JP2006099525A - 車両の損害保険料見積もりシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両が実際に運行されたルートを把握し、また、その運転時における道路状況なども把握した上で、それらの情報に基づいて適正な損害保険料の見積もりを行う損害保険料見積もりシステムを提供する。
【解決手段】 ドライバーの車両にETCやGPSなどの位置情報取得機能及び通信機能を備えた端末を備え、ドライバーの実際の走行履歴情報を収集することにより、詳細な走行履歴情報や運転の危険さなどに基づいて、適正な損害保険料の見積もりを行うシステム。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の損害保険料見積もりシステムに関し、特に、ドライバーの運転実績を考慮して車両の損害保険料を見積もるシステムに関するものである。
一般的に、車両の損害保険料は、契約者であるドライバーの事故リスクや運転スタイルに基づいて計算されるものであり、ドライバーの事故履歴、年間走行距離、運転頻度、運転目的などに応じた算定基準が規定されている。車両の損害保険料を見積もるにあたっては、保険会社の社員などが契約者の車を実際に見て車種や走行距離などを確認したり、契約者の運転免許証等から事故履歴の有無を確認したりする必要がある。ところが、最近の自動車はオートメーション化が進んでいるので、車両に搭載されたコンピュータから走行距離や運転履歴情報などを取得すれば、上記のような手間を省略することができる。
一例として、特許文献1には、車両搭載のコンピュータにより運転時における走行路、走行速度、走行時間等に関する運転実績情報や免許証読み取り情報などを記録しておき、この情報を損害保険事業者側のコンピュータに送信し、当該コンピュータに運転実績情報に基づいた損害保険料等を算定させるシステムが記載されている。このシステムでは、さらに、車両搭載のカーナビゲーション装置から車両の現在位置及び目的地に関する情報を取得し、現在位置から目的地に至るルートのうち最も安全と推定されるルートを走行ルートとして選択し、この走行ルートを上記運転実績情報とともに損害保険事業者側のコンピュータに送信することにより、当該コンピュータに運転実績情報及び走行ルートに基づいた損害保険料等を算定させることもできるようになっている。
特開2003−6439号公報(特に図1及び請求項1)
しかしながら、上記特許文献1に記載のシステムは、車両の現在位置及び目的地から推定される走行ルートに基づいて損害保険料等を算定するものであり、ドライバーが実際に運転した走行ルートに基づいて算定を行うものではない。たとえ出発地点と目的地点とが同じであっても、それらを結ぶルートは多数あり、ルートごとに事故発生率、制限速度、道路状況などは大きく異なり得る。また、道路の混雑具合や他の車両の運行速度などもルートごとに様々であるが、これらもドライバーの事故リスクに少なからず影響を与えるものである。ところが、道路の混雑具合や他の車両の運行速度などは時々刻々変化するものであり、事前に予測しておいたり推定したりできるものではない。このような観点から、上記特許文献1に記載のシステムはドライバーの事故リスクを精確に把握した上で損害保険料を算定しているとはいえない。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、ドライバーが実際に運転した走行ルートを把握し、また、その運転時における道路状況なども把握した上で、それらの情報に基づいて適正な損害保険料の見積もりを行うことができるシステムを提供しようとするものである。
上記解決課題に鑑みて鋭意研究の結果、本発明者は、ドライバーの車両にETC(Electronic Toll Collection)やGPS(Global Positioning System)などの位置情報取得機能及び通信機能を備えた端末を備え、ドライバーの実際の走行履歴情報を収集することにより、詳細な走行履歴情報や運転の危険さなどに基づいて、適正な損害保険料の見積もりを行うシステムに想到した。
すなわち、本発明は、位置情報検出手段、走行履歴情報記録手段及びサーバとの通信手段を備えたドライバー車両と、前記ドライバー車両との通信手段、交通事故情報を収集し管理する交通事故情報管理手段、地図情報を管理する地図情報管理手段、及びドライバーの賠償期待額を計算する賠償期待額計算手段を備えたサーバとを含み、前記サーバは、前記通信手段により前記ドライバー車両から位置情報及び走行履歴情報を取得し、前記地図情報管理手段により前記ドライバー車両の走行経路を識別し、前記賠償期待額計算手段により前記ドライバー車両の走行経路における交通事故情報に基づいて前記ドライバーの賠償期待額を計算するシステムを提供するものである。
