応答信号を解読することによりアクセスポイント装置の識別子を認識する。
また、本発明(請求項7)は、請求項4乃至6記載の無線通信システムにおける回線制御方法において、アクセスポイント装置側無線リンク制御手段と、ステーション装置側無線リンク制御手段とが、電波によりデータ送受信可能である期間において、定期的に第1及び第2の制御信号を送受信する。
また、本発明(請求項8)は、請求項1乃至7記載の無線通信システムにおける回線制御方法において、アクセスポイント装置及びステーション装置には、それぞれ固有の識別子が付与され、
アクセスポイント装置側光無線通信手段と、ステーション装置側光無線通信手段とが、光によりデータ送受信可能となったと検知したとき、
アクセスポイント装置側光無線通信手段は、アクセスポイント装置側無線リンク制御手段に対して、第1の光検出信号を送信し、該第1の光検出信号を受信したアクセスポイント装置側無線リンク制御手段は、アクセスポイント装置に付与された識別子を含む第3の制御信号を生成し、該第3の制御信号を、該アクセスポイント装置側光無線通信手段を介して光無線によりステーション装置側光無線通信手段へ送信し、
ステーション装置側光無線通信手段は、ステーション装置側無線リンク制御手段に対して、第2の光検出信号を送信し、該第2の光検出信号を受信した該ステーション装置側無線リンク制御手段は、ステーション装置に付与された識別子を含む第4の制御信号を生成し、該第4の制御信号を、該ステーション装置側光無線通信手段を介して光無線によりアクセスポイント装置側光無線通信手段へ送信し、
ステーション装置側光無線通信手段を介して、第3の制御信号を受信したステーション装置側無線リンク制御手段は、通信端末から入力された上位有線ネットワーク宛のデータを、ステーション装置側光無線通信手段へ転送し、
かつ、アクセスポイント装置側光無線通信手段を介して、第4の制御信号を受信したアクセスポイント装置側無線リンク制御手段は、上位有線ネットワークから入力された、当該ステーション装置に接続された通信端末宛のデータを、アクセスポイント装置側光無線通信手段へ転送することにより、該上位有線ネットワークと該ステーション装置に接続されている該通信端末間で送受信されるデータは、該アクセスポイント装置側無線リンク制御手段と該アクセスポイント装置側光無線通信手段と、ステーション装置側光無線通信手段とステーション装置側無線リンク制御手段とを介して転送される。
アクセスポイント装置側光無線通信手段と、ステーション装置側光無線通信手段とが、光によりデータ送受信可能となったと検知したとき、
アクセスポイント装置側光無線通信手段は、アクセスポイント装置側無線リンク制御手段に対して、第1の光検出信号を送信し、該第1の光検出信号を受信したアクセスポイント装置側無線リンク制御手段は、アクセスポイント装置に付与された識別子を含む第3の制御信号を生成し、該第3の制御信号を、該アクセスポイント装置側光無線通信手段を介して光無線によりステーション装置側光無線通信手段へ送信し、
ステーション装置側光無線通信手段は、ステーション装置側無線リンク制御手段に対して、第2の光検出信号を送信し、該第2の光検出信号を受信した該ステーション装置側無線リンク制御手段は、ステーション装置に付与された識別子を含む第4の制御信号を生成し、該第4の制御信号を、該ステーション装置側光無線通信手段を介して光無線によりアクセスポイント装置側光無線通信手段へ送信し、
ステーション装置側光無線通信手段を介して、第3の制御信号を受信したステーション装置側無線リンク制御手段は、通信端末から入力された上位有線ネットワーク宛のデータを、ステーション装置側光無線通信手段へ転送し、
かつ、アクセスポイント装置側光無線通信手段を介して、第4の制御信号を受信したアクセスポイント装置側無線リンク制御手段は、上位有線ネットワークから入力された、当該ステーション装置に接続された通信端末宛のデータを、アクセスポイント装置側光無線通信手段へ転送することにより、該上位有線ネットワークと該ステーション装置に接続されている該通信端末間で送受信されるデータは、該アクセスポイント装置側無線リンク制御手段と該アクセスポイント装置側光無線通信手段と、ステーション装置側光無線通信手段とステーション装置側無線リンク制御手段とを介して転送される。
また、本発明(請求項9)は、請求項1乃至8記載の無線通信システムにおける回線制御方法において、ステーション装置側光無線通信手段が送信した光を、アクセスポイント装置側光無線通信手段が、自身の受信感度を超える光レベルで受光し、かつ、該アクセスポイント装置側光無線通信手段が送信した光を、該ステーション装置側光無線通信手段が、自身の受信感度を超える光レベルで受光したとき、
アクセスポイント装置側光無線通信手段と、ステーション装置側光無線通信手段とが、光によりデータ送受信可能となったと検知する。
アクセスポイント装置側光無線通信手段と、ステーション装置側光無線通信手段とが、光によりデータ送受信可能となったと検知する。
また、本発明(請求項10)は、請求項1乃至8記載の無線通信システムにおける回線制御方法において、ステーション装置側光無線通信手段が送信した光を、アクセスポイント装置側光無線通信手段が、自身の受信感度を超える光レベルで受光し、かつ、該アクセスポイント装置側光無線通信手段が送信した光を、該ステーション装置側の光無線通信手段が、自身の受信感度を超える光レベルで受光した後、
アクセスポイント装置側光無線通信手段とステーション装置側光無線通信手段とが、ぞれぞれ折衝信号を送受信し、折衝に成功したとき、
アクセスポイント装置側光無線通信手段と、ステーション装置側光無線通信手段とが、光によりデータ送受信可能となったと検知する。
アクセスポイント装置側光無線通信手段とステーション装置側光無線通信手段とが、ぞれぞれ折衝信号を送受信し、折衝に成功したとき、
アクセスポイント装置側光無線通信手段と、ステーション装置側光無線通信手段とが、光によりデータ送受信可能となったと検知する。
また、本発明(請求項11)は、請求項1乃至10記載の無線通信システムにおける回線制御方法において、アクセスポイント装置及びステーション装置には、それぞれ固有の識別子が付与され、
アクセスポイント装置側光無線通信手段と、ステーション装置側光無線通信手段とが、光によりデータ送受信可能であったのが、不可能に転じたと検知したとき、
アクセスポイント装置側光無線通信手段は、アクセスポイント装置側無線リンク制御手段に対して、第3の光検出信号を送信し、該第3の光検出信号を受信した該アクセスポイント装置側無線リンク制御手段は、アクセスポイント装置に付与された識別子を含む第5の制御信号を生成し、該第5の制御信号を、アクセスポイント装置側電波無線通信手段を介して、電波無線によりステーション装置側無線通信手段へ送信し、
ステーション装置側光無線通信手段は、ステーション装置側無線リンク制御手段に対して、第4の光検出信号を送信し、該第4の光検出信号を受信したステーション装置側無線リンク制御手段は、ステーション装置に付与された識別子を含む第6の制御信号を生成し、該第6の制御信号を、ステーション装置側電波無線通信手段を介して電波によりアクセスポイント装置側電波無線通信手段へ送信し、
ステーション装置側電波無線通信手段を介して、第5の制御信号を受信したステーション装置側無線リンク制御手段は、通信端末から入力された上位有線ネットワーク宛のデータを、ステーション装置側電波無線通信手段へ転送し、かつ、アクセスポイント装置側電波無線通信手段を介して第6の制御信号を受信したアクセスポイント装置側無線リンク制御手段は、該上位有線ネットワークから入力された当該ステーション装置に接続された通信端末宛のデータを、アクセスポイント装置側電波無線通信手段へ転送することにより、
上位有線ネットワークと、ステーション装置に接続されている通信端末間で送受信されるデータは、アクセスポイント装置側無線リンク制御手段とアクセスポイント装置側電波無線通信手段とステーション装置側電波無線通信手段とステーション装置側無線リンク制御手段とを介して転送される。
アクセスポイント装置側光無線通信手段と、ステーション装置側光無線通信手段とが、光によりデータ送受信可能であったのが、不可能に転じたと検知したとき、
アクセスポイント装置側光無線通信手段は、アクセスポイント装置側無線リンク制御手段に対して、第3の光検出信号を送信し、該第3の光検出信号を受信した該アクセスポイント装置側無線リンク制御手段は、アクセスポイント装置に付与された識別子を含む第5の制御信号を生成し、該第5の制御信号を、アクセスポイント装置側電波無線通信手段を介して、電波無線によりステーション装置側無線通信手段へ送信し、
ステーション装置側光無線通信手段は、ステーション装置側無線リンク制御手段に対して、第4の光検出信号を送信し、該第4の光検出信号を受信したステーション装置側無線リンク制御手段は、ステーション装置に付与された識別子を含む第6の制御信号を生成し、該第6の制御信号を、ステーション装置側電波無線通信手段を介して電波によりアクセスポイント装置側電波無線通信手段へ送信し、
ステーション装置側電波無線通信手段を介して、第5の制御信号を受信したステーション装置側無線リンク制御手段は、通信端末から入力された上位有線ネットワーク宛のデータを、ステーション装置側電波無線通信手段へ転送し、かつ、アクセスポイント装置側電波無線通信手段を介して第6の制御信号を受信したアクセスポイント装置側無線リンク制御手段は、該上位有線ネットワークから入力された当該ステーション装置に接続された通信端末宛のデータを、アクセスポイント装置側電波無線通信手段へ転送することにより、
上位有線ネットワークと、ステーション装置に接続されている通信端末間で送受信されるデータは、アクセスポイント装置側無線リンク制御手段とアクセスポイント装置側電波無線通信手段とステーション装置側電波無線通信手段とステーション装置側無線リンク制御手段とを介して転送される。
また、本発明(請求項12)は、請求項2乃至11記載の無線通信システムにおける回線制御方法において、アクセスポイント装置側光無線通信手段で受光していた光の光レベルが、自身の受信感度を下回り、かつ、ステーション装置側光無線通信手段で受光していた光の光レベルが、自身の受信感度を下回ったとき、あるいは、それぞれの光無線通信手段で受光していた光が消滅したとき、
アクセスポイント装置側光無線通信手段と、ステーション装置側光無線通信手段とが、光によるデータ送受信が不可能に転じたと検知する。
アクセスポイント装置側光無線通信手段と、ステーション装置側光無線通信手段とが、光によるデータ送受信が不可能に転じたと検知する。
また、本発明(請求項13)は、請求項4乃至8または、11記載の無線通信システムにおける回線制御方法において、アクセスポイント装置及びステーション装置のそれぞれに付与される識別子は、データリンク層における識別子であるMACアドレスである。
