JP2006113138A - 輝度情報測定方法、輝度情報測定装置、画質調整方法および画質調整装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 RGB各色の液晶パネルのVT特性を短時間で測定できる輝度情報測定方法を提供すること。
【解決手段】 各液晶パネル11R、11G、11Bから色画像Ird、Igd、Ibdを順次出力して色度座標を色彩計2で測定し、各液晶パネル11R、11G、11Bへの入力駆動電圧を順次切り替え、液晶プロジェクタ1から出力されるRGB合成画像Idの三刺激値を色彩計2で順次測定し、Ird、Igd、Ibdの色度座標測定結果、および、Idの三刺激値測定結果の一つを基に、各液晶パネル11R、11G、11Bの透過率をRGB合成画像の三刺激値に変換する変換行列を算出し、この変換行列の逆行列をIdの三刺激値測定結果に順次かけて透過率を順次算出して各液晶パネル11R、11G、11BのVT特性を算出する。計算によりVT特性を求めることで、色彩計2による測定回数を低減できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、輝度情報測定方法、輝度情報測定装置、画質調整方法および画質調整装置に関する。詳しくは、入力される駆動信号の信号レベルに応じた輝度のRGB各色の色画像を出力する各画像生成手段において、各入力駆動信号レベルごとに各色画像の輝度情報を測定する輝度情報測定方法・輝度情報測定装置、および、測定された各画像生成手段における各入力駆動信号レベルごとの各色画像の輝度情報と、所定のガンマ補正用のデータとに基づいてRGB各色のルックアップテーブルを作成して画像表示装置に組み込む画質調整方法・画質調整装置に関する。
従来、3板式液晶プロジェクタの製造時には、RGB各色の3枚の液晶パネルの駆動電圧-透過率特性(VT特性)が測定され、この測定データに基づいてガンマ補正用のルックアップテーブル(LUT)が各液晶パネルごとに作成され、液晶プロジェクタのメモリに書き込まれていた(例えば特許文献1参照)。
液晶プロジェクタに入力されたRGB各色の画像信号は、各LUTによって補正されて各液晶パネルに入力される。そのため、各液晶パネルからは、所望の輝度の色画像が出力されるようになる。
液晶プロジェクタに入力されたRGB各色の画像信号は、各LUTによって補正されて各液晶パネルに入力される。そのため、各液晶パネルからは、所望の輝度の色画像が出力されるようになる。
ところで、特許文献1では、VT特性の測定は、各液晶パネルごとに行われていた。すなわち、3枚の液晶パネルの中からVT特性を測定したい1枚の液晶パネルを順次選択し、選択された液晶パネルに信号レベル(駆動電圧V)が段階的に変化される駆動信号を入力し、その際の液晶パネルの透過率を測定していた。例えば、各液晶パネルへの各駆動信号の信号レベルを33段階に切り替えることによって、各液晶パネルについて33回の透過率測定を行っていた。このとき、3枚の液晶パネル全てについてVT特性を測定するためには、33×3=99回の測定が必要であり、長い測定時間を要していた。特に、VT特性の測定精度を向上させるために、各液晶パネルに入力する駆動信号の信号レベルをより細かく変化させて各液晶パネルについての測定回数を増やすと、3枚の液晶パネル全てについてVT特性を測定するためには、その3倍の回数の測定を行わなければならず、測定時間がさらに長くなってしまう。
このような問題は、3板式液晶プロジェクタに限らず、単板式液晶プロジェクタ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ(PDP)、有機ELディスプレイなど、RGB各色ごとの画像生成手段を備え、各画像生成手段について、各入力駆動信号レベルごとに各色画像の輝度情報を測定する必要がある各種の画像表示装置に共通する問題である。
本発明の目的は、RGB各色の画像生成手段について、各入力駆動信号レベルごとの各色画像の輝度情報を短時間で測定できる輝度情報測定方法・輝度情報測定装置、および、画像表示装置の画質を調整できる画質調整方法・画質調整装置を提供することである。
本発明の輝度情報測定方法は、入力される駆動信号の信号レベルに応じた輝度のRGB各色の色画像を出力するR画像生成手段、G画像生成手段およびB画像生成手段から、所定の信号レベルの駆動信号を入力した際のRGB各単色の前記色画像を個別に出力し、前記各色画像の単色の色度座標を測定する単色画像測定工程と、信号レベルが順次切り替えられる各駆動信号を前記各画像生成手段に順次入力し、前記各画像生成手段から出力される各色画像のRGB合成画像の三刺激値を各入力駆動信号レベルごとに測定するRGB合成画像測定工程と、前記単色画像測定工程におけるRGB各単色の前記色画像の色度座標測定結果、および、前記RGB合成画像測定工程における前記RGB合成画像の三刺激値測定結果に基づいて、前記各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報を各入力駆動信号レベルごとに算出する輝度情報算出工程と、を備えることを特徴とする。
本発明では、前記輝度情報算出工程は、前記単色画像測定工程におけるRGB各単色の前記色画像の色度座標測定結果、および、前記RGB合成画像測定工程における前記RGB合成画像の三刺激値測定結果に基づいて、前記各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報をRGB合成画像の三刺激値に変換する変換行列を算出する変換行列算出工程と、前記RGB合成画像測定工程における各入力駆動信号レベルごとのRGB合成画像の三刺激値測定結果に前記変換行列の逆行列を順次かけて、前記各画像生成手段から出力される色画像の輝度情報を各入力駆動信号レベルごとに算出する逆行列乗算工程と、を備えることが好ましい。
また、前記単色画像測定工程では、前記R画像生成手段から出力されるR画像の色度座標(xrd、yrd、zrd)と、前記G画像生成手段から出力されるG画像の色度座標(xgd、ygd、zgd)と、前記B画像生成手段から出力されるB画像の色度座標(xbd、ybd、zbd)とを測定し、前記RGB合成画像測定工程では、信号レベル(Vrd、Vgd、Vbd)が順次切り替えられる各駆動信号を前記各画像生成手段に順次入力し、前記各画像生成手段から出力される各色画像のRGB合成画像の三刺激値(Xd、Yd、Zd)を各入力駆動信号レベル(Vrd、Vgd、Vbd)ごとに測定し、前記変換行列算出工程では、前記各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報(rd、gd、bd)を、RGB合成画像の三刺激値(Xd、Yd、Zd)に変換する前記変換行列Mdを算出するために、前記RGB合成画像測定工程において所定の基準信号レベル(Vrd0、Vgd0、Vbd0)の各駆動信号を入力したときに前記各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報を、所定の基準値(rd0、gd0、bd0)に等しくなるように設定し、前記RGB合成画像測定工程において前記基準信号レベル(Vrd0、Vgd0、Vbd0)の各駆動信号を前記各画像生成手段に入力したときに測定されたRGB合成画像の三刺激値を(Xd0、Yd0、Zd0)とし、前記各画像生成手段から出力されるRGB各色の色画像の最高輝度に基づいて定まる各量をSrd、Sgd、Sbdとして、これらの各量Srd、Sgd、Sbdを、
によって算出し、算出された前記各量Srd、Sgd、Sbdを、前記変換行列Mdの具体的な式、
に代入して前記変換行列Mdを算出し、前記逆行列乗算工程では、前記RGB合成画像測定工程における各入力駆動信号レベル(Vrd、Vgd、Vbd)ごとの三刺激値測定結果(Xd、Yd、Zd)を、前記変換行列Mdの逆行列Md−1を用いた、
に代入して、前記各画像生成手段から出力される色画像の輝度情報(rd、gd、bd)を各入力駆動信号レベル(Vrd、Vgd、Vbd)ごとに算出する、ことが好ましい。
ここで、「R、B、B画像生成手段」は、3板式液晶プロジェクタにおけるR、G、B液晶パネル、単板式液晶プロジェクタにおけるR、G、B画素、液晶ディスプレイにおけるR、G、B画素、PDPにおけるR、G、Bプラズマセル、有機ELディスプレイにおけるR、G、B発光層などが相当する。また、「輝度情報」は、各画像生成手段から出力される各色画像の輝度に関する情報であり、液晶プロジェクタ、液晶ディスプレイにおける透過率、PDP、有機ELディスプレイにおける発光輝度などが相当する。
単色画像測定工程では、RGB各単色の色画像の色度座標(xrd、yrd、zrd)、(xgd、ygd、zgd)、(xbd、ybd、zbd)を測定する。一般に、色度座標(xd、yd、zd)は、三刺激値(Xd、Yd、Zd)を用いて、xd=Xd/(Xd+Yd+Zd)、yd=Yd/(Xd+Yd+Zd)、zd=Zd/(Xd+Yd+Zd)、と表されるので、例えば、RGB各単色の色画像の三刺激値(Xd、Yd、Zd)を1回ずつ、計3回測定すれば、各色画像の単色の色度座標を求めることができる。
なお、各単色の色度座標(xrd、yrd、zrd)、(xgd、ygd、zgd)、(xbd、ybd、zbd)は各画像生成手段に固有の数値の組であり、各画像生成手段に入力される各駆動信号の信号レベルによらない。したがって、各画像生成手段から出力される各単色の色画像の色度座標は、各画像生成手段に適当な信号レベルの駆動信号を入力して測定すればよい。
なお、各単色の色度座標(xrd、yrd、zrd)、(xgd、ygd、zgd)、(xbd、ybd、zbd)は各画像生成手段に固有の数値の組であり、各画像生成手段に入力される各駆動信号の信号レベルによらない。したがって、各画像生成手段から出力される各単色の色画像の色度座標は、各画像生成手段に適当な信号レベルの駆動信号を入力して測定すればよい。
RGB合成画像測定工程では、信号レベル(Vrd、Vgd、Vbd)が多段階、例えば33段階、に順次切り替えられる各駆動信号を各画像生成手段に順次入力し、各画像生成手段から出力される各色画像のRGB合成画像の三刺激値(Xd、Yd、Zd)を各入力駆動信号レベル(Vrd、Vgd、Vbd)ごとに測定する。前記のように信号レベル(Vrd、Vgd、Vbd)を33段階に切り替える場合は、RGB合成画像の三刺激値(Xd、Yd、Zd)を33回測定することになる。
続く輝度情報算出工程は、変換行列算出工程と、逆行列乗算工程とを備え、各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報を各入力駆動信号レベルごとに算出する。
変換行列算出工程では、各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報(rd、gd、bd)を、RGB合成画像の三刺激値(Xd、Yd、Zd)に変換する変換行列Mdを算出する。変換行列Mdは、次の式(4)を満たす。
