JP2006130114A - Mri装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 RF磁場および検波用信号の周波数変更による位相ずれが生じないMRI装置を実現する。
【解決手段】 静磁場、勾配磁場およびRF磁場を対象に印加して発生させた磁気共鳴信号を検波して収集する信号収集手段(100−150)と、RF磁場の周波数および検波用信号の周波数を変更する周波数変更手段(160)と、収集された信号に基づいて画像を再構成する画像再構成手段(170)とを有するMRI装置は、周波数変更手段によって変更された周波数と基準周波数との差ΔfおよびRF磁場の印加開始から磁気共鳴信号の検波開始までの時間Tを用いた関係式Δθ=2π・Δf・Tで与えられる位相Δθを検波用信号の検波開始時の位相とする位相制御手段(160)を具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置に関し、とくに、RF(radio frequency)磁場の周波数および検波用信号の周波数をラーモア(Larmor)周波数の経時変化に合わせて変更して磁気共鳴信号を収集するMRI装置に関する。
MRI装置では、静磁場強度の変化等によりラーモア周波数が経時的に変化することがあり、そのような場合は、ラーモア周波数の変化に合わせて、RF磁場の周波数および検波用信号の周波数が変更される。ラーモア周波数は、適宜のタイミング(timing)で収集したFID(Free Induction Decay)信号等から測定され、当初の値からの変化量に応じて、RF磁場の周波数および検波用信号の周波数の修正が行われる(例えば、特許文献1参照)。
特許第3513076号明細書(第5−7頁、図1−5)
RF磁場の周波数変更はRFパルス(pulse)の送信開始時に行われ、検波用信号の周波数変更は検波開始時に行われる。その際、どちらの周波数変更も初期位相を0として行われるが、検波によって得られる信号は、ラーモア周波数の変化がないとしたときに得られる検波信号からみて、位相がずれたものとなる。このような位相のずれは、収集時期を異にする同一部位の信号について、ローデータ(raw data)の段階で例えば差分演算等を行う場合に誤差を生じる原因となる。
そこで、本発明の課題は、RF磁場および検波用信号の周波数変更による位相ずれが生じないMRI装置を実現することである。
上記の課題を解決するためのひとつの観点での発明は、静磁場、勾配磁場およびRF磁場を対象に印加して発生させた磁気共鳴信号を検波して収集する信号収集手段と、RF磁場の周波数および検波用信号の周波数をラーモア周波数の経時変化に合わせて変更する周波数変更手段と、収集された信号に基づいて画像を再構成する画像再構成手段とを有するMRI装置であって、前記周波数変更手段によって変更された周波数と基準周波数との差ΔfおよびRF磁場の印加開始から磁気共鳴信号の検波開始までの時間Tを用いた関係式
Δθ=2π・Δf・T
で与えられる位相Δθを検波用信号の検波開始時の位相とする位相制御手段、を具備することを特徴とするMRI装置である。
上記の課題を解決するための他の観点での発明は、静磁場、勾配磁場およびRF磁場を対象に印加して発生させた磁気共鳴信号を検波して収集する信号収集手段と、RF磁場の周波数および検波用信号の周波数をラーモア周波数の経時変化に合わせて変更する周波数変更手段と、収集された信号に基づいて画像を再構成する画像再構成手段とを有するMRI装置であって、前記周波数変更手段による検波用信号の周波数変更を、検波開始時点での位相が連続するように行わせる周波数変更制御手段、を具備することを特徴とするMRI装置である。
前記基準周波数は経時変化前のラーモア周波数であることが、基準周波数を適切に得る点で好ましい。
前記経時変化前のラーモア周波数は前記信号収集手段によるプリスキャンによって得られる磁気共鳴信号から測定されることが、ラーモア周波数の初期値を適切に得る点で好ましい。
前記ラーモア周波数はFID信号から測定されることが、適切な測定値を得る点で好ましい。
前記画像再構成手段は、収集時期が異なる同一部位の信号同士の演算後の信号を用いて画像を再構成することが、機能に関する画像を得る点で好ましい。
