JP2006145223A - 位置検知システム及び位置検知方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 位置検知精度を向上させることができる位置検知システム及び位置検知方法を提供する。
【解決手段】 応答信号の送信を要求する要求信号を送信し、要求信号が送信されてから応答信号が受信されるまでの時間を測定し、その測定された時間に基づき送受信端末までの距離を算出するアクセス端末と、アンテナ301により受信された無線信号から中間周波数信号を生成し、その中間周波数信号の信号レベルに基づいて応答信号を送信する送受信端末と、複数のアクセス端末により得られた距離データから、送受信端末の位置を算出するサーバ装置と、を備えた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、無線端末の位置を検知する位置検知システム、及びこのような位置検知システムに利用される位置検知方法に関する。
位置検知の対象となる無線端末の位置を検知する方法として、予め位置が固定された複数のアクセス端末から、位置検知対象の無線端末へ無線信号を送信し、無線端末から応答信号が返ってくるまでの時間であるRTT(Round Trip Time)を測定することにより複数のアクセス端末と無線端末との間の距離を測り、各アクセス端末の位置を中心にそれぞれ測定された距離を半径とする円を描き、その円が重複する位置を位置検知対象の無線端末がある位置として検知する位置検知システムが知られている。このような、RTTを複数のアクセス端末(基地局)から測定することにより、無線端末の位置を検知する位置検知システムとしては、例えば、TDMA(Time Division Multiple Access)方式の携帯電話機において複数の基地局と携帯電話機との間の距離を測定することにより、携帯電話機の位置を検知するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特表2001−508250号公報
ところで、RTTを複数のアクセス端末から測定することにより、無線端末の位置を検知する位置検知システムでは、RTTには無線端末におけるマイクロコンピュータ等による内部処理時間が含まれるので、この内部処理時間が複雑な信号処理により増加したり、受信環境に応じて変動したりするためRTTが変動してしまう。その結果、距離の測定精度が低下するために位置の検知精度が低下するという不都合があった。
特に、TDMA方式の無線装置、例えば携帯電話機では、基地局から送信された無線信号に対して応答信号を送信する場合、予め設定されたタイムスロット内で送信を行うため、RTTがTDMAのサイクル時間の影響を受けて変動し、距離の測定精度が低下するために位置の検知精度が低下するという不都合があった。
本発明は、このような問題に鑑みて為された発明であり、位置検知精度を向上させることができる位置検知システムを提供することを目的とする。そして、このような位置検知システムに利用される位置検知方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の第1の手段に係る位置検知システムは、無線信号を送受信する複数のアクセス端末と、前記複数のアクセス端末との間で前記無線信号を送受信する送受信端末と、前記複数のアクセス端末との間でデータ送受信を行うサーバ装置とを備えた位置検知システムにおいて、前記各アクセス端末は、前記送受信端末との間で無線信号を送受信するアクセス端末送受信部と、時間を計測する測定部と、前記アクセス端末送受信部から応答信号の送信を要求する要求信号を送信させ、前記アクセス端末送受信部によって前記要求信号が送信されてから前記応答信号が受信されるまでの時間を前記測定部に測定させ、前記測定部により測定された時間に基づき前記送受信端末までの距離を算出する測距制御動作を行うアクセス端末制御部とを備え、前記送受信端末は、前記複数のアクセス端末との間で無線信号を送受信する送受信端末送受信部と、前記送受信端末送受信部により受信された無線信号から中間周波数信号を生成する送受信端末IF生成部と、前記送受信端末IF生成部により生成された中間周波数信号の信号レベルを検出する送受信端末信号レベル検出部と、前記送受信端末信号レベル検出部により検出された信号レベルに基づいて前記応答信号を前記送受信端末送受信部により送信させる応答送信制御部とを備え、前記サーバ装置は、前記複数のアクセス端末の位置を記憶する位置記憶部と、前記複数のアクセス端末から、前記算出された距離を表す距離データを受信するサーバ受信部と、前記サーバ受信部により前記複数のアクセス端末から受信された距離データ及び前記位置記憶部に記憶されている各アクセス端末の位置から、前記送受信端末の位置を算出する位置情報生成部と、を備えることを特徴としている。
また、上述の位置検知システムにおいて、前記アクセス端末は、前記アクセス端末送受信部により受信された無線信号から中間周波数信号を生成するアクセス端末IF生成部と、前記アクセス端末IF生成部により生成された中間周波数信号の信号レベルを検出するアクセス端末信号レベル検出部をさらに備え、前記測定部は、前記アクセス端末送受信部による前記要求信号の送信終了時から、前記応答信号により前記アクセス端末信号レベル検出部で検出された信号レベルの立ち下がりまでの時間を測定し、前記応答送信制御部は、前記送受信端末信号レベル検出部により検出された信号レベルの立ち下がりで前記送受信端末送受信部に前記応答信号の送信を開始させることを特徴としている。
そして、上述の位置検知システムにおいて、前記複数のアクセス端末のうち一のアクセス端末制御部は、前記アクセス端末送受信部によって、距離測定処理を開始する旨を示す開始信号を送信させた後に前記要求信号を送信させるものであり、前記送受信端末は、前記送受信端末送受信部によって前記開始信号が受信された場合、前記応答送信制御部を動作可能状態にする応答制御部をさらに備え、前記応答送信制御部は、前記応答制御部により動作可能状態にされた後、前記送受信端末信号レベル検出部により検出された信号レベルに基づいて前記送受信端末送受信部に前記応答信号を送信させ、前記一のアクセス端末制御部とは異なる他のアクセス端末におけるアクセス端末制御部は、前記アクセス端末送受信部によって、前記開始信号が受信された後さらに前記応答信号が受信された場合、前記アクセス端末送受信部から前記要求信号を送信させ、前記アクセス端末送受信部によって前記要求信号が送信されてから前記応答信号が受信されるまでの時間を前記測定部に測定させ、前記測定部により測定された時間に基づき前記送受信端末までの距離を算出することを特徴としている。
さらに、上述の位置検知システムにおいて、前記送受信端末は、当該送受信端末の移動を検知する移動検知部と、前記移動検知部により当該送受信端末の移動が検知された場合、移動が検知された旨を示す移動検知信号を前記送受信端末送受信部により送信させる移動検知送信制御部と、をさらに備え、前記アクセス端末におけるアクセス端末制御部は、前記アクセス端末送受信部により前記移動検知信号が受信された場合に、前記測距制御動作を行うことを特徴としている。
また、上述の位置検知システムにおいて、前記送受信端末を複数備えることを特徴としている。
そして、上述の位置検知システムにおいて、前記各送受信端末における応答送信制御部は、前記送受信端末信号レベル検出部により検出された信号レベルに基づいて前記応答信号の送信処理を開始するまでの時間を遅らせる遅延処理部をさらに備え、前記遅延処理部の前記遅らせる時間は、前記各送受信端末における遅延処理部毎に異なる時間が設定されることを特徴としている。
さらに、上述の位置検知システムにおいて、前記各アクセス端末におけるアクセス端末送受信部は、前記送受信端末毎に異なる周波数の無線信号を送受信するものであり、前記各送受信端末における送受信端末送受信部は、互いに異なる周波数の無線信号を用いて前記複数のアクセス端末との間で無線信号を送受信するものであることを特徴としている。
