JP2006074341A - 受信回路および無線通信デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】 雑音指数(NF)と入力3次インターセプト(IIP3)の良好な性能を同時に得ることができるように改良された、増幅器と周波数変換器を含む受信回路を提供することを主要な目的とする。
【解決手段】 シングルエンドの低雑音増幅器1、信号入力トランジスM3をたて積みにし、高周波信号をバランB1を通して差動の電流信号に変換してから、周波数変換を行う差動のスイッチ回路S1に入力する。このように構成することにより、周波数変換を行うスイッチ回路S1に流れる電流値と、低雑音増幅器1、信号入力トランジスタM3に流れる電流値とを分けることができるため、それぞれに対してNFとIIP3の最適な電流値を流すことができる。ひいては、周波数変換器2の出力において最適な性能を得ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば無線LANトランシーバのような端末装置の受信回路に好適に用いられる、増幅器と周波数変換器を含む受信回路に関する。本発明は、またそのような受信回路が組み込まれた無線通信デバイスに関する。
図10は、従来の無線LANトランシーバのような端末装置における受信回路を示すブロック図である。受信回路は、図10で示すように、バンドパスフィルタ62と低雑音増幅器(LNA)63と周波数変換器64とフィルタ(例えばローパスフィルタ)65と利得可変増幅器66と復調回路67等を備える。図11は、処理される信号の様子を示す図である。
図10と図11を参照して、従来の受信回路の動作を説明する。バンドパスフィルタ62は、アンテナ61から入感した高周波数の受信信号(RF)の受信周波数帯(例えば2.4GHz帯)のみを通過させる。
バンドパスフィルタ62を通過した高周波信号は、LNA63を通して増幅され、周波数変換器64で例えばベースバンド周波数に変換される。例えば、チャネルaの信号を希望する時は、RF信号をローカル信号LOaと混合して0Hz付近に周波数変換する。この時、チャネルb、c・・・の信号もローカル信号LOaと混合され、ベースバンド周波数帯の信号に変換される。なお、隣接するチャネルbの信号を希望する時には、RF信号をローカル信号LObと混合して0Hz付近に周波数変換する。
次に、フィルタ(例えばローパスフィルタ)65で、希望するチャネルaの信号のみを通しチャネル選択を行い、不要なチャネルb,c・・・の信号を除去する。このようなチャネル選択を行なった後、利得可変増幅器66などで所望の信号レベルに増幅して、後段につながる復調回路67等に信号を送る。
また、図12で示すように、周波数変換器614、624以降の回路で、I,Q信号に分けて出力する場合もある。この場合は、I信号用に、周波数変換器614の出力をフィルタ615にてチャネル選択を行い、利得可変増幅器616などで所望の信号レベルに増幅して、後段につながる復調回路617等へ信号出力を行うと同時に、Q信号用に、周波数変換器624の出力をフィルタ625にてチャネル選択を行い、利得可変増幅器626などで所望の信号レベルに増幅して、後段につながる復調回路617等へ信号出力を行う。
さて、無線LANトランシーバのような端末装置における受信回路の一つの課題は、低消費電力化であるが、低消費電力化を意識したLNA63と周波数変換器64の回路構成の一つに、図13に示すような回路が提案されている(例えば非特許文献1参照)。
図13を参照して、この回路では、増幅トランジスタM1とカスコードトランジスタM2、負荷インダクタL1で構成される通常のLNA71のさらに上側に、シングルバランスドミキサと呼ばれる周波数変換器72をたて積みしている。スイッチ回路S5に信号を入力するトランジスタ(以下信号入力用トランジスタと略する)M3と、LNA71の負荷インダクタL1との接続点にキャパシタC1を接続し、AC信号接地を行なっている。LNA71内において、高周波信号RFは、バイアス電圧Vb1をかけた状態で、キャパシタC3,インダクタL2を通って、増幅トランジスタM1のゲートに印加される。カスコードトランジスタM2に流れる電流量は、バイアス電圧Vb2によって調節される。
LNA71の出力はキャパシタC2を通して、信号入力用トランジスタM3のゲートにバイアス電圧Vb3をかけた状態で印加される。信号入力用トランジスタM3からスイッチ回路S5に入った信号は、トランジスタM4,M5で、高周波信号RFの周波数に設定されたローカル信号LO(+),LO(-)と混合され、ベースバンド周波数帯に周波数変換される。出力信号は、出力負荷R1を介して電圧信号に変換されて出力される。
図14に示すように、この回路では、バイアス電流は周波数変換器72を流れ、さらにLNA71を流れていく。一方、RF信号は、LNA71、キャパシタC2、周波数変換器72の順に流れていく。
このような回路構成にすると、周波数変換器72を流れる電流をLNA71で再利用することができる。このようにDC電流を使いまわすことで、回路に流す消費電流を抑えることができる。
