JP2006118694A - 振動抑制装置の最適配置構成 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動抑制装置の騒音低減性能を高く保ちながらアクチュエータの数を減らしてアクチュエータのコストを削減する振動抑制装置の最適配置構成を提供する。
【解決手段】車体5の振動に係わる物理量を測定するセンサ1と、車体5のフロアパネル6上に配置されたアクチュエータ3と、センサ1が測定する物理量に応じてアクチュエータ3を制御することにより、車体5の振動による騒音を低減するコントローラ4とを備える振動抑制装置において、アクチュエータ3は自らが歪むことによりフロアパネル6に歪みを生成し、アクチュエータ3はその剛性値がフロアパネル6全体の剛性値の平均値よりも大きいメンバー上に配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は振動抑制装置の最適配置構成に関し、特に、車両に搭載された能動振動抑制装置(AVC)におけるアクチュエータの最適配置構成に関する。
従来より、車体パネルの振動によって発生する車室内への放射音を抑制する振動抑制装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、車室内への放射音の原因となり得る車体パネルの振動を検出する振動検出手段と、車体パネル又はその近傍に取り付けられた車体パネルに振動を発生させる振動発生手段と、振動検出手段が検出した車体パネルの振動に基づき、前記振動を相殺する振動を振動発生手段に発生させる制御手段とを備える振動抑制装置が開示されている。
特開平07−199954号公報
しかし、特許文献1の段落[0010]では「振動検出手段としてのセンサはルーフパネルの振動を検出しようとする箇所に数個設けられている」旨の記載があり、段落[0015]では「センサの取り付けは、天井部のみならず他の車体部へ取り付けるようにしてもよく、例えば、車体のフロア部に対しては車体フロアパネルにセンサを設けてもよい」旨の記載があるのみであり、振動検出手段及び振動発生手段の配置箇所についての詳細な記載はない。
車体にセンサを取り付ける際に、配置箇所によってはセンサの数が増加してしまい、コスト高になってしまう。
本発明の特徴は、車体の振動に係わる物理量を測定するセンサと、車体のフロアパネル上に配置されたアクチュエータと、センサが測定する物理量に応じてアクチュエータを制御することにより、車体の振動による騒音を低減するコントローラとを備える振動抑制装置において、アクチュエータは自らが歪むことによりフロアパネルに歪みを生成し、アクチュエータはその剛性値がフロアパネル全体の剛性値の平均値よりも大きいメンバー上に配置されていることを要旨とする。
本発明によれば、振動抑制装置の騒音低減性能を高く保ちながらアクチュエータの数を減らしてアクチュエータのコストを削減する振動抑制装置の最適配置構成を提供することが出来る。
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図面の記載において同一あるいは類似の部分には同一あるいは類似な符号を付している。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係わる振動抑制装置(AVC:Active Vibration Control)は、車体5に伝わる振動を検出する手段としての加速度センサ1が車体の振動に係わる物理量を測定し、加速度センサ1が測定した物理量に基づいて、アクチュエータ3を歪ませて車体5のフロアパネル6に歪みを生成する。アクチュエータ3が連続的にフロアパネル6を歪ませることにより、車体5に制御振動が伝達する。車体の外部から車室内に伝わる振動や騒音に対して制御振動を干渉させることにより、振動や騒音を相殺して低減する。車室内ではマイクロホン2によって騒音レベルがモニタされる。
振動抑制装置は、加速度センサ1が測定する物理量に応じてアクチュエータ3を制御することにより、車体5の振動による騒音を低減するコントローラ4を備える。制御振動を干渉させて能動的に振動及び騒音を低減するコントローラは複数存在するが、ここでは、その一例として、アクチュエータ3に対して制御信号を送信するアダプティブフィルタ7と、車室内の騒音に対応した信号を用いてフィルタパラメータをオンラインで更新するアダプティブロー8とを備えるアダプティブフィルタコントローラを示す。
アダプティブフィルタコントローラでは、2種類のセンサ(1、2)が測定する2種類の信号が必要となる。1つは、車室内に伝わる騒音の原因となる外乱に関連する信号であり、例えば、路面11から車輪(タイヤ10a、10b)へ伝達される振動を測定する加速度センサ(G-センサ)1からの信号が含まれる。もう1つは、車内の騒音レベルに関連する信号であり、例えば、車内に取り付けられたマイクロホン2からの信号が含まれる。即ち、アダプティブフィルタ7を使用する振動抑制装置においては、車体の振動に係わる物理量を測定するセンサとして、外乱を測定するセンサ(加速度センサ1)と、外乱による振動又は騒音とアクチュエータ3による制御振動とが干渉した結果、車内に伝わる騒音を測定するセンサ(マイクロフォン2)の2種類のセンサが必要である。
