JP2006105740A - エンコーダ - Google Patents

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Abstract

【課題】 スケール板の動作角度等の絶対値を簡単な構成で精度良く検出し得るエンコーダを提供する。
【解決手段】 このエンコーダでは、動作方向αに沿ってスケール板に複数形成された光中継部4のそれぞれは、光透過部5及び光遮断部6の1次元配列のパターンが互いに異なっている。これにより、そのパターンをコードとして、第2光強度プロファイルデータV(m)に基づき、受光領域100上に位置する光中継部4を識別することができる。なお、光中継部4の識別に際しては、光中継部4毎にスケール板に形成された基準光透過部7の位置を基準として、光中継部4を精度良く識別することができる。更に、第1光強度プロファイルデータV(n)に基づき、受光領域100中の基準位置に対する識別された光中継部4の重心位置を算出し、その重心位置からスケール板の動作角度を算出することができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、光学式のエンコーダに関するものである。
従来における光学式のエンコーダとして、次のようなものが特許文献1に記載されている。すなわち、異なる種類の回折格子からなる格子窓が所定の距離置きに複数形成された光学スケールに対して光を照射し、格子窓によって回折された回折光のパターンを2次元イメージセンサで撮像する。そして、撮像された回折光のパターンに基づいて格子窓を特定すると共に、画像中における回折光のパターンの位置に基づいて光学スケールの動作方向における格子窓の位置を特定し、光学スケールの動作距離を検出する。
特公平8−10145号公報
しかしながら、上述したようなエンコーダにあっては、光学スケールの動作距離検出の分解能は高いものの、2次元イメージセンサを用いているためフレームメモリが必要となるなど、装置が複雑化してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、スケール板の動作角度や動作距離等の絶対値を簡単な構成で精度良く検出することができるエンコーダを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るエンコーダは、所定の動作方向に可動するスケール板と、動作方向に沿ってスケール板に複数形成され、動作方向に垂直な方向に光伝播部及び光非伝播部が1次元配列されて構成された光中継部と、光中継部に向けて光を投光する光源装置と、光源装置により投光された光を光中継部を介して受光するように配置され、動作方向、及び動作方向に垂直な方向に複数の画素が2次元配列されて構成された受光領域を有して、動作方向、及び動作方向に垂直な方向のそれぞれについて入射光強度の1次元分布を示す光強度プロファイルデータを出力する光検出装置とを備え、光中継部のそれぞれは、光伝播部及び光非伝播部の1次元配列のパターンが互いに異なっており、スケール板において、動作方向に垂直な方向に沿って光中継部を通る第1のライン上には、基準光伝播部が形成されていることを特徴とする。
このエンコーダにおいては、スケール板の動作方向に沿って当該スケール板に複数形成された光中継部のそれぞれは、光伝播部及び光非伝播部の1次元配列のパターンが互いに異なっている。これにより、その1次元配列のパターンをコードとして、例えば、スケール板の動作角度や動作距離等の絶対値(動作絶対値)の情報を各光中継部に付与すれば、動作方向に垂直な方向についての光強度プロファイルデータに基づいて、光源装置により投光された光を光検出装置に対して中継した光中継部を識別し、識別された光中継部から基本となる動作絶対値を求めることができる。なお、光中継部の識別に際しては、スケール板において、動作方向に垂直な方向に沿って光中継部を通る第1のライン上に基準光伝播部が形成されているため、当該基準光伝播部の位置を基準として、光源装置により投光された光を光検出装置に対して中継した光中継部を精度良く識別することができる。更に、動作方向についての光強度プロファイルデータに基づいて、受光領域中の基準位置に対する識別された光中継部の位置を算出し、算出された位置から基本となる動作絶対値を補正して、より詳細な動作絶対値を求めることができる。このように、動作方向、及び動作方向に垂直な方向のそれぞれについて入射光強度の1次元分布を示す光強度プロファイルデータを出力する光検出装置を用いることによって、スケール板の動作角度や動作距離等の絶対値を簡単な構成で精度良く検出することが可能になる。