また、本発明(請求項14)は、請求項4乃至8または11記載の無線通信システムにおける回線制御方法において、アクセスポイント装置及びステーション装置のそれぞれに付与される識別子は、ネットワーク層における識別子であるIPアドレスである。
また、本発明(請求項15)は、請求項1乃至14記載の無線通信システムにおける回線制御方法において、アクセスポイント装置側光無線通信手段及びステーション装置側光無線通信手段は、ミリ波あるいはマイクロ波を搬送波としてデータ通信を行い、さらに、搬送波の光は、ミリ波あるいはマイクロ波であり、光検出信号はミリ波検出信号またはマイクロ波検出信号であり、光レベルは、ミリ波レベルまたはマイクロ波レベルである無線通信手段である。
また、本発明(請求項16)は、請求項1乃至15記載の無線通信システムにおける回線制御方法において、アクセスポイント装置側電波無線通信手段及びステーション装置側電波無線通信手段は、マイクロ波を搬送波としてデータ通信を行う無線通信手段である。
また、本発明(請求項17)は、請求項1乃至16記載の無線通信システムにおいて、
無線通信システムは、
1つのアクセスポイント装置と、
1つのステーション装置と、を備え、
アクセスポイント装置と、ステーション装置は、1対1で通信する。
無線通信システムは、
1つのアクセスポイント装置と、
1つのステーション装置と、を備え、
アクセスポイント装置と、ステーション装置は、1対1で通信する。
本発明の無線通信システムにおける回線制御では、光無線LANやミリ波無線LANを用いることにより、高速なデータ転送が可能であり、かつ、光無線LANやミリ波無線LANが利用不能になった場合にも、高速にマイクロ波無線LANに切り替えることにより、常に通信の続行が可能な無線通信システムを提供することができる。
また、アクセスポイント装置とステーション装置とが、電波(マイクロ波)を用いて制御信号を送受信することにより、互いに認識を行うことにより、よりセキュアな無線通信システムを提供することができる。
また、アクセスポイント装置とステーション装置とが、それぞれの光無線通信装置の光レベルを検出する、あるいは、折衝信号の送受信を行うことにより、光によるデータ送受信可能となったと検知することにより、電波無線通信と光無線通信との切り替えを、更に高速に行うことが可能な無線通信システムを提供することができる。
さらに、アクセスポイント装置とステーション装置とが、それぞれの光無線通信装置の光レベルを検出する、あるいは、折衝信号の送受信を行い、かつ、それぞれの無線リンク制御装置が制御信号を送受信することにより、よりセキュアな無線通信システムを提供することができる。
以下、図面と共に本発明の実施の形態を説明する。
本発明における無線通信システムは、パーソナルコンピュータなどの通信端末と上位有線ネットワークとの間において、電波あるいは光を搬送波とした無線データリンクを提供するシステムであり、無線LAN(Local Area Network)と呼ばれるシステムの1形態である。
通信端末とは、パーソナルコンピュータ以外に、例えば、PDA(Personal Digital Assistance)や情報家電、携帯電話であってもよい。また、サーバであってもよい。
上位有線ネットワークとは、例えば、社内LAN等に適用するのであれば、イーサネット(登録商標)等の有線データリンクで構成された基幹網であってもよい。また、ATM(Asynchronous Transfer Mode)や、SDH(Synchronous Digital Hierarchy),あるいは、イーサネット(登録商標)などの専用線、あるいは、ADSL(Asynchronous Digital Subscriber line)といった各種データリンクにより構成される通信ネットワークであってもよい。
本発明における無線通信システムの上記以外の適用例としては、有線LAN間で、電波あるいは光を搬送波とした無線データリンクを提供するシステムであってもよい。すなわち、LAN間接続に用いてもよい。このような適用例では、ネットワーク構成としては、1対1あるいは、ポイント・ツー・ポイント構成となる。
次に、無線通信システムの構成を説明する。
図2は、本発明の第1の実施の形態のシステム構成を示す。
本発明における無線通信システムは、上位有線ネットワーク10と接続される1つのアクセスポイント装置100と、通信端末20と接続されるステーション装置200とからなる。
アクセスポイント装置100とステーション装置200とは、光を搬送波とする光無線リンクと、電波を搬送波とする電波無線リンクとを用いて接続される。
一般的な無線LANと同様に、上位有線ネットワーク10に複数の通信端末20を接続可能とするため、ステーション装置200も複数あってもよい。例えば、図3(a)に示す通り、ステーション装置200と通信端末20とは1対1で接続されており、ステーション装置200と通信端末20とが同数存在する構成であってもよい。
また、図3(b)に示す通り、ステーション装置200と通信端末20とは1対多(同図の例では、1対2)で接続されており、1つのステーション装置200と複数の通信端末20とがスイッチングハブ30等を介して接続される構成であってもよい。
さらには、図3(c)に示す通り、ステーション装置200と通信端末20とが1対1で接続されるものと、1対多で接続されるものが混在する構成であってもよい。但し、本発明の無線通信システムの理解を容易にするため、本実施の形態では、アクセスポイント装置100とステーション装置200とが1台ずつ存在する構成(図2の構成)について説明する。
アクセスポイント装置100は、第1の電波無線通信部110、第1の光無線通信部120、及び、第1の無線リンク制御部130と、を有する。第1の電波無線通信部110と第1の無線リンク制御部130とが接続され、第1の光無線通信部120と第1の無線リンク制御部130とが接続される。また、第1の無線リンク制御部130と上位有線ネットワーク10が接続される。
ステーション装置200は、第2の電波無線通信部210、第2の光無線通信部220、及び第2の無線リンク制御部230と、を有する。第2の電波無線通信部210と第2の無線リンク制御部230が接続され、第2の光無線受信装置220と第2の無線リンク制御部230が接続される。第2の無線リンク制御部230と通信端末20が接続される。
アクセスポイント装置100の第1の電波無線通信部110とステーション装置200の第2の電波無線通信部210との間で電波無線によるデータの送受信を行う。
アクセスポイント装置100の第1の光無線通信部120とステーション装置200の第2の光無線通信部220との間で光無線によるデータの送受信を行う。
次に、図2に示すアクセスポイント装置100とステーション装置200の構成要素について詳細に説明する。
アクセスポイント装置100の第1の電波無線通信部110(以下、単に電波無線通信部110と記す)は、有線側インタフェース(I/F)111より入力されたデータを、電波を搬送波とする電波無線データに変換し、その電波無線データを無線側インタフェース(I/F)112より出力する機能と、かつ、無線側インタフェース112より入力された電波無線データを同調し、有線側インタフェース111に出力する機能を有する。ステーション装置200の第2の電波無線通信部210(以下、単に電波無線通信部210と記す)は、無線側インタフェース(I/F)211より入力された電波無線データを同調し、受信したデータを有線側インタフェース(I/F)212より出力する機能と、有線側インタフェース212より入力された電波無線データを電波を搬送波とする電波無線データに変換し、無線側インタフェース211に出力する機能を有する。
このような機能は、有線LANと無線LANを接続するものであり、例えば、無線ブリッジ機能とも呼ばれる。なお、電波無線通信部110,210における無線側インタフェース112,211には、電波を送受信するための電波アンテナが接続されていてもよい(図2には図示せず)。
また、電波無線通信部110,210は、帰属関係が結ばれ、電波無線通信部110は親機、電波無線通信部210は子機として働く。そこで、電波無線通信部110,210は、帰属関係を結ぶために、それぞれ管理機能を備えてもよい。
電波を用いた無線LANとしては、IEEE(米国電気電子学会)にて策定されたIEEE 802 11aやIEEE 802.11b規格などが標準化されている。本発明における電波無線通信部110,210としては、例えば、電波無線通信部110は、IEEE 802.11bのアクセスポイント、また、電波無線通信部210は、IEEE 802.11bにおけるステーションであってもよい。この場合、電波としては、周波数2.4GHz帯のマイクロ波を搬送波として用いる。
また、電波無線通信部110,210として、IEEE 802.11aにおけるアクセスポイント及びステーションを用いてもよい。この場合、電波としては、周波数5.2GHz帯のマイクロ波を搬送波として用いる。
なお、電波無線通信装置210は、一般的な呼称として無線LANクライアントとも呼ばれることもある。さらには、これ以外の電波を用いた無線通信システムにおけるアクセスポイント及びステーションを用いてもよい。本発明は、電波無線通信装置を実現する方式で限定されるものではない。
次に、アクセスポイント装置100の第1の光無線通信部120(以下、単に光無線通信部120と記す)は、有線側インタフェース(I/F)122により入力されたデータを光を搬送波とする光無線データに変換し、その光無線データを無線側インタフェース(I/F)123より出力する機能と、無線側I/F123より入力された光無線データを受信し、受信されたデータを有線側I/F122に出力する機能を有する。
ステーション装置200の第2の光無線通信部220(以下、単に光無線通信部220と記す)は、無線側インタフェース(I/F)221より入力された光無線データを受信し、受信されたデータを有線側インタフェース(I/F)222より出力する機能と、有線側I/F222より入力されたデータを、光を搬送波とする光無線データに変換し、無線側I/F221に出力する機能を有する。
光無線通信部120、光無線通信部220では、帰属関係を結ぶための管理機能は必須ではない。また、光無線通信部120、光無線通信部220では、互いの装置が光によりデータ送受信可能であるかを検知する光無線検知機能を有する。光無線検知機能に関しては後述する。
光無線通信部120、光無線通信部220は、例えば、物理層(PHY)方式として、イーサネット(登録商標)のPHY方式である、100BASE-X、あるいは、1000BASE-Xを用い、空間を伝送路として無線通信を行う装置であってもよい。なお、光無線通信部120、光無線通信部220における無線側I/F123,221には、光を送受信するための光アンテナ、あるいはレンズなどが接続されていてもよい(図2には図示せず)。