本発明のシステムにおいて、前記サーバの交通事故情報管理手段は、交差点間別の交通事故情報を収集し管理しており、前記サーバの地図情報管理手段は、前記ドライバー車両の走行経路を交差点間ごとに識別し、前記サーバの賠償期待額計算手段は、前記ドライバー車両が走行した各交差点間における交通事故情報に基づいて賠償期待額を計算することを特徴とする。
本発明のシステムにおいて、前記サーバの交通事故情報管理手段は、交差点間ごとに交通事故発生率及び平均賠償額を収集し管理していることを特徴とする。あるいは、前記サーバの交通事故情報管理手段は、交差点間ごと及び時間帯ごとに交通事故発生率及び平均賠償額を収集し管理していることを特徴とする。
本発明のシステムにおいて、前記ドライバー車両の走行履歴情報記録手段は、走行時の速度を記録していることを特徴とする。
本発明のシステムにおいて、前記ドライバー車両は、走行時の他車両の速度を検出する手段をさらに備えており、前記走行履歴情報記録手段は、走行時の他車両の速度を記録しており、前記サーバは、前記ドライバー車両から走行時の他車両の速度に関する情報を収集し管理する手段をさらに備えており、前記サーバの賠償期待額計算手段は、前記ドライバー車両の速度と他車両の速度との乖離度に基づく運転危険率を算出し、計算された賠償期待額を前記運転危険率により補正することを特徴とする。
本発明のシステムにおいて、前記サーバの交通事故情報管理手段は、官公庁、各種法人、業界団体、保険事業者を含む外部組織の事故情報管理サーバから事故情報を収集していることを特徴とする。
本発明のシステムにおいて、前記ドライバー車両の位置情報検出手段は、GPS端末であることを特徴とする。あるいは、前記ドライバー車両の位置情報検出手段及び通信手段は、道路上に設けられたETCゲートと通信を行うことが可能なETC端末であってもよい。
以上、説明したように、本発明の車両の損害保険料見積もりシステムによれば、ドライバーが実際に運転した走行ルート及びその運転時における道路状況などに関する情報と、ドライバーの運転危険率に関する情報とを把握し、それらの情報に基づいて適正な損害保険料の見積もりを行うことができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の車両の損害保険料見積もりシステムを実施するための最良の形態を詳細に説明する。図1〜図10は、本発明の実施の形態を例示する図であり、これらの図において、同一の符号を付した部分は同一物を表わし、基本的な構成及び動作は同様であるものとする。
[第1実施形態]
損害保険料見積もりシステムの構成
本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態の損害保険料見積もりシステムの全体構成を概略的に示す図である。図1において、このシステムは、保険事業者サーバ101〜103と、警視庁の交通事故情報管理サーバ110と、賠償期待額見積もり事業者サーバ120と、損害保険契約者であるドライバーが運転する車両130とから構成されている。保険事業者サーバ101〜103、警視庁交通事故情報管理サーバ110、賠償期待額見積もり事業者サーバ120は、インターネット等の通信ネットワークに接続して互いに通信を行うことができるようになっている。ドライバーが運転する車両130は、道路に設置されているETCゲート140との間で情報を送受信することができるようになっており、一方で各地に設置されたETCゲート140はETCネットワークとして集約されており、車両130から受信した情報は通信ネットワーク経由で所定の送信先に伝送されるようになっている。尚、ここでは便宜上、警視庁サーバと記載しているが、警視庁のみならず、各都道府県警、警察庁、国土交通省、各種法人、業界団体などから必要な情報を適宜取得すればよい。
