JP2006085320A - 情報処理システム及び情報処理装置、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

情報処理システム及び情報処理装置、並びにコンピュータ・プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 被要求者が特定のメンバとの作業を実施する際に、所望する割り込み調整の条件に適合する場所その他の状況を確保する。
【解決手段】 過去の履歴を利用して妥当性の高い初期値を推定し、ユーザが初期値を修正する手間が少なくなるように、割り込み要求に対する受付条件を設定できるようにした。さらに、複数の利用者を対象に、利用者の期待する割込条件あるいは近似条件に基づいて会議場所などを検索するようにした。この場合、それらの場所へ訪問した後に、その場所の条件設定を確認し、場合によっては再設定するなどといった、利用者の処理を省略することができる。
【選択図】 図30

Description

本発明は、要求者が所望する被要求者への作業の割り込みを調整する情報処理システム及び情報処理装置、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、不定期な報告や連絡や相談などといったコミュニケーションのための割り込み行為を実施したい要求者と、それを受ける被要求者との関係において、被要求者の作業の中断や周囲への迷惑を回避しつつ、情報取得の機会損失を減少させるように、被要求者への作業の割り込みを調整する情報処理システム及び情報処理装置、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
さらに詳しくは、本発明は、1以上のサービス若しくはコミュニケーション手段を用いて割り込みを要求する要求者と、それを受ける被要求者との関係において、被要求者の状況に応じて、被要求者への割り込みに利用するサービス若しくはサービスを利用した割り込みを調整する情報処理システム及び情報処理装置、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、被要求者が特定のメンバとの作業を実施する際に、所望する割り込み調整の条件に適合する場所その他の状況を確保する情報処理システム及び情報処理装置、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
近年の情報技術の進歩に伴い、さまざまなコミュニケーションの手段が提供されている。例えば、電話やファクシミリ、携帯電話、メール並びに携帯電話へのメールなどである。これらコミュニケーション手段は、伝達可能な情報量や即時性など、性能や機能はさまざまである。
古くは、相手を訪問したり電話をかけたりする方法でコミュニケーションをとるのが一般的であった。これに対し、最近では、携帯電話のようにユーザが携行可能で場所を問わずに連絡をとることが可能なコミュニケーション手段が日常生活に深く浸透してきている。
例えば、携帯電話によれば、いつでも特定の対象者に対して直接(すなわち引き継ぎ者や伝言者の介在なしに)電話若しくはメールしてコンタクトをとることができる。しかし、その反面、時間や場所を問わずにコールされると、受信者の作業の中断が余儀なくされ、あるいは電車やコンサート会場内で周囲に迷惑がかかる。また、会議中や上司若しくは目上の人との面談中にコールされると、相手に失礼となる。あるいは、車の運転中にコールされたり受話したりすると、危険である。
勿論、携帯電話機などほとんどのコミュニケーション装置はマナーモードを備えており、ユーザの設定により呼び出し音を消音したり、装置の電源自体を落としてしまったりする対処方法も考えられる。しかしながら、このようなモード切替や電源切り替えの操作を、ユーザは忘れがちである。うっかり、コミュニケーションが可能であるにも拘らず着信を拒否したままにすると、大事な情報が遮断され、損失につながる。逆に、大事な場面で着信の拒否設定をせずに、周囲に迷惑をかけたり、自分の損失を被ったり、危険にさらされる。
例えば、着信したときに送られてくる通話希望条件と受信時条件と環境条件に応じて回線接続を制御することで、受け手の都合や状況、並びに発信側の内容に応じて、着信に適正に対応することができる電話システムについて提案がなされている(例えば、特許文献1を参照のこと)。しかしながら、このシステムは電話の呼び出しに特化しており、呼び出しと着信履歴の表示以外に代替手段がない。
また、ページング受信機に自己の現在位置を取得するGPS受信機を設け、受信者の場所情報を利用して呼び出しを制御することで、受信者の居場所に応じて呼び出しがあったことなどの報知動作の制御が可能な受信装置について提案がなされている(例えば、特許文献2を参照のこと)。しかしながら、この場合も電話の呼び出しに特化しており、呼び出しと着信履歴の表示以外に代替手段がない。
また、位置センサ・システムから得られる人の所在情報を基に、相手が呼び出し可能かどうかを判定して、無駄な呼び出しを減らし、呼び出し相手の作業に極力割り込みをかけないコンタクト支援システムについて提案がなされている(例えば、特許文献3を参照のこと)。この場合、受信者の位置情報に基づいて携帯電話の呼び出しの可否を決め、相手の作業に極力割り込みをかけないようにすることができる。また、呼び出し不可の場合、呼び出し可能になるまで、タイマでの自動繰り返しも行なう。しかしながら、この場合も電話の呼び出しに特化しており、呼び出すか、受信者若しくは発信者への通知以外に代替手段がない。
また、利用者に外部からの通信の着信を知らせる1つ以上の着信通知手段と、利用者の各時間帯の利用環境のスケジュールを登録し参照する利用環境登録手段と、利用環境登録手段に登録される各利用者環境を、着信通知手段のうちの1つに対応させて設定する着信動作登録手段と、外部からの通信の着信時に、利用環境登録手段に登録された利用者の現在の利用環境を参照し、着信動作登録手段に設定された現在の利用環境に対応する着信通知手段により利用者に着信を通知する着信通知実行手段を備えたスケジュール管理装置について提案がなされている(例えば、特許文献4を参照のこと)。この場合、携帯電話の着信動作をスケジュールに連動させ、利用者のスケジュールに対応して着信動作を切り替えることができる。しかしながら、この場合、電話の呼び出しモードの自動切換えに特化しており、呼び出し以外の代替手段がない。
また、着信音の鳴らされないモードにある間に、所定回数以上電話をかけてきた発信者に対しては対応することが可能な通信端末装置について提案がなされている(例えば、特許文献5を参照のこと)。これにより、ある発信者から緊急の要件で着信があったことを知ることができ、またその場で通話を開始することができる。しかしながら、この場合、電話の呼び出しモードの自動切換えに特化しており、呼び出し以外の代替手段がない。
これら上述した従来技術では、携帯電話を持たない相手や携帯電話を忘れた相手に対しては、これらの呼び出し方法の切り替えは全く意味を持たない。また、用件によっては直接対話や通話によって伝達するほどの必要はなく、電子メールなどの非同期の手段でも充分な場合や、記録を残す必要がある場合などがあり、電話の呼び出し方法の切り替えだけでは対応することができない。
不定期な報告や連絡や相談などための割り込み行為を実施したい要求者と、それを受ける被要求者との関係において、要求者が被要求者を突然に訪問したり、あるいは、一方的に電話のベルを鳴らしたりする行為は、被要求者のその時点の作業や行動に対する割り込みとなり、車の運転中や電車内や顧客との商談中といった作業中においては、危険であったり、周囲に迷惑であったり、業務に支障をきたす。また、心理的な不快感からその後のコミュニケーションに悪影響を与えることも懸念される。
その一方で、作業に集中するために通信機器を切るなどして外部からの割り込みを遮断してしまった場合、重要な連絡、例えば、緊急に対応が必要な要件や、現在の作業に大きく影響するような情報をタイムリーに得る機会を失うことになり、その場合においても被要求者にとっても要求者にとっても不利益となる。
また、上述した従来技術は、利用者の状況に応じて電話の着信動作などの割込みの調整を行なうことができるが、逆に、利用者が所望する割込みの調整が可能となる会議室などの場所を特定する、若しくは利用者が所望する割込みの受付条件に適合した状況を形成することはできない。
特開平8−228236号公報 特開平8−280050号公報 特開平11−75247号公報 特開2001−189774号公報 特開2002−199063号公報
本発明の目的は、要求者が所望する被要求者への作業の割り込みを好適に調整することができる、優れた情報処理システム及び情報処理装置、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、不定期な報告や連絡や相談などといったコミュニケーションのための割り込み行為を実施したい要求者と、それを受ける被要求者との関係において、被要求者の作業の中断や周囲への迷惑を回避しつつ、情報取得の機会損失を減少させるように、被要求者への作業の割り込みを調整することができる、優れた情報処理システム及び情報処理装置、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、1以上のサービス若しくはコミュニケーション手段を用いて割り込みを要求する要求者と、それを受ける被要求者との関係において、被要求者の状況に応じて、利用するサービス若しくはサービスを利用した割り込みの実行を好適に調整することができる、優れた情報処理システム及び情報処理装置、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、被要求者が特定のメンバとの作業を実施する際に、所望する割り込み調整の条件に適合する場所その他の状況を好適に確保することができる、優れた情報処理システム及び情報処理装置、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、要求者が所望する被要求者への作業の割り込みを調整する情報処理システムであって、被要求者となる可能性のある各利用者から、作業又は活動を行なう場所毎に割り込みを受け付ける受付条件を層別して取得する受付条件取得手段と、前記受付条件取得手段が取得した受付条件を蓄積する情報蓄積手段と、利用者が作業又は活動を行なう場所を検索するために所望の受付条件を入力する検索条件入力手段と、前記検索条件入力手段を介して入力された受付条件を検索キーにして、該当する場所を前記情報蓄積手段に蓄積されている受付条件情報から検索する場所検索手段と、前記場所検索手段による検索結果を利用者に提示する場所提示手段とを具備することを特徴とする情報処理システムである。
本発明に係る情報処理システムは、要求者からの割込要求を要求条件として取得する要求条件取得手段と、被要求者となる可能性のある各利用者の場所などの状況を検出する状況検出手段と、要求者が作業の割り込みを行なったときに、割り込み要求された要求条件と被要求者の受付条件と状況に応じて割り込みに利用するサービスを選択するサービス選択手段と、前記サービス選択手段が選択したサービスを実行するサービス実行手段とをさらに備え、場所に応じたサービスを自動的に実行して、割り込みの調整を行なう。