また、光無線通信部120、光無線通信部220にて、光無線検知機能により、光によりデータ送受信可能となったと検知されたとき、光無線通信部120、光無線通信部220は、それぞれの光検出信号出力ポート121,223より、第1あるいは第2の光検出信号を出力する。さらに、光無線通信部120、光無線通信部220にて、光無線検知機能により、光によりデータ送受信不能となったと検知されたとき、光無線通信部120、光無線通信部220は、それぞれの光検出信号出力ポート121,223より、光検出信号を出力する。
光無線通信部120、光無線通信部220が搬送波として用いる光は、赤外光であってもよい。その場合、搬送波に赤外光を用いることにより、人体への悪影響がなく、かつ人の視覚を妨げることなく光無線通信が可能になる。
なお、本発明は、光無線通信装置を実現する方式で限定されるものではない。
図2における、アクセスポイント装置100の第1の無線リンク制御部130(以下、単に無線リンク制御部130と記す)は、光検出信号入力ポート134より入力された光検出信号を解読する機能を有する。また、光検出信号入力ポート134より入力される光検出信号に応じて、有線側インタフェース(I/F)133より入力されたデータを、電波無線側I/F131あるいは光無線側I/F132に選択的に出力するデータ転送機能を有する。また、後述する無線リンク制御機能を有する。
図2における、ステーション装置200の第2の無線リンク制御部230(以下、単に無線リンク制御部230と記す)は、光検出信号入力ポート234より入力された光検出信号を解読する機能を有する。また、光検出信号入力ポート234より入力される光検出信号に応じて、有線側インタフェース(I/F)233より入力されたデータを電波無線側I/F231あるいは光無線側I/F232に選択的に出力するデータ転送機能を有する。また、後述する無線リンク制御機能を有する。
図2におけるアクセスポイント装置100及びステーション装置200は、装置を識別するためのそれぞれ異なる識別子を備えてもよい。識別子は、例えば、MACアドレスやIPアドレスであってもよい。
図2における無線通信システムの構成では、アクセスポイント装置100は、無線リンク制御部130と電波無線通信部110と光無線通信部120とが、それぞれケーブルにて接続されているが、このケーブルは、例えば、シリアルやパラレルのケーブルであってもよい。また、このケーブルは例えば、非シールドより対線(UTP: Unshielded Twist pair)ケーブルや光ファイバなどの通信ケーブルであってもよい。図2のステーション装置200においても同様である。
図2における無線通信システムの構成では、アクセスポイント装置100は、無線リンク制御部130と電波無線通信部110と光無線送信装置120とが、それぞれケーブルにて接続されているが、ケーブルではなく、例えば、基盤上の配線パターンであってもよい。また、例えば、筐体内の内部配線であってもよい。すなわち、無線リンク制御部130と電波無線通信部110と光無線送信装置120とが、外見上、一体となってアクセスポイントとなる構成であってもよい。図2のステーション装置200においても同様である。
以下、アクセスポイント装置100とステーション装置200とが通信する手順について、具体的に説明する。
図4は、本発明の一実施の形態におけるアクセスポイント装置とステーション装置が通信する手順を説明するための図である。
ここで、図4において、四角及び楕円で囲まれた状態は、各装置(アクセスポイント装置100、ステーション装置200)の状態を表し、四角の状態は安定状態、楕円の状態は遷移状態を表している。遷移状態とは、1つの安定状態から別の安定状態に移る際、移動してよいかどうか、確認を行っている状態を示す。また、図4の点線矢印は、アクセスポイント装置100とステーション装置200とが、信号を送受信して折衝を行っていることを示している。上記の折衝機能を総称して本発明では「無線リンク制御機能」と呼ぶ。
ステップ110) まず、電源投入後、アクセスポイント装置100及びステーション装置200は「待機状態」に入る。
アクセスポイント装置100では、電波無線通信部110が、電波を用いて通信可能なステーション装置200の電波無線通信部210を検索する。検索方法は、例えば、検索用の信号を含む電波を定期的に放出し、ステーション装置200の電波無線通信部210からの応答信号を待つ、という方法であってもよい。検索用の信号とは、例えば、IEEE 802.11では、ビーコンフレーム(Beacon frame)と呼ばれるものであってもよい。
ステーション装置200では、電波無線通信部210が、電波を用いて通信可能なアクセスポイント装置100の電波無線通信部110を検索する。検索方法としては、例えば、ステーション装置200の電波無線通信部210が、アクセスポイント装置100の電波無線通信部110が放出した検索用の信号を待ち、検索用の信号が到来したとき、応答信号を返答する、という方法であってもよい。また、別の検索方法としては、例えば、ステーション装置200の電波無線通信部210が、アクセスポイント装置100における電波無線通信部110を検索するための信号を放出し、アクセスポイント装置100の電波無線通信部110からの応答信号を待つ、という方法であってもよい。このような検索方法として、前者では、例えば、IEEE 802.11におけるパッシブスキャニング(passive scanning)と呼ばれる方法であってもよい。また、後者では、例えば、IEEE 802.11におけるアクティブスキャニング(active scanning)と呼ばれる方法であってもよい。
上記の方法により、アクセスポイント装置100の電波無線通信部110とステーション装置200の電波無線通信部210とが、互いの存在を認識すると、続いて、それぞれの装置に備わる管理機能により、帰属関係を結ぶ。帰属関係を結ぶ方法としては、例えば、IEEE802.11における認証(Authentication)ならびにアソシエーション(Association)と呼ばれる方法であってもよい。
ステップ120) 次に、アクセスポイント装置100の電波無線通信部110及びステーション装置200の電波無線通信部210が、管理機能により帰属関係を結んで、電波を用いて通信可能な状態になると、アクセスポイント装置100及びステーション装置200は、それぞれ「対向する装置の認識状態」に入る。「対向する装置の認識状態」では、アクセスポイント装置100の無線リンク制御部130と、ステーション装置200の無線リンク制御部230とが、それぞれに接続された電波無線通信部110,210を介して、制御信号を送受信することにより折衝を行う。
折衝の方法は、例えば、以下のような方法であってもよい。折衝方法の動作例を図5を用いて説明する。
アクセスポイント装置100における無線リンク制御部130は、自身に接続されている電波無線通信部110が、ステーション装置200の電波無線通信部210と電波を用いて通信可能になったことを検知すると(ステップ121)、無線リンク制御部130は、アクセスポイント装置100の識別子を発信元アドレスとする制御信号を作成し、自身に接続された電波無線通信部110に転送する。電波無線通信部110は、その制御信号を電波を用いて、自身の通信可能なステーション装置200の第2の電波無線通信部210に送信する。あるいは、任意のステーション装置の電波無線通信部に向けてブロードキャストする(ステップ122)。当該制御信号を受信したステーション装置200の第2の電波無線通信部210は、当該制御信号をステーション装置200の無線リンク制御部230へ転送する。ステーション装置200の無線リンク制御部230は、受信した制御信号を解読し、アクセスポイント装置100の識別子と、制御信号に含まれる情報をメモリ等に記憶すると共に、制御信号に対する応答信号として、アクセスポイント装置100の識別子を宛先アドレスとし、かつ、ステーション装置200の識別子を発信元アドレスとする応答信号を作成する。応答信号は、ステーション装置200の電波無線通信部210に転送され、電波を用いてアクセスポイント装置100の電波無線通信部110に送られ、さらに、アクセスポイント装置100の無線リンク制御部130に送られ、受信される(ステップ123)。当該応答信号を受信したアクセスポイント装置100の無線リンク制御部130は、さらに、ステーション装置200の識別子を宛先アドレスとし、かつ、アクセスポイント装置100の識別子を発信元アドレスとする承認信号を作成し、上記の制御信号と同様の経路により、ステーション装置200の無線リンク制御部230へ送信してもよい(ステップ124)。
なお、上記では、アクセスポイント装置100を主体として説明したが、ステーション装置200においても同様の動作を行うものとする。
ここで、アクセスポイント装置100の無線リンク制御部130、あるいは、ステーション装置200の無線リンク制御部230が送信する制御信号に含まれる識別子は、MACアドレスであってもよい。あるいは、IPアドレスであってもよい。
また、上記の制御信号には、制御信号を送信する側の装置(アクセスポイント装置100、あるいは、ステーション装置200)に関する情報、例えば、装置の名称、折衝方法のプロトコルのバージョン、装置ファームウェアのバージョン、装置ハードウェア診断の結果、その他のステータス情報、などを含んでもよい。また、折衝により、無線リンク制御部130,230間での認証を行う場合には、認証に必要なIDなどを含んでもよい。さらには、ステーション装置200の無線リンク制御部230が送信する制御信号には、ステーション装置200に接続されている通信端末20のMACアドレス、あるいは、IPアドレスの情報を含んでもよい。通信端末20のMACアドレスまたは、IPアドレスは複数であってもよい。
上記の図5の折衝方法では、アクセスポイント装置100とステーション装置200では、ほぼ同時に、ほぼ同様な信号を送受信することになる。一方、アクセスポイント装置100あるいは、ステーション装置200のどちらか一方が優先的に制御信号を送信する方法であってもよい。
図6に、アクセスポイント装置100が優先的に制御信号を送信する例を示す。
