JP2006081713A - バッティング練習用シャトルコック - Google Patents

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【課題】 コーチが投げたボールを打つ方式のバッティング練習では、コーチは身を護る必要上、打撃練習者の側方からしかボールを投げることができなかった。従って、打撃練習者は前方から飛来するボールを打つ練習ができない。また、前記事由によりインサイドやアウトサイドを狙って飛来する球に対処する打撃練習ができない等の欠点があった。
【解決手段】 羽根部の下端部に設けられた嵌合部と、台部の上端部に設けられた嵌合部とを嵌合させてなるシャトルコックにおいて、台部の下端部に重り部を設ける。また、上記シャトルコックにおいて、羽根部の下端部に設けられた嵌合部に離脱防止用貫通孔を設け、台部の上端部に設けられた嵌合部に離脱防止用突起を設ける。また、上記シャトルコックにおいて、該嵌合部に接着剤を塗布のうえ嵌合し、接着加工する。また、上記シャトルコックにおいて、台部の先端部位に、中心部視認用表示物を表示する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、野球などバットでボールを打つ球技の、バッティング練習のためのボールの代用として用いるシャトルコックに関するものである。
シャトルコックは専らバトミントン球技に用いられる用具であって、コルクや合成樹脂などで作られる台部に、鳥の羽根を植設したりナイロンなどで作られる羽根部を嵌合させたりして作られる。
羽根を植設するシャトルコックは、一般的に台部にコルクが用いられ、羽根部には鳥類の羽根が用いられる。(例えば、特許文献1参照)。
本願発明に用いられるシャトルコックは、羽根部の下端部に設けられた嵌合部と、台部の上端部に設けられた嵌合部とを嵌合させてなるシャトルコックであって、先行技術として、打撃部材と表記される台部に、ステムアセンブリと表記される羽根部の下端部に設けられた取付部材とベースからなる嵌合部を嵌合させるシャトルコックがある。(例えば、特許文献2参照)。
また、球技用にシャトルコックを用いる先行技術として、シャトルコックの下端部に吸盤を取り付けたシャトルコックがある。(例えば、特許文献3参照)。
特開平9−168619号公報(段落番号0002) 特開平11−267259号公報(請求項1、図1) 実登−第3100330号公報(請求項1、図1)
コーチが投げたボールを打つ方式の、従来のマンツーマンで行うバッティング練習では、コーチは身を護る必要上、打撃練習者の側方からしかボールを投げることができなかった。従って、打撃練習者は前方から飛来するボールを打つ練習ができないという欠点があった。
また、前記事由によりインサイドやアウトサイドを狙って飛来する球に対処する打撃練習ができないという欠点があった。
本願発明は、上記欠点の解消を課題とするものであり、その解消法として、ボールに代えてバトミントン球技に用いられるシャトルコックを改造したバッティング練習用シャトルコックを提供しようとするものである。
上記課題を解決するため、本発明のバッティング練習用シャトルコックは、羽根部の下端部に設けられた嵌合部と、台部の上端部に設けられた嵌合部とを嵌合させてなるシャトルコックにおいて、台部の下端部に重り部を設ける。
また、請求項1において、羽根部の下端部に設けられた嵌合部に離脱防止用貫通孔を設け、台部の上端部に設けられた嵌合部に離脱防止用突起を設ける。
また、羽根部の下端部に設けられた嵌合部と、台部の上端部に設けられた嵌合部とを嵌合させてなるシャトルコックにおいて、該嵌合部に接着剤を塗布のうえ嵌合し、接着加工する。
また、羽根部の下端部に設けられた嵌合部と、台部の上端部に設けられた嵌合部とを嵌合させてなるシャトルコックにおいて、台部の先端部位に、中心部視認用表示物を表示する。
本発明のバッティング練習用シャトルコックは、バトミントン球技に用いられるシャトルコックを改造して用いるものであるから、野球などバットでボールを打つ球技の使用ボールに比べて、極めて軽量で身体部分に打球を受けても痛くないという特徴を有し、打球による事故の虞がなく、コーチは打撃練習者の前方より投げることができる。
従って、前方から飛来するボールを打つ練習ができないという従来の欠点を解決することができる。
