JP2006124848A - 人体用緩衝体 - Google Patents
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Abstract
【課題】転倒時の骨折を防止し、しかも着用感に優れ就寝時にも着用できる人体用緩衝体2の提供。
【解決手段】人体用緩衝体2は、多孔質体4と、袋体6と、吸気弁8と、排気口10とを備えている。多孔質体4は、連続気泡を含むポリマー成形体である。多孔質体4は荷重によって容易に変形し、荷重の除去によって直ちに復元する。袋体6は、合成樹脂製のフィルムからなる。吸気弁8は、逆止弁である。緩衝体2に圧縮荷重が加わると、袋体6の内部の空気が排気口10から排出される。圧縮荷重が除去されると、袋体6の内部へ吸気弁8から空気が流入し、緩衝体2が復元する。袋体6に吸気される空気の単位時間当たりの量は、袋体6からに排気される気体の単位時間当たりの量よりも大きい。
【選択図】図1
【解決手段】人体用緩衝体2は、多孔質体4と、袋体6と、吸気弁8と、排気口10とを備えている。多孔質体4は、連続気泡を含むポリマー成形体である。多孔質体4は荷重によって容易に変形し、荷重の除去によって直ちに復元する。袋体6は、合成樹脂製のフィルムからなる。吸気弁8は、逆止弁である。緩衝体2に圧縮荷重が加わると、袋体6の内部の空気が排気口10から排出される。圧縮荷重が除去されると、袋体6の内部へ吸気弁8から空気が流入し、緩衝体2が復元する。袋体6に吸気される空気の単位時間当たりの量は、袋体6からに排気される気体の単位時間当たりの量よりも大きい。
【選択図】図1
Description
本発明は、転倒時等において人体への衝撃を緩和する緩衝体に関する。
人口に占める高齢者の割合が増えていることに伴い、この高齢者が転倒して骨折する事故も増えている。特に、大腿骨頸部骨折が、増加の傾向にある。大腿骨頸部骨折の治癒には、長時間を要する。大腿骨頸部骨折が原因で、寝たきりとなってしまう事例もある。大腿骨頸部骨折は大きな社会問題となりつつあり、その予防が強く求められている。
大腿骨頸部骨折を防止するために、種々の保護具の提案がなされている。例えば、特表平9−508824には、人の大腿骨頚部周りの体型に合うように凹状の側面を備えたドーム形部材を有するヒッププロテクターが記載されている。このヒッププロテクターの表面全体は、剛性のポリプロピレンフォーム等の独立気泡形熱可塑性材料からなり、ドーム形の硬質なシェルとして形成されている。
上記のヒッププロテクターと同様にドーム型に形成されたシェルが大腿骨頸に相当部分をカバーするように収納されたズボンの提案もある(特表平10−512016)。このシェルは、偏平方向圧縮強度と横方向圧縮強度で規定される可撓性を備えている。これらは、剛性の高い外郭によるため、大きな衝撃に対する防護機能は、緩衝材のみからなるヒッププロテクターに比べて大きい。
剛性の高いプロテクターは、着用感が悪く常時着用するには適していない。特に就寝時には、寝返りの際に突き上げ感が生じる。剛性の高いプロテクターは、就寝時に身体から外される。骨折の発生する多くの場合は、寝床から離床するときであるといわれている。就寝時に外される必要のあるプロテクターでは、離床時の骨折は防止されない。
常時着用できる衣類装着用として、アクリル系共重合体からなる衝撃吸収パッドが提案されている(特開平9−268409号公報)。これは、着用して違和感のない軟らかさと、衝撃吸収機能とをバランスさせるものである。このパッドは、就寝時も着用されうる。しかし、このパッドの衝撃吸収性は十分ではない。
特公昭53−21667号公報
特開2001−1001公報
特開平9−268409号公報
本発明はこのような情勢に鑑みてなされたものであり、転倒時の骨折を防止し、しかも着用感に優れ就寝時にも着用できる人体用緩衝体の提供を目的としている。
