JP2006132121A - 住居環境総合管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】より安全な建築材料を提供することができる住居環境総合管理方法を提供する。
【解決手段】建物を新改築するに際して、人体への悪影響を及ぼすとされる総揮発性有機化合物の全般に対して試験を行った後に、指針値以下であった建築材料のみを選定して施工することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物内で発生する揮発性有機化合物(VOC)による住居環境総合管理方法に関するものである。
http://adtec-tc.co.jp/syouhinnjyouhou1.htm 特開2002−167436号公報 特開2004−237710号公報 特開2002−306919号公報
近年取り沙汰されている社会問題のひとつに、所謂、シックハウス症候群が知られている。これは、住居空間内(室内)の空気汚染が原因でそこに暮らす人々にもたらされる健康障害や体調不良のことで、特に敏感な、アレルギー疾患の人や、子供・病人・高齢者への影響が心配されている。
このシックハウス症候群によってもたらされる健康障害や体調不良などの症状としては、居住空間内の空気汚染の原因となっている物質が何であるかによっても異なるが、目や鼻、喉の炎症、眩暈や頭痛などといった症状が代表的にあげられており、空気中における汚染物質の濃度が高くなるとこのような症状を起し易いとされている。また、これらの症状は、所謂花粉症とは異なり、一度症状が発生してしまうと、慢性化してしまい治癒でき難いともいわれている。
具体的には、揮発性有機化合物は常温で液体であり揮発し易く、樹脂溶解性があり引火性の強い物もある。蒸気になって空気と一緒に肺に入り血中に移動するうえ、皮膚や目からも吸収される性質がある。主にペンキ・水性ニスラッカー・壁紙類の接着剤・木工用接着剤・床ワックス畳の防虫加工剤・木材、土壌の防蟻剤・ビニールクロスの可塑剤等に含まれている。トルエン・キシレン・ナフタリン・ホキシム・リモネン等がある。他にも住宅内には数百種類ある。
また、ホルムアルデヒドは無色で鋭い刺激臭の可燃性気体、水溶液がホルマリンで、防菌防虫剤として広く使われている。合板用接着剤、メラミン樹脂ユリア樹脂、フエノール樹脂、ホルマリンの原料等に使われ広範囲の用途がある。発ガン性物質に分類されている、室内濃度としてガイドライン0.08ppmが基準値になっている。
この他の物質として、シロアリ防除剤は農薬と同じ成分を含む有機リン剤など有機リン系化合物がある。この有機リン系化合物はホルマリン・ナフタリン・ホキシム・クロルピリオス・サンプラス原体・キシレン・サニマールH等がある。モルタル下地合板に使用されるラスボードにはシロアリ防除剤としてホキシムが施されている。有機リン剤は有害であるがガイドラインにも具体的な規制はない。
一方、このようなシックハウス症候群を引き起こす具体的な要因としては、建物の高気密設計並びにそれに伴う換気不足、そして生活様式の変化(例えば、フローリング等を多用した洋風化等)に伴う新建材の多用化があげられる。
厚生労働省では、シックハウスに係わるガイドライン(「室内空気汚染に係わるガイドライン」)として、人がその濃度の空気を一生涯にわたって摂取しても健康への有害な影響は受けないであろうと判断される、揮発性有機化合物の室内濃度の基準を示している。この基準では、図10に示すように、13の個別物質濃度の指針値と、総揮発性有機化合物(TVOC)の暫定目標値が示されている。尚、ここに示した物質の指針値は、ホルムアルデヒドの場合は短期間の暴露によって起こる毒性を指標に、それ以外の物質の場合は長期間の暴露によって起こる毒性を指標として、それぞれ策定している。また、総揮発性有機化合物の暫定目標値は、国内家屋の実態調査の結果から合理的に達成可能な限り低い範囲で決定した値であり、個別物質の指針値とは独立に室内空気質の状態の目安として利用される。
これに対し、上述した13の総揮発性有機化合物(TVOC)を測定するために、JIS A1901に準拠したチャンバー法やJIS A1460に準拠したデジケータ法に使用される装置として種々開発販売されている(例えば、非特許文献1参照)。
また、上述した13の総揮発性有機化合物(TVOC)を含まない資材(例えば、特許文献1,2参照)や総揮発性有機化合物(TVOC)を抽出・除去する装置(例えば、特許文献3参照)等も提案されている。