近年の情報技術の進歩に伴い、例えば、電話やファクシミリ、携帯電話、メール並びに携帯電話へのメールなどさまざまな手段を用いて、作業に割り込んでコンタクト若しくはコミュニケーションをとることができる。
ところが、時間や場所を問わずにコンタクトがとられると、受信者の作業の中断が余儀なくされ、あるいは電車やコンサート会場内で周囲に迷惑がかかる。また、会議中や上司若しくは目上の人との面談中に携帯電話がコールされあるいは携帯メールを着信すると、相手に失礼となる。あるいは、車の運転中に携帯電話がコールされたり受話したりすると、危険である。
これに対し、本発明によれば、要求者が作業の割り込みを行なったときに、割り込み要求された被要求者の受付条件と状況に応じて割り込みに利用するサービスを選択するので、要求者の要求条件と被要求者の受付条件と被要求者の状況に応じて割り込みの調整を行ない、妥当性のあるサービスを以ってコンタクト若しくはコミュニケーションが図られる。したがって、報告や連絡や相談などを行ないたい被要求者の作業の中断や周囲への迷惑を極力避けつつ、被要求者の情報取得の機会損失を減少させることができる。
また、本発明によれば、利用するサービスを選択し若しくはサービスを利用した割り込みを調整する受付条件の初期値を過去の履歴に基づいて設定することで、妥当性が高く、且つ利用者の入力(修正)の手間が少なくなるように受付条件を設定することができる。すなわち、利用者は、割り込みを調整するための受付条件を、装置が提供するデフォルトの初期値を使用し続ける必要がない。また、場所を移動するなど利用者の状況が変わっても、所望する割り込み調整の条件へとマニュアルで再設定する必要がなくなる。
また、本発明によれば、利用者が所望する割り込み調整の条件をキーに、適合する場所を検索して提示するので、利用者が条件を再設定する手間を省くとともに、場所の有効な活用を促すことができる。また、システムやシステム管理者、利用者などにより割り込み調整の条件の初期値が変更された場合であっても、所望の条件に適合する場所を提示することができる。
ここで、被要求者に対する割り込みを許可する複数の割込み許可レベルが定義されており、受付条件では、各利用者について作業又は活動を行なう場所毎に割り込み許可レベルが設定される。
また、本発明に係る情報処理システムは、各利用者の受付条件の利用履歴を集計する利用履歴集計手段をさらに備えていてもよい。前記利用履歴集計手段は、利用者の場所が変化したことに応じて利用履歴を更新し、利用者が受付条件を入力又は更新したことに応じても利用履歴を更新する。
このような場合、前記受付条件取得手段は、前記利用履歴集計手段により集計された履歴情報に基づいて、各利用者の受付条件情報における場所毎の受付条件の初期値を設定することができる。
前記受付条件取得手段は、利用者の履歴情報の中で最も高い頻度で設定された割込み許可レベルを受付条件における初期値として設定するようにすればよい。具体的には、利用者の履歴情報を利用者が作業又は活動を行なう場所毎に層別し、各場所で最も高い頻度で設定された割込み許可レベルを該場所における受付条件の初期値として設定することができる。あるいは、利用者の履歴情報を作業若しくは活動の場所及び同席するメンバ毎に層別し、各場所及び同席するメンバで最も高い頻度で設定された割込み許可レベルを該場所で該同席メンバと作業若しくは活動するときの受付条件の初期値として設定するようにしてもよい。
ここで、履歴情報を層別した結果、検出回数が0である状況(場所、予約の有無、メンバなど)では、割込み許可レベルの初期値を設定することができない、という問題がある。このような場合、大部分が一致する行や列を発見し、その情報を用いて推測することでより精度が高い初期値を得ることができる。
例えば、利用者の履歴情報を作業若しくは活動の場所及び同席するメンバ毎に層別した結果、利用履歴が検出されなかった同席メンバを含む場所については、その他の同席メンバについての履歴情報が類似する他の場所で該同席メンバに設定された初期値で補完する。また、利用者の履歴情報を作業若しくは活動の場所及び同席するメンバ毎に層別した結果、利用履歴が検出されなかった場所を含む同席メンバについては、その他の場所についての履歴情報が類似する他の同席メンバで同じ場所に設定された初期値で補完する。このような補完を行なうことにより、受付条件の初期値が定まらない場合であっても、より精度が高い初期値を得ることができる。
また、利用者の履歴情報を作業若しくは活動の場所及び同席するメンバ毎に層別し、場所及び同席メンバ毎に受付条件の初期値を設定する場合、前記検索条件入力手段は、利用者が作業又は活動を行なう場所を検索するための検索条件として、同席するメンバと所望する割込み許可レベルを利用者から入力し、前記場所検索手段は、前記検索条件入力手段を介して入力された同席メンバ及び割込み許可レベルを検索キーにして該当する場所を検索することができる。そして、前記場所提示手段は、前記場所検索手段により探し出された場所を該場所に割り当てられた割込み許可レベルとともに提示するようにすればよい。
また、場所検索を要求する利用者についての利用履歴がなく、場所情報を抽出できない場合には、他の利用者の利用履歴から得られた受付条件情報を利用して場所情報を抽出するようにしてもよい。
また、割込み許可レベルが単に「許可」と「禁止」の2つだけでなく、「緊急」、「重要」、「通常」、「任意」、「参考」というように多段階の割込み許可レベルが定義することもできる。このような場合、前記検索条件入力手段は、割り込み許可レベルの複数の段階にまたがる範囲を指定した形式で検索条件の入力を受容するようにしてもよい。そして、前記場所検索手段は、該範囲指定された割込み許可レベルを検索キーにして該当する場所を検索する。
また、本発明の第2の側面は、要求者が所望する被要求者への作業の割り込みを調整するための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、被要求者となる可能性のある各利用者から、作業又は活動を行なう場所毎の割り込みを受け付ける受付条件を取得する受付条件取得ステップと、前記受付条件取得手段が取得した受付条件を蓄積する情報蓄積ステップと、利用者が作業又は活動を行なう場所を検索するために所望の受付条件を入力する検索条件入力ステップと、前記検索条件入力ステップにおいて入力された受付条件を検索キーにして、該当する場所を前記情報蓄積ステップにより蓄積された受付条件情報から検索する場所検索ステップと、前記場所検索ステップにおける検索結果を利用者に提示する場所提示ステップとを具備することを特徴とするコンピュータ・プログラムである。
本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムは、コンピュータ・システム上で所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムを定義したものである。換言すれば、本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムをコンピュータ・システムにインストールすることによって、コンピュータ・システム上では協働的作用が発揮され、本発明の第1の側面に係る情報処理システムと同様の作用効果を得ることができる。
本発明によれば、不定期な報告や連絡や相談などといったコミュニケーションのための割り込み行為を実施したい要求者と、それを受ける被要求者との関係において、被要求者の作業の中断や周囲への迷惑を回避しつつ、情報取得の機会損失を減少させるように、被要求者への作業の割り込みを調整することができる、優れた情報処理システム及び情報処理装置、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、1以上のサービス若しくはコミュニケーション手段を用いて割り込みを要求する要求者と、それを受ける被要求者との関係において、被要求者の状況の変化に応じて、利用するサービス若しくはサービスを利用した割り込みの調整方法を動的に設定することができる、優れた情報処理システム及び情報処理装置、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
電話や突然の訪問による割り込みが他の作業を中断し、あるいは車の運転中など危険につながる場合もある。しかし、全く情報を遮断してしまうと、コミュニケーションの機会の損失につながる。これに対し、本発明によれば、要求者からの割り込み要求を要求条件として取得し、該取得した要求条件と被要求者となる可能性のある各利用者の利用者情報とに基づいて、割り込みに利用するサービスを選択するように構成したので、報告や連絡や相談などを行ないたい相手の作業の中断や周囲への迷惑を極力避けつつ、情報取得の機会損失を減少させることができる。
さらに、本発明によれば、利用するサービスを選択し若しくはサービスを利用した割り込みを調整する条件の初期値を過去の履歴に基づいて設定することで、妥当性が高く、且つユーザの入力(修正)の手間が少なくなるように条件を設定することができる。ユーザは、割り込みを調整するための条件を、装置が提供するデフォルトの初期値を使用し続けたり、条件が変わってもマニュアルで再設定したりする必要がなくなる。
また、本発明によれば、不用意に割り込まれること無く、対話やコンタクトの機会損失を少なくすることができることに加えて、複数利用者を対象に、利用者の期待する割込条件あるいは近似条件に基づいて会議場所などを検索することができる。したがって、それらの場所へ訪問した後に、その場所の条件設定を確認し、場合によっては再設定するなどといった、利用者の処理を省略することができる。
また、本発明によれば、システム管理者や利用者が条件設定を変更したり、システムが自動で利用履歴をもとに条件設定を修正するような場合であっても、それらの影響を考慮することなしに、割り込み調整システムを利用することができる。
また、本発明によれば、本システムの利用者に対して割込条件のルールが継承され易いため、利用者間のルール認知のズレを生じにくくし、本システムの円滑な利用を促進する効果を期待することができる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
図1には、本発明の一実施形態に係る割込調整装置の機能的な構成を模式的に示している。同図に示すように、割込調整装置1は、条件蓄積部11と、状況蓄積部12と、サービス選択部13と、サービス実行部14で構成される。
条件蓄積部11は、情報端末2Aから入力される要求条件や受付条件を蓄積する。ここで、要求条件とは、不定期な報告や連絡や相談などといったコミュニケーションのための割り込み行為を実施したい要求者が割り込みを要求する際の条件である。また、受付条件とは、割り込みを要求された被要求者が作業の中断や周囲への迷惑などを考慮して割り込みを受け付ける際の条件である。なお、実際には、情報端末2Aは、複数種類のものが複数混在することが多い。
状況蓄積部12は、状況検出装置3が検出する利用者の状況に関する状況情報を蓄積する。ここで言う利用者には、割り込みを要求する要求者と、割り込みが要求される被要求者の双方が含まれる。なお、実際には、状況検出装置3は、複数種類のものが複数混在することが多い。
サービス選択部13は、条件蓄積部11に蓄積されている要求条件や受付条件、状況蓄積部12に蓄積されている状況情報に基づいて、実行すべきサービスを選択する。また、サービス実行部14は、サービス選択部13により選択されたサービスを実行する。
