JP2006081254A - 電圧変換回路、半導体集積回路装置および携帯端末 - Google Patents

電圧変換回路、半導体集積回路装置および携帯端末 Download PDF

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Abstract

【課題】 電源電圧を降圧すると共に省電力化できる電圧変換回路、半導体集積回路装置および携帯端末を実現する。
【解決手段】 電源からの直流をスイッチングパルス信号に基づき断接して断接信号として出力するためのスイッチ回路105を設ける。上記断接信号を平滑化により所望の出力電圧値Vintに変換して出力するフィルタ回路106を設ける。上記スイッチングパルス信号の基準となる基準パルス信号を生成する基準パルス信号生成回路101を設ける。出力電圧値Vintにおける比較電圧値に対する高低を示すイネーブル信号Penbを生成するイネーブル信号生成回路103を設ける。基準パルス信号をイネーブル信号Penbにより断接してスイッチングパルス信号を生成するスイッチ制御回路104を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、集積回路の動作に最適な電源電圧値を供給する電圧変換回路およびこれを備えている半導体集積回路装置、並びにそれを有する携帯端末に関するものである。
従来、携帯電話やノート型パソコンやPDA(Personal Digital Assistance)といった携帯端末には、小型化のために集積回路(LSI)を多用した半導体集積回路装置が用いられている。
一般に、動作クロックに従って演算処理等を実行する集積回路には、製造プロセスのばらつきや電源変動、或いは温度変化等が生じても常に正常な動作を行えるように、大きな設計マージンが設けられている。つまり、上記した各種変動等によって集積回路の処理において遅延時間が増大した場合であっても、前記集積回路全体の動作が前記動作クロックの1クロック内に収まるように設計されている。また、上記した全ての条件が最悪の状態となっても正常な動作を行えるように、前記集積回路に対しては十分高い電圧値の電源電流が印加されている。
これらの大きな設計マージンや高い電源電圧値の印加は、集積回路の高速化や低消費電力化の妨げとなる。そこで、集積回路の動作状況を検知して集積回路の動作に必要最低限の駆動電圧値を与えられるように、電源電圧値の制御を行う電圧変換回路の開発が進められている。
そのような電圧変換回路の一例としては、図20の概略構成図にて示す、特許文献1に開示されている電圧変換回路が知られている。図20に示すように、この電圧変換回路は、デューティ比制御回路901、バッファ回路902、フィルタ回路903、クリティカルパス回路904、遅延回路905、正否判定回路906、および加算回路907を有している。
デューティ比制御回路901はバッファ回路902における出力電圧の可変動作を制御する回路であり、カウンタ901aと比較回路901bとを有している。カウンタ901aは0〜2n−1(例えば、n=6の場合は0〜63)までの数を、供給されたクロック信号(図示せず)の周期毎に1ずつカウントアップし、そのカウント数をnビットの信号NAとして比較回路901bに送出する。なお、カウント数2n−1の次は0となるように設定されている。また、比較回路901bには信号NAの他に、加算回路907からnビットの信号NBが入力されている。
比較回路901bはバッファ回路902を構成するPMOSトランジスタM1およびNMOSトランジスタM2のオン/オフ制御を行う回路であり、各トランジスタM1、M2のゲートには比較回路901bから制御信号X1、X2がそれぞれ供給されている。なお、比較回路901bは信号NAが0となったときに制御信号X1、X2の電圧レベルをLレベルとし、信号NAが信号NBと一致したときに制御信号X1、X2の電圧レベルをHレベルとする。
バッファ回路902を構成するPMOSトランジスタM1のソースには第1電源電圧が印加されており、NMOSトランジスタM2のソースには第2電源電圧(ここでは接地電圧)が印加されている。また、両トランジスタのドレインは互いに接続されており、その接続ノードはバッファ回路902の出力端とされている。
従って、制御信号X1、X2がLレベルである場合、PMOSトランジスタM1はオンとなり、NMOSトランジスタM2はオフとなるので、バッファ回路902の出力電圧は第1電源電圧に等しくなる。一方、制御信号X1、X2がHレベルである場合、PMOSトランジスタM1はオフとなり、NMOSトランジスタM2はオンとなるので、バッファ回路902の出力電圧は第2電源電圧値(接地電圧値)に等しくなる。すなわち、バッファ回路902の出力電圧は信号NAが0のときに立ち上がり、信号NAが信号NBに等しくなったときに立ち下がるパルス状のチョッパ(交流)信号Yとなる。
このチョッパ信号Yは、インダクタンスL1およびキャパシタC1から成るフィルタ回路903によって平滑化されて出力電圧Zとなる。この出力電圧Zは同一基板上に形成された内部回路(図示しないが、前述の集積回路や、それを用いた半導体集積回路装置に相当)に対して供給され、前記内部回路の駆動電圧として利用される。また、出力電圧Zはクリティカルパス回路904の電源としても利用される。
上記したバッファ回路902を構成するPMOSトランジスタM1がオンとなり、NMOSトランジスタM2がオフとなる時間(すなわち、制御信号X1、X2がLレベルである時間)をオン時間T1とし、PMOSトランジスタM1がオフとなり、NMOSトランジスタM2がオンとなる時間(すなわち、制御信号X1、X2がHレベルである時間)をオフ時間T2とすると、フィルタ回路903の出力電圧Zは一般に、次の(1)式によって求めることができる。
Z=(T1/(T1+T2))*Vdd …(1)
ここで、上記式(1)中のオン時間T1(右辺分子)はチョッパ信号Yのパルス幅を表しており、オン時間T1とオフ時間T2との和T1+T2(右辺分母)はチョッパ信号Yのパルス周期を表している。すなわち、出力電圧Zを制御するためには、チョッパ信号Yにおけるパルス幅とパルス周期との比(以下、デューティ比と呼ぶ)を制御すればよいことが分かる。
上記構成から成る電圧変換回路では、加算回路907から比較回路901bに入力される信号NBの値を変えることによってオン時間T1(パルス幅)を変化させ、バッファ回路902から出力されるチョッパ信号Yのデューティ比を制御している。これにより、前記内部回路に供給する駆動電圧(出力電圧Z)を制御することができる(以下では、このようなデューティ比制御方式をパルス幅可変方式と呼ぶ)。また、信号NBを最適値に設定する手段としては、クリティカルパス回路904の動作速度を検出する方法が採用されている。
クリティカルパス回路904は、出力電圧Zが供給される内部回路の中でも信号の遅延が最も大きいと考えられるパス回路を複製した回路である。前述した通り、このクリティカルパス回路904の電源電圧としてはフィルタ回路903の出力電圧Zが印加されている。すなわち、電源供給の対象となる内部回路への駆動電圧がクリティカルパス回路904によってモニタされることになる。なお、ここでは、クリティカルパス回路904の動作可能電圧が前記内部回路の動作可能電圧であると仮定している。
フィルタ回路903の出力電圧Zによってクリティカルパス回路904が動作可能である場合、クリティカルパス回路904は正否判定回路906に対して所定のデータを送出する。このとき、正否判定回路906にはクリティカルパス回路904から送出された前記データが直接入力されるだけでなく、遅延回路905によって前記データを所定時間だけ遅延させた遅延データも入力される。