"A Low-Power 2.4-GHz Transmitter/Receiver CMOS IC" A. Zolfaghari et.al IEEE JSSC2003 Feb. pp176
しかしながら、図13に示す回路構成において、周波数変換を行うスイッチ回路S5と、LNA71、信号入力トランジスタM3とは、雑音指数(NF)と線形性の指標である入力3次インターセプト(IIP3)の最適な電流値が異なる。すなわち、図13と図15を参照して、周波数変換を行うスイッチ回路S5の電流最適値(図13(A)参照)と、LNA61、信号入力トランジスタM3の電流最適値(図13(B)参照)は異なる。このため、図13と図14に示すような周波数変換器72を流れる電流をLNA71で再利用し、DC電流を使いまわす回路構成では、NFとIIP3の良好な性能を同時に得ることが難しい。
さらに、図13に示す構成では、接地面(GND)から電源電圧(VCC)までに4つのトランジスタ(トランジスタM1〜M3とトランジスタM4、M5)をたて積みにし、さらに周波数変換器72の出力負荷となる抵抗R1を接続している。それぞれの抵抗R1の電圧降下に加え、トランジスタM1〜M5においてトランジスタ動作を行うことによるソース−ドレイン間の電圧降下により、VCCはある程度以上に保つ必要がある。しかしながら、プロセスが進むことによるVCCの低電圧化に対処するために、ソース−ドレイン間の電位差を小さくすることは、増幅した信号の信号振幅の限界を狭めることになり、線形性を劣化させる要因になる。
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、NFとIIP3の良好な性能を同時に得ることができるように改良された受信回路を提供することを目的とする。
この発明の他の目的は、VCCの低電圧化に対処可能になり、増幅した信号の信号振幅のマージンが高くなるように改良された受信回路を提供することにある。
この発明のさらに他の目的は、回路全体のNFを小さくすることができるように改良された受信回路を提供することにある。
この発明のさらに他の目的は、増幅器における利得を調整することができるように改良された受信回路を提供することにある。
この発明のさらに他の目的は、大きな信号が入力されても、増幅された信号が飽和せず線形性よく周波数変換器のスイッチ回路に信号を送ることができるように改良された受信回路を提供することにある。
この発明のさらに他の目的は、そのような受信回路を備えた無線通信デバイスを提供することにある。
本発明にかかる受信回路によれば、複数のチャネルを含む高周波信号を増幅する増幅器と、ローカル信号と高周波信号とを混合して周波数変換を行うスイッチ回路と、前記増幅器の上側に接続され、前記スイッチ回路に電流信号を入力する信号入力用トランジスタと、を備えた受信回路において、前記信号入力用トランジスタと前記スイッチ回路の間に挿入され、入力側インダクタと出力側インダクタを含むバランを備え、前記バランの入力側インダクタの一方端子は前記信号入力用トランジスタの出力端子に接続され、前記バランの入力側インダクタの他方端子は電源に接続され、前記バランの出力側インダクタの端子が前記スイッチ回路の入力端子に接続されたことを特徴とする。
このように構成することにより、周波数変換を行うスイッチ回路に流れる電流値と、LNA、信号入力トランジスタに流れる電流値とを分けることができるため、それぞれに対してNFとIIP3の最適な電流値を流すことができる。その結果、LNA入力から周波数変換器のスイッチ回路の出力までの、NFとIIP3の良好な性能を同時に取りやすくなる。さらに、LNAと信号入力用トランジスタだけをたて積みにすることで、VCCの低電圧化にも対処可能になり、増幅した信号の信号振幅のマージンが高い。
上記増幅器と上記信号入力用トランジスタとの接続点はキャパシタを介して接地されている。これによりAC信号が除去される。
上記信号入力用トランジスタがMOSトランジスタで構成される場合には、上記増幅器の出力は、DC成分を除去するキャパシタを介して、上記信号入力用のMOSトランジスタのゲートに接続される。
上記信号入力用トランジスタがバイポーラトランジスタで構成される場合には、上記増幅器の出力は、DC成分を除去するキャパシタを介して、上記信号入力用のバイポーラトランジスタのベースに接続される。
上記増幅器と上記信号入力用トランジスタはシングルエンド入出力構成であるのが好ましい。シングルエンド入出力構成であると、雑音を発生するトランジスタの数を差動構成に比べて半分にできることから、回路全体のNFを小さくすることができる。
上記増幅器は負荷インダクタを含み、上記負荷インダクタの共振周波数が、当該受信回路が扱う周波数に合わせられているのが好ましい。上記増幅器は、上記負荷インダクタに対して並列に接続された抵抗を備え、該抵抗により利得を調整するようにするのが好ましい。
上記スイッチ回路がMOSトランジスタで構成される場合には、上記バランの出力側インダクタの端子は上記スイッチ回路を構成するMOSトランジスタのソースに接続される。
上記スイッチ回路がバイポーラトランジスタで構成される場合には、上記バランの出力側インダクタの端子は上記スイッチ回路を構成するバイポーラトランジスタのエミッタに接続される。