外乱の影響を測定するセンサとして、1または2以上の車輪の路面に対して垂直方向の位置の変化を測定する位置センサ或いは垂直方向の加速度を測定する加速度センサを用いることができる。ここでは、1つの車輪の近くに固定された加速度センサ1を使用する。車内の騒音レベルを測定するセンサとして、車内の音圧を測定することができる1又は2以上のマイクロホン2を用いることができる。マイクロホン2の代わりに、車内の騒音又は床、ダッシュパネル、天井(ルーフパネル)又はその他の部分の振動を測定する加速度センサであっても構わない。また、アダプティブフィルタ制御を使用する振動抑制装置を含むあらゆる種類の振動制御装置において、1又は2以上のアクチュエータ3が必要とされる。
アクチュエータ3は、車体5の中のフロアパネル6下に固定され、自らが歪むことでフロアパネル6に歪みを生成することにより、車体5に制御振動を生成して外乱による振動又は騒音を相殺する。アクチュエータ3として、結晶に電界を加えると電界に比例した歪みが生じるピエゾ効果(圧電効果)を利用したピエゾ電気アクチュエータ(piezo-electric actuator)を使用することができる。アクチュエータ3の両面に電界を印加することによりアクチュエータ3は歪む。
図2に示すように、アダプティブフィルタ7には、外乱Xに関連する信号が転送される。同時に、システム9にも外乱Xが伝わる。なお、システム9は、図1における車体5を含む上位概念である。また、外乱Xに関連する信号は参照信号であり、例えば、図1の加速度センサ1から転送されてくる。アダプティブフィルタ7は、外乱Xに関連する参照信号x(n)に対して、(1)式に従って、応答信号y(n)を生成してアクチュエータ3へ供給する。ここで、Wiは、I個のパラメータを有するアダプティブフィルタ7のi番目のパラメータである。
参照信号x(n)に対するアクチュエータ3の応答信号r(n)は、(2)式に従って求められる。ここで、Cj’は、車体5のパネルとマイクロホン2との間の評価転送関数(estimated transfer function)のj番目のパラメータを示す。なお、この評価転送関数はJ個のパラメータを有する。
アダプティブロー8は、アダプティブフィルタ7のパラメータWを(3)式に従って求める。
ここで、パラメータα及びβは設計パラメータであり、ユーザが、例えばα=0.1、β=1に設定することができる。信号e(n)はマイクロホン2から転送される信号である。標準的なパラメータの数Jは、最も少なくても(4)式に示すようになる。
図3(a)及び図3(b)に示すように、図1のアクチュエータ3が固定されている車体5のフロアパネル6は、3つの主要な部分に分けることができる。具体的には、フロアパネル6は、乗員が座るシートの下に位置する平板状のキャビンパネル15と、燃料タンクが固定されるタンクパネル16と、スペアタイヤ及びトランクの下が位置するスペアタイヤパネル17とを備える。キャビンパネル15は、エンジンルームとタンクパネル16の間に位置している。スペアタイヤパネル17は、タンクパネル16と車体5の後端の間に位置している。
図4に示すように、図3(b)のフロアパネル6の上には、車両の進行方向に向かって縦方向に伸びる4つの縦メンバ18a〜18dと、横方向に伸びる4つの横メンバ19a〜19dとが配置されている。フロアパネル6は車体を軽量化するべく薄い平板状に形成されているため、フロアパネル6だけでは十分な剛性が得られない。フロアパネル6よりも剛性が高い棒状の縦メンバ18a〜18d及び横メンバ19a〜19dをフロアパネル6上に固定して、フロアパネル6の剛性を高めている。縦メンバ18a〜18d及び横メンバ19a〜19dの厚みはフロアパネル6よりも厚く形成されている。縦メンバ18a〜18d及び横メンバ19a〜19dは、フロアパネル6の一方の面(表面又は裏面)側のみに固定されていても、両方の面(表裏面)に固定されていても構わない。
次に、アクチュエータ3の最適な配置箇所及び数について説明する。アクチュエータ3の機能は、フロアパネル6に歪みを生成してその歪みを車体5全体に伝達させることである。したがって、アクチュエータ3を効率的に機能させるためにアクチュエータ3が配置されるべき場所(配置箇所)は、歪みの伝達が良い、つまり遠い場所まで効率良くフロアパネル6の歪みが伝達する場所であることが望ましい。逆に、ある場所にアクチュエータ3を配置してフロアパネル6に歪みを生成して、歪みの伝達が悪い、つまり遠いところまで効率良くパネルの歪みが伝達しない場合、アクチュエータ3の効果は低くなる。その結果、アクチュエータ3の数を増やす、或いはアクチュエータ3に印加する電圧を高くするなどの処置が必要となり、コスト高又は消費電力の増加を招く。