また、本願請求項1及び2のバッティング練習用シャトルコックは、台部に重り部をつけたことにより方向性が向上して投球コースを定めやすく、コーチは打撃練習者のインサイドやアウトサイドを狙ったコースに投げることができる。従って、インサイドやアウトサイドを狙って飛来する球に対処する打撃練習ができないという従来の欠点を解決することができる。特にインサイドの投球に対処するための練習では、打撃練習者に危険を伴うものであるが、本願による場合、危険を伴わずに練習することができる。なお、インサイドやアウトサイドを狙って飛来する球に対処する打撃練習によって得られる効果は、インサイドやアウトサイドを狙って飛来する球をファールにしないための打法を習得する練習を実用的かつ効果的に行うことができるという効果に及ぶものである。
また、本願請求項1及び2のバッティング練習用シャトルコックは、バトミントン球技に用いられるシャトルコックの台部に重り部を設けているので、上記のように、バトミントン球技に用いられるシャトルコックより方向性が向上すると共に、スピード性能がアップするので、より効果的なバッティング練習ができる。
また、台部の下端部に重り部を設けることにより打撃部位となる台部下端部の強度が補強されることとなるので、従来の用途より強い衝撃を受けるバッティング練習用のシャトルコックとしての適性が向上されるという効果を伴うものでもある。
また、従来のバッティング練習では、打撃練習者が打った球を回収するのが容易でなかったが、本願による場合、飛距離が短いので打球回収が容易である。従って、ロストボールによる経済的損失を削減すると共に回収時間の短縮による効率的な練習が実施できる。
また、バッティング練習用シャトルコックを用いた打撃練習は、実際のボールよりも小さなシャトルコックの台部を狙うので、ボールの芯を捉えるバッティング練習が可能となる。
また、請求項2のように、離脱防止用貫通孔と離脱防止用突起を設けたことにより、バットによる打撃時の衝撃による羽根部と台部の離脱を減少させることができ、離脱した羽根部と台部との嵌合修復の煩雑さを減少させることができる。
また、請求項3のように、バトミントン球技に用いられるシャトルコックの羽根部と台部の嵌合部に接着剤を塗布のうえ接着加工することにより、羽根部の下端部に設けられた嵌合部と、台部の上端部に設けられた嵌合部とを嵌合させてなるシャトルコックにおいては、嵌合部同士が嵌合しながら接着されるので接着力が強化されると共に、バッティング練習の強い衝撃にも離脱を防止し、離脱した羽根部と台部との嵌合修復の煩雑さを取り除くことができる。従って、バトミントン球技に用いられるシャトルコックを改造して、バッティング練習用シャトルコックとするための実用的な適性を付与することができる。
また、請求項3によるバッティング練習用シャトルコックは、バトミントン球技に用いられるシャトルコックの羽根部と台部の嵌合部を接着加工することにより得られるものであって、新たな製造設備や金型などを必要としない手作業による加工技術によっても実施可能なものであって、安価に提供できるという経済的効果をもたらすものでもある。
また、請求項4のように、台部の先端部位に、ボールの縫い目模様や蛇の目模様などの中心部視認用表示物を表示することにより、バトミントン球技に用いられるシャトルコックとの識別を明確にできるので、用途を間違えての販売や購入、用途を間違えての使用を防止することができる。
また、台部の先端部位に、ボールの縫い目模様や蛇の目模様などの中心部視認用表示物を表示することにより、台部中心部の視認性が高められるのでボールの芯を捉えるバッティングが容易になると共に、常にボールの芯を捉えることを意識させるためのバッティング練習を効果的に行うことができる。この場合、シャトルコックにおいては、飛来中にボールのように回転せず、中心部視認用表示物が常にバッティング練習者の方を向いており、中心部視認用表示物が実用的に利用できる点がポイントとなるものである。
本願発明のバッティング練習用シャトルコックは、バトミントン球技に用いられるシャトルコックを改造して用いるものであって、請求項1では、羽根部の下端部に設けられた嵌合部と、台部の上端部に設けられた嵌合部とを嵌合させてなるシャトルコックにおいて、台部の下端部に重り部を設けたことを特徴とするものである。
本願発明のバッティング練習用シャトルコックの羽根部は、ナイロン樹脂、PE(ポリエチレン)、PVC(ポリ塩化ビニール)、PP(ポリプロピレン)などの合成樹脂を用いて成型される。羽根部の下端部には嵌合部が設けられ、当該嵌合部には嵌合用突起が形成される。
羽根部は輪状に一体形成され、上方に広がる形状に作られる。そして、羽根部の下端部には軸部が成型され、その先端部に該軸部より若干大き目の嵌合用突起が成型される。
また、台部は、PVC、ハイポリマーナイロン、PEなどの合成樹脂を用いて成型される。台部上端部には嵌合部が設けられ、当該嵌合部には嵌合用凹部が形成される。