この発明の好ましい実施態様によれば、上記バランの入力側インダクタの一方端子と上記増幅器の入力端子との間に、上記増幅器に対して並列になるように、上記高周波信号を上記増幅器を介さずに上記バランの入力側インダクタに直接伝える信号バイパス回路が接続されている。上記高周波信号を大きく増幅する必要がないときには、上記増幅器と上記信号入力用トランジスタに流れる電流を止めることで上記増幅器に信号電流が流れないようにし、かつ上記信号バイパス回路を介して上記バランの入力側インダクタに信号電流が流れるようにしている。
このように構成することにより、バラン入力までの利得を可変にできることから、信号振幅の大きな信号が入力されても、増幅された信号が飽和せず線形性よく周波数変換器のスイッチ回路に信号を送ることができる。
この発明の他の好ましい実施態様によれば、上記バランの入力側インダクタの一方端子と上記増幅器の入力端子との間に、上記増幅器に対して並列になるように接続され、上記高周波信号を上記増幅器を介さずに上記バランの入力側インダクタに直接伝える信号バイパス回路と、上記増幅器の増幅トランジスタに、上記信号入力用トランジスタを介さずに、電源から電流を流し込む電流バイパス回路とを備える。上記高周波信号を大きく増幅する必要がないときには、上記電流バイパス回路から上記増幅トランジスタに電流を流すことにより上記増幅器のカスコードトランジスタおよび上記信号入力用トランジスタに信号電流が流れないようにし、かつ上記信号バイパス回路を介して上記バランの入力側インダクタに信号電流が流れるようにしている。
上記した構成においても、バラン入力までの利得を可変にできることから、振幅の大きな信号が入力されても、増幅された信号が飽和せず線形性よく周波数変換器のスイッチ回路に信号を送ることができる。さらに、入力インピーダンスはLNAの増幅トランジスタでほぼ決定されるため、バラン入力までの利得が変化しても、入力インピーダンスの変化を小さく抑えることができる。
この発明のさらに好ましい実施態様によれば、上記スイッチ回路は、上記高周波信号と第1のローカル信号を混合して周波数変換を行い、I信号を得る第1のスイッチ回路と、上記高周波信号と第2のローカル信号を混合して周波数変換を行い、Q信号を得る第2のスイッチ回路とを備える。
このように構成することにより、I信号とQ信号を使った仕様の復調器を用いる無線通信デバイスに適用することができる。
この発明のさらに好ましい実施態様によれば、上記スイッチ回路は、上記高周波信号と第3のローカル信号を混合して第1の周波数変換を行う第1のスイッチ回路と、上記第1のスイッチ回路の出力信号と第4のローカル信号を混合して第2の周波数変換を行う第2のスイッチ回路と、上記第1のスイッチ回路の出力信号と第5のローカル信号を混合して第2の周波数変換を行う第3のスイッチ回路とを備える。
第1、第2の周波数変換を行うダブルコンバージョン方式を採用することにより、ダイレクトコンバージョン方式に比べて、DCオフセットの影響を減らすことのできる受信回路が得られる。
上記バランの上記出力側インダクタの中心部に接続点が設けられ、該接続点が接地されているのが好ましい。また、該接続点に電流源が接続されてもよい。このように構成することにより、上記バランの差動の出力端の双方において、同じだけの電流信号とDC電流をスイッチ回路に供給出来る。
上記バランは、半導体基板上に交互に形成された2つのインダクタからなり、その一方が上記入力側インダクタを構成し、他方が上記出力側インダクタを構成し、上記バラン、上記増幅器、上記スイッチ回路および上記信号入力用トランジスタは、同一の半導体基板上に形成されるのが好ましい。
この発明のさらに他の局面に従う無線通信デバイスは、アンテナと該アンテナから入感した高周波信号を処理する上述の特徴を有する受信回路とを備える。
本発明によれば、LNAと信号入力用トランジスタとスイッチ回路とのそれぞれの回路に、適切な電流値を流すことができるために、NFとIIP3の最適値の電流を選ぶことができ、周波数変換器の出力までの受信性能を引き上げることができる。
NFとIIP3の良好な性能を同時に得ることができるように改良された、増幅器と周波数変換器を含む受信回路を得るという目的を、信号入力用トランジスタと周波数変換を行なうスイッチ回路の間にバランを挿入するということによって実現した。以下、本発明の実施例を図を用いて説明する。
図1は本発明の実施例1に係る受信回路の、LNA1と周波数変換器2部分の回路図である。図1に示す実施例において、図13に示す従来の回路素子と同一または相当する部分には、同一の参照番号を付し、その説明を繰り返さない。図1を参照して、受信回路は、LNA1と、スイッチ回路S1と、バランB1と、スイッチ回路S1にバランB1を介して信号を入力する信号入力用トランジスタM3とを備える。
バランB1は、半導体基板の外側に設けたディスクリート部品のバランで構成してもよいが、本実施例では、LNA1と信号入力用トランジスタM3とスイッチ回路S1が形成された半導体基板と同一の半導体基板上に形成されたバランを例にとって説明する。