ここで言う、サービスとは、基本的には、情報端末2Bを介して、割り込みの要求者と被要求者の双方へ情報の提供を行なう処理である。なお、実際には、情報端末2Bは、複数種類のものが複数混在することが多い。例えば電話や携帯電話、メール、携帯電話へのメールなど、要求者が被要求者に対し割り込みを実現するために使用するコミュニケーション手段などがサービスに相当する。
なお、割込調整装置1は、専用のハードウェア装置として設計・製作することもできるが、上述の各部の処理動作をコンピュータ可読形式で記述したプログラムをパーソナル・コンピュータなどの計算機システムで実行させるという形態で実現することができる。
次に、割込調整装置1を利用した割込調整システムの具体的な構成例について説明する。図2には、割込調整システムの構成例を示している。
同図に示した例では、割込調整装置1は、ネットワーク5に接続されている。また、ネットワーク5には、場所6に存在するPC21や携帯電話22、センサ31、カメラ32などの各機器が接続されているとともに、場所7に存在するFAX23やPC24、電子掲示板25、携帯電話26、PDA27、センサ33などの各機器が接続されている。また、ネットワーク5には、この他にも、スケジュール管理システム34や会議予約システム35が接続されている。なお、場所6は、例えば、利用者の自席(会社内)や自宅であり、場所7は、例えば、会議室や公共スペースである。このような場所は、実際には、複数存在するものとする。
PC21や携帯電話22、PC24、携帯電話26、PDA27は、図1に示した情報端末2A、情報端末2Bに相当するものである。また、FAX23や電子掲示板25は、図1に示した情報端末2Bに相当するものである。但し、PC21、携帯電話22、PC24、携帯電話26、PDA27は、条件(例えばPC21であれば、ユーザ操作を検知することができるアプリケーション・ソフトが稼働しているなどの条件、携帯電話22であれば、GPSなどによる位置検知が可能であるなどの条件)によって、図1に示した状況検出装置3としても利用することができる。
センサ31やカメラ32、センサ33、スケジュール管理システム34、会議予約システム35は、図1に示した状況検出装置3に相当する。なお、センサ31などは、利用者が所持する発信器や無線機、赤外線装置などの出力を検知することで、要求者や被要求者などの本システムの利用者の存在を検出する。なお、状況検出装置3としては、この他にも、入退室管理システムなど、利用者の状況を検出することができるものであれば、どのようなものでも利用することができる。
以下では、各実施例に沿って、本発明を適用した割込調整装置について説明する。なお、各実施例の構成は適宜組み合わせて利用することができることを付記しておく。
図3には、本発明の実施例1における割込調整装置の機能的な構成を示している。図示のように、割込調整装置101は、要求条件入力部102と、受付条件入力部103と、情報蓄積部104と、サービス選択部105と、サービス実行部106で構成される。
要求条件入力部102は、割り込みを要求する要求者からの要求条件の入力を受け付ける。要求条件は、不定期な報告や連絡や相談などといったコミュニケーションのための割り込み行為を実施したい要求者が割り込みを要求する際の条件である。
要求条件の入力は、図1に示した情報端末2Aに相当するもの(例えば、図2に示したPC21)から行なわれる。要求条件入力部102は、その際に、図4に示すような入力画面を情報端末2A相当に提供する。要求者は、図示の入力画面を介して、対象者(被要求者)や優先度、要件などを含む要求条件を入力することができる。なお、要求条件入力部102は、要求者が要求条件の一部のみを入力した場合には、後に不足する条件が追加された時点で要求条件として受け付けるようにしてもよく、不足する条件を初期値で補って要求条件として受け付けるようにしてもよい。
受付条件入力部103は、被要求者となる可能性のある利用者全般からの受付条件の入力を受け付ける。受付条件は、割り込みを要求された被要求者が作業の中断や周囲への迷惑などを考慮して割り込みを受け付ける際の条件である。
受付条件の入力は、情報端末2Aに相当するものから行なわれる。受付条件入力部103は、その際に、図5に示すような入力画面を情報端末2A相当に提供する。これにより、利用者は、各優先度における対応を指定した受付条件を入力する。なお、受付条件入力部103は、利用者が受付条件の一部のみを入力した場合には、不足する条件を初期値で補って受付条件として受け付けるようにしてもよい。また、受付条件は、管理者などにより制約を受ける。例えば、会社などの組織であれば人事部の担当者により、休憩中の受け付けを禁止するなどの制約を受けるようにしてもよい。ここでは、「携帯メール」は携帯電話などの携帯端末で送受信できるメール・サービスを示し、一度に送受信できるメッセージの文字数の制限がある点や、モバイル環境下でも送受信可能であるなどの点で、通常のメールである「PCメール」と区別する。
情報蓄積部104は、図1に示した条件蓄積部11に相当するもので、要求条件入力部102が受け付けた要求条件と、受付条件入力部103が受け付けた受付条件を蓄積する。
サービス選択部105は、図1に示したサービス選択部13に相当し、情報蓄積部104に蓄積されている要求条件と受付条件に基づいて、実行すべきサービスを選択する。サービスは、割り込みの要求者と被要求者の双方へ情報の提供を行なう処理であり、例えば電話や携帯電話、メール、携帯電話へのメールなどの情報端末を利用して、要求者が被要求者に対し割り込みを実現する。
サービス実行部106は、図1に示したサービス実行部14に相当し、サービス選択部105が選択したサービスを実行し、図1に示した情報端末2Bに相当するもの(例えば、図2に示した携帯電話26)に対して情報を出力する。
なお、本実施例では、割込調整装置101は状況情報を利用しない。したがって、図1に示した状況蓄積部12に相当する構成はなく、状況検出装置3に相当する構成も不要となる。
ここで、サービス選択部105の処理動作について説明する。図6及び図7には、サービス選択部105における動作手順をフローチャートの形式で示している。
サービス選択部105は、処理を開始すると、情報蓄積部104から新規に蓄積された要求条件を検索する(ステップS111)。そして、該当する要求条件があれば(ステップS112でYES)、サービス選択処理を行なう(ステップS113)。
このサービス選択処理では、図7に示す処理を行なうが、当該処理はマルチスレッドなどにより複数の処理を並列して行なうことが可能であるため、当該処理の終了を待たずに再び新規に蓄積された要求情報の検索を行なうようにしてもよい。
一方、情報蓄積部104に新規の要求条件が蓄積されなかった場合には(ステップS112でNO)、一定時間後に、再度、新規に蓄積された要求情報の検索を行なう。
なお、図6に示した処理に代えて、要求条件入力部102が要求条件を受け付けた旨をサービス選択部105に通知し、この通知に基づいてサービス選択部105が、ステップS113のサービス選択処理を実行するようにしてもよい。
ステップS113のサービス選択処理では、まず、ステップS111で検索された新規の要求条件で指定されている被要求者の受付条件を情報蓄積部104から検索する(ステップS121)。その結果、情報蓄積部104に該当する受付条件があれば(ステップS122でYES)、要求条件と受付条件に基づいて、サービスの選択を行なう(ステップS123)。
本実施例では、優先度とサービス間の対応関係が設定される。図8には、優先度とサービス間の対応関係の設定例を示している。図示の例では、サービスの選択は、5段階の優先度の「1:緊急」、「2:重要」、「3:通常」、「4:任意」、「5:参考」に対して、サービス「携帯電話可」、「携帯メール」、「PCメール」、「PCメール」、「保留」がそれぞれ設定されている。例えば、要求条件に含まれる優先度が「3:通常」であれば「PCメール」を選択するように、要求条件に含まれる優先度に基づいて、受付条件の同優先度に指定されているサービスを選択することで行なう。
サービスを選択すると、サービス選択部105は、サービス実行部106に選択したサービスの実行を指示して(ステップS124)、サービス選択処理を終了する。
なお、サービスの選択は、優先度以外の要素に基づいて行なうようにしてもよい。例えば、受付条件で要求者の役職などの人属性毎にサービスを指定しておき、サービス選択部105が要求条件に含まれる要求者の人属性と受付条件を比較してサービスを選択するようにすることができる。
サービスは、基本的には指定された方法で被要求者に対して要件などの通知を行なうとともに、その結果を要求者にも通知するものであるが、選択したサービスが「保留」であった場合には、要求者に対してその旨を通知するのみの処理となる。
一方、被要求者の受付条件を検索した結果、情報蓄積部104に該当する受付条件が蓄積されていなかった場合には(ステップS122でNO)、要求条件に受付条件が登録されるのを待つ旨の指定があり(ステップS125でYES)、その条件が継続している間(ステップS126でYES)、例えば、一定時間内や指定時刻前であれば、該当する受付条件が登録されるのを待ち、該当する受付条件が登録されると(ステップS122でYES)、上述したのと同様の処理を行なう。
また、要求条件に受付条件が登録されるのを待つ旨の指定が無い場合や(ステップS125でNO)、待ち指定があっても待つための条件が継続しなくなった場合には(ステップS126でNO)、受付条件が存在しない旨を要求者に通知することをサービス実行部106に指示して(ステップS127)、サービス選択処理を終了する。
図9には、本発明の実施例2に係る割込調整装置の機能的な構成を示している。同図に示すように、割込調整装置201は、要求条件入力部202と、状況情報取得部203と、情報蓄積部204と、サービス選択部205と、サービス実行部206で構成される。
要求条件入力部202は、割り込みを要求する要求者からの要求条件の入力を受け付ける。要求条件の入力は、図1に示した情報端末2Aに相当するものから行なわれるが、要求条件入力部202は、その際に、実施例1の要求情報入力部102と同様に、図4に示すような入力画面を情報端末2A相当に提供する。これにより、要求者は、対象者(被要求者)や優先度、要件などを含む要求条件を入力する。なお、要求条件入力部202は、要求者が要求条件の一部のみを入力した場合には、後に不足する条件が追加された時点で要求条件として受け付けるようにしてもよく、不足する条件を初期値で補って要求条件として受け付けるようにしてもよい。
状況情報取得部203は、図1に示した状況検出装置3に相当するもの(例えば、図2に示したセンサ31)が検出した利用者の状況を取得し、取得した状況に基づいて状況情報を生成する。状況情報は、各利用者が、どのような状況にあるかを示す情報で、所在場所や、会議中か否か、同席するメンバなどの情報である。
情報蓄積部204は、図1に示した条件蓄積部11及び状況蓄積部12に相当し、要求条件入力部202が受け付けた要求条件と、状況情報取得部203が取得した状況情報を蓄積する。
サービス選択部205は、図1に示したサービス選択部13に相当し、情報蓄積部204に蓄積されている要求条件と状況情報に基づいて、実行すべきサービスを選択する。
サービス実行部206は、図1に示したサービス実行部14に相当し、サービス選択部205が選択したサービスを実行し、図1に示した情報端末2Bに相当するものに対して情報を出力する。