アクセスポイント装置100における無線リンク制御部130は、自身に接続されている電波無線通信部110が、ステーション装置200の電波無線通信部210と電波を用いて通信可能になったことを検知すると(ステップ131)、無線リンク制御部130は、アクセスポイント装置100の識別子を発信元アドレスとする制御信号を作成し、自身に接続された電波無線通信部110に転送する。電波無線通信部110は、その制御信号を電波を用いて、自身の通信可能なステーション装置200の第2の電波無線通信部210に送信する、あるいは、ブロードキャストする(ステップ132)。当該制御信号を受信したステーション装置200の電波無線通信部210は、当該制御信号を無線リンク制御部230へ転送する。無線リンク制御部230は、受信した制御信号を解読し、アクセスポイント装置100の識別子と、制御信号に含まれる情報をメモリ等に記憶すると共に、制御信号に対する応答信号として、アクセスポイント装置100の識別子を宛先アドレスとし、かつ、ステーション装置200の識別子を発信元アドレスとする応答信号を作成する。応答信号は、ステーション装置200の電波無線通信部210に転送され、電波を用いてアクセスポイント装置100の電波無線通信部110に送られ、さらに、アクセスポイント装置100の無線リンク制御部130に送られ、受信される(ステップ133)。当該応答信号を受信したアクセスポイント装置100の無線リンク制御部130は、さらに、ステーション装置200の識別子を宛先アドレスとし、かつ、アクセスポイント装置100の識別子を発信元アドレスとする承認信号を作成し、上記の制御信号と同様の経路により、ステーション装置200の無線リンク制御部230へ送信する(ステップ134)。
図7は、ステーション装置200が優先的に制御信号を送信する例を示す。
ステーション装置200における無線リンク制御部230は、自身に接続されている電波無線通信部210が、アクセスポイント装置100の電波無線通信部110と電波を用いて通信可能になったことを検知すると(ステップ141)、無線リンク制御部230は、ステーション装置200の識別子を発信元アドレスとする制御信号を作成し、自身に接続された電波無線通信部210に転送する。電波無線通信部210は、その制御信号を電波を用いて、自身の通信可能なアクセスポイント装置100の電波無線通信部110に送信する、あるいは、ブロードキャストする(ステップ142)。当該制御信号を受信したアクセスポイント装置100の電波無線通信部110は、当該制御信号を無線リンク制御部130へ転送する。無線リンク制御部130は、受信した制御信号を解読し、ステーション装置200の識別子と、制御信号に含まれる情報をメモリ等に記憶すると共に、制御信号に対する応答信号として、ステーション装置200の識別子を宛先アドレスとし、かつ、アクセスポイント装置100の識別子を発信元アドレスとする応答信号を作成する。応答信号は、アクセスポイント装置100の電波無線通信部110に転送され、電波を用いてステーション装置200の電波無線通信部210に送られ、さらに、ステーション装置200の無線リンク制御部230に送られ、受信される(ステップ143)。当該応答信号を受信したステーション装置200の無線リンク制御部230は、さらに、アクセスポイント装置100の識別子を宛先アドレスとし、かつ、ステーション装置200の識別子を発信元アドレスとする承認信号を作成し、上記の制御信号と同様の経路により、アクセスポイント装置100の無線リンク制御部130へ送信する(ステップ144)。
但し、図6乃至図7における折衝方法では、応答信号に、応答信号を送信する装置(アクセスポイント装置100あるいはステーション装置200)に関する情報を含んでもよい。
このように、無線リンク制御部130,230の間で相互に認識を行った後、電波無線通信部110,210を介したデータの送受信を開始することにより、望ましくない通信相手との通信を遮断することができるため、セキュアな無線通信システムを提供することができる。
ステップ130) 上記の折衝に失敗した場合、アクセスポイント装置100及びステーション装置200は、「待機状態」に戻る。また、折衝に失敗した場合には、再度折衝を繰り返してもよい。数回の試行を行ったが折衝に失敗した場合、アクセスポイント装置及びステーション装置200は、「待機状態」に戻る。
ステップ140) 折衝に成功した場合、アクセスポイント装置100及びステーション装置200は、「電波無線による通信状態」に進む。上記の折衝に成功した後、アクセスポイント装置100及びステーション装置200は、定期的に、上記の折衝を行い、電波無線リンクが保持されていることを確認してもよい。
なお、アクセスポイント装置100とステーション装置200が、電波を用いて通信可能な状態になったとき、アクセスポイント装置100及びステーション装置200は、「対向する装置の認識状態」に入らず、直接「無線電波による通信状態」に進んでもよい。この場合、アクセスポイント装置100及びステーション装置200の無線リンク制御130,230は、それぞれの電波無線通信部110,210において行われた折衝(帰属関係の締結)の結果を取得することにより、無線リンク制御部130,230同士での折衝としてもよい。
ステップ150) 「電波無線による通信状態」では、アクセスポイント装置100の無線リンク制御部130は、有線側I/F133より入力されたデータを、電波無線側I/F131に出力する。また、電波無線側I/F131より入力されたデータを、有線側I/F133に出力する。一方、ステーション装置200の無線リンク制御部230は、有線側I/F233より入力されたデータを、電波無線側I/F231に出力する。また、電波無線側I/F231より入力されたデータを、有線側I/F233に出力する。これにより、アクセスポイント装置100に接続された上位有線ネットワーク10と、ステーション装置200に接続された通信端末20とは、アクセスポイント装置100及びステーション装置200に備わる電波無線通信部110,210を介して、電波によりデータを送受信することができる。
また、電波無線により通信可能なアクセスポイント装置100及びステーション装置200が、光無線により通信可能であるかを調べるため、「電波無線による通信状態」では、アクセスポイント装置100の光無線通信部120、及び、ステーション装置の光無線通信部220は、例えば、データが重畳されていない、搬送波としての光のみを送受信してもよい。このような光は、例えば、アイドル信号光と呼ばれる。あるいは、アクセスポイント装置100の光無線通信部120、及びステーション装置200の光無線通信部220は、特殊なパルス光を送受信してもよい。これら、光無線により通信可能であるか調べるための光信号は、「電波による通信状態」では、常時送信されるものであってもよい。また、短時間の送信を定期的に繰り返すものであってもよい。
「電波無線による通信状態」において、アクセスポイント装置100の電波無線通信部110と、ステーション装置200の電波無線通信部210との間で、電波を用いた通信が不能になった場合、アクセスポイント装置100とステーション装置200は、「待機状態」に移る。
ステップ160) アクセスポイント装置100の光無線通信部120及び、ステーション装置200の光無線通信部220が、光を用いてデータを送受信可能な状態になると、アクセスポイント装置100及びステーション装置200は、それぞれ「光無線リンクアップの確認状態」に入る。
「光無線リンクアップの確認状態」では、アクセスポイント装置100の無線リンク制御部130と、ステーション装置200の無線リンク制御部230とがそれぞれに接続された光無線通信部120,220を介して、制御信号を送受信することにより、折衝を行う。
折衝の方法は、例えば、以下のような方法であってもよい。
折衝の方法を図8を用いて説明する。
アクセスポイント装置100における光無線通信部120が、ステーション装置200の光無線通信部220と、光を用いて通信可能になったことを検知すると(ステップ161)、光無線通信部120は、無線リンク制御部130に対して、光検出信号を出力する(ステップ162,163)。光検出信号を受信した無線リンク制御部130は、アクセスポイント装置100の識別子を発信元アドレスとする制御信号を作成し、自身に接続された光無線通信部120に転送する。光無線通信部120は、制御信号を光を用いて、自身と通信可能なステーション装置200の光無線通信部220に送信する(ステップ164)。制御信号を受信したステーション装置200の光無線通信部220は、制御信号をステーション装置200の無線リンク制御部230へ転送する。ステーション装置200の無線リンク制御装置230は、制御信号を解読し、アクセスポイント装置100の識別子と、制御信号に含まれる情報を記憶すると共に、制御信号に対する応答信号として、アクセスポイント装置100の識別子を宛先アドレスとし、かつ、ステーション装置200の識別子を発信元アドレスとする応答信号を作成する。当該応答信号は、ステーション装置200の光無線通信部220に転送され、光を用いてアクセスポイント装置100の光無線通信部120に送られ(ステップ165)、さらに、アクセスポイント装置100の無線リンク制御部130に送られ、受信される。応答信号を受信したアクセスポイント装置100の無線リンク制御部130は、さらに、ステーション装置200の識別子を宛先アドレスとし、かつ、アクセスポイント装置100の識別子を発信元アドレスとする承認信号を作成し、制御信号と同様の経路により、ステーション装置200の無線リンク制御部230に送信してもよい(ステップ166)。
なお、上記では、アクセスポイント装置100から光無線リンクアップの確認を行ったが、ステーション装置200側から光無線リンクアップの確認を行う場合も上記と同様の動作を行う。
ここで、アクセスポイント装置100及びステーション装置200の光無線通信部120,220が、光を用いて通信可能になったことを検知する手段としては、光無線通信部120,光無線通信部220に入力された信号光のレベルをモニタすればよい。すなわち、光無線通信部120,光無線通信部220に入力された信号光のレベルが、自身の受信感度を上回った場合、光を用いて通信可能になったと判断すればよい。
この例では、光無線通信部120,光無線通信部220が出力する光検出信号としては、例えば、光受信器(図示せず)が出力するSD(Signal Detection)信号を用いてもよい。なお、光検出信号については、図14を用いて後述する。
アクセスポイント装置100及びステーション装置200の光無線通信部120,光無線通信部220が、光を用いて通信可能になったことを検知する機能を、本発明では、「光無線検知機能」と呼ぶ。光無線検知機能を実現する手段としては、例えば、光無線通信部120,光無線通信部220へ入力された信号光のレベルが自身の受信感度を上回り、さらに、それぞれの光無線通信部120,光無線通信部220が折衝信号を送受信し、折衝に成功したときをもって、光を用いて通信可能になったと判断してもよい。より詳しくは、光無線通信部120,光無線通信部220の光受信器(図示せず)が光パルス列を送受信し、受信した光パルス列よりクロックを再生し、光送信器と光受信器との間で信号の同期が確立したときをもって、光を用いて通信可能になったと判断してもよい。あるいは、例えば、光無線通信部120,光無線通信部220が送受信する信号が、イーサネット(登録商標)の100BASE-Xあるいは、1000BASE-Xであれば、光送受信器(図示せず)がオートネゴシエーションに関する信号をやりとりし、折衝(ネゴシエーション)に成功したときをもって、光を用いて通信可能になったと判断してもよい。