アクチュエータ3の一例として使用するピエゾ電気アクチュエータは、図5に示すように、その表裏面に印加する電圧(V)に応じて、表裏面に垂直な方向に変形する。その時、ピエゾ電気アクチュエータには応力F(N)が生じる。ピエゾ電気アクチュエータはフロアパネル6に特別な接着剤を用いて強固に固定されているため、図6(a)及び図6(b)に示すように、ピエゾ電気アクチュエータが生成する応力Fによりフロアパネル6は変形し(歪み)、印加電圧の向き及び大きさを連続的に変化させることによりフロアパネル6に振動を生成する。アクチュエータ3によるフロアパネル6の振動は、応力Fが加えられた部分(アクチュエータ3の配置箇所)を中心としてフロアパネル6を広がっていく。図6(c)に示すように、加速度センサ1等を用いてこの振動を測定することで、アクチュエータ3によるフロアパネル6の振動の伝達範囲を特定することができる。アクチュエータ3の最適配置箇所は、振動の伝達(放射)が最も大きい場所であり、アクチュエータ3の効果が最も大きくなる。アクチュエータ3の効果が及ぶ範囲が広くなることで、必要とされるアクチュエータ3の数を低減することができる。
アクチュエータ3の効果が及ぶ範囲を特定するために次の処理を行う。
1.キャビンパネル15、タンクパネル16及びスペアタイヤパネル17に均等に分散して配置された測定点を設ける。
2.各測定点について、応力Fを加えてその時の加速度aを総ての測定点で求める。
3.アクチュエータ3の効果が及ぶ範囲は、各測定点における信号減衰率αの値によって表示することができる。
アクチュエータ3の配置箇所及び数は、フロアパネル6に加えられる応力Fの大きさと応力Fを加える箇所におけるフロアパネル6を伝わる振動の加速度の大きさとの割合により標準化されるフロアパネルの信号減衰率α(signal attenuation rate)に従って決定される。信号減衰率α(dB)は、(5)式に示すように、パネルを伝達する応力Fの減衰率を示す関数である。
ここで、Gは(6)式に示すように応力Fの大きさfと加速度の大きさaとの比である。
各測定点での信号減衰率αを比較できるようにするために、ゲインGはゲインGの最大値で割った値を用いる。これは、信号減衰率αのノーマライゼーションに相当する。換言すれば、アクチュエータ3による応力Fを印加する箇所の減衰率αを零と定義する。
発明者らは、フロアパネル6の様々な場所にアクチュエータ3を配置してフロアパネル6に応力Fを印加して、フロアパネル6の各測定点において信号減衰率αを測定した。ここでは、その中の6つの異なる場所にアクチュエータ3を配置した場合の実験結果について図7乃至図12を参照して説明する。図7乃至図12は、フロアパネル6での信号減衰率αの分布を示しているが、図3(b)に示した実際のパネル寸法とは異なる寸法で示している。
先ず、フロアパネル6のうちでキャビンパネル15内にアクチュエータ3を配置した場合について図7乃至図10を参照して説明する。図7と図8を比較すると、キャビンパネル15の右側に直接応力Fを加えた場合(図7)に比べて、キャビンパネル15内の右側のメンバー18a上に応力Fを加えた方が、信号減衰率αは小さくなる。よって、アクチュエータ3の効果が及ぶ範囲は、キャビンパネル15の右側に直接配置されたアクチュエータ3よりも右側のメンバー18a上に配置されたアクチュエータ3の方が広くなる。なお、図7ではフロアパネル6全体について信号減衰率αを求め、図8では応力Fを印加する場所を中心とするフロアパネル6の一部分のみについて信号減衰率αを求めているが、信号減衰率αの分布の相違は明確である。この相違については、以下の2つの理由が考えられる。
1つ目は、フロアパネル6の厚みはメンバーに比べて薄いため、フロアパネル6に直接応力Fが印加された場合、振動は急速に減衰してしまうからである。これに対して、ステンレスなどの材料が使用されるメンバー18aは、フロアパネル6に比べてその厚みが厚く、振動の減衰は遅くなる。よって、振動の信号減衰率αは小さくなる。
2つ目は、フロアパネル6に直接加えられた応力Fによる振動のほとんどは、メンバー18aにより止められ、或いは減衰される。これに対して、応力Fがメンバー18aに加えられた場合、メンバー18aを振動が伝わり、更にメンバー18aからフロアパネル6へ振動が伝わる。よって、その特性が異なってくる。
なお、図9及び図10に示すように、キャビンパネル15の左側に直接応力Fを加えた場合(図9)と、キャビンパネル15内の左側のメンバー18b上に応力Fを加えた場合(図10)とを比較しても、同様な結果が得られた。
次に、タンクパネル16内にアクチュエータ3を配置した場合について図11及び図12を参照して説明する。図11と図7を比較すると、キャビンパネル15に直接応力Fを加えた場合(図7)に比べて、タンクパネル16に直接応力Fを加えた方が、信号減衰率αは小さくなる。これは、タンクパネル16はキャビンパネル15よりも均質であり、タンクパネル16には振動を止めるメンバーが固定されていないからと考えられる。
