JP2006121913A - ホモシステイン低減用食品 - Google Patents

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Tsuguyuki Fukuda
嗣幸 福田
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Abstract

【課題】 効果的に血中のホモシステイン量を低下させることができ、また、いわゆる自然食品を成分とし、これにビタミンB群等を加えたため、副作用の心配がなく、経済的にも優れたホモシステイン低減用食品を提供する。
【解決手段】 本発明のホモシステイン低減用食品は、ホモシステイン合成酵素阻害素材としてシイタケと、これと共にホモシステイン分解系酵素の補酵素とを用いて構成した。シイタケとしてはエリタデニン含有量の高いH44株を用い、ホモシステイン分解系酵素の補酵素としては、少なくともビタミンB6、B12、葉酸、ベタイン、コリンのうち一つまたは二つ以上を用いた。

Description

この発明は、動脈硬化の原因とされている血中ホモシステイン濃度の低減効果のある食品に関する。
従来、動脈硬化の原因は血管にコレステロールが蓄積するためと考えられコレステロールを低下させる薬剤が対症療法として用いられてきたが、近年動脈硬化の真の原因は血中ホモシステイン濃度が高いことであることが広く認められている。
すなわち、ホモシステインは必須アミノ酸の一つであるメチオニンの代謝過程で生成されるアミノ酸であり、このアミノ酸は、葉酸、ビタミンB6、B12等の欠乏によって血中ホモシステイン量が上昇する。
米国ではホモシステインを低下させる健康食品が既に市販されており、それらはホモシステイン分解系酵素の補酵素であるビタミンB群を用いたものである。我国でも特許文献1に示されるように、ホモシステインを抑えるビタミンB6や抗酸化剤が既に知られている。
また、特許文献2に示されるように、HMG−CAリダクターゼ阻害剤とピリドキシン類とを含有する血中ホモシステイン量を低下させる医薬品が知られている。
また、最近になってシイタケ子実体に含まれるエリタデニンがホモシステイン合成酵素を阻害することが発見され、ホモシステイン対応食品の素材としての活用が提案されている。
特開平6−192105号公報 特開2004−189716号公報
しかしながら、ビタミンB群だけでは、ホモシステイン分解系酵素自身を欠損している人には効果がなく、全ての人に有効な健康食品ではなく、また、ビタミン剤のみではホモシステインを効果的に抑えることができない。
また、特開2004−189716に示されるHMG−CAリダクターゼは、例えばプラバスタチン、ロバスタチン、シンバスタチン、フルバスタチン、リバスタチン、アトルバスタチン、ピタバスタチン及びロスバスタチンからなる群から選択されるものであり、これを投与することにより血中のホモシステイン量が低下することが知られている。しかし、錯誤により、もしくは回復を急ぐあまり、大量に投与したり、あるいはかなりの長期間に亘って服用すると、副作用を起こす恐れがある。
また、エリタデニンのみでは経済的に高価となる、といった問題がある。
この発明は上記のことに鑑み提案されたもので、その目的とするところは、効果的に血中のホモシステイン量を低下させることができ、また、いわゆる自然食品を成分とし、これにビタミンB群等を加えたため、副作用の心配がなく、経済的にも優れたホモシステイン低減用食品を提供することを目的とするものである。
請求項1記載の発明は、ホモシステイン合成酵素阻害素材としてシイタケと、これと共にホモシステイン分解系酵素の補酵素とを用いてなることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のシイタケとして、エリタデニン含有量の高いH44株を用いたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載のホモシステイン分解系酵素の補酵素として、少なくともビタミンB6、B12、葉酸、ベタイン、コリンのうち一つまたは二つ以上を用いたことを特徴とする。
以上のように本発明によれば、椎茸の成分と、ホモシステイン分解系酵素の補酵素の2種のものからなり、それらの相乗効果を利用しているため、それぞれ単独のものに比べ血中ホモシステイン濃度を効果的に低減し得る。
また、自然界に存在する椎茸を用いているため、大量に摂取しても副作用の恐れは少ない。
また、椎茸のエリタデニン単体のみの場合、その製造の手間から比較的高価となってしまうが、ビタミンB群等と混ぜ合わせるため、経済的である。
[実施の形態]
本発明では、ホモシステイン合成酵素阻害作用のある素材とホモシステイン分解系酵素の補酵素を組み合わせることにより、より効果の強い健康食品としている。