また、変換行列Mdは、式(2)のように、二つの行列の積によって表される。
式(2)右辺の第一の行列は、単色画像測定工程において測定された各色画像の単色の色度座標(xrd、yrd、zrd)、(xgd、ygd、zgd)、(xbd、ybd、zbd)を行列要素として有しているので、既に求められている。
また、式(2)右辺の第二の行列は、各画像生成手段から出力される各色画像の最高輝度に基づいて定まる各量Srd、Sgd、Sbdを行列要素(対角行列要素)として有する。
式(2)右辺の第一の行列は、単色画像測定工程において測定された各色画像の単色の色度座標(xrd、yrd、zrd)、(xgd、ygd、zgd)、(xbd、ybd、zbd)を行列要素として有しているので、既に求められている。
また、式(2)右辺の第二の行列は、各画像生成手段から出力される各色画像の最高輝度に基づいて定まる各量Srd、Sgd、Sbdを行列要素(対角行列要素)として有する。
さて、本発明では、RGB合成画像測定工程において基準信号レベル(Vrd0、Vgd0、Vbd0)の各駆動信号を入力したときに前記各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報を、基準値(rd0、gd0、bd0)に等しくなるように設定している。
そこで、RGB合成画像測定工程において各駆動信号を基準信号レベル(Vrd0、Vgd0、Vbd0)に設定したときのRGB合成画像の三刺激値測定結果(Xd0、Yd0、Zd0)、および、このときの各色画像の輝度情報(rd0、gd0、bd0)、を式(4)に代入すれば、次の式(5)が成立する。
そこで、RGB合成画像測定工程において各駆動信号を基準信号レベル(Vrd0、Vgd0、Vbd0)に設定したときのRGB合成画像の三刺激値測定結果(Xd0、Yd0、Zd0)、および、このときの各色画像の輝度情報(rd0、gd0、bd0)、を式(4)に代入すれば、次の式(5)が成立する。
この式(5)に、Mdの具体的な式(2)を代入して得られる式、
において、未知数は、Srd、Sgd、Sbd、の3つであるから、式(1)によって、Srd、Sgd、Sbdを求めることができる。このようにして求められたSrd、Sgd、Sbdを式(2)右辺の第二の行列に代入すれば、変換行列Mdを算出できる。
逆行列乗算工程では、RGB合成画像測定工程における各入力駆動信号レベル(Vrd、Vgd、Vbd)ごとの三刺激値測定結果(Xd、Yd、Zd)に、変換行列算出工程において算出された変換行列Mdの逆行列Md−1を順次かけることにより、式(3)によって、各画像生成手段から出力される色画像の輝度情報(rd、gd、bd)を各入力駆動信号レベル(Vrd、Vgd、Vbd)ごとに算出する。前記のようにRGB合成画像の三刺激値(Xd、Yd、Zd)を33回測定した場合は、各入力駆動信号レベル(Vrd、Vgd、Vbd)に対する33個の輝度情報データ(Vrd-rd、Vgd-gd、Vbd-bd)が得られることになる。
本発明によれば、各入力駆動信号レベル(Vrd、Vgd、Vbd)に対する輝度情報データ(Vrd-rd、Vgd-gd、Vbd-bd)を得るために行う測定の回数を少なくできる。
例えば、前記のように、RGB合成画像測定工程において入力駆動信号レベル(Vrd、Vgd、Vbd)を33段階に切り替える場合の総測定回数は、単色画像測定工程の3回とRGB合成画像測定工程の33回とを合わせた計36回である。これにより、RGB各色の画像生成手段のそれぞれについて、33個の輝度情報データ(Vrd-rd、Vgd-gd、Vbd-bd)が得られる。
特許文献1の方法を用いて、これと同様の輝度情報データ(特許文献1では、VT特性データに相当)を得ようとすると、各液晶パネル(各画像生成手段)それぞれについて33回、計99回の測定を行う必要がある。
したがって、本発明によれば、輝度情報データ(Vrd-rd、Vgd-gd、Vbd-bd)を得るための測定回数を減らす(前記の例では、99回→36回)ことができ、測定を迅速かつ効率的に行うことができる。
例えば、前記のように、RGB合成画像測定工程において入力駆動信号レベル(Vrd、Vgd、Vbd)を33段階に切り替える場合の総測定回数は、単色画像測定工程の3回とRGB合成画像測定工程の33回とを合わせた計36回である。これにより、RGB各色の画像生成手段のそれぞれについて、33個の輝度情報データ(Vrd-rd、Vgd-gd、Vbd-bd)が得られる。
特許文献1の方法を用いて、これと同様の輝度情報データ(特許文献1では、VT特性データに相当)を得ようとすると、各液晶パネル(各画像生成手段)それぞれについて33回、計99回の測定を行う必要がある。
したがって、本発明によれば、輝度情報データ(Vrd-rd、Vgd-gd、Vbd-bd)を得るための測定回数を減らす(前記の例では、99回→36回)ことができ、測定を迅速かつ効率的に行うことができる。
また、前記変換行列算出工程では、(rd0、gd0、bd0)=(1、1、1)と設定する、ことが好ましい。
これによれば、変換行列算出工程においてSrd、Sgd、Sbdを求める式(1)が、
これによれば、変換行列算出工程においてSrd、Sgd、Sbdを求める式(1)が、
のように簡単になるので、変換行列Mdを求めるための演算処理を軽くでき、変換行列Mdを迅速かつ効率的に算出できる。
また、前記RGB合成画像測定工程では、前記各入力駆動信号レベル(Vrd、Vgd、Vbd)を最高信号レベル(Vrdmax、Vgdmax、Vbdmax)に設定したとき、前記各画像生成手段から出力される各色画像のRGB合成画像が白色画像となり、前記変換行列算出工程では、前記基準信号レベル(Vrd0、Vgd0、Vbd0)を、前記最高信号レベル(Vrdmax、Vgdmax、Vbdmax)に設定する、ことが好ましい。
この発明は、各画像生成手段への入力駆動信号レベルが高いほど白(ホワイト)に近いRGB合成画像を出力し、各画像生成手段への入力駆動信号レベルが低いほど黒(ブラック)に近いRGB合成画像を出力するノーマリブラック方式の画像表示装置に利用できる。
この発明によれば、最高信号レベル(Vrdmax、Vgdmax、Vbdmax)の各駆動信号が各画像生成手段に入力され、最高輝度の白色RGB画像が出力されているときの各色画像の最大輝度情報(rdmax、gdmax、bdmax)を、基準値(rd0、gd0、bd0)に等しくなるように設定できる。
この設定手法によると、各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報が(rd、gd、bd)≦(rd0、gd0、bd0)=(rdmax、gdmax、bdmax)、を満たすようになる。
この設定手法によると、各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報が(rd、gd、bd)≦(rd0、gd0、bd0)=(rdmax、gdmax、bdmax)、を満たすようになる。
特に、(rd0、gd0、bd0)=(1、1、1)とすれば、輝度情報は(rd、gd、bd)≦(1、1、1)を満たす。このとき、輝度情報(rd、gd、bd)は、各画像生成手段から出力される各色画像の輝度の、最高輝度に対する割合(比率)を表すようになるので、例えば、液晶パネルにおける透過率に相当する数値として輝度情報(rd、gd、bd)を設定できる。
また、前記RGB合成画像測定工程において、前記各入力駆動信号レベル(Vrd、Vgd、Vbd)を最低信号レベル(Vrdmin、Vgdmin、Vbdmin)に設定したとき、前記各画像生成手段から出力される各色画像のRGB合成画像が白色画像となる場合には、前記変換行列算出工程では、前記基準信号レベル(Vrd0、Vgd0、Vbd0)を、前記最低信号レベル(Vrdmin、Vgdmin、Vbdmin)に設定する、ことが好ましい。
この発明は、各画像生成手段への入力駆動信号レベルが高いほど黒(ブラック)に近いRGB合成画像を出力し、各画像生成手段への入力駆動信号レベルが低いほど白(ホワイト)に近いRGB合成画像を出力するノーマリホワイト方式の画像表示装置に利用できる。
この発明によれば、最低信号レベル(Vrdmin、Vgdmin、Vbdmin)の各駆動信号が各画像生成手段に入力され、最高輝度の白色RGB画像が出力されているときの各色画像の最大輝度情報(rdmax、gdmax、bdmax)を、基準値(rd0、gd0、bd0)に等しくなるように設定できる。
この設定手法によると、各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報が(rd、gd、bd)≦(rd0、gd0、bd0)=(rdmax、gdmax、bdmax)、を満たすようになる。
この設定手法によると、各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報が(rd、gd、bd)≦(rd0、gd0、bd0)=(rdmax、gdmax、bdmax)、を満たすようになる。
特に、(rd0、gd0、bd0)=(1、1、1)とすれば、輝度情報(rd、gd、bd)は、各画像生成手段から出力される各色画像の輝度の、最高輝度に対する割合(比率)を表すようになるので、例えば、液晶パネルにおける透過率に相当する数値として輝度情報(rd、gd、bd)を設定できる。
本発明では、前記RGB合成画像測定工程では、前記各画像生成手段に入力する各駆動信号の信号レベルを互いに等しく設定する、ことが好ましい。
これによれば、RGB合成画像測定工程における各駆動信号の信号レベルの設定を簡単に行うことができ、また、輝度情報算出工程における各色画像の輝度情報と各入力駆動信号レベルとの対応付けを簡単に行うことができるので、より効率的に各入力駆動信号レベルごとの各色画像の輝度情報を算出できる。
これによれば、RGB合成画像測定工程における各駆動信号の信号レベルの設定を簡単に行うことができ、また、輝度情報算出工程における各色画像の輝度情報と各入力駆動信号レベルとの対応付けを簡単に行うことができるので、より効率的に各入力駆動信号レベルごとの各色画像の輝度情報を算出できる。
本発明の輝度情報測定装置は、入力される駆動信号の信号レベルに応じた輝度のRGB各色の色画像を出力するR画像生成手段、G画像生成手段およびB画像生成手段から、所定の信号レベルの駆動信号を入力した際のRGB各単色の前記色画像を個別に出力し、前記各色画像の単色の色度座標を測定する単色画像測定手段と、信号レベルが順次切り替えられる各駆動信号を前記各画像生成手段に順次入力し、前記各画像生成手段から出力される各色画像のRGB合成画像の三刺激値を各入力駆動信号レベルごとに測定するRGB合成画像測定手段と、前記単色画像測定手段におけるRGB各単色の前記色画像の色度座標測定結果、および、前記RGB合成画像測定手段における前記RGB合成画像の三刺激値測定結果に基づいて、前記各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報を各入力駆動信号レベルごとに算出する輝度情報算出手段と、を備えることを特徴とする。