しかし、図12に示すように、タンクパネル16内のメンバー18c上に応力Fを加えた場合、減衰率特性は大きく変化して、アクチュエータ3の影響が及ぶ範囲は著しく広くなる。このように、タンクパネル16内にアクチュエータ3を配置する場合であっても、キャビンパネル15と同様に、アクチュエータ3をパネル上に直接固定するよりも、メンバー18上に固定する方が、信号減衰率αは小さくなり、よってアクチュエータ3の影響が及ぶ範囲が広くなる。
なお、発明者らは上述したキャビンパネル15とタンクパネル16と同様な実験をスペアタイヤパネル17についても実施したが、同様な結果が得られている。
したがって、アクチュエータ3の影響が及ぶ範囲を最も広くするには、アクチュエータ3をパネル6上に直接固定するのではなく、剛性値がフロアパネル6全体の剛性値の平均値よりも大きいメンバー18上に固定することが望ましい。更に望ましくは、横メンバー19上にアクチュエータ3を配置するよりも縦メンバー18上にアクチュエータ3を配置する方が望ましい。
次に、メンバー18上におけるアクチュエータの配置場所について説明する。メンバー18上におけるアクチュエータ3の配置場所は、メンバー18を伝わる振動モードに基づいて決定することができる。振動モードは、応力Fが印加される箇所から信号減衰率αが測定される箇所への変換関数によって計算される。例えば、縦メンバー18に沿って伝達する振動モードの一例を図13(a)に示す。図13(a)に示すように、振動モードには、メンバー18の変形が最小及び最大となるノード20及び最大振幅点(maxima)21が交互に存在する。ピエゾ電気アクチュエータの効果を最も高くするために、アクチュエータ3は、考慮する振動モードにおける最大振幅点21上に配置することが望ましい。
なお、複数の振動モードを制御対象としている場合、複数の振動モードに属する最大振幅点21を含む領域に配置することが望ましい。例えば、図13(b)に示すように、モードA及びモードBの2つの振動モードが制御対象となる場合、それぞれの振動モードの最大振幅点21a、21bを含む領域がアクチュエータ配置箇所22となる。
ここで、メンバー18に伝わる振動モードについて簡単に説明する。図14(a)に示すように、メンバー18は様々な形状で振動することができる。これをグラフ上に表すと、図14(b)に示すように、様々な形状(周波数)の波形となる。この波形においてy軸上に位置する変形量が最も小さい部分をノード25a〜25cと呼び、変形量が最も大きくなる部分を最大振幅点26a、26bと呼ぶ。図14(c)に示すように、メンバー18及びフロアパネル6には、様々な方向(x軸及びy軸)に伝達する振動モードが発生し得る。メンバー18及びフロアパネル6に発生し得る様々振動モードを考慮して、上述したアクチュエータ配置箇所22にアクチュエータ3を配置することにより、効率良く振動抑制を行うことができる。なお、図14(d)に示すように、メンバー18部分の厚みt2は、図14(c)のフロアパネル6の厚みt1よりも厚い。
次に、アクチュエータ3の数について説明する。前述したように、必要となるアクチュエータ3の数は、アクチュエータ3の配置箇所に依存する。配置箇所を最適化することにより、アクチュエータ3の数を低減することができる。また、アクチュエータ3の数は、許容される信号減衰率α、即ち信号減衰率の敷居値βにも依存する。フロアパネル6全体にわたって信号減衰率αを敷居値β以下に保つ為に必要なアクチュエータ3の数が計算される。
これまでに説明した実験例についてアクチュエータの数を実際に計算するには、敷居値βを20dBにすることが適当である。図15に示すように、1つ目のアクチュエータが車体5の進行方向に向かって左前方のメンバー18b上に配置され、2つ目のアクチュエータが右後方のメンバー18c上に配置されている。図10に示した左前方のメンバー18b上に応力Fを加えた時の20dBの境界線と、図12に示した右後方のメンバー18c上に応力Fを加えた時の20dBの境界線とを重ね合わせると、図15に示すように、フロアパネル6ほぼ全体にわたって信号減衰率αを20dB(=敷居値β)以下にすることができる。なお、1つ目のアクチュエータ3を車体5の進行方向に向かって右前方のメンバー18a上に配置し、2つ目のアクチュエータ3を左後方のメンバー18d上に配置しても同様である。
敷居値βをより小さい値に設定すると、必要とされるアクチュエータの数は増加する。アクチュエータ3の数Nは、(7)式に示すように、信号減衰率の敷居値β及びアクチュエータ3の配置個所(location)及び各アクチュエータ3の振動減衰特性gに依存する。
