JP2006108831A - ディジタルコンテンツ配信装置およびその方法 - Google Patents

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【課題】ディジタルコンテンツの非同期マルチキャスト配信において、トラフィック量の低減を図る。
【解決手段】ディジタルコンテンツをストリーム配信するディジタルコンテンツ配信システムにおいて、新たに配信要求をした受信端末20が共有フローから取得できない配信内容を、コンテンツ配信サーバ10が配信スケジュールに基づいて特定し、特定した配信内容の中から未配信重複部分を削除する。そして、未配信重複部分を削除した内容を配信内容とした新たな個別フローのスケジュールを、既存の配信スケジュールに追加する。さらにコンテンツ配信サーバ10は、その受信端末20に対するディジタルコンテンツの受信スケジュールを生成し、その受信スケジュールをその受信端末20に送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像あるいは音声等のディジタルコンテンツを通信ネットワークを介してストリーム配信するディジタルコンテンツ配信システムに関する。
インターネットを介してのメディアコンテンツのデリバリーサービスやインターネット放送サービスでは、ランダムに発生したディジタルコンテンツの配信要求に対して要求されたディジタルコンテンツを配信要求元に逐次配信するいわゆるオンデマンド配信が実施されている。オンデマンド配信には、配信要求元としての受信端末毎に個別フローによって配信するユニキャスト配信と、複数の受信端末に向けて共通の共通フローによって配信するマルチキャスト配信とがある。
このうちユニキャスト配信は、要求に応じて直ちにディジタルコンテンツを配信でき、かつ簡素な制御によって実現可能であるというメリットを有するが、受信端末にそれぞれ個別フローを配信するため、配信要求の数が増大するにつれてネットワークリソースの消費が増大してしまう。
これに対しマルチキャスト配信は、配信元から単一の共通フローを配信し、ネットワーク内の中継ノードにおいて必要に応じてこれをコピーして各受信端末に向けて配信するため、ネットワークリソースを、ユニキャスト配信に比べて大幅に節減することができる。しかしながら、同じ共通フローを受信する複数の受信端末において視聴時間を統一する必要があり、配信要求のタイミングによっては、配信要求元は次の共通フローの開始まで長い時間待たされてしまうという問題がある。
このような事情から、例えば特許文献1,2では、マルチキャスト配信とユニキャスト配信とを併用する非同期マルチキャスト配信方式が提案されている。非同期マルチキャスト配信では、共通フローが所定のタイミングで周期的に反復して生成される。そして、配信要求時刻の近い複数の受信端末に対して同じ共通フローが割り当てられ配信されるとともに、受信端末が共通フローから取得できない部分が個別フローとしてそれぞれの受信端末に配信される。こうすることで、配信要求からディジタルコンテンツの再生までの待ち時間の低減が図られる。
特開2003−229904号公報 特開2004−146881号公報
しかしながら、複数の受信端末がディジタルコンテンツの配信要求をした場合に、各受信端末に向けて配信された個別フローによりトラフィック量が増大し、ネットワークを圧迫する恐れがある。
本発明に係るディジタルコンテンツ配信装置は、通信ネットワークを介してディジタルコンテンツをストリーム配信するディジタルコンテンツ配信装置であって、スケジュール記憶装置に記憶された配信スケジュールに基づいて、複数の受信端末に向けたディジタルコンテンツの共有フローを所定の配信周期で複数回配信し、かつ、受信端末が前記共有フローから取得できない配信内容を含む個別フローを各受信端末に向けて配信する、ディジタルコンテンツ配信装置において、新たに配信要求をした受信端末が共有フローから取得できない配信内容を前記配信スケジュールに基づいて特定する配信内容特定手段と、前記特定した配信内容の中から、前記配信スケジュールにすでに登録されている個別フローの配信部分と重複し、かつ未配信の配信部分である未配信重複部分を削除する未配信重複部分削除手段と、未配信重複部分を削除した内容を配信内容とした新たな個別フローのスケジュールを、前記スケジュール記憶装置に記憶された配信スケジュールに追加する個別フロー追加手段と、前記新たな個別フローのスケジュールが追加された配信スケジュールに基づき、前記新たに配信要求をした受信端末に対するディジタルコンテンツの受信スケジュールを生成する受信スケジュール生成手段と、生成した受信スケジュールを前記新たに配信要求をした受信端末に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、未配信重複部分削除手段が、特定した配信内容の中から、前記配信スケジュールにすでに登録されている個別フローの配信部分と重複し、かつ未配信の配信部分である未配信重複部分を削除し、個別フロー追加手段が未配信重複部分を削除した内容を配信内容とした新たな個別フローのスケジュールを、前記スケジュール記憶装置に記憶された配信スケジュールに追加する。