バランB1は、図2を参照して、半導体基板上に2つのインダクタ(入力側インダクタ15,出力側インダクタ16)を交互に形成し、正方形状に巻回されて構成されている。バランB1は、正方形状に限らず、五角、六角、七角、八角等の多角形状、円形状等に巻回されていてもよい。バランB1は、半導体基板の上に形成された、上位メタル層、下位メタル層およびこれらをつなぐ連結層で形成される。上位メタル層と下位メタル層とは層間絶縁膜(図示せず)で隔てられ、層間絶縁膜中に形成されたスルーホールに埋め込まれた連結層により、上位メタル層と下位メタル層は電気的に接続される。
図1に戻って、LNA1内の負荷インダクタL1の上側端子に、信号入力用トランジスタM3のソースとAC信号接地のためのキャパシタC1が接続されている。信号入力用トランジスタM3のドレインはバランB1の入力端子BI1に接続されている。LNA1の負荷インダクタL1は、当該受信回路が取り扱う所望の周波数にあわせて共振をとるように、その共振周波数が合わせられている。さらに、LNA1の利得をあわせるためにインダクタL1と並列に抵抗R1を接続しているが、高い利得を得る場合には抵抗R1はなくてもよい。
さらにバランB1のもう片方の入力端子BI2は電源電圧VCCに接続されていることで、信号入力用トランジスタM3とLNA1には、同じDC電流が流れることになる。また、LNA1の出力信号は、DCカット用のキャパシタC2を通して、信号入力用トランジスタM3のゲートにバイアス電圧Vb3をかけた状態で印加される。バランB1は、入力端子BI1に入った信号のシングル−差動変換を行い、出力端子BO1、BO2から信号を電流信号として出力する。バランB1の出力側インダクタの中心点は接地されている。また、バランB1のそれぞれの出力端子BO1、BO2は、スイッチ回路S1を構成するトランジスタM4〜M7のソースに接続される。
スイッチ回路S1は、トランジスタM4、M5のソース同士、トランジスタM6、M7のソース同士を接続し、また、トランジスタM4、M6のドレイン同士、トランジスタM5、M7のドレイン同士を接続することによって構成されている。トランジスタM4、M5のソースとバランB1の出力端子BO2が接続されている。トランジスタM6、M7のソースとバランB1の出力端子BO1が接続されている。スイッチ回路S1は、差動回路で構成されることで、線形性よく周波数変換を行うことが可能となる。なお、図13のスイッチ回路S5も差動で構成されているが、シングルバランス構成であり、この場合は2次の歪み成分が認められる。一方、本実施例では、ダブルバランス構成にしているので原理的に2次の歪成分は現れにくい。
スイッチ回路S1において、トランジスタM5,M6のゲートには局部発振器からの正相のローカル信号LO(+)が印加され、トランジスタM4,M7のゲートには逆相のローカル信号LO(−)が印加される。このローカル信号LOの周波数は、高周波信号RFの周波数に設定されている。いわゆるダイレクトコンバージョン方式である。これにより、スイッチ回路S1は、LOの周波数と高周波信号RFの周波数との差の周波数成分にて出力し、図3に示すような、0Hz付近のベースバンド周波数帯の信号S,SBを与える。
本実施例にかかる構成によれば、周波数変換を行うスイッチ回路S1に流れる電流値と、LNA1、信号入力用トランジスタM3に流れる電流値を分けることができるため、LNA1、信号入力用トランジスタM3と、スイッチ回路S1のそれぞれにおいて、NFとIIP3の最適な電流値を流すことができる。このため、LNA入力からスイッチ回路の出力までの、NFとIIP3の良好な性能を同時に取りやすい。さらに、LNA1と信号入力用トランジスタM3だけをたて積みにすることで、VCCの低電圧化にも対処可能になり、増幅した信号の信号振幅のマージンが高くなるという利点がある。
図4は実施例2に係る受信回路の、LNAと周波数変換器部分の回路図である。図4に示す実施例において、図1に示す実施例と同一または相当する部分には、同一の参照番号を付し、その説明を繰り返さない。
上記実施例1では、バランB1の出力側のインダクタの中心に接続点を設け、この接続点を接地する場合を例示したが、この発明はこれに限られるものでなく、図4に示すように、バランB1の出力側のインダクタの中心に、電流源11を印加してスイッチ回路S1に流れる電流をコントロールしてもよい。いずれの場合も、バランB1の差動の出力端の双方において、同じだけの電流信号とDC電流をスイッチ回路S1に供給出来る。
図5は実施例3に係る受信回路の、LNAと周波数変換器部分の回路図である。図5に示す実施例において、図1に示す実施例と同一または相当する部分には、同一の参照番号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施例では、周波数変換器が例えばI、Q信号のような2つの出力を行う場合について説明する。図5に示す回路構成においても、LNA1内の負荷インダクタL1の上側端子に、入力信号用トランジスタM3のソースとAC信号接地のためのキャパシタC1が接続されており、入力信号用トランジスタM3のドレインにバランB1の入力端子BI1が接続されている。さらにバランB1のもう片方の入力端子BI2は電源電圧VCCに接続されていることで、信号入力用トランジスタM3とLNA1には、同じDC電流が流れることになる。