なお、アクチュエータ3の数が3である場合、1つ目及び2つ目のアクチュエータは車体5の進行方向に向かって右前方及び左前方のメンバー18a、18b上にそれぞれ配置され、3つ目のアクチュエータは車体5の進行方向に向かって左後方又は右後方のメンバー18c、18d上に配置されている。勿論、アクチュエータの数が4つであっても構わない。
メンバー18上でのアクチュエータ3の配置方向は、アクチュエータ3の配置箇所から直接的に決定される。アクチュエータ3は細くて長いメンバー18上に配置するため、図16に示すように、アクチュエータ3が長辺L及び短辺Wからなる長方形の形状を有する場合、長辺Lをメンバー18に沿って配置することが望ましい。
メンバー18上でのアクチュエータ3の配置方向について更に詳細に説明する。
図17に示すように、一般的なアクチュエータ3は、平面寸法において縦横の長さが異なり、長さ(長辺)Lと幅(短辺)Wが存在する長方形であることが多い。その結果、アクチュエータ3の配置方向を考慮する必要が生じる。
アクチュエータ3の配置方向は、アクチュエータ3の配置場所によって直接的に定まる。アクチュエータ3が固定されるメンバー18は細長い平面形状を有するため、アクチュエータ3はメンバー18と同じ向きに配置される。つまり、図16に示したように、アクチュエータ3の長辺Lはメンバー18の長さ方向に沿って配置される。この向きは、特別な冶具を必要とせずに容易にアクチュエータ3をメンバー18上に配置することができる。上記のメンバー18に対するアクチュエータ3の向きをアクチュエータ3の「自然な配置方向」と呼ぶ。
しかし、所定の振動減衰率を有するアクチュエータ3により覆われた表面における最適方向は、自然な配置方向とは異なる。アクチュエータ3の最適方向は、アクチュエータ3の特性に応じて決定される。
一般的に、ピエゾアクチュエータは幅方向よりも長さ方向に長く、アクチュエータ3の変形特性は、アクチュエータ3の向きによって異なる。アクチュエータ3によって生じる応力はその変形により生じるので、アクチュエータ3の変形特性は重要である。
前述したように、アクチュエータ3の変形は、所定電圧のもとで電流をアクチュエータ3の表裏面に流すことにより生じる。電圧を上げるほどに変形量は大きくなる。図18(a)及び図18(b)に示すように、一般的に、アクチュエータ3の最も長い寸法方向(例えば、長さ(L)方向)に沿った変形モーメントMLは、アクチュエータ3の短い寸法方向(例えば、幅(W)方向)に沿った変形モーメントMWよりも小さい。しかし、アクチュエータ3が長さ(L)と幅(W)が同じである正方形の形状を有する場合もありうる。
前述したように、所定の信号減衰率αを有するフロアパネル6の振動は、アクチュエータ3の変形に影響を受け、一般的に、アクチュエータ3の配置方向にも影響を受ける。発明者らは、ピエゾアクチュエータを車両のメンバー18上に配置して歪ませる実験を行った。
図19(a)に示すように、発明者らはフロアパネル6上の複数の測定点においてフロアパネル6を伝わる振動を測定した。フロアパネル6を伝わる振動はメンバー18a上に配置されたアクチュエータ3の変形により生成されたものであり、図19(b)は、メンバー18aを中心としたフロアパネル6右上部分の信号減衰率の分布を示す。変形モーメントが最も大きいアクチュエータ3の長さ方向Lは、メンバー18aの長さ方向に沿っている。つまり、アクチュエータ3の最大モーメント31はメンバー18aの長さ方向に平行に配置され、アクチュエータ3の最小モーメント32はメンバー18aの長さ方向に垂直に配置されている。アクチュエータ3の変形は比較的に長い周波数の信号によって生成される。生成された振動は、フロアパネル6上の複数の測定点に配置された加速度センサにより測定される。アクチュエータ3の入力電圧と加速度の間の利得は、アクチュエータ3の配置に関する参照値として定義される。よって、他の測定点の信号減衰率は零よりも小さくなる。
図19(b)に示すように、信号減衰率についてフロアパネル6を「低」、「中」、「高」の3つの領域に分けたところ、アクチュエータ3の長さ方向(最大モーメント31)をメンバー18の長さ方向に沿わすよりも、アクチュエータ3の長さ方向(最大モーメント31)をメンバー18の長さ方向に垂直に配置させる方が、信号減衰率が低い領域は広くなる。つまり、信号減衰率が低くなる。
図20(b)はアクチュエータ3をメンバー18に対して垂直に配置した場合の信号減衰率の分布を示す。アクチュエータ3をメンバー18に対して垂直に配置することにより、平行に配置する場合(図19(b))よりも信号減衰率の「低」又は「中」の領域が広くなる。
前述したように、コスト削減の観点から、必要なアクチュエータ3の数は少ないことが望ましい。信号減衰率の分布がアクチュエータ3の向きによって変化するため、必要なアクチュエータ3の数もアクチュエータ3の向きによって変化することになる。