正否判定回路906に対してクリティカルパス回路904から直接データが入力されない場合、正否判定回路906は対象としている内部回路が正常に動作していない、すなわち前記内部回路の駆動電圧(フィルタ回路903の出力電圧Z)が低過ぎると判断し、駆動電圧を上げるために、信号NBの値を1だけ増加する信号S1を加算回路907に送出する。
また、正否判定回路906に対して遅延回路905を介した遅延データが入力された場合、正否判定回路906は対象としている内部回路に遅延を与えても正常に動作している、すなわち前記内部回路の駆動電圧値は高過ぎると判断し、駆動電圧を下げるために信号NBの値を1だけ減少させる信号S2を加算回路907に送出する。
また、正否判定回路906に対してクリティカルパス回路904から直接データは入力されるが、遅延回路905を介した遅延データは入力されない場合、正否判定回路906は対象としている内部回路には最適な駆動電圧が供給されていると判断して、加算回路907には信号S1、S2を送出しない。
正否判定回路906から信号S1が送出された場合、加算回路907は信号NBの現在値に1を加えた値をデューティ比制御回路901に供給する。一方、正否判定回路906から信号S2が送出された場合、加算回路907は信号NBの現在値に−1を加えた値をデューティ比制御回路901に供給する。
このように、上記構成から成る電圧変換回路においては、クリティカルパス回路904、遅延回路905、および正否判定回路906によって電源供給の対象としている内部回路の動作速度を検出し、検出した動作速度が速過ぎる場合には前記内部回路の駆動電圧(出力電圧Z)を下げるように、逆に、検出した動作速度が遅過ぎる場合には前記内部回路の駆動電圧(出力電圧Z)を上げるように、チョッパ信号Yのデューティ比を制御している。
特開平10−242831号公報(公開日:1998年9月11日)
たしかに、上記構成から成る電圧変換回路であれば、集積回路を構成する内部回路の動作状況を検知して該内部回路の動作に必要最低限の駆動電圧を供給できるので、前記集積回路の低消費電力化に貢献することができる。また、出力電圧Zの可変範囲も広いため、一般的な集積回路の降圧回路として有益であることが分かる。
ところで、前記内部回路のさらなる低消費電力化を図るためには、前記内部回路を構成するデバイス自体の電源電圧を低減することが極めて有効である。例えば、電源電圧0.5Vで駆動するデバイスを用いた内部回路の消費電力は、電源電圧3Vで駆動するデバイスを用いた内部回路の消費電力に比べて1/36となる。このように、前記内部回路の電源電圧や負荷電流を低減することによって、さらなる低消費電力化を実現することができる。
一方、前記内部回路の消費電力低減に伴って、集積回路全体の消費電力に占める前記電圧変換回路の消費電力比率は相対的に増大する。そのため、集積回路全体のさらなる低消費電力化を実現するためには、前記電圧変換回路自体の消費電力も低減する必要がある。
ここで、上記構成から成る電圧変換回路自体の消費電力を低減する手段としては、出力電圧Zの可変範囲を制限することで制御の簡略化を図り、デューティ比制御回路901や加算回路907等の規模を縮小することが考えられる。
例えば、3V程度の外部電源電圧が供給される電圧変換回路から0.5V駆動の内部回路に対して電源供給を行う場合、前記入力電圧に近い高電圧を前記内部回路に対して出力する必要はない。また、前記内部回路を構成するデバイスには最適な動作電圧が存在し、プロセスばらつきや動作環境の変化に対応するとしても、前記出力電圧の可変範囲は前記動作電圧の近傍に制限することができる。このように、出力電圧Zの可変範囲を制限すれば電圧変換回路の回路規模を縮小して消費電力の低減を図ることができる。
しかしながら、加算回路907から比較回路901bに入力される信号NBの値を変えることによってオン時間T1(パルス幅)を変化させ、バッファ回路902から出力されるチョッパ信号Yのデューティ比を制御するパルス幅可変方式の電圧変換回路では、たとえ出力電圧Zの可変範囲を制限したとしても、高速で動作するカウンタ901aを設ける必要がある。
例えば、上記した従来構成の電圧変換回路において、カウンタ901aはチョッパ信号Yの2n倍(n=6の場合は64倍)の周波数で動作する。このように高速で動作するカウンタ901aは電圧変換回路自体の消費電力増加を招いてしまうが、出力電圧Zを高精度に変化させるためにはカウンタ901aの動作速度を高速に維持せざるを得ない。
従って、従来構成から成るパルス幅可変方式の電圧変換回路では、低電圧駆動が可能な内部回路に対する出力電圧Zの可変範囲を制限したとしても、カウンタ901aの動作速度は高速に維持する必要があるため、電圧変換回路自体の消費電力を十分に低減することができない。
本発明は上記の問題点に鑑み、出力電圧の低電圧化に適した電圧変換回路、およびこれを備えた半導体集積回路装置や携帯端末を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電圧変換回路は、電源からの直流を、スイッチングパルス信号に基づき断接して断接信号として出力するためのスイッチ部と、上記断接信号を平滑化により所望の出力電圧値に変換して出力する平滑化部と、上記スイッチングパルス信号の基準となる基準パルス信号を生成するための基準パルス信号生成部と、上記出力電圧値および比較電圧値を互いに比較して、上記出力電圧値における、比較電圧値に対する高低を示すイネーブル信号を生成するためのイネーブル信号生成部と、上記イネーブル信号と基準パルス信号とから、上記スイッチングパルス信号を生成するスイッチ制御部と、を含むことを特徴としている。
上記電圧変換回路においては、前記スイッチ制御部は、前記基準パルス信号を前記イネーブル信号により断接して、前記スイッチングパルス信号を生成することが好ましい。
上記構成によれば、単なる比較により得られたイネーブル信号と基準パルス信号とによって、例えば基準パルス信号を前記イネーブル信号により断接することによってスイッチングパルス信号が得られて、所望する出力電圧値に変換できる。
この結果、上記構成は、従来、必要とした高速なカウンタといった、消費電力の大きな回路を省けるので、従来の構成に比べて回路構成を簡素化でき、かつ、電圧変換回路自体の低消費電力化を図ることができる。
上記電圧変換回路では、前記イネーブル信号生成部は、前記出力電圧値の許容範囲の上限値および下限値が設定され、上記出力電圧値が上限値を越えた場合および下限値を下回った場合に、それぞれの状態を示す検出信号を出力する出力電圧検出回路を備え、上記検出信号によりイネーブル信号を生成するものであってもよい。
上記構成によれば、上限値や下限値との比較によって出力電圧値における、基準電圧値に対する高低の検出を容易化することができ、出力電圧値を制御するための回路構成をより簡素化できる。
上記電圧変換回路においては、前記出力電圧検出回路には、前記出力電圧値により駆動され、入力信号を遅延して出力信号として出力するクリティカルパス回路が、上記出力電圧値の変動に応じて上記遅延時間を変化するように設けられ、上記遅延時間の変化により、上記出力電圧値への変換動作状態を検出するための動作状態検出部が設けられていてもよい。
上記電圧変換回路では、前記クリティカルパス回路は、前記遅延時間の初期値を前記出力電圧値が電源として供給される内部集積回路の最大遅延パスに対応するように設定されていることが望ましい。