また、LNA1の出力信号はDCカット用のキャパシタC2を通して、入力信号用トランジスタM3のゲートにバイアス電圧Vb3をかけた状態で印加される。バランB1は入力端子BI1の信号をシングル−差動変換し、出力端子BO1、BO2から信号を出力する。バランB1のそれぞれの出力端子BO1、BO2は、スイッチ回路S1を構成するトランジスタM4〜M7と、スイッチ回路S2を構成するトランジスタM4〜M7のソースに接続される。
スイッチ回路S1、S2は、トランジスタM4、M5のソース同士、トランジスタM6、M7のソース同士を接続し、また、トランジスタM4、M6のドレイン同士、トランジスタM5、M7のドレイン同士を接続することで構成される。トランジスタM4、M5のソースにバランB1の出力端子BO2が接続される。トランジスタM6、M7のソースにバランB1の出力端子BO1が接続される。スイッチ回路S1,S2は、差動で構成されることで、線形性よく周波数変換を行うことが可能となる。
スイッチ回路S1,S2の動作について説明すると、スイッチ回路S1における、トランジスタM5,M6のゲートには局部発振器からの正相ローカル信号LOI(+)が印加され、トランジスタM4,M7のゲートには逆相ローカル信号LOI(−)が印加される。また、スイッチ回路S2における、トランジスタM5,M6のゲートには局部発振器からの正相ローカル信号LOQ(+)が印加され、トランジスタM4,M7のゲートには逆相ローカル信号LOQ(−)が印加される。
ローカル信号LOI,LOQは、共に周波数が同一であって、高周波信号RFの周波数に設定されている。さらに、ローカル信号LOIとローカル信号LOQは、その位相が90度異なっている。例えば、ローカル信号LOI(+)の位相が0°、ローカル信号LOI(−)の位相が180°であれば、ローカル信号LOQ(+)の位相は90°、ローカル信号LOQ(−)の位相は270°である。
このような構成により図6を参照して、スイッチ回路S1は、ローカル信号LOIと高周波信号RFの差の周波数成分にてベースバンド周波数に変換し、I側の信号出力(I,IB)を行う。また、スイッチ回路S2には、スイッチ回路S1に供給される信号周波数と同周波数であり、かつ位相が90度異なるローカル信号LOQが供給されるため、スイッチ回路S2は、上記I側の信号出力(I,IB)と位相が90度ずれた、Q側のベースバンド周波数の信号出力(Q,QB)を行う。
図7は実施例4に係る受信回路の、LNAと周波数変換器部分の回路図である。図7に示す実施例において、図5に示す実施例と同一または相当する部分には、同一の参照番号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施例では、2種類のLO周波数において、RFの周波数変換を2度行い、I、Qの信号を出力するダブルコンバージョン方式の周波数変換器を用いた場合について説明する。
図7に示す回路構成においても、LNA1内の負荷インダクタL1の上側端子に、入力信号用トランジスタM3のソースとAC信号接地のためのキャパシタC1が接続されており、入力信号用トランジスタM3のドレインにはバランB1の入力端子BI1が接続されている。さらにバランのもう片方の入力端子BI2は電源電圧VCCに接続されていることで、入力信号用トランジスタM3とLNA1には、同じDC電流が流れることになる。また、LNA1の出力信号はDCカット用のキャパシタC2を通して、入力信号用トランジスタM3のゲートにバイアス電圧Vb3をかけた状態で印加される。バランB1は入力端子BI1に入った信号をシングル−差動変換し、出力端子BO1、BO2から信号を出力する。バランB1のそれぞれの出力端子BO1、BO2は、スイッチ回路S1を構成するトランジスタM4〜M7のソースに出力される。スイッチ回路S1を構成するトランジスタM4〜M7のドレインに、スイッチ回路S3、S4を構成するトランジスタM4〜M7のソースが接続される。
スイッチ回路S1、S3、S4は、トランジスタM4、M5のソース同士、トランジスタM6、M7のソース同士を接続し、かつトランジスタM4、M6のドレイン同士、トランジスタM5、M7のドレイン同士を接続することで構成されている。スイッチ回路S1のトランジスタM4、M5のソースとバランB1の出力端子BO2が接続され、トランジスタM6、M7のソースとバランB1の出力端子BO1が接続されている。スイッチ回路S1、S3、S4は、差動で構成されることで、線形性よく周波数変換を行うことが可能となる。
スイッチ回路S1、S3、S4の動作について説明すると、スイッチ回路S1において、トランジスタM5,M6のゲートには局部発振器からの正相のローカル信号LO1I(+)が印加され、トランジスタM4,M7のゲートには逆相のローカル信号LO1I(−)が印加される。このローカル信号LO1Iの周波数は、高周波信号RFの周波数のN/M倍(N、Mは正の整数)とされている。これにより、スイッチ回路S1は、高周波信号RFの周波数のN/M倍(N、Mは正の整数)の信号LO1Iと、高周波信号RFとの和または差の周波数成分にて中間周波数IF信号を出力する。スイッチ回路S1の出力端子P3は、スイッチ回路S3,S4の各入力端子P1に接続され、スイッチ回路S1の出力端子P4は、スイッチ回路S3,S4の各入力端子P2に接続されている。