ホモシステイン合成酵素阻害作用の素材としてシイタケを用いている。
また、ホモシステイン分解系酵素の補酵素としてはビタミンB群等を用い、これらの相乗作用によりホモシステイン低下を効果的なものとし、かつ経済的なものとしている。
動脈硬化は、動脈血管壁が肥厚となったり、または硬化する局所性病変であり、最近では生活習慣病の一病態となっている。臨床的には、細動脈硬化、中膜硬化はもとより、粥状(またはアテローム性)動脈硬化病変が問題となっており、その進行は、心筋梗塞、狭心症などの虚血性心疾患、脳卒中、脳梗塞などの発症をも引き起こす。
椎茸は血管新生抑制作用を有することから従来一般的に制癌用に有効であることは知られている。
すなわち、体内において例えば異変が生じると、その異変に対応すべく血管新生が行われるが、過度な血管新生が行われ、血管新生抑制因子の働きを上回ると新たな血管が形成され、異変組織に栄養を供給するため、腫瘍または癌の増殖・転移等が生ずることが知られ、これに対応して椎茸の成分が血管新生抑制活性を有し、利用することが見出されている。
しかし、椎茸は単に制癌作用のみならず、例えば特開昭57−170173号に動脈硬化防止に良い、と記載され、また、その他の文献にも椎茸はこれ以外にも有効であることが記載されている。
本発明はかかる椎茸の特質に着目し、また、ビタミンB群等も動脈硬化防止に役立つことに鑑みなされたものである。
本発明で用いられるホモシステイン合成酵素阻害作用物質としては、椎茸子実体あるいはその抽出物であり、好ましくは財団法人日本きのこ研究所が育種したエリタデニン含有量の多いH44株が望ましく、エリタデニンとして0.1−10mg/日、好ましくは0.5−5mg/日摂取すると好適である。
ビタミンB群としては市販のものでよく、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ベタイン、コリンがあり、それぞれ単独もしくは最適なものを適宜組み合わせて2−150mg/日、40−2000μg/日、40−3000μg/日、25−4000mg/日、100−2000mg/日、好ましくは10−50mg/日、400−1000μg/日、400−2000μg/日、250−3000mg/日、700−1000mg/日、摂取すると好適である。
[実施例]
次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらになんら制約されるものではない。
血中ホモシステイン値が高めの男女7名にエリタデニン1.5mgに相当するエリタデニンシイタケH44株粉末とビタミンB群(ビタミンB6:5mg、ビタミンB12:200μg、葉酸:200μg、ベタイン:**mg)を含む錠剤を毎日1−3.5ヶ月間摂取させたところ、表1のように全員でホモシステイン値が低下した。また、平均低下値は3.0もあり、エリタデニンシイタケのみの対照例1およびビタミンB群のみの対照例2に比べて明らかに良好な結果を示し、両者による相乗効果が明確に示された。
Figure 2006121913
対照例1
血中ホモシステイン値が高めの男女3名にエリタデニン1.5mgに相当するエリタデニンシイタケH44株粉末のみを含む錠剤を実施例1と同様の条件で摂取させたところ、表2のように全員でホモシステイン値が低下するものの、その程度は明らかに実施例1と比べて劣っていた。
Figure 2006121913
対照例2
血中ホモシステイン値が高めの男女3名にビタミンB群(ビタミンB6:5mg、ビタミンB12:200μg、葉酸:200μg、ベタイン:**mg)のみを含む錠剤を実施例1と同様の条件で摂取させたところ、表3のようにホモシステイン濃度に変化の認められないものも認められ、その効果は十分ではなかった。
Figure 2006121913
本発明は優れた血中ホモシステイン低下作用を有するため、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、能循環不全、アルツハイマー病、その他血管に起因する症状等の予防または治療等に有用である。

Claims (3)

  1. ホモシステイン合成酵素阻害素材としてシイタケと、これと共にホモシステイン分解系酵素の補酵素とを用いてなることを特徴とするホモシステイン低減用食品。
  2. 請求項1記載のシイタケとして、エリタデニン含有量の高いH44株を用いることを特徴とするホモシステイン低減用食品。
  3. 請求項1記載のホモシステイン分解系酵素の補酵素として、少なくともビタミンB6、B12、葉酸、ベタイン、コリンのうち一つまたは二つ以上を用いることを特徴とするホモシステイン低減用食品。
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