上記電圧変換回路においては、前記クリティカルパス回路は、互いに相違する複数の遅延時間を有し、前記動作状態検出部は、上記クリティカルパス回路への入力信号および複数の遅延時間の各出力信号とから3以上の動作状態を検出して出力するようになっていてもよい。
上記電圧変換回路では、前記動作状態検出部は、前記クリティカルパス回路の入力信号およびクリティカルパス回路の各出力信号をラッチするための第1のトリガ信号および第2のトリガ信号を生成する動作状態検出パルス生成回路と、前記クリティカルパス回路の出力信号をラッチする、第1のラッチ回路、第2のラッチ回路および第3のラッチ回路と、を備え、前記クリティカルパス回路は、前半クリティカルパス回路と、後半クリティカルパス回路とを互いにシリーズに接続して備え、前記第1のラッチ回路は、前記第1のトリガ信号により、前半クリティカルパス回路の出力信号をラッチし、前記第2のラッチ回路は、前記第1のトリガ信号により、後半クリティカルパス回路の出力信号をラッチし、前記第3のラッチ回路は、前記第2のトリガ信号により、後半クリティカルパス回路の出力信号をラッチし、前記第1、第2および第3の各ラッチ回路の出力信号が、前記クリティカルパス回路の、入力信号に対する動作状態を示すものであってもよい。
上記構成によれば、前記クリティカルパス回路の動作状態を少なくとも4つに分類することができるので、前記内部回路の動作状態をきめ細かく検知することが可能となる。従って、いかなるプロセスばらつきや環境変化にも適切に対応でき、最適な出力電圧の供給を行うことで集積回路全体の低消費電力化に貢献することができる。
上記電圧変換回路においては、前記前半クリティカルパス回路と、後半クリティカルパス回路とは、遅延時間が互いに相違するように設定されていることが好ましい。
本発明の半導体集積回路装置は、前記目的を達成するために、上記の何れかに記載の電圧変換回路を備えていることを特徴としている。
近年、前記半導体集積回路装置を構成する内部回路の消費電力低減に伴って、集積回路全体の消費電力に占める前記降圧回路の消費電力比率が相対的に増大している。そこで、本発明による電圧変換回路を前記降圧回路として採用することにより、前記降圧回路自体の消費電力を低減できるので、前記内部回路の低消費電力性を損なうことがなく、前記半導体集積回路装置全体の低消費電力化に貢献することができる。
本発明の携帯端末は、前記目的を達成するために、上記の半導体集積回路装置を備えていることを特徴としている。
近年、携帯端末の駆動時間の長時間化への要求は高まるばかりである。そこで、本発明による電圧変換回路を前記降圧回路として用いた前記半導体集積回路装置を、信号処理LSI等として採用すると、前記半導体集積回路装置自体の消費電力を低減できるので、前記携帯端末全体の低消費電力化に貢献することができる。
以上のように、本発明による電圧変換回路は、電源からの直流を、スイッチングパルス信号に基づき断接して断接信号として出力するためのスイッチ部と、上記断接信号を平滑化により所望の出力電圧値に変換して出力する平滑化部と、上記スイッチングパルス信号の基準となる基準パルス信号を生成するための基準パルス信号生成部と、上記出力電圧値および比較電圧値を互いに比較して、上記出力電圧値における、比較電圧値に対する高低を示すイネーブル信号を生成するためのイネーブル信号生成部と、上記イネーブル信号と基準パルス信号とから、上記スイッチングパルス信号を生成するスイッチ制御部と、を含む構成である。
それゆえ、このような構成を採ることにより、従来、必要とした高速なカウンタといった、消費電力の大きな回路を省けるので、従来の構成に比べて回路構成を簡単にすることができ、電圧変換回路自体の低消費電力化を図ることができるという効果を奏する。
本発明に係る電圧変換回路の実施の各形態として、本明細書では、半導体集積回路装置を構成する内部回路に対して駆動電圧を電源として供給する電圧変換回路(降圧回路)の各例に挙げ、図1ないし図19に基づいて以下に説明する。上記半導体集積回路装置は、集積回路を1以上含む回路装置であって、携帯電話やパーソナルコンピュータ(ノート型を含む)やPDA(Portable Digital Assistance)といった携帯端末に用いられるものである。
(実施の第一形態)
続いて、本発明による電圧変換回路の実施の第一形態について図面を参照して説明する。本実施の各形態では、外部電源の電圧値をVdd、内部電源用の出力電圧値をVintとする。図1に本発明による電圧変換回路の実施の第一形態の構成を示す。
本実施の形態の電圧変換回路は、基準パルス信号生成回路(基準パルス信号生成部)101と、出力電圧検出回路(イネーブル信号生成部)102、イネーブル信号生成回路(イネーブル信号生成部)103、スイッチ制御回路(スイッチ制御部)104、スイッチ回路(スイッチ部)105と、フィルタ回路(平滑化部)106を備えている。上記電圧変換回路は、同期整流方式のバックコンバータ回路と呼ばれ、降圧回路である低出力電圧コンバータの高効率化に有効な回路形式である。
基準パルス信号生成回路101は、前記スイッチ回路105に入力されるスイッチングパルス信号の基準となる基準パルス信号を生成するための回路である。出力電圧検出回路102は、当該電圧変換回路の出力電圧値を検出する回路である。
イネーブル信号生成回路103は、前記出力電圧検出回路102の出力信号から、当該電圧変換回路の出力電圧値における、基準電圧値に対する高低を示すイネーブル信号を生成する回路である。上記イネーブル信号は、上記基準信号の周期より大きな間隔にて”H”または”L”の二レベルの間で交互に遷移する信号であって、基準信号を断接するためのものである。
スイッチ制御回路104は、スイッチ回路105のPMOSトランジスタMPおよびNMOSトランジスタMNのそれぞれのゲート端子に入力する制御信号(スイッチングパルス信号)をそれぞれ生成する回路である。
スイッチ回路105は、スイッチング素子としてPMOSトランジスタMPおよびNMOSトランジスタMNを有しているが、P型とN型とを互いに入れ換えても構成でき、さらに、他のスイッチング素子、例えばバイポーラトランジスタ等も使用できる。スイッチ回路105を構成するPMOSトランジスタMPのソース端子は外部電源の電圧値Vddに、NMOSトランジスタMNのソース端子は接地GNDにそれぞれ接続されている。
また、PMOSトランジスタMPおよびNMOSトランジスタMNのドレイン端子は、フィルタ回路106のインダクタンスLFの一方の端子に接続されている。インダクタンスLFの他方の端子はフィルタ回路106のキャパシタCFの一方の端子と接続され、キャパシタCFの他方の端子は接地GNDに接続されている。このフィルタ回路106は、LC回路による低域通過フィルタ(以下、LPF)、つまりチョッパ信号といった交流信号を直流に変換・整流する平滑化回路である。本実施の形態では、LPFとしてLC回路を用いているが、もちろん、平滑化できればRC回路や、整流ダイオードと平滑コンデンサとを組み合わせた整流回路等どのような構成でも構わない。
スイッチ制御回路104から入力されたスイッチングパルス信号によって、PMOSトランジスタMPおよびNMOSトランジスタMNは、交互に排他的にオンオフ動作を行い、その出力電流(パルス電流、交流)をフィルタ回路106により平滑化を行って、所望電圧値の内部電源用の出力電圧値Vintが得られる。