ここで、サービス選択部205の処理動作について説明する。図10には、サービス選択部205の動作手順をフローチャートの形式で示している。なお、サービス選択部205は、実施例1のサービス選択部105と、一部の処理(図6を参照した部分)が同様であるので、図6を併せて参照する。
サービス選択部205は、処理を開始すると、情報蓄積部204から新規に蓄積された要求条件を検索する(ステップS111)。そして、該当する要求条件があれば(ステップS112でYES)、サービス選択処理を行なう(ステップS113)。このサービス選択処理では、図10に示す処理を行なうが、当該処理はマルチスレッドなどにより複数の処理を並列して行なうことが可能であることから、当該処理の終了を待たずに、再び新規に蓄積された要求情報の検索を行なうようにしてもよい。
一方、情報蓄積部204に新規の要求条件が蓄積されなかった場合には(ステップS112でNO)、一定時間後に、再度、新規に蓄積された要求情報の検索を行なう。なお、図6に示した処理に代えて、要求条件入力部202が要求条件を受け付けた旨をサービス選択部205に通知し、この通知に基づいてサービス選択部205が、ステップ113のサービス選択処理を実行するようにしてもよい。
ステップS113のサービス選択処理では、まず、ステップS111で検索された新規の要求条件で指定されている被要求者の状況情報を情報蓄積部204から検索する(ステップS221)。その結果、情報蓄積部204に該当する状況情報があれば(ステップS222でYES)、要求条件と状況情報に基づいて、サービスの選択を行なう(ステップS223)。
サービスの選択は、例えば、図11に示すような被要求者の状況と要求者が指定する優先度に対応するサービスを設定したテーブルに基づいて決定する。図11に示したテーブルでは、被要求者の所在場所などに基づいて、「通常作業」、「通常会議」、「集中作業」、「重要会議」、「休憩」、「禁止」などの状況が設定されており、その状況毎に、「1:緊急」、「2:重要」、「3:通常」、「4:任意」、「5:参考」の5段階の優先度(すなわち受付条件)に応じたサービスが設定されている。
このテーブルに基づいて、要求条件に含まれる優先度に基づいて、受付条件の同優先度に指定されているサービスを選択することができる。例えば、被要求者が「重要会議」の状況下にあり、要求条件に含まれる優先度が「3:通常」であれば、「PCメール」を選択する。このように所在場所をサービスの選択肢に直接変換することにより、被要求者のプライバシ情報を開示せずにサービスを実施することができる。
サービスを選択すると、サービス選択部205は、サービス実行部206に選択したサービスの実行を指示して(ステップS224)、サービス選択処理を終了する。
なお、サービスの選択は、優先度以外の要素に基づいて行なうようにしてもよい。例えば、図11に示した優先度を要求者の役職などの人属性に変更したテーブルを用いるなど、さまざまな条件に基づいてサービスを選択するようにすることができる。
ところで、サービスは、基本的には指定された方法で被要求者に対して要件などの通知を行なうとともに、その結果を要求者にも通知するものであるが、選択したサービスが「保留」であった場合には、要求者に対してその旨を通知するのみの処理となる。
一方、被要求者の状況情報を検索した結果、情報蓄積部204に該当する状況情報が蓄積されていなかった場合には(ステップS222でNO)、要求条件に状況情報が登録、つまり、被要求者の状況が検出されるのを待つ旨の指定があり(ステップS225でYES)、その条件が継続している間(ステップS226でYES)、例えば、一定時間内や指定時刻前であれば、該当する状況情報が登録されるのを待ち、該当する状況情報が登録されると(ステップS222でYES)、上述と同様の処理を行なう。
また、要求条件に状況情報が登録されるのを待つ旨の指定がない場合や(ステップS225でNO)、待ち指定があっても待つための条件が継続しなくなった場合には(ステップS226でNO)、指定された被要求者が検出可能な範囲内に存在しない旨を要求者に通知することをサービス実行部206に指示して(ステップS227)、サービス選択処理を終了する。
図12には、本発明の実施例3に係る割込調整装置の機能的な構成を示している。同図に示すように、割込調整装置301は、要求条件入力部302と、受付条件入力部303と、状況情報取得部304と、情報蓄積部305、サービス選択部306と、サービス実行部307で構成される。
要求条件入力部302は、割り込みを要求する要求者からの要求条件の入力を受け付ける。要求条件の入力は、図1に示した情報端末2Aに相当するものから行なわれるが、要求条件入力部302は、その際に、実施例1の要求情報入力部302と同様に、図4に示すような入力画面を情報端末2A相当に提供する。これにより、要求者は、対象者(被要求者)や優先度、要件などを含む要求条件を入力する。なお、要求条件入力部302は、要求者が要求条件の一部のみを入力した場合には、後に不足する条件が追加された時点で要求条件として受け付けるようにしてもよく、不足する条件を初期値で補って要求条件として受け付けるようにしてもよい。
受付条件入力部303は、被要求者となる可能性のある利用者全般からの受付条件の入力を受け付ける。受付条件の入力は、情報端末2Aに相当するものから行われるが、受付条件入力部303は、その際に、図13に示すような入力画面を情報端末2A相当に提供する。これにより、利用者は、自身の状況を意味する作業対象毎に、各優先度における対応を指定した受付条件を入力する。なお、受付条件入力部303は、利用者が受付条件の一部のみを入力した場合には、不足する条件を初期値で補って受付条件として受け付けるようにしてもよい。
状況情報取得部304は、図1に示した状況検出装置3に相当するもの(例えば、図2に示したセンサ31)が検出した利用者の状況を取得し、取得した状況に基づいて状況情報を生成する。状況情報は、各利用者が、どのような状況にあるかを示す情報で、所在場所や、会議中か否か、同席するメンバなどの情報である。
情報蓄積部305は、図1に示した条件蓄積部11及び状況蓄積部12に相当し、要求条件入力部302が受け付けた要求条件と、受付条件入力部303が受け付けた受付条件、状況情報取得部304が取得した状況情報を蓄積する。
サービス選択部306は、図1に示したサービス選択部13に相当し、情報蓄積部305に蓄積されている要求条件、受付条件、状況情報に基づいて、実行すべきサービスを選択する。
サービス実行部307は、図1に示したサービス実行部14に相当し、サービス選択部306が選択したサービスを実行し、図1に示した情報端末2Bに相当するものに対して情報を出力する。
ここで、サービス選択部306の処理動作について説明する。図14には、サービス選択部306における動作手順をフローチャートの形式で示している。なお、サービス選択部306は、実施例1のサービス選択部105と、一部の処理(図6を参照した部分)が同様であるので、図6を併せて参照する。
サービス選択部306は、処理を開始すると、情報蓄積部305から新規に蓄積された要求条件を検索する(ステップS111)。そして、該当する要求条件があれば(ステップS112でYES)、サービス選択処理を行なう(ステップS113)。このサービス選択処理では、図14に示す処理を行なうが、当該処理はマルチスレッドなどにより複数の処理を並列して行なうことが可能であるから、当該処理の終了を待たずに、再び新規に蓄積された要求情報の検索を行なうようにしてもよい。
一方、情報蓄積部305に新規の要求条件が蓄積されなかった場合には(ステップS112でNO)、一定時間後に、再度、新規に蓄積された要求情報の検索を行なう。なお、図6に示した処理に代えて、要求条件入力部302が要求条件を受け付けた旨をサービス選択部306に通知し、この通知に基づいてサービス選択部306が、ステップ113のサービス選択処理を実行するようにしてもよい。
ステップS113のサービス選択処理では、まず、ステップS111で検索された新規の要求条件で指定されている被要求者の受付条件を情報蓄積部305から検索する(ステップS321)。
情報蓄積部305に該当する受付条件があれば(ステップS322でYES)、要求条件と受付条件の比較を行なう(ステップS323)。
状況情報を要することなくサービスの選択が可能であれば(ステップS324でYES)、サービス選択部306は、要求条件と受付条件に基づいてサービスの選択を行ない(ステップS325)、サービス実行部307に選択したサービスの実行を指示して(ステップS326)、サービス選択処理を終了する。
なお、状況情報が不要な場合とは、例えば、優先度が「緊急」に指定されている場合は、被要求者がその状況に関わらずに携帯電話によるサービスを受付条件で指定している場合などである。
一方、要求条件と受付条件の比較の結果、状況情報を要する場合や(ステップS324でNO)、情報蓄積部305に該当する受付条件がなかった場合には(ステップS322でNO)、サービス選択部306は、要求条件で指定されている被要求者の状況情報を情報蓄積部305から検索する(ステップS327)。
そして、情報蓄積部305に該当する状況情報があれば(ステップS328でYES)、サービス選択部306は、要求条件、受付条件、状況情報に基づいてサービスの選択を行ない(ステップS325)、サービス実行部307に選択したサービスの実行を指示して(ステップS326)、サービス選択処理を終了する。
なお、サービスの選択は、基本的には、実施例2の場合と同様であるが、実施例3の場合は、図11に相当するテーブルのサービスを受付条件に基づいて変更している。また、情報蓄積部305に該当する受付条件がなかった場合には、サービスの選択時に、受付条件に代えて、実施例2の場合と同様に図11に示すような初期値としてサービスが設定されているテーブルを用いてサービスの選択を行なう。また、サービスの選択は、実施例1や実施例2の場合と同様に、優先度以外の要素に基づいて行なうようにしてもよい。
サービスは、基本的には指定された方法で被要求者に対して要件などの通知を行なうとともに、その結果を要求者にも通知するものであるが、選択したサービスが「保留」であった場合には、要求者に対してその旨を通知するのみの処理となる。
一方、被要求者の状況情報を検索した結果、情報蓄積部305に該当する状況情報が蓄積されていなかった場合には(ステップS328でNO)、要求条件に状況情報が登録、つまり、被要求者の状況が検出されるのを待つ旨の指定があり(ステップS329でYES)、その条件が継続している間(ステップS330でYES)、例えば、一定時間内や指定時刻前であれば、該当する状況情報が登録されるのを待ち、該当する状況情報が登録されると(ステップS328でYES)、上述したのと同様の処理を行なう。
また、要求条件に状況情報が登録されるのを待つ旨の指定がない場合や(ステップS329でNO)、待ち指定があっても待つための条件が継続しなくなった場合には(ステップS330でNO)、指定された被要求者が検出可能な範囲内に存在しない旨を要求者に通知することをサービス実行部307に指示して(ステップS331)、サービス選択処理を終了する。
なお、図14には、その処理の流れを示してはいないが、被要求者の受付条件と状況情報の両者が存在しない場合には、指定により、その両者が登録されるのを待つような処理を行なうようにしてもよい。