また、動作方向に垂直な方向についての光強度プロファイルデータに基づいて、基準光伝播部の位置を基準として、光源装置により投光された光を光検出装置に対して中継した光中継部を識別した後、動作方向についての光強度プロファイルデータに基づいて、受光領域中の基準位置に対する光中継部の位置を算出し、光中継部の位置からスケール板の動作絶対値を求める処理部を備えることが好ましい。このような処理部を備えることにより、上述したようにして、スケール板の動作角度や動作距離等の絶対値を容易に検出することが可能になる。
また、基準光伝播部は、動作方向に沿った第2のライン上に形成されていることが好ましい。これにより、基準光伝播部の位置を基準として、光源装置により投光された光を光検出装置に対して中継した光中継部を識別するに際し、その処理を単純化することができる。
また、光検出装置は、光源装置により投光された光を1個又は2個の光中継部を介して受光するように配置されていることが好ましい。これにより、スケール板の動作角度や動作距離等の絶対値を検出するに際し、その処理を単純化することができる。
また、本発明に係るエンコーダにおいては、光中継部が動作方向に沿った第3のライン上に複数形成され、且つ隣り合う光中継部間で光伝播部及び光非伝播部の1次元配列のパターンが1箇所異なっていてもよいし、光中継部が動作方向に沿った第4のライン上と第5のライン上とに渡って千鳥状に複数形成されていてもよい。これらの構成を採用することで、光源装置により投光された光を光検出装置に対して中継した光中継部が例えば2個同時に存在する場合でも、動作方向に垂直な方向についての光強度プロファイルデータに基づいて、その2個の光中継部を識別することが可能になる。
本発明に係るエンコーダによれば、スケール板の動作角度や動作距離等の絶対値を簡単な構成で精度良く検出することができる。
以下、本発明に係るエンコーダの好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
図1に示されるように、第1実施形態に係るエンコーダ1は、いわゆるアブソリュート型のロータリエンコーダであり、測定対象物(図示せず)に連結される回転軸2を備えている。この回転軸2には、円板状のスケール板3が固定されており、このスケール板3は、回転軸2の回転に伴って回転する。この回転方向をスケール板3の動作方向αとする。図2に示されるように、スケール板3において動作方向αに沿ったライン(第3のライン)L1上には、回転軸2を中心として等角度置きに光中継部4が複数形成されている。
光中継部4は、図3に示されるように、光透過孔として形成された光透過部(光伝播部)5及び光遮断部(光非伝播部)6が動作方向αに垂直な方向に1次元配列されて構成されている。光透過部5は、光を透過させることによって光を伝播し、光遮断部6は、光を反射又は吸収することによって光を伝播しない。そして、光中継部4のそれぞれは、光透過部5及び光遮断部6の1次元配列のパターンが互いに異なっており、隣り合う光中継部4,4間では、光透過部5及び光遮断部6の1次元配列のパターンが1箇所異なっている。
ここでは、回転軸2を中心として等角度置きに8個の光中継部4がラインL1上に配置されているものとする。このとき、光中継部4のそれぞれについて光透過部5及び光遮断部6の1次元配列のパターンを互いに異ならせるためには、3ビットのコードを利用すればよく、隣り合う光中継部4,4間について光透過部5及び光遮断部6の1次元配列のパターンを1箇所異ならせるためには、いわゆるグレイコードを利用すればよい。つまり、光透過部5を「1」、光遮断部6を「0」として光中継部4をコードで表すと、図3において右から順に「000」,「001」,「011」,「010」,「110」,「111」,「101」,「100」となる。
更に、スケール板3において、動作方向αに垂直な方向に沿って光中継部4を通るライン(第1のライン)L2上で、且つ動作方向αに沿ったライン(第2のライン)L3上には、光中継部4との間に1個の光遮断部6を挟んで基準光透過部(基準光伝播部)7が光透過孔として形成されている。
また、図1に示されるように、エンコーダ1は、ラインL1上に配置された光中継部4に向けて平行光を投光するLED等からなる光源装置8と、スケール板3を挟んで光源装置8と対向するように配置されたプロファイルセンサ(光検出装置)9とを備えている。プロファイルセンサ9は、光源装置8により投光された光のうち光中継部4の光透過部5を透過した光を受光して(換言すれば、光源装置8により投光された光を光中継部4を介して受光して)、光強度プロファイルデータを処理部11に出力する。