また、本発明の第2の手段に係る位置検知方法は、無線信号を送受信する複数のアクセス端末と、前記複数のアクセス端末との間で前記無線信号を送受信する複数の送受信端末と、前記複数のアクセス端末との間でデータ送受信を行うサーバ装置とを用いて前記送受信端末の位置を検知する位置検知方法において、前記各アクセス端末は、前記送受信端末へ応答信号の送信を要求する要求信号を送信し、前記送受信端末は、前記要求信号を受信して中間周波数信号を生成し、当該中間周波数信号の信号レベルに基づいて前記応答信号を送信し、前記各アクセス端末は、前記要求信号が送信されてから前記応答信号が受信されるまでの時間を測定し、当該測定された時間に基づき前記送受信端末までの距離を算出し、前記サーバ装置は、前記各アクセス端末から、前記算出された距離を表す距離データを受信し、当該受信した距離データ及び予め記憶している各アクセス端末の位置から、前記送受信端末の位置を表す位置情報を生成することを特徴としている。
このような構成の位置検知システム及び位置検知方法は、複数のアクセス端末におけるアクセス端末送受信部から応答信号の送信を要求する要求信号が無線信号で送信される。そして、送受信端末における送受信端末IF生成部によって送受信端末送受信部により受信された無線信号から中間周波数信号が生成され、送受信端末信号レベル検出部によりその中間周波数信号の信号レベルが検出され、その信号レベルに基づいて応答送信制御部により送受信端末送受信部から応答信号が送信される。さらに、複数のアクセス端末における測定部によって、それぞれアクセス端末送受信部により要求信号が送信されてから応答信号が受信されるまでの時間、すなわちRTTが測定され、各アクセス端末制御部によって、そのRTTに基づき各アクセス端末から送受信端末までの距離が算出される。そして、サーバ装置によって、複数のアクセス端末により生成された各アクセス端末から送受信端末までの距離を表す距離データが受信され、当該受信された距離データに基づいて送受信端末の位置情報が生成される。
この場合、送受信端末において、送受信端末送受信部により無線信号である要求信号から中間周波数信号が生成され、送受信端末信号レベル検出部によりその中間周波数信号の信号レベルが検出され、その信号レベルに基づいて応答送信制御部により送受信端末送受信部から応答信号が送信されるので、RTTに含まれる送受信端末の内部処理時間及びその変動を低減することができる結果、距離測定の精度を向上させることができ、測定距離に基づく位置検知精度を向上させることができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係る位置検知システムの構成の一例を示す概念図である。図1に示す位置検知システム1は、複数のアクセス端末2と、1又は複数の送受信端末3と、サーバ装置4とを備えて構成される。図1に示す例では、位置検知システム1は、アクセス端末2−A〜2−Cと、アクセス端末2−A〜2−Cとの間で無線信号を互いに送受信する送受信端末3−A〜3−Fと、サーバ装置4とを備えている。アクセス端末2−A〜2−C及び送受信端末3−A〜3−Fには、それぞれ固有のアドレスが付与されている。ここで、本明細書において、総称する場合には大文字のアルファベットの添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を示す場合には、大文字のアルファベットの添え字を付した参照符号で示す。
図1に示す位置検知システム1は、送受信端末3−A〜3−Fの位置を検知するシステムで、例えば送受信端末3−A〜3−Fをそれぞれ人や荷物、什器等に取り付けて、送受信端末3−A〜3−Fを取り付けた人や荷物の存在を確認するシステム等に適用することができる。あるいは、例えば送受信端末3−A〜3−Fを、屋内各所に取り付けられた温度センサや湿度センサ等のセンサモジュールに取り付けて、これらセンサモジュールの位置を検知することにより、各センサモジュールが取り付けられている部屋を特定する、といった用途に適用することができる。
図2は、本発明の一実施形態に係るアクセス端末の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すアクセス端末2は、アクセス端末送受信部の一例であるアンテナ201と、RF受信回路202と、RF送信回路203と、アクセス端末IF生成部の一例であるRFIF変換部204と、変復調回路205と、アクセス端末信号レベル検出部の一例である受信信号強度計測部207と、アクセス端末制御部の一例であるデータ処理部208と、データ送受信部211と、を備えている。
RF受信回路202は、アンテナ201で受信された無線信号を増幅する等、RF信号受信処理を施してRFIF変換部204へ出力する。RF送信回路203は、RFIF変換部204から出力された送信信号を増幅する等、RF信号送信処理を施してアンテナ201から無線信号として放射させる。RFIF変換部204は、RF受信回路202から出力された信号を中間周波数信号IF1に変換して変復調回路205や受信信号強度計測部207へ出力したり、変復調回路205から出力された中間周波数信号IF1を無線周波数の送信信号に変換してRF送信回路203へ出力したりする。
変復調回路205は、RFIF変換部204から出力された中間周波数信号IF1を復調してデータ処理部208へ出力したり、データ処理部208から出力された信号を変調してRFIF変換部204へ出力したりする。受信信号強度計測部207は、RFIF変換部204で得られた中間周波数信号IF1の信号レベルを検出するいわゆるRSSI(Receive Signal Strength Indicater)回路であり、検出した信号レベルを示すレベル信号SL1をデータ処理部208へ出力する。
データ処理部208は、例えば測定部の一例であるタイマ209を備えたマイクロコンピュータを用いて構成されており、アクセス端末2の各部の動作を制御すると共に無線通信による送受信端末3の応答時間を測定して送受信端末3までの距離を算出する。また、データ処理部208は、例えばROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリから構成された記憶部210を備えており、後述する送受信端末3の応答信号送信継続時間T6や送受信端末3内部の遅延時間T7、及び送受信端末3の応答時間から距離を算出するための光速Cの値を予め記憶している。
データ送受信部211は、例えばLAN(Local Area Network)や専用回線等のネットワーク212によってサーバ装置4と接続され、これらのネットワーク212を介してサーバ装置4とデータ送受信可能に構成された通信インターフェイス回路である。そして、データ処理部208から出力されたデータをサーバ装置4へ送信し、サーバ装置4から受信したデータをデータ処理部208へ出力する。
図3は、本発明の一実施形態に係る送受信端末3の構成の一例を示すブロック図である。図3に示す送受信端末3は、送受信端末送受信部の一例であるアンテナ301と、RF受信回路302と、RF送信回路303と、送受信端末IF生成部の一例であるRFIF変換部304と、変復調回路305と、送受信端末信号レベル検出部の一例である受信信号強度計測部307と、受信判定部308と、スイッチ309と、応答信号発生部310と、応答制御部311と、を備えている。そして、受信判定部308と、スイッチ309と、応答信号発生部310とによって、応答送信制御部312が構成されている。
RF受信回路302は、アンテナ301で受信された無線信号を増幅する等、RF信号受信処理を施してRFIF変換部304へ出力する。RF送信回路303は、RFIF変換部304から出力された送信信号を増幅する等、RF信号送信処理を施してアンテナ301から無線信号として放射させる。RFIF変換部304は、RF受信回路302から出力された信号を中間周波数信号IF2に変換して変復調回路305や受信信号強度計測部307へ出力したり、応答信号発生部310や変復調回路305から出力された後述の応答信号を無線周波数の送信信号に変換してRF送信回路303へ出力したりする。
変復調回路305は、RFIF変換部304から出力された中間周波数信号IF2を復調して応答制御部311へ出力したり、応答制御部311から出力された信号を変調してRFIF変換部304へ出力したりする。受信信号強度計測部307は、RFIF変換部304で得られた中間周波数信号IF2の信号レベルを検出するいわゆるRSSI回路であり、検出した信号レベルを示すレベル信号SL2を受信判定部308へ出力する。