前記演算は差分演算であることが、差分画像を得る点で好ましい。
前記収集時期が異なる同一部位の信号は、一方が造影剤注入前の信号であり他方は造影剤注入後の信号であることが、造影画像を得る点で好ましい。
本発明によれば、ひとつの観点では、MRI装置が、静磁場、勾配磁場およびRF磁場を対象に印加して発生させた磁気共鳴信号を検波して収集する信号収集手段と、RF磁場の周波数および検波用信号の周波数をラーモア周波数の経時変化に合わせて変更する周波数変更手段と、収集された信号に基づいて画像を再構成する画像再構成手段とを有するMRI装置であって、前記周波数変更手段によって変更された周波数と基準周波数との差ΔfおよびRF磁場の印加開始から磁気共鳴信号の検波開始までの時間Tを用いた関係式Δθ=2π・Δf・Tで与えられる位相Δθを検波用信号の検波開始時の位相とする位相制御手段を具備するので、RF磁場および検波用信号の周波数変更による検波信号の位相ずれをなくすことができる。
本発明によれば、他の観点では、MRI装置が、静磁場、勾配磁場およびRF磁場を対象に印加して発生させた磁気共鳴信号を検波して収集する信号収集手段と、RF磁場の周波数および検波用信号の周波数をラーモア周波数の経時変化に合わせて変更する周波数変更手段と、収集された信号に基づいて画像を再構成する画像再構成手段とを有するMRI装置であって、前記周波数変更手段による検波用信号の周波数変更を、検波開始時点での位相が連続するように行わせる周波数変更制御手段を具備するので、RF磁場および検波用信号の周波数変更による検波信号の位相ずれをなくすことができる。
以下、図面を参照して発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、本発明は発明を実施するための最良の形態に限定されるものではない。図1にMRI装置のブロック(block)図を示す。本装置は発明を実施するための最良の形態の一例である。本装置の構成によって、MRI装置に関する本発明を実施するための最良の形態の一例が示される。
同図に示すように、本装置はマグネットシステム100を有する。マグネットシステム100は主磁場コイル(coil)部102、勾配コイル部106およびRFコイル部108を有する。これら各コイル部は概ね円筒状の形状を有し、互いに同軸的に配置されている。
マグネットシステム100の概ね円柱状の内部空間(ボア:bore)に、撮像の対象1がクレードル(cradle)500に搭載されて図示しない搬送手段により搬入および搬出される。
主磁場コイル部102はマグネットシステム100の内部空間に静磁場を形成する。静磁場の方向は概ね対象1の体軸の方向に平行である。すなわちいわゆる水平磁場を形成する。主磁場コイル部102は例えば超伝導コイルを用いて構成される。なお、超伝導コイルに限らず常伝導コイル等を用いて構成してもよい。また、マグネットシステムは、水平磁場方式のものに変えて、静磁場の方向が対象1の体軸に垂直は垂直磁場方式のものを用いるようにしてもよい。垂直磁場方式では例えば永久磁石が静磁場発生に利用される。
勾配コイル部106は、互いに垂直な3軸すなわちスライス(slice)軸、位相軸および周波数軸の方向において、それぞれ静磁場強度に勾配を持たせるための3つの勾配磁場を生じる。
静磁場空間における互いに垂直な座標軸をx,y,zとしたとき、いずれの軸もスライス軸とすることができる。その場合、残り2軸のうちの一方を位相軸とし、他方を周波数軸とする。また、スライス軸、位相軸および周波数軸は、相互間の垂直性を保ったままx,y,z軸に関して任意の傾きを持たせることも可能である。本装置では対象1の体幅の方向をx方向とし、体厚の方向をy方向とし、体軸の方向をz方向とする。
スライス軸方向の勾配磁場をスライス勾配磁場ともいう。位相軸方向の勾配磁場を位相エンコード(encode)勾配磁場ともいう。周波数軸方向の勾配磁場をリードアウト(read out)勾配磁場ともいう。リードアウト勾配磁場は周波数エンコード勾配磁場と同義である。このような勾配磁場の発生を可能にするために、勾配コイル部106は図示しない3系統の勾配コイルを有する。以下、勾配磁場を単に勾配ともいう。