例えば、フロアパネル6が信号減衰率の「低」又は「中」領域で覆われるようにアクチュエータ3の数を設定する場合を考える。図19(b)のようにアクチュエータ3の最大モーメント31をメンバー18aの長さ方向に平行に配置した時は、図21に示すように、フロアパネル6の右上1/4部分について合計4つのアクチュエータ3a〜3dが必要になる。一方、図20(b)のようにアクチュエータ3の最大モーメント31をメンバー18aの長さ方向に垂直に配置した時は、図22に示すように、フロアパネル6の右上1/4部分について合計2つのアクチュエータ3a、3bで済む。このように、必要なアクチュエータ3の数は、アクチュエータ3の最大モーメント31をメンバー18に平行に配置する場合よりも垂直に配置するほうが、少なくて済む。
アクチュエータ3の最大モーメント31がメンバー18の長さ方向に垂直になるようにアクチュエータ3を配置する場合、曲げモーメントが最も大きい(最大モーメント31)方向のアクチュエータ3の長さがメンバー18aの幅よりも長いことが起こり得る。図23(a)に示すように、アクチュエータ3を車内に配置する場合、アクチュエータ3の四隅がフロアパネル6には接触するが、メンバー18には接触していない状態となってしまう。また、図23(b)に示すように、アクチュエータ3を車外に配置する場合、アクチュエータ3の四隅がメンバー18及びフロアパネル6の何れにも接触していない状態となってしまう。アクチュエータ3の変形応力はその四隅において最大値を取るため、アクチュエータ3の四隅で発生する変形モーメントを、メンバー18へ全く伝えることが出来ない、或いは伝えられたとしても応力全体のうちの一部分に過ぎず、アクチュエータ3の効率は低下せざるを得ない。
この問題を避けるため、曲げモーメントが最も大きい(最大モーメント31)方向のアクチュエータ3の長さがメンバー18の幅よりも長い場合、図24(a)及び図24(b)に示すようにアクチュエータ3とメンバー18との間を接続する伝達部材33a、33bを更に設ける。伝達部材33a、33bは、メンバー18と実質的に同じ強度を有する。また、伝達部材33a、33bはL型又は三角形の断面形状を有し、メンバー18及びフロアパネル6又はアクチュエータ3に沿って配置される。伝達部材33a、33bを配置することにより、アクチュエータ3の四隅が伝達部材33a、33bを介してメンバー18に強固に接続されるため、アクチュエータ3の四隅で発生する最大の変形モーメント(曲げモーメント)を逃がすことなく効率よくメンバー18に伝えることが出来る。
メンバー18上にアクチュエータ3を配置する場合のその配置方向について説明したが、所定の理由によってメンバー18では無くフロアパネル6上にアクチュエータ3を配置しなければいけない場合についても同様である。
図25に示すように、フロアパネル6上に2つの振動モードが伝達している場合、フロアパネル6の特定の部分に、振幅が最大となる箇所と最小となる箇所が存在する。振幅が最大となる箇所を「谷」34、35と呼び、「谷」34、35においてフロアパネル6の変形量は最大となる。前述したように、アクチュエータ3はフロアパネル6の「谷」34、35に配置されることが望ましい。更にアクチュエータ3の向きについて検討する。ここでのアクチュエータ3の向きは、アクチュエータ3の歪みによる変形モーメントが最大となる(最大モーメント)方向である。図26に示すように、アクチュエータ3の向きは、「谷」34、35での変形量の勾配が最も大きくなる方向に沿って配置される。即ち、アクチュエータ3は、フロアパネル6の変形量の傾斜が最も急になる方向に平行に配置される。図25に示す変形量の分布において、アクチュエータ3の向きは、x方向に平行に配置されることになる。
z軸に沿ったフロアパネル6の変形量DZの勾配G(DZ)はx及びyの関数である。フロアパネル6の変形量DZは(8)式により定義され、変形量DZの勾配G(DZ)は(9)式により定義される。
以上説明したように、本発明の実施の形態は、ピエゾアクチュエータを含むあらゆる種類のアクチュエータについて適用することが出来る。フロアパネル6を含むあらゆる平板状の材料上にアクチュエータ3を配置する場合において、アクチュエータ3を配置する方向をアクチュエータの縦横比等の寸法で決める必要は無く、むしろその曲げモーメントの大きさによって特徴付けられる振動特性により定めることが望ましい。換言すれば、方形状のアクチュエータ3において長手方向又は長さ方向をアクチュエータの方向とするのではなく、アクチュエータ3が歪むことにより生じる応力(モーメント)が最も大きくなる方向をアクチュエータの方向とするのが望ましい。
アクチュエータの曲げモーメントが最も大きい方向が、車体のフロアパネルの曲げ強度が最も小さい方向に沿って配置される。アクチュエータの曲げモーメントMaを(10)式に示す。ここで、Kaはアクチュエータの曲げ強度を示し、wはアクチュエータの形状を示す。
したがって、(11)式に示すように、曲げモーメントMaが最大となるアクチュエータの方向と曲げ強度Kaが最小となる材料の方向とが一致するようにアクチュエータの向きを調整する。ここで、「材料」とは、アクチュエータが配置される対象物であり、車体におけるあらゆるフロアパネル及びメンバーが含まれる概念である。