応答送信制御部312は、受信判定部308と、スイッチ309と、応答信号発生部310とを備え、受信信号強度計測部307から出力されたレベル信号SL2に基づいて応答信号をRFIF変換部304、RF送信回路303、及びアンテナ301によって送信させる制御回路部である。
受信判定部308は、受信信号強度計測部307の出力に基づいて無線信号を受信中であるか否かを判定するものであり、例えばレベル信号SL2の立ち下がりを検出するエッジ検出回路を用いて構成されており、レベル信号SL2の立ち下がりを検出すると、応答信号発生部310の動作を指示する制御信号SDを、スイッチ309を介して応答信号発生部310へ出力する。応答信号発生部310は、制御信号SDに応じて応答信号をRFIF変換部304へ出力する。応答信号は、アクセス端末2が受信可能な信号であればよく、例えばアクセス端末2が受信した無線信号を同期するためのプレアンブルのように、送信すべき実データを伴わない信号であってもよい。あるいは、送受信端末3のアドレスや、応答信号を意味する予め設定された信号パターン等であってもよい。
応答制御部311は、例えばマイクロコンピュータを用いて構成されており、アクセス端末2から送信された後述の開始信号を受信した場合にスイッチ309をオンさせて応答送信制御部312を動作可能状態にする。
サーバ装置4は、例えば通信インターフェイス回路(サーバ受信部)を備えたパーソナルコンピュータを用いて構成されており、通信インターフェイス回路によってネットワーク212を介してアクセス端末2−A〜2−Cとの間でデータ送受信可能にされている。また、サーバ装置4は、アクセス端末2−A〜2−Cによって測定された送受信端末3までの距離を示す距離データをネットワーク212を介して受信し、その距離データと、例えば図略のHDD(Hard Disk Drive)装置(位置記憶部)に予め記憶されたアクセス端末2−A〜2−Cの位置を表す位置情報に基づいて、例えばHDD装置に予め記憶された位置算出プログラムを実行することにより送受信端末3の位置情報を生成する位置情報生成部として機能する。
次に、図1に示す位置検知システム1の動作について説明する。図4は、位置検知システム1の動作の一例を説明するためのフローチャートである。図4において、位置検知システム1は、送受信端末3−Aの位置を検知する例を示している。まず、サーバ装置4によって、ネットワーク212を介して位置検知の対象となる送受信端末3−Aのアドレスがアクセス端末2−A〜2−Cへ送信される(ステップS1)。
そして、アクセス端末2−B〜2−Cによって、アクセス端末2−Aと送受信端末3−Aとの間の距離L1と、アクセス端末2−Bと送受信端末3−Aとの間の距離L2と、アクセス端末2−Cと送受信端末3−Aとの間の距離L3とが測定され、アクセス端末2−Aから送信された距離L1と、アクセス端末2−Bから送信された距離L2と、アクセス端末2−Cから送信された距離L3と、がサーバ装置4によって取得される(ステップS2)。アクセス端末2−B〜2−Cによる距離L1,L2,L3の測定動作については後述する。
そして、サーバ装置4によって、例えば予め図略のHDD装置に記憶されているアクセス端末2−A〜2−Cの位置情報と、距離L1、距離L2、及び距離L3とに基づいて、送受信端末3−Aの位置が算出される(ステップS3)。図5は、ステップS3におけるサーバ装置4による送受信端末3−Aの位置算出動作を説明するための説明図である。図5において、円環21は、アクセス端末2−Aの位置を中心にアクセス端末2−Aによって測定された送受信端末3−Aの距離L1を描いた図である。円環22は、アクセス端末2−Bの位置を中心にアクセス端末2−Bによって測定された送受信端末3−Aの距離L2を描いた図である。円環23は、アクセス端末2−Cの位置を中心にアクセス端末2−Cによって測定された送受信端末3−Aの距離を描いた図である。円環21,22,23の幅は測距誤差を示している。この場合、送受信端末3−Aの位置を示す位置情報は、サーバ装置4によって、円環21,22,23が重複した網掛部分24の範囲内として算出され、この範囲を示す位置情報が生成される。
図6は、アクセス端末2及び送受信端末3の動作の一例を説明するためのフローチャートである。図6において、アクセス端末2−Aが送受信端末3−Aまでの距離を測定する例を示しており、送受信端末3−C〜3−Fの動作は送受信端末3−Bと同様であるので、その説明を省略する。
まず、アクセス端末2−Aにおけるデータ送受信部211によって、図4におけるステップS1においてサーバ装置4から送信された位置検知の対象となる送受信端末3−Aのアドレスがネットワーク212を介して受信され、そのアドレスがデータ処理部208へ出力される(ステップS101)。次に、アクセス端末2−Aにおいて、アクセス端末2−Aから送受信端末3−Aまでの距離を測定するべくデータ処理部208から変復調回路205へ、距離測定の対象として送受信端末3−Aを指定して、距離測定処理を開始する旨を示す開始信号が出力される(ステップS102)。この場合、開始信号には、例えば距離測定の対象である送受信端末3−Aのアドレスが含まれている。
そして、データ処理部208から出力された開始信号は、変復調回路205によって変調され、RFIF変換部204によって無線信号の周波数にされ、RF送信回路203によってアンテナ201から無線信号として放射される。
次に、アンテナ201から無線信号として放射された開始信号は、送受信端末3−A〜3−Fにおけるアンテナ301によって受信され、RF受信回路302によってRF信号受信処理が施され、RFIF変換部304によって中間周波数信号IF2にされ、変復調回路305により復調されて応答制御部311で受信される。そうすると、送受信端末3−Aでは、応答制御部311によって、開始信号に送受信端末3−Aのアドレスが含まれていることが検出され、応答制御部311からの制御信号に応じてスイッチ309がオンされる(ステップS103)。これにより、応答送信制御部312は動作可能状態となる。
一方、送受信端末3−Bでは、応答制御部311によって、開始信号に送受信端末3−Bのアドレスが含まれていないことが検出され、応答制御部311からの制御信号に応じてスイッチ309がオフに維持される(ステップS104)。これにより、応答送信制御部312は動作禁止状態となる。
なお、送受信端末3は、距離測定以外の無線通信機能を有していてもよいが、アクセス端末2からの開始信号を受信した場合、無線信号の送信動作を停止する。これにより、送受信端末3によって、無線信号が送信されない状態にされる。
次に、アクセス端末2−Aによって、送受信端末3−A〜3−Fから無線信号が送信されていないことが確認される(ステップS105)。具体的には、アクセス端末2における空間中の無線信号は、アンテナ201によって受信され、RF受信回路202によってRF信号受信処理が施され、RFIF変換部204によって中間周波数信号IF1にされ、受信信号強度計測部207によって、中間周波数信号IF1から検出された信号レベルを示すレベル信号SL1がデータ処理部208へ出力される。そして、送受信端末3−A〜3−Fから無線信号が送信されていない状態となると、アンテナ201によって無線信号が受信されないためにレベル信号SL1は信号レベルがゼロであることを示す。さらに、データ処理部208によって、レベル信号SL1が信号レベルゼロを示すことが検出されると(ステップS105でYES)、ステップS102と同様の動作により要求信号がアンテナ201から放射されると共にタイマ209による経過時間の計時が開始される(ステップS106)。
図7は、タイマ209による経過時間の計時動作を詳細に説明するための説明図である。図7において、縦軸は時間tを示している。まず、ステップS106において、データ処理部208によって、要求信号の送信が開始され(タイミングT1)、要求信号の送信が時間T2の間継続される。そして、データ処理部208による要求信号の送信が終了すると、タイマ209による経過時間の計時が開始される(タイミングT3)。