RFコイル部108は静磁場空間に対象1の体内のスピン(spin)を励起するためのRF磁場を形成する。以下、RF磁場を形成することをRF励起信号の送信ともいう。また、RF励起信号をRFパルス(pulse)ともいう。
励起されたスピンが生じる電磁波すなわち磁気共鳴信号は、RFコイル部108によって受信される。磁気共鳴信号は、周波数ドメイン(domain)すなわちフーリエ(Fourier)空間についてのサンプリング(sampling)信号となる。
位相軸方向および周波数軸方向の勾配により、磁気共鳴信号のエンコードを2軸で行えば、磁気共鳴信号は2次元フーリエ空間についてのサンプリング信号として得られ、スライス勾配をも利用してエンコードを3軸で行えば3次元フーリエ空間についての信号として得られる。各勾配は、2次元あるいは3次元フーリエ空間における信号のサンプリング位置を決定する。以下、フーリエ空間をkスペース(k−space)ともいう。
勾配コイル部106には勾配駆動部130が接続されている。勾配駆動部130は勾配コイル部106に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる。勾配駆動部130は、勾配コイル部106における3系統の勾配コイルに対応して、図示しない3系統の駆動回路を有する。
RFコイル部108にはRF駆動部140が接続されている。RF駆動部140はRFコイル部108に駆動信号を与えてRFパルスを送信させ、対象1の体内のスピンを励起する。
RFコイル部108には、また、データ(data)収集部150が接続されている。データ収集部150は、RFコイル部108が受信した受信信号をディジタルデータ(digital data)として収集する。
勾配駆動部130、RF駆動部140およびデータ収集部150にはシーケンス(sequence)制御部160が接続されている。シーケンス制御部160は、勾配駆動部130ないしデータ収集部150をそれぞれ制御して磁気共鳴信号の収集を遂行する。以下、磁気共鳴信号の収集をスキャンともいう。
シーケンス制御部160は、例えばコンピュータ(computer)等を用いて構成される。シーケンス制御部160は図示しないメモリ(memory)を有する。メモリはシーケンス制御部160用のプログラム(program)および各種のデータを記憶している。シーケンス制御部160の機能は、コンピュータがメモリに記憶されたプログラムを実行することにより実現される。マグネットシステム100ないしシーケンス制御部160からなる部分は、本発明における信号収集手段の一例である。
データ収集部150の出力側はデータ処理部170に接続されている。データ収集部150が収集したデータがデータ処理部170に入力される。データ処理部170は、例えばコンピュータ等を用いて構成される。データ処理部170は図示しないメモリを有する。メモリはデータ処理部170用のプログラムおよび各種のデータを記憶している。
データ処理部170はシーケンス制御部160に接続されている。データ処理部170はシーケンス制御部160の上位にあってそれを統括する。本装置の機能は、データ処理部170がメモリに記憶されたプログラムを実行することによりを実現される。
データ処理部170は、データ収集部150が収集したデータをメモリに記憶する。メモリ内にはデータ空間が形成される。このデータ空間はkスペースに対応する。データ処理部170は、kスペースのデータを逆フ−リエ変換することにより画像を再構成する。データ処理部170は、本発明における画像再構成手段の一例である。
データ処理部170には表示部180および操作部190が接続されている。表示部180は、グラフィックディスプレー(graphic display)等で構成される。操作部190はポインティングデバイス(pointing device)を備えたキーボード(keyboard)等で構成される。
表示部180は、データ処理部170から出力される再構成画像および各種の情報を表示する。操作部190は、使用者によって操作され、各種の指令や情報等をデータ処理部170に入力する。使用者は表示部180および操作部190を通じてインタラクティブ(interactive)に本装置を操作することが可能である。
