JP2006134494A - ディスク記録媒体及び記録再生装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 光ディスク1は、線速一定(CLV)で情報ピット2のピット列が形成されたスパイラル状の情報トラック3を備えている。そのセクタ又はブロック5には、光ディスク1でのアドレスを特定するためのアドレスデータがそれぞれ情報線密度(記録密度)を異にして複数記録されているアドレス特定情報4が記録されている。
【選択図】 図1
Description
特許文献2には、光ヘッドをディスク半径方向に移送する手段を有する光ディスク再生装置において、主情報および位置情報が線速度一定(CLV)方式で、記録されているディスクを再生する場合、上位装置からアクセス指示を受けた時に、まず現在アドレスと目標アドレスの関係より光ヘッドの移動方向のみを決定し、まず、先行して光ヘッド移送手段を駆動しその後、正確な演算を行い、計算に要する時間分、アクセスタイムを短縮する技術について開示されている。
特許文献3には、シーク動作中の記録再生ヘッダ位置の特定動作が可能となるCLVフォーマット等について開示されている。
光ディスクの大容量化に関していえば、情報の線密度が一定となるCLV(線速一定)フォーマットが有利である。
一方、CAV(角速度一定、ディスクを一定回転する)フォーマットにおいては、大容量化の点では劣るが、各セクタ101はディスク102の半径線上に整列し(図10(a)参照)、再生時はどのセクタ101に対しても同じディスク回転数でのアクセスが可能で、アクセス性では優る。
従来のCLVフォーマットでは、情報トラックに形成される物理フォーマットは線速度一定で形成され(同一物理長で形成され)、情報の記録、再生に際しては、半径位置に応じてディスク回転数の制御が必要となる。特定のディスク半径位置のトラックあるいは現在ピックアップの在る半径位置のトラックに対し、ある特定再生データ信号の周期を用いて、あるいは原盤作製時にトラックに予め組み込まれた一定周期の蛇行から得られるウォブル信号を用いて、トラック走査線速が所定の値となるようにディスク回転数を制御する。そして、制御された段階で、規定の記録再生用クロックによってアドレスデータをデコードし、現在のアドレス値を得る。次いで、現在のアドレス値と目標アドレスとの差から移動方向を決め、目標トラックへの移動を開始する。そして、ピックアップが移動する度毎に線速度が一定となるようにディスクの回転制御を行う(ディスク径方向、内周では高速回転、外周では低速回転)ことを繰返す。
そして、その[背景技術](最後部)及び[0006]の欄には、「…上記既知の記録担体及び装置は、信頼性のおける動作のためには、第1フェーズロックループが上記CAVサーボパターンにロックされねばならず、第2フェーズロックループが上記CLVデータ密度にロックされねばならないという問題を有している。…これは、前記データクロックにより読出し可能な情報内容を有するという効果を有している。第2フェーズロックループは必要ではなく、前記データ周波数にロックされた1つのループしか必要とされない。…」と記載されているように、記録再生ヘッダの現在位置を特定する際にはディスク径方向に配置された単一の情報密度で記録されている径方向位置特定情報の読出し状態への移行動作が行われ、読出しクロックのロックを行った後、情報の読出しが行われる点が開示されている(さらに、上記の従来技術としては、ディスク回転数一定で径方法位置の特定情報を獲得し、その後、線密度一定データ読み取り状態は移行させるとしている)。
しかしながら、光ディスク上の情報の配置が線速度一定(CLV)方式の場合、ディスク上の半径位置によって一つのトラック上の情報量が異なり、情報番号とトラック数の換算は困難になる。そして、大容量化の流れの中、トラックピッチの狭ピッチ化、情報ピットの小ピット化に伴い、情報番号とトラック数の換算はますます難しくなる。また、特許文献2には、記録再生ヘッダ位置情報の取得については、特に明記はされていない(が、ディスク回転数の所定回転数への設定後に読み取りクロックのロックにより行うものと理解される)。
これら特許文献1〜3のいずれにおいても、アクセス動作の最初において、ディスクの半径方向の位置に応じたディスク回転数の設定及び、読み取りクロックのフェーズロックによるアドレスデータの取得動作を基本に制御が行われている。
すなわち、これら従来の技術では、アクセス動作中に、光ディスクの回転数は目標アクセス半径位置での回転数に収束している必要があり、ディスク回転の立ち上げ時、あるいは一定回転時、あるいは、CLVフォーマットディスクのシーク動作時に起こる目標アドレスに対する目標回転数に変化中には、アクセス動作を行なうことができず、そのため、全体として目標トラックへ到達するまでに時間を要するという問題がある。
本発明は、線密度一定に形成された情報トラックを搭載したディスク記録媒体に対し、任意アドレスへの高速アクセス動作を可能とすることを目的とする。
線速一定(CLV)で情報ピット列が追記又は書換え可能に形成されたスパイラル状の蛇行(ウォブル)した案内溝のトラックを備えているディスク記録媒体において、そのADIP(Address in Pre‐groove) wordには、本ディスク記録媒体中でのアドレスを特定するためのデータがそれぞれ情報線密度(記録密度)を異にして複数記録されていることを特徴とするディスク記録媒体も本発明とする。