次に、アンテナ201から無線信号として放射された要求信号は、送受信端末3−Aにおけるアンテナ301によって受信され、RF受信回路302によってRF信号受信処理が施され、RFIF変換部304によって中間周波数信号IF2にされ、受信信号強度計測部307によって、中間周波数信号IF2から検出された信号レベルを示すレベル信号SL2が応答送信制御部312における受信判定部308へ出力される(ステップS107、タイミングT4)。
図8は、ステップS107における応答送信制御部312の動作を説明するための説明図である。タイミングT4において、受信信号強度計測部307によって、要求信号に基づく中間周波数信号IF2の信号レベルを示すレベル信号SL2が出力される。次に、受信判定部308によって、ノイズと要求信号とを区別できる程度の時間、レベル信号SL2が予め設定された閾値Refを超えた(要求信号が受信されている)後、閾値Refを下回って立ち下がった(要求信号が受信されなくなった)ことが検出されると(タイミングT5)、受信判定部308からスイッチ309を介して応答信号発生部310へ、応答信号の送信を指示するべく制御信号SDが予め設定された応答信号送信継続時間T6の間ハイレベルで出力される。
そして、制御信号SDがハイレベルにされると、応答信号が、応答信号発生部310からRFIF変換部304へ出力され、RFIF変換部304によって無線信号の周波数にされ、RF送信回路303によってアンテナ301から無線信号として放射される(ステップS108)。
そうすると、図7、図6を参照してアクセス端末2から送信された要求信号が受信されなくなったタイミングT5から、送受信端末3−AにおけるRF受信回路302、RFIF変換部304、受信信号強度計測部307、応答送信制御部312、及びRF送信回路303の処理動作による遅延時間T7を経過したタイミングT8において、送受信端末3−Aからアクセス端末2への応答信号の送信が開始され、応答信号送信継続時間T6の間、応答信号の送信が継続される。
一方、ステップS106においてアクセス端末2のアンテナ201から無線信号として放射された要求信号は、送受信端末3−B〜3−Fにおいても受信されるが、送受信端末3−B〜3−Fでは、スイッチ309がオフされているので、送受信端末3−B〜3−Fからは応答信号が送信されることはない。
次に、送受信端末3−Aから送信された応答信号は、アクセス端末2のアンテナ201によって受信され、RF受信回路202によってRF信号受信処理が施され、RFIF変換部204によって中間周波数信号IF1にされ、受信信号強度計測部207によって、中間周波数信号IF1から検出された信号レベルを示すレベル信号SL1がデータ処理部208へ出力される(タイミングT9)。そして、データ処理部208によって、送受信端末3−Aにおける受信判定部308と同様の動作により、ノイズと応答信号とを区別できる程度の時間、レベル信号SL1が予め設定された閾値Refを超えた(応答信号が受信されている)後、閾値Refを下回って立ち下がった(応答信号が受信されなくなった)ことが検出されると(タイミングT10)、データ処理部208によりタイマ209の計時時間が送受信端末3−Aの応答時間T11(RTT)として取得される(ステップS109)。
次に、アクセス端末2−Aから、送受信端末3に距離測定処理を終了させるべく、ステップS102と同様の動作により距離測定処理の終了を示す終了信号が送信される(ステップS110)。そして、送受信端末3において、ステップS103,S104と同様の受信動作によって、終了信号が受信され、送受信端末3−Aでは応答制御部311によってスイッチ309がオフされ(ステップS111)、送受信端末3−A〜3−Fでは無線送信可能な状態にされる(ステップS112)。
次に、アクセス端末2−Aにおけるデータ処理部208によって、応答時間T11と、記憶部210に記憶されている応答信号送信継続時間T6及び遅延時間T7と、光速Cとに基づいて、下記の式(1)により距離L1が算出される(ステップS113)。
L1=(T11−T6−T7)×C/2 ・・・(1)
この場合、ステップS106において、アクセス端末2から送信された要求信号が送受信端末3−Aにより受信され、受信信号強度計測部307によって検出された要求信号の受信信号のレベルを示すレベル信号SL2に基づいて送受信端末3−Aから応答信号が送信されるので、データ処理部208により取得される応答時間T11には、送受信端末3−Aにおける要求信号に対する変復調回路305の内部処理時間、あるいは変復調回路305で得られた復調信号に基づく要求信号の判別処理等の内部処理時間が含まれない。従って、遅延時間T7は、RF受信回路302、RFIF変換部304、受信信号強度計測部307、応答送信制御部312、及びRF送信回路303によるハードウェアの信号遅延時間のみとなり、通信信号に収容されている情報の解析等の処理が行われることなく遅延時間T7が減少されると共に遅延時間T7のバラツキが減少され、応答時間T11の精度が向上される結果、アクセス端末2と送受信端末3−Aとの間における距離L1の測定精度が向上される。
また、送受信端末3−Aの受信判定部308によって、タイミングT5においてレベル信号SL2が立ち下がった(要求信号が受信されなくなった)場合に送受信端末3−Aからアクセス端末2−Aへの応答信号の送信が開始されるので、応答信号は要求信号の送信終了後に送信開始され、アクセス端末2−Aから無線送信される要求信号と送受信端末3−Aから無線送信される応答信号とが衝突することがない。従って、要求信号と応答信号との干渉を避けるために要求信号と応答信号との無線周波数を異ならせる必要がなく、要求信号と応答信号として同じ周波数の無線信号を用いることができる。そうすると、要求信号と応答信号とのRF信号送受信処理を行う回路部である、アクセス端末2におけるRF受信回路202、RF送信回路203、RFIF変換部204や、送受信端末3におけるRF受信回路302、RF送信回路303、RFIF変換部304等の送受信回路において、要求信号と応答信号とを同じ周波数の無線信号として処理することができるので、回路を簡素化することができる。
また、送受信端末3における受信判定部308によって、ノイズと要求信号とを区別できる程度の時間、レベル信号SL2が予め設定された閾値Refを超えた(要求信号が受信されている)後、閾値Refを下回って立ち下がった(要求信号が受信されなくなった)ことが検出された場合に送受信端末3からの応答信号の送信が開始されるので、送受信端末3における応答信号の送信開始に対するノイズの影響が低減され、応答時間T11の精度が向上される結果、アクセス端末2と送受信端末3−Aとの間における距離L1の測定精度が向上される。
また、アクセス端末2におけるデータ処理部208によって、ノイズと応答信号とを区別できる程度の時間、レベル信号SL1が予め設定された閾値Refを超えた(応答信号が受信されている)後、閾値Refを下回って立ち下がった(応答信号が受信されなくなった)ことが検出された場合に、データ処理部208によりタイマ209の計時時間が送受信端末3−Aの応答時間T11として取得されるので、応答時間T11の計測動作に対するノイズの影響が低減され、応答時間T11の精度が向上される結果、アクセス端末2と送受信端末3−Aとの間における距離L1の測定精度が向上される。
また、送受信端末3は、アクセス端末2からの自分のアドレスが含まれている開始信号を受信すると、応答制御部311によってスイッチ309がオンされ、応答送信制御部312が動作可能状態にされるので、開始信号を受信後に受信された無線信号を要求信号として取得し、応答送信制御部312によりその信号レベルに基づいて、応答信号をアクセス端末2へ送信することができる。
また、ステップS104において、開始信号に自分のアドレスが含まれていない送受信端末3は、無線信号の送信動作を停止し、測距対象の送受信端末3以外から無線信号が送信されない状態にされるので、ステップS106からステップS109における応答時間T11の測定中に、要求信号及び応答信号が、他の無線信号によって妨害されることがなく、応答時間T11の精度が向上される結果、アクセス端末2−Aと送受信端末3−Aとの間における距離L1の測定精度が向上される。
