JP2006140680A - 符号化ノイズ軽減装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 デコード画像を記録するディジタルデータ記録手段への少ないアクセス回数で符号化ノイズを軽減すること。
【解決手段】 ディジタルデータ記録手段101が記録するデコード画像について、水平方向もしくは垂直方向のブロックノイズ軽減手段による処理後、直ぐに次のブロックノイズ軽減処理に移行するのではなく、その前に、直前にブロックノイズ軽減処理を行ったブロックノイズ軽減手段と同じ方向のモスキートノイズ軽減処理を行い、その後に、次のブロックノイズ軽減処理に移行する。これによって、ブロックノイズ軽減処理の完了と同時に、ブロック境界付近の画素に対する水平方向もしくは垂直方向のモスキートノイズ軽減処理を完了させることができるので、モスキートノイズ処理を行うためのディジタルデータ記録手段101へのアクセス回数を削減することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 ディジタルデータ記録手段101が記録するデコード画像について、水平方向もしくは垂直方向のブロックノイズ軽減手段による処理後、直ぐに次のブロックノイズ軽減処理に移行するのではなく、その前に、直前にブロックノイズ軽減処理を行ったブロックノイズ軽減手段と同じ方向のモスキートノイズ軽減処理を行い、その後に、次のブロックノイズ軽減処理に移行する。これによって、ブロックノイズ軽減処理の完了と同時に、ブロック境界付近の画素に対する水平方向もしくは垂直方向のモスキートノイズ軽減処理を完了させることができるので、モスキートノイズ処理を行うためのディジタルデータ記録手段101へのアクセス回数を削減することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、デコード画像についての符号化ノイズ軽減処理を行う符号化ノイズ軽減装置及び方法に関する。
画像の情報量を削減して効率よく伝送するため、図10に示すように、送信側では画像データを符号化して伝送し、受信側では受け取った符号化データを復号する。その際に、受信側では、復号した画像データに含まれる符号化ノイズを軽減する処理を行うようにしている。
図10は、画像の符号化を行うエンコーダ及び復号化を行うデコーダの構成を示すブロック図である。図10において、送信側のエンコーダ1000は、画像データ1001が入力される動き補償部1002と、動き補償部1002の出力を受ける直交変換部1003と、直交変換部1003の出力を受ける量子化部1004と、量子化部1004の出力を受けるエントロピー符号化部1005とを備えている。
受信側のデコーダ1010は、伝送路から符号化データ1006が入力されるエントロピー復号化部1011と、エントロピー復号化部1011の出力を受ける逆量子化部1012と、逆量子化部1012の出力を受ける逆直交変換部1013と、逆直交変換部1013の出力を受ける動き補償部1014とを備えている。そして、デコーダ1010の出力端には、符号化ノイズ軽減装置1020が接続されている。
図11は、図10に示すエンコーダにおいて符号化する際の符号化単位を説明する図である。図11に示すように、画像データの符号化は、画像データを、8画素×8画素を1ブロック1100とする複数のブロックに分割されている。
送信側のエンコーダ1000では、画像データ1001の分割された各ブロックに対して、動き補償部1002によるフレーム間予測処理、直交変換部1003によるDCT変換等の直交変換処理、量子化部1004による量子化処理、エントロピー符号化部1005によるエントロピー符号化処理等の処理を行って符号化データ1006を生成し、受信側に伝送する。
受信側のデコーダ1010は、伝送路から取り込んだ符号化データについてエントロピー復号化部1011によるエントロピー復号化処理、逆量子化部1012による逆量子化処理、逆直交変換部1013による逆直交変換処理、動き補償部1014による動き補償処理等の処理を行ってデコード画像1015を生成する。このデコード画像1015は、符号化ノイズ軽減装置1020に入力される。符号化ノイズ軽減装置1020は、デコード画像1015に含まれる符号化ノイズを軽減して表示画像データ1021を生成出力する。