本発明に係る人体用緩衝体は、変形復元性を有する多孔質体と、この多孔質体を気密に包み込む袋体と、この袋体内に気体を流入させる吸気手段と、この袋体外に気体を排気させる排気手段とを備えている。この緩衝体は、袋体内に吸気される気体の単位時間当たりの量が、袋体外に排気される気体の単位時間当たりの量よりも大きくなるように構成されている。
好ましくは、吸気手段として逆止弁が用いられる。この逆止弁は、吸気方向に開かれ、かつ排気方向に閉じられる。好ましくは、多孔質体と袋体とは、接合される。
好ましくは、多孔質体は連続気泡を有する。多孔質体が、独立気泡と、複数の独立気泡を連通する通路とを備えてもよい。
この人体用緩衝体では、転倒時に急激に荷重が加わったときでも、空気が急速には排出されない。従って、袋体がエアースプリングとして機能し、人体への衝撃が緩和される。一方、この緩衝体に就寝時に体重がかかると、袋体から徐々にではあるが十分な量の空気が排出されるので、緩衝体は人体に沿った形状を呈する。この緩衝体は、着用感に優れる。ヒトは、この緩衝体を着用したまま、眠ることができる。起床時に緩衝体にかかる荷重が除去されると、多孔質体の復元力によって袋体に急速に空気が流れ込む。起床直後にヒトが転倒しても、この緩衝体によって骨折が防止されうる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る人体用緩衝体2が示された一部切り欠き斜視図である。この緩衝体2は、多孔質体4と、袋体6と、吸気手段としての吸気弁8と、排気手段としての排気口10とを備えている。この緩衝体2の平面形状は、矩形である。この緩衝体2の典型的なサイズは、縦が140mmであり、横が140mmであり、そして厚みが20mmである。
多孔質体4は、連続気泡を含むポリマー成形体である。多孔質体4は、可撓性である。多孔質体4は荷重によって容易に変形し、荷重の除去によって直ちに復元する。多孔質体4の基材ポリマーとして、合成樹脂又はゴムが用いられうる。合成樹脂材料の具体例としては、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、シリコーン及び各種熱可塑性エラストマーが挙げられる。ゴムの具体例としては、天然ゴム、ポリイソプレン、ポリブタジエン、ブタジエン−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体及びエチレン−プロピレン−ジエン共重合体が挙げられる。加工性の観点から、ポリウレタンが好ましい。エステル系ポリウレタン及びエーテル系ポリウレタンのいずれも用いられうるが、形状復元性に優れたエーテル系ポリウレタンがより好ましい。
後述されるように、この緩衝体2では袋体6がエアースプリングとして機能し、この袋体6によって衝撃が緩和される。多孔質体4は衝撃の緩和に寄与する必要がないので、そのバネ定数が大きく設定される必要はない。就寝時に容易に変形するとの観点から、通常の緩衝体に用いられる多孔質体よりもバネ定数が小さいほうが好ましい。
多孔質体4の気泡は、化学的又は物理的な処理により得られる。具体的な製造方法としては、化学反応途中の揮発性のガスを利用する方法、発泡剤を混合させる方法、撹拌時に泡立たせる方法等が挙げられる。
連続気泡の形成に好適な製造方法として、爆発法及び溶出法が挙げられる。爆発法では、ブロックが発泡成形された後、爆発力で単泡体の気泡の壁が破られて連続気泡が形成される。溶出法では、炭酸カルシュウムの微粉末が練り込まれた材料からブロックが射出成形された後、このブロックが塩酸水中に浸漬されて粉末炭酸カルシュウムが溶出される。多孔質体4が、独立気泡と、複数の独立気泡を連通する通路とを備えてもよい。
袋体6は可撓性であり、かつ空気不透過性である。袋体6は、合成樹脂製のフィルムからなる。袋体6の基材ポリマーとしては、ポリウレタン、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリエステル等が挙げられる。 ポリオレフィンの具体例としては、ポリエチレン及びポリプロピレンが挙げられる。材質の異なる複数のフィルムが積層されて、袋体6が形成されてもよい。