次に、本発明による電圧変換回路の基本動作を説明する。図2に、本電圧変換回路の動作時の信号波形模式図を示す。基準パルス信号生成回路101で生成される基準パルス信号Prefは、インバータチェーン等の発振回路を用いて生成したパルス信号である。もちろん、内部回路などに使用されている動作クロック信号を分周させるなどして生成しても構わない。図中ではデューティ比固定(50%)のパルス信号として描かれているが、デューティ比は任意である。
出力電圧検出回路102では、上限電圧値VHと下限電圧値VLとが設定され、電圧変換回路の出力電圧値Vintが上限電圧値VHを上回った場合および下限電圧値VLを下回った場合にその状態を示す信号をそれぞれ出力するようになっている。
イネーブル信号生成回路103は、出力電圧検出回路102の出力信号の遷移に応じ、イネーブル信号Penbを遷移させる。スイッチ制御回路104は、基準パルス信号Prefおよびイネーブル信号Penbから、スイッチ回路105の各トランジスタのスイッチングパルス信号を生成するようになっており、また、上記スイッチングパルス信号による各トランジスタの駆動力を高める(出力インピーダンスを小さくする)バッファ回路を備えている。
出力電圧検出回路102において出力電圧値Vintを検出し、その出力電圧値Vintが下限電圧値VLを下回った場合、イネーブル信号生成回路103はイネーブル信号Penbを”H”レベルに遷移させる。
このとき、スイッチ制御回路104では、基準パルス信号Prefを内部のバッファへ入力して駆動力を高めた上で、スイッチ回路105に対し、イネーブル信号Penbが”H”レベルの期間だけ出力される。すると、スイッチ回路105では、上記期間にてスイッチング動作が行われ、内部回路用電圧である出力電圧値Vintが上昇する。
一方、出力電圧検出回路102において出力電圧値Vintを検出し、出力電圧値Vintが上限電圧値VHを上回った場合、イネーブル信号生成回路103はイネーブル信号Penbを”L”に遷移させる。
このとき、スイッチ制御回路104では、基準パルス信号Prefと内部のバッファとの接続が遮断される。上記接続の遮断は、上記バッファへの電源電圧の遮断であってもよい。このように遮断されると、スイッチ回路105には、スイッチングパルス信号が伝達されないので、スイッチ回路105でのスイッチング動作が停止し、出力電圧値Vintが降下する。
以上のように、スイッチ制御回路104の内部バッファへの入力信号POは、基準のスイッチングパルスである基準パルス信号Prefを、イネーブル信号Penbが”L”レベル期間によって間引いた信号(断接信号)であり、本発明の電圧変換回路は、入力信号POに基づいてスイッチング動作を行うことにより、出力電圧値Vintを所定の電源電圧値の範囲内に維持されるように制御するものである。
なお、イネーブル信号生成回路103において、外部から強制的にイネーブル信号Penbを”H”とするような信号端子を設けておけば、基準パルス信号Prefのデューティ比に基づいた出力電圧値Vintを常に得ることができる。また、上記では、イネーブル信号Penbが”L”レベル期間のとき、基準パルス信号Prefを間引く構成を挙げたが、イネーブル信号Penbが”H”レベル期間のとき、基準パルス信号Prefを間引く構成とすることもできる。
次に、本発明による電圧変換回路における、出力電圧検出回路102の具体的構成例を示す。図3に出力電圧検出回路102の基本構成を示す。出力電圧検出回路102は、第1の基準電圧源Vref1と、第2の基準電圧源Vref2と、第1の比較器COMP1と、第2の比較器COMP2とを備えている。
第1の基準電圧源Vref1の出力電圧値を高電圧値である上限電圧値VHとし、第2の基準電圧源Vref2の出力電圧値を上記上限電圧値VHより低い電圧値の下限電圧値VLとする。第1の比較器COMP1への入力として当該電圧変換回路の出力電圧値Vintおよび第1の基準電圧源Vref1の出力電圧値である上限電圧値VHをそれぞれ印加する。第2の比較器COMP2の入力として当該電圧変換回路の出力電圧値Vintおよび第2の基準電圧源Vref2の出力電圧値である下限電圧値VLを印加する。
第1の比較器COMP1は、出力電圧値Vintが上限電圧値VHを上回った場合に”H”レベルの信号を出力するよう構成する。また、第2の比較器COMP2は、出力電圧値Vintが下限電圧値VLを下回った場合に”H”レベルの信号を出力するよう構成する。
以上のことから、出力電圧値Vintの値による各比較器の出力信号をまとめると、下記の通りとなる。出力電圧値Vintが上限電圧値VHを上回った場合、第1の比較器COMP1の出力は”H”で、第2の比較器COMP2の出力は”L”となる。出力電圧値Vintが上限電圧値VHと下限電圧値VLとの間にある場合、第1の比較器COMP1の出力は”L”で、第2の比較器COMP2の出力は”L”となる。出力電圧値Vintが下限電圧値VLを下回った場合、第1の比較器COMP1の出力は”L”で、第2の比較器COMP2の出力は”H”となる。
このように、出力電圧値Vintの値によって各比較器の出力が遷移するので、上記の出力電圧検出回路102により、当該電圧変換回路の出力電圧値Vintの電圧変動を、臨界値である上記上限電圧値VHと下限電圧値VLとにより検出することができる。
本発明による電圧変換回路における、出力電圧検出回路102の別の具体的構成例を以下に示す。図4に出力電圧検出回路102の基本構成を示す。出力電圧検出回路102は、動作状態検出パルス生成回路201と、クリティカルパス回路202と、ラッチ回路203とを備えている。
出力電圧検出回路102は、動作状態検出パルス生成回路201で生成したパルス信号がクリティカルパス回路202に入力され、クリティカルパス回路202から出力されたパルス信号がラッチ回路203でラッチされて、ラッチ回路203の出力信号を動作状態信号としてイネーブル信号生成回路103に送出するものである。
動作状態検出パルス生成回路201は、後述するクリティカルパス回路202に入力するパルス信号を生成する回路であり、前述の内部回路を駆動する所望の動作クロック信号からパルス信号を生成する。上記内部回路とは、本発明の電圧変換回路からの出力電圧を電源として供給される、集積回路を備えた半導体集積回路装置や、携帯端末をいう。
クリティカルパス回路202は、内部回路のクリティカルパス、すなわち信号の遅延が最も大きいと考えられるパス回路と同等の遅延を行う回路であり、プロセスばらつきや動作環境変化に対応するために、内部回路と同一のプロセス技術を用いて作成される。
そのため、クリティカルパス回路202の電源電圧値としては、当該電圧変換回路の出力電圧値Vintが印加される。つまり、クリティカルパス回路202は、内部回路の動作状態を検出するための回路であるが、クリティカルパス回路202に対し電源として供給されている出力電圧値Vintの変動に応じて、上記クリティカルパス回路202の遅延時間が比例的に変化するように設定できるので、内部回路の電源である出力電圧値Vintをモニタする回路として用いることが可能となる。
なお、クリティカルパス回路202で用いる回路としては、インバータ回路を複数個直列接続した、いわゆる、インバータチェーンが好適であるが、インバータ回路の代わりにNAND回路やNOR回路を用いても構わない。上記各インバータ回路などの各回路に対し、駆動電源として出力電圧値Vintがそれぞれ印加されている。
図5に、上記出力電圧検出回路102におけるさらに具体的構成例を示す。動作状態検出パルス生成回路201は、動作クロック信号ECLKに同期する3つの各フリップフロップ204a、204b、204cと、2つの各AND回路を有している。ラッチ回路203は、各ラッチ回路203a、203b、203cを備えている。