符号化ノイズ軽減装置1020では、デコーダ1010にて符号化データを復号化する際に発生する符号化ノイズを軽減する符号化ノイズ軽減方法として、デコード画像1015に対して、ブロックノイズ軽減フィルタ処理及びモスキートノイズ軽減フィルタ処理が行われている。
ここで、ブロックノイズ軽減フィルタは、分割されたブロック同士の境界において、画素の不連続性によって発生するエッジ状のノイズを軽減するフィルタである。また、モスキートノイズ軽減フィルタは、図10に示す量子化部1004での処理において丸められた高周波成分が原因で発生する「もやもや」状のノイズを軽減するフィルタである。
デコード画像1015にこれら2種類のフィルタ処理を行うことによって、デコード画像1015の符号化ノイズを軽減することができる。デコード画像1015に対しこれらの軽減処理を行うフィルタ処理はポストフィルタ処理と呼ばれ、一般に用いられている。
図12は、図11に示すデコーダが復号化したデコード画像について符号化ノイズ軽減処理を行う従来の符号化ノイズ軽減装置の構成例を示すブロック図である。図12において、従来の符号化ノイズ軽減装置1200では、デコード画像を記録するディジタルデータ記録手段1201に対し、水平方向ブロックノイズ軽減手段1202と垂直方向ブロックノイズ軽減手段1203とモスキートノイズ軽減手段1204とが並列にアクセスできるように構成されている。
水平方向ブロックノイズ軽減手段1202では、ディジタルデータ記録手段1201に記録されるデコード画像について、図13(A)に示すように垂直方向に空間的に連続したブロックとブロックとの境界(v3とv4の間)における画素値の不連続性を平滑化する処理が行われる。
垂直方向ブロックノイズ軽減手段1203では、ディジタルデータ記録手段1201に記録されるデコード画像について、図13(B)に示すように水平方向に空間的に連続したブロックとブロックとの境界(v3とv4の間)における画素値の不連続性を平滑化する処理が行われる。
図13を参照して説明する。図13は、水平方向及び垂直方向のブロックノイズ軽減処理動作を説明する図である。図13では、処理前のv0〜v7の8画素に対して、処理後のv0’〜v7’の8画素が得られることが示されている。
水平ブロックノイズに対しては、図13(A)に示すように上下の4画素ずつを対象として、垂直ブロックノイズに対しては、図13(B)に示すように左右4画素ずつを対象として、それぞれ式(1)を用いて4画素からなる領域の相関値cを求める。
そして、式(1)によって求めた相関値cと、前画像の最終ブロックの量子化値Qとを用いて、各画素に対して、c>4で、かつ|v3−v4|≦2*Qのときは、式(2)に示される処理が行われ、また、c<3で、かつ|v3−v4|≦Qのときは、式(3)に示される処理が行われる。式(1)〜式(3)の処理を画像中の全ブロックに対して行うことにより、ブロックノイズ軽減処理が完了する。
次に、図14は、従来のモスキートノイズ軽減処理の動作を説明する図である。モスキートノイズ軽減手段1204では、ディジタルデータ記録手段1201に記録されるデコード画像について、図14(A)に示すように処理対象である画素v0に対して周辺8近傍の画素v1〜v8を用いて画素の時異性を平滑化する処理が行われる。また、画質を大きく劣化させずにモスキートノイズ軽減処理を高速化する手法として、図14(B)に示すように、処理対象である画素v0に対して周辺4近傍の画素v1〜v4を用いる方法が実用化されている。処理単位が周辺4近傍であるモスキートノイズ軽減処理は、例えば式(4)を用いて行われる。
図15は、図12に示す従来の符号化ノイズ軽減装置にて行われる符号化ノイズ軽減処理を説明するフローチャートである。なお、手順を示すステップは、STを略記する。ブロックノイズ軽減フィルタ処理とモスキートノイズ軽減フィルタ処理では、上記のように軽減するノイズの種類やその軽減方法がお互いに異なるので、図15に示すように、ディジタルデータ記録手段1201に記録されているデコード画像に対して、まず、水平方向ブロックノイズ軽減手段1202と垂直方向ブロックノイズ軽減手段1203とによるブロックノイズ軽減処理を行い(ST1501〜ST1504)、その後、モスキートノイズ軽減手段1204によるモスキートノイズ軽減処理(ST1505、ST1506)を行うというように、別々の処理として行われる。