スイッチ回路S3における、トランジスタM5,M6のゲートには局部発振器からの正相ローカル信号LO2I(+)が印加され、トランジスタM4,M7のゲートには逆相ローカル信号LO2I(−)が印加される。また、スイッチ回路S4における、トランジスタM5,M6のゲートには局部発振器からの正相ローカル信号LO2Q(+)が印加され、トランジスタM4,M7のゲートには逆相ローカル信号LO2Q(−)が印加される。
ローカル信号LO2I,LO2Qは、共に周波数が同一であって、第1の信号RFの周波数の|M±N|/M倍の周波数のうちの何れかの周波数に設定されている。さらに、ローカル信号LO2Iとローカル信号LO2Qは、その位相が90度異なっている。例えば、ローカル信号LO2I(+)の位相が0°、ローカル信号LO2I(−)の位相が180°であれば、ローカル信号LO2Q(+)の位相は90°、ローカル信号LO2Q(−)の位相は270°である。
このような構成により、図6を再び参照して、スイッチ回路S3は、ローカル信号LO2Iと中間周波数信号IFの差の周波数成分にてベースバンド周波数に変換し、I側の信号出力(I,IB)を行う。また、スイッチ回路S4には、スイッチ回路S3に供給される信号周波数と同周波数であり、かつ位相が90度異なるローカル信号LO2Qが供給されるため、スイッチ回路S4は、上記I側の信号出力(I,IB)と位相が90度ずれた、Q側のベースバンド周波数の信号出力(Q,QB)を行う。
図8は実施例5に係る受信回路の、LNAと周波数変換器部分の回路図である。本実施例は、周波数変換器までの利得を可変にする構成に関する。なお、図8中、図1に示す実施例と同一部分には、同一の参照番号を付し、その説明を繰り返さない。
図8を参照して、本実施例においても、LNA1内の負荷インダクタL1の上側端子に、信号入力用トランジスタM3のソースとAC信号接地のためのキャパシタC1が接続されており、信号入力用トランジスタM3のドレインはバランB1の入力端子BI1に接続されている。さらにバランのもう片方の入力端子BI2は電源電圧VCCに接続されていることで、信号入力用トランジスタM3とLNA1には、同じDC電流が流れることになる。また、LNA1の出力信号はDCカット用のキャパシタC2を通して、信号入力用トランジスタM3のゲートにバイアス電圧Vb3をかけた状態で印加される。
本実施例では、RFとして信号振幅の大きな信号が入力された場合に備え、LNA1の入力端子とバランB1の入力端子BI1とを信号バイパス回路31で接続している点が特徴である。RFとして信号振幅の大きな信号が入力された場合には、外部信号(図示せず)によって、バイアス電圧Vb4を制御し、RFを、LNA1の入力端子から信号バイパス回路31を経由してバランB1の入力端子BI1に送り込む。一方、LNA1を構成する増幅トランジスタM1のバイアス電圧Vb1によってバイアス調整し、LNA1と信号入力用トランジスタM3には電流が流れないようにし、LNA1と信号入力用トランジスタM3によってRFが増幅されないようにする。
LNA1の入力端子から信号バイパス回路31を通過したRFはバランB1に入り、バランB1は入力端子BI1に入った信号のシングル−差動変換を行い、出力端子BO1、BO2から信号を出力する。このように構成することにより、RFとして信号振幅の大きな信号が入力された場合に、外部信号により利得を抑えてバランB1に信号を受け渡すことができ、ひいては大きなRFが入力されても線形性よくスイッチ回路S1に信号を受け渡すことができる。
図9は本発明の実施例6に係る受信回路の、LNAと周波数変換器部分の回路図である。本実施例も周波数変換器までの利得を可変にする場合である。なお、図9において、図8に示す実施例と同一部分には同一の参照番号を付し、その説明を繰り返さない。
図9に示す回路構成も、LNA1内の負荷インダクタL1の上側端子に、信号入力用トランジスタM3のソースとAC信号接地のためのキャパシタC1が接続されており、信号入力用トランジスタM3のドレインはバランB1の入力端子BI1に接続されている。さらにバランのもう片方の入力端子BI2は電源電圧VCCに接続されていることで、信号入力用トランジスタM3とLNA1には同じDC電流が流れることになる。また、LNA1の出力信号はDCカット用のキャパシタC2を通して、信号入力用トランジスタM3のゲートにバイアス電圧Vb3をかけた状態で印加される。さらに、LNA1を構成するトランジスタM1とM2の接続点に、電流バイパス回路32であるトランジスタM8、M9を接続する。
ここで、バランB1の入力端子BI1まで高い利得が必要な場合、バイアス電圧Vb5,Vb6でバイアス調整し、上記した電流バイパス回路32であるトランジスタM8、M9には電流を流さない。しかし、RFとして信号振幅の大きな信号が入力された場合には、RFは、LNA1の入力端子から信号バイパス回路31を通して、バランB1の入力端子BI1に入り、他方、LNA1の増幅トランジスタM1に流れる電流は、電流バイパス回路32であるトランジスタM8、M9から流れ込む電流が支配的になるようにバイアス電圧Vb2とVb5を切り替えてバイアス調整し、LNA1と信号入力用トランジスタM3とでRFが増幅されないようにする。なお、バイアス電圧Vb1は、固定しておく。