ここで、アクセスポイント装置100の無線リンク制御部130、あるいは、ステーション装置200の無線リンク制御部230が送信する制御信号に含まれる識別子は、MACアドレスであってもよい。あるいは、IPアドレスであってもよい。また、上記の制御信号には、制御信号を送信する側の装置(アクセスポイント装置100あるいはステーション装置200)に関する情報、例えば、装置の名称、折衝方法のプロトコルのバージョン、装置ファームウェアのバージョン、装置ハードウェア診断の結果、その他のステータス情報、などを含んでもよい。また、折衝により、無線リンク制御部130,230間での認証を行う場合には、認証に必要なIDなどを含んでもよい。さらには、ステーション装置200の無線リンク制御部230が送信する制御信号には、ステーション装置200に接続されている通信端末のMACアドレス、または、IPアドレスの情報を含んでもよい。通信端末20のMACアドレス、または、IPアドレスは複数であってもよい。
図8に示す折衝方法では、アクセスポイント装置100とステーション装置200が、ほぼ同時に、ほぼ同様な信号を送受信することになる。一方、アクセスポイント装置100あるいはステーション装置200のどちらか一方が、優先的に制御信号を送信する方法であってもよい。
図9にアクセスポイント100が優先的に制御信号を送信する例を示す。
同図の例では、アクセスポイント装置100における光無線通信部120が、ステーション装置200の光無線通信部220と、光を用いて通信可能になったことを検知すると(ステップ161a)、光無線通信部120は、無線リンク制御部130に対して、光検出信号を出力する(ステップ162a,163a)。光検出信号を受信した無線リンク制御部130は、アクセスポイント装置100の識別子を発信元アドレスとする制御信号を作成し、自身に接続された光無線通信部120に転送する。光無線通信部120は、制御信号を光を用いて、自身と通信可能なステーション装置200の光無線通信部220に送信する(ステップ164a)。制御信号を受信したステーション装置200の光無線通信部220は、制御信号をステーション装置200の無線リンク制御部230へ転送する。ステーション装置200の無線リンク制御装置230は、制御信号を解読し、アクセスポイント装置100の識別子と、制御信号に含まれる情報を記憶すると共に、制御信号に対する応答信号として、アクセスポイント装置100の識別子を宛先アドレスとし、かつ、ステーション装置200の識別子を発信元アドレスとする応答信号を作成する。当該応答信号は、ステーション装置200の光無線通信部220に転送され、光を用いてアクセスポイント装置100の光無線通信部120に送られ(ステップ165a)、さらに、アクセスポイント装置100の無線リンク制御部130に送られ、受信される。応答信号を受信したアクセスポイントのアクセスポイント装置100は、さらに、ステーション装置200の識別子を宛先アドレスとし、かつ、アクセスポイント装置100の識別子を発信元アドレスとする承認信号を作成し、制御信号と同様の経路により、ステーション装置200の無線リンク制御部230に送信してもよい(ステップ166b)。
次に、図10を用いて、ステーション装置200が優先的に制御信号を送信する例を示す。
ステーション装置200における光無線通信部220が、アクセスポイント装置100の光無線通信部120と、光を用いて通信可能になったことを検知すると(ステップ161b)、光無線通信部220は、無線リンク制御部230に対して、光検出信号を出力する(ステップ162b,163b)。光検出信号を受信した無線リンク制御部230は、ステーション装置200の識別子を発信元アドレスとする制御信号を作成し、自身に接続された光無線通信部220に転送する。光無線通信部220は、制御信号を光を用いて、自身と通信可能なアクセスポイント装置100の光無線通信部120に送信する(ステップ164b)。制御信号を受信したアクセスポイント装置100の光無線通信部120は、制御信号をアクセスポイント装置100の無線リンク制御部130へ転送する。アクセスポイント装置100の無線リンク制御装置130は、制御信号を解読し、ステーション装置200の識別子と、制御信号に含まれる情報を記憶すると共に、制御信号に対する応答信号として、ステーション装置200の識別子を宛先アドレスとし、かつ、アクセスポイント装置100の識別子を発信元アドレスとする応答信号を作成する。当該応答信号は、アクセスポイント装置100の光無線通信部120に転送され、光を用いてステーション装置200の光無線通信部120に送られ(ステップ165b)、さらに、ステーション装置200の無線リンク制御部130に送られ、受信される。応答信号を受信したアクセスポイントのステーション装置200は、さらに、アクセスポイント装置100の識別子を宛先アドレスとし、かつ、ステーション装置200の識別子を発信元アドレスとする承認信号を作成し、制御信号と同様の経路により、アクセスポイント装置100の無線リンク制御部130に送信してもよい(ステップ166b)。
但し、上記の図9、図10における折衝方法では、応答信号に、応答信号を送信する装置(アクセスポイント装置100あるいはステーション装置200)に関する情報を含んでもよい。
このように、無線リンク制御部130,230間で相互に認識を行った後、光無線通信部120,光無線通信部220を介したデータ送受信を開始することにより、光無線を用いて通信可能な相手装置を確実に認識でき、また、望ましくない通信相手装置との通信を遮断することができるため、よりセキュアな無線通信システムを提供することができる。
上記の折衝に失敗した場合、アクセスポイント装置100及びステーション装置200は、「電波無線による通信状態」(ステップ150)に戻る。また、折衝に失敗した場合、再度折衝を繰り返してもよい。数回の試行を行ったが、折衝に失敗した場合、アクセスポイント装置100及びステーション装置200は、「電波無線による通信状態」(ステップ150)に戻る。
上記の折衝に成功した場合、アクセスポイント装置100及びステーション装置200は、「光無線による通信状態」(ステップ170)に進む。
上記の折衝に成功した場合、アクセスポイント装置100及びステーション装置200は、定期的に前述の折衝を行い、光無線リンクが保持されていることを確認してもよい。
なお、アクセスポイント装置100とステーション装置200が、光を用いてデータ送受信可能な状態になったとき、アクセスポイント装置100及びステーション装置200は、制御信号の送受信を行わず、直接「光無線による通信状態」に進んでもよい。すなわち、上記の折衝を行わないで「光無線による通信状態」(ステップ170)に進んでもよい。
ステップ170) 「光無線による通信状態」では、アクセスポイント装置100の無線リンク制御部130は、有線側I/F133により入力されたデータのうち、光無線により通信が可能なステーション装置200に接続されている通信端末20宛のデータを、光無線側I/F132に出力し、それ以外のデータを電波無線側I/F131に出力する。また、アクセスポイント装置100の無線リンク制御部130は、電波無線側I/F131により入力されたデータと、光無線側I/F132により入力されたデータとを、それぞれ多重し、有線側I/F133に出力する。
一方、ステーション装置200の無線リンク制御部230は、有線側のI/F233より入力されたデータを、光無線側I/F232に出力する。また、ステーション装置200の無線リンク制御部230は、電波無線側I/F231より入力されたデータと、光無線側I/F232より入力されたデータとを、それぞれ多重し、有線側I/F233に出力する。
これにより、アクセスポイント100に接続された上位有線ネットワーク10と、ステーション装置200に接続された通信端末20とは、光無線により通信可能な場合、アクセスポイント装置100及びステーション装置200に備わる光無線通信部120,光無線通信部220を介して、光によりデータを送受信することができるようになる。
「光無線による通信状態」において、アクセスポイント装置100の光無線通信部120と、ステーション装置200の光無線通信部220との間で、光を用いた通信が不能になった場合、あるいは、光無線のリンクが切断された場合、アクセスポイント装置100とステーション装置200は、「光無線リンクダウンの確認状態」に移る。
「光無線による通信状態」において、アクセスポイント装置100の光無線通信部120と、ステーション装置200の光無線通信部220との間で、光を用いた通信が不能になり、かつ、アクセスポイント装置100の電波無線通信部110と、ステーション装置200の電波無線通信部210との間で、電波を用いた通信が不能になった場合、アクセスポイント装置100とステーション装置200は、「待機状態」に移る。この例は、例えば、アクセスポイント装置100とステーション装置200とが、光無線により通信可能であったが、どちらかの装置が故障等により、光、電波の双方で通信が不能になった場合などに適用される。
ステップ180)アクセスポイント装置100の光無線通信部120及び、ステーション装置200の光無線通信部220が、光を用いてデータ送受信が可能であったが、不可能な状態に転じたとき、アクセスポイント装置100及びステーション装置200は、それぞれ「光無線リンクダウンの確認状態」に入る。
「光無線リンクダウンの確認状態」では、アクセスポイント装置100の無線リンク制御部130と、ステーション装置200の無線リンク制御部230とが、それぞれに接続された電波無線通信部110,210を介して、制御信号を送受信することにより、折衝を行う。
折衝の方法については、前述の「光無線リンクアップの確認」と同様であるが、図8、図9、図10で示した制御信号、応答信号、承認信号は、光無線の代わりに、電波無線を用いて送受信する点において異なる。
図11を用いて、「光無線リンクダウンの確認」について説明する。