そして、各受信端末間で個別フローの配信内容を共有する。これにより、各個別フローに含まれる配信内容のうち、未配信重複分を削除することができるため、ネットワーク上に流れる個別フローによるトラフィック量の削減を図ることができる。
本発明に係るディジタルコンテンツ配信装置の一つの態様によれば、未配信重複部分削除手段は、各受信端末の配信要求の平均発生率に基づき定められたセグメント単位で、未配信重複部分を削除することを特徴とする。
本発明によれば、未配信重複部分削除手段は、各受信端末の配信要求の平均発生率に基づき定められたセグメント単位で、未配信重複部分を削除する。これにより、より効率的に受信端末同士で個別フローとして配信する配信内容を共有することができるため、トラフィック量をより効率的に低減させることができる。
本発明に係るディジタルコンテンツ配信装置の一つの態様によれば、個別フローは、ブロードキャスト配信されることを特徴とする。
本発明によれば、個別フローをマルチキャストではなくブロードキャストで配信し、各受信端末同士で個別フローを共有する。マルチキャストで配信する際には、いわゆるマルチキャストツリーを構築する必要がある。よって、個別フローをマルチキャストで配信する場合、個別フローごとにそれぞれマルチキャストツリーを構築する必要があり、受信端末からの配信要求の増加に伴い、例えば、通信ネットワーク上の中継ノードなどにおいてマルチキャストツリーの構築処理による処理負担が増大するおそれがある。一方、個別フローをブロードキャストで配信する場合、そのような処理負担を無くすことができる。
本発明の実施の形態(以下、実施形態とする)について、以下図面を用いて説明する。図1は、本実施形態におけるディジタルコンテンツ配信システムの構成例を示す図である。
本実施形態では、通信ネットワーク30を介して、コンテンツ配信サーバ10と、複数の受信端末(例えばパーソナルコンピュータ)20とが接続される。コンテンツ配信サーバ10は、通信ネットワーク30を介して受信端末20からのディジタルコンテンツの配信要求メッセージを受け取ると、共通フローおよび個別フローを配信する際の配信スケジュールを決定して、その配信スケジュールに基づいてディジタルコンテンツを受信端末20にストリーム転送する。
従来のこのようなディジタルコンテンツ配信システムでは、共有フローについてはマルチキャストで配信し、個別フローについてそれぞれユニキャストでストリーム転送していた。しかし、各受信端末に対してユニキャストで配信される個別フローによりトラフィック量が増加し、ネットワークが圧迫される恐れがあった。本実施形態では、そのような事態を未然に防ぐために、更なるトラフィック量の低減を図る。
ところで、図2の配信スケジュールの設定例に示すように、共有フロー200および個別フロー220に含まれる配信内容を所定のセグメント単位tに分割してみると、ユニキャストで配信される個別フロー220の配信内容の中には、重複して配信される配信部分が存在することがわかる。この重複部分を他の受信端末でも受信できるように構成することで、無駄なデータがネットワーク上に流れなくなるため、更なるトラヒック量の低減を期待できる。
そこで、本実施形態では、個別フローをユニキャストではなく、マルチキャストもしくはブロードキャストで配信し、受信端末が自身向けの個別フローを受信するだけでなく、他の受信端末向けの個別フローからも自身が必要とする配信内容を受信するように構成し、各個別フローで重複配信される配信部分を低減し、更なるトラフィック量の低減を図る。
図3に本実施形態におけるコンテンツ配信サーバ10の機能ブロックを示す。コンテンツ記憶部11は、配信対象のディジタルコンテンツを複数記憶する。配信スケジュール記憶部12は、共有フローの配信タイミングおよび配信内容と、各受信端末に対する個別フローの配信タイミングおよび配信内容とを定めた配信スケジュールを記憶する。コンテンツ配信制御部13は、配信スケジュール記憶部12に記憶された配信スケジュールに基づき、共有フローおよび各個別フローの配信内容を、コンテンツ記憶部11から順次取り出し、通信インタフェース16を介して各受信端末20に向けてストリーム転送する。具体的には、配信時刻と配信対象コンテンツのファイル名等の識別情報とを共有フローおよび個別フローごとに配信スケジュールに登録しておく。そして、コンテンツ配信制御部13は、指定された配信時刻に順次識別情報に基づきコンテンツ記憶部11から所望のコンテンツを取り出し、順次ストリーム転送する。