次に、ステップS113において算出されたアクセス端末2−Aから送受信端末3−Aまでの距離L1を示すデータ及び自機を識別するための情報、例えばアドレスが、データ処理部208によってデータ送受信部211へ出力され、データ送受信部211によってネットワーク212を介してサーバ装置4へ送信される(ステップS114)。
以上、ステップS101〜S114と同様の動作が、アクセス端末2−B,2−Cによって実行され、上述したように、アクセス端末2−Aから送信されたアクセス端末2−Aと送受信端末3−Aとの間の距離L1と、アクセス端末2−Bから送信されたアクセス端末2−Bと送受信端末3−Aとの間の距離L2と、アクセス端末2−Cから送信されたアクセス端末2−Cと送受信端末3−Aとの間の距離L3と、がサーバ装置4によって取得され(ステップS2)、送受信端末3−Aの位置を示す位置情報が生成される(ステップS3)。
同様に、送受信端末3−B〜3−FについてもステップS1〜S3と同様の動作により、位置を検出することができる。この場合、ステップS101〜S113の処理により、距離L1,L2,L3の精度が向上されているので、距離L1,L2,L3に基づき算出される送受信端末3−A〜3−Fの位置検知精度を向上させることができる。
なお、アクセス端末2を三つ用いて送受信端末3−Aの位置を検知する例を示したが、アクセス端末2は二つ、あるいは四つ以上であってもよい。例えばアクセス端末2を二つ(2−Aと2−B)用いた場合には、送受信端末3−Aの位置は、サーバ装置4によって、図5において円環21,22が重複した網掛部分25の範囲内として算出される。また、アクセス端末2を四つ以上用いた場合には、各アクセス端末により測定された距離を示す円環の重複部分が縮小されるので、送受信端末3−Aの位置検知精度を向上させることができる。
なお、サーバ装置4は、ステップS1〜S3の処理を定期的に実行することにより、各送受信端末3の位置を継続的に監視するようにしてもよい。また、サーバ装置4は、定期的に取得した各送受信端末3の位置情報を例えば図略のHDD装置に履歴情報として記憶させ、各送受信端末3の位置情報に変化がない、あるいは変化が一定の設定範囲以内に収まっている場合には、各送受信端末3は移動しておらず、かつ各送受信端末3の位置測定が安定して実行されていると判断して当該位置情報に変化がない送受信端末3について、位置検知処理の頻度を低下させるようにしてもよい。この場合、サーバ装置4による、全ての送受信端末3について位置検知するための処理量を、低減することができる。
また、例えば、送受信端末3が、屋内に取り付けられる温度センサや湿度センサ等のセンサモジュールであった場合は、送受信端末3は、一旦屋内に取り付けられた後は移動することがまれであるので、頻繁に位置を測定する必要がない。そこで、サーバ装置4は、例えば屋内に取り付けられる温度センサや湿度センサ等のセンサモジュールのように、位置を固定して用いられるものに取り付けられた送受信端末3について、「移動できない」ものであることを示す属性情報を例えば図略のHDD装置等の記憶装置に予め記憶しておき、「移動できない」ものであることを示す属性情報が記憶装置に記憶されている送受信端末3について、位置検知処理の頻度を低下させるようにしてもよい。この場合、サーバ装置4による、全ての送受信端末3について位置検知するための処理量を、低減することができる。
また、送受信端末3は、当該送受信端末3の移動を検知する移動検知部、例えばジャイロや加速度センサ、あるいは屋内の取り付け位置から当該送受信端末3が取り外されたことを検出することにより当該送受信端末3の移動を検知するマイクロスイッチ等を備え、このような移動検知部により当該送受信端末3の移動、取り外しが検知された場合、応答制御部311は、移動検知送信制御部の一例として機能し、移動が検知された旨を示す移動検知信号をステップS108と同様の送信動作によってアクセス端末2へ送信するようにしてもよい。
そして、アクセス端末2におけるデータ処理部208は、送受信端末3から送信された移動検知信号を受信した場合に、その送受信端末3を測距対象としてステップS102〜S114の動作を行って移動が検知された送受信端末3の距離Lをサーバ装置4へ送信し、サーバ装置4は、ステップS2,S3の動作を行うことにより、移動が検知された送受信端末3の位置を算出するようにしてもよい。
これにより、サーバ装置4によって、一旦各送受信端末3の位置が算出された後は、移動が検知された送受信端末3の位置のみ新たに算出することにより、継続的に各送受信端末3の位置を監視することができるので、位置検知システム1による各送受信端末3の位置検知処理の処理量を低減することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る位置検知システムについて説明する。本発明の第2の実施形態に係る位置検知システム1aは、位置検知システム1と同様、図1によって示される。図1に示す位置検知システム1aと、位置検知システム1とでは、アクセス端末2−A〜2−Cの代わりに図略のアクセス端末2a−A,2a−B,2a−Cを、送受信端末3−A〜3−Fの代わりに図略の送受信端末3a−A〜3a−Fを備える点で異なる。
アクセス端末2aは、アクセス端末2と同様、図2によって示される。図2に示すアクセス端末2aと、アクセス端末2とでは、データ処理部208の動作が異なる。アクセス端末2aにおける記憶部210は、応答信号送信継続時間T6、遅延時間T7、及び光速Cの値に加えて、さらに後述する遅延時間tdを予め記憶している。また、図1に示すサーバ装置4の動作が異なる。
図9は、図1に示す位置検知システム1aに用いられる送受信端末3aの構成の一例を示すブロック図である。図9に示す送受信端末3aと、図2に示す送受信端末3とでは、送受信端末3aは、応答送信制御部312aにおけるスイッチ309と応答信号発生部310との間に遅延処理部の一例である遅延回路313を備える点で異なる。
遅延回路313は、受信判定部308からスイッチ309を介して出力された制御信号SDを、予め設定された遅延時間tdだけ遅延させて応答信号発生部310へ出力することにより、応答信号の送信処理を開始するまでの時間を遅らせる。遅延回路313は、例えば図略の発振回路により生成されたクロック信号と同期したシフトレジスタやタイマ回路等を用いて構成された遅延回路で、受信判定部308からスイッチ309を介して出力された制御信号SDを、予め設定された遅延時間tdだけ遅延させて応答信号発生部310へ出力する。
遅延回路313における遅延時間tdは、例えば図略のディップスイッチにより設定されてもよく、あるいはアクセス端末2から無線信号により遅延時間tdを示すデータを送信し、応答制御部311によって、その遅延時間tdを示すデータを取得すると共に遅延回路313へ設定する構成としてもよい。また、遅延時間tdは、各送受信端末3aにおける遅延回路313毎に異なる時間が予め設定されている。そして、各送受信端末3aにおける遅延時間tdは、例えばアクセス端末2aが送受信端末3aまでの距離を測定することができる最大の距離に対するRTTに相当する時間以上の時間差を有して設定されている。
そして、遅延時間tdは、例えば送受信端末3a−Aが最も短く、送受信端末3a−B,3a−C,3a−D,3a−E,3a−Fの順に大きくなるように設定されている。また、アクセス端末2aにおける記憶部210には、各送受信端末3aにおける遅延時間tdが予め記憶されている。以下、送受信端末3a−A、3a−B,3a−C,3a−D,3a−E,3a−Fにおける遅延時間tdを、それぞれ遅延時間td−A,td−B,td−C,td−D,td−E,td−Fと称する。
その他の構成は図1に示す位置検知システム1と同様であるのでその説明を省略し、図1に示す位置検知システム1aの動作について説明する。図10は、図1に示す位置検知システム1aの動作の一例を説明するためのフローチャートである。なお、以下の説明において、同一の処理には同一のステップNoを付し、その説明を省略する。図10において、位置検知システム1aは、送受信端末3a−A〜3a−Fの位置を検知する例を示している。まず、サーバ装置4によって、ネットワーク212を介して位置検知の対象となる送受信端末3a−A〜3a−Fのアドレスがアクセス端末2a−A,2a−B,2a−Cへ送信される(ステップS11)。