図15において、まず、垂直なブロックノイズに対して水平方向ブロックノイズ軽減処理が行われ(ST1501)、全ての垂直なブロックノイズに対して処理が完了すると(ST1502:YES)、次に、水平なブロックノイズに対して垂直方向ブロックノイズ軽減処理が行われ(ST1503)、全ての水平なブロックノイズに対して処理が完了すると(ST1504:YES)、次に、画素に対してモスキートノイズ軽減処理が行われ(ST1505)、全ての画素に対してモスキートノイズ軽減処理が完了する(ST1506:YES)ことによりノイズ軽減処理の完了となる。
特開2000−106630号公報
ISO/IEC 14496-2 Information Technology Coding of audio video objects part 2 Annex F.3.1
従来の符号化ノイズ軽減処理では、デコード後の画像データを記録するのに必要となるメモリサイズが膨大であるので、デコード後の画像データは大容量ではあるがアクセスが低速な外部メモリに保持することが一般的である。この場合、従来のようにブロックノイズ軽減処理とモスキートノイズ軽減処理とを別々の処理として行う方法では、メモリに対するアクセス回数が増大し、その結果、待ち時間が増大するので、処理の高速化が困難であるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、画質を従来の方式によるものと同等に維持しつつ、従来の方式に比べ高速に処理を行うことができる符号化ノイズ軽減装置及び方法を提供することである。
かかる課題を解決するため、本発明に係る符号化ノイズ軽減装置は、デコード画像を記録するディジタルデータ記録手段と、前記デコード画像において垂直方向に空間的に連続するブロックとブロックとの境界における画素値の不連続性を平滑化する水平方向ブロックノイズ軽減手段と、前記デコード画像において水平方向に空間的に連続するブロックとブロックとの境界における画素値の不連続性を平滑化する垂直方向ブロックノイズ軽減手段と、前記デコード画像において処理対象である画素に垂直方向に隣接する画素を用いて処理対象である画素の特異性を平滑化する垂直方向モスキートノイズ軽減手段と、前記デコード画像において処理対象である画素に水平方向に隣接する画素を用いて処理対象である画素の特異性を平滑化する水平方向モスキートノイズ軽減手段と、前記デコード画像についての符号化ノイズ軽減処理が、前記水平方向ブロックノイズ軽減手段と前記垂直方向ブロックノイズ軽減手段のいずれか一方による処理、その一方のブロックノイズ軽減手段と同じ方向の前記モスキートノイズ軽減手段による処理、前記水平方向ブロックノイズ軽減手段と前記垂直方向ブロックノイズ軽減手段のいずれか他方による処理、その他方のブロックノイズ軽減手段と同じ方向の前記モスキートノイズ軽減手段による処理の順に移行するように制御する制御手段とを具備する構成を採る。
この構成によれば、水平方向もしくは垂直方向のブロックノイズ軽減手段による処理後、直ぐに次のブロックノイズ軽減処理に移行するのではなく、その前に、直前にブロックノイズ軽減処理を行ったブロックノイズ軽減手段と同じ方向のモスキートノイズ軽減処理を行い、その後に、次のブロックノイズ軽減処理に移行する。これによって、ブロックノイズ軽減処理の完了と同時に、ブロック境界付近の画素に対する水平方向もしくは垂直方向のモスキートノイズ軽減処理を完了させることができるので、モスキートノイズ処理を行うためのディジタルデータ記録手段へのアクセス回数を削減することができる。
本発明に係る符号化ノイズ軽減装置は、上記の発明において、前記制御手段は、水平方向及び垂直方向の前記ブロックノイズ軽減手段と水平方向及び垂直方向の前記モスキートノイズ軽減手段とによる並行した処理の終了後に、モスキートノイズ軽減処理が未処理である画素に対して水平方向及び垂直方向の前記モスキートノイズ軽減手段による処理を実行させるという構成を採る。
この構成によれば、生成される画像の品質を従来と同等に保つことができる。
