JP2006097203A - ロックウール解繊方法 - Google Patents

ロックウール解繊方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006097203A
JP2006097203A JP2004287313A JP2004287313A JP2006097203A JP 2006097203 A JP2006097203 A JP 2006097203A JP 2004287313 A JP2004287313 A JP 2004287313A JP 2004287313 A JP2004287313 A JP 2004287313A JP 2006097203 A JP2006097203 A JP 2006097203A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rock wool
short fiber
rockwool
fibers
duct
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004287313A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006097203A5 (ja
Inventor
Shohei Enomoto
昇平 榎本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noda Corp
Original Assignee
Noda Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noda Corp filed Critical Noda Corp
Priority to JP2004287313A priority Critical patent/JP2006097203A/ja
Publication of JP2006097203A publication Critical patent/JP2006097203A/ja
Publication of JP2006097203A5 publication Critical patent/JP2006097203A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Preliminary Treatment Of Fibers (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

【目的】複雑な装置を使用することなくロックウールの短繊維集塊を効率的に解繊するとともに、解繊されたロックウール繊維の再凝集を防止する。
【構成】短繊維凝集塊からなるロックウールを、Re=U×D/ν(U:流体の平均速度、D:管径、ν:運動粘性係数)で表されるレイノルズ数Re≧200,000の条件を満たす乱流の気流中に供給することにより解繊する。好ましくは、ロックウール短繊維凝集塊を風送する管の内壁に複数の突起6および/または凹凸8を設け、ロックウール短繊維凝集塊を該突起および/または凹凸に衝突させて解繊を促進する。ロックウール短繊維凝集塊に木質繊維および/または無機質粉体を添加混合して用いると、これらが解繊されたロックウール繊維間に木質繊維および/または無機質粉体が入り込んで、ロックウール繊維の再凝集を防止する。
【選択図】図1