本発明では、前記輝度情報算出手段は、前記単色画像測定手段におけるRGB各単色の前記色画像の色度座標測定結果、および、前記RGB合成画像測定手段における前記RGB合成画像の三刺激値測定結果に基づいて、前記各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報をRGB合成画像の三刺激値に変換する変換行列を算出する変換行列算出手段と、前記RGB合成画像測定手段における各入力駆動信号レベルごとのRGB合成画像の三刺激値測定結果に前記変換行列の逆行列を順次かけて、前記各画像生成手段から出力される色画像の輝度情報を各入力駆動信号レベルごとに算出する逆行列乗算手段と、を備えることが好ましい。
本発明の輝度情報測定装置は、前記輝度情報測定方法を実施するための構成を備えているので、前記輝度情報測定方法と同じ作用・効果を奏することができる。
本発明の画質調整方法は、入力される駆動信号の信号レベルに応じた輝度のRGB各色の色画像を出力するR画像生成手段、G画像生成手段およびB画像生成手段を備え、RGB各色の前記色画像の合成画像を画像表示体に表示する画像表示装置において、前記画像表示装置に入力されるRGB各色の入力信号と、前記各画像生成手段に入力される前記各駆動信号との関係を記録したRGB各色のルックアップテーブルを作成して前記画像表示装置に組み込む画質調整方法であって、前記各画像生成手段に所定の信号レベルの駆動信号を入力してRGB各単色の前記色画像を個別に出力し、前記各色画像の単色の色度座標を測定する単色画像測定工程と、信号レベルが順次切り替えられる各駆動信号を前記各画像生成手段に順次入力し、前記各画像生成手段から出力される各色画像のRGB合成画像の三刺激値を各入力駆動信号レベルごとに測定するRGB合成画像測定工程と、前記単色画像測定工程におけるRGB各単色の前記色画像の色度座標測定結果、および、前記RGB合成画像測定工程における前記RGB合成画像の三刺激値測定結果に基づいて、前記各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報を各入力駆動信号レベルごとに算出する輝度情報算出工程と、前記輝度情報算出工程において算出された、前記各画像生成手段における各入力駆動信号レベルごとの各色画像の輝度情報と、所望のガンマ特性を記録したRGB各色のガンマ補正用データとに基づいて、前記各ルックアップテーブルを作成して前記画像表示装置に組み込む画質調整工程と、を備えることを特徴とする。
本発明では、前記輝度情報算出工程は、前記単色画像測定工程におけるRGB各単色の前記色画像の色度座標測定結果、および、前記RGB合成画像測定工程における前記RGB合成画像の三刺激値測定結果に基づいて、前記各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報をRGB合成画像の三刺激値に変換する変換行列を算出する変換行列算出工程と、前記RGB合成画像測定工程における各入力駆動信号レベルごとのRGB合成画像の三刺激値測定結果に前記変換行列の逆行列を順次かけて、前記各画像生成手段から出力される色画像の輝度情報を各入力駆動信号レベルごとに算出する逆行列乗算工程と、を備えることが好ましい。
ここで、「画像表示体」は、画像表示装置において画像を表示するパネル体である。
本発明では、単色画像測定工程、RGB合成画像測定工程および輝度情報算出工程によって、前記輝度情報測定方法と同じ作用・効果を奏することができる。
また、画質調整工程によって、RGB各色のルックアップテーブル(LUT)が作成されて画像表示装置に組み込まれるので、画像表示装置へのRGB各色の入力信号は、各LUTによって補正され、それらが各駆動信号として各画像生成手段に入力される。そのため、前記各入力信号に対して所望のガンマ特性を実現する出力輝度のRGB各色の色画像を各画像生成手段から出力することができる。
本発明では、単色画像測定工程、RGB合成画像測定工程および輝度情報算出工程によって、前記輝度情報測定方法と同じ作用・効果を奏することができる。
また、画質調整工程によって、RGB各色のルックアップテーブル(LUT)が作成されて画像表示装置に組み込まれるので、画像表示装置へのRGB各色の入力信号は、各LUTによって補正され、それらが各駆動信号として各画像生成手段に入力される。そのため、前記各入力信号に対して所望のガンマ特性を実現する出力輝度のRGB各色の色画像を各画像生成手段から出力することができる。
本発明の画質調整装置は、入力される駆動信号の信号レベルに応じた輝度のRGB各色の色画像を出力するR画像生成手段、G画像生成手段およびB画像生成手段を備え、RGB各色の前記色画像の合成画像を画像表示体に表示する画像表示装置において、前記画像表示装置に入力されるRGB各色の入力信号と、前記各画像生成手段に入力される前記各駆動信号との関係を記録したRGB各色のルックアップテーブルを作成して前記画像表示装置に組み込む画質調整装置であって、前記各画像生成手段に所定の信号レベルの駆動信号を入力してRGB各単色の前記色画像を個別に出力し、前記各色画像の単色の色度座標を測定する単色画像測定手段と、信号レベルが順次切り替えられる各駆動信号を前記各画像生成手段に順次入力し、前記各画像生成手段から出力される各色画像のRGB合成画像の三刺激値を各入力駆動信号レベルごとに測定するRGB合成画像測定手段と、前記単色画像測定手段におけるRGB各単色の前記色画像の色度座標測定結果、および、前記RGB合成画像測定手段における前記RGB合成画像の三刺激値測定結果に基づいて、前記各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報を各入力駆動信号レベルごとに算出する輝度情報算出手段と、前記輝度情報算出手段において算出された、前記各画像生成手段における各入力駆動信号レベルごとの各色画像の輝度情報と、所望のガンマ特性を記録したRGB各色のガンマ補正用データとに基づいて、前記各ルックアップテーブルを作成して前記画像表示装置に組み込む画質調整手段と、を備えることを特徴とする。
本発明では、前記輝度情報算出手段は、前記単色画像測定手段におけるRGB各単色の前記色画像の色度座標測定結果、および、前記RGB合成画像測定手段における前記RGB合成画像の三刺激値測定結果に基づいて、前記各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報をRGB合成画像の三刺激値に変換する変換行列を算出する変換行列算出手段と、前記RGB合成画像測定手段における各入力駆動信号レベルごとのRGB合成画像の三刺激値測定結果に前記変換行列の逆行列を順次かけて、前記各画像生成手段から出力される色画像の輝度情報を各入力駆動信号レベルごとに算出する逆行列乗算手段と、を備えることが好ましい。
本発明の画質調整装置は、前記画質調整方法を実施するための構成を備えているので、前記画質調整方法と同じ作用・効果を奏することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明の実施形態にかかる測定装置の装置構成を図1に示す。
本発明の実施形態にかかる測定装置の装置構成を図1に示す。
画像表示装置としての液晶プロジェクタ1は、いわゆる3板式液晶プロジェクタであり、RGB各色の液晶パネル(R画像生成手段としてのRパネル11R、G画像生成手段としてのGパネル11G、B画像生成手段としてのBパネル11B)と、各液晶パネル11R、11G、11Bを駆動する駆動制御部12とを備える。
各液晶パネル11R、11G、11Bの透過率(Trd、Tgd、Tbd)は、駆動制御部12から入力される各駆動信号としての各駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)に応じて変化される。図示しない光源からの光が各液晶パネル11R、11G、11Bの透過率に従って透過されることにより、RGB各色の色画像(Ird、Igd、Ibd)が生成される。各色画像(Ird、Igd、Ibd)は適当な光学系を用いて合成され、スクリーン等の画像表示体(図示せず)にRGB合成画像Idが表示される。各液晶パネル11R、11G、11Bは、いわゆるノーマリブラック方式で構成されており、入力駆動電圧が0(最小値)のときの透過率が、最小値(Trd、Tgd、Tbd)≒(0、0、0)、である。すなわち、全ての液晶パネル11R、11G、11Bへの入力駆動電圧が0のとき、スクリーンには黒(ブラック)の画像Ikdが映写(表示)され、全ての液晶パネル11R、11G、11Bへの入力駆動電圧が最大のとき、透過率が(Trd、Tgd、Tbd)≒(1、1、1)となって、スクリーンには白(ホワイト)の画像Iwdが映写(表示)されるようになっている。なお、本発明はノーマリブラック方式に限らず、入力駆動電圧が大きいほど黒(ブラック)に近いRGB合成画像Idを出力し、入力駆動電圧が小さいほど白(ホワイト)に近いRGB合成画像Idを出力するノーマリホワイト方式で構成される液晶パネルにも適用可能である。
駆動制御部12は、駆動用ICなどによって構成され、前記の通り、各液晶パネル11R、11G、11Bを駆動するための各駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)を出力する。各駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)の大きさは、液晶プロジェクタ1に入力されるRGB各色の画像信号(電圧)に応じてデジタル式に段階制御される。本実施形態では、各駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)は10ビットで制御され、0〜1023の間で切り替えることができる。この各駆動信号(Vrd、Vgd、Vbd)によって、各液晶パネル11R、11G、11Bの透過率(Trd、Tgd、Tbd)を1024段階に切り替えることができるから、各液晶パネル11R、11G、11Bについて1024階調の階調表現が可能になる。
色彩計2は、液晶プロジェクタ1から出力される画像Idを受光し、その三刺激値(Xd、Yd、Zd)を測定するためのセンサである。
画質調整装置3は、コンピュータ装置で構成され、測定制御部31と、演算処理部32と、記憶部33とを備えて構成される。
測定制御部31は、駆動電圧設定手段311と、単色画像測定手段312と、RGB合成画像測定手段313とを備えて構成される。
駆動電圧設定手段311は、各液晶パネル11R、11G、11Bに入力する各駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)の大きさを設定する。ここで設定された各駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)は、駆動制御部12を介して、各液晶パネル11R、11G、11Bに入力される。