本発明に係る符号化ノイズ軽減方法は、ディジタルデータ記録手段に格納されるデコード画像についての符号化ノイズ軽減処理として、垂直方向に空間的に連続するブロックとブロックとの境界における画素値の不連続性を平滑化する水平方向ブロックノイズ軽減処理と、水平方向に空間的に連続するブロックとブロックとの境界における画素値の不連続性を平滑化する垂直方向ブロックノイズ軽減処理と、処理対象である画素に垂直方向に隣接する画素を用いて処理対象である画素の特異性を平滑化する垂直方向モスキートノイズ軽減処理と、処理対象である画素に水平方向に隣接する画素を用いて処理対象である画素の特異性を平滑化する水平方向モスキートノイズ軽減処理とを実施する場合に、前記符号化ノイズ軽減処理が、前記水平方向ブロックノイズ軽減処理と前記垂直方向ブロックノイズ軽減処理のいずれか一方による処理、その一方のブロックノイズ軽減処理と同じ方向の前記モスキートノイズ軽減処理、前記水平方向ブロックノイズ軽減処理と前記垂直方向ブロックノイズ軽減処理のいずれか他方による処理、その他方のブロックノイズ軽減処理と同じ方向の前記モスキートノイズ軽減処理の順に移行するようにした。
この方法によれば、水平方向もしくは垂直方向のブロックノイズ軽減手段による処理後、直ぐに次のブロックノイズ軽減処理に移行するのではなく、その前に、直前にブロックノイズ軽減処理を行ったブロックノイズ軽減手段と同じ方向のモスキートノイズ軽減処理が行われる。これによって、ブロックノイズ軽減処理の完了と共に、ブロック境界付近の画素に対する水平方向もしくは垂直方向のモスキートノイズ軽減処理を完了させることができるので、モスキートノイズ処理を行うためのディジタルデータ記録手段へのアクセス回数を削減することができる。
本発明に係る符号化ノイズ軽減方法は、上記の発明において、水平方向及び垂直方向の前記ブロックノイズ軽減処理と水平方向及び垂直方向の前記モスキートノイズ軽減処理とによる並行した処理の終了後に、モスキートノイズ軽減処理が未処理である画素に対して水平方向及び垂直方向の前記モスキートノイズ軽減処理を実行するようにした。
この方法によれば、生成される画像の品質を従来と同等に保つことができる。
本発明によれば、デコード画像に対して、ディジタルデータ記録手段への少ないアクセス回数で、ブロックノイズ軽減手段及びモスキートノイズ軽減手段による処理を施した画像と同等の画像を得ることができるので、画質を従来の方式によるものと同等に維持しつつ、従来の方式に比べ高速に処理を行うことができる。
本発明の骨子は、発生する符号化ノイズを少ないメモリアクセス回数で軽減できるようにすることである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施の形態に係る符号化ノイズ軽減装置の構成を示すブロック図である。図1において、本実施の形態に係る符号化ノイズ軽減装置100は、デコード画像を記録するディジタルデータ記録手段101に対して、水平方向ブロックノイズ軽減手段102と水平方向モスキートノイズ軽減手段103と垂直方向ブロックノイズ軽減手段104と垂直方向モスキートノイズ軽減手段105とが並列にアクセスできるように構成されている。
図1は、本発明の一実施の形態に係る符号化ノイズ軽減装置の構成を示すブロック図である。図1において、本実施の形態に係る符号化ノイズ軽減装置100は、デコード画像を記録するディジタルデータ記録手段101に対して、水平方向ブロックノイズ軽減手段102と水平方向モスキートノイズ軽減手段103と垂直方向ブロックノイズ軽減手段104と垂直方向モスキートノイズ軽減手段105とが並列にアクセスできるように構成されている。
水平方向ブロックノイズ軽減手段102では、ディジタルデータ記録手段101に記録されるデコード画像について、垂直方向に空間的に連続したブロックとブロックとの境界における画素値の不連続性を平滑化する処理が行われる。
水平方向モスキートノイズ軽減手段103では、ディジタルデータ記録手段101に記録されるデコード画像について、処理対象である画素に水平方向に隣接する画素を用いて処理対象である画素の特異性を平滑化する処理が行われる。
垂直方向ブロックノイズ軽減手段104では、ディジタルデータ記録手段101に記録されるデコード画像について、水平方向に空間的に連続したブロックとブロックとの境界における画素値の不連続性を平滑化する処理が行われる。
垂直方向モスキートノイズ軽減手段105では、ディジタルデータ記録手段101に記録されるデコード画像について、処理対象である画素に垂直方向に隣接する画素を用いて処理対象である画素の特異性を平滑化する処理が行われる。
次に、図1〜図9を参照して、以上のように構成される符号化ノイズ軽減装置100の動作について説明する。