各保険事業者サーバ101〜103は、それぞれが独自に収集した交通事故情報DBを有している。また、警視庁交通事故情報管理サーバ110も交通事故情報DBを有している。賠償期待額見積もり事業者サーバ120は、交差点間ごとに事故情報を保持したデータベースを有する事故情報管理コンピュータ121、ドライバーごとに運転履歴情報を保持したデータベースを有し、その運転履歴情報に基づいて賠償期待額を計算する賠償期待額計算コンピュータ122、道路の地図情報やETCゲート設置場所に関する情報を保持したデータベースを有する地図情報管理コンピュータ123、及び道路における車両の平均速度情報を保持したデータベースを有する平均速度情報管理コンピュータ124を備えている。ドライバーが運転する車両130は、ETCゲート140との間で情報を送受信するためのETC端末131、CCDカメラセンサなどと連動して周囲を走行する車両の速度を測定するための速度パルス検出装置132、及び自車両に関する必要な情報を記録するプローブ情報記録装置133を備えている。
図2は、図1に示す事故情報管理コンピュータ121の交差点間別事故情報DBのデータ構造を示すテーブルである。交差点間別事故情報DBのデータテーブルには、各交差点間について、時間帯ごとの事故発生率及び平均賠償額が保持されている。これらのデータは、警視庁交通事故情報管理サーバ110の交通事故情報DBや保険事業者サーバ101〜103の交通事故情報DBなどから取得されるデータを基に生成されるものである。ここで、「交差点間」とは、隣り合う2つの交差点間を結ぶ経路(道路)のことである。尚、時間帯についてはより細かく設定することももちろん可能であり、さらには、曜日ごとに事故発生率及び平均賠償額を定めるようにしてもよい。
図3は、図1に示す賠償期待額計算コンピュータ122のドライバー別運転履歴DBのデータ構造を示すテーブルである。ドライバー別運転履歴DBのデータテーブルには、各ドライバーについて、通行した交差点間ごとの通行年月日、通行時刻及び通行速度が保持されている。これらのデータは、ドライバーが運転する車両130から定期的に取得され蓄積されるものである。尚、後述するようにドライバーが運転する車両130は、交差点間を通行する間に少なくとも1回は走行速度の記録を行っているが、複数の走行速度が記録されている場合には、それらのうち任意の1つの速度をとり、あるいはそれらの平均値をとって、当該交差点間における通行速度とすることができる。
図4は、図1に示す平均速度情報管理コンピュータ124の平均速度DBのデータ構造を示すテーブルである。平均速度DBのデータテーブルには、各交差点間について、年月日及び時間帯ごとの通行車両の平均速度値及び速度分散値が保持されている。これらのデータは、ドライバーが運転する車両130から取得される当該車両及びその周囲の車両の速度データに基づいて、平均速度情報管理コンピュータ124が計算したものである。
図5は、図1に示すドライバーが運転する車両130のプローブ情報記録装置の記録内容を示すテーブルである。プローブ情報記録装置には、時系列に沿って、通過したETCゲートの識別情報(ETC端末131より取得される)、一定の時間間隔で測定される自車両の走行速度、自車両の周囲を走行する他車両の走行速度(速度パルス検出装置132により追い越しなどの際に検出される)などが保持されている。これらのプローブ情報は、定期的にETCネットワークを通じて(あるいは他の適当な通信手段により)賠償期待額見積もり事業者のサーバ120に送信されるようになっている。
また、図示しないが、図1に示す地図情報DBには、ETCゲートと交差点間とを対応付けるための情報が保持されているものとする。これにより、地図情報管理コンピュータ123は、ドライバーの車両130から受信した通過ETCゲートの識別情報を基に、その車両がどの交差点間を通過したのかを識別することができる。
損害保険料見積もりシステムの動作
以上のように構成された本実施形態の損害保険料見積もりシステムの動作について説明する。図6は、本実施形態の損害保険料見積もりシステムの平常時における処理の流れを示すシーケンス図である。図6において、ドライバーが運転する車両は、プローブ情報記録装置に記録している情報を賠償期待額見積もり事業者サーバに定期的に送信している(ステップS61)。このプローブ情報を受信した賠償期待額見積もり事業者サーバは、地図情報DBを参照して当該車両が通過した交差点間を識別し、当該車両の運転履歴情報を生成して、ドライバー別運転履歴DBに保存する(ステップS62)。また、賠償期待額見積もり事業者サーバは、ドライバー別運転履歴DBに蓄積されている多数のドライバーの運転履歴情報を一括取得し、これに基づき交差点間ごとの平均走行速度を算出して、平均速度DBに保存する(ステップS63)。