一般に、クリティカルパス回路は、所望の時間、即ち、動作クロック信号の周波数の1周期間内に、パルス信号を出力できるかどうかをモニタし、パルス信号が検出できれば「動作可能」(以下”OK”)を示す信号を出力し、検出できなければ「動作不可」(以下”NG”)を示す信号を出力する。
本発明では、より最適な制御を目指すために、クリティカルパス回路の動作速度が速すぎる状態である「速度超過」(以下”Fast”)と、僅かな環境変化で動作時に”NG”が出力される可能性があると判断される状態である「危険」(以下”Warn”)の検出を追加し、”OK”、”NG”、”Fast”、”Warn”の4状態を検出することとした。
上記の4つの動作状態の検出を行うために、遅延時間を1(動作クロック信号の周波数の1周期間後に、ちょうどパルス信号を出力する遅延時間)としたクリティカルパス回路202を、前半クリティカルパス回路202aと後半クリティカルパス回路202bとを、2つに分割して、互いにシリーズに接続されており、また、それぞれの遅延時間を0.5+αと0.5−α(αは0.5未満に設定)とする。つまり、前半クリティカルパス回路202aの遅延時間が後半クリティカルパス回路202bの遅延時間よりも若干長くするように(より好ましくは、0<α<0.1にて)分割する。
図6に動作状態検出パルス生成回路201の信号波形を示す。まず、動作状態を検出するために一定のタイミング間隔で生成される信号RepEnbを、内部回路の動作クロック信号である動作クロック信号ECLKで駆動するフリップフロップに204aに入力する。フリップフロップ204aの出力信号RPLは、クリティカルパス回路202に入力される一方、内部回路の動作クロック信号ECLKで駆動するネガティブエッジトリガフリップフロップ204bと、上記動作クロック信号ECLKで駆動するポジティブエッジトリガフリップフロップ204cとにそれぞれ入力される。
ネガティブエッジトリガフリップフロップ204bの出力である信号N1は、信号RPLに対して動作クロック信号ECLKの半周期分遅延して反転した信号であり、フリップフロップ204cの出力である信号N2は、信号RPLに対して動作クロック信号ECLKの1周期分遅延して反転した信号である。
信号N1と、信号RPLとのAND回路による論理積信号は、内部回路の動作クロック信号ECLKにおける半周期分のパルス幅を有するパルス信号EV1となる。また、信号N2と、信号RPLとのAND回路による論理積信号は、内部回路の動作クロック信号ECLKの1周期分に相当するパルス幅を有するパルス信号EV2となる。
パルス信号EV1とパルス信号EV2とは、前半クリティカルパス回路202aおよび後半クリティカルパス回路202bの出力信号RAおよびRBをラッチする信号としてそれぞれ用いられる。
最終的に、出力電圧検出回路102は、ラッチ回路203aで、信号RAをパルス信号EV1のネガティブエッジでラッチした信号LAと、ラッチ回路203bで、信号RBをパルス信号EV1のネガティブエッジでラッチした信号LBと、ラッチ回路203cで、信号RBをパルス信号EV2のネガティブエッジでラッチした信号LCを、イネーブル信号生成回路103に出力する。
図7に出力電圧検出回路102における、各動作状態の検出時の信号波形を示す。まず、”Fast”と判定される場合を示す(図7(a))。前半クリティカルパス回路202aの出力は、遅延の程度が小さいので、昇圧した信号RAが、パルス信号EV1の立下りエッジにより、ラッチ回路203aで”H”レベルにラッチされる。また、後半クリティカルパス回路202bの出力は、信号RAより遅延するが、その遅延の程度が小さいので、昇圧した信号RBが、パルス信号EV1の立下りエッジによって、ラッチ回路203bで”H”レベルにラッチされる。そして、昇圧している信号RBがパルス信号EV2の立下りエッジにより、ラッチ回路203cで”H”レベルにラッチされる。
この状態は、クリティカルパス回路202の遅延時間が動作クロック信号ECLKの半周期分未満であり、充分過ぎるほど高速に動作していると判断できる。そこで、この状態を”Fast”と判断する。この時、出力電圧検出回路102の各出力LA、LB、LCは、それぞれ”H”、”H”、”H”となる。
次に、”OK”と判定される場合を示す(図7(b))。前半クリティカルパス回路202aの出力の昇圧した信号RAがパルス信号EV1の立下りエッジにより、ラッチ回路203aで”H”レベルにラッチされる。また、後半クリティカルパス回路202bの出力における昇圧する前の信号RBがパルス信号EV1の立下りエッジにより、ラッチ回路203bで”L”レベルにラッチされる。そして、昇圧した信号RBがパルス信号EV2の立下りエッジにより、ラッチ回路203cで”H”レベルにラッチされる。
この状態は、前半クリティカルパス回路202aが、動作クロック信号ECLKの半周期分以内の遅延時間で動作し、また、クリティカルパス回路202全体も、動作クロック信号ECLKの半周期分より長く、動作クロック信号ECLKの1周期分よりも短い遅延時間で動作していることを示している。そこで、この状態をOKと判断する。この時、出力電圧検出回路102の各出力LA、LB、LCは、それぞれ”H”、”L”、”H”となる。
次に、”Warn”と判定される場合を示す(図8(a))。前半クリティカルパス回路202aの出力における昇圧する前の信号RAがパルス信号EV1の立下りエッジにより、ラッチ回路203aで”L”レベルにラッチされる。また、後半クリティカルパス回路202bの出力における昇圧する前の信号RBがパルス信号EV1の立下りエッジにより、ラッチ回路203bで”L”レベルにラッチされる。そして、昇圧した信号RBがパルス信号EV2の立下りエッジにより、ラッチ回路513cで”H”レベルにラッチされる。
この状態は、前半クリティカルパス回路202aの遅延時間が動作クロック信号ECLKの半周期分以内には収まらないが、クリティカルパス回路202全体は、動作クロック信号ECLKの1周期分よりも短い遅延時間で動作していることを示している。図8(a)からも明らかなように、動作マージンに余裕が無い状態であり、わずかな環境変化等により動作しなくなる可能性が高いことから、この状態を”Warn”(危険領域)と判断する。この時、出力電圧検出回路102の各出力LA、LB、LCは、それぞれ”L”、”L”、”H”となる。
最後に、”NG”と判定される場合を示す(図8(b))。前半クリティカルパス回路202aの出力における昇圧する前の信号RAがパルス信号EV1の立下りエッジにより、ラッチ回路203aで”L”レベルにラッチされる。また、後半クリティカルパス回路202bの出力における昇圧する前の信号RBがパルス信号EV2の立下りエッジにより、ラッチ回路203bで”L”レベルにラッチされる。そして、遅延により昇圧する前の信号RBがパルス信号EV2の立下りエッジにより、ラッチ回路203cで”L”レベルにラッチされる。
この状態は、クリティカルパス回路202の遅延時間が動作クロック信号ECLKの1周期分を越えることを示し、内部回路が動作しない可能性が極めて高いので、この状態を”NG”と判断する。この時、出力電圧検出回路102の各出力LA、LB、LCは、それぞれ”L”、”L”、”L”となる。
以上のように、出力電圧検出回路102の各出力LA、LB、LCの組み合わせにより4つの動作状態を表すことができ、図9で示す表にまとめられる。この時、上記に示されていない各出力LA、LB、LCの組み合わせ、例えば、”L”、”H”、”L”などは、クリティカルパス回路202自体が適切に動作していない可能性が極めて高いので、”NG”と判断することにしている(「動作しているが、間に合っていない」という上記例と区別するために、図中では”(NG)”と表記している)。