ここで、プロファイルセンサ9の構成について説明する。図4に示されるように、プロファイルセンサ9は、受光領域100、第1信号処理部110及び第2信号処理部120を有している。受光領域100は、動作方向α(ラインL1の接線方向)、及び動作方向αに垂直な方向に2次元配列されたM×N個の画素により構成されており、第m行第n列の位置にある画素には2つのフォトダイオードPDX,m,n及びPDY,m,nが形成されている。なお、M,Nのそれぞれは2以上の整数であり、mは1以上M以下の任意の整数、nは1以上N以下の任意の整数である。各フォトダイオードPDX,m,n,PDY,m,nのアノード端子は接地されている。第n列にあるM個のフォトダイオードPDX,1,n〜PDX,M,nのカソード端子は、共通の配線LX,nにより第1信号処理部110と接続されている。第m行にあるN個のフォトダイオードPDY,m,1〜PDY,m,Nのカソード端子は、共通の配線LY,mにより第2信号処理部120と接続されている。
第1信号処理部110は、図5に示されるように、シフトレジスタ111、積分回路112及びN個のスイッチSW〜SWを有している。各スイッチSWの一端は配線LX,nに接続されており、各スイッチSWの他端は共通の配線を介して積分回路112の入力端に接続されている。また、各スイッチSWは、シフトレジスタ111から出力される制御信号に基づいて順次に閉じる。積分回路112は、アンプA、容量素子C及びスイッチSWを有している。容量素子C及びスイッチSWは、互いに並列的に接続されて、アンプAの入力端子と出力端子との間に設けられている。スイッチSWが閉じると、容量素子Cが放電されて、積分回路112から出力される電圧値が初期化される。スイッチSWが開いて、スイッチSWが閉じると、配線LX,nに接続されている第n列のM個のフォトダイオードPDX,1,n〜PDX,M,nそれぞれの光入射に応じて発生した電荷の総和が積分回路112に入力し、その電荷が容量素子Cに蓄積されて、この蓄積電荷量に応じた電圧値V(n)が積分回路112から出力される。第2信号処理部120も、第1信号処理部110と同様の構成を有し、同様の動作をする。
以上のように構成されたプロファイルセンサ9は、受光領域100における動作方向α(ラインL1の接線方向)について入射光強度の1次元分布を示す第1光強度プロファイルデータV(n)を第1信号処理部110から出力すると共に、動作方向αに垂直な方向について入射光強度の1次元分布を示す第2光強度プロファイルデータV(m)を第2信号処理部120から出力することができる。処理部11には、これら第1光強度プロファイルデータV(n)及び第2光強度プロファイルデータV(m)が入力される。
なお、プロファイルセンサ9は、光源装置8により投光された光を1個又は2個の光中継部4を介して受光するように配置されている。つまり、図6に示されるように、受光領域100の動作方向αに沿った幅をWとし、隣り合う光中継部4,4の動作方向αに沿った距離をDとすると、W/2<D<Wの関係式を満たす。これにより、受光領域100上には、1個又は2個の光中継部4が常に位置することになる。
次に、処理部11における処理手順について、図6を参照して説明する。
まず、動作方向αについての第1光強度プロファイルデータV(n)に基づいて所定の閾値th1を超えた領域の数が算出され、受光領域100上に位置する光中継部4の数が判断される。
続いて、動作方向αに垂直な方向についての第2光強度プロファイルデータV(m)に基づいて基準光透過部7の重心位置が算出され、その重心位置が基準位置yとされる。なお、基準光透過部7の重心位置の算出に際しては、光中継部4との間に1個の光遮断部6を挟んで基準光透過部7が形成されているため、第2光強度プロファイルデータV(m)に基づいて基準光透過部7の重心位置を正確に算出することができる。
そして、基準位置yを基準として、光中継部4において重心間距離p置きに現れる光透過部5又は光遮断部6のコードが以下の演算によりjビット(j=1,2,3)読み取られる。
(1)受光領域100上に位置する光中継部4の数が1個の場合
code(j)=f(V(y))=f(V(y+(j+1)×p))
if (V(y)>th2) then f(V(y))=1;
else f(V(y))=0;
(2)受光領域100上に位置する光中継部4の数が2個の場合
code(j)=f(V(y))=f(V(y+(j+1)×p))
if (V(y)>th3) then f(V(y))=2;
if (V(y)>th2) and (V(y)<th3) then f(V(y))=1;
if (V(y)<th2) then f(V(y))=0;
ここで、f(V(y))は閾値関数である。また、th2,th3は、光源装置8、プロファイルセンサ9の受光感度等から予め決定される閾値であり、閾値th2は、動作方向αに沿って光透過部5が1個存在する場合の明るさの判断基準として定められ、閾値th3は、動作方向αに沿って光透過部5が2個存在する場合の明るさの判断基準として定められる。
以上の演算により、例えば、図6に示される場合に得られる出力値は「120」となる。このように、隣り合う光中継部4,4の出力値が「120」となるのは、エンコーダ1において1組しかない。つまり、受光領域100上に位置する光中継部4のコードは「010」及び「110」である。そして、光中継部4のコードの配列(図3において右から順に「000」,「001」,「011」,…,「100」)を処理部11が記憶しているため、図6において右側の光中継部4のコードが「010」、左側の光中継部4のコードが「110」と一意に識別される。