一方、保険事業者サーバは、交通事故情報を賠償期待額見積もり事業者サーバに定期的に送信している(ステップS64)。警視庁事故情報管理サーバもまた、交通事故情報を賠償期待額見積もり事業者サーバに定期的に送信している(ステップS65)。これらのサーバによる交通事故情報の送信は、それぞれの交通事故情報DBのアップデート部分のみを送信することにすれば、通信トラフィックの軽減を図ることができる。保険事業者サーバや警視庁事故情報管理サーバなどから交通事故情報を受信した賠償期待額見積もり事業者サーバは、その交通事故情報に基づいて交差点間ごとに事故発生率や平均賠償額などを計算し、その結果を交差点間別事故情報DBに保存する(ステップS66)。このとき、交差点間別事故情報DBは、新しい情報によってデータが更新されることになる。以上のようにして、本実施形態の損害保険料見積もりシステムでは、ドライバーの運転履歴情報と道路上での交通事故情報とが賠償期待額見積もり事業者サーバにおいて常に蓄積され、更新されるようになっている。
次に、保険事業者が損害保険契約者であるドライバーとの間での契約更改(通常は1年に1度行われる。保険料の見直しを含む。)を行う際に、本実施形態の損害保険料見積もりシステムを利用して損害保険料の見積もりを行う態様について説明する。図7は、本システムにおいて、保険事業者からの依頼に応じて賠償期待額見積もり事業者サーバが契約ドライバーの賠償期待額の見積もりを行う処理の流れを示すシーケンス図である。図7において、保険事業者サーバは契約ドライバーの賠償期待額見積もりの依頼を賠償期待額見積もり事業者サーバに送信する(ステップS71)。このとき、保険事業者サーバから送信するのは、当該ドライバーの識別情報(ドライバーID)のみでよい。その他の必要な情報は全て賠償期待額見積もり事業者サーバに保持されているからである。この依頼を受信した賠償期待額見積もり事業者サーバは、ドライバー別運転履歴DBから当該ドライバーの運転履歴情報を取得し、これを基に交差点間別事故情報DBを参照して、当該ドライバーの賠償期待額を計算する(ステップS72)。さらに、賠償期待額見積もり事業者サーバは、ドライバー別運転履歴DBから取得した当該ドライバーの運転履歴情報を基に平均速度DBを参照して、当該ドライバーの危険率を計算する(ステップS73)。ステップS72で計算された当該ドライバーの賠償期待額に対してステップS73で計算された危険率による補正を行う(ステップS74)。こうして得られた結果を当該ドライバーの賠償期待額として保険事業者サーバに送信する(ステップS75)。保険事業者は、この賠償期待額に基づいて当該ドライバーの新たな保険料を算定することができる。
図8は、図7に示すシーケンス図のステップS72における処理の流れを詳細に示すフローチャートである。この処理は、図1に示す損害保険料見積もりシステムの賠償期待額計算コンピュータ122によって実行されるものである。図8において、まず、ドライバー別運転履歴DBから当該ドライバーのレコードを検索する(ステップS81)。ドライバー別運転履歴DBに当該ドライバーのレコードが存在する場合には(ステップS82)、その1レコード分を取得し(ステップS83)、当該レコードに含まれている交差点間IDに対応するレコードを交差点間別事故情報DBから取得する(ステップS84)。取得したレコードから運転履歴情報の通行時刻における事故発生率及び平均賠償を取得し、それらを掛け合わせた値を当該交差点間における賠償期待額とする(ステップS85)。この賠償期待額は、各交差点間について計算されたものを積算する(ステップS86)。再び、ステップS81に戻り、ドライバー別運転履歴DBから次のレコードを検索する。通常は過去1年分のレコードを全て取得する。全て取得し終えると、そのときの賠償期待額が当該ドライバーの賠償期待額となるので、処理を終了する。
図9は、図7に示すシーケンス図のステップS73における処理の流れを詳細に示すフローチャートである。この処理は、図1に示す損害保険料見積もりシステムの賠償期待額計算コンピュータ122によって実行されるものである。
図9において、まず、ドライバー別運転履歴DBから当該ドライバーのレコードを検索する(ステップS91)。ドライバー別運転履歴DBに当該ドライバーのレコードが存在する場合には(ステップS92)、その1レコード分を取得し(ステップS93)、当該レコードに含まれている交差点間IDと通行日時・通行時刻に対応するレコードを平均速度DBから取得する(ステップS94)。取得したレコードに含まれる平均速度・速度分散値を用いて、当該ドライバーの通行速度と周囲の走行車両の平均速度との乖離度を計算する(ステップS95)。この乖離度は、例えば、