図2は、図1に示す符号化ノイズ軽減装置にて行われるブロックノイズ軽減処理及びモスキートノイズ軽減処理の処理順序として考えられる組み合わせを示す図である。本実施の形態では、水平方向もしくは垂直方向のブロックノイズ軽減手段による処理後、直ぐに次のブロックノイズ軽減処理に移行するのではなく、その前に、直前にブロックノイズ軽減処理を行ったブロックノイズ軽減手段と同じ方向のモスキートノイズ軽減処理を行うようになっている。したがって、図2に示すように4つの処理パターンが考えられる。何れの処理パターンでも良いことは言うまでもない。
図2(A):水平方向ブロックノイズ軽減処理及び水平方向モスキートノイズ軽減処理201→垂直方向ブロックノイズ軽減処理及び垂直方向モスキートノイズ軽減処理202→水平方向モスキートノイズ軽減処理203→垂直方向モスキートノイズ軽減処理204の順序で行う。
図2(B):垂直方向ブロックノイズ軽減処理及び垂直方向モスキートノイズ軽減処理211→水平方向ブロックノイズ軽減処理及び水平方向モスキートノイズ軽減処理212→水平方向モスキートノイズ軽減処理213→垂直方向モスキートノイズ軽減処理214の順序で行う。
図2(C):水平方向ブロックノイズ軽減処理及び水平方向モスキートノイズ軽減処理221→垂直方向ブロックノイズ軽減処理及び垂直方向モスキートノイズ軽減処理222→垂直方向モスキートノイズ軽減処理223→水平方向モスキートノイズ軽減処理224の順序で行う。
図2(D):垂直方向ブロックノイズ軽減処理及び垂直方向モスキートノイズ軽減処理231→水平方向ブロックノイズ軽減処理及び水平方向モスキートノイズ軽減処理232→垂直方向モスキートノイズ軽減処理233→水平方向モスキートノイズ軽減処理234の順序で行う。
図3は、図2に示す組み合わせ(A)による符号化ノイズ軽減処理を説明するフローチャートである。図1に示す符号化ノイズ軽減装置100による処理は、符号化データのデコード処理が完了した段階、即ちデコード画像が生成されディジタルデータ記録手段に記録された段階で行われる。
図3において、ST301では水平方向ブロックノイズ軽減手段102による処理が行われ、ST302では水平方向モスキートノイズ軽減手段103による処理が行われる。全ての水平方向ブロックノイズ軽減処理が完了した(ST303:YES)後、ST304にて垂直方向ブロックノイズ軽減手段104による処理が行われ、ST305にて垂直方向モスキートノイズ軽減手段104による処理が行われる。全ての垂直方向ブロックノイズ軽減処理が完了した(ST306:YES)後、ST307にて水平方向モスキートノイズ軽減処理が未処理である画素に対して水平方向モスキートノイズ軽減手段103による処理が行われる。水平方向モスキートノイズ軽減処理が未処理である全ての画素に対する水平方向モスキートノイズ軽減処理の完了(ST308:YES)後、同様に、ST309にて垂直方向モスキートノイズ軽減処理が未処理である画素に対して垂直方向モスキートノイズ軽減手段105による処理が行われる。垂直方向モスキートノイズ軽減処理が未処理である全ての画素に対する垂直方向モスキートノイズ軽減処理の完了(ST310:YES)後、符号化ノイズ軽減処理は完了となる。
ここで、水平方向ブロックノイズ軽減手段102では、図13(A)にて説明した垂直方向に並んだ8個の画素v0〜v7から垂直方向に並んだ8個の画素v0’〜v7’を生成することが行われる。垂直方向ブロックノイズ軽減手段104では、図13(B)にて説明した水平方向に並んだ8個の画素v0〜v7から水平方向に並んだ8個の画素v0’〜v7’を生成することが行われる。水平方向モスキートノイズ軽減手段103及び垂直方向モスキートノイズ軽減手段105では、これらの処理結果画素を利用する。
即ち、図4は、図3に示すモスキートノイズ軽減処理の内容を説明する図である。図4において、垂直方向に並んだ8個の画素v0’〜v7’は、図13(A)にて説明した水平方向ブロックノイズ軽減処理での処理結果画素列である。また、水平方向に並んだ8個の画素v0’〜v7’は、図13(B)にて説明した垂直方向ブロックノイズ軽減処理での処理結果画素列である。なお、図13(A)、(B)において、v3’とv4’の間はブロックの境界である。