図27に示すように、複雑な形状を有するアクチュエータについても同様にして配置方向を決定することが出来る。アクチュエータが配置される対象物である材料(例えば、フロアパネル6)は、平面内において2つの異なる方向において異なる曲げ強度(Km,1, Km,2)を備える。一方、アクチュエータは、2つの異なる方向において異なる曲げモーメント(Ma,1, Ka,2)を備える。Km,1>Km,2であり、且つMa,1>Ka,2である場合、曲げ強度Km,2の方向と曲げモーメントMa,1の方向が一致するように、材料の方向とアクチュエータの方向を合わせる。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、アクチュエータ3を取り付ける場所を信号減衰率αに基づいて最適化することにより、その数を低減することができ、コストを抑えることができる。また、路面から車室内に伝わるロードノイズを効率的に低減して乗員の快適さを向上させることができると同時に、必要なアクチュエータ3の数を低減し、アクチュエータにかかるコストを抑えることができる。
メンバー18上にアクチュエータ3を配置する場合、アクチュエータ3の最大モーメント31方向がメンバー18の長さ方向に平行になるようにアクチュエータ3を配置する。フロアパネル6上にアクチュエータ3を配置する場合、フロアパネル6の振動モードの「谷」部分にアクチュエータ3を配置し、且つアクチュエータ3の向き(最大モーメント方向)がフロアパネル6の変形量DZの勾配が最も急になる方向に平行になるように配置する。これにより、必要なアクチュエータ3の数を低減しつつ、フロアパネルにおける信号減衰率を小さくすることが出来る。
なお、図17に示したように、アクチュエータ3の形状が特定されている場合、その特定された形状における最大モーメント方向がメンバー18の長さ方向に沿うように、アクチュエータ3の「向き」を設計すればよい。一方、アクチュエータの形状が特定されていない場合、最大モーメントがメンバー18に沿うようにその「形状」を設計してやればよい。
上記のように、本発明は、1つの実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。即ち、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ限定されるものである。
本発明の実施の形態に係わる振動抑制装置の一例として車両に搭載されたアダプティブフィルタコントローラを示すブロック図である。 図1のアダプティブフィルタコントローラにおける信号の送受信の様子を示すブロック図である。 図3(a)は図1の振動抑制装置が搭載される車両を示す断面図であり、図3(b)は図3(a)の車両のフロアパネル部分を示す平面図である。 図3(b)のフロアパネル上に配置されたメンバーを示す平面図である。 図1のアクチュエータの一例としてのピエゾ電気アクチュエータの動作を説明する模式図である。 図6(a)はアクチュエータが取り付けられたフロアパネルに歪みが生じる様子を示す模式図であり、図6(b)はアクチュエータからフロアパネルに伝わる応力Fの大きさを示すグラフであり、図6(c)はフロアパネルを伝達する振動の大きさを示すグラフである。 キャビンパネルの右側に直接応力を加えた時の信号減衰率αの分布を示す平面図である。 キャビンパネルの右側のメンバー上に応力を加えた時の信号減衰率αの分布を示す平面図である。 キャビンパネルの左側に直接応力を加えた時の信号減衰率αの分布を示す平面図である。 キャビンパネルの左側のメンバー上に応力を加えた時の信号減衰率αの分布を示す平面図である。 タンクパネルの中央に直接応力を加えた時の信号減衰率αの分布を示す平面図である。 タンクパネルの右側のメンバー上に応力を加えた時の信号減衰率αの分布を示す平面図である。 図13(a)は縦メンバーに沿って伝達する振動モードの一例を示すグラフであり、図13(b)は複数の振動モードが存在する場合のアクチュエータの最適な配置場所を示すグラフである。 図14(a)はメンバーの振動モードについて簡単に説明する為の図であり、図14(b)は図14(a)の振動モードをグラフ上に表したものであり、図14(c)はメンバー及びフロアパネルに様々な方向(x軸及びy軸)に発生し得る振動モードを示す模式図であり、図14(d)はメンバー部分の拡大図を示す。 図10に示した左前方のメンバー上にアクチュエータを配置した時の20dBの境界線と、図12に示した右後方のメンバー上にアクチュエータを配置した時の20dBの境界線とを重ね合わせた図である。 メンバー上に配置されたアクチュエータの向きを示す模式図である。 一般的なアクチュエータの形状を示す斜視図である。 図18(a)は幅方向の変形モーメントMWの大きさを示し、図18(b)は長さ方向の変形モーメントMLの大きさを示す斜視図である。 