Description

本発明はロックウール解繊方法に関する。
従来のロックウール解繊方法としては、下記特許文献1に記載されたロックウール粒状綿の解繊方法が公知である。この方法は、ロックウール粒状綿にロックウールフェルトやグラスウールなどの繊維を混入して解繊するものであり、機械的に攪拌することにより解繊することを想定している。
特開平10−140459号公報
ところが、ロックウール粒状綿を機械的に攪拌すると、ロックウールを解繊することができるものの、一部は再凝集してしまう。ロックウール粒状綿にロックウールフェルトやグラスウールなどの繊維を混入して機械的に攪拌することによって、ロックウールの再凝集を防止する効果が得られるものの、混入する繊維の種類、太さ、アスペクト比、性状、解繊条件などに十分な配慮を与えない限りは理想的な解繊状態を得ることができない。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、複雑な装置を使用することなくロックウールの短繊維集塊を効率的に解繊することができ、且つ、再凝集も防止されるような新規なロックウール解繊方法を提供することにある。
上記の課題を達成するため、本発明によるロックウール解繊方法は、短繊維凝集塊からなるロックウールを、Re=U*D/ν(U:流体の平均速度、D:管径、ν:運動粘性係数)で表されるレイノルズ数Re≧200,000の条件を満たす乱流の気流中に供給することにより解繊することを特徴としている。
好ましくは、ロックウール短繊維凝集塊を風送する管の内壁に複数の突起および/または凹凸を設け、ロックウール短繊維凝集塊を該突起および/または凹凸に衝突させて解繊を促進する。管内壁に設ける突起は、たとえば直径0.8〜2mm、高さ5〜10mm程度の針状のものである。管内壁に設けられる凹凸は、たとえば高さ0.1〜2mm程度の波状または山形状の凹凸であり、好ましくはランダムな凹凸として設けられる。
ロックウールは、玄武岩質の岩石を1500℃程度の高温で溶融し、高圧空気で吹き飛ばして繊維化したものであり、鉱滓を主原料とするスラグウールも含む。解繊前のロックウールの形状はバルク状の短繊維凝集塊であり、100〜150kg/m3程度の嵩密度を有する。
この短繊維凝集塊であるロックウールを解繊するに当たっては、木質繊維および/または無機質粉体を加えると良い。各成分の重量比は、たとえば、ロックウール100重量部に対して木質繊維20重量部以上、無機質粉体20重量部以上である。添加混合された木質繊維や無機質粉体は、解繊されたロックウールの繊維間に入り込んでロックウール繊維同士の再凝集を防止する。
木質繊維は、松、杉、桧などの針葉樹またはラワン、カポール、栗、ポプラなどの広葉樹をチップにした後、常法に従い解繊したもので、その長さは0.4〜40mm、直径は0.05〜0.5mm(アスペクト比10〜400)程度である。この他に、アスペクト比10未満の木粉を含んでも良い。木粉を含む木質繊維の嵩密度は20〜24kg/m3程度であり、これを3mmメッシュのふるいで木粉を除去した木質繊維の嵩密度は16〜18kg/m3程度である。
無機質粉体は、ペーパースラッジ焼却灰(PS灰)、スラグ、フライアッシュ、炭化カルシウム、アルミナなどである。
本発明のロックウール解繊方法によれば、短繊維凝集塊のロックウールを、レイノルズ数Re≧200,000の条件を満たす乱流の気流中に供給するので、ロックウール短繊維凝集塊は不規則な激しい気流で強制的に運動させられ、短繊維凝集塊を形成する繊維同士の間隔が広がり、解繊前の嵩密度100〜150kg/m3が大幅に減少して解繊することができる。
これに対し、ロックウール短繊維凝集塊をレイノルズ数Re<200,000の乱流条件の気流中に供給した場合には、乱流のエネルギーが小さいため、ロックウール短繊維凝集塊の運動量が小さく、繊維同士の間隔が十分に広がらないため、嵩密度が十分に小さい短繊維凝集塊とすることができない。
さらに、ロックウール短繊維凝集塊を風送する管の内壁に複数の突起および/または凹凸を設けた場合には、乱流の気流中である程度繊維同士の間隔が広げられたロックウール短繊維凝集塊が該突起および/または凹凸に衝突して、より嵩密度の小さな短繊維凝集塊に分割され、解繊を促進することができる。
さらに、ロックウール短繊維凝集塊に木質繊維および/または無機質粉体を添加混合した混合物を前記乱流の気流中に供給することにより、解繊されたロックウール繊維間に木質繊維および/または無機質粉体が入り込んでロックウール繊維の再凝集を防止することができる。
これらの作用を介して、本発明によれば、複雑な装置を使用することなくロックウール短繊維凝集塊を効率的に解繊することができ、且つ、再凝集を防止することができる。
図1は、本発明によるロックウール解繊方法を実施するための装置構成例を示し、ロックウール短繊維凝集塊に木質繊維(木粉を含む)とPS灰をあらかじめ混合して得た解繊前混合物1を風送するダクト2と、ダクト2の入口部に設けられてダクト2内に乱流を発生させる送風機3と、ダクト2内の乱流気流によって風送される間に解繊されたロックウールを捕集する捕集装置4と、捕集装置4に捕集されたロックウールを貯蔵する貯蔵タンク5とを有する。
ダクト2は、送風機3の吐出口3bから略水平に延長する入口側水平ダクト2aと、捕集装置4に通じる出口側水平ダクト2gと、これらの間に連続的に設けられる傾斜ダクト2b、垂直ダクト2c、傾斜ダクト2d、垂直ダクト2eおよび傾斜ダクト2fから形成される。
各傾斜ダクト2b,2d,2fにおいて、送風機3からの乱流気流が衝突しやすい側の内壁には針状の突起6が設けられている。図2は、各傾斜ダクト2b,2d,2fの突起面を形成する突起ユニットを示し、幅W=100mm、長さL=150mmの基板7の片面に、104本の高さ7mmの針状突起6が規則正しく整列して植設されている。このような突起ユニットを、突起6の植設面を内側にして、各傾斜ダクト2b,2d,2fにおいて送風機3からの乱流気流が衝突しやすい側の内壁に貼り付ける。
さらに、各垂直ダクト2c,2eおよび出口側水平ダクト2gには、送風機3からの乱流気流が衝突しやすい側の内壁が凹凸面8とされている。該凹凸面8は、たとえば#20の研磨紙を、各垂直ダクト2c,2eおよび出口側水平ダクト2gにおいて送風機3からの乱流気流が衝突しやすい側の内壁に貼り付けることによって形成することができる。
送風機3は、ダクト2内にレイノルズ数Re≧200,000の条件を満たす乱流の気流を発生させる能力を備えている。
捕集装置4は、円筒状または角筒状の縦形筒体であり、その側壁に出口側水平ダクト2gが開口連通している。出口側水平ダクト2gの開口部の上方にはバグフィルター4aが設けられ、ここで集塵・洗浄された空気9が系外に放出されるようになっている。捕集装置4の下端4bは貯蔵タンク5内に向けて開口している。
以上のように構成されたロックウール解繊装置において、解繊前混合物1を送風機3の吸込口3aに供給すると、該混合物1は送風機3の吐出口3bからダクト2内に送り込まれ、送風機3によってダクト2内に生成されたレイノルズ数Re≧200,000の乱流気流によってダクト2内を風送される。混合物1は、乱流気流内で不規則な激しい運動をしながら、その繊維同士の間隔が徐々に広がっていく。さらに、乱流気流によるダクト2内を通過する間に、混合物1は、各傾斜ダクト2b,2d,2fに設けられた突起6ならびに各垂直ダクト2c,2eおよび出口側水平ダクト2gに設けられた凹凸8に衝突を繰り返し、徐々に大きさおよび嵩密度の小さい短繊維凝集塊に分割されていく。これらの相乗作用により、混合物1は十分に解繊された状態となる。
さらに加えて、混合物1にはロックウール短繊維凝集塊に木質繊維とPS灰とが混合されているので、これらが解繊されたロックウールの繊維同士の間に入り込み、ロックウール繊維同士の再凝集を防止する。
このようにして嵩密度が十分に小さくなるまで解繊された混合物1’がダクト2の出口から捕集装置4に送り込まれる。空気はバグフィルター4aを介して排気される。解繊混合物1’は捕集装置4内を重力で下方に移動し、その下端開口4bから貯蔵タンク5に落下して貯蔵される。
この解繊装置を使用して、レイノルズ数Re≧200,000以上の乱流気流でロックウール短繊維凝集塊混合物1を風送したところ、解繊前のロックウールの嵩密度100〜150kg/m3が10〜40kg/m3となって捕集装置4に捕集され、理想的な解繊状態が得られた。
比較のために、この解繊装置における送風機3の出力を低下させて、レイノルズ数Re<200,000で作動させたところ、ロックウールの嵩密度を40kg/m3以下まで低下させることができず、十分な解繊を行うことができなかった。
本発明方法を実施するためのロックウール解繊装置の一例を示す構成図である。 図1のロックウール解繊装置において傾斜ダクトの内壁突起面を形成するために用いる突起ユニットを示す斜視図である。
符号の説明
1 解繊前混合物
1’ 解繊後混合物
2 ダクト
2a 入口側水平ダクト
2b,2d,2f 傾斜ダクト
2c,2e 垂直ダクト
2g 出口側水平ダクト
3 送風機
3a 吸込口
3b 吐出口
4 捕集装置
5 貯蔵タンク
6 突起
7 基板
8 凹凸面
9 空気