上述した実施例1〜実施例3によれば、要求者の条件と被要求者の条件の間で調整を行なうことで、被要求者の作業の中断や周囲への迷惑を回避しつつ、情報取得の機会損失を減少することができる。この場合、割り込みを調整するための条件を、装置が提供するデフォルトの初期値を使うか、さもなければユーザが全て入力する必要がある。
要求者と被要求者間では、割り込みに使用するサービスは、場所によっては慣例的に使われ方が決まっているような場所や、メンバによっては割り込みを常に禁止したいというように、使われ方が決まってくることが多い。そこで、実施例4では、過去の履歴を利用して妥当性の高い初期値を推定し、ユーザが初期値を修正する手間が少なくなるように受付条件を設定できるようにした。また、利用者は居場所を移動するなどして時間とともに状況が変化するので、状況検出に応じて動的にサービスを選択できるようにした。
図15には、本発明の実施例4に係る割込調整装置の機能的な構成を示している。同図に示すように、割込調整装置401は、要求条件入力部402と、受付条件入力部403と、状況情報検出部404と、情報蓄積部405、サービス選択部406と、サービス実行部407で構成される。
要求条件入力部402は、割り込みを要求する要求者からの要求条件の入力を受け付ける。要求条件の入力は、図1に示した情報端末2Aに相当するものから行なわれるが、要求条件入力部402は、その際に、実施例1の要求情報入力部402と同様に、図4に示すような入力画面を情報端末2A相当に提供する。これにより、要求者は、対象者(被要求者)や優先度、要件などを含む要求条件を入力する。なお、要求条件入力部402は、要求者が要求条件の一部のみを入力した場合には、後に不足する条件が追加された時点で要求条件として受け付けるようにしてもよく、不足する条件を初期値で補って要求条件として受け付けるようにしてもよい。
受付条件入力部403は、被要求者となる可能性のある利用者全般からの受付条件の入力を受け付ける。受付条件の入力は、情報端末2Aに相当するものから行われるが、受付条件入力部403は、その際に、図13に示すような入力画面を情報端末2A相当に提供する。これにより、利用者は、自身の状況を意味する作業対象毎に、各優先度における対応を指定した受付条件を入力する。なお、受付条件入力部403は、利用者が受付条件の一部のみを入力した場合には、不足する条件を初期値で補って受付条件として受け付けるようにしてもよい。
状況情報検出部304は、図1に示した状況検出装置3に相当するもの(例えば、図2に示したセンサ31)が検出した利用者の状況を取得し、取得した状況に基づいて状況情報を生成する。状況情報は、各利用者が、どのような状況にあるかを示す情報で、所在場所や、会議中か否か、同席するメンバなどの情報である。
情報蓄積部405は、図1に示した条件蓄積部11及び状況蓄積部12に相当し、要求条件入力部402が受け付けた要求条件と、受付条件入力部403が受け付けた受付条件、状況情報検出部404が取得した状況情報を蓄積する。
サービス選択部406は、図1に示したサービス選択部13に相当し、情報蓄積部405に蓄積されている要求条件、受付条件、状況情報に基づいて、実行すべきサービスを選択する。
サービス実行部407は、図1に示したサービス実行部14に相当し、サービス選択部406が選択したサービスを実行し、図1に示した情報端末2Bに相当するものに対して情報を出力する。
本実施例では、要求者からの割り込みを調整するための受付条件として、装置が提供する初期値を使うが、利用者の状況検出に応じて動的にサービスを選択できるように構成されている。
図16には、被要求者の状況変化によりサービスを選択するための受付条件の設定・解除を行なう一例を示している。例えば、会議室や面談スペースでは、通常、初期値として割込み許可とするが、機密事項の打ち合わせのため、被要求者は携帯端末2Aを介して割込禁止を設定する。その後、打ち合わせが終了し、自席や在宅へ場所を移動する。この状況変化を検出すると、割込禁止の設定が必要であった要件は終了したものと判断し、割込許可状態を初期値(割込許可)に自動変更する。
また、図17には、被要求者の状況変化によりサービスを選択するための受付条件の設定・解除を行なう他の例を示している。自席又は在籍中に、カメラ32などの状況検出装置3は、被要求者が電話中であることを検出すると、割込み禁止を設定する。そして、時間が経過すると、被要求者は電話を置くと、用件は終了したものと判断し、割込み許可状態を初期値(割込許可)に自動変更する。勿論、カメラ32からの映像情報ではなく、電話回線の切断により電話の終了を検出するようにしてもよい。
本実施例では、要求者からの割り込みの調整を行なうための受付条件として、装置が提供する初期値を使うが、ユーザが情報端末2Aを介した入力に応じてこの受付条件を変更することができる。ここで、要求者と被要求者間では、割り込みに使用するサービスは、慣例的に使われ方が決まっているような場所や、メンバによっては割り込みを常に禁止したいというように、使われ方が決まってくることが多い。そこで、これらを過去の履歴を利用して推定し、初期値とすることで、妥当性が高く、且つユーザの入力(修正)の手間が少なくなるように条件を設定することができる。
以下では、割込調整の利用履歴を記録し、利用履歴の統計情報により受付条件の初期値を決定するための処理手順について説明する。
各利用者の割込の許可又は禁止設定は、どの場所に居たかに依存する。すなわち、割り込みに使用するサービスは場所に応じて慣例的に決まってくるので、過去の履歴から、割込許可又は禁止設定に関する妥当な初期値を場所毎に求めることができる。
図2に示したシステム構成によれば、会議室や居室などの場所毎に、センサ31やカメラ32などの利用者の状況を検出する状況検出装置が設置されており、場所毎に各利用者が検出された回数を検出することができる。場所に関する履歴情報は状況蓄積部12で集計される。また、利用者は、それぞれの場所で、携帯端末2Aを介して割込みの許可又は禁止の設定を行なう。割込調整などの受付条件に関する履歴情報は、条件蓄積部11で集計される。このような利用履歴に関する統計情報を場所によって層別することで、利用者について場所毎に妥当な割り込み許可又は禁止の初期値を与えることができる。妥当や初期値を得ることにより、利用者は割込設定若しくは受付条件の入力や修正を行なう手間を省くことができる。
図18には、利用者による履歴情報を場所によって層別した例を示している。同図に示したテーブルでは、場所を検知するセンサによって検出された回数と、その中で割込禁止を設定した回数を示している。
さらに、これまでに設定した割込禁止の設定率を場所毎に求め、これを割込禁止の確率として示している。そして、この割込設定率が閾値0.5以上の場合には、その場所の初期値を「禁止」に、0.5未満の場合の初期値を「許可」にすることで、禁止確率の高い方を初期値とすることができる。
例えば、小会議室、大会議室、居室、実験室では割込禁止設定率がそれぞれ0.135、0.071、0.016、0.023と、0.5未満なので、これらの場所での割込設定の初期値を「許可」とする。一方、役員会議室と面談室では割込禁止設定率がそれぞれ1.0、0.75と0.5以上なので、割込設定の初期値を「禁止」とする。
なお、同じ場所で、最初は割込許可、途中から割込禁止というように切り替わる場合には、切り替わった時点からを再度検出されたものとしてカウントとすれば、さらに詳細な確率が求められる。
また、図19には、利用者による履歴情報を場所によって層別した他の例を示している。図18で示した例では、割込み許可レベルは禁止と許可の2通りだけであったが、ここでは、禁止以外に、緊急、重要、通常、任意、参考という多段階の割込み許可レベルが定義されている。例えば要求者が「緊急」として割り込みを要求した場合以外は受け付けないという場合が「緊急」であり、「重要」の場合は、「緊急」と「重要」の両方を受け付けるというような設定になる。
図19に示したテーブルでは、場所を検知するセンサによって検出された回数と、その中でそれぞれの割込許可レベルを設定した回数を示している。さらに、各場所においてこれまでに設定した回数が最も大きい(すなわち最も設定頻度の高い)割込許可レベルを求め、最頻値を持つ割込み許可レベルをその場所における初期値としている。この場合、参考=5、任意=4、通常=3、重要=2、緊急=1、禁止=0というように値を割り当てて平均を求める方法だけではなく、最も数が多い最頻値を利用する方法がある。
図示の例では、小会議室では設定回数が最頻値である「重要」が割込設定の初期値に設定される。また、大会議室では設定回数が最頻値である「通常」が割込設定の初期値に設定される。また、役員会議室では設定回数が最頻値である「禁止」が割込設定の初期値に設定される。また、居室では設定回数が最頻値である「通常」が割込設定の初期値に設定される。また、実験室では設定回数が最頻値である「重要」が割込設定の初期値に設定される。また、面談室では設定回数が最頻値である「禁止」が割込設定の初期値に設定される。
図20には、受付条件を状況変化により自動変更するための処理手順をフローチャートの形式で示している。この処理動作は、例えば、ある利用者が場所を移動するなど、状況の変化が発生したときに、割込調整を行なうメインプログラムより起動される。
まず、場所やメンバなど履歴を層別するための状況条件を抽出する(ステップS401)。
次いで、状況条件をキーとして対象となる履歴を検索する(ステップS402)。そして、割込許可状態や優先度などを集計する(ステップS403)。
次いで、集計して得られた推定値で、場所毎の割込設定を初期化する(ステップS404)。ここで、平均値、最頻値などを選択する。最頻値で同じものがあれば、上位優先、下位優先などのポリシーによって決定する。例えば、不用意な割り込みを極力避ける場合には、上位優先により、割り込みを少なくするとよい。
そして、受付条件の履歴を追加して(ステップS405)、本処理ルーチン全体を終了する。図21には、受付条件履歴の例を示している。
ユーザが割込許可レベルを明示的に設定する場合、初期値が設定されているので、現在の条件を更新する形態になる。図22には、受付条件をユーザが変更する場合の受付条件を変更するための処理手順をフローチャートの形式で示している。
まず、現在時刻を記録する(ステップS411)。そして、利用者の受付条件を読み出し(ステップS412)、受付条件の入力を待つ(ステップS413)。利用者の携帯端末2B上では、初期値で設定された受付条件を表示し、ユーザが変更したい部分を入力する。本実施例では割込許可レベルの入力になる。
ここで、利用者から受付条件の変更があると(ステップS414)、受付条件を更新する(ステップS415)。
次いで、条件蓄積部11に蓄積されている最新の履歴情報を参照し(ステップS416)、現在時刻と比較する(ステップS417)。そして、現在時刻がk分を経過している場合には、履歴情報を追加する(ステップS418)。
一方、現在時刻がk分以内である場合には、最新履歴を更新する(ステップS419)。
状況が変化した時点で履歴情報を追加するが、状況の変化から短時間の間は、この履歴情報を更新する処理として扱う。例えば、会議室に入った直後に割込許可レベルを禁止にしたとしても、タイムラグがあるため割込許可レベルが許可になった履歴が1件増えてしまうことになり、正しい統計量がとれなくなってしまう。そこで、上述したように、状況が変化してから一定時間内の変更は履歴の更新として扱うことにしている。