単色画像測定手段312は、駆動電圧設定手段311によって、各液晶パネル11R、11G、11Bに入力する各駆動電圧を(Vrd、Vgd、Vbd)=(1023、0、0)、(0、1023、0)、(0、0、1023)に順次設定させ、100%(Vrd=1023)R画像Ird、100%(Vgd=1023)G画像Igd、100%(Vbd=1023)B画像Ibd、を液晶プロジェクタ1から個別に出力させ、色彩計2によって、各単色画像Ird、Igd、Ibdの三刺激値(Xrd、Yrd、Zrd)、(Xgd、Ygd、Zgd)、(Xbd、Ybd、Zbd)を測定させ、記憶部33に記憶させる。
RGB合成画像測定手段313は、駆動電圧設定手段311によって、各液晶パネル11R、11G、11Bに入力する各駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)の大きさを順次切り替えて設定させ、液晶プロジェクタ1から順次出力されるRGB合成画像Idの三刺激値(Xd、Yd、Zd)を色彩計2によって順次測定させ、記憶部33に記憶させる。
演算処理部32は、変換行列算出手段321と、逆行列乗算手段としての透過率算出手段322と、VT特性算出手段323と、画質調整手段としてのLUT作成手段324とを備えて構成される。なお、変換行列算出手段321と透過率算出手段322とは、本発明の輝度情報算出手段を構成している。
変換行列算出手段321は、色彩計2での測定データに基づいて、各液晶パネル11R、11G、11Bから出力される各色画像の輝度情報としての透過率(Trd、Tgd、Tbd)を、色彩計2で測定される画像Idの三刺激値(Xd、Yd、Zd)に変換する変換行列Mdを算出する。
透過率算出手段322は、色彩計2で測定された画像Idの三刺激値(Xd、Yd、Zd)に、変換行列算出手段321で算出された変換行列Mdの逆行列Md−1をかけることによって、各液晶パネル11R、11G、11Bの透過率(Trd、Tgd、Tbd)を算出する。
VT特性算出手段323は、透過率算出手段で算出された各液晶パネル11R、11G、11Bの透過率(Trd、Tgd、Tbd)と、各液晶パネル11R、11G、11Bに入力された駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)とを対応させることによって、各液晶パネル11R、11G、11BのVT特性(Vrd‐Trd、Vgd‐Tgd、Vbd‐Tbd)を算出する。
LUT作成手段324は、VT特性算出手段323で算出された各液晶パネル11R、11G、11BのVT特性(Vrd‐Trd、Vgd‐Tgd、Vbd‐Tbd)のデータと、各液晶パネル11R、11G、11Bごとに所望のガンマ特性を記録したガンマ補正用データとに基づいて、各液晶パネル11R、11G、11BごとにLUTを作成する。
記憶部33は、三刺激値測定データ331と、VT特性データ332と、ガンマ補正用データ333と、LUTデータ334とを記憶する。
三刺激値測定データ331は、色彩計2で測定された画像Idの三刺激値(Xd、Yd、Zd)のデータであり、必要に応じて変換行列算出手段321または透過率算出手段322によって読み出され、そこでの演算に利用される。
VT特性データ332は、VT特性算出手段323によって算出された各液晶パネル11R、11G、11BのVT特性(Vrd‐Trd、Vgd‐Tgd、Vbd‐Tbd)のデータである。
ガンマ補正用データ333は、各液晶パネル11R、11G、11Bごとに所望のガンマ特性を記録したデータであり、LUT作成手段324において各液晶パネル11R、11G、11BのLUTを作成する際に利用される。
LUTデータ334は、LUT作成手段324で作成された各液晶パネル11R、11G、11BのLUTのデータである。
三刺激値測定データ331は、色彩計2で測定された画像Idの三刺激値(Xd、Yd、Zd)のデータであり、必要に応じて変換行列算出手段321または透過率算出手段322によって読み出され、そこでの演算に利用される。
VT特性データ332は、VT特性算出手段323によって算出された各液晶パネル11R、11G、11BのVT特性(Vrd‐Trd、Vgd‐Tgd、Vbd‐Tbd)のデータである。
ガンマ補正用データ333は、各液晶パネル11R、11G、11Bごとに所望のガンマ特性を記録したデータであり、LUT作成手段324において各液晶パネル11R、11G、11BのLUTを作成する際に利用される。
LUTデータ334は、LUT作成手段324で作成された各液晶パネル11R、11G、11BのLUTのデータである。
以下、各液晶パネル11R、11G、11BのVT特性(Vrd‐Trd、Vgd‐Tgd、Vbd‐Tbd)の測定方法について詳しく説明する。
<単色画像測定工程>
単色画像測定手段312が、RGB各単色の色画像(Ird、Igd、Ibd)を各液晶パネル11R、11G、11Bから個別に出力させ、各単色画像(Ird、Igd、Ibd)の三刺激値(Xrd、Yrd、Zrd)、(Xgd、Ygd、Zgd)、(Xbd、Ybd、Zbd)を色彩計2によって測定させる。
単色画像測定手段312が、RGB各単色の色画像(Ird、Igd、Ibd)を各液晶パネル11R、11G、11Bから個別に出力させ、各単色画像(Ird、Igd、Ibd)の三刺激値(Xrd、Yrd、Zrd)、(Xgd、Ygd、Zgd)、(Xbd、Ybd、Zbd)を色彩計2によって測定させる。
まず、単色画像測定手段312は、駆動電圧設定手段311を介して、各液晶パネル11R、11G、11Bに入力される各駆動電圧を(Vrd、Vgd、Vbd)=(1023、0、0)に設定して、100%R画像Irdを液晶プロジェクタ1から出力し(Id=Ird)、色彩計2によって三刺激値(Xrd、Yrd、Zrd)を測定する。
続いて、単色画像測定手段312は、駆動電圧設定手段311を介して、(Vrd、Vgd、Vbd)=(0、1023、0)に設定して、100%G画像Igdを液晶プロジェクタ1から出力し(Id=Igd)、色彩計2によって三刺激値(Xgd、Ygd、Zgd)を測定する。
続いて、単色画像測定手段312は、駆動電圧設定手段311を介して、(Vrd、Vgd、Vbd)=(0、0、1023)に設定して、100%B画像Ibdを液晶プロジェクタ1から出力し(Id=Ibd)、色彩計2によって三刺激値(Xbd、Ybd、Zbd)を測定する。
続いて、単色画像測定手段312は、駆動電圧設定手段311を介して、(Vrd、Vgd、Vbd)=(0、1023、0)に設定して、100%G画像Igdを液晶プロジェクタ1から出力し(Id=Igd)、色彩計2によって三刺激値(Xgd、Ygd、Zgd)を測定する。
続いて、単色画像測定手段312は、駆動電圧設定手段311を介して、(Vrd、Vgd、Vbd)=(0、0、1023)に設定して、100%B画像Ibdを液晶プロジェクタ1から出力し(Id=Ibd)、色彩計2によって三刺激値(Xbd、Ybd、Zbd)を測定する。
したがって、単色画像測定工程で行われる測定は、各単色画像Ird、Igd、Ibdにつき1回ずつの計3回である。
以上のように測定された(Xrd、Yrd、Zrd)、(Xgd、Ygd、Zgd)、(Xbd、Ybd、Zbd)は、記憶部33に三刺激値測定データ331として記憶される。
以上のように測定された(Xrd、Yrd、Zrd)、(Xgd、Ygd、Zgd)、(Xbd、Ybd、Zbd)は、記憶部33に三刺激値測定データ331として記憶される。
<RGB合成画像測定工程>
RGB合成画像測定手段313は、駆動電圧設定手段311を介して、各液晶パネル11R、11G、11Bに入力する各駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)の大きさを順次切り替えて設定する。具体的には、RGB合成画像測定手段313は、(Vrd、Vgd、Vbd)=(0、0、0)→(32、32、32)→(64、64、64)→・・・→(1023、1023、1023)、のように、互いに等しい大きさに設定される各駆動電圧(Vrd=Vgd=Vbd)を「32」(最後の「992→1023」の場合のみ「31」)ずつ変化させることにより、(Vrd、Vgd、Vbd)を33段階に切り替えて設定し、液晶プロジェクタ1に順次入力する。
RGB合成画像測定手段313は、駆動電圧設定手段311を介して、各液晶パネル11R、11G、11Bに入力する各駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)の大きさを順次切り替えて設定する。具体的には、RGB合成画像測定手段313は、(Vrd、Vgd、Vbd)=(0、0、0)→(32、32、32)→(64、64、64)→・・・→(1023、1023、1023)、のように、互いに等しい大きさに設定される各駆動電圧(Vrd=Vgd=Vbd)を「32」(最後の「992→1023」の場合のみ「31」)ずつ変化させることにより、(Vrd、Vgd、Vbd)を33段階に切り替えて設定し、液晶プロジェクタ1に順次入力する。
液晶プロジェクタ1に順次入力された各駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)は、駆動制御部12を介して、各液晶パネル11R、11G、11Bに順次入力され、そのとき各液晶パネル11R、11G、11Bから出力される各色画像(Ird、Igd、Ibd)のRGB合成画像Idの三刺激値(Xd、Yd、Zd)が色彩計2によって順次測定される。前記のように各駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)が33段階に切り替えて設定されているので、RGB合成画像測定工程では、各入力駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)に対する33個の三刺激値測定データ(Xd、Yd、Zd)が得られ、これらは記憶部33に三刺激値測定データ331として記憶される。
続く変換行列算出工程、および、逆行列乗算工程としての透過率算出工程とは、本発明の輝度情報算出工程を構成し、各液晶パネル11R、11G、11Bの透過率(Trd、Tgd、Tbd)を各入力駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)ごとに算出する。
<変換行列算出工程>
記憶部33に記憶された、単色画像測定工程における測定データ(Xrd、Yrd、Zrd)、(Xgd、Ygd、Zgd)、(Xbd、Ybd、Zbd)、および、RGB合成画像測定工程における33個の測定データ(Xd、Yd、Zd)、に基づいて、変換行列算出手段321が変換行列Mdを算出する。
変換行列Mdは、各液晶パネル11R、11G、11Bの透過率(Trd、Tgd、Tbd)を、液晶プロジェクタ1から出力される画像Idの三刺激値(Xd、Yd、Zd)に変換する行列である。したがって、