一方、経済産業省では、「環境JISの策定促進のアクションプログラム」(日本工業標準調査会策定)に基づき、約130のテーマについて環境配慮製品等のJIS化に取り組み、第1弾としてエコセメントのJIS及び溶融スラグ骨材のTR(準JISとして位置付けられるもの)を制定し公表した。
また、第2弾として、上述したJIS A1901(建築材料の揮発性有機化合物(VOC)、ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放散測定法−小形チャンバー法)を制定公示し、順次建築内装材、塗料、接着剤、断熱材など45の建材関連のJISについても、制定・改正公示する予定である。
上述した小形チャンバー法は、ホルムアルデヒドのほかトルエン、キシレン等のVOCも測定できるものであり、今後のシックハウス対策の有効な測定手段となる。又、建材の放散速度が測定できることから、実際の室内空気中のホルムアルデヒドやVOC濃度の予測も可能となり、更に、共通の測定方法をJIS化することによって、測定データの互換性・有効活用が図られ、ホルムアルデヒドやVOC放散量の低い建材の開発、普及・拡大に寄与できる。
また、個別建材のJISでは、ホルムアルデヒドの放散量による等級区分及びその表示記号として、図8,図9に示すように、F☆☆☆☆(放散量が小さく使用規制が必要ない建材)、F☆☆☆及びF☆☆(放散量はある程度あるが、使用面積を一定割合にすることで建材として使えるもの)を規定(以下、「F規定」と称する)することとしており、これらの表示を確認することにより適切な建材の選択や使用面積の制限ができることになっている。
しかしながら、このF規定は、ホルムアルデヒドを対象としたものであり、上述したその他の揮発性有機化合物に対しては、何ら保障するものではなく、例えば、図7に示す海外当を考慮した資材の選定や、図6に示す設備に応じた測定対象項目等の複雑な使用条件、図5に示す優先取り組み物質等に対応した資材の選定には至らないのが実情であった。
図4は、従来の建物(一般家屋)における施工手順を示し、建築主からの要望に基づいて建物の設計が完了すると(ステップS1)、施工主はその設計に基づいた建築材料(柱材料、床材料等)を建築材料メーカーから取り寄せる。
この際、施工主は、建築材料メーカーへの発注時や受領時等において、その材料のF規定値(F☆☆☆☆、F☆☆☆、F☆☆)の確認を含めて、建築材料の選定を行う(ステップS2)。
その取り寄せた建築材料を使用して施工を行い(ステップS3)、必要に応じて造作家具メーカーや内装品メーカーから造作家具や内装品を取り寄せ(ステップS4)、これらを施工し(ステップS5)、竣工後(ステップS6)に完成した住居の指針値を測定して室内空気を検査する(ステップS7)。
住居環境総合管理方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。ここで、指針値が規定以下であれば建築主へ引渡して終了する。
ところで、上述した施工手順では、ホルムアルデヒドのみを対象としたF規定値の建築材料を使用していることから、それ以外の揮発性有機化合物(VOC)を含む材料が使用されている虞があり、竣工後の室内空気検査に異常が無ければ施工主としての責任は果たしてしまうことになってしまう。
また、建築材料以外の造作家具や内装品も同様に、揮発性有機化合物(VOC)を含む材料が使用されている虞があり、上述した建築材料と同様に竣工後の室内空気検査に異常が無ければ施工主としての責任は果たしてしまうことになってしまう。
この際、造作家具の中には、建築主が以前に使用していた家具や新たに購入した家具も含まれているため、これらに対しては施工主としては一切責任を負う必要がない。
しかしながら、竣工後の建物のみでは指針値に達しない室内空気環境であり、しかも、建築主が自ら購入した家具もそれ自体では指針値に達しないはずの家具であるにもかかわらず、竣工後の建物内に配置した際に、建物全体の空気環境が相乗的に悪化してしまい、指針値以上に達してしまうという場合も考えられる。
さらに、使用した建築材料、或いは、造作家具や内装品は、建物の設置環境、例えば、寒冷地や温暖地の違いなどのように、湿度や温度といった使用環境によって使用された材料特性が変化するため、安全であると想定された材料(資材)等であっても、その想定値が安定した状態を保っているとは言い切れないという問題も生じていた。