実施例4では、過去の履歴を利用して妥当性の高い初期値を推定し、ユーザが初期値を修正する手間が少なくなるように、割り込み要求に対する受付条件を設定できるようにした。このように利用者の状況に応じて被要求者への割込みの調整を行なうことができるが、逆に、利用者が所望する割込みの調整が可能となる会議室などの場所を特定する、若しくは利用者が所望する割込みの受付条件に適合した状況を形成することはできない。
そこで、第5の実施例では、不用意に割り込まれること無く、対話やコンタクトの機会損失を少なくすることができることに加えて、複数の利用者を対象に、利用者の期待する割込条件あるいは近似条件に基づいて会議場所などを検索するようにした。この場合、それらの場所へ訪問した後に、その場所の条件設定を確認し、場合によっては再設定するなどといった、利用者の処理を省略することができる。
図2に示したシステム構成によれば、会議室や居室などの場所毎に、センサ31やカメラ32などの利用者の状況を検出する状況検出装置が設置されており、場所毎に各利用者が検出された回数を検出することができる。場所に関する履歴情報は状況蓄積部12で集計される。また、利用者は、それぞれの場所で、携帯端末2Aを介して割込みの許可又は禁止の設定を行なう。割込調整などの受付条件に関する履歴情報は、条件蓄積部11で集計される。このような利用履歴に関する統計情報を場所によって層別することで、利用者について場所毎に妥当な割り込み許可又は禁止の初期値を与えることができる。
本実施例では、利用者が各場所を利用した履歴情報を場所毎に層別し、さらに利用者が各場所で割込み禁止を設定した回数を場所毎に層別して、利用者が割込禁止を設定した割込禁止設定率を場所毎に求める。そして、図18や図19に示したように、各場所において最も高い頻度で設定される割込み設定レベルをその場所における受付条件の初期値とする。図23には、場所毎に受付条件の初期値が設定されている例を示している。
さらに本実施例では、利用者の期待する受付条件に基づいて会議場所などを検索する。図24には、利用者が携帯端末2B上で所望の受付条件を入力するための検索画面の構成例を示している。ここで、所望の受付条件として割込みの「禁止」が入力されたとする。このような場合、画面上で指定された割込みの「禁止」を検索キーとして、図23に示したような受付条件のリストを検索した結果、初期値として「禁止」が設定されている、11会議室、12会議室、役員会議室、面談室が見つけ出される。図25には、場所の検索結果を表示する画面の構成例を示している。
図26には、場所毎に受付条件の初期値が設定されている場合に、所望の場所を検索するための処理手順をフローチャートの形式で示している。
この処理動作は、ユーザからの処理要求に基づきプログラムが起動される。図24に示したような入力画面を介して入力された受付条件をキーに対象となる場所を検索する(ステップS501)。そして、図25に示すような画面を介して、ユーザに検索結果を表示する(ステップS502)。
本実施例では、利用者が場所を移動するなど実際の状況の変化に応じて過去の履歴を更新し、割込許可又は禁止設定に関する妥当な初期値を求めている。
各利用者の割込みの許可又は禁止設定は、どの場所に居たかだけではなく、どのメンバと同席していたか、あるいはどのメンバとどの場所に同席していたかにも依存するので、利用履歴に関する統計情報を、メンバと場所によって層別する。具体的には、各場所で利用者が検出された回数をさらに同席するメンバで層別する。そして、場所と同席メンバとの対応関係において、割込禁止を設定した回数により、これまでに設定した割込禁止の設定率を求める。
図27には、利用者による履歴情報をメンバと場所によって層別し、利用履歴に基づいて場所毎の受付条件を変更する場合のデータ・テーブルの構成例を示している。同図に示したテーブルでは、場所と同席メンバの対応毎にセルが設けられ、セル内では、利用者の検出数と禁止設定数、禁止確率(=禁止設定数÷検出数)、並びに禁止確率に基づいて割り当てられる割込み許可レベルが書き込まれる。そして、この割込設定率が閾値0.5以上の場合には、その場所の初期値を「禁止」に、0.5未満の場合の初期値を「許可」にすることで、禁止確率の高い方を初期値とすることができる。
ここで、メンバ欄のうち「デフォルト」は、検出数及び禁止設定数はすべての値の合計で計算し(禁止確率および割込条件は同様)、検出数が0の場合(システム稼働初期)は、割込条件は例えば「許可」を初期値として使用する。この値は、利用者が、メンバ設定で「共通」を選択した場合に使用したり、各セルで、検出回数が0の場合に、初期値として使用したりする(説明のため、上記セル中、当該箇所は括弧で囲んで記載した)。
利用履歴を積み重ねていくことで、利用者の過去の履歴情報を場所、予約状況、居合わせたメンバ毎に層別し、各履歴における割込禁止設定率をそれぞれ求める。そして、この設定率が0.5以上であるかどうかによって割込設定の初期値を決定することにより、妥当性の高い割込み調整を実現することができる。
ところが、履歴情報を層別した結果、検出回数が0である状況(場所、予約の有無、メンバなど)では、割込み許可レベルの初期値を設定することができない。このような場合、大部分が一致する行や列が発見される場合には、その情報を用いて推測することでより精度が高い初期値を得ることができる。
例えば、稼動開始時にはすべて「許可」としておいて、履歴が蓄積されることによって変更される。そして、検出回数が0となる行や列が発生した場合には、大部分が一致する行や列を検索し、発見される場合には、その情報を用いて推測する。
具体的には、利用者の履歴情報を作業若しくは活動の場所及び同席するメンバ毎に層別した結果、利用履歴が検出されなかった同席メンバを含む場所については、その他のメンバについての履歴情報が類似する他の場所で同じ同席メンバに対して設定された初期値で補完するようにする。また、利用者の履歴情報を作業若しくは活動の場所及び同席するメンバ毎に層別した結果、利用履歴が検出されなかった場所を含む同席メンバについては、その他の場所についての履歴情報が類似する他の同席メンバで同じ場所に対して設定された初期値で補完するようにする。あるいは、利用履歴がなく、場所情報を抽出できない場合には、他の利用者の統計情報を利用して場所情報を抽出するようにする。
ユーザは、所定のメンバと会議室で会合を行なうときに、図23に示したように過去の履歴に基づいてあらかじめ設定された初期値を受付条件とする。ここで、利用履歴に基づいて場所毎の受付条件が変更することができるが、図28には、この場合の処理手順をフローチャートの形式で示している。
まず、場所毎の受付条件の初期値を算出する(ステップS511)。ここで、過去の利用履歴では検出数が0となる場所に対応する受付条件に、デフォルト値を初期値として設定する。
次いで、メンバ名及び受付条件を検索キーとして、図27に示したデータ・テーブル上で該当する場所を検索する(ステップS512)。
図29には、場所の検索条件を入力するための画面の構成例を示している。同図では、対象メンバと受付条件をそれぞれのリスト・ボックス中から指定することができる。ここでは、メンバとして「グループA」、受付条件として「禁止」が指定されている。そして、「検索」ボタンを押すことにより、場所の検索処理が起動する。
次いで、場所の検索結果がユーザに提示される(ステップS513)。ここで、メンバとして「グループA」、受付条件として「禁止」を検索キーとして、図27に示したデータ・テーブル上を検索すると、検索結果として「12会議室」と「役員会議室」が抽出される。図30には、場所の検索結果を提示するための画面構成例を示している。
ここで、初期値の場所が選択された場合には(ステップS514)、当該メンバの当該場所の受付条件に、初期値の値を設定する(ステップS515)。検出数が0の箇所に対応する割込条件に、デフォルト値を初期値として設定する。
図27で示したデータ・テーブルでは、割込み許可レベルは禁止と許可の2通りだけであったが、禁止以外に、緊急、重要、通常、任意、参考という多段階の割込み許可レベルを定義することもできる。例えば、要求者が「緊急」として割り込みを要求した場合以外は受け付けないという場合が「緊急」であり、「重要」の場合は、「緊急」と「重要」の両方を受け付けるというような設定になる。
図31には、このような場合に、利用者による履歴情報を場所と設定された割込み許可レベルによって層別した例を示している。同図に示したテーブルでは、場所を検知するセンサによって検出された回数と、その中でそれぞれの割込許可レベルを設定した回数をメンバ毎に層別している。そして、各メンバについて場所毎にこれまでに設定した回数が最も大きい(すなわち最も設定頻度の高い)割込許可レベルを求め、最頻値を持つ割込み許可レベルをその場所における初期値としている。この場合、参考=5、任意=4、通常=3、重要=2、緊急=1、禁止=0というように値を割り当てて平均を求める方法だけではなく、最も数が多い最頻値を利用する方法がある。
また、メンバ欄に記載の「デフォルト」における、検出数及び各割込条件設定数は、すべてのメンバにおける値の合計で、検出数が0の場合(システム稼働初期)は、割込条件は例えば「通常」を初期値として使用する。この値は、利用者がメンバ設定で「共通」を選択した場合に使用する場合や、各メンバの場所毎の検出数が0である場合に、初期値として使用する(説明のため、当該箇所は括弧で囲んで記載した)。
図32には、複数の割込み許可レベルが定義される場合における、場所の検索条件を入力するための画面の構成例を示している。同図では、対象メンバと受付条件をそれぞれのリスト・ボックス中から指定することができる。ここでは、メンバとして「グループA」、受付条件として「重要」が指定されている。
この画面上では、さらに、割込み優先設定を指定するためのラジオ・ボタンが用意されている。「指定なし」のラジオ・ボタンがチェックされた場合には、指定された対象メンバと受付条件のAND条件が検索キーとなる。また、「機密を優先する」のラジオ・ボタンがチェックされた場合には、指定された対象メンバと、指定された受付条件以上の機密レベルとなる割込み許可レベル(図示の例では、禁止、緊急、重要)のAND条件が検索キーとなる。また、「割り込みを優先する」のラジオ・ボタンがチェックされた場合には、指定された対象メンバと、指定された受付条件以下の機密レベルとなる割込み許可レベル(図示の例では、重要、通常、任意、参考)のAND条件が検索キーとなる。そして、「検索」ボタンを押すことにより、場所の検索処理が起動する。
また、図33には、複数の割込み許可レベルが定義される場合における、場所の検索結果を提示するための画面構成例を示している。
「機密を優先する」のラジオ・ボタンがチェックされた場合には、指定された対象メンバと、指定された受付条件以上の機密レベルとなる割込み許可レベル(図示の例では、禁止、緊急、重要)のAND条件が検索キーとなって、図31に示したデータ・テーブルの該当メンバの列上で、検索条件を満たす割込み許可レベルを持つ場所が検索される。そして、検索結果として、該当する場所と受付条件が一覧表示される。図示の例では、検索結果は、割込条件に適合する順(この場合は、重要、緊急、禁止の順)に表示されている。また、機密優先の場合は、割込条件レベルの低いものから表示する。