続いて、スケール板3の動作角度の算出が以下のように行われる。初めに、動作方向αについての第1光強度プロファイルデータV(n)に基づいて、閾値th1を超えた領域の重心位置posが次の演算により算出される。なお、動作方向αにおける受光領域100の中心位置を重心位置posの原点(基準位置)とする。
pos=1次モーメント/0次モーメント
1次モーメント=Σ(V(n)×n) (V(n)>th1の連続する領域に対して)
0次モーメント=Σ(V(n)) (V(n)>th1の連続する領域に対して)
そして、この演算により算出された重心位置posから、スケール板3の動作角度θが次の演算により算出される。なお、動作方向αにおける受光領域100の中心位置にコード「000」の光中継部4の重心位置が一致した状態を0度とする。
θ=(コード順+pos/p)×(360/コード数)
ここで、pは、隣り合う光中継部4,4の重心間距離である。また、コード順は、図3において右から順に「000」が「0」、「001」が「1」、「011」が「2」、…、「100」が「7」である。
具体例として、図6に示される場合において、コード「010」の光中継部4の重心位置がpos=+150(画素)、コード「110」の光中継部4の重心位置がpos=−250(画素)、隣り合う光中継部4,4の重心間距離がp=400(画素)であるとき、コード「010」の光中継部4の重心位置posに基づけば、スケール板3の動作角度θは次のようになる。
θ=(3+150/400)×(360/8)=152度
一方、コード「110」の光中継部4の重心位置posに基づけば、スケール板3の動作角度θは次のようになる。
θ=(4+(−250)/400)×(360/8)=152度
このように、受光領域100上に2個の光中継部4が位置する場合には、どちらの光中継部4の重心位置posに基づいてもスケール板3の動作角度θを算出することができる。
以上説明したように、第1実施形態に係るエンコーダ1においては、動作方向αに沿ってスケール板3に複数形成された光中継部4のそれぞれは、光透過部5及び光遮断部6の1次元配列のパターンが互いに異なっている。これにより、その1次元配列のパターンをコードとして、動作方向αに垂直な方向についての第2光強度プロファイルデータV(m)に基づき、受光領域100上に位置する光中継部4を処理部11で識別することができる。なお、光中継部4の識別に際しては、回転軸2に対してスケール板3が偏心するなどしていても、光中継部4毎にスケール板3に形成された基準光透過部7の位置を基準として、受光領域100上に位置する光中継部4を精度良く識別することができる。更に、動作方向αについての第1光強度プロファイルデータV(n)に基づき、受光領域100中の基準位置に対する識別された光中継部4の重心位置を算出し、その重心位置からスケール板3の詳細な動作角度を算出することができる。このように、プロファイルセンサ9を用いることで、2次元イメージセンサを用いる際に必要となるフレームメモリ等が不要となり、スケール板3の動作角度を簡単な構成で精度良く検出することが可能になる。しかも、プロファイルセンサ9を用いることで、同じ画素数であれば、2次元イメージセンサを用いた場合に比べ処理時間を大幅に短縮化することが可能になる。
また、第1実施形態に係るエンコーダ1においては、動作方向αに沿ったラインL3上に各基準光透過部7が配置されている。これにより、基準光透過部7の位置を基準として、受光領域100上に位置する光中継部4を識別するに際し、その処理を単純化することができる。
更に、第1実施形態に係るエンコーダ1においては、光源装置8により投光された光を1個又は2個の光中継部4を介して受光するようにプロファイルセンサ9が配置されている。これにより、スケール板3の動作角度を算出するに際し、その処理を単純化することができる。
[第2実施形態]
図7及び図8に示されるように、第2実施形態に係るエンコーダ1は、スケール板3に対する光中継部4の配置において、第1実施形態に係るエンコーダ1と主に異なっている。
すなわち、スケール板3には、動作方向αに沿って同心円状のライン(第4のライン)L4及びライン(第5のライン)L5が設定され、これらのラインL4上とラインL5上とに渡って千鳥状に光中継部4が複数形成されている。より具体的には、光中継部4は、ラインL4上及びラインL5上のそれぞれに、回転軸2を中心として等角度置きに複数配置されており、ラインL5上に配置された光中継部4は、ラインL4上に配置された光中継部4のうち隣り合う光中継部4,4の中間に位置している。