また、ディスク記録媒体に対して情報の記録又は再生を行なう記録再生装置において、前記記録又は再生を行なうヘッドが前記ディスク記録媒体の目標トラック位置へのアクセスを、前記ディスク記録媒体のセクタ若しくはブロック又はADIP wordにそれぞれ情報線密度(記録密度)を異にして複数記録されている前記ディスク記録媒体中でのアドレスを特定するためのデータを読み取る手段と、このデータから前記ヘッドが前記目標トラック位置にあるか否かを判断する手段と、この判断により前記ヘッドが前記目標トラック位置に達していないときは前記目標トラック位置に前記ヘッドを移動させる手段と、により実行することを特徴とする記録再生装置も本発明とする。
図1は、本実施形態の光ディスク1におけるアドレス特定情報の特長を説明する説明図である。
図1(a)に示すように、光ディスク1には、本発明のディスク記録媒体を実施するものであり、線速一定(CLV)により情報ピット2で構成される情報ピット列が形成された、等ピッチでスパイラル状の情報トラック3が設けられている。
そして、通常データを記録している情報線密度が、今、図中の情報線密度;中に相当しているとすると、アドレス特定情報4(図1(b)参照)には、情報線密度;大あるいは小で記録されたアドレス特定データが同時に記録されている。
すなわち、本実施の形態のアドレス特定情報4(図1(b)参照)の特長は、光ディスク1中でのアドレスを特定する為のこれらデータが、情報線密度(記録密度)を異にして、複数個記録されていることにある。
よって、情報トラック3を構成する一部セクタ5に付随して配置されているので、このアドレス特定情報4の付加に伴う光ディスク1全体のデータ容量の低下を最小限に抑えることができる。
光ディスク1が追記あるいは書換え型の光ディスクであるときは、光ディスク1の記録領域全面に渡って蛇行溝トラックが形成されており、その蛇行した案内溝には、案内溝の蛇行(ウォブル)により周波数変調あるいは位相変調等によるアドレスデータが予め形成されている。
よって、この場合もアクセス動作途中で光ディスク1が目標回転数に遷移中にあっても、再生ヘッドの位置を特定しながらシーク動作を行うことができる。
これにより、従来のブロックアドレスを付与されたトラック構成はそのままに、アドレス特定情報4をブロックアドレス付与に使用していない部分を用いて付与しているので、追記する情報ピット列は従来と同様に形成され得る。
よって、離散的に配置すれば、アドレス特定情報4が情報トラック3を構成する一部ADIP word13に付随して配置されているので、このアドレス特定情報4の付加に伴う光ディスク1全体のデータ容量の低下を最小限に抑えることができる。
また、ディスク1回転中に複数のアドレス特定情報4が付加されたADIP word13を配置すれば、光ディスク1が一回転する中で複数回の現ヘッダ位置の特定が可能になるので、シーク動作を効率良く行うことができる。
従って、内周へのアクセス途中には、情報線密度;大で記録されたアドレス特定データを、外周へのアクセス途中には、情報線密度;小で記録されたアドレス特定データを読み出すことができる。
半径rでの現在の線速/半径rでの正しい線速
=正しい情報線密度/現速度で読取り可能な情報線密度 …… (1)
ある半径位置rで、光ディスク1が正しい回転数より遅かった場合、情報線密度のより大きな情報ピット(ピットの物理長は短くなる)が読出し可能になる。逆に、光ディスク1が正しい回転数より早かった場合、情報線密度のより小さな情報ピット(ピットの物理長は長くなる)が読出し可能になる。
理想的には、取り得る半径位置全てにおいて、線速誤差として有得る全ての場合に対応した情報線密度を有するアドレスデータがアドレス特定情報4の中に用意されていればよいのであるが、この場合は、光ディスク1上に書き切れない膨大なアドレス特定データを用意しなければならなくなる。
表1に、このときの各ゾーン回転数に対する、他ゾーン回転数の比をまとめて示す。ここで、回転数比は、Z5のゾーン回転数を1とし、Z1のゾーン回転数を2.6として各比を求めている。実際のゾーン分割においては、ゾーン内の回転数変化幅が、アドレス特定データの読取り可能な許容回転数内となるように設定される。
例えば、ゾーンZ1からZ5へアクセスするとしてディスク回転数がZ5の到達するまで変わらなかった場合、読取り可能なアドレス特定データは、それぞれゾーン毎に、線密度比、0.85→0.69→0.54→0.38のアドレス特定データが読取れることになる。
表3、4には、アドレス特定情報4が、部分的なアドレスデータによって構成されている場合を示す。表3の場合は、近接ゾーンに対応したアドレスデータを用意した例であり、表4は、離れたゾーンに対応したアドレス特定データだけを用意した例である。また、この例では、同じゾーンに対応したアドレスデータも省いている。同じゾーンに対応するアドレスデータは、通常のアドレスデータとして形成済みであるので、表1,2,3の例においても無くてよい。
図9は、情報記録再生装置51の概略構成を示すブロック図である。情報記録再生装置51は、本発明の記録再生装置を実施するものであり、ディスク回転モータ52によって、光ディスク1を回転する。光ディスク1上に形成されているアドレス特定情報4を付加された等ピッチでスパイラル状の情報トラック3にトラッキングし(図1も参照)、光ディスク1の径方向に移動可能な記録再生ヘッド53を用い、アドレスデータおよびデータの記録再生を行う。
符号56は、情報記録再生装置51の全体集中的に制御するマイクロコンピュータを備えたコントローラであり、Pdrvは、得られたヘッダ位置情報に基づいて目標位置へヘッダを移動させるための信号である。