記憶部33に記憶された、単色画像測定工程における測定データ(Xrd、Yrd、Zrd)、(Xgd、Ygd、Zgd)、(Xbd、Ybd、Zbd)、および、RGB合成画像測定工程における33個の測定データ(Xd、Yd、Zd)、に基づいて、変換行列算出手段321が変換行列Mdを算出する。
変換行列Mdは、各液晶パネル11R、11G、11Bの透過率(Trd、Tgd、Tbd)を、液晶プロジェクタ1から出力される画像Idの三刺激値(Xd、Yd、Zd)に変換する行列である。したがって、
が成り立つ。ここで、(Xkd、Ykd、Zkd)は、各駆動電圧を(Vrd、Vgd、Vbd)=(0、0、0)に設定したときに液晶プロジェクタ1から出力される黒画像Ikdの三刺激値であり、オフセット項として右辺に加算されているものである。なお、黒オフセット(Xkd、Ykd、Zkd)は、RGB合成画像測定工程において、各駆動電圧を(Vrd、Vgd、Vbd)=(0、0、0)に設定したときのRGB合成画像Id(=Ikd)の三刺激値(Xd=Xkd、Yd=Ykd、Zd=Zkd)として既に測定されている。
ここで、色彩計2で測定される画像Idの三刺激値(Xd、Yd、Zd)の各成分から、黒オフセット(Xkd、Ykd、Zkd)の各成分を差し引いたものを、修正三刺激値(Xds、Yds、Zds)として定義する。すなわち、次の式(9)が成り立つ。
これにより、式(8)は、次の式(10)に変形される。
特に、RGB合成画像測定工程において各駆動電圧を最大値(Vrd、Vgd、Vbd)=(Vrdmax、Vgdmax、Vbdmax)=(1023、1023、1023)に設定したときに液晶プロジェクタ1から出力される白画像Iwdの三刺激値測定結果(Xwd、Ywd、Zwd)に対して、
のように、白の修正三刺激値(Xwds、Ywds、Zwds)を定義する。(Xwd、Ywd、Zwd)および(Xkd、Ykd、Zkd)は、共にRGB合成画像測定工程において測定されているので、(Xwds、Ywds、Zwds)は既知である。
同様に、単色画像測定工程において各駆動電圧を(Vrd、Vgd、Vbd)=(1023、0、0)、(0、1023、0)、(0、0、1023)に設定したときに液晶プロジェクタ1から出力されるR画像Ird、G画像Igd、B画像Ibdの三刺激値測定結果(Xrd、Yrd、Zrd)、(Xgd、Ygd、Zgd)、(Xbd、Ybd、Zbd)に対して、
同様に、単色画像測定工程において各駆動電圧を(Vrd、Vgd、Vbd)=(1023、0、0)、(0、1023、0)、(0、0、1023)に設定したときに液晶プロジェクタ1から出力されるR画像Ird、G画像Igd、B画像Ibdの三刺激値測定結果(Xrd、Yrd、Zrd)、(Xgd、Ygd、Zgd)、(Xbd、Ybd、Zbd)に対して、
のように、赤(R)の修正三刺激値(Xrds、Yrds、Zrds)、緑(G)の修正三刺激値(Xgds、Ygds、Zgds)、青(B)の修正三刺激値(Xbds、Ybds、Zbds)を定義する。(Xrd、Yrd、Zrd)、(Xgd、Ygd、Zgd)、(Xbd、Ybd、Zbd)は単色画像測定工程において測定されており、また、(Xkd、Ykd、Zkd)はRGB合成画像測定工程において測定されているので、(Xrds、Yrds、Zrds)、(Xgds、Ygds、Zgds)、(Xbds、Ybds、Zbds)は既知である。
以下、記載を簡潔にするために、以上のように定義された修正三刺激値を、単に「三刺激値」と表記する。
以下、記載を簡潔にするために、以上のように定義された修正三刺激値を、単に「三刺激値」と表記する。
RGB各色の色画像Ird、Igd、Ibdの色度座標(修正三刺激値に基づく修正色度座標)(xrds、yrds、zrds)(xgds、ygds、zgds)(xbds、ybds、zbds)は、測定済みの三刺激値(Xrds、Yrds、Zrds)、(Xgds、Ygds、Zgds)、(Xbds、Ybds、Zbds)によって、
のように表される。(Xrds、Yrds、Zrds)、(Xgds、Ygds、Zgds)、(Xbds、Ybds、Zbds)が測定済みなので、色度座標(xrds、yrds、zrds)(xgds、ygds、zgds)(xbds、ybds、zbds)も既知である。
さて、変換行列Mdは、次の式(14)のように、二つの行列の積によって表される。
式(14)右辺の第一の行列は、既知の各色度座標(xrds、yrds、zrds)(xgds、ygds、zgds)(xbds、ybds、zbds)の各成分を行列要素として有しているので、既に求められている。
また、式(14)右辺の第二の行列は、各液晶パネル11R、11G、11Bから出力される各単色画像(Ird、Igd、Ibd)の最高輝度、すなわち、各駆動電圧を最大値(Vrd、Vgd、Vbd)=(Vrdmax、Vgdmax、Vbdmax)=(1023、1023、1023)に設定したときに出力される100%の各単色画像(Ird、Igd、Ibd)の輝度(最高輝度)、に基づいて定まる各量Srd、Sgd、Sbdを行列要素(対角行列要素)として有する。各量Srd、Sgd、Sbdは、RGB合成画像測定工程において、各駆動電圧を最大値(Vrd、Vgd、Vbd)=(Vrdmax、Vgdmax、Vbdmax)=(1023、1023、1023)に設定したときに液晶プロジェクタ1から出力される白画像Iwdの三刺激値測定結果(Xwds、Ywds、Zwds)を用いて算出される。
(Vrd、Vgd、Vbd)=(Vrdmax、Vgdmax、Vbdmax)=(1023、1023、1023)のときの、各液晶パネル11R、11G、11Bの透過率を(Trd、Tgd、Tbd)=(Trwd、Tgwd、Tbwd)と表記すると、式(10)によって、
が成り立つ。
ここで、各液晶パネル11R、11G、11Bの透過率(Trd、Tgd、Tbd)は、各入力駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)が最大のとき、すなわち、(Vrd、Vgd、Vbd)=(Vrdmax、Vgdmax、Vbdmax)=(1023、1023、1023)のとき、(Trd、Tgd、Tbd)=(1、1、1)となるように設定されているので、(Trwd、Tgwd、Tbwd)=(1、1、1)、である。
したがって、式(15)は、
ここで、各液晶パネル11R、11G、11Bの透過率(Trd、Tgd、Tbd)は、各入力駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)が最大のとき、すなわち、(Vrd、Vgd、Vbd)=(Vrdmax、Vgdmax、Vbdmax)=(1023、1023、1023)のとき、(Trd、Tgd、Tbd)=(1、1、1)となるように設定されているので、(Trwd、Tgwd、Tbwd)=(1、1、1)、である。
したがって、式(15)は、
のようになる。
なお、以上の透過率設定手法は、ノーマリブラック方式の液晶パネル11R、11G、11Bについての好適な手法である。ノーマリホワイト方式の液晶パネルについては、透過率(Trd、Tgd、Tbd)を、各入力駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)が最小のとき、すなわち、(Vrd、Vgd、Vbd)=(Vrdmin、Vgdmin、Vbdmin)=(0、0、0)のとき、(Trd、Tgd、Tbd)=(1、1、1)となるように設定するとよい。
なお、以上の透過率設定手法は、ノーマリブラック方式の液晶パネル11R、11G、11Bについての好適な手法である。ノーマリホワイト方式の液晶パネルについては、透過率(Trd、Tgd、Tbd)を、各入力駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)が最小のとき、すなわち、(Vrd、Vgd、Vbd)=(Vrdmin、Vgdmin、Vbdmin)=(0、0、0)のとき、(Trd、Tgd、Tbd)=(1、1、1)となるように設定するとよい。
さて、式(16)に、Mdの具体的な式(14)を代入すれば、
が得られるが、この式(17)において、未知数は、Srd、Sgd、Sbdの3つである。
したがって、
したがって、
によって、各量Srd、Sgd、Sbdが求まり、変換行列Mdを構成する第二の行列(式(14)参照)が算出される。
以上のように、変換行列算出手段321は、第一の行列および第二の行列を算出し、さらに、これらの積としての変換行列Mdを算出する(式(14)参照)。
<透過率算出工程>
透過率算出手段322は、変換行列算出工程において算出された変換行列Mdを基に式(10)を変形して、各液晶パネル11R、11G、11Bの透過率(Trd、Tgd、Tbd)を算出する。すなわち、式(10)の両辺に変換行列Mdの逆行列Md−1をかけ、RGB合成画像測定工程における33個の三刺激値(修正三刺激値)測定データ(Xds=Xd−Xkd、Yds=Yd−Ykd、Zds=Zd−Zkd)について、
透過率算出手段322は、変換行列算出工程において算出された変換行列Mdを基に式(10)を変形して、各液晶パネル11R、11G、11Bの透過率(Trd、Tgd、Tbd)を算出する。すなわち、式(10)の両辺に変換行列Mdの逆行列Md−1をかけ、RGB合成画像測定工程における33個の三刺激値(修正三刺激値)測定データ(Xds=Xd−Xkd、Yds=Yd−Ykd、Zds=Zd−Zkd)について、
によって、各液晶パネル11R、11G、11Bの透過率(Trd、Tgd、Tbd)を順次算出する。これにより、RGB合成画像測定工程において33段階に切り替えて設定された各入力駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)に対する33個の透過率データ(Trd、Tgd、Tbd)が得られる。
<VT特性算出工程>
透過率算出工程において算出された33個の透過率データ(Trd、Tgd、Tbd)は、RGB合成画像測定工程において33段階に切り替えて設定された駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)と、一対一に対応している。
VT特性算出手段323は、この対応関係に基づいて、各液晶パネル11R、11G、11Bについて、入力駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)に対する透過率(Trd、Tgd、Tbd)の変化特性、すなわち、VT特性(Vrd‐Trd、Vgd‐Tgd、Vbd‐Tbd)を求める。なお、各VT特性データ(Vrd‐Trd、Vgd‐Tgd、Vbd‐Tbd)は、それぞれ33点のデータを有する。
以上のようにVT特性算出手段323によって求められた(Vrd‐Trd、Vgd‐Tgd、Vbd‐Tbd)は、VT特性データ332として記憶部33に記憶される。