図11、図12は、アクセス端末2a及び送受信端末3aの動作の一例を説明するためのフローチャートである。図11、図12において、アクセス端末2a−Aが送受信端末3a−A及び3a−Bまでの距離を測定する例を示しており、送受信端末3a−C〜3a−Fの動作は送受信端末3a−Bと同様であるので、その説明を省略する。
まず、図6におけるステップS101,S102と同様の動作により、アクセス端末2a−Aから各送受信端末3aへ開始信号が送信され(ステップS201,S202)、送受信端末3−Aにおいて送信動作を停止すると共にスイッチ309がオンされる(ステップS103)。そして、送受信端末3−Bにおいても、送受信端末3−Aと同様に送信動作を停止すると共にスイッチ309がオンされる(ステップS203)。これにより、応答送信制御部312は動作可能状態となる。次に、図6と同様に、アクセス端末2a−Aによって、送受信端末3a−A〜3a−Fから無線信号が送信されていないことが確認され(ステップS105)、要求信号がアンテナ201から放射されると共にタイマ209による経過時間の計時が開始される(ステップS106)。
そして、アンテナ201から無線信号として放射された要求信号は、図6におけるステップS107と同様に、送受信端末3a−Aによって受信され、送受信端末3a−Aにおける受信判定部308によって制御信号SDがハイレベルにされてスイッチ309を介して遅延回路313へ出力される(ステップS107)と共に、送受信端末3a−Bによって受信され、送受信端末3a−Bにおける受信判定部308によって制御信号SDがハイレベルにされてスイッチ309を介して遅延回路313へ出力される(ステップS204)。
次に、送受信端末3a−Aにおける遅延回路313によって、制御信号SDが遅延時間td−Aだけ遅延されて応答信号発生部310へ出力され、図6におけるステップS108と同様に、応答信号がアクセス端末2a−Aへ送信される(ステップS108)。
そして、送受信端末3a−Aから送信された応答信号は、図6におけるステップS109と同様に、アクセス端末2a−Aによって受信され、データ処理部208によりタイマ209の計時時間が送受信端末3a−Aの応答時間T11−A(RTT)として取得される(ステップS205)。この場合、送受信端末3aにおける遅延時間tdは、遅延時間td−Aが最も小さく、以降、遅延時間td−B,td−C,td−D,td−E,td−Fの順に大きくなるように設定されているので、データ処理部208によって、記憶部210に記憶されている各送受信端末3aの遅延時間tdが参照され、遅延時間tdが小さい順、すなわち送受信端末3a−A、3a−B,3a−C,3a−D,3a−E,3a−Fの順に、順次受信された応答信号が対応付けられる。今、応答信号の最初の受信であるから、計時された応答時間が送受信端末3a−Aの応答時間T11として取得される。
一方、送受信端末3a−Bにおける遅延回路313によって、制御信号SDが遅延時間td−Bだけ遅延されて応答信号発生部310へ出力され、ステップS108と同様に、応答信号がアクセス端末2a−Aへ送信される(ステップS206)。そして、ステップS205と同様にして、データ処理部208によって、送受信端末3a−Bの応答時間T11−B(RTT)が取得される(ステップS207)。以下、ステップS108〜S207と同様の動作により、送受信端末3a−C〜3a−Fの応答時間T11−C〜T11−F(RTT)が取得される。
次に、アクセス端末2a−Aから、送受信端末3aに距離測定処理を終了させるべく、ステップS202と同様の送信動作により距離測定処理の終了を示す終了信号が出力される(ステップS110)。そして、送受信端末3a−A〜3−Fにおいて、ステップS103,S203と同様の受信動作によって終了信号が受信され、各送受信端末3aにおける応答制御部311によってスイッチ309がオフされると共に無線送信可能な状態にされる(ステップS111,S112)。
次に、アクセス端末2a−Aにおけるデータ処理部208によって、各送受信端末3aについて取得された応答時間T11(T11−C〜T11−F)と、記憶部210に記憶されている各送受信端末3aについての応答信号送信継続時間T6及び遅延時間T7と、光速Cとに基づいて、上記式(1)により、アクセス端末2a−Aから各送受信端末3aまでの距離L1が算出される(ステップS208)。この場合、各送受信端末3aについての遅延時間T7には、各送受信端末3aの遅延時間tdが含まれている。
次に、ステップS208において算出されたアクセス端末2a−Aから各送受信端末3aまでの距離L1を示すデータが、データ処理部208によってデータ送受信部211へ出力され、データ送受信部211によってネットワーク212を介してサーバ装置4へ送信される(ステップS209)。
図10に戻って、以上、ステップS201〜S209と同様の動作が、アクセス端末2a−B,2a−Cによって実行され、アクセス端末2a−Aから送信されたアクセス端末2a−Aと各送受信端末3aとの間の距離L1と、アクセス端末2a−Bから送信されたアクセス端末2a−Bと各送受信端末3aとの間の距離L2と、アクセス端末2a−Cから送信されたアクセス端末2a−Cと各送受信端末3aとの間の距離L3と、がサーバ装置4によって取得される(ステップS12)。そして、サーバ装置4によって、ステップS3と同様の処理により、各送受信端末3aの位置が算出される(ステップS13)。
これにより、複数の送受信端末3aの位置を検知する場合、図4に示すステップS1〜S3を各送受信端末3aについて繰り返すことにより各送受信端末3aの位置を算出する場合と比較して、ステップS106、及びステップS110の実行回数を減少させることができるので、各送受信端末3aの位置検知処理時間を短縮することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る位置検知システムについて説明する。本発明の第3の実施形態に係る位置検知システム1bは、位置検知システム1と同様、図1によって示される。図1に示す位置検知システム1bと、位置検知システム1とでは、アクセス端末2−A〜2−Cの代わりに図略のアクセス端末2b−A,2b−B,2b−Cを、送受信端末3−A〜3−Fの代わりに図略の送受信端末3b−A〜3b−Fを備える点で異なる。
アクセス端末2bは、アクセス端末2と同様、図2によって示される。図2に示すアクセス端末2bと、アクセス端末2とでは、データ処理部208の動作が異なる。また、送受信端末3bは、送受信端末3と同様、図3によって示される。図3に示す送受信端末3bと、送受信端末3とでは、送受信端末3b−A〜3b−FにおけるRF受信回路302及びRF送信回路303の送受信周波数が、各送受信端末3の間で互いに異なる周波数にされている点で異なる。例えば、送受信端末3b−A、3b−B,3b−C,3b−D,3b−E,3b−Fは、周波数Fa,Fb,Fc,Fd,Fe,Ffの無線信号をそれぞれ用いて通信を行うように設定されている。
その他の構成は図1に示す位置検知システム1と同様であるので、その説明を省略し、以下、位置検知システム1bの動作を説明する。まず、サーバ装置4の動作は図10に示すステップS11〜S13と同様であるので、その説明を省略する。図13、図14は、アクセス端末2b及び送受信端末3bの動作の一例を説明するためのフローチャートである。図13、図14において、アクセス端末2b−Aが送受信端末3b−A及び3b−Bまでの距離を測定する例を示しており、送受信端末3b−C〜3b−Fの動作は送受信端末3b−Bと同様であるので、その説明を省略する。
まず、図6におけるステップS101と同様の動作によりアクセス端末2b−A,2b−B,2b−Cのアドレスが受信される(ステップS201)。次に、図6におけるステップS102と同様の動作により、アクセス端末2b−Aから送受信端末3b−A、3b−B,3b−C,3b−D,3b−E,3b−Fへ、周波数Fa,Fb,Fc,Fd,Fe,Ffの無線周波数をそれぞれ用いて開始信号が送信される(ステップS301)。