羽根部の下端部に設けられた嵌合部と台部の上端部に設けられた嵌合部とを嵌合させると、羽根部下端部の嵌合部に設けた嵌合用突起が台部上端部の嵌合部に設けた嵌合用凹部に嵌合される。
また、台部の下端部には、重り部が設けられる。重り部は、台部の内側に設けることが望ましい。
また、重り部は、台部下端部内側の中心部に半球状や球状などの塊状に形成する形態と台部下端部を三日月形などの層状に形成する形態とが選択できる。
また、重り部は、製造工程において金型により一体成型する形態と、塊状の重り部を接着加工し、付加的に設ける形態とが選択できる。
請求項2は、上記シャトルコックにおいて、羽根部の下端部に設けられた嵌合部に離脱防止用貫通孔を設け、台部の上端部に設けられた嵌合部に離脱防止用突起を設けるものである。
離脱防止用貫通孔は、嵌合用突起の若干上部に設けられ、離脱防止用突起は、嵌合用凹部の若干上部に設けられる。
羽根部の下端部に設けられた嵌合部と台部の上端部に設けられた嵌合部とを嵌合させると、羽根部下端部の嵌合部に設けた嵌合用突起が台部上端部の嵌合部に設けた嵌合用凹部に嵌合されると共に、離脱防止用貫通孔に離脱防止用突起が係合される。
離脱防止用貫通孔及び離脱防止用突起は、2箇所以上設けることが望ましい。
請求項3は、羽根部の下端部に設けられた嵌合部と、台部の上端部に設けられた嵌合部とを嵌合させてなるシャトルコックにおいて、該嵌合部に接着剤を塗布のうえ嵌合し、接着加工するものである。
なお、嵌合部への接着剤塗布は、羽根部の下端部に設けられた嵌合部或いは台部の上端部に設けられた嵌合部の何れかであっても良いが、望ましくは双方の嵌合部に塗布することが望ましい。
請求項4は、羽根部の下端部に設けられた嵌合部と、台部の上端部に設けられた嵌合部とを嵌合させてなるシャトルコックにおいて、台部の先端部位に、中心部視認用表示物を表示する形態のものである。
本願にいう台部の先端部位には、台部の先端部及び台部の先端部周辺が含まれる。
中心部視認用表示物とは、シャトルコックの台部の、先端の中心部を視認しやすくするための表示物をいい、例えば、ボールの縫い目模様や蛇の目模様などを表示する。
表示は、飛来するシャトルコック台部の、先端の中心部を視認しやすくするため、台部の先端部や先端部周辺に表示される。
台部先端部の中心部に蛇の目模様などを表示して、中心部を直接表示する形態と、台部先端部周辺にボールの縫い目模様などを表示して、中心部を間接的に表示する形態とが選択できる。
台部に中心部視認用表示物を表示する実施方法としては、金型を用いて表示物を表示する方法や、製品化したシャトルコックに表示物を印刷する方法などがある。
以下図面に基づいて実施例1を説明する。
図1は、本発明の請求項1によるバッティング練習用シャトルコックを示す斜視図及び断面図である。
(a)図はシャトルコックの全体図、(b)図は羽根部、(c)図は台部、を示すものである。なお、(d)図は台部の断面図である。
(a)図に示すシャトルコックAは、(b)図に示す羽根部1の下端部の嵌合部2と、(c)図に示す台部3の上端部の嵌合部4とを嵌合させてなるものである。
羽根部1は、ナイロン樹脂を用いて成型されており、羽根部1の下端部には嵌合部2が設けられている。
また、羽根部1は、輪状に一体成形され、上方に広がる形状に作られている。
羽根部1の下端部には、軸部Bが成型され、その先端部に軸部Bの径より若干大き目の径に作られた円板状の嵌合用突起Cが成型されている。従って、羽根部下端部の嵌合部2は、実施例では、軸部Bと嵌合用突起Cで形成されている。
台部3は、PVCを用いて成型されており、台部3の上端部には嵌合部4が設けられ、当該嵌合部4には嵌合用凹部Dが形成されている。該嵌合用凹部Dは、台部3の上端部内壁を輪状に盛り上げ、その下方側に形成されている。
羽根部1の下端部に設けられた嵌合部2と台部3の上端部に設けられた嵌合部4とを嵌合させると、羽根部下端部の嵌合部2に設けた嵌合用突起Cが、台部上端部の嵌合部4に設けた嵌合用凹部Dに嵌合され、シャトルコックAが形成される。
なお、台部の下端部には、重り部5が設けられている。
上記重り部5は、台部3の下端部内側の中心部に半球状の塊状に形成されている。
重り部5は、台部3を成型する際に同時に成型されるよう金型加工されている。
図2は、本発明の請求項2によるバッティング練習用シャトルコックを示す斜視図である。
(e)図は羽根部、(f)図は台部を示す。
羽根部1はナイロン樹脂を用いて成型され、台部3はPVCを用いて成型されている。