図10にイネーブル信号生成回路103の具体的な構成例を示す。イネーブル信号生成回路103は、出力電圧検出回路102の出力信号Sdetを入力とする各論理回路301、302と、SRラッチ回路303とを備えている。もちろん、SRラッチ回路303以外のラッチ回路を用いてもよい。
論理回路301は、出力電圧検出回路102の各出力信号Sdetの内、出力電圧値Vintの下限値を検出する信号から、”L”レベルの信号を出力する。一方、論理回路302は、出力電圧検出回路102の各出力信号Sdetの内、出力電圧値Vintの上限値を検出する信号から、”L”レベルの信号を出力する。
図10に記載のSRラッチ回路303は、論理回路301の出力をセット信号、論理回路302の出力をリセット信号とする回路である。論理回路301の出力が”L”で、論理回路302の出力が”H”の場合、SRラッチ回路303の出力、すなわちイネーブル信号Penbは”H”となる。一方、論理回路301の出力が”H”で、論理回路302の出力が”L”の場合、イネーブル信号Penbは”L”となる。また、各論理回路301、302の各出力が共に”H”の場合、イネーブル信号Penbの値は維持される。
これらのことから、イネーブル信号Penbは、出力電圧値Vintの下限値を検出した場合、”L”から”H”に、出力電圧値Vintの下限値を検出した場合に、”H”から”L”に、それぞれ遷移する信号となる。
図11にイネーブル信号生成回路103の別の具体的構成例を示す。図11のイネーブル信号生成回路103は、前記論理回路301として3入力のNAND回路311を、前記論理回路302として3入力のNAND回路321をそれぞれ備えている。図11に示したイネーブル信号生成回路103は、図5で示した、3つの各出力を有する出力電圧検出回路102と接続するのに好適なイネーブル信号生成回路である。
NAND回路311は、出力電圧検出回路102の各出力LA、LB、LCがそれぞれ、”L”、”L”、”H”となる場合に出力が”L”となる。これは、クリティカルパス回路202が”Warn”状態にあることを示し、すなわち、出力電圧値Vintの上昇を促すため、イネーブル信号PenbはSRラッチ回路303を通じ、”L”から”H”に遷移する。
一方、NAND回路321は、出力電圧検出回路102の各出力LA、LB、LCがそれぞれ、”H”、”H”、”H”となる場合に出力が”L”となる。これは、クリティカルパス回路202が”Fast”状態にあることを示し、すなわち、出力電圧値Vintの下降を促すため、イネーブル信号PenbはSRラッチ回路303を通じ、”H”から”L”に遷移する。
また、出力電圧検出回路102の各出力LA、LB、LCが上記以外の場合は、各NAND回路311、321の各出力は共に”H”となるので、SRラッチ回路303の出力は維持される。
次に、イネーブル信号生成回路103の信号波形図を図12に示し、その動作を説明する。内部回路の電源電圧値である上記出力電圧値Vintの判定は、出力電圧検出回路102で記述した信号RepEnb毎に行われる。出力電圧値Vintが”Warn”と判定された場合、イネーブル信号Penbを”H”とする。すると、スイッチ回路105でスイッチング動作が行われ、出力電圧値Vintが上昇する。上昇した出力電圧値Vintが”Fast”と判定されると、イネーブル信号Penbを”L”とし、スイッチ回路105でのスイッチング動作を停止させ、出力電圧値Vintの降下を促す。
続いて、図13にスイッチ制御回路104の具体的な構成例を示す。スイッチ制御回路104には、基準パルス信号生成回路101から出力される基準パルス信号Prefとイネーブル信号生成回路103から出力されるイネーブル信号Penbとが入力され、それらの入力の論理積を得るAND回路421と、AND回路421で生成したパルス信号である入力信号POに、PMOSトランジスタMPおよびNMOSトランジスタMNのゲート端子を駆動するのに充分な駆動力をそれぞれ与えるための、各バッファ回路BUF1、BUF2とを備えている。よって、AND回路421は、スイッチングパルス信号を生成するための回路である。これにより、PMOSトランジスタMPおよびNMOSトランジスタMNは、入力信号POに基づくスイッチングパルス信号に応じたスイッチング動作を確実に行うことができる。
以上のように、本発明による電圧変換回路は、従来技術における加算回路やカウンタなどの制御回路を用いることなく、内部回路の電源である出力電圧値Vintの制御を行うことが可能である。よって、従来に比べて電圧変換回路の回路規模縮小を図ることができるので、電圧変換回路自体の消費電力を大幅に低減することが可能となり、集積回路全体の低消費電力化に貢献することができる。
ところで、一般に、集積回路の消費電力は電源電圧値の二乗に比例するため、内部回路が0.5Vという低電源電圧値で動作するような場合、内部回路の消費電力は大幅に削減できる。その場合、内部回路の低消費電力性を損なうことが無いよう、電圧変換回路自体の消費電力も削減する必要がある。
(実施の第二形態)
そこで、本実施の第二形態では、出力電圧値Vintの検知回路であるところの出力電圧検出回路102のクリティカルパス回路202のみを出力電圧値Vintで駆動するのではなく、電圧変換回路の基準パルス信号生成回路101から昇圧レベルシフタの前段のインバータ回路までの制御回路部分を、低電圧(例えば0.5Vといった)である出力電圧値Vintにて駆動することとした。これにより、電圧変換回路自体の消費電力を大幅に削減でき、集積回路全体としても、低消費電力となる。
上記の方針に従って内部回路および電圧変換回路を設計する場合において好適な、スイッチ制御回路104の具体的構成例を図14に示す。スイッチ制御回路104には、基準パルス信号生成回路101の出力である基準パルス信号Prefとイネーブル信号生成回路103の出力であるイネーブル信号Penbが入力され、それらの入力の論理積を得るAND回路421、スイッチタイミング制御回路401、各昇圧レベルシフタ402a、402b、各起動制御回路403a、403b、起動信号生成回路405、各バッファ回路404a、404bが設けられている。
まず、上記スイッチタイミング制御回路401について、その具体的な構成例を図15に、スイッチタイミング制御回路401の動作例を示す各信号波形を図16に、それぞれ示す。スイッチタイミング制御回路401は、2つの各遅延回路411a、411bと、インバータ回路INVと、NOR回路NORとを有している。
スイッチタイミング制御回路401は、パルス信号を入力信号POとし、入力信号POを遅延回路411aによって遅延させ、その出力信号Daをインバータ回路INVにより論理否定した信号plsiを昇圧レベルシフタ402aに出力する一方、遅延回路411aの出力信号Daを遅延回路411bによってさらに遅延させ、その出力信号Dbと入力信号POとをNOR回路NORによりNOR演算を行い、その出力nlsiを昇圧レベルシフタ402bに出力する回路である。
図16には、各信号のパルス波形をそれぞれ示している。ここで、各遅延回路411a、411bの遅延時間をそれぞれDTとする。PMOSトランジスタMPがオンするのは、そのゲート入力信号が”L”の時であるので、PMOSトランジスタMPがオンするのは、信号S2の期間のみである。一方、NMOSトランジスタMNがオンするのは、そのゲート入力信号が”H”の時であるので、NMOSトランジスタMNがオンするのは、各信号S0、S0´の各期間のみである。また、各信号S1、S1´の各期間においては、両方の各トランジスタMP、MNは共にオフしている。