ステーション装置200における光無線通信部220が、アクセスポイント装置100の光無線通信部120と、光を用いて通信不能になったことを検知すると(ステップ181)、光無線通信部120は、無線リンク制御部230に対して、光検出信号を出力する(ステップ182,183)。光検出信号を受信した無線リンク制御部230は、ステーション装置200の識別子を発信元アドレスとし、アクセスポイント装置100の識別子を宛先アドレスとする制御信号を作成し、自身に接続された電波無線通信部210に転送する。電波無線通信部210は、電波信号を用いて、自身の通信可能なアクセスポイント装置100の電波無線通信部110に送信する(ステップ184)。制御信号を受信したアクセスポイント装置100の電波無線通信部110は、制御信号をアクセスポイント装置100の無線リンク制御部130へ転送する。アクセスポイント装置100の無線リンク制御装置130は、制御信号を解読し、ステーション装置200の識別子と、制御信号に含まれる情報を記憶すると共に、制御信号に対する応答信号として、ステーション装置200の識別子を宛先アドレスとし、かつ、アクセスポイント装置100の識別子を発信元アドレスとする応答信号を作成する。当該応答信号は、アクセスポイント装置100の電波無線通信部110に転送され、電波を用いてステーション装置200の電波無線通信部210に送られ(ステップ185)、さらに、ステーション装置200の無線リンク制御部230に送られ、受信される。応答信号を受信したアクセスポイントの無線リンク制御部230は、さらに、アクセスポイント装置100の識別子を宛先アドレスとし、かつ、ステーション装置200の識別子を発信元アドレスとする承認信号を作成し、制御信号と同様の経路により、アクセスポイント装置100の無線リンク制御部130に送信してもよい(ステップ186)。
なお、上記では、ステーション装置200から光無線リンクダウンの確認を行ったが、アクセスポイント装置100側から光無線リンクダウンの確認を行う場合も上記と同様の動作を行う。
また、図12を用いて、アクセスポイント装置100の無線リンク制御部130が優先して光無線リンクダウンの確認の折衝を行う例を説明する。
アクセスポイント装置100における光無線通信部120が、ステーション装置200の光無線通信部220と、光を用いて通信不能になったことを検知すると(ステップ181a)、光無線通信部120は、無線リンク制御部130に対して、光検出信号を出力する(ステップ182a,183a)。光検出信号を受信した無線リンク制御部130は、アクセスポイント装置100の識別子を発信元アドレスとし、ステーション装置200の識別子を宛先アドレスとする制御信号を作成し、自身に接続された電波無線通信部110に転送する。電波無線通信部110は、制御信号を電波を用いて、自身の通信可能なステーション装置200の電波無線通信部210に送信する(ステップ184a)。制御信号を受信したステーション装置200の電波無線通信部210は、制御信号をステーション装置200の無線リンク制御部230へ転送する。ステーション装置200の無線リンク制御装置230は、制御信号を解読し、アクセスポイント装置100の識別子と、制御信号に含まれる情報を記憶すると共に、制御信号に対する応答信号として、アクセスポイント装置100の識別子を宛先アドレスとし、かつ、ステーション装置200の識別子を発信元アドレスとする応答信号を作成する。当該応答信号は、ステーション装置200の電波無線通信部210に転送され、光を用いてアクセスポイント装置100の電波無線通信部110に送られ(ステップ185a)、さらに、アクセスポイント装置100の無線リンク制御部130に送られ、受信される。応答信号を受信したアクセスポイントのアクセスポイント装置100は、さらに、ステーション装置200の識別子を宛先アドレスとし、かつ、アクセスポイント装置100の識別子を発信元アドレスとする承認信号を作成し、制御信号と同様の経路により、ステーション装置200の無線リンク制御部230に送信してもよい(ステップ186a)。
次に、図13を用いて、ステーション装置200が優先的に光無線リンクアップの確認の折衝を行う例を説明する。
ステーション装置200における光無線通信部220が、アクセスポイント装置100の光無線通信部120と、光を用いて通信不能になったことを検知すると(ステップ181b)、光無線通信部120は、無線リンク制御部230に対して、光検出信号を出力する(ステップ182b,183b)。光検出信号を受信した無線リンク制御部230は、ステーション装置200の識別子を発信元アドレスとし、アクセスポイント装置100の識別子を宛先アドレスとする制御信号を作成し、自身に接続された電波無線通信部210に転送する。電波無線通信部210は、電波信号を用いて、自身の通信可能なアクセスポイント装置100の電波無線通信部110に送信する(ステップ184b)。制御信号を受信したアクセスポイント装置100の電波無線通信部110は、制御信号をアクセスポイント装置100の無線リンク制御部130へ転送する。アクセスポイント装置100の無線リンク制御装置130は、制御信号を解読し、ステーション装置200の識別子と、制御信号に含まれる情報を記憶すると共に、制御信号に対する応答信号として、ステーション装置200の識別子を宛先アドレスとし、かつ、アクセスポイント装置100の識別子を発信元アドレスとする応答信号を作成する。当該応答信号は、アクセスポイント装置100の電波無線通信部110に転送され、電波を用いてステーション装置200の電波無線通信部210に送られ(ステップ185b)、さらに、ステーション装置200の無線リンク制御部230に送られ、受信される。応答信号を受信したアクセスポイントの無線リンク制御部230は、さらに、アクセスポイント装置100の識別子を宛先アドレスとし、かつ、ステーション装置200の識別子を発信元アドレスとする承認信号を作成し、制御信号と同様の経路により、アクセスポイント装置100の無線リンク制御部130に送信してもよい(ステップ186b)。
このように、無線リンク制御部130,230との間で相互に認識を行った後、電波無線通信部110,210を介したデータの送受信を開始することにより、光無線を用いて通信を行っていた相手装置を確実に認識できるため、よりセキュアな無線通信システムを提供することができる。
上記の折衝に失敗した場合、アクセスポイント装置100及びステーション装置200は、「電波無線による通信状態」(ステップ150)に進む。また、上記の折衝に失敗した場合、再度折衝を繰り返してもよい。数回の試行を行ったが折衝に失敗した場合、アクセスポイント装置100及びステーション装置200は、「電波無線による通信状態」(ステップ150)に進む。
上記の折衝に成功した場合、アクセスポイント装置100及びステーション装置200は、「電波無線による通信状態」(ステップ150)に進む。
なお、アクセスポイント装置100及びステーション装置200が光を用いてデータ送受信不可能な状態になったとき、アクセスポイント装置100及びステーション装置200は、制御信号の送受信を行わず、直接「電波無線による通信状態」(ステップ150)に進んでもよい。すなわち、上記の折衝を行わないで「電波無線による通信状態」に進んでもよい。
なお、ここまで述べてきた光無線通信部120,光無線通信部220は、ミリ波を搬送波とする第1及び第2のミリ波無線通信装置、あるいは、マイクロ波を搬送波とする第1及び第2のマイクロ波無線通信装置であってもよい。ミリ波とマイクロ波は、共に、電磁波の一種であり、マイクロ波は周波数3GHzから30GHz、ミリ波は周波数30GHzから300GHzのものである。高速無線通信に用いられるミリ波乃至はマイクロ波としては、例えば、22GHz帯、26GHz帯、38GHz帯、60GHz帯などがある。22GHz帯及び26GHz帯は、準ミリ波と呼ばれることもある。ミリ波あるいはマイクロ波を搬送波として用いることにより、光無線通信部120,光無線通信部220と同様に、高速なデータ転送が可能になる。
光無線通信部120、光無線通信部220に代えて、ミリ波無線通信装置を用いた場合、上記の「光無線リンクアップの確認状態」(ステップ160)では、アクセスポイント装置100及びステーション装置200のミリ波無線通信装置が、ミリ波を用いて通信可能になったことを検知する手段としては、ミリ波無線通信装置へ入力されたミリ波のレベルをモニタすればよい。
同様に、光無線通信部120,光無線通信部220に代えて、マイクロ波無線通信装置を用いた場合、上記の「光無線リンクアップの確認状態」では、アクセスポイント装置100及びステーション装置200のマイクロ波無線通信装置が、マイクロ波を用いて通信可能になったことを検知する手段としては、マイクロ波無線通信装置へ入力されたマイクロ波のレベルをモニタすればよい。
また、光無線通信部120、光無線通信部220に代えて、ミリ波無線通信装置を用いた場合、上記の「光無線リンクダウンの確認状態」(ステップ180)では、アクセスポイント装置100及びステーション装置200のミリ波無線通信装置が、ミリ波を用いて通信不能になったことを検知する手段としては、ミリ波無線通信装置へ入力されたミリ波のレベルをモニタすればよい。
同様に、光無線通信部120,光無線通信部220に代えて、マイクロ波無線通信装置を用いた場合、上記の「光無線リンクダウンの確認状態」(ステップ180)では、アクセスポイント装置100及びステーション装置200のマイクロ波無線通信装置が、マイクロ波を用いて通信不能になったことを検知する手段としては、マイクロ波無線通信装置へ入力されたマイクロ波のレベルをモニタすればよい。
次に、前述の光検出信号について図14を用いて説明する。
図14は、本発明の一実施の形態における光受信器と光検出信号を説明するための図である。
図14(a)は光検出信号を出力可能な光受信器の構成例であり、光無線通信部120、220に内臓される(図示せず)。
信号光は、フォトダイオードなどの受光素子301により電流に変換され、前置増幅器302により受信回路304で受信可能な電圧レベルに変換かつ増幅される。前置増幅器302から出力された信号は、分岐器303により2つに分岐され、一方は、受信回路304を経て受信信号として出力される。他方は、比較器305に入力される。比較器305は、一種の増幅回路であり、2つの入力ポートと1つの出力ポートを持つ。2つの入力ポートにより入力された受信信号の電圧と参照電圧を比較し、
(受信信号の電圧)>(参照電圧)であれば、高位電圧Vhighを、
(受信信号の電圧)<(参照電圧)であれば、低位電圧Vlowを
出力する。ここで、参照電圧は、光受信器の最小受信感度となる信号光が受光素子301に入力されたときの分岐器303の出力電圧と同程度にすればよい。そのとき、比較器305の出力電圧は、
(信号光レベル)>(光受信器の最小受信感度)であれば、高位電圧Vhigh、
(信号光レベル)<(光受信機の最小受信感度)であれば、低位電圧Vlow