水平方向モスキートノイズ軽減手段103及び垂直方向モスキートノイズ軽減手段105では、水平方向ブロックノイズ軽減手段102あるいは垂直方向ブロックノイズ軽減手段104にて生成された画素v0’〜v7’に対して式(5)に示す処理を実行してモスキートノイズを軽減した画素v0”〜v7”を生成する。なお、式(5)において、Qは前フレームの最終ブロックの量子化値である。
図5は、図3に示す符号化ノイズ軽減処理が完了したときの処理状態を説明する図である。図5では、32画素×32画素のデコード画像において、図3に示した処理過程での状態が示されている。図3において水平方向と垂直方向のブロックノイズ軽減処理が完了すると(ST306:YES)、図5内に「斜線」で示す画素領域でのモスキートノイズ軽減処理の完了が可能となる。また、図3においてST307、ST308の処理によって、図5内に「横線」で示す画素領域に関して水平方向モスキートノイズ軽減処理の完了が可能となる。また、図3においてST309、ST310の処理によって、図5内の「縦線」で示す画素領域に関して垂直方向モスキートノイズ軽減処理の完了が可能となる。
即ち、図3におけるST306以降において、水平方向もしくは垂直方向のどちらかのモスキートノイズ軽減処理が未完了である画素領域のみに対して適切な方向のモスキートノイズ軽減処理を行うことにより、ブロックノイズ軽減処理とモスキートノイズ軽減処理の両者を行った画像と同等品質の画像を得ることができる。図5に示したデコード画像の例で言えば、図3におけるST306が完了した段階で水平方向モスキートノイズ軽減処理及び垂直方向モスキートノイズ軽減処理の両処理が必要な画素数は196であり、これは全体の画素数1024の約19%である。
ここで、図6〜図9は、本発明の効果を従来例と比較して示す図である。図6〜図9では、ディジタルデータ記録手段への1画素のアクセスを1アクセスとした場合において、画像サイズをW×Hとして本発明を用いた場合によるアクセス回数と従来の手法によるアクセス回数との比較を行っている。なお、従来のモスキートノイズ軽減処理は式4に示す処理としている。
図6では、画像サイズに対するブロック境界の個数及びその処理のために必要なアクセス回数が示されている。
図7では、水平方向及び垂直方向のブロックノイズ軽減処理後、即ち本発明においては図3におけるST306が完了した段階において、モスキートノイズ軽減処理を行う必要がある画素数と、各画素の処理時に必要な画素数と、それに対するブロックの種類(ないしはブロックの配置位置)とが示されている。
図8では、図7から抜き出した、図3におけるST307〜ST310において行われるモスキートノイズ軽減処理におけるアクセス回数とブロックの配置位置とが示されている。
また、図7と図8から、符号化ノイズ軽減処理において、ブロックノイズ軽減処理後の画像に対して、モスキートノイズ軽減処理が完了するために必要なアクセス回数は、式(7)で表すことができる。なお、式(7)において、aは、角部にあるブロックの処理に必要なアクセス回数である。bは、角部以外の画像の境界のブロックの処理に必要なアクセス回数である。cは、画像の境界以外のブロックの処理に必要なアクセス回数である。
そして、式(6)及び式(7)を用いて画像サイズが144×176の場合及び画像サイズが240×320の場合におけるデコード画像の符号化ノイズ軽減処理に必要なアクセス回数を比較すると図9に示すようになる。
図9では、デコード画像の符号化ノイズ軽減処理に必要なアクセス回数と削減量とが示されている。図9に示すように、デコード画像に対して符号化ノイズ軽減処理のためのディジタルデータ記録手段へのアクセス回数を約73%削減することができる。
以上のように、本発明によれば、デコード画像に対して、ブロックノイズ軽減手段とモスキートノイズ軽減手段の両手段による処理を施した画像と同等の品質画像を、ディジタルデータ記録手段への少ないアクセス回数で得ることができるという効果を奏する。
近年、携帯電話装置では、カメラ機能を搭載し、また、受け取った相手の画像を表示できるようになってきたが、本発明は、そのような携帯電話装置に適用することができる。
本発明は、少ないメモリアクセス回数で符号化ノイズを軽減する符号化ノイズ軽減装置及び方法として有用である。
100 符号化ノイズ軽減装置
101 ディジタルデータ記録手段
102 水平方向ブロックノイズ軽減手段
103 水平方向モスキートノイズ軽減手段
104 垂直方向ブロックノイズ軽減手段
105 垂直方向モスキートノイズ軽減手段
101 ディジタルデータ記録手段