配信スケジュール更新部15は、受信端末20から通信インタフェース16を介して受信した配信要求メッセージに応じて、その受信端末20に対する個別フローが必要か否かを判定して、必要に応じて配信スケジュール記憶部12に記憶された配信スケジュールに新たな個別フローのスケジュールを追加する。個別フローのスケジュールには、配信時刻と配信対象コンテンツの識別情報とが示される。
受信スケジュール生成部14は、配信スケジュールに基づいて配信要求メッセージを送信した受信端末20に対する受信スケジュールを生成し、通信インタフェースを介して受信端末20に送信する。受信端末20は、その受信スケジュールに基づきネットワーク上に流れる共有フローや個別フローの中から、自身が必要とする配信内容を選択して受信する。よって、生成される受信スケジュールには、受信予定時刻と、受信すべきコンテンツの識別情報とが示される。
ここで、配信スケジュール更新部15における配信スケジュールの更新プロセスについて、図4に示すフローチャートを用いて説明する。
配信スケジュール更新部15は、受信端末20から送信された配信要求メッセージを受け取ると(S101)、その配信要求メッセージに示された受信開始予定タイミング(受信開始予定時刻)と予め設定された共有フローの配信開始タイミング(配信開始時刻)とを比較することで、要求されたコンテンツを共有フローによって配信するか、あるいは共有フローと個別フローとによって配信するかの配信フローを決定する(S102)。より具体的には、例えば配信要求メッセージに示された受信開始予定タイミングが、次回の共通フロー配信開始タイミングと同じか、もしくは超過していた場合は、共有フローのみによって配信するように決定し、それ以外の場合には、今回配信されている共有フローと個別フローとの組み合わせによって配信するように決定する。
S102での判定の結果、共有フローと個別フローとの組み合わせによって配信すると決定した場合、続いて配信スケジュール更新部15は、共有フローでは配信できず、個別フローとして配信すべきセグメントを特定する(S103)。例えば、図5に示す配信スケジュールにおいて、新たな配信要求をした受信端末20に対する配信を開始する開始タイミングが、共有フロー#1の配信開始時刻から3t(s)経過後であった場合、共有フロー#1に含まれる配信内容のうち、S1〜S3のセグメントは新たに配信要求をした受信端末20には配信できないと判断し、この場合は、個別フローとして配信すべきセグメントを、S1〜S3と決定する。
次に配信スケジュール更新部15は、S103で決定したセグメント群の中に、他の個別フローで配信される予定のセグメントが存在するか否かを判定する(S104)。例えば、図5に示す配信スケジュールの場合、個別フロー#2に含まれるセグメント「S2」が、S103で決定した個別フローとして配信すべきセグメントと同一で、かつ、これから配信される未配信のセグメントである。よって、この場合、配信スケジュール更新部15は、S103で決定したセグメント群の中に、他の個別フローで配信される予定のセグメントが存在すると判定する。
S104での判定の結果、そのようなセグメント、つまり未配信重複部分のセグメントが存在する場合には、S103で決定したセグメント群から未配信重複セグメントを削除する(S105)。例えば、図5の場合、S103で決定したセグメント群から「S2」を削除する。そして、配信スケジュール更新部15は、削除したセグメント群により新たな個別フローのスケジュールを生成し(S106)、生成した新たな個別フローのスケジュールを配信スケジュール記憶部12に記憶された配信スケジュールに追加登録する(S107)。
一方、S104において未配信重複セグメントが存在しないと判定された場合、配信スケジュール更新部15は、S103で決定したセグメント群に基づきそのまま個別フローのスケジュールを生成し(S108)、生成した新たな個別フローのスケジュールを配信スケジュール記憶部12に記憶された配信スケジュールに追加登録する(S107)。
上記プロセスにより、配信スケジュール更新部15において配信スケジュールの更新が行われることで、従来、図2に示すような配信スケジュールの設定例は、図6に示すような設定例となる。つまり、各個別フローに含まれる配信内容のうち、未配信重複分が削除されるため、従来の場合と比較して、ネットワーク上に流れる個別フローによるトラフィック量の削減を図ることができる。