図19(a)は発明者らが行った実験におけるフロアパネル上の振動の測定点を示し、図19(b)は図19(a)の右上部分を拡大した、メンバー上のアクチュエータ(平行)及び信号減衰率の分布を示す平面図である。 図20(a)は発明者らが行った実験におけるフロアパネル上の振動の測定点を示し、図20(b)は図20(a)の右上部分を拡大した、メンバー上のアクチュエータ(垂直)及び信号減衰率の分布を示す平面図である。 アクチュエータの最大モーメントをメンバーの長さ方向に平行に配置した場合の必要なアクチュエータの数及び信号減衰率の分布を示す平面図である。 アクチュエータの最大モーメントをメンバーの長さ方向に垂直に配置した場合の必要なアクチュエータの数及び信号減衰率の分布を示す平面図である。 図23(a)は車内においてメンバー上に配置されたアクチュエータを示す断面図であり、図23(b)は車外においてメンバー上に配置されたアクチュエータを示す断面図である。 図24(a)は車内にアクチュエータが配置された場合の伝達部材の配置を示す断面図であり、図24(b)は車外にアクチュエータが配置された場合の伝達部材の配置を示す断面図である。 フロアパネル上に伝わる振動のX−Y方向への分布を示す平面図である。 アクチュエータの向きと「谷」での変形量の勾配が最も大きくなる方向との関係を示す平面図である。 図27は、複雑な形状を有するアクチュエータを材料上に配置する場合の曲げモーメントと曲げ強度との関係を示す斜視図である。
符号の説明
1…加速度センサ
2…マイクロホン
3…アクチュエータ
4…コントローラ
5…車体
6…フロアパネル
7…アダプティブフィルタ
8…アダプティブロー
9…システム
10a、10b…タイヤ
11…路面
15…キャビンパネル
16…タンクパネル
17…スペアタイヤパネル
18、18a〜18d…縦メンバー
19、19a〜19d…横メンバー
20、25a〜25c…ノード
21、21a、26a…最大振幅点
22…アクチュエータ配置箇所
31…最大モーメント
32…最小モーメント
33a、33b…伝達部材
34、35…谷
36、37…曲げモーメント
38、39…曲げ強度
α…信号減衰率

Claims (8)

  1. 車体の振動に係わる物理量を測定するセンサと、
    前記車体のフロアパネル上に配置された、自らが歪むことにより前記フロアパネルに歪みを生成するアクチュエータと、
    前記センサが測定する前記物理量に応じて前記アクチュエータを制御することにより、前記車体の振動による騒音を低減するコントローラとを備え、
    前記アクチュエータは、剛性値が前記フロアパネル全体の剛性値の平均値よりも大きいメンバー上に配置されていることを特徴とする振動抑制装置の最適配置構成。
  2. 前記アクチュエータは、前記車体の進行方向に向かって右前方又は左前方若しくは右後方又は左後方の何れかの前記メンバー上に配置されていることを特徴とする請求項1記載の振動抑制装置の最適配置構成。
  3. 前記アクチュエータは、前記メンバーに生じる振動モードにおいて振幅が最大となる箇所に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の振動抑制装置の最適配置構成。
  4. 前記メンバーに生じる前記振動モードが複数である場合、前記アクチュエータは、1以上の前記振動モードにおいて振幅が最大となる箇所に配置されていることを特徴とする請求項3記載の振動抑制装置の最適配置構成。
  5. 前記アクチュエータの数は、前記メンバーに加えられる応力の大きさと前記応力を加える箇所における前記メンバーを伝わる振動の加速度の大きさとの割合により標準化される前記フロアパネルの信号減衰率に従って決定されることを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の振動抑制装置の最適配置構成。
  6. 前記アクチュエータの数が2である場合、1つ目の前記アクチュエータは前記車体の進行方向に向かって右前方又は左前方の前記メンバー上に配置され、2つ目の前記アクチュエータは前記車体の進行方向に向かって左後方又は右後方の前記メンバー上に配置されていることを特徴とする請求項5記載の振動抑制装置の最適配置構成。
  7. 前記アクチュエータの曲げモーメントが最も大きい方向が、前記車体のフロアパネルの曲げ強度が最も小さい方向に沿っていることを特徴とする請求項1乃至6何れか1項記載の振動抑制装置の最適配置構成。
  8. 前記曲げモーメントが最も大きい方向の前記アクチュエータの長さが前記メンバーの幅よりも長い場合、前記アクチュエータと前記メンバーとの間を接続する、前記メンバーと実質的に同じ強度を有する伝達部材を更に備えることを特徴とする請求項7記載の振動抑制装置の最適配置構成。
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