本発明は、上記問題を解決するため、より安全な建築材料を提供することができる住居環境総合管理方法を提供することを目的とする。
その目的を達成するため、請求項1に記載の住居環境総合管理方法は、建物を新改築するに際して、人体への悪影響を及ぼすとされる総揮発性有機化合物の全般に対して試験を行った後に、指針値以下であった建築材料のみを選定して施工することを特徴とする。
また、請求項2に記載の住居環境総合管理方法は、建物を新改築するに際して、人体への悪影響を及ぼすとされる総揮発性有機化合物の全般に対して試験を行った後に、指針値以下であった造作家具又は内装品のみを選定して施工することを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の住居環境総合管理方法は、建物を新改築するに際して、人体への悪影響を及ぼすとされる総揮発性有機化合物の全般に対して試験を行った後に、指針値以下であった建築材料並びに造作家具又は内装品のみを選定して施工することを特徴とする。
請求項4に記載の住居環境総合管理方法は、建物を新改築するに際して、実際に使用される環境と同程度の環境下にて人体への悪影響を及ぼすとされる総揮発性有機化合物の全般に対して試験を行った後に、指針値以下であったもののみを選定して施工することを特徴とする。
請求項5に記載の試験装置は、請求項1乃至請求項4で選定されたものを組み合わせて同一空間内で総揮発性有機化合物に対する指針値を測定することを特徴とする。
請求項6に記載の試験装置は、前記同一空間を形成する壁面に総揮発性有機化合物の吸着が少ないステンレス材料を用いることを特徴とする。
請求項7に記載の試験装置は、前記壁面の内表面にはクロム酸化物を主成分とする不導体膜が形成されていることを特徴とする。
請求項8に記載の試験装置は、前記同一空間内の湿度並びに温度を調整可能とすることを特徴とする。
請求項9に記載の試験装置は、指針値の測定を床上30cm付近の範囲で行うことを特徴とする。
本発明の住居環境総合管理方法によれば、より安全な資材を提供することができる。
次に、本発明の住居環境総合管理方法を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の住居環境総合管理方法を示すフロー図である。
尚、本発明の住居環境総合管理方法では、図3に示すように、建物を新築する場合において、その建築材料としての内壁材(合板や塗料等)、外壁材(塗料や防蟻剤等)、フローリング材(合板や塗料等)といったものの他、造作家具(箪笥等の木材家具や家電製品)、内装品(カーペット、畳、カーテン等)といった全般を想定している。
図1において、建築主からの要望に基づいて建物の設計が完了すると(ステップS11)、施工主はその設計に基づいた建築材料(柱材料、床材料等)を建築材料メーカーから取り寄せる。
この際、施工主は、建築材料メーカーへの発注時や受領時等において、その材料に対して人体への悪影響を及ぼすとされる総揮発性有機化合物の全般に対して試験を行った後に、指針値以下であった建築材料のみを選定する(ステップS12)。
次に、その取り寄せた建築材料を使用して施工を行い(ステップS13)、必要に応じて造作家具メーカーや内装品メーカーから造作家具や内装品を取り寄せる。(ステップS14)
この際、施工主は、造作家具メーカーや内装品メーカーへの発注時や受領時等において、その材料に対して人体への悪影響を及ぼすとされる総揮発性有機化合物の全般に対して試験を行った後に、指針値以下であった造作家具や内装品のみを選定する
そして、これらを施工し(ステップS15)、竣工後(ステップS16)に完成した住居の指針値を測定して室内空気を検査する(ステップS17)。
この室内空気検査後の結果は、現況の空気室の水準を把握し、図2に示すように、顧客離間をサポートしうるデータとする(ステップS18)。
具体的には、室内に放散している材料や物質を確定し、図3に示したような室内における放散ポイントを確定する。
次に、ステップS18で確定したポイントを踏まえて指針値を出し(ステップS19)、指針値が正常であった場合には使用した資材(建築材料、造作家具、内装品)等を考慮すると共に、新たな造作家具の購入時の諸注意等を含めた総合的なシックハウスに関する住まいの説明(例えば、換気の必要性やその度合等)を行ったうえで(ステップS20)、引渡しを行う。