LNA1の入力端子から信号バイパス回路31を通したRFはバランB1に入り、バランB1は入力端子BI1に入った信号のシングル−差動変換を行い、出力端子BO1、BO2から信号を出力する。上記した構成により、RFとして大きな信号が入力された場合に、外部信号により利得を抑えてバランB1に信号を受け渡すことができ、ひいては、大きなRFが入力されても線形性よくスイッチ回路S1に信号を受け渡すことができる。
また、入力インピーダンスはLNA1の増幅トランジスタM1でほぼ決定されるため、バランB1の入力端子BI1までの利得が変化しても、入力インピーダンスの変化を小さく抑えることができる。
(その他の事項)
上記実施の形態では、トランジスタとしておもにMOSトランジスタを用いて説明したが、バイポーラトランジスタで構成してもよい。特に、上記信号入力用トランジスタがバイポーラトランジスタで構成される場合、上記増幅器の出力は、DC成分を除去するキャパシタを介して、上記信号入力用のバイポーラトランジスタのベースに接続される。また、上記周波数変換器のスイッチ回路がバイポーラトランジスタで構成される場合、上記バランの出力側インダクタの端子は上記スイッチ回路を構成するバイポーラトランジスタのエミッタに接続される。
また、LNAは、カスコードトランジスタのない形であってもよく、さらにはカスコードトランジスタが2段たて積みされた形であってもよい。
さらに、上記実施例で示した信号バイパス回路31は、大きな利得を出さないシングルアンプや、信号ロス回路などどんな構成でもよい。
また、上記実施例では、周波数変換を行うスイッチ回路として、ダイレクトコンバージョン方式と、スイッチ回路を2段重ねたダブルコンバージョン方式のスイッチ回路について説明したが、偶高調波ミキサのようなスイッチ回路であってもよい。重要なことは、LNAに信号入力用トランジスタをたて積みにし、バランを通して信号を差動にし、周波数変換を行うスイッチ回路に信号を受け渡す方式であれば、どんな周波数変換方式であってもかまわない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、無線LANトランシーバのような端末装置の受信回路に用いられ、LNAと周波数変換器を装備した受信回路に、好適に実施することができる。
実施例1に係る受信回路の、LNAと周波数変換器部分の回路図 バランの構成を示す図 出力信号の波形図 実施例2に係る受信回路の、LNAと周波数変換器部分の回路図 実施例3に係る受信回路の、LNAと周波数変換器部分の回路図 I,Q出力信号の波形図 実施例4に係る受信回路の、LNAと周波数変換器部分の回路図 実施例5に係る受信回路の、LNAと周波数変換器部分の回路図 実施例6に係る受信回路の、LNAと周波数変換器部分の回路図 従来の無線LANトランシーバICの受信回路のブロック図 処理される信号の様子を示す図 他の従来の無線LANトランシーバICの受信回路のブロック図 従来のLNAと周波数変換器の構成を示す図 従来のLNAと周波数変換器の構成における信号路とバイアス電流路を示す図 (A)スイッチ回路に流れる電流値(Isw)とNF及びIIP3との関係を示す図、(B)LNAや信号入力用トランジスタに流れる電流値(Igm)と、NF及びIIP3との関係を示す図
符号の説明
1 LNA
2 周波数変換器
B1 バラン
BI1 入力側インダクタの一方端子
BI2 入力側インダクタの他方端子
BO1,BO2 出力側インダクタの端子
LO(+),LO(-) ローカル信号
L1 負荷インダクタ
M1 増幅トランジスタ
M2 カスコードトランジスタ
M3 信号入力用トランジスタ
S1 スイッチ回路


Claims (17)

  1. 複数のチャネルを含む高周波信号を増幅する増幅器と、
    ローカル信号と高周波信号とを混合して周波数変換を行うスイッチ回路と、
    前記増幅器の上側に接続され、前記スイッチ回路に電流信号を入力する信号入力用トランジスタとを備えた受信回路において、
    前記信号入力用トランジスタと前記スイッチ回路の間に挿入され、入力側インダクタと出力側インダクタを含むバランを備え、
    前記バランの入力側インダクタの一方端子は前記信号入力用トランジスタの出力端子に接続され、
    前記バランの入力側インダクタの他方端子は電源に接続され、
    前記バランの出力側インダクタの端子が前記スイッチ回路の入力端子に接続されたことを特徴とする受信回路。
  2. 前記増幅器と前記信号入力用トランジスタとの接続点はキャパシタを介して接地されている請求項1に記載の受信回路。
  3. 前記信号入力用トランジスタはMOSトランジスタで構成され、
    前記増幅器の出力は、DC成分を除去するキャパシタを介して、前記信号入力用のMOSトランジスタのゲートに接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の受信回路。