δ=abs[(通行速度−平均速度)]/sqrt[ 速度分散 ]
という式で求めることができる。但し、abs[]は絶対値を求める関数であり、sqrt[]は平方根を求める関数である。
再び、ステップS91に戻り、ドライバー別運転履歴DBから次のレコードを検索する。通常は過去1年分のレコードを全て取得する。全て取得し終えると、各交差点間について計算された乖離度δの平均値を求め、その値に基づき危険率を算定する(ステップS96)。例えば、δ<1の場合には危険率0.8、1<δ<2の場合には危険率1.5、2<δの場合には危険率2などとすることができる。この場合、先に計算された賠償期待額に危険率を掛けたものが最終的な賠償期待額となる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態について説明する。図10は、本実施形態の損害保険料見積もりシステムの全体構成を概略的に示す図である。図10において、このシステムは、保険事業者サーバ101〜103と、警視庁の交通事故情報管理サーバ110と、賠償期待額見積もり事業者サーバ120と、損害保険契約者であるドライバーが運転する車両130とから構成されている。保険事業者サーバ101〜103、警視庁交通事故情報管理サーバ110、賠償期待額見積もり事業者サーバ120は、インターネット等の通信ネットワークに接続して互いに通信を行うことができるようになっている。
ドライバーが運転する車両130は、衛星通信により自車両の位置情報を取得するGPS端末134、CCDカメラセンサなどと連動して周囲を走行する車両の速度を測定するための速度パルス検出装置132、及び自車両に関する必要な情報を記録するプローブ情報記録装置133を備えている。また、図示しないが、車両130は無線通信手段を備えており、各サーバと通信ネットワーク経由で情報を送受信することができるようになっている。ドライバーが運転する車両130のプローブ情報記録装置133には、第1実施形態のようにETCゲートから取得した情報は記録されないが、これに代わりGPS端末134から定期的に取得される自車両の位置情報(緯度及び経度で表される)が記録されるようになっている。
賠償期待額見積もり事業者サーバ120の地図情報管理コンピュータ123が有する地図情報DBには、地図上の位置と交差点間とを対応付けるための情報が保持されているものとする。これにより、地図情報管理コンピュータ123は、ドライバーの車両130から受信したGPS位置情報を基に、その車両がどの交差点間を通過したのかを識別することができる。本実施形態の損害保険料見積もりシステムにおいて、上記した以外の各構成部分は、第1実施形態のものと同様に構成され同様の機能をもたらすものである。
以上のように構成された本実施形態の損害保険料見積もりシステムによれば、第1実施形態と全く同様にして、ドライバーの運転履歴情報と道路上での交通事故情報とを賠償期待額見積もり事業者サーバに収集し、保険事業者からの依頼に応じて賠償期待額見積もり事業者サーバが契約ドライバーの賠償期待額の見積もりを行い、その見積もり結果に基づいて保険事業者が当該ドライバーの新たな保険料を算定することができる。
以上、本発明の車両の損害保険料見積もりシステムについて、具体的な実施の形態を示して説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。当業者であれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上記各実施形態又は他の実施形態にかかる発明の構成及び機能に様々な変更・改良を加えることが可能である。