目標トラック(Nt)の位置でなかったときは(S4のN)、記録再生ヘッド53の移動方向の判定を行なって移動を開始し(S5)、アドレス特定情報4から現在のアドレスデータを取得する(S6)動作を、目標トラック(Nt)の位置となるまで(S4のY)繰返す。
これにより、目標トラック(Nt)への記録再生ヘッド53の移動中は、アドレスデータをアドレス特定情報4から取得して記録再生ヘッド53の位置を特定しながら速やかなシーク動作を行うことができる。
2 情報ピット
3 トラック
4 アドレス特定情報
5 セクタ
6 ヘッダ部
7 データ部
11 ADIPユニット
12 モノトーンウォブル
13 ADIP word
51 情報記録再生装置
53 記録再生ヘッド
Claims (12)
- 線速一定(CLV)で情報ピット列が形成されたスパイラル状のトラックを備えているディスク記録媒体において、
そのセクタ又はブロックには、本ディスク記録媒体中でのアドレスを特定するためのデータがそれぞれ情報線密度(記録密度)を異にして複数記録されていることを特徴とするディスク記録媒体。 - 前記データが記録された前記セクタ又はブロックは前記トラック中に離散的に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のディスク記録媒体。
- 前記データが記録された前記セクタ又はブロックは前記トラックの1回転中に複数個設けられていることを特徴とする請求項2に記載のディスク記録媒体。
- 線速一定(CLV)で情報ピット列が追記又は書換え可能に形成されたスパイラル状の蛇行(ウォブル)した案内溝のトラックを備えているディスク記録媒体において、
そのADIP(Address in Pre‐groove) wordには、本ディスク記録媒体中でのアドレスを特定するためのデータがそれぞれ情報線密度(記録密度)を異にして複数記録されていることを特徴とするディスク記録媒体。 - 前記アドレスを特定するためのデータを分割して各分割部分を前記ADIP wordのモノトーンウォブル領域に形成し、当該モノトーンウォブル領域の長さは当該分割部分の分だけ短縮されていることを特徴とする請求項4に記載のディスク記録媒体。
- 前記データが記録された前記ADIP wordは前記トラック中に離散的に配置されていることを特徴とする請求項4又は5に記載のディスク記録媒体。
- 前記データが記録された前記ADIP wordは前記トラックの1回転中に複数個設けられていることを特徴とする請求項4又は5に記載のディスク記録媒体。
- データ領域が径方向に複数のゾーンに分割され当該ゾーン毎に各ゾーンの代表線速で回転したときに読出し可能な前記データが記録されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの一に記載のディスク記録媒体。
- 本ディスク記録媒体を線速一定に回転駆動させた場合に速度の変化量が同じになるようにしたゾーン毎の代表線速で回転したときに、読出し可能に前記データが記録されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの一に記載のディスク記録媒体。
- 現在の前記ゾーン以外の全ての前記ゾーンに対応した前記データが全ての前記ゾーンに付与されていることを特徴とする請求項8又は9に記載のディスク記録媒体。
- 現在の前記ゾーン以外の一部の前記ゾーンに対応した前記データが全ての前記ゾーン毎に付与されていることを特徴とする請求項8又は9に記載のディスク記録媒体。
- ディスク記録媒体に対して情報の記録又は再生を行なう記録再生装置において、
前記記録又は再生を行なうヘッドが前記ディスク記録媒体の目標トラック位置へのアクセスを、
前記ディスク記録媒体のセクタ若しくはブロック又はADIP wordにそれぞれ情報線密度(記録密度)を異にして複数記録されている前記ディスク記録媒体中でのアドレスを特定するためのデータを読み取る手段と、
このデータから前記ヘッドが前記目標トラック位置にあるか否かを判断する手段と、
この判断により前記ヘッドが前記目標トラック位置に達していないときは前記目標トラック位置に前記ヘッドを移動させる手段と、
により実行することを特徴とする記録再生装置。
Priority Applications (1)
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JP2004323563A JP2006134494A (ja) | 2004-11-08 | 2004-11-08 | ディスク記録媒体及び記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2004323563A Pending JP2006134494A (ja) | 2004-11-08 | 2004-11-08 | ディスク記録媒体及び記録再生装置 |
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Country | Link |
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2004
- 2004-11-08 JP JP2004323563A patent/JP2006134494A/ja active Pending
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