成形後の袋体6は、開口を備えている。この開口から、多孔質体4が収納される。開口は、例えば熱溶着によって閉じられる。これにより、袋体6が、吸気弁8及び排気口10を除いて、気密となる。
袋体6の裏面は、多孔質体4と接合されている。接合の手段としては、接着剤又は熱溶着が挙げられる。液状のポリマー組成物が多孔質体4の表面に塗工されることにより、このポリマー組成物からなる袋体6が得られてもよい。塗工によって得られた袋体6は、多孔質体4と堅固に密着する。
図2は、図1の人体用緩衝体2の一部が示された拡大断面図である。この図2には、袋体6及び吸気弁8が示されている。図2から明らかなように、袋体6は複数の通気孔12を備えている。吸気弁8は、本体14と傘部16とからなる。本体14は袋体6を貫通しており、袋体6に固定されている。傘部16は薄肉であり、容易に変形しうる。傘部16のサイズは、その外縁の内側に通気孔12が位置するように設定されている。袋体6の内圧が外気よりも大きいときは、図2において実線で示されるように、傘部16が袋体6の裏面に密着している。この状態では、傘部16によって通気孔12の流通が遮蔽されている。袋体6の内圧が外気よりも小さいときは、図2において二点差線で示されるように、傘部16が袋体6から離間する。この状態では、通気孔12を通じて空気の流通が可能である。この吸気弁8は、逆止弁である。吸気手段として、他の構造の逆止弁が用いられてもよい。
吸気弁8は、ゴム組成物からなる。ゴム組成物の好適な基材ゴムとしては、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、水添アクリロニトリル−ブタジエンゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、ブチルゴム、フッ素ゴム、イソプレンゴム、エピクロルヒドリンゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、スチレン−ブタジエンゴム及びアクリルゴムが例示される。軟質な合成樹脂から、吸気弁8が形成されてもよい。
図3は、図1の人体用緩衝体2の一部が示された拡大断面図である。この図3には、袋体6及び排気口10が示されている。排気口10は、袋体6に堅固に接合されている。排気口10は、筒体18と貫通孔20とからなる。貫通孔20により、袋体6の内部が外気と連通されている。貫通孔20の内径は、極めて小さい。貫通孔20の内径は、図2に示された通気孔12の内径よりもはるかに小さい。
図4(a)は図1の人体用緩衝体2の使用状態が示された正面図であり、図4(b)はその側面図であり、図4(c)はその背面図である。この図4には、人体22と装着具24とが示されている。装着具24は、人体22に巻かれるベルト26と、このベルト26に吊された尻当て28とを備えている。尻当て28は、左右一対のポケット30を備えている。このポケット30に、緩衝体2が収納される。この緩衝体2は、大腿骨頸部の直上に位置している。
この装着具24を着用したヒトが転倒したとき、緩衝体2には急激に圧縮力が加わる。圧縮力により袋体6の内圧は上昇し、袋体6の内部の空気は貫通孔20を通じて外部へと排出される。前述のように貫通孔20の内径は小さいので、単位時間当たりの排出量は小さい。従って、衝突の進行中も、袋体6は十分に大きな内圧を維持する。袋体6はエアースプリングとして機能し、ヒトへの衝撃が緩和される。
この装着具24を着用したヒトが就寝するとき、緩衝体2に体重がかかり、袋体6の内圧が上昇する。内圧の上昇により、袋体6の内部の空気は貫通孔20を通じて外部へと排出される。前述のように、貫通孔20を通じた単位時間当たりの排出量は小さいが、ある程度の時間の経過により、十分な量の空気が排出される。多孔質体4は連続気泡を備えるので、圧縮に対する多孔質体4の反力は極めて小さい。排出により、緩衝体2は人体22に沿った形状を呈する。この緩衝体2は、就寝時にヒトに違和感を与えない。この緩衝体2は、着用感に優れる。