そして、送受信端末3b−Aにおいて送信動作を停止すると共にスイッチ309がオンされ(ステップS103)、送受信端末3b−Bにおいても送受信端末3b−Aと同様に送信動作を停止すると共にスイッチ309がオンされる(ステップS203)。これにより、応答送信制御部312は動作可能状態となる。次に、図6と同様に、アクセス端末2b−Aによって、送受信端末3b−A〜3b−Fから無線信号が送信されていないことが確認され(ステップS105)、アクセス端末2b−Aから送受信端末3b−A〜3b−Fへ、周波数Fa〜Ffの無線周波数をそれぞれ用いて要求信号が送信されると共にタイマ209による経過時間の計時が開始される(ステップS302)。
そして、アンテナ201から周波数Fa〜Ffの無線信号として放射された要求信号は、送受信端末3b−A〜3b−Fによってそれぞれ受信され(ステップS107,S204)、送受信端末3b−A〜3b−Fから、周波数Fa,Fb,Fc,Fd,Fe,Ffの無線周波数によってそれぞれ応答信号が送信される(ステップS108,S206)。
そして、各送受信端末3bから送信された応答信号は、図12におけるステップS205、S207と同様にアクセス端末2b−Aによって受信され、受信された応答信号の周波数に応じて、例えば周波数Faの応答信号に基づき送受信端末3b−Aの応答時間T11−Aが取得され(ステップS302)、周波数Fbの応答信号に基づき送受信端末3b−Bの応答時間T11−Bが取得され(ステップS303)、以下同様にして各送受信端末3bの応答時間T11が取得される。以降の動作は図12におけるステップS110〜S209と同様であるので、その説明を省略する。
これにより、アクセス端末2bによって、各送受信端末3bまでの距離が各送受信端末3b毎に異なる周波数の要求信号と応答信号とを用いて測定されるので、アクセス端末2bと各送受信端末3bとの間で送受信される無線信号が干渉せず、アクセス端末2bによって各送受信端末3bまでの距離を並行して測定することができ、各送受信端末3aの位置検知処理時間を短縮することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係る位置検知システムについて説明する。本発明の第4の実施形態に係る位置検知システム1cは、位置検知システム1と同様、図1によって示される。図1に示す位置検知システム1cと、位置検知システム1とでは、アクセス端末2−A〜2−Cの代わりに図略のアクセス端末2c−A,2c−B,2c−Cを備える点で異なる。アクセス端末2cは、アクセス端末2と同様、図2によって示される。図2に示すアクセス端末2cと、アクセス端末2とでは、データ処理部208の動作が異なる。
その他の構成は図1に示す位置検知システム1と同様であるので、その説明を省略し、以下、位置検知システム1cの動作を説明する。まず、サーバ装置4の動作は図4に示すステップS1〜S3と同様であるので、その説明を省略する。図15、図16は、アクセス端末2c及び送受信端末3の動作の一例を説明するためのフローチャートである。図15、図16において、アクセス端末2c−A及びアクセス端末2c−Bが送受信端末3−Aまでの距離を測定する例を示している。そして、アクセス端末2c−Cの動作はアクセス端末2c−Bと同様であり、送受信端末3−B〜3−Fの動作は送受信端末3−Aと同様であるので、その説明を省略する。
まず、図6におけるステップS101,S102と同様の動作により、アクセス端末2c−Aから各送受信端末3及びアクセス端末2c−Bへ開始信号が送信され(ステップS101,S102)、送受信端末3−Aにおいて送信動作を停止すると共にスイッチ309がオンされる(ステップS103)。
次に、アクセス端末2c−Bによって、アクセス端末2c−Aから送信された開始信号は、アクセス端末2のアンテナ201によって受信され、RF受信回路202によってRF信号受信処理が施され、RFIF変換部204によって中間周波数信号IF1にされ、変復調回路205によって復調されてデータ処理部208で受信される(ステップS401)。そして、データ処理部208によって開始信号が検出されると、データ処理部208によって送受信端末3−Aから送信される応答信号が監視される(ステップS402)。
次に、ステップS106〜S109,S113,S114の動作は図6と同様であるので、その説明を省略する。そして、アクセス端末2c−Bにおいて、送受信端末3−Aから送信される応答信号がステップS401と同様の動作によって受信され(ステップS403)、データ処理部208によって応答信号が検出されると、データ処理部208によりアクセス端末2c−Aによる距離測定処理が終了したものと判断され、アクセス端末2c−Bから送受信端末3−Aへ、ステップS106と同様の動作により要求信号が送信されると共にタイマ209による経過時間の計時が開始される(ステップS404)。
そして、送受信端末3−Aによって、ステップS107,S108と同様の動作により、要求信号の受信(ステップS405)と、応答信号の送信(ステップS406)とが実行される。さらに、アクセス端末2c−Bによって、ステップS109,S113,S114と同様の動作により、応答信号が受信されて応答時間が計測され(ステップS407)、アクセス端末2c−Bと送受信端末3−Aとの間の距離L2が算出され(ステップS408)、距離L2を示すデータがサーバ装置4へ送信される(ステップS409)。
そして、図略のアクセス端末2c−Cによって、ステップS401〜S409と同様のの動作が繰り返されることにより、アクセス端末2c−Cと送受信端末3−Aとの間の距離L3が算出され、距離L3を示すデータがサーバ装置4へ送信され、さらに各送受信端末3に距離測定処理を終了させるべくステップS110と同様に距離測定処理の終了を示す終了信号が送信される。また、サーバ装置4によって、送受信端末3−Aの位置が算出される(ステップS2,S3)。
これにより、図1に示す位置検知システム1において、図6に示すステップS101〜S114を、アクセス端末2−A〜2−Cがそれぞれ繰り返すことにより距離L1,L2,L3を取得する場合と比較して、ステップS102、及びステップS110の処理回数を減少させることができるので、アクセス端末2−A〜2−Cによる距離L1,L2,L3の測定時間を短縮することができる。
なお、アクセス端末2c−A〜2c−Cの順に距離測定を実行する例を示したが、アクセス端末2c−A〜2c−Cは、予め距離測定の順序を記憶部210に記憶しておき、記憶部210に記憶されている順序に従って、順次距離測定を実行する構成としてもよい。あるいは、アクセス端末2−A〜2−Cにおける距離測定の順序は、サーバ装置4からの指示によって設定される構成であっても良い。
また、アクセス端末2cは、送受信端末3との間でRTTによる距離測定を行う例を示したが、例えば、アクセス端末2aにアクセス端末2cと同様の動作を行わせて、送受信端末3aとの間でRTTによる距離測定を行う構成としてもよい。また、アクセス端末2bにアクセス端末2cと同様の動作を行わせて、送受信端末3bとの間でRTTによる距離測定を行う構成としてもよい。
本発明の一実施形態に係る位置検知システムの構成の一例を示す概念図である。 図1に示すアクセス端末の構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す送受信端末の構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す位置検知システムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。 図1に示すサーバ装置による送受信端末の位置算出動作を説明するための説明図である。 図1に示すアクセス端末及び送受信端末の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 図2に示すタイマによる経過時間の計時動作を詳細に説明するための説明図である。 図3に示す応答送信制御部の動作を説明するための説明図である。 図1に示す位置検知システムに用いられる送受信端末の構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す位置検知システムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。 図1に示すアクセス端末及び送受信端末の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 図1に示すアクセス端末及び送受信端末の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 図1に示すアクセス端末及び送受信端末の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 図1に示すアクセス端末及び送受信端末の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 図1に示すアクセス端末及び送受信端末の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 図1に示すアクセス端末及び送受信端末の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1,1a,1b,1c 位置検知システム