透過率算出工程において算出された33個の透過率データ(Trd、Tgd、Tbd)は、RGB合成画像測定工程において33段階に切り替えて設定された駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)と、一対一に対応している。
VT特性算出手段323は、この対応関係に基づいて、各液晶パネル11R、11G、11Bについて、入力駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)に対する透過率(Trd、Tgd、Tbd)の変化特性、すなわち、VT特性(Vrd‐Trd、Vgd‐Tgd、Vbd‐Tbd)を求める。なお、各VT特性データ(Vrd‐Trd、Vgd‐Tgd、Vbd‐Tbd)は、それぞれ33点のデータを有する。
以上のようにVT特性算出手段323によって求められた(Vrd‐Trd、Vgd‐Tgd、Vbd‐Tbd)は、VT特性データ332として記憶部33に記憶される。
<LUT作成工程(画質調整工程)>
LUT作成手段324は、共に記憶部33に記憶されたVT特性データ332と、ガンマ補正用データ333とに基づいて、各液晶パネル11R、11G、11BごとにLUTを作成する。
LUT作成手段324は、共に記憶部33に記憶されたVT特性データ332と、ガンマ補正用データ333とに基づいて、各液晶パネル11R、11G、11BごとにLUTを作成する。
図2は、VT特性算出工程において求められた、各液晶パネル11R、11G、11BのVT特性データ332である。なお、図示の簡潔化の都合上、各VT特性データ(Vrd‐Trd、Vgd‐Tgd、Vbd‐Tbd)におけるデータ点の数は、実際の33点よりも少なく表示されている。
図3は、ガンマ補正用データ333であり、CRTディスプレイの表示特性と同じ2.2乗のガンマ特性(ガンマ値γ=2.2)が示されている。
図4は、図2のVT特性データ332と図3のガンマ補正用データ333とに基づいて作成された各液晶パネル11R、11G、11BのLUTデータ334である。
図3は、ガンマ補正用データ333であり、CRTディスプレイの表示特性と同じ2.2乗のガンマ特性(ガンマ値γ=2.2)が示されている。
図4は、図2のVT特性データ332と図3のガンマ補正用データ333とに基づいて作成された各液晶パネル11R、11G、11BのLUTデータ334である。
液晶プロジェクタ1へのRGB各色の入力電圧Vindは、図4に示されるRGB各色のLUTによって補正され、それらが各液晶パネル11R、11G、11Bへの入力駆動電圧Vdになる。この駆動電圧Vdが入力された各液晶パネル11R、11G、11Bでは、図2のVT特性に従って透過率Tdが変化される。以上のようにして、各液晶パネル11R、11G、11Bの透過率Tdが、液晶プロジェクタ1への各入力電圧Vindに対して図3のガンマ特性を実現する透過率Tdに調整される。
したがって、LUT作成工程において作成された各液晶パネル11R、11G、11BごとのLUTによって、液晶プロジェクタ1の表示特性をCRTディスプレイと一致させることができ、一般的な映像・画像データを表示するのに適した液晶プロジェクタにすることができる。
したがって、LUT作成工程において作成された各液晶パネル11R、11G、11BごとのLUTによって、液晶プロジェクタ1の表示特性をCRTディスプレイと一致させることができ、一般的な映像・画像データを表示するのに適した液晶プロジェクタにすることができる。
<実施形態の効果>
本実施形態では、単色画像測定工程で3回、RGB合成画像測定工程で33回、計36回の三刺激値測定を行っている。続く変換行列算出工程、透過率算出工程、VT特性算出工程では、これらの36個の測定データに基づいて演算が行われ、最終的にVT特性算出工程において、それぞれ33点のデータを有する図2のような各液晶パネル11R、11G、11BのVT特性データ(Vrd‐Trd、Vgd‐Tgd、Vbd‐Tbd)が算出される。
特許文献1の方法を用いて、これらと同じVT特性データを得るためには、各液晶パネルそれぞれについて33回、計99回の測定を行う必要がある。
したがって、本実施形態によれば、各液晶パネル11R、11G、11BのVT特性データを得るための測定回数を減らす(99回→36回)ことができ、測定を迅速かつ効率的に行うことができる。
本実施形態では、単色画像測定工程で3回、RGB合成画像測定工程で33回、計36回の三刺激値測定を行っている。続く変換行列算出工程、透過率算出工程、VT特性算出工程では、これらの36個の測定データに基づいて演算が行われ、最終的にVT特性算出工程において、それぞれ33点のデータを有する図2のような各液晶パネル11R、11G、11BのVT特性データ(Vrd‐Trd、Vgd‐Tgd、Vbd‐Tbd)が算出される。
特許文献1の方法を用いて、これらと同じVT特性データを得るためには、各液晶パネルそれぞれについて33回、計99回の測定を行う必要がある。
したがって、本実施形態によれば、各液晶パネル11R、11G、11BのVT特性データを得るための測定回数を減らす(99回→36回)ことができ、測定を迅速かつ効率的に行うことができる。
また、本実施形態では、RGB合成画像測定工程において、各液晶パネル11R、11G、11Bに入力する各駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)の大きさを互いに等しく、すなわち、Vrd=Vgd=Vbd、のように設定している。
これによれば、RGB合成画像測定工程における各駆動電圧の大きさの設定を簡単に行うことができ、また、VT特性算出工程における33個の透過率データ(Trd、Tgd、Tbd)と、33段階に切り替えられて設定された駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)との対応付けを簡単に行うことができるので、より効率的に各液晶パネル11R、11G、11BのVT特性を算出できる。
これによれば、RGB合成画像測定工程における各駆動電圧の大きさの設定を簡単に行うことができ、また、VT特性算出工程における33個の透過率データ(Trd、Tgd、Tbd)と、33段階に切り替えられて設定された駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)との対応付けを簡単に行うことができるので、より効率的に各液晶パネル11R、11G、11BのVT特性を算出できる。
また、本実施形態では、変換行列算出工程において、(Vrd、Vgd、Vbd)=(Vrdmax、Vgdmax、Vbdmax)=(1023、1023、1023)のとき(Trwd、Tgwd、Tbwd)=(1、1、1)となるように、各液晶パネル11R、11G、11Bの透過率(Trd、Tgd、Tbd)を設定している。これによれば、式(16)が成り立つ。この式(16)の右辺に(1、1、1)があることにより、Srd、Sgd、Sbdを求めるための式(17)および(18)が簡単になるので、変換行列算出工程における演算処理を軽くでき、変換行列Mdを迅速かつ効率的に算出できる。
なお、本発明は前記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、単色画像測定工程において、各液晶パネル11R、11G、11Bに入力される各駆動電圧を最大値に順次設定して、すなわち、各駆動電圧を(Vrd、Vgd、Vbd)=(1023、0、0)、(0、1023、0)、(0、0、1023)に順次設定して各色画像の三刺激値(Xrd、Yrd、Zrd)、(Xgd、Ygd、Zgd)、(Xbd、Ybd、Zbd)を色彩計2によって測定していたが、単色画像測定工程においては、各液晶パネル11R、11G、11Bに入力される各駆動電圧を最大値に設定する必要はなく、各駆動電圧の大きさは適宜自由に設定できる。要するに、単色画像測定工程では、RGB各単色の色画像の三刺激値を1回ずつ測定すればよく、そのときの各駆動電圧の大きさは問題にならない。
これは、単色画像測定工程の三刺激値測定結果(Xrd、Yrd、Zrd)、(Xgd、Ygd、Zgd)、(Xbd、Ybd、Zbd)が、変換行列算出工程においては、式(13)によって定まる各色画像の色度座標(xrds、yrds、zrds)(xgds、ygds、zgds)(xbds、ybds、zbds)の形で利用されることになるからである。色度座標は、各色画像の色の情報のみを表し、各色画像の輝度、すなわち、各液晶パネル11R、11G、11Bに入力される各駆動電圧の大きさによらないので、単色画像測定工程では、各駆動電圧を(Vrd、Vgd、Vbd)=(α、0、0)、(0、β、0)、(0、0、γ)に順次設定して(α、β、γは任意)各単色画像の三刺激値を測定すればよい。
例えば、前記実施形態では、単色画像測定工程において、各液晶パネル11R、11G、11Bに入力される各駆動電圧を最大値に順次設定して、すなわち、各駆動電圧を(Vrd、Vgd、Vbd)=(1023、0、0)、(0、1023、0)、(0、0、1023)に順次設定して各色画像の三刺激値(Xrd、Yrd、Zrd)、(Xgd、Ygd、Zgd)、(Xbd、Ybd、Zbd)を色彩計2によって測定していたが、単色画像測定工程においては、各液晶パネル11R、11G、11Bに入力される各駆動電圧を最大値に設定する必要はなく、各駆動電圧の大きさは適宜自由に設定できる。要するに、単色画像測定工程では、RGB各単色の色画像の三刺激値を1回ずつ測定すればよく、そのときの各駆動電圧の大きさは問題にならない。
これは、単色画像測定工程の三刺激値測定結果(Xrd、Yrd、Zrd)、(Xgd、Ygd、Zgd)、(Xbd、Ybd、Zbd)が、変換行列算出工程においては、式(13)によって定まる各色画像の色度座標(xrds、yrds、zrds)(xgds、ygds、zgds)(xbds、ybds、zbds)の形で利用されることになるからである。色度座標は、各色画像の色の情報のみを表し、各色画像の輝度、すなわち、各液晶パネル11R、11G、11Bに入力される各駆動電圧の大きさによらないので、単色画像測定工程では、各駆動電圧を(Vrd、Vgd、Vbd)=(α、0、0)、(0、β、0)、(0、0、γ)に順次設定して(α、β、γは任意)各単色画像の三刺激値を測定すればよい。
また、前記実施形態では、変換行列算出工程において、(Vrd、Vgd、Vbd)=(Vrdmax、Vgdmax、Vbdmax)=(1023、1023、1023)を基準電圧(基準信号レベル)(Vrd0、Vgd0、Vbd0)として、このとき(Trwd、Tgwd、Tbwd)=(1、1、1)となるように、各液晶パネル11R、11G、11Bの透過率(Trd、Tgd、Tbd)を設定している。
本発明では、基準電圧(Vrd0、Vgd0、Vbd0)は、最大電圧(1023、1023、1023)にする必要はなく、適宜自由に設定できる(Vrd0、Vgd0、Vbd0は任意)。また、基準電圧(Vrd0、Vgd0、Vbd0)のときの各液晶パネル11R、11G、11Bの透過率(Trd、Tgd、Tbd)を(1、1、1)とする必要はなく、所定の基準透過率(Trd0、Tgd0、Tbd0)とすればよい(Trd0、Tgd0、Tbd0は任意)。