となる。そこで、比較器305の出力をもって、光検出信号としてもよい。すなわち、図14(a)の回路が光無線通信部120,220に実装されている場合、アクセスポイント装置100及びステーション装置200の光無線通信部120,220が、光を用いて通信可能になったとき、光検出信号としては、高位電圧Vhighが無線リンク制御部130,230へ出力される。一方、アクセスポイント装置100及びステーション装置200の光無線通信部120,220が、光を用いて通信不能になったとき、光検出信号としては、低位電圧Vlowが無線リンク制御部130,230へ出力される。
(受信信号の電圧)>(参照電圧)であれば、高位電圧Vhighを、
(受信信号の電圧)<(参照電圧)であれば、低位電圧Vlowを
出力する。ここで、参照電圧は、光受信器の最小受信感度となる信号光が受光素子301に入力されたときの分岐器303の出力電圧と同程度にすればよい。そのとき、比較器305の出力電圧は、
(信号光レベル)>(光受信器の最小受信感度)であれば、高位電圧Vhigh、
(信号光レベル)<(光受信機の最小受信感度)であれば、低位電圧Vlow
となる。そこで、比較器305の出力をもって、光検出信号としてもよい。すなわち、図14(a)の回路が光無線通信部120,220に実装されている場合、アクセスポイント装置100及びステーション装置200の光無線通信部120,220が、光を用いて通信可能になったとき、光検出信号としては、高位電圧Vhighが無線リンク制御部130,230へ出力される。一方、アクセスポイント装置100及びステーション装置200の光無線通信部120,220が、光を用いて通信不能になったとき、光検出信号としては、低位電圧Vlowが無線リンク制御部130,230へ出力される。
図14(b)は、光受信器より出力される光検出信号の例を示している。なお、図14(a)における比較器305の入力は、強度変調された電圧が入力されている場合もあるため、分岐器303と比較器305との間に、強度変調された電圧の平均レベルを出力する回路が挿入されていてもよい。
一般に、光受信器へ十分なレベルの信号光が入力されたときに出力される光検出信号は、SD(Signal Detection)と呼ばれる。一方、光受信器へ十分なレベルの信号光が入力されていたが、レベルが低下した、あるいは、信号光が消滅した場合に出力される光検出信号は、LOS(Loss Of Signal)とも呼ばれる。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において種々変更・応用が可能である。
本発明は、無線LANなどの無線通信システムに適用可能である。
10 上位有線ネットワーク
11 リレーサーバ
12 光無線送受信装置
13 電波無線アクセスポイント
20 通信端末
21 光無線送受信装置
22 電波無線クライアント
30 スイッチングハブ
100 アクセスポイント装置
110 アクセス装置側電波無線通信手段、第1の電波無線通信部
111 有線側インタフェース
112 無線側インタフェース
120 アクセスポイント装置側光無線通信手段、光無線通信部
121 光検出信号出力ポート
122 有線側インタフェース
123 光無線側インタフェース
130 アクセスポイント装置側無線リンク制御手段、第1の無線リンク制御部
131 電波無線側インタフェース
132 光無線側インタフェース
133 有線側インタフェース
134 光検出信号入力ポート
200 ステーション装置
210 ステーション装置側電波無線通信手段、第2の電波無線通信部
211 無線側インタフェース
212 有線側インタフェース
220 ステーション装置側光無線通信手段、光無線通信部
221 無線側インタフェース
222 有線側インタフェース
223 光検出信号出力ポート
230 ステーション装置側無線リンク制御手段、第2の無線リンク制御部
231 電波無線側インタフェース
232 光無線側インタフェース
233 有線側インタフェース
234 光検出信号入力ポート
301 受光素子
302 前置増幅器
303 分岐器
304 受信回路
305 比較器
11 リレーサーバ
12 光無線送受信装置
13 電波無線アクセスポイント
20 通信端末
21 光無線送受信装置
22 電波無線クライアント
30 スイッチングハブ
100 アクセスポイント装置
110 アクセス装置側電波無線通信手段、第1の電波無線通信部
111 有線側インタフェース
112 無線側インタフェース
120 アクセスポイント装置側光無線通信手段、光無線通信部
121 光検出信号出力ポート
122 有線側インタフェース
123 光無線側インタフェース
130 アクセスポイント装置側無線リンク制御手段、第1の無線リンク制御部
131 電波無線側インタフェース
132 光無線側インタフェース
133 有線側インタフェース
134 光検出信号入力ポート
200 ステーション装置
210 ステーション装置側電波無線通信手段、第2の電波無線通信部
211 無線側インタフェース
212 有線側インタフェース
220 ステーション装置側光無線通信手段、光無線通信部
221 無線側インタフェース
222 有線側インタフェース
223 光検出信号出力ポート
230 ステーション装置側無線リンク制御手段、第2の無線リンク制御部
231 電波無線側インタフェース
232 光無線側インタフェース
233 有線側インタフェース
234 光検出信号入力ポート
301 受光素子
302 前置増幅器
303 分岐器
304 受信回路
305 比較器
Claims (17)
- 上位有線ネットワークと、1つ乃至は複数の通信端末との間を、電波及び光を用いて接続し、データ通信を行う無線通信システムにおける回線制御方法であって、
前記無線通信システムは、
電波を搬送波としてデータ送受信を行うアクセスポイント装置側電波無線通信手段と、
光を搬送波としてデータ送受信を行うアクセスポイント装置側光無線通信手段と、
前記上位有線ネットワークと、前記アクセスポイント装置側電波無線通信手段及び前記アクセスポイント装置側光無線通信手段と接続されるアクセスポイント装置側無線リンク制御手段と、
を有するアクセスポイント装置と、
電波を搬送波としてデータ送受信を行うステーション装置側電波無線通信手段と、
光を搬送波としてデータ送受信を行うステーション装置側光無線通信手段と、
前記通信端末と、前記ステーション装置側電波無線通信手段及び前記ステーション装置側光無線通信手段と接続されるステーション装置側無線リンク制御手段と、
を有するステーション装置と、
を備え、
前記アクセスポイント装置と前記ステーション装置の少なくとも1つとが、前記アクセスポイント装置側電波無線通信手段と、前記ステーション装置側電波無線通信手段とを介して、電波によりデータ送受信可能となったとき、
前記上位有線ネットワークと前記ステーション装置に接続されている前記通信端末間で送受信されるデータが、前記アクセスポイント装置側無線リンク制御手段と前記アクセスポイント装置側電波無線通信手段と前記ステーション装置側電波無線通信手段と前記ステーション装置側無線リンク制御手段とを介して転送され、
前記アクセスポイント装置と前記ステーション装置の少なくとも1つとが、前記アクセスポイント装置側電波無線通信手段と、前記ステーション装置側電波無線通信手段とを、介して、電波によりデータ送受信可能であり、かつ、前記ステーション装置側光無線通信手段と、前記アクセスポイント装置側光無線通信手段とが、光によりデータ送受信可能となったと検知したとき、
前記アクセスポイント装置側光無線通信手段は、前記アクセスポイント装置側無線リンク制御手段に対して、第1の光検出信号を送信し、
前記ステーション装置側光無線通信手段は、前記ステーション装置側無線リンク制御手段に対して、第2の光検出信号を送信することにより、前記上位有線ネットワークと前記ステーション装置に接続されている前記通信端末間で送受信されるデータが、前記アクセスポイント装置側無線リンク制御手段と前記アクセスポイント装置側光無線通信手段と前記ステーション装置側光無線通信手段と前記ステーション装置側無線リンク制御手段とを介して転送される、
ことを特徴とする無線通信システムにおける回線制御方法。 - 前記アクセスポイント装置と前記ステーション装置の少なくとも1つとが、前記アクセスポイント装置側電波無線通信手段と、前記ステーション装置側電波無線通信手段とを介して、電波によりデータ送受信可能であり、かつ、前記アクセスポイント装置側光無線通信手段と前記光無線受信とが、光によりデータ送受信可能であったのが、不可能になったと検知したとき、
前記アクセスポイント装置側光無線通信手段は、前記アクセスポイント装置側無線リンク制御手段に対して、第3の光検出信号を送信し、
前記ステーション装置側光無線通信手段は、前記ステーション装置側無線リンク制御手段に対して、第4の光検出信号を送信することにより、前記上位有線ネットワークと、前記ステーション装置に接続されている前記通信端末間で送受信されるデータが、前記アクセスポイント装置側無線リンク制御手段と前記アクセスポイント装置側電波無線通信手段と前記ステーション装置側電波無線通信手段と前記ステーション装置側無線リンク制御手段とを介して転送される、請求項1記載の無線通信システムにおける回線制御方法。 - 前記アクセスポイント装置側光無線通信手段及び前記ステーション装置側光無線通信手段が搬送波として用いる光は、赤外光である請求項1または、2記載の無線通信システムにおける回線制御方法。
- 前記アクセスポイント装置及び前記ステーション装置には、それぞれ固有の識別子が付与され、
前記アクセスポイント装置と前記ステーション装置の少なくとも1つとが、前記アクセスポイント装置側電波無線通信手段と、前記ステーション装置側電波無線通信手段とを介して電波によりデータ送受信可能となったとき、
前記アクセスポイント装置側無線リンク制御手段と、前記ステーション装置側無線リンク制御手段とが、それぞれに接続された前記アクセスポイント装置側電波無線通信手段、前記ステーション装置側電波無線通信手段を介して、それぞれの装置に付与された前記識別子を含む第1及び第2の制御信号を送受信することにより、前記アクセスポイント装置は、前記ステーション装置の識別子を認識し、かつ、該ステーション装置は該アクセスポイント装置の識別子を認識する請求項1乃至3記載の無線通信システムにおける回線制御方法。 - 前記アクセスポイント装置側無線リンク制御手段と前記ステーション装置側無線リンク制御手段とが、前記第1及び第2の制御信号を送受信して互いの識別子を認識する際に、
前記アクセスポイント装置側無線リンク制御手段が、前記アクセスポイント装置に付与された識別子を含む前記第1の制御信号を生成し、該第1の制御信号を、前記アクセスポイント装置側電波無線通信手段を介して電波無線により前記ステーション装置側電波無線通信手段へ送信し、