光中継部4は、図9に示されるように、光透過部(光伝播部)5及び光遮断部(光非伝播部)6が動作方向αに垂直な方向に1次元配列されて構成されている。そして、光中継部4のそれぞれは、光透過部5及び光遮断部6の1次元配列のパターンが互いに異なっている。
ここでは、回転軸2を中心として等角度置きに16個の光中継部4がラインL4上とラインL5上とに渡って千鳥状に配置されているものとする。このとき、光中継部4のそれぞれについて光透過部5及び光遮断部6の1次元配列のパターンを互いに異ならせるためには、光透過部5を「1」、光遮断部6を「0」とした4ビットのコードを利用すればよい。
更に、スケール板3において、動作方向αに垂直な方向に沿って光中継部4を通るライン(第1のライン)L2上で、且つ動作方向αに沿ってラインL4とラインL5との間を通るライン(第2のライン)L3上には、光中継部4との間に1個の光遮断部6を挟んで基準光透過部(基準光伝播部)7が形成されている。
なお、第2実施形態に係るエンコーダ1においても、プロファイルセンサ(光検出装置)9は、光源装置8により投光された光を1個又は2個の光中継部4を介して受光するように配置されている。つまり、図10に示されるように、受光領域100の動作方向αに沿った幅をWとし、ラインL4上とラインL5上とに渡って隣り合う光中継部4,4の動作方向αに沿った距離をDとすると、W/2<D<Wの関係式を満たす。これにより、受光領域100上には、1個又は2個の光中継部4が常に位置することになる。
次に、処理部11における処理手順について、図10を参照して説明する。
まず、動作方向αについての第1光強度プロファイルデータV(n)に基づいて所定の閾値th1を超えた領域の数が算出され、受光領域100上に位置する光中継部4の数が判断される。
続いて、動作方向αに垂直な方向についての第2光強度プロファイルデータV(m)に基づいて基準光透過部7の重心位置が算出され、その重心位置が基準位置yとされる。
そして、基準位置yを基準として、光中継部4において重心間距離p置きに現れる光透過部5又は光遮断部6のコードが以下の演算によりjビット(j=1,2,3,4)読み取られる。
ラインL4上の光中継部4に対して:
code(j)=f(V(y))=f(V(y−(j+1)×p))
if (V(y)>th2) then f(V(y))=1;
else f(V(y))=0;
ラインL5上の光中継部4に対して:
code(j)=f(V(y))=f(V(y+(j+1)×p))
if (V(y)>th2) then f(V(y))=1;
else f(V(y))=0;
以上の演算により、例えば、図10に示される場合に得られる出力値は、ラインL4上の光中継部4については「0111」となり、ラインL5上の光中継部4については「1000」となる。これにより、図10において右側の光中継部4のコードが「0111」、左側の光中継部4のコードが「1000」と一意に識別される。
このように、第2実施形態に係るエンコーダ1においては、プロファイルセンサ9の受光領域100上に2個の光中継部4が同時に位置する場合でも、その2個の光中継部4はラインL4上とラインL5上とのそれぞれに存在するため、動作方向αに垂直な方向についての第2光強度プロファイルデータV(m)に基づくその2個の光中継部4の識別が妨げられることはない。
以下、第1実施形態に係るエンコーダ1と同様に、スケール板3の動作角度の算出が行われる。
以上説明したように、第2実施形態に係るエンコーダ1においては、動作方向αに沿ってスケール板3に複数形成された光中継部4のそれぞれは、光透過部5及び光遮断部6の1次元配列のパターンが互いに異なっている。これにより、その1次元配列のパターンをコードとして、動作方向αに垂直な方向についての第2光強度プロファイルデータV(m)に基づき、受光領域100上に位置する光中継部4を処理部11で識別することができる。なお、光中継部4の識別に際しては、回転軸2に対してスケール板3が偏心するなどしていても、光中継部4毎にスケール板3に形成された基準光透過部7の位置を基準として、受光領域100上に位置する光中継部4を精度良く識別することができる。更に、動作方向αについての第1光強度プロファイルデータV(n)に基づき、受光領域100中の基準位置に対する識別された光中継部4の重心位置を算出し、その重心位置からスケール板3の詳細な動作角度を算出することができる。このように、プロファイルセンサ9を用いることで、2次元イメージセンサを用いる際に必要となるフレームメモリ等が不要となり、スケール板3の動作角度を簡単な構成で精度良く検出することが可能になる。しかも、プロファイルセンサ9を用いることで、同じ画素数であれば、2次元イメージセンサを用いた場合に比べ処理時間を大幅に短縮化することが可能になる。