一方、指針値が異常であった場合には上述した放散ポイントを踏まえつつその原因を究明し(ステップS21)、資材の交換等の軽減対策を施したうえで(図轍鮒S22)、総合的なシックハウスに関する住まいの説明を行い(ステップS20)、引渡す。
ところで、上記のフローにおいてステップS11とステップS12の間に示したタイミングAは、ステップ12並びにステップ14で選定されたものを実際に施工する前に、これらを組み合わせてシュミレーションを行うことを示す。
また、そのシュミレーション結果は、ステップS19における指針値の測定前にデータ化され、シュミレーション時の指針値と実際の測定後の指針値とを比較し、相対的な判断を行うようにしたものである。
これにより、実際に竣工した後の指針値との差が大きかった場合、その原因を突き止めることで今後の参考資料とすることもできる。
尚、ここでの原因とは、例えば、造作家具として箪笥を持ち込んだ場合など、施工前とは異なる住居環境となった場合や、複数の接着剤が同一室内で混在した場合の予期せぬ化学反応によってシュミレーション時と竣工後とで指針値が大きく変化した場合などが想定できる。
この際、これらの複合的な使用条件の資材を大型チャンバー(試験装置)の同一空間内(例えば、容積22m)に入れ、相対的な指針値の検査を可能とする。
この大型チャンバーは、建築基準法施行令の第20条の5第二項から第四項(化学物質の発散に対する衛生上の措置に関する技術的基準)の規定による認定に係わる性能評価に適用する。
ホルムアルデヒド発散量の確認方法としては、規定の試験体について、規定の試験条件で、JIS A 1901「建築材料の揮発性有機化合物(VOC)、ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放散測定方法−小形チャンバー法」の付属書2「小型チャンバーの例(20L)」に定める試験装置を大型化したもので、基本的にはJIS A 1901の規定に従って行う。
ただし、合板、構造用パネル、MDF、パーティクルボード、フローリング等及びこれらを組み合わせてボード状に成形した試験体に対する評価が可能であり、それが適切であると判断され、チャンバー法による測定結果とデシケーター法による測定結果の間に相関関係があることが確認されている材料(判断根拠等の詳細については、別に定める詳細規定による)並びに壁紙、壁紙施工用でんぷん系接着剤、ホルムアルデヒド水溶液を用いた建具用でんぷん系接着剤、塗料のように、これらに対応する製品JISにガラスデシケータ法(以下、単にデシケーター法という)による試験の規定がある材料については、付属書に規定するデシケーター法による試験により確認することができる。
具体的には、アクティブサンプリング法として吸収剤を充満した補修管に室内空気を一定流速で吸引し、測定対象物を捕集する。
この際、吸着には、
アルデヒド/ケトン類:DNPH(ヒドラジン誘導体)の溶媒抽出
VOC:Tenax及び活性炭の加熱脱着・溶媒抽出
農薬:PS−air(高分子樹脂)の溶媒抽出
フタル酸類:Tenaxの加熱脱着
を用いる。
また、パッシブサンプリング法として拡散フィルター内の吸着剤への分子拡散により入り込み吸着させ、測定対象物を捕集する。
この際、吸着には、
アルデヒド/ケトン類:DNPH(ヒドラジン誘導体)の溶媒抽出
VOC:活性炭の加熱脱着・溶媒抽出
を用いる。
また、測定には、住環境としては「シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会中間報告書(平成13年7月5日)別添1.分析」に準拠し実施する。
この際、新築物件を対象とした場合は、30分換気後に対象室内を5時間以上密閉し、約30分間空気を採取する。また、この採取には、実際の使用環境にて環境汚染されやすいとされる午後2時〜3時の間で行うことが望ましい。さらに、窓、扉、建具、付属品の扉等は全て開放して行う。
そして、住居内では、日常生活を営みながら空気を24時間採取する。採取には、居間や寝室の2箇所と室外1箇所を対象とする。試料採取は午後2時以降の5時間以上、閉鎖(換気システムは維持)後、例えば、換気を午前8時30分に行って、午前9時〜午後2時の間で採取する。
採取場所としては、壁から1m以上離れた高さ1.2m〜1.5mの位置、但し、残留農薬試験の高さは目的に応じて床上30cm〜1.5mの範囲とする。