受信スケジュール生成部14は、上記のような更新プロセスにより更新された配信スケジュールに基づき、配信要求メッセージを送信した受信端末20に対する受信スケジュールを生成する。受信スケジュールの設定例を図7に示す。図7における受信スケジュールは、受信端末20が、時刻Tから受信を開始する場合を示している。
図7に示す受信スケジュールに基づき受信端末20が各セグメントを受信する場合、受信端末20は、順次共有フローからS4以降のセグメントを受信するとともに、個別フロー#2からS2を、個別フロー#3からS1、S3をそれぞれ受信予定時刻に受信し、受信した各セグメントを並び替えて、S1から順に処理する。
このように、本実施形態では、個別フローについてもユニキャストではなく、マルチキャストもしくはブロードキャストでストリーム転送されるため、ネットワーク上の各セグメントから、自身の受信スケジュールに示されている受信すべきセグメントを選択して受信し、一旦バッファに保持しておき、保持した各セグメントを並び替えて、S1から順に処理する。
なお、上記実施形態において、所定のセグメント単位tは、例えば、個別フローの平均発生間隔1/λと定めることができる。ここで、λは、配信要求メッセージが各受信端末からランダムに、例えばポアソン分布にしたがって発生すると仮定した場合における、その平均発生率(つまり、単位時間あたりの配信要求メッセージの発生回数;発生頻度)を示す。このようにセグメント単位を個別フローの平均発生間隔とすることで、より効率的に受信端末同士で個別フローとして配信する配信内容を共有することができるため、トラフィック量をより効率的に低減させることができる。
ところで、単位時間あたりの配信要求メッセージの発生回数は、時間帯によって変化することが予想される。よって、コンテンツ配信サーバ10にさらに追加機能として、個別フローの平均発生率を算出する発生率算出部を設けることで、随時平均発生率を算出し、所定の時間帯ごとの平均発生率に応じて、セグメント単位tを変更してもよい。なお、平均発生率は、単位時間(例えば、10分)あたりの配信要求メッセージの発生回数を順次カウントし、所定の間隔(例えば、1時間)ごとにそれらの平均を求めることで得られる。
さらに、個別フローは、マルチキャストもしくはブロードキャストで配信すると上記では説明した。しかし、マルチキャストで配信する際には、いわゆるマルチキャストツリーを構築する必要がある。よって、個別フローをマルチキャストで配信する場合、個別フローごとにそれぞれマルチキャストツリーを構築する必要があり、受信端末からの配信要求の増加に伴い、例えば、通信ネットワーク上の中継ノードなどにおいてマルチキャストツリーの構築処理による処理負担が増大するおそれがある。一方、個別フローをブロードキャストで配信する場合、そのような処理負担を無くすことができる。そこで、個別フローは、ブロードキャストで配信することが好適である。
以下、図8に示すネットワークモデルをもとに、個別フローをマルチキャストで配信した場合のトラフィック量およびブロードキャストで配信した場合のトラフィック量について検証する。
まず、トランクリンク上のトラフィック量を求める。特許文献1においても示してあるようにトラフィック量は、平均のフローサイズと平均発生率との積で表される。また、ここでは、要求の生起率をλ、共有フローの生成率をτと表す。コンテンツは再生速度と同じ速度の伝送速度で共有フロー、個別フローによって配信されるものとする。コンテンツサイズはhとする(以降、フローサイズとはフローの配信時間と同等意味で用いる)。さらに、図8で示すネットワークモデルで用いられるブランチリンクの分岐数をmで表す。
ここで、共有フローの平均発生率はτ、平均フローサイズはhであるから、そのトラフィック量は、
さらに、個別フローを考えると、平均発生率は、
図1に示すように個別フローの総サイズ(セグメントサイズの総和)は、
と表せる。ここでn は隣合う共有フローの間に発生する要求数である。したがって、個別フローの平均サイズは、
となる。
よってトランクリンク上の個別フローのトラフィック量ρfftは、
となる。
ゆえにトランクリンク上の本実施形態手法によるトラフィック量ρftは、
となる。
続いて、ブランチリンク上のトラフィック量を求める。まず共有フローを考えると、特許文献1の手法と同様に、あるブランチリンク上で共有フローが発生しない確率は、((m - 1)/m)N[ただしN = λ/τ]であるから、共有フローの発生率の期待値rfsbは、
となる。
また、特許文献1の手法と同様に共有フローは、2つのサイズをとる。すなわち h もしくはh - 1/(l/m)である。よってその期待値 lfsbは、