この装着具24を着用したヒトが起床するときは、緩衝体2にかかっていた荷重が除去される。除去により、圧縮変形していた多孔質体4が復元しようとする。この復元力により、袋体6の内圧は低下する。すると、図2において二点差線で示されるように傘部16が変形し、通気孔12を通じて袋体6に空気が流入する。通気孔12の内径は十分に大きいので、単位時間当たりの排出量は大きい。従って、荷重の除去から短時間で、緩衝体2は復元する。ヒトが起床の直後に転倒した場合でも、緩衝体2によって骨折が防止される。
以下、排気及び吸気の速度の測定方法が説明される。まず、緩衝体2の上面に、縦が140mmであり、横が140mmであり、厚みが1.0mmの鋼板が載置される。次に、この鋼板に、11kgの錘が載せられる。すると、緩衝体2は徐々に変形し、やがて変形が停止する。錘が載せられてから変形が停止するまでの時間T1が、測定される。次に、錘が除けられる。すると緩衝体2は徐々に復元し、やがて復元が停止する。錘が除けられてから復元が停止するまでの時間T2が、測定される。
骨折防止の観点から、時間T1は1.0秒以上が好ましく、2.0秒以上が特に好ましい。就寝時の着用感の観点から、時間T1は10.0秒以下が好ましく、4.0秒以下が特に好ましい。起床直後の転倒によっても骨折が防止されるとの観点から、時間T2は1.0秒未満が好ましく、0.8秒以下が特に好ましい。時間T2は、通常は0.01秒以上である。
図5は、図1の人体用緩衝体2の一部が示された拡大断面図である。この図5には、矢印Aで示される方向に衝撃が加わった様子が示されている。衝撃により、多孔質体4及び袋体6は圧縮変形している。変形により、袋体6の容積が減少している。仮に、袋体6が多孔質体4と接合されていないと、図5において二点差線で示されるように、袋体6が多孔質体4から浮き上がる。この浮き上がりにより、多孔質体4と袋体6との間に空間が生じる。この空間は、袋体6の容積減少を妨げ、袋体6の内圧上昇を阻害する。この空間により、緩衝効果が減ぜられる。前述のように、袋体6は多孔質体4と接合されているので、両者は一体的に変形する。従って、空間は生じない。この緩衝体2は、緩衝効果に優れる。
図6は、本発明の他の実施形態に係る人体用緩衝体32が示された断面図である。この緩衝体32は、多数の袋体34を備えている。隣接する袋体34同士は、接合されている。袋体34の材質は、図1に示された緩衝体2の袋体6と同一である。袋体34は、気密である。袋体34には、多孔質体36が収納されている。多孔質体36の材質は、図1に示された緩衝体2の多孔質体4と同一である。図示されていないが、それぞれの袋体34は、吸気弁及び排気口を備えている。この緩衝体32では、多孔質体36と袋体34とは接合されていない。
この緩衝体32に衝撃が加わると、多孔質体36及び袋体34は圧縮変形する。前述のように多孔質体36と袋体34とは接合されていないので、変形時に袋体34は多孔質体36から浮き上がる。この浮き上がりにより、多孔質体36と袋体34との間に空間が生じる。この緩衝体32では、多数の袋体34により空気室が分割されているので、浮き上がりによって生じる空間の容積は小さい。多孔質体36と袋体34とが接合されていないにもかかわらず、浮き上がりによる緩衝効果の阻害の程度は小さい。この緩衝体32により、骨折が防止される。もちろん、多孔質体36と緩衝体32とが接合されてもよい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例]
実施例として、図1から図3に示された緩衝体を用意した。この緩衝体では、多孔質体はエーテル系ポリウレタンからなり、袋体はポリプロピレンからなる。この緩衝体のサイズは、縦が140mmであり、横が140mmであり、厚みが20mmである。この緩衝体では、時間T1は4.0秒であり、時間T2は0.4秒である。この緩衝体の質量は、20gである。