図2に、RF駆動部140の構成を示す。同図に示すように、RF駆動部140は、基準発信器402の出力信号(周波数fc)と可変発信器404の出力信号(周波数Δfs)を周波数混合器406で混合して、周波数がfc+ΔfsのRF信号を得て、このRF信号を送信ゲート(gate)408を通じて振幅変調器410に入力し、振幅変調後のRF信号をパワーアンプ(power amplifier)412で増幅してRFコイル部108に供給するようになっている。
基準発信器402の出力信号の周波数fcは固定である。この周波数fcは、静磁場強度が正規の強度であるときのラーモア周波数に等しい。以下、基準発信器の出力信号の周波数を基準発信器の周波数ないし基準周波数ともいう。基準周波数は、予め測定した経時変化前のラーモア周波数であってよい。経時変化前のラーモア周波数は、例えば、プリスキャン(pre−scan)によって得られた磁気共鳴信号から測定される。
可変発信器404の出力信号の周波数Δfsはシーケンス制御部160による制御の下で変更される。可変発信器404は、本発明における周波数変更手段の一例である。以下、可変発信器の出力信号の周波数を可変発信器の周波数ともいう。送信ゲート408の開閉もシーケンス制御部160によって制御される。
図3に、データ収集部150のフロントエンド(front end)部分の構成を示す。同図に示すように、データ収集部150は、RFコイル部108からの入力信号をプリアンプ(pre−amplifier)512で増幅し、分配器514を通じて2つの検波器516,516’に入力してそれぞれ検波し、検波出力I,Qをそれぞれ得るようになっている。
検波器516,516’のための検波信号(キャリア:carrier)としては、基準発信器502の出力信号(周波数fc)と可変発信器504の出力信号(周波数Δfr)を周波数混合器506で混合して周波数がfc+Δfrの検波用信号とし、この検波用信号を受信ゲート508を通じて移相器510に入力し、移相器510により位相が0°と90°の2つの検波用信号を得るようになっている。
基準発信器502の周波数fcは固定であるが、可変発信器504の周波数Δfrはシーケンス制御部160による制御の下で変更される。可変発信器504は、本発明における周波数変更手段の一例である。可変発信器504の周波数Δfrは、可変発信器404の周波数Δfsと同一または異なる周波数である。受信ゲート508の開閉もシーケンス制御部160によって制御される。
図4に、スキャン用のパルスシーケンス(pulse sequence)の一例を示す。このパルスシーケンスはグラディエントエコー(Gradient Echo)法によるパルスシーケンスである。
同図において、(1)はRF励起のシーケンスを示す。(2)−(4)はいずれも勾配磁場のシーケンスを示す。(5)は磁気共鳴信号のシーケンスを示す。勾配磁場のシーケンスのうち、(2)はスライス勾配、(3)は周波数エンコード勾配、(4)は位相エンコード勾配勾配である。なお、静磁場は一定の磁場強度で常時印加されている。以下同様である。
先ず、α°パルスによるスピン励起が行われる。α°励起はスライス勾配Sliceの下での選択励起である。α°パルスは送信ゲート408が開いている間に行われる。以下、この期間を送信ゲート期間ともいう。
α°励起後に、周波数エンコード勾配Readおよび位相エンコード勾配Phaseが所定のシーケンスで印加され、磁気共鳴信号すなわちエコーが読み出される。エコーの読み出しは受信ゲート508が開いている間に行われる。以下、この期間を受信ゲート期間ともいう。
このようなパルスシーケンスが、繰り返し時間TRで所定回数繰り返され、そのつど、エコーが読み出される。繰り返しのたびにエコーの位相エンコードが変更され、所定回数の繰り返しによって、2次元kスペース全体についてのエコー信号収集が行われる。なお、スライス方向にも位相エンコードを行うときは、3次元kスペースについてのエコー信号収集が行われる。2次元kスペースのエコーデータを2次元逆フーリエ変換することにより2D画像が再構成される。3次元kスペースのエコーデータを3次元逆フーリエ変換することにより2D画像が再構成される。