このように、PMOSトランジスタMPがオンする期間とNMOSトランジスタMNがオンする期間の間に、両方のトランジスタがオフする期間を設けて、両方のトランジスタが同時にオンする期間を無くすことにより、スイッチ回路105に貫通電流が流れることを防ぐことができ、それにより、余分な電力消費を抑えることができる。なお、上記遅延回路411a、411bは入力された信号を遅延させる機能を有する回路であればどのような回路でも構わない。
次に、昇圧レベルシフタ402a、402bの具体的な構成例を図17に示す。ここでは、低電圧側回路を構成するトランジスタとして、DTMOS(Dynamic Threshold MOS)トランジスタを用いている。このようなDTMOSトランジスタといった回路素子は、0.5V程度の電源電圧値で動作するため、この回路素子を用いて集積回路を作製すると、低消費電力化が実現できる。
本発明による電圧変換回路においても、昇圧レベルシフタ402a、402bのみならず、基準パルス信号生成回路101等についてDTMOSトランジスタを用いて作製すれば、低消費電力化が図れる。もちろん、低電圧動作回路素子として、どのような回路素子を用いても構わない。
続いて、図18に各起動制御回路403a、403bおよび各バッファ回路404a、404bの具体的な構成例を示す。起動制御回路403aは、昇圧レベルシフタ402aの出力信号plsoを入力とするインバータ回路と、そのインバータ回路の出力信号と起動信号生成回路405の出力信号を入力信号とするNAND回路とを備えている。バッファ回路404aは、PMOSトランジスタMPのゲート駆動用のインバータ回路である。
また、起動制御回路403bは、昇圧レベルシフタ402bの出力信号nlsoを入力とするインバータ回路と、そのインバータ回路の出力信号と起動信号生成回路405の出力信号を入力信号とするNAND回路とを有している。バッファ回路404bは、NMOSトランジスタMNのゲート駆動用のインバータ回路である。
各バッファ回路404a、404bは、PMOSトランジスタMPおよびNMOSトランジスタMNのゲート端子を駆動するのに充分な駆動力を与えるために備えられており、これにより、PMOSトランジスタMPおよびNMOSトランジスタMNは、パルス信号である入力信号POに応じたスイッチングパルス信号によりスイッチング動作を、より確実に行うことができる。
起動信号生成回路405のリセット信号RSTHの出力値がVddレベルに等しいとき、それぞれのNAND回路における出力信号の振る舞いは、各信号plso、nlsoのそれと一致する。その一方、起動信号生成回路405のリセット信号RSTHの出力値がGNDレベルに等しいとき、それぞれのNAND回路の出力信号は、信号plso、nlsoに関わらず、Vddレベルと一致する。各起動制御回路403a、403bの出力信号は、バッファ回路404a、404bでそれぞれ駆動能力が高められた上で、それぞれPMOSトランジスタMPおよびNMOSトランジスタMNのゲート端子を駆動する。
次に、図19に起動信号生成回路405の具体的な構成例を示す。ここでは、Vddの立ち上がりを捉えてRCの時定数分だけ出力をGNDレベルにする回路を示している。これはリセット信号RSTHを生成するRCによるパワーオンリセット回路である。この回路の場合、リセット信号RSTHのリセット期間Trsthは、RおよびCの値によって決められる。起動信号生成回路405は、図19で示したようなRC回路のみならず、タイマ回路や、オシレータとカウンタの組み合わせなど、どのような回路を用いても構わない。
次に、起動時における各起動制御回路403a、403bおよび起動信号生成回路405の振る舞いについて説明する。起動時においては、出力電圧値Vintは0Vであるため、基準パルス信号生成回路101等は動作できない。一方、起動制御回路403a、403bやバッファ回路404a、404bおよび起動信号生成回路405には、外部電源の電圧値Vddが供給され始めるので、動作を開始する。
起動信号生成回路405から出力されたリセット信号RSTHによって、スイッチ回路105の出力は、リセット期間Trsthの間、Vddレベルになる。この間、フィルタ回路106からの出力電圧値Vintは上昇を続け、基準パルス信号生成回路101等が動作を行うことが可能となるレベルに達すると、基準パルス信号生成回路101等は動作を開始する。
リセット信号RSTHがリセット期間Trsthを終えると、出力電圧値Vintは徐々に低下するが、基準パルス信号生成回路101等は動作を続け、パルス信号である各信号plso、nlsoを連続的に出力する。その結果、スイッチ回路105の出力信号が所望のパルス信号となれば、この電圧変換回路は、安定動作状態となる。
本発明の電圧変換回路は、ソース端子に第1の電源電圧が印加されるPMOSトランジスタと、ドレイン端子が前記PMOSトランジスタのドレイン端子に接続され、ソース端子に第2の電源電圧が印加されるNMOSトランジスタとを有し、共通に接続されたドレイン端子から電圧を出力するスイッチ回路と、前記スイッチ回路に入力されるスイッチングパルスの基準となるパルス信号を生成する基準パルス信号生成回路と、当該電圧変換回路の出力電圧値を検出する出力電圧検出回路と、前記出力電圧検出回路の出力信号から、基準パルス信号に対するイネーブル信号を生成するイネーブル信号生成回路と、前記イネーブル信号と基準パルス信号とから、前記PMOSトランジスタのゲート端子に印加する第1の制御信号および、前記NMOSトランジスタのゲート端子に印加する第2の制御信号を生成するスイッチ制御回路と、前記スイッチ回路の出力電圧を平滑化する平滑化回路と、を有し、前記平滑化回路によって平滑化されて得られた出力電圧値の電圧を出力することを特徴とするものであってもよい。
また、前記構成から成る電圧変換回路において、前記出力電圧検出回路が、出力電圧の許容範囲の上限および下限を設定し、出力電圧が上限を越えた場合および下限を下回った場合に、それぞれの状態を示す信号を出力することを特徴とする。
また、前記構成から成る電圧変換回路において、前記出力電圧検出回路が、前記電圧変換回路の出力が駆動電圧として供給され、内部集積回路の最大遅延パスと同等の遅延を行うクリティカルパス回路と、クリティカルパス回路の入力信号およびクリティカルパス回路の出力信号をラッチするための第1のトリガ信号および第2のトリガ信号を生成する動作状態検出パルス生成回路と、クリティカルパス回路の出力信号をラッチする第1のラッチ回路および第2のラッチ回路および第3のラッチ回路と、を備え、また、クリティカルパス回路は、前半クリティカルパス回路と、後半クリティカルパス回路を接続したものであり、前記第1のラッチ回路は、前記第1のトリガ信号により、前半クリティカルパス回路の出力信号をラッチし、前記第2のラッチ回路は、前記第1のトリガ信号により、後半クリティカルパス回路の出力信号をラッチし、前記第3のラッチ回路は、前記第2のトリガ信号により、後半クリティカルパス回路の出力信号をラッチし、前記第1および第2および第3のラッチ回路の出力信号が、前記クリティカルパス回路の、入力信号に対する動作状態を示すことを特徴とする。
また、上記構成から成る電圧変換回路は、半導体集積回路装置の駆動電圧を生成する降圧回路として用いるとよい。