Claims (3)

  1. 短繊維凝集塊からなるロックウールを、Re=U×D/ν(U:流体の平均速度、D:管径、ν:運動粘性係数)で表されるレイノルズ数Re≧200,000の条件を満たす乱流の気流中に供給することにより解繊することを特徴とする、ロックウール解繊方法。
  2. ロックウール短繊維凝集塊を風送する管の内壁に複数の突起および/または凹凸を設け、ロックウール短繊維凝集塊を該突起および/または凹凸に衝突させて解繊を促進することを特徴とする、請求項1記載のロックウール解繊方法。
  3. ロックウール短繊維凝集塊に木質繊維および/または無機質粉体を添加混合した混合物を前記乱流の気流中に供給し、解繊されたロックウール繊維間に木質繊維および/または無機質粉体が入り込むことによってロックウール繊維の再凝集を防止することを特徴とする、請求項1または2記載のロックウール解繊方法。
JP2004287313A 2004-09-30 2004-09-30 ロックウール解繊方法 Pending JP2006097203A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004287313A JP2006097203A (ja) 2004-09-30 2004-09-30 ロックウール解繊方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004287313A JP2006097203A (ja) 2004-09-30 2004-09-30 ロックウール解繊方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006097203A true JP2006097203A (ja) 2006-04-13
JP2006097203A5 JP2006097203A5 (ja) 2007-04-12