102 水平方向ブロックノイズ軽減手段
103 水平方向モスキートノイズ軽減手段
104 垂直方向ブロックノイズ軽減手段
105 垂直方向モスキートノイズ軽減手段
Claims (4)
- デコード画像を記録するディジタルデータ記録手段と、前記デコード画像において垂直方向に空間的に連続するブロックとブロックとの境界における画素値の不連続性を平滑化する水平方向ブロックノイズ軽減手段と、前記デコード画像において水平方向に空間的に連続するブロックとブロックとの境界における画素値の不連続性を平滑化する垂直方向ブロックノイズ軽減手段と、前記デコード画像において処理対象である画素に垂直方向に隣接する画素を用いて処理対象である画素の特異性を平滑化する垂直方向モスキートノイズ軽減手段と、前記デコード画像において処理対象である画素に水平方向に隣接する画素を用いて処理対象である画素の特異性を平滑化する水平方向モスキートノイズ軽減手段と、前記デコード画像についての符号化ノイズ軽減処理が、前記水平方向ブロックノイズ軽減手段と前記垂直方向ブロックノイズ軽減手段のいずれか一方による処理、その一方のブロックノイズ軽減手段と同じ方向の前記モスキートノイズ軽減手段による処理、前記水平方向ブロックノイズ軽減手段と前記垂直方向ブロックノイズ軽減手段のいずれか他方による処理、その他方のブロックノイズ軽減手段と同じ方向の前記モスキートノイズ軽減手段による処理の順に移行するように制御する制御手段と、を具備することを特徴とする符号化ノイズ軽減装置。
- 前記制御手段は、水平方向及び垂直方向の前記ブロックノイズ軽減手段と水平方向及び垂直方向の前記モスキートノイズ軽減手段とによる並行した処理の終了後に、モスキートノイズ軽減処理が未処理である画素に対して水平方向及び垂直方向の前記モスキートノイズ軽減手段による処理を実行させる、ことを特徴とする請求項1記載の符号化ノイズ軽減装置。
- ディジタルデータ記録手段に格納されるデコード画像についての符号化ノイズ軽減処理として、垂直方向に空間的に連続するブロックとブロックとの境界における画素値の不連続性を平滑化する水平方向ブロックノイズ軽減処理と、水平方向に空間的に連続するブロックとブロックとの境界における画素値の不連続性を平滑化する垂直方向ブロックノイズ軽減処理と、処理対象である画素に垂直方向に隣接する画素を用いて処理対象である画素の特異性を平滑化する垂直方向モスキートノイズ軽減処理と、処理対象である画素に水平方向に隣接する画素を用いて処理対象である画素の特異性を平滑化する水平方向モスキートノイズ軽減処理とを実施する場合に、前記符号化ノイズ軽減処理が、前記水平方向ブロックノイズ軽減処理と前記垂直方向ブロックノイズ軽減処理のいずれか一方による処理、その一方のブロックノイズ軽減処理と同じ方向の前記モスキートノイズ軽減処理、前記水平方向ブロックノイズ軽減処理と前記垂直方向ブロックノイズ軽減処理のいずれか他方による処理、その他方のブロックノイズ軽減処理と同じ方向の前記モスキートノイズ軽減処理の順に移行するようにしたことを特徴とする符号化ノイズ軽減方法。
- 水平方向及び垂直方向の前記ブロックノイズ軽減処理と水平方向及び垂直方向の前記モスキートノイズ軽減処理とによる並行した処理の終了後に、モスキートノイズ軽減処理が未処理である画素に対して水平方向及び垂直方向の前記モスキートノイズ軽減処理を実行するようにしたことを特徴とする請求項3記載の符号化ノイズ軽減方法。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013031028A (ja) * | 2011-07-29 | 2013-02-07 | Hitachi Consumer Electronics Co Ltd | 画像信号処理装置 |
-
2004
- 2004-11-11 JP JP2004327477A patent/JP2006140680A/ja active Pending
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JP2013031028A (ja) * | 2011-07-29 | 2013-02-07 | Hitachi Consumer Electronics Co Ltd | 画像信号処理装置 |
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