  4. 前記信号入力用トランジスタはバイポーラトランジスタで構成され、
    前記増幅器の出力は、DC成分を除去するキャパシタを介して、前記信号入力用のバイポーラトランジスタのベースに接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の受信回路。
  5. 前記増幅器と前記信号入力用トランジスタはシングルエンド入出力構成であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の受信回路。
  6. 前記増幅器は負荷インダクタを含み、前記負荷インダクタの共振周波数が、当該受信回路が扱う周波数に合わせられていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の受信回路。
  7. 前記増幅器は負荷インダクタと、該負荷インダクタに対して並列に接続された抵抗とを備え、該抵抗により利得を調整するようにしたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の受信回路。
  8. 前記スイッチ回路はMOSトランジスタで構成されており、
    前記バランの出力側インダクタの端子は前記スイッチ回路を構成するMOSトランジスタのソースに接続されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の受信回路。
  9. 前記スイッチ回路はバイポーラトランジスタで構成されており、
    前記バランの出力側インダクタの端子は前記スイッチ回路を構成するバイポーラトランジスタのエミッタに接続されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の受信回路。
  10. 前記バランの入力側インダクタの一方端子と前記増幅器の入力端子との間に、前記増幅器に対して並列になるように接続され、前記高周波信号を前記増幅器を介さずに前記バランの入力側インダクタに伝える信号バイパス回路を備え、
    前記高周波信号を大きく増幅する必要がないときには、前記増幅器と前記信号入力用トランジスタに流れる電流を止めることで前記増幅器に信号電流が流れないようにし、かつ前記信号バイパス回路を介して前記バランの入力側インダクタに信号電流が流れるようにしたことを特徴とする請求項1から9に記載の受信回路。
  11. 前記バランの入力側インダクタの一方端子と前記増幅器の入力端子との間に、前記増幅器に対して並列になるように接続され、前記高周波信号を前記増幅器を介さずに前記バランの入力側インダクタに直接伝える信号バイパス回路と、
    前記増幅器の増幅トランジスタに、前記信号入力用トランジスタを介さずに、電源から電流を流し込む電流バイパス回路とを備え、
    前記高周波信号を大きく増幅する必要がないときには、前記電流バイパス回路から前記増幅トランジスタに電流を流すことにより前記増幅器のカスコードトランジスタおよび前記信号入力用トランジスタに信号電流が流れないようにし、かつ前記信号バイパス回路を介して前記バランの入力側インダクタに信号電流が流れるようにしたことを特徴とする請求項1から9に記載の受信回路。
  12. 前記スイッチ回路は、
    前記高周波信号と第1のローカル信号を混合して周波数変換を行い、I信号を得る第1のスイッチ回路と、
    前記高周波信号と第2のローカル信号を混合して周波数変換を行い、Q信号を得る第2のスイッチ回路とを備える請求項1から11に記載の受信回路。
  13. 前記スイッチ回路は、
    前記高周波信号と第3のローカル信号を混合して第1の周波数変換を行う第1のスイッチ回路と、
    前記第1のスイッチ回路の出力信号と第4のローカル信号を混合して第2の周波数変換を行う第2のスイッチ回路と、
    前記第1のスイッチ回路の出力信号と第5のローカル信号を混合して第2の周波数変換を行う第3のスイッチ回路とを備える請求項1から9に記載の受信回路。
  14. 前記バランの前記出力側インダクタの中心部に接続点が設けられ、該接続点が接地されていることを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の受信回路。
  15. 前記バランの前記出力側インダクタの中心部に接続点が設けられ、該接続点に電流源が接続されていることを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載の受信回路。
  16. 前記バランは、半導体基板上に交互に形成された2つのインダクタからなり、その一方が前記入力側インダクタを構成し、他方が前記出力側インダクタを構成し、
    前記バラン、前記増幅器、前記スイッチ回路および前記信号入力用トランジスタは、同一の半導体基板上に形成されている請求項1から15のいずれかに記載の受信回路。
  17. アンテナと、
    前記アンテナから入感した高周波信号を処理する請求項1から16のいずれかに記載の受信回路を備えた無線通信デバイス。

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