本発明の第1実施形態の損害保険料見積もりシステムの全体構成を概略的に示す図である。 図1に示す事故情報管理コンピュータの交差点間別事故情報DBのデータ構造を示すテーブルである。 図1に示す賠償期待額計算コンピュータのドライバー別運転履歴DBのデータ構造を示すテーブルである。 図1に示す平均速度情報管理コンピュータの平均速度DBのデータ構造を示すテーブルである。 図1に示すドライバーが運転する車両のプローブ情報記録装置の記録内容を示すテーブルである。 図1に示す損害保険料見積もりシステムの平常時における処理の流れを示すシーケンス図である。 図1に示す損害保険料見積もりシステムにおいて、保険事業者からの依頼に応じて賠償期待額見積もり事業者が契約ドライバーの賠償期待額の見積もりを行う処理の流れを示すシーケンス図である。 図7に示すシーケンス図のステップS72における処理の流れを詳細に示すフローチャートである。 図7に示すシーケンス図のステップS73における処理の流れを詳細に示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の損害保険料見積もりシステムの全体構成を概略的に示す図である。
符号の説明
101,102,103 保険事業者サーバ
110 警視庁交通事故情報管理サーバ
120 賠償期待額見積り事業者サーバ
121 事故情報管理コンピュータ
122 賠償期待額計算コンピュータ
123 地図情報管理コンピュータ
124 平均速度情報管理コンピュータ
130 車両
131 ETC端末
132 速度パルス検出装置
133 プローブ情報記録装置
134 GPS端末
140 ETCゲート

Claims (9)

  1. 位置情報検出手段、走行履歴情報記録手段及びサーバとの通信手段を備えたドライバー車両と、
    前記ドライバー車両との通信手段、交通事故情報を収集し管理する交通事故情報管理手段、地図情報を管理する地図情報管理手段、及びドライバーの賠償期待額を計算する賠償期待額計算手段を備えたサーバとを含み、
    前記サーバは、前記通信手段により前記ドライバー車両から位置情報及び走行履歴情報を取得し、前記地図情報管理手段により前記ドライバー車両の走行経路を識別し、前記賠償期待額計算手段により前記ドライバー車両の走行経路における交通事故情報に基づいて前記ドライバーの賠償期待額を計算するシステム。
  2. 前記サーバの交通事故情報管理手段は、交差点間別の交通事故情報を収集し管理しており、
    前記サーバの地図情報管理手段は、前記ドライバー車両の走行経路を交差点間ごとに識別し、
    前記サーバの賠償期待額計算手段は、前記ドライバー車両が走行した各交差点間における交通事故情報に基づいて賠償期待額を計算することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 前記サーバの交通事故情報管理手段は、交差点間ごとに交通事故発生率及び平均賠償額を収集し管理していることを特徴とする請求項2に記載のシステム。
  4. 前記サーバの交通事故情報管理手段は、交差点間ごと及び時間帯ごとに交通事故発生率及び平均賠償額を収集し管理していることを特徴とする請求項2に記載のシステム。
  5. 前記ドライバー車両の走行履歴情報記録手段は、走行時の速度を記録していることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のシステム。
  6. 前記ドライバー車両は、走行時の他車両の速度を検出する手段をさらに備えており、前記走行履歴情報記録手段は、走行時の他車両の速度を記録しており、
    前記サーバは、前記ドライバー車両から走行時の他車両の速度に関する情報を収集し管理する手段をさらに備えており、
    前記サーバの賠償期待額計算手段は、前記ドライバー車両の速度と他車両の速度との乖離度に基づく運転危険率を算出し、計算された賠償期待額を前記運転危険率により補正することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のシステム。
  7. 前記サーバの交通事故情報管理手段は、官公庁、各種法人、業界団体、保険事業者を含む外部組織の事故情報管理サーバから事故情報を収集していることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のシステム。
  8. 前記ドライバー車両の位置情報検出手段は、GPS端末であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のシステム。
  9. 前記ドライバー車両の位置情報検出手段及び通信手段は、道路上に設けられたETCゲートと通信を行うETC端末であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のシステム。
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