Family

ID=36237281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004287313A Pending JP2006097203A (ja) 2004-09-30 2004-09-30 ロックウール解繊方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006097203A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104593913A (zh) * 2015-01-09 2015-05-06 经纬纺织机械股份有限公司 一种棉网吸嘴及其应用的精梳机
FR3046182A1 (fr) * 2015-12-29 2017-06-30 Saint Gobain Isover Procede de preparation d'un produit d'isolation a base de laine, notamment minerale
WO2017115044A1 (fr) * 2015-12-29 2017-07-06 Saint-Gobain Isover Produit d'isolation comprenant de la laine minerale en vrac
CN108998864A (zh) * 2018-08-24 2018-12-14 张家港保税区宇联羊毛工业有限公司 用于羊毛纺织中的绒毛回收装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104593913A (zh) * 2015-01-09 2015-05-06 经纬纺织机械股份有限公司 一种棉网吸嘴及其应用的精梳机
FR3046182A1 (fr) * 2015-12-29 2017-06-30 Saint Gobain Isover Procede de preparation d'un produit d'isolation a base de laine, notamment minerale
WO2017115045A1 (fr) * 2015-12-29 2017-07-06 Saint-Gobain Isover Procede de preparation d'un produit d'isolation a base de laine, notamment minerale
WO2017115044A1 (fr) * 2015-12-29 2017-07-06 Saint-Gobain Isover Produit d'isolation comprenant de la laine minerale en vrac
KR20180097738A (ko) * 2015-12-29 2018-08-31 쌩-고벵 이조베르 루스-필 미네랄 울을 포함하는 절연 제품
US11098423B2 (en) 2015-12-29 2021-08-24 Saint-Gobain Isover Insulating product comprising loose-fill mineral wool
US11542643B2 (en) 2015-12-29 2023-01-03 Saint-Gobain Isover Method for preparing an insulating product based on wool, in particular mineral wool
KR102621418B1 (ko) 2015-12-29 2024-01-08 쌩-고벵 이조베르 루스-필 미네랄 울을 포함하는 절연 제품
US11952688B2 (en) 2015-12-29 2024-04-09 Saint-Gobain Isover Insulating product comprising loose-fill mineral wool
CN108998864A (zh) * 2018-08-24 2018-12-14 张家港保税区宇联羊毛工业有限公司 用于羊毛纺织中的绒毛回收装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101295167B1 (ko) 석탄선별장치
KR101816278B1 (ko) 낙차와 풍력 및 진동을 이용한 골재의 이물질 분리 장치 및 방법
TW201325697A (zh) 雙向氣流超微粉篩選機
KR101295154B1 (ko) 석탄선별장치
CN102764686B (zh) 一种可调整砂石细度模数的冲击式破碎机
ES2265045T3 (es) Metodo de preparacion de arena de fundicion.
CN106076562B (zh) 流化床气流粉碎机
JP2006097203A (ja) ロックウール解繊方法
CN107185639A (zh) 一种分级立式破碎机
KR200331312Y1 (ko) 건설 폐기물 중력선별장치
CN105363677A (zh) 矿物分选装置、矿物加工生产系统以及矿物分选方法
CN106076850A (zh) 一种振动筛分和风力并用的垃圾分选装置
JP2014124604A (ja) 比重差選別機
CN105436084B (zh) 矿物分选装置及矿物加工系统
CN206232118U (zh) 一种零散料鼓风式送料装置
CN110882772A (zh) 木材粉碎装置
CN2126548Y (zh) 角形转子冲击式破碎机
CN212791337U (zh) 一种超细碳化硅气流粉碎室
JP2010142731A (ja) 粉体分離装置、粉体分離システム、及び粉体分離方法
CN209549980U (zh) 振动筛自动清理装置
JP2005058968A (ja) 比重差選別機
CN107486390A (zh) 一种碳化硅微粒筛选系统
CN209061192U (zh) 一种用于pvc纳米装饰材料的粉碎设备
KR20210023554A (ko) 기류 형성 망 및 이를 포함하는 비중 선별 장치
JP2019502834A (ja) バラ詰めミネラルウールを有する絶縁製品

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070226

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090317

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090728