羽根部下端部の嵌合部2は、実施例では、軸部Bと嵌合用突起C及び離脱防止用貫通孔6とで形成されている。実施例では、離脱防止用貫通孔6は4箇所設けられているが、正面側に設けられた1箇所のみが図示されている。
離脱防止用貫通孔6は、軸部Bに設けられて、嵌合用突起Cの若干上部に設けられている。
台部上端部の嵌合部4には、嵌合用凹部Dの若干上部に離脱防止用突6´が4個設けられている。嵌合用凹部Dは、台部3の上端部内壁を輪状に盛り上げ、その下方側に形成されている。また、離脱防止用突起6´は、嵌合用凹部Dの若干上部に乳首状に形成されている。
羽根部の下端部に設けられた嵌合部と台部の上端部に設けられた嵌合部とを嵌合させると、羽根部下端部の嵌合部に設けた嵌合用突起が台部上端部の嵌合部に設けた嵌合用凹部に嵌合されると共に、離脱防止用貫通孔に離脱防止用突起が係合され、シャトルコックが形成される。
なお、台部の下端部には、重り部5が設けられている。
上記重り部5は、台部3の下端部内側の中心部に半球状の塊状に形成されている。
重り部5は、台部3を成型する際に同時に成型されるよう金型加工されている。
図3は、本発明の請求項3によるバッティング練習用シャトルコックを示す斜視図である。
(g)図は羽根部、(h)図は台部を示す。羽根部1は、ナイロン樹脂を用いて成型され、台部3は、PVCを用いて成型されている。
(g)図に示す羽根部下端部の嵌合部2と、(h)図に示す台部の上端部の嵌合部4とを嵌合させてシャトルコックが形成される。
羽根部1の下端部に設けられた嵌合部2は、実施例では、軸部Bと嵌合用突起Cで形成され、台部3の上端部に設けられた嵌合部4には、嵌合用凹部Dが設けられている。
羽根部下端部の嵌合部2と台部上端部の嵌合部4を嵌合する際に、嵌合部に接着剤を塗布したうえ、接着加工される。
実施例では、羽根部1の下端部に設けられた嵌合部2と台部3の上端部に設けられた嵌合部4の双方に、接着加工するための接着剤塗布Eが施されている。
接着剤には、エポキシ樹脂が用いられている。
図4は、本発明の請求項4によるバッティング練習用シャトルコックを示す図である。
(i)図は斜視図、(j)図は台部の先端側から見た正面図である。
羽根部1は、ナイロン樹脂を用いて成型され、台部3は、PVCを用いて成型されている。
羽根部1の下端部に設けられた嵌合部の嵌合用突起を、台部の上端部に設けられた嵌合部の嵌合用凹部に嵌合させ、シャトルコックAが形成されている。
台部3の先端部周辺に中心部視認用表示物7としてのボールの縫い目模様が表示され、台部先端の中心部が間接的に表示されている。
なお、中心部視認用表示物7としてのボールの縫い目模様は金型を用いて形成され、成型後印刷にて赤色に着色されている。
本発明請求項1によるバッティング練習用シャトルコックを示す斜視図及び断面図である。 本発明請求項2によるバッティング練習用シャトルコックを示す斜視図である。 本発明請求項3によるバッティング練習用シャトルコックを示す斜視図である。 本発明請求項4によるバッティング練習用シャトルコックを示す斜視図及び台部の先端側から見た正面図である。
符号の説明
1 羽根部
2 羽根部の下端部に設けられた嵌合部
3 台部
4 台部の上端部に設けられた嵌合部
5 重り部
6 離脱防止用貫通孔
6´離脱防止用突起
7 中心部視認用表示物
A シャトルコック
B 軸部
C 嵌合用突起
D 嵌合用凹部
E 接着剤塗布

Claims (4)

  1. 羽根部(1)の下端部に設けられた嵌合部(2)と、台部(3)の上端部に設けられた嵌合部(4)とを嵌合させてなるシャトルコック(A)において、台部(3)の下端部に重り部(5)を設けたことを特徴とするバッティング練習用シャトルコック。
  2. 羽根部(1)の下端部に設けられた嵌合部(2)に離脱防止用貫通孔(6)を設け、台部(3)の上端部に設けられた嵌合部(4)に離脱防止用突起(6´)を設けたことを特徴とする請求項1記載のバッティング練習用シャトルコック。
  3. 羽根部(1)の下端部に設けられた嵌合部(2)と、台部(3)の上端部に設けられた嵌合部(4)とを嵌合させてなるシャトルコック(A)において、該嵌合部に接着剤を塗布のうえ嵌合し、接着加工したことを特徴とするバッティング練習用シャトルコック。
  4. 羽根部(1)の下端部に設けられた嵌合部(2)と、台部(3)の上端部に設けられた嵌合部(4)とを嵌合させてなるシャトルコック(A)において、台部(3)の先端部位に、中心部視認用表示物(7)を表示したことを特徴とするバッティング練習用シャトルコック。


























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