前記ステーション装置側電波無線通信手段を介して、前記第1の制御信号を受信した前記ステーション装置側無線リンク制御手段は、前記第1の制御信号を解読することにより前記アクセスポイント装置の識別子を認識すると共に、前記ステーション装置に付与された識別子を含む第1の応答信号を生成し、該第1の応答信号を、前記ステーション装置側電波無線通信手段を介して電波無線により前記アクセスポイント装置側電波無線通信手段へ送信し、
前記アクセスポイント装置側電波無線通信手段を介して、前記第1の応答信号を受信した前記アクセスポイント装置側無線リンク制御手段は、該第1の応答信号を解読することにより、前記ステーション装置の識別子を認識する、請求項1乃至4記載の無線通信システムにおける回線制御方法。 - 前記アクセスポイント装置側無線リンク制御手段と前記ステーション装置側無線リンク制御手段とが、前記前記第1及び第2の制御信号を送受信して、互いの識別子を認識する際に、
前記ステーション装置側無線リンク制御手段が、前記ステーション装置に付与された識別子を含む前記第2の制御信号を生成し、該第2の制御信号を、前記ステーション装置側電波無線通信手段を介して、電波無線により前記アクセスポイント装置側電波無線通信手段に送信し、
前記アクセスポイント装置側電波無線通信手段を介して、前記第2の制御信号を受信した前記アクセスポイント装置側無線リンク制御手段は、該第2の制御信号を解読することにより前記ステーション装置の識別子を認識すると共に、前記アクセスポイント装置に付与された識別子を含む第2の応答信号を生成し、該第2の応答信号を、前記アクセスポイント装置側電波無線通信手段を介して、電波により前記ステーション装置側電波無線通信手段に送信し、
前記ステーション装置側電波無線通信手段を介して前記第2の応答信号を受信した前記ステーション装置側無線リンク制御手段は、該第2の応答信号を解読することにより前記アクセスポイント装置の識別子を認識する、請求項4記載の無線通信システムにおける回線制御方法。 - 前記アクセスポイント装置側無線リンク制御手段と、前記ステーション装置側無線リンク制御手段とが、電波によりデータ送受信可能である期間において、定期的に前記第1及び第2の制御信号を送受信する請求項4乃至6記載の無線通信システムにおける回線制御方法。
- 前記アクセスポイント装置及び前記ステーション装置には、それぞれ固有の識別子が付与され、
前記アクセスポイント装置側光無線通信手段と、前記ステーション装置側光無線通信手段とが、光によりデータ送受信可能となったと検知したとき、
前記アクセスポイント装置側光無線通信手段は、前記アクセスポイント装置側無線リンク制御手段に対して、第1の光検出信号を送信し、該第1の光検出信号を受信した前記アクセスポイント装置側無線リンク制御手段は、前記アクセスポイント装置に付与された識別子を含む第3の制御信号を生成し、該第3の制御信号を、該アクセスポイント装置側光無線通信手段を介して光無線により前記ステーション装置側光無線通信手段へ送信し、
前記ステーション装置側光無線通信手段は、前記ステーション装置側無線リンク制御手段に対して、第2の光検出信号を送信し、該第2の光検出信号を受信した該ステーション装置側無線リンク制御手段は、前記ステーション装置に付与された識別子を含む第4の制御信号を生成し、該第4の制御信号を、該ステーション装置側光無線通信手段を介して光無線により前記アクセスポイント装置側光無線通信手段へ送信し、
前記ステーション装置側光無線通信手段を介して、前記第3の制御信号を受信した前記ステーション装置側無線リンク制御手段は、前記通信端末から入力された前記上位有線ネットワーク宛のデータを、前記ステーション装置側光無線通信手段へ転送し、
かつ、前記アクセスポイント装置側光無線通信手段を介して、前記第4の制御信号を受信した前記アクセスポイント装置側無線リンク制御手段は、前記上位有線ネットワークから入力された、当該ステーション装置に接続された前記通信端末宛のデータを、前記アクセスポイント装置側光無線通信手段へ転送することにより、該上位有線ネットワークと該ステーション装置に接続されている該通信端末間で送受信されるデータは、該アクセスポイント装置側無線リンク制御手段と該アクセスポイント装置側光無線通信手段と、前記ステーション装置側光無線通信手段と前記ステーション装置側無線リンク制御手段とを介して転送される、請求項1乃至7記載の無線通信システムにおける回線制御方法。 - 前記ステーション装置側光無線通信手段が送信した光を、前記アクセスポイント装置側光無線通信手段が、自身の受信感度を超える光レベルで受光し、かつ、該アクセスポイント装置側光無線通信手段が送信した光を、該ステーション装置側光無線通信手段が、自身の受信感度を超える光レベルで受光したとき、
前記アクセスポイント装置側光無線通信手段と、前記ステーション装置側光無線通信手段とが、光によりデータ送受信可能となったと検知する、請求項1乃至8記載の無線通信システムにおける回線制御方法。 - 前記ステーション装置側光無線通信手段が送信した光を、前記アクセスポイント装置側光無線通信手段が、自身の受信感度を超える光レベルで受光し、かつ、該アクセスポイント装置側光無線通信手段が送信した光を、該ステーション装置側の光無線通信手段が、自身の受信感度を超える光レベルで受光した後、
前記アクセスポイント装置側光無線通信手段と前記ステーション装置側光無線通信手段とが、ぞれぞれ折衝信号を送受信し、折衝に成功したとき、
前記アクセスポイント装置側光無線通信手段と、前記ステーション装置側光無線通信手段とが、光によりデータ送受信可能となったと検知する請求項1乃至8記載の無線通信システムにおける回線制御方法。 - 前記アクセスポイント装置及び前記ステーション装置には、それぞれ固有の識別子が付与され、
前記アクセスポイント装置側光無線通信手段と、前記ステーション装置側光無線通信手段とが、光によりデータ送受信可能であったのが、不可能に転じたと検知したとき、
前記アクセスポイント装置側光無線通信手段は、前記アクセスポイント装置側無線リンク制御手段に対して、第3の光検出信号を送信し、該第3の光検出信号を受信した該アクセスポイント装置側無線リンク制御手段は、前記アクセスポイント装置に付与された識別子を含む第5の制御信号を生成し、該第5の制御信号を、前記アクセスポイント装置側電波無線通信手段を介して、電波無線により前記ステーション装置側無線通信手段へ送信し、
前記ステーション装置側光無線通信手段は、前記ステーション装置側無線リンク制御手段に対して、第4の光検出信号を送信し、該第4の光検出信号を受信した前記ステーション装置側無線リンク制御手段は、前記ステーション装置に付与された識別子を含む第6の制御信号を生成し、該第6の制御信号を、前記ステーション装置側電波無線通信手段を介して電波により前記アクセスポイント装置側電波無線通信手段へ送信し、
前記ステーション装置側電波無線通信手段を介して、前記第5の制御信号を受信した前記ステーション装置側無線リンク制御手段は、前記通信端末から入力された前記上位有線ネットワーク宛のデータを、前記ステーション装置側電波無線通信手段へ転送し、かつ、前記アクセスポイント装置側電波無線通信手段を介して前記第6の制御信号を受信した前記アクセスポイント装置側無線リンク制御手段は、該上位有線ネットワークから入力された当該ステーション装置に接続された前記通信端末宛のデータを、前記アクセスポイント装置側電波無線通信手段へ転送することにより、
前記上位有線ネットワークと、前記ステーション装置に接続されている前記通信端末間で送受信されるデータは、前記アクセスポイント装置側無線リンク制御手段と前記アクセスポイント装置側電波無線通信手段と前記ステーション装置側電波無線通信手段と前記ステーション装置側無線リンク制御手段とを介して転送される、請求項1乃至10記載の無線通信システムにおける回線制御方法。 - 前記アクセスポイント装置側光無線通信手段で受光していた光の光レベルが、自身の受信感度を下回り、かつ、前記ステーション装置側光無線通信手段で受光していた光の光レベルが、自身の受信感度を下回ったとき、あるいは、それぞれの光無線通信手段で受光していた光が消滅したとき、
前記アクセスポイント装置側光無線通信手段と、前記ステーション装置側光無線通信手段とが、光によるデータ送受信が不可能に転じたと検知する、請求項2乃至11記載の無線通信システムにおける回線制御方法。 - 前記アクセスポイント装置及び前記ステーション装置のそれぞれに付与される前記識別子は、データリンク層における識別子であるMACアドレスである、請求項4乃至8または11記載の無線通信システムにおける回線制御方法。
- 前記アクセスポイント装置及び前記ステーション装置のそれぞれに付与される前記識別子は、ネットワーク層における識別子であるIPアドレスである、請求項4乃至8または11記載の無線通信システムにおける回線制御方法。
- 前記アクセスポイント装置側光無線通信手段及び前記ステーション装置側光無線通信手段は、ミリ波あるいはマイクロ波を搬送波としてデータ通信を行い、さらに、搬送波の光は、ミリ波あるいはマイクロ波であり、光検出信号はミリ波検出信号またはマイクロ波検出信号であり、光レベルは、ミリ波レベルまたはマイクロ波レベルである無線通信手段である請求項1乃至14記載の無線通信システムにおける回線制御方法。
- 前記アクセスポイント装置側電波無線通信手段及び前記ステーション装置側電波無線通信手段は、マイクロ波を搬送波としてデータ通信を行う無線通信手段である請求項1乃至15記載の無線通信システムにおける回線制御方法。
- 前記無線通信システムは、
1つのアクセスポイント装置と、
1つのステーション装置と、を備え、
前記アクセスポイント装置と、前記ステーション装置は、1対1で通信する請求項1乃至16記載の無線通信システムにおける回線制御方法。
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JP2013512643A (ja) * | 2009-12-23 | 2013-04-11 | インテル コーポレイション | マルチ・バンド/マルチ・リンクの安全キー生成及び配信プロトコル |
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US8850204B2 (en) | 2009-12-23 | 2014-09-30 | Intel Corporation | Multi-band/multi-link secure key generation and delivery protocol |
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