図5に、FID信号収集用のパルスシーケンスの一例を示す。同図において、(1)はRF励起のシーケンスを示す。(2)−(4)はいずれも勾配磁場のシーケンスを示す。(5)はFID信号のシーケンスを示す。同図に示すように、FID信号は、位相エンコード勾配勾配Phaseを0としたパルスシーケンスによって収集される。
このようなパルスシーケンスが、図4に示したスキャン用のパルスシーケンスの繰り返しに割り込む形で所定の頻度で実行され、その都度FID信号が収集される。FID信号を収集するたびにその中心周波数が測定される。これによってラーモア周波数の現在値が得られる。
スキャン用のパルスシーケンスにおけるRF励起の周波数は、ラーモア周波数の現在値に一致するように変更される。RF励起周波数の変更は、シーケンス制御部160で可変発信器404の周波数Δfsを制御することによって行われる。
エコー信号検波用のキャリア周波数も、ラーモア周波数の変化に追従して変更される。キャリア周波数の変更は、シーケンス制御部160で可変発信器504の周波数Δfrを制御することによって行われる。以下、RF励起周波数を励起周波数ともいい、エコー信号検波用のキャリア周波数を検波周波数ともいう。
図6に、励起周波数および検波周波数の変更の一例をタイムチャート(time chart)によって示す。同図の(1)は励起周波数を示し(2)は検波周波数を示す。ただし、いずれも可変発信器402の周波数Δfsおよび可変発信器502の周波数Δfrによって示す。これらの周波数に基準発信器402および502の周波数fcをそれぞれ加えたfc+Δfsおよびfc+Δfrが、それぞれ、実際の励起周波数および検波周波数である。以下同様である。
同図に示すように、送信ゲート期間の始まりに合わせて、時刻t0で励起周波数が変更され、変更後の周波数でRF励起が行われる。時刻t1でRF励起信号の振幅が最大になり、時刻t2で送信ゲート期間が終わる。
励起されたスピンは周波数fc+Δfsで回転する。このような回転は周波数がfcの回転座標上では周波数がΔfsの回転となる。このため、同図における励起周波数Δfsのタイムチャートは回転座標上でのスピンのふるまいを示すものとなる。
このようなスピンの回転座標上での位相は
Figure 2006130114
で与えられる。この位相は回転座標上での位相のずれを表す。
この位相のずれは、受信ゲート期間が始まる時刻t3では、
Figure 2006130114
となる。
時刻t3から受信ゲート期間が始まり、時刻t4までの間に周波数Δfrによる検波が行われる。このとき、周波数Δfrの信号は、時刻t3における位相が(2)式で与えられる位相に一致するように制御される。このような検波信号の位相制御により、検波後の出力信号は回転座標上での位相ずれを含まないものとなる。位相制御は、シーケンス制御部160により可変発信器504に対して行われる。シーケンス制御部160は位相制御手段の一例である。
図7に、励起周波数および検波周波数の変更の他の例をタイムチャートによって示す。同図の(1)は励起周波数を示し(2)は検波周波数を示す。同図に示すように、送信ゲート期間の始まりに合わせて、時刻t0で励起周波数が変更され、変更後の周波数でRF励起が行われる。
時刻t0では、また、検波周波数Δfrの変更も行われる。このとき、Δfr=Δfsとなるように変更される。ただし、まだ受信ゲート期間でないのでこの信号による検波は行われない。
時刻t3から受信ゲート期間が始まり検波が行われる。受信ゲート期間中の検波周波数は受信帯域に合わせて定められるので、常にΔfr=Δfsであるとは限らない。Δfr≠Δfsであるときは、時刻t3で周波数があらためて変更される。このときの周波数変更は位相連続で行われる。このような位相連続での検波周波数変更は、シーケンス制御部160により可変発信器504に対して行われる。シーケンス制御部160は周波数変更制御手段の一例である。
変更直前までΔfr=Δfsであったことにより、時刻t3での位相は、(2)式で与えられる位相となっている。このため、図6の場合と同様に、検波後の出力信号は回転座標上での位相ずれを含まないものとなる。