本発明は、上述した第1及び第2実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記各実施形態に係るエンコーダ1は、スケール板3が回転動作を行い、その回転方向をスケール板3の動作方向αとして光中継部4がスケール板3に複数形成されて構成されたロータリエンコーダであったが、本発明に係るエンコーダは、スケール板が直線動作を行い、その直線方向をスケール板の動作方向として光中継部がスケール板に複数形成されて構成されたリニアエンコーダであってもよい。
また、上記各実施形態に係るエンコーダ1は、光源装置8により投光された光のうち光中継部4の光透過部5を透過した光を受光するようにプロファイルセンサ9が配置されて構成された透過型のエンコーダであったが、本発明に係るエンコーダは、光源装置により投光された光のうち光中継部の光伝播部により回折又は散乱等された光を受光するようにプロファイルセンサが配置されて構成された反射型のエンコーダであってもよい。すなわち、本発明に係るエンコーダは、光源装置により投光された光を光中継部を介して受光するようにプロファイルセンサが配置されて構成されたものであればよい。
第1実施形態に係るエンコーダの構成図である。 図1に示されたエンコーダのスケール板の正面図である。 図1に示されたエンコーダの光中継部及び基準光透過部を示す図である。 図1に示されたエンコーダのプロファイルセンサの構成図である。 図1に示されたエンコーダのプロファイルセンサに含まれる第1信号処理部の回路図である。 図1に示されたエンコーダにおける受光領域と光中継部との関係を示す図である。 第2実施形態に係るエンコーダの構成図である。 図7に示されたエンコーダのスケール板の正面図である。 図7に示されたエンコーダの光中継部及び基準光透過部を示す図である。 図7に示されたエンコーダにおける受光領域と光中継部との関係を示す図である。
符号の説明
1…エンコーダ、3…スケール板、4…光中継部、5…光透過部(光伝播部)、6…光遮断部(光非伝播部)、7…基準光透過部(基準光伝播部)、8…光源装置、9…プロファイルセンサ(光検出装置)、11…処理部、L1…ライン(第3のライン)、L2…ライン(第1のライン)、L3…ライン(第2のライン)、L4…ライン(第4のライン)、L5…ライン(第5のライン)、α…動作方向。

Claims (6)

  1. 所定の動作方向に可動するスケール板と、
    前記動作方向に沿って前記スケール板に複数形成され、前記動作方向に垂直な方向に光伝播部及び光非伝播部が1次元配列されて構成された光中継部と、
    前記光中継部に向けて光を投光する光源装置と、
    前記光源装置により投光された光を前記光中継部を介して受光するように配置され、前記動作方向、及び前記動作方向に垂直な方向に複数の画素が2次元配列されて構成された受光領域を有して、前記動作方向、及び前記動作方向に垂直な方向のそれぞれについて入射光強度の1次元分布を示す光強度プロファイルデータを出力する光検出装置とを備え、
    前記光中継部のそれぞれは、前記光伝播部及び前記光非伝播部の1次元配列のパターンが互いに異なっており、
    前記スケール板において、前記動作方向に垂直な方向に沿って前記光中継部を通る第1のライン上には、基準光伝播部が形成されていることを特徴とするエンコーダ。
  2. 前記動作方向に垂直な方向についての前記光強度プロファイルデータに基づいて、前記基準光伝播部の位置を基準として、前記光源装置により投光された光を前記光検出装置に対して中継した前記光中継部を識別した後、前記動作方向についての前記光強度プロファイルデータに基づいて、前記受光領域中の基準位置に対する前記光中継部の位置を算出し、前記光中継部の位置から前記スケール板の動作絶対値を求める処理部を備えることを特徴とする請求項1記載のエンコーダ。
  3. 前記基準光伝播部は、前記動作方向に沿った第2のライン上に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のエンコーダ。
  4. 前記光検出装置は、前記光源装置により投光された光を1個又は2個の前記光中継部を介して受光するように配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のエンコーダ。
  5. 前記光中継部は、前記動作方向に沿った第3のライン上に複数形成されており、
    隣り合う前記光中継部間では、前記光伝播部及び前記光非伝播部の1次元配列のパターンが1箇所異なっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載のエンコーダ。
  6. 前記光中継部は、動作方向に沿った第4のライン上と第5のライン上とに渡って千鳥状に複数形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載のエンコーダ。
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