このとき、前記実施形態における式(16)は、基準電圧(Vrd0、Vgd0、Vbd0)のときのRGB合成画像測定工程における三刺激値測定結果(Xds0、Yds0、Zds0)を用いて、
本発明では、基準電圧(Vrd0、Vgd0、Vbd0)は、最大電圧(1023、1023、1023)にする必要はなく、適宜自由に設定できる(Vrd0、Vgd0、Vbd0は任意)。また、基準電圧(Vrd0、Vgd0、Vbd0)のときの各液晶パネル11R、11G、11Bの透過率(Trd、Tgd、Tbd)を(1、1、1)とする必要はなく、所定の基準透過率(Trd0、Tgd0、Tbd0)とすればよい(Trd0、Tgd0、Tbd0は任意)。
このとき、前記実施形態における式(16)は、基準電圧(Vrd0、Vgd0、Vbd0)のときのRGB合成画像測定工程における三刺激値測定結果(Xds0、Yds0、Zds0)を用いて、
となり、前記実施形態の変換行列算出工程において(Srd、Sgd、Sbd)を求める式(18)は、
となる。この式(21)によって求められる(Srd、Sgd、Sbd)を式(14)の右辺に代入すれば、変換行列Mdが求まる。以後の処理は前記実施形態と同様であり、透過率算出工程では式(19)によって各液晶パネル11R、11G、11Bの透過率(Trd、Tgd、Tbd)を順次算出し、VT特性算出工程ではVT特性(Vrd‐Trd、Vgd‐Tgd、Vbd‐Tbd)を求める。
なお、以上のように透過率(Trd、Tgd、Tbd)を設定すると、各液晶パネル11R、11G、11Bへの入力駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)の大きさによっては、透過率(Trd、Tgd、Tbd)が1よりも大きくなり、「透過率=透過光/入射光」の定義に合わなくなることもありうるが、そのときは、「(液晶パネルの)透過率」を「(液晶パネルから出力される各色座標の)輝度情報」などの名称に適宜変更すればよい。
また、以上の透過率設定の下、VT特性算出工程において求められたVT特性データ332(あるいは、入力駆動電圧Vdに対する「輝度情報」の変化特性データ:図2参照)と、液晶プロジェクタへの入力電圧Vindに対する透過率Td(あるいは、「輝度情報」)のガンマ補正用データ333(図3参照)とに基づいて、液晶プロジェクタへの入力電圧Vindと液晶パネルへの入力駆動電圧Vdとの関係を記録した適切なLUTデータ334(図4参照)を作成することができる。
なお、以上のように透過率(Trd、Tgd、Tbd)を設定すると、各液晶パネル11R、11G、11Bへの入力駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)の大きさによっては、透過率(Trd、Tgd、Tbd)が1よりも大きくなり、「透過率=透過光/入射光」の定義に合わなくなることもありうるが、そのときは、「(液晶パネルの)透過率」を「(液晶パネルから出力される各色座標の)輝度情報」などの名称に適宜変更すればよい。
また、以上の透過率設定の下、VT特性算出工程において求められたVT特性データ332(あるいは、入力駆動電圧Vdに対する「輝度情報」の変化特性データ:図2参照)と、液晶プロジェクタへの入力電圧Vindに対する透過率Td(あるいは、「輝度情報」)のガンマ補正用データ333(図3参照)とに基づいて、液晶プロジェクタへの入力電圧Vindと液晶パネルへの入力駆動電圧Vdとの関係を記録した適切なLUTデータ334(図4参照)を作成することができる。
また、前記実施形態では、RGB合成画像測定工程において、各液晶パネル11R、11G、11Bに入力する各駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)の大きさを互いに等しく(Vrd=Vgd=Vbd)設定しているが、本発明では、互いに異なる大きさの各駆動電圧をRGB合成画像測定工程において設定してもよい。
RGB合成画像測定工程において各駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)を33段階に切り替えて、(Vrd、Vgd、Vbd)=(Vrd1、Vgd1、Vbd1)→(Vrd2、Vgd2、Vbd2)→・・・→(Vrd33、Vgd33、Vbd33)、のように設定する場合(但し、Vrdi=Vgdi=Vbdiである必要はない。ここで、i=1、2・・・33)、VT特性算出工程では、第i回設定駆動電圧(Vrdi、Vgdi、Vbdi)と、第i回目のRGB合成画像Idiの三刺激値測定データ(Xdsi、Ydsi、Zdsi)に変換行列Mdの逆行列Md−1をかけて得られる第i個目の透過率データ(Trdi、Tgdi、Tbdi)とを対応させることによって、各液晶パネル11R、11G、11Bについて、VT特性(Vrd‐Trd、Vgd‐Tgd、Vbd‐Tbd)=(Vrdi‐Trdi、Vgdi‐Tgdi、Vbdi‐Tbdi)を求めることができる。
RGB合成画像測定工程において各駆動電圧(Vrd、Vgd、Vbd)を33段階に切り替えて、(Vrd、Vgd、Vbd)=(Vrd1、Vgd1、Vbd1)→(Vrd2、Vgd2、Vbd2)→・・・→(Vrd33、Vgd33、Vbd33)、のように設定する場合(但し、Vrdi=Vgdi=Vbdiである必要はない。ここで、i=1、2・・・33)、VT特性算出工程では、第i回設定駆動電圧(Vrdi、Vgdi、Vbdi)と、第i回目のRGB合成画像Idiの三刺激値測定データ(Xdsi、Ydsi、Zdsi)に変換行列Mdの逆行列Md−1をかけて得られる第i個目の透過率データ(Trdi、Tgdi、Tbdi)とを対応させることによって、各液晶パネル11R、11G、11Bについて、VT特性(Vrd‐Trd、Vgd‐Tgd、Vbd‐Tbd)=(Vrdi‐Trdi、Vgdi‐Tgdi、Vbdi‐Tbdi)を求めることができる。
また、前記実施形態では、3板式液晶プロジェクタ1における各液晶パネル11R、11G、11BのVT特性の算出、および、LUTの作成について説明したが、本発明は、単板式液晶プロジェクタ、液晶ディスプレイ、PDP、有機ELディスプレイなど各種の画像表示装置における、RGB各色の画像生成手段への入力駆動信号レベルに対する出力色画像の輝度情報の変化特性算出、および、LUT作成にも利用できる。
ここで、「RGB各色の画像生成手段」は、単板式液晶プロジェクタにおけるR、G、B画素、液晶ディスプレイにおけるR、G、B画素、PDPにおけるR、G、Bプラズマセル、有機ELディスプレイにおけるR、G、B発光層に相当する。また、「輝度情報」は、各画像生成手段から出力される各色画像の輝度に関する量であり、液晶プロジェクタ、液晶ディスプレイにおける透過率、PDP、有機ELディスプレイにおける発光輝度などに相当する。また、「入力駆動信号レベルに対する出力色画像の輝度情報の変化特性」は、液晶プロジェクタ、液晶ディスプレイにおけるVT特性などに相当する。
ここで、「RGB各色の画像生成手段」は、単板式液晶プロジェクタにおけるR、G、B画素、液晶ディスプレイにおけるR、G、B画素、PDPにおけるR、G、Bプラズマセル、有機ELディスプレイにおけるR、G、B発光層に相当する。また、「輝度情報」は、各画像生成手段から出力される各色画像の輝度に関する量であり、液晶プロジェクタ、液晶ディスプレイにおける透過率、PDP、有機ELディスプレイにおける発光輝度などに相当する。また、「入力駆動信号レベルに対する出力色画像の輝度情報の変化特性」は、液晶プロジェクタ、液晶ディスプレイにおけるVT特性などに相当する。
本発明は、3板式液晶プロジェクタ、単板式液晶プロジェクタ、液晶ディスプレイ、PDP、有機ELディスプレイなど各種の画像表示装置における、RGB各色の画像生成手段の入力駆動信号レベルに対する出力色画像の輝度情報の変化特性算出、および、LUT作成に利用できる。
1…液晶プロジェクタ、2…色彩計、3…画質調整装置、11R…Rパネル、11G…Gパネル、11B…Bパネル、12…駆動制御部、31…測定制御部、32…演算処理部、33…記憶部、311…駆動電圧設定手段、312…単色画像測定手段、313…RGB合成画像測定手段、321…変換行列算出手段、322…透過率算出手段、323…VT特性算出手段、324…LUT作成手段、331…三刺激値測定データ、332…VT特性データ、333…ガンマ補正用データ、334…LUTデータ
Claims (12)
- 入力される駆動信号の信号レベルに応じた輝度のRGB各色の色画像を出力するR画像生成手段、G画像生成手段およびB画像生成手段から、所定の信号レベルの駆動信号を入力した際のRGB各単色の前記色画像を個別に出力し、前記各色画像の単色の色度座標を測定する単色画像測定工程と、
信号レベルが順次切り替えられる各駆動信号を前記各画像生成手段に順次入力し、前記各画像生成手段から出力される各色画像のRGB合成画像の三刺激値を各入力駆動信号レベルごとに測定するRGB合成画像測定工程と、
前記単色画像測定工程におけるRGB各単色の前記色画像の色度座標測定結果、および、前記RGB合成画像測定工程における前記RGB合成画像の三刺激値測定結果に基づいて、前記各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報を各入力駆動信号レベルごとに算出する輝度情報算出工程と、
を備えることを特徴とする輝度情報測定方法。 - 請求項1に記載の輝度情報測定方法において、
前記輝度情報算出工程は、
前記単色画像測定工程におけるRGB各単色の前記色画像の色度座標測定結果、および、前記RGB合成画像測定工程における前記RGB合成画像の三刺激値測定結果に基づいて、前記各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報をRGB合成画像の三刺激値に変換する変換行列を算出する変換行列算出工程と、
前記RGB合成画像測定工程における各入力駆動信号レベルごとのRGB合成画像の三刺激値測定結果に前記変換行列の逆行列を順次かけて、前記各画像生成手段から出力される色画像の輝度情報を各入力駆動信号レベルごとに算出する逆行列乗算工程と、
を備えることを特徴とする輝度情報測定方法。 - 請求項2に記載の輝度情報測定方法において、
前記単色画像測定工程では、前記R画像生成手段から出力されるR画像の色度座標(xrd、yrd、zrd)と、前記G画像生成手段から出力されるG画像の色度座標(xgd、ygd、zgd)と、前記B画像生成手段から出力されるB画像の色度座標(xbd、ybd、zbd)とを測定し、