2,2a,2b,2c アクセス端末
3,3a,3b 送受信端末
4 サーバ装置
201 アンテナ
202 RF受信回路
203 RF送信回路
204 RFIF変換部
205 変復調回路
207 受信信号強度計測部
208 データ処理部
209 タイマ
210 記憶部
211 データ送受信部
212 ネットワーク
301 アンテナ
302 RF受信回路
303 RF送信回路
304 RFIF変換部
305 復調回路
307 受信信号強度計測部
308 受信判定部
309 スイッチ
310 応答信号発生部
311 応答制御部
312,312a 応答送信制御部
313 遅延回路
SL1 レベル信号
SL2 レベル信号
td 遅延時間

Claims (8)

  1. 無線信号を送受信する複数のアクセス端末と、前記複数のアクセス端末との間で前記無線信号を送受信する送受信端末と、前記複数のアクセス端末との間でデータ送受信を行うサーバ装置とを備えた位置検知システムにおいて、
    前記各アクセス端末は、
    前記送受信端末との間で無線信号を送受信するアクセス端末送受信部と、
    時間を計測する測定部と、
    前記アクセス端末送受信部から応答信号の送信を要求する要求信号を送信させ、前記アクセス端末送受信部によって前記要求信号が送信されてから前記応答信号が受信されるまでの時間を前記測定部に測定させ、前記測定部により測定された時間に基づき前記送受信端末までの距離を算出する測距制御動作を行うアクセス端末制御部とを備え、
    前記送受信端末は、
    前記複数のアクセス端末との間で無線信号を送受信する送受信端末送受信部と、
    前記送受信端末送受信部により受信された無線信号から中間周波数信号を生成する送受信端末IF生成部と、
    前記送受信端末IF生成部により生成された中間周波数信号の信号レベルを検出する送受信端末信号レベル検出部と、
    前記送受信端末信号レベル検出部により検出された信号レベルに基づいて前記応答信号を前記送受信端末送受信部により送信させる応答送信制御部とを備え、
    前記サーバ装置は、
    前記複数のアクセス端末の位置を予め記憶する位置記憶部と、
    前記複数のアクセス端末から、前記算出された距離を表す距離データを受信するサーバ受信部と、
    前記サーバ受信部により前記複数のアクセス端末から受信された距離データ及び前記位置記憶部に記憶されている各アクセス端末の位置から、前記送受信端末の位置を算出する位置情報生成部と、
    を備えることを特徴とする位置検知システム。
  2. 前記アクセス端末は、
    前記アクセス端末送受信部により受信された無線信号から中間周波数信号を生成するアクセス端末IF生成部と、
    前記アクセス端末IF生成部により生成された中間周波数信号の信号レベルを検出するアクセス端末信号レベル検出部をさらに備え、
    前記測定部は、前記アクセス端末送受信部による前記要求信号の送信終了時から、前記応答信号により前記アクセス端末信号レベル検出部で検出された信号レベルの立ち下がりまでの時間を測定し、
    前記応答送信制御部は、前記送受信端末信号レベル検出部により検出された信号レベルの立ち下がりで前記送受信端末送受信部に前記応答信号の送信を開始させることを特徴とする請求項1記載の位置検知システム。
  3. 前記複数のアクセス端末のうち一のアクセス端末制御部は、前記アクセス端末送受信部によって、距離測定処理を開始する旨を示す開始信号を送信させた後に前記要求信号を送信させるものであり、
    前記送受信端末は、前記送受信端末送受信部によって前記開始信号が受信された場合、前記応答送信制御部を動作可能状態にする応答制御部をさらに備え、
    前記応答送信制御部は、前記応答制御部により動作可能状態にされた後、前記送受信端末信号レベル検出部により検出された信号レベルに基づいて前記送受信端末送受信部に前記応答信号を送信させ、
    前記一のアクセス端末制御部とは異なる他のアクセス端末におけるアクセス端末制御部は、前記アクセス端末送受信部によって、前記開始信号が受信された後さらに前記応答信号が受信された場合、前記アクセス端末送受信部から前記要求信号を送信させ、前記アクセス端末送受信部によって前記要求信号が送信されてから前記応答信号が受信されるまでの時間を前記測定部に測定させ、前記測定部により測定された時間に基づき前記送受信端末までの距離を算出することを特徴とする請求項1又は2記載の位置検知システム。
  4. 前記送受信端末は、
    当該送受信端末の移動を検知する移動検知部と、
    前記移動検知部により当該送受信端末の移動が検知された場合、移動が検知された旨を示す移動検知信号を前記送受信端末送受信部により送信させる移動検知送信制御部と、
    をさらに備え、
    前記アクセス端末におけるアクセス端末制御部は、前記アクセス端末送受信部により前記移動検知信号が受信された場合に、前記測距制御動作を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の位置検知システム。
  5. 前記送受信端末を複数備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の位置検知システム。
  6. 前記各送受信端末における応答送信制御部は、前記送受信端末信号レベル検出部により検出された信号レベルに基づいて前記応答信号の送信処理を開始するまでの時間を遅らせる遅延処理部をさらに備え、
    前記遅延処理部の前記遅らせる時間は、前記各送受信端末における遅延処理部毎に異なる時間が設定されることを特徴とする請求項5記載の位置検知システム。
  7. 前記各アクセス端末におけるアクセス端末送受信部は、前記送受信端末毎に異なる周波数の無線信号を送受信するものであり、
    前記各送受信端末における送受信端末送受信部は、互いに異なる周波数の無線信号を用いて前記複数のアクセス端末との間で無線信号を送受信するものであることを特徴とする請求項5記載の位置検知システム。
  8. 無線信号を送受信する複数のアクセス端末と、前記複数のアクセス端末との間で前記無線信号を送受信する複数の送受信端末と、前記複数のアクセス端末との間でデータ送受信を行うサーバ装置とを用いて前記送受信端末の位置を検知する位置検知方法において、
    前記各アクセス端末は、前記送受信端末へ応答信号の送信を要求する要求信号を送信し、
    前記送受信端末は、前記要求信号を受信して中間周波数信号を生成し、当該中間周波数信号の信号レベルに基づいて前記応答信号を送信し、
    前記各アクセス端末は、前記要求信号が送信されてから前記応答信号が受信されるまでの時間を測定し、当該測定された時間に基づき前記送受信端末までの距離を算出し、
    前記サーバ装置は、前記各アクセス端末から、前記算出された距離を表す距離データを受信し、当該受信した距離データ及び予め記憶している各アクセス端末の位置から、前記送受信端末の位置を表す位置情報を生成することを特徴とする位置検知方法。
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