また、「割り込みを優先する」のラジオ・ボタンがチェックされた場合には、指定された対象メンバと、指定された受付条件以下の機密レベルとなる割込み許可レベル(図示の例では、重要、通常、任意、参考)のAND条件が検索キーとなって、図31に示したデータ・テーブルの該当メンバの列上で、検索条件を満たす割込み許可レベルを持つ場所が検索される。そして、検索結果として、該当する場所と受付条件が一覧表示される。図示の例では、検索結果は、割込条件に適合する順(この場合は、重要、通常、任意、参考の順)に表示されている。また、割込み優先の場合は、割込条件レベルの高いものから表示する。
また、「指定なし」のラジオ・ボタンがチェックされた場合には、指定された対象メンバと受付条件のAND条件が検索キーとなって、図31に示したデータ・テーブルの該当メンバの列上で、検索条件を満たす割込み許可レベルを持つ場所が検索される。そして、検索結果として、該当する場所と受付条件が一覧表示される。
図34には、多段階の割込み許可レベルが定義される場合において、利用履歴に基づいて場所毎の受付条件を変更するための処理手順をフローチャートの形式で示している。
まず、場所毎の受付条件の初期値を算出する(ステップS521)。ここで、過去の利用履歴では検出数が0となる場所に対応する受付条件に、デフォルト値を初期値として設定する。
次いで、メンバ名及び受付条件を検索キーとして、図31に示したデータ・テーブル上で該当する場所を検索する(ステップS522)。そして、この検索結果を、変数Aとして確保する(ステップS523)。
ここで、割込み優先設定の指定があるかどうかをチェックする(ステップS524)。
割り込み優先設定の指定がない場合には、場所の検索結果がユーザに提示される(ステップS533)。検索結果の提示画面は、図33に示した通りである。そして、初期値の場所が選択された場合には(ステップS534)、当該メンバの当該場所の受付条件に、初期値の値を設定する(ステップS535)。
一方、割込み優先設定が指定されている場合には(ステップS524)、割込み許可レベルを指定するための変数Iに初期値0を設定する(ステップS525)。ここでは、説明の簡素化のため、割込み許可レベルの最大値N=1とする。
割り込み優先設定として「機密を優先する」が指定されている場合には(ステップS526)、検索キーの受付条件の割り込み許可レベルを1つだけ上げて(ステップS527)、図31に示したデータ・テーブル上で該当する場所を検索する(ステップS528)。そして、この検索結果を、変数Aに追加する(ステップS529)。
また、割り込み優先設定として「割り込みを優先する」が指定されている場合には(ステップS526)、検索キーの受付条件の割り込み許可レベルを1つだけ下げて(ステップS532)、図31に示したデータ・テーブル上で該当する場所を検索する(ステップS528)。そして、この検索結果を、変数Aに追加する(ステップS529)。
そして、Iを1だけ増分し(ステップS531)、IがNに到達しない間、すなわち未処理の割込み許可レベルについての場所検索を繰り返し実行する(ステップS532)。
該当するすべての割込み許可レベルについての場所検索を終えたら、場所の検索結果がユーザに提示される(ステップS533)。検索結果の提示画面は、図33に示した通りである。そして、初期値の場所が選択された場合には(ステップS534)、当該メンバの当該場所の受付条件に、初期値の値を設定する(ステップS535)。
図35には、複数の割込み許可レベルが定義される場合における、場所の検索条件を入力するための画面についての他の構成例を示している。同図では、対象メンバと受付条件をそれぞれのリスト・ボックス中から指定することができる。図32に示した例では、割り込み優先設定により、指定した割込み許可レベル以上又はそれ以下の割り込み許可レベルを指定することができる。これに対し、図35に示した例では、リスト・ボックス内で割込み許可レベルの上限と下限とを範囲指定することができる。
また、図36には、図35に示した場所検索画面で入力された検索条件を基に場所検索された結果の提示画面の構成例を示している。この場合、複数の段階にまたがって範囲指定された各割込み許可レベルが検索対象となる。同図に示す例では、割込条件に適合する順に表示(この例ではレベルの低いものから順に表示)されている。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、電話や携帯電話、電子メールなどのコミュニケーション手段を所持する要求者と被要求者間でのコミュニケーションによる割り込みを調整するという実施形態を中心に説明してきたが、本発明の要旨はこれに限定されるものではない。これらコミュニケーション手段以外を利用したサービスを用いて被要求者に割り込みを行なう場合であっても、本発明を適用することで、被要求者の状況の変化に応じて、妥当なサービスを選択し、且つ選択されたサービスを実行するための妥当な時期を決定するとともに、利用者の期待する割込条件あるいは近似条件に基づいて会議場所などを検索することができる。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
図1は、本発明の一実施形態に係る割込調整装置の機能的な構成を模式的に示した図である。 図2は、割込調整システムの構成例を示した図である。 図3は、本発明の実施例1における割込調整装置の機能的な構成を示した図である。 図4は、要求条件入力部102が提供する、割り込みを要求する要求者からの要求条件の入力を受け付ける入力画面の構成例を示した図である。 図5は、受付条件入力部103が提供する、被要求者となる可能性のある利用者全般からの受付条件の入力を受け付ける入力画面の構成例を示した図である。 図6は、サービス選択部105における動作手順を示したフローチャートである。 図7は、サービス選択部105における動作手順を示したフローチャートである。 図8は、優先度とサービス間の対応関係の設定例を示した図である。 図9は、本発明の実施例2に係る割込調整装置の機能的な構成を示した図である。 図10は、サービス選択部205の動作手順を示したフローチャートである。 図11は、被要求者の状況と要求者が指定する優先度に対応するサービスを設定したテーブルを示した図である。 図12は、本発明の実施例3に係る割込調整装置の機能的な構成を示した図である。 図13は、受付条件入力部303が提供する、被要求者となる可能性のある利用者全般からの受付条件の入力を受け付ける入力画面の構成例を示した図である。 図14は、サービス選択部306における動作手順を示したフローチャートである。 図15は、本発明の実施例4に係る割込調整装置の機能的な構成を示した図である。 図16は、被要求者の状況変化によりサービス選択のための条件の設定・解除を行なう一例を示した図である。 図17は、被要求者の状況変化によりサービス選択のための条件の設定・解除を行なう他の例を示した図である。 図18は、利用者による履歴情報を場所によって層別した例を示した図である。 図19は、利用者による履歴情報を場所によって層別した他の例を示した図である。 図20は、受付条件を状況変化により自動変更するための処理手順を示したフローチャートである。 図21は、受付条件履歴の例を示した図である。 図22は、受付条件をユーザが変更する場合の受付条件を変更するための処理手順を示したフローチャートである。 図23は、場所毎に受付条件の初期値が設定されている例を示した図である。 図24は、利用者が所望の受付条件を入力するための検索画面の構成例を示した図である。 図25は、場所の検索結果を表示する画面の構成例を示した図である。 図26は、場所毎に受付条件の初期値が設定されている場合に、所望の場所を検索するための処理手順を示したフローチャートである。 図27は、利用者による履歴情報をメンバと場所によって層別し、利用履歴に基づいて場所毎の受付条件を変更する場合のデータ・テーブルの構成例を示した図である。 図28は、利用履歴に基づき場所毎の割込み条件が変更する場合の処理手順を示したフローチャートである。 図29は、場所の検索条件を入力するための画面の構成例を示した図である。 図30は、場所の検索結果を提示するための画面構成例を示した図である。 図31は、複数の割込み許可レベルが定義される場合に、利用者による履歴情報を場所と設定された割込み許可レベルによって層別したデータ・テーブルの例を示した図である。 図32は、複数の割込み許可レベルが定義される場合における、場所の検索条件を入力するための画面の構成例を示した図である。 図33は、複数の割込み許可レベルが定義される場合における、場所の検索結果を提示するための画面構成例を示した図である。 図34は、多段階の割込み許可レベルが定義される場合において、利用履歴に基づいて場所毎の受付条件を変更するための処理手順を示したフローチャートである。 図35は、複数の割込み許可レベルが定義される場合における、場所の検索条件を入力するための画面についての他の構成例を示した図である。 図36は、図35に示した場所検索画面で入力された検索条件を基に場所検索された結果の提示画面の構成例を示した図である。
符号の説明
1…割込調整装置
2A…情報端末
2B…情報端末
3…状況検出装置
5…ネットワーク
6…場所
7…場所
11…条件蓄積部
12…状況蓄積部
13…サービス選択部
14…サービス実行部
21…PC
22…携帯電話
23…FAX
24…PC
25…電子掲示板
26…携帯電話
27…PDA
31…センサ
32…カメラ
33…センサ
101…割込調整装置
102…要求条件入力部
103…受付条件入力部
104…情報蓄積部
105…サービス選択部
106…サービス実行部
201…割込調整装置
202…要求条件入力部
203…状況情報取得部
204…情報蓄積部
205…サービス選択部
206…サービス実行部
301…割込調整装置
302…要求条件入力部
303…受付条件入力部
304…状況情報取得部
305…情報蓄積部
306…サービス選択部
307…サービス実行部
401…割込調整装置
402…要求条件入力部
403…受付条件入力部
404…状況情報検出部
405…情報蓄積部
406…サービス選択部
407…サービス実行部

Claims (31)

  1. 要求者が所望する被要求者への作業の割り込みを調整する情報処理システムであって、
    被要求者となる可能性のある各利用者から、作業又は活動を行なう場所毎の割り込みを受け付ける受付条件を取得する受付条件取得手段と、
    前記受付条件取得手段が取得した受付条件を蓄積する情報蓄積手段と、
    利用者が作業又は活動を行なう場所を検索するために所望の受付条件を入力する検索条件入力手段と、
    前記検索条件入力手段を介して入力された受付条件を検索キーにして、該当する場所を前記情報蓄積手段に蓄積されている受付条件情報から検索する場所検索手段と、
    前記場所検索手段による検索結果を利用者に提示する場所提示手段と、
    を具備することを特徴とする情報処理システム。
  2. 要求者からの割込要求を要求条件として取得する要求条件取得手段と、
    被要求者となる可能性のある各利用者の状況を検出する状況検出手段と、
    要求者が作業の割り込みを行なったときに、割り込み要求された要求条件と被要求者の受付条件と状況に応じて割り込みに利用するサービスを選択するサービス選択手段と、
    前記サービス選択手段が選択したサービスを実行するサービス実行手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 被要求者に対する割り込みを許可する複数の割込み許可レベルが定義されており、