また、上記構成から成る電圧変換回路を降圧回路として用いた半導体集積回路装置を、携帯端末の構成要素として用いるとよい。
本発明の電圧変換回路は、例えば電源電圧の電圧値を他の電圧値(特に低電圧値)に変換する効率を向上できるので、携帯端末などの半導体集積回路装置に用いるとそれを省電力化でき、省電力化が求められる通信分野やコンピュータ等の情報分野といった電子機器の電源回路の用途に好適に利用できる。
本発明に係る電圧変換回路の実施の第一形態の基本構成を示す回路ブロック図である。 上記電圧変換回路の基本動作を示す各信号波形図である。 上記電圧変換回路の出力電圧検出回路の一具体例を示す回路図である。 上記電圧変換回路の出力電圧検出回路の別の具体例を示すブロック図である。 上記電圧変換回路の出力電圧変換回路のさらに別の具体例を示す回路図である。 上記出力電圧変換回路における、動作状態検出パルス生成回路の動作を示す各信号波形図である。 上記出力電圧検出回路における4つの各基本動作の内の2つの動作を示す各信号波形図である。 上記出力電圧検出回路における4つの各基本動作の内の他の2つの動作を示す各信号波形図である。 上記出力電圧検出回路の各動作状態と各出力信号との関係を示す表である。 上記電圧変換回路における、イネーブル信号生成回路の基本構成を示すブロック図である。 上記電圧変換回路における、イネーブル信号生成回路の一具体例を示す回路図である。 上記イネーブル信号生成回路の動作例を示す各信号波形図である。 上記電圧変換回路におけるスイッチ制御回路の一具体例を示す回路図である。 本発明に係る電圧変換回路の実施の第二形態のスイッチ制御回路の具体例を示す回路図である。 上記スイッチ制御回路における、スイッチタイミング制御回路の一具体例を示す回路図である。 上記スイッチタイミング制御回路の動作を示す各信号波形図である。 上記スイッチ制御回路における、昇圧レベルシフタの一具体例を示す回路図である。 上記スイッチ制御回路における、起動制御回路およびバッファ回路の一具体例を示す回路図である。 上記スイッチ制御回路における、起動信号生成回路の一具体例を示す回路図である。 従来技術における電圧変換回路の一構成例を示す回路図である。
符号の説明
101 基準パルス信号生成回路
102 出力電圧検出回路
103 イネーブル信号生成回路
104 スイッチ制御回路
105 スイッチ回路
106 フィルタ回路
201 動作状態検出パルス生成回路
202 クリティカルパス回路
202a 前半クリティカルパス回路
202b 後半クリティカルパス回路
203 ラッチ回路
203a、203b、203c ラッチ回路
204a、204b、204c ラッチ回路
301、302 論理回路
311、321 NAND回路
401 スイッチタイミング制御回路
402a、402b 昇圧レベルシフタ
403a、403b 起動制御回路
404a、404b バッファ回路
405 起動信号生成回路
411a、411b 遅延回路
901 デューティ比制御回路
901a カウンタ
901b 比較回路
902 バッファ回路
903 フィルタ回路
904 クリティカルパス回路
905 遅延回路
906 正否判定回路
907 加算回路

Claims (10)

  1. 電源からの直流を、スイッチングパルス信号に基づき断接して断接信号として出力するためのスイッチ部と、
    上記断接信号を平滑化により所望の出力電圧値に変換して出力する平滑化部と、
    上記スイッチングパルス信号の基準となる基準パルス信号を生成するための基準パルス信号生成部と、
    上記出力電圧値および比較電圧値を互いに比較して、上記出力電圧値における、比較電圧値に対する高低を示すイネーブル信号を生成するためのイネーブル信号生成部と、
    上記イネーブル信号と基準パルス信号とから、上記スイッチングパルス信号を生成するスイッチ制御部と、を含むことを特徴とする電圧変換回路。
  2. 前記スイッチ制御部は、前記基準パルス信号を前記イネーブル信号により断接して、前記スイッチングパルス信号を生成するものである、請求項1に記載の電圧変換回路。
  3. 前記イネーブル信号生成部は、
    前記出力電圧値の許容範囲の上限値および下限値が設定され、上記出力電圧値が上限値を越えた場合および下限値を下回った場合に、それぞれの状態を示す検出信号を出力する出力電圧検出回路を備え、
    上記検出信号によりイネーブル信号を生成するものである請求項1または2に記載の電圧変換回路。
  4. 前記出力電圧検出回路には、前記出力電圧値により駆動され、入力信号を遅延して出力信号として出力するクリティカルパス回路が、上記出力電圧値の変動に応じて上記遅延時間を変化するように設けられ、
    上記遅延時間の変化により、上記出力電圧値への変換動作状態を検出するための動作状態検出部が設けられている、請求項3に記載の電圧変換回路。
  5. 前記クリティカルパス回路は、前記遅延時間の初期値を前記出力電圧値が電源として供給される内部集積回路の最大遅延パスに対応するように設定されている、請求項4に記載の電圧変換回路。
  6. 前記クリティカルパス回路は、互いに相違する複数の遅延時間を有し、
    前記動作状態検出部は、上記クリティカルパス回路への入力信号および複数の遅延時間の各出力信号とから3以上の動作状態を検出して出力するようになっている、請求項4または5に記載の電圧変換回路。
  7. 前記動作状態検出部は、
    前記クリティカルパス回路の入力信号およびクリティカルパス回路の各出力信号をラッチするための第1のトリガ信号および第2のトリガ信号を生成する動作状態検出パルス生成回路と、
    前記クリティカルパス回路の出力信号をラッチする、第1のラッチ回路、第2のラッチ回路および第3のラッチ回路と、を備え、
    前記クリティカルパス回路は、前半クリティカルパス回路と、後半クリティカルパス回路とを互いにシリーズに接続して備え、
    前記第1のラッチ回路は、前記第1のトリガ信号により、前半クリティカルパス回路の出力信号をラッチし、
    前記第2のラッチ回路は、前記第1のトリガ信号により、後半クリティカルパス回路の出力信号をラッチし、
    前記第3のラッチ回路は、前記第2のトリガ信号により、後半クリティカルパス回路の出力信号をラッチし、
    前記第1、第2および第3の各ラッチ回路の出力信号が、前記クリティカルパス回路の、入力信号に対する動作状態を示す、請求項6に記載の電圧変換回路。
  8. 前記前半クリティカルパス回路と、後半クリティカルパス回路とは、遅延時間が互いに相違するように設定されている、請求項7に記載の電圧変換回路。
  9. 請求項1ないし8の何れか1項に記載の電圧変換回路を備えていることを特徴とする、半導体集積回路装置。
  10. 請求項9に記載の半導体集積回路装置を備えていることを特徴とする、携帯端末。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008111347A1 (en) * 2007-03-15 2008-09-18 Ricoh Company, Ltd. Switching regulator and method of controlling the same
CN101640480A (zh) * 2008-07-30 2010-02-03 英特赛尔美国股份有限公司 具有集成升压控制和驱动器的降压控制器

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