チャンバーの内壁は、壁面に総揮発性有機化合物の吸着が少ないステンレス材料、若しくは、壁面の内表面にクロム酸化物を主成分とする不導体膜を形成したものを用い、空間内の湿度並びに温度は住居の使用環境と同じ程度に調整して行う。
これにより、アクティブサンプリング法では、
アルデヒド類としてホルムアルデヒドやアセトアルデヒド等の15物質
VOCとしてトルエン・キシレン・エチルベンゼン・スチレン・テトラデカン等の52物質
農薬類としてクロルピリホス・ダイアジノン・フェノルカルプの3物質
フタル酸類としてフタル酸ジ−n−ブチルとフタル酸ジ−n−エチルヘキシルの2物質を採取する。
また、パッシブサンプリング法では、
アルデヒド類としてホルムアルデヒドやアセトアルデヒド等の4物質
VOCとしてトルエン・キシレン・エチルベンゼン・スチレン・テトラデカン等の6物質を採取する。
採取された物質は、溶媒抽出法、加熱脱着法、ヘットスペース法を用いて分析される。
溶媒抽出法とは、吸着管や固相カラムに吸着させた対象物質を溶媒で溶出させ、その一定量をガスクロマトグラフ質量分析計又は高速液体クロマトグラフに導入して定性・定量分析を行うものである。
加熱脱着法とは、吸着管に吸着させた対象物質を専用装置にて加熱脱着、ガス態試料としてガスクロマトグラフ質量分析計に導入して定性・定量分析を行うものである。
ヘットスペース法とは、サンプル瓶に直接試料を入れ、一定時間加熱後ガス化した対象物質をガスクロマトグラフ質量分析計に導入して定性・定量分析を行うものである。
本発明の住居環境総合管理方法を示すフロー図である。 本発明の住居環境総合管理方法を示す軽減対策の比較図である。 本発明の住居環境総合管理方法を示す家屋とTVOCとの関係の説明図である。 従来の住居環境総合管理方法のフロー図である。 優先取り組み物質を含む可能性のある建材・施工材の例の図表である。 測定対象の概要及び法規等を示す図表である。 (A)は各物質の選定理由の図表、(B)はその選定理由とTVOCとの関係の図表である。 経済産業省(JIS)、農林水産省(JAS)、国土交通省(建築基準法)の関係を示す図表である。 ホルムアルデヒド放出量による区分を示す図表である。 厚生労働省が室内濃度指針値を定めた13物質の図表である。

Claims (9)

  1. 建物を新改築するに際して、人体への悪影響を及ぼすとされる総揮発性有機化合物の全般に対して試験を行った後に、指針値以下であった建築材料のみを選定して施工することを特徴とする住居環境総合管理方法。
  2. 建物を新改築するに際して、人体への悪影響を及ぼすとされる総揮発性有機化合物の全般に対して試験を行った後に、指針値以下であった造作家具又は内装品のみを選定して施工することを特徴とする記載の住居環境総合管理方法。
  3. 建物を新改築するに際して、人体への悪影響を及ぼすとされる総揮発性有機化合物の全般に対して試験を行った後に、指針値以下であった建築材料並びに造作家具又は内装品のみを選定して施工することを特徴とする住居環境総合管理方法。
  4. 建物を新改築するに際して、実際に使用される環境と同程度の環境下にて人体への悪影響を及ぼすとされる総揮発性有機化合物の全般に対して試験を行った後に、指針値以下であったもののみを選定して施工することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の住居環境総合管理方法。
  5. 請求項1乃至請求項4で選定されたものを組み合わせて同一空間内で総揮発性有機化合物に対する指針値を測定することを特徴とする試験装置。
  6. 前記同一空間を形成する壁面に総揮発性有機化合物の吸着が少ないステンレス材料を用いることを特徴とする請求項5に記載の試験装置。
  7. 前記壁面の内表面にはクロム酸化物を主成分とする不導体膜が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の試験装置。
  8. 前記同一空間内の湿度並びに温度を調整可能とすることを特徴とする請求項5乃至請求項7の何れか一つに記載の試験装置。
  9. 指針値の測定を床上30cm以内の範囲で行うことを特徴とする請求項5乃至請求項8の何れか一つに記載の紙面装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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