    受付条件では、各利用者について作業又は活動を行なう場所毎に割り込み許可レベルが設定される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  4. 各利用者の受付条件の利用履歴を集計する利用履歴集計手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
  5. 前記利用履歴集計手段は、利用者の場所の変化したことに応じて、利用履歴を更新する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
  6. 前記利用履歴集計手段は、利用者が受付条件を入力又は更新したことに応じて、利用履歴を更新する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
  7. 前記受付条件取得手段は、前記利用履歴集計手段により集計された履歴情報に基づいて、各利用者の受付条件情報における場所毎の受付条件の初期値を設定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
  8. 前記受付条件取得手段は、利用者の履歴情報の中で最も高い頻度で設定された割込み許可レベルを受付条件における初期値として設定する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理システム。
  9. 前記受付条件取得手段は、利用者の履歴情報を利用者が作業又は活動を行なう場所毎に層別し、各場所で最も高い頻度で設定された割込み許可レベルを該場所における受付条件の初期値として設定する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理システム。
  10. 前記受付条件取得手段は、利用者の履歴情報を作業若しくは活動の場所及び同席するメンバ毎に層別し、各場所及び同席するメンバに対し最も高い頻度で設定された割込み許可レベルを該場所で該同席メンバと作業若しくは活動するときの受付条件の初期値として設定する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理システム。
  11. 前記受付条件取得手段は、利用者の履歴情報を作業若しくは活動の場所及び同席するメンバ毎に層別した結果、利用履歴が検出されなかった同席メンバを含む場所については、その他の同席メンバについての履歴情報が類似する他の場所で該同席メンバに設定された初期値で補完する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理システム。
  12. 前記受付条件取得手段は、利用者の履歴情報を作業若しくは活動の場所及び同席するメンバ毎に層別した結果、利用履歴が検出されなかった場所を含む同席メンバについては、その他の場所についての履歴情報が類似する他の同席メンバで該場所に設定された初期値で補完する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理システム。
  13. 前記検索条件入力手段は、利用者が作業又は活動を行なう場所を検索するための検索条件として、同席するメンバと所望する割込み許可レベルを利用者から入力し、
    前記場所検索手段は、前記検索条件入力手段を介して入力された同席メンバ及び割込み許可レベルを検索キーにして該当する場所を検索し、
    前記場所提示手段は、前記場所検索手段により探し出された場所を該場所に割り当てられた割込み許可レベルとともに提示する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理システム。
  14. 場所検索を要求する利用者についての利用履歴がなく、場所情報を抽出できない場合には、前記場所検索手段は、他の利用者の利用履歴から得られた受付条件情報を利用して場所情報を抽出する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理システム。
  15. 多段階の割込み許可レベルが定義されており、
    前記検索条件入力手段は、複数の段階にまたがって範囲指定された割込み許可レベルを検索条件として入力し、
    前記場所検索手段は、該範囲指定された割込み許可レベルを検索キーにして該当する場所を検索する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
  16. 要求者が所望する被要求者への作業の割り込みを調整する情報処理方法であって、
    被要求者となる可能性のある各利用者から、作業又は活動を行なう場所毎の割り込みを受け付ける受付条件を取得する受付条件取得ステップと、
    前記受付条件取得手段が取得した受付条件を蓄積する情報蓄積ステップと、
    利用者が作業又は活動を行なう場所を検索するために所望の受付条件を入力する検索条件入力ステップと、
    前記検索条件入力ステップにおいて入力された受付条件を検索キーにして、該当する場所を前記情報蓄積ステップにより蓄積された受付条件情報から検索する場所検索ステップと、
    前記場所検索ステップにおける検索結果を利用者に提示する場所提示ステップと、
    を具備することを特徴とする情報処理方法。
  17. 要求者からの割込要求を要求条件として取得する要求条件取得ステップと、
    被要求者となる可能性のある各利用者の状況を検出する状況検出ステップと、
    要求者が作業の割り込みを行なったときに、割り込み要求された要求条件と被要求者の受付条件と状況に応じて割り込みに利用するサービスを選択するサービス選択ステップと、
    前記サービス選択ステップにおいて選択したサービスを実行するサービス実行ステップと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項16に記載の情報処理方法。
  18. 被要求者に対する割り込みを許可する複数の割込み許可レベルが定義されており、
    受付条件では、各利用者について作業又は活動を行なう場所毎に割り込み許可レベルが設定される、
    ことを特徴とする請求項16に記載の情報処理方法。
  19. 各利用者の受付条件の利用履歴を集計する利用履歴集計ステップをさらに備える、
    ことを特徴とする請求項18に記載の情報処理方法。
  20. 前記利用履歴集計ステップでは、利用者の場所の変化したことに応じて、利用履歴を更新する、
    ことを特徴とする請求項19に記載の情報処理方法。
  21. 前記利用履歴集計ステップでは、利用者が受付条件を入力又は更新したことに応じて、利用履歴を更新する、
    ことを特徴とする請求項19に記載の情報処理方法。
  22. 前記受付条件取得ステップでは、前記利用履歴集計ステップにおいて集計された履歴情報に基づいて、各利用者の受付条件情報における場所毎の受付条件の初期値を設定する、
    ことを特徴とする請求項19に記載の情報処理方法。
  23. 前記受付条件取得ステップでは、利用者の履歴情報の中で最も高い頻度で設定された割込み許可レベルを受付条件における初期値として設定する、
    ことを特徴とする請求項22に記載の情報処理方法。
  24. 前記受付条件取得ステップでは、利用者の履歴情報を利用者が作業又は活動を行なう場所毎に層別し、各場所で最も高い頻度で設定された割込み許可レベルを該場所における受付条件の初期値として設定する、
    ことを特徴とする請求項22に記載の情報処理方法。
  25. 前記受付条件取得ステップでは、利用者の履歴情報を作業若しくは活動の場所及び同席するメンバ毎に層別し、各場所及び同席するメンバに対し最も高い頻度で設定された割込み許可レベルを該場所で該同席メンバと作業若しくは活動するときの受付条件の初期値として設定する、
    ことを特徴とする請求項22に記載の情報処理方法。
  26. 前記受付条件取得ステップでは、利用者の履歴情報を作業若しくは活動の場所及び同席するメンバ毎に層別した結果、利用履歴が検出されなかった同席メンバを含む場所については、その他の同席メンバについての履歴情報が類似する他の場所で該同席メンバに設定された初期値で補完する、
    ことを特徴とする請求項25に記載の情報処理方法。
  27. 前記受付条件取得ステップでは、利用者の履歴情報を作業若しくは活動の場所及び同席するメンバ毎に層別した結果、利用履歴が検出されなかった場所を含む同席メンバについては、その他の場所についての履歴情報が類似する他の同席メンバで該場所に設定された初期値で補完する、
    ことを特徴とする請求項25に記載の情報処理方法。
  28. 前記検索条件入力ステップでは、利用者が作業又は活動を行なう場所を検索するための検索条件として、同席するメンバと所望する割込み許可レベルを利用者から入力し、
    前記場所検索ステップでは、前記検索条件入力ステップにおいて入力された同席メンバ及び割込み許可レベルを検索キーにして該当する場所を検索し、
    前記場所提示ステップでは、前記場所検索ステップにおいて探し出された場所を該場所に割り当てられた割込み許可レベルとともに提示する、
    ことを特徴とする請求項25に記載の情報処理方法。
  29. 場所検索を要求する利用者についての利用履歴がなく、場所情報を抽出できない場合には、前記場所検索ステップでは、他の利用者の利用履歴から得られた受付条件情報を利用して場所情報を抽出する、
    ことを特徴とする請求項25に記載の情報処理方法。
  30. 多段階の割込み許可レベルが定義されており、
    前記検索条件入力ステップでは、複数の段階にまたがって範囲指定された割込み許可レベルを検索条件として入力を受容し、
    前記場所検索ステップでは、該範囲指定された割込み許可レベルを検索キーにして該当する場所を検索する、
    ことを特徴とする請求項18に記載の情報処理方法。
  31. 要求者が所望する被要求者への作業の割り込みを調整するための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、
    被要求者となる可能性のある各利用者から、作業又は活動を行なう場所毎の割り込みを受け付ける受付条件を取得する受付条件取得ステップと、
    前記受付条件取得手段が取得した受付条件を蓄積する情報蓄積ステップと、
    利用者が作業又は活動を行なう場所を検索するために所望の受付条件を入力する検索条件入力ステップと、
    前記検索条件入力ステップにおいて入力された受付条件を検索キーにして、該当する場所を前記情報蓄積ステップにより蓄積された受付条件情報から検索する場所検索ステップと、
    前記場所検索ステップにおける検索結果を利用者に提示する場所提示ステップと、
    を具備することを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017004224A (ja) * 2015-06-09 2017-01-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 接客態度評価システム及び接客態度評価方法

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