このように、検波後の信号はラーモア周波数の経時変化に関わらず位相ずれを生じないので、例えば、造影撮影を行う場合のように、同一部位の信号について、ローデータの段階で、造影剤注入前と後の差分を求めるときにも誤差を生じることがない。したがって、正しい造影画像を得ることができる。なお、差分に限らず、収集時期を異にする同一部位の信号について何らかの演算を行う場合も同様である。これによって、正しい機能画像等を得ることができる。
本発明を実施するための最良の形態の一例のMRI装置のブロック図である。 RF駆動部のブロック図である。 データ収集部のフロントエンド部分のブロック図である。 パルスシーケンスの一例を示す図である。 パルスシーケンスの一例を示す図である。 励起周波数および検波周波数の変更の一例を示すタイムチャートである。 励起周波数および検波周波数の変更の一例を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 対象
100 マグネットシステム
102 主磁場コイル部
106 勾配コイル部
108 RFコイル部
110 受信コイル部
130 勾配駆動部
150 RF駆動部
150 データ収集部
160 シーケンス制御部
170 データ処理部
180 表示部
190 操作部
500 クレードル
402 基準発信器
404 可変発信器
406 周波数混合器
408 送信ゲート
410 振幅変調器
412 パワーアンプ
502 基準発信器
504 可変発信器
506 周波数混合器
508 受信ゲート
510 移相器
512 プリアンプ
514 分配器
516,516’ 検波器

Claims (8)

  1. 静磁場、勾配磁場およびRF磁場を対象に印加して発生させた磁気共鳴信号を検波して収集する信号収集手段と、RF磁場の周波数および検波用信号の周波数をラーモア周波数の経時変化に合わせて変更する周波数変更手段と、収集された信号に基づいて画像を再構成する画像再構成手段とを有するMRI装置であって、
    前記周波数変更手段によって変更された周波数と基準周波数との差ΔfおよびRF磁場の印加開始から磁気共鳴信号の検波開始までの時間Tを用いた関係式
    Δθ=2π・Δf・T
    で与えられる位相Δθを検波用信号の検波開始時の位相とする位相制御手段、
    を具備することを特徴とするMRI装置。
  2. 静磁場、勾配磁場およびRF磁場を対象に印加して発生させた磁気共鳴信号を検波して収集する信号収集手段と、RF磁場の周波数および検波用信号の周波数をラーモア周波数の経時変化に合わせて変更する周波数変更手段と、収集された信号に基づいて画像を再構成する画像再構成手段とを有するMRI装置であって、
    前記周波数変更手段による検波用信号の周波数変更を、検波開始時点での位相が連続するように行わせる周波数変更制御手段、
    を具備することを特徴とするMRI装置。
  3. 前記基準周波数は経時変化前のラーモア周波数である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のMRI装置。
  4. 前記経時変化前のラーモア周波数は前記信号収集手段によるプリスキャンによって得られる磁気共鳴信号から測定される、
    ことを特徴とする請求項3に記載のMRI装置。
  5. 前記ラーモア周波数はFID信号から測定される、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載のMRI装置。
  6. 前記画像再構成手段は、収集時期が異なる同一部位の信号同士の演算後の信号を用いて画像を再構成する、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載のMRI装置。
  7. 前記演算は差分演算である、
    ことを特徴とする請求項6に記載のMRI装置。
  8. 前記収集時期が異なる同一部位の信号は、一方が造影剤注入前の信号であり他方は造影剤注入後の信号である、
    ことを特徴とする請求項7に記載のMRI装置。
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