となる。
ゆえに共有フローのトラフィック量ρfsb は、
となる。
次に、個別フローを考える。個別フローをマルチキャストした場合、各ブランクリンク上のフローの平均発生率rffbは、
となる。
また、フローの平均サイズlffbはトランクリンク上と同じであるため、
となる。
よってトラフィック量 ρffbは、
となり、トランクリンク上のそれと等価である。ゆえにブランクリンク上の本実施形態手法によるトラフィック量ρfbは、
となる。
また、個別フローをブロードキャストした場合、各ブランクリンク上のフローの平均発生率rffbおよびフローの平均サイズlffbはトランクリンク上と同じであるため、それぞれ、
となる。
よってトラフィック量 ρffbは、
となり、トランクリンク上のそれと等価である。ゆえにブランチリンク上の本実施形態手法によるトラフィック量ρfbは、
となる。
以上の計算式を元に表した、トランクリンク上における特許文献1の手法と本実施形態手法によるトラフィック量を比較するグラフを図9に示す。図9において、横軸は要求の生起率、縦軸はトラフィック量を示し、特許文献1に示した式(2)と上記式(6)に対して、各要求の生起率においてトラフィックが最小となる共有フローの生成率τを計算機で求めて、そのときのトラフィック量をプロットしている。トランクリンク上では本実施形態手法において個別フローをマルチキャストで配信してもブロードキャストで配信してもトラフィック量は変わらない。図9のグラフでは、要求生起率が大きくなるほど本実施形態手法のトラフィック量が特許文献1の手法よりも少なくなることを示している。
また、ブランチリンク上における特許文献1の手法と本実施形態手法によるトラフィック量を比較するグラフを図10に示す。図10における本実施形態手法では、個別フローをマルチキャストで配信している。図10において、横軸は要求の生起率、縦軸はトラフィック量を示し、特許文献1の式(14)と上記式(13)に対して、各要求の生起率においてトラフィックが最小となる共有フローの生成率τを計算機で求めて、そのときのトラフィック量をプロットしている。ブランチリンクはm=4とm=8である。図10のグラフは図9のグラフと同様、要求生起率が大きくなるほど本実施形態手法のトラフィック量が特許文献1の手法よりも少なくなることを示している。
さらに、ブランチリンク上における特許文献1の手法と本実施形態手法によるトラフィック量を比較するグラフを図11に示す。図11における本実施形態手法では、個別フローをブロードキャストで配信している。横軸は要求の生起率、縦軸はトラフィック量を示す。特許文献1の式(14)と上記式(13)に対して、各要求の生起率においてトラフィックが最小となる共有フローの生成率τを計算機で求めて、そのときのトラフィック量をプロットしている。ブランチリンクはm=4とm=8である。図11のグラフでは要求生起率が小さいとき、本実施形態手法のトラフィック量は特許文献1の手法よりも上回ることを示している。これはクライアントからの要求がないリンクにもセグメントが全て配信されるためである。しかし、図9や図10のグラフからわかるように、本実施形態手法は特許文献1の手法に比べて要求生起率の増加に伴うトラフィック量の増加率(傾き)が小さい。これは、どの要求生起率においても共有フローの生成率τの値が小さい値で維持される結果、要求生起率の上昇に伴う共有フローのトラフィックの増加分がほとんどないからである。このことから本実施形態手法において個別フローをブロードキャストで配信した場合、要求の生起率が上昇するに従って、本実施形態手法のトラフィック量は特許文献1の手法のトラフィック量よりも下回っていくことを図11のグラフは示している。
以上より、個別フローをブロードキャストで配信する場合にも従来と比較してトラフィック量の低減を図ることができる。しかも、個別フローをマルチキャストで配信する場合、個別フローごとにそれぞれマルチキャストツリーを構築する必要があり、受信端末からの配信要求の増加に伴い、例えば、通信ネットワーク上の中継ノードなどにおいてマルチキャストツリーの構築処理による処理負担が増大するおそれがあるが、個別フローをブロードキャストで配信する場合、そのような処理負担を無くすことができる。