実施例として、図1から図3に示された緩衝体を用意した。この緩衝体では、多孔質体はエーテル系ポリウレタンからなり、袋体はポリプロピレンからなる。この緩衝体のサイズは、縦が140mmであり、横が140mmであり、厚みが20mmである。この緩衝体では、時間T1は4.0秒であり、時間T2は0.4秒である。この緩衝体の質量は、20gである。
[比較例]
比較例の緩衝体として、エーテル系ポリウレタンからなる多孔質体を用意した。この緩衝体のサイズは、縦が140mmであり、横が140mmであり、厚みが20mmである。この緩衝体の質量は、150gである。
比較例の緩衝体として、エーテル系ポリウレタンからなる多孔質体を用意した。この緩衝体のサイズは、縦が140mmであり、横が140mmであり、厚みが20mmである。この緩衝体の質量は、150gである。
[低速圧縮試験]
緩衝体の上面全体を圧縮試験機(インテスコ)にて0.1mm/secの速度で押し、緩衝体を圧縮変形させて変位−荷重曲線を求めた。この結果が、図7に示されている。また、荷重が50Nのときのバネ定数が、下記の表に示されている。
緩衝体の上面全体を圧縮試験機(インテスコ)にて0.1mm/secの速度で押し、緩衝体を圧縮変形させて変位−荷重曲線を求めた。この結果が、図7に示されている。また、荷重が50Nのときのバネ定数が、下記の表に示されている。
[衝撃試験]
直径が40mmの円柱の底面に直径が40mmの半球が接合された形状であり、質量が950gである金属製を錘を用意した。この錘を、200mmの高さから半球が下向きとなるように落下させ、緩衝体に衝突させた。このときの反力を、緩衝体の下に敷かれた床反力計で測定した。この結果が、図8及び下記の表に示されている。
直径が40mmの円柱の底面に直径が40mmの半球が接合された形状であり、質量が950gである金属製を錘を用意した。この錘を、200mmの高さから半球が下向きとなるように落下させ、緩衝体に衝突させた。このときの反力を、緩衝体の下に敷かれた床反力計で測定した。この結果が、図8及び下記の表に示されている。
実施例 比較例
低速圧縮試験 バネ定数 (N/mm) 3 50
衝撃試験 反力 (N) 200 450
上記表に示されるように、実施例の緩衝体では、低速圧縮時のバネ定数が小さい。従ってこの緩衝体では、就寝時の突き上げ感が小さい。さらに、実施例の緩衝体では、衝撃が加わったときの反力が小さい。この緩衝体は、骨折の防止に有効である。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明は、人体の膝、肘等の防護にも用いられうる。
2、32・・・人体用緩衝体
4、36・・・多孔質体
6、34・・・袋体
8・・・吸気弁
10・・・排気口
12・・・通気孔
14・・・本体
16・・・傘部
18・・・筒体
20・・・貫通孔
4、36・・・多孔質体
6、34・・・袋体
8・・・吸気弁
10・・・排気口
12・・・通気孔
14・・・本体
16・・・傘部
18・・・筒体
20・・・貫通孔
Claims (5)
- 変形復元性を有する多孔質体と、
この多孔質体を気密に包み込む袋体と、
この袋体内に気体を流入させる吸気手段と、
この袋体外に気体を排気させる排気手段とを備えており、
この袋体内に吸気される気体の単位時間当たりの量が、袋体外に排気される気体の単位時間当たりの量よりも大きくなるように形成されている人体用緩衝体。 - 上記吸気手段として、吸気方向に開かれるとともに排気方向に閉じられる逆止弁が用いられている請求項1に記載の人体用緩衝体。
- 上記多孔質体と袋体とが接合されている請求項1又は2に記載の人体用緩衝体。
- 上記多孔質体が連続気泡を有する請求項1から3のいずれかに記載の人体用緩衝体。
- 上記多孔質体が、独立気泡と、複数の独立気泡を連通する通路とを有する請求項1から3のいずれかに記載の人体用緩衝体。
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