前記RGB合成画像測定工程では、信号レベル(Vrd、Vgd、Vbd)が順次切り替えられる各駆動信号を前記各画像生成手段に順次入力し、前記各画像生成手段から出力される各色画像のRGB合成画像の三刺激値(Xd、Yd、Zd)を各入力駆動信号レベル(Vrd、Vgd、Vbd)ごとに測定し、
前記変換行列算出工程では、
前記各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報(rd、gd、bd)を、RGB合成画像の三刺激値(Xd、Yd、Zd)に変換する前記変換行列Mdを算出するために、
前記RGB合成画像測定工程において所定の基準信号レベル(Vrd0、Vgd0、Vbd0)の各駆動信号を入力したときに前記各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報を、所定の基準値(rd0、gd0、bd0)に等しくなるように設定し、
前記RGB合成画像測定工程において前記基準信号レベル(Vrd0、Vgd0、Vbd0)の各駆動信号を前記各画像生成手段に入力したときに測定されたRGB合成画像の三刺激値を(Xd0、Yd0、Zd0)とし、
前記各画像生成手段から出力されるRGB各色の色画像の最高輝度に基づいて定まる各量をSrd、Sgd、Sbdとして、
これらの各量Srd、Sgd、Sbdを、
算出された前記各量Srd、Sgd、Sbdを、前記変換行列Mdの具体的な式、
前記逆行列乗算工程では、前記RGB合成画像測定工程における各入力駆動信号レベル(Vrd、Vgd、Vbd)ごとの三刺激値測定結果(Xd、Yd、Zd)を、前記変換行列Mdの逆行列Md−1を用いた、
ことを特徴とする輝度情報測定方法。 - 請求項3に記載の輝度情報測定方法において、
前記変換行列算出工程では、(rd0、gd0、bd0)=(1、1、1)と設定する、
ことを特徴とする輝度情報測定方法。 - 請求項3または請求項4に記載の輝度情報測定方法において、
前記RGB合成画像測定工程では、前記各入力駆動信号レベル(Vrd、Vgd、Vbd)を最高信号レベル(Vrdmax、Vgdmax、Vbdmax)に設定したとき、前記各画像生成手段から出力される各色画像のRGB合成画像が白色画像となり、
前記変換行列算出工程では、前記基準信号レベル(Vrd0、Vgd0、Vbd0)を、前記最高信号レベル(Vrdmax、Vgdmax、Vbdmax)に設定する、
ことを特徴とする輝度情報測定方法。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載の輝度情報測定方法において、
前記RGB合成画像測定工程では、前記各画像生成手段に入力する各駆動信号の信号レベルを互いに等しく設定する、
ことを特徴とする輝度情報測定方法。 - 入力される駆動信号の信号レベルに応じた輝度のRGB各色の色画像を出力するR画像生成手段、G画像生成手段およびB画像生成手段から、所定の信号レベルの駆動信号を入力した際のRGB各単色の前記色画像を個別に出力し、前記各色画像の単色の色度座標を測定する単色画像測定手段と、
信号レベルが順次切り替えられる各駆動信号を前記各画像生成手段に順次入力し、前記各画像生成手段から出力される各色画像のRGB合成画像の三刺激値を各入力駆動信号レベルごとに測定するRGB合成画像測定手段と、
前記単色画像測定手段におけるRGB各単色の前記色画像の色度座標測定結果、および、前記RGB合成画像測定手段における前記RGB合成画像の三刺激値測定結果に基づいて、前記各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報を各入力駆動信号レベルごとに算出する輝度情報算出手段と、
を備えることを特徴とする輝度情報測定装置。 - 請求項7に記載の輝度情報測定装置において、
前記輝度情報算出手段は、
前記単色画像測定手段におけるRGB各単色の前記色画像の色度座標測定結果、および、前記RGB合成画像測定手段における前記RGB合成画像の三刺激値測定結果に基づいて、前記各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報をRGB合成画像の三刺激値に変換する変換行列を算出する変換行列算出手段と、
前記RGB合成画像測定手段における各入力駆動信号レベルごとのRGB合成画像の三刺激値測定結果に前記変換行列の逆行列を順次かけて、前記各画像生成手段から出力される色画像の輝度情報を各入力駆動信号レベルごとに算出する逆行列乗算手段と、
を備えることを特徴とする輝度情報測定装置。 - 入力される駆動信号の信号レベルに応じた輝度のRGB各色の色画像を出力するR画像生成手段、G画像生成手段およびB画像生成手段を備え、RGB各色の前記色画像の合成画像を画像表示体に表示する画像表示装置において、前記画像表示装置に入力されるRGB各色の入力信号と、前記各画像生成手段に入力される前記各駆動信号との関係を記録したRGB各色のルックアップテーブルを作成して前記画像表示装置に組み込む画質調整方法であって、
前記各画像生成手段に所定の信号レベルの駆動信号を入力してRGB各単色の前記色画像を個別に出力し、前記各色画像の単色の色度座標を測定する単色画像測定工程と、
信号レベルが順次切り替えられる各駆動信号を前記各画像生成手段に順次入力し、前記各画像生成手段から出力される各色画像のRGB合成画像の三刺激値を各入力駆動信号レベルごとに測定するRGB合成画像測定工程と、
前記単色画像測定工程におけるRGB各単色の前記色画像の色度座標測定結果、および、前記RGB合成画像測定工程における前記RGB合成画像の三刺激値測定結果に基づいて、前記各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報を各入力駆動信号レベルごとに算出する輝度情報算出工程と、
前記輝度情報算出工程において算出された、前記各画像生成手段における各入力駆動信号レベルごとの各色画像の輝度情報と、所望のガンマ特性を記録したRGB各色のガンマ補正用データとに基づいて、前記各ルックアップテーブルを作成して前記画像表示装置に組み込む画質調整工程と、
を備えることを特徴とする画質調整方法。 - 請求項9に記載の画質調整方法において、
前記輝度情報算出工程は、
前記単色画像測定工程におけるRGB各単色の前記色画像の色度座標測定結果、および、前記RGB合成画像測定工程における前記RGB合成画像の三刺激値測定結果に基づいて、前記各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報をRGB合成画像の三刺激値に変換する変換行列を算出する変換行列算出工程と、
前記RGB合成画像測定工程における各入力駆動信号レベルごとのRGB合成画像の三刺激値測定結果に前記変換行列の逆行列を順次かけて、前記各画像生成手段から出力される色画像の輝度情報を各入力駆動信号レベルごとに算出する逆行列乗算工程と、
を備えることを特徴とする画質調整方法。 - 入力される駆動信号の信号レベルに応じた輝度のRGB各色の色画像を出力するR画像生成手段、G画像生成手段およびB画像生成手段を備え、RGB各色の前記色画像の合成画像を画像表示体に表示する画像表示装置において、前記画像表示装置に入力されるRGB各色の入力信号と、前記各画像生成手段に入力される前記各駆動信号との関係を記録したRGB各色のルックアップテーブルを作成して前記画像表示装置に組み込む画質調整装置であって、
前記各画像生成手段に所定の信号レベルの駆動信号を入力してRGB各単色の前記色画像を個別に出力し、前記各色画像の単色の色度座標を測定する単色画像測定手段と、
信号レベルが順次切り替えられる各駆動信号を前記各画像生成手段に順次入力し、前記各画像生成手段から出力される各色画像のRGB合成画像の三刺激値を各入力駆動信号レベルごとに測定するRGB合成画像測定手段と、
前記単色画像測定手段におけるRGB各単色の前記色画像の色度座標測定結果、および、前記RGB合成画像測定手段における前記RGB合成画像の三刺激値測定結果に基づいて、前記各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報を各入力駆動信号レベルごとに算出する輝度情報算出手段と、
前記輝度情報算出手段において算出された、前記各画像生成手段における各入力駆動信号レベルごとの各色画像の輝度情報と、所望のガンマ特性を記録したRGB各色のガンマ補正用データとに基づいて、前記各ルックアップテーブルを作成して前記画像表示装置に組み込む画質調整手段と、
を備えることを特徴とする画質調整装置。 - 請求項11に記載の画質調整装置において、
前記輝度情報算出手段は、
前記単色画像測定手段におけるRGB各単色の前記色画像の色度座標測定結果、および、前記RGB合成画像測定手段における前記RGB合成画像の三刺激値測定結果に基づいて、前記各画像生成手段から出力される各色画像の輝度情報をRGB合成画像の三刺激値に変換する変換行列を算出する変換行列算出手段と、
前記RGB合成画像測定手段における各入力駆動信号レベルごとのRGB合成画像の三刺激値測定結果に前記変換行列の逆行列を順次かけて、前記各画像生成手段から出力される色画像の輝度情報を各入力駆動信号レベルごとに算出する逆行列乗算手段と、
を備えることを特徴とする画質調整装置。
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JP (1) | JP2006113138A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016145829A (ja) * | 2015-02-09 | 2016-08-12 | インストルメント システムズ オプティッシェ メステヒニク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングInstrument Systems Optische Messtechnik GmbH | ディスプレイ検査のための測色システム |
CN114923672A (zh) * | 2022-05-17 | 2022-08-19 | 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 | 一种液晶显示面板的光学性能检测方法 |
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2004
- 2004-10-12 JP JP2004297943A patent/JP2006113138A/ja not_active Withdrawn
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CN114923672B (zh) * | 2022-05-17 | 2023-10-17 | 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 | 一种液晶显示面板的光学性能检测方法 |
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