本実施形態におけるディジタルコンテンツ配信システムの通信ネットワークに対する接続形態を示す図である。 従来における配信スケジュールの設定例を示す図である。 本実施形態におけるコンテンツ配信サーバの機能ブロックを示す図である。 配信スケジュール更新部15における配信スケジュールの更新プロセスのフローチャートを示す図である。 配信スケジュール更新部15での配信スケジュールの更新プロセスを説明するための概念図である。 本実施形態における配信スケジュールの設定例を示す図である。 本実施形態における受信スケジュールの設定例を示す図である。 本実施形態の手法でのトラフィック量と、従来の手法(特許文献1)でのトラフィック量とを比較する際に利用するネットワークモデルを示す図である。 トランクリンク上における本実施形態の手法および従来の手法における要求生起率とトラフィック量との相関を示す図である。 ブランチリンク上における本実施形態の手法(個別フローをマルチキャストで配信)および従来の手法における要求生起率とトラフィック量との相関を示す図である。 ブランチリンク上における本実施形態の手法(個別フローをブロードキャストで配信)および従来の手法における要求生起率とトラフィック量との相関を示す図である。
符号の説明
10 コンテンツ配信サーバ、11 コンテンツ記憶部、12 配信スケジュール記憶部、13 コンテンツ配信制御部、14 受信スケジュール生成部、15 配信スケジュール更新部、16 通信インタフェース、20 受信端末、30 通信ネットワーク、200 共有フロー、220 個別フロー。

Claims (4)

  1. 通信ネットワークを介してディジタルコンテンツをストリーム配信するディジタルコンテンツ配信装置であって、スケジュール記憶装置に記憶された配信スケジュールに基づいて、複数の受信端末に向けたディジタルコンテンツの共有フローを所定の配信周期で複数回配信し、かつ、受信端末が前記共有フローから取得できない配信内容を含む個別フローを各受信端末に向けて配信する、ディジタルコンテンツ配信装置において、
    新たに配信要求をした受信端末が共有フローから取得できない配信内容を前記配信スケジュールに基づいて特定する配信内容特定手段と、
    前記特定した配信内容の中から、前記配信スケジュールにすでに登録されている個別フローの配信部分と重複し、かつ未配信の配信部分である未配信重複部分を削除する未配信重複部分削除手段と、
    未配信重複部分を削除した内容を配信内容とした新たな個別フローのスケジュールを、前記スケジュール記憶装置に記憶された配信スケジュールに追加する個別フロー追加手段と、
    前記新たな個別フローのスケジュールが追加された配信スケジュールに基づき、前記新たに配信要求をした受信端末に対するディジタルコンテンツの受信スケジュールを生成する受信スケジュール生成手段と、
    生成した受信スケジュールを前記新たに配信要求をした受信端末に送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とするディジタルコンテンツ配信装置。
  2. 請求項1に記載のディジタルコンテンツ配信装置において、
    前記未配信重複部分削除手段は、
    各受信端末の配信要求の平均発生率に基づき定められたセグメント単位で、未配信重複部分を削除することを特徴とするディジタルコンテンツ配信装置。
  3. 請求項1または2に記載のディジタルコンテンツ配信装置において、
    個別フローは、ブロードキャスト配信されることを特徴とするディジタルコンテンツ配信装置。
  4. 通信ネットワークを介してディジタルコンテンツをストリーム配信するディジタルコンテンツ配信方法であって、スケジュール記憶装置に記憶された配信スケジュールに基づいて、複数の受信端末に向けたディジタルコンテンツの共有フローを所定の配信周期で複数回配信し、かつ、受信端末が前記共有フローから取得できない配信内容を含む個別フローを各受信端末に向けて配信する、ディジタルコンテンツ配信方法において、
    新たに配信要求をした受信端末が共有フローから取得できない配信内容を前記配信スケジュールに基づいて特定する配信内容特定工程と、
    前記特定した配信内容の中から、前記配信スケジュールにすでに登録されている個別フローの配信部分と重複し、かつ未配信の配信部分である未配信重複部分を削除する未配信重複部分削除工程と、
    未配信重複部分を削除した内容を配信内容とした新たな個別フローのスケジュールを、前記スケジュール記憶装置に記憶された配信スケジュールに追加する個別フロー追加工程と、
    前記新たな個別フローのスケジュールが追加された配信スケジュールに基づき、前記新たに配信要求をした受信端末に対するディジタルコンテンツの受信スケジュールを生成する受信スケジュール生成工程と、
    生成した受信スケジュールを前記新たに配信要求をした受信端末に送信する送信工程と、
    を含むことを特徴